アルフレッド・ヒッチコックやティム・バートンなど様々なクリエイターにインスピレーションを与え、アメリカで長年に渡って愛され続けてきた『アダムス・ファミリー』の初のアニメ映画が、9月25日(金)に公開される。この度、9月10日(木)に完成記念報告会が都内にて実施され、日本語吹き替え版キャストの中から、杏、生瀬勝久、LiLiCoが集結した。漫画家のチャールズ・アダムスが、1930年代に雑誌に描いた一コマ漫画としてスタートした『アダムス・ファミリー』。そのヒネくれたユーモアセンスとユニークなキャラクターが人気を博し、60年代にTVシリーズやアニメシリーズが作られ、91年に第1作、93年に第2作と長編映画として実写化され世界的大ヒットを記録。また、ブロードウェイでミュージカル化され、日本でも2014年に初演、2017年に再演と2度のミュージカル化を果たした。今回のアニメ映画の字幕版『アダムス・ファミリー』では、オスカー・アイザック、シャーリーズ・セロン、クロエ・グレース・モレッツ、フィン・ウォルフハード、ベット・ミドラーらが顔を揃えている。日本語吹き替え版は、杏、生瀬、二階堂ふみ、ロバート秋山、LiLiCoらが担当する。その日本語吹き替え版キャストが発表されると、「(見た目が)似ている!」と注目を集めた。杏は「『アダムス・ファミリー』という作品は、子どものころから観ていた作品で、それが今の時代に復活して、演じることに不思議な気持ちでもありましたし、嬉しかったです。生瀬さんだったり、二階堂ふみちゃんだったり、LiLiCoさんだったり……実写化いけるんじゃない⁉と思ってもいました」と話し、「生瀬さん、似てますよね!」と生瀬に振ると、「ヤバい(笑)俺をモデルにしてアニメを作ったんじゃないかってくらい。やばい似てる(笑)」と自他ともに認めた生瀬。杏も「本国で作られた方もビックリしたと思いますよ」と続けた。一方、LiLiCoは当初、モーティシア役のオファーだと思っていたと明かします。「モーティシアキターーーーやったー!と思っていたら、“違います”と。“どういう役?”と聞いたら、“重要な役です”としか言われなかったんですよ(笑)」と、オファー時を振り返った。完成した日本語吹き替え版を観た感想については「1つのファミリーになっていると思いました」と自信をのぞかせた杏。モーティシアというキャラクターについては「世間一般の間隔と少しずれていて、言葉と気持ちが少し違うというところが、演じていて面白かったですし、ここでしかできない言葉遊びだなと思いました」とアフレコの感想を語った。また今回、日本語吹き替え版では『アダムス・ファミリー』のテーマソングを主要キャストのメンバーで歌っており、本編のエンディングとして収録されている。歌唱については、モーティシアに寄せたものと杏自身の声で歌った2バージョンを収録したと言い、「モーティシアバージョンが収録されていると思います」と述べた。さらに「1つのファミリーになっていると思いました」と自信をのぞかせた杏。モーティシアというキャラクターについては「世間一般の間隔と少しずれていて、言葉と気持ちが少し違うというところが、演じていて面白かったですし、ここでしかできない言葉遊びだなと思いました」とアフレコの感想を語ります。また今回、日本語吹き替え版では『アダムス・ファミリー』のテーマソングを主要キャストのメンバーで歌っており、本編のエンディングとして収録されています。歌唱について杏は、モーティシアに寄せたものと杏自身の声で歌った2バージョンを収録したと言い、「モーティシアバージョンが収録されていると思います」と語りました。LiLiCoも演じた役と本人の2バージョンを収録したというと、それを聞いた生瀬から「僕は選択肢なかったです。Ωの歌い方ができなかった(笑)」と、誰よりも演じたキャラクターとそっくりな生瀬は、“ゴメズ=生瀬”として収録ことを明かした。最後にLiLiCoは、「(観客)みんなで歌えるように、歌詞も出てきますし、素敵なメッセージがたくさん含まれています。キャラクターも可愛いので、ぜひ日本語吹き替え版を家族みんなで観ていただけたら嬉しいです」、生瀬は「今回改めて『アダムス・ファミリー』を観て、こんなにすごいんだと思いました。子ども向けの映画だと思っていたのが、大人もすごく面白いなと。しかも、子どもを連れて観に行った大人も楽しめる映画だと再確認しました。このお仕事に携われたのが本当にうれしくて、子どもも観てもらいたいし、大人もぜひ観ていただきたいと思います」と話し、杏は「モヤモヤとした日常や悩みを吹っ飛ばしたいと思っている人、大人にはもちろん観ていただきたいと思いますし、子どもには“こんなことしてもいいの?”ということをキャラクターたちが、いとも簡単にやっているので、そういったところを楽しんでいただければとなと思います」と語った。『アダムス・ファミリー』9月25日(金)公開
2020年09月11日「子役でブレイクすると、大成しない」という、いわゆる『子役ジンクス』が昔からささやかれている日本の芸能界。同様のジンクスは、遠く離れたハリウッドにも存在します。エドワード・ファーロング、マコーレー・カルキン、リンジー・ローハンなど、名子役として名をはせた後、ドラッグやアルコール問題により輝きを失っていった俳優は珍しくありません。しかし、順調にキャリアを積んでいった子役出身の俳優・女優ももちろんいます。映画『アダムス・ファミリー』で一躍人気子役の仲間入りを果たしたクリスティーナ・リッチも、子役ジンクスを破った1人。そんなクリスティーナ・リッチのデビューから現在までの華々しいキャリアを、彼女の代表作とともに振り返ります。クリスティーナ・リッチ出演、おすすめ映画1990年、9歳の時に映画『恋する人魚たち』でデビューしたクリスティーナ・リッチ。彼女のチャームポイントでもある、印象的な眼差しはこの頃から健在です。クリスティーナ・リッチ出演映画①『アダムス・ファミリー』デビューの翌年に出演した、1991年公開の映画『アダムス・ファミリー』は、クリスティーナ・リッチのキャリアを語る上で欠かせない一作でしょう。同作で、青白い肌をしたおさげ髪の少女、ウェンズデー役を演じたクリスティーナ・リッチ。映画のヒットともに、クリスティーナ・リッチも一躍、人気子役の仲間入りを果たしました。後にクリスティーナ・リッチは、アメリカの雑誌『People』のインタビューで、『アダムス・ファミリー』出演時を振り返り「私にとって栄光の日々」と語っているほどです。なお、2020年秋には、『アダムス・ファミリー』の劇場版アニメが日本でも公開予定。公開を機に、再びブームが到来するかもしれません!クリスティーナ・リッチ出演映画②『キャスパー』『アダムス・ファミリー』でちょっぴり不気味な少女役を演じたクリスティーナ・リッチですが、1995年公開の映画『キャスパー』では、その印象を一変。少年の幽霊・キャスパーと心を通わせる少女・キャットを演じ、その美少女ぶりに心を奪われてしまった人は多いはずです。クリスティーナ・リッチ出演映画③『バッファロー’66』ヒット作に恵まれ、子役出身としては王道のキャリアを積んできたクリスティーナ・リッチですが、『バッファロー’66』で女優として新たな一面を開花させます。「インディーズ・ムービーの金字塔」ともいわれ、一部ではカルト的な人気を誇る同作に、クリスティーナ・リッチはヒロインのレイラ役で出演。『バッファロー’66』の独特の作風も相まってか、観客に『個性派女優』の印象を強く残しました。クリスティーナ・リッチ出演映画④『スリーピー・ホロウ』監督にティム・バートン、主演にジョニー・デップという名コンビによる映画『スリーピー・ホロウ』。クリスティーナ・リッチは物語の鍵をにぎる少女、カトリーナ・ヴァン・タッセル役を演じています。ホラー映画でありながら、どこか幻想的な雰囲気もただよわせる同作でのクリスティーナ・リッチの存在感は抜群。主演のジョニー・デップにもひけをとらない名演技を披露しています。クリスティーナ・リッチ出演映画⑤『モンスター』シャーリーズ・セロンが『第76回アカデミー賞』主演女優賞を受賞したほか、その年の賞レースの話題を独占した『モンスター』にも、クリスティーナ・リッチは出演しています。同作でクリスティーナ・リッチが演じたのは、シャーリーズ・セロン演じる連続殺人犯、アイリーン・ウォーノスの恋人役という難しい役どころ。残念ながらクリスティーナ・リッチは同作で映画賞を受賞することはありませんでしたが、シャーリーズ・セロンが授賞式のスピーチで「あなたなしで、この映画は成り立たなかった」と称賛するほどの存在感を発揮しています。クリスティーナ・リッチ出演映画⑥『ペネロピ』大人になってからのクリスティーナ・リッチのかわいさを存分に楽しめる一作が『ペネロピ』。『現代版おとぎ話』とも例えられている同作で、クリスティーナ・リッチは、先祖からの呪いにより豚の鼻と耳を持って生まれてきた少女を演じています。人とは違う鼻と耳のせいで心を閉ざしていた少女が、真実の愛を探して努力し成長していく姿を、クリスティーナ・リッチが好演しました。クリスティーナ・リッチ出演映画⑦『ニューヨーク、アイラブユー』11人の監督がそれぞれ制作した短編映画をつなぎ合わせ、1つの映画に見せるという珍しい手法で話題を呼んだ『ニューヨーク、アイラブユー』。日本からは『スワロウテイル』や『花とアリス』などで知られる岩井俊二監督も参加したことで有名です。クリスティーナ・リッチが参加したのは、岩井俊二監督が制作したストーリー。オーランド・ブルーム演じる映画作曲家と、電話越しの会話のみで惹かれあう、監督アシスタント役を演じました。クリスティーナ・リッチの現在が土屋アンナと激似!1990年にデビューしたクリスティーナ・リッチも、2020年で40歳に。時の流れのはやさに驚きますが、さらに驚くべきは現在のクリスティーナ・リッチの姿でしょう。子役時代と大きく容姿が変わったというわけではなく、現在のクリスティーナ・リッチが、日本でモデルやタレントとして活躍する土屋アンナさんとそっくりなのです!実際に2人の写真を見比べてみると…。キリッとした目元が確かにそっくり。2人が似ているという話題は日本でも有名で、ネット上では「そっくりすぎる」「大人になったクリスティーナ・リッチが土屋アンナにしか見えない」というコメントが以前から寄せられていました。もしも2人が並んでいるところを見たら、姉妹かと思ってしまいそうですね。クリスティーナ・リッチがジェームス・ヘールデゲンと離婚を申請今日に至るまで、順調なキャリアを積んできたクリスティーナ・リッチですが、私生活も順風満帆かというとそうではない印象です。2009年3月にコメディアンのオーウェン・ベンジャミンとの婚約を発表したクリスティーナ・リッチですが、わずか3か月後に破局を発表。その後、2013年に、プロデューサーのジェームス・ヘールデゲンと結婚し、第1子となる男の子を設けるも、2020年に「和解し難い不和」を理由に離婚を申請したことが明らかになりました。一部では離婚理由に夫であるジェームス・ヘールデゲンのDVが噂されており、事実、離婚前にクリスティーナ・リッチは緊急保護命令を取得しています。発端はクリスティーナ・リッチがジェームス・ヘールデゲンからのDVを警察に通報したことで、緊急保護命令取得後、夫が自分に接触できないようにしたのだそう。泥沼離婚劇はハリウッドでは珍しくない話題。しかし、子供と一緒に出かける姿が頻繁に目撃され、仲よし家族のイメージも強かっただけに、2人の離婚は多くの人に衝撃を与えました。紆余曲折を経ながらも、個性派女優としてハリウッドで確固たる地位を築いてるクリスティーナ・リッチ。現在の姿に、『アダムス・ファミリー』や『キャスパー』出演時のような、あどけない少女のおもかげはありません。意志の強さをただよわせる眼差しからは、これまでクリスティーナ・リッチが築き上げてきたキャリアとプライドを感じさせます。見事に子役ジンクスを破り、個性派俳優としての才能と魅力を開花させたクリスティーナ・リッチの生き方は、今後の子役出身俳優・女優の1つの『お手本』といえるのかもしれません。[文・構成/grape編集部]
2020年09月08日アルフレッド・ヒッチコックやティム・バートンなど、様々なクリエイターにインスピレーションを与えた愛すべき一家が、初の劇場版アニメとして描かれる映画『アダムス・ファミリー』。この度、杏、生瀬勝久、二階堂ふみ、ロバート秋山らが登場する日本語吹き替え版本予告が到着した。字幕版にはオスカー・アイザック、シャーリーズ・セロン、クロエ・グレース・モレッツ、フィン・ウォルフハード、ベット・ミドラーといった錚々たる顔ぶれを揃える中、日本語吹き替え版にも日本の豪華キャストが集結。その予告編は、実写映画でもお馴染みの“あのメロディ”からスタートし、杏さんが演じるモーティシアが、雨が降り雷鳴が轟く空を見上げ「なんて素晴らしい朝かしら」という、アダムス・ファミリーらしいワンシーンから幕を開ける。一家が大勢の人間たちが暮らす住宅地に足を踏み入れるシーンや、二階堂さん演じるウェンズデーが人間の中学校に通い始め、馴染んでいく(?)シーンなども公開。また、予告編のナレーションは、フェスターおじさんを演じる「ロバート」秋山竜次が担当している。モーティシアを演じるにあたり、杏さんは「あまり感情を大きく表現しないキャラクターですが、テンションが低い中でも『おぞましい』という言葉とか『怖い』ということにも、悦びを感じる部分みたいなものを滲ませることを意識しました」と語り、また「普通の言葉の印象と、違う受け取り方を彼らは持っているというところは、表現していてすごく面白いし、でもちょっと難しいと思いました」と、アフレコをふり返っている。ゴメズを演じる生瀬さんは、アフレコは「とっても楽しかったです」と言う。「見た目も性格も私と似ていてるので、スッと役に入れましたね」。加えて、すでに杏さんと二階堂さんの声が入っていた中で「杏さんのモーティシアや二階堂さんのウェンズデーとの関係性が見えてきて、とても演じやすかったですね」と明かした。また、秋山さんは、今回アダムス・ファミリーの一員になれたことに対し、自身の“ファミリー”が「とても喜んでいました!もちろん、今の自分のファミリーの嫁、子供。さらに北九州のアダムスならぬ秋山ファミリーもすごく喜んでいます!」とコメント。印象的なシーンについては「僕が演じたフェスターと、生瀬さんが演じられたゴメズとの掛け合いのシーン」を挙げ、「もう、ゴメズが生瀬さんにしか見えないですよね、申し訳ないですけど(笑)。生瀬さんとガッツリ掛け合いシーンがあるのですが、そこはもうキャラクターを入れずに、生瀬さんとして見ながらやらせてもらいました」と見どころを語っている。『アダムス・ファミリー』は9月25日(金)よりTOHOシネマズ、イオンシネマにて全国公開。(text:cinemacafe.net)■関連作品:アダムス・ファミリー(2020) 2020年9月25日よりTOHOシネマズ、イオンシネマにて全国公開© 2020 Metro-Goldwyn-Mayer Pictures Inc. All Rights Reserved. The Addams Family (TM) Tee and Charles Addams Foundation. All Rights Reserved.
