2024年1月に開催された第8回韓国ミュージカルアワードで作品賞、脚本賞、音楽賞の主要3部門を総なめにしたミュージカル『ラフヘスト〜残されたもの』の日本初演が決定。7月18日(木) から28日(日) にかけて東京芸術劇場シアターイーストにて上演されることが発表された。本作は、韓国を代表する天才芸術家と称された実在するふたりの男性、鬼才と言われた詩人イ・サンと韓国抽象美術の先駆者キム・ファンギを夫に持ったキム・ヒャガンの人生を史実に基づいて描いたオリジナルミュージカル。ヒャガンは、自身もエッセイストで評論家で西洋画家でもあり、自身の才能だけでなくパートナーたちの才能をも開花、芸術を完成させた稀有な女性として知られる。演出を手掛けるのは、2022年の読売演劇大賞で優秀演出家に選出された稲葉賀恵。本格ミュージカル初演出となり、「私たちが瞬間瞬間を掴んでは選択をした人生の時間はすべからく愛おしい。そんな作品になると思います」と期待を寄せる。主人公のキム・ヒャガン役を演じるのはソニン。今回、俳優としてだけでなく初めて、訳詞にも挑む。本人も本作に向け、「初・韓国ミュージカル、主演、訳詞。初づくしの新たな自分を表現することに、胸が高鳴る。魂に訴えかけるような、観劇後自分を抱きしめたくなるような、美しく暖かく刹那的な感情を「芸術」を通して体験していただきたい」と本作への意欲を露わにした。そして、ヒャガンの夫である キム・ファンギ役にはダンスボーカルユニットLeadの古屋敬多、孤高の詩人でありながら本作ではキュートな一面も見せるイ・サン役を相葉裕樹、イ・サンと恋に落ちる若き日のヒャガンであるピョン・トンリム役を山口乃々華が演じる。古屋は「未経験な故に震えますが、それよりも楽しみな気持ちが大きい」、相葉は「イ・サンの情熱と創造性、そして愛に満ちた旅路を体現できるよう努めてまいります」、山口は「素敵なメロディーと言葉一つひとつしっかり噛み砕いてお届けできるよう努めたい」と、それぞれ本作に向け意気込みを語った。<コメント全文>■ソニン / キム・ヒャガン役初・韓国ミュージカル、主演、訳詞。初づくしの新たな自分を表現することに、胸が高鳴ります。魂に訴えかけるような、観劇後自分を抱きしめたくなるような、美しく暖かく刹那的な感情を「芸術」を通して体験していただきたいです。新しく出会う仲間と濃い芝居を作る事、少人数で近い距離でお届けできる事、楽しみにしております。■古屋敬多(Lead)/ キム・ファンギ役来ていただけるお客様、スタッフさん、そしてキャスト4人と作り上げる作品!未経験な故に震えますが、それよりも楽しみな気持ちが大きいです。待望の「日本初上演」ですので、これからもこの国で長く愛され続ける作品の一助になれればと想っております。ご期待下さい♪■相葉裕樹 / イ・サン役この度、ミュージカル『ラフヘスト』でイ・サン役を演じることになりました。彼の情熱と創造性、そして愛に満ちた旅路を体現できるよう努めてまいります。人は去っても芸術は残る。その輝きを共有し、皆様の心に残るような作品が届けられたらなと思います。■山口乃々華 / ピョン・トンリム役きっと、濃厚な時間になるだろうと、楽しみな気持ちと緊張感が混在しています。素敵なメロディーと言葉一つひとつしっかり噛み砕いてお届けできるよう努めたいと思っております。ご一緒できる方々からたくさん学び、私もついていけるよう頑張ります!■稲葉賀恵(演出)踊ってしまうほど嬉しかったり叫んでしまうほど悲しかったり、人生は必死すぎて振り返る暇もない。でももし自分が死ぬ前に、過去の自分に会いに行くことが出来たら、絶望したあの夜に一緒に歌を歌えたら、親愛を込めて抱きしめることが出来たら。私たちが瞬間瞬間を掴んでは選択をした人生の時間はすべからく愛おしい。そんな作品になると思います。ご期待ください。<公演情報>belle waves #1 ミュージカル『ラフヘスト〜残されたもの』belle waves #1 ミュージカル 『ラフヘスト〜残されたもの』ビジュアル7月18日(木)~7月28日(日) 全15公演会場:東京芸術劇場 シアターイースト演出:稲葉賀恵上演台本:オノマリコ訳詞:オノマリコ、ソニン音楽監督:落合崇史出演:ソニン、古屋敬多(Lead)、相葉裕樹、山口乃々華【チケット料金】(税込)Rシート(グッズ付き):11,800円一般席:9,800円※Rシート(グッズ付き)は、客席前方席&非売品オリジナルグッズ(キャストビジュアルクリアカード&オリジナルクリアマルチケース)付きとなります。グッズは公演当日、会場にてお引換え下さい。公演期間以外のお引渡しはできません。※ご購入後の返金・クレーム及びお席の振替は一切お受けできません。※本公演のチケットは「チケット不正転売禁止法」の対象となる「特定興行入場券」として販売いたします。主催者の同意のない有償譲渡は禁止されています。■先行開始:3月29日(金) 11:00~■一般発売:5月19日(日) 10:00~オフィシャルHP:
2024年03月29日K-POP5人組ガールズグループ・NewJeansのHYEINと9人組ボーイズグループ・ZEROBASEONEが、28日発売の『エル・ジャポン』5月号(ハースト婦人画報社)の表紙に初登場する。ZEROBASEONEが国内の雑誌で表紙を飾るのは、今回が初めてとなる。NewJeansの最年少メンバーHYEINは、当時14歳で自身がブランドアンバサダーに就任したことでも話題となった「ルイ・ヴィトン」のビスチェとスカートが組み合わされたドレスを着用。同ブランドのデザインについてHYEINは「独創的で柔らかなのに、強さも感じられる。その多様な側面が魅力的」と語り、中面でも8ページにわたり、モダンさとヴィンテージシックなムードを融合した同ブランドのパリジャン・ファッションを着こなしている。またインタビューでは今回着用した「ルイ・ヴィトン」について「常に新しい試みを恐れず、何事にも果敢に挑戦。