インフルエンザの予防接種が推奨されるのは、生後6カ月以降ですが、当時1歳11カ月の次女と生後5カ月の長男は接種しないでいました。すると、まず次女がインフルエンザにかかり、その後一家全滅の危機に陥ったのです……。 1歳の次女がインフルエンザを発症2月の大雪が降る日に、高熱を出した次女。雪のなかどうにか小児科へ連れて行くと、インフルエンザB型と診断されました。タミフルドライシロップが処方されましたが、おいしくないようで飲ませるのに苦労しました。 やっぱり予防接種すればよかったな……と思っていたら、次にパパが高熱。夜間診療に行くと、こちらもインフルエンザB型。病院も予防接種も嫌いなパパに「ほら見たことか!」と現実を突きつけた感じでした。 生後5カ月の長男までが……その後、予防接種を受けていた長女(6歳)までが発症。「ほら、予防接種なんて意味ないじゃん」と言うパパにイラッとしていたら、最悪の事態発生。生後5カ月の長男も高熱を出し、インフルエンザに……。 医師からは「生後3カ月でかかってた子もいたよ~」と言われましたが、やっぱり心配です。こちらも体重に合わせたタミフルドライシロップを処方してもらい、育児用ミルクに混ぜてなんとか飲ませました。 タミフルがおいしくない……しかし、タミフルが本当においしくないようで、生後5カ月の長男は育児用ミルクを残すようになってしまいました。これではまずいぞ……と、最終手段。タミフルドライシロップを指示された量のお湯に溶き、スポイトで口に流し込む作戦。むせるわが子を見るとかわいそうになりますが、それしか方法がありませんでした。 結果的には私だけインフルエンザにかからなかったのですが、みんなの看病で疲れてしまい、最終的に自分も体調を崩すこととなりました。 小さな子どもは特に、予防接種を受けさせるかどうか迷うところ。医師の見解をよく理解し、納得いくインフルエンザ対策で、乗り切りたいところです。 ※本記事の内容は、必ずしもすべての状況にあてはまるとは限りません。必要に応じて医師や専門家に相談するなど、ご自身の責任と判断によって適切なご対応をお願いいたします。 イラスト:imasaku著者:岩崎未来三児(女・女・男)の母。出版社・編集プロダクションの勤務を経たのち、第一子出産を機にフリーランスに。現在は会社役員という肩書きを持ちながらも、ライター・編集者としても活動中。
2020年01月18日登場人物ママ/なつみ:とにかく面倒くさがり屋のB型パパ/ゆたか:女子力高い雑学王な子煩悩がすぎるパパさっちゃん:2017年7月生まれ。お歌大好き元気で明るい気分屋さんれーちゃん:2018年11月生まれ。お姉ちゃん大好きパパっ子。お姉ちゃんに冷たくされると大泣きなちょっと大袈裟さん2020年が始まりましたが…1歳と2歳の年子姉妹を育てている妊娠7ヶ月のアラサーママです!今回は「姉妹のインフルエンザ」についてお伝えしたいと思います。低月齢の年子の病院受診は本当に大変です。2歳でイヤイヤ期真っ盛りのさっちゃんと、まだスタスタと歩くことができないれーちゃん。さっちゃんもれーちゃんも病院が嫌いなので聴診器もお口あーんも、ものすごく嫌がります。さっちゃんは全身の力を振り絞って暴れるので動かないように押さえるのが大変です。パパと2人で受診しないと、1人ではさっちゃんのジタバタをどうすることもできません。新年早々さっちゃんとれーちゃんが同じタイミングで発熱しました。さっちゃんは微熱でしたが、れーちゃんは38℃を超える高熱でした。この時期はまだほとんどの小児科がお休みです。開いてる病院を探して駆け込み検査を受けたところ、れーちゃんがインフルエンザA型と判明。さっちゃんは高熱ではなかったのですが、翌日に検査という流れになりました。結局、翌日になりさっちゃんもインフルエンザと発覚しました。しかしさっちゃんは予防接種をしていたためか、それほど熱が上がらずに済みました。1日目38℃位まで熱が上がりましたが、2日目以降微熱、そして平熱に。本当にインフルエンザなの?と疑いたくなるほど元気でした。一方、れーちゃんは、1歳の定期接種との兼ね合いで予防接種を受けるタイミングを逃してしまいました(昨年11月頃、手足口病にかかり1歳の予防接種がずれてしまったのです。)れーちゃんは予防接種を打てていないせいか、2日間39℃を超える高熱が続き、目もうつろ、動く元気もなくほとんど横になり寝ていました。れーちゃんのそんな姿を見たのは初めてでつらかったです。3日目に微熱まで下がりましたが、まだ本調子ではなくぐったりとしていました。家庭内の感染を防ぐのはなかなか難しいですよね。わたしも気を付けてはいるものの半ば諦めモードです。親があとから感染すると元気になった子どもたちの相手をしながら治さないといけないので気を付けたいところです。ウイルスに負けず2020年も子育て街道突っ走ります!おおもりなつみさんの次回の公開は1/30(木)を予定しております。お楽しみに。妊娠・育児に関するお役立ち情報発信中!ままのてのTwitter・Instagramをフォローすると、最新マンガの更新情報をご確認いただけます。ぜひチェックしてみてください!過去のエピソード著者情報
2020年01月16日ウーマンエキサイトをごらんの皆さま、こんにちは! ぴなぱと申します。今回はインフルエンザの予防にひと役かってくれているワクチンにまつわる、わが家の長女こまちゃんのお話。このお話は我が家で起こった話なので、みなさんに当てはまるものではないかもしれませんが、もし参考になればうれしいです。こまちゃんがインフルエンザワクチンを最初に受けたのは、2年前の3歳の冬。子ども園の保育部に通い始めたこともあり、集団生活では感染リスクも高くなるだろうとワクチンを打つことにしました。それまで打っていなかったのでワクチンスタートの時期も知らず、受けようと思ったときには在庫切れ。ワクチンの在庫がある小児科を探していたら年が明けてしまい、打てたのは1月下旬くらいになってしまいました。そしてようやくワクチンを打った1週間後。ちょうどワクチンを打ってすぐにこまちゃんのクラスで何人かインフルエンザの報告が出て、ギリギリセーフ!と、思っていたのですが、このタイミングでまさかの発熱。抗体ができるまで2週間ほどと聞いていたので、1週間じゃダメかも…と思いつつ病院でインフルエンザの検査をすると結果はやはり陽性。一応打ったんだから、接種後1週間でもある程度効果はあるのでは?なんて思っていましたが、やはり1週間では効果はあまり期待できないかもということでした。 翌年、こまちゃん4歳の冬。去年のリベンジを! と、前年よりは少し早い時期にワクチン接種を検討しましたが、またしてもかかりつけの病院はすでに在庫切れで、たまたま「ワクチン在庫あります」という看板を見かけたクリニックで接種することに。ちなみに脳神経科でした。電話で問い合わせたところ、小児科じゃないのでアフターケアはできないけど、ワクチンを打つだけなら子どもでもOKとのことだったので、その日のうちに打ってもらうことに。すると…昼過ぎにワクチンを打ち、夜お風呂に入ろうとしたら注射したところの周りが赤く腫れていました。朝になるとさらに腫れていて、上腕全体が赤く膨らみ熱も持っていて、かゆみと痛みもあるようでした。ワクチンのせいだとは予想できましたが、前述したようにワクチンを打った脳神経科ではアフターケアはできないと言われていたので、いつも行っている小児科で診てもらうことに。今回は2回目の接種は見送りに。特にアレルギーを持っているわけでもないので(現在は喘息を診断されていますが当時はまだ微妙なところだった)、その時は「今回たまたま反応してしまっただけかもしれないね」という感じでした。 そして5歳になった今年、2度の失敗を踏まえ、かかりつけ医のワクチン予約スタート日に即予約! 3歳の時の感染は完全に私がモタモタしていたせいだし、4歳の時のアレルギー反応もこまちゃんの体質の問題なので、それまでワクチンを受けたふたつのクリニックには何の非もありませんが、接種後のことも考えるとやっぱり普段から診てもらっている病院で受けるのが安心だという結論に至りました。 無事予約枠を確保でき、いざ打ってみると…去年のはたまたまではなかったようで、またしても真っ赤に腫れ上がってしまいました…。かかりつけ医に相談し、去年のこともあるので2回目の接種のときに抗アレルギー薬を試してみようということに。2度目の接種の前の日から接種翌日まで飲んで、これでアレルギー反応を抑えてみるそうです。以前蕁麻疹か何かが出たときにも飲んだことのある薬で、その時は確かに効いたので今回もこれで行けるか!?と思ったのですが…ダメでした。ただ症状は薬を飲まなかった1度目に比べたら格段に軽く、赤みは多少あるけど腫れはほとんどない感じでした。しかし本人が感じるかゆみはやはりあるようで、薬で完全にカバーできたとは言えませんでした。こうなるとこれ以上手はなさそうです。インフルエンザに感染するかはわからないけど、ワクチンを打ったらほぼ確実アレルギー反応が出る。インフルエンザにかかった時は確かに数日辛そうで、アレルギー反応のかゆみや痛みも同じくらい…元々注射は平気な子だったのですが、インフルエンザワクチンに限っては完全に嫌なイメージがついてしまいました。予防のため、感染した時の症状を軽く済ませるためにもワクチンは有効だとはわかっていますが、いかんせんこまちゃんとは相性が悪いようでした。今回の件でインフルエンザに限らず予防接種をするときには、子どもの体質なども加味することも、判断基準にしなければいけないなのだなと改めて思ったのでした。=========================================本記事に記載された症状は、あくまでも筆者の体験談であり、症状を説明したり治療を保証するものではありません。=========================================
2020年01月12日【知っておきたい】インフルエンザの基礎知識小児科医の加納友環(ぱぱしょー)先生に、「インフルエンザ」についてお話を伺いしました。薬は飲んだほうがいいの…?副作用との天秤になるが、発熱期間を少し短くする効果があるので受診して薬をもらうのはありだと思う。インフルエンザの予防策は…?予防接種を受けるのが良いので、年内には接種を終えたいですね。そのそも予防接種は効果があるの?効果が実感できない人もいますが、ぜひ受けてほしいです。ほかにも、具体的な妊娠・出産にかかる費用について詳しくインタビューしています。ぜひ動画をチェックしてみてくださいね。動画目次0:22 インフルエンザA型B型とは?1:07 インフルエンザと風邪の違い1:51 お薬は飲んだ方がいい?2:29 インフルエンザ予防策とは3:41 予防接種しても病気になるのはなぜ?字幕付きのため、音声なしでもお楽しみいただけます♪子育てに役立つ情報が盛りだくさん!ままのてのYouTubeチャンネルでは、ママ・プレママの素朴な疑問やリアルな悩みを解決します。【SNSで大人気!】離乳食を食べ始めた息子が…?【簡単解説】ふるさと納税とは?【実録!】はじめての予防接種体験!【妊娠7ヶ月!】管理栄養士の妊娠中のリアルな食生活【保育士実践】赤ちゃんのげっぷの出し方とコツ動画は絶賛更新中!ぜひチャンネル登録してみてくださいね。
2019年12月11日こんにちは、東京衛生病院小児科の保田典子です。私生活では7歳、5歳、3歳の子育て中です。今年はインフルエンザが早めに流行の兆しを見せています。 厚生労働省が早めに統計を取りはじめました。まだ、流行と言えるほどの地域は少ないですが、これからすぐ流行になる可能性もあるので、今回は予防についてお伝えします。 インフルエンザ、「予防」がとても大切!インフルエンザは冬を中心に日本全国で流行する感染症です。毎年、本当にたくさんの人がかかりますし、まわりを見てみても「インフルエンザになっちゃった」と話つつ、今は元気で過ごしている人ばかりだとは思います。 ですが、インフルエンザには怖い合併症があります。一番怖いのは「インフルエンザ脳症」です。オーストラリアの研究(Pediatric Active Enhanced Surveillanceネットワーク) では、インフルエンザ脳症になるのはまれではあるが、かかってしまうと半数に障害が残るというデータがあります。また、脳症にかかった子でワクチンを接種していた子はいませんでした。 他にも、肺炎、中耳炎などの合併症があり、「他の人もかかっているから、かかってもきちんと治る」というワケではなく、予防がとても大事です。 インフルエンザワクチンは効くの?インフルエンザワクチンは「接種してもインフルエンザになってしまう」と、あえて接種しない人も見かけます。確かに、インフルエンザワクチンは毎年有効性に差があり、かつ接種しても絶対にかからないことを保障してくれるものではありません。ですが、脳症の例にもあるように、重症の合併症の予防としてとても重要です。 また、毎年インフルエンザの診療で、何十人何百人とインフルエンザにかかった人を診察していると、接種した人の方が明らかに重症度が低い人が多い印象です。 権威ある医学史『NEJM(ニューイングランド・ジャーナル・オブ・メディシン)』という雑誌でも、「昔日本で行われていたインフルエンザワクチン集団接種は、インフルエンザの死亡を明らかに減らしていた」と報告されていて、「ひとりでも多くの人が接種することで、周りにまでインフルエンザに対して予防ができる」ということもわかっています。 接種のしかた(1)生後6カ月以上3歳未満の方 1回0.25mL 2回接種(2)3歳以上13歳未満の方 1回0.5mL 2回接種(3)13歳以上の方 1回0.5mL 1回接種生後6カ月から8歳までは2回接種、12歳までは2回接種推奨です。生後6カ月から3歳未満は、1回につき大人の半分量を接種します。10月ごろに1回目を接種し、4週間以上あけて2回目を接種しましょう。 日本では、集団保育(保育園など)に行っている子は、生後6カ月から推奨。行っていない子は1歳から推奨、そして、0歳の赤ちゃんがいるご家庭は、家族がしっかり予防しましょう、と推奨されています。 「ハイリスクの人」って?インフルエンザがハイリスクになる人は、「生後6カ月から5歳未満」、「50歳以上の人」(意外に若いですね)、「インフルエンザシーズンに妊娠している人」そのほか、「慢性疾患にかかっている人」です。生後6カ月から18歳までの人は、インフルエンザにかかってアスピリンやサリチル酸を服用していると、急性脳症などを引き起こす「ライ症候群」にかかるリスクも高くなります。ハイリスクに該当する人は、特にインフルエンザワクチンを接種するのが望ましいですね。 家族で予防が大事です集団接種の例でもわかるように、たくさんの人が接種すると流行も抑えられ、さらにインフルエンザの死亡も減少します。「今までなったことがないから」「今まで打たなくても大丈夫だったから」と言っても、今年大丈夫かはわかりません。特に小さなお子さんがいる家庭はハイリスクです。ぜひご家族で予防をしてくださると嬉しいです。 著者:医師 医療法人アドベンチスト会東京衛生病院 小児科医師 保田典子 先生医療法人アドベンチスト会東京衛生病院小児科医師。株式会社メドイース代表取締役。2003年筑波大学医学部卒業、国立国際医療センター、大阪市立総合医療センター小児循環器内科勤務を経て、2014年東京女子医科大学大学院博士課程修了後現職。小児科専門医。一般診療、小児循環器診療に加えて、漢方治療や発達相談にも対応している。
