リチャード・リンクレイター監督の最新作『6才のボクが、大人になるまで。』が日本でも大ヒットを記録している。主要キャストを12年間に渡って撮り続けて1本の映画をつくるという本企画は、監督曰く「極めて非現実的」な挑戦だった。しかし、彼は何の約束もせず、何の保険もかけずにこのプロジェクトに着手した。その他の画像映画は、母と一緒にヒューストンからテキサスへと移り住んできた6才の少年メイソンを主人公に、彼と家族、そして周囲の人々の物語を描いた作品。メイソンと周囲の人々が年齢を重ねて成長していく様を、実際に12年間かけて撮影するという前代未聞のプロジェクトだ。「この企画のすべてが、技術的に不可能か、あるいは運がよくても極めて、極めて非現実的だった」というリンクレイターは諦めることなく準備を進め、IFCフィルムズから長期に渡る資金をとりつけ、俳優たちを集めた。米映画界には12年に渡る契約は存在しないため、契約書は存在せず、監督は俳優たちと“約束”だけを交わして撮影に入り、1年のうちに数日だけキャストとスタッフを集めて撮影し、また来年を待った。「あれは8年くらい経った頃かな。しばらくそこまでの分を通して見てなかった。8年目の撮影分を編集してて、映画の最初のショットまでちょっと戻ってみたんだ。編集者といっしょに爆笑したよ!それで、うまく行ってることがわかった」。ちなみに俳優が途中で降板したり、亡くなってしまった時の“保険”は一切なかったという。「エスケープ・プランなんてないさ!そういう心配は、ぼんやりと心をよぎったりもしたが、まともに気をもんだことはない。みんなこの映画に対する信念を持ってた。どうしてだかわからない。この映画の核になるアイデアを全員が信じてたんだと思う」。少し撮っては別れ、次の年にまた集まり……12年の間に監督は他の作品を10本監督し、主人公の父親役のイーサン・ホークは20本の、母親役のパトリシア・アークエットは8本の映画に出演した。そしてついに撮影が終わり、映画が完成した。「ほろ苦い感じだ。寂しいと感じたことはない。この映画には充分すぎるほど満足してるからね。だがみんな、映画の製作が終わることははっきり意識してた。最後のショットは映画自体のラストショットだった。「ああ、終わってしまった。いやそうじゃない。やっと世に出たんだ」新しい段階に達したということだ」。完成した映画は瞬く間に高評価を集め、ベルリン映画祭で銀熊賞(監督賞)を獲得。アカデミーでも有力候補という声があがっている。しかし、監督は“壮大な映画”を撮ったという気はまったくないようだ。「私の作る映画はとても個人的なものだ。それに、この映画はみんなの記憶をまとめたものなんだ。私の子供時代、エラーの子供時代、イーサンの子供時代、パトリシアの……どの記憶が何割くらいなのかはっきり言うのは難しいけどね」。この映画にはきっと“あなた”の子供時代とも重なる感情や出来事がたくさん描かれているはずだ。『6才のボクが、大人になるまで。』公開中
2014年11月21日2014年2月、第64回ベルリン国際映画祭で、映画関係者そしてシネフィルたちを驚かせ大絶賛された『6才のボクが、大人になるまで。』。それは、6歳の少年・メイソンとその家族の物語を、12年もの長きにわたり同じ主要キャストで紡ぎ続けるという画期的な作品でした。この映画を完成させたのは、『ビフォア』シリーズほか革新的な映画作りで知られるリチャード・リンクレイタ―監督。彼の盟友でもあり、メイソンの父親を演じた俳優イーサン・ホークを直撃し、“奇跡”の秘密に迫りました。12年に渡る映画製作という驚くべきアイディアが、大きな魅力となっている『6才のボクが、大人になるまで。』。制作前、この企画について聞いた多くの人が、そんなことができるのか?と思ったに違いありません。この作品についてオファーされたとき、イーサンはどう感じたのでしょう。途中で本作が完成するかどうか、不安になることはなかったのでしょうか。「素晴らしいアイディアだと思った。それに、すでにリチャード(リンクレイター監督)とは3本作品を撮っていたから全く躊躇はなかったよ。時間について描くというのはとても魅力的なものだと感じたしね」。長い製作期間中、自分自身も共演者の変化や成長を、ひしひしと感じる場面に出くわしたとも話します。「ものすごい変化があったよ。撮影が始まった頃、主人公のエラー・コルトレーンはチャイルドシートに座っていたけど、最後には自分で運転をするようになった。一緒に時間を過ごすことで僕に慣れ親しんでくれて、リラックスした様子を見せるようにもなったんだ。僕が若かった頃、多くの人達に優しくしてもらったけど、今は逆の立場だ。若い人達に恩返しするような気持ちで、優しく指導してあげたいと思っているよ」。長い時間を共に過ごし、スタッフ、俳優の間には密な関係性が生まれたことで、本作には他の作品にはないリアリティが生まれたそう。「この映画は家族について描いていて、キャラクターの個性がとてもユニークに表現されている作品だ。本作の特別なところは、12年という時間の流れや、突然訪れる出来事、撮影毎に日々変化していく関係性、コミュニティ、政治、その時代の様々なものに影響されているところにある。そういったものすべてが家族や人々の個性を形成していく、という事を伝える役割があったんだと思っているよ」。では、長きにわたって、自分の生活の一部になっているプロジェクトを離れる気持ちは、どのようなものだったのでしょう。「もう、圧倒されたよ。麻痺しているような感覚になった。僕の撮影はクランクアップの1か月前に終わったんだ。その後、監督と主人公を演じたエラーはメイソンが大学に行くシーンや、ラストシーンを撮ったんだ。終わった時には監督とエラーは抱き合って、達成感を感じていたようだった。僕も後からそれを見て、胸が張り裂けるくらいの喜びを感じたんだ。僕には16才の娘がいるんだけど、彼女は僕がこの作品に関わっていない時代を知らない。彼女が物心ついた時から、僕はこのプロジェクトに参加していたからね。そういった個人的な理由もあって、僕にとってものすごく重要な作品なんだ」。リンクレイター監督の作品についてはこう話します。「最近の文学や映画は皮肉に溢れたものが多いよね。美しいものをあえて斜にかまえて描写してみたり、人の弱さを強調したりする傾向がある。でもリチャードは、美しいものは美しいままに、素直に描き出す。例えば、女性にメイクをして、強いライトを当てるより、ありのままの姿を撮る方が好きなんだ。それは女性に限らずね。ある意味で彼の作品はトルストイの作品に似ていると思う。非常にはっきりとした明確なものを描くんだけど、それは周囲との共同作業によって生み出されているんだよ」リンクレイター監督と幾度も組んで個性的な作品を作り出してきたイーサン。俳優イーサン・ホークにとって、監督はどんな存在なのでしょう?「僕とリチャードは親友なんだけれど、その事を口にするとなんだかそれが陳腐なものになってしまうような気がして…説明しづらいんだ。僕は恵まれた星のもとに生まれてきたんだと思う。