エミー賞受賞の大ヒット医療TVドラマ「scrubs~恋のお騒がせ病棟」で8年間にわたり主演を務めたザック・ブラフが、ケイト・ハドソンと夫婦役を演じるヒューマン・コメディ『WISH I WAS HERE/僕らのいる場所』が、初夏より全国公開されることが決定。ポスタービジュアルが到着した。35歳になったいまでも夢見がちな、売れない俳優エイダン(ザック・ブラフ)。献身的な妻(ケイト・ハドソン)が家族の生活費を稼ぎ、エイダンの父親が子どもたちの私立学校の授業料を支払っていたが、その父親がガンになったことから事態は一変。子どもたちを公立学校に転校させたくないエイダンは、妻の勧めもありホームスクールで自ら“先生役”を試みることに。彼なりの方法で人生について教えようとするが、実はそれは、エイダン自身の自分探しの旅でもあり…。夢を諦めきれずに役者として鳴かず飛ばずの生活を送っていた“中2病”の主人公が、父親がガンになるという切実な問題に直面し、父として、夫として、役者として、息子として、さまざまな立場で悩みながら人間として成長する様子をユーモアたっぷりに描いた本作。昨年のサンダンス映画祭でも絶賛を浴びた。本作で共同脚本と主演を務めるブラフは、ナタリー・ポートマンとの共演で話題を呼んだ初監督作『終わりで始まりの4日間』がインディペンデント・スピリット賞「新人作品賞」など各賞を受賞。昨年はウディ・アレン脚本のブロードウェイ・ミュージカル「ブロードウェイと銃弾」にも主演するなど、多方面で活躍する彼のもとに一流キャストとスタッフが結集した。主人公エイダンを支える妻役は、『あの頃ペニー・レインと』『私だけのハッピー・エンディング』のケイト・ハドソンが好演。さらに、クロエ・グレース・モレッツに続く人気子役として注目のジョーイ・キングが娘役として出演。エイダンの引きこもりの弟役には、『アナと雪の女王』のオラフの声を務め、日本のゲームキャラが登場するアダム・サンドラー主演『ピクセル』、エマ・ワトソン&ダン・スティーヴンスによるディズニー実写版『美女と野獣』など出演作が多数控える人気急上昇中のジョシュ・ギャッド。音楽を、『(500)日のサマー』『マネーボール』ほか、iPhoneのCM「Photos Every Day」なども手がける天才作曲家ロブ・シモンセンが担当。また、大の音楽好きのブラフ監督らしく、サントラには豪華アーティストたちが参加。本作のために書き下ろされた「コールドプレイ」とキャット・パワーの異色コラボによるタイトル・トラックをはじめ、鬼才ジェイムズ・マーサー率いる「ザ・シンズ」や、グラミー賞新人賞受賞のボン・イヴェールらの新曲など、ハートウォーミングな物語を美しく彩る音楽も要チェックだ。『WISH I WAS HERE/僕らのいる場所』は初夏、新宿シネマカリテほか全国にて公開。(text:cinemacafe.net)
2015年04月05日映画パーソナリティーとして活躍中の伊藤さとりが、オトナ女子ならではの目線で恋に効くオススメ映画を紹介!記者会見や舞台挨拶の裏話もあるかも!?彼の好みから真逆のアナタを好きにさせるマジック~『マジック・イン・ムーンライト』ケイト・ブランシェットがアカデミー賞主演女優賞を受賞した『ブルー・ジャスミン』の監督、そして男と女の駆け引きを撮らせたらNo.1のウディ・アレンの最新作。『マッチポイント』では、男女の欲から生まれる不倫泥沼劇を見事に描いたけれど、この『マジック・イン・ムーンライト』では、「好きとキライは表裏一体」という大逆転の恋心を分かりやすく説明しています。今回は、「彼の好みとは真逆のアナタを好きにさせるマジック」をこの映画から紐解きますよ。超能力みたいな、科学では解明できないものは一切信じない人気マジシャン、スタンリー(コリン・ファース)。ある日、知人から大富豪が入れあげているアメリカ人女性占い師ソフィー(エマ・ストーン)の化けの皮を剥がして欲しいと依頼され、その豪邸がある南仏リゾート地へ向かう。霊能力者だと公言するソフィーに反旗を翻すスタンリーだったが、彼女が次々と透視で過去を的中させる様を見て、自分の人生観をひっくり返されてしまう。それと同時に、いつの間にか彼女のことが気になってしょうがなくなっていた......。頑固で現実主義者のスタンリーにとって、自由な感性を持ち、透視能力があると言うソフィーは彼の好みとは真逆の女性。しかも彼には“理想の恋人”と言えるフィアンセがいます。なのに、なぜ、彼は彼女に惹かれてしまったのか?ソフィーは若く美しく、会話もウィットに富んでいてチャーミング。もちろんそれだけで充分に魅力的だけど、偏屈で自分の考えが絶対と信じ、特に女好きでもないスタンリーの心を惑わすのは、到底無理。ポイントは、まず、彼女が彼の人生観を揺るがす力を持っていたこと。考えが根底から変わるほどのインパクトを与えれば、相手に強烈に自分の印象を残せるでしょう。ただし、ここでのインパクトはマイナスなものではなく、相手の視野を広げたり、世界観に衝撃を与えたりとプラスになるもの。ただ「うん、うん」と話を聞くことが男性にモテる秘訣だと思っているなら大間違い!今どきの男性は意外と「打てば響く」「会話のキャッチボールが出来る」「返答がときどき変化球で帰ってくる」ような、自分に刺激を与えてくれる女性に新鮮さと衝撃を覚えるのです。でもここで注意したいのは「反論」や「否定」はしないこと!「そうなんだ、そういう考えもあるよね。いいと思う。別の考え方として例えば~」といった感じで、相手の意見を受け入れてから、自分なりの考えを言うような会話術を繰り広げるのが大事。こんなふうに話せたら、会話も広がり、「こいつとは、仕事の話も出来そうだし、一緒にいて飽きない!」と、ワンランク上の異性として扱われるはず。そしてもうひとつのポイントは、パーティ会場でのソフィーのように、相手に自分を恋愛対象として意識させるテクニック!いつもよりお洒落をして、女性らしいファッションでスタンリーの前に現れた彼女は、自分はあなたといると楽しいし、こんなにも気が合う人はいない、と言葉や態度で示す。そして変化球として、別の男性からのプロポーズを受けていいか?的な質問。相手が「これって、もしかして告白されてる?」とドキドキするような思わせぶりトークを展開させるんです。そうすることでスタンリーの心がどう変化したのかは、映画を見てのお楽しみ。鈍感男子へのアプローチ法としても有効ですよ!あらすじ:頭が固くて皮肉屋のイギリス人男性スタンリー(コリン・ファース)は、中国人に扮装し、華麗なイリュージョンで喝采を浴びる天才マジシャン。そんなスタンリーが友人の依頼を受け、ある大富豪が入れあげているアメリカ人占い師ソフィ(エマ・ストーン)の真偽のほどを見抜くために、コート・ダジュールの豪邸へ乗り込んでいく。ところが実際に対面したソフィは若く美しい女性で、スタンリーに"東洋のイメージが浮かぶ"などとあっと驚く透視能力を発揮。この世に魔法や超能力なんか実在しないという人生観を根底からひっくり返されたスタンリーは、笑顔も抜群にチャーミングなソフィに魅了されてしまう。しかし素直に想いを打ち明けられない2人の行く手には、大波乱が待っていた。はたして悲観主義者のマジシャンと楽天主義者の占い師のもつれにもつれた恋を解きほぐす“魔法とトリック”は存在するのだろうか……!?2015年4月11日(土)新宿ピカデリー&丸の内ピカデリー&Bunkamuraル・シネマほか全国ロードショー監督&脚本:ウディ・アレン『ブルージャスミン』『ローマでアモーレ』『ミッドナイト・イン・パリ』出演:コリン・ファース『裏切りのサーカス』『英国王のスピーチ』『シングルマン』エマ・ストーン『バードマンあるいは(無知がもたらす予期せぬ奇跡)』『アメイジング・スパイダーマン』『ヘルプ ~心がつなぐストーリー~』マーシャ・ゲイ・ハーデン『ミスティック・リバー』『ポロック 2人だけのアトリエ』配給:ロングライド『マジック・イン・ムーンライト』()(C) 2014 Gravier Productions, Inc.伊藤さとり:映画パーソナリティー、心理テストカウンセラー。様々な映画イベントや記者会見のMCを努める映画司会者&映画コメンテーター。年間400本以上の映画を観る。TSUTAYAの店内放送で新作DVD紹介のDJ、Gyao!&ぴあ映画生活&Youtube動画「伊藤さとりと映画な仲間たち」では、監督、俳優、プロデューサー、脚本家らと対談し、映画紹介を行う。Amebaブログ:さとりのひとりゴト あの映画のウラ・オモテTwitter:伊藤さとり@SATORIITO
2015年04月01日『ダラス・バイヤーズクラブ』でアカデミー賞3冠を獲得した監督が贈る、奇跡のラブストーリー『カフェ・ド・フロール』が、いよいよ明日3月28日(土)よりリニューアルオープンするYEBISU GARDEN CINEMAほかにて公開となる。本作で、障がいを抱える息子を懸命に育てるシングルマザー、ジャクリーヌを演じるのは、女優や歌手として活躍し、近年ではジョニー・デップとの破局も話題となったヴァネッサ・パラディだ。長年の事実婚関係に終止符を打った彼女だが、第86回アカデミー賞を席巻した気鋭ジャン=マルク・ヴァレ監督による本作やウディ・アレン監督の『ジゴロ・イン・ニューヨーク』などに出演、現在では新恋人のうわさも聞かれ、公私ともに充実の40代を迎えている。そんな彼女のチャームポイントは何と言っても、“すきっ歯”。フランスを中心に欧米諸国では、この“すきっ歯”は“チャームポイント”とされており、歯の隙間から福が舞い込んでくると言われている。例えば、レディー・ガガはライブの際にわざと歯の間を黒く塗り、すきっ歯に見えるようにしたり、マドンナも自らのすきっ歯について「セクシーでしょ?」と語っているほど。ほかにも、ブリジット・バルドーやジェーン・バーキンなど、一世を風靡した映画女優たちや、フレンチポップスの女王と呼ばれたシルヴィ・ヴァルタンも、あえてすきっ歯のままだった。現在でも、「カルバン・クライン」などで知られるララ・ストーン始め、オーストラリア出身で『マッドマックス 怒りのデス・ロード』にも出演するアビー・リー、ミック・ジャガーの娘ジョージア・メイ・ジャガーなどトップモデルにも数多く、まさに“美”の象徴。ジョニーはかつて、すきっ歯のスーパーモデルのケイト・モスとも付き合っていた過去があり、やはりすきっ歯にはイケメン俳優をも虜にしてしまう魅力があるのだろうか?ちなみに、シュワちゃんことアーノルド・シュワルツネッガーはすきっ歯を矯正したというが…。一方、日本ではすきっ歯は“チャームポイント”とはいえず、むしろ逆に歯の間から福が逃げるとされている。しかし、ハリウッドセレブの間で流行ったものは日本でも流行るもの。もしかすると近い将来、日本でもすきっ歯の人気モデルや人気女優が出てくる可能性はある。そして、10代で歌手としてデビューし、40歳を越えたいまでは「シャネル(CHANEL)」のミューズを務めるなど、女性の憧れとして第一線で活躍するヴァネッサ。ヴァレ監督からも「彼女の演技が、この映画の最大の発見だ」とべた褒めされている彼女から、あなたのすきっ歯に対するイメージが変わっていくかもしれない。『カフェ・ド・フロール』は3月28日(土)よりYEBISU GARDEN CINEMA、ヒューマントラストシネマ有楽町ほか公開。(text:cinemacafe.net)■関連作品:カフェ・ド・フロール 2015年3月28日よりYEBISU GARDEN CINEMA、ヒューマントラストシネマ有楽町ほか全国にて公開(C) 2011 Productions Café de Flore inc.
