「カリフォルニケーション」に続いてご紹介する“30分ドラマ”は、エミー賞などを総なめにしていることでも知られる「30 ROCK/サーティー・ロック」。実在するアメリカのテレビ局NBCを舞台にした業界内幕コメディです。NBCと言えば、「HEROES/ヒーローズ」や「ER 緊急救命室」、さらには「フレンズ」などの放送局としてもおなじみの大手ネットワーク。「30 ROCK/サーティー・ロック」では、NBCが放送するバラエティ番組「ガーリー・ショー」の舞台裏が描かれていきます。と言っても、この「ガーリー・ショー」は架空のバラエティ番組。「ガーリー・ショー」の放送作家チーフであり、物語の主人公である30代半ば女子、リズ・レモンをはじめ、登場人物たちは全員フィクションの国の住人なのです。このような“おことわり”をはじめにするのは「30 ROCK/サーティー・ロック」の作品世界があまりにもリアルだから。事実、「ガーリー・ショー」の撮影が行われている(という設定の)スタジオは、ニューヨークのロックフェラー・センターに本当にあるNBCのスタジオ。劇中には、スタジオのあるNBC本社内の様子はもちろん、ビル近辺の光景もふんだんに盛り込まれています。また、業界内幕モノだけに、旬の時事&エンタメネタも満載。登場人物同士で「俳優の○○が〜」、「政治家の○○が〜」なんて会話を交わすのが日常茶飯事となっています。その上、ウーピー・ゴールドバーグやアル・ゴア元副大統領、有名コメディアンのコナン・オブライエンらが茶目っ気たっぷりに本人役で登場したりもするものですから、虚実のごちゃまぜ感が倍増。ちなみに、「30 ROCK/サーティー・ロック」のファンは業界内に多く、ジェニファー・アニストンやマット・デイモンも(本人役ではありませんが)ゲスト出演しています。とは言え、アメリカTV界の内幕なんて縁遠くて…という方もいるかもしれません。そんな方には、ぜひ主人公の放送作家・リズに注目していただきたいところ。30代半ば、独身、キャリアは○、私生活は×のリズは、感情移入せずには見られない等身大のヒロイン。5番街を颯爽と歩いて職場に通勤するも、アパートに帰れば夕飯をレンジでチン。無駄に横暴なわりに、時折真っ当なことを言うから余計にタチが悪い上司やクセ者揃いの番組スタッフ、さらにはトラブルばかりを持ち込んでくる番組のレギュラータレントたちに翻弄され、気づけば毎日孤独死の心配ばかり…というリズの奮闘が涙ぐましい女子ドラマとしても楽しめます。演じるティナ・フェイは、「30 ROCK/サーティー・ロック」の主演女優兼脚本家兼製作総指揮でもあるスーパーウーマン。今年のアカデミー賞授賞式で、ロバート・ダウニーJr.共々脚本賞を紹介していたインテリ美女、と言えば思い出される方も多いでしょうか。<セル>「30 ROCK/サーティー・ロック シーズン1DVD-BOX1」価格:12,600円(税込)発売日:8月25日(水)「30 ROCK/サーティー・ロック シーズン1DVD-BOX2」価格:9,450円(税込)発売日:9月29日(水)<レンタル>「30 ROCK/サーティー・ロック」シーズン1Vol.1〜4:8月25日(水)レンタル開始Vol.5〜7:9月29日(水)レンタル開始発売元:デイライト/フジテレビ販売元:TC エンタテインメントFilm © 2006/2007 Universal Studios. All Rights Reserved.Packaging Design © 2010 DAYLIGHT INC./Fuji Television INC.All RightsReserved.■関連作品:30 ROCK/サーティー・ロック [海外ドラマ]© 2006/2007 Universal Studios. All Rights Reserved.