まわりには、僕を導いてくれる守護神のような人達がたくさんいるけれど、その中でも最も感謝すべきは、僕をリチャードに紹介してくれた人だ。大体の監督はエゴが強くて、自分こそがフレームを支配する人間だと思っているし、自分だけのビジョンを強く持ってる。それが普通の監督なんだ。でも、リチャードは唯一、自分の意志も明確に持ちながら、“一緒にビジョンを作り上げてくれ”と言い、僕たちの考えも喜んで受け入れてくれる。だから、リチャードは“My Vision”という言葉を決して使わない。必ず“Our Vision”と言うんだ。リチャードの作品には知性があるけど、それは彼が色んな人のアイディアを素直に受け入れるからだと思うし、チームのリーダーでありながら、人の話を本当によく聞いて、そして心から興味を持ってくれる。彼は本当に人が好きなんだと思うよ」良き理解者として、共に新しいことに挑戦し続け、刺激し合いながら、映画界での成功を手にしてきたリチャード・リンクレイタ―監督と俳優イーサン・ホーク。 “奇跡的な名作”に欠かせないのは、素晴らしき仲間の存在なのだと感じさせてくれるインタビューでした。百戦錬磨のベテラン俳優、イーサンすら興奮させる未知の世界。ぜひご自身の目で確かめてみてください。(text:June Makiguchi)
2014年11月14日イーサン・ホークを始めとする4人の俳優が、12年間、ひとつの家族を演じ続けた映画『6才のボクが、大人になるまで。』が、いよいよ11月14日(金)から全国公開となる。本作は、男女の出会いを絶妙なテンポのリアルな会話劇で描いた『恋人までの距離(ディスタンス)』から始まる、『ビフォア』シリーズを手がけたリチャード・リンクレイターが監督と脚本を務めた物語。子ども時代の感情や親としての思いが詰まった名セリフが続々と登場し、リアルでパーソナル、そして普遍的な家族の姿を見事に映し出していることが分かった。2014年2月、第64回ベルリン国際映画祭で上映されるや世界中を驚かせた本作は、6歳の少年・メイソンとその家族の変遷の物語を、同じキャストで12年に渡り撮り続けた画期的なドラマ。この、かつてない試みを実現させたリンクレイター監督は、同映画祭で2度目の「監督賞(銀熊賞)」を受賞した。あどけない6才の少年から18才の凛々しい青年へと成長していくメイソンを演じたのは、12年前にリンクレイターがオーディションで見出した逸材、エラー・コルトレーン。さらに、自分の夢を追いながら子どもたちを育ててきた母親役のパトリシア・アークエット、離別した父親役のイーサン・ホーク、姉役のローレライ・リンクレーター(監督の実娘)も、12年に渡り、それぞれの役の変化と成長を演じ切っている。子ども時代のパーソナルな感情や、表現しようもない微妙な経験を描きたいというリンクレイター監督の思いから始まった本作。だが、ひと口に“子ども時代”といっても、監督自身、当初はどこから始めるべきか、はっきり分かっていたわけではなかったという。やがて、監督の中にひらめいたのは、「すべてを描いてみたらどうだろう?」というアイデア。そこで、監督とイーサンやエラーらキャストたちは、毎年撮影のために集まっては自分たちの近況を話し、その一部を脚本に反映。かくして、誰もが身近に感じられる言葉の数々が詰め込まれることとなった。その一部を、抜粋してご紹介しよう。「頑張れ、人生は甘くない」――6才のメイソンが「ボーリングで柵付きレーンがあればいいのに」とぼやいた時に父親がかけたひと言「枕を間に挟んで、バリアを作って!騒がない!無言ゲームをしましょ。誰が一番長く黙っていられるか」――車の中でいくら言ってもふざけ合う、メイソンと姉を叱る母親のひと言「引っ越してもどうってことない。会いに行くよ。800キロ離れない限り、車を飛ばせばすぐだ。大丈夫。」――ある事情で引っ越すことになったメイソンたちに父親が話すひと言「フェイスブックの方が、会話より情報量が多い…」――思春期に突入した娘のフェイスブックを見た父親のひと言「彼女は音楽やゲームに興味ない。『トロピックサンダー』や『ダークナイト』にも」「いい方法があるぞ。彼女を質問攻めにして、その答えを熱心に聞いてやるんだ。そうすりゃライバルを引き離せる」――年ごろになったメイソンが父親に恋愛相談しているときの会話「どんな人間になりたいか、真剣に考えて。人助けをする思いやりのある人間か、自己中心的なナルシストになるか」――進路を迷うメイソンに対して、母が語りかけるひと言「メイソン、何になりたい?何がしたいんだ?誰でも写真は撮れる、だが君にしか撮れないものは?」――アートの道に進みたいと話すメイソンに、学校の教授からのひと言このほかにも、心を揺さぶる名セリフがいくつも登場する本作。あなたの心に染みるひと言を、ぜひ劇場で探してみて。『6才のボクが、大人になるまで。』は11月14日(金)からTOHOシネマズシャネテほか全国にて公開。(text:cinemacafe.net)
2014年11月13日『戦場のピアニスト』『ゴーストライター』『おとなのけんか』など、大作からアート系作品まで手掛け、数々の賞に輝く鬼才ロマン・ポランスキー監督の最新作『毛皮のヴィーナス』。本作に主演するフランスを代表するカメレオン役者、マチュー・アマルリック(49才)を始め、いま欧米でも40オーバーの実力派オジサマ俳優たちが続々と席巻中だ。年齢を重ね、世の荒波にもまれながら酸いも甘いも噛み分ける男たちは、いまや“渋メン”、“熟男”、あるいは20代の女性からは“倍以上男子”なる言葉でもてはやされ、雑誌やテレビでは数多くの特集が組まれている。熱い視線を浴びる、そんなアラフォー世代の“渋メン”に注目してみた。まず、11月14日公開『6才のボクが、大人になるまで。』でイーサン・ホーク(43才)は、18年におよぶ恋愛映画『ビフォア』シリーズのリチャード・リンクレイター監督と再タッグ。今回は12年間、同じキャストで1つの家族を演じ、イーサンは主人公の少年の母親とは離婚したものの、子どもたちの成長を温かく見守る父親を好演している。また、12月13日より全米に先駆けて公開となる『ホビット 決戦のゆくえ』で主役を務める個性派英国俳優マーティン・フリーマンも、今年43才。「Sherlock/シャーロック」のジョン・ワトソン役で一躍人気者になった彼が演じるビルボ・バギンズも、シリーズ最終章となる本作でいよいよ見納めとなる。そして、フランスが誇る渋メンといえば、マチュー・アマルリックだ。現在開催中の第27回東京国際映画祭コンペティション作品『来るべき日々』にも出演。さらに12月公開の『毛皮のヴィーナス』では、オーディションへ遅れて現れた無名の女優ワンダ(エマニュエル・セニエ)に翻弄されていく演出家トマ役を演じている。物語が目まぐるしく展開しながら、この2人の圧巻の掛け合いで妖しくもセンセーショナルな世界が繰り広げられる本作は、観客を徐々に巻き込んでいく全く新しいタイプの誘惑サスペンスだ。ポランスキー監督から本作出演のオファーを受けたときのことを、マチューは「夢?それ以上だよ!」