2015年03月27日ウディ・アレンの次回作に、『トワイライト』シリーズのクリステン・スチュワートが主演することになった。ほかに、ジェシー・アイゼンバ-グ、ブルース・ウィリスの出演も決まっている。映画のタイトルは未定で、ストーリーの内容は明らかになっていない。スチュワートがアレン作品に出演するのは初めて。アイゼンバーグは、2012年の『ローマでアモーレ』に出演している。アレン監督の次回作は、ホアキン・フェニックス、エマ・ストーンが出演する『Irrational Man(原題)』で、北米公開は今年7月。スチュワートの最新作は、ジュリアン・ムーアと共演する『アリスのままで』。次回公開作は、日本でロケを行った『Equals(原題)』。アイゼンバーグは現在『グランド・イリュージョン』の続編を撮影中だ。文:猿渡由紀
2015年03月11日名匠ウディ・アレンが、オスカー俳優コリン・ファースとエマ・ストーンを主演に迎えて贈る『マジック・イン・ムーンライト』。マジシャンと占い師の恋の駆け引きを描く本作からこのほど、ウディ・アレン節が炸裂したユーモア満載の予告編が公開された。この世に魔法や超能力など絶対に存在しないと信じるイギリス人マジシャン、スタンリー(コリン・ファース)が、ある大富豪が入れあげているアメリカ人占い師の真偽のほどを見抜いてほしいと友人に頼まれる。すぐさま自信満々にコート・ダジュールの豪邸に乗り込むスタンリーだったが、その占い師ソフィ(エマ・ストーン)が連発する驚くべき透視能力に圧倒され、人生観を根底からひっくり返される。しかも容姿も性格も抜群にチャーミングな彼女に、不覚にも魅了されてしまい…。皮肉屋のマジシャン役に『英国王のスピーチ』でオスカーを獲得した名優コリン・ファース。他人の心を見透かし、見透かされまいとする占い師役を、『アメイジング・スパイダーマン』シリーズや、先日行われたアカデミー賞にて『バードマン あるいは(無知がもたらす予期せぬ奇跡)』で助演女優賞にノミネートされたエマ・ストーンが魅力的に演じる本作。公開された予告編は、メイクアップをしたコリン扮するスタンリーが観客にマジックを披露するシーンから始まる。友人に頼まれ、エマ扮する謎の占い師ソフィの霊能力の真偽のほどを見抜くために、自信満々でコート・ダジュールへと向かうが、スタンリーはソフィとの駆け引きの中で魅かれていく様子が描かれる。紺碧の海と美しい庭園が広がる南仏のリゾート地を舞台に、ウディ・アレンの予測不可能で理屈を超えた“恋のマジック”をご覧あれ。『マジック・イン・ムーンライト』は4月11日(土)より新宿ピカデリー、丸の内ピカデリー、Bunkamura ル・シネマほか全国にて公開。(text:cinemacafe.net)
2015年03月06日ウディ・アレン監督の最新作『マジック・イン・ムーンライト』の予告編映像が公開になった。本作は、コリン・ファースとエマ・ストーンが出演するロマンティック・コメディだ。『マジック・イン・ムーンライト』予告編本作の舞台は1920年代の南仏のリゾート地。英国人マジシャン、スタンリー(ファース)はこの世に魔法や超能力など絶対に存在しないと信じている男で、ある大富豪が入れあげている米国人占い師の調査を依頼される。そこでスタンリーは占い師のソフィー(ストーン)に対面するが、ソフィーは透視能力を発揮し、スタンリーを驚かせる。さらに彼はソフィーの愛らしさにも魅了されてしまい、ふたりの“恋とトリック”にまつわる駆け引きは予想外の方向へと転がっていく。公開された予告編に登場するスタンリーは、これまでアレン監督が自身で演じていたような皮肉屋で、文句とグチを言い続ける男だ。彼は当然のように占い師のソフィーと“対決”モードで対面するが、彼女と恋に落ちてしまう。会話の妙、予測できない展開などアレン監督の十八番がギッシリとつまった予告編で、『セブン』や『デリカテッセン』『ミッドナイト・イン・パリ』などを手がけた名フォトグラファー、ダリウス・コンジがとらえた美しい南仏の風景とクラシカルなタッチの映像にも注目だ。『マジック・イン・ムーンライト』4月11日(土) 全国公開
2015年03月05日ハリウッドの一流監督ダニー・ボイル、スティーヴン・ソダーバーグ、ウディ・アレン、リドリー・スコット、ロマン・ポランスキーら多くの巨匠たちの作品に出演する、イギリスが誇る名優ユアン・マクレガー。『トレインスポッティング』でヘロイン中毒の男を演じブレイクして以来、『スター・ウォーズ』シリーズのオビ・ワン=ケノービから、『ムーラン・ルージュ』のクリスチャンなど幅広い役をこなし、演劇とチャリティへの貢献が認められチャールズ皇太子から大英帝国勲章(OBE)を授与されるなど、公私ともに尊敬される人格者である彼の素顔に迫った。『チャーリー・モルデカイ 華麗なる名画の秘密』では、ジョニー演じるモルデカイの大学の同窓生でポエムが得意な刑事・マーランド役を好演しているが、彼はグウィネス・パルトロウ扮するモルデカイの妻・ジョアンナにゾッコン。「大学時代に恋に落ちてから大人になっても一方的に愛し続けてる。ロマンチストだよ」と笑顔を見せながら自身の役柄を語るユアン。また、本作ではジョニーと初共演!これにはイギリスの名優も興奮したようで「ずっと共演したかった!」と熱くなる。「共演はすごく楽しかった、彼にがっかりすることなんてなかったよ。彼の演技で大いに笑わされた。ジョニーは最高の俳優だよ。(人としても)寛大で面白い人だし、一緒に楽しい時を過ごしたよ」と大絶賛した。本作の演技プランも綿密に作り上げたようで、「この役で大切なのはトーンだと思う。茶番劇になりすぎると観客は離れてしまう。すごく微妙なラインなんだ。だからギリギリまでコメディー色を押し広げるけど、広げすぎないことが難しかった。さもないとただのバカげた映画になってしまう。バカげていたとしても、それなりの理由でバカげた物にしないといけない。何よりジョニーやグウィネスと演技すれば、コメディーのトーンや雰囲気はすぐに分かる」と、いかにも彼らしい。さらに、イギリス人の彼が関心したのは、主要キャストと監督の技量だという。「監督もジョニーもグウィネスもジェフ・ゴールドブラムもアメリカ人なのに、作品はイギリスの感じがすごくある。(この映画の)舞台はイギリスしか考えられない。アメリカじゃだめなんだ。すごく面白くて、本当にイギリスっぽいコメディーだよ」と大満足の作品となった様子。仕事に真面目、いつも笑顔で謙虚な印象がある彼は、ミニシアター系からハリウッド大作まで出演オファーが絶えず、映画関係者や老若男女のファンに愛され続けている。そんなユアンは『スター・ウォーズ』新シリーズ、うわさに上がる『トレインスポッティング』の続編など、次回作出演のうわさをメディアが書立てるが彼自身はクールだ。「(『スター・ウォーズ』は)まだ、オファーされないから分からないよ。でも、新シリーズの時代のストーリーではオビ=ワンは死んでるはずだよ(笑)。いつかはオビ=ワン・ケノービの1人で過ごした荒れ地での生活(エピソード3と4の間)を作りたいんだ。良いストーリーになると思うよ」と、質問に嫌な顔1つせず、楽しそうに答える。愛妻家で明るい性格、チャリティにも積極的、家族も大事にする彼に趣味を訊ねると「いまでもバイクが大好きだよ(笑)。毎日乗ってるし、何台も持ってる。70年初期からのモト・グッツィ(イタリアのバイク)をずっとコレクションしてる。夢中になりすぎてるから、そのうち心理学者が僕を研究に来るかもね(笑)。子どもと一緒じゃないときの移動は、必ずバイクだね。いまは予定はないけど、南アメリカを縦断するのが夢なんだ。いつかやるよ」と語った。最後に、「今作で久々に再共演したグウィネス(ジョアンナ役)とのシーンはすごく面白いよ。ジョニー(チャーリー・モルデカイ役)がアメリカへ行った後の自宅での軽く誘惑されるシーンは楽しかったね」と印象的なシーンを話すユアン。彼自身も、真面目に、そして楽しんで撮影した『チャーリー・モルデカイ 華麗なる名画の秘密』。この作品で、名優の新たな一面を見られるだろう。『チャーリー・モルデカイ 華麗なる名画の秘密』はTOHOシネマズ スカラ座ほか全国にて公開中。(text:cinemacafe.net)■関連作品:チャーリー・モルデカイ華麗なる名画の秘密 2015年2月6日より全国にて公開(C) 2014 Lions Gate Entertainment Inc. All Rights Reserved.
