俳優としても活躍するイーサン・ホーク初となるドキュメンタリー監督映画『シーモアさんと、大人のための人生入門』が、2016年9月下旬にシネスイッチ銀座、渋谷アップリンクほかにて全国公開される。この映画は、アーティストとして、人間として行き詰まりを感じていたイーサン・ホークが、ある夕食会で一人のピアノ教師、シーモア・バーンスタインと出会ったことに端を発する。出会ってたちまちの彼の安心感に包まれ、シーモアと彼のピアノに魅了されたイーサンは、彼のドキュメンタリーを撮ることを決定した。シーモアは50歳でコンサート・ピアニストとしての活動に終止符を打ち、以後の人生を「教える」ことに捧げてきた。ピアニストとしての成功、朝鮮戦争従軍中の辛い記憶、そして演奏会にまつわる不安や恐怖の思い出。決して平坦ではなかった人生を、シーモアは劇中で美しいピアノの調べとともに語る。【作品情報】『シーモアさんと、大人のための人生入門』公開時期:2016年9月下旬よりシネスイッチ銀座、渋谷アプリンクほかにて全国公開。監督:イーサン・ホーク原題:Seymour: An Introduction出演:シーモア・バーンスタイン、マイケル・キンメルマン配給:アップリンク©2015 Risk Love LLC
2016年06月12日神奈川県逗子海岸を会場に実施される野外映画祭「逗子海岸映画祭」の本年度開催日が、4月28日(木)~5月8日(日)の11日間に決定した。国内外の優れた映画を、海岸という絶好のロケーションで上映する屋外型の映画祭として開催される同イベント。「Play with Earth」=“地球と遊ぼう”をコンセプトに、逗子エリア出身のクリエイターで構成される「CINEMA CARAVAN」がプロデュースを手掛け、普段は何もない静かな逗子海岸に、手作りの会場が造り上げられる。7回目の開催を迎える今年は、「CINEMA CARAVAN」にとって2度目の参加となる「サンセバスチャン国際映画祭」が行われるスペイン・バスク地方や、2015年に参加したアートフェア「ART|JOG」でのインドネシア、国内では岐阜・白川郷、熊本・天草、徳島県など、「CINEMA CARAVAN」が親交のある世界の国々が各日程のテーマとして掲げられている。上映作品のラインアップには、イーサン・ホーク主演のSF<a href="">『ガタカ』</a>や、青春映画の傑作『スタンド・バイ・ミー』といった作品から、世界的DJジャイルス・ピーターソンを描くドキュメンタリー『ブラジル・バン・バン・バン』、故フィリップ・シーモア・ホフマン主演作<a href="">『パイレーツ・ロック』</a>などの音楽映画、『サーフフィルム』『スケートボードフィルム』といったスポーツ映画など、多彩な作品が並ぶ。さらに、各日程にはゲスト陣が迎えられ、ライブやパフォーマンスが披露される。ほかにも、異国の市場のような雰囲気で買い物が楽しめる「バザール」や、ゲストが選曲する音楽やトークが堪能できる「RADIO CARAVAN」、ビーチフラッグやビーチフットサルといったスポーツ企画など、さまざまなイベントを開催。さらに、国内外の様々なバックラウンドもつ人々とのコミュニケーションが体感できるイベントや体験型ワークショップなども開催され、今後随時詳細が発表されるそう。GWのお出かけ先としてぜひチェックしてみて。「第7回逗子海岸映画祭」は、4月28日(木)~5月8日(日)逗子海岸にて開催。(text:cinemacafe.net)
2016年04月03日ジョエル&イーサン・コーエンの最新作『ヘイル、シーザー!』が5月に日本で公開されることが決定した。1950年代のアメリカ・ハリウッドを舞台にしたサスペンス・コメディで、ジョシュ・ブローリン、ジョージ・クルーニー、スカーレット・ヨハンソン、フランシス・マクドーマンドらが出演する。その他の写真様々な題材、ジャンルの作品を手がけ、全世界の映画ファンから絶大な信頼と支持を集めているジョエル&イーサン・コーエン監督の最新作は、1950年代のハリウッドで、世界的なスターで大作映画『ヘイル、シーザー!』の主演を務めるウィットロック(クルーニー)が何者かに誘拐されるところからはじまる。スタジオは騒然となり、スタジオの“何でも屋”のマニックス(ブローリン)は捜査を開始する。本作はこれまでのコーエン作品以上に豪華なキャストが顔を揃えており、先にあげたキャストのほかにもアルデン・エーレンライク、レイフ・ファインズ、ジョナ・ヒル、ティルダ・スウィントン、チャニング・テイタムらが出演。巧みな構成と会話劇はコーエン作品の魅力だが、本作にはミュージカル・シーンも登場するという。50年代の豪華絢爛な“映画の都”を描き出すべくスタッフも豪華な面々が集まっており、名撮影監督のロジャー・ディーキンスが全編を35ミリフィルムで撮影。『トゥルー・グリット』『インサイド・ルーウィン・デイヴィス』など監督と繰り返しタッグを組んでいるジェス・ゴンコールがプロダクションデザインを手がけ、監督自身が編集を担当している。『ヘイル、シーザー!』5月、TOHOシネマズ シャンテほか全国ロードショー
2016年02月01日最近はそうでもなくなったが、1990年代の前半には「ステルス機」といえばこれだった。そう、ロッキードF-117Aナイトホークである。この機体もF-16ファイティングファルコンと同様にフライ・バイ・ワイヤ(FBW)で飛ぶが、今回の本題はそちらではない。○こんなモノが飛ぶわけがないだろうF-117Aの特徴は、大きな後退角を持った主翼平面型と、曲面がなくて角張った機体形状にある。どう見ても空気がスムーズに流れてくれるとは思えない形状であり、実際、「空飛ぶボルテックス・ジェネレータ」というあだなまである。ボルテックス・ジェネレータとは、意図的に渦流を引き起こす目的で機体表面に設ける小さな出っ張り(板材という方が実体に近いか)のこと。実際、F-117Aの形状は見るからに、盛大な渦流を引き起こしそうである。空力的見地からみれば(たぶん)最低である。実際、F-117Aの前に技術実証機「ハブ・ブルー」を製作したときには、機体の外形が固まったところで、ひと騒動あった。「ハブ・ブルー」やF-117Aの開発を担当したのはロッキード社(当時)の先進開発部門「スカンクワークス」で、そこのボスは2代目のベン・リッチという人だった。そのベン・リッチのところに初代ボスのケリー・ジョンソンが飛び込んできて、いきなり尻を蹴飛ばした上に「ベン、おまえは大ばか者だ。こんなものが飛ぶわけがないだろう」と一喝したそうである。では、その「こんなものが飛ぶわけがない」と思わせた形はどうやって決められたのか。それは、レーダー電波の反射を抑制することを唯一最大の目的にしたことによる。もうちょっと細かく説明すると、ステルス、つまりレーダーに映らないということは、「敵のレーダーが発信した電波が機体に当たった時に、それを発信源に返さない」ということだ。発信した電波の反射波が戻ってきて、それを受信することで初めてレーダー探知が成立するのだから、反射波が発信源の方に返って行かないようにすればよい。その方法は大きく分けると3つある。「反射の方向を限定する」「発信源とは違う、明後日の方向に反射する」「電波そのものを吸収して反射波を弱める」。鋭い後退角を持たせた主翼は「明後日の方向に反射する」のが目的だし、主翼や尾翼の前縁などについて角度をそろえる工夫をしたのは「反射の方向を限定する」のが目的だ。そして黒いレーダー電波吸収材塗装は「電波の吸収」が目的である。このほか、エンジンが大きな電波反射源になることから、F-117Aでは空気取り入れ口にメッシュ状の蓋をかぶせる、なんていうことまでやった。もちろんエンジンの動作には悪影響があるが、レーダー電波を反射しないことのほうが優先である。ちなみに、これが氷結して詰まるとエンジンが動かなくなってしまうので、メッシュの前面に「異物をどけるためのワイパー」が付いていたそうである。○エコー1しかし、「こういう形にすればステルス化できるだろう」と考えても、それを立証できなければ話にならない。風洞試験みたいに、いちいち模型を作って電波暗室に持ち込んでテストしていたら、時間も費用もかかりすぎる。そこで、レーダー反射断面積を計算するソフトウェアを開発することになった。その名を「エコー1」という。そのきっかけになったのは、同社の技術者、デニス・オーバーホルザーが、ロシアのレーダー専門家、ピョートル・ユフィムツェフが書いた論文「回折理論による鋭角面の電波の解析」の英訳版を見つけ出したことで、時期は1976年4月頃だという。この論文のポイントは、コンピュータによってレーダー反射断面積を計算するための道をつけた点にある。具体的に言うと、与えられた機体の形状を基に、それを多数の三角形に分解して、個別にレーダー反射の計算を行う。その結果を合成すれば、機体全体のレーダー反射断面積を計算できるというわけだ。構造計算に用いられる有限要素法と同様に、できるだけ細かい三角形の集合体に分解して計算するほうが良いし、曲面構成の機体を作ろうとすれば、そうする必要がある。ところが当時のコンピュータでは、細かい三角形に分解して個別にレーダー反射断面積を計算しようとすると、能力が足りなかったのだ。なにしろ1970年代後半の話である。そこで、コンピュータの能力を基にして「どこまで細かい三角形に分解するか」を検討した結果、「ハブ・ブルー」やF-117Aの外形が決まってしまったというわけ。あれ以上に細かくは分解できなかったのだ。もちろん、空力的安定性も何もあったものではない。とにかく「レーダーに映らないこと」だけを優先した形状である。そこで、冒頭でも触れたようにFBWを導入して、飛行制御コンピュータを使うことで初めてまともに飛べることになった。ベン・リッチいわく「飛行制御コンピュータがあれば、自由の女神に曲芸飛行をさせることもできる」。○コンピュータ三題噺つまり、F-117Aとは「コンピュータによる計算で形が決まり」「その際にコンピュータの能力が制約要因になり」「まともに飛ばすにはコンピュータが不可欠」というコンピュータ三題噺(?)で出来上がった飛行機だったわけだ。このプロセスは「優れた飛行機は美しい」という業界の前提を完全に無視しているが、ステルスという機能を突き詰めたことによる異形の美しさがあるといったら褒めすぎだろうか。ちなみに、ロッキード社にはケリー・ジョンソンよりも口の悪い設計者がいて、「ハブ・ブルー」のことを「リッチの道楽」と呼んでいたそうである(「リッチ」はベン・リッチの名前と「金持ち」のダジャレ)。そういえば、イギリスのデハビランド社では第2次世界大戦中に「DH98モスキート」という木製爆撃機を開発・製作したが、これも開発に取りかかった当初は、空軍でただ1人、味方に回って計画を後押しした人物の名前をとって「フリーマン大将のお道楽(Freeman’s Folly)」と呼ばれていた。ところが、どちらの「道楽」も実戦で大活躍したのだから面白いものである。
2015年12月21日「9.11」以降始まった“対テロ戦争”の知られざる真実を暴く問題作として現在公開中の映画『ドローン・オブ・ウォー』。この度、戦場に赴かずしてPTSDに苦しむドローン操縦士を熱演したイーサン・ホークの“渋カッコイイ”表情を収めた場面写真がシネマカフェに到着した。アメリカ空軍のトミー・イーガン少佐の赴任地はアジアでも中東でもない。ラスベガスの基地に設置されたコンテナ内で無人機ドローンを遠隔操作し、1万km余りも離れた異国でのミッションを遂行している。クリックひとつでミサイルを発射する爆撃は、まるでゲームのように現実感が欠落しているのだ。一日の任務を終えると、車でラスベガスのきらびやかな歓楽街を通り抜けて、整然と区画された住宅街のマイホームへ帰り、美しい妻モリーとふたりの幼い子どもとの生活に舞い戻る。繰り返されるこの毎日がトミーの日常であり、異常な現代の戦争の姿だった――。本作は、米軍の無人戦闘機ドローンの恐るべき実態と対テロ戦争の知られざる真実を暴く問題作。2001年の9.11同時多発テロ以降、米国は無人機ドローンを対テロ戦争における画期的な兵器とし、戦争のあり方を根底から変えたと言われている。遠隔操作で空爆を行う現代戦争の恐ろしい実態と、アメリカ国内の“戦地”と“家庭”を行き来するドローン操縦士の異常な日常をリアルに映し出している本作。そして、監督はこれまでイーサンと『ガタカ』『ロード・オブ・ウォー』でタッグを組み、本作で3本目となるアンドリュー・ニコル。これまで、“近未来のテクノロジーと人間の交わり”をテーマに多くの映画ファンを獲得してきたニコル監督だが、本作ではいま、起きているアメリカの問題をテーマとしている。今回到着したのは、“家庭”と“戦地”を行き来するイーサンの姿。リアリティの無い生活と、冷徹な指揮官からの度重なる人命を軽んじた爆撃指令に対し、やがてストレスが限界を超えたトミーは、次第に「PTSD」に陥っていくのだが、そんな彼の異常な日常が少し垣間見えるかのような、リビングで葛藤するトミーや、険しい顔でドローンを操縦するトミーなど、様々な表情のイーサンが収められている写真となっている。重いテーマではあるが、現代を生きる人たちだからこそ描く対テロ戦争の知られざる真実をぜひスクリーンで確かめてみて。『ドローン・オブ・ウォー』はTOHOシネマズ六本木ヒルズほか全国にて公開中。(cinemacafe.net)■関連作品:ドローン・オブ・ウォー 2015年10月1日よりTOHOシネマズ六本木ヒルズほか全国(C) 2014 CLEAR SKIES NEVADA,LLC ALL RIGHTS RESERVED.
