36歳のイタリア人男性が、新型コロナウイルス、サル痘、HIVに「三重感染」してしまったと、英Mirrorなどが報じている。世界で初めて確認されたケースだという。Mirrorによれば、男性は6月にスペインへ旅行にでかけ、帰国後に発熱、咽頭痛、疲労感、頭痛といった新型コロナウイルス感染症の代表的な症状が出始めた。男性は、これまでに新型コロナウイルスワクチンを2回接種していた。検査の結果、新型コロナウイルスの陽性反応が出たため療養に入ったが、しばらくすると体に小さな水疱が多数発生していることに気づいたという。その後男性はサル痘と診断された。さらに入院治療中に受けた検査で、HIVも陽性であることが判明したとMirrorは伝えている。彼の症例は、国際的な感染症専門誌「Journal of Infection」に掲載された。サル痘と新型コロナウイルス感染症は同時に発症する可能性があるため、インフルエンザウイルスや新型コロナウイルスの陽性反応が確認されたからといって、サル痘に感染した可能性を排除してはならないとする注意喚起が行われた。
2022年08月26日80年代のイギリスを舞台にHIV/エイズに翻弄されるゲイの若者たちの10年を描いた海外ドラマ「IT’S A SIN 哀しみの天使たち」。先日発表された英エンパイア誌、英ガーディアン紙それぞれが選ぶ“2021年テレビ作品”第1位となり、米ニューヨーク・タイムズが選ぶ“2021年テレビ作品ベスト10”にも選出されるなど高い評価を獲得している本作から、主演オリー・アレクサンダーが日本のためにオンラインで応じてくれた貴重なインタビューが初公開された。まずは本作の舞台となる1980年代が、1990年生まれのオリーにとってどのような時代だったか問われると、「90年代から00年代前半に子ども時代を過ごした私個人的には、自分が体験できなかった時代ということもあり、80年代はスーパークール(=とってもかっこいい)だと思っていました。電子音楽やシンセサイザーなどぶっ飛んだ文化が主流でしたし、インターネットが普及する前、本格的なデジタル時代が始まる前ですから、そういった意味でもノスタルジーを感じますし、愛着を感じます」と80年代に対しての前向きな印象を語る。「英国の80年代といえば、マーガレット・サッチャー(首相)で、彼女は、緊縮財政政策を推し進め、英国社会はその影響を大きく受けました。ですから、国自体は貧しかったのですが、社会的・経済的な活動自体は活発でした」という時代。「ゲイのコミュニティにとって80年代はHIVの蔓延もあって、非常に重要な時代だったと言えます。80年代の当初、HIVという病気に対して一般社会は誤解や偏見を持っていましたし、ゲイやクィアであることの意味を知ったり、彼らに対する理解もまだ進んでいませんでした。“恐れ” が時代を包んでいた、と言えます。LGBTの人々に対する保護というものは殆どありませんでした」と80年代の実状を明かす。英国で放送開始されてからHIV検査数が記録的に伸び、社会現象を巻き起こした本作。いまの世の中で放送、配信される意味についてオリーは、「社会現象が起こることや、実際に放送される時期に今のようなコロナの状況になっているなんて、撮影段階ではキャスト・スタッフは誰も予想できませんでした。コロナという社会状況があってもなくてもこのドラマが伝える本質は変わりませんが、放送がコロナ禍と重なったことで英国人はこのドラマをより自分事として受け入れることが出来たと思っています。今、皆が死に至るウイルスの蔓延を体験しているからです」と言う。「このドラマは英国内で大きな反響を呼び、様々な意見も交わされました。HIV検査キットの1週間の注文数が史上最高を記録したり。とにかく、これだけの反響があったというのは、信じられないことですね」と本作がもたらした影響の大きさに自身でも驚きを見せる。オリーが演じたリッチーという役柄について、「リッチーと私自身は似ている部分が多いと思います。役者を目指している点、18歳の時にロンドンに移住した点、大きな夢を持っている点など、まさにリンクしています。また、リッチーは常に隠し事を持っていて、自分のセクシャリティを家族に隠していたり、HIV陽性診断を受けた時はそれを隠していました。そういった傾向の大きな原因は、自分のセクシャリティに対する恥の感情だと思います。だから、自分をオープンにすることができない。その感情は、私が若い頃に持っていたものと同じで、私自身もゲイである自分が嫌で、自分ではない他の誰かになろうとしていました」と、自身の役柄へ深い共感を寄せた。また、オリーのソロ・プロジェクトである「Years&Years」の約3年半となる新作アルバム「NightCall」が1月21日より発売されたが、オリーはリッチーを演じた経験を通してアーティスト活動にも影響があったことを明かしている。「このドラマでリッチーを演じることは、アーティストとして、これまで持っていなかった創作プロセスを与えてくれました。陽気で人生を謳歌したいという彼の役作りは簡単ではありませんでしたが、とても楽しかった。撮影現場では80年代の素晴らしい音楽をよく聴いていたのですが、そこからインスピレーションややる気を得ることができました。このドラマが持つ強力なメッセージ性にも影響を受けましたし、とても素敵な撮影チームや共演者からの影響ももちろんあります。ドラマの様々な要素から、とてもいい影響を得ることができました」と、リッチー役を通して俳優だけでなくアーティストとしても成長したことを明かしている。「Years & Years」の「NightCal」海外ドラマ「IT’S A SIN 哀しみの天使たち」はスターチャンネルEXにて全話独占配信中(全5話)。オリー・アレクサンダーによる「Years & Years」新作アルバム「NightCal」国内盤CDは2月16日(水)より発売、輸入盤&デジタルは発売・配信中。(text:cinemacafe.net)
2022年01月24日1980年代のイギリスを舞台に、HIV/エイズに翻弄されるゲイの若者たちを描いたドラマ「IT’S A SIN哀しみの天使たち」がAmazon Prime Videoチャンネル「スターチャンネルEX -DRAMA & CLASSICS-」にて独占初配信開始。これを記念し、主演を務めた「Years & Years」のオリー・アレクサンダーが作品の見どころを語ったインタビュー映像が到着した。主人公であるリッチー役を演じたオリーは、自身の役どころについて「人生を謳歌しており、夢は役者になることと常に大きな夢を描いている人物です。この作品で描かれるのは自分が何者かを模索する若者たち」と、本作のテーマ性とあわせて語り、物語の重要なポイントについては「僕自身がゲイとして初めて知る歴史が描かれています。脚本を読んだ時、主人公たちの恐怖や困惑、個性を模索する姿に共感できました。エイズ危機が何百万もの人たちに与えた衝撃は痛みを伴うけど、忘れてはいけないんです」と深い共感を示した。さらに、本作で描かれているHIVについて「今でもHIVについて誤解が多い」と言う。「当時の人々は完全に混乱していて、理由も分からずに姿を消したり亡くなった人たちがいました。同性愛への嫌悪感や偏見によって、恐怖心が政府のトップからメディアにまで広がりました。そんなに昔の出来事ではないのが本当に衝撃的」と当時の混乱とあわせて言及。「少なくとも英国に関して言えるのは、長い闘いの末にLGBの人たちの権利は守られています。トランスジェンダーはいまだに守られていない。一方でクィアについてはメディアによって認知度が高まってはいる。だけどまだ世界的に見ると、ただ自分として生きているだけで、差別や迫害され苦しんでいる人たちが多くいます」と現在の課題についても触れた。そしてドラマの製作現場については、「限られた時間で協力し合ってすばらしいドラマを作っています。その中に僕がいるなんて信じられません」と語っている。本作の製作総指揮・脚本はイギリスの人気長寿ドラマ「ドクター・フー」でシーズン初期から脚本・製作総指揮を務め、ヒュー・グラント&ベン・ウィショー出演の傑作「英国スキャンダル ~セックスと陰謀のソープ事件」でエミー賞にノミネートされた名匠ラッセル・T・デイヴィス。これまでに「Queer as Folk」(原題/1999)、「Cucumber」(原題/2015)など多くの作品で同性愛を描いてきた彼が、80年代のロンドンでは謎の病だったHIV/エイズを通じて、ゲイの若者たちが偏見、恐れ、不安、死に共に立ち向かう姿を描いた。デイヴィス自身は1981年当時18歳で、日に日にエイズの恐怖が身近に迫って来る恐怖を感じたという実体験をベースにリサーチを重ねたことで生まれた、真に迫った内容になっている。<配信および放送情報> 海外ドラマ 「IT’S A SIN哀しみの天使たち」(全5話)【配信】Amazon Prime Video「スターチャンネルEX -DRAMA & CLASSICS-」<字幕版> 8月17日(火)より配信開始8月17日(火)より第1話を期間限定無料配信【放送】BS10 スターチャンネル<STAR1 字幕版>9月15日(水)より毎週水曜23時~ほか、9月12日(日)20時~第1話先行無料放送(text:cinemacafe.net)