2020年09月02日ジュリアン・ムーアとエイミー・アダムスが『Dear Evan Hansen』に出演することになった。ブロードウェイミュージカルを映画化するもので、主演は舞台版でトニー賞を受賞したベン・プラット。プラットが演じるティーンエイジャーのエヴァン・ハンセンは、自殺した生徒と親友だったと嘘をつくことからトラブルに巻き込まれる。ムーアの役はプラットの母。アダムスは別の生徒の母を演じる。監督は『ワンダー 君は太陽』のスティーブン・チョボスキー。舞台版同様、作詞作曲は『ラ・ラ・ランド』のベン・パセックとジャスティン・ポールのコンビが手がける。製作、配給はユニバーサル。文=猿渡由紀
2020年09月02日二階堂ふみがアニメ映画『アダムス・ファミリー』で日本語吹き替えに初挑戦。本国版ではクロエ・グレース・モレッツが声を務め、実写映画ではクリスティーナ・リッチが演じたウェンズデー・アダムスを担当する。漫画家のチャールズ・アダムスが1930年代に雑誌に描いた1コマ漫画が、60年代にTVシリーズやアニメシリーズに、1991年に第1作、1993年に第2作と長編映画として実写化され世界的大ヒットを記録した「アダムス・ファミリー」。今回、先日発表された杏、生瀬勝久、ロバート秋山、LiLiCo、井上翔太に続き、二階堂さんの参加が決定。二階堂さんは、自他ともに認める『アダムス・ファミリー』の大ファンであり、日本語吹き替え初挑戦となる作品が本作であることに「とにかく嬉しい気持ちでいっぱい」とコメント。「小さい頃から繰り返し観てきた作品で、子ども心にワクワクして、触れたことのない文化に衝撃を受けましたし、現在の私の“好きなもの”を形作り、導いてくれたような映画です。青白い女の子が無表情で過激なことをしていくというところにも惹かれるのですが、『アダムス・ファミリー』は年齢を重ねていくごとに様々な見え方を示してくれるところも魅力だと思います。自分の愛をこの作品に詰め込みたいと思っています」と意気込みを明かしている。『アダムス・ファミリー』は9月25日(金)よりTOHOシネマズ、イオンシネマにて全国公開。(text:cinemacafe.net)
2020年07月20日「アダムス・ファミリー」初の劇場版アニメとなる『アダムス・ファミリー』の日本語吹き替えキャストが発表。第1弾として、杏、生瀬勝久、ロバート秋山、LiLiCo、井上翔太が参加することが分かった。アルフレッド・ヒッチコックやティム・バートンなど様々なクリエイターにインスピレーションを与え、アメリカで長年に渡って愛され続けてきた「アダムス・ファミリー」。今作の海外版では、オスカー・アイザックやシャーリーズ・セロン、クロエ・グレース・モレッツら豪華キャストが参加することでも話題だ。杏さんと生瀬さんがそれぞれ声をあてるのは、ゴメズの理想の妻モーティシアと、いたずら好きなアダムス家の家長ゴメズ。杏さんは「生瀬さんと夫婦役を演じさせていただけるのも、楽しみです。ゴメズがどこか生瀬さんに似ている?と思ったのですが、私もどこかそうなのかもしれません。キャスト陣のお名前を伺っただけでも、とても風変わりで面白いファミリーになるのではないか?と思います」と期待を寄せる。生瀬さんも「作品を拝見して驚きました! 私ですよね!? ゴメズ、私です。あそこまで、恰幅はよくありませんが、あの目付きは私です。陽気で、イタズラ好きはまんま私ですし、シニカルなところも、生き写しです」と自身も似ていると話した。さらに、ロバート秋山さんがゴメズの兄フェスターおじさん役、LiLiCoさんが人気司会者のマーゴ・ニードラー役、雑誌「MEN’s Non-No」専属モデルオーデション2017年グランプリで芸能界デビューした井上さんが、マーゴの忠実な部下グレン役を担当する。ロバート秋山さんは「このようなチャンスはもう二度とないと確信しておりますので、北九州・秋山ファミリーの代表として一生懸命頑張らさせていただきます」と意気込み、LiLiCoさんも「思いっきりこのキャラクターの感情的な喜怒哀楽を楽しんで、この作品をかき回したいと思っています!」とコメント。井上さんは「全身全霊で挑み、劇場で皆様に楽しんでいただけるようキャスト、スタッフの皆様と力を合わせて取り組んで参ります」と話している。また吹き替えキャスト発表に加え、モーティシアを囲みキャラクターが集合するキービジュアルも公開された。『アダムス・ファミリー』は9月25日(金)よりTOHOシネマズ、イオンシネマにて公開。(cinemacafe.net)
2020年07月08日人気作品『アダムス・ファミリー』が、初の劇場版アニメになってスクリーンに登場。2020年9月25日(金)に、TOHOシネマズ、イオンシネマにて全国ロードショー。世界中で愛される『アダムス・ファミリー』アルフレッド・ヒッチコックやティム・バートンなど、世界の名立たるクリエイターたちにインスピレーションを与えたといわれる『アダムス・ファミリー』。そんな名作が誕生したのは、1930年代に漫画家のチャールズ・アダムが“一コマ漫画”を雑誌に描いたのがきっかけ。そのひねくれたユーモアセンスと個性豊かなキャラクターに人気の火がつき、60年代にはTVシリーズやアニメシリーズが放映。そして90年代に、世界的に爆発的なヒットを記録した“あの”実写化映画が公開されたのだ。劇場版アニメとしてスクリーンに!今回そんな『アダムス・ファミリー』が、初の劇場版アニメとしてスクリーンにカムバック。お馴染みの“ファミリー”メンバーが、映画の面影を残したキュートなビジュアルで登場する。ハリウッドの豪華メンバーが揃うボイスキャストにも注目だ。<配役>ゴメズ・アダムス役:オスカー・アイザックモーティシア・アダムス役:シャーリーズ・セロンウェンズデー・アダムス役:クロエ・グレース・モレッツパグズリー・アダムス役:フィン・ウォルフハードフェスターおじさん役:ニック・クロールフランプおばあちゃん役:ベット・ミドラー公開された映像には、『アダムス・ファミリー』お馴染みの“指を鳴らす”テーマ曲と共に、懐かしきファミリーたちが登場。仲良しなゴメズとモーティシア夫婦に、怪しい実験を行うウェンズデー、ゴメズの兄・フェスタ-に大掛かりなイタズラを仕掛けるパグズリーの姿があり、“あの頃”のワクワク感を誘う映像に仕上がっている。日本語版吹替えキャストまた日本語吹替え版にも、多方面でマルチな才能を発揮する人気キャストが勢ぞろい。モーテ ィシア役に杏、ゴメズ役に生瀬勝久、フェスターおじさん役にロバート秋山が抜擢されたほか、本作のオリ ジナルキャラクター マーゴ・ニードラー役をLiLiCo、その部下グレン役を井上翔太がそれぞれ演じる。また、自他ともに認める『アダムス・ファミリー』の大ファンである二階堂ふみが、本作で吹き替え初挑戦。ウェンズデーに声をあてることとなった。日本語吹き替え版予告日本語吹き替え版予告映像には、アダムス一家が大勢の人間たちが暮らす住宅地に足を踏み入れるシーンや、ウェンズデーが人間の中学校に通うシーンなどが公開。フェスターおじさんを演じるロバートの秋山竜次が、情感たっぷりにナレーションを務める、ユーモラスな映像に仕上がっている。『アダムス・ファミリー』あらすじ人里離れた山の中で結婚式をあげたモンスターのカップル、ゴメズとモーティシア。突然、襲って来た人 間たちに故郷を追われた二人は、丘の上に建つ荒れ果てた屋敷にたどり着く。時が流れ、夫婦には二人の 子供、ウエンズデーとパグズリーが生まれて、一家4人と執事のラーチは平和な日々を送っていた。そん ななか、パグズリーが一族にとって重要な儀式、「セイバー・マズルカ」を親戚たちの前で披露する日が 近づいていた…。詳細『アダムス・ファミリー』公開時期:2020年9月25日(金) TOHOシネマズ、イオンシネマにて全国ロードショー監督:コンラッド・ヴァーノン、グレッグ・ティアナン脚本:マット・リーバーマンキャスト:オスカー・アイザック、シャーリーズ・セロン、クロエ・グレース・モレッツ、フィン・ウォルフハード、ニック・クロール、ベット・ミドラー上映時間87分配給:パルコ ユニバーサル映画■ムビチケ情報・数量限定「アダムス・ファミリー」オリジナルマスクケース付ムビチケ発売日:7月10日(金) ※一部劇場を除く一般券:1,500円(税込)/小人(3才以上):900円(税込)※「オリジナルマスクケース付」は無くなり次第終了。※特典は一般券、小人券それぞれ1枚につき1つ。※特典単体での取扱いはない。※ムビチケオンラインでは特典なし。※予告なく内容・販売期間等が変更になる可能有り。・ムビチケカード(チケットのみ商品)発売日:7月10日(金) ※一部劇場を除く一般券:1,500 円(税込)/小人(3 才以上):900円(税込)※券面の絵柄は「アダムス・ファミリー」と同じもの。※上映劇場がムビチケに対応しているか確認必要。
2020年05月25日アメリカで長年に渡って愛され続けてきた漫画「アダムス・ファミリー」が、ついに初の“劇場版アニメ”として今秋、日本公開されることが決定。キャラクターの個性的な顔立ちが分かる日本版ティザービジュアルと、ティザー映像が到着した。人里離れた山の中で結婚式をあげたモンスターのカップル、ゴメズとモーティシア。突然、襲って来た人間たちに故郷を追われた2人は、丘の上に建つ荒れ果てた屋敷にたどり着く。時が流れ、夫婦には2人の子ども、ウエンズデーとパグズリーが生まれて、一家4人と執事のラーチは平和な日々を送っていた。そんな中、パグズリーが一族にとって重要な儀式、「セイバー・マズルカ」を親戚たちの前で披露する日が近づいていた…。漫画家チャールズ・アダムスが1930年代に雑誌に描いた一コマ漫画としてスタートした「アダムス・ファミリー」。ヒネくれたユーモアセンスとユニークなキャラクターが人気を博し、60年代にはTVシリーズやアニメシリーズが制作、90年代には長編映画として実写化され世界的大ヒットを記録した。そんな長い歴史の中で、今回ついに初の劇場版アニメが公開決定。ボイスキャストには、ゴメズ・アダムス役を『インサイド・ルーウィン・デイヴィス 名もなき男の歌』『スター・ウォーズ』のオスカー・アイザックが務めるほか、モーティシア・アダムス役をシャーリーズ・セロン、ウェンズデー・アダムス役をクロエ・グレース・モレッツ、パグズリー・アダムス役をフィン・ウォルフハード、フランプおばあちゃん役をベット・ミドラー、フェスターおじさん役をニック・クロールと、人気キャストがファミリーを演じる。同時に公開されたティザー映像では、お馴染みの“指を鳴らす”テーマ曲が流れ、家族の姿や執事ラーチとハンドがピアノを連弾するシーンもあり、公開に期待高まる映像となっている。『アダムス・ファミリー』は秋、TOHOシネマズ、イオンシネマにて全国公開。(cinemacafe.net)