2015年10月16日無人戦闘機ドローンを使った現代の戦争を描く『ドローン・オブ・ウォー』。このほど、対テロ戦争の知られざる真実と“兵士”の異常な日常をリアルに映し出した本作から、主人公のドローン操縦士を演じたイーサン・ホーク、副操縦士を演じたゾーイ・クラヴィッツら、豪華キャスト陣のインタビュー映像がシネマカフェに到着した。アメリカ空軍のトミー・イーガン少佐(イーサン・ホーク)は、ラスベガスの基地に設置されたコンテナ内で無人機ドローンを遠隔操作し、1万キロ余りも離れた異国でのミッションを遂行している。1日の任務を終えると、車でラスベガスの歓楽街を通り抜け、整然と区画された住宅街のマイホームへ帰り、美しい妻・モリーとふたりの幼い子どもとの生活に舞い戻るトミー。こうした毎日が、彼の日常であり、異常な現代の戦争の姿だった…。アメリカ本土から遠隔操作によるドローンを使った現代の戦争は、操縦士自身に危険が及ばない、ターゲットに気付かれずに攻撃可能、だが、罪のない民間人を巻き添えにする可能性が高いという利点と問題を抱えていた。本作では、その恐ろしい実態をあぶり出し、アメリカ国内の“戦地”と“家庭”を行き来するドローン操縦士がPTSDに悩まされる様子を描く。イーサンが演じるトミー・イーガン少佐は、かつて有人戦闘機F-16のパイロットとして、200回以上の出撃を経験してきたベテランパイロット。しかし、現在では、家族の待つ自宅とエアコンの効いた空軍基地内のコンテナを行きする生活を送りながら、クリックひとつで殺害するドローン操縦士の任務に違和感を感じている。上官であるジョンズ中佐(ブルース・グリーンウッド)に実機パイロットへの復帰を懇願するも、トミーのドローン操縦の腕前は高く評価され、受け入れてもらえない。そんな中、過酷なミッションの連続に次第に精神が蝕まれ、アルコールに依存するようになる役どころだ。本作でトミーを支える副操縦士役・スアレス役を演じ、『マッド・マックス 怒りのデスロード』での好演も記憶も新しいゾーイ・クラヴィッツは、そんなトミーのキャラクターを「“箱”に閉じ込められた実戦のパイロット」と評し、「多くの人のように彼も新しい方向性に順応しようとするも抵抗がある」と、職場でのトミーの心情について語っている。一方で、トミーの妻役を演じ、今年のエミー賞ノミネート作品「マッドメン」に出演するジャニュアリー・ジョーンズは、安定した生活の中で愛し合っていた夫が何もできないほど壊れていく様子をもの悲しく語る。イーサン自身も、今回の役どころについて「彼が抱える問題は共感できると思うよ、兵士のプライドの問題だ」と語り、続けて「国や信条のために命を捧げる覚悟でいるが、前線から距離をおいてみると、国のために人を殺していいのか疑念がわく」と、PTSDにとらわれながら葛藤する兵士の心情に言及する。トミーが、自身の人生を取り戻すために選んだ選択とは…?この問題作が問いかける真実を、彼らが語る映像からも確かめてみて。『ドローン・オブ・ウォー』は10月1日(木)よりTOHOシネマズ六本木ヒルズほか全国にて公開。(text:cinemacafe.net)
2015年09月10日イーサン・ホークが主演し、『ガタカ』『ロード・オブ・ウォー』のアンドリュー・ニコルが脚本と監督を務めた映画『ドローン・オブ・ウォー』の新映像が公開になった。遠隔操作で飛行する無人戦闘機を駆使した現代の戦争の姿を描いた衝撃的な映像だ。『ドローン・オブ・ウォー』衝撃映像本作の主人公トミー・イーガンは米軍の無人機ドローンのパイロットで、1万キロも離れた場所の飛行機を操って異国で“正義”のために爆撃を続けている。このほど公開された映像でも、パイロットは静かで快適な部屋で椅子に腰掛け、モニタを見ながらボタンを押して、モニタの向こうで音もなく煙があがるのを確認するだけだ。攻撃の指令はすべて電話で伝えられ、パイロットは相手が攻撃するべき相手なのか自分で判断することなく、指示されるままにボタンを押す。電話によると、畑の隣にひっそりと建つ小屋は“爆弾工場”で、非戦闘員が近くいる民家は“米国の脅威”だという。映画は、戦場から遠く離れた場所で“戦争”を続ける者たちの日常と、彼らの精神の変化をスリリングなタッチで描き出していく。『ドローン・オブ・ウォー』10月1日(木) TOHOシネマズ六本木ヒルズほか全国順次公開
2015年08月28日米軍の軍事ドローンの恐るべき実態と対テロ戦争の知られざる真実を暴くイーサン・ホーク主演の問題作『ドローン・オブ・ウォー』(10月1日公開)の新予告映像と新ビジュアルが28日、公開された。2001年の9.11同時多発テロ以降、米国が対テロ戦争における画期的な兵器として利用し、戦争のあり方を根底から変えたと言われている無人機ドローン。本作では、遠隔操作で爆弾を投下するドローンを用いた現代戦争の恐ろしい実態と、アメリカ国内の"戦地"と"家庭"を行き来するドローン操縦士の異常な日常をリアルに描く。『プライベート・ライアン』『ハート・ロッカー』『アメリカン・スナイパー』など、戦争の臨場感を体感させる戦争映画の傑作は数多くあるが、本作には戦場のシーンは一切ない。イーサン・ホーク演じる主人公のドローン操縦士トミー・イーガンにとって、アメリカ国内のエアコンの効いたコンテナが戦場なのだ。昼は何人もの人々をクリック1つで殺害し、夜にはマイホームで家族とディナーを楽しむ。そんな異常な日常により、トミーはPTSD(心的外傷ストレス障害)に苦しめられていく。公開された新ビジュアルでは、イーサン・ホーク演じるトミーが、ターゲットのテロリストが潜むアフガニスタン上空を飛ぶドローンがとらえる映像に、厳しい表情を浮かべている。また、新予告映像では、標的の近くに非戦闘員がいるにも関わらず攻撃を指示する上官に従って、ドローンコックピットから1万キロ以上離れた標的に次々と爆撃を行うトミーの葛藤する姿が映し出されている。本作でメガホンをとったアンドリュー・ニコル監督は、『ガタカ』でもイーサン・ホークとタッグを組んでいる。(C)2014 CLEAR SKIES NEVADA,LLC ALL RIGHTS RESERVED.