と高揚しながらふり返っている。「ロマンは、僕が最初に刺激を受け、映画の世界 に入りたいと思わせてくれた人物のひとりなんだ。幸運にも、ちょうどアルノー・デプレシャン監督の新作に出演したところだったから、幾分、記憶力の訓練をしていた。おかげで意外と早く台本を覚えられたんだ」。一方、ポランスキー監督は、マチューについて「彼は素晴らしい俳優だ。天賦の才があり、知的で、ちょうどいい年齢でもある。この役を成功させるために必要な全てが揃っている!」とその齢と渋さを評価。「これほど繊細に、彼のような演技ができる俳優は、ほとんどいなかっただろう」と絶賛し、主演俳優と監督の相思相愛ぶりを伺わせている。さらに、デプレシャン監督と組んだ『ジミーとジョルジュ 心の欠片(かけら)を探して』も、日本公開が2015年1月に決定。こちらも、“渋メン”の演技派ベニチオ・デル・トロ(47才)が心に傷を負う男ジミーを、マチューが彼を診ることになる精神分析医ジョルジュを演じ、大人の演技合戦を繰り広げている。そんなマチューを始めとする、作品ごとに様々な顔を見せる “渋メン”の男たちに注目してみて。『毛皮のヴィーナス』は12月20日(土)よりBunkamuraル・シネマ、ヒューマントラストシネマ有楽町ほか全国にて公開。(text:cinemacafe.net)■関連作品:毛皮のヴィーナス
2014年10月30日『イントゥ・ザ・ワイルド』『ローン・サバイバー』のエミール・ハーシュが、バイオレントな恋愛映画『Vincent-N-Roxxy(原題)』に主演することになった。相手役を演じるのは、ゾーイ・クラヴィッツ。その他の情報反抗的なふたりは恋に堕ちるが、バイオレンスに満ちた過去のせいで、ふたりの関係は危機に陥る。監督と脚本はゲイリー・マイケル・シュルツ。撮影は12月にルイジアナ州でスタートする。ハーシュの最近作は、『ローン・サバイバー』。来年は、インディーズのコメディ映画『Just Jim(原題)』と、ドラマ『Ten Thousand Saints(原題)』が控える。クラヴィッツは今年、『ダイバージェント』に出演。この後はイーサン・ホークと共演する『Good Kill(原題)』、アクション大作『Mad Max: Fury Road(原題)』などが控えている。文:猿渡由紀
2014年10月30日アワードシーズンで最も早く発表になるゴッサム賞のノミネーションが発表された。最多ノミネーションは、リチャード・リンクレーター監督の『6才のボクが、大人になるまで。』で、作品部門、俳優部門(イーサン・ホーク)、女優部門(パトリシア・アークエット)、ブレイクスルー俳優部門(エラー・コルトレーン)の4部門で候補入りした。その他の画像ほかには、アレハンドロ・ゴンサレス・イニャリトゥ監督の『バードマンあるいは(無知がもたらす予期せぬ奇跡)』、ウェス・アンダーソン監督の『グランド・ブダペスト・ホテル』、アイラ・サックス監督の『ラブ・イズ・ストレンジ(原題)』、ジョナサン・グレイザー監督の『アンダー・ザ・スキン種の捕食』が作品部門にノミネートされている。俳優部門の候補者は、ホークのほかに、マイケル・キートン(『バードマン~』)、ビル・ヘイダー(『The Skeleton Twins(原題)』)、オスカー・アイザック(『A Most Violent Year(原題)』)、マイルス・テラー(『Whiplash(原題)』)。女優部門には、アークウェットのほかに、ジュリアン・ムーア(『Still Alice(原題)』)、スカーレット・ヨハンソン(『アンダー・ザ・スキン』)、ミア・ワシコウスカ(『Tracks(原題)』)、ググ・ンバータ=ロー(『Beyond the Lights(原題)』)が候補入りしている。授賞式は現地時間12月1日。文:猿渡由紀
2014年10月25日『恋人までの距離(ディスタンス)』から始まる『ビフォア』シリーズで有名なリチャード・リンクレイター監督の最新作『6才のボクが、大人になるまで。』(11月14日公開)。NYタイムズに「21世紀に公開された作品の中でも並外れた傑作の1本」と言わしめた本作は、6才の少年メイソンとその家族の12年に及ぶ変遷の物語だ。これまでの映画と違うのは、メイソン役のエラー・コルトレーンを始め、同じ主要キャストで12年にわたり撮り続けた、ということ。この画期的なドラマは、映画評論家だけでなく、ハリウッドスターの間からもアツい視線を浴びている。ジョセフ・ゴードン=レヴィットやアシュトン・カッチャー、またエドガー・ライトなどの監督も、次々にTwitterで映画を観た感想をツイート。その一部をピックアップしてご紹介しよう。ジョセフ・ゴードン=レヴィット(俳優)『6才のボクが、大人になるまで。』を観た。本当にユニークな映画、 12年の歳月をかけて撮影してるんだ。他に観た人いる?ケイシー・アフレック(俳優)最高だよリンクレイター! 美しい映画だ。アシュトン・カッチャー(俳優)昨日の夜この映画を観たんだけど、僕が大人になってどれだけ嬉しいか思い出させてくれたよ。インスパイアされる映画だ。オリヴィア・ワイルド(女優)『6才のボクが、大人になるまで。』を観に行って。ちくしょう! 最高よ。クリストファー・ミンツ=プラッセ(俳優)傑作だ。なんて特別な映画だろう。機会があったぜひ観てみて。ブラッド・バード(『レミーのおいしいレストラン』『Mr.インクレディブル』監督)ワォ、なんて簡単に奇跡を起こしちゃうんだ。少しの瞬間を伝えるコレクションのようだ。まだこの作品について考えてる。こうした著名人たちはもちろん、12年間、少年メイソンの父親を演じたイーサン・ホークも、本作が大のお気に入り。リンクレイター監督から初めて、この前代未聞となる撮影アイデアを聞いたときも、少しの疑問も感じなかったと語っている。「正直に言うけど、リチャードから聞いたとき、絶対にうまくいくと思ったんだ。あんなに脚本が少なかったのは初めてだったけどね(笑)。ちょうど僕に息子が生まれたころだった。リチャードから『こういう映画のアイデアをずっと温めているんだ』と言われた。最初は、僕のスケジュールがいっぱいで参加できないんじゃないかと不安だったよ。でもどうしても出演したかったから、『どうにかする!』って約束したんだ」。『6才のボクが、大人になるまで。』は11月14日(金)からTOHOシネマズシャネテほか全国にて公開。(text:cinemacafe.net)