2019年10月09日インフルエンザや風邪が流行っています。インフルエンザや風邪を予防するには、マスクを着用し、帰宅後のうがい手洗いなどでウイルスを取り込まない様にしたり、身体を冷やさず、睡眠と栄養をしっかりとって心身の疲れを癒し、免疫力を高める事が大切です。乾燥する季節ですので、部屋の保湿をし、小まめに水分補給をして、粘膜を潤すのもウイルスからの感染を予防するのに繋がります。今回は、ハーブやアロマなど植物の力を借りてインフルエンザや風邪を予防する方法をご紹介します。エルダーフラワーマスカットの様な甘い風味で、欧米ではインフルエンザの特効薬と言われ、風邪のひき始めや花粉症にも効くとされています。ハーブティーにして熱いうちに飲むと、血液循環を刺激して発汗を促し、身体の毒素を排出して、くしゃみや鼻水、悪寒といった風邪のひき始めや花粉症の症状を軽減します。また、神経をなだめて不安を取り除いたり、憂鬱な気分をやわらげる作用もありますので、ストレスを感じて免疫力が低下している方にも良いでしょう。ティートリー殺菌作用や坑感染作用が強く、免疫力を高める働きがあります。「テルピネン4オール」という成分には、インフルエンザの抑制作用があり、感染症の予防にも有効とされています。さらには喉の痛みや鼻づまり、気管支炎など呼吸器系のトラブル解消に役立ち、くしゃみや鼻水の症状を緩和させる作用があるので、体調不良時や花粉症の不快症状にも良いでしょう。ユーカリすっとした爽やかな香りがあります。抗菌や坑ウイルス作用があり、インフルエンザや風邪の感染症予防にも役立ちます。喉の不調や頭痛、花粉症などの症状に役立ち、痰や鼻づまりを緩和させ、息苦しさを一掃してくれます。ユーカリを部屋に活けるのもいいでしょう。*アロマオイル(精油)は刺激が強いので十分希釈してから使用しましょう。ハーブティーの作り方ハーブ3gをティーポットに入れ、熱湯200mlを注ぎ、3~5分抽出し、カップに注ぎます。精油の使い方(1) 持ち歩きには上記のお好みの精油をティッシュやハンカチに数滴落として持ち歩き、時々嗅いだり、ティッシュに1滴垂らしたりものをマスクの間に挟むと良いでしょう。*精油が直接肌に触れない様に気を付けましょう。(2) ご自宅でのリラクス時にアロマポットで精油を焚いたり、湯を入れた容器やカップ(精油の香りが移るので、問題のないようなもの)に精油を数滴落とします。使用する精油は1滴から始めて様子をみながら調整しましょう。*直射日光を避け、小さいお子様やペットの手の届く所での使用は避けましょう。*万が一飲み込んでしまった場合には、医師に相談して下さい。監修・文章/宮本そのみ(管理栄養士)
2019年02月16日インフルエンザが猛威を振るう季節、病気で弱った彼に何をしてあげればいいのか、迷うこともあるのでは。インフルの彼が「彼女にされて嬉しかった」ことを、ライター・牧ぐりこが聞いてきました。まねすればもっと愛されるかも!?文・牧ぐりこドアノブに差し入れ「インフルエンザの高熱で朦朧としていた夜。『ゆっくり寝てね! 玄関先に差し入れあるよ』と彼女からLINEがきました。ふらふらしながら起き上がると、2Lのイオン飲料とゼリー飲料でいっぱいのレジ袋がドアノブにかけてあったんです。重いのに頑張ってくれたと思うと、嬉しかったですね。家から出ずに暮らせて、とっても助かりました」(35歳・塾講師)「インフルの時、彼女からもらった差し入れで1番嬉しかったのは、イオン飲料と果物ですね。キウイやオレンジがそれぞれ剥かれてタッパーに入ってたんです。リンゴはウサギになってて、子どもに戻ったみたいな気がしました(笑)。病気の時って心細いし、ちょっとした気遣いが嬉しくてほっこりしたのを覚えてます」(32歳・メーカー)定番ですが、食べ物・飲み物は外さないみたい。玄関先に置いてくれると嬉しい、の声多数でした。会いたい気持ちはぐっとこらえて、彼の回復を後押ししてみて!「仕事しちゃダメだよ!」と叱ってくれる「取引先とのイベントが迫っていました。終電帰りの日が続き、ついにインフルエンザに……。体調が悪く頭が回らないのに、仕事の期日はパツパツ。焦ってしまって、何から手をつけていいのかもわかりません。すごく暗い気持ちになって『どうしようインフルになっちゃった……』と彼女に弱音をLINEしました。すると『今は休みなさいってことだね~。無理に仕事しちゃダメだよ!(笑)』と優しくたしなめられたんです。ずどーんと暗かった気持ちが、少しだけ明るくなりました。そして、だんだん落ち着いてきて『もう仕方ない』と諦めがついたんです。部下を信じて引き継いで、ゆっくり休むことができました。数日で体調は万全に。チームが頑張ってくれたので遅延はなく、僕もはっきりした頭で最後のツメをできたのでイベントは大成功。彼女のおかげで、中途半端に働いて失敗することを防げました。僕の性格まで理解してサポートしてくれたことが嬉しく、彼女は今まで以上に大切な存在になりました」(34歳・代理店)ワーカホリックな彼が無理をする前に、ビシッと言えるのは彼女だからこそ。彼の性格に寄り添って支えてあげると、結婚ルートも見えてくるかも!?放っておいてくれる「彼女はとにかく連絡が多いほう。『おはよう』から『おやすみ』までLINEがきて、隙あらばSNSでもコミュニケーションを取りたい寂しがり屋。僕はちょっと面倒に思いつつも、なるべく彼女に合わせていました。でも、僕がインフルエンザになった時は『お大事にね。話し相手が欲しくなったらいつでも連絡ちょうだい!』とだけ残して、数日間ほんとうに連絡しないでくれたんです。気が遣える子なんだな、とますます好きになりました」(29歳・印刷会社)時と場合を見極められる女子は愛されますね! ぐりこは人を気遣えないタチなので、相手のLINE名を編集して「3日に風邪ひいた」「15日まで忙しい」などなど、ステータスを書いてます。余計な連絡を防止できて◎……覚えていられる女性、尊敬します!!以上、インフル彼氏がときめいた彼女の対応を聞いてきました。病気で弱っている彼を、程よく強引に、でも空気を読んで気遣うのがいいみたい。目指せ愛され女子! (難しい!!)©doble-d/Gettyimages©MonicaNinker/Gettyimages©PeopleImages/Gettyimages
2019年02月11日インフルエンザが流行中!『イシハラクリニック』の副院長 石原新菜先生は、インフルエンザ予防として個人的に、毎日、食事や生活習慣で実践していることがあるそうです。その方法のうち、5つのやり方を詳しく教えてもらいました。ぜひまねして取り入れてみましょう!文・椎原茜紅茶を毎日飲む!イシハラクリニックの副院長 石原新菜先生は、12年間、毎日紅茶を飲んでいるのだそう。どうして紅茶を?石原先生 紅茶にはインフルエンザウイルスを無力化することが確認されています。三井農林が行った実験では、紅茶の抽出液により、99.96%ものインフルエンザウイルスを無力化したことが確認されました。これは、緑茶よりも高い割合を示しています。紅茶にインフルエンザウイルスを無力化があったとは驚きです。石原先生によると、紅茶を取り入れるときにはポイントがあるのだそう。実際に先生が実践している飲み方を教えてもらいました!1.冷たい紅茶よりも温かい紅茶でストレートで飲む石原先生 冬は、心と体が温まる、温かい紅茶で飲むのがベスト。そしてミルクは入れずにストレートティーで飲むことが重要なポイントです。ミルクは紅茶ポリフェノールがミルクタンパクに取り込まれてしまい、機能しなくなるためです。入れるなら砂糖やレモン、はちみつ、ハーブなどにして、ミルク系は避けましょう。2.こまめに飲む石原先生 インフルエンザが流行っているシーズン中は、こまめに紅茶を飲むこともポイント。なぜなら、空気中にまき散らされているインフルエンザウイルスが、自分の口腔内にも入り込んでくる可能性が高まるから。紅茶をこまめに飲み、口腔内のインフルエンザウイルスに接触させることがポイントです。3.薄い紅茶で紅茶うがいもおすすめ石原先生 2杯目のティーバックで抽出した薄い紅茶でもインフルエンザウイルスを無力化する効果は変わりません。薄い紅茶を飲むのはちょっと…という場合には、「紅茶うがい」もおすすめです。免疫力を上げるための4つの毎日行動石原先生 紅茶の飲用はインフルエンザウイルスに直接作用するため、最も効果が期待できるのですが、他にも主に免疫力を上げるために実践していることがあります。紅茶を毎日飲むのに加えて、それらの方法を実践しているおかげか、ここ10年間ずっとインフルエンザにかかっていません。また娘二人がインフルエンザにかかったときに看病したこともありましたが、私自身はインフルエンザにかかりませんでした。10年間もインフルエンザにかかっていないとは! 紅茶のほかに、免疫力を上げるために実践しているという4つの方法、教えてもらいましょう!1. 2日に1回は鍋料理を食べる石原先生 冬は毎日鍋でもいいと思っているほどです。必ず椎茸、にんじん、ネギ、生姜の4種は入れています。椎茸のプロビタミンD、にんじんのβカロテン、ネギのアリシン、生姜のジンゲロール、ショウガオールは、すべて免疫力を上げ、インフルエンザなどの風邪の予防になります。2.毎朝、にんじんりんごジュースを飲む石原先生 にんじん2本、りんご1個、生姜ひとかけらをジューサーにかけて作り、毎朝飲んでいます。にんじんとりんごのビタミンC、ポリフェノール、にんじんのβカロテン、生姜のジンゲロール、ショウガオールが免疫力を上げてくれます。3.毎日、必ず湯船につかって入浴する石原先生 体の芯から温まることで、体温が上がり、免疫力が上がります。体が温まることで、鼻腔・口腔・喉頭・気管・気管支などの「気道(きどう)」の線毛細胞の働きがよくなり、ばい菌やウイルスを排出する働きが上がります。お風呂の蒸気で気道の粘膜を加湿することでインフルエンザウイルスを弱らせます。ポイントは、汗がプツプツ出るまで湯船につかること! 「汗が出た」=「体温が約1度上がった証拠」=「一時的に免疫力が上がっている状態」だからです。4.手洗い・うがい石原先生 外から帰ったらすぐ、毎回必ず行っています。うがいは、先ほどもお伝えしたように紅茶で行うと良いですね。インフルエンザウイルスを無力化する力が緑茶よりも強いので。紅茶や鍋料理、毎朝のジュース、そして湯船に手洗い・うがい。どれも簡単にできるものばかり! ぜひ真似して生活の中に取り入れ、少しでもインフルエンザ予防に努めましょう!Information石原新菜さん 医師・『イシハラクリニック』副院長。帝京大学医学部卒業、同大学病院で2年間の研修医を経て、現在は父、石原結實のクリニックで主に漢方医学、自然療法、食事療法により、種々の病気の治療にあたっている。©elenaleonova/Gettyimages©kazoka30/Gettyimages©olvas/Gettyimages©YekoPhotoStudio/Gettyimages
2019年01月31日連載第105回目は、インフルエンザが猛威をふるうなか、そろそろ花粉症も意識したい、いまの時期におすすめの簡単スイーツをご紹介します。ビタミンCたっぷり、旬のイチゴと、善玉菌を増やし腸内環境及び体の調子を整えてくれるヨーグルトを合わせたトライフル! 市販のカステラを使い、クリームとフルーツを交互に盛り付けるだけで、お手軽に作れちゃいます!ヨーグルトクリームが爽やかでくせになること間違いなしですよ♪『ヨーグルトトライフル』【旬を味わう♡ 美人レシピ♪】vol. 105旬食材は、イチゴ!冬から春にかけての1月~4月ごろがイチゴの旬。特にこの季節、春先は甘みが増しておいしいです! イチゴはビタミンがたっぷりな優秀フルーツ! 一般的に、中程度の大きさのいちごを7~8粒食べると、1日に必要な量のビタミンCを補えるといわれています。その含有量は、レモンよりも豊富だとか。 ビタミンCは、肌・皮膚を若々しく保つ美肌効果があるので、肌の悩みがある人にはオススメの栄養素です。また風邪や感染症の予防にも効果的といわれています。そのほかにも、イチゴには便秘や下痢を防ぐ効果のある食物繊維の1種、ペクチンが豊富に含まれています。ペクチンは腸内環境を整える整腸効果を持っており、さらに腸内でのコレステロールの吸収を抑えたり、善玉菌を増やす働きもあるため便秘解消にはもってこい! 女性に嬉しい栄養素がたくさん詰まったフルーツなのです♡材料はこちら!【材料(二人分)】(ヨーグルトクリーム)・プレーンヨーグルト:150g・生クリーム:50ml・きび砂糖:大さじ1強・カステラ:適量・イチゴ:4個・キウイフルーツ:1/2個・お好みのフルーツ:適量・お好みのハーブ:適量まず、下準備を始めます。~その1:ヨーグルトを水切りします。コーヒーフィルターにヨーグルトを入れ3時間~ひと晩冷蔵庫で水切りをします。ひと晩置くとこうなります!まず、下準備を始めます。~その2:フルーツをお好みの大きさに切りわけます。フルーツをお好みの大きさに切りわけます。まず、下準備を始めます。~その3:カステラを小さめに切りわけます。カステラはひと口程度の大きさに切りわけます。では、作ります! まずは生クリームを泡立てます。ボウルに生クリームときび砂糖を入れ泡立て器で泡立てます。5分立て程度のゆるめの固さに仕上げます。とろんとする程度、ゆるめの固さに仕上げます。水切りヨーグルトを加えます。水切りヨーグルトをクリームに合わせます。グラスの底にクリームを敷き詰めます。グラスの下にヨーグルトクリームを敷き詰めます。カステラとフルーツ、クリームをバランスよく重ねるように順に盛り付けます。カステラとフルーツ、クリームと交互に重ねていきます。仕上げにフルーツを盛り付けハーブを添えます。仕上げにフルーツを盛り付け、お好みでハーブを添えます。おいしさのアレンジポイント♪クリームのきび砂糖の代わりにはちみつを使うのもおすすめです。より優しい甘みに仕上がりますよ♪