2015年08月28日米BOX OFFICE MOJOは8月21日~8月23日の全米週末興業成績を発表した。前週と変わらず、西海岸の人気ヒップホップグループの伝記映画『ストレイト・アウタ・コンプトン(原題)』が1位、トム・クルーズ主演のスパイ映画シリーズ最新作『ミッション:インポッシブル/ローグ・ネイション』が2位にランクイン。1位は2週間で1億ドルの累計興収を突破した。3位に初登場したのは『Sinister 2(原題)』。2012年公開のイーサン・ホーク主演のサスペンスホラー映画『フッテージ』の続編で、呪われた9歳の双子を育てるシングルマザーを『ワン・ミス・コール』のシャニン・ソサモンが演じている。『シタデル』(2012年)の シアラン・フォイが監督、前回監督・脚本を手掛けたスコット・デリクソンは脚本のみを担当する。4位『Hitman: Agent 47(原題)』も今週初登場。2007年にティモシー・オリファント主演で映画化された『ヒットマン』のリブート版で、ドラマ『ホームランド』で知られるルパート・フレンドが、遺伝子操作で作られた主人公の凄腕暗殺者"Agent 47"に扮するアクション大作で、新鋭監督のAleksander Bachが指揮を執る。その他6位の『American Ultra(原題)』も初登場。ジェシー・アイゼンバーグとクリステン・スチュワートが恋人役を演じるアクション・コメディ映画で、クリステン演じる自堕落な恋人が実は政府組織が作り出した暗殺者だったという設定で物語が展開していく。前週3位の『コードネーム U.N.C.L.E.』は5位に、『The Gift (2015) (原題)』が5位から7位に転落するなど、以下のラインナップも先週から揃ってランクを下げている。
2015年08月25日イーサン・ホークが主演し、『ガタカ』『ロード・オブ・ウォー』のアンドリュー・ニコルが脚本と監督を務めた映画『ドローン・オブ・ウォー』の新画像が公開になった。主人公がたくさんのモニターの前に座っている画像だが、ここで行われているのは“戦争”だ。その他の画像本作の主人公トミー・イーガンは米軍の無人機ドローンのパイロットで、1万キロも離れた場所の飛行機を操って異国で“正義”のために爆撃を続けている。かつては実際に戦闘機に乗り込み、何度も戦場で危険と隣り合わせの状態で戦ってきたトミーは、配置転換され、エアコンのきいた快適なコンテナからドローンを操って、ボタンひとつで敵を殺している。ドローンには精巧なカメラが仕掛けられていて、地上で行動する人々の姿や行動がしっかりと認識できるが、彼らは遥か上空にあるドローンの存在には気づいていない。そんな状況で彼らは予告もなく、何かに気づくこともなくいきなり爆撃されて、この世を去る。そして、爆撃をした本人は勤務時間が終わると、ネオンに囲まれたラスベガスの華やかな街を通り抜けて帰宅し、愛する家族と夕食をとる。本作ではテクノロジーの進歩によって、大きく変化を遂げつつある現代の戦争のイメージを描きだす。そして、安全で快適な環境にいながら、再び戦地で戦闘機に乗りたいと願う主人公トミーが苦悩し、周囲や家族との関係に亀裂が生じていくドラマが重厚なタッチで描かれる。現在の戦争は一体、どんな姿をしているのか? そこで生きる人々の精神は? 本作は多くの観客に衝撃を与えるのではないだろうか?『ドローン・オブ・ウォー』10月1日(木) TOHOシネマズ六本木ヒルズほか全国順次公開
2015年08月13日米軍の無人戦闘機ドローンの恐るべき実態と対テロ戦争の知られざる真実を暴くイーサン・ホーク主演の問題作『ドローン・オブ・ウォー』。この度、本作の公開日が10月1日(木)に決定すると同時に、新ビジュアルが公開された。アメリカ空軍のトミー・イーガン少佐の赴任地はアジアでも中東でもない。ラスベガスの基地に設置されたコンテナ内で無人機ドローンを遠隔操作し、1万キロ余りも離れた異国でのミッションを遂行している。クリックひとつでミサイルを発する爆撃は、まるでゲームのように現実感が欠落しているのだ、一日の任務を終えると、車でラスベガスの歓楽街を通り抜けて、整然と区画された住宅街のマイホームへ帰り、美しい妻モリーとふたりの幼い子どもとの生活に舞い戻る。繰り返されるこの毎日がトミーの日常であり、異常な現代の戦争の姿だった…。ひとりのドローン操縦士の日常に焦点を絞り、現代における戦争の知られざる真実を暴き出した本作でメガホンを握るのは、『TIME/タイム』のアンドリュー・ニコル監督。PTSDに苦しむ主人公をイーサン・ホークが演じ、職務上の使命感と複雑な現実の狭間で引き裂かれていく主人公の魂の彷徨を生々しく体言している。ニコル監督とイーサンの『ガタカ』の盟友同士が再びタッグを組み、遠隔操作で空爆を行う現代戦争の恐ろしい実態と、アメリカ国内の“戦地”と“家庭”を行き来するドローン操縦士の異常な日常をリアルに映し出す。さらにミサイルの誘導を担当する副操縦士スアレスに『マッドマックス 怒りのデスロード』で鮮烈なインパクトを残した新進女優ゾーイ・クラヴィッツ。さらにJ・J・エイブラムス版「スタートレック」シリーズのパイク提督役などで知られるブルース・グリーンウッド、TVシリーズ「MAD MENマッドメン」や『アンノウン』のジャニュアリー・ジョーンズらが脇を固めている。このたび公開となったビジュアルは、“戦地”と“家庭”それぞれの場所に身を置くイーサン。戦場に赴かずしてPTSDに苦しめられる、ドローン操縦士の異常な日常が垣間見えるビジュアルとなっている。昨今、あらゆるメディアを賑わせている“ドローン”。米軍無人戦闘機ドローンによる空爆を題材としているだけあって、公開時も注目を浴びそうだ。『ドローン・オブ・ウォー』は10月1日(木)よりTOHOシネマズ六本木ヒルズほか全国にて公開。(text:cinemacafe.net)
2015年08月05日『6才のボクが、大人になるまで。』でアカデミー賞にノミネートされたイーサン・ホークが、米国にいながらにしてドローン空爆を行う操縦士を演じる衝撃作『ドローン・オブ・ウォー』。 “現在の戦争”の知られざる真実を描く本作から、イーサン演じる操縦士がPTSDに苦しむ予告編映像が到着した。米国が対テロ戦争における画期的な兵器として、遠隔操作で無人機ドローンを使用し、空爆する“現在の戦争”のリアルな姿を描く本作。戦争のあり方を変えたといわれる米軍無人戦闘機ドローンの恐るべき実態と、“戦地”と“家庭”を行き来するドローン操縦士の異常な日常を描き出すのは、イーサンと『ガタカ』以来20年ぶりのタッグとなるアンドリュー・ニコル監督。予告映像では、ドローンのカメラから地上の標的が映し出され、操縦士トミー・イーガン(イーサン・ホーク)のクリックにより、一瞬にしてミサイルにより標的が大破する衝撃的なシーンから始まる。原題でもある「good kill(一掃した)」の言葉とともに任務を終え、エアコンが快適に効いたコンテナ内のオペレーションルームから、愛する家族の待つ自宅へと帰る異質な生活を送るトミー。操縦士には危険が及ばずに、1万キロ以上も離れた異国のテロリストを殺害できる画期的な兵器ドローンは、関係のない民間人を巻き添えにしてしまう恐ろしい問題を抱えていた。米国を守るためだと言うが、このミッションは本当に正しいものなのか?やがて、ストレスが限界を超えたトミーは、内に抱える葛藤を抑えきれなくなる…。戦場に赴かずしてPTSDに苦しむドローン操縦士を熱演するイーサン。彼の“職場”と家庭の近くて、遠い距離を、こちらの映像から確かめてみて。『ドローン・オブ・ウォー』は10月上旬、TOHOシネマズ六本木ヒルズほか全国にて順次公開。(text:cinemacafe.net)
2015年07月31日イーサン・ホーク主演の一作目『パージ』が公開したばかりのシリーズの二作目『パージ:アナーキー』。このほど、本作の本編映像の一部がシネマカフェに到着した。病気の父をもつウェイトレスでシングルマザーのエヴァ(カルメン・イジョゴ)は、娘のカリ(ゾーイ・ソウル)と低所得者が集まる地域に住んでいた。 一方、家の中で入念に銃の手入れをする男レオ(フランク・グリロ)。彼はある目的のために“パージ”開始に向け、 完全武装をし、さらにカスタマイズした車を街に走らせる。 車中の夫婦シェーン(ザック・ギルフォード)とリズ(キエレ・サンチェス)は家路についていたが突然、車が故障。 “パージ”の時間を目前にして市街に取り残されてしまう…。『パラノーマル・アクティビティ』のジェイソン・ブラムと『トランスフォーマー』のマイケル・ベイがタッグを組むエクストリーム・スリラーの本作。第一作目の『パージ』は全米初登場No.1を記録し、続編の『パージ:アナーキー』は全米TOP10に2週にわたってランクインするなど、アメリカ中に“パージ旋風”を巻き起こしている。一軒の家を舞台にした『パージ』に続き、『パージ:アナーキー』では広大な街を舞台に、“1年に一晩だけ殺人を含む全犯罪が合法”になるパージが開始された一晩が描かれる。そしてこのほど、登場人物たちの恐怖がひしひしと伝わってくる本編映像の一部が公開!360度暴徒に囲まれ、登場人物たちが恐怖のどん底に落とされる衝撃の映像に仕上がっている。映像冒頭、暴徒だらけの街に取り残され、行動を共にする元警官レオ(フランク・グリロ)ら男女5人が、不気味な仮面で顔を隠し、白いバンとバイクで道を駆ける暴徒が市民を連れ去る様子を目撃するシーンが映し出される。すると、夫婦で街に取り残されたシェーンが仕掛けられていたトラップに足を取られてしまう。途端に混乱に陥る5人の結末が気になる映像だ。スリリングな展開もさることながら、『キャプテン・アメリカ:ウィンター・ソルジャー』にて悪役を演じた渋メン、フランク・グリロの頼もしい演技にも注目したい本作。まずはこちらの映像から、恐怖に満ちた“パージ”の夜を覗いてみて。『パージ:アナーキー』は8月1日(土)よりTOHOシネマズ日劇ほか全国にて公開。(text:cinemacafe.net)
2015年07月31日イーサン・ホークが主演し、『ガタカ』『ロード・オブ・ウォー』のアンドリュー・ニコルが脚本と監督を務めた映画『ドローン・オブ・ウォー』の予告編映像が公開になった。無人機ドローンを操る軍人を主人公に“現代の戦争”を描く衝撃作だ。『ドローン・オブ・ウォー』予告編『ロード・オブ・ウォー』では武器商人を主人公に冷戦終結後の戦争のあり方や怨念の連鎖、テロの現状を描いたニコル監督が新作の舞台に選んだのは、戦場でも紛争地域でもなく静かで快適なコンテナの中だ。本作の主人公トミー・イーガンは米軍の無人機ドローンのパイロットで、1万キロも離れた場所の飛行機を操って異国で“正義”のために爆撃を続けている。このほど公開された映像でもまず登場するのはドローンが捉えた“映像”で、彼らはエアコンのきいた快適な部屋で映像を見ている。過酷な戦場から遠く離れ、“勤務”が終われば家族の待つ家に帰ることができるイーガンが行っているのは“戦争”なのか? 映像には現代の戦争の姿と苦悩するイーガンの姿が交互に描かれる。『ドローン・オブ・ウォー』10月上旬 TOHOシネマズ六本木ヒルズほか全国順次公開
2015年07月31日この夏、驚愕の設定で観る者をグイグイ惹きつけるパニック&サバイバル映画が3か月連続で公開される。全国のJKが狙われる映画、1年に12時間だけ殺人を含む全ての犯罪が合法になる映画とその続編、某国で外国人だけが標的となる映画…。蒸し蒸しとうっとうしい日本の夏を吹き飛ばす、“走る”サバイバルムービーに迫った。◆トリンドル玲奈&篠田麻里子&真野恵里菜…全国のJK“走る”!『リアル鬼ごっこ』まずは、園子温監督が独自のアイデアと切り口で新たに生み出した『リアル鬼ごっこ』が、7月11日(土)より公開する。標的となるのは、“ふてぶてしい”全国のJK=女子高生。生死をかけた恐怖のサバイバル鬼ごっこを表す、キャスト3人が教室を走る場面写真が、いち早くシネマカフェに到着している。女子高生のミツコ(トリンドル玲奈)は、何者かに追われ、ふと気がつくと学校の教室にたどり着いていた。一方、ケイコ(篠田麻里子)は知らない女性にウエディングドレスに着替えさせられ、何者かに追われる。そして陸上部のいづみ(真野恵里菜)も迫りくる恐怖と対峙することとなり…。◆犯罪が合法な12時間を“走って”生きのびる! イーサン・ホーク主演『パージ』7月18日(土)より公開する『パージ』は、1年に一晩だけ殺人を含む全ての犯罪が合法になる“パージ”の日を描いたシチュエーションサバイバル・スリラー。ジェームズ・サンディン(イーサン・ホーク)は、妻、娘、息子とともに“パージ”の夜を完璧なセキュリティの家で平穏に過ごすはずだった。しかし、“パージ”開始直後に、ターゲットとなった一人の男を家に匿ったことで、暴徒と化した市民から一家全員の命が狙われてしまう。緊張と狂気に満ちた12時間、この家族の運命やいかに!?続く8月1日(土)より公開となるのは、『パージ』から1年後を舞台にした本作。再び訪れた年に一度の“パージ”の日に、暴徒から必死に逃げ走る主人公夫婦の写真をシネマカフェが独占入手した。とある夫婦は帰宅途中、車のタイヤがパンクし、“パージ”の日に逃げ遅れてしまう。また、ある貧しい母娘は何者かに拉致されそうになったところ、武装した一人の男に助けられていた。さらにある男は、この夜、息子を事故死させた犯人に復讐を誓う。それぞれの思惑が交錯する中、5人は無法地帯となった街で協力し、生き残りをかけて脱出を試みるが…。そして、ついに明かされる“パージ”の秘密とは…!?◆東南アジア某国でクーデター勃発、全国民から“走って”生き残れるか?『クーデター』9月5日(土)公開の『クーデター』では、突如として標的にされてしまった外国人家族の壮絶な逃走劇を描く、究極のサバイバル・スリラー。東南アジアのとある国に、支援事業のため妻と娘2人と共に赴任したジャック(オーウェン・ウィルソン)。だが、翌朝、突如として、政府と外国人をターゲットとしたクーデターが勃発。暴徒による容赦なき殺りくが開始される。滞在ホテルを襲撃されたジャックは、迫り来る暴徒から妻子を守るため奔走し、現地で出会ったハモンド(ピアース・ブロスナン)の先導で間一髪逃げのびるが、その先で、途方もない現実を突きつけられることに!いずれも、もし現実に起こったら…と想像すらしたくない驚愕の展開ばかり。ぜひ、あなたもチェックしてみて。(text:cinemacafe.net)■関連作品:リアル鬼ごっこ 2015年7月11日(土)より全国にて公開(C) 2015「リアル鬼ごっこ」学級委員会クーデター 2015年9月5日より新宿バルト9ほか全国にて公開(C) 2015 Coup Pictures, LLC. All rights reserved.