そんなメゾンのアティチュードに、私たちのグループNewJeansとの共通項を感じます」と語っている。発売日には『エル デジタル』でスペシャルムービーの公開も予定となっている。国内雑誌の表紙に初登場となるZEROBASEONEが表紙を飾る特別版は、独占インタビューを含む全17ページで大特集。2023年度の新人賞を総なめにし、20日に日本デビューを果たしたばかりの同グループ。日本の雑誌カバー初登場となった今回の特別版では、通常版と共通の特集ページ(9ページ)に、8ページにわたるスペシャルなファッショングラビアと独占インタビューを加えた全17ページの大特集。今回の撮影で、数々のハイブランドを着こなしているメンバー。通常版との共通コンテンツと表紙で着用した、リラックスムードの等身大なスタイリングに加え、特別版ではドレスアップしたクールな姿も披露している。さらに、特別版のみに収載されるスペシャルインタビューは、日本デビュー曲「ゆらゆら-運命の花-」の魅力や、メンバーとの秘話など、メンバーの素顔が垣間見られる内容となっている。『エル』公式YouTubeでは28日午後8時にスペシャル動画を配信。食べることが大好きな彼らが日本のお菓子で食レポに挑戦している。
2024年03月27日ローソン・ユナイテッドシネマ株式会社が、横浜地区に新たな映画館「ローソン・ユナイテッドシネマ STYLE-S みなとみらい」を4月26日(金)にグランドオープンすることが分かった。名称の“STYLE-S”は、特別(Special)で、とびきり(Superior)な体験を提供すると共に、観客の感性(Sensitivity)を刺激する空間で、洗練された(Sophisticated)音響(Sound)と、選りすぐり(Selected)の鑑賞席(Seat)で、素晴らしい(Sensational)鑑賞環境を提供する、ローソン・ユナイテッドシネマの次世代ブランド。「MARK IS みなとみらい」にオープンする同館では、大きな特徴のひとつとして、没入音響体験システム「FLEXOUND Augmented Audio TM」(フレックスサウンド)を導入。これは、フィンランドの拡張音響システム開発会社FLEXOUND TM社の特許技術による音響システムで、音と振動を発生させるスピーカーが内蔵された椅子を使用。椅子の枕や背部から発する音と振動により、身体全体で音を感じることができ、あらゆるジャンルの映画で臨場感のある映像体験ができる。世界各国の映画館で導入実績のあるシステムであり、同館では全12スクリーン全席(1,050席)にこのシステムを導入。これは、世界初の試みだ。またこのシステムは、入場料金がプラスされることはなく、通常の映画鑑賞料金で利用できる(※一部特別料金のプレミアムシートあり)。なお、オープンに伴い、劇場オープニングビジュアル、横浜を舞台にした新作映画『帰ってきた あぶない刑事』とのコラボビジュアルも完成した。「ローソン・ユナイテッドシネマ STYLE-S みなとみらい」は4月26日(金)開業。『帰ってきた あぶない刑事』は5月24日(金)より公開。▼「ローソン・ユナイテッドシネマ STYLE-S みなとみらい」劇場概要所在地:神奈川県横浜市西区みなとみらい三丁目5番1号開業日:2024年4月26日(金)スクリーン数:12スクリーン座席数:約1,050席(一部特別料金のプレミアシートあり、車椅子スペース含む)商業施設:MARK IS みなとみらい 5階 エンタテインメントフロア(シネマカフェ編集部)■関連作品:帰ってきた あぶない刑事 2024年5月24日より公開©2024「帰ってきた あぶない刑事」製作委員会
2024年03月13日積水ハウス株式会社は、iF International Forum Design GmbH が主催する国際的なデザインアワード「iFデザインアワード2024」の「Architecture(建築)」部門において、時間と共に愛着を編み込む住まいを体現したlife knit designのモデル「HUE(ヒュー)」で「iFデザイン賞」を受賞しました。なお、国内初の工業化住宅による受賞*となります。(*当社調べ)iFデザインアワード2024でiFデザイン賞を受賞した駒沢シャーウッド展示場「HUE」iF International Forum Design GmbH は、ドイツ・ハノーバーを拠点とする世界で最も長い歴史を持つ国際的なデザイン振興組織です。同組織が1953年から毎年開催する「iFデザインアワード」は、「世界三大デザイン賞」の一つとして国際的な権威を認められており、全世界の工業デザインを対象に優れたデザインを選定しています。賞には、「Architecture(建築)」「Interior Architecture(インテリア/内装建築)」などの9つの部門があり、今年は、72 か国/地域から10,807件の応募がありました。国際的な132名のデザイン専門家が、「Differentiation(差異化)」「Form(造形)」「Function(機能)」「Idea(アイディア)」「Impact(影響度)」を基準に審査を行いました。積水ハウスは、人生100年時代の「幸せ住まい」をサポートするため、良質な住まいに、お客様が“愛着”を育み「より長く住み続けたい」と思っていただけるよう時間と共に愛着を編み込む住まいづくり「life knit design」を展開しています。「Architecture(建築)」部門で受賞した「HUE」は、life knit designの思想を体現した第一号モデルです。また、「HUE」は、オリジナルデザインのテキスタイルを中心に、暮らしにまつわるプロダクトのデザイン活動を行うミナ ペルホネンとのコラボレーションによって、積水ハウスがこれまで培った品質と技術に加え、ミナ ペルホネンによる感性に響くデザインとモノづくりの思想を取り込みました。