2015年02月09日ネット通販の大手アマゾンが、劇場用映画の製作に参入すると発表した。アマゾンは、すでにアマゾン・スタジオズを通じて、オリジナルのテレビ番組を製作、プライム会員向けに、プライム・インスタント・ビデオで配信している。その中のひとつ『Transparent(原題)』は、先日のゴールデン・グローブでテレビシリーズ(コメディまたはミュージカル)賞と主演男優賞(テレビシリーズ、コメディまたはミュージカル)を受賞。さらに先週には、ウディ・アレンがアマゾンで初めてテレビシリーズを手がけることが報道され、注目が集まっている。アマゾンによると、劇場用向け映画は年に12本ほど製作する予定。劇場公開の後、4週間から8週間後に、プライム・インスタント・ビデオで配信するという。ただでさえ劇場公開とDVDおよびビデオ・オン・ディマンドのリリース時期が近づいてきている昨今、たった4週間でオンライン配信されるという作品を、劇場主がかけてくれるかどうかは疑問だ。文:猿渡由紀
2015年01月20日『イカとクジラ』(’05)でアカデミー賞「脚本賞」にノミネートされたノア・バームバック監督による最新作『フランシス・ハ』が、早くも5月2日(土)にBD&DVDで発売されることが決定した。本作の主人公は、27歳の見習いダンサー、不器用で大雑把なフランシス。彼女は中途半端な自分に焦り、もがきながらも、自分らしく前向きに生きていく――。等身大のニューヨークライフをリアルに描き、全米メディアが軒並み年間ベスト10に選出。北米でたった4館から始まった上映が口コミで広がり、233館まで拡大し“奇跡の映画”とも言われた一作だ。そして、ウディ・アレンの『マンハッタン』(’79)などいくつもの映画へのオマージュも見どころとなっており、温かいタッチにロマンティックで美しい映像に加え、音楽も重要なポイント。主題歌であるデヴィッド・ボウイの「モダン・ラブ」を始め、ポール・マッカートニーの未発表曲がサントラとして採用されているなど、映像に彩りを添えている楽曲も聴き逃せない。また、同作はポニーキャニオンが贈る2015年度最新名画コレクション“映画美食宣言 シネマ・スペシャリテ”第3弾の対象作品。ユーザ参加型のキャンペーンを展開中で、豪華賞品のプレゼントなどを実施中だ。期間中は、新たな企画も始まるのでチェックしてみて!<『フランシス・ハ』DVD/リリース情報>【セル】Blu-ray¥4,700(本体)+税【セル】DVD¥3,800(本体)+税発売日:5月2日(土) ※DVDレンタル同時開始発売元:新日本映画社販売元:ポニーキャニオン(C) Pine District, LLC.(text:cinemacafe.net)
2015年01月20日いまや、ハリウッドのスタイリッシュ・アクションには欠かせない存在となったジェイソン・ステイサムの主演最新作『WILD CARD/ワイルドカード』が、1月31日(土)より新宿バルト9ほかにて全国公開される。本作でステイサムと共演しているのが、全米ナンバーワン・コメディドラマ「モダン・ファミリー」でもお馴染みのコロンビア人女優ソフィア・ベルガラ。40歳を過ぎても変わらぬ圧倒的な美貌で、アメリカの映画やTVで活躍し続ける彼女は、先日、恋人との婚約が報じられたばかり。そんなベルガラとステイサム演じる主人公の“意味深”な新場面ビジュアルが、シネマカフェにて解禁となった。ラスベガスの裏社会で用心棒を生業とする元エリート兵士のニック(ジェイソン・ステイサム)。ある日、何者かに暴行を受け瀕死の重傷を負った元恋人から、犯人の正体を突き止めて復讐してほしいと依頼を受ける。ラスベガスの表も裏社会も熟知しているニックは、すぐさま犯人を見つけ出し、瞬く間に依頼を完遂。だが、その背後には、強大な権力でラスベガスを掌握する凶悪マフィアの存在があった…。エミー賞「助演女優賞」にノミネートされるなど、ブレイクのきっかけとなった「モダン・ファミリー」に5年以上出演し、ウディ・アレン監督の『ジゴロ・イン・ニューヨーク』や2月28日(土)公開の『シェフ三ツ星フードトラック始めました』などでも好演を見せているベルガラ。その多岐に渡る活躍により、USウィークリー誌で「2014年のハリウッドで最も精力的な女性(HOLLYWOOD’S MOST POWERFUL WOMEN OF 2014)」にも選出されている。彼女が本作で演じるのは、男性の視線を釘付けにする謎めいた女性ドリス。劇中でも私生活さながら愛する男性からロマンチックなプロポーズを受けることになる。アトランティックシティーのカジノ店を任されることになった恋人のオズグッドに一緒に来てほしいとプロポーズされるも、彼女は、「私は3度も結婚に失敗した。向いてない」と首を縦に振ろうとしない。そこで、その場に居合わせたステイサム演じるスゴ腕用心棒・ニックは、旧知の友人オズグッドのためにある芝居に打って出るのだ。解禁となった場面写真では、ベルガラ演じるドリスはまっすぐ前を向き、凛とした表情をたたえており、自分に待ち構える運命を見据えるかのよう。男性ふたりに挟まれる形で共演したこのシーンについて、ベルガラは「“いたずら坊やたち”を嫌がる人なんているのかしら?」とおどけた表情で意味深なコメントを寄せている。ラスベガスの裏社会を舞台に、スゴ腕用心棒が腕っ節ひとつで最凶マフィアに立ち向かっていくスリリングな展開が魅力の本作だが、アラフォーとは思えない妖艶美女の心の機微を描くシーンにも、ぜひ注目してみて。『WILD CARD/ワイルドカード』は1月31日(土)より新宿バルト9ほか全国にて公開。(text:cinemacafe.net)
2015年01月09日1920年代の美しい南仏のリゾート地を舞台に、マジシャンと占い師の恋の駆け引きを描くウディ・アレンの最新作『マジック・イン・ムーンライト』。オスカー俳優コリン・ファースと、現在数々の映画賞にノミネートされているエマ・ストーン共演のロマンティック・コメディが、2015年4月11日(土)より日本で公開することが決定した。この世に魔法や超能力は絶対に存在しないと信じる、イギリス人マジシャンのスタンリー(コリン・ファース)。大富豪が入れ込んでいるアメリカ人占い師がいると聞き、そのトリックを暴くため、コート・ダジュールの豪邸へと乗り込む。自信満々のスタンリーだったが、占い師ソフィー(エマ・ストーン)の驚くべき透視能力に圧倒され、人生観までもが根底からひっくり返されるハメに。しかも容姿も性格もチャーミングな彼女に、不覚にも魅了されてしまい…。他人を騙しながらも、自分は騙されまいとする皮肉屋マジシャンを演じるのは、『英国王のスピーチ』でオスカーに輝いたコリン・ファース。そして他人の心を見透かしながら、自分の心はひた隠しにする占い師を演じるのは、『バードマン あるいは(無知がもたらす予期せぬ奇跡)』での演技が絶賛され、ゴールデン・グローブ賞を始め、数々の映画賞にノミネートされているエマ・ストーン。飾らない自然体な雰囲気を持つ人気のふたりが、こじれてもつれ合う恋の駆け引きを披露する。監督&脚本は、前作『ブルー・ジャスミン』でケイト・ブランシェットをアカデミー「主演女優賞」に導き、自身も多くの賞を受賞している名匠ウディ・アレン。もともとアレンは、コメディアンとして脚光を浴びる以前はマジシャンを目指していた。毎日、コインやカードなどを手先で素早く扱うトリックを練習していたというだけに、『スコルピオンの恋まじない』や『タロットカード殺人事件』など、これまでもマジックに関する物語を描いてきている。そして今回は、何もかもが対照的な男女の恋の行方もプラスされ、アレンの“魔法”と“トリック”はどんな輝きを放つのか気になるところだ。ウディ・アレン特有のリズミカルで心地いい会話に、心躍る魔法がかけられる本作。春の訪れと共に楽しみに待っていて。『マジック・イン・ムーンライト』は2015年4月11日(土)より新宿ピカデリー、丸の内ピカデリー、Bunkamura ル・シネマほか全国にて公開。(text:cinemacafe.net)
2014年12月18日ウディ・アレン監督の最新作『マジック・イン・ムーンライト』が来年4月11日(土)から日本公開されることが決定した。本作は1920年代を舞台にしたロマンティック・コメディで、コリン・ファースとエマ・ストーンが出演する。『ミッドナイト・イン・パリ』や、ケイト・ブランシェット主演の『ブルージャスミン』など近年、ヒット作を連発しているアレン監督の最新作の舞台は1920年代の南仏のリゾート地だ。英国人マジシャン、スタンリー(ファース)はこの世に魔法や超能力など絶対に存在しないと信じている男で、ある大富豪が入れあげている米国人占い師の調査を依頼される。そこでスタンリーは占い師のソフィー(ストーン)に対面するが、ソフィーは透視能力を発揮し、スタンリーを驚かせる。さらに彼はソフィーの愛らしさにも魅了されてしまい、ふたりの“恋とトリック”にまつわる駆け引きは予想外の方向へと転がっていく。『マジック・イン・ムーンライト』2015年4月11日(土) 全国公開
2014年12月18日【相談者:20代女性】友人と三角関係になってしまいました。自分とは全くタイプが違うのに同じ人を好きになりました。どうすれば良いでしょうか?ーーーーーーーーーーみなさん映画は観てますか?恋愛jpで映画のアドバイスを担当しております利根川です。担当といっても映画を勧めるのが僕の仕事で、お悩みと同じような経験をしている映画や1シーンをお勧めし、少しでも答えのヒントになればと思いご紹介させていただきますね。さて、三角関係ですか。しかもご友人と、それは困ったちゃんですね。自分とタイプが全く違うのに、同じ人を好きになる……この場合、メンズが相当ダメ男なのか、相当いい男なのか、もしくは女性間に問題があるのか……。わからんですねー(笑)。では、とっておきの映画を1本ご紹介しますね。●『それでも恋するバルセロナ』発売元/アスミック・エース『それでも恋するバルセロナ』発売元:アスミック・エース販売:KADOKAWA角川書店発売日:DVD&Blu-ray発売中価格:DVD1,800円(税抜)/Blu-ray2,500円(税抜)(C)2008 Gravier Productions, Inc. and MediaProduccion, S.L.●ストーリーヴィッキーとクリスティーナは親友同士。ヴィッキーは慎重派で、堅実な彼と婚約中。一方のクリスティーナは恋愛体質な情熱家。2人はアメリカを離れ、ひと夏をバルセロナで過ごすことに。ある日、2人はセクシーな画家、フアン・アントニオと出会う。クリスティーナが一目で恋に落ちる一方で、ヴィッキーも少しずつ、戸惑いながらも彼に惹かれていく。ヴィッキーの悩みとは裏腹に、順調に付き合いだしたクリスティーナとフアン・アントニオ。そこにフアン・アントニオの元妻、美しく、激しいマリア・エレーナまで現れて……。惹かれあう4人の関係は予想不可能な怒涛の展開へ。ーーーーーーーーーー2008年アメリカ=スペインの映画です。監督・脚本はご存じ、ウディ・アレン大先生。舞台はスペイン、バルセロナ!『サグラダ・ファミリア』に『グエル公園』と、最高ですねぇ。男性1人にタイプの違う女性3人の不思議な四角関係ラブストーリー、最高ですねぇ。三角じゃなくて、こちらは四角関係ですよ(笑)。60度じゃなくて90度ですからね、上には上が。出演者は、・男1:フアン(ハビエル・バルデム)……ボヘミアン。初対面の女性に、「これから旅行にいって3人でメイクラブしよう、人生は短くて退屈で苦悩ばかり、これは特別なチャンスだよ」と言う、怪しい魅力的な画家。・女1:ヴィッキー(レベッカ・ホール)……堅実タイプ。苦悩や闘争が嫌いで男性には誠意と安定を求める。・女2:クリスティーナ(スカーレット・ヨハンソン)……危険な恋に飛び込む感傷的なタイプ。情熱から生まれる苦悩を自ら受け入れる。・女3:マリア・エレーナ(ペネロペ・クルス)……自分が中心の芸術家タイプ。天才肌の情緒不安定でヒステリックな女性。そんなタイプの違う女性たちが1人のメンズと繰り広げる不思議なラブストーリー。散らばっている名言をピックアップしますね。●恋する名言(1)~クリスティーナ~クリスティーナ:「望まないものはわかるけど、望むものはわからないの」●恋する名言(2)~フアン~フアン:「愛には完璧なバランスが必要なんだ、人体と同じさ。