2015年07月08日80年代に活躍した女優アマンダ・ピーターソンが、今月5日、コロラド州の自宅で亡くなっていたことがわかった。43歳だった。死因はわかっていない。彼女の父によると、3日から行方がわからなくなっていたらしい。彼はまた、ピーターソンが病気を抱えていたとも語っている。その他の情報ピーターソンは、1987年の青春映画『キャント・バイ・ミー・ラブ』で、主人公の高校生(パトリック・デンプシー)からお金をもらって恋人のフリをするチアリーダー、シンディ・マンシーニを演じた。同作品は、2003年に『Love Don’t Cost a Thing』というタイトルでリメイクされている。また、1885年のSFファンタジー『エクスプロラーズ』では、イーサン・ホーク、リヴァー・フェニックスと共演した。監督はジョー・ダンテ。しかし、1990年の『Windrunner』を最後に、ハリウッドから遠ざかっていた。ピーターソンには、夫と、ふたりの子供がいた。文:猿渡由紀
2015年07月08日“モノポリー”映画の脚本を、『ガタカ』『トゥルーマン・ショー』のアンドリュー・ニコルが執筆することになった。ライオンズ・ゲートとハズブロが製作する。その他の情報モノポリー映画化の企画は何年も前からあり、一時はリドリー・スコットがプロデューサーにたずさわっていた。映画は、普通の少年が金持ちになるために努力していく様子を描くものになるようだ。モノポリーは1903年に発売され、114カ国で10億人以上の人々に楽しまれているという。大手おもちゃ会社ハズブロは、これまでに『トランスフォーマー』『バトルシップ』『Ouija』などを映画化してきた。この後は『ジェム&ホログラムズ(原題)』『Ouija 2』が控えている。ニコルの最新作は、イーサン・ホーク主演の『グッド・キル(原題)』。文:猿渡由紀
2015年07月02日トム・クルーズ主演の人気スパイシリーズの最新作『ミッション:インポッシブル/ローグ・ネイション』。このほど、日本公開に先駆けた7月13日(月)が「イーサン・ハントの日」として制定されたことが明らかになった。超敏腕スパイ:イーサン・ハント(トム・クルーズ)率いるIMFは無国籍スパイ「シンジケート」の暗躍により、またしても解体の窮地に追い込まれてしまう。イーサンはこの最強の敵にどう立ち向かうのか?誰が敵か味方かわからない中、究極の諜報バトルが繰り広げられる。史上最難関のミッションをコンプリートできるのか!? イーサンの究極の「作戦」とは?『ミッション:インポッシブル』は、過去4作品までパラマウント映画で製作され、全世界興収が約22億ドルを超える空前の大ヒットを記録した超人気シリーズ。このほど「イーサン・ハントの日」として制定された7月13日は、1996年、第1作目『ミッション:インポッシブル』の公開日であり、日本記念日協会から正式に認定された。さらに、歴代シリーズのアクション映像満載の特別映像が公開!伝説のスパイ=イーサン・ハントがこれまで披露した大迫力のアクションシーンの数々が映し出されている。映像の最後には、イーサン・ハント=トム・クルーズが登場!「日本の君たちに重要なミッションを発令する。IMFの一員となって、予測不可能なミッションに挑んでほしい。」と、日本のファンに向けて特別ミッションを発令!詳細は7月13日の「イーサン・ハントの日」に公開されるとのことで、いったいどんな“不可能なミッション”が発令されるのか、大きな注目が集まりそうだ。『ミッション:インポッシブル/ローグ・ネイション』は8月7日(金)より全国にて公開。(text:cinemacafe.net)■関連作品:ミッション:インポッシブル/ローグ・ネイション 2015年8月7日(金)より全国にて公開(C) 2015 Paramount Pictures. All Rights Reserved.
2015年06月26日イタリアのリゾート地を舞台に、80年代の大ヒット曲に乗せて贈るラブミュージカル『踊るアイラブユー♪』。本作を始め、音楽好きも、ラブコメ好きも夏に楽しめるオススメの映画をピックアップしてみた。まず本作は、ブーツ型に例えられるイタリア半島の“かかと”、リゾート地プーリアが舞台。恋に慎重なテイラーは、3年前に別れた恋人が忘れられない。そんな折、彼女とは真逆の性格の姉マディが突然の結婚宣言。彼女から紹介された婚約者は、まさかの元カレだった…という王道の三角関係を描くミュージカル。いち早く映画を観賞したマスコミ関係者からは、「80’sの洋楽ファンなら思わず体が動き出す、ポップ・チューンが彩る甘酸っぱいラブストーリー。キャストによる有名な音楽PVのコスプレをチェックするのも楽しい」「キラキラの80’sポップスと、イケメンすぎるイタリア人男に女性ホルモンが踊り出す!ヒロインの恋心にシンクロしたトキメキがとまらない!!」といった声が続出している。また、クライマックス近くで歌われる「ロクセット」の「愛のぬくもり」は、リチャード・ギア&ジュリア・ロバーツ共演『プリティ・ウーマン』の挿入歌であったり、シンディ・ローパーの「ハイスクールはダンステリア」が流れる独身女子会には80年代の歌姫が“コスプレ”で勢揃いしたりと聴きどころ・見どころも満載だ。リゾート地での結婚式といえば、エーゲ海の小島を舞台にした『マンマ・ミーア!』(’08)は、シングル・アルバムあわせて全世界 2億5千枚枚を売り上げた「ABBA」の名曲に乗せて繰り広げられるハート・フルムービー。結婚式を間近に控える20歳のソフィ(アマンダ・セイフライド)。母子家庭で育ったソフィの願いは、父親とバージンロードを歩くこと。母親ドナ(メリル・ストリープ)の日記を内緒で読んだソフィは、父親の可能性がある母の昔の恋人3 人に招待状を出すのだが…。夢見る結婚式に胸を高鳴らせる、ソフィ役のアマンダ・セイフライドが可憐でキュートだ。また、恋を信じる男の子と恋を信じない女の子のビタースウィートな 500 日を描いた『(500)日のサマー』(’09)も、シーンに合った音楽が印象的。建築家を夢見つつ、グリーティングカード会社で働くトム(ジョセフ・ゴードン=レヴィット)は、ある日、秘書として入社してきたキュートなサマー(ズーイー・デシャネル)にひと目惚れ。好きな音楽をきっかけに意気投合し、いいムードになった2人。だが、トムは運命の恋を夢見る男の子、一方、サマーは真実の愛なんて信じない女の子。2人の間には、どこまでも相容れないグレーゾーンが広がっていて…。『50回目のファースト・キス』(’04)もまた、常夏のハワイを舞台にした、ちょっぴり切なくも、ピュアで温かいラブストーリー。“昨日のことをすべて忘れてしまう”記憶障害に陥ったルーシー(ドリュー・バリモア)。行きつけのカフェで朝食を取っていると、男が声をかけてきた。シーライフ・パークで動物たちの面倒を見る獣医ヘンリー(アダム・サンドラー)だ。ルーシーの大好きなワッフルや海洋生物について話すうちに意気投合した 2人は、翌朝もカフェで一緒に朝食を食べようと約束するが、翌日会った彼女は彼のことを覚えていなかった…。偶然出会った男女の軽妙な会話のやりとりといえば、『ビフォア・サンライズ 恋人までの距離』(‘95)も思い浮かぶ。男性、女性それぞれのリアルでありながらロマンティックな会話劇が胸に響く本作は、その後の『ビフォア・サンセット』『ビフォア・ミッドナイト』という3部作につながっていく。欧州鉄道で出逢ったジェシー(イーサン・ホーク)とセリーヌ(ジュリー・デルピー)。2人は意気投合して列車を途中下車し、朝日が差すまでウィーンの街を歩き続ける。しかし、楽しい時間はあっという間に過ぎていき…。いずれも、“脳内恋愛ホルモン”が刺激され。恋愛モードにひたれる作品ばかり。素敵な夏の恋を映画でも楽しんでみて。『踊るアイラブユー♪』は7月10日(金)よりTOHOシネマズ シャンテほか全国にて公開(text:cinemacafe.net)■関連作品:踊るアイラブユー♪ 2015年7月10日よりTOHOシネマズ シャンテほか全国にて公開(C) WOS DISTRIBUTION(IRELAND)LTD,2014
2015年06月25日『6才のボクが、大人になるまで。』のイーサン・ホークが、『ガタカ』の盟友アンドリュー・二コル監督と再タッグを組み、米軍の無人戦闘機“ドローン”の実態と対テロ戦争の知られざる真実を暴く問題作『ドローン・オブ・ウォー』(原題:GOOD KILL)が、今秋より日本公開されることが決定。併せて、ポスタービジュアルが到着した。米空軍のトミー・イーガン少佐(イーサン・ホーク)の赴任地は、アジアでも中東でもない。ラスベガスの基地に設置されたコンテナ内で無人機ドローンを遠隔操作し、1万キロ余りも離れた異国でミッションを遂行するのが彼の任務だ。クリックひとつでミサイルを発射する爆撃は、まるでゲームのように現実感が欠落していた。彼は1日の任務を終えると、ラスベガスの歓楽街を通り抜け、整然と区画された住宅街のマイホームへ帰り、美しい妻モリーとふたりの幼い子どもとの生活に舞い戻る。繰り返されるこの毎日がトミーの日常であり、異常な現代の戦争の姿だった…。いま、日本でも何かと話題の“ドローン”。無線操作によって飛行するこの小型無人機は、災害発生地での現状調査、荷物の配送、個人の趣味から商業レベルでの動画撮影といった多様な用途が想定されており、近い将来、莫大な経済効果をもたらすと見込まれている。だが、その一方で、首相官邸屋上やホワイトハウスの敷地内での落下事件には緊急の法整備の必要性が叫ばれている。そんな光と影を持つ新たなテクノロジーの登場に、2015年は“ドローン元年”とも呼ばれるほどだ。本作は、9.11以降に始まった対テロ戦争における米軍無人戦闘機ドローンによる現代戦争と、国内にいながら“戦地”と“家庭”を行き来するドローン操縦士の“異常”な日常をリアルに映し出していく衝撃作。監督を務めるのは、『ガタカ』『TIME/タイム』のアンドリュー・ニコル。ひとりのドローン操縦士の日常に焦点を絞り、現代戦争の知られざる真実を暴き出した問題作で、戦場に赴かないにもかかわらずPTSDに苦しむ主人公を演じるのは、『ガタカ』『ロード・オブ・ウォー』で監督との信頼関係を育んできたイーサン・ホーク。ミサイルの誘導を担当する副操縦士スアレスを演じるのは、『マッドマックス怒りのデス・ロード』で鮮烈なインパクトを残した新進女優ゾーイ・クラヴィッツ。さらに『スター・トレック』シリーズや『エレファント・ソング』などで知られるブルース・グリーンウッド、TVシリーズ「MAD MENマッドメン」のジャニュアリー・ジョーンズが脇を固めている。『ビフォア』シリーズのリチャード・リンクレイター監督作『6才のボクが、大人になるまで。』でアカデミー賞「助演男優賞」にノミネートされたことも記憶に新しいイーサンが、職務上の使命感と複雑すぎる現実の狭間で引き裂かれていく主人公を生々しく演じる本作。さらなる続報を楽しみにしていて。『ドローン・オブ・ウォー』は今秋、TOHOシネマズ六本木ヒルズほか全国にて公開。(text:cinemacafe.net)