2021年08月18日「Years & Years」オリー・アレクサンダーが主演、1980年代のロンドンを舞台にHIV/エイズに翻弄されるゲイの若者たちを描いたドラマ「IT’S A SIN 哀しみの天使たち」がAmazon Prime Videoチャンネル「スター チャンネルEX -DRAMA & CLASSICS-」で8月17日(火)より国内独占で初配信。鮮烈な予告編と場面写真が解禁となった。■ 米TIME誌「2021年1番にチェックすべきドラマ」が早くも日本初上陸1980年代ロンドンに生きるゲイの若者たちが、HIV/エイズに関する正しい情報と理解が少ない当時の社会に翻弄されながらも、お互いを支えあいながら生きる様を描き、空前の大ヒットを引き起こした本作。先鋭的&革新的な作品ラインアップで知られるイギリスの放送局・チャンネル4で公開されるやいなや、同局史上“最も一気見(ビンジ)されたシリーズ”に。なんと、イギリスでは本作の放送・配信後の1週間でHIV検査数が記録的な回数に達するという社会現象へと発展、空前のムーブメントを引き起こしている。さらにHBO MAXが製作に参加し、北米での配信も行ったことからその勢いは世界中へ波及。米誌「TIME」は「2021年1番にチェックすべきドラマ」と賞賛し、米紙「USAトゥデイ」も「2021年のベストドラマ」と称えた。そんな話題作が早くも日本に上陸する。■ 「Years & Years」のオリー・アレクサンダーをはじめゲイを公表している役者を起用主人公リッチーを演じるオリー・アレクサンダーは世界的人気ミュージシャン「Years & Years」としての活動でも知られ、LGBTQ+アクティビストとしても活躍。『ゴッド・ヘルプ・ザ・ガール』『ライオット・クラブ』など映画出演の経験もあるオリーが、音楽同様に豊かな表現力で魅力たっぷりの演技を見せている。さらに「恋人、敵、犯罪者、聖人などは演じるものだが、ゲイというものは演じるものではない」という製作総指揮ラッセル・T・デイヴィスの信念のもと、ゲイのキャラクターには実生活でもゲイを公表している俳優を起用、ゲイ・コミュニティに集う若手のキャスト陣の好演も必見だ。そして脇を固めるのは『ゴーン・ガール』のニール・パトリック・ハリスや『ホビット』シリーズのスティーヴン・フライらベテラン俳優陣も揃う。■「クイーン」「ワム!」ほか80年代音楽にも大注目、エルトン・ジョンとのコラボも本作の原題「IT’S A SIN」は劇中にも流れる「ペット・ショップ・ボーイズ」の同名曲(邦題「哀しみの天使」)が由来になっており、オリーによる「Years & Years」も同曲をカバーし、リリースしている。放送後には本作を見て感動したエルトン・ジョンが、オリーに連絡しイギリスのグラミー賞ともいわれる「ブリット・アワード」においてコラボパフォーマンスを披露したことでも大きな話題になった。また、BGMには「クイーン」「カルチャー・クラブ」「ワム!」「ユーリズミックス」など当時のゲイ・コミュニティでも特に支持されていた80年代の人気ポップスが満載。それぞれのシーンに合った楽曲が流れ、ドラマを痛快に盛り上げるなど、音楽にも大注目。解禁となった「IT’S A SIN」が彩る予告編映像には、リッチーほか、メインキャラが希望を胸にロンドンへ向かう姿や、HIV/エイズの到来に困惑するシリアスな場面、彼らの友情などが詰まった期待が高まる映像となっている。■「ドクター・フー」のクリエイター、ラッセル・T・デイヴィスが実体験をもとに脚本化製作総指揮・脚本はイギリスの人気長寿ドラマ「ドクター・フー」でもシーズン初期から脚本・製作総指揮を務め、ヒュー・グラント&ベン・ウィショー出演の傑作「英国スキャンダル ~セックスと陰謀のソープ事件」でエミー賞にノミネートされた名匠ラッセル・T・デイヴィス。これまでに「Queer as Folk」(原題/99)、「Cucumber」(原題/2015)など多くの作品で同性愛をテーマにしてきた彼が、80年代当時の謎の病HIV/エイズが席巻するロンドンを舞台に、ゲイの若者たちが偏見、恐れ、不安、死に共に立ち向かう姿を描いた。彼自身1981年当時は18歳で、日に日にエイズが身近に迫ってくる恐怖を感じたという実体験をベースにリサーチを重ねたことで生まれたドラマに注目だ。(text:cinemacafe.net)
2021年07月08日ルイ・ヴィトンはこのたび、U2のボノと国際NGOであるDATAのボビー・シュライバーが発起人となり、エイズ対策に取組むために2006年に設立された非営利団体(RED)とのコラボレーションアイテム第2弾を発表いたしました。「Louis Vuitton I (RED) トレイナー」の販売を通じて(RED)の活動を支援できることを誇らしく思います。本製品を1点ご購入いただくごとに、200ドルが、(RED)の活動を支援するために、「グローバルファンド(世界エイズ・結核・マラリア対策基金)」に寄付されます。「LVトレイナー」は、ヴァージル・アブローがルイ・ヴィトン メンズ アーティスティック・ディレクターとして初めて手掛けた2019春夏ショーで登場して以来、現在にいたるまでルイ・ヴィトンを象徴するスニーカーとなっています。どことなく懐かしさを感じさせるシルエットに、バスケットボールシューズから着想を得たラインがアクセントとなった「Louis Vuitton I (RED) トレイナー」は、ホワイトのレザーにモノグラム・モチーフをエンボス加工でデザインし、パイピングとディテールにレッドカラーを採用。ソールには、モノグラム・フラワーをあしらいデザインのアクセントに。イタリア製の「Louis Vuitton I (RED) トレイナー」は、ルイ・ヴィトンのコードを随所に配しながら、(RED)の個性とパワフルなメッセージが感じられる革新的な1足に仕上がっています。スニーカー「Louis Vuitton I (RED) トレイナー」は、12月1日よりヨーロッパおよびアメリカでの発売を皮切りに、順次世界各地のルイ・ヴィトン ストアにて展開予定です。(日本発売未定)(RED)(R)について(RED)は、非常事態を表す色である「赤」にちなんで名付けられました。(RED)は、企業と消費者の力を結集して、人類の健康を脅かす最大の緊急事態の1つであるエイズ対策に取組むために2006年に設立されました。現在、新型コロナウイルスの蔓延によりエイズ対策の進行が遅れるという脅威の中で、(RED)は、アイコニックな国際ブランドをパートナーに迎え、(RED)という共通ブランドを掲げた製品/サービスの開発・販売を通じて「グローバルファンド(世界エイズ・結核・マラリア対策基金)」の資金集めに貢献することにより、エイズと新型コロナウイルスという2つの深刻な感染症の世界的大流行と戦っています。(RED)はこれまでに、主としてエスワティニ、ガーナ、ケニア、レソト、ルワンダ、南アフリカ、タンザニア、ザンビアにおけるHIV/エイズ対策支援のために、「グローバルファンド」への寄付金として6億5,000万ドル以上を集めてきました。この集められた寄付金は、管理費を差引かれることなく100%が現場での活動に充てられます。【お問合せ先】ルイ・ヴィトン クライアントサービス0120-00-1854#LouisVuitton企業プレスリリース詳細へ本記事に掲載しているプレスリリースは、株式会社PR TIMESから提供を受けた企業等のプレスリリースを原文のまま掲載しています。FASHION HEADLINEが、掲載している製品やサービスを推奨したり、プレスリリースの内容を保証したりするものではございません。掲載内容に関するお問い合わせは、株式会社PR TIMES()まで直接ご連絡ください。
2020年11月30日ルイ・ヴィトン(LOUIS VUITTON)が、エイズ撲滅運動をサポートする「Louis Vuitton I (RED)」パフュームド キャンドルを10月9日に発売。「Louis Vuitton I (RED)」パフュームド キャンドル(2万5,000円)© Louis Vuittonルイ・ヴィトンは、消費者の力を集結しチャリティーの大きな推進力に変えることを目的に、U2のボノと国際NGOであるDATAのボビー・シュライバーが発起人となり、2006年に設立された非営利団体(RED)とパートナーシップを締結。今回発売する「Louis Vuitton I (RED)」パフュームド キャンドル(2万5,000円)の開発・販売を通じて(RED)の活動を支援。1点購入するごとに、60ドルが「グローバルファンド(世界エイズ・結核・マラリア対策基金)」に寄付される。「Louis Vuitton I (RED)」パフュームド キャンドルは、メゾンのインハウス・マスター・パフューマーであるジャック・キャヴァリエ=ベルトリュードによる調香。レッドカラーにインスピレーションを求め、最高級の天然香料を厳選し、愛や自由、温もり、清らかさという普遍的な価値が呼び覚ます感動を、嗅覚で体験するための香りを完成させた。甘さの中にペッパーの刺激を秘めたピオニーのフローラルノートが、弾むようにジューシーなラズベリーと溶け合い、このキャンドルに火を灯すことで、調和、楽観主義、感動的な喜びに満たされる。強い個性を主張しながらも、ニュアンスに富んだ香り。「Louis Vuitton I (RED)」パフュームド キャンドル(2万5,000円)© Louis Vuitton容器デザインはマーク・ニューソン。キャンドルを大胆でアイコニックなオブジェへと変身させた。ハンドメイドのユニークな形状のホワイトセラミックの容器に、メゾンの象徴的な素材であるヌメ皮のハンドルが備わり、持ち運びやすさも考慮。乳白色のワックスと、ハンドペイントで鮮やかなマットレッドにコーティングされたウィック(芯)とのコントラストが印象的。熟考の末に選ばれた、華やかで濃厚なレッドカラーが施されたメタル製リッド(上蓋)は、キャンドルの蓋としても、キャンドルの下に敷くベースとしても使用できる。また、このレッドカラーはパッケージにも用いられ、キャンドルと(RED)、そしてエイズ対策運動との繋がりを視覚的に示すアイコンにもなっている。本製品は、10月9日より、世界各地のルイ・ヴィトン ストアおよび公式サイト(louisvuitton.com)にて数量限定販売される。