今回の審査では、特に「Differentiation」「Function」「Idea」「Impact」の項目で高く評価されました。積水ハウスは、社会的責任として美しく良質な社会ストックを生み出し、時間と共に愛着を育む住まいを提供することで、人生 100 年時代の「幸せ住まい」をサポートし、グローバルビジョン”「わが家」を世界一幸せな場所にする”を実現していきます。・iF総合デザインポータルサイト受賞者ページ: ・「HUE」受賞詳細ページ: ■「HUE」について「HUE」は、色相を意味する英語に由来します。「HUE」は「住まいから生まれる時の重なりが日々の記憶として喜びを創り、大切な想い出を家族が共有できること」をコンセプトに、時間と共に愛着を編み込む住まいづくり「life knit design」を初めて体現したモデルハウスです。ミナ ペルホネンのファウンダー/デザイナーの皆川 明 氏が「HUE」のディレクションを手がけ、心地よく住まうための工夫や世代を超えて長く住み続けるためのアイディアが込められています。心地よい素材に触れ、自然を感じ、家族の変化に寄り添う余白のある空間は、過ごした日々の積み重ねにより「愛着」を育むことへ意識を向けたご提案です。左:リビング 意匠登録第1754828号中央:コージーコーナー 意匠登録第1754829号右:外観 意匠登録第1744567号駒沢シャーウッド展示場 「HUE」 公式ホームページ(ご来場予約はこちら): 「HUE」のこだわりは積水ハウスストーリーをご覧ください: ■life knit designについてlife knit designは、これまで提供してきたハードとソフトによる良質なストックに、お客様が住まいに“愛着”を育み「長く住み続けたい」と思っていただける「時間と共に愛着を編み込む住まい」を提供するため、お客様一人ひとりの“感性”を住まいに映し出すデザイン提案システムです。 ■ミナ ペルホネン 皆川 明 氏について皆川氏は、1995年に「mina perhonen」 の前身である「mina」を設立しました。テキスタイルデザインを中心に、衣服をはじめ、家具や器、店舗や宿の空間ディレクションなど、日常に寄り添うデザイン活動を行っています。ハウスメーカーとのコラボレーションは「HUE」が初めてとなります。 詳細はこちら プレスリリース提供元:@Press
2024年03月06日2024年、日本で初めて美食(食の豊かなあり方)の観点から都市を表彰するアワード「美食都市アワード」が誕生。受賞都市を発表しました。美食都市アワード本アワードは、美食都市研究会と雑誌『料理王国』が共同で創設しました。審査委員会は委員長である橋爪紳也教授(大阪公立大学)のほか、食と観光に精通した専門家4名で構成されます。アワードに選ばれるのは、その地域固有の文化と食の魅力を活かし、新しい文化やビジネスを生み出し、結果として国内外から観光客を惹きつけ、その地方都市の価値を高めることに成功した都市です。今年は特に審査委員から推薦された51の都市の中から、10都市が美食都市候補としてノミネートされ、厳粛な審査の結果、基準点に到達した5都市が美食都市として認定されました。2025年からは公募を通じて応募された都市から、同様の審査プロセスを経て、数都市から10都市程度がアワードを受ける予定です。ただし、一度アワードを受賞した都市は次回の賞を重ねて受けることはありません。【2024美食都市アワード受賞都市】名誉ある称号を得たのは以下の5都市です。・金沢市 ・鶴岡市 ・京丹後市 ・帯広市 ・雲仙市受賞都市のトロフィー【審査にあたって】食べ歩き地区、その土地特有の食に対して意欲的なシェフやレストラン、地元の生産者と特産品、フードフェスティバル、DMO・自治体の取り組みなどの充実度を重視しています。市場・直売所、独自の飲料、料理人の養成機関、持続可能性の取り組み、研究機関・食育の取り組みについても審査が行われました。【審査委員】美食都市アワードの審査委員会には、橋爪紳也教授(大阪公立大学)が委員長、尾家建生教授(平安女子学院大学)が副委員長として参画しています。また、仲山今日子氏と柴田泉氏(フードジャーナリスト)、野々山豊純氏(「料理王国」編集長)が審査員として加わっています。【美食都市とは】食文化と地域の魅力が融合した特別な都市です。ここでは、地元の食材や料理が高く評価され、レストランや食品業者、農水産業などが連携して、地域の食文化を振興する取り組みが行われています。訪れる人々は地元の特産品や伝統料理を楽しみ、美食体験を通じて地域の魅力を深く味わうことができます。【美食都市研究会とは】海外では「食」が観光体験の中心となり、ガストロノミーは都市づくりや都市のアイデンティティ形成に欠かせない資源となっています。そんな中、世界を舞台とした都市間競争において日本の地方都市も存在感を発揮できるよう、日本でも10年ほど前に「美食都市構想」が策定されました。その構想の具現化のために2015年に設立されたのが、橋爪紳也氏を会長とする美食都市研究会です。美食都市の定義や、評価基準が研究されてきました。【運営団体】美食都市研究会美食都市アワード運営委員会 詳細はこちら プレスリリース提供元:@Press