2020年05月22日第91回アカデミー賞では俳優部門を総ナメし、計8部門にノミネートされている『バイス』。この度、クリスチャン・ベイル演じる米副大統領ディック・チェイニーの妻リン・チェイニーと、彼女を演じたエイミー・アダムスの激似写真をシネマカフェが独占入手。さらにアカデミー賞に6度目のノミネートとなったエイミーのコメントが到着した。『マネー・ショート華麗なる大逆転』のアダム・マッケイが監督し、ブラッド・ピットがプロデュースを手掛けた本作。ベイルがディック・チェイニーの20代から70代までを、体重を約20キロ激増して熱演、ゴールデン・グローブ賞では主演男優賞に輝いたことでも話題となった。そのチェイニーの妻、リンを演じたのが『アメリカン・ハッスル』や『メッセージ』のエイミー・アダムスだ。■「またクリスチャン・ベイルと共演できるのは魅力だった」エイミーが演じたリンは、のちに米副大統領となったディック・チェイニーとは高校時代からの付き合いで、成績はオールAだったという才女。チェイニーと結婚してからは彼を支え、選挙キャンペーンでは病院で静養を余儀なくされた彼に代わり、心に響くスピーチで夫の地盤ワイオミング州の人々を魅了するなど、切れ者の妻と知られている。「マッケイ監督が私を推してると、脚本を読む前の段階で聞いてたの。それにまたクリスチャン・ベールと共演できるのは魅力だった」とエイミー。「でも脚本を読んで難しい挑戦だと感じたわ。リンの20歳~70歳までを演じ分ける必要があるもの。それだけじゃなく同時に共感できる人物像にしなきゃならない。1つの事に全力で向かう女性よ。そして野心を持ち、信頼と尊敬を集めてる」と、ディック・チェイニーの妻役を引き受けた心境を語る。■アダム・マッケイほど「入念に準備する監督はいない」妻役をエイミーに決めたマッケイ監督は、「リン役は慎重に選ぶ必要があった。重要な役だから才能ある女優がよくてね。リンの愉快な人柄を表現できるユーモアを持っていて、一方で現実味のある演技ができる人だ。エイミーは初日から完ぺきだったよ!」とふり返る。夫を演じたベイルも、「エイミーは才能にあふれた大胆な女優なんだ。今回で共演は3度目だから、とても息を合わせやすかった」と“相性”の良さに触れた。エイミーは「この作品に参加を決めた時、彼(アダム・マッケイ)に伝えたわ。『現場で加わるセリフや、事実確認などの全面で、監督を信頼してる』ってね。そうすると自由に演技できる。彼ほど入念に準備する監督はいないわ。細部までこだわることで役が生き生きとして、皮肉も表現できるの。現場は驚きに満ちてる。それが好きだし監督を信頼してるの」と、全面的な信頼をもって撮影に挑んだことを明かしている。『バイス』は4月5日(金)よりTOHOシネマズ 日比谷ほか全国にて公開。(text:cinemacafe.net)■関連作品:バイス 2019年4月5日よりTOHOシネマズ 日比谷ほか全国にて公開© 2018 ANNAPURNA PICTURES, LLC. All rights reserved.
2019年02月11日実力派女優エイミー・アダムスが海外ドラマ初主演を務め、『ゴーン・ガール』原作者ギリアン・フリン衝撃のデビュー作を完全実写化した「シャープ・オブジェクト KIZU-傷-:連続少女猟奇殺人事件」が、4月3日(水)よりリリースされることになった。本作は、主人公の女性記者が過去のトラウマと向き合いながら、故郷の町で起こった連続少女猟奇殺人事件を追っていく極限のサイコ・サスペンス。後味の悪いストーリー展開が観れば観るほどクセになり、まるで全8話、8時間の映画を観ているような感覚に。驚愕のラストにも注目が集まっている。『ゴーン・ガール』で一躍注目を浴びたギリアン・フリンのデビュー作となる原作は英国推理作家協会2部門(最優秀スリラー賞・最優秀新人賞)を受賞しており、本作では自らも製作総指揮・脚本家として参加。■エイミー・アダムス、海外ドラマ初主演!豪華キャスト&スタッフ結集主演を務めたのは、『魔法にかけられて』などで圧倒的人気を誇り、『ザ・マスター』『アメリカン・ハッスル』などアカデミー賞に5度ノミネートされている実力派エイミー・アダムス。満を持してTVシリーズ初主演を務め、初めて製作総指揮としても参加、いびつな親子関係や過去に起こった事件によるトラウマが原因で影を持つ女性記者を見事に演じ、第76回ゴールデン・グローブ賞リミテッドシリーズ/テレビムービー部門で主演女優賞にノミネート。同・助演女優賞に輝いたパトリシア・クラークソンが過干渉の“毒母”役を演じているほか、エイミー演じる主人公の少女時代を『IT/イット “それ”が見えたら、終わり。』ベバリー役のソフィア・リリスが演じた。イッキ観必至の全8話を手がけたのは、ニコール・キッドマン×リース・ウィザースプーン共演「ビッグ・リトル・ライズ」のジャン=マルク・ヴァレ監督。『ゲット・アウト』『セッション』など話題作を世に送り続けるプロデューサー、ジェイソン・ブラムも製作総指揮として参加した。良質なドラマを制作し続けるHBOだからこそ実現したクリエイターチームによる、見ごたえたっぷりの極限の新感覚サイコ・サスペンスとなる本作。辛口レビューサイト「Rotten tomatoes」でも93%フレッシュを獲得するなど(2018年10月24日現在)高い評価を受けており、エミー賞でも最有力候補とされている。■ストーリー独裁的で過保護な母親を持つ記者のカミール・プリーカー(エイミー・アダムス)は、アルコール依存症で自傷行為を繰り返していた。あるとき精神病院を退院し、職場復帰したカミールだが、故郷の街ウィンド・ギャップで起きた猟奇的な連続少女殺人事件の取材を担当することになる。事件を追っていくうちに過去のトラウマや母親との確執に葛藤しながらも、真相に迫っていくがーー。「シャープ・オブジェクト KIZUー傷ー:連続少女猟奇殺人事件」は4月3日(水)よりブルーレイ発売/DVDレンタル開始。(text:cinemacafe.net)
2019年01月20日フレッドペリー(FRED PERRY)より、イギリスの歌手、エイミー・ワインハウスとコラボレーションした2018年秋冬コレクションが登場。2018年8月3日(金)より、国内フレッドペリー直営店全店にて発売される。2011年に27歳の若さでこの世を去ったエイミー・ワインハウスは、類い稀な音楽センスに加え、オリジナリティ溢れるヘアメイクやファッションでも注目を浴びた女性シンガーだ。今回のコレクションは、彼女が愛したクラシカルなスポーツウェア、セクシーなピンナップガールのシルエットをミックスしたアパレルがラインナップする。中でも注目は、リバーシブルのボンバージャケット。ボディには、パンクスピリットを表現したブラック×ブラックのレオパードパターンが施された。もう一方は、光沢のあるワインレッドに黒のパイピングを配した。両面共に、フレッドペリーのロゴ、彼女のタトゥーから引用した2つのハートマークが左胸にあしらわれた。その他にも、ジャケット同様、ブラック×ブラックのレオパードパターンを配したワンピースやポロシャツを展開。さらに、マリリン・モンローをイメージして付けていたピアスの映った口元や髪に飾っていたバラのモチーフをコラージュし、ポップアート風にデザインしたTシャツに加え、バッグやスニーカーなど幅広いアイテムが展開される。【詳細】フレッドペリー×エイミー・ワインハウス・ファンデーション発売日:2018年8月3日(金)取扱店舗:国内フレッドペリー直営店全店価格例:ボンバージャケット 27,000円+税ワンピース 17,000円+税ポロシャツ 12,000円+税~【問い合わせ先】フレッドペリーショップ東京TEL:03-5778-4930
2018年08月06日主演にエイミー・アダムス、ジェイク・ギレンホールという実力派2人を迎えた、トム・フォードの監督2作目『ノクターナル・アニマルズ』。このたび、トム・フォードが「シャネル(CHANEL)」のデザイナーにして“モードの帝王”、カール・ラガーフェルドに「僕の映画のためにオートクチュールを作って欲しい」と直電話していたことが分かった。マスコミ向け試写会や先行上映会でも評判はうなぎ上りで、「こんなにも上質な作品に出会えるなんて幸せ!」「俳優陣の演技が最高!」「ファッションデザイナーという冠がなくてもトム・フォードは監督としてとにかく素晴らしい!」など、多くの絶賛の声がSNSに上がっている本作。そんなトム・フォードの約7年ぶりの新作は、脚本/製作も彼自身が手がけており、前作『シングルマン』同様に、映像の構図や音響の1つ1つにセンスが光るのは言うまでもなく、随所にこだわりが見られる。特に、前作よりも増して、登場人物の衣装から観る視覚的造形の深さは必見だ。■こだわり抜いた衣装は登場人物を作り出す主人公スーザン(エイミー・アダムス)は現代アートギャラリーのオーナーで、元夫(ジェイク・ギレンホール)から送られた小説を読むシーンばかりで、劇中多くを語らない。言葉を発しない代わりに、画面から受け取る情報は彼女の表情や、着ている衣装によって仔細に伝わってくる。その衣装は前作『シングルマン』に引き続き、アリアンヌ・フィリップスが担当する。アリアンヌはトムと再びタッグを組むにあたり、「衣装によってそれぞれのストーリーがもつ異なるトーンを出すことが大変でした。衣装とは、単に服を着ることではなく、登場人物を作り出すこと、物語を動かすものなのだ、という監督の考えを汲み取り製作をしました」と語っている。■スーザンの衣装はほとんど手作り!アリアンヌのこだわりは、「トム・フォード(TOMFORD)」ブランドはもちろんのこと、既存のものをできるだけ使わないという点から、劇中のほぼ全てを手作りしたという。冒頭で登場する、スーザンの胸元が大きく開いた黒いドレスは、彼女が身を置いている環境の“荒涼としている様”を表現しており、白壁のアートギャラリーとのコントラストが、まるでスーザンその人さえも建築の一部のように見せつける無機質な美しさを放つ。存在感のある上質なファーコートは、「トム・フォード」のアトリエのファー職人の手製。さらに深緑のドレスに至っては、場面に合う色がなく、染色作業から行ったという。アリアンヌは「映画にぴったりの色を作るために、色のカメラテストもしました」と明かしている。■カール・ラガーフェルドにお願い! 1シーンのためだけにシャネルの1点ものを特注スーザンの衣装のみならず、そのほかの登場人物についても同様だ。小説の中に登場するボビー・アンディーズ警部補(マイケル・シャノン)の衣装は、無骨なカウボーイ的性格を表現するために、クラシカルなウエスタンヨークジャケットとブーツカットのスラックスをベースに、シャツ、コーデュロイのジャケット、カウボーイハットはオリジナルで作られたそう。そして、なんと言っても1シーンしか登場しないスーザンの母、アン・サットン(ローラ・リニー)の衣装は必見!ステータスや世間体、富をひと目で印象づけ、ブルジョワ志向だと分かる衣装は、本作のための「シャネル」オートクチュール。しかも、この衣装を手に入れるため、トム・フォード監督は自らカール・ラガーフェルドに直電話して、このシーンのためだけに1点ものの製作を依頼。現在のデザインではなく、劇中で描かれる当時のデザインを再現している。1シーンだけのためにも努力を一切惜しまない、監督のこだわりには脱帽だ。■映画祭はトム・フォード一色!『シングルマン』コリン・ファースの姿も審査員グランプリを受賞したヴェネツィア国際映画祭を筆頭に、アカデミー賞、LA プレミア、ロンドンフィルムフェスティバルなど、世界各地で監督とキャストが登壇するイベントが行われた。その中で、劇中ではほとんど使われなかった監督自身のブランド「トム・フォード」を“これでもか!”というほど登壇者全員が着用している。主演のエイミーはワンショルダーのシルバードレスや、鎖骨ラインが見える大人のブラックドレスなど、シックで上品なドレスを身に纏った。さらにモデルとして「シャネル」のコレクションにも登場する、小説の主人公トニーの娘役を演じるエリー・バンバーも目を引く真っ赤なロングドレスや、くびれにワンポイントのあるブラックドレスなど、ハイティーンの年齢からは想像つかないほど大人っぽい色気を感じるドレスを披露していた。もちろん女性陣だけではない。「トム・フォード」と言えばスーツだが、監督自身はもちろん、ジェイクやアーロン・テイラー=ジョンソンらが、“もしかしたらレッドカーペットに登場する直前まで、監督自らの手によって手直しがされているのではないか”というほどシワひとつないスーツ姿で色気を放っていた。さらに、プレミアには前作『シングルマン』に主演したコリン・ファースの姿も。太い黒フレームのメガネとスーツの出で立ちは、『シングルマン』の主人公ジョージを思い起こさせファンが狂喜したとか!これぞトム・フォードにしかできない、映画と現実の最高のトータルコーディネートだ。映画監督としての実力が、世界に認められているトム・フォード。しかし、彼のセンスや才能を培ってきたのは、「グッチ(GUCCI)」や「イヴ・サンローラン(Yves Saint-Laurent)」などのデザイナーとしての経験があったからにほかならない。ファッションデザイナーとして、映画監督として、底なしのこだわりを見せた本作に期待が高まる。『ノクターナル・アニマルズ』は11月3日(金・祝)よりTOHOシネマズシャンテほか全国にて公開。(text:cinemacafe.net)