2019年10月10日HIV/エイズと聞いて「死」を連想する人は近ごろでは少ないだろう。だが20数年前ならそうはいかなかった。その時代に死んでいったのは、イギリスのロックバンド クイーンのフレディ・マーキュリー、アーティストのキース・ヘリング、学者のミシェル・フーコー、俳優のジャック・ドゥミなどの著名人を含む多くの人々。社会派の映画を紹介する『GOOD CINEMA PICKS』では今回、そんな時代のエイズ問題を見て見ぬふりをする政府や、抗エイズ新薬の研究結果を出し渋る製薬会社と闘ったアクティビストたちを、ドキュメンタリーのようにリアルに、ハウスミュージックのビートを織り交ぜながら描いた映画『BPM ビート・パー・ミニット』をピックした。エイズ有効な薬が出回るようになったのは、1995, 1996年になってからだった。それまでは、HIV/エイズに対する理解が世界的になく、同性愛者に対する偏見が根強かったため「エイズ=ゲイ、薬物使用者、刑務所に服役している者、セックスワーカーの病気」と考えられており、対応が見送られてばかり。そんな状況下で生き残った者として、これ以上苦しむ人が増えないように、そして偏見をなくそうと立ち上がったのが、当事者を中心とした若者たち。ショーンが劇中でそう話していたように、もし自分が死んでしまったら遺灰をデモで蒔くような“政治的埋葬”を望む者たちも少なくなかったというくらいに、活動には命が捧げられていたのだという。なるべくワンテイクで撮り、“リアルさ”を追求した「ドキュメンタリーのように思えた」。そんな感想がこの映画に多く寄せられている。監督を務めたロバン・カンピヨ氏は、なるべく作り込みすぎない作品にしようと、ワンテイクで撮れるように指揮していたという。監督本人も、同作の舞台と同時代にACT UPに参加しており、その記憶から当事者たちを被害者として描くのではなく、“闘うアクティビスト”として描くことにこだわった。だがその一方で、当時は白人ばかりであったACT UPに、劇中では黒人を登場させるなど「包括的さ」の願いを込めた脚色がされているとも話している。(参考:VICE)また、一般的につまらないとされる「議論を交わすシーン」を、同作の重要なポイントとして幾度も入れているところが監督の挑戦といえるだろう。メンバーが過激な抗議行動に出たあと、それが正しいことだったのかを振り返って話し合ったり、デモでのアプローチの仕方を提案しあったりなど、活動の意味を再確認しながら、具体的にどう活動を進めていくべきなのかを真剣に議論している様子が見られる。▶︎オススメ記事・8作目:摂食障害、セクシュアリティ、鬱。ティーンエイジャーの友情と葛藤をパンクに描いた映画『チーム・ハリケーン』|GOOD CINEMA PICKS・7作目:偽善的な世の中に波紋を起こす。「命を奪うことを楽しむ人間」の姿を非批判的に描いた映画『サファリ』|GOOD CINEMA PICKSText by Shiori KirigayaーBe inspired!
2018年03月18日日本では毎年1500人前後の新たなHIV感染者が出ている。その感染者数の2/3は東京都で確認されているという。これは驚くべき数ではないだろうか。HIV/エイズ*1が世界的に問題となってから30年経った現在でも、恥ずべきことに人々の間に十分な知識があるとはいえず、HIV感染者は偏見の目で見られることも少なくない。そこで毎年約2500人が新たにHIVに感染しているというカナダでは、「HIVに感染した(HIV陽性の)シェフの作った料理を出されたら食べますか?」というインターネット調査が行われた。実施したカナダのHIV・エイズ患者のケアセンター「Casey House」(ケイシーハウス)によると、「食べる」と回答したのは1633人のうち、わずか半数。そんな危機感な現状に対して何かできないかと考えたケイシーハウスは、とあるレストランの計画にたどり着く。(*1)HIVは「ヒト免疫不全ウイルス」と呼ばれる。また、エイズはHIVによって引き起こされる病気の総称。「HIVは食事で感染しない、ということを伝えなきゃいけないと思った」と、ケイシーハウス代表のジョアンナ・サイモンは言う。「素晴らしい食べ物を作りだす情熱」に加えて、さらに“もうひとつの共通点”を持った14名がカナダ・トロントに集結した。レストランの名前は「June’s HIV+ Eatery」(ジューンのHIV陽性レストラン)。シェフを務めた人たちは全員HIV陽性で、同レストランは2日間限定のポップアップとしてオープンしたのだ。@juneseatery #smashstigma amazing success. We are sold out all nights but you can donate @ #contractkindness #compassion pic.twitter.com/LnMvmyUfRX— Martha Turner (@marthaturner1) 2017年11月7日#smashstigmaは素晴らしい成功だった。チケットは完売したけどまだケイシーハウスに寄付はできるよGreat evening to #smashstigma @caseyhouse pic.twitter.com/e5tfb0OlV8— Susan mullin (@susanfmullin) 2017年11月9日#smashstigma(汚名を返上する)にはうってつけの素晴らしい夜だ ※動画が見られない方はこちら料理は前菜、サラダ、メイン、デザートという4品のコース。地元のPR会社とチームを組み、銀行がスポンサーとしてバックアップしてくれた。そのおかげもあって、あっという間に200席は完売し、レストランは大成功を収めた。HIV感染者の彼らがもっとも傷つくのは「事実ではないことで着せられる汚名」と、ジョアンナ。誤った情報を信じ込んでいる人は、罪の意識も少なく、その素直でストレートな誤解が患者たちの心を深く傷つけている。このレストランでは、正しい認識を広めるとともに、HIV感染者たちの「#smashstigma」(汚名を返上する)ことを目的としていたのだ。Photo by Bensimon Byrne14名のシェフたちが身につけたエプロンには、彼らがこれまで受けたであろう不名誉を想像されるフレーズの数々が綴られていた。Photo by Bensimon Byrne来たる12月1日は世界エイズデー。正しい知識を身につけて、HIVに感染しないよう予防を心がけること。この目に見えない「理解」こそが誰かを助け、社会に愛と優しさが増えていくのだろう。***Casey House
2017年11月28日2015年に「HIVに感染している」と衝撃告白したチャーリー・シーンに新しい恋人ができたようだ。その新恋人とは26歳の金髪美女モデル・ジュリア・スタンブラーで、過去にチャーリーが元妻ブルック・ミューラーとの間にもうけた双子のマックスくんとボブくんの世話をしていた。チャーリーとジュリアを引き合わせたのは、なんとブルック。2人の恋を応援しているという。チャーリーとジュリアの関係者は、「2人はウイルス感染を避ける確実な方法があると信じているようです。抗ウイルス剤や避妊具でね。チャーリーが(新薬によって)『血液中からウイルスが検知されない状態』と言っていることも、ジュリアを安心させているみたいです」と「TMZ.com」に語っている。チャーリーがHIV感染者であることから、ジュリアは多くの友だちから別れるように説得されてとても傷付いたとのこと。そういった人たちにジュリアは「無知であり、おびえた世界に生きており、HIV感染者に対するひどいメッセージを送っている」と批判している。また、チャーリーは薬物乱用問題も抱えていたが、その点に関してもジュリアは「いまはクリーンだと信じている」と自信を見せている。というのも、チャーリーが参加しているHIV新薬の治験には、薬物検査も含まれているからだ。(Hiromi Kaku)