2024年03月05日鈴木亮平が、アジア・フィルム・アワード・アカデミー(以下、AFAA)よりアジア全域版アカデミー賞「第17回アジア・フィルム・アワード」(以下、AFA)にて「Excellence in Asian Cinema Award」を授与されることが決定。本賞には韓国の名女優、イ・ヨンエも受賞者に選ばれており、両受賞者は3月10日(日)に香港で行われる授賞式にも参加予定となっている。「Excellence in Asian Cinema Award」は、優れた才能を持つ映画人にスポットを当て、その映画人のアジア映画界・アジア文化における業績と貢献を称える賞。日本人としての受賞は、第9回(2015)の中谷美紀、第13回(2019)の役所広司、そして第16回(2023)の阿部寛に続く4人目となる。今回受賞した鈴木さんは、18歳で学生演劇を始め、演劇学校アクターズクリニックで学んだ後、森田芳光監督の『椿三十郎』(2007)で映画デビュー。その後、『ふたたび swing me again』(2009)で銀幕初主演を果たし、コメディ長編作品『HK 変態仮面』(2013)や連続テレビ小説「花子とアン」(2014)などでブレイク。2022年には『孤狼の血 LEVEL2』(2021)で冷徹で残虐非道なやくざを狂気に満ちた演技で演じ、日本アカデミー賞を含む5つの賞で最優秀助演男優賞を受賞。2023年には、『劇場版 TOKYO MER~走る緊急救命室~』と第35回東京国際映画祭コンペティション部門に選出された『エゴイスト』の2作品で主演を務め、いずれも高い評価を得た。『エゴイスト』前者では興行的に大ヒットを記録し、後者では国内4つの賞で主演男優賞を受賞。また第22回ニューヨーク・アジアン映画祭でライジングスター・アジア賞を受賞し、昨年のアジア・フィルム・アワードでも主演男優賞にノミネートされた。『エゴイスト』では、ゲイの男性を情感込めて演じ、同性婚やセクシュアル・マイノリティに対する社会の偏見に関する発言で、日本のLGBTQ+コミュニティからも支持を得た。役者としてのひたむきさについてもよく知られており、役柄に合わせた徹底的なリサーチや、見た目の変化を伴う役作りも高く評されている。共演したキャストやスタッフも彼のストイックな姿勢を称賛しており、そのプロ意識は俳優仲間や映画業界を刺激し続けている。次回作は、1980年代の漫画を実写化したNetflixのアクションコメディ『シティーハンター』が来る4月に配信が予定されている。鈴木亮平コメントこの度アジア・フィルム・アワードから、このような評価をいただき、大変光栄に思います。これを励みにさらなる高みを目指し、この業界に貢献していきたいです。また、香港で開催される第17回アジア・フィルム・アワードの授賞式に出席し、アジアの観客や映画関係者の皆さんと交流ができることを楽しみにしています。東京国際映画祭チェアマン・安藤裕康 コメント鈴木亮平さんは、映画、演劇、TVなど多くの分野で目覚ましい活躍をされてきました。様々な人物像を見事に演じ分ける演技力に私はずっと以前から注目し、感銘を受けてきましたので、今回の受賞で彼の実力が海外でも認められたことをうれしく思っています。これを契機に、一段とパワー・アップされて、さらに国際的にも飛躍されるよう期待します。「第17回アジア・フィルム・アワード」は3月10日(日)は香港・戯曲センター(Xiqu Centre)Grand Theatreにて開催。AFAA公式YouTubeチャンネルにてライブ配信予定(日本時間18時~レッドカーペット、20時30分~授賞式を放送予定)。(シネマカフェ編集部)■関連作品:劇場版TOKYO MER~走る緊急救命室~ 2023年4月28日より公開©2023劇場版『TOKYO MER』製作委員会エゴイスト(2023) 2023年2月10日より全国にて公開© 2023 高山真・小学館/「エゴイスト」製作委員会
2024年03月04日長崎県内企業の優れたデザインの商品を選定し、デザイン開発意欲、デザイン力向上および売上拡大を目指すことを目的とした「長崎デザインアワード2023」の受賞商品を下記のとおり決定し、表彰式が行われました。「長崎デザインアワード2023」は、長崎県と長崎県産業デザインネットワークが主催。今回で13回目となり、応募点数72点の中から「大賞・金賞・銀賞・特別賞・入選」合計20点が選ばれました。「大賞」は、株式会社 五島列島酒造の芋と麦の計5種類が入った焼酎ミニボトル詰め合わせ「180mlアソートセット5A」が受賞しました。大賞 180mlアソートセット5A(株式会社 五島列島酒造)■大賞(1点)・180mlアソートセット5A(株式会社 五島列島酒造)■金賞(2点)・長崎マダイカレー[辛口](クックフーズ中山商店)・水晶プレミアム ショートワイングラス(有限会社 丹心窯)■銀賞(5点)・ナガサキムーンケーキ(チャイオーン株式会社)・IKINOCRAFT(壱岐の蔵酒造株式会社)・長崎カステリーヌ[プレーン・ショコラ] (株式会社 タナカヤ)・hime products(有限会社 藍染窯)・金銀小分け皿(重山陶器株式会社)■選定委員会特別賞(2点)・八三三米くらわんかセット、八三三米(波佐見陶磁器工業協同組合)・Go to udon(太田製麺所)■入選(10点)・入選は、下記のホームページをご覧ください。※金賞、銀賞、特別賞および入選の掲載順は順不同■受賞商品の詳細は、長崎県のホームページをご覧ください。 受賞商品入選商品表彰式(受賞者) 詳細はこちら プレスリリース提供元:@Press
2024年01月25日俳優・宮沢氷魚が、「第17回アジア・フィルム・アワード」(以下、AFA)のYouth Ambassadorに決定した。「アジア・フィルム・アワード」は、2007年に創設されたアジア映画を対象とした映画賞。今回、Youth AmbassadorにAFA史上初めてアジアの国と地域から4人の若手俳優を迎えた。宮沢さんは、ドラマ「コウノドリ」第2シリーズで俳優デビューし、初主演映画『his』で新人賞を多数受賞、『ムーンライト・シャドウ』『レジェンド&バタフライ』などにも出演。『エゴイスト』では、第16回AFA最優秀助演男優賞を受賞している。今回、日本人としては初めて宮沢さんがYouth Ambassadorに就任するほか、リウ・グァンティン(台湾)、マリオ・マウラー(タイ)、ウィル・オー(香港)も就任し、授賞式に登壇するほか、関連イベントに参加し、ファンや映画好きとの交流を通じて彼らの作品やアジア映画への情熱について語る予定だという。宮沢氷魚コメントこの度AFAのYouth Ambassadorとして迎えられ、大変光栄で、また誇りに思います。日本の俳優として、これを機に日本映画の魅力をより多くの観客の皆さまに伝えたいと思います。(シネマカフェ編集部)
