『グリーン・インフェルノ』『ノック・ノック』などホラー・スリラー映画の旗手となったイーライ・ロス監督の最新作『サンクスギビング』が公開になる。本作は、ロス監督がついにホラーの王道“マスクをかぶった殺人鬼”を描いた作品だ。映画の登場以来、スクリーンでは様々な恐怖表現が試されてきた。不気味なモンスター、部屋の隅でじっと立っている霊、物陰から突然襲ってくる悪役……中でも最も恐ろしいのは“正体の分からない敵”ではないだろうか。そこで多用されるのが“マスク”だ。覆面をかぶった相手は年齢や性別が分からないだけでなく、表情も変化しない。自分を襲ってくる相手が何者なのか分からない。表情が読み取れないので相手が何を考えているのかも分からない。こんなに恐ろしいことがあるだろうか。『サンクスギビング』映画の登場以来、顔の一部、または全体を隠した恐ろしい存在は次々に登場したが、その決定打になったのは1974年製作の名作『悪魔のいけにえ』だろう。テキサスにある屋敷で暮らす謎の覆面男レザーフェイスが男女を次々に襲うさまを容赦なく描いた本作の恐怖と得体の知れなさは観客に衝撃を与えた。続いて1978年には巨匠ジョン・カーペンター監督の『ハロウィン』が登場。白いマスクをかぶったマイケル・マイヤーズは多くの映画ファンから人気を集めた。その後も『13日の金曜日』シリーズでは麻袋やホッケーマスクをかぶった殺人鬼ジェイソンが、『スクリーム』シリーズではハロウィンマスクをかぶった殺人鬼ゴーストフェイスが登場。近年はマスクが“正体を隠すためのアイテム”になるだけでなく、ジェイソンのホッケーマスクのように“キャラクターのアイコン”として機能することも増えている。殺人鬼とマスクの相性は抜群。マスクをかぶった殺人鬼は、ホラー映画の“王道”になった。『サンクスギビング』を監督したイーライ・ロスそして、イーライ・ロス監督がついに最新作『サンクスギビング』でマスクをかぶった殺人鬼を描く。本作は、2007年製作の『グラインドハウス』に登場したフェイク予告編を長編映画化した作品で、“感謝祭(サンクスギビング)”発祥の地とされる米マサチューセッツ州プリマスを舞台に、清教徒の指導者“ジョン・カーヴァー”のお面をかぶった謎の殺人鬼が次々と街の人を襲い、想像を絶する方法で“調理”していく様が描かれる。『サンクスギビング』その手法はどれもショッキングで、観客の想像・予想を軽く超えるものばかり。“マスクをかぶった殺人鬼”が登場する名作ホラーのリストに本作も加わることになりそうだ。『サンクスギビング』海外ポスター<作品情報>『サンクスギビング』12月29日(金) 公開
2023年12月28日イーライ・ロス監督作『サンクスギビング』の続編が製作されることが明らかになった。ロス監督が「速報です。殺人鬼ジョン・カーヴァーが帰ってきます。『サンクスギビング』の続編製作にGOサインが出ました」とインスタグラムで報告した。ロス監督は、「公開中に『サンクスギビング』をぜひ映画館の大きなスクリーンで観てくださいね。続編は2025年に公開です。これから1年かけて脚本を仕上げます。今日から取り掛かりますよ」とキャプションを添えた動画を投稿。動画でも「前作よりいいものを作ります!」と意気込み、うれしそうな表情を見せている。『サンクスギビング』は先月アメリカで公開され、現在も上映中のホラー映画。本作は、2007年に映画2本(ロバート・ロドリゲス監督の『プラネット・テラー』&クエンティン・タランティーノ監督の『デス・プルーフ』)と実在しない映画の予告編4本で構成された『グラインドハウス』の中で上映された予告編『感謝祭』を映画化したもの。この予告編のメガホンを取ったのもロス監督だった。『サンクスギビング』にはパトリック・デンプシー、アディソン・レイ、ジーナ・ガーションらが出演。日本では今月29日より公開開始となる。(賀来比呂美)■関連作品:サンクスギビング 2023年12月29日より全国にて公開
2023年12月01日イーライ・ロス監督最新作『サンクスギビング』のファン・スクリーニングが現地時間11月14日、米・ロサンゼルスにあるビスタ・シアターで行われた。クエンティン・タランティーノ監督とロバート・ロドリゲス監督がタッグを組み、映画本編2本と実在しない映画の予告編5本という構成で2007年に公開されたホラー映画『グラインドハウス』。同作でロス監督はフェイク予告編『感謝祭(Thanksgiving)』を手掛けており、本作はそのフェイク予告編を自らの手で16年ぶりに長編映画化した作品となる。今回会場となったビスタ・シアターは1923年にオープンした老舗の映画館で、タランティーノ脚本&トニー・スコット監督による映画『トゥルー・ロマンス』に登場することでも有名な場所だ。2021年にクエンティン・タランティーノが購入し、改装を経て11月17日に再オープン予定。再オープン後の初の興行作品が『サンクスギビング』の35mm上映、11月22日からはリドリー・スコット監督、ホアキン・フェニックス主演の『ナポレオン』の70mm上映となっている。