2014年10月24日イーサン・ホークにパトリシア・アークエット、そしてオーディションから主演に抜擢されたエラー・コルトレーンと、リチャード・リンクレイター監督の実娘・ローレライ・リンクレイターが12年に渡り、1つの家族となって同じ役柄を演じ続けた映画『6才のボクが、大人になるまで。』。2014年2月、第64回ベルリン国際映画祭で上映され、リンクレイター監督に2度目の「監督賞(銀熊賞)」をもたらした本作は、イーサンやパトリシアにとっても忘れがたい作品となったようで、それぞれから家族の絆を感じさせるコメントがシネマカフェに到着した。本作は、『ビフォア』シリーズのリンクレイター監督が脚本と監督を手がけ、6歳の少年メイソン(エラー・コルトレーン)とその家族の変遷の物語を、同じキャストで12年に渡り撮り続けた、かつてない試みのヒューマンドラマ。全米映画評サイトの「Rotten Tomatoes」では、先日、驚異の高評価100%を獲得しており、「21世紀に公開された作品の中でも並外れた傑作の1本」(NYタイムズ)とも評されている。あどけない6才の少年から多感な時期を経て、凛々しい青年へと成長していくメイソンを演じたのは、リンクレイター監督が12年前にオーディションで見出したエラー。メイソンの母親役のパトリシア、父親役のイーサン、姉役のローレライも、それぞれの役の変化と成長を見事に演じ切っている。12年という長い間、家族を演じ続けたキャストたちにとって、本作は家族のあり方に改めて想いを馳せる、いいきっかけになったそう。中でも、メイソンを演じたエラーは「息子であることについて、それと、ぼくの母との関係についてもたくさん学んだな」とふり返る。「ことに撮影の後半になるとね。(母親の)オリヴィアの傷つきやすさを見ると、特にそんな気がする。ふり返ってみると、ぼくの母との関係について、それがどんなに大切なものか、いろいろと教えてくれたと思うんだ」と、自らを役に重ねた。パトリシアもまた、12年の間に大人になり、遠ざかっていく子どもたちの姿を、本当の母親のように見守っていたという。「残酷よ!ほんと残酷。でもそれは最初から分かってた。私もイーサンも。まるで微速度撮影みたい。夜が明けて、小さなバラのつぼみが開いて、小さな美しい花になる――それが子どもたち。そのつぼみが開いて、花びらが落ち始めるのが、私とイーサン。花びらが全部落ちるところまでは見せないわ。それは最後に来るの、私たちの余生の間にね」と、深い視点から本作を掘り下げている。イーサンは「誰しも自分の子ども時代は自分のものだと思うけど、実はみんな家族とつながってるんだ。僕たちの子ども時代を両親と切り離すことなんてできない。彼らが何者で、誰と結婚して、どんな選択をしたか――長い目で見れば、それが子どもたちに影響を与えてる。だから素晴らしいんだ。メイソンの目を通して、10年以上の間に父親がどれほど変わるか見続けることが」と語り、子ども目線で父親の姿を見られることの素晴らしさを指摘する。シングルマザーとして子育てをしている母親や、子どもと友達のような関係を作る父親、これから親元を離れる子どもたち…。本作に出てくる、彼ら家族の12年間に及ぶ姿は、誰もがどこか共感し、家族の大切さを改めて感じさせてくれることだろう。『6才のボクが、大人になるまで。』は11月14日(金)よりTOHOシネマズ シャンテほか全国にて公開。(text:cinemacafe.net)
2014年10月15日エマ・ワトソンとダニエル・ブリュール(『ラッシュ/プライドと友情』)が、新作映画『Colonia Dignidad(原題)』で共演することになった。実話にインスピレーションを得たスリラーで、ふたりは若いカップルを演じる。映画は、チリのクーデターに巻き込まれ、拉致されてしまったダニエル(ブリュール)を、レナ(ワトソン)が探し出そうと必死になる。しかし、彼が連れて行かれたのは近づけない場所で、潜入するためにレナは、一度入ったら抜け出せないとされるカルト集団、ザ・コロニアに入ることを決める、というストーリー。監督はフローリアン・ギャレンバーガー。撮影は今年後半にルクセンブルグ、ミュンヘン、ベルリン、南アフリカで行われる予定。ワトソンの次回作は、来年の夏に北米公開予定の『Regression(原題)』で、イーサン・ホークと共演する。ブリュールの最新作は、『誰よりも狙われた男』(日本公開10月17日)。文:猿渡由紀
2014年09月30日「glee/グリー」キャストのコーリー・モンティース、オスカー俳優のフィリップ・シーモア・ホフマンら、素晴らしい才能を持ちながらも志半ばにして不慮の死を遂げてしまった名優は数多い。1993年、23歳の若さでこの世を去ったリヴァー・フェニックスもそのひとりだ。その“伝説的”スター俳優・リヴァーの幻の遺作と言われていた『ダーク・ブラッド』が、GWより日本劇場公開される。この公開に合わせ、劇場で公開される機会の少ないリヴァーの過去作上映や関連イベントを催す「リヴァー・フェニックスフェス!」の実現に向けた、クラウドファンディングがスタートした。『ダーク・ブラッド』は、23歳の若さで薬物の過剰摂取のため急逝したリヴァーが、死の直前まで撮影していた未公開作。リヴァーは、砂漠の真ん中で車が立ち往生してしまったハリウッド俳優の夫婦が出会う、ミステリアスで美しい青年を演じていた。彼は間違いなく、この世を去ってからもその類い稀なる才能で今なお世界中を魅了し続けている俳優のひとりだろう。人気絶頂の最中にあったリヴァーの突然の死は、親友のキアヌ・リーヴス、ジョニー・デップ、イーサン・ホーク、彼に憧れていたというレオナルド・ディカプリオといった俳優仲間から各国のファンまで、世界中の人々に大きな悲しみと衝撃を与えた。日本でも、87年、91年と2度のキャンペーン来日を果たしていただけに、映画ファンの間に凄まじいショックが走ったものだ。この悲劇により、撮影途中だった本作は、主役不在での完成は不可能とされ、長い間お蔵入りに。だが、2007年末に大病を患い余命わずかと宣告されたジョルジュ・シュルイツァー監督が、キャリア最後の作品として本作の再開を決意。監督自らが大事に保管していたフィルムの権利問題や未撮影シーンの再現など、さまざまな壁を乗り越えて2012年に完成した。お披露目となったベルリン国際映画祭ほか各地の映画祭では喝采を浴び、「若き日のリヴァーがスクリーンに蘇った!」と世界的なニュースになった。インターネットを利用して不特定多数の人々に資金提供を呼びかけ、資金を調達するクラウド(=群衆)ファンディング(=資金調達)は、近年さまざまジャンルで試みられており、映画界では、キネマ旬報日本映画ベスト・ワンなど各映画賞を席巻中の『ペコロスの母に会いに行く』もFacebookを通じたクラウドファンディングから公開が実現している。支援金額に応じて、特典付きチケットや非売品プレスシート、リヴァーのもう一つの遺作でサム・シェパード監督『アメリカンレガシー』の鑑賞券などを入手することができ、“支援者”として劇場用パンフレットに名前が掲載されたり、DVDプレゼント、イベントへの招待などのリターンがある。資金が多く集まれば、いつまでも若々しい、在りし日のリヴァーにたくさん会えるチャンスも増えるはずだろう。『ダーク・ブラッド』はGW、公開。(上原礼子(cinema名義))