2010年08月12日世界的ヒットを飛ばしたハリウッドのラブファンタジーのアジア版『ゴースト もういちど抱きしめたい』の製作報告会見が8月3日(火)、東京・六本木のグランドハイアット東京で行われ、W主演の韓国人俳優、ソン・スンホンと女優、松嶋菜々子らが出席した。デミ・ムーアと故パトリック・スウェイジが出演したオリジナル版『ゴースト〜ニューヨークの幻』は、1990年に公開。死んでゴーストとなった男が愛する女性を守ろうとする純愛ストーリーがウケて、日本では観客動員400万人、興収58億円の大ヒットを記録。世界興収は5億ドル超と一大ブームを巻き起こした。リメイク版製作の経緯について、一瀬隆重プロデューサーは「4年前、ロスのパラマウント社に呼ばれて日本映画の面白い企画について聞かれ、とっさにアジア版『ゴースト』を思いついた」と説明した。日本版では、ニューヨークから東京に舞台を移し、松嶋さん演じるやり手の女社長・七海が命を落としてゴーストとなり、スンホンさん演じる最愛の恋人で、陶芸家を目指す韓国人青年・ジュノのそばにとどまるという、男女逆転の設定とされた。2人以外の主要キャストは、ウーピー・ゴールドバーグが演じた2人の間を取り持つ霊媒師を樹木希林、ほかに鈴木砂羽、宮川大輔、黒沢かずこ(森三中)ら。監督は日本テレビで数々のドラマを手掛けてきた大谷太郎氏が初メガホンを取った。松嶋さんとスンホンさんの2ショットはこの日が初お披露目。スンホンさんは「米国版を観て育った世代なので、このお話をいただいて本当に嬉しかった。出演を決めたのは松嶋さんの存在が大きく、ぜひ共演してみたいと思った」と日本映画初出演を即決。松嶋さんとの初共演について「優しく美しく、弱音を吐かずに一生懸命仕事をする方。本当に家族のように親切にしていただいた。最初に初めて出会うシーンを撮影したとき、本当に美しいと思ったので、美しいと感じる“演技”をしないでそのまま感じた通りにやった」と絶賛。「キスシーンに食事をしないで臨んだら、お腹が鳴ってしまい、申し訳なかったです」とイケメンらしからぬエピソードを明かし笑いを誘った。一方の松嶋さんも、「私も同じようにキスシーンのときにお腹が鳴ってしまって、聞こえたかな?って」と同じ“失敗談”を告白。「ひとつひとつ、大事なシーンが続くので、食事をしたいと思わなくて、休憩を取らず、このまま撮ってほしい、と思った1か月半でした」と充実した笑顔を見せた。スンホンさんについては「紳士で礼儀正しく品があって女性に優しい。芸術家の繊細な部分を体で表現できる方だと思った」。撮影中のエピソードを聞かれると、「1日1回はスンホンさんに韓国語で挨拶をするコミュニケーションをとってみた。またね、とか簡単なものですが。スンホンさんはいつも優しい笑顔を返して下さいました。でもちょっと苦笑いでした」と明かし、会場の笑いを誘っていた。『ゴースト もういちど抱きしめたい』は11月13日(土)より公開。(photo/text:Yoko Saito)■関連作品:ゴースト もういちど抱きしめたい 2010年11月13日より公開
2010年08月03日スリルやアクションより大事な基準……女性が選ぶ「2」の方が面白い映画「1」を観て面白かったら、どうしても「2」には期待してしまうもの。そうした期待に応えられず、厳しい評価を受けてしまった映画もありますよね。しかし、二作目といえども、期待を裏切らずに面白いと評価された作品もあるはず。そこで、20代を中心とした女性546名に「2」の方が面白いと思った映画を尋ねてみました。>>男性編も見るQ. シリーズものの洋画で「2」の方が面白いと思った映画は?