ファン・スクリーニングに登場したのは、イーライ・ロス監督はじめ、本作の脚本・製作であり『グラインドハウス』のフェイク予告編『感謝祭(Thanksgiving)』でも脚本・出演を務めたジェフ・レンデルのほか、キャストのアディソン・レイ、マイロ・マンハイム、ジェイレン・トーマス・ブルックス、ネル・ヴェルラーク、リック・ホフマンも登場。にこやかな笑顔でフォトセッションも行われた。さらに会場には、『グラインドハウス』のフェイク予告編の1本である『Don’t/ドント』を手掛けたエドガー・ライト監督も駆けつけた。イーライ・ロス監督はタランティーノ監督の映画館で本作が上映されることに対し「この瞬間は大きな意味を持ちます。クエンティンからビスタ・シアターのことは年々も聞いてきました。そして時が経ち、その最初の上映作品がこの『サンクスギビング』になることは非常にエモいです。まるで夢のようです。こんなことができるのはクエンティンだけです。彼は友達以上の存在です。彼は兄弟であり、死ぬほど彼のことを愛しています!!!」と、ほとばしる熱い思いを語った。『サンクスギビング』12月29日(金)公開
2023年11月17日イーライ・ロス監督最新作『サンクスギビング』の日本版ポスターと予告編が公開された。クエンティン・タランティーノ監督とロバート・ロドリゲス監督がタッグを組み、映画本編2本と実在しない映画の予告編5本という構成で2007年に公開されたホラー映画『グラインドハウス』。同作でロス監督はフェイク予告編『感謝祭(Thanksgiving)』を手掛けており、本作はそのフェイク予告編を自らの手で16年ぶりに長編映画化した作品となる。家族や愛する人々と共に日々の恩恵に感謝し祝福する一年で最も盛大な祝祭、「感謝祭(=サンクスギビング)」。エプロンをして、コンロに火をつけ、野菜を切って塩コショウをして、音楽にのって楽しそうに料理をする謎の人物。しかし調理をされているのは、食材ではなく、なんと人だった……。アメリカ・マサチューセッツ州の田舎町。感謝祭の日、突如起こった連続猟奇殺人により町は恐怖のどん底に突き落とされる。感謝祭のご馳走に模した残虐なやり口で、次々と謎の殺人鬼の犠牲になる住民たち。次のターゲットは誰なのか。なぜ彼らは狙われるのか──。メイフラワー号でアメリカに渡った清教徒〈ピルグリム・ファーザーズ〉の指導者ジョン・カーヴァーのお面に身を隠した謎の殺人鬼の正体とは──?映画『サンクスギビング』は、12月29日(金) より全国公開。『サンクスギビング』予告編<作品情報>『サンクスギビング』12月29日(金) 全国公開公式サイト:
2023年11月08日ホラー映画『サンクスギビング』が、2023年12月29日(金)に全国公開される。イーライ・ロスによる幻のフェイク予告が長編映画化映画『サンクスギビング』は、『ワンス・アポン・ア・タイム・イン・ハリウッド』などアカデミー賞を受賞している監督クエンティン・タランティーノと、『シン・シティ』などを手掛けたロバート・ロドリゲスが共同で監督を務めた作品『グラインドハウス』にて上映されたイーライ・ロスによるフェイク予告編『感謝祭(Thanksgiving)』を長編映画化したもの。イーライ・ロスが自らの手により、16年の時を経て“感謝祭”の一夜を恐怖に陥れる。映画『サンクスギビング』の舞台となるのは、“感謝祭”発祥の地とされるアメリカ・マサチューセッツの田舎町。感謝祭は、家族や愛する人々と共に、収穫や恩恵に感謝し祝福する一年で最も盛大な祝祭のひとつだ。作中で描かれる不可解で凄惨な殺人事件の始まりは、町一番の大型量販店のブラックフライデー・セールでの暴動事件にて、ダイナーで働く女性が突如襲われ体を無残にも切断されたこと。しかし犯人は町の伝説の人物ジョン・カーヴァーの仮面を被っているせいで手がかりが掴めない。こうして、町は恐怖のどん底に突き落とされ、恐怖の感謝祭当日を迎えるのである。監督はイーライ・ロス映画『サンクスギビング』の監督を務めるのは、クエンティン・タランティーノが製作総指揮を務めたホラー映画『ホステル』の監督として大ブレイクを果たしたイーライ・ロス。そのほか、アマゾン奥地で食人族に捕らわれた若者たちを壮絶に描き、あまりの残虐性に物議をかもした『グリーン・インフェルノ』などを手掛けた。本作では、ホラー映画の鬼才とも称されるイーライ・ロスにより、感謝祭という饗宴の場が狂宴と化し、一夜が永遠のトラウマとなるような物語を描き出す。2025年には続編も公開なおイーライ・ロスは、映画について「これ以上の映画は撮れない。思い残すことはない」と断言。殺人シーンにかんしても最高の仕上がりを目指したと言い、「殺人シーンこそ名誉の印」と出来栄えに自信を見せている。そんなホラー映画をこよなく愛するイーライ・ロスが本気で作り上げた作品が、早くも続編公開が決定。シリーズ続編として、2025年に公開予定だ。