2014年02月21日――列車で偶然出会った2人がウィーンの町で“夜明け”まで過ごした『ビフォア・サンライズ~恋人までの距離~』。――9年後に再会し、パリで“夕暮れ”まで過ごした『ビフォア・サンセット』。そしてさらに9年後、2人は双子の娘と共にギリシャにいた。――待望の『ビフォア』シリーズ第3章『ビフォア・ミッドナイト』では“真夜中”の成熟した大人の2人の姿が映し出される。フランスの巨匠ジャン=リュック・ゴダールに見出され、14歳で映画デビューを果たしたジュリー・デルピー。『ビフォア』シリーズ第1章の『ビフォア・サンライズ』では25歳だった彼女も、いまでは44歳になった(撮影時は43歳)。女優としてだけでなく、映画監督や歌手としても活躍し、第2作目の『ビフォア・サンセット』、そして今回の『ビフォア・ミッドナイト』でも監督リチャード・リンクレイターと、主演のイーサン・ホークと共に脚本を執筆し、アカデミー賞「脚色賞」にノミネートされた。私生活では、2009年に音楽家のパートナーとの間に息子が生まれ、母親となった。映画の中のセリーヌと同じように、飾らない笑顔でサバサバと話すジュリーに、長く愛され続けているこのシリーズ、共演のイーサン・ホーク、そして40代を迎えた胸の内を語ってもらった。自然で軽やかな会話が印象的なこのシリーズ。アドリブが多いのかと思いきや、すべて綿密に練られた脚本どおりだという。イーサン曰く、「耳から血が出るほどリハーサルを繰り返した」のだとか。第3章となる『ビフォア・ミッドナイト』では、アメリカ人のジェシー(イーサン・ホーク)とフランス人のセリーヌ(ジュリー・デルピー)の軽快な痴話ゲンカ(笑)は変わらないものの、前作までとは違い、映画の冒頭から一緒にいる。この2人のスキンシップについては「バランスが難しかった」と話す。「いつも手を繋いでいたら、可愛くなりすぎてしまうからダメ。能天気にイチャついたら台無しなの。一瞬だけ手を繋ぐの。散歩の最後に手を取り合うわ。あれは偶然じゃないのよ」と、何でもない仕草もすべて計算済み。この徹底ぶりが本シリーズの人気の理由なのかも?18年前から演じているセリーヌに、当然思い入れは強いはず。脚本も自ら執筆しているとあれば、ジュリー自身が反映されていてもおかしくはない。「今回の脚本を書く前に、『ビフォア・サンライズ』を観直したの。18歳のときに書いた日記が映画になっているみたいで驚いたわ!私がどういう人間だったかというより、こんなことを感じていたんだなと改めて知ったの。私のエッセンスは、セリーヌの中に生きてるわ。真実の種を蒔いたら、そこにフィクションの木が育つ。でもその根っこは、やっぱり真実なのよ」。出会いと別れ、再会を経て、本物の愛へと近づいていく2人。あれだけ愛についての議論を繰り広げているのだからば、今ではすっかり愛のエキスパートなのでは?「よく考えたからといって、理解しているとは限らない。セラピーと同じで、自分のことを少し分かるようになっても、よくなるわけじゃないのよ。頭で分かっていても、実際に行動できるわけじゃないしね(笑)」。「なぜ人は恋に落ちるのか?」という質問には、大人の女性らしい…といよりも、ジュリーらしいかなりリアルな答えが。「私は女性誌は読まないの。科学か歴史の本しか読まないわ。フィクションも読まなくなったわ。今はっきりと分かるのは、男女は化学反応なの。健康な子どもを作れるかってことだと思うの。化学反応にはいろいろな要素が混じり合ってるわ」。白馬に乗った王子様…なんて考えは彼女にはないようだ。そんな彼女の相手役を務めたイーサンとは、「気楽な関係」と話すジュリー。等身大で向き合える関係性は、共同脚本家としてもいい関係が築けたという。「私たちはお互いをよく知ってるから、一緒に仕事をする上でも気を使わなくていいの。もし私が不愉快になるようなことを彼が書いたら、すぐに言うの。分かり合っている相手には自尊心なんて働かないものよ。私たちにもそんな時代はあったけどね…でも、まだ時々はあるかな(笑)」とクスクス笑う。劇中の2人と同じように、ジュリーとイーサンは正直な気持ちをぶつけ合える関係。2人が横に並ぶ姿はあまりにも自然で、「この2人、本当に結婚すればいいのに」と思っているファンも結構多いはず。となると、ジュリーのパートナーはイーサンに嫉妬しないのかなと、勝手に心配になるが…彼女の夫は本作を観たのだろうか?「10秒くらい観て、微笑んで、何も言わないのよ!前の2作は気に入ったみたいだから、そのうち3作目も興味を持つかもね」。普段は男らしい(?)ジュリーも、やはりパートナーには少しヤキモチを焼いて欲しいのか、ちらりと女心も覗かせる。第1作目から18年の時が経ち、ジュリーも40代。たしかに20代のお肌とは違うけれど、その透明感は変わらない。「40代になっても別に気にならなかった。普通は気にするんだろうけど、私はいくつになっても気にしない。生きてさえいればいいわ。死については考えるけど、老いることについてはあまり考えないの。いまは脚本を5本書いてるけど、混乱していて何をしてるのか分からない(笑)。息子もいるし、時間がないのよ」と笑うジュリー。年齢を重ねることさえも楽みながら、仕事もプライベートも充実している様子。最後に、ファンが一番気になっている『ビフォア』シリーズの4作目について聞いてみた。「いまはギリシャを離れたのが、ついこないだのような気分なの。ずっと脚本を書いていたし、明日もイーサンと撮影する気がするわ。だから今は、私たちの誰も4作目のことを考えられないわね。この作品は本当にハードで集中力がいるの。立ち直るのに9年もかかるのよ(笑)」。可能性はゼロではない――9年後に再び2人が寄り添いながら歩く姿を楽しみに待つとしよう。(江﨑仁美(cinema名義))■関連作品:ビフォア・ミッドナイト 2014年1月18日よりBunkamuraル・シネマ、ヒューマントラストシネマ有楽町、新宿バルト9ほか全国にて公開(C) 2013 Talagane LLC. All rights reserved.
2014年01月17日リチャード・リンクレイター監督、イーサン・ホーク、ジュリー・デルピーが三度、集結した新作映画『ビフォア・ミッドナイト』が明日から日本公開される前に、ホークのコメントが公開された。その他の写真本作はホーク演じるアメリカ人ジェシーとデルピー演じるフランス人セリーヌの関係を描いたシリーズ最新作。1995年製作の『ビフォア・サンライズ』ではふたりが列車で偶然に出会い、夜明けまでのひとときを過ごした後に再会を誓って別れるまでを描き、9年後に製作された『ビフォア・サンセット』ではパリで再会したふたりがジェシーが乗る飛行機に向かうまでの間、お互いの現在の状況や9年前の想いについて語り合う姿を描いた。そしてさらに9年の月日が流れた2013年に満を持してシリーズの最終章『ビフォア・ミッドナイト』が製作された。本作の最大の特徴は、主演のふたりと監督が共同で脚本を執筆していることだ。「リチャードには、もし誰かが何かに強く反対するのならそれはやらないで、別のアイデアを出さなければならないというルールがある」と語るホークは「もし誰かが夢中になっているアイデアでも、他のふたりが気に入らなければ、ふたりが納得するまで書き直さなければならない。例えば、僕がジェシーに言わせたらいいんじゃないかというセリフを提案する。するとジュリーは『世界中の人に嫌われるわ、そんなことを言ったら。