2019年01月30日こんにちは、ちょっ子です。この冬もインフルエンザが全国的に猛威をふるっていますね。先日、きゃん太が熱を出したのでまさかと思い病院に行ってみたらバッチリ、インフルエンザA型に感染していました。人により症状はさまざまでしょうが今回のきゃん太の場合は鼻の粘膜も弱ってしまったのか挙げ句の果てに可哀想なきゃん太。熱のつらさ、度重なる嘔吐と鼻血が彼を襲いました。鼻血がまた結構な量だったため、寝具や床にはあまたの血痕が…。怖い。絵面も怖い。血染めのインフルエンザとして我が家の歴史に語り継がれてゆくことでしょう。そして感染防止のため、独り部屋に隔離される寂しさでついにきゃん太は泣きました。しかし止まない雨はないように治らないインフルエンザもない。発熱から3日後、きゃん太はすっかり元気を取り戻し残りの出席停止期間を家でのんびり遊んで過ごしました。なんで?何はともあれ通常通りのきゃん太節が戻って来たことに胸をなでおろしています。(ちなみに本当にもまれました)
2019年01月30日こんにちは、ちんまいです。やってきましたこの季節。インフルエンザが猛威を振るう時期ですね。そんな私、昨年は娘の卒園式がありました。初めての卒園式。きっと涙涙の卒園式。が、やっちまったのです。なんと卒園式3日前にインフルエンザ発症‼︎ちょっとこんな事ってある????きっと私は前世でとんでもない悪いことをしたんだと涙にくれました。病院で宣告を受けた時、ショックすぎて死刑宣告かと。さぞすごい光景だったでしょう。いい年したおばさんが泣きながら必死に吸入薬を吸ってる光景は。笑話少しそれますが、インフルエンザで初めてイナビルという薬を処方されました。病院や薬局で一度、パウダー状の薬を吸引するだけで、タミフルやリレンザなどの5日間使用分の効果があるというものらしいのですが。何せ一発勝負。うまく吸えなかったり、咳き込んだらアウト〜。しかもこれがなかなか弱ってる体に地味にきつい!肺活量ものすごい使います。ただ、めんどくさがりの私には一度で済むのは楽ちんでした。話それてすみません!という訳でして、卒園式で感動の涙を流すはずが、布団の中で一人悲しみの涙に震えていた訳です。主人と母にビデオを託し、戦地に送り出すが如くハンカチ振って見送りました。式も無事終わり、主人へのお礼もそこそこにビデオ奪い取り、さっそく観賞する私。大きな声で返事をして、上手に花束をもらい、ネイリストになりたいという将来の夢を聞き。先生達の温かい言葉を聞き。また涙。成長した娘への感謝の涙、晴れの舞台に行けなかった悔し涙。色々な想いが詰まった涙。でも実は一番涙したのはママ友のメールの一言。「パパ、一度もビデオを降ろさず2時間取り続けてかっこよかったよ!」確かに一度も映像が切れてなかった。自然に式に参加したような気持ちで見ていたのです。主人の思いやりと優しさに、ひとり号泣。全然労わらないでごめーーーん‼︎そしてありがとう‼︎ママ友にも感謝。臨場感いっぱいにLINEありがとう。たくさんの写真を撮ってくれて、ありがとう。娘の髪飾り直してくれて、ありがとう。そして私の席で娘を見守ってくれたお母さん、ありがとう。インフルエンザを心底恨んだけれど、たくさんの感謝と涙の思い出の卒園式になりました。以上、インフルエンザの季節になると一番に思い出す、大切な1日でした!●ライター/ちんまい
2019年01月26日女優の清原果耶が16日、インフルエンザのため、16日と17日に出演を予定していたイベントを欠席すると自身のブログを通じて報告した。清原は、「体調が優れなかったため病院に行ったところ、インフルエンザと診断を受けました」「本日の『愛唄 ー約束のナクヒトー』親子試写会と明日の『デイアンドナイト』女子中高生試写会を欠席することになってしまいました」と出演2作のイベントを欠席するに至った経緯を説明。「楽しみにしてくださっていた皆様、そして関係者の皆様にはご迷惑をお掛けしてしまい申し訳ありません」と詫び、「私自身も 前々からとても楽しみにしていたので舞台挨拶に参加出来ないことに悔しさとショックが募りますが今はひとまず1日でも早く元気になれるようにしっかり休みたいと思います」と正直な思いをつづった。「私は欠席してしまいますが、どちらの試写会も予定通り開催されます。皆様に映画を観て頂けることを嬉しく思います。ご感想などもお寄せくださると励みになります…宜しければ…」と呼びかけ、ブログを「体調が回復致しましたら、またご報告させて頂きます」と結んでいる。
2019年01月16日お正月休みも終わって、保育園や学校、仕事が始まってすっかり通常モード。都内では連日、真冬の寒さに加えて乾燥した状態が続いたせいか、せっかくの冬休みも親子でインフルエンザにかかり散々だったという話もちらほら…。予防接種をすませていても、保育園や幼稚園、学校での集団生活ではインフルエンザを完全に防ぐことは難しいもの。流行のピーク期を迎えようとしているインフルエンザに、もしかかってしまった場合はどう対処すればいいのでしょうか? その症状や対処法、登園・登校基準をくわしく解説していきましょう。■インフルエンザ2019「患者数が急増! 警報レベルの流行地域が拡大」厚生労働省では全国約5000カ所の医療機関からの報告をもとに患者数を推計しています。発表によると、2018年12月31日から2019年1月6日までの1週間の患者数は約58.6万人(定点あたり16.30人)と、。前の週の患者数である約44.6万人(定点あたり11.17人)を大きく上回り、前週に引き続き、注意報レベルの基準値である定点あたり10人を超え、警報レベルを超える地域も拡大しています。都道府県別に見ると、岐阜県が49.12人ともっとも多く、愛知県が46.42人、北海道が33.57人と続きます。東京都など4都県では前週の報告数より減少がみられましたが、43道府県で前週の報告数より増加がみられ、まさに猛威をふるっています。年齢別では、0~4歳が約5.7万人、5~9歳が約5.0万人と全体の2割近くを10歳未満の子どもが占めています。大人と比べて子どもはかかりやすいので、注意したいですね。■インフルエンザ2019「どんな症状? どうやってうつるの?国内のインフルエンザウイルスの検出状況をみると、直近の5週間(2018年第49週~2019年第1週)ではAH1pdm09、AH3亜型、B型の順となっています。子どものクラスでインフルエンザが流行ってしまうと、なかなか防ぐ手立てはありません。ただし、予防接種を受けていればかかったとしても重症化を防げます。インフルエンザの症状や潜伏・感染期間、感染経路をおさらいしてみましょう。【症状】急激に発病し、爆発的なスピードで感染が広がります。 寒けや頭痛、高熱(39~40℃)により発病します。頭痛とともにせきや鼻水から始まる場合もあります。高熱が数日から1週間近く続きます。全身に倦怠(けんたい)感や筋肉痛がみられたり、おう吐、下痢、腹痛を引き起こす場合もあります。A型やB型などウイルスによっても症状が異なります。合併症として、脳炎、脳症、中耳炎などがあり、乳幼児は重症化しやすいので注意。けいれんや意識障害を引き起こし、後遺症が残るケースもあります。また、異常行動があらわれることがあり、子どもがある程度大きくなってからも見守りが必要といえます。【潜伏期間と感染期間】潜伏期間は1~4日、平均して2日です。感染期間は発病する1日前から3日目がピーク、7日目ごろまで続きます。低年齢児は感染が長引く傾向にあります。【感染経路】せきやくしゃみなどのしぶきによる飛まつで感染します。接触感染もあります。毎年12月ごろから翌年3月ごろにかけて流行。A型は大流行しやすいですが、B型は局地的な流行で終わることが多いとされています。■インフルエンザ2019「かかる前の予防法、かかってからの対処法」インフルエンザを防ぐためにはどうすればいいのでしょうか? また、実際にかかってしまったときはどのように対処するのがいいか、みていきましょう。【予防方法】<手洗い・うがい>飛まつ感染を防ぐためには、手洗いやうがいが効果的です。アルコール消毒もインフルエンザワクチンには効果があります。<加湿>空気が乾燥していると、気道の粘膜のバリア機能が低下し、インフルエンザにかかりやすくなります。家の中では、加湿器などを使って適切な湿度を保つように心がけるといいでしょう。目安は湿度50~60%です。<睡眠と栄養>十分な休養と栄養バランスのとれた食事は大切です。睡眠不足になりがちな忙しいママも気をつけたいですね。<外出>インフルエンザ流行期はなるべく人混みや繁華街への外出を控えたほうが安心。やむを得ず外出する場合は、薬局やコンビニエンスストアなどで販売されている不織布(ふしょくふ)製マスクをつけるといいでしょう。なお、予防接種は受けてからウイルスに対する免疫がつくられるまで2週間ほどかかるといわれています。これからの接種では、流行のピークには間に合わないかもしれませんが、3月でもインフルエンザが流行っていることはあります。今シーズンの予防接種の受け付けは終了している場合もあるので、まずはかかりつけの病院に問い合わせてみましょう。【対処法】「もしかしたら、インフルエンザかも」と思ったら、早めに小児科を受診しましょう。多くの医療機関に鼻腔(びこう)の粘膜を採取してウイルスの有無を調べる迅速診断キットが置かれています。検査後、インフルエンザと診断された場合、発症してから48時間以内であればオセルタミビル(タミフル)などの抗インフルエンザ薬を服用することで、通常は発熱期間を1~2日短縮することができるようです。発症後48時間を過ぎている場合、服用しても十分な効果は期待できないようです。抗インフルエンザ薬を服用するかどうかは、発症してからの時間や症状により、医師が判断することになっています。日本小児科学会によると、低体重児などを除き、生後2週以降の赤ちゃんも服用できる対象になっています。なお、発症してすぐなどの理由で体内のウイルス量が十分ではない場合、インフルエンザであっても診断キットでは陰性になることもあります。 また、抗インフルエンザ薬との因果関係は不明ですが、インフルエンザにかかった小学生以上の子どもや未成年は急に走り出す、徘徊(はいかい)するなどの異常行動を起こすおそれがあり、少なくとも発熱から2日間は見守る必要がありそうです。■解熱しても登園できない?「登校(登園)基準」 学校保健安全法では、発症した後 5 日を経過し、かつ解熱した後2日を経過するまで、登校はできません。幼児においては、発症した後 5 日を経過し、かつ解熱した後3日を経過するまでが、出席停止の目安とされています。抗インフルエンザ薬を使用して早く熱が下がった場合でも、発症してから5日は登校・登園しないほうが望ましいでしょう。保育園や幼稚園、学校によりますが、登園/登校許可書の提出を求められる場合が多いようです。全国的にインフルエンザ注意報が出て、地域によっては警報レベルにまで達し、急速に流行し始めたインフルエンザ。感染を広げないためにも、手洗いやうがいなどを親子で徹底して予防をしましょう。かかってしまった場合も、早期の対応が大切ですね。参考サイト ・厚生労働省「インフルエンザ(総合ページ)」 ・日本小児科学会「学校、幼稚園、保育所において予防すべき感染症の解説」 ・日本小児科学会「2018/2019シーズンのインフルエンザ治療方針」
2019年01月15日今年もやってきました、インフルエンザの季節。みなさん、ちゃんと予防接種は打っていますか?わが家は5人家族のため予防接種も家族全員で2万円超え。でも、子どものためと結婚してからずっと欠かさず受けてきました。ところが…ちゃんと予防接種受けたんですけどワクチンの型が合わなかったのか?毎年誰かがインフルエンザにかかり家庭内がパンデミック。特にこの年は全滅。そして…この年も子どもが全滅……(汗)。あれ? ひょっとして、わが家は打たないほうが良いのか…? なんて疑い始め、翌年からやめてみることに。打たないほうが感染者が減るなんて…。どういうこと? 近所のママ友にも聞いたのですが、打たないほうが調子が良いというご家庭も少なくないようで、わが家もそうなのかもしれませんね。普通、健康な赤ちゃんが決められた回数の予防接種を受けた場合、赤ちゃんはその病気に対する免疫力が付くそうです。ただ、予防接種を受ける子どもの体質や体調などによって、抵抗力が得られない場合も。かかりつけの医師に聞くと、統計的に見ると効果はあるが、ワクチンの型が合わなければインフルエンザにはかかる可能性があると聞きました。そんな事言われると、毎年予防接種に2万以上も使っているわが家は、今年もどうしようかとまた悩んでしまうのです。パパンが子どものころは、学校で無料で打ってもらっていたんですけど、予防接種を打つ打たないは自由として、せめて打ちたい人に医療保険が使えるよう、もう一度国には考え直して欲しいパパンなのでした…。=========================================本記事に記載された症状や治療法は、あくまでも筆者の体験談であり、症状を説明したり治療を保証したりするものではありません。=========================================