映画『サンクスギビング』あらすじ感謝祭(=サンクスギビング)発祥の地マサチューセッツ州プリマス。一年に一度の祝祭に沸き立つ人々だったが、突如、ダイナーで働く女性が何者かに惨殺される事件が起こる。その後も一人、また一人と消えてゆく住民たち。彼らは皆、調理器具を凶器に、感謝祭の食卓に並ぶご馳走に模した残酷なやり方で殺害されていた。街中が恐怖のどん底に突き落とされるなか、地元の高校の仲良しグループのジェシカたちは、メイフラワー号でアメリカに渡った清教徒「ピルグリム・ファーザーズ」の指導者ジョン・カーヴァーを名乗る、謎のインスタグラムの投稿にタグ付けされたことに気づく。そこには豪華な食卓が用意され、自分たちの名札が意味深に配されていた。【作品詳細】映画『サンクスギビング』公開日:2023年12月29日(金)監督:イーライ・ロス脚本:イーライ・ロス、ジェフ・レンデル製作:イーライ・ロス、ロジャー・バーンボーム、ジェフ・レンデル出演:パトリック・デンプシー、アディソン・レイ、マイロ・マンハイム、ジェイレン・トーマス・ブルックス、ネル・ヴェルラーク、リック・ホフマン、ジーナ・ガーション配給:ソニー・ピクチャーズ エンターテインメント
2023年10月08日『ホステル』『グリーン・インフェルノ』のイーライ・ロス監督最新作『サンクスギビング』が12月29日(金)より全国にて公開されることが決定。予告映像&海外版ポスターが世界一斉解禁された。映画本編2本と実在しない映画の予告編5本で構成された、クエンティン・タランティーノ監督とロバート・ロドリゲス監督による『グラインドハウス』で、イーライ・ロス監督が手掛けたフェイク予告編『感謝祭(Thanksgiving)』。2007年に公開され映画ファンの間で話題となった同作が、ロス監督自らの手で16年の時を経てついに長編映画化された。舞台は、「感謝祭(=サンクスギビング)」発祥の地とされるアメリカ・マサチューセッツの田舎町。感謝祭とは、家族や愛する人々とともに日々の収穫や恩恵に感謝し祝福する、一年でもっとも盛大な祝祭のひとつだ。だがそこに謎の殺人鬼が現れたら…饗宴が狂宴と化す!住民を襲う恐怖の正体とは?この度解禁された予告編は、何者かがご機嫌に料理作りに励むシーンから始まる。ところが調理されているのは食材ではなく、なんと人間…!お祭りを楽しむ町は、突如として現れた謎の連続殺人鬼によって、ムードは一変、人々は恐怖のどん底へと突き落される。そんな中、地元の高校の仲良しグループのメンバーたちは、自分たちが何者かによってインスタグラムの投稿にタグ付けされたことに気づく。投稿を確認すると、そこには感謝祭のおしゃれな食卓に意味深に配された自分たちの名札が…。その後も、住民たちの不安を煽るように、斧や重機、冷凍庫、業務用オーブン、コーンピックなど多様なアイテムを使いこなし、残虐なやり口で次々と町の人々をなぶり殺していく殺人鬼。メイフラワー号でアメリカに渡った清教徒<ピルグリム・ファーザーズ>の指導者ジョン・カーヴァーのお面に身を隠したこの人物は何者なのか。次のご馳走<ターゲット>は誰なのか。そしてなぜ彼らは狙われるのか…?監督を務めるイーライ・ロスは、タランティーノが製作総指揮を務めたホラー映画『ホステル』(05)の監督として大ブレイクした後、アマゾン奥地で食人族に捕らわれた若者たちを壮絶に描き、あまりの残虐性に世界中で物議を醸した『グリーン・インフェルノ』(13)やキアヌ・リーブス主演のサイコスリラー『ノック・ノック』(15)などを監督。多くのホラー映画ファンを魅了し続けてきた。ホラー映画界の鬼才が放つ、サイコ・フェスティバル・スリラーに期待が高まる。『サンクスギビング』は12月29日(金)より全国にて公開。(シネマカフェ編集部)■関連作品:サンクスギビング 2023年12月29日より全国にて公開
2023年10月05日ビデオゲーム「ボーダーランズ」が映画化されることになった。監督はイーライ・ロス。キャストも豪華で、リリス役にはケイト・ブランシェット、ローランド役にはケビン・ハート、アトラス役にはエドガー・ラミレスが決まっている。ほかにジャック・ブラック、ハーレイ・ベネット、ジェイミー・リー・カーティス、アリアナ・グリーンブラット、フロリアン・ムンテアヌらが出演する。アメリカでの配給はライオンズゲート。ロスの最近作は、ブルース・ウィリス主演の『デス・ウィッシュ』。文=猿渡由紀