2015年06月22日『6歳のボクが、大人になるまで』のイーサン・ホークが主演を務め、シェイクスピア劇を現代に蘇らせる映画『アナーキー』の日本公開が決定、予告編が解禁となった。鉄の拳と巨大な組織のバイク・ギャング軍団「The Britons」の麻薬王、シンベリン(エド・ハリス)は、後妻のクイーン(ミラ・ジョヴォヴィッチ)を溺愛するが、クイーンがローマ警察からの献金の要求を断るよう唆したことがきっかけで、血まみれの縄張り争いが勃発する。シンベリンの娘のイノジェン(ダコタ・ジョンソン)は、幼馴染のポステュマス(ペン・バッジリー)と結婚する。しかしシンベリンは、クイーンの息子クロートン(アントン・イェルチン)と娘を結びつけるためにポステュマスを追放してしまう。ポステュマスと出会ったヤーキモー(イーサン・ホーク)は、賭けをふっかける。ポステュマスとイノジェンの愛は本物か?ヤーキモーがイノジェンを誘惑するというのだ。ヤーキモーが突き付けた証拠に、ポステュマスは怒り狂う。イノジェンは姿を消し、ギャング軍団とローマ警察との抗争は激化、そして…偽りと真実が明らかにされる――!シェイクスピア劇の舞台を現代に置き換え、大胆にアクションを加えた映画『アナーキー』が、6/13(土)より新宿シネマカリテほか全国にて公開となる。主演を務めるのは、『プレディスティネーション』『6歳のボクが、大人になるまで』のイーサン・ホーク。監督を務めるマイケル・アルメレイダとは『ハムレット』以来のタッグで、再びシェイクスピア劇の現代化に挑む。共演には、『ラン・オールナイト』の公開が控えるエド・ハリス、「ヴァイオハザード」シリーズでヒロインを演じたミラ・ジョヴォヴィッチ、大きな話題を集めた『フィフティ・シェイズ・オブ・グレイ』でヒロインを務めたダコタ・ジョンソンなど、超豪華キャストが名を連ねる。公開となった予告編は、銃やナイフ、燃え上がる車に暗躍するギャングたちの姿など、タイトルの通り混沌とした様相を呈する映像の連続。恐ろしいいでたちの悪役エド・ハリスの存在感がとにかく圧巻の一言だ。「真実も愛も裏切られる」というセリフに象徴されるように、暴力が支配する中での翻弄される登場人物の姿が描かれ、既に傑作の風格を感じる予告編となっている。これまでにも数多くの映画化作品を生んできたシェイクスピア劇。シェイクスピアの描く悲劇がいかに現代においても人々の心をつかむのかを、本作でもまた感じることができそうだ。『アナーキー』は6月13日(土)より新宿シネマカリテほか全国にて公開。(text:cinemacafe.net)
2015年04月28日第87回アカデミー賞授賞式が2月23日(日本時間)、米ロサンゼルスのドルビー・シアターで行われ、『セッション』で天才ミュージシャンを生み出すことにとりつかれた鬼教師を熱演したJ・K・シモンズが「助演男優賞」を獲得した。シモンズ演じる音楽教師のフレッチャーは、名門音楽大学に入学した青年をバンドにスカウトし、罵声やワナも辞さない狂気のレッスンを強いる。すべては偉大な音楽家になるという究極のゴールのため…。完璧を求める鬼教師と青年の師弟関係に、誰も予想できないクライマックスが訪れる。全身全霊で“鬼に徹した”シモンズの演技が、イーサン・ホーク(『6才のボクが、大人になるまで。』)、マーク・ラファロ(『フォックスキャッチャー』)ら同賞候補に挙がっていたライバルをねじ伏せた。映画は弱冠28歳のデイミアン・チャゼル(監督・脚本・原案)の長編2作目で、昨年のサンダンス映画祭で「グランプリ」と「観客賞」をダブル受賞し、大きな話題を集めていた。今年のアカデミー賞では「作品賞」をはじめ、5部門にノミネート。製作費は日本円でわずか3億円で、本年度の作品賞候補のなかでは最少の額だと言われている。シモンズは、トビー・マグワイア主演の『スパイダーマン』シリーズで主人公が働く新聞社の編集長J・ジョナ・ジェイムソン役で知られるベテラン俳優。アカデミー賞の常連であるジェイソン・ライトマン監督とのタッグも多く、『サンキュー・スモーキング』、『JUNO/ジュノ』、『マイレージ、マイライフ』、『ヤング≒アダルト』(声のみ)に出演している。(text:cinemacafe.net)
2015年02月23日ハーイ、みなさん!アカデミー賞が迫ってきていますね!いまのところ、作品賞ではクリント・イーストウッド監督でブラッドリー・クーパー主演の『アメリカン・スナイパー』がお気に入り。この映画はここ1か月ほどの間すごく良い感じで来ているから、このままの人気を維持出来ればオスカー最大の賞を獲れるかもしれません。同作での演技でブラッドリー・クーパーが主演男優賞を受賞するのでは?といううわさも広まっています。ブラッドリーがノミネートされるのは3回目ですが、もし受賞すれば彼の初めてのオスカー受賞になりますね!最大のライバルは『博士と彼女のセオリー』でスティーブン・ホーキングを演じた才能あふれるエディ・レッドメインでしょう。個人的にはこれは今年いちばん楽しんだ映画で、少なくとも1つの賞は受賞してほしいと思っています。ほかにこのアワードシーズンを通じ大きな話題を集めていた映画といえば、『6才のボクが、大人になるまで。』。エラー・コルトレーン、パトリシア・アークエット、イーサン・ホークといった若く前途ある俳優たちが出演しました。この映画は12年もの歳月をかけて撮影されたもので、恐らく今年のノミネートされた中で最もユニークな映画です。監督のリチャード・リンクレイターは監督賞の最有力候補でしょうね。主演女優賞については、誰に聞いても『アリスのままで』で素晴らしい演技を見せたジュリアン・ムーアが勝つって言うんじゃないかしら。彼女は女優として多才なだけでなく、映画業界や同業者たちから愛されている女性でもあります。またオスカーにノミネートされたというだけでなく、アカデミー賞のバックステージのデザインにも携わり、コンサルタントとして備品や控室全体のデザインの案を出しました。「Architectural Magazine」のインタビューでは、「ハリウッド最大の夜のためにアイデアを出して組み立てていくことはとても楽しかった」と語っています。もちろん、みんなが気にしてるのは“俳優たちが何を着てくるのか?”ってことですよね。彼らがどんなスーツやドレスで来るのか、チェックするのは楽しいものになるでしょうね。特にジュリアン・ムーアとリース・ウィザースプーンはたくさんのベストドレッサーのトップリストに挙げられた2人です。ファッション・ブロガーたちは“今年が近年で1番ノミニー女優たちが美人な年だ”と口をそろえて言っています。それに同意するかはともかく、彼女たちが素敵なヘアスタイル、パワフルなデザインや色のドレスで現れるのは間違いないでしょう。誰か(パトリシア・アークエットあたり?)がユニークでクレイジーなデザインのドレスを着て、レッドカーペットにパンチを加えてくれないかしら。どちらにせよ、アカデミー賞当日まで待たなくちゃいけませんね。(text:Lisle Wilkerson)■関連作品:アメリカン・スナイパー 2015年2月21日より全国にて公開(C) 2014 VILLAGE ROADSHOW FILMS (BVI) LIMITED, WARNER BROS. ENTERTAINMENT INC. AND RATPAC-DUNE ENTERTAINMENT LLC
2015年02月22日『ウォレスとグルミット』シリーズから生まれた、キュートな仲間たちが登場する長編アニメ『映画 ひつじのショーン ~バック・トゥ・ザ・ホーム~』。その主人公となるショーンが、12年に一度の“ひつじ年”を記念して、2月23日(日本時間)に発表が迫る第87回アカデミー賞を大予想!?「作品賞」にノミネートされている話題の2作『バードマン あるいは(無知がもたらす予期せぬ奇跡)』『6才のボクが、大人になるまで。』のパロディポスターが完成した。英国が世界に誇るアニメスタジオ、アードマン・アニメーションズが製作する本作は、人気シリーズの3作目『ウォレストとグルミット、危機一髪!』に登場する、ひつじのショーンを主人公にした長編作品。牧場でのんびりと暮らしていたショーンと仲間たちが、ふとしたきっかけから、生まれて初めての都会に繰り出すドキドキのアドベンチャーをお馴染みのストップモーション・アニメで描き出していく。今回製作されたポスターでは、本年度のアカデミー賞「作品賞」「監督賞」などの主要賞を席巻している2作を見事にパロディ。オリジナルの要素を残しながらも、アードマン・アニメーションズのユーモアがさく裂している。アレハンドロ・G・イニャリトゥが監督する『バードマン あるいは(無知がもたらす予期せぬ奇跡)』(4月10日公開)は、かつてスーパーヒーロー映画で一世を風靡したスターが、もう一度輝くために、もう一度愛されるためにブロードウェイの舞台に立ち、再起を賭ける物語。だが、そんな彼に奇想天外、予測不能のトラブルが待ち受けるダーク・ファンタジーだ。主人公を演じたマイケル・キートンは「主演男優賞」の大本命とされ、共演のエドワード・ノートン、エマ・ストーンもそれぞれ「助演男優賞」「助演女優賞」にノミネート。また、『6才のボクが、大人になるまで。』(公開中)は、6才の少年とその家族の変遷の物語を、イーサン・ホーク、パトリシア・アークエットら主要キャストが年を重ねるまま、12年間に渡って撮り続けた画期的なドラマ。主人公に抜擢されたエラー・コルトレーンは18才の青年になるまでを見事に演じ切り、父母役のイーサン、パトリシアもそろって「助演男優賞」「助演女優賞」にノミネートされている。オリジナルでは、宙を“浮いている”『バードマン』。かたやショーンの足元には、トランポリンが!一方『6才のボクが、大人になるまで。』では、いつものショーンさながらに芝生にゴロリと寝転んでいる。今回、こんな豪華な(!?)コラボレーションが叶ったのも、「ひつじのショーン」が持つ魅力ならでは。どこまでも緻密で、温かなユーモアのあふれる最新作が待ち遠しくなる仕上がりとなっている。『映画 ひつじのショーン ~バック・トゥ・ザ・ホーム~』は7月4日(土)より新宿ピカデリーほか全国にて公開。(text:cinemacafe.net)