2018年11月18日前回はインフルエンザの概要と予防法についてお話しました。では実際にかかった、もしくはかかったかもしれない時はどうすればよいでしょうか?検査のタイミングは?流行期に発熱があると、「インフルエンザかも?」と心配になり受診されると思いますが、まずインフルエンザウイルスの迅速検査(鼻綿棒)は発症から24~48時間が望ましいということを押さえておいてください。※1中には、「まだ発熱したところなので検査できません」と検査を断られた経験がある方もいらっしゃるのではないでしょうか。それは発熱してから時間が経過しないとインフルエンザ検査の意義が乏しいからです。例えば、発熱してから2時間後に受診して検査結果が陰性だった場合でも、感染しているのか、していないのか判断できません。あまりに短時間の検査では空振りが増えてしまいます。仮に発熱してからすぐに検査をしても、陰性の場合は翌日熱があれば再検査することになり、大きな負担となります。また受診した待合室などでインフルエンザやあるいは他の感染症をもらってしまう可能性があり、発熱してすぐの受診はリスクが高いと考えられます。インフルエンザの検査は必須ではない実は診断に検査は必須ではありません。鼻綿棒の検査感度も100%ではないため、流行期に発熱、関節痛や寒気などの症状があり、診察上疑わしい場合は検査せずにインフルエンザと診断することがあります。(注:医師により判断は異なります)。治療薬の特徴は?インフルエンザと診断された場合、さまざまな抗インフルエンザ薬がありますが、ウイルス増殖を抑制して発熱の期間を短くすることが期待できます。ウイルスが増えきってからでは効果が乏しいため、抗インフルエンザ薬は発症から48時間以内の投与が原則となります。主なお薬の特徴と副作用主なお薬の特徴と副作用、使い所についてまとめました。■タミフル®(オセルタミビル)内服薬で1日2回、5日間飲みます。1歳未満でも使用可ですが、主な副作用として嘔吐(24.3%)や下痢(20.0%)といった消化器症状があります。※2 以前は10代のお子さんでタミフル®によると思われる異常行動が心配され、厚生労働省から投与を控える措置がなされていました。しかし異常行動はインフルエンザそのものによる症状であり、タミフル®とは直接関係ないことから、今後、措置は見直される方針です。■リレンザ®(ザミナビル)吸入のお薬で1日2回、5日間吸入します。確実に吸うことができれば効果的ですが、吸入薬なので5~6歳以降でないと難しいものです。■イナビル®(ラニナビル)リレンザ同様吸入薬ですが、1日吸入してその後効果が1週間持続する便利な薬です。しかしその反面、吸入に失敗すると(例えば吸入後咳き込むなど)効果が十分得られなくなってしまうというデメリットもあります。※吸入薬のリレンザ、イナビルに共通して言えることですが「乳糖」が添加されているため、牛乳アレルギーの場合は稀にアレルギー症状が出る場合があり注意しなければなりません。■ゾフルーザ®(バロキサビル)平成30年3月から発売された最も新しいお薬で、1回の内服で治療が終了する点がメリットです。今シーズンの流行で使用が増えると思われますが、新しい薬のため医師の使用経験が少ないということが一つのデメリットです(私もまだ使用していません)。■ラピアクタ®(ペラミビル)唯一の点滴のお薬です。1歳未満も使用できます。脳症や肺炎など入院治療が必要な場合や、基礎疾患のために内服や吸入ができない場合などに選択されます。点滴のため使用できる医療機関は限られている点に注意してください。また漢方薬の麻黄湯を使うこともあります。上記の抗インフルエンザ薬とは作用ポイントが異なりますが、治療効果のエビデンスがあるため使用を考慮していいと思います。併用も可能です。※3インフルエンザのお薬はさまざまあり、医師や施設によっても方針が微妙に異なります。ここにあげた情報を参考にしつつ、治療方針は担当医とご相談ください。ホームケアと再受診のタイミングインフルエンザにだけ特別なケアはなく、基本的には発熱時の対応と同じです。( 第3話 、 第4話 参照)。倦怠感が強く食欲が落ちるので水分をこまめに取り、脱水の対策をしてください。タミフル®の消化器症状が出た場合は受診して薬の変更を考慮します。発熱が続く場合には肺炎や中耳炎などの合併症を伴ってきているかもしれませんし、「ぼーっとする」「わけのわからないことを言う」などの症状がある場合は、脳症の可能性があり受診した方がいいでしょう。インフルエンザは倦怠感が強く受診そのものも負担となりますので、この記事を読んで、受診すべきなのか?タイミングはいつがよいか?などの目安にしていただけたら幸いです。参考資料※1 Performance characteristics of a rapid immunochromatographic assay for detection of pandemic influenza A (H1N1) virus in children. ※2 タミフル添付文書 ※3 A randomized, controlled trial comparing traditional herbal medicine and neuraminidase inhibitors in the treatment of seasonal influenza. 2018/2019シーズのンインフルエンザ治療指針(日本小児科学会)
2018年11月16日これから猛威を振るうインフルエンザ。予防接種をしたり予防対策をしていても、うつるときはうつってしまいますよね。 前回 に引き続き、わが家の感染症体験を紹介します。■長男が感染したときは…長男が2歳のころ、予防接種をしたにも関わらずインフルエンザになりました。しかも、インフルエンザがはやり始める前の保育園で、一番初めにインフルエンザに感染しました…!長男は鼻炎持ちで頻繁に耳鼻科に通っていたので、もしかしたら耳鼻科でもらってきたのかもしれません。予防接種をしたからといってインフルエンザにならないというのは知っていましたが、いざインフルエンザになると「予防接種したのにー!」と嘆きたくなりました…いや、実際嘆きました(笑)でも予防接種のおかげか症状は軽く熱もすぐに下がりました。私もうつることを覚悟しつつ、家で看病をしていたのですが、うつることなく完治しました。■次男が感染したときは…次男も2歳のときにインフルエンザになりました。感染した時期は2月と猛威をふるっている真っただ中! クラスで「インフルエンザが出ました!」というお知らせの少し後になりました。集団生活での感染は避けように避けられないこともあるので仕方ない部分もありますね。次男も予防接種をしていたからか症状は軽くすみました。ただものすごく残念だったのが、ちょうど生活発表会と重なってしまい次男は出られませんでした(涙)たくさん練習していると聞いていたのでショックでした…!とはいえ、次男のときも家族誰一人うつることなく完治でした!■家庭内での感染拡大を防ぐには感染拡大防止策として、うちではマスクと手洗いうがい、手の消毒、家を乾燥させないようにしました。マスクの効果はあったかよくわかりませんが、感染した子どもにもマスクをつけさせました。子ども用のかわいいマスクが売っていたのでそれを見せたら、喜んでつけてくれました(笑)完全隔離は難しいので、感染してないほうの子どもはパパと寝てもらったりしました。ちなみに念のため寝るときも私はマスクをしてました(笑)予防してもなるときはなるので、対策もなかなか難しいと思いますが、冬はイベントごとも多い時期なので感染しないことを毎年願うばかりです。=========================================本記事に記載された症状や治療法は、あくまでも筆者の体験談であり、症状を説明したり治療を保証したりするものではありません。=========================================
2018年11月15日インフルエンザにかかったときの話です。保育園に通いだしたころは、よく熱を出して小児科のお世話になっていました。しかし、大きくなるにつれ、病気になることも少なくなってきました。すっかり安心していたのですが、去年の冬・・・とうとう初めてインフルエンザにかかりました。保育園に行けるのは早くて6日後!!熱が39度あった息子のことはもちろん心配だったのですが、わたしの頭の中は…いっぱいいっぱい。パートとして週4日働いているのですが、パートだからといって簡単に休めるものではありません。正社員であるパパだって休みにくい状況ですし…。子どもが心配だから、ずっとそばで看病してあげたい!! という気持ちと会社を休んで迷惑かけたくないという思いで、頭の中が混乱します(笑)結局この時は会社に相談して、1週間程お休みをいただきました。この時期、何度「すみません」と言ったことか・・・インフルエンザは感染力がすごいので、看病する1週間は自分に伝染らないかヒヤヒヤして過ごしました。なるべく子どもの前ではマスクははずさない、手洗いうがいはやりすぎ! と思うほど徹底しました。感染症は感染力が強いので、なかなか他の家族にも頼めません。自分が倒れないように、日々健康管理に気をつけていきたいです。そして、今年の冬はかからないことを願うばかりです。
2018年11月14日手洗い、うがい、マスクのやり方あってる?ぐっと気温が下がり、体調を崩し始めているお子さんやママもいるのでは?妊娠中は特に、風邪やインフルエンザにかかったら大変!毎日の手洗い、うがい、マスクは大切です。でも、実は手洗いやうがいは〝やってるつもり〟の方が多いよう。今回は、正しい手洗い&うがい、マスクの正しいつけ方などをご紹介したいと思います。小さな子どもでも出来る、手洗いのポイント3つ我が家の兄姉が実践している手洗いのポイントは3つ。①石けんは良く泡立てる流水で手をしっかり濡らしたら、石けんをよく泡立てます。泡状になった状態の方が、汚れが落ちやすく殺菌効果が上がるそうですよ。小さな子は自分で石鹸を泡立てるのが難しいので、泡タイプのハンドソープを使うといいですね。②手洗いのうたを活用以前保育園で、澱粉糊→イソジン液を使って、どのくらい洗い残しがあるのかを実験してみたのですが…「うわぁ~~~!!」ってぐらいに手が紫色に!これは、手に汚れが残ってるということ…。自分では洗ってるつもりでしたが、爪や手首にバイ菌がたくさん残っていました…。他のママさんも手の平は洗えていても、爪や指の間、手の甲の洗い残しが多かったです。そこで、教えてもらったのが、ビオレの「 あわあわ手洗いのうた♪」この洗い方でやったところ、イソジン液をつけてもほとんど汚れが残っていませんでした♪30秒くらいの短いうたなので、是非これを期に覚えてみてください。③タオルは1日1回取り替える人と共有するタオルは菌だらけ。できれば家でもペーパータオルを使うのがベストですが、そうでなければひとりひとり自分専用のタオルを作り、最低でも1日1回はタオルを取り替えましょう。正しいやり方知ってる? うがいのポイント3つ①ガラガラの前に、ブクブクペー口の中のウィルスを喉の奥に侵入させないために、まずはコップ1杯の水で右、左、全体と3回くらいブクブクペーをしてウィルスを外に出します。②ガラガラは「オー」と発声ガラガラするときは「アーイーウー」ではなく、「オー」と発生しながら喉を開いて、奥までゆすぐのがポイント!コップ1杯の水がなくなるまで、繰り返しやりましょう。③外出先では、こまめな水分補給外出先でうがいができないときは、こまめに水分補給をすることで、うがい代わりになります。マイボトルがあると良いですね。しっかりつけよう、マスクのポイント3つ①隙間をつくらないよく鼻がマスクの外からでてる方がいますが、鼻からウィルスが侵入してしまうのでこのつけ方では意味がありません。感染予防、拡散予防のためには、しっかり鼻部分まで覆うようにマスクを着用しましょう。鼻から顎まで覆えるサイズで、鼻部分のワイヤーもしっかり押さえてフィットさせるのがポイントです。②マスク表面は触らないマスク表面(とくに口周りを覆うフィルター部分)にはウィルスがついている可能性があるので、なるべく触らないようにしましょう。③使い捨てマスクは1日1枚で交換使い捨てタイプのものは、目に見えないウィルスがたくさんついてしるかもしれないなで、1日使ったら必ず破棄するようにしましょう。オススメの使い捨てマスクは、立体型やカップ型!どちらとも顔への密着性が高く、感染症予防の効果が高いようです。妊婦さんも打てる、インフルエンザのワクチン皆さん知ってましたか?インフルエンザのワクチンは妊婦さんが唯一打つことができる、予防注射なんです。母体や胎児への安全性や有効性が証明されていて、予防注射をすることでインフルエンザの重症化リスクを10倍も防ぐことができるそう。生後6ヶ月未満の赤ちゃんはインフルエンザワクチンをうつことができないので、妊娠中にママが予防注射することでその期間は、赤ちゃんもインフルエンザにかかりにくいようです。大人も、子どもも!免疫力アップするには?妊娠さんの免疫力はお年寄りや乳児並みに低いと言われています。そのため妊婦さんは、普段よりも風邪をひきやすく、悪化しやすいようです。免疫力を上げるにはバランスのとれた食事や適度な運動、そして質の良い睡眠の3つがとっても大切。妊娠中の食事ではお魚や、お肉のタンパク質とやっぱり不足なりがちな鉄分は、意識して私も摂るようにしていました。つわりで食べれないときでも、こまめな水分補給は忘れずにしましょう。妊娠後期になってくると、トイレの回数も増えて、夜なかなかまとまって眠れないとは思いますが、昼間などにリラックスして休んで。抱き枕があると、お腹が大きくても楽な姿勢がとりやすいのであった方がいいと思います。今一度普段の生活を見直して、風邪やインフルエンザを寄せ付けない体を手に入れましょうね!