2021年04月06日イーライ・ロスと『クワイエット・プレイス』脚本家コンビのホラー界最強タッグが放つ“生存率0%”のアトラクション・ホラー『HAUNT』(原題)が、邦題を『ホーンテッド 世界一怖いお化け屋敷』として公開決定。併せて、ビジュアルが解禁となった。一度足を踏み入れたら二度と生きては出られない、惨劇の館に足を踏み入れてしまった者たちに待ち受ける絶望のスパイラルを描いた本作。恐怖の仕掛人は、『キャビン・フィーバー』『ホステル』などのガチ恐ホラーに加え『デス・ウィッシュ』などヒット作を世に放ち、プロデューサーとしても若い才能の台頭を積極的に後押ししている鬼才イーライ・ロス。そんなロスのプロデュースの下、監督を務めたのは『クワイエット・プレイス』で“音を立てたら即死”という衝撃設定を生み出して絶賛された気鋭の脚本家コンビ、スコット・ベックとブライアン・ウッズ。『クワイエット・プレイス』と同時に脚本執筆が進められたという本作は、過去のホラー映画へのリスペクトを表明しつつ、お化け屋敷という舞台装置を21世紀のホラーとして見事に機能させた。ホラー界の最重要人物たちのコラボレーションが開花した作品としても必見である。主演を務めるのは、人気ドラマ「NYガールズ・ダイアリー 大胆不敵な私たち」で主人公を演じ、女性からの支持を得たケイティ・スティーブンス。このほか、ウィル・ブリテン、ローリン・マクレーンら今後のハリウッドを担う若手俳優たちが集結している。今回解禁されたビジュアルは、真っ暗な闇の中からピエロのマスクを被った殺人鬼が顔をのぞかせ、こちらを見つめているもの。「ようこそ、殺人鬼がつくったお化け屋敷へ―」というコピーが添えられ、若者たちの来訪を待ち受ける不気味な微笑みを感じさせるビジュアルに仕上がっている。『ホーンテッド 世界一怖いお化け屋敷』は近日、TOHOシネマズ日比谷ほか全国にて公開。(text:cinemacafe.net)
2020年04月29日2002年のホラー映画『キャビン・フィーバー』がリメイクされることになった。オリジナルの監督兼脚本家イーライ・ロスは、エグゼクティブ・プロデューサーを務める。リメイク版の監督は、トラヴィス・ザリウニー。リメイク版は、オリジナルとまったく同じ脚本を使うそうだ。ロスは、「僕が書いたオリジナルの脚本に対して、トラヴィスはとても興味深いビジョンを持っている。僕自身がホラー映画のファンなので、彼の語るその映画を、ぜひ観てみたいと思った。彼も今回のキャストも、みんなオリジナルのファン。リメイク版も、ホラーのクラシックと呼ぶにふさわしい作品になると思う」とコメントしている。オリジナルは150万ドルの低予算で製作され、全世界で3000万ドルの興行成績を上げた。その後、続編2本が作られたが、ロスはいずれにも関わっていない。文:猿渡由紀
2014年10月21日敏腕弁護士・イーライがある日突然、見始めた幻覚の“お告げ”に従い、弱者救済のために奔走するハートウォーミング・ドラマ「弁護士イーライのふしぎな日常」。今回も、製作総指揮兼脚本家のマーク・グッゲンハイムさんにお話を聞いていきます。このドラマの中で何と言っても魅力的なのは、“お告げ”にふり回されながらも弁護士として精一杯頑張るイーライのトホホなキャラクター。『トレインスポッティング』などで知られるイギリス人俳優であり、アンジェリーナ・ジョリーの元夫でもあるジョニー・リー・ミラーがイーライをチャーミングに演じています。いまやイーライにしか見えない!と思えるほどハマリ役のジョニーですが、彼の起用秘話をグッゲンハイムさんに聞きました。「イーライを演じる主演俳優の起用には相当気を遣い、キャスティングに半年もかけたんだ。これは通常の3倍くらいの長さだね。第1話を制作するにあたり、僕たちは1,000人以上の俳優をオーディションしたけど、なかでもキャスティング・ディレクターが最もプッシュしていたのがジョニーだった。その後、ジョニーに会うことができたのだけど、“はじめまして”の握手をしたときから言葉にしがたいほどの存在感を感じたよ。イーライを演じるのにぴったりのエネルギーを彼から感じたんだ」。また、「弁護士イーライのふしぎな日常」には豪華なゲスト出演者も登場。注目すべきは、シーズン2にイーライのセラピスト役で登場するシガニー・ウィーバー、さらにはイーライと恋に落ちる女性役で登場するケイティ・ホームズです。「脚本を執筆していたときは、イーライのセラピストを誰が演じるかを想定してはいなかった。ただし、誰か有名なハリウッドスターに演じてもらいたいなと考えていて、1人目に思いついたのがシガニーだったのだけど、オファーをしてみたら快諾してくれたんだ。ケイティに関しては、もうひとりの製作総指揮であるグレッグ・バーランティが『ドーソンズ・クリーク』で一緒に仕事をしていたから話が早かった。アイディアを持ちかけたら、すぐに引き受けてくれたよ」。ちなみに、ケイティ・ホームズが撮影に参加したときには、こんなハプニングが起きたのだそう。「ケイティの撮影がセットではなくロケで行われることもあり、僕たちはパパラッチをすごく警戒していたのだけど、初めのうちは予想に反してパパラッチはそんなにいなかった。でも、その後、トム・クルーズがケイティの撮影を見学しがてら遊びに来て、彼を追いかけていたパパラッチたちもそのまま現場にくっついて来てしまったんだ。結局、パパラッチに囲まれての撮影になったね」。撮影にまつわるハプニングも、トホホな事態を招いてしまいがちなイーライにピッタリ?