2023年12月25日俳優・佐藤健が、自身の公式YouTubeで“佐藤健アワード”を発表する映像を公開した。来年は、シリーズ完結編となる「義母と娘のブルースFINAL2024年謹賀新年スペシャル」や、川村元気の恋愛小説を映画化した『四月になれば彼女は』の放送・公開が控える佐藤さん。今回の映像は、“佐藤健アワード”と題し、漫画/A(佐藤健プロデュースアパレルブランド)/旅行/映画・ドラマ/音楽/謎解き/写真という7部門での最優秀賞を決めていくというもの。最初はお蕎麦をたしなみながら、それぞれについて熱く語る佐藤さんが見られ、その作品に触れてみたくなる、これまでのYouTubeをまた見たくなるような映像となっている。映像を見た視聴者からは「推し(健さん)が推し(トム様)の話してるの最高!」、「お話も面白いから最高大好き」、「健さんと会話してるようで楽しかった漫画買います」、「漫画よんでみます!」、「好きな映画やドラマが共感できて嬉しい」、「私も大好きな作品」などと、反響を呼んでいる。なお、佐藤さんが今回映画・ドラマ部門で挙げた『ミッション:インポッシブル/デッドレコニング PART ONE』は、トム・クルーズがIMFのエージェントであるイーサン・ハントを演じるシリーズ第7弾。イーサンのバイクアクションが公開前から大きな話題となっていた。本作は現在、各配信サイトやBlu-ray&DVDで観ることができる。(シネマカフェ編集部)■関連作品:ミッション:インポッシブル/デッドレコニング PART ONE 7月21日(金) 全国公開©2022 PARAMOUNT PICTURES.
2023年12月08日「ユナイテッド・シネマ金沢」では、ユナイテッド・シネマでは9か所目、北陸3県(富山県・石川県・福井県)では初となるIMAXを12月22日(金)に導入することが決定した。今回導入するのは、IMAX社の最新鋭テクノロジー「IMAXレーザー」。革新的な4Kレーザー投影システムを採用し、レーザー光源により、より鮮やかで明るく、深みあるコントラストの超高解像度映像を実現。従来とは一線を画す、劇的な映像体験をもたらす。さらに音響面では、これまでの水準を超えるダイナミックレンジと、高密度サウンドを実現する最新の12chサウンドシステムを採用し、圧倒的な臨場感で客席を包む。針が床に落ちる小さな音から、お腹に響くような火山の噴火音まで、リアルに再現する。なお、IMAXレーザーは「SCREEN 5」に導入される。(シネマカフェ編集部)
2023年11月21日「ラ・ラ・ランド シネマ・コンサート2024」が、2024年2月に名古屋・東京・大阪・福岡の全4都市で開催される。「ラ・ラ・ランド シネマ・コンサート2024」全国4都市で開催シネマコンサートとは、大スクリーンでの映画上映に合わせて、音楽パートをオーケストラが生演奏するという新感覚のハイブリッドコンサート。映画のセリフや効果音はそのままに、大迫力の生演奏を通して新たな映画の世界が楽しめる。ミュージカル映画『ラ・ラ・ランド』2017年に日本公開された『ラ・ラ・ランド』は、アカデミー賞6部門、ゴールデングローブ賞7部門、グラミー賞2部門など、数々の賞を総なめにしたミュージカル映画。クラシカルなミュージカル映画の要素は踏襲しつつ、“必ずしも全てがうまくいくわけではない”という普遍的なメッセージを、女優志望のミア(エマ・ストーン)とジャズミュージシャンのセバスチャン(ライアン・ゴスリング)の甘く切ない恋を通して描いた名作だ。作曲者のジャスティン・ハーウィッツが来日し指揮を担当同作で音楽を担当したのは、ハーバード大学在学中のデイミアン・チャゼル監督と同級生でもあったジャスティン・ハーウィッツ。チャゼル監督の出世作となった『セッション』や本作『ラ・ラ・ランド』のほか、続く『ファースト・マン』『バビロン』など全作品で作曲を手がけており、多くの権威ある賞を獲得している。今回の公演では、作曲者のジャスティン・ハーウィッツが実際に来日。自らがタクトを振り、国内屈指の名門オーケストラである東京フィルハーモニー交響楽団にジャズ・アンサンブルが加わった演奏陣を指揮する。開催概要「ラ・ラ・ランド シネマ・コンサート2024」■名古屋公演日時:2024年2月8日(木)18:00開場/19:00開演会場:名古屋国際会議場 センチュリーホール■東京公演日時:・2月10日(土) 15:30開場/16:30開演・2月11日(日) 12:00開場/13:00開演会場:東京国際フォーラム ホールA■大阪公演日時:2月12日(月・祝) 15:30開場/16:30開演会場:オリックス劇場■福岡公演日時:2月13日(火) 18:00開場/19:00開演会場:福岡サンパレス コンサートホール上映作品:『ラ・ラ・ランド』(2017年日本公開)/英語上映・日本語字幕付き音楽:ジャスティン・ハーウィッツ(作曲)上演時間:2時間32分(休憩20分込)コンサート出演:指揮:ジャスティン・ハーウィッツ演奏:東京フィルハーモニー交響楽団※映画キャスト・シンガー・ダンサーは出演しない。<チケット>チケット料金(税込/全席指定):S席 11,000円、A席 8,800円※3歳未満は入場不可。チケット先行販売(先着):2023年11月9日(木)13:00〜11月15日(水)18:00チケット一般発売:2023年11月18日(土)10:00〜(R), TM & © 2023 Lions Gate Entertainment Inc. and related companies. All Rights Reserved.