ビタミンやミネラルが十分でも、足りない成分があると生きられない」●恋する名言(3)~マリア~マリア:「成就しない愛はロマンチック」●恋する名言(4)~友人A~※フアン・アントニオへの想いを断ち切れないヴィッキーに対して、友人が一言。友人A:「行動しないといずれ後悔するわよ!」ーーーーーーーーーーいかがでしたでしょうか。男性1人に対して、全く違うタイプの女性3人がそれぞれ惹かれていくわけです。なんとも羨ましい……いやいや、日本男児を代表してこう申す、「節操がない!」(笑)。でもね、フアン(ハビエル・バルデム)、まぁ魅力的な男性です。この人じゃ仕方ないでしょ。男の僕が見ても魅力あり過ぎですよ。ちなみに、『007スカイフォール』で悪役ラウル・シルバ、『悪の法則』でライナー役を熱演している癖のある役者さんですね。そして、なんといっても、助演でここまで個性を出しまくったマリア・エレーナ役のペネロペ・クルス、美し過ぎでしょ(笑)。何なんでしょうかこの人、ここまでくると生物として1つのジャンルをつくる位綺麗なんですよ……。ちなみに、彼女はこの作品で、『第81回アカデミー賞助演女優賞』を受賞しています。ではね、最後にとっておきの名言を。フアンのお父さん(詩人)が詩を書く理由について。フアン:「(父親は)世間が嫌いだから詩で復讐するんだ。美しい詩で世間を否定するのさ。それはね、人類は数千年の文明を経ても、未だ愛を知らないからだよ」あとは映画観て笑って、泣いて、感じて、きっとヒントがあると思いますよ。ハッピーエンド目指して……。現実は映画よりも映画っぽい。利根川でした。(ライタープロフィール)利根川建一(映画専門家)/TV番組編集の仕事を経て現在株式会社M.M.C.にて年間2500件以上の映画祭・映画会・上映会の作品アドバイザーを行っている。映像についての業務に10年以上携わり、映画祭や上映会を成功させるために、映画好きのための映画ではなく、様々な人が共感できる映画を、観る視点・用途・テーマに合わせアドバイスを行う。「映画で人生が豊かになれば」という想いで日々尽力している。
2014年12月03日オスカー前哨戦ともいわれるトロント国際映画祭で「観客賞」を受賞した『The Imitation Game』(原題)のベネディクト・カンバーバッチを始め、『X-MEN:フューチャー&パスト』のジェームズ・マカヴォイ、マイケル・ファスベンダー、『ドラキュラZERO』の日本公開も近づき注目を集めるルーク・エヴァンス、『ホビット』シリーズのマーティン・フリーマンやオーランド・ブルームまで、相変わらずの人気ぶりを誇る英国俳優たち。そして、この秋以降の新作映画でも、次世代を担う英国俳優たちが続々と登場する。個性派から正統派まで、これからマストチェックの新鋭・英国男子たちに注目した。まずは、現在『アバウト・タイム愛おしい時間について』『FRANK―フランク―』と出演作が2作も公開中の、ドーナル・グリーソン。『ハリー・ポッター』シリーズのロンの長兄ビル・ウィーズリー役で知られ、『わたしを離さないで』『アンナ・カレーニナ』などに出演してきた彼は、アイルランド出身の31歳。ハートウォーミングな家族の物語とタイムトラベルを絶妙のさじ加減で融合させたリチャード・ カーティス監督『アバウト・タイム愛おしい時間について』では、レイチェル・マクアダムスとキュートな恋を繰り広げ、ビル・ナイとの父子関係も「泣かせる!」と評判に。また、ファスベンダーが終始マスク姿でカリスマ・ミュージシャンを演じる『FRANK―フランク―』では、イケメンを封印するファスベンダーをよそに、グリーソンが演じるジョンが、フランクの才能やバンドが作り出す音楽に圧倒される“凡人”として、観客と同じ目線から物語を牽引する。実の父親は、『ハリー・ポッター』で“マッドアイ”ムーディを演じていた個性派俳優ブレンダン・グリーソン。舞台経験も豊富でトニー賞にノミネートされたこともあり、脚本の執筆や監督業など多才ぶりを発揮。何といっても、オスカー・アイザックやアダム・ドライバーらと共に『スター・ウォーズ/エピソード7』(仮題/2015年12月18日全米公開)に抜擢されており、アンジェリーナ・ジョリーの監督2作目『Unbroken』(原題)、シアーシャ・ローナン共演の『Brooklyn』(原題)など、話題作への出演が相次ぐ実力派だ。また、日本でも大人気のクロエ・グレース・モレッツの相手役を、現在公開中の『イフ・アイ・ステイ 愛が還る場所』で務めているのはジェイミー・ブラックリー。クロエと恋に落ちる前途有望なロックミュージシャン、アダムを演じているが、劇中では実際にギターの演奏や歌声もジェイミー自身が披露。「歌もギターも演技も、全部上手な人」「完璧」と、クロエからも太鼓判を押されている。これまで、クリステン・スチュアート主演の『スノーホワイト』、カンバーバッチ主演の『フィフス・エステート/世界から狙われた男』などに出演してきているが、今年はネット社会の闇を描いたブライアン・シンガー(『X-MEN』シリーズ)製作総指揮のサスペンススリラー『U Want Me 2 Kill Him/ユー・ウォント・ミー・トゥ・キル・ヒム』も日本で公開され、2015年にはエマ・ストーン共演のウディ・アレン最新作にも名を連ねるなど、ジワジワと注目を集めている。一方、“第2のカンバーバッチ”との呼び声高いのが、『フィフス・エステート』にも出演し、スタイリッシュ・スリラー『ザ・ゲスト』(公開:11月8日)が控えているダン・スティーブンス。海外ドラマシリーズ「SHERLOCK/シャーロック」で日本のみならず、世界的ブレイクを果たしたカンバーバッチと同様、ダンもまたドラマシリーズ「ダウントン・アビー ~貴族とメイドと相続人~」で突如伯爵家の相続人のひとりとなった中産階級の弁護士マシューを演じてブレイク。ブルーアイズが印象的なダンは、ベン・スティラー、ロビン・ウィリアムズ共演の人気シリーズ最終章『ナイト ミュージアム/エジプト王の秘密』(公開:2015年3月)にも出演するなど、やはり引く手あまた。同じく「ダウントン・アビー」から実写版『シンデレラ』にリリー・ジェームズが抜擢されており、両者とも目が離せない存在となっている。さらに、舞台出身者が数多い英国俳優の中でも、モデルから俳優に転身した経歴を持つジェイミー・ドーナンは、全世界1億部という大ベストセラーの映画化『フィフティ・シェイズ・オブ・グレイ』(公開:2015年2月13日)で、“秘密”の性癖を持つ主人公の大富豪グレイ役に抜擢されたイケメン英国男子。ソフィア・コッポラ監督の目にとまり、『マリー・アントワネット』で映画デビュー。キーラ・ナイトレイの元彼としても名を馳せた。おとぎ話のキャラクターたちが現実の世界に暮らすファンタジードラマ「ワンス・アポン・ア・タイム」や、猟奇殺人鬼を演じた「THE FALL 警視ステラ・ギブソン」などでも好演を見せており、全女子注目の本作によって大ブレイク間違いなしといわれている。大抜擢といえば、実写版『シンデレラ』の王子様に選ばれた、「ゲーム・オブ・スローンズ」の“悩める王子”ロブ・スタークことリチャード・マッデン。『300<スリーハンドレッド> ~帝国の進撃~』に若きギリシア戦士で出演していたジャック・オコンネルは、アンジーが渾身作『Unbroken』の主演に選んだ男だ。それから、全米NO.1ヒットスタートを切った『ハンガー・ゲーム』に続くヤングアダルト小説の映画化『The Maze Runner』(原題)で、イケメン変身ぶりを見せている『ラブ・アクチュアリー』のトーマス・ブロディ=サングスター。これからが楽しみな英国男子のひとりだ。さらに、『ダーバージェント』続編シリーズの公開が控えているテオ・ジェームズも、エキゾチックな男らしい顔立ちでますます注目を集めること必至。その魅力もさまざまな彼らの今後の活躍に、ぜひ注目してみて。(text:cinemacafe.net)
2014年10月16日2014年秋、話題作がひしめく中で、続けて公開される2作品に重要なキーパーソンとして出演している女優、レイチェル・マクアダムス。『ラブ・アクチュアリー』などのラブコメの巨匠、リチャード・カーティス監督の集大成ともいえる『アバウト・タイム~愛おしい時間について~』(9月27日公開)では、持ち前の親しみやすさでキュートな存在感を放つ一方、フィリップ・シーモア・ホフマンの遺作となった『誰よりも狙われた男』(10月17日公開)では、スパイ小説の大家ル・カレの世界を映像に昇華させたアントン・コービン監督のもと、シリアスな演技を披露する。まったくタイプの異なる作品ながら、両監督がそろって絶賛するレイチェルの魅力に迫った。1978年、カナダ生まれのレイチェルは、幼いころから演技に携わり、早くから女優の道を志していた。テレビドラマなどに出演したのち、リンジー・ ローハン主演のティーン映画の金字塔『ミーン・ガールズ』(’04)で“意地悪な”学園の女王を演じて注目を集める。そして、同年、ライアン・ゴズリングと共演した『きみに読む物語』の大ヒットで世界的にブレイクを果たした。2005年には『ウエディング・クラッシャーズ』や『幸せのポートレート』に出演。さらに、ロバート・ダウニー・Jr&ジュード・ロウ共演の『シャーロック・ホームズ』(’09)と、続く『シャーロック・ホームズシャドウ ゲーム』(’11)ではアイリーン・アドラー役を軽やかに演じて印象を残した。作品ごとにまったく違った姿を見せる変幻自在の演技力で、名だたる巨匠監督たちにも愛されており、11年にはウディ・アレン監督の『ミッドナイト・イン・パリ』、12年にはヴェネチア国際映画祭とトロント国際映画祭で上映されたテレンス・マリック監督の『トゥ・ザ・ワンダー』、そしてブライアン・デ・パルマ監督の『パッション』と相次いで出演してきた。今後は、ジェームズ・フランコと共演するヴィム・ベンダース監督の『Every Thing Will Be Fine』(原題)や、ブラッドリー・クーパーと共演するキャメロン・クロウ監督作が控えるなど、いまや、ハリウッドには欠かせない存在となっている。『アバウト・タイム~愛おしい時間について~』では、注目の新鋭・英国男子、ドーナル・グリーソン演じる主人公ティムの恋人で、後に妻となるメアリー役に。キュートで親しみやすい笑顔を振りまきながら、実直な演技でハートウォーミングな物語に華を添えている。カーティス監督は、そんなレイチェルを起用を、「以前から切望して、今回やっと叶った。『ミーン・ガールズ』での演技を観て、レイチェルならコメディを演じ切れるはずだという確信があったんだ」と明かす。「彼女はどの作品でも素晴らしい演技を見せてくれるし、癒しの力を持っている。彼女は非常に面白味のある女優だし、この映画でも見事に才能を発揮してくれたと思う。シーンのたった10秒で、私が望む通りの感情を表現してみせ、台本なんて必要ないんじゃないかと思うほどだったね。彼女はスタートした瞬間からすべてを表現しているから、初めて見る素晴らしい才能にちょっと圧倒されたよ」と絶賛した。一転、『誰よりも狙われた男』では、人権団体に所属する若い弁護士アナベル・リヒター役を演じたレイチェル。国際指名手配されている謎めいたチェチェン人イッサ・カルポフを助けるため尽力し、イッサと、フィリップ・シーモア扮するテロ対策のスパイチームを率いるバッハマン、そしてウィレム・デフォー演じるハンブルグの大手銀行家とを結ぶ重要な役どころを熱演する。ル・カレの原作小説を、スタイリッシュな映像感覚と繊細なストーリーテリングで、ハイクオリティな知的エンターテイメントに仕立てたコービン監督は、「今回、レイチェルは普段演じているような役柄ではなく、よりシリアスで挑戦的な役を演じているが、とても素晴しかったよ」とふり返っている。「裕福な家庭に育ったアナベルを演じる彼女の姿はとても美しかった。彼女の父親は裁判官の設定だが、アナベルは彼女なりに反抗をするんだ。今回、レイチェルは本当によくやってくれたと思う。ウィレムとフィリップの役の間で、非常に美しいバランスをもたらしてくれた」と、実力派キャストが勢ぞろいした本作での健闘を称えた。まるで別人のような、この2作での彼女にぜひ注目してみて。『アバウト・タイム~愛おしい時間について~』は9月27日(土)より全国にて公開。『誰よりも狙われた男』は10月17日(金)よりTOHOシネマズ シャンテほか全国にて公開。(text:cinemacafe.net)■関連作品:アバウト・タイム愛おしい時間について 2014年9月27日より全国にて公開(C) Universal Pictures