2015年02月20日●オスカーに輝くのはどの作品?2月23日、世界最高峰の映画の祭典、アカデミー賞が2月23日(日本時間)、米・ロサンゼルスのドルビー・シアターで開催される。果たして最高の栄誉はどの作品に与えられるのか? WOWOWプライムでは当日朝9時から「生中継!第87回アカデミー賞授賞式WOWOWプライム」を完全独占生中継。今回はその放送を記念し、すでに発表されているノミネート作品から主要賞を大予想すると共に、映画の祭典を隅々まで楽しむコツを伝授しよう。○主要6部門のノミネート作品をピックアップ!!オスカーに輝くのはどの作品?まず第87回アカデミー作品賞ノミネート作品はコチラ。○作品賞ノミネート作品『アメリカン・スナイパー』『バードマン あるいは(無知がもたらす予期せぬ奇跡)』『6才のボクが、大人になるまで。』『グランド・ブダペスト・ホテル』『イミテーション・ゲーム エニグマと天才数学者の秘密』『セルマ(原題)』『博士と彼女のセオリー』『セッション』映画界最高の栄誉とも言うべき作品賞。前哨戦では、6歳の少年とその家族の12年を追ったヒューマン・ドラマ『6才のボクが、大人になるまで。』がほぼ独走状態。主人公を含む家族4人を同じ俳優が12年間演じるという、前人未到とも言うべき演出が評価され、ゴールデン・グローブ賞最多3部門を受賞したほか、今回のアカデミー賞では主要6部門にノミネートされており、作品賞の大本命と言える。だがここにきて、対抗馬に『バードマン あるいは(無知がもたらす予期せぬ奇跡)』が急浮上。というのも、前哨戦の中でもとりわけアカデミー賞作品賞とのマッチングが多いアメリカ製作者組合(PGA)賞で、作品賞を制したのが『バードマン あるいは(無知がもたらす予期せぬ奇跡)』なのだ。実力派俳優たちの見事なアンサンブル、最初から最後までワンカットで撮られたかのような流麗なカメラワークに興奮必至の120分。撮影賞は確実だと思われるが、作品賞受賞なるか!? こうしたアートハウス系作品が有力視される中、全米ボックスオフィスで記録的な興行収入をあげたクリント・イーストウッド監督の戦争映画『アメリカン・スナイパー』が大穴か。○監督賞ノミネートアレハンドロ・ゴンザレス・イニャリトゥ(『バードマン あるいは(無知がもたらす予期せぬ奇跡)』)リチャード・リンクレイター(『6才のボクが、大人になるまで。』)ベネット・ミラー(『フォックスキャッチャー』)ウェス・アンダーソン(『グランド・ブダペスト・ホテル』)モルテン・ティルドゥム(『イミテーション・ゲーム エニグマと天才数学者の秘密』)『21グラム』『バベル』などのシリアス路線から一転、ファンタジーかつコメディに挑戦したアレハンドロ・ゴンザレス・イニャリトゥの“新境地"も特筆ポイントだが、やはり大本命は『6才のボクが、大人になるまで。』のリチャード・リンクレイター。代表作『ビフォア』シリーズ3部作では、1組の男女の恋を9年ごとに同じ俳優で撮影したが、本作は同じ俳優に12年間同じ役を演じさせ、少しずつ撮りためた映像を1作品にまとめるという離れワザをやってのけた。監督賞とは“その年にハリウッドで最も認められた監督に与えられる賞"だが、リンクレイターの1年、いや12年間の挑戦は映画史に残る偉業として評価されるはずだ。○主演男優賞ノミネートスティーヴ・カレル(『フォックスキャッチャー』)ブラッドリー・クーパー(『アメリカン・スナイパー』)ベネディクト・カンバーバッチ(『イミテーション・ゲーム エニグマと天才数学者の秘密』)マイケル・キートン(『バードマン あるいは(無知がもたらす予期せぬ奇跡)』)エディ・レッドメイン(『博士と彼女のセオリー』)俳優賞のポイントとして、オスカー会員は“実在の人物"を演じた俳優を評価する傾向にある。しかも肉体改造や特殊メイクなど、役柄本人とのギャップが大きければ大きいほど、だ。ノミネート5人のうち、実在の人物を演じたのはマイケル・キートン以外の4人。中でも、車いすの天才物理学者スティーヴン・ホーキング博士を演じたイケメン俳優エディ・レッドメインの渾身の演技は鳥肌モノだ。ALSが発症し、身体の自由が奪われていく過程を繊細に演じ、最後に見せる“瞳"の演技には涙腺を刺激される。オスカー受賞は確実かと思われるが、もうひとりの有力候補とされるのがマイケル・キートンだ。かつてヒーロー映画で一世を風靡した冴えない中年俳優という役どころは、ティム・バートン版『バットマン』で主演するも賞レースとは無縁だったキートン本人のキャリアを連想させる。つまり自分をセルフパロディしたような役で、役作りをこえた妙なリアリティがある。若手レッドメインの初オスカーか、それとも中年キートンの復活か、注目したい。○主演女優賞ノミネートマリオン・コティヤール(『サンドラの週末』)フェリシティ・ジョーンズ(『博士と彼女のセオリー』)ジュリアン・ムーア(『アリスのままで』)ロザムンド・パイク(『ゴーン・ガール』)リース・ウィザースプーン(『ワイルド(原題)』)マリオン・コティヤールやリース・ウィザースプーンなどオスカー女優もノミネートされる中、最有力候補は『アリスのままで』で若年性アルツハイマーを患った50歳の言語学者の葛藤を体現したジュリアン・ムーア。「これまでのキャリアで最高の演技である」とメディアの評価も高く、ゴールデングローブ賞主演女優賞(ドラマ部門)ほか映画賞レースを席巻中。12年ぶり5回目のノミネートで、ついに念願のオスカーに王手!?あえて対抗馬をあげるなら、映画史に残るファムファタールを怪演した『ゴーン・ガール』のロザムンド・パイク。作品賞ノミネートからもれてしまったのが衝撃なのだが、その分、作品の支持票がパイクに集中すれば、大ドンデン返しもあり得るかも。5人のうち唯一の“悪役"というのも有利なポイントか。○助演男優賞ノミネートロバート・デュヴァル(『ジャッジ 裁かれる判事』)イーサン・ホーク(『6才のボクが、大人になるまで。』)エドワード・ノートン(『バードマン あるいは(無知がもたらす予期せぬ奇跡)』)マーク・ラファロ(『フォックスキャッチャー』)J・K・シモンズ(『セッション』)中年俳優を脅かすワガママな実力派俳優を演じたエドワード・ノートンや、父親になりきれない父親を演じたイーサン・ホークなど演技派が出揃った助演男優賞。台風の目となるのが『セッション』のJ・K・シモンズだ。シモンズは名門音楽大学の伝説の鬼教師として、ジャズドラマーを目指す主人公に狂気のレッスンを行うのだが、その圧倒的な凄味たるや! 見たらトラウマ必至のモンスターを演じたシモンズの一人勝ちか!?○助演女優賞ノミネートパトリシア・アークェット(『6才のボクが、大人になるまで。』)ローラ・ダーン(『ワイルド(原題)』)キーラ・ナイトレイ(『イミテーション・ゲーム エニグマと天才数学者の秘密』)エマ・ストーン(『バードマン あるいは(無知がもたらす予期せぬ奇跡)』)メリル・ストリープ(『イントゥ・ザ・ウッズ』)オスカー常連メリル・ストリープや勢いにのっているエマ・ストーンも注目だが、前哨戦で快進撃を続ける『6才のボクが、大人になるまで。』のパトリシア・アークエットに死角なし。子育てに疲れたシングルマザーが、大学で教鞭を取り、自立していく12年間を演じたアークエット。キャリアアップの一方で私生活では男運がなく難儀する母親にどこか共感してしまうのは、彼女の演技力(と見事な体型の変化!)によるところが大きい。●お楽しみは授賞式の演出にも?○賞の行方だけじゃない!お楽しみは授賞式の演出にあり!【その1】パフォーマンスを楽しもうアカデミー賞授賞式は、ひとつのエンターテイメントショーとしても楽しめるお祭り。そのパフォーマンスは、ひとえに司会者の存在感が大きい。第81回ではブロードウェイ俳優としても活躍するヒュー・ジャックマンが冒頭から歌い踊り、会場から大喝采を浴びた。また、第86回ではエレン・デジェネレスの注文により、会場に突然宅配ピザ屋が乱入。ブラッド・ピットにジュリア・ロバーツ、メリル・ストリープといった蒼々たる俳優たちが自撮りで記念撮影をし、TwitterにアップされたRT数は世界記録にもなった。そして気になる第87回の司会は、舞台経験も豊富で、トニー賞授賞式の司会を4度経験している俳優ニール・パトリック・ハリス。巧みな進行で定評のある彼の司会により、笑いあり歌ありの楽しい授賞式になりそうだ。ちなみに『ゴーン・ガール』ではロザムンド・パイク演じる妻の元カレを演じたニール。ぜひ舞台上で“戦慄の共演"を見てみたい。【その2】生中継ならではのハプニングも!生中継ゆえのハプニングもつきもののアカデミー賞授賞式では、過去に様々な“事件"が起きている。第85回、『世界にひとつのプレイブック』で主演女優賞を受賞したジェニファー・ローレンスがステージに上がろうとしたところ、階段でドレスに足を取られてコケるハプニングが。すかさず手を差し伸べたヒュー・ジャックマンの紳士ぶりも含め、微笑ましい一場面となった。そして感動的なスピーチの瞬間にも数々のドラマが。例えば第74回、『チョコレート』で主演女優賞を受賞し、感極まるハル・ベリー。その姿に感動したのか、プレゼンターのエイドリアン・ブロディがなぜかベリーに突然のキス! 果たして今年はどんな事件が起こるのか? すべての映画人にとっての憧れの舞台だからこそのハプニングは、感動と笑いを誘うこと間違いナシだ。いかがだっただろうか? ハプニング込みで楽しめてしまう第87回アカデミー賞。「生中継! 第87回アカデミー賞授賞式WOWOWプライム」は、2015年2月23日(月曜9:00~[同時通訳] ※字幕版は同日21:00~)放送だ。日本のスタジオで案内役を務めるのは、9回目の出演となるフリーキャスターのジョン・カビラと出産後2年ぶりに当番組に復帰する高島彩。さらに現地でのレッドカーペットの中継を人気俳優の斎藤工がナビゲート。俳優業のみならず、映画雑誌のコラム執筆やWOWOWの映画情報番組「映画工房」にレギュラー出演するなど生粋のシネフィルとしても知られる斎藤からどんな興奮のコメントが飛び出すかも大いに期待したいところだ。ぜひ歴史的瞬間を見逃さないでほしい。なお、特設サイトも用意されているのでチェックしよう!