不愉快だしバカみたい』と言うかもしれない。僕たちはお互いをよく理解するために助け合っているんだ。キャラクターを作り上げるためにね」と振り返る。前2作では男女の“つかずはなれず”な絶妙な関係が描かれたが、新作でふたりは年齢を重ね、現実の問題に向かい合う。「僕たちはすべての可能性を考えたよ。他の人と結婚しているかもしれないし、偶然会うかもしれないし。自分たちがどういう映画にしたいのかという答えを出すのが、最も難しいことだった」。9年という時間を置くことで見えた、9年前には決して思いつかなかった新しい視点、自身の変化を巧みに脚本や演技に取り入れることで誕生した“現在のジェシーとセリーヌの物語”が『ビフォア・ミッドナイト』だ。ちなみに、本作はシリーズの“最終章”とアナウンスされているが、ホークは「人生の中でも、映画に関することは充電に時間がかかるものだ。サンクト・ペテルブルグだね、次は。夏のサンクト・ペテルブルグ!」と笑顔でコメント。映画はひとまず完結しても、ジェシーとセリーヌの人生は続いていく。ホークら3人がシリーズに愛情を注ぎ続ける限り、新たな映画ができる可能性はゼロではなさそうだ。『ビフォア・ミッドナイト』1月18日(土)よりBunkamura ル・シネマ、ヒューマントラストシネマ有楽町、新宿バルト9ほか全国公開
2014年01月17日6月公開の『華麗なるギャツビー』に主演したレオナルド・ディカプリオは、同映画を手がけたバズ・ラーマン監督によって、ウィリアム・シェイクスピアの戯曲「ハムレット」の映画化作品に出演してほしいと熱望されているようだ。シェイクスピア原作の『ロミオ+ジュリエット』(’99)でレオナルドと初タッグを組んだラーマン監督は、またシェイクスピアの戯曲の映画化作品で彼と一緒に組みたいと熱望している。ラーマン監督は、5月1日(現地時間)にニューヨークで行われた同映画のプレミアで、「The Hollywood Reporter」誌の取材に答え、レオナルドとの再コラボの可能性について聞かれると、「『ハムレット』をやりたい。僕にとってギャツビーはアメリカのハムレットなんだ。次に撮る作品として、これしかないと思うんだよ」と語っている。レオナルドは5月8日に放送された朝の情報番組「Good Morning America」に出演し、「最初は僕は出演に躊躇していたんだ。『華麗なるギャツビー』は、読者が登場人物について、様々な解釈を持っているパワフルな小説だから。でもラーマン監督に“ノー”と言うのはほぼ不可能なんだよ」と語り、当初は出演に気が乗らなかったが、最終的に監督に説得されたというエピソードを明らかにした。『ハムレット』は、1900年からこれまでの間、映画化、テレビドラマ化されているが、第二次世界大戦後は7回しか映像化されていない。主演にはローレンス・オリヴィエ、リチャード・バートン、イアン・マッケラン、メル・ギブソン、イーサン・ホークら多彩な顔ぶれの俳優がハムレットに挑戦している。(C) Getty Images(text:Mieko Nakaarai)
2013年05月10日フランス映画にどんなイメージをお持ちだろうか?昨年のアカデミー賞を賑わせた『アーティスト』?世界中で大ヒットを記録した『最強のふたり』?はたまた、オシャレ女子たちを虜にした『アメリ』?軽やかな作風の中に一味効いた独特のエッセンス、さらに魅惑の街並みと美意識が作り出す映像美。そんな魅力がたっぷり詰まったフランス映画、中でも女性監督たちが自身の実体験から作り上げた日本初公開となる3作品を特集上映する「フレンチ・フィーメイル・ニューウェーブ」が今月30日(土)から6週間限定で開催される。そこで、シネマカフェではこの女子にこそ観てほしいフランス映画3作品を、「初恋」、「ファッション」、「妊娠・結婚」と3回にわたってご紹介。第2回目は、フレンチ・ポップな色々とりどりの70代「ファッション」が楽しめる、『スカイラブ』をピックアップ!『スカイラブ』は、1970年代のブルターニュ地方を舞台にした大家族の姿を描いた物語。監督を務めたのは、イーサン・ホーク主演の『ビフォア・サンセット』やレオス・カラックス監督の『汚れた血』で注目を浴びた女優、ジュリー・デルピー。なんとこのちょっとおかしな家族たちの物語は、デルピー監督自身の子どもの頃の体験を基にしたものなのだとか。主人公はアベルティーヌ、その母親・アンナ役として出演いている。そしてそれを囲む親戚たちのキャラは全員個性豊かで、ドラマティックは展開はなくても、みんなのユーモアにあふれた会話を聞いているだけで、観ているこちらまで家族の一員になった気分にさせてくれる。そして、なんといっても本作に登場するこの家族たちのレトロ・ファッションには思わず目と心を奪われるはず!女性たちはカラフルなワンピースにスカート、日本だと地味になりがちな男性陣もオレンジのシャツや白のショートパンツなど攻め気味のスタイル。さらに、ビーチのシーンでは大人も子供も男も女もみんな大胆な柄物の水着を怯むことなく披露してくれる。そのほかにも、70代の歌謡曲やクラブミュージックに、一瞬戸惑うほどの驚きのディスコ・ダンスが披露されたり、さらに会話の端々には5月革命などフランス独特のカルチャーがいたるところに散りばめられている。何とも陽気で、何だかキマっている彼らと一緒にあなたも70年代のフランスにタイムスリップしてみては?『スカイラブ』は、3月30日(土)より開催の特集上映「フレンチ・フィーメイル・ニューウェーブ」(@渋谷シアター・イメージフォーラム)にて6週間限定上映。(text:cinemacafe.net)
2013年03月16日イーサン・ホークが、今夏に『恋人までの距離(ディスタンス)』、『ビフォア・サンセット』の続編となる新作の撮影を開始するようだ。『恋人までの距離』(’95)で、ウィーンで出会い一夜の恋に落ちる見知らぬ2人をジュリー・デルビーと演じ、2作目『ビフォア・サンセット』(’04)ではその9年後の再会が描かれたが、3作目のクランクインを喜んでいるという。「僕らは『恋人までの距離』と『ビフォア・サンセット』に続く3作目の撮影に入るんだけど、これから楽しくなるよ。今年の夏にクランクインするんだ」と話すイーサンは、「この3作目が過去のものと一番違うところはインターネットさ。第1作目の頃は全然プレッシャーなんかなかったね。誰も気にしてなかった」と続ける。同作品の詳細については「叱られるから、秘密厳守なんだ」と固く口を閉ざしているという。今後イーサンは、ヴァンパイアが支配する世界を舞台に、人間が絶滅の危機に瀕した近未来を描いた『デイブレイカー』(’09)に次いでピーター&マイケル・スピエリッグ両監督と再タッグを組んだタイムトラベルもののアクション作品『Predestination』(原題)に出演する予定。こちらは、イーサン扮する政府のエージェントが、未来の殺人を阻止するために幾度となく時空を超えてミッションをこなしていくさまを描いた内容となるという。