2017年06月12日監督自身の実体験をベースに、エイズ活動家団体「ACT UP」での活動を通して、若者たちの恋と人生の輝きを描いた『BPM(Beats Per Minute)』(原題)が、第70回カンヌ国際映画祭にて審査員特別グランプリと国際映画批評家連盟(FIPRESCI)賞のW受賞を果たした。本作は、第61回カンヌ国際映画祭でパルム・ドールを受賞したローラン・カンテの『パリ20区、僕たちのクラス』で脚本・編集を担当し、自身の監督作『イースタン・ボーイズ』では第70回ヴェネチア国際映画祭オリゾンティ部門の最高賞を受賞したロバン・カンピヨ監督の長編第3作目。舞台は、90年代初めのフランス・パリ。エイズの感染による差別や不当な扱いに抗議し、政府や製薬会社などへ変革に挑んだ実在の団体「ACT UP(アクトアップ)」の活動を通して、若者たちの恋と人生の輝きを描く。「ACT UP」のメンバーだったという監督自身の経験が、物語のベースとなっている。明日も知れぬ命を抱える主人公の葛藤、感染者を1人でも減らしたい、友人の命を助けたいという情熱、恋人との限りある愛…。生と死、理想と現実の狭間で揺れ動きながらも、強く生きる若者たち。彼らの生き生きとした表情や行動が、力強くエモーショナルな映像と共に綴られていく。「ACT UP」とは、正式名称を「The AIDS Coalition to Unleash Power=力を解き放つためのエイズ連合」といい、1987年3月にニューヨークで発足したエイズ・アクティビストの団体。エイズ政策に感染者の声を反映させることに力を入れ、差別や不当な扱いに抗議して、政府、製薬会社などに対し、しばしばデモなどの直接行動に訴えることも。現在は全米各地やフランス、インド、ネパールなどにも作られている。現地時間5月28日夜に開催された授賞式で、審査員特別グランプリとして作品名が読み上げられた後、会場からは熱烈なスタンディングオベーションが贈られた。カンピヨ監督は感極まった様子で壇上に上がり、ひと言ひと言、噛みしめながらスピーチ。「この作品は決して1人では成し遂げられませんでした。役者、スタッフの皆さん、プロデューサー、サポーターをしてくださった方々のおかげです。この映画は、知的で力強く、物語としても、グループとしても冒険でしたが、みんなと一緒だからこそできたことです。そしてこの映画祭は、私にとって力強い感情を与えてくれました。この作品は、エイズで亡くなられた方へのオマージュであるとともに、頑張って生きている方々を勇気づけるものでもあります。勇気を持って闘い続けている人、当時命を懸けて(ACT UP)の活動を行った人を想い、この作品を作りました。本当にありがとうございました」と語った。すでに各誌で絶賛を受けており、「Variety」誌では「21世紀、世界的に、中でも特にゲイコミュニティに影を落としたヘルス危機を、アメリカ以外の視点から描いているのは稀で貴重。『フィラデルフィア』や『ダラス・バイヤーズクラブ』のような政治色の強いAIDSドラマと比べて熱が感じられる」と評し、「主人公のショーンとネイサンの優しく互いを支え合うロマンスは、それぞれの人間性の奥深い部分を見せてくれる」とコメント。また、「IndieWire」誌は「感動的なラブストーリーであると同時に、社会的活動が無関心な人々の目を覚めさせるためにいかに有効的かを証明していて、政治的にも関心も呼ぶにちがいない!」、「VANITY FAIR」誌では「パルム・ドール候補に挙げられるのも納得!AIDS患者の数が増えているにも関わらず、1980~1990年代のトラウマが薄らいでいってしまっている中、きちんと配給およびマーケティングされることを願っている」と評している。(text:cinemacafe.net)
2017年05月29日ヘンリー王子がケンジントン宮殿の庭園で、HIV・エイズ撲滅のためのチャリティーコンサートを開催した。「SNAP.PA」によると、3,000人の観客を目の前に、王子は19歳のときに初めて旅したアフリカ南部のレソト王国では若者たちが弱く傷つきやすい立場であり、本来“子ども”でいるべき時期を奪われていると語った。「例えば、ある家を仕切っていたのは12歳の女の子だった。弟や妹たちの世話をこなしていたよ」。国民の4分の1がHIVに感染していると言われているレソト王国。必然的に子どもたちが大人の仕事を負担しなければならない状態を嘆いた。ヘンリー王子は2006年にレソト王国のセーイソ王子と共にチャリティー団体「サンタバリー」を設立。「サンタバリー」とはレソトの公用語「ソト語」で「ワスレナグサ」を表し、ダイアナ元妃の好きだった花でもある。「HIVウイルスは無言のまますり抜け、傷口などから入り込む。僕たちはそういったことを伝えていく必要がある。声を上げ、現状に目を向けて恐れない…それがウィルスを撲滅するために僕たちができることだ」とスピーチしたヘンリー王子。「コールドプレイ」、ジョス・ストーン、ローラ・マヴーラなどが参加したコンサートの収益金は、サハラ以南のアフリカのHIV・エイズ感染者の子どもたちのために使われる。「サンタバリー」はこの10年で数万人の子どもたちをサポートしてきた。(Hiromi Kaku)
2016年06月29日57歳という若さで死去した歌手のプリンスさんは、死の半年前にエイズが発症していると知らされていたようだ。90年代にHIVに感染していたというが、宗教上の理由から治療を受けることを拒否し、昨年ついにエイズが発症していたとみられている。エホバの証人の信者だったプリンスさんの友人たちは、ナショナル・インクワイアラー誌に「プリンスさんは調子を崩していました。医師たちは、血球数が異常に低く、体温が平温の37度よりも危険なほどに下がっていると伝えていたみたいです。彼は完全に鉄欠乏症で、とても弱っていて、たびたび方向感覚を失っていました。たまに何か食べましたが、食べても全てをもどしてしまっていました」と語っている。そんな体調が思わしくない中でもプリンスさんは周囲に「神が僕を治癒することができ、そうしてくださる」と話していたという。医師からエイズの事実を知らされた際、その宗教の信者たちはプリンスさんが薬物治療を受けるのを勧めなかったのだという。ある関係者は「プリンスさんは永遠の命を持っていると彼らから言われていましたし、信仰によって治ると信じていました」「ですが、症状がまた戻ってきて、治療を施すにはもう遅い段階でした。夏を過ぎた頃までの命と言われていましたが、彼の免疫システムはとても弱っていました」と様子を説明する。プリンスさんはエイズからくる痛みと臀部の問題のために、オピオイド系の鎮痛剤を取っていたといわれている。また、死の6日前にアトランタ公演を終えプライベートジェットで自宅へと帰る途中、鎮痛剤のパーコセットを過剰摂取し、アヘン剤を解毒する「セーブショット」を投与されていた。友人たちによると、プリンスさんは自身の死を察しており、葬儀のことも計画し始めていたともいわれている。先週検死が行われ、死の原因となる外傷や暴力を振るわれた跡はみられなかったことが確認されている。(C)BANG Media International
2016年04月29日国連児童基金(ユニセフ)は3月14日、HIV検査の短縮化を目指したドローンの利用実験をアフリカ大陸東部に位置するマラウイ共和国(マラウイ)において開始したと発表した。マラウイは国全体のHIV罹患率が10%と高く、2013年時点で推定100万人がHIVを保有していると考えられている。現在は90%の妊婦が自身のHIV感染状況を認識しているなどHIV対策の進展が見られるが、乳幼児が検査や治療を受けられていないケースも存在する。現在、血液サンプルはバイクか地元当局の救急車を使用して運ばれており、燃料費や道路状況、巡回スケジュールなどさまざまな要因からサンプルの輸送に大幅な遅れが生じ、小児用抗レトロウイルス療法の効果を高める上で大きな障害となっている。今回の実験では、地元の保健センターから病院の研究所まで10kmのルートを飛行。今後3月18日まで費用や安全性を含めた実用化の可能性を評価していくとしている。なお、同実験では模擬的な血液サンプルを使用した。現状では血液サンプルを保健センターから研究所まで送るのに平均で11日、結果の返送までに最長8週間を要しているが、ドローンを活用することで検査の待ち時間の削減につながると期待されている。今後、ドローンの実用化が実現すれば、道路輸送などほかの仕組みと並んで、保健システムに組み込まれる見込みだという。
2016年03月15日理化学研究所(理研)と熊本大学は1月18日、エイズ(後天性免疫不全症候群)の原因ウイルスである「HIV-1」が細胞から細胞へと感染拡大する際の新たなメカニズムを解明したと発表した。同成果は、理化学研究所 統合生命医科学研究センター 粘膜システム研究グループの大野博司 グループディレクター、環境資源科学研究センター ケミカルバイオロジー研究グループの長田裕之 グループディレクターと熊本大学 エイズ学研究センター・国際先端医学研究拠点施設(鈴プロジェクト研究室)の鈴伸也 教授らの研究グループによるもので、1月15日付けの米科学誌「Journal of Immunology」に掲載された。免疫系細胞は、細胞膜が細長く伸びた細胞膜ナノチューブ(TNT:Tunneling NanoTube)を作り、離れた2つの細胞を物理的に連結して、細胞間で物質交換を素早く確実にやりとりする機能を持っているが、この性質を逆手に取り、エイズウイルスなどのウイルスやウイルスの病原タンパク質が細胞から細胞へと移動することで、感染を拡大させたり、免疫機能を抑制して病態を悪化させたりすることが知られている。HIV-1は、CD4という表面分子を持つTリンパ球(CD4+Tリンパ球)とマクロファージという2種類の免疫細胞に感染し、これらの免疫細胞の中で増殖。未感染のCD4+T細胞やマクロファージへと感染することで、免疫細胞の機能不全や減少を引き起こす。このようにHIV-1が感染拡大していく経路には、一度HIV-1が感染細胞の外に出て周囲の未感染細胞に感染する経路のほかに、TNTを介してHIV-1が感染細胞から未感染細胞に移る経路が知られていたが、そのメカニズムは明らかにされていなかった。今回の研究では、ヒト血液由来のマクロファージにHIV-1を感染させ、TNTの形成促進を観察した。この結果、ウイルスタンパク質であるNefを欠損した変異HIV-1を感染させるとTNTの形成促進は観察されなかった。一方、HIV-1をCD4+Tリンパ球に感染させても、このHIV-1によるTNTの形成促進は見られなかった。そこで同研究グループは、マクロファージには発現しているが、CD4+Tリンパ球には発現していないTNT形成因子「M-Sec」に着目。マクロファージ細胞株にNefを強制的に発現させるとTNTの形成促進が見られたが、M-Secの発現を抑制したマクロファージ細胞株では、Nefを強制的に発現させてもTNTの形成促進が見られなかったことから、NefによるTNTの形成にはM-Secが必要であることを明らかにした。同研究グループはさらに、理研の化合物バンクを用いて、6800の化合物の中から、M-SecによるTNT形成の抑制活性を指標として、TNT形成を可逆的に阻害する「NPD3064」という化合物を見いだした。この化合物を用いたTNT形成の抑制により、HIV-1の産生は約2分の1に減少したという。このメカニズムが解明されると、HIV-1の感染やそれによる病態形成の詳細がわかり、エイズの治療や発症予防に貢献すると考えられる。さらにTNTの形成阻害薬が、これまでの抗エイズ薬と異なる作用メカニズムにもとづく、新たなエイズの治療薬の開発につながる可能性があると同研究グループは説明している。