2017年10月31日世界的ファッションデザイナーのトム・フォードが『シングルマン』以来、7年ぶりに監督を務めた最新作『ノクターナル・アニマルズ』。主演のエイミー・アダムス、ジェイク・ギレンホールという実力派2人の脇を固めるのは、なんとも華やかな実力派俳優たち。あのセレブイケメンから、ブレイク必至の最強ドールフェイス英女優、いま話題の人気海外ドラマに出演する若手俳優まで、この秋一番の極上ミステリー映画を彩る俳優陣に注目した。ある夫婦の愛と残酷さ、復讐と償いのきわどい境界線で揺れ動く心をミステリアスに描き出した本作。第73回ヴェネチア国際映画祭審査員グランプリ受賞をはじめ、各国で高い評価を得ており、賞レースを賑わせた実力派から若手まで、キャストも豪華な顔ぶれが揃っている。ファッション界、映画界からのラブコール殺到!最強ドールフェイスの英女優エリー・バンバー劇中小説のなかで、トニー(ジェイク・ギレンホール)の娘インディア役としてテキサスのティーンエイジャーを演じているのが、エリー・バンバー。1997年イギリス生まれ。12歳から舞台で活躍し始め、本格的な映画デビューは『高慢と偏見とゾンビ』。その後、トム・フォード監督の目にとまり、長編映画出演2作目にして本作に抜擢された。透き通るような白い肌にドールフェイスの持ち主のエリーは、女優業にとどまらず、「シャネル(CHANEL)」のコレクションにゲストモデルとして出演するなどファッション界からも人気が高く、トム・フォードやカール・ラガーフェルドからの信頼も厚い。また、カナダの人気歌手ショーン・メンデスの最新曲「There’s Nothing Holdin’ Me Back」のPVにも出演。待機作に、バレエ作品「くるみ割り人形」をディズニーが実写映画化する『The Nutcracker and the Four Realms』(原題/ラッセ・ハルストレム監督)などがあり、ファッション界、映画界ともにオファーが殺到中の、いま最も注目すべき若手女優なのだ。『キック・アス』のヘタレ男子から一転!アーロン・テイラー=ジョンソンの“サイコパス演技”が怖すぎ同じく劇中小説内で、奇怪な言動で主人公の心をかき乱していくレイ役を演じるアーロンは、その鬼気迫る怪演ぶりが話題に。初の”悪役”を演じるにあたり、実在した連続殺人犯や死刑囚を参考に役作りに挑んだそうで、自身初の映画賞となるゴールデン・グローブ賞助演男優賞に輝いたほか、英国アカデミー賞ノミネートなど高く評価された。1990年イギリス生まれ。10代のジョン・レノンの葛藤を描いた『ノーウェアボーイ ひとりぼっちのあいつ』で主人公を演じて話題となり、その後、同作の監督サム・テイラー=ジョンソンと23歳の年の差婚。現在27歳にして4児の父である。アーロンを世界的に一躍有名にした『キック・アス』シリーズでは、ヘタレ男子の主人公を熱演したほか、『GODZILLAゴジラ』『アベンジャーズ/エイジ・オブ・ウルトロン』と次々と話題の大作に出演している。ハリウッド注目のセレブ御曹司!長身イケメン俳優アーミー・ハマーもスーザン(エイミー・アダムス)の現・夫役を演じているアーミー・ハマー。早くも「アーミー・ハマーのこんな贅沢な使い方はトム・フォードにしかできない!」との声が多く上がっている。1986年カリフォルニア州ロサンゼルス生まれ。完璧な目鼻立ちに、194cmの身長と抜群のプロポーションを持つアーミーは、父は複数の会社を経営する社長、曾祖父は石油王のアーマンド・ハマーという大富豪御曹司。「ゴシップガール」「デスパレードな妻たち」などのTVシリーズに出演して人気を博し、『ソーシャル・ネットワーク』で双子のウィンクルボス兄弟を一人二役で演じて注目を集めた。以降、『J・エドガー』『コードネームU.N.C.L.E.』『フリー・ファイヤー』など、出演作が後を絶たない。“渋カッコいい”表情がたまらない!マイケル・シャノンはテキサスの刑事役にアカデミー賞助演男優賞にノミネートされ、テキサスの刑事役の「“渋カッコいい”演技が最高!」といわれているシャノン。1974年ケンタッキー州生まれ。『レボリューショナリー・ロード/燃え尽きるまで』でアカデミー賞にノミネート、『テイク・シェルター』『ドリームホーム 99%を操る男たち』などが評価され、後者ではゴールデン・グローブ賞ほか数々の賞にノミネートされた。『マン・オブ・スティール』『バットマン vs スーパーマンジャスティスの誕生』の悪役ゾッド将軍としても知られる。待機作に、エルヴィス・プレスリーを演じた『Elvis&Nixon』(原題)、ヴェネチア国際映画祭で金獅子賞に輝いたギレルモ・デル・トロ監督作『The Shape of Water』(原題)など。また、ロバート・デ・ニーロ主演のTVドラマへの共演が決定しており、これは超人気大作ドラマ「ボードウォーク・エンパイア欲望の町」以来のTVシリーズへのカムバックとなる。あの人気海外ドラマや話題作で活躍する俳優たちが続々!1話の製作費用が約1,000万ドル(約11億円)とも言われる、話題の大人気海外ドラマ「ゲーム・オブ・スローンズ」に、ネッド・スターク(ショーン・ビーン)の青年時代役で出演しているロバート・アラマヨも登場。また、若者たちの情熱的な愛を大胆な性描写を交えながら3D映像で描いた『LOVE 3D』の主人公マーフィー役や、『ネオン・デーモン』でエル・ファニング演じるジェシーに思いを寄せるアマチュア・カメラマン役を演じるなど、話題作への出演が続くハリウッド注目のカール・グルスマン。大ヒット作『ハンガーゲーム』シリーズのジョアンナ役や、『ネオン・デーモン』で謎めいたメイクアップアーティスト・ルビー役を演じたジェナ・マローン。「マスターズ・オブ・セックス」で“性科学”の先駆者となったウィリアム・マスターズ博士役を演じたマイケル・シーン。ヴァンパイアドラマ「トゥルーブラッド」で熟女ヴァンパイアのパム役や、現代版おとぎ話の大人気ドラマ「ワンス・アポン・ア・タイム」でマレフィセント役を演じるクリスティン・バウアー・ヴァン・ストラテンも。『ラブ・アクチュアリー』や『ハドソン川の奇跡』のほか、ドラマ「キャシーのbig Cいま私にできること」の主人公キャシー役を演じたローラ・リニーは、エイミーと10歳しか年齢が変わらないが、本作ではエイミー演じる主人公スーザンの保守的な母親役を演じている。ファッション界、映画界、TVドラマ界でマルチに活躍する豪華実力派俳優らが脇を固める本作は、映画ファンはもちろんのこと、海外ドラマファンにとっても、この秋一番の見逃せない作品といえそうだ。『ノクターナル・アニマルズ』は11月3日(金・祝)、TOHOシネマズシャンテほか全国にて公開。(text:cinemacafe.net)
2017年10月25日エイミー・アダムスやジェイク・ギレンホールを迎え、世界的ファッションデザイナーのトム・フォードが『シングルマン』以来、7年ぶりに監督を務めた『ノクターナル・アニマルズ』。自身で脚本も手掛けたスリリングでミステリアスな展開と、細部までこだわった映像美には世界中が絶賛を贈っており、ヴェネチア国際映画祭では審査員グランプリ、助演のマイケル・シャノンがオスカーにノミネートされ、同じくアーロン・テイラー=ジョンソンがゴールデン・グローブ賞に輝いている。ファッション界のみならず、映画界でも類まれなる才能を発揮するトム・フォードとは、どんな人物なのか、その魅力に迫った。■「グッチ」を立て直したファッション界の生きる伝説1961年8月27日、テキサス生まれのトム・フォードは、ニューヨーク大学で美術史を専攻後、編入したパーソンズ美術大学で建築を学ぶ。あまり知られていないが、在学中に俳優を志し、CM出演も果たしている。70年代のニューヨーク、ビアンカ・ジャガーやデヴィッド・ボウイ、マイケル・ジャクソン、トルーマン・カポーティなど錚々たるメンバーが足を運んだ最先端のナイトスポット「スタジオ54」に出入りし、アンディー・ウォーホルら時代の寵児たちと親交を深め、ファッションやアートの世界にも傾倒していく。その後、キャシー・ハードウィックとペリーエリスのもとファッション業界で才能を発揮し、注目を集める。94年、「グッチ(GUCCI)」のクリエイティブディレクターに就任。しかし、当時の「グッチ」は深刻な業績不振で経営が危ぶまれており、トム・フォードは立て直しに奮闘。それまでのクラシックなイメージを一新し、セクシーでゴージャス、かつモードな「グッチ」を確立させた。その成果は、トム・フォードがクリエイティブディレクターに就任してから10年で、売り上げをおよそ13倍に伸ばしていることでもわかる。この復活劇は「トム・フォード シンドローム」と呼ばれ、ファッション業界では伝説として語り継がれている。2000年には「イヴ・サン=ローラン(Yves Saint-Laurent)」と「グッチ」グループ全体におけるクリエイティブディレクターに就任。05年、自身の名を冠したブランド「トム・フォード(TOMFORD)」を設立。14年には、ファッション業界のアカデミー賞にあたるCFDA賞のジェフリー・ビーン生涯功労賞を、15年にはメンズウェア・デザイナー・オブ・ザ・イヤーなど、これまで7度の受賞に輝き、不動の地位を確立した。■ジェームズ・ボンド着用スーツとして知られるデザイナーとしてはもちろん、経営的な観点も併せ持った才能で長年ファッション業界の第一線を走ってきたトム・フォード。そんな彼のブランドは、『007 慰めの報酬』から、ダニエル・クレイグ演じるジェームズ・ボンドが着るスーツを衣装提供していることでも知られる。『シビル・ウォー/キャプテン・アメリカ』では、トニー・スターク(ロバート・ダウニー・Jr)が「(アイアンマンのスーツはないけど)「トム・フォードのなら」と話すシーンもあった。また、アカデミー賞などの場でも着用する俳優やセレブは多く、最近では『ベイビー・ドライバー』で主演を務めたアンセル・エルゴートがオフィシャルイベントで身に着けていたことが記憶に新しい。「トム・フォード」がお気に入りと公言しているオスカー女優ジュリアン・ムーアは、監督デビュー作『シングルマン』に出演するなど、多くのハリウッドスターから愛されている。■映画監督デビュー作でコリン・ファースがヴェネチア男優賞!ファッション界で成功を収める一方、2005年、映画製作会社フェイド・トゥ・ブラックを設立し、長年熱い想いを秘めていた映画の世界へ進出。09年に、クリストファー・イシャーウッドの小説に基づく『シングルマン』で映画監督デビューを果たし、同作では共同脚本、製作も務めた。同作での独特の映像美と世界観は絶賛され、主演のコリン・ファースは、ヴェネチア国際映画祭男優賞、英国アカデミー賞主演男優賞を受賞。アカデミー賞やゴールデン・グローブ賞など多数の賞にノミネートされ、トム・フォード自身も初監督作品とは思えない、異例の高評価を得た。■最新作は究極まで感覚を刺激される美しくも危ういミステリー監督2作目となる『ノクターナル・アニマルズ』は、ヴェネチア国際映画祭審査員グランプリほか、ゴールデン・グローブ賞では監督賞、脚本賞にノミネートされ、賞レースを席巻。米作家オースティン・ライトの原作に惚れ込んだトム・フォードが1人で脚本を担当。20年前に別れた夫から送られてきた1冊の“小説”と、“過去”、そして“現在”が複雑に絡み合い、曖昧になっていくミステリアスな物語を描き出し、映画祭では脚色賞も受賞するなど、才能を発揮している。ファッション同様、一切妥協をしないトム・フォードこだわりの映像美と緻密な脚本で映し出される極上のミステリー作品。天が二物どころか、幾つもの才能を与えたトム・フォードが、新たに生み出した傑作を、スクリーンで体感してみて。『ノクターナル・アニマルズ』は11月3日(金・祝)よりTOHOシネマズシャンテほか全国にて公開。(text:cinemacafe.net)