2012年06月15日台湾で記録的なヒットとなった『モンガに散る』がついに公開。主演のイーサン・ルアンとマーク・チャオがシネマカフェに向けて動画でメッセージを寄せてくれた。インタビューと併せてお届け!台北の繁華街を舞台に、極道の世界でのし上がっていこうとする若者たちの姿を疾走感あふれる映像で描いた本作。イーサンとマークそれぞれに共演の感想を尋ねてみた。イーサンはマークについて「相手のことをよく考えてくれる俳優です。相手がもっとうまく演じられるようにサポートしたり、足りない部分を補助したりもします。この映画は、監督も含め5人の存在の誰もが大事ですが、僕にとってはマークの存在が欠かせません。マークとの共演シーンが一番多かったですから。なので、支え合うこともとても多かったです」とコメント。一方のマークは「イーサンは、表と裏のない、誰に対しても真心で接する非常に真面目な人でした。今回の俳優仲間には本当に感謝しています。この映画から得た最大の収穫は、作品が認められただけではなく、本当の兄弟のような仲間に巡り合えたことです。僕にとって、これからの2〜30年先の役者人生を、彼らが一緒に歩んでくれると確信しています」と力強く語ってくれた。映画の見どころについては「感情の部分でしょうか。僕らは気持ちも全部本気で演じました。この映画から観客が見るものは全て、僕らから自然に滲み出た感情です。ですので、楽しさ、悲しさを直に感じ取ってほしい」とイーサンが語れば、マークは「特に注目してほしいところは、僕たちがヤクザに追っかけられるシーンかな?エキストラだけで700人ぐらい現場にいましたが、みんな本物のヤクザだったのです。しかも友情出演なんですね。10数台の観光バスに分乗して真っ黒のスーツ姿で現場にやってきたんです。彼らを相手に格闘シーンを撮るなんてとても怖かったのですが、実際に接してみると、我々一般人とは別世界で暮らしてはいますが、彼らも普通の人間で義理人情に満ちた人だなと思いました。あのシーンは、監督が上から俯瞰のショットで撮っていたので、何百人が駆け集まるという大変スケールの大きいシーンでした」と“裏話”を交えて語ってくれた。『モンガに散る』はシネマスクエアとうきゅうほか全国にて公開中。※こちらのインタビュー映像はMOVIE GALLERYにてご覧いただけます。MOVIE GALLERY■関連作品:モンガに散る 2010年12月18日よりシネマスクエアとうきゅうほか全国順次公開© 2010 Green Days Film Co. Ltd. Honto Production All Rights Reserved.■関連記事:台湾で記録的ヒット!『モンガに散る』試写会に10組20名様ご招待
2010年12月18日『プリティ・ウーマン』から気づけば20年。リチャード・ギアも昨年、還暦を迎えた。だがその人気は衰えるどころか、年齢を重ねるごとにますますダンディな魅力を増し、近年も次々と話題作に出演している。自ら製作に名を連ね、昨年、公開前には来日も果たした『HACHI 約束の犬』に、つい先ごろ公開され、退職間際のベテラン刑事役で円熟の演技を見せた『クロッシング』。そしてこのたび、実在の女性飛行士アメリア・イヤハートのドラマを描いた『アメリア 永遠の翼』が公開される。本作では彼女の夢を支えるプロモーターであり、愛を捧げる夫のジョージ・パットナムを演じている。どのような思いでリチャードは本作に臨んだのか?インタビューをお届け!アメリアを演じた主演のヒラリー・スワンクは「リチャードは魂を両肩に乗せて歩いているような人。私にとってはリチャードがジョージ・パットナム」とリチャードに対して最大限の賛辞と信頼を寄せている。リチャード自身はこのジョージという役をどのように捉えていたのか?「やる気満々の男だよ。彼の経歴は実に興味深い。その全てをこの映画で描くことはできなかったが、彼は出版業界で育ち、ニューヨークに移り、それから西部に移った。小さな町の町長になったけど、その当時は出版業を掛け持ちしていた。町の名士となり、保安官も務め、悪漢との不運な銃撃戦に巻き込まれたこともあるんだ。それから探検家でもあった。精神力が強く、成功に対する明確なビジョンを持ち、そして非凡なものへの審美眼を備えていたんだ」。アメリアと出会い、彼女の広報を担当するようになり、やがて2人は恋に落ちる。アメリアは結婚というものを、自分を地上に束縛するものだと考えていたが、ジョージは彼女の全てを受け入れ、優しく包み込むような愛を彼女に捧げる。彼の深い愛を知った彼女はプロポーズを受け入れ、2人は夫婦となるがこの2人の関係性について、リチャードはジョージの視点を踏まえてこんな分析を。「脚本に明らかに書かれていたことは、パットナムに興行師的な側面があったということ。彼が彼女を無名から引き上げ、この仕事を紹介する。そして“ミス・リンディ(女性版リンドバーグ)”というアイディアを考え出したのも彼だ。それは生来の才能であり、彼らはその恩恵を受けたと思うけどだ、それ以外にもっと興味深いことがある。それは、何が人を惹きつけるのか?人は何に惹かれ合うのか?ということだ。2人はずっと変わらない。2人はとても強く、一風変わっていて非常に自立しているんだ。『これが私の世界観、これが私の社会との順応の仕方、これが私の世界との接し方、私は変わるつもりはない』ってね。そして気まぐれな運命がそんな2人を偶然に巡り合わせたんだ」。当然のことながら、リチャード自身もアメリアという女性がなした偉業、彼女の強さや知性について称賛を惜しまない。「彼女は本物だった。本当に飛ぶことが好きだったんだよ。そして、女性が踏み出すことが非常に困難な時代に、女性のロールモデルとなったんだ」。その上で、この映画がいま公開されることの意義を、こんな言葉で説明する。「つまり、どの時代にも、女性たちが適応しなくてはならない社会の側面や期待という“現実”が存在しているのは確かだ、ということ。アメリアがロールモデルとして活躍した、ということだけがこの映画の面白さではない。僕らはそれを超えようと努めたよ」。ミーラー・ナーイル監督は言う。「南アフリカでのリチャードのジョージの演技は、瞑想と言っていいほどの穏やかさが漂っていた」。“静”なる演技で彼は果たして何を語り、伝えてくれるのだろうか――?■関連作品:クロッシング (2008) 2010年10月30日よりTOHOシネマズシャンテ、新宿武蔵野館ほか全国にて公開© 2008 BROOKLYN’S FINEST PRODUCTIONS, INC.アメリア永遠の翼 2010年11月27日よりTOHOシネマズシャンテほか全国にて公開© Twentieth Century Fox■関連記事:【シネマモード】女は強い!映画の中でも…イーサン・ホークがニューヨークでホームレス支援のチャリティ・ガラに出席夢と希望を乗せて大空へ羽ばたけ『アメリア永遠の翼』試写会に10組20名様ご招待H・スワンクが最も有名なアメリカ人女性パイロットに!『アメリア』予告編到着リチャード・ギア、イーサン・ホーク、ドン・チードルが警官役で共演!