2016年01月18日日本ユニセフ協会はこのほど、11月30日にバンコクで発信された「アジアの青少年に広がるHIV感染」についての情報を公開した。今回の情報は、12月1日の「世界エイズデー」にあわせて公開されたもの。ユニセフやUNAIDSなどを含むアジア・太平洋地域の複数機関による「青少年キー・ポピュレーションに関するタスクチーム」が、11月30日に発行した報告書「Adolescents: Under the Radar in the Asia-Pacific AIDS Response」で明らかにした。同報告書によると、新たなHIV感染件数は全体として減少しているものの、感染の高いリスクにさらされているグループ("キー・ポピュレーション"といわれる高リスクグループ)に属する青少年層をみると、その数は増加しているという。特にアジア・太平洋地域の青少年の間で、HIVの感染が水面下で広がっている。2014年には、15~19歳の間で推計5万件の新たなHIV感染が明らかとなったが、これは新規感染数の15%に当たる。特にフィリピンでは、2010年には推計800人だった10~19歳の新たなHIV感染者数が、2014年には1,210人へと50%増加した。データがある国々の中で、最も青少年のHIV感染率が高いのはパプアニューギニアとフィリピン。それぞれHIVに感染した人々のおよそ10%を青少年が占めている。新規の感染はバンコクやハノイ、ジャカルタなどの大都市に集中しているという。また、アジア・太平洋地域では、現在およそ22万人の青少年がHIVと共に生きていることも明らかにした。HIVと共に生きる10~19歳の青少年の98%は、カンボジア、中国、インド、インドネシア、ミャンマー、パキスタン、パプアニューギニア、フィリピン、タイ、ベトナムの10カ国に集中しているという。このような新たな感染件数の増加は、性行為を行う相手が複数いることや、コンドームの使用が一貫していないといった、リスクを伴う行為の増加が要因であるという。ユニセフでは、「青少年の間で、エイズまん延の防止に取り組まない限り、2030年までに公衆衛生の脅威であるエイズのまん延を終わらせることは不可能でしょう」と広がる感染に警鐘を鳴らした。報告書では、この状況を変えるため、政府が青少年に関するよりよいデータ、HIV感染予防に向けた戦略、青少年に特化した法や政策を整備することを提案している。
2015年12月08日世界エイズデーの12月1日、アップルはApple Store銀座、心斎橋、名古屋、福岡の4店舗でAppleロゴのカラーを"レッド"に変更した。同日アップルが販売するすべての製品、アクセサリの売上金額の一部が、世界エイズ・結核・マラリア対策基金へ寄付することがアナウンスされている。これは、例年ワールドワイドに実施されており、日本では、実店舗、オンラインストアともに、アップルが販売するすべての製品およびアクセサリの売上金額の一部が世界エイズ・結核・マラリア対策基金に寄付される。また、銀座、心斎橋、名古屋、福岡の4店舗では、この日のみ店頭に設置されたAppleロゴのカラーがレッドに変更されている。アップルは、エイズと戦い、エイズの無い世代を作り出すための活動を続ける(RED)の活動を以前よりサポートしている。(PRODUCT)REDを運営する(RED)は、ロックバンドU2のボーカリスト・ボノと、 国際NGOであるDATAのボビー・シュライバーが発起人となり、2006年1月26日、スイスのダボスで開催された世界経済フォーラムで提唱された。(RED)には、アップルをはじめ、ファッション系から金融系まで様々な企業がパートナーとして参加しており、(PRODUCT)REDという共通のブランドの商品の開発・販売にあたっている。活動を通じて得た収益の一部は「世界エイズ・結核・マラリア対策基金(グローバルファンド)」に寄付され、募られた基金は、エイズによって最も深刻な影響を受けている人々に教育や診療を提供するために使われる。(RED)に参加した企業からは、これまでに総額3億2,000万ドル以上、アップル単独でも1億ドル以上の資金が生み出されている。また、App Storeでは、ゲームデベロッパーであるフィンランドのSupercellと協力して「(RED)パック」を提供している。対象となるのは、「クラッシュ・オブ・クラン」「ブーム・ビーチ」「ヘイ・デイ」の3タイトルで、App内課金として購入できる。こちらは売上金額の中から収益分すべてが前述の「世界エイズ・結核・マラリア対策基金」に寄付される。名パックには、ゲーム内で(RED)への支援を表明できる期間限定のデコレーションアイテムも含まれている。これらのパックは、12月5日午前1時(日本時間)まで購入できる。
2015年12月01日12月1日、世界エイズデーに合わせてApple Store実店舗のAppleロゴが赤色に変わった。本日アップルが販売する全製品の売上収益の一部は、世界エイズ・結核・マラリア対策基金」へ寄付される。この取り組みは全世界のアップルで実施しているが、ロゴの色変更は、世界100カ所の店舗、日本では、東京・銀座、大阪・心斎橋、愛知・名古屋栄、福岡・福岡天神の4店舗限定で行っている。世界エイズデーは、エイズのまん延防止と患者・感染者に対する差別・偏見の解消を目的に、WHO(世界保健機関)が1988年に制定したもので、毎年12月1日を中心に、世界各国でエイズに関する啓発活動が行われている。アップルでは、エイズ感染者のいない世代の誕生を目指す(RED)という活動を支援している。(RED)は、ロックバンドU2のボーカリストであるボノと国際NGOであるDATAのボビー・シュライバーの声掛けによって2006年に設立され、現在では、アップルを含めた、さまざまな企業が参加を表明している。各パートナー企業は、「(PRODUCT)RED」という共通ブランド製品を通して得た収益の一部を「世界エイズ・結核・マラリア対策基金」に寄付する活動を行い、エイズの撲滅に努めている。これまでに、プロジェクト全体で3億2000万ドル以上、アップル単体でも1億ドル以上の資金が生み出され、「世界エイズ・結核・マラリア対策基金」に寄付された。集められた資金は、エイズによって最も深刻な影響を受けている人々に向けた教育や診療を提供するために使用されているそうだ。App Storeでも、(Supercell)REDキャンペーンを実施。Supercellの対象アプリ内から(Red)パックを購入すると、売上収益分がすべて寄付される。対象は、「クラッシュ・オブ・クラン」「ブーム・ピーチ」「ヘイ・デイ」の3タイトル。12月5日午前1時(日本時間)まで実施する。Appleロゴが赤色に変わるのは本日限定なので、ぜひ帰りにApple Storeに寄ってみてはいかがだろうか。なお、Apple Store店舗と言えば、フレンドリーなストアスタッフがステイしているのも魅力。どのスタッフも気軽に声を掛けてくれるので、ホリデーシーズンのプレゼントを選ぶ際にもいろいろと相談に乗ってくれそうだ。
2015年12月01日チャーリー・シーンがHIV感染を告白したのを受けて、元恋人でポルノ女優のブリー・オルソンは彼からその事実を知らされていなかったと激怒している。ブリーはラジオ番組に出演し、人気DJのハワード・スターンに「彼は何も言わなかったわ。『僕はクリーンだ』と私に言ったのよ」「彼を信じていたのに」と語った。17日(現地時間)にTV番組で告白をしたチャーリーは、感染を知った後に性的関係を持った相手にその事実を知らせたかという問いに「はい。知らせました」と答えている。元妻でチャーリーとの間に子どもをもうけたデニース・リチャーズとブルック・ミューラーは知らされていたのに、ブリーはチャーリーが感染を診断された2011年から1年間、何もしらないまま交際していたことになる。「私の人生で最も愚かな行為は彼とつき合ったこと。毎日がロシアン・ルーレットだったのよ」とブリーは泣きながら語った。HIV検査を受けたところ、結果は陰性だったという。彼女はすでにポルノ女優を引退し、故郷に戻って自身の反省をふり返る自伝を執筆中だそうだ。(text:Yuki Tominaga)