2014年09月18日映画パーソナリティーとして活躍中の伊藤さとりが、オトナ女子ならではの目線で恋に効くオススメ映画を紹介!記者会見や舞台挨拶の裏話もあるかも!?プレイボーイを見極める方法~『ジゴロ・イン・ニューヨーク』カッコ良いわけではないのにやたらと女性にモテる男性っていますよね?!顔がイイわけではないけれど、とにかく自分に優しいからという理由で付き合ってみると、実はプレイボーイだったり......。そう、男は「顔」ではないのです!でも、誰だってプレイボーイに引っかかるのはイヤ!今回ご紹介する『ジゴロ・イン・ニューヨーク』は、女子にとっては、「プレイボーイになりそうな男子を見極める方法」を、男子が観れば「女心を掴める方法」を学べてしまう大人のラブストーリー。主人公は、花屋を営むフィオラヴァンテ。彼の悪友であるマレーは、自身の本屋が経営の危機に瀕していることから、昔から女の扱いが上手いフィオラヴァンテに、ある事業を持ちかける。それは、自分が仲介料をもらい、フィオラヴァンテをジゴロにして男娼ビジネスをスタートしようというもの!?戸惑う友を無理矢理言いくるめ、早速、セレブ女性へ売り込みを開始。するとたちまちジゴロビジネスは大好評を博し...。『オー・ブラザー!』などのコーエン兄弟監督作品や、『トランスフォーマー』シリーズにも出演する個性派俳優ジョン・タトゥーロが監督・脚本・主演の3役を務めたこの作品。原案を気に入り、脚本のアドバイスもしているのは、タトゥーロと大の仲良しで、女心を知り尽くしている“モテ監督”のウディ・アレン。彼はなんと、自身の監督作以外では14年ぶりに出演しています。さて、まずはジゴロ=女性にモテる男性の定義を解説。それはズバリ「女心を理解している」につきる!女性は、自分に向けられた優しさに、甘い言葉に、気遣いに弱い。となれば、モテたい男性は、女性の話を黙って聞き、優しい言葉を掛け、分かりやすく愛情を伝え、女性が「逢いたい」と言えば、なるべく応えるマメさがあればイイわけです。何より重要なのは、女性の誘導尋問や面倒臭そうな質問には答えない無口さ。饒舌なお笑い芸人がモテるのは、笑わせる為のトークと、相手の機嫌を損ねた際にリカバー出来るトークに長けているからなだけ。分かりやすく言うと、ホテルマンみたいなさりげない気遣いと器用さを持った男性は、ジゴロになる素質あり!?とくに日頃から女性にサービスすることが好きな男性には要注意ですよ!ただし、もしあなたが映画の主人公のような男性――言葉数は少なくても、トークの返しが絶妙で、さりげないサプライズをしてくれ、聞き上手で、自分のお願いを聞き入れてくれる――を好きになったからといって、プレイボーイかも?と疑心暗鬼になる必要はありません。なぜならプレイボーイだってただの男。そして女慣れした男ほど、純粋な女性に弱いものです。厳格なユダヤ教徒の未亡人の流した涙が、ジゴロの心を揺さぶったように、女性がふとしたときに見せる弱さは、確実に男心をくすぐる――。だから大切なのは、あなたも彼にどれだけ素直に弱さを見せられるか。かといって、SNSなどで寂しい&か弱い女子アピールをするのも逆効果。多くの人に自分のプライベートを見せ、感情をさらけ出す行為は、八方美人に見えます。ましてや、リア充女子は、「俺が居なくても幸せそう」と思われるので、オンリーワンに選ばれる確率はグーンと下がります。だからこそ、彼だけに見せる「弱さ」がポイント。映画のジゴロも、そんな風に、その女性を本気で好きになっていくのだから。あらすじ:代々続くブルックリンの本屋を潰してしまった店主(ウディ・アレン)と、いい歳をして定職にも就かずアルバイトを転々とする男(ジョン・タトゥーロ)。イケてないことにかけては、ニューヨークでもトップクラスの男たちが、なぜかジゴロ・ビジネスを始めることに─!?アレン扮する“ポン引き”のマレーと、タトゥーロ演じる“ジゴロ”のフィオラヴァンテという、脱力感溢れる奇妙なコンビのジゴロ業は、意外にも大繁盛。マレーはすっかり調子に乗るが、フィオラヴァンテがジゴロのご法度“客との恋”におちたことから、2人の運命は思わぬ方向へと転がっていく─。2014年7月11日(金)よりTOHOシネマズ シャンテほか全国順次ロードショー監督・脚本:ジョン・タトゥーロ出演: ジョン・タトゥーロ、ウディ・アレン、ヴァネッサ・パラディ配給:ギャガ『ジゴロ・イン・ニューヨーク』()(C) 2013 Zuzu Licensing, LLC. All rights reserved.伊藤さとり:映画パーソナリティー、心理テストカウンセラー。様々な映画イベントや記者会見のMCを努める映画司会者&映画コメンテーター。年間400本以上の映画を観る。TSUTAYAの店内放送で新作DVD紹介のDJ、Gyao!&ぴあ映画生活&Youtube動画「伊藤さとりと映画な仲間たち」では、監督、俳優、プロデューサー、脚本家らと対談し、映画紹介を行う。Amebaブログ:さとりのひとりゴト あの映画のウラ・オモテTwitter:伊藤さとり@SATORIITO
2014年07月23日7月11日(金)より公開する大人のラブストーリー『ジゴロ・イン・ニューヨーク』。個性派俳優ジョン・タトゥーロが監督・主演を務める本作には、14年ぶりにウディ・アレンが自身の監督作以外に出演するほか、ヴァネッサ・パラディやシャロン・ストーンなど、クセのあるキャストが出演することでも話題だ。そしてこのたび、ジョニー・デップと14年間パートナーだったヴァネッサが、フランス人ならでは“大人の恋”について語った。倒産寸前の本屋の店主・マレー(ウディ・アレン)は、この窮地を乗り越えるために、あるアイデアを思いつく。それは店でバイトをしている友人・フィオラヴァンテ(ジョン・タトゥーロ)を“ジゴロ”にして、男娼ビジネスをスタートすることだった!すると、意外にもクールでダンディなジゴロは、裕福な女性たちを夢中にさせていく。ところが、ジゴロが美しき未亡人・アヴィガル(ヴァネッサ・パラディ)と恋に落ちてしまい…。ジョン演じるジゴロのフィオラヴァンテの“客”は、一見何の不自由もなさそうな裕福な女性たちばかり。しかし実際は、満ち足りぬ寂しい日々を送っていて、“誰かと繋がり”という思いを心に秘めているのだ。ヴァネッサといえば、ジョニー・デップと14年間もパートナーだった女性。2人の子どもを授かりながらも、ジョニーとは結婚はしない“フランス式”の恋愛スタイルを貫いた。ジョニーと破局後も、フランス人ミュージシャンとの交際が報じられたり、41歳となった現在も、まだまだ恋愛を楽しんでいる様子。そんな彼女は「どんな人でも、愛される必要がある」と恋の重要性について語る。「人は恋をしないで生きてはいけないと思うの。愛されるということは、自分は価値のある人間なんだって思わせてくれることでしょ。それがこの映画のテーマでもあるわ。つまりどんな背景で、どんな人生を歩んできたとしても、誰かに愛されていると感じること、そして恋をすることが必要だわ」。恋に積極的なイメージがあるフランス人だが、実際はどうなのか?ヴァネッサに聞いてみた。「国によって文化があるし、物事へのアプローチや生活が違うわよね。フランスでは、12時半になるとみんな仕事をピタッとやめて、そこから1時間半楽しみながら食事をするの。夕食も同じよ。フランス女性って、すごく自信家だって思われているみたいだけど、国籍は関係ないと思う。話し方や、指摘の仕方が少し違うだけだと思うわ(笑)」と笑う。本作でヴァネッサが演じたのは、厳格なユダヤ教徒の未亡人・アヴィガル。フィオラヴァンテの“セラピー”の間、優しく背中をマッサージされると、長い間、自分の体に触れる人はいなかったため、寂しさがこみ上げ涙してしまうのだ。心の繋がりは、肌と肌が触れ合うことで強く実感できることも多いはず。ヴァネッサも「触れられたいと思うわ。もちろん大好きよ(笑)。もちろん毎日ね」と、かわいらしい笑顔で答えてくれた。恋に臆病な人や、長く恋から離れている人も、本作のヴァネッサの気持ちに寄り添えば、きっとまた恋がしたくなるかも?『ジゴロ・イン・ニューヨーク』は、7月11日(金)よりTOOシネマズシャンテほか全国にて公開。(text:cinemacafe.net)■関連作品:ジゴロ・イン・ニューヨーク 2014年7月11日より全国にて公開(C) 2013 Zuzu Licensing, LLC. All rights reserved
2014年06月27日『ミリオンダラー・ベイビー』、『クラッシュ』のポール・ハギスが、豪華キャストを迎えて贈る極上の愛のミステリー『サード・パーソン』。本作は、NY、ローマ、パリを舞台に3組の男女が織り成す、愛と信頼、そして裏切りの物語だ。今回注目したいのは、2002年『戦場のピアニスト』で、アカデミー賞「主演男優賞」に史上最年少で輝いた実力派エイドリアン・ブロディ。シリアスな演技で絶賛された彼だが、そのときの授賞式では舞い上がる気持ちを抑えきれず、プレゼンターのハル・ベリーにアツーいキスをするなど情熱的な一面も。その後もキャリアは順調。個性派俳優としてウディ・アレン、ピーター・ジャクソン、ウェス・アンダーソンら名立たる有名監督の作品に立て続けに出演し、作品ごとにまったく違った顔を見せている。本作でエイドリアン演じるのは、出張でローマに訪れたアメリカ人ビジネスマンのスコット。高級デザイナーズスーツに身を包み、“デキる男”風にニヒルな笑顔を浮かべているが、実はそれはうわべだけの姿。イタリアのファッションブランドからデザイン画を盗むことが仕事で、着ているスーツもただのコピー商品なのだ。イタリアのすべてを嫌悪し、早く帰国したがっている彼の目に入ったのは、“バー・アメリカーノ”の看板の文字。故郷アメリカのビールやハンバーガーを期待して店内に入るが、店員は英語を話せず、出されたのもぬるいビールという始末。しかし、そこに美しいロマ族の女性モニカ(モラン・アティアス)が現れ、一瞬にして目を奪われる。お互いの子どもの話で打ち解け、モニカが娘との再会を楽しみにしていることを知るが、彼女は1本の電話を受けて慌てて店を出て行ってしまった。スコットは彼女がバッグを忘れていったことに気づき追いかけるが、もうその姿はなかった。仕方なくバッグをバーに預けてホテルに戻るスコット。その後、モニカはバッグを受け取るが、そこに入っていたはずの金が消えていた。スコットは、それが密輸業者から娘を取り戻す金だったと聞き、彼女を助けたい衝動に駆られる。スコットはお金を用立て、モニカとともに治安の悪い危険地帯へと出発するが――。今回公開されたのは、そんなスコットとモニカのロマンティックなラブシーン。一瞬で心引かれ、彼女の助けになりたいと思うスコットと、自分に近づいてくる男性を信用できないモニカ。行動を共にするうちに恋愛感情が生まれつつあったが、お互いに一歩踏み出せない。お金も寝る場所もないモニカを放っておけないスコットは、自分の宿泊するホテルに呼ぶ。ホテル側はロマ族のモニカの宿泊を拒否するが、スコットは「彼女は僕の妻だ」と言い放って黙らせた。最初はソファーで寝ようとするスコットだが、結局はモニカの足側に頭を預けてベッドで横になる。「あなたは泥棒?」「いや、ビジネスマンさ」「初めて呼ばれたわ、“妻”って」とオトナの会話を楽しむ2人。そのうち会話が途切れ、お互いの感情を確かめるかのように、スコットはモニカに足に触れ、身も心も距離を縮めていく…。「ずっとポール・ハギスと仕事がしたかった」と話すエイドリアン。「彼には、僕が監督に求める知的で芸術的な繊細さがある。彼は経験も豊富だし、頭もよく、才能豊かな人だ。そんな彼の作品に出演できて嬉しい。僕は常に、心に語りかけてくる作品を探し求めていた。簡単に出合えるわけじゃないんだ。この作品では、俳優としてだけでなく、人間としても多くを学ぶことができた」と、ハギス監督を絶賛した。さらにモニカ役のモランは、2人のキャラクターを分析する。「モニカにとってスコットは、これまでの人生で出会ったどの男性とも違う。彼は彼女がずっと避けてきた問いを、遠慮なく投げかけてくるの。彼女には男性を信用しない理由があるし、スコットにはモニカと彼女の娘を助けずにはいられない秘密と理由がある。誰かを信頼するには、自分をさらけ出して、自分を守るために作った壁を取り払わなくてはいけないわ。モニカにとっては、肉体的に裸になるほうが簡単。心を開くことは挑戦なのよ」。果たしてスコットは、本当にモニカの傷ついた心を溶かすことができたのか。モニカの正体とは?超セクシーなエイドリアンのラブシーンを含め、人間の本質をえぐるハギスの最高傑作を劇場で堪能してほしい。『サード・パーソン』は6月20日(金)よりTOHOシネマズ日本橋ほか全国にて公開。(text:cinemacafe.net)■関連作品:サード・パーソン 2014年6月20日よりTOHOシネマズ日本橋ほか全国にて公開(C) Corsan 2013 all rights reserved