2017年10月03日今秋、2014年に上演、大好評を博したブロードウェイ・ミュージカル『アダムス・ファミリー』が再演される。橋本さとし、真琴つばさ、昆夏美、今井清隆ら続投キャストに加え、壮一帆、村井良大、樹里咲穂、戸井勝海、梅沢昌代らが新たに参加。パワーを増したステージを見せてくれるに違いない。中でも、ルーカスを演じる村井は前回に引き続き演出を担当する白井晃の作品に出演することを熱望していたと語る。【チケット情報はこちら】「白井さんの演出は、稲垣吾郎さん主演『No.9―不滅の戦慄―』が印象的でした。映画の1シーンのような雑踏の表現が素敵で。プレイヤーとしては、『趣味の部屋』が僕のベスト・オブ・ベスト。白井さんのコミカルでミステリアス、的確な芝居が勉強になりました。だから今回のお話は“ようやく来た!”。がんばってくらいついていきたいですね」ルーカスはアダムス家の長女・ウェンズデーのボーイフレンド。両親と共にアダムス家を訪ねるが、お化けである彼らの言動に翻弄され、ウェンズデーとの恋も暗雲がたちこめる。「とてもかわいらしい話なんですよね。爽快な音楽で、思わず楽しくなっちゃうナンバーも多い。でもすごく切なくてやるせなかったり、お化けと人間のギャップがシュールでおかしかったり。心に響く言葉も多くて、ぜひ家族やカップルで観てほしい作品です」ルーカスとウェンズデーのピュアな恋心も、ときめきと笑いが交錯する。「ふたりのかけ合いは、すごく変(笑)。ウェンズデーは人間の感覚からは相当ズレているし、ルーカスも“作家か検死官になりたい”っていうセンスの持ち主だし。第1幕ではウェンズデーに対してまっすぐで、男の子らしいところも見せるルーカスですけど、第2幕で少し雰囲気が変わる。そこからが、いかにもアメリカンで“楽しんだ者勝ち” なおもしろい展開なんですよ(笑)。これはぜひ、劇場で楽しんでいただきたいです」『アダムス・ファミリー』はチャールズ・アダムスが雑誌『ニューヨーカー』に発表した1コマ漫画を原作にTVドラマやアニメが作られ、1991年に製作された映画も大ヒット。日本でも映画に加えて車のCMに起用され、ゴシックかつポップなキャラクターとテーマ曲が子どもから大人まで幅広く知られるようになった作品。それがどのようにミュージカルとして調理されているのか、確かめたい人はぜひ劇場まで。公演は10月28日(土)から11月12日(日)まで神奈川・KAAT神奈川芸術劇場〈ホール〉にて上演。10月1日(日)にはMARK IS みなとみらいにて制作発表&楽曲披露イベントの開催も決定。チケット発売中。取材・文:金井まゆみ
2017年09月28日この秋、待望の再演を果たすミュージカル『アダムス・ファミリー』。お化け一家の主人ゴメスを演じる橋本さとしと、その長女ウェンズデー役の昆夏美は、初演でもユニークな役作りで大評判を取った。ミュージカル『アダムス・ファミリー』チケット情報「よく集めたなというくらい個性的なキャスト揃いで、初演の稽古場には日本人が欧米の作品をやる時の違和感が一切ありませんでした。今回また家族で集まることができると思うと、嬉しいです」と語るのは橋本。初演では、妻と娘を愛するチャーミングなパパを熱演し、読売演劇大賞優秀男優賞も受賞した。昆が「さとしさんが(妻モーティシア役の)真琴つばささんと一緒にノリノリでタンゴを踊られる姿、とても素敵だったんですよ。私はそれまでコメディタッチの舞台に出た経験があまりなかったので、さとしさんをはじめ皆さんの演技は勉強になりました」と振り返ると、橋本は「いやいや、滅多に笑わないウェンズデーだけど、ほくそ笑み方がめっちゃ上手で、しかも笑顔が可愛くなくて絶妙だった!劇中、ゴメスがウェンズデーに対して『娘が成長して嬉しいけど寂しい』という気持ちを表す場面があるのですが、これが実に微笑ましくて泣けるんですよ」と笑顔を浮かべた。再演では、キャストの一部が新メンバーに。モーティシア役には、初演からの真琴に加え、新たに壮一帆が参加。橋本と昆はふたりの妻/母を相手に演じる。橋本は「妻ひと筋のゴメスなのに、こっちにもあっちにも妻が!複雑ですよ」と笑いつつ「壮さんとは舞台『魔都夜曲』でもご一緒し、チークダンスを踊ったので、良い距離感ができています。新しく入って来られる方々から、僕らも新しいものをみつけさせてもらうのが楽しみですね」と期待をにじませる。また、橋本が「恋愛もので相手が複数キャストの場合、この人好き、この人好きになれない、とかあるの?」と昆に質問し、昆が「好きになれないことはないのですが、人によって、与える愛だったり受け入れる愛だったりと、ポイントが変わります。相手の方と一緒に呼吸し、反応しながらお芝居を作る面白さも難しさも、近年ますます感じています」と答えると、橋本も「そうだよね。役者としての技量だけでなく、人間としての度量や大きな意味での愛が試される」と頷いた。「とにかく愛が充満している舞台だし、家族や人種のことなど社会風刺もしている。そして白井晃さんの演出も絵本のような美術も本当におしゃれなので、ぜひ観ていただきたいですね」(橋本)「 ブラックなところもありつつ、ユーモアと家族愛がいっぱいのハッピーな作品。私自身は初演では手探りでしたが、今回は戦略的な笑いにも挑んで、お客様とのキャッチボールを楽しみたいです」(昆)本公演は10月28日(土)から11月12日(日)までKAAT神奈川芸術劇場ホールにて。10月1日(日)にはMARK IS みなとみらいにて製作発表&楽曲披露イベントの開催も決定。チケット発売中。取材・文:高橋彩子
2017年09月21日世界的ファッションデザイナー、トム・フォードが『シングルマン』以来、7年ぶりに監督を務めた最新作『ノクターナル・アニマルズ』。「第74回ゴールデングローブ賞」助演男優賞、「第73回ヴェネチア国際映画祭」審査員グランプリほか、様々な映画賞を受賞した話題作から、この度、特報映像とティザービジュアルが公開された。スーザン(エイミー・アダムス)は夫とともに経済的には恵まれながらも心は満たされない生活を送っていた。ある週末、20年前に離婚した元夫のエドワードから、彼が書いた小説「夜の獣たち(ノクタ ーナル・アニマルズ)」が送られてくる。彼女に捧げられたその小説は暴力的で衝撃的な内容だった。才能のなさや精神的弱さを軽蔑していたはずの元夫の送ってきた小説の中に、それまで触れたことのない非凡な才能を読み取り、再会を望むようになるスーザン。彼はなぜ小説を送ってきたのか。それはまだ残る愛なのか、それとも復讐なのか――。本作は、オースティン・ライトの「ミステリ原稿」を原作に、ファッションの世界ですでに確固たる地位を築いたフォード監督が映画化。エイミー・アダムスとジェイク・ギレンホールと実力派俳優の2人が共演し、愛と残酷さ、復讐と償いのきわどい境界線で揺れ動く心を描きだす。そのほかマイケル・シャノン、アーロン・テイラー=ジョンソン、アイラ・フィッシャー、アンドレア・ライズブロー、マイケル・シーンらが出演している。「始まりは、別れた夫から送られてきた小説だった――」というナレーションから始まる特報映像。“小説”と“過去”、そして“現在”が交差する複雑な物語の一端が垣間見える。また、特報の音楽は『最強のふたり』で日本に広く知られ、是枝裕和監督の最新作『三度目の殺人』の映画音楽も手掛けているルドヴィゴ・エイナウディの楽曲「ロゴス」。この楽曲が本作の予測のつかない展開をより盛り上げている。送られてきた小説は何を意味するのか?恋愛映画にしてミステリー映画だという本作の内容にますます期待高まる映像となっている。『ノクターナル・アニマルズ』は11月、TOHOシネマズシャンテほか全国にて公開予定。(cinemacafe.net)
2017年07月29日2014年に白井晃演出で日本初演され、大好評を博したミュージカル『アダムス・ファミリー』が帰って来る!原作はアメリカの人気漫画で、1991年に映画化され、2010年にブロードウェイでミュージカル化された作品だ。おばけ一家の女主人モーティシアを、初演に続いて演じる真琴つばさは「再演は嬉しい」と声を弾ませる。【チケット情報はこちら】「一見、変わったキャラクターばかりのアダムス一家ですが、実はどこにでもいる普通の家族。家庭それぞれに事情があるように、黒い服を着ていたり人の不幸が好きだったりするだけ。不幸が好きと言っても、彼らが人を不幸にするわけではなく、ちょっと面白がっている程度ですし。その奥にあるのは普遍的な家族愛で、親が子供を心配する気持ちや嫁姑問題など、身近な事柄が描かれている。こういう人、いるよね!と楽しんでいただける、“エンタテイメント・ファミリー・ドラマ”だと思います」初演では、映画顔負けの迫力と慈愛に満ちたモーティシア役を見事に造形。夫ゴメス役の橋本さとしを相手に、息の合った夫婦ぶりを見せた。「橋本さんは、ちょっと尻に敷かれているような旦那さんの雰囲気がうまい、マルチェロ・マストロヤンニみたいな方。妻をいい気分にして、させてくれるんです。モーティシアは“私が全てを操っているわよ”という顔をしているけれど、実は少女のようなところがあり、家族に助けられている。皆さんにも共感していただけるポイントではないでしょうか。私自身も演じながら、例えば夫とつき合っていた頃のことを思い出すシーンなどで、何度か涙ぐみそうになりました」男声でも女声でもない音域と独特の声を持ち、他の声とハーモニーになりにくいという真琴にとって、キーを変えずに挑むことができたモーティシア役はまさにはまり役だが、今回は壮一帆とのWキャストということで、新たなモーティシア像の誕生にも期待がかかる。「Wキャストって、自分にないものを見ることができて面白いんです。相手の方が描くモーティシアは最高の教本ですよ。壮さんは関西人だから物怖じせず、誰とでもしっくりいくでしょうし、目線の使い方なども巧いと思うので、そこは参考にしたいです。私より年下の壮さんを見習って、心は若く、でも年齢分の経験値は活かそうかと(笑)。初演以上に、母として、女性として、さらに思いやりや艶っぽさを出したいですね」今春には乃木坂46メンバーとの『あさひなぐ』、秋には『にんじん』、そして本作と、ポピュラーな題材の舞台が続く。「『あさひなぐ』は客席がほぼ男性で新鮮でした。そこでは尼さんを演じ、『にんじん』では家政婦さん、そして『アダムス・ファミリー』では妖怪のお母さん。レパートリーがどんどん広がっています(笑)。宝塚歌劇団時代にも狼男からヴィヴィアン・リー(スカーレット・オハラ)までを演じた年がありましたが、女役を演じた後は男役の演技にも変化が起き、優しさや柔軟性が出たんです。ですから、今年の仕事の経験で自分の演技がどう変わるかも楽しみですね」取材・文:高橋彩子