2015年11月20日チャーリー・シーンが17日(現地時間)、アメリカのTV番組でHIVに感染していることを告白した。チャーリーはNBCの番組「Today」に出演し、4年前にHIV(ヒト免疫不全ウイルス)感染と診断されたことを告白した。「HIV陽性であることを認めるために出演しました」と宣言した彼は、診断を受けて以来、数知れないほど脅迫を受けてきたと話した。正確な人数は明かさなかったが、口封じのために彼らに総額1,000万ドル(約12億円)近い金銭を支払っていたという。その中の1人はチャーリー宅のバスルームでHIV感染者用の薬を見つけ、脅迫してきたそうだ。今回、テレビの生放送でチャーリーがHIV感染を告白することは事前に報じられ、「People.com」によると、ハリウッドのパブリシストで危機管理を専門とするハワード・ブラグマン氏が半年前にチャーリーの関係者から相談を受けていたという。ブラグマン氏は、チャーリーが「治療を受けていることを周囲の人々の多くが知っている」とも語った。チャーリーは彼を担当している医師を伴って番組に出演、医師は「チャーリーはAIDS(後天性免疫不全症候群)を発症していません」と話し、HIV感染とAIDSの違いを説明。HIV感染後に治療を受けずに免疫力が低下した結果、様々な病気にかかり、それが「エイズ指標疾患」にあてはまるのがAIDS発症ということになるが、「チャーリーはそのどれにも罹っていません。彼は健康です」と話した。(text:Yuki Tominaga)
2015年11月18日12月1日は世界エイズデー。エイズ啓発運動の一環として、毎年全国各地でAAA(アクト・アゲインスト・エイズ)の催しが行われるが、なかでも異色の存在といえるのが、今年で7回目となるAct Against AIDS 2015「浅草寄席」だ。その中心人物、小倉久寛に話を聞いた。Act Against AIDS 2015 「浅草寄席」 Vol.7 チケット情報「もう7年でしたか!」と、満面笑顔の小倉。渡辺正行、ラサール石井、小宮孝泰、山口良一らと、メンバーは初回からほぼ変わることなく続く、毎年恒例となった寄席。「毎回温かないい雰囲気でやっています。舞台やテレビでなんとなく知っている人たちが喋るわけですから、落語を知らないというお客さんも凄く楽しまれています」7年前の「浅草寄席」のスタート時を振り返ると「当時、アミューズミュージアムが出来たタイミングで、そこをいい形で利用できないかという話に。ちょうど、落語やりたい!とブームになっていた時期で(笑)、そういえば周りに落語好きな人が何人もいたな、と皆に電話してみたら、直前だったのに『その日空いてる、出る出る!』って(笑)。あの忙しい人たち全員がですよ。こりゃもう奇跡だって思いましたよ」初回以来、毎年全員が12月1日のスケジュールを空けて待っているという。出演者にとっても外せない、楽しみな一日なのだ。「落語、楽しいですよ!覚えるのが大変で、それはもうこの上ない“苦しみ”だけど(笑)。10年くらい前、初の落語で『時そば』をやった時は、うなされました。でも、当日は本当に楽しい。お客さんが僕の話を聞いて笑ってくれていると思うとね。今回やるのは『反対車』。落語で一生懸命“お芝居”します」全員が芝居、コントで長年実績を誇る笑いの達人だけに、各々の持ち味が炸裂。落語の枠を超えた独特の笑いが期待される。「落語には素敵な人情噺がいろいろありますけど、そういうのは一切やらない(笑)。皆、プロとは違ったアプローチをするだろうし、プロならやってはいけないようなことも平気でやっているかも。多分、渡辺さんはそういうことを凄くやっていると思うし(笑)、マクラも飛び抜けて面白いんですよ。僕はね、柳家小三治師匠の『船徳』が大好きで、いつか力がついたら『船徳』をやりたいと思っていて……。この寄席、ずっと続けていきたいですね」ウクレレ漫談のウクレレえいじ、ひとりコントで知られるオオタスセリ、司会には劇団スーパー・エキセントリック・シアターの良田麻美が出演。寄席らしい、賑やかな笑いに溢れたひと時となるだろう。公演は12月1日(火)、アミューズミュージアム 6F イベントスペースにて。チケットは10月25日までインターネット抽選先行プレリザーブを受付中。取材・文:加藤智子
2015年10月23日日本ユニセフ協会はこのほど、アジア・太平洋地域における、HIV・梅毒、母子感染ゼロへの取り組み強化について発表した。同協会によると、HIVや梅毒の感染撲滅について前進がある一方、まだ多くの母子はその恩恵を受けることができていないという。子どもの間の新たなHIV感染は、2000年から2014年までに3分の1にまで減少。HIV陽性と診断され治療を受けている妊婦の割合も、2010年から2014年の間で約2倍以上になった。一方で感染率は、現在もいくつかの国で上昇し続けているのが現状とのこと。また、治療を受けていないHIV陽性の女性は、最大45%の確率で子どもに感染させてしまうという。UNAIDS(国連合同エイズ計画)の報告書では、2014年だけでも、アジア・太平洋地域の子どもの間で2万1,000件、1日平均で57人の新たなHIV感染が見つかっている。しかし、適切な治療さえしていれば、母子感染は約1%までに下げることができるという。一方の梅毒は、政策面でも実施面でも、HIVと比べて検査や治療が遅れがちな感染症とされている。梅毒は、妊婦や胎児に、流産や死産、新生児死亡、低体重児出産、重大な新生児疾患など深刻な合併症を引き起こすという。「妊娠中のシンプルで費用対効果の高い検査と、それに続くペニシリンなどを使った適切な治療によって、このような合併症のリスクは劇的に下げることができます」と同協会。課題として、HIVと共に生きる子どもたちは、必要なサービスを受けていないことがあげられるという。アジア・太平洋地域では、HIV陽性の母親から生まれた子どもの4分の1しか、出生後すぐに検査を受けておらず、HIVに感染していると診断された乳児のおよそ半数しか、必要な治療を受けられていないのが現状とのこと。「ひとりの親も、ひとりの子どもも取り残すことなく、HIVや梅毒の感染撲滅を押し進めます。私たちは、たとえ最も支援を届けるのが難しい子どもや家族であっても、確実に適切な検査と治療を受けられるようにしなくてはなりません」と、ユニセフ東アジア・太平洋地域事務所代表のダニエル・トゥール氏。一方、HIV陽性の女性は、妊娠中、そして出産や母乳育児を通してHIVを子どもに感染させる可能性がある。現在、"HIV母子感染予防(PPTCT)"と言われる支援計画では、HIVと共に生きる女性が赤ちゃんへの感染を防ぐことができるよう、薬の提供やカウンセリング、心理社会的支援などが行われている。なお2015年6月には、キューバが世界で初めてHIVと梅毒の母子感染を撲滅したことが承認された。これについて、UNAIDSアジア・太平洋地域支援チームのスティーブ・クロース部長は、「アジア・太平洋の国々にも、エイズのない世代への取り組みを求める」と見解を示した。
2015年10月02日WDIは9月5日、エイズ撲滅チャリティーイベント「Freddie For A Day」を国内の「ハードロックカフェ」全6店舗で開催する。エイズで亡くなったフレディ・マーキュリーの誕生日に行われる同イベントでは、彼がボーカルを務めたイギリスのロックバンド「QUEEN」の特別編集映像を流すほか、「口髭付きチャリティカクテル」(税別500円)と数量限定の「チャリティピン」(税別1,600円)を販売。口髭付きのチャリティカクテルを注文すると、サービスとして記念撮影が行われる。また、イベント内では専用の募金ボックスで募金活動を行っており、スペシャルカクテルとチャリティピンの売り上げの一部と合わせて、エイズ撲滅のための慈善団体「Mercury Phoenix Trust」へ寄付するという。
2015年08月17日前回に引き続き、ケニア取材のお話です。○成人の5.6%がHIVウイルスに感染しているケニアの現状「彼女はHIVポジティブです」病院を案内してくれたスタッフの言葉に少し驚いて示された方を見ると、若い女性の姿がありました。待合室の椅子に座っている女性は、いわゆるエイズ患者です。「この病院に通うようになり、診察を受け、薬をもらってラクになりましたが、それまでは頭痛がありました」同じ病院の産婦人科病棟では、赤ちゃんを抱いた若いお母さんに出会いました。彼女もまた、HIVポジティブ。妊娠中から医師の診察を受け、的確な対応をしたので赤ちゃんは感染を免れたと言います。こういう光景は、ケニアでは珍しくありません。なぜなら、死因の第1位がエイズであり、成人の5.6%がHIVウイルスに感染しているからです。○三大感染症をに対処するための投資「グローバルファンド」エイズはかつて、「かかったら死んでしまう」と恐れられていましたが、1990年代の後半に開発された「抗レトロウイルス薬」のおかげで、感染しても発症を防げるようになりました。ただし、HIVを体内から取り除く薬は現時点ではないため、薬を飲み続ける必要があります。病院などの医療インフラが整っておらず、薬を買う経済力を持たない人が多い途上国では、治療できずに亡くなる人がたくさんいます。そうした中、2000年には国連安全保障理事会でエイズ問題が取り上げられました。あまりに死者が多いので、国家存亡の危機と認識されたのです。同じ年に開かれた九州・沖縄サミットで、日本が提唱したことにより、2002年に感染症対策を支援するための「グローバルファンド」と呼ばれる基金が作られました。この基金は途上国の医療問題、特にエイズ、マラリア、結核の三大感染症に対処します。特徴は「ファンド」という名の通り、投資の発想で運営されていること。企業など民間部門と協力し、保健医療に携わる人材育成をしたり、医療NGOを支援し、若者向けにエイズ教育を行ったりします。病院のマネジメントシステムや医薬品の供給改善にも関わっています。これまで、「グローバルファンド」が支援した金額は合計で295億2473万米ドルにのぼり、そのうち、6割がサハラ以南のアフリカ向け。ケニアには7億2570万ドルが「投資」されています。リターンは明確で、グローバルファンドの國井修戦略投資効果局長は「人々の健康」と言います。