2018年11月12日「今年は9月から全国の学校でインフルエンザによる学級閉鎖が報告されています。これは過去最悪の感染者数の昨年と同じ傾向。今年の冬も大流行が懸念されます」こう話すのは、感染症にくわしい池袋大谷クリニックの大谷義夫先生。インフルエンザが猛威をふるった昨年の冬を思い出してほしい。罹患して、つらい思いをした人も多いのではないだろうか。「今年は現在までA型だけが報告されていますが、昨年のように再びA・B型がいっしょに大流行する可能性も否定できません」(大谷先生・以下同)じつはこの冬、そんなインフルエンザの常識が変わろうとしているのはご存じだろうか。■タミフルにジェネリックが登場!今年9月、沢井製薬が国内初のタミフルの後発薬(ジェネリック)のオセルタミビルを発売。タミフルを処方された人が調剤薬局で「ジェネリックで」と希望すれば、実質約400円安い価格のオセルタミビルが処方されることになったのだ。■ワクチン接種はまだ早い!「昨年、大流行した原因のひとつがワクチンの不足でした。自分が罹る罹らないではなく、流行を防ぐためにもワクチン接種は大切」ただワクチンは早く摂取すれば安心というものではないという。「ワクチンの有効期限は5カ月間。いま打ってしまうと、まだ流行が続いている来年3月には効かなくなってしまう。いま少し待って11月中旬以降に接種してほしい」知らないと自分が損をするインフルエンザの新常識。正しく理解して、今年の冬を乗り越えよう。
2018年11月01日「今年は9月から全国の学校でインフルエンザによる学級閉鎖が報告されています。これは過去最悪の感染者数の昨年と同じ傾向。今年の冬も大流行が懸念されます」こう話すのは、感染症にくわしい池袋大谷クリニックの大谷義夫先生。インフルエンザが猛威をふるった昨年の冬を思い出してほしい。罹患して、つらい思いをした人も多いのではないだろうか。「今年は現在までA型だけが報告されていますが、昨年のように再びA・B型がいっしょに大流行する可能性も否定できません」(大谷先生・以下同)じつはこの冬、そんなインフルエンザの常識が劇的に変わろうとしているのはご存じだろうか。■画期的新薬誕生!昨年度の抗インフル薬のシェアはイナビルとタミフルで約8割を占める。「私のクリニックでは1回の吸入で効くイナビルを第一候補、吸入式薬が苦手という人には飲み薬のタミフルという順で処方していました。ただ吸入式薬は成分をすべて吸入できたかが不確実。飲み薬は1日2錠を5日間続けなければいけないのですが、熱が下がったところでやめてしまう患者さんもいて、治りきらずに周囲に感染させるリスクがありました」そこに今年3月、まったく新しい抗インフル薬・ゾフルーザが誕生したのだ。「従来のタミフルやイナビルは感染細胞内で増殖したウイルスが細胞外に飛び出ることを阻害する仕組み。これに対して、ゾフルーザは感染細胞内で遺伝子レベルに働いてウイルスを死滅させ、より早期の段階から感染を防ぐ仕組み。効き目が強いことから、飲み薬として世界で初めて1回飲むだけで治療が完了。熱が下がるまでの期間はタミフル同様、1~2日間を要しますが、効き目が強いため、服用後の周囲への感染のリスクも減少したと報告されています」現在、発症後5日間、熱が下がって2日間と定められている学校への出席停止の日数も、この新薬の普及で短縮されることが期待されているとか。「私のクリニックではすでに今年3月からこの新薬を処方していますが、結果は非常に良好。私のように、今年の冬はイナビルやタミフルに代わってゾフルーザを処方する病院が増えると思います」もし、かかりつけの病院でイナビルやタミフルを処方された場合でも「ゾフルーザにしてほしい」と伝えれば、患者の希望に沿ってくれる担当医も多いはず。価格は1錠4,789円(窓口での支払いは3割負担の人で1,730円)。タミフルは10錠2,720円(同窓口で1,170円)と実質560円の差があるが、「飲み忘れのリスクや効き目、家族に感染させた場合の出費などを考えると、許容範囲ではないでしょうか」。また新薬というと副作用が気になるところだが、発売元の塩野義製薬によれば、下痢の症状が出る人が約1%。ほかにはとくに副作用は報告されていないという。「ただ飲み薬は嘔吐を伴う症状に不向き。インフルエンザ患者でもB型に限り2~3割が嘔吐を伴う消化器症状が出ます。こうした場合は吸入式薬が向いています」
2018年11月01日今年は秋なのにも関わらず、インフルエンザで学級閉鎖が各地で起こっていますね。そして、よりインフルエンザが流行する季節になってきました。今回は、ワクチンや治療法、ホームケア、診断などについて2回にわたって特集します。インフルエンザにならないために、どんなことに気をつければよいのでしょうか?インフルエンザはどんな病気?まず突然の高熱に始まり、のどの痛み、頭痛、関節痛、倦怠感などの全身症状のほか鼻水や咳などの呼吸器症状、ときに嘔吐や下痢などの消化器症状もあります。発熱は数日間続きますが、自然に解熱して1~2週間ほどで元気になります。注意すべき特徴として二峰性(にほうせい)の発熱があります。二峰性とは、熱が数日続き、一旦解熱したあと、再度発熱して合計1週間ほど熱が続くものです。インフルエンザは再発熱のパターンをとることもあり、一旦熱が下がっても安心とはいきません。インフルエンザの合併症インフルエンザの症状には幅があり、普通の風邪と全く区別がつかない程度のこともあれば、ぐったりして重症感が強い場合もあります。ときに中耳炎や熱性けいれん、肺炎やインフルエンザ脳症など多彩な合併症があり、肺炎や脳症にはとくに注意が必要です。【肺炎】急速に呼吸困難が進行する場合があり、肩で息をしたり呼吸があらくなっている時は救急受診が必要です。【インフルエンザ脳症】毎年50~200人がインフルエンザ脳症になり、死に至ることもあります※1。異常言動、異常行動、ぼーっとしている、けいれんなどの症状がみられますが、同じような症状を認める熱せん妄( 第3話参照 )や熱性けいれんと区別が難しい場合があります。脳症の場合は意識障害が続いたり、短時間で悪化傾向になり、これらの特徴がみられた時は迷わず救急受診してください。予防接種は打ったほうがいい? インフルエンザQ&Aこのようにインフルエンザには重い合併症もあるため、ワクチンで予防することが重要です。それでは、ここでワクチンについての疑問について確認していきます。Q赤ちゃんでは効果が低い? 何ヶ月からうてる?現状のインフルエンザワクチンは生後6ヶ月から接種可能で、乳幼児に対する有効性については概ね20~60%の発病防止効果があったと報告されています。※2(厚生労働省インフルエンザQ&Aから引用)Qインフルエンザワクチンはいつうてばよい?ワクチンの効果は時間が経過するほど効果が低下し5ヶ月間で減弱します。よって10月~11月のうちに接種を開始すれば流行期に入る12月までに効果が得られ、流行が終わる頃まで効果が続きます。Q鶏卵アレルギーだとうてない?インフルエンザワクチンに含まれる鶏卵成分は数ng/mlときわめて微量(1ng=10億分の1g)のため、ほとんどの場合安全に接種ができます。重症度にもよるため、卵アレルギーと診断されている場合は担当医と相談してください。※3Q妊娠、授乳中でもうてる?妊娠授乳中でもワクチン接種は可能です。とくに妊娠中は症状が重くなるおそれがあり、また妊娠中のワクチン接種は生まれてきた赤ちゃんのインフルエンザ予防にも役立つため積極的に接種してください。※4子どものインフルエンザを予防するには、まず周囲の大人がしっかり打って感染源にならないことが大切です。もちろん、パパも一緒に接種してくださいね。Qワクチンを打ってもかかることはある?残念ながらワクチン接種をしていてもかかることがあります。ワクチン以外の予防方法を駆使して、できるだけかからないようにしましょう。インフルエンザの予防方法インフルエンザワクチンを打つ以外の予防方法もあります。日々の生活の中でできることを書いてみることにします。(1) 咳エチケットに注意し、マスクをする(くしゃみや咳などから感染します)(2) 手洗いやアルコール消毒をする(咳やくしゃみをうけた手にはウイルスが付着しています)(3) 加湿器を使用して湿度50%~60%に保つ(乾燥すると感染しやすくなります)(4) 栄養と睡眠を十分にとる(風邪を含め全ての基礎になります)(5) できるだけ人混みを避ける(流行期はとくに感染の確率が高くなります)なお、家族の誰かが感染した場合は避けることがなかなか難しいのが現実です。24~48時間ほどの潜伏期間ののち発症します。流行を広げないためには登校停止期間をしっかり守って外出をさけることが大切です( 第4話参照 )。インフルエンザは稀に死亡する可能性がある病気のため、わが子がかかった時にはもしもの場合の不安を感じると思います。「もしかしてインフルエンザ脳症かも?」と疑い、判断できない時は受診をためらう必要はありません。インフルエンザにかかると、時に重症の経過になる場合があります。その可能性を防ぐためには予防が一番ですので不安感を軽減する意味でもワクチン接種をお勧めします。次回は実際にかかったあとの受診のタイミングや治療法、ホームケアについて説明します。参考資料※1 インフルエンザ脳症について ※2 インフルエンザQ&A ※3 日本ワクチン産業協会:予防接種に関するQ&A集※4 産婦人科診療ガイドライン2017 <2019年9月11日 修正>記事内の参考文献を修正いたしました・「Efficacy of trivalent influenza vaccine against laboratory-confirmed influenza among young children in a randomized trial in Bangladesh.」を削除・「Protective Effect of Maternal Influenza Vaccination on Influenza in Their Infants: A Prospective Cohort Study.」を「産婦人科診療ガイドライン2017」に変更いたしました。
2018年10月22日朝晩めっきり冷え込んで「冬」の気配を感じられるようになると、心配になるのが、子どもの感染症。冬の感染症といえば、インフルエンザが真っ先に思い浮かびますね。子どもが通う保育園や幼稚園、学校のクラスではやっていると聞いた暁には「どうか、かかりませんように」「今、休まれると仕事が…!」などと気が気でない日々を過ごすママも多いはず。今年のインフルエンザはどうなるの? 症状や対策は? くわしく解説していきましょう。■インフルエンザ2018「すでに学級閉鎖も」厚生労働省は10月12日、10月1日から7日の1週間のインフルエンザ報告数を発表しました。全国で848人(昨年同期1047人)、定点あたり0.17人(昨年同期0.21人)と、いずれも昨年よりはやや少ないようです。しかし、都道府県別にみると、沖縄県では2.79人となっており、9月10日の週から1.33人とすでに流行開始の目安となる1.00人を上回っている状態が続いています。9月に茨城県や東京都、福岡県などでインフルエンザによる学級閉鎖が報道され、驚いたママもいるでしょう。その後も全国的に学級閉鎖になる施設はじわりと広がっており、東京都では9月に入ってからすでに累計で13、大阪府では15にのぼっています。10月7日までの1週間では、全国で18の施設が学年閉鎖や学級閉鎖になりました。全国的に流行しているとはいえませんが、自分が住んでいる近くの施設ではやっている場合は、特に注意が必要といえそうです。流行シーズンはまだ先…と油断しているママも、気をつけておきたいですね。■インフルエンザ「どんな症状? どうやってうつるの?」【症状】急激に発病し、爆発的なスピードで感染が広がります。寒けや頭痛、高熱(39~40℃)により発病します。頭痛とともにせきや鼻水から始まる場合もあります。高熱が数日から1週間近く続きます。全身に倦怠感や筋肉痛がみられたり、嘔吐(おうと)、下痢、腹痛を引き起こす場合もあります。A型やB型などウイルスによっても症状が異なります。合併症として、脳炎、脳症、中耳炎などがあり、乳幼児は重症化しやすいので注意。けいれんや意識障害を引き起こし、後遺症が残るケースもあります。また、異常行動があらわれることがあり、子どもが大きくなってからも見守りが必要といえます。【潜伏期間と感染期間】潜伏期間は1~4日、平均して2日です。感染期間は発病する1日前から3日目がピークで、7日目頃まで。低年齢児は感染が長引く傾向にあります。【感染経路】せきやくしゃみなどのしぶきによる飛まつによって感染します。接触感染もあります。毎年12月頃から翌年3月頃にかけて流行します。A型は大流行しやすいですが、B型は局地的な流行で終わることが多いとされています。■インフルエンザ「今年のワクチンは? 予防接種はいつがいい?」昨年はワクチン不足が騒がれ、「予防接種を受けたいのにワクチンがなくて受けられない!」と小児科をかけ回ったママもいるのでは? 今年は大丈夫でしょうか?厚生労働省によると、今年は例年並みのワクチン供給量を確保しているようです。今年は「ワクチンが足りない!」ということはなさそうなので、ひと安心ですね。【予防方法】飛まつ感染を防ぐためには、手洗いやうがいが効果的です。生後6カ月以降なら赤ちゃんでも任意接種で受けることができます。子どもは2回接種。10月から12月に2~4週間の間をあけて2回受けるのがいいでしょう。予防接種をしても、インフルエンザにかかる可能性はありますが、重症化することを防げます。小さな子どもがいる家庭では、家族全員で予防接種を受けるようにするといいでしょう。万が一、インフルエンザがはやっている時期に熱やせきなどの症状がある場合は、無理せずに安静にするようにし、全身症状が悪い場合は病院を受診します。外出を控え、必要に応じてマスクを着けましょう。【登校(登園)基準】学校保健安全法では、発症した後5日を経過し、かつ、解熱した後2日を経過するまで。 幼児においては、発症した後 5 日を経過し、かつ解熱した後 3 日を経過するまでが、出席停止の目安とされています。抗インフルエンザ薬を使用して早く熱が下がった場合でも、発症してから5日は欠席が望ましいでしょう。保育園や幼稚園、学校によりますが、登校(登園)許可書の提出を求められる場合が多いようです。これからの流行シーズンに備えて、早めに予防接種をしておくのが良さそうですね。予防接種の枠がすぐに埋まってしまう小児科もあるので、予約は早めにしておくといいでしょう。参考サイト: ・厚生労働省「インフルエンザの発生状況について」 ・日本小児科学会「学校、幼稚園、保育所において予防すべき感染症の解説」