2017年07月20日エイミー・アダムスが主演を務め、『ブレードランナー 2049』の監督も務める奇才ドゥニ・ヴィルヌーヴがメガホンをとる『メッセージ』。このほど、日本でもそのビジュアルが話題となっている巨大な“謎の飛行体”の内部に、ついにエイミーたちが初潜入するシーンの本編映像が解禁となった。突如、世界12の都市に降り立った巨大な球体型飛行体。米軍に雇われた言語学者のルイーズ(エイミー・アダムス)は、謎の知的生命体と意志の疎通をはかるため、“彼ら”が人類に<何>を伝えようとしているのかを物理学者イアン(ジェレミー・レナー)らとともに探っていくが――。“映像化不可能”といわれた傑作SF短編小説を、ヴィルヌーヴ監督が独創的な映像美と世界観で表現した本作。巨大飛行体から受け取った美しくも哀しいメッセージと、“娘を亡くした母”ルイーズの切なすぎる決断に、すでに公開された世界各国で称賛が続出。今回解禁となったのは、そんな“世界絶賛の感動作”とは信じ難いようなビジュアルの飛行体に、ルイーズたちが初潜入する瞬間の本編映像。冒頭は“彼ら”との対面におびえるルイーズの不安な表情が映し出され、飛行体にゆっくりと近づく様子からは静かな緊張感が伝わってくる。そして、ついに“飛行体の内部”へ進んでいくのだが、驚きなのはその潜入の仕方。工事現場で見かけるようなリフトに乗り込み、奇妙な四角いトンネルに向かって上昇していくのだ。飛行体の内部に入ると、その先からは重力がなくなり、人は“側面”に立ちながら天に向かって歩き出すことに。異彩を放つ飛行体の存在感と、摩訶不思議な現象には思わず圧倒されてしまう。このシーンは、実際にセットを制作して撮影されていたという。監督は、「ルイーズたち人類が“彼ら”と接触するためのツールは、現実社会にある技術を使わせたかったんだ」と語り、観客たちに共感を呼ぶ工夫があると明かしている。そんな監督のこだわりに、ジェレミー・レナーは「僕らはリフトに乗り、約10mも昇って巨大なトンネルに入っていった。こんなリアルな環境があったからこそ、その不思議な体験を肌で感じられたんだ」と明かし、役者たちの演技にも影響を与えてくれたと語る。さらに、主演のエイミーは「この映画で起こったことは、もしかすると私たちの世界で明日、起こることかもしれない。世界がどう反応するのかを描いているのよ」と語り、非現実的な題材でありながらリアリティが追求されていることに言及した。こうしてルイーズたちは飛行体の中へ入っていき、先に待ち受ける“彼ら”との初対面を果たす。そして、“彼ら”と対話を繰り返すことで、ルイーズは“美しくも哀しいメッセージ”の真相にたどり着く。監督は、「“彼ら”は心を開いているルイーズに言語を解読する鍵を垣間見せ、彼女は間違いを何度も重ねながらその言語に迫っていく。実はその間違いの1つからドラマが生まれるんだ」とも語り、ラストに繋がるキーワードも明かしている。飛行体の内部で待ち受ける驚きの展開は、まさにこの映像から始まっていくのだ。『メッセージ』は5月19日(金)より全国にて公開。(text:cinemacafe.net)■関連作品:メッセージ 2017年5月19日よりTOHOシネマズ 六本木ヒルズほか全国にて公開
2017年05月12日アカデミー賞に作品賞、監督賞など8部門にノミネートを果たしたSF感動作『メッセージ』。本作において、その圧倒的な演技力で世界中に涙と感動をもたらしているのが、娘を亡くした言語学者の主人公ルイーズを演じるエイミー・アダムスだ。この物語に心打たれたエイミーは、なんと“育児休暇”を撤回して本作に出演していたことが明らかになった。本作は、優れたSF作品に贈られる文学賞「ネビュラ賞」を受賞した米作家テッド・チャンの短編小説「あなたの人生の物語」を基に誕生した物語。“映像化不可能”といわれたこの作品を、『ブレードランナー 2049』の監督にも大抜擢された気鋭ドゥニ・ヴィルヌーヴ監督が、独創的な映像美と世界観で映画化を実現させた。そんな本作で主演を務めるエイミー・アダムスといえば、今年1月には“ハリウッド殿堂入り”を果たし、同性からの支持も高い、いまハリウッドで最も愛される存在のひとり。娘を亡くした言語学者のルイーズを演じる彼女は、自身も6歳の娘を持つ母親だが、本作の感動と衝撃の物語に心打たれたことから、“育児休暇”を撤回してまで出演したかったと明かしている。エイミーといえばこれまで、『魔法にかけられて』(’07)、『アメリカン・ハッスル』(’13)、『ビッグ・アイズ』(’14)など、大作から賞レースを賑わす鬼才監督の作品まで次々と出演し、5度のアカデミー賞ノミネート、2度のゴールデン・グローブ賞受賞を誇る映画界きっての演技派として知られる。先日は本年度の「アメリカン・シネマテーク・アワード」にも選出され、本作に続き、トム・フォード監督作『ノクターナル・アニマルズ』の公開も秋に控えている。そんな彼女は、本作のオファー当時、「次はどんな仕事をやるのか決めていなかったし、しばらく休養して母親業に専念したいと思っていたの」と、はじめは引き受けるつもりはなかったと語る。しかし、そんな彼女を出演へと突き動かしたのは、主人公ルイーズの“母としての決断”の衝撃と、その先に待ち受ける“誰も観たことがない感動のラスト”だった。エイミーは、「観客が最初に見るルイーズは、娘の死を受けいれようと“愛と死に向き合っている”姿よ。脚本を読んだとき、そんなルイーズに惹きつけられたの。私の心の奥底の人間の核になる部分に語りかけてくるものを感じて、これは絶対にやらなきゃと思った」と、“母としての顔”も持つ彼女だからこそ、この役柄に運命的なものを感じたという。そんなエイミーの出演を誰よりも喜んだのが、本作のメガホンを取ったヴィルヌーヴ監督だった。監督は「ルイーズの目を通して、観客たちは突如現れた“彼ら”と出会う。だから、それらが本当のことだと信じさせるだけの演技ができる人が必要だった」と説明する。「主役はエイミー・アダムスに演じてもらいたいというのが、僕の当初からの願いだった。エイミーがこの物語に惚れ込んで出演を承諾してくれたときは嬉しくて興奮したよ」と、この複雑な主人公の候補は、エイミーしかいなかったと明かしている。ハリウッドを代表する女優の1人である彼女が、“育児休暇”を返上してまで演じたかった主人公ルイーズ。その熱演は、オスカーにもノミネートされるべきだったといわれている。劇中で明かされる彼女の“母としての決断”の真相と、そこから繋がる“誰も見たことのないラスト”を、劇場で目撃してみてほしい。『メッセージ』は5月19日(金)より全国にて公開。(text:cinemacafe.net)■関連作品:メッセージ 2017年5月19日よりTOHOシネマズ 六本木ヒルズほか全国にて公開
2017年04月24日エイミー・アダムスを主演に、『ブレードランナー 2049』の監督にも抜擢されたドゥニ・ヴィルヌーヴ監督が独創的な映像美と世界観で作り上げたSF感動作『メッセージ』。このほど、その姿から“ばかうけ”“柿の種”“ハッピーターン”などに例えられ、早くも話題となっている謎の飛行体の不可思議な動きをとらえた本編映像が解禁となった。エイミーをはじめ、ジェレミー・レナー、フォレスト・ウィテカーら実力派キャストで贈る本作。優れたSF作品に贈られる文学賞“ネビュラ賞”をはじめ、名だたる文学賞を数多く受賞している米作家テッド・チャンの短編小説「あなたの人生の物語」を基にし、アカデミー賞をはじめ世界中の映画賞を席巻している。今回、そんな“世界絶賛の感動作”であるとは信じ難い、独特のビジュアルの球体型飛行体が、奇妙に動く様子が収められた本編映像が到着。言語学者ルイーズら人類がぼう然と立ち尽くす前で、空中へ急浮上する衝撃の様子がとらえられている。まず、映像冒頭では、突如地上に現れた巨大な飛行体に混乱する人類と、“彼ら”がどこから、何のためにやってきたのかを必死で探ろうとする言語学者ルイーズの緊迫感がひしひしと伝わってくる。その謎の飛行体といえば、ビジュアルが解禁となって以来、日本では“ばかうけ”“柿の種”“ハッピーターン”など、なぜかお菓子に例える人が続出。今回の映像で初めて、飛行体の動く様子が明らかになったが、やはりその見た目は、まるで“日本を代表するお菓子”のよう…。だが、“映像化不可能”といわれた原作に挑んだヴィルヌーヴ監督は、「この飛行体にはモデルがある」と衝撃的発言をする。彼は「当初から、小石のような卵型の宇宙船にしようと考えていた。いままでにも見たようなものであり、それほど不吉な感じも奇妙な感じもしないと思ったからね。そして太陽系内の軌道を公転しているエウノミア(別名、第15 番小惑星)という小惑星を参考にして形を決めたんだ」と、驚きの事実を明かしている。本映像のラストでは、速すぎず、遅すぎず、奇妙な動きで上昇していく飛行体の不可思議な滑稽さと、それを真剣なまなざしで見つめるルイーズたちとのギャップが、何とも言えないリアリティを感じさせている。実は、そこにも「観客たちの先入観を超えたい」という制作陣の並々ならぬこだわりが隠されていた。本年度アカデミー賞撮影賞ノミネートを果たした撮影監督ブラッドフォード・ヤングは、「“もし人間がこれまでエイリアンとまったくコンタクトをとったことがなかったら?”と、一歩退いているんだ。地球上の人間の生活、そしてエイリアンの知能、両者が“いかにシンプルで未熟であり得るか”という新鮮な視点を意識したんだ」と、このシーンの秘密を明かしている。常識を覆すような謎の飛行体で地球にやってきた“彼ら”のメッセージを解読したルイーズ。この映像からは想像もつかない、“誰も観たことがない感動のラスト”を、楽しみにしていて。『メッセージ』は5月19日(金)より全国にて公開。(text:cinemacafe.net)■関連作品:メッセージ 2017年5月19日よりTOHOシネマズ 六本木ヒルズほか全国にて公開
2017年04月06日アカデミー賞8部門ノミネートをはじめ、世界中で驚きと称賛をもって迎えられている『メッセージ』。巨大飛行体から人類が受け取った美しくも哀しいメッセージと、娘を亡くした言語学者ルイーズの切なすぎる決断に、早くも世界各国ではリピーターが続出しているという。そんな本作でメガホンをとったのが、主演のエイミー・アダムスも「特別な監督」と賛辞を贈るカナダ出身のドゥニ・ヴィルヌーヴ。このドゥニ・ヴィルヌーヴ監督をはじめ、オスカー史上最年少の監督賞『ラ・ラ・ランド』のデイミアン・チャゼル、“前代未聞のハプニング”で注目を集め、オスカーを制した『ムーンライト』のバリー・ジェンキンス、さらにカンヌグランプリ獲得の『たかが世界の終わり』のグザヴィエ・ドランなど、昨今の映画界では若手の気鋭監督たちの台頭が目立つが、いずれも、日本人にはちょっぴり読みづらくて、覚えづらいお名前ばかり…。そんな注目監督のなかでも、“いまハリウッドで最も期待される”存在といえるのが、本作のドゥニ・ヴィルヌーヴ監督だ。本作『メッセージ』は、優れたSF作品に贈られる文学賞「ネビュラ賞」を受賞した米作家テッド・チャンの短編小説「あなたの人生の物語」を基に誕生した物語で、“絶対に映像化不可能”といわれた原作の映画化をドゥニ監督は実現させた。1967年カナダ・ケベック生まれの49歳である彼は、『ブレードランナー 2049』の監督に抜擢されたことでも知られる。世界の名だたる映画祭や地元カナダでは、キャリア初期からその手腕が高く評価されており、レバノン内戦下の悲劇を描いた『灼熱の魂』ではアカデミー賞外国語映画賞にノミネートされて一躍その名を世界に知らしめ、本作では自身初のアカデミー賞作品賞・監督賞ノミネートも果たした。そんなドゥニが特に注目される理由は、ヒュー・ジャックマン主演の誘拐ミステリー『プリズナーズ』や、ジェイク・ギレンホールが一人二役を演じた『複製された男』、エミリー・ブラントが麻薬戦争に迫った『ボーダーライン』など、独創的なストーリーと映像センスで作品のジャンルを問わず評価を獲得していること。その手腕を買われ、SF映画の金字塔である『ブレードランナー』の続編、『デューン/砂の惑星』リメイク版にも大抜擢。巨匠リドリー・スコット、デヴィッド・リンチらを受け継ぐ“新たな奇才”として期待されている。日本でも、洋画ファンの間で熱烈なファンを有してはいたものの、いま、その注目度は急上昇中。雑誌「キネマ旬報」の“100人の評論家が選んだ外国映画監督ベスト・テン”では、巨匠クリント・イーストウッドに次ぐ2位に選出されている。そして、その彼を誰よりも評価しているのが、5度のアカデミー賞ノミネート、2度のゴールデン・グローブ賞受賞を誇る、本作の主演女優エイミー・アダムスだ。「私にとって本作の魅力はドゥニだったわ」と絶賛する彼女は、「彼の考えと私の見方が一致していた。そうでない監督もたくさんいるのよ。だから、本作は私が重視している深いハートのある作品になるって確信できた。ドゥニはすごく特別な監督であり、すごく特別な人よ」と語り、ハリウッド最注目監督の存在が彼女の出演のきっかけとなったことを明かしている。『メッセージ』は5月19日(金)より全国にて公開。(text:cinemacafe.net)