國井さんは国際協力の経験が豊富な医師です。私が見学した病院で治療を受けていたエイズ患者の人々にも、投資の影響が及んでいるのでしょう。たまたま出会った患者が若い女性だったので、健康に暮らせれば、私たちと同じように、子育てや仕事をしながら普通に生きていけるんだろう、と思いました。○税金の使い方で守れる命がある日本政府は、この「グローバルファンド」に毎年100~300億円を出してきました。三大感染症で亡くなる人は年間300万人。これまで810万人のHIV感染者に抗レトロウイルス治療を提供し、結核やマラリアの予防や治療にも大きな成果を上げてきました。100億とか300億と聞いても、ピンとこないかもしれません。例えば、世論の反発を招いた新国立競技場と比較してみると分かりやすいと思います。当初1300億円で作る予定が、その後2520億円に跳ね上がりました。その差は1200億円。世論の反対が大きく白紙に戻ったものの、こういう金額を税金で払うことを認めようという議論さえあったことを思えば、数百万人の命がかかったプロジェクトにしては、100億円とか300億円というのは小さな金額ではないか、と私は思いました。自分のお金のことは、誰もが気になります。年金はいくらもらえるのか。貯金はいくらあればいいのか。どこに投資すればいいのか。自分と直接つながっている小さな金額だけでなく、自分の手を離れたように思える大きなお金の行く末も、注意深く見守ることが、将来のためには大事です。政府の投資は長期的には20代のみなさんの中高年から老年期に、国際社会での生きやすさという利子がついて、返ってくるからです。○著者プロフィール●治部れんげ豊島逸夫事務所副代表。1974年生まれ。1997年、一橋大学法学部卒業。同年日経BP社入社。記者として、「日経ビジネス」「日経マネー」などの経済誌の企画、取材、執筆、編集に携わる。2006年~2007年、フルブライト・ジャーナリスト・プログラムでアメリカ留学。ミシガン大学Center for the Education of Woman客員研究員として、アメリカ男性の家事育児分担と、それが妻のキャリアに与える影響について研究を行う。またツイッターでも情報発信している。○【連載】25歳のあなたへ。これからの貯”金”講座25歳。仕事や私生活それぞれに悩み不安を抱える年齢ではないだろうか。そんな25歳のあなたへ、日本を代表するアナリスト・豊島逸夫とウーマノミクスの旗手・治部れんげがタッグを組んだ。経済と金融の最新動向をはじめ、キャリア・育児といった幅広い情報をお届けする特別連載。こちらから。
2015年07月31日世界エイズデーの12月1日、アップルは一部のApple Store実店舗でAppleロゴの色を"レッド"に変更した。本日アップルが販売するすべての製品、アクセサリの売上金額の一部は、世界エイズ・結核・マラリア対策基金へ寄付することがアナウンスされている。これは、ワールドワイドに実施されているもので、日本では、実店舗、オンラインストアともに、アップルが販売するすべての製品およびアクセサリの売上金額の一部が世界エイズ・結核・マラリア対策基金に寄付される。また、表参道、銀座、心斎橋では、この日のみ、店舗に設置されたAppleロゴのオブジェの色がレッドに変更されている。時差の関係で、最初に赤いAppleロゴがお披露目となったのは、オーストラリア・シドニーのApple Storeだ。Appleロゴのオブジェの色変更は本日のみなので、仕事帰りに是非立ち寄って頂きたい。Apple Store, Omotesandoでは、通年の(PRODUCT)RED製品が一箇所にまとめられ陳列されている(コーナー設置は、こちらも本日のみとのこと)。なお、Apple Store実店舗のみ、本日、製品を購入したカスタマーを対象に特製のステッカーをプレゼントしている。こちらは、全国8店舗のApple Storeで実施している。24日からスタートした「Apps for (RED)」も継続中で、App Store内の特別ページにおいて世界各国のデベロッパ、25本のアプリが紹介されている。また、App Store内では寄付を募っている。ストアを通じて集まった寄付金も、世界エイズ・結核・マラリア対策基金に寄付される。アップルは、エイズと戦い、エイズの無い世代を作り出すための活動を続ける(RED)の活動を以前よりサポートしていた。(PRODUCT)REDを運営する(RED)は、ロックバンドU2のボーカリスト・ボノと、 国際NGOであるDATAのボビー・シュライバーが発起人となり、2006年1月26日、スイスのダボスで開催された世界経済フォーラムで提唱された。アップルをはじめ、ファッション系から金融系まで様々な企業がパートナーとして参加しており、(PRODUCT)REDという共通のブランドの商品の開発・販売にあたっている。活動を通じて得た収益の一部を「世界エイズ・結核・マラリア対策基金(グローバルファンド)」に寄付することで、アフリカのエイズ対策プログラムが支援されるという仕組みになっている。
2014年12月01日ヤンセンファーマは11月19日、HIV-1感染症治療薬 抗ウイルス化学療法剤「コムプレラ配合錠(一般名:リルピビリン塩酸塩/テノホビル ジソプロキシルフマル酸塩/エムトリシタビン配合錠)の日本における製造販売承認を取得したと発表した。同剤は、米ギリアド・サイエンシズにより開発された、リルピビリン塩酸塩、テノホビル ジソプロキシルフマル酸塩およびエムトリシタビンの3成分を含む配合錠で、世界60か国以上の国・地域で承認されている。日本においては、ヤンセンがHIV-1感染症治療薬の治療経験がない成人HIV-1感染患者およびHIV-1感染症治療薬の既治療患者(ウイルス学的抑制が得られており同剤へ切り替える場合)に対する治療薬として承認申請を行っていた。「コムプレラ配合錠」により、患者に新たな治療の選択肢が提供されると同時に、抗HIV治療ガイドライン(2014年3月版)で提唱されている抗レトロウイルス療法を1日1回1錠の服用で行うことができるため、患者の長期服薬における負担軽減につながることが期待される。同社は「HIV/AIDSに対して世界中で様々な取り組みがなされる中、ヤンセンでは引き続き、HIV領域において、患者に貢献すべく、さらなる取り組みを行っていく」とコメントしている。
2014年11月19日英国のロックバンド、クイーンがエイズ撲滅キャンペーン"Share The Sound Of An Aids Free Generation"に参加し、未発表音源をiTunes Storeで販売開始した。コカ・コーラ カンパニーは(RED)と協力して、HIV母子感染の撲滅を目指して世界中の人々に呼びかける"Share The Sound Of An Aids Free Generation"キャンペーンを実施しているが、このキックオフを英国のロックバンド、クイーンが飾った。同キャンペーンでは、数々のトップアーティストが新曲などを提供し、人々が集い、分かち合い、慈善活動を行うことを奨励している。キャンペーンで得られた収益は、エイズ、結核、マラリアの撲滅のために活動するグローバルファンドに提供され、HIVの感染予防、検査、カウンセリング、治療、ケアサービスに充てられる。クイーンが提供したのは、84年のアルバム『ザ・ワークス』の収録から漏れた楽曲"Let Me in Your Heart Again"。当時メンバーの4人が残した音源に、新たにブライアン・メイとロジャー・テイラーがギターとコーラスを追加し、完成させた。ミックスはウィリアム・オービットが手がけている。iTunes Storeでは、毎週新しいアーティストがオリジナル楽曲を発表し、www.iTunes.com/REDSoundからダウンロードされた楽曲の収益金はグローバルファンドへ寄付される。楽曲ラインナップは以下の通り。「Let Me in Your Heart Again」(ウィリアム・オービット・ミックス)/クイーン feat. フレディ・マーキュリー(11月3日から1週間)「Together」/アロー・ブラック(11月10日から1週間)「Divine Sorrow」/ワイクリフ・ジョン feat. アヴィーチー(11月17日から1週間)「I Lived (RED) Remix」/ワンリパブリック(11月24日から1週間)