2010年11月26日11月13日、アメリカ映画芸術科学アカデミー主催の第2回ガヴァナーズ・アワードがハリウッド&ハイランド・ボールルームで開催され、アカデミー賞名誉賞が俳優のイーライ・ウォラック、映画史家のケヴィン・ブラウンロウ、そしてフランスの映画監督、ジャン=リュック・ゴダールに贈られた。ハリウッド嫌いで知られるゴダールは先月下旬に正式発表された通り、授賞式を欠席したが、受賞者紹介にあたった映画監督のフィル・ロビンソンは「ゴダールさん、映画監督として扇動家として、ハリウッドやオスカーについて、あなたはここに集まったほぼ全員の気分を害するような発言をしました。でも、実はここにいる誰もが一度はそんな発言をしているし、これは人道賞じゃないのですから。現代の映画はあなたの影響なしに存在し得ません。ありがとう、ゴダールさん」と発言。ヴァンサン・カッセルも「彼の影響の大きさは計り知れません」と付け加えた。『ウォール・ストリート』にも出演している、94歳にして現役のイーライ・ウォラックはクリント・イーストウッドから「『ベビイドール』と『荒馬と女』のキャストで存命中なのはイーライだけ。私は彼と共に『続・夕陽のガンマン/地獄の決斗』の存命中のキャストの1人になれて良かった」と紹介され、受賞スピーチで「あなたがたに私の仕事を認めてもらえたことを心から光栄に思っています。私は生きるために演じているのではありません。演じるために生きているのです」と語り、会場は大きな拍手に包まれた。フランシス=フォード・コッポラ監督はアーヴィング・G・タールバーグ記念賞を受賞。ロバート・デ・ニーロは「コッポラとの仕事を経験した人は現場を楽しむだけではなく、変わるのです」と讚えた。(text:Yuki Tominaga)写真は9月に開催された『ウォール・ストリート』プレミア。マイケル・ダグラスや尾リヴァーストーン監督と共にイーライ・ウォラック(右端)も出席。© AP/AFLO■関連作品:ウォール・ストリート 2011年2月4日よりTOHOシネマズ日劇ほか全国にて公開© 2010 TWENTIETH CENTURY FOXデイブレイカー 2010年11月27日より新宿バルト9ほか全国にて公開© 2008 Lionsgate and Paradise Pty Limited, Film Finance Corporation Australia Limited and Pacific Film and Television Commission Pty Limited.■関連記事:イーサン・ホークがニューヨークでホームレス支援のチャリティ・ガラに出席人間とヴァンパイア、共存の行方は?『デイブレイカー』試写会に20組40名様ご招待ヴァンパイア役でイーサン・ホークにアラフォーの渋味『デイブレイカー』画像解禁チャーリー・シーンの愛車が盗難。今年に入って2度目【カンヌレポート 02】『ウォール・ストリート』シャイア&キャリー揃って登場
2010年11月15日リチャード・ギア、ドン・チードルと共演の『クロッシング』が日本公開中のイーサン・ホークが先月28日、ニューヨークでホームレスや元受刑者の就労を支援する団体「Doe Fund」のチャリティ・ガラに出席した。「Doe Fund」はホームレスや薬物・アルコール中毒といった負の状況を克服しようとしている人々、服役して罪を償った人々の就労を支援するプログラムを実践していて、先日そのプログラムを見学したというイーサンは「彼らが逆境をくぐり抜け、戦いに勝った姿を見て、畏敬の念に打たれました。新聞やテレビは敗北の話題ばかりで占められていて、こんなにもたくさんの勝利の物語があることを私たちは忘れているようです」と感想を語った。この日はロシア出身のモデルで、サッカーのクリスティアーノ・ロナウド選手と交際中のイリーナ・シャイクもガラに出席、同プログラムに参加して社会復帰を目指す人々たちと一緒にカメラの前でポーズをとった。(text:Yuki Tominaga)© Splash/AFLO■関連作品:クロッシング (2008) 2010年10月30日よりTOHOシネマズシャンテ、新宿武蔵野館ほか全国にて公開© 2008 BROOKLYN’S FINEST PRODUCTIONS, INC.デイブレイカー 2010年11月27日より新宿バルト9ほか全国にて公開© 2008 Lionsgate and Paradise Pty Limited, Film Finance Corporation Australia Limited and Pacific Film and Television Commission Pty Limited.■関連記事:人間とヴァンパイア、共存の行方は?『デイブレイカー』試写会に20組40名様ご招待ヴァンパイア役でイーサン・ホークにアラフォーの渋味『デイブレイカー』画像解禁リチャード・ギア、イーサン・ホーク、ドン・チードルが警官役で共演!
2010年11月01日イーサン・ホーク主演の近未来SFアクション『デイブレイカー』のポスタービジュアルが到着した。イーサンにとって久々のSF作品であり、おまけに役柄はヴァンパイア!新たな魅力を見せてくれるのではと期待が高まるところだが、その全貌は――?2019年という遠からぬ未来を舞台とした本作だが、人類の大半はヴァンパイアと化し、旧来の人間はヴァンパイアの血液供給源として捕獲、管理されている。イーサン演じる血液科学者のエドワードは、ヴァンパイアでありながらも人間的な良心を持ち、絶滅寸前の人類を救うべく、巨大製薬会社で代用血液の開発に力を注いでいる。希少な血液を巡り、各地で巻き起こる暴動。人間を狩る者、そして守ろうとする者。パワーバランスが逆転した未来を描き出す。近年、『クロッシング』、『ニューヨーク,アイ ラブ ユー』などで渋い演技を見せているイーサンだが、SF作品への主演は1997年の『ガタカ』以来。本作でも、一般的なイメージのヴァンパイアとは異なり、ハットとスーツを粋にキメ、人類を絶滅の危機から救おうという“人の心”を持った男の内面を繊細に表現しているところはさすが!『リアリティ・バイツ』、『恋人までの距離(ディスタンス)』などでアイドル的な人気を誇った20代を過ぎ、前述の『ガタカ』での共演で出会ったユマ・サーマンとの結婚、そして離婚を経て、30代で『チェルシーホテル』、『痛いほどきみが好きなのに』など監督作を世に送り出してきた彼も今年で“不惑”の40歳。20代の頃とはひと味違った大人の魅力が本作のクールなヴァンパイア役からも伝わってくる?『デイブレイカー』は11月27日(土)より新宿バルト9ほか全国にて公開。■関連作品:デイブレイカー 2010年11月27日より新宿バルト9ほか全国にて公開© 2008 Lionsgate and Paradise Pty Limited, Film Finance Corporation Australia Limited and Pacific Film and Television Commission Pty Limited.
2010年09月15日デンゼル・ワシントンにアカデミー賞をもたらした『トレーニング デイ』のアントワン・フークア監督が、リチャード・ギア、イーサン・ホーク、ドン・チードルら実力派キャストを迎えて贈る『BROOKLYN’S FINEST(ブルックリンズ・ファイネスト)』(原題)がこの秋公開されることが決定した。物語の舞台となるのは、ブルックリンの犯罪多発地区。自身の内に抱える問題と刑事としての正義の狭間で苦しむ3人の刑事の心の闇を描いたクライム・サスペンスで、北米公開時には初登場2位を飾り、スマッシュヒットを記録した。『正義のゆくえI.C.E.特別捜査官』で正義感の強い捜査官を演じたリチャード・ギアが今回演じるのは、退職目前のベテラン警官・エディ。野望や野心を抱くことなくひたすら無難に過ごしてきた彼が最後の仕事として、最も苦手とする新人教育を任される。熱い思いを持つ若者と自分の警官人生を照らし合わせ、苛立ちと、そしてなぜか焦りを感じている。信仰深く家族想いの麻薬捜査官・サルを演じるのは、『トレーニング デイ』にも出演しているイーサン・ホーク。病弱な妻と子供たちに約束した新居の購入の為、金の工面に奔走していたサルは、麻薬捜査のたびに目にする大金を前に自らの正義に疑問を抱き始める。そして、出世と引き換えに危険な潜入捜査官の任に就くタンゴを演じるのは『ホテル・ルワンダ』、『アイアンマン2』のドン・チードル。なかなか出世を約束しない上司、腐敗が進む警察組織に不満が募る一方で、潜入しているギャングのボスの人間味に魅かれ始める捜査官を熱演する。決して交わるはずのなかった3人の刑事たちだが、ある日起こった、警官による強盗殺人事件をきっかけに、それぞれの“正義”が思わぬ形で交錯することに――。ダンディでクール、そして渋さをにじませる、映画ファンの人気の高い3人の共演とあって、日本でも話題を呼びそう。三者三様の不揃いな正義がぶつかった先に待ち受けていた、衝撃の結末とは――!?『BROOKLYN’S FINEST』(原題)は2010年秋、TOHOシネマズシャンテ、新宿武蔵野館ほか全国にて公開。■関連作品:BROOKLYN’S FINEST (原題) 2010年秋、TOHOシネマズシャンテ、新宿武蔵野館ほか全国にて公開© 2008 BROOKLYN’S FINEST PRODUCTIONS, INC.
2010年07月21日