2023年11月12日全12席の映画館とレストランが融合した新しいエンタメを提案する「モンキーシネマレストラン」が、今年4月、大阪・大国町にオープンした。いつでもどこでも映画を観られる時代だからこそ、独自にセレクトしたここでしか出会えない映画をスクリーンで鑑賞してもらいたい、そして、厳選された松阪牛を中心にした無国籍料理やお酒を、映画の余韻に包まれながらゆっくり楽しんでもらいたい、というコンセプトでスタートしたお店だ。店内には海外の映画スターや映画監督の肖像画が飾られ、隠し扉を開けると映画館へとつながる通路が現れる仕掛けになっている。レストランのメニューは、タコスやフライドチキンライスをはじめ、この店の一番人気メニューであるA5松阪牛を使ったモンキーステーキなど、アメリカンダイナーを思わせるメニューが並ぶ。このお店のシェフが、『ニワトリ★スター』などを手掛けた映画監督でもある、かなた狼だ。ここ5年ぐらいの間の映画館を取り巻く状況の変化やミニシアターの苦境を間近に見たことで、映画作りの一環として、新しい映画の在り方を模索する中で、ここでしか観られない作品を上映するとともに、上映機会の少ないインディーズ作品のサポートなどをする、映画館を併設したレストランを思いついたそう。レストランには、映画を観ることは、その映画について語り合う時間も含まれているという、かなたの思いが込められ、「映画を観た後には、安くて美味しいものを食べて飲んで語り合ってほしい」と語った。それも、『ニワトリ☆フェニックス』を撮影した三重県での地元の方との交流が縁で、松阪牛を直接安く仕入れることができたと言うから驚きだ。かなたも元料理人という経歴から、レストランで腕を振るう機会もあり、その際には映画を観たお客さんと映画について話すことを楽しみにしているそう。また、レストランの上階が民泊になっていることから外国人のお客さんも多く、英語字幕版の上映が喜ばれているそうだ。今後は、『ニワトリ☆フェニックス』撮影時の裏側を映した新作ドキュメンタリー『GLIMPSE(グリンプス)』や日本で上映されていない短編作品などの上映も手掛けていきたいとのこと。現在、映画は週末に『神在月のこども』と『ニワトリ☆フェニックス(MCR Ver.)』を上映。平日も、要相談で上映可能とのこと。予約は公式サイトから。「モンキーシネマレストラン」大阪府大阪市浪速区大国3-1-15 Wolf Pack Apartment1階取材・文・撮影:華崎陽子
2023年11月12日ゴッサム・アワードのノミネーションが発表された。最多ノミネーションを獲得したのは、アンドリュー・ヘイ監督の『異人たち』。山田太一の小説『異人たちとの夏』にゆるやかにもとづく映画で、国際長編、脚本、主演、助演の4部門に候補入りした。次に多かったのは、韓国系カナダ人監督セリーン・ソンの『Past Lives』で、3部門。作品部門の候補は、『Past Lives』、『Passages』、『Reality』、『Showing Up』、『A Thousand and One』。『Passages』のアイラ・サックス以外の4 人が女性監督というのは特筆すべき。国際長編部門の候補は、『All of Us Strangers』、ヴェネツィア映画祭で金獅子賞を受賞した『哀れなるものたち』、カンヌ映画祭でパルムドールを受賞した『Anatomy of a Fall』、『Totem』、『The Zone of Interest』だった。また、今年から製作予算の上限撤廃されたため、メジャースタジオの『バービー』に出演したライアン・ゴズリングが助演部門にノミネートされている。授賞式は11月27日。『哀れなるものたち』2024年1月26日(金)公開『異人たち』2024年春 日本公開(C)2023 20th Century Studios. All Rights Reserved.文=猿渡由紀
2023年10月25日京都シネマと自主上映や配給などを行うグッチーズ・フリースクールが、月に一度の映画上映イベントを行う「きょうとシネマクラブ」を発足し、毎月1週間限定で、未公開映画や視聴困難な作品でありながら、こんな時代だからこそ見たい映画を上映。12月8日(金)から開催される第1回イベントでは「女性と映画」を特集する。-きょうとシネマクラブについて-コロナウイルスの感染拡大などによる映画観劇人口の減少や、様々な時代の変化でミニシアターの経営はますます苦しくなり、また、知名度が低い映画や小規模な作品は、その内容にかかわらず、上映される機会がだんだんと減っている現在。そんな厳しい状況だからこそ、映画館の個性を活かした独自のプログラムとミニシアターならではのチャレンジングな企画を始めようと思い立ち、京都シネマとグッチーズ・フリースクールがタッグを組んで「きょうとシネマクラブ」を発足。規模や知名度、新作、旧作にこだわらず、いまこそ見たい映画作品を上映し、これまであまり語られることのなかった、あるいは途切れてしまった映画の可能性を楽しく考えていく、そんなシネマクラブを目指す。『ガールフレンド』そんな「きょうとシネマクラブ」の第1回目の特集は「女性と映画」。女性監督の作品だけでなく、女性と関連が深いサブジャンル映画も公開する。12月8日-12月14日『ラブレス』『ハート・ロッカー』で史上初の女性アカデミー賞監督賞受賞者となったキャスリン・ビグロー監督(モンティ・モンゴメリーと共同監督)の長編映画デビュー作品かつ、『アメリカン・サイコ』『スパイダーマン』でお馴染みのウィレム・デフォーのデビュー作を日本劇場初公開。