2014年05月23日ケイト・ブランシェットを主演に迎えたウディ・アレン監督作『ブルージャスミン』。ケイトという実力派美人女優を得て、その“怪演”により、現代をよりいっそうシニカルに、でも的確にとらえた傑作が誕生しました。ケイトが演じるのは、訳あって人生のどん底に堕ちた、元セレブリティのジャスミン。ニューヨーク社交界の華とも謳われた彼女ですが、実業家の夫に裏切られ、それを機に華麗なる生活が崩壊。サンフランシスコで庶民生活を送る妹・ジンジャーの家に転がり込むことになるのです。セレブ生活が崩壊してもなお、移動には飛行機のファーストクラスを使い、「エルメス(HERMES)」のスカーフを巻いたバーキンを手に、「ルイ・ヴィトン(LOUIS VUITTON)」のトランクを積み上げて、「シャネル(CHANEL)」のジャケットを羽織るエレガントな彼女は、まさに誰もが思い描く成功者そのもの。でも、内情を知れば、その妙に豪華なアイテムたちが、彼女にとってなけなしの全財産であり、過去への執着の象徴だとすぐに分かるのです。豪華な生活の名残を感じさせるハイブランドのアイテムは、“元セレブ”となったジャスミンが、何が何でも手放したくなかった必要最小限のものなのでしょう。住むことのできなくなった夢のような邸宅から、お気に入りの定番アイテム、上質でベーシックなアイテムだけを持ち出し、日常的に着まわすジャスミン。確かにファッションの参考にはなりますが、でも、ちょっと待て。実はそこにこそ、ジャスミンの凋落ぶりと潜在意識が強調されているのです。クローゼットのスペースに限りがある庶民にとって、着回し術は毎日を生き抜く大切な知恵。“本当におしゃれな人とは着まわし上手”とか “一週間コレだけでコーディネート”などという特集が女性誌でも頻繁に組まれています。いつも同じオフィスに出勤するOLたちにとってみれば、少ないアイテムでいかに衣装持ちだと思わせるかが勝負。誰だって、いつも同じものを着ていると思われたくなどありません。だから、コーディネートで印象を変える工夫を凝らすわけなのです。でも考えてみれば、セレブは着まわしなんて上手じゃなくてもいいはず。彼らの中には、取り替え、引き換えに、ファッションを楽しんでいる人も少なくありません。1度着たら、その服を処分するという人もいるとか。持っているだけでPRになるほどの有名人なら、買わずともブランドから贈り物として最新作が届いちゃったりするのですから、“着るものがない!”などと言って、悩むことなどないはず。セレブリティとして優雅な生活の中で磨いたと思われるファッションセンスを武器に、庶民生活の中でも、「シャネル」のジャケットを愛用し、バーキンを持ち歩くジャスミンの根性には恐れ入ります。でもそこで表現されているのは、自分が置かれた現実に直面することを避け、心をニューヨークに残したままという、往生際の悪さ。ジャスミンという名前に秘められた真実を知ればなおのこと、場違いなまでに「シャネル」、「エルメス」を愛用するこだわりに、返り咲きを狙う女の、切なくもしぶとい本音が垣間見えるのです。(text:cinemacafe.net)■関連作品:ブルージャスミン 2014年5月10日より新宿ピカデリー、Bunkamuraル・シネマ、シネスイッチ銀座、シネ・リーブル池袋 ほか全国にて公開(C) 2013 Gravier Productions, Inc.
2014年05月21日パリジャン(男性)とか、パリジェンヌ(女性)とか、そんな響きを聞くたびに、おしゃれで洗練された男女を思い浮かべる人は多いことでしょう。首都パリで、まるでモデルの様な男女を見たときに、「ああ、やっぱりここは世界的なおしゃれの中心地!」と感じたことがあります。とはいえ、観光で私たちが目にするのは、中心地の中心地。都会にはあまり光の当たらない部分があるのも事実です。いくら東京は、ファッションの最先端を行く街だと世界的に注目されたって、誰もが最新ファッションに身を包んでいるわけではありませんからね。パリを舞台に、ある男女にもたらされた衝撃の事実をめぐる物語『ある過去の行方』は、華やかな大都市の片隅で暮らす人々を見事に写し取っています。よく、階級社会であるヨーロッパでは、持ち物、服装でクラスが分かってしまうと言いますが、本作に登場するのは、高級ブランドとは縁のないワーキングクラスの人々。生活するのに一生懸命で、あまり贅沢をしない者たちです。物語はフランス人の妻マリー=アンヌと別れ、いまはテヘランに暮らすアーマドが、法的な離婚手続きのために、パリに戻ってくるところから始まります。元妻には、すでに恋人サミールがいて、彼の息子とも一緒に暮らし始めています。ところが、マリー=アンヌの娘から聞かされたのは、意外な事実。恋人同士が暮らすには、あまりに重苦しい雰囲気を持つその家で、さらなる事実が次々と明らかにされて…というサスペンスフルな作品です。事件や犯罪ではなく、“モラル”をテーマにしたサスペンス。より、私たちにとって身近なテーマと言えるでしょう。重苦しい雰囲気の原因は、徐々に明かされていく事実にもよるのですが、そこには長年にわたり蓄積されてきた“生活苦”のようなものも伺えます。マリー=アンヌを演じるのは、ベレニス・ベジョ。『アーティスト』で見せた、輝くような笑顔とスター性を封印し、やるせない“事実”と“現実”に疲れ果てながらも、過去を未来に変えて行こうとする強い女を体現し、2013年カンヌ国際映画祭「主演女優賞」を受賞しています。ここで彼女が見せるのは、ファッションを楽しまない女。その心の余裕がない女とも言えるかもしれません。とりあえず、そこにあるものを掴んで着てみましたという感じ。パリジェンヌの、さり気ないファッションには定評がありますが、さり気なさや無造作を装うには大いなる計算が必要なのはご存じの通り。無造作ヘアと無造作風ヘアとは、決定的に違うのです。そういう意味では、パリの片隅に住む男女をリアルに描いている作品と言えるでしょう。そこには、無造作風ではなく、無造作そのものを見せる大いなる計算がある様子。現実味溢れるパリジャン、パリジェンヌではなく、現実のパリジャン、パリジェンヌを感じさせてくれるのです。映画というのは、何気なく観える作品ほど、計算が緻密になされている場合が多いもの。登場人物たちを取り巻く不穏なムードや緊張感、キャラクターたちの心理といった目では見えにくい“空気感”を映像化したアスガー・ファルハディ監督。ちょっとしたしぐさや表情、少ないセリフ、俳優たちの語気などを少しずつ積み上げながら、緊張感あふれる空気とそこに生きる人々の心理をち密に描く本作では、服装や家の様子がもたらす情報量は大きいのです。「女が、服に興味がなくなったら終わり」という人もいますが、新恋人と結婚まで考えているのに、マリー=アンヌからは、女としての喜びというものが全く見えてきません。すでに新恋人との日々は、恋による非日常ではなく、すっかり日常となっているのでしょう。そんな様子を、服装でも表現して見せる監督は、さすがの観察眼の持ち主。複雑な深層心理を描く手腕を、ウディ・アレン、スティーヴン・スピルバーグ、メリル・ストリープらが絶賛するのも納得です。それにしても、何が彼女をそうさせているのか。真実が一枚一枚ヴェールを脱ぐたびになるほどと膝を打ってしまいます。それでも、前に進もうとする彼女の姿に、あなたは共感するのかしないのか。ぜひ、自らの目で確かめてみてください。(text:June Makiguchi)■関連作品:ある過去の行方 2014年4月19日よりBunkamuraル・シネマ、新宿シネマカリテほか全国にて公開(C) Memento Films Production - France 3 Cinema - Bim Distribuzione - Alvy Distribution - CN3 Productions 2013
2014年04月17日新曲「Hard Out Here」2013年11月17日、新曲「Hard Out Here」をリリースしたアーティスト、リリー・アレン(Lily Allen)だが、その着想は彼女自身の美容整形外科に行った経験がもとになっていることが報じられている。彼女は2011年に第1子を出産した後、ロンドンの高級住宅街として知られるハーレー・ストリートにある美容整形外科で脂肪吸引手術について相談したという。第2子を妊娠していたことから手術は行われなかったものの、医師からは太もも、お尻、ひざ、背中、胃のまわりの手術を勧められたそうだ。この経験に基づいて作られた「Hard Out Here」の歌詞では、「6号サイズの服が入らなくて美人じゃないなら金持ちか料理上手じゃなきゃ話にならない」など、世間が痩せた女性を求めていると示唆している。「Hard Out Here」は現在iTunesとレコチョクで配信がスタートしている。インターネット発のミュージシャンリリー・アレンはロンドン出身。2006年にデビューし、2009年に発表したシングル「Smile」が英国のシングル・チャートで1位となった。私生活では2011年5月、画家のサム・クーパー(Sam Cooper)と結婚し、結婚披露宴で妊娠が発表された。【参考リンク】▼Lily Allen公式ホームページ▼Hard Out Here - Single iTunes▼Hard Out Hereレコチョク
2013年11月25日コリン・ファースが21日(現地時間)、南フランスで行われたウディ・アレンのコンサートに観客として訪れたが、別人のような激やせぶりで周囲を驚かせた。ウディ・アレン&ザ・ニューオーリンズ・ジャズバンドの公演が行われた南仏・アンティーブのアンテア・アンティポリス劇場にやって来たコリン。顔にはあまり変化は見られないが、長袖の黒シャツの下のお腹周りはぺったんこで、黒いズボンはダブダブ。これは、最近まで撮影していた『The Railway Man』(原題)で第二次世界大戦中、日本軍の捕虜になった過去を持つ元兵士を演じるため、役作りで減量した名残りだという。ニコール・キッドマン、真田広之が共演し、12月26日にオーストラリア公開を予定している。現在は、コンサートにも一緒に来ていたエマ・ストーンやマーシャ・ゲイ・ハーデン、アイリーン・アトキンスらと共演するアレン監督最新作を南仏で撮影中だ。(text:Yuki Tominaga)
2013年07月23日2年以上前から交際中だったレイチェル・マクアダムスとマイケル・シーンが破局を迎えていたことが明らかになった。34歳のレイチェルと44歳のマイケルはウディ・アレン監督の『ミッドナイト・イン・パリ』で共演し、2010年秋から恋のうわさが流れ始め、翌年5月に交際を公表した。昨年11月には、マイケルが出演した『トワイライト・サーガブレイキング・ドーンPart2』のプレミアに一緒に出席するなど、仲むつまじい様子を見せていたが、関係者は「Us Weekly」誌に「2人は関係に終止符を打ちました」と語った。レイチェルはかつて『きみに読む物語』で共演したライアン・ゴズリングと交際していた。一方のマイケルは、舞台で共演し8年間交際したケイト・ベッキンセールとの間に14歳の娘がいる。互いに共演者と恋に落ちやすい自覚があるのか、3週間以上離れて過ごさないよう努力していたというが、実力派の売れっ子同士はすれ違いを余儀なくされてしまったようだ。だが、2人と親しい別の人物は「破局は一時的なもの」と「E! News」に話している。「本当に別れてしまったわけではないようです。一時的な話ですよ」と語るこの人物は、2人はすぐに仲直りするだろうと予測している。(text:Yuki Tominaga)