2018年10月21日生後2、3カ月頃は「きちんと予防接種をしなくては!」と、ある程度の緊張感を持っていたママも、予防接種そのものに慣れて接種期間が空くようになってくると、つい「予防接種を受け損ねていた!」なんていうことがあるかもしれません。ましてや、2人目、3人目…の子どもになってくると悪気はなくても、忘れがちに。そこで、節目となる1歳までに接種するワクチンや1歳になったらすぐ受けておきたいワクチンなどをチェックしてみましょう。日本小児科学会が発行する「知っておきたいわくちん情報」を参考にして、最新ワクチン情報をお届けします。■子どもの予防接種「1歳までに接種すべきワクチンをおさらい!」もうすぐお子さんが1歳というママも、もうお子さんが1歳になったというママも、まずは1歳になるまでに接種すべきワクチンにもれがないか、確認してみましょう。スケジュール表や母子手帳などを参考に、下のチェック表と照らし合わせてみてくださいね。チェック表には載っていませんが、任意接種のロタウイルスは2~3回のワクチンを生後28週か32週までに接種します。ちなみに、1歳以降に接種することはありません。毎年秋から冬にかけて接種するインフルエンザを除き、すべてにチェックは入りましたか? もし空欄がある場合は、必要な接種がもれている可能性が高いので、かかりつけの医師に相談しましょう。■子どもの予防接種「1歳になってすぐに受けたいワクチンは?」続いて、1歳の間に受けるワクチンを見てみましょう。下の表を参考にしてくださいね。表を見ればわかる通り、ヒブや肺炎球菌、四種混合などの追加接種以外に、新たなワクチンとして定期接種の麻疹風疹混合(MR)や水痘、任意接種のおたふくかぜが増えていることがわかります。また、1歳になってすぐに受けられるものが多いことにも驚きますね。「こんなにたくさん受けるのは大変!」と思ってしまいそうですが、特に1歳になったらすぐに受けたほうがいいのが麻疹風疹混合(MR)です。麻疹といえば、今年に入ってから感染者数が急速に増え、ニュースなどで目にしたママも多いでしょう。国立感染症研究所の 「麻疹 発生動向調査」 (7月3日時点)によると、報告数は4月ごろをピークに減少し、現在も報告はあるものの落ち着いてきているようです。とはいえ、麻疹は非常に感染力が強い感染症です。自分だけではなく周囲に感染を広げないためにも、1歳になったらすぐに予防接種を受けるようにしましょう。また、小学校入学前にも忘れずに2回目の接種を受けておきたいですね。■子どもの予防接種「1歳で受けるワクチンが多いワケ」1歳になると、受けられるワクチンが増えることもあり、0歳から受けているワクチンの追加接種も含めると、再び予防接種のピークが訪れます。では、なぜ1歳で受ける予防接種の数が多いのでしょうか? 理由は2つあります。1つ目は、追加接種をしてこれまで0歳の時に受けてきたワクチンで得た免疫を高めるためです。ワクチンを追加接種することで、体の中にできた免疫をより強くて長持ちさせることができます。2つ目は、生ワクチンを受けるのに1歳という年齢がちょうどいい時期だからです。生ワクチンとは、病気を起こすウイルスを弱くして、病気を起こさずに免疫だけをつけるように作られたワクチンで、麻疹風疹混合(MR)や水痘、おたふくかぜなどがあります。1歳になるまではママからもらった抗体で赤ちゃんは守られていますが、1歳を過ぎるとほぼなくなります。また、抗体があるうちは生ワクチンの効果が弱まるといわれています。そこで、1歳になって受けるワクチンが増えるのです。子どもが1歳になる頃には、つい忘れてしまいがちな予防接種ですが、感染症にならない・感染症を広めないためにも、確実に接種しておきたいですね。■麻疹・風疹混合ワクチン(MR) 症状と予防接種【どんな病気を予防できるの?】麻疹…主な初期症状は発熱、せき、鼻水などです。一旦は熱が下がったようにみえますが、再び39℃以上となり、口の中に白いぶつぶつが見え、皮膚に発疹が現れ、全身に広がります。肺炎や脳炎の合併症を引き起こすと死亡することもあります。風疹…主な症状は発熱、発疹(麻疹より淡い色のぶつぶつ)、首の周りや耳の後ろのリンパ節のはれです。脳炎や血小板減少性紫斑病の合併症を引き起こすことがあります。感染しても症状が出ない不顕性感染が15~30%程度あります。妊娠20週頃までの女性が感染すると胎児にも感染し、生まれた赤ちゃんが先天性風疹症候群という重い病気を発症することがあるので、注意が必要です。女性が接種する場合は妊娠中を避け、接種後も2カ月間は避妊しましょう。【予防接種の時期や回数】定期接種。計2回接種します。1回目を1歳になったらなるべく早めに、必ず2歳までに完了させます。2回目を小学校入学前の1年間(幼稚園や保育園で年長の時)に受けます。■水痘 症状と予防接種【どんな病気を予防できるの?】水痘帯状疱疹(すいとうたいじょうほうしん)ウイルスに初めて感染することでおこる病気です。発熱とともに全身にまばらで盛り上がった発疹が出てきます。発疹の状態は、赤い発疹→盛り上がった発疹→水ぶくれ→膿を持った発疹→かさぶたと変化します。発疹のすべてがかさぶた化するまで7~10日程度かかり、感染力がなくなります。水痘は感染力が非常に強く、集団保育などで同じ部屋にいるだけで感染します。予防接種をしておけば、かかったとしても症状は軽く済みます。【予防接種の時期や回数】定期接種。1回の接種では効果が不十分なため、2回の接種が必要です。かかったことのない生後12~36カ月未満の子どもが対象。1回目を1歳になったら早めに受けます。3カ月以上の間隔をあけて、おおよそ6~12カ月後の間に2回目の接種をします。万が一、定期接種の年齢から外れてしまった場合でも、2回のワクチン接種をすることで十分な免疫を得られます。定期接種化されたのは2014年で最近のこと。歳の離れたきょうだいだと接種していない場合もあるので、確認してみましょう。 ・日本小児科学会 ・知っておきたいわくちん情報
2018年07月15日赤ちゃんが生まれると、予防接種のことをあちらこちらで見たり聞いたりする機会が増えますね。母子手帳に予防接種のページがあるので妊娠中から意識しているプレママもいる一方で、1カ月健診で初めて予防接種のことを知って、あわてて小児科を調べたというママもいるようです。ワクチンデビューに最適な時期はあるのでしょうか? どのようなスケジュールで予防接種は進んでいくのでしょうか?日本小児科学会が発行する「知っておきたいわくちん情報」を参考にして、最新ワクチン情報をお届けします。■生後2カ月になったらすぐ予防接種、そのわけは?日本小児科学会では、ワクチンの接種を生後2カ月から始めることをすすめています。生まれてまだ2カ月。「首も座っていないわが子に予防接種するなんて、かわいそう!」と思ってしまうかもしれません。なぜ生後2カ月から予防接種を始めたほうがいいのでしょうか?生まれてすぐの赤ちゃんはママからもらった免疫などによって生後5~6カ月までは、多くの細菌やウイルスなどの感染から守られていますが、その期間を過ぎる頃からその免疫が落ち始めていき、感染症にかかりやすくなります。一度感染症にかかると重症化して入院が必要になったり、命にかかわる深刻なケースも出てきます。これらの感染症から身を守るのが予防接種。生後5、6カ月までに、予防接種の効果を十分に発揮させるためには、生後2カ月になったらすぐに予防接種を開始することがとても重要だといいます。一度接種したら、一定の日数をあけないと次の接種ができないため、「スケジュールから逆算して、生後2カ月になったらすぐに予防接種を始めたほうがいい」と考えることもできますね。■生後2カ月から1歳まで「どんな予防接種があるの?」では、生後2カ月から接種をスタートするワクチンにはどんなものがあるのでしょうか? 1歳になるまでのワクチン接種の流れを見てみましょう。表で示してある通り、生後2カ月になったら、なるべく早めに接種したほうがいいワクチンはヒブ、小児用肺炎球菌、B型肝炎、ロタウイルス(任意接種)の4つです。生後2カ月のワクチンデビュー後も、毎月のように多くのワクチンを接種する必要があります。必要なワクチンを効率的にかつ安全に接種できる「同時接種」(※最新ワクチン情報第2回 「子どもの予防接種『ワクチンの同時接種は赤ちゃんがかわいそう?』 参照)についても理解しておくといいですね。生後5カ月を過ぎると、ワクチン接種はひと段落します。赤ちゃんが病気になったりして、スケジュール通りに接種できないこともしばしば。心配してしまうママもいると思います。6~7カ月健診や10カ月健診時に母子手帳などで接種の状況を確認し、遅れがある場合はこの時期に取り戻せば大丈夫ですので安心してくださいね。そういったスケジュール遅れのワクチン接種を「キャッチアップ接種」といいます。■理想は妊娠中から「予防接種、その準備と小児科探し」生後2カ月からワクチン接種を始めるとなると、その前に小児科に予防接種の予約をしておく必要が出てきますね。出産、退院して新生児との生活が始まると、毎日バタバタしてあっという間に予防接種を始める時期を迎えてしまいます。できれば妊娠中から予防接種の情報を聞いたり、小児科を探したりできると安心ですね。1カ月健診で予防接種の具体的な接種スケジュールなどを確認したら、早めに予防接種の予約をすませておくといいでしょう。予防接種専用の時間を設けているような人気の小児科では外来の予約が1カ月先までいっぱいなんてことも。特にパパと一緒に土日に接種しに行くことを考えているママは、早めに予約しておくのがおすすめです。 ■ヒブワクチン 症状と予防接種【どんな病気を予防できるの?】インフルエンザ菌b型による感染症。正式な菌の名称の頭文字をとってHib(ヒブ)と呼んでいます。次のような症状を起こします。細菌性髄膜炎…髄膜に細菌が入って、炎症を起こし、発熱やおう吐、頭痛、けいれんなどの症状が出ます。進行すると難聴やまひなどの後遺症を残したり、死にいたるケースもあります。急性喉頭蓋炎(きゅうせいこうとうがいえん)…喉頭蓋に感染すると、急に熱が出て、つばが飲み込めない、呼吸が苦しいなどの症状が現れます。進行すると空気の通り道をふさいでしまい、死亡することもあります。【予防接種の時期や回数】定期接種。計4回の接種があり、生後2カ月を過ぎたらすみやかに接種をしましょう。初回免疫として通常3回、いずれも27日以上の間隔をあけます。3回目の接種後、おおむね1年後の1歳早期に4回目の接種を行います。何らかの理由により初回の接種が遅れて7カ月~11カ月に始める場合は、合計3回の接種を受けます。スケジュールは下の表どおりです。■肺炎球菌結合型ワクチン 症状と予防接種【どんな病気を予防できるの?】肺炎球菌による感染症。発熱や髄膜炎など感染した場所によってさまざまな症状がみられます。最初はかぜの症状に似ていますが、進行するとおう吐やけいれん、意識障害を伴うこともあります。重い後遺症が残ったり、死亡したりすることもあります。【予防接種の時期や回数】定期接種。計4回の接種が必要。標準スケジュールでは生後2カ月から7カ月未満で初回接種を開始します。27日以上の間隔をあけて3回接種し、60日以上の間隔をあけて、かつ生後12カ月以上になってから追加接種を1回行います。■B型肝炎ワクチン 症状と予防接種【どんな病気を予防できるの?】B型肝炎ウイルスの感染によって肝臓の細胞が壊れたり、その影響で肝臓の働きが悪くなる病気です。感染後の経過には一過性感染と持続感染の2通りあります。一過性のものだと疲れやすい、発熱や横断などの症状が主なもので、一定期間を経て良くなります。持続感染になっても約85~90%の人は無症状ですが、残り約10~15%の人は慢性肝臓病へ進行します。乳幼児の感染は症状がなく経過することが多いですが、持続感染になりやすいという特徴があります。【予防接種の時期や回数】定期接種。計3回接種します。生後2カ月に1回目、生後3カ月で2回目、1回目の接種から20~24週をあけて生後7~8カ月で3回目を接種するのが標準的です。生後12カ月をすぎると任意接種になりますが、どの年齢からでも接種可能です。母親がB型肝炎ウイルスに感染している場合、母子感染の予防のため、定期接種とは別のスケジュールになります。出生直後に1回目の接種を行い、2回目を生後1カ月、3回目を生後6カ月に接種します。 ・日本小児科学会 ・知っておきたいわくちん情報