ケイティ演じる女性グレイスとイーライのロマンスのゆくえにも注目の「弁護士イーライのふしぎな日常」。本当に面白いドラマですので、ぜひぜひご覧になってください。(text:Hikaru Watanabe)<セル>「弁護士イーライのふしぎな日常Vol.1」 [DVD]価格:1,575円(税込)発売日:10月8日(土)「弁護士イーライのふしぎな日常コレクターズ BOX Part1」 [DVD]価格:9,450円(税込)発売日:10月19日(水)「弁護士イーライのふしぎな日常コレクターズ BOX Part2」 [DVD]価格:10,500円(税込)発売日:11月16日(水)<レンタル>vol.1〜310月8日(土)開始vol.4〜610月19日(水)開始Vol.7〜911月2日(水)開始Vol.10〜1211月16日(水)開始発売元:ウォルト・ディズニー・スタジオ・ジャパン© ABC Studios.■関連作品:弁護士イーライのふしぎな日常 [海外TVドラマ]© ABC Studios.■関連記事:シネマカフェ的海外ドラマvol.208「弁護士イーライ」のあれこれに迫る!第2回シネマカフェ的海外ドラマvol.207「弁護士イーライ」のあれこれに迫る!第1回悪徳弁護士がお告げで更生?「弁護士イーライのふしぎな日常」第1話を無料配信
2011年09月29日主人公の敏腕弁護士・イーライが、ある日突然見始めた幻覚の“お告げ”に従い、弱者救済のために奔走するハートウォーミング・ドラマ「弁護士イーライのふしぎな日常」。野心家弁護士だったイーライが“お告げ”に振り回されながら、正義の味方と化していくストーリーが笑いと感動を生む同シリーズですが、見どころのひとつとなっているのが、イーライが目にする“お告げ”の幻覚。第1話では、あのジョージ・マイケルが登場し、イーライに向かって自身のヒット曲「フェイス」を大熱唱します。このおかしすぎる光景にはもちろん意味があり、イーライはその後も幻覚に従って自分がすべきことを見極めていくわけですが、そもそもなぜジョージ・マイケルが「弁護士イーライのふしぎな日常」に登場することになったのでしょうか。誰もが知る世界的シンガーであり、イーライの日常を語る上で欠かせない存在でもあるジョージ・マイケルについて、前回に引き続き製作総指揮兼脚本家のマーク・グッゲンハイムさんに聞いてみました。「脚本の段階ではイーライの幻覚に有名シンガーが登場することを想定してはいたけど、それがジョージ・マイケルだとは考えていなかった。でも、面白いことに、有名シンガーの名前にジョージ・マイケルを便宜上の名前として当て込んでいたんだ。その後、実際に製作が始まったとき、僕たちはシンガーの候補を挙げ始め、ビリー・ジョエル、エルトン・ジョン、デヴィッド・ボウイなどなど様々な候補を想定したのだけど、どのシンガーもストーリーにしっくりこなかった。それで、よくよく考えたら、やっぱりジョージ・マイケルが一番の適任なんじゃないかなって考えにたどり着いたんだ。80年代のミュージックシーンにおける彼の存在感の大きさ、その後の彼が表舞台から遠ざからざるを得なかった事情、そしていまは時代を超えて愛される存在となったことが、ドラマのテイストに合うだろうなと確信できたからね」。そんな経緯を経て、ジョージ・マイケルに本人役で出演してもらうことを打診。出演交渉はスムーズに進んだのだそうです。「幸運なことに、ジョージはアメリカのTVドラマの大ファンで、いろいろなシリーズの熱心な視聴者だった。彼のお気に入りの中には僕ともうひとりの製作総指揮であるグレッグ・バーランティが手がけた番組もあって、グレッグが製作した『エバーウッド 遥かなるコロラド』や僕たち2人が関わった『ジャック&ボビー/Jack&Bobby』も観てくれていた。なので、『弁護士イーライのふしぎな日常』のコンセプトを話したら、すぐに気に入ってくれたよ。すごくラッキーだったね」。ちなみに、ドラマの中にはジョージ・マイケルが登場人物から「U2」のボーカル、ボノと間違われる…なんてシーンも!ですが、実際のジョージはそういったユーモアにもノリノリになってくれる楽しい人なのだそうです。次回は、イーライ役にぴったりの主演俳優ジョニー・リー・ミラーのこと、さらにはシガニー・ウィーバーやケイティ・ホームズなど、豪華ゲスト出演者たちの撮影秘話などを語っていただきます。(text:Hikaru Watanabe)<セル>「弁護士イーライのふしぎな日常Vol.1」 [DVD]価格:1,575円(税込)発売日:10月8日(土)「弁護士イーライのふしぎな日常コレクターズ BOX Part1」 [DVD]価格:9,450円(税込)発売日:10月19日(水)「弁護士イーライのふしぎな日常コレクターズ BOX Part2」 [DVD]価格:10,500円(税込)発売日:11月16日(水)<レンタル>vol.1〜310月8日(土)開始vol.4〜610月19日(水)開始Vol.7〜911月2日(水)開始Vol.10〜1211月16日(水)開始発売元:ウォルト・ディズニー・スタジオ・ジャパン© ABC Studios.■関連作品:弁護士イーライのふしぎな日常 [海外TVドラマ]© ABC Studios.■関連記事:シネマカフェ的海外ドラマvol.207「弁護士イーライ」のあれこれに迫る!第1回悪徳弁護士がお告げで更生?「弁護士イーライのふしぎな日常」第1話を無料配信