現代アーティストと映画監督の2つの顔を持つビグロー監督にとって、本作『ラブレス』はアートの世界と映画製作のギャップを埋めるつなぎのようなものだったと後のインタビューで語っている。1959年のアメリカ南部の閉鎖的な田舎町を舞台に、突然現れたヴァンスたちという異分子が、住民たちの平凡な日常に不穏な緊張感を漂わせていく様子が描かれる。ウィレム・デフォーは主人公ヴァンスを演じている。不良バイカー集団のリーダーとして強い男性像を演じながら、内面の動揺を繊細に演じた。凶暴性と繊細さを合わせ持ち、独特の色気を放つ(悪としての)キャラクターはその後のウィレム・デフォーの代表的な特徴の1つとなり、『ストリート・オブ・ファイヤー』(1984)や『L.A.大捜査線/狼たちの街』(1985)でも圧倒的な存在感を示すこととなった。町の娘テレナ役のマリン・カンターはどこか影のある少女を好演。その後、ロバート・ダウニー・Sr監督のコメディ作品『ストレンジ・ピープル』(1990)への出演を最後に俳優を引退。本作は数少ない出演作の1つとなった。1月5日-1月11日『青春がいっぱい』全寮制カトリック女子校を舞台とした思春期にある女性の心の機微を描いた『青春がいっぱい』。監督のアイダ・ルピノは多くのTVシリーズと映画で監督を務め、女性として史上2人目の監督組合入りを果たした。1930年代にイリノイ州シカゴ近郊のカトリック校で過ごした自身の高校時代を描いた、ジェーン・トラヒーの1962年のベストセラー「Life with Mother Superior」が原作。入学当初は修道女たちがなぜその道を選んだのか理解ができないメアリーだったが、彼女たちの愛や寛大さ、献身の心に触れ次第に感化されていく様子が描かれる。ヘイリー・ミルズは、豊かな感情表現で思春期の微妙な心の変化を瑞々しく演じた。アカデミー賞子役賞を受賞するなど、それまでは子役スターとしてディズニー映画への出演が多かったヘイリー・ミルズにとって、本作はコメディ俳優としての出発点となった。修道院長役のロザリンド・ラッセルは、ゴールデン・グローブ賞を5回、トニー賞を受賞するなど映画と舞台の両方で活躍した俳優。自身もカトリック学校に通った経験をもち、厳しくも愛のある修道院長を好演している。2月『ガールフレンド』ミシェル・ウィリアムズがお気に入り映画のひとつとして挙げ、都会派女性映画として伝説的な作品として名高い『ガールフレンド』。ニューヨーク出身の監督・俳優であり、フリーランスのカメラマンとしても活躍、数多くのドキュメンタリーの製作を手掛けたクローディア・ウェイル監督による本作は、グレタ・ガーウィグやレナ・ダナムなど多くの女性映画製作者らに多大な影響を与え続けている。ヴィッキー・ポロンとの共同脚本は、ウェイル監督自身の体験に基づくもの。自身もカメラマンとして活動していた時期があるなど、主人公スーザンと重なる点も多い。夢を追いかけながらも、周りの同年代女性の成功や結婚が気になってしまう揺らぐ心の内をリアルに描いている。資金不足のために完成までに3年の月日を要するなど製作には困難が伴ったが、公開後は女性の友情や大都会で成功を夢見る若い女性をテーマとした作品の先駆けとして高い評価を得る。1978年、本作はロカルノ国際映画祭で銅豹賞(最優秀女優賞)、トロント国際映画祭でピープルズ・チョイス賞を受賞した。1979年、ダヴィッド・ディ・ドナテッロ賞でダヴィッド特別賞を受賞。同年、ゴールデン・グローブ賞と英国アカデミー賞にもノミネートされた。3月『天使の復讐』『プロミシング・ヤング・ウーマン』を彷彿とさせる、レイプリベンジもののカルト作品。監督はニューヨーク・ブロンクス出身の鬼才アベル・フェラーラ。性犯罪の被害者となった主人公が男への復讐を果たしていく。当初は自分を守るために仕方なく殺人を犯す主人公であったが、徐々に殺しへの強い意志をもって街に繰り出すようになる。その姿は男を殺すという使命を背負った戦士を思わせる。内面の変化を表すように、気弱で化粧っ気のなかった主人公が、バッチリと化粧をして刺激的な服装に身を包んだ姿は、まるで別人のような美しさを放つ。また、自らの正義を果たすために殺人をも犯してしまうという人物像は、本作がインスパイアを受けているとされる『狼よさらば』(1974)、『タクシードライバー』(1976)に共通している。エキゾチックな顔立ちで独特な存在感を示すゾー・タマリスは当時17歳で、本作がデビュー作。彼女はフェラーラ監督の実生活のパートナーでもあり、俳優のほかに音楽家・政治活動家としても活動していたが、その後、深刻な薬物中毒となり、37歳という若さでこの世を去った。作品には劇場公開時に厳しい批評が多かったものの、現在ではアンダーグラウンドやインディペンデント映画のファンの間で高く評価されている。「きょうとシネマクラブ」第1回「女性と映画」は12月8日(金)より京都シネマにて上映。料金:1,500円※サービスデー適応外(シネマカフェ編集部)
2023年10月23日ユナイテッド・シネマ株式会社は、グループ42番目のシネマコンプレックスとして「ユナイテッド・シネマ みなとみらい」(仮称)を「MARK IS みなとみらい」に2024年春、開業する。「MARK IS みなとみらい」は、開業10周年というアニバーサリーイヤーを迎え、大規模リニューアルを実施。その集大成として、5階のエンタテインメントフロアに横浜市で初出店となるユナイテッド・シネマの映画館が誕生する。ファサードイメージ同館では、12スクリーン/約1,100席を有し、最新鋭の機器で迫力ある映像・音響が楽しめることに加え、驚くような臨場感ある演出で新しい映画の楽しみ方を提供する。「ユナイテッド・シネマ みなとみらい」(仮称)はMARK IS みなとみらい5階にて2024年春、開業予定。(シネマカフェ編集部)