2015年02月13日第87アカデミー賞のノミネーションが1月15日早朝(現地時間)発表になり、『バードマンあるいは(無知がもたらす予期せぬ奇跡)』と『グランド・ブダペスト・ホテル』が、作品賞、監督賞、脚本賞など最多9部門でノミネートされた。日本の『かぐや姫の物語』が長編アニメ映画部門候補となった。『グランド・ブダペスト・ホテル』は1930年代の架空の東欧の国にあるホテルを舞台にしたサスペンス・コメディ。『バードマンあるいは(無知がもたらす予期せぬ奇跡)』は、かつてスーパーヒーロー映画で一世を風靡したものの、いまは仕事も家族も失った俳優がブロードウェイの舞台に再起をかけて挑戦する様を描くブラック・コメディで、主演のマイケル・キートンは主演男優賞の本命と見なされている。そのほか、ゴールデン・グローブ賞で作品賞、監督賞に輝いた『6才のボクが、大人になるまで。』、主演男優賞受賞作の『博士と彼女のセオリー』など、いずれも前哨戦で熾烈な戦いを繰り広げてきた力作ぞろいだ。授賞式は2月22日(現地時間)、ロサンゼルスのドルビー・シアターで行われる予定。主なノミネートは以下の通り。作品賞『アメリカン・スナイパー』『バードマンあるいは(無知がもたらす予期せぬ奇跡)』『6才のボクが、大人になるまで。』『グランド・ブダペスト・ホテル』『イミテーション・ゲームエニグマと天才数学者の秘密』『Selma』(原題)『博士と彼女のセオリー』『セッション』監督賞アレハンドロ・ゴンサレス・イニャリトゥ(『バードマンあるいは(無知がもたらす予期せぬ奇跡)』)リチャード・リンクレイター(『6才のボクが、大人になるまで。』)ウェス・アンダーソン(『グランド・ブダペスト・ホテル』)ベネット・ミラー(『フォックスキャッチャー』)モルテン・ティルドゥム(『イミテーション・ゲームエニグマと天才数学者の秘密』)主演男優賞スティーブ・カレル(『フォックスキャッチャー』)ブラッドリー・クーパー(『アメリカン・スナイパー』)ベネディクト・カンバーバッチ(『イミテーション・ゲームエニグマと天才数学者の秘密』)マイケル・キートン(『バードマンあるいは(無知がもたらす予期せぬ奇跡)』)エディ・レッドメイン(『博士と彼女のセオリー』)主演女優賞マリオン・コティヤール(『サンドラの週末』)フェリシティ・ジョーンズ(『博士と彼女のセオリー』)ジュリアン・ムーア(『アリスのままで』)ロザムンド・パイク(『ゴーン・ガール』)リース・ウィザースプーン(『Wild』)助演男優賞ロバート・デュバル(『ジャッジ裁かれる判事』)イーサン・ホーク(『6才のボクが、大人になるまで。』)エドワード・ノートン(『バードマンあるいは(無知がもたらす予期せぬ奇跡)』)マーク・ラファロ(『フォックスキャッチャー』)J・K・シモンズ(『セッション』)助演女優賞パトリシア・アークエット(『6才のボクが、大人になるまで。』)ローラ・ダーン(『Wild』)キーラ・ナイトレイ(『イミテーション・ゲームエニグマと天才数学者の秘密』)エマ・ストーン(『バードマンあるいは(無知がもたらす予期せぬ奇跡)』)メリル・ストリープ(『イントゥ・ザ・ウッズ』)オリジナル脚本賞アレハンドロ・ゴンサレス・イニャリトゥ、ニコラス・ヒアコボーネ、アレクサンダー・ディネラリス・Jr.、アルマンド・ボー(『バードマンあるいは(無知がもたらす予期せぬ奇跡)』)リチャード・リンクレイター(『6才のボクが、大人になるまで。』)ダン・フッターマン、E・マックス・フライ(『フォックスキャッチャー』)ウェス・アンダーソン(『グランド・ブダペスト・ホテル』)ダン・ギルロイ(『Nightcrawler』)脚色賞ジェイソン・ホール(『アメリカン・スナイパー』)グレアム・ムーア(『イミテーション・ゲームエニグマと天才数学者の秘密』)ポール・トーマス・アンダーソン(『Inherent Vice』)アンソニー・マッカーテン(『博士と彼女のセオリー』)デイミアン・チャゼル(『セッション』)アニメーション映画賞『ベイマックス』『かぐや姫の物語』『ヒックとドラゴン2』『The Boxtrolls』(原題)『Song of the sea』(原題)(text:Yuki Tominaga)■関連作品:かぐや姫の物語 2013年11月23日より全国にて公開(C) 2013 畑事務所・GNDHDDTKグランド・ブダペスト・ホテル 2014年6月6日よりTOHOシネマズ シャンテ、シネマカリテほか全国にて公開(C) 2013 Twentieth Century Foxベイマックス 2014年12月20日より全国にて公開(C) 2014 Disney. All Rights Reserved.フォックスキャッチャー 2015年2月14日より新宿ピカデリーほか全国にて公開(C) Photo by Scott Garfield(c)MMXIV FAIR HILL LLC. ALL RIGHTS RESERVED.ジャッジ裁かれる判事 2015年1月17日より新宿ピカデリーほかにて公開(C) 2014 VILLAGE ROADSHOW FILMS(BVI)LIMITED,WARNERBROS.ENTERTAINMENT INC.AND RATPAC-DUNE ENTERTAINMENT LLC
2015年01月16日イーサン・ホークが主演を務める『プリデスティネーション』の予告編映像が公開になった。時空を飛び越えて犯罪を阻止しようとするエージェントの命がけのミッションを描いた大作映画だ。『プリデスティネーション』予告編本作の原作は、SF小説界を代表する作家のひとりロバート・A・ハインラインが1959年に発表した短編小説『輪廻の蛇』で、過去を変えると未来に変化や矛盾が生じるという“タイムパラドックス”をテーマにしている。このほど公開された予告編では、携帯型のタイムマシンを使って時空を移動しながら様々な事件の解決にあたるエージェントの活躍が描かれ、主人公が時間を超えた壮大な宿命に巻き込まれていく様が描かれる。一瞬にして人が“別時空”に移動し、一瞬にして見ていた風景が“過去の風景”へと変化するスタイリッシュな映像を手がけたのは、マイケル&ピーター・スピエリッグ監督。ホークやウィレム・デフォーをキャストに迎えてヴァンパイアのドラマを斬新な設定で描いた『デイブレイカー』で注目を集めた兄弟監督で、本作でもタイムトラベル、スタイリッシュなアクション、重厚な人間ドラマを巧みに融合させ、新たな視点を加えながら映像化しているという。『プリデスティネーション』2015年2月28日(土)より新宿バルト9ほか全国ロードショー
2014年12月22日第72回ゴールデン・グローブ賞のノミネートが11日(現地時間)、ロサンゼルスのビバリー・ヒルトン・ホテルで発表になった。最多ノミネート作は作品賞など7部門で候補となった『バードマンあるいは(無知がもたらす予期せぬ奇跡)』。『バードマンあるいは(無知がもたらす予期せぬ奇跡)』は、『バベル』のアレハンドロ・ゴンザレス・イニャリトゥ監督の作品で、舞台で起死回生を図る落ち目の映画スターの物語。作品賞のほかに主演のマイケル・キートン、助演のエドワード・ノートンとエマ・ストーンを始め、監督賞、脚本賞、音楽賞で候補となった。次いで5部門で候補となったのは、ベネディクト・カンバーバッチが第二次世界大戦中にドイツ軍の暗号を解読した数学者アラン・チューリングを演じた『ジ・イミテーション・ゲーム』(原題)と、1人の少年の成長を6歳から12年間同じキャストで撮り続けた『6才のボクが、大人になるまで。』。長編アニメーション部門の候補入りが期待された高畑勲監督の『かぐや姫の物語』は残念ながら選ばれなかった。ゴールデン・グローブ賞はハリウッド外国人映画記者協会の投票によって決定する映画賞。アカデミー賞前哨戦の目玉の1つであり、賞レースの指標として注目されている。映画部門の主なノミネーションは以下の通り。<ドラマ部門>作品賞『6才のボクが、大人になるまで。』(原題)『フォックスキャッチャー』『ジ・イミテーション・ゲーム』(原題)『SELMA』『博士と彼女のセオリー』主演女優賞ジェニファー・アニストン(『CAKE』原題)フェリシティ・ジョーンズ(『博士と彼女のセオリー』)ジュリアン・ムーア(『アリスのままで』)ロザムンド・パイク(『ゴーン・ガール』)リース・ウィザースプーン(『WILD』原題)主演男優賞スティーヴ・カレル(『フォックスキャッチャー』)ベネディクト・カンバーバッチ(『ジ・イミテーション・ゲーム』原題)ジェイク・ギレンホール(『NIGHTCRAWLER』原題)デヴィッド・オイェロウォ(『SELMA』原題)エディ・レッドメイン(『博士と彼女のセオリー』)<コメディ・ミュージカル部門>作品賞『バードマンあるいは(無知がもたらす予期せぬ奇跡)』『グランド・ブダペスト・ホテル』『イントゥ・ザ・ウッズ』『PRIDE』(原題)『ST.VINCENT』(原題)主演女優賞エイミー・アダムス(『ビッグ・アイズ』)エミリー・ブラント(『イントゥ・ザ・ウッズ』)ヘレン・ミレン(『マダム・マロリーと魔法のスパイス』)ジュリアン・ムーア(『マップ・トゥ・ザ・スターズ』)クワベンジャネ・ウォレス(『ANNIEアニー』)主演男優賞レイフ・ファインズ(『グランド・ブダペスト・ホテル』)マイケル・キートン(『バードマンあるいは(無知がもたらす予期せぬ奇跡)』)ビル・マーレイ(『ST.VINCENT』)ホアキン・フェニックス(『INHERENT VICE』原題)クリストフ・ヴァルツ(『ビッグ・アイズ』)長編アニメーション賞『ベイマックス』『THE BOOK OF LIFE』(原題)『THE BOXTROLLS』『ヒックとドラゴン2』(仮題)『LEGO(R)ムービー』外国語映画賞『ツーリスト』(原題/スウェーデン)『GETT: THE TRIAL OF VIVIANE AMSALEM』(原題/イスラエル)『イーダ』(ポーランド)『リヴァイアサン』(ロシア)『TANGERINES MANDARIINID』(原題/エストニア)助演女優賞パトリシア・アークェット(『6才のボクが、大人になるまで。』)