2011年09月22日大企業の弁護ばかりをしていた野心家弁護士・イーライが、ある日突然見始めた幻覚の“お告げ”に従い、正義の弁護士と化していく「弁護士イーライのふしぎな日常」。他のドラマにはないユニークさと時に感動を運ぶストーリーがミックスし、アメリカでの放送時には熱心なファンを生んだ本作が、いよいよ来月からDVDになって発売開始!そこで、本作品の面白さを探るべく、製作総指揮にして物語の生みの親でもあるマーク・グッゲンハイムさんにお話を伺い、誕生秘話や撮影の裏話など、作品にまつわるあれこれを教えていただきました。主人公の弁護士・イーライが、妙な幻覚や幻聴に悩まされ始めるシリーズ冒頭。やがてイーライは、それらが自分を弱者救済に駆り立てるための“お告げ”だと悟り、生活を一変させていきます。戦場にいる幻覚を見ては問題を抱える兵士の弁護をしたり、幻覚の中で出会った男性を実際に見つけては裁判を引き受けたり…。そんな彼の豹変ぶりを見て、事務所の同僚や美人婚約者は「イーライは頭でも打ったのか?大丈夫なのか!?」と動揺するわけですが、そもそもこのようにユニークなストーリーはどう生まれたのでしょうか。「新しいドラマを作るにあたって様々なアイデアを出し合っている中、“現代版の預言者”みたいなキャラクターがいたら面白いんじゃないかなと思ったんだ。幻覚を見て未来を予言する主人公なんて、ちょっと面白いんじゃないかなってね。アメリカのTVドラマの場合、人気のある主人公は医者か刑事か弁護士で、僕たち脚本家も物語を考えるときはそのどれかにすることが多いのだけど(笑)、イーライの場合は職業を弁護士にするのが最適だと思った。というのも、弁護士も預言者も何かを代弁する立場にあり、そもそも弁護士の語源には預言者という意味があるからね」。実はグッゲンハイムさん、ご自身も元々は弁護士で、ロサンゼルスで脚本家として働く前はボストンの有名法律事務所に勤めていたのだそう。そのときの経験もドラマの設定に関係しているのでしょうか。「もちろん関係あるよ。イーライは大企業お抱えの弁護士だったけど、正義のために戦う弁護士として活躍し始める。実は僕もせっかく弁護士になったのに、気がついたら金持ちをさらに金持ちにする手助けをしているだけの弁護士になってしまっていたんだ。なので、イーライの心境の変化は、弁護士だった当時の僕自身の経験に基づいたものになっているよ」。なるほど、「弁護士イーライのふしぎな日常」で描かれる弁護士事務所の光景や裁判シーンがリアルなのは、グッゲンハイムさんの経歴に秘密があったよう。では、現在のイーライを形作る大事な要素、幻覚の“お告げ”にまつわる秘話もあるのでしょうか。次回はイーライが見る“お告げ”をフィーチャー。イーライの幻覚にジョージ・マイケル(!)がちょくちょく出てくるのはなぜ?しかも、本人が出演しているんですけど!?といった疑問に答えていただきます。(text:Hikaru Watanabe)<セル>「弁護士イーライのふしぎな日常Vol.1」 [DVD]価格:1,575円(税込)発売日:10月8日(土)「弁護士イーライのふしぎな日常コレクターズ BOX Part1」 [DVD]価格:9,450円(税込)発売日:10月19日(水)「弁護士イーライのふしぎな日常コレクターズ BOX Part2」 [DVD]価格:10,500円(税込)発売日:11月16日(水)<レンタル>vol.1〜310月8日(土)開始vol.4〜610月19日(水)開始Vol.7〜911月2日(水)開始Vol.10〜1211月16日(水)開始発売元:ウォルト・ディズニー・スタジオ・ジャパン© ABC Studios.■関連作品:弁護士イーライのふしぎな日常 [海外TVドラマ]© ABC Studios.■関連記事:悪徳弁護士がお告げで更生?「弁護士イーライのふしぎな日常」第1話を無料配信