(単数回答)1位『天使にラブ・ソングを』シリーズ13.6%2位『ホーム・アローン』シリーズ12.3%3位『ターミネーター』シリーズ9.7%4位『スパイダーマン』シリーズ8.6%5位『シュレック』シリーズ6.0%■役者さんの演技に満足した人は……・『ホーム・アローン』シリーズ:「主演のカルキンくんとおばさんの関係がほのぼのしていて印象深い」(27歳/鉄鋼/財務)・『ホーム・アローン』シリーズ:「好きなシーンが多かった。あと、マコーレー・カルキンくんの成長に感激」(26歳/卸/財務)・『ターミネーター』シリーズ:「面白かったのは、なんと言っても戦闘シーン。シュワちゃんの演技は、本当に迫力があった」(24歳/金属/秘書・アシスタント)・『天使にラブ・ソングを』シリーズ:「主演のウーピー・ゴールドバーグの演技が、前作にも増して迫力があった」(27歳/ホテル/営業)■前作を超える面白さに満足した人は……・『天使にラブ・ソングを』シリーズ:「『1』を観て面白かったので、期待をして観たが、その期待にちゃんと応えてくれた」(25歳/医薬品/研究開発)・『天使にラブ・ソングを』シリーズ:「最初の作品が面白いと続編にとても期待して観てしまうが、その期待を裏切られず作品に引き込まれた」(29歳/飲食/サービス)・『ホーム・アローン』シリーズ:「前作が面白かっただけに、続編も期待していた。その期待通り、スピード感があり、吸い込まれた」(27歳/IT/サービス)・『ゴッドファーザー』シリーズ:「続きを楽しみにしていたが、期待していた以上に面白かった」(23歳/精密機器/研究開発)・『スパイダーマン』シリーズ:「新しいキャラクターに加え、新たな展開で、期待以上のものでした」(27歳/精密機器/秘書・アシスタント)・『バック・トゥ・ザ・フューチャー』シリーズ:「話の展開が見事で面白かった」(26歳/不動産/秘書・アシスタント)・『メン・イン・ブラック』シリーズ:「セットがオシャレでカッコよくなっていた」(27歳/通信/営業)■この映画で続編を見直したという人は…・『スパイダーマン』シリーズ:「続編は期待はずれが多い中で、スパイダーマン『2』と『3』は期待を裏切らず、面白かった」(27歳/アパレル/営業)・『天使にラブ・ソングを』シリーズ:「シリーズものには期待していなかったが、『天使にラブ・ソングを』は内容が良く、続編のほうが面白かった」(24歳/旅行/販売)・『ミッション:インポッシブル』シリーズ:「なんとなく『2』や続編はつまらないイメージがあったが、『ミッション:インポッシブル』シリーズは面白かった」(23歳/卸/秘書・アシスタント)総評1位、2位を飾った『天使にラブ・ソングを』シリーズ、『ホーム・アローン』シリーズはどちらもユーモアのある映画。制作費のかかったCGや派手なアクションより、笑いあり涙ありのドラマを好む女性の姿が伺えました。出演者の演技に対するコメントも多く、ストーリー展開はもちろん役者の雰囲気や役どころを重視するのも女性ならではの視点かもしれません。(文・高木亮介)調査時期:2010年2月5日~2月10日調査対象:COBS ONLINE会員調査数:女性546名調査方法:インターネットログイン式アンケート■関連リンク【女性編】コミック原作の実写映画ランキング【女性編】最も感動した90年代のアカデミー作品賞受賞映画ランキング「試写会が当たる!映画情報満載の『コブタメ』をチェック」完全版(画像などあり)を見る