ジェシカ・チャステイン(『A MOST VIOLENT YEAR』原題)キーラ・ナイトレイ(『ジ・イミテーション・ゲーム』原題)エマ・ストーン(『バードマンあるいは(無知がもたらす予期せぬ奇跡)』)メリル・ストリープ(『イントゥ・ザ・ウッズ』)助演男優賞ロバート・デュヴァル(『ジャッジ裁かれる判事』)イーサン・ホーク(『6才のボクが、大人になるまで。』)エドワード・ノートン((『バードマンあるいは(無知がもたらす予期せぬ奇跡)』)マーク・ラファロ(『フォックスキャッチャー』)J・K・シモンズ(『WHIPLASH』原題)最優秀監督賞ウェス・アンダーソン(『グランド・ブダペスト・ホテル』)アヴァ・デュヴァネイ(『SELMA』原題)デヴィッド・フィンチャー(『ゴーン・ガール』)アレハンドロ・ゴンザレス・イニャリトゥ((『バードマンあるいは(無知がもたらす予期せぬ奇跡)』)リチャード・リンクレイター(『6才のボクが、大人になるまで。』)最優秀脚本賞ウェス・アンダーソン(『グランド・ブダペスト・ホテル』)ギリアン・フリン(『ゴーン・ガール』)アレハンドロ・ゴンザレス・イニャリトゥ、ニコラス・ヒアコポーネ、アレクサンダー・ディネラリスJr.、アルマンド・ボー(『バードマンあるいは(無知がもたらす予期せぬ奇跡)』)リチャード・リンクレイター(『6才のボクが、大人になるまで』)グラハム・ムーア(『ジ・イミテーション・ゲーム』原題)(text:Yuki Tominaga)
2014年12月12日SAG(映画俳優組合)賞のノミネーションが発表になった。演技に対して贈られるこの賞で、最多ノミネーションに当たる4部門で候補入りしたのは『バードマン あるいは(無知がもたらす予期せぬ奇跡)』。続いて、『イミテーション・ゲーム(原題)』と『博士と彼女のセオリー』が3部門でノミネーションされた。その他の情報受賞発表は来年1月25日(現地時間)。主な部門のノミネーションは次のとおり。アンサンブル部門『バードマン あるいは(無知がもたらす予期せぬ奇跡)』『イミテーション・ゲーム(原題)』『博士と彼女のセオリー』『グランド・ブダペスト・ホテル』『6才のボクが、大人になるまで。』主演男優部門スティーヴ・カレル『フォックスキャッチャー』マイケル・キートン『バードマン あるいは(無知がもたらす予期せぬ奇跡)』ジェイク・ギレンホール『Nightcrawler(原題)』エディ・レッドメイン『博士と彼女のセオリー』ベネディクト・カンバーバッチ『イミテーション・ゲーム(原題)』主演女優部門ジュリアン・ムーア『Still Alice(原題)』ジェニファー・アニストン『Cake(原題)』フェリシティ・ジョーンズ『博士と彼女のセオリー』リース・ウィザースプーン『ワイルド(原題)』ロザムンド・パイク『ゴーン・ガール』助演男優部門J・K・シモンズ『Whiplash(原題)』エドワード・ノートン『バードマン あるいは(無知がもたらす予期せぬ奇跡)』イーサン・ホーク『6才のボクが、大人になるまで。』マーク・ラファロ『フォックスキャッチャー』ロバート・デュヴァル『ジャッジ 裁かれる判事』助演女優部門パトリシア・アークエット『6才のボクが、大人になるまで。』ナオミ・ワッツ『St. Vincent(原題)』エマ・ストーン『バードマン あるいは(無知がもたらす予期せぬ奇跡)』キーラ・ナイトレイ『イミテーション・ゲーム(原題)』メリル・ストリープ『イントゥ・ザ・ウッズ』文:猿渡由紀
2014年12月11日あまりに当たり前すぎると、その存在の大切さに気づけなくなってしまうものがある。例えば、家族。少しずつ寒さが深まり、ますます人肌恋しくなるこの季節、当たり前のようにそばにいてくれる家族の顔がふと思い浮かび、誰もがかつて過ごした子ども時代を思い起こさせてくれる映画が、いま続々と公開中だ。まずは、『アメリ』で知られるフランスの鬼才ジャン=ポール・ジュネ監督が「まさに僕そのもの」と言うほど自分自身を重ね合わせて描いたという『天才スピヴェット』。モンタナ州の農場に暮らす10才の天才少年スピヴェットは、ある日、突然の事故で双子の弟を亡くしてしまう。遅れてきたカウボーイのような父は、活発な弟のほうが好きだった。そして、昆虫学者の母親は研究に没頭し、姉はアイドルになることを夢見ている。そんな中、スピヴェットが応募したある発明が米国スミソニアン学術協会の権威ある科学賞を受賞。彼は、ワシントンDCで開かれる授賞式に出席するべく、家出を決意。アメリカ大陸を横断する貨物列車に、たった1人で飛び乗る…。ジュネ監督独特の愛らしいブラックユーモアとポップアップ絵本のような遊び心たっぷりの3D映像で描かれているのは、愛する者を失い、家族の心にポッカリと空いた穴を、1人の少年の壮大な家出を通じて埋めていく物語。スピヴェットは天才的科学者とはいっても、まだ10才。自分で考え、決めたことには脇目もふらず突き進むものの、心には孤独を抱え、自分の居場所を探し求めているのだ。見知らぬ大人たちの“作り笑い”に囲まれながら、一刻も早く「家に帰りたい」「家族に会いたい」と願う彼の姿には、かつて子ども時代に“プチ家出”を経験したことがある人も(?)、共感すること間違いなし。だが、虐待や家族関係など何らかの理由で心に傷をもち(ときには体にも)、自宅で過ごすことのできない子どもたちもいる。『ショート・ターム』は、そんなティーン・エイジャーたちを短期間保護する施設を舞台にした物語。監督を務めた日系3世の新鋭デスティン・クレットンは、自身も約2年間、同様の施設で働いていた経験があるだけに、終始、ある距離感を保った優しさに満ちた視点で描かれ、半ドキュメンタリーのようなつくりとなっている。短期ケア施設「ショート・ターム」で働くグレイス(ブリー・ラーソン)は、様々な問題を抱える子どもたちと対峙する日々。同僚で、心優しいボーイフレンドのメイソン(ジョン・ギャラガー・Jr)とも順調だが、グレイスには彼にも打ち明けられない深い闇があった。そんなある日、グレイスに妊娠が発覚。そして、引き取り手のない生意気な女の子ジェイデンが「ショート・ターム」にやってくる…。自らもショート・タームで暮らす少年少女たちと同じ経験を抱える主人公・グレイスを演じたのは、ジョセフ・ゴードン=レヴィットの初監督作『ドン・ジョン』でジョセフの妹役を好演していたブリー・ラーソン。本作での演技でロカルノ国際映画祭「最優秀女優賞」を受賞するなど、ハリウッドのみならず世界中から注目を集めている。傷ついた子どもたちに、セラピストでも、教師でもなく、そばにいてケアを行うだけのグレイスたち。どこまでも中庸に、ただそっと彼らの傍らに寄り添っていく姿は、血のつながり以上の無償の愛を教えてくれる。そして、家族の映画といえば、イーサン・ホークを始め4人の俳優が12年間、ひとつの家族を演じ続けたリチャード・リンクレーター監督の『6才のボクが、大人になるまで。』も外せない。母(パトリシア・アークエット)と姉(ローレライ・リンクレーター)と暮らす、6才の少年・メイソン(エラー・コルトレーン)。もっとも多感な時期に、引っ越しや、別々に暮らす父(イーサン・ホーク)との再会、母の再婚、義父の暴力、父の再婚、そして初恋や初めてのキスなどを経験していくメイソン。12年の時が過ぎる中で、そのつど家族の姿は変容し、最初はあどけない少年だったメイソンも、その中で成長し将来の夢を見つけ、やがて母の元から巣立っていく…。メイソンを演じたのは、12年前にリンクレイター監督がオーディションで見出したエラー・コルトレーン。彼を始め、母親役のパトリシア・アークエット、離別した父親役のイーサン・ホーク、姉役のローレライ・リンクレーターも、1年に数回、夏休みなどを利用して集まり、12年間撮影を繰り返して、この画期的な映画を完成させた。子どもたちの成長のみならず、シングルマザーとして子育てをしながら大学へ通い直し、自分の夢を追い続けた母親のパトリシアも、時々現れて子どもたちと“ガチ”に遊ぶ父親のイーサンも、それ相応に年を重ね、時に人生に迷う姿も見せており、まさにひとつの家族の変遷が描かれていく。親である人はもちろんのこと、思わず自分自身の子ども時代を顧みたくなる本作は、あの頃、分からないことだらけの子どもながらに、精いっぱい“いま”を生きていたことを思い出させてくれる。いずれも、ラストには温かい涙と笑顔が自然にあふれてくる3作。家族の愛に触れ、ふと“童心の自分”に返らせてくれる映画から、“いま”の自分を見つめ直してみては。(text:cinemacafe.net)■関連作品:天才スピヴェット 2014年11月15日シネスイッチ銀座、ヒューマントラストシネマ渋谷ほか全国にて公開(C) EPITHETE FILMS - TAPIOCA FILMS - FILMARTO - GAUMONT - FRANCE 2 CINEMAショート・ターム 2014年11月15日より新宿シネマカリテ、ヒューマントラストシネマ渋谷ほか全国にて公開(C) 2013 Short Term Holdings, LLC. All rights reserved.
2014年11月21日