2017年04月03日現在公開中のエイミー・シューマー主演『エイミー、エイミー、エイミー!こじらせシングルライフの抜け出し方』や『40歳の童貞男』、ドラマ「GILRS/ガールズ」など、数々の大ヒット“等身大”コメディを手掛けてきた巨匠ジャド・アパトー。彼が製作総指揮を務めるNetflixオリジナルドラマ「ラブ」のシーズン2が先日配信され、話題を呼んでいる。このたび、アパトー監督が、「ラブ」はオタクの恋を描いた『電車男』のハリウッド版であることを明かした。テレビの脚本家になることを夢見ている31歳の“オタク”、ガス(ポール・ラスト)は、お人好しで、家庭教師をしている12歳の子役女優にさえも手のひらで転がされてしまう日々。うまくいっていると思っていた恋愛も、ある日突然、恋人に裏切られてしまう。そんなとき彼が出会った衛星ラジオ放送局のディレクター、ミッキー(ジリアン・ジェイコブス)は、わがままで自由奔放、思ったことはすぐに口に出してしまう32歳。彼女は、セックス&恋愛の依存症な上、気づけばボーイフレンドたちから恨まれ…。一生懸命生きているのに、なぜか周囲には理解されない2人は、くっついては離れ、それぞれ仕事や恋愛でイタイ体験を繰り返していく。シーズン2では、そんな2人の恋に進展が――!?このラブコメディ・ドラマは、いわゆるシュールな笑いのユーモアというよりも、日常の“あるある”が満載。「まるでドキュメンタリーを観ているかのよう」と世界のファンから共感の声が上がっており、日本人は特に共感できるとか!?アパトー監督は、日本ではお馴染みの“恋に落ちるオタク”の代表格『電車男』を知り、「『電車男』を直訳すると『なぜ、ポールとデートするの?』となるね(笑)」と、ガスを演じるポール・ラストのオタクぶりにかけてコメント。『電車男』との共通点は、主人公がオタクというだけではなく、“電車男”がインターネット上で見知らぬ人たちから恋を応援されているように、ガスの恋も“テーマ曲のない映画に、テーマ曲を作って歌う会”というなんともオタクらしい友達から応援されている。「視聴者は登場人物がもがきながら幸せを掴もうとする姿を観たいのだと思う。誰しも共感することだけれど、幸せの道のりは決して楽ではないし、自分がどうすれば幸せになれるのかをみんな探している。だからこそ、人生を良くしようとしている人を観ると、応援したくなるのが人間の性質だと思う」と、両作に共通するオタクの恋を応援したくなる心理をアパトー監督は分析。ガスの友達だけでなく、観ている私たちもガスの恋に目が離せなくなるのは必然なのかも…。ガスを演じるポール・ラスト(『イングロリアス・バスターズ』)と妻のレスリー・アーフィン(「GIRLS/ガールズ」)が、自分たち自身の恋愛体験や友人たちの体験をヒントにして生まれた本作。そこに、あるカップルの出会いから恋愛へ発展、そして、その後の関係性の変化を描きたいと思っていたアパトー監督が賛同し、リアルで切ない恋愛をコメディで描く本作ができ上がった。ガスとミッキー、大人になりきれない2人の頑張る姿は、ときにあまりにイタすぎて目を背けたくなるけれど、結局は共感し、応援したくなる愛おしさにあふれている。彼らの生き方は、自分をふり返るきっかけをそっと与えてくれるのだ。「ラブ」シーズン1、シーズン2はNetflixにて配信中。(text:cinemacafe.net)
2017年03月27日昨年12月、実写版『バービー』(原題)の主演を演じるとして最終的な交渉に入ったとされていたエイミー・シューマーが、「悲しいことにスケジュールの都合で出られなくなってしまったの」と明かした。「Variety」誌によると、エイミーは「この映画は間違いなく成功すると思うし、ソニーと(バービーの発売元/販売元の)マテルも私にとって素晴らしいパートナーだったわ。出演はできなくなってしまったけど、大きなスクリーンで『バービー』を観るのを楽しみにしている!」との声明を発表。『バービー』の製作は6月23日(現地時間)から開始されるが、エイミーはゴールディ・ホーンと主演を務めたコメディ映画『Snatched』(原題)の公開を5月に控えているためプロモーション活動に忙しく、また、スティーヴ・カレルやニコール・キッドマンとの共演作『She Came To Me』(原題)の製作にも入っており、スケジュールに余裕がないことは確かだ。『バービー』を製作するソニーは「私たちはエイミーの決断を尊重し、支持します」とし、「なるべく早くキャスティングやフィルムメーカーに関する情報のアップデートをみなさんにお知らせできればと思います」と表明している。12月にバービーをエイミーが演じると報じられた際、残念ながらツイッターではバービーファンから「ありえない!」の声が多数上がっていた。ファンが納得するバービーを誰が射止めるのか、続報に期待が募る。(Hiromi Kaku)
2017年03月24日映画『Trainwreck』で放送映画批評家協会賞の最優秀女優賞(コメディ部門)を受賞したエイミー・シューマー(写真:ロイター/アフロ) 現在、バービー人形の実写映画化プロジェクトが進められている。主人公であるバービー人形役には、コメディエンヌのエイミー・シューマーが挙げられていたが、23日に降板することをシューマー自身が明らかにした。 実写映画化が発表されたのは昨年の12月。バービーファンは大いに沸いたが、主人公のバービー役がシューマーであると知れ渡るや、反発の大合唱が始まった。彼女のSNSには誹謗中傷が書き込まれ、制作会社には「彼女はバービーに相応しくない!」といった陳情が殺到。「バービーを演じるには太りすぎている」という意見には、シューマーもInstagramで「太ってないのに、太っていると恥じることなんかあるわけがない!私は自分の生き様に誇りを持ってるのよ!」と反撃。両者の歩み寄りは不可能に思われたが、シューマーがスケジュールの都合がつかないということを理由にプロジェクトから去ることになってしまった。 彼女は米Variety誌に以下の声明を発表した。 「残念ですが、スケジュールのバッティングで、もう『バービー』には関わることがでこなくなってしまいました。この映画は絶対に面白いし、(制作会社の)ソニーと(バービーの製造元である)マテルは素晴らしいパートナーです。落ち込みましたが、大スクリーンでバービーに会えることを楽しみにしています」 シューマーは脚本にも携わっていたが、降板により内容に変更が生じるか否かについては定かではない。また、2018年6月を予定していた公開日も延期される可能性がある。 このニュースにバービーファンは喜んでいるが、残念がる声も多い。 そもそも、シューマー演じるバービーは、「完璧な世界に似つかわしくない」とバービーの世界から追放される落ちこぼれなのだ。夢の国で生きてきたバービーが、ある日突然現実の世界に放り出され、悪戦苦闘する……まさにシューマーにぴったりの役柄といっても過言ではない。新しいキャスティングは難航が予想される。
2017年03月24日ニューヨークを舞台に、こじらせシングルライフを送るイマドキ女子を描いた『エイミー、エイミー、エイミー!こじらせシングルライフの抜け出し方』。全米人気No.1コメディエンヌのエイミー・シューマーが主演を務める本作には、『ルーム』で昨年の第88回アカデミー賞主演女優賞に輝いたブリー・ラーソンも出演する。実は本作以外にも、2017年は公開作が目白押し。若くしてオスカーを獲得した演技派の快進撃に迫った。まず、3月4日(土)より公開されるのが、本作『エイミー、エイミー、エイミー!こじらせシングルライフの抜け出し方』(原題:TRAINWRECK)。ニューヨークのこじらせ女子が全米で圧倒的な支持を得て、1億ドル突破の大ヒットとなったロマンチック・コメディだ。第73回ゴールデングローブ賞(ミュージカル/コメディ部門)では作品賞、主演女優賞2部門にノミネートされた本作は、2015年の「TIME」誌の「世界で最も影響力のある人100人」に選出、本作で脚本も務めマルチな才能を発揮するエイミー・シューマーと、『40歳の童貞男』『ブライズメイズ史上最悪のウェディングプラン』のジャド・アパトー監督がタッグ。ブリーは、エイミー演じるこじらせ女子の妹、キム役を演じている。幼いころに離婚した父親から「一夫一婦なんて悪だ!」と教えられてきたために、独身で毎日奔放な生活を送る姉エイミー。そんな姉とは正反対で、キムは結婚して郊外で家庭を築き、その人生に全てを捧げているという役どころ。自分の結婚をよく思っていない父親や、姉の奔放な生き方に時に反発しながらも、父親の死をともに経験し、お互いの人生を認め合い、理解しあおうとする姉妹に扮している。『ルーム』と同様に本作でも母親役を演じるブリー。妻として、母親としての役目を一生懸命に果たそうと頑張りながらも、姉と真剣に意見をぶつけ合う姿など見逃せないシーンが満載となっている。また、3月25日(土)からはアドベンチャー超大作『キングコング:髑髏島の巨神』が公開。ブリーは、トム・ヒドルストンらと神秘の島・髑髏島に赴く戦争写真家ウィバー役を演じている。キングコングをはじめとする巨大怪獣たちを前に、タンクトップにカメラを構えた、美しくもたくましい女性をどう演じているのか楽しみ。ウィバー役の日本語版吹き替えキャストには、ハリウッド映画の声優初挑戦となる佐々木希が決定している。そして4月29日(土・祝)からは、『沈黙-サイレンス-』のマーティン・スコセッシ監督が製作総指揮を務め、『ハイ・ライズ』のベン・ウィートリーがメガホンをとった『フリー・ファイヤー』が公開される。ブリーは、『コードネーム U.N.C.L.E.』のアーミー・ハマー、『インセプション』のキリアン・マーフィら豪華俳優陣ともにギャングの1人を演じており、暴言をわめき散らしながら、生きるか死ぬかの銃撃戦を繰り広げるという。『ルーム』で賞レースを制し、世界を感動に包んでから1年あまり。この春は、彼女の新たな魅力に注目だ。『エイミー、エイミー、エイミー!こじらせシングルライフの抜け出し方』は3月4日(土)よりヒューマントラストシネマ渋谷、新宿武蔵野館ほか全国にて順次公開。(text:cinemacafe.net)■関連作品:エイミー、エイミー、エイミー!こじらせシングルライフの抜け出し方 2017年3月4日よりヒューマントラストシネマ渋谷、新宿武蔵野館ほか全国にて公開(C) 2015 UNIVERSAL STUDIOS.ALL RIGHTS RESERVED.