2014年11月06日第6回目となる「アムファー(amfAR、アメリカ エイズ研究基金)」のチャリティーオークションがイタリア・ミラノで9月に開催され、協賛の「ブルガリ(BVLGARI)」とメルセデスベンツが総額150万ユーロの寄付金を募った。ブラックタイのガラディナーは、アムファーを長きにわたってサポートしているハイディ・クラム(Heidi Klum)のMCにより幕開け。カクテルとディナーに続くチャリティーオークションには、アート作品からラグジュアリーなアイテムまでが幅広く登場し、ブルガリは2014年エミー賞授賞式で俳優のマシュー・マコノヒー(Matthew McConaughey)が着用した「ブルガリ・ブルガリ」のイエローゴールド製の時計を出品。5万4,000ドルで落札された時計は、マコノヒーのサイン入りポートレートと共に落札者へ贈られた。オークション後には歌手のグレース・ジョーンズ(Grace Kones)がステージに登場し、『La Vie en Rose』『Slave to the Rhythm』『Pull up to the Bumper』等のヒット曲で会場を盛り上げた。引き続き、ファッションブランド「ヴィオネ(Vionnet)」と「ル・バロン(Le Baron)」協賛のアフターパーティーも開催。チャリティーオークションにはブルガリグループCEO ジャン-クリストフ・ババン(Jean-Christophe Babin)が出席し、デザイナーのケネス・コール(Kenneth Cole)、モデルのバー・ラファエリ(Bar Refaeli)やアレッサンドラ・アンブロシオ(Alessandra Ambrosio)、カーラ・デルビューニュ(Cara Delevingne)の姉でモデルのポピー・デルヴューニュ(Poppy Delevingne)、俳優のアレクサンダー・ルドウィク(Alexander Ludwig)、歌手のベラ・ソーン(Bella Thorne)、ミッソーニ家3代目のマルゲリータ・ミッソーニ(Margherita Missoni)、モデルのジェシカ・スタム(Jessica Stam)やイザベル・グラール(Izabel Goulart)、トニー・ガーン(Toni Garrn)、女優のアシュリー・マデクウェ(Ashley Madekwe)、俳優のゲイル・ハロルド(Gale Harold)、リューク・エヴァンズ(Luke Evans)、女優のミッシェル・ライアン(Michelle Ryan)、ヴェネツィア=ピエモンテ公妃 クロチルド・クロー(Clotilde Courau)等、豪華なゲストを迎えた。
2014年10月09日京都大学は1月29日、サントリー生命科学財団、セルフリーサイエンス、横浜市立大学との共同研究により、抗エイズウイルス活性を有するヒトのタンパク質「APOBEC3G(A3G)」の酵素反応を、「NMR(核磁気共鳴)法」によってリアルタイムで追跡し、定量的に解析することに成功し、A3Gタンパク質がエイズウイルスの遺伝子を効率的に破壊する仕組みを明らかにしたと発表した。成果は、京大 エネルギー理工学研究所の片平正人教授、同・古川亜矢子 日本学術振興会特別研究員らの研究チームによるもの。研究の詳細な内容は、1月29日付けで独科学誌「Angewandte Chemie International Edition」オンライン版に掲載された。A3Gタンパク質は、エイズウイルスの遺伝子の「シトシン」塩基を脱アミノ化して「ウラシル」塩基に変換することでウイルスの遺伝情報を破壊し、抗エイズウイルス活性を示す(画像1)。A3GはまずウイルスDNAに非特異的に結合し、その後DNA上をスライディングして標的となるシトシンに到達し、酵素反応を引き起こす。また酵素反応は、ウイルスDNA上の複数の標的シトシンにおいて同時に並行して進行する。「ミカエリス-メンテン法」などの従来の酵素反応の解析手法ではこのような複雑な系を解析することができず、A3Gタンパク質が働く仕組みは謎に包まれていた。そこで研究チームは今回、まずウイルスのモデルDNAとA3Gタンパク質を試料管に入れ、これをNMR装置にセット。そしてDNA上の複数のシトシンで同時並行に進行する塩基変換反応を、各シトシンに由来するNMRシグナルを別個に観測することで、リアルタイムでモニタリングすることに成功した(画像2)。次に、研究チームはA3GのDNAへの非特異的な結合と結合後のDNA上でのスライディングを考慮した反応モデルを構築。そして、画像2で得られた実験結果が定量的に解析された。この結果、A3Gは上流方向にスライディングしながら標的シトシンに到達した際には、下流方向にスライディングしながら到達した際より、脱アミノ化反応の酵素活性が高いことが判明したのである(画像3)。上流に近い標的シトシンほど脱アミノ化されやすいことはこれまでの観測事実として知られていたが、酵素活性がスライディングの方向に依存するという新たな知見により、このことを合理的に説明することが初めてできるようになったというわけだ。また脱アミノ化による遺伝情報の破壊がすでになされた直近の部位には、A3Gはもはやあまり作用しないことも確認された。これは、エイズウイルスのDNA上の広い範囲で効率的に遺伝情報の破壊を行うのに適した性質だと考えられるという。このようにNMRシグナルを用いたリアルタイムモニタリングによって、これまで不明であったA3Gタンパク質の動作機構が解明された形だ。A3Gタンパク質の抗エイズウイルス活性の根幹である脱アミノ化反応の動作機構が解明されたことで、A3Gを活用した抗エイズウイルス薬の創製の活性化が期待されるという。また今回開発されたNMRシグナルを用いた反応のリアルタイムモニタリングと定量解析の手法は、同時並行的に進行するほかの複雑な酵素反応や生体内カスケード反応の解析にも応用可能とした。またNMRシグナルを用いたリアルタイムモニタリング法は、バイオマスを微生物によって分解することでエネルギーや化成品などの有用物質を獲得する際にも、時々刻々変わる物質群の動態を一網打尽に解析することができ、役立つと考えられるとする。研究チームは2009年に、A3Gの立体構造の決定にも成功しており、それをA3Gの動的な側面に関する今回の知見と合わせることで、A3Gを活用した新規の抗エイズウイルス薬創製の基盤を確立していきたいと考えているという。またNMRシグナルを用いたリアルタイムモニタリング法を、バイオマスから有用物質を獲得するのに活用することへの利用も開始しており、この進展を目指すとしている。
2014年01月31日ジョンソン・エンド・ ジョンソングループの製薬会社ヤンセンファーマは、HIV陽性者を対象に「生活と服薬継続に関する調査」を実施。その結果、78%の人が服薬を問題なく継続していると答えた半面、毎日の服薬に「負担を感じる」と答えた人が半数近くにのぼったことがわかった。調査人数は、質的調査20名、量的調査151名(抗HIV薬を飲んだことがあるとの回答144名)で、調査期間は4月(質的調査)および7月から8月(量的調査)。「初めて抗HIV薬を見たときの印象」について尋ねたところ、76%の人が、初めて見たときに違和感を覚えており、特に薬剤の「大きさ(86%)」や、「色(65%)」に違和感を覚えたと回答している。服用を開始する際に多くの患者が「これからずっと飲み続けられるだろうか」と不安に思ったことの裏付ける結果となった。また、「薬の選択で最も重視したポイント」については、「1日の服薬回数」が53%となり、次いで、「治療の効果」が42%、「服薬開始時の身体への影響(副作用など)」が31%となっている。「服薬を続けることに対する負担感」では、服薬している回答者の8割近くが「問題なく飲めている」と回答。一方で、服薬遵守(スケジュールに正確かつ一貫して服薬を行うこと)率が95%以上と回答した人でも、そのうち41%の人が負担を「とても感じる」または「やや感じる」と答え、服薬遵守率が95%以下の人では52%の人が負担を感じている。このことから、決して負担感なく服用しているのではないことがわかった。さらに、「飲み続けようとする動機」をたずねたところ、「検査値(CD4やウイルス量)などの維持や改善のため(93%)」、「体調の維持や改善(88%)」に続いて、「仕事・学校・学習が続けられる(71%)」、「友人との交流・サークル活動が続けられる(70%)」と回答。治療効果の次に、社会生活を継続したい意向が動機となっていることがわかる。なお、「飲み忘れないための工夫」としては、70%以上の人が抗HIV薬を携帯するために、ピルケースを利用していた。【拡大画像を含む完全版はこちら】
2012年11月28日カンヌ国際映画祭で賑わう南仏で20日、アメリカのエイズ研究のチャリティ・ガラ「amfAR’s Cinema Against AIDS Gala」が開催され、映画祭に参加中のハリウッド・スターたちも協力、総額536万ユーロを集めた。エイズ研究アメリカ基金(amfAR)主催で毎年恒例のガラには、最新主演作『ロビン・フッド』が映画祭でオープニング上映されたラッセル・クロウや、出演作2本が映画祭で上映されたナオミ・ワッツ、コンペティション部門審査員を務めたベニチオ・デル・トロといった面々が出席。カンヌから車で約15分の場所にあり、ヨーロッパで最も美しいホテルともいわれる「オテル・デュ・キャップエデン・ロック」の会場には、同時期にモナコで開かれた「ワールド・ミュージック・アワード」に出演したジェニファー・ロペスと夫のマーク・アンソニーも出席した。ペネロペ・クルスとハビエル・バルデムのカップルは、アカデミー賞授賞式のレッドカーペットで女優たち(シャーリーズ・セロン、マリオン・コティヤール、グウィネス・パルトロウ、サルマ・ハエック、スカーレット・ヨハンソン、ナオミ・ワッツ、ダイアン・クルーガー、デミ・ムーア)が着用したドレスのオークションの司会を担当、約27万ユーロを集めた。(text:Yuki Tominaga)写真はチャリティ・ガラの前々日、ワールド・ミュージック・アワードに出席した際のジェニファー・ロペス。© 2010 Dave Hogan第63回カンヌ国際映画祭 現地レポート■関連作品:第63回カンヌ国際映画祭 [映画祭] 2010年5月12日開幕© Brigitte Lacombe – ad design graphiqueロビン・フッド (2010) 2010年12月、全国にて公開■関連記事:【カンヌレポート 最終回】バルデム受賞にペネロペ涙!最高賞はタイ作品【カンヌレポート 番外編】ファッションで見るカンヌ!ベストドレッサーは誰?【カンヌレポート 06】ディエゴ・ルナ初監督作にカンヌっ子拍手!雨の日に観たい映画ランキング大発表!1位はあのミュージカルの傑作【カンヌレポート 05】パルムドールのゆくえ…現地評価&T・バートンの選択は?
2010年05月24日