2013年03月01日『ミッション:インポッシブル/ゴースト・プロトコル』の冷酷な女暗殺者、ウディ・アレン監督の『ミッドナイト・イン・パリ』で主人公が立ち寄るパリの雑貨屋の店員と言えばピンとくる人も多いのではないだろうか?いずれの作品でも決して出番が多い役とは言えないが、何とも言えない強烈な印象を観る者の心に刻み込む。レア・セドゥ、27歳。今後、より大きな役柄で世界中の注目を集めることになるであろうフランスの新星である。まもなく公開を迎える主演作『マリー・アントワネットに別れをつげて』では、王妃マリー・アントワネットの朗読係・シドニーを演じている。プロモーションのために来日したのは10月下旬。自身3度目の日本となったが「迷子になって東京の街をさまよいたいんです」と何とも不思議で魅惑的な笑みを浮かべる。ブノワ・ジャコー監督から映画出演のオファーを受けた際、彼女の元には全く異なる物語の2つの脚本が届けられたという。「一つはこの『マリー・アントワネットに別れをつげて』。もうひとつはもっと生々しい物語で、男性に所有される女性を描いた内容でした。『どちらがやりたいか?』と聞かれたので、こっちを選びました。魅力に感じたのはまず、フランス人にとって最も重要な歴史的な出来事であるフランス革命を描いた歴史物だったということ。ヴェルサイユ宮殿で撮影できるということが決まっていたのも大きな魅力でした」。映画では、宮廷使用人である彼女の視点で革命に揺れるフランス王室が描き出される。激動の歴史はもちろんのこと、圧倒的なカリスマを誇る王妃マリー・アントワネットに対するシドニーの心の揺れ、微妙な心情がドラマの大きな見どころである。「マリー・アントワネットは“主役”だけどシドニーは物語の“センター”に位置する役。王妃の感情の流れを、観客はシドニーを通して見るという物語の動線が興味深く新鮮でした。シドニーはスターやアイドルを見つめるような憧れと熱狂、羨望を持って王妃を見てるんです。その思いは物語と共に変化していくというよりも、大きくなっていくと言った方がいいかもしれない。革命という濃縮された3日間があって、その時期に重ね合せるかのようにシドニーは感情を昂ぶらせていき、最後は王妃のために命をも捧げるような決断に至るんです」。原作小説のシドニーはもっと年上だったが、レアのキャスティングが決定すると監督は設定を変更。年齢以外にも彼女に合わせてシドニーのキャラクターを変更していったという。「ブノワ・ジャコー監督は“若さ”というものに惹きつけられていて、これまでのどの作品でもそれを主題に置いて追いかけ続けてきた監督です。きっとこれからもそうね(笑)。シドニーを若くしたことで若者がアイドルに対して持つような憧れであったり、若さゆえのシドニーの無垢でナイーヴな部分をより鮮明に描けたと思うわ」。だが物語の中心人物でありながら、シドニーは決してセリフが多いとは言えない。セリフや行動よりもちょっとした仕種や表情で微妙な感情の揺れを表現することを求められた。「私自身、言葉に出して『私はこういう人間なの』と主張するのではなく、言葉に出さずに『空気を演じる』ことが好きなんです。そうやって演じることで空気の層ができて複雑性が生まれる。観る人が『こうかな?それともこうだろうか?』と様々な側面を見出すことができるようになると思うんです。確かにシドニーはあまり言葉を発しないけど、彼女は常に自分自身と会話を重ねていく人。それを表現できたかなと思います」。まさに“空気”、“オーラ”こそが彼女を言い表す上で鍵となる要素である。冒頭で挙げた『ミッション:インポッシブル』、『ミッドナイト・イン・パリ』の2作品についても、あの2つのキャラクターを演じたのが同じ人物?と思うほど役柄ごとに全く異なる空気をまとっている。本作のシドニー然り。そして目の前でインタビューを受ける彼女はそのいずれともまた全く異なるのだ。そんなこちらの言葉に「それは私が女優としてそうありたいと考える姿ですね」と照れくさそうに微笑む。さらに、かつてウディ・アレンが監督・主演を務めた『カメレオンマン』(’83)の主人公の姿が彼女が考える理想の女優の在り方だとも明かしてくれた。「ウディ・アレンが演じた主人公は、心理学者と話をすると自分も心理学者になるし、黒人と話せば肌の色まで変えて黒人のようになってしまうという男性。私もまさにそんな“カメレオン”のような女優になって、演出家の意図によって変化していきたいんです。そのために確固たるヒューマニティが必要だと思ってます」。ちなみに、彼女の祖父はフランスでも名の知れた大手映画会社の会長である。女優としての高く明確な理想からも、彼女にとって女優という仕事は幼い頃からの夢であり“必然”だったのかと思いきや、彼女が女優を志すことになったのには意外なエピソードが…。とある恋が彼女を女優の道に誘うことになったのだとか。「学校を卒業したときに、今後何をしようか迷ってたんです。私は学校の勉強は、好きでも得意でもなかったので(苦笑)。そんなときにある俳優と出会い、彼に恋をしたの。彼は私の家の比較的近いところに住んでいたし、彼が出演する舞台を見に行って顔を合わせることも多かったのに、いつも彼は『キミとは何度も会ってるよね?でも名前は何だっけ?』と言われて毎回、私は彼に自分の名前を言わなきゃいけなかったんです。だからいつか有名になって私の名前を尋ねなくてもいいようになってやろうと思って女優になったの。その俳優?フランスでは少しは名前は知られてるわ。でも、名前は言えないわ(笑)!」。この男優のつれない態度のおかげでレア・セドゥという稀有な輝きを持つ才能が映画界に足を踏み入れたのだから、映画界にとってはその俳優に感謝したいところだ。「迷子になりたい」と語る彼女がこの先どこへたどり着くのか――?今後も目が離せない。(photo/text:Naoki Kurozu)■関連作品:マリー・アントワネットに別れをつげて 2012年12月15日よりTOHOシネマズ シャンテ、Bunkamuraル・シネマ ほか全国にて公開© 2012 GMT PRODUCTIONS - LES FILMS DU LENDEMAIN - MORENA FILMS - FRANCE 3 CINEMA - EURO MEDIA FRANCE - INVEST IMAGE ミッション:インポッシブル/ゴースト・プロトコル 2011年12月16日よりTOHOシネマズ 日劇ほか全国にて公開© 2010 by PARAMOUNT PICTURES. All Rights Reserved.ミッドナイト・イン・パリ 2012年5月26日より新宿ピカデリー、Bunkamura ル・シネマほか全国にて公開Photo by Roger Arpajou -(C) 2011 Mediaproduccion, S.L.U., Versatil Cinema, S.L. and Gravier Productions, Inc.
2012年12月12日ウディ・アレン監督の最新作『恋のロンドン狂騒曲』が12月1日(土)から公開される。毎作、人気俳優がズラリと顔を揃えるアレン映画だが、なぜ、彼のもとにはこうも多くの有名俳優たちが集まるのだろうか? その秘密の一端が垣間見える本作の特別映像が公開された。特別映像本作は、ロンドンを舞台に、2組の結婚生活の破綻が4つの新たな恋の物語へと発展していく過程をシニカルに描いたラブ・コメディ。死の恐怖にとりつかれ、若さに執念を燃やす老年の男と、彼に去られて自分を見失う妻、その夫婦の娘と夫のドラマが展開する。アレン作品はそのほとんどが低予算で、スターであっても全米映画俳優組合が定める最低の出演料しか支払われないが、アレンの下で演技したいという俳優は多い。このほど公開された特別映像は、本作のリハーサル風景から始まるが、ナオミ・ワッツは「自由にやらせてくれる一方で、細かい指示もある。いろいろ提案してくれるの。でもこう言う。“しっくりこないなら無理しなくてもいい”。だから自然に演じられる」と言い、ジョシュ・ブローリンは「人生で最も苦しい(撮影中の)10日だった。ウディを喜ばせたいと強く思うからだ」と語る。ちなみに映像で、妻役のワッツと言い争うブローリンの口調は、カットがかかった後に喋り出すアレンとそっくり! 数々の賞に輝き、高額出演料を得るようになった俳優もいつかはアレンの演出を受け、アレンのように自由で自然に演技をしたい、と思っているのかもしれない。また、大監督でありながら、皮肉屋で、市井の感覚を忘れない部分も、多くのスター俳優から支持されているようだ。特別映像の後半では本作がカンヌ映画祭で上映される模様が登場するが、アレンは「普通はありえないよ。タキシード姿でレッドカーペットを歩き、大勢に名前を叫ばれ、カメラのフラッシュを浴びる。リアリティがないね」と言い放つ。彼の宣伝嫌い、式典嫌いは有名で、『アニー・ホール』が米アカデミー賞を受賞した際にも、授賞式には出席せず、地元でクラリネットの練習をしていたという。誰もが憧れる映画人でありながら、虚栄心のかけらもなく、文句とグチばかりを言いながら驚異的なペースで新作を発表するウディ・アレン。最新作『恋のロンドン狂騒曲』でも彼の演出の下で名優たちの活き活きとした演技が観られそうだ。『恋のロンドン狂騒曲』12月1日(土)よりTOHOシネマズ シャンテ ほかにて全国ロードショー(C)2010 Mediapro. Versatil Cinema & Gravier Production. Inc
2012年11月27日映画館のない中目黒に生まれた無料の移動式映画館「中目黒シネマズ」。2013年1月からの本格始動に向け、11月24日(土)にプレイベントとしてウディ・アレン監督の傑作『アニー・ホール』(’78)が上映された。上映後には映画文筆家の松崎健夫と映画解説者・中井圭による作品解説トークショーが行われ、熱い“ウディ・アレン”論を繰り広げた。中目黒の街全体を映画館として、月に1度、無料で誰でも映画を鑑賞できるスペースを提供する映画プロジェクト「中目黒シネマズ」。今後は、同じく中目黒で定期開催される、食と体験のプロジェクト「中目黒マルシェ」と連動していく構想もあるという。壁一面を覆う巨大スクリーン、そして通常の映画館の客席とは違い、アンティークなソファや椅子、また前方にはラグを敷いた床に座て鑑賞するゆったりとしたスタイル。今回の本映画祭で上映されたのは、名作中の名作『アニー・ホール』。中井さんは「『中目黒シネマズ』プレ開催第一回目の作品選定に大変悩みましたが、『アニー・ホール』が一番ふさわしく、みなさんに面白いと思っていただけて本当に良かった」と安堵の表情。一方の松崎さんは「当時、『アニー・ホール』は斬新だと言われていました。ネクタイやパンツなど、アニーが着ている男っぽい服など、ちょうどウーマンリブが活発になり始めた頃ですね。ファッションの面でも『アニー・ホール』は影響を与えていたんです」とウディ・アレン作品の時代を掴むアンテナの鋭さに改めて賞賛を送る。さらに「『アニー・ホール』では、イングマール・ベルイマン監督の『野いちご』(’62)にオマージュを捧げているんですね。冒頭では突然観客に話しかけ、敬愛する監督の作品を取り入れ、それはとても当時斬新でした。取り込んで自分のものにし、そして新しく見えるものに変えているんです」と解説し、知られざる映画秘話についても言及。監督がどんな映画に影響を受けたのか考えながら作品を観るというのも映画鑑賞の楽しみの一つではあるが、「ウディ・アレンが好きな日本映画は『羅生門』(’50)、『七人の侍』(’54)、『蜘蛛巣城』(’57)」と松崎さん。日本人として大変誇らしいこの事実に、中井さんも「ウディ・アレンが影響を受けていると思って、次は黒澤映画を観る。映画は数珠繋ぎですね」と深々とうなずいていた。今回のプレイベントに寄せられた意見・リクエスト・アドバイスを反映させ、12月下旬には第2回目のプレイベントを開催予定、そして2013年1月より本格的にプロジェクトのスタートを迎える「中目黒シネマズ」。新たな映画鑑賞スペースの誕生に、多くの注目が集まっている。(photo:Horiba Toshiaki)「中目黒シネマズ」公式サイト:公式Facebook:公式Twitter:■関連作品:恋のロンドン狂騒曲 2012年12月1日よりTOHOシネマズ シャンテ、新宿武蔵野館ほか全国にて公開© 2010 Mediapro, Versátil Cinema & Gravier Production, Inc.