2010年02月24日20日に自宅で倒れ、32歳の若さで急逝したブリタニー・マーフィ。訃報が流れた直後、Twitterで哀悼の意を表した元恋人のアシュトン・カッチャーに続き、かつて彼女と共演した俳優たちが次々と追悼コメントを発表している。まずは、互いにとって出世作となった『クルーレス』で共演したアリシア・シルヴァーストーン。「訃報を知り、とても悲しんでいます。彼女はとても才能があり、温かく優しかった」と言い、10代の多感な時期を共に過ごしたブリタニーに「一緒にいろいろな経験をしたので、心が通じ合っていると感じていました。どうぞ安らかに」と語りかけた。『17歳のカルテ』で共演したウーピー・ゴールドバーグも「私たち俳優にとって、映画業界にとって、そして何よりもご家族にとって、ひどく大きな喪失です」とコメント。ブリタニーと同じく子役からキャリアをスタートし、いまは『ニュームーン/トワイライト・サーガ』などで大人の女優へと成長しつつあるダコタ・ファニングは、9歳のときに『アップタウン・ガールズ』で共演したブリタニーについて「年齢は離れていたけど、すごく仲良しになりました。彼女は優しくて子供のような心を持った人でした。彼女がいなくなって寂しい。(中略)大好きよ、ブリタニー」と心のこもったお悔やみのコメントを発表した。ブリタニーを知る人々が必ず言及するのが彼女の優しさ。4年前に『シン・シティ』キャストの一員として来日記者会見に登場した彼女の姿を思い出す。『レスラー』以前で、まだ低迷中だったミッキー・ロークが自由奔放ぶりを発揮し、みながもてあまし気味だったのだが、そんな彼の相手を会見中ずっとしていたのがブリタニーだった。あまりにも突然の悲劇に、家族も友人たちもショックを隠し切れない様子。心から御冥福をお祈りいたします。(text:Yuki Tominaga)彼女の最新作で全米では今月4日に公開されたばかりの『2ROOMS トゥー・ルームス』(原題:『Across the Hall』)の一幕。© Splash/AFLO■関連作品:ラーメンガール 2009年1月17日よりテアトル新宿にて公開© 2008 Digitalsite Corp./Media 8 Entertainment■関連記事:ブリタニー・マーフィ、自宅で倒れ32歳の若さで急死日本生まれ、ハリウッド風味の一杯のラーメンが元気をくれる『ラーメンガール』一杯のラーメンが運命を変える!『ラーメンガール』試写会に5組10名様ご招待
2009年12月24日昨年、すい臓がんを患っていると公表し、闘病中だったパトリック・スウェイジが14日、ロサンゼルス近郊の自宅で亡くなった。享年57。スウェイジの代理人は「パトリック・スウェイジは過去20か月間の闘病の末、家族に見守られながら安らかに眠りにつきました」と声明を発表した。スウェイジは昨年1月にすい臓がんの4期と診断され、化学療法を受けていた。経過は良く、昨年9月にはガン撲滅運動「Stand Up to Cancer」に参加、今年からスタートしたTVシリーズ「The Beast」(原題)に主演するまで回復した。治療を続けながらの撮影だったが、病状の悪化によりシリーズは13話で打ち切りとなっていた。バレエダンサーとしてキャリアをスタートさせたスウェイジはブロードウェイの舞台からハリウッドへと活躍の場を移し、1983年にフランシス・フォード・コッポラ監督の『アウトサイダー』で注目を浴び、1987年の『ダーティ・ダンシング』で人気を不動のものにした。彼にとって最大のヒット作であり代表作『ゴースト/ニューヨークの幻』(’90)で共演したデミ・ムーアは「あなたは多くの人に愛されました。そしてあなたの光は私たちを永遠に照らし続けるでしょう」とコメントを発表。同じく同作の共演者であるウーピー・ゴールドバーグは「私は『ゴースト/ニューヨークの幻』のメッセージを信じています。これからも彼はいつもそばにいてくれるでしょう」と話している。TVインタビューで病に倒れた気持ちを聞かれて「とても怖いし、怒りもある。なぜ僕が?と思っているよ」と正直に答えながら、希望を捨てずに闘病していた彼の冥福を、心よりお祈りいたします。(text:Yuki Tominaga)今年1月、「The Beast」に出演した際のパトリック。© Splash/AFLO
2009年09月16日