2022年2月24日、ロシアのプーチン大統領はウクライナ東部ドンバス地方の住民を保護するためとして、ロシア軍に特別軍事活動を承認することを表明しました。それと同時に、ウクライナ軍に撤退を呼びかけたプーチン大統領。対してウクライナのゼレンスキー大統領は、全土に戦時体制を導入しました。同月25日現在、ロシアの侵攻を受けたウクライナでは、複数の都市が攻撃を受けています。メドベージェワ選手、反戦のメッセージで抗議軍事活動の表明が行われた同月24日、ロシアのフィギュアスケート選手であるエフゲニア・メドベージェワ選手が、Instagramのストーリー機能で投稿。黒い背景につづられたメッセージは、メドベージェワ選手の優しい性格が伝わる、心からの願いでした。jmedvedevaj スクリーンショット何かの悪夢のように、一刻も早く終わりますように。jmedvedevajーより引用(和訳)戦いが起これば多くの人が傷付き、命を落とします。メドベージェワ選手が投稿したのは、この『悪夢』が終わることを願った平和を祈るメッセージでした。また、『平和の象徴』とされるハトの絵文字が使用されている点からも、メドベージェワ選手の想いが伝わってきます。投稿は日本でも話題になり、メドベージェワ選手の勇気ある行動に多くの人から称賛の声が上がりました。・メドベージェワ選手の勇気に、心からの拍手を送りたい。・恐れずに声を上げていて、本当に素晴らしい。ロシア国内からの批判は大切だと思う。・反戦の意思表明をするメドベージェワ選手に感動して、涙が出た。産経ニュースによると、同月25日現在、ロシア各地でウクライナ侵攻へのデモが行われているといいます。デモを受け、モスクワでは少なくとも956人が治安当局に拘束。ほか、全国44都市で1745人以上の拘束が確認されています。参加者からは「ウクライナ人の前に立つのが恥ずかしい。謝りたい」「経済制裁、国際的孤立…ロシアはこれで終わりだと思う」という声が出ているという、ロシア国内でのデモ。きっとメドベージェワ選手だけでなく、多くのロシア人が平和を願っているのでしょう。平和を守るために私たちは何をすべきかを考え、1日も早くこの『悪夢』が終わることを祈るばかりです。[文・構成/grape編集部]
2022年02月25日