2018年07月06日生後2カ月から始まる予防接種。小児科などでもらえるスケジュールを確認して、同時に接種しなければいけない予防接種の数に驚いたことはありませんか?いざ、小児科に子どもを連れて行き、注射をされて大泣きする姿を見ると、「1本でもこんなに泣いているのに、2本も3本も同時に注射を打たないといけないなんて…」とわが子を気の毒に思ってしまうママもいるかもしれません。同時接種は赤ちゃんがかわいそう? 安全面やメリットは?日本小児科学会が発行する「知っておきたいわくちん情報」を参考にして、最新ワクチン情報をお届けします。■同時接種って何? 赤ちゃんへの負担や安全性は大丈夫?子どもが生まれてから「同時接種」という言葉を初めて聞いたママも多いでしょう。同時接種とは、同時に複数の異なるワクチンを接種すること。同時接種をする時は、左腕、右腕、左の太もも、右の太ももなど、それぞれからだの別の部位に接種をします。同じ腕や太ももに接種する時は、少なくとも2.5cm以上あけることになっています。生後2カ月で4種類のワクチンの予防接種を同時に受ける場合を例にあげてみましょう。ロタウイルスワクチン(任意接種)を口から飲んで、ヒブワクチンを左腕に、肺炎球菌を右腕に、B型肝炎ワクチンを左太ももに同時に接種することがあります。これだけを聞くと、「そんなにたくさんのワクチンを同時に受けて、赤ちゃんの体は大丈夫なの?」と思うかもしれません。日本で同時接種が必要になってきたのは、乳幼児が接種できるワクチンが増えてきた2008年以降、つまり歴史が浅いのです。一方、海外ではもっと昔から同時接種を行っており、安全性が確認されています。また、子どもに接種できるワクチンをどのように組み合わせても安全だということが研究で明らかになっています。同時に何度も注射をされて泣く赤ちゃんを見ると心配になりますが、安全だとわかれば安心できますね。 ■同時接種をすると副反応や効果が変わる?同時接種をすると、なんとなく副反応が増えるイメージを持つママもいるかもしれません。しかし、ワクチンを接種した後に起きる副反応の割合は一定であり、同時接種をしたからといって、その割合が増える訳ではないそう。また、同時に複数のワクチンが体に入ると、それぞれの効果が落ちたり、逆に強くなったりするのでは? と気にするママもいるでしょう。ワクチンが体内に入った後にそれを処理するのが体の免疫ですが、一つのワクチンの接種に使われる免疫機能はごくわずかなのだとか。例えるなら、「海の中に、塩を少し投げ入れるようなもの」。複数のワクチンが同時に入ってきても、効果が落ちたり、反対に強くなったりすることはないそうです。■同時接種のメリットは大きく4つ同時接種は安心安全なだけではなく、赤ちゃんやママ、さらには社会全体にとってもメリットがあります。【同時接種のメリット】1.予防接種した日から免疫がつき始めるので、より多くの病気から早い時期に赤ちゃんを守ることができます。2.医療機関に行く回数を減らせるので、ママやパパの時間的な負担が大幅にカットできます。3.皆が予防接種に行く回数が減れば、医療関係者の時間的な負担が減らせる! 結果として、外来での待ち時間も減ります。4.予防接種を終える時期が早まり、接種している人も増えるので、社会全体でその病気にかかる人を減らし、なくすことにつながります。同時接種は見ていてかわいそうに思えるかもしれませんが、赤ちゃんをより多くの病気から早く守ってあげたいですね。それでも、同時接種には抵抗があるというママは、予防接種を受ける医療機関に相談してみましょう。別日での接種を行っている医療機関もあります。ただし、接種スケジュールに遅れが出てしまい、赤ちゃんが病気にかかるリスクが上がってしまうことは事前に理解しておく必要があります。 ■四種混合 症状と予防接種【どんな病気を予防できるの?】ジフテリア、破傷風、百日咳、ポリオの4つの病気から守るワクチン。ジフテリア…ジフテリア菌に感染し、のどの奥に厚い膜ができて呼吸がしにくくなります。死亡するケースも。破傷風…破傷風菌が傷口から感染し、全身の筋肉がこわばって体全体が痛みます。あごが動かなったり、口を開けられなくなったりすることも。死亡する場合もあります。百日咳…突然激しくせきこみ、ヒューと笛を吹くような音の咳が特徴。生後3カ月未満の赤ちゃんでは、息ができなくなり、ひどい場合は死亡することも。ポリオ…ポリオウイルスに感染し、まれに手足を動かすことができない状態や呼吸がしにくい状態が起こり、一生障がいが残ることも。【予防接種の時期や回数】定期接種。計4回の接種があり、生後3カ月になったら早めに1回目を受けます。その後はそれぞれ3~8週間隔で2回目、3回目を接種します。3回目終了後、6カ月以上(標準的には12~18カ月)あけて4回目を接種します。途中で中止すると、発病する可能性があるので、必要な回数すべてをしっかり受けましょう。■BCG 症状と予防接種【どんな病気を予防できるの?】肺結核…結核菌が肺で増えて炎症反応を引き起こします。初期症状はかぜと似ていますが、せきや痰、微熱などが長く続くことが特徴。体重減少や食欲不振などもあります。進行すると、呼吸困難などを引き起こし、死にいたるケースも。全身感染症…肺以外の臓器に病気を引き起こす状態です。特に免疫機能が未発達な乳幼児は、全身に感染する粟粒結核(ぞくりゅうけっかく)や結核性髄膜炎などを引き起こし、重症化する場合があります。【予防接種の時期や回数】スタンプ方式。定期接種。自治体によっては集団接種するところも。ワクチンの液を左腕に1滴たらし、はんこ型の注射を2回押して接種します。生後5カ月から8カ月未満が標準的な接種期間。1歳になるまでに1回接種します。 ・日本小児科学会 ・知っておきたいわくちん情報
2018年06月28日赤ちゃんが生まれて予防接種が始まると、定期接種から任意接種まで、あまりにもワクチンの種類がたくさんあることに驚くママやパパも多いのでは? もしかしたら、首のすわらない幼いわが子を何度も小児科に連れていくことや、任意接種ワクチン費用の高さにためらいが生じるかもしれません。予防接種はすべて受けたほうがいいのでしょうか?日本小児科学会が発行する「知っておきたいわくちん情報」を参考にして、最新ワクチン情報をお届けします。■予防接種、なぜするの?そもそも「ワクチン」という言葉を聞いたことはあってもよく知らないママパパは多いのではないでしょうか。日本小児科学会によると、ワクチンとは、「病原体または細菌が出す毒素の病原性や毒性を弱くしたりなくしたりしたもの」。このワクチンを接種することを、予防接種といいます。ワクチンを接種することで、体内に免疫がつくので、万が一病原体が体の中に入ったとしても病気にかからない、あるいはかかったとしても軽くすむそう。ワクチンで予防できる病気は20種類以上あり、日本小児科学会が推奨する予防接種スケジュールに含まれる定期接種ワクチンは10種類、任意接種ワクチンは3種類あります。■予防接種をしないで自然に任せたほうがいい?なかには「自然に病気にかかって免疫をつけたほうがいいのでは」と考えるママやパパもいるかもしれません。しかし、日本小児科学会によれば、予防接種を受けないデメリットは2つあるそうです。ひとつめは、感染症にかかると、ごくまれに脳炎や肺炎などの合併症を起こして重症化する危険があること。ふたつめは、周囲に感染症を広げてしまうリスクがあること。これらのリスクを考えると、防げる病気はワクチンでしっかり予防するのがベストであるといえそうです。 ■予防接種、定期接種と任意接種の違いは?小児科などでもらえる予防接種スケジュールを見ると、予防接種には「定期(接種)」「任意(接種)」の分類があることに気づきます。定期接種と任意接種ではどう違うのでしょうか?定期接種のワクチンは「予防接種法」で定められているワクチンのこと。日本では10種類が認められており(2018年5月現在)、原則として地方自治体が費用を負担するため、無料で接種できます。一方、任意接種のワクチンは、国が使用することを認めているものの、「予防接種法」で規定されていないものを指します。任意接種ワクチンのうち、日本小児科学会が接種をすすめているのは、「ロタウイルス」「おたふくかぜ」「インフルエンザ」の3種。接種費用は個人の負担になりますが、自治体によっては一部または全額負担してくれるところもあります。住んでいる自治体に確認してみましょう。任意接種ワクチンは効果や安全性について国内でのデータがそろっていないため、定期接種になっていないのが現状。とはいえ、実際にその効果や安全性は十分に確認されています。つまり、任意接種だからといって、重要度が低くなるわけではないのです。定期接種と任意接種、どちらも予防接種を受け、感染症を防ぐことが大切だといえそうです。今後、任意接種のワクチンが定期接種ワクチンになる可能性はあります。ただ、そのタイミングを待っている間にかかってしまうこともあるので、わが子を感染症から守るためにも接種可能な月齢になったら早めに予防接種したほうが良さそうですね。 ■ロタウイルス 症状と予防接種【どんな病気?】感染すると短時間で激しい下痢がおこり、脱水症状を起こしやすくなります。通常は3~5日で軽快しますが、なかには点滴が必要になったり、重症化して入院することも。ロタウイルス胃腸炎は毎年3~5月に流行し、生後6カ月~2歳までにかかることが多いのが特徴です。【予防接種の時期や回数】口から飲む生ワクチン。任意接種。1価(2回接種)と5価(3回接種)、2種類のワクチンがあります。1価の場合、接種の推奨期間は生後2カ月と3カ月。2回目の接種は生後24週までにすませます。5価(3回接種)の場合、生後2カ月、3カ月、4カ月の間に。3回目の接種は生後32週までにすませます。生ワクチンのため、接種の間隔は27日以上あけます。ロタウイルスのように1回の負担が1万円以上ともなると、躊躇してしまうかもしれません。しかし、もしかかった場合の治療費用とワクチン費用を比べてみると、多くはワクチン費用のほうが安くすむ傾向にあります。■おたふくかぜ 症状と予防接種【どんな病気?】おたふくかぜ(流行性耳下腺炎、ムンプス)にかかると、発熱とともに耳の下やあごの下にはれや痛みが出ます。1週間ほどで良くなります。まれに髄膜炎や脳症、難聴などの合併症を引き起こし、後遺症が残るケースもあります。妊婦が感染すると流産の危険性が高まるので注意が必要です。【予防接種の時期や回数】任意接種。計2回の接種が推奨されています。1回目は1歳になったら早めに、2回目は小学校入学前の1年間に受けるといいでしょう。大人の女性が受ける場合は、事前に妊娠していないことを確認します。■インフルエンザ 症状と予防接種【どんな病気?】インフルエンザウイルスによる急性の呼吸器感染症。ウイルスには主にA型とB型があり、一般的に症状が強く出るのがA型。かかると、発熱や頭痛、全身の倦怠感、関節の痛みなどが見られ、後に鼻水や咳などの症状があります。例年、12月~3月にかけて流行し、ピークは1月~2月にかけてが多いですが、年によって変わります。【予防接種の時期や回数】任意接種。毎年シーズンに生後6カ月以上13歳未満は2回、13歳以上は1回接種します。ワクチン接種の効果が出るまで2週間ほどかかるため、流行する前の10月末から11月までに接種を始めるといいでしょう。 ・日本小児科学会 ・知っておきたいわくちん情報
2018年06月21日生まれてからの怒涛の予防接種期間も過ぎ、しばらくはインフルエンザワクチンぐらいだな~と思っていましたが…。日本脳炎の追加接種をすっかり忘れていました。3歳で1回目、それからすぐの2回目を受けるときはしっかり頭にあったんですが、それから1年後に追加を受けないといけなかったんですよね!ポスターを見なければ全然気づかないままでした。慌てて予約して受けました。長男には次の冬まで注射無いからと言ってしまったので申し訳なかったですね…。打たないとなるかもしれない病気の話をしたら納得はしてくれましたが…。やはりちょくちょく確認しないと駄目ですね!