2011年09月15日1987年に全米で公開され、マイケル・ダグラスにアカデミー賞主演男優賞をもたらした『ウォール街』の続編『ウォール・ストリート』の本編映像の一部がシネマカフェに到着した。オリヴァー・ストーンが、アメリカ経済の中心、ニューヨークのウォール街を舞台に、一獲千金を狙う男たちのドラマを描いた『ウォール街』では、若き証券マンと冷酷で貪欲な銀行マンの物語が展開、ダグラスが演じたゴードン・ゲッコーに憧れて投資銀行への入社を希望する若者が増えるなど、アメリカ社会に大きな影響を与えたと言われている。本作では、前作の最後で逮捕され、有罪となったダグラス扮するゲッコーが刑務所から出所。シャイア・ラブーフ演じる、若くして野望に燃える銀行マンとの新たな物語が描き出される。今回、到着したのは、シャイア演じるジェイコブと、ジョシュ・ブローリン扮する銀行家のブレトンのシーン。ジェイコブは、恩人であるルー(フランク・ランジェラ)の下で、若くして成功を収めていたが、ブレトンの陰謀によりルーの投資銀行は破綻し、ルーは失意のまま自殺してしまう。ブレトンへの復讐を誓うジェイコブは、あえて彼の懐へと飛び込んでいくのだが…。こちらの映像では、ブレトンがウォール街とは別の“オフィス”と称して、趣味としているバイクにジェイコブを誘う。山の中の道をコースに見立てて2人がレースに興じるのだが、アクション映画と見まがうような迫力の走行を見せる。ブレトンはジェイコブを大いに気に入り、彼を手元に置こうとし、ここからゲッコーも交えて、さらなる謀略と欲望の“金融ゲーム”が展開する。果たして最後に勝利…いや、本当の“幸せ”を手に入れるのは…?まずはこちらの本編映像をチェック!『ウォール・ストリート』は2月4日(金)よりTOHOシネマズ日劇ほか全国にて公開。※こちらの本編特別映像はMOVIE GALLERYにてご覧いただけます。MOVIE GALLERY■関連作品:ウォール街 1988年4月より公開ウォール・ストリート 2011年2月4日よりTOHOシネマズ日劇ほか全国にて公開© 2010 TWENTIETH CENTURY FOX■関連記事:マイケル・ダグラス、がん克服を宣言。愛妻キャサリン・ゼタ・ジョーンズは歓喜の涙『ウォール街』の続編『ウォール・ストリート』試写会に10組20名様ご招待オリヴァー・ストーン来日結末は「映画を観た人が自分で判断してほしい」アカデミー賞名誉賞授賞式で、巨匠ゴダール、94歳の名優イーライ・ウォラックら受賞チャーリー・シーンの愛車が盗難。今年に入って2度目
2011年01月14日昨年8月に咽喉がんで闘病中であると公表したマイケル・ダグラスが10日、アメリカのTV番組のインタビューでがんを克服したと語った。NBCの「Today」に出演したダグラスは「気分がよく、安堵している。腫瘍は消えたよ。このタイプのがんに関する自分の知識から言わせてもらえば、私はがんに打ち勝った」と話した。愛妻のキャサリン・ゼタ・ジョーンズは朗報を聞いて涙を流し、「最高の形で新年のスタートが切れたわ」と喜んだという。昨年8月に診断を受けた際は末期に近いステージとも言われたが、8週間の化学療法と放射線治療が功を奏した。「大変な半年だった」とふり返る闘病生活では体重が15キロ近く激減したが、現在は食欲も旺盛で「豚のように食べている」とジョークまじりに語るダグラス。体重は5キロほど戻り、健康を重視してオーガニックな食材を中心に摂るようにしているそうだ。闘病前に撮影した『ウォール・ストリート』が2月4日(金)から日本公開されるが、スティーヴン・ソダーバーグ監督、マット・デイモンと共演予定の新作『Liberace』(原題)の撮影を今夏に控えており、ジムでトレーニングも開始したという。(text:Yuki Tominaga)■関連作品:ウォール・ストリート 2011年2月4日よりTOHOシネマズ日劇ほか全国にて公開© 2010 TWENTIETH CENTURY FOX■関連記事:『ウォール街』の続編『ウォール・ストリート』試写会に10組20名様ご招待オリヴァー・ストーン来日結末は「映画を観た人が自分で判断してほしい」アカデミー賞名誉賞授賞式で、巨匠ゴダール、94歳の名優イーライ・ウォラックら受賞チャーリー・シーンの愛車が盗難。今年に入って2度目【カンヌレポート 02】『ウォール・ストリート』シャイア&キャリー揃って登場
2011年01月13日マイケル・ダグラスにアカデミー賞主演男優賞をもたらした1987年公開の傑作『ウォール街』の続編となる『ウォール・ストリート』のオリヴァー・ストーン監督が来日。11月29日(月)、都内で行われた記者会見に出席した。前作ではチャーリー・シーン演じる若き証券マンとマイケル・ダグラス扮する敏腕かつ冷酷な投資銀行家のゴードン・ゲッコーが、ウォール街でのし上がっていくさまが描かれた。最終的にゲッコーはインサイダー取引の罪で逮捕されることになるが、今回の続編では出所したゲッコーと若き投資家・ジェイコブ、彼の婚約者でゲッコーの娘であるウィニーの3人を中心に物語が展開する。ストーン監督は、23年ぶりに続編を作ろうと思い立った理由として2008年に起こったリーマンショックを挙げた。「前作は1980年代が舞台で、金融業界では自由市場の下での金融緩和が始まりました。そして、2008年にリーマンショックが起こり、その一連の流れが終わりを迎えました。ですので、このタイミングにと思ったのです。『ウォール街』と今回の『ウォール・ストリート』は、例えるなら本棚の初めと終わり。