2017年02月19日トム フォード(Tom Ford)のデザイナーであるトム・フォードが監督を務める映画『ノクターナル・アニマルズ(Nocturnal Animals)』の日本公開が決定。2017年11月3日(金・祝)より、TOHO シネマズ シャンテほか全国の劇場で上映される。デザイナー トム・フォード7年ぶりの新作ファッションデザイナーのトム・フォードが『シングルマン』(2009)以来、7年ぶりに監督を務めた『ノクターナル・アニマルズ』は、1993年に出版されたオースティン・ライトの小説「ノクターナル・アニマルズ」の実写化作品だ。愛と残酷さ、復讐と償いのきわどい境界線を揺れ動く心を描きだした、恋愛ミステリー映画となっている。小説・過去・現在が交差する物語アートギャラリーのオーナーであるスーザン(エイミー・アダムス)は夫とともに経済的には恵まれながらも心は満たされない生活を送っていた。ある週末、20年前に別れた元夫のエドワード(ジェイク・ギレンホール)から小説原稿「夜の獣たち(Noctural animals)」が届く。彼女に捧げられたその小説は、暴力的で衝撃的な内容だった。それを読み進めていくうちに感銘を受けたスーザンは、エドワードと過ごした日々を思い出す。自分が送ろうとしていた生活、エドワードにした仕打ち、現在の心を失う時間…。彼はなぜ小説を送ってきたのか、エドワードの真意にスーザンは迫っていく。ジェイク・ギレンホール×エイミー・アダムススーザン・モロー(エイミー・アダムス)エイミー・アダムス演じるスーザンは、エドワードとニューヨークで再会したころにはアーティストになる夢をあきらめ、美術史を学ぶ学生。エドワードは兄の友達で、恋心を抱いていたものの、それを口にせぬまま時は過ぎた。小説家になる夢を持ち、スーザンを評価してくれるエドワードと再会し、恋に落ちる。裕福な親は結婚に大反対だったが、それを押してエドワードと暮らし始める。小説もいまいちで、豊かではないエドワードとの生活に徐々に違和感を感じ始める。そして、エドワードを切り捨て、現在の夫となったハットンと再婚。映画の主軸となる現代では、スーザンはアートギャラリーのオーナーとして活躍するお金持ち。恵まれた生活ではあるが、夫ハットンには満たされていなかった。元夫エドワードから送られてきた小説を読み進めることで抱く「どうして彼を手放してしまったのだろうか…」という気持ちを抱いていく。過去、エドワードに対して「ひどい仕打ちをした」というが、それは一体どんな出来事だったのか…。エドワード・シェフィールド(ジェイク・ギレンホール)ジェイク・ギレンホールが演じるエドワードは、テキサスでスーザンたち家族の近くに暮らしていた。スーザンと同じく、エドワードも、彼女に惹かれていた。小説家志望とアーティスト志望の男女が故郷を遠く離れたニューヨークで再会。二人はすぐに距離を縮めていった。「彼だけはダメ。脆く、財力もない」と反対するスーザンの母。「エドワードの美点である繊細さをあなたはきっと憎むようになる」と呪文めいた言葉さえ投げかける。その言葉は真実となり、ぱっとしないエドワードへの気持ちは離れていく。「一度愛したら、簡単に手放してはいけない。努力をしていかないと」エドワードの言葉も虚しく、スーザンはある決定的な方法でエドワードを切り捨てるのだった…。離婚後、両者は合わなかったのだが、エドワードの書いた小説がスーザンの元に送られてくる。それが「夜の獣たち(ノクターナル・アニマルズ)」という小説だった。キャスト&トム フォード監督が語る『ノクターナル・アニマルズ』ジェイク・ギレンホール(エドワード役)、そしてエイミー・アダムス(スーザン役)のほか、『キック・アス』『アベンジャーズ/エイジ・オブ・ウルトロン』のアーロン・テイラー=ジョンソン、『ソーシャル・ネットワーク』のアーミー・ハマー、そしてマイケル・シャノンといった豪華メンバーが名を連ねる。エイミー・アダムスとジェイク・ギレンホール、そして監督のトム・フォードが『ノクターナル・アニマルズ』のあらすじやテーマについて語った。ジェイク・ギレンホールは作品のテーマについて「この映画は報われない愛について描いている。自分の心に従わないと大きな犠牲を払うということもね」とコメント。また、トム・フォードは「絆と誠実さがこの映画のメッセージ。大事な人がいるなら、手放すべきではないということを伝えたかった。この作品を見た観客に、人生で下した選択や周囲の人の大切さについて考えてもらいたい。人にとって最も大事なものは人間関係だからだ」と語っている。賞レースを席巻2017年1月8日に発表されたゴールデン・グローブ賞では、助演男優賞を受賞。受賞したアーロン・テイラー=ジョンソンは、劇中でエイミー・アダムス演じる主人公が読む小説に登場し、その狂った言動で主人公の心をかき乱していく男を怪演している。『キック・アス』や『アベンジャーズ/エイジ・オブ・ウルトロン』などの過去出演作とは一線を画す変幻自在な演技に高い評価が集まった。さらに、第89回アカデミー賞助演男優部門に、マイケル・シャノンがノミネート。劇中でジェイク・ギレンホールが演じる男を手助けする寡黙ながらも熱のある警察官役の演技が評価された。2008年に公開されたレオナルド・ディカプリオ、ケイト・ウィンスレット出演の『レボリューショナリー・ロード 燃え尽きるまで』の演技も高く評価され、アカデミー賞助演男優賞にノミネートされており、本作が2度目のアカデミー賞助演男優賞候補となる。音楽を担当するのは気鋭アベル・コジェニオウスキトム・フォードの監督デビュー作『シングルマン』を手掛けたポーランド出身の気鋭音楽家アベル・コジェニオウスキが引き続き音楽を担当。オーケストラが奏でる甘美で危険が漂う旋律で、観客を濃厚な物語の世界へと誘う。作品詳細『ノクターナル・アニマルズ』公開時期:2017年11月3日(金・祝) TOHO シネマズ シャンテほか全国ロードショー脚本・監督:トム・フォード出演:エイミー・アダムス、ジェイク・ギレンホール、マイケル・シャノン、アーロン・テイラー=ジョンソン、アイラ・フィッシャー、アーミー・ハマー、ローラ・リニー原作:「ノクターナル・アニマルズ」(オースティン・ ライト著)原題:『Nocturnal Animals』■サウンドトラック情報ノクターナル・アニマルズアーティスト:アベル・コジェニオウスキ発売予定日:2017年10月11日(水)品番:RBCP-3215JAN:4545933132153価格:2,400円(税抜)《TRACKLIST》1.WAYWARD SISTER2.EXHIBITION3.RESTLESS4.A SOLITARY WOMAN5.OFF THE ROAD 6.REVENGE7.THE FIELD8.CROSSROADS9.MOTHERS10.CITY LIGHTS11.TABLE FOR TWO12.THE FIELD (ALT. VERSION)13.FAIRY TALE (BONUS TRACK)(c)Universal Pictures
2016年11月17日2013年の『アメリカン・ハッスル』でアカデミー主演女優賞にノミネートされるほどの演技派として活躍しているエイミー・アダムス。現在42歳の彼女の名前が知られるようになったのは2005年の『Junebug』(原題)で、世界的に注目を浴びたのは2007年の『魔法にかけられて』であり、女優としてはかなり遅咲きであった。その出世作『魔法にかけられて』の続編制作が決定し、主役のジゼル姫を引き続きエイミーが演じると「The Hollywood Reporter」が報じている。監督は『ヘアスプレー』や「glee/グリー」などのミュージカルドラマに定評のあるアダム・シャンクマンとディズニーが交渉中であり、ディズニーは2017年の夏に撮影を開始したいと希望しているという。関係者によると、タイトルは1作目の原題が『Enchanted』だったのに対し、2作目はその否定語『Disenchanted』になるようだ。物語の舞台は現実と同じ1作目から10年経った世界。おとぎ話のエンディングの定番である「いつまでも幸せに…」状態の自分の生活に疑問を抱いたジゼル姫が、現実世界とアニメの国アンダレーシアの人々の生活を大混乱に陥れるきっかけを作ってしまうというストーリーだそうだ。前作の主要キャストであるパトリック・デンプシー、ジェームズ・マースデンらが出演するのかは明かされていないが、ジェームズはかねてより続編への出演に前向きな発言をしていた。(Hiromi Kaku)
2016年10月07日「第29回東京国際映画祭」にて“特別招待作品”として上映されることが決定している『メッセージ』。この度、本作のポスタービジュアルと予告編が到着した。突如地上に降り立った、巨大な球体型宇宙船。謎の知的生命体と意志の疎通をはかるために軍に雇われた言語学者のルイーズ(エイミー・アダムス)は、“彼ら”が人類に<何>を伝えようとしているのかを探っていくが――。本作は、SF映画の金字塔と言われるリドリー・スコット監督作『ブレードランナー』の続編の映画化が決定し、その監督に抜擢され注目を集めるカナダ人監督ドゥニ・ヴィルヌーヴが手掛けるSF感動ドラマ。優れたSF作品に贈られるネビュラ賞を受賞したアメリカ人作家テッド・チャンによる小説「あなたの人生の物語」を基に映画化された、全く新しいSF映画となっている。キャストには、謎の知的生命体と意志の疎通をはかろうとする言語学者のルイーズ役にエイミー・アダムスのほか、彼女とチームを組む物理学者イアン役にジェレミー・レナー、軍のウェバー大佐役にフォレスト・ウィテカーらが扮している。このほど解禁されたのは、あたりに何もない野原に突如降り立ち、空中にとどまっている黒い物体と共に「ある日突然、巨大飛行体が地球に。その目的は不明――」というコピーが描かれたポスタービジュアル。巨大な球体型宇宙船と思われるそれは、一体何を意味し、何がその中にいるのか…謎を秘めたポスターに仕上がっている。また、併せて到着した予告編では、「君にしか解読できない」と説得されるシーンや、“彼ら”と対面する寸前のシーンなどが収録。突如現れた未知なる飛行物体“彼ら”が人類に<何>を伝えようとしているのか…それを解読しようとする人間たちの姿が映し出されている。『メッセージ』は2017年5月、TOHOシネマズ新宿ほか全国にて公開予定。(cinemacafe.net)
2016年09月26日エイミー・アダムス主演、ドゥニ・ヴィルヌーヴ監督の『メッセージ』(原題:Arrival)が、トロント映画祭で上映され、現地時間12日に記者会見が行われた。モントリオール出身のヴィルヌーヴは近年、トロント映画祭の常連だが、現在『ブレードランナー』をヨーロッパで撮影中のため、会見は欠席している。『メッセージ』/その他の情報『プリズナーズ』『ボーダーライン』のヴィルヌーヴにとって、本作は初めてのSF映画。エイリアンが地球のあらゆる場所に到来した時、米軍は、言語学者ルイーズ(アダムス)に、彼らの言葉を分析してくれないかと依頼する。彼女の仲間としてその困難なミッションに挑むのが、ジェレミー・レナー演じるイアン。ふたりは少しずつながらエイリアンとコミュニケーションをとれるようになるが、世界は彼女らの成功を待つほど辛抱強くなかった。物語の最後には驚くべきどんでん返しが待ち構えている。脚本を初めて読んだ時、アダムスはそんな展開をまったく想像していなかったと告白した。「まさかああいうことだとは思いもしなかったわ。それがわかるシーンを読んだ時、すごいショックを受けた。そして、わかった上で、また最初から読み直したのよ」(アダムス)。重大な使命を任されるものの、ルイーズはあくまで一般人。「軍隊や危機管理についてのリサーチはしましたかと取材で聞かれたりするけれど、必要なかったの」とアダムスは語る。「ドゥニと初めてミーティングを持った時、私たちはルイーズのキャラクターという一番大事な部分において、まったく同じ視点を持っていることが分かった。彼女はごく普通の人。エイリアンに会うなんて想像もしたことがないし、あんな服(一見、宇宙服のような体を守るスーツ)を着たこともない。すべてはそこをベースに築かれていくのよ」(アダムス)。アダムスとレナーは『アメリカン・ハッスル』でも共演した仲。今作では助演に徹するが、「ルイーズが経験することが本当に興味深いので、僕もこの物語を語る手助けをしたいと思ったのさ」と、レナーは出演を決めた理由を述べた。アダムスは、やはりこの映画祭で上映された『Nocturnal Animals』でも絶賛されている。オスカーキャンペーンはどちらに絞るのかと聞かれると「今、私にとって大事なキャンペーンは米大統領戦だけよ」と答え、場内を笑わせた。『メッセージ』2017年公開取材・文・写真:猿渡由紀
2016年09月13日