2018年02月15日2月といえば、節分やバレンタイン、というイメージがありますが、見方を変えると、風邪やインフルエンザが猛威を振るっているうえに、花粉症の人は外に出たくなくなる時期。人によっては、非常に過ごしにくい季節ではないでしょうか。くしゃみや鼻水に悩まされる方ほどではないですが、私も花粉のせいで顔がかゆくなるアレルギー体質なため、対策は必須です。症状がひどいときは薬をもらって飲むこともありますが、アレルギーの薬って、どうしてあんなに眠くなるんでしょう……。そのわりには、体質に合わないのか、気休め程度にしか効果が感じられないものも少なからずあって、単に眠くなるだけ、という残念な事態に陥ることも。「ずっと薬を飲み続けるのもどうなんだろう……?」という気持ちと、「効き目がさほど変わらないなら、副作用がなく体にいいものを」という思いから、日常生活にハーブを取り入れています。そこで今回は、この季節におすすめのハーブをいくつかご紹介します。■ネトル花粉症やアトピーなどのアレルギー症状に効果的なのが、ネトルというハーブ。体質改善の効果があるハーブのなかでも、特に信頼されていて、ヨーロッパでは、冬の終わりから体質改善のためにネトルのハーブティーなどを摂って、春先のアレルギーの予防をするという春季療法に使われています。浄血と造血のために使われるハーブでもあり、血液の汚れを浄化して体質改善を進めると同時に、貧血の予防という効果もあります。花粉症だけでなく、蕁麻疹や春先のニキビの予防もできるため、私も一時期、蕁麻疹がよく出ていたときに飲んでいました。ただ、ネトル単体のハーブティーはあまりおいしいとは言えないので、他のハーブとブレンドされているハーブティーを選んだ方がいいかもしれません。■エルダーフラワーエルダーフラワーは、抗アレルギー作用があり、風邪やインフルエンザの初期症状、花粉症のときに使われるハーブです。とくに、せきや鼻水、鼻づまり、のどの痛みなどのカタル症状を鎮める効果があり、欧米では「インフルエンザの特効薬」と呼ばれています。ヨーロッパでは、ハーブをシロップに漬け込んで作る「コーディアル」という濃縮ドリンクとしてよく使われているそうです。私のサロンでも、施術後にエルダーフラワーに限らず、さまざまなハーブコーディアルをお出ししていて、どれもおいしいと好評です。砂糖やアガベシロップに漬け込んでいるため、味も甘くてジュースのようで、それでいてジュースよりも健康的に飲むことができます。お水やお湯、炭酸水で割るだけという手軽さなので、ハーブティー以上に飲みやすく、自宅用や会社用として購入される方もいらっしゃいます。■エキナセア北アメリカのインディオの秘薬と言われているのが、エキナセアというハーブです。エキナセアには、免疫力を高める効果や、ウイルスに対する効果があるため、風邪やインフルエンザなど、感染症の予防に使われます。また、免疫力を高める効果から、花粉症にも効果的です。ハーブのような自然療法は、細菌やウイルスを退治するためではなく、自分の体の免疫力を上げて予防をするために摂取するもの。そういう意味でも、免疫力を高めてくれるエキナセアは、風邪やインフルエンザ対策にぴったりだと思います。ただし、どのハーブにも共通して言えることですが、自分の体の自然治癒力を上げるという目的であるがゆえに、薬のように飲むとすぐに効果が出るというものではありません。無理に自然療法だけでなんとかしようとするのではなく、自分の体の状態を見つつ、必要に応じて薬も取り入れていくことをおすすめします。■おまけ鼻のトラブルに効くツボここまでハーブという西洋の自然療法についてご紹介してきました。おまけとして、東洋医学の視点からの、鼻のトラブル解消のセルフケア法にも少しふれておきます。小鼻のすぐわきにある「迎香(げいこう)」というツボ。このツボは、鼻水や鼻づまりなど、鼻のトラブルに効果的です。また、ニキビ、たるみ、ほうれい線などにもアプローチでき、美肌効果も期待できるツボです。わりと痛みを感じやすい場所なので、無理はせず、痛気持ちいいくらいの強さで、心地良い程度の回数押してください。あまり強く押しすぎると、痛みが出やすいだけでなく、肌の弾力がなくなってきたアラフォー女性の場合、その部分だけ肌がへこんでしまうので(そして元に戻りにくいです)、気をつけましょう。場所がわからないという方は、ほうれい線の出発点を押してください。残念ですが、ここがわかりやすい目印になります。サロンにいらした風邪気味のお客様が、このツボに鍼を打った瞬間、「鼻が通った」とおっしゃるほど、人によっては効果を感じやすいツボです。鼻水、鼻づまりが気になるときに、ぜひ試してみてください。
2018年02月06日1月、2月は、インフルエンザが流行する季節です。「産経ニュース」によると、今年はA型とB型が同時に流行しているとのこと。また、インフルエンザの症状といえば高熱のイメージがありますが、36℃台でインフルエンザの診断をされたなんて話も…。インフルエンザ患者数が過去最多国立感染症研究所によると、今月21日までの一週間に全国の医療機関から報告されたインフルエンザの患者数は推計で283万人。前週よりも112万人も増えたそう。1医療機関当たりで換算すると51.93人となり、国が統計を始めた平成11年以降で、平成17年3月の50.07人を超え、最多。北海道、秋田県、石川県を除く44都府県で警報レベルに達していて、猛威を振るっています。インフルエンザ対策、どんなことしてる?そんな状況のため、日ごろからマスクをしたり、除菌アルコールを持ち歩いたり、手洗い・うがいを徹底したり、特に子育てをしているママは、家族の心配もしなければいけず、なおさら力を入れて対策しているのではないでしょうか。では、世の中の人たちがインフルエンザの対策として行っていることは?ボイスノートが1月24日に発表した「インフルエンザに関するアンケート」(N=1695)によると、結果は以下の通り。Q.インフルエンザ対策として行っていることをすべて選んでください(対象:インフルエンザ対策を行っている方766人、複数回答)1位:手洗い…74.5%2位:うがい…66.8%3位:マスク…50.0%4位:予防接種…42.8%まず、インフルエンザ対策をしている人が1695人中766人ということにも驚きですが…。1位は、「手洗い」で約75%。「うがい」は手洗いとセットかと思いましたが、若干数値は下がるようです。インフルエンザ対策として「マスク」をする人はちょうど半分。街を歩けばマスク姿の人をたくさん見かけるので、もっと多い予想でしたが、意外とそうでもない…?また、「予防接種」をしたという人もそこまで多くはなく、42.8%。たしかに、予防接種を受けたからといって完全に防げるわけではありません。しかし、「念には念を!」ですよ。これらのほかに、「むやみに出歩かない」というのも対策のひとつ。今年は特に、注意をして過ごしたほうがよさそうです。(文・山手チカコ/考務店)
2018年01月30日肌のうるおいのためにも、家族の風邪・インフルエンザ予防のためにも、冬場の乾燥には気をつけたいですよね。室内の乾燥対策の定番は加湿器ですが、中には「子どもが加湿器を倒しそうで使えない」などの声も。実は、加湿器を使わずに、部屋の湿度を上げる簡単な方法があります。特に、赤ちゃんや小さい子がいる家庭が取り入れやすい安全安心な加湿の裏技をご紹介しましょう。■加湿の裏技その1:寝室におすすめ「塗れタオル干しっぱなし作戦」夜寝るときの乾燥が気になっても、朝まで加湿器をつけっぱなしというわけにはいきませんよね。そんな時におすすめなのが、塗れたタオルを部屋に干しておく方法。タオルを水で濡らし水滴が落ちない程度に絞ったら、ハンガーにかけて干しておきましょう。「いちいちタオルを濡らすのが面倒」という場合は、入浴後、使ったバスタオルを部屋に干しておくだけでも効果的です。この加湿法は、乾燥が気になるホテルの部屋などでも有効ですよ。■加湿の裏技その2:加湿と掃除の一石二鳥「フローリング床を水拭き作戦」部屋の床がフローリングなら、かたく絞った雑巾で水拭きすると、室内の加湿に役立ちます。気になるホコリもきれいになって一石二鳥ですね。ただし、フローリングの材質によっては水拭きNGなものもあるので事前に確認を。その場合は床ではなく、窓やテーブルを水拭きするようにしてみましょう。 ■加湿の裏技その3:大きな葉ほど効果的?「観葉植物で湿度アップ作戦」お部屋のインテリアとして気持ちをいやしてくれる、鉢植えの観葉植物。実は、観葉植物を室内に置いておくだけでも、加湿効果があるのだそう。植物には「蒸散作用」という働きがあり、水分を根から吸い、葉から蒸発させています。そのため、加湿効果を狙うなら葉の大きい植物を選ぶとよさそうですね。毎日同じくらいの時間帯に葉に霧吹きで水をかけると、さらに加湿効果がアップします。■加湿の裏技その4:高い場所でも使いやすい「ペットボトル加湿器作戦」「加湿器を床に置くと子どもが倒してしまいそう」というママにも使いやすいのが、ペットボトル式の加湿器です。水を入れたペットボトルに取り付けて使用するため、子どもの手が届かない棚の上など、高い場所でも使いやすいのがポイント。電源はコンセントやUSBタイプもありますが、電池式を選べば置き場所を選びません。加湿力が高いのはスチーム式ですが、加湿器内の水が熱くなるため、子どもが触れるとヤケドの恐れも。心配な場合は超音波式を使うとよいでしょう。■番外編:「それでも、一般的な加湿器」という場合に気を付けたい注意点3つ注意点その1:一般的な床置きの加湿器を使う時、子育て家庭でもっとも気をつけなければいけないのがヤケドです。吹き出し口から熱い蒸気が出るスチーム式加湿器は、赤ちゃんが触れてヤケドをしてしまう危険性が。スチーム式加湿器を用いる際は、子どもが近づくことができないようゲージなどで囲い、使用中は目を離さないように気をつけましょう。注意点その2:加湿器本体に触れなくても、子どもがコンセントに引っかかって加湿器が倒れると、中のお湯が体にかかってヤケドをしてしまうことがあります。設置する時はコードの位置にもしっかり気を配り、地震が起きた時なども考えて、高所に置く場合は倒れないように対策をしておきましょう。注意点その3:できれば、子どもが小さいうちは、熱い蒸気が出ない気化式やハイブリッド式の加湿器を選ぶと安心です。加湿器があっても、すべての部屋に用意するのは難しいケースもありますよね。身近なアイテムを使って手軽に加湿する方法を知っておけば、冬の乾燥予防に大いに役立ちそうです。
2018年01月29日