前の作品が春の花開く、若きチャーリー・シーンのモラルの話で、彼がどのように成長していくかということが描かれているとすると、今回は年をとったゲッコーが、人間としてのモラルをどう考えるのかを伝える映画になっています」。今回の映画のためにウォール街のリサーチを行ったが「前作の頃、ゲッコーは個人として投資を行っていたが、いまではそれを中央銀行がとんでもない規模で行っています。さらに悪いことに、その行為に社会的な還元は全くありません」とウォール街の現状をバッサリ。そして、本作におけるゲッコーの選択について「彼は果たして賢くなったのか?反省したのか?それとも彼の選択はエゴなのか?それは映画を観たみなさんに判断してほしい」と思わせぶりに語った。今回新たに登場する若き投資家・ジェイコブをシャイア・ラブーフが、そして彼の婚約者でゲッコーの娘であるウィニーをキャリー・マリガンが演じている。「実際に、ウォール街ではシャイアやキャリーのような若い投資家たちに会いました。彼らはハングリーで、同時に理想主義的なところがあるんです」と分析。さらに、キャリーの演技について「彼女はイギリス人で、アメリカの発音ができるかどうかと気にしていましたが、父親に捨てられ、普通のアメリカで育った娘とは違うところを見事に表現してくれました」と最大限の賛辞を送っていた。非情なマネーゲームの末に“幸せ”を見つけるのは?『ウォール・ストリート』は2011年2月4日(金)よりTOHOシネマズ日劇ほか全国にて公開。■関連作品:ウォール・ストリート 2011年2月4日よりTOHOシネマズ日劇ほか全国にて公開© 2010 TWENTIETH CENTURY FOX■関連記事:アカデミー賞名誉賞授賞式で、巨匠ゴダール、94歳の名優イーライ・ウォラックら受賞チャーリー・シーンの愛車が盗難。今年に入って2度目【カンヌレポート 02】『ウォール・ストリート』シャイア&キャリー揃って登場マイケル・ダグラスの息子に禁固5年の実刑判決マイケル・ダグラス、N.Y.の判事に薬物所持で有罪となった息子の減刑を訴える
2010年11月29日11月13日、アメリカ映画芸術科学アカデミー主催の第2回ガヴァナーズ・アワードがハリウッド&ハイランド・ボールルームで開催され、アカデミー賞名誉賞が俳優のイーライ・ウォラック、映画史家のケヴィン・ブラウンロウ、そしてフランスの映画監督、ジャン=リュック・ゴダールに贈られた。ハリウッド嫌いで知られるゴダールは先月下旬に正式発表された通り、授賞式を欠席したが、受賞者紹介にあたった映画監督のフィル・ロビンソンは「ゴダールさん、映画監督として扇動家として、ハリウッドやオスカーについて、あなたはここに集まったほぼ全員の気分を害するような発言をしました。でも、実はここにいる誰もが一度はそんな発言をしているし、これは人道賞じゃないのですから。現代の映画はあなたの影響なしに存在し得ません。ありがとう、ゴダールさん」と発言。ヴァンサン・カッセルも「彼の影響の大きさは計り知れません」と付け加えた。『ウォール・ストリート』にも出演している、94歳にして現役のイーライ・ウォラックはクリント・イーストウッドから「『ベビイドール』と『荒馬と女』のキャストで存命中なのはイーライだけ。私は彼と共に『続・夕陽のガンマン/地獄の決斗』の存命中のキャストの1人になれて良かった」と紹介され、受賞スピーチで「あなたがたに私の仕事を認めてもらえたことを心から光栄に思っています。私は生きるために演じているのではありません。演じるために生きているのです」と語り、会場は大きな拍手に包まれた。フランシス=フォード・コッポラ監督はアーヴィング・G・タールバーグ記念賞を受賞。ロバート・デ・ニーロは「コッポラとの仕事を経験した人は現場を楽しむだけではなく、変わるのです」と讚えた。(text:Yuki Tominaga)写真は9月に開催された『ウォール・ストリート』プレミア。マイケル・ダグラスや尾リヴァーストーン監督と共にイーライ・ウォラック(右端)も出席。© AP/AFLO■関連作品:ウォール・ストリート 2011年2月4日よりTOHOシネマズ日劇ほか全国にて公開© 2010 TWENTIETH CENTURY FOXデイブレイカー 2010年11月27日より新宿バルト9ほか全国にて公開© 2008 Lionsgate and Paradise Pty Limited, Film Finance Corporation Australia Limited and Pacific Film and Television Commission Pty Limited.■関連記事:イーサン・ホークがニューヨークでホームレス支援のチャリティ・ガラに出席人間とヴァンパイア、共存の行方は?『デイブレイカー』試写会に20組40名様ご招待ヴァンパイア役でイーサン・ホークにアラフォーの渋味『デイブレイカー』画像解禁チャーリー・シーンの愛車が盗難。今年に入って2度目【カンヌレポート 02】『ウォール・ストリート』シャイア&キャリー揃って登場
2010年11月15日