2012年11月27日『恋のロンドン狂騒曲』が12月1日(土)に日本公開予定のウディ・アレン監督が俳優として出演する『Fading Gigolo』(原題)が、ヴァネッサ・パラディやシャロン・ストーンも参加しニューヨークで撮影中だ。監督・脚本は『バートン・フィンク』(’92)、『トランスフォーマー』シリーズのジョン・タトゥーロで、タトゥーロは金に困っている友人・マレーを助けるためにジゴロ稼業に乗り出す主人公も演じる。そのマレーに扮するのがアレンだ。「こういうテーマの作品はほとんどない。『真夜中のカーボーイ』(’69)くらいだろう」とタトゥーロは体を売る男性について描こうと思ったきっかけを語る。「女性ばかりじゃなく、男性の話があってもいいじゃないか」。主人公の顧客を演じるのはシャロン・ストーン、ソフィア・ヴェルガラ、そしてヴァネッサ。ほかにリーヴ・シュレイバーも出演しているという。ちなみに、タトゥーロとアレンは同じ理髪店に通っており、理髪師を通じてタトゥーロの新作の話がアレンに伝わり、出演を快諾したという。といっても、アレンは自分の出演シーンに関しては脚本のリライトと編集を行ったそうだ。(text:Yuki Tominaga)© Evan Agostini/Invision/AP/AFLO■関連作品:恋のロンドン狂騒曲 2012年12月1日よりTOHOシネマズ シャンテ、新宿武蔵野館ほか全国にて公開© 2010 Mediapro, Versátil Cinema & Gravier Production, Inc.
2012年11月20日とにかくしゃべる。ウディ・アレンのファンたちにはお馴染みですが、彼のコメディは、登場人物があることないことよくしゃべるのです。「あることないこと」と言いましたが、不思議なのは、なぜか彼らの本音と建前が、怒涛の会話劇からにじみ出てきているところ。それが分かるからこそ、思わずくすっと笑ったり、にんまりしたりしてしまう。本音と建前が見えてくる人間たちは、滑稽なのに可愛らしく、やっかいなのに憎めないのです。新作『恋のロンドン狂騒曲』にも、そんな可愛らしくやっかいな人々が登場。今回、主軸となるのは、人生の転機に重大な選択を迫られていく2組の夫婦。彼らの関係が破綻したことを機に、4人の男女が再び“恋の市場”に躍り出て、恋の幻想に囚われていく様が描かれています。一組は、結婚40年目のアルフィ(アンソニー・ホプキンス)とヘレナ(ジェマ・ジョーンズ)。ある夜、アルフィはベッドで死の恐怖に襲われ、それをきっかけに若返りのためのトレーニングや日サロ通いを始め、妻の元を去り、若い金髪のコールガールに走ります。夫に捨てられたヘレナは、失意の中で出会ったインチキ占い師に傾倒していきます。さらには、精神世界に興味を持っている老紳士と出会い恋心を抱きます。もう一組は、彼らの娘・サリー(ナオミ・ワッツ)とその夫、一発屋作家のロイ(ジョシュ・ブローリン)。サリーは一日中ぶらぶらしているロイとの生活に行き詰まり、勤め先のギャラリー・オーナー(アントニオ・バンデラス)に恋心を抱き始めます。一方のロイは、だらだらとした生活を送るうち、自宅の窓から見える向かいのビルの赤い服の美女に胸をときめかせるようになります。つまり、2組の夫婦関係は、それが終わるやいなや、4つの恋へと枝分かれしていくのです。物語だけ読むと、4人はかなり難しい状況に直面しているところですが、そんな現実すら、どこまでも軽妙なタッチで描いていくのがウディ流。これほどのドロ沼劇なのにどこまでもスタイリッシュなのは、徹底的に彼らの恋模様を滑稽に描き、笑い飛ばしていく突き抜け感。久しぶりの恋へと心を暴走させていく大人たちの姿は、愚かで、切なくて、可笑しくて。でも、決して他人事ではないのです。恋愛は当人にとっては一生に関わる一大事。それだけに最も愚かな部分も露見しやすい。そして、その愚かさを知っているのは傍観者だけ。そう、この作品で笑ってしまうみなさんだって、他人から見れば滑稽な恋に身を焦がしているかもしれないのです。そんなロジックが隠されているなんて、さすがはウディ。恋愛に関しても、いろいろやらかしてきた彼ですから、何度失敗しても懲りることなく、決してめげない人間のたくましさに愛おしさを感じるのかもしれません。そういえば、ウディの映画ではよく滑稽な人間が多く登場し、滑稽なエピソードを展開しています。そして今回も。ネタバレにならない程度にご紹介すると、筆頭はヘレナ。夫に去られてからの彼女は、占い師に人生のすべてを決めてもらっているかのよう。すべて他人(占い師)の言いなりで、家族をイラッとさせています。でも、結構いますよね、自分で何も決められず、人に相談しまくる人。人生の一大事ほど、自分の決断が大事だというのに。実は、本作の原題は「You Will Meet a Tall Dark Stranger」。これは占い師が使う常套句だそうで、「あなたは背が高くて、色の浅黒い誰かに会うでしょう」という意味。他人が聞けばかなり曖昧でいい加減なたわ言ですが、信じたい人にとってはまさに“予言”。色の浅黒い背の高い人って、結構いそうですけれど…。ただ、傍観者になれば誰だっていつも冷静でいられるもの。この作品を観ていると、人とは多かれ少なかれ、早かれ遅かれ、他人に振り回される生き物だということが分かります。そう、人は常に傍観者などではいられないのですから。恋にまつわる、いえ、人生にまつわる、あらゆる可笑しみ、切なさ、悲喜こもごもまでもが詰まった『ロンドン狂騒曲』。劇中で奏でられる狂騒曲に、時に耳が痛くなることもありますが、それでも私たちが学べることは多そうです。所詮、登場人物たちも、観客である私たちも、同じ穴のムジナですから。(text:June Makiguchi)■関連作品:恋のロンドン狂騒曲 2012年12月1日よりTOHOシネマズ シャンテ、新宿武蔵野館ほか全国にて公開© 2010 Mediapro, Versátil Cinema & Gravier Production, Inc.
2012年11月14日「ぴあ」調査による11月9日、10日公開の映画・満足度ランキングは、世界最高峰のパフォーマンス集団の世界を3D映画化した『シルク・ドゥ・ソレイユ3D 彼方からの物語』がトップに輝いた。2位にウディ・アレン“公認”の記録映画『映画と恋とウディ・アレン』が、3位に現代日本が抱える問題に鋭く切り込んだ社会派ドキュメンタリー『長良川ド根性』が入った。上位作品の画像1位の『シルク・ドゥ・ソレイユ3D…』は、“シルク・ドゥ・ソレイユ”の世界を舞台に、サーカスに迷いこんだ少女と、空中ブランコ乗りの青年の恋の物語を描く。劇場には、幅広い世代の観客が来場し、特に20代、30代のカップルから「神秘的な世界観に圧倒された」「演者の細かい動きがよく見えて夢中になった」「幻想的でまるで夢の中にいるよう」「想像以上に3D映像の迫力があって、人間の身体能力にビックリ。ステージを生で観てみたくなった」などの声が寄せられた。また、実際のステージを観たことのある観客からは「映画でしか観ることのできない角度からの映像があって新鮮」「生で観るのとはまた違った魅力を感じた」など好評だった。2位の『映画と恋とウディ・アレン』は、映画関係者やアレン自身へのインタビュー、過去の秘蔵映像から、アレンの人生と創作過程に迫った記録映画。出口調査では、「ウディ・アレンをより好きになれた」「あれだけたくさんの人のインタビューを統一性を持たせてまとめあげているところが凄い。昔の作品を見直したくなった」「これまでの経緯、映画に対するアレンの想いが伝わってきてよかった」「彼の人柄がよく出ていて、成功者なのに最後に語るセリフが印象的だった」などのコメントが聞かれた。(本ランキングは、2012年11月9日(金)、10日(土)に公開された新作映画8本を対象に、ぴあ編集部による映画館前での出口調査によるもの)
2012年11月12日アカデミー脚本賞に輝いた『ミッドナイト・イン・パリ』が日本を含む世界各国で大ヒットを記録し、新たな絶頂期到来を鮮烈に印象づけたウディ・アレン監督の最新作『恋のロンドン狂騒曲』。アンソニー・ホプキンスを始め、ナオミ・ワッツ、アントニオ・バンデラスら豪華キャスト陣を迎え、ロンドンの街角で芽生える4つのラブ・ストーリーを描く本作のコメントチラシが遂にお目見えとなった。アルフィー(アンソニー・ホプキンス)がコールガールのシャーメイン(ルーシー・パンチ)を追い求め、妻・ヘレナ(ジェマ・ジョーンズ)の元から去ったのをきっかけに、ヘレナはインチキ占い師にハマってしまう。結婚生活が不満なサリー(ナオミ・ワッツ)は上司のグレッグ(アントニオ・バンデラス)に心惹かれ、夫で小説家のロイ(ジョシュ・ブローリン)は、近所の神秘的な女性・ディア(フリーダ・ピント)に惚れてしまう。ロンドンの街で起こるちょっとした不協和音が、次第に大きな騒動へと発展していく――。2組の夫婦の結婚生活の破綻があれよあれよと“4つの恋”に枝分かれしていくスピーディーなストーリーが見どころとなる本作。もがけばもがくほど愚かな過ちを重ねてしまう男と女の運命を、アレン監督が意のままに軽妙かつ残酷に操り、シニカルとユーモアたっぷりに描き出す。そして今回公開となったのは、映画やファッションの雑誌や本を手がけるエッセイスト、イラストレーターとして活躍する石川三千花さんが描いたとびきりステキなコメントチラシ!4人を取り巻く人々との関係が一目で分かるこのイラストの中央に描かれているのは、「人生は剣幕ばかりの空騒ぎ意味など何ひとつない」というシェイクスピアの言葉。ただ幸せのありかを探し求めているだけなのに、必死にもがき愚かな過ちを重ねてしまう彼らの姿を見事に言い表した言葉かも…?このコメントチラシは11月10日(土)より全国上映劇場にて配布されるそう。劇場に足を運んだ際には、ぜひチェックしてみて!『恋のロンドン狂騒曲』は12月1日(土)よりTOHOシネマズ シャンテ、新宿武蔵野館ほか全国にて公開。ウディ・アレン監督が描くドキュメンタリー作品『映画と恋とウディ・アレン』は、11月10日(土)よりTOHOシネマズ シャンテほか全国にて公開。■関連作品:恋のロンドン狂騒曲 2012年12月1日よりTOHOシネマズ シャンテ、新宿武蔵野館ほか全国にて公開© 2010 Mediapro, Versátil Cinema & Gravier Production, Inc.ミッドナイト・イン・パリ 2012年5月26日より新宿ピカデリー、Bunkamura ル・シネマほか全国にて公開Photo by Roger Arpajou -(C) 2011 Mediaproduccion, S.L.U., Versatil Cinema, S.L. and Gravier Productions, Inc.
2012年11月08日