2023年10月03日ハースト婦人画報社が運営するELLE Japon(エル・ジャポン)は9月28日、平野紫耀さんが表紙を飾る「『エル・ジャポン』11月号 平野紫耀特別版」を発売します。19日からは、各ネット書店にて予約を受け付けています。同誌では、初登場となる平野さんの特集を通常版より増ページで展開。表紙でも、これから歩む未来を見つめているかのような平野さんの眼差しが印象的な一枚を迎えています。特集では、平野さんにとって“憧れのブランド”であるという「ルイ・ヴィトン」を着用したファッションポートレートと独占インタビューを9ページにわたり掲載。端正なジャケットや鮮やかなニットなど、同ブランド最新のLV FALL コレクションを着こなした平野さんの姿が公開されています。インタビューでは、現在・今後の活動に対する想いが“熱くまっすぐな言葉”で語られています。発売日には、平野さんのファッション性を引き出したスペシャル動画や、同誌とは異なるアナザーインタビュー、さらに撮影の舞台裏写真を「エル デジタル」やエル公式SNSにて公開予定とのこと。ファンにはたまらない一冊です。気になる方はぜひ書店でチェックしてみてくださいね。■書誌概要書誌名:『エル・ジャポン』11月号 平野紫耀特別版発売日:2023年9月28日(木)価格:880円販売書店:全国の書店、各ネット書店、ELLE SHOP※表紙と平野さんが登場する特集以外は通常版と同じ内容です。ELLE JAPON November 2023 photo YUSUKE MIYAZAKI(sept)(フォルサ)
2023年09月22日実写版の『リトル・マーメイド』に、“アニメーション版アリエル役”を演じたジョディ・ベンソンがカメオ出演していることが分かった。ディズニー創立100周年の今年、実写映画化し劇場大ヒットとなった『リトル・マーメイド』のMovieNEXと4K UHD MovieNEX、さらに、実写版とアニメーション版を1つに収めた豪華デジパック仕様『リトル・マーメイドMovieNEX コレクション(期間限定)』が9月20日(水)に発売される。この度解禁となったのは、アニメーション版アリエル役のジョディ・ベンソンのカメオ出演と、“アリエル”と“フォーク”にまつわるエピソードについてのボーナス・コンテンツの一部。本映像では、アリエルが人間界で初めて外出する市場の人々の中に、アニメーション版『リトル・マーメイド』でアリエル役を演じたジョディ・ベンソンも登場している。監督のロブ・マーシャルと親交のあったベンソンは、カメオ出演を依頼されて快諾したとのこと。彼女が演じる市場の女性は、「アニメーション版でもおなじみの“フォーク”をアリエルに渡す」という重要な役割を果たしている。このフォークが象徴する意味について「単なる面白い場面じゃなく、メッセージが含まれてる。“アリエルを分かってるでしょ”ってね」とベンソンは語る。アニメーション版とも深い関わりのある“フォーク”についてのエピソードを含む、貴重なメイキング映像となっている。■ハリー・ベイリー、アニメーション版『リトル・マーメイド』の思い出を語る!「アニメーションの『リトル・マーメイド』を観ていた頃のことを覚えていて、アリエルになったつもりで泳いだり歌ったりしていたけれど、彼女を本当に演じられる日がくるなんてまるっきり考えたことすらありませんでした。人魚になるっていうのは、神話と美しい生き物と正真正銘の自分自身が混在しているから特別感があるし、だからこそあれほど多くの子供たちがこのキャラクターに反応してるんだと思います。<よし、私も自分自身でいれば、こういうマジカルな存在になれるんだ。今の私自身が特別なんだ>って感じにね。私はそこに強く共感したのです」。『リトル・マーメイド』MovieNEXは9月20日(水)より発売、デジタル配信開始(レンタル)。『リトル・マーメイド』デジタル配信中(購入)/9月20日(水)MovieNEX発売© 2023 Disney発売/ウォルト・ディズニー・ジャパン(シネマカフェ編集部)■関連作品:リトル・マーメイド(2022) 2023年6月9日より全国にて公開© 2022 Disney Enterprises, Inc. All Rights Reserved.
2023年09月07日キノシネマ(kino cinéma)は、新たな映画館「キノシネマ 新宿」を、新宿文化ビル内に2023年11月16日(木)にオープンする。東京23区内に初の「キノシネマ」「キノシネマ 新宿」は、キノシネマの東京23区内初の映画館。2019年4月開業の「キノシネマ 横浜みなとみらい」をはじめ、「キノシネマ 立川髙島屋S.C. 館」、「キノシネマ 天神」、「キノシネマ 神戸国際」に次ぐ5番目の映画館となる。2スクリーン、邦画・洋画問わず多彩な作品を上映館内には2スクリーンを備え、総座席数は347席となる。キノフィルムズの配給作品に加え、若者、大人、子供、ファミリーと様々な人が楽しめる多彩な映画作品を、邦画・洋画問わずに上映していく。オープニング作品に『正欲』『PERFECT DAYS』など「キノシネマ 新宿」のオープニングを飾る上映作品は、最愛の妻を奪われた男と生後17か月の息子の感動の実話を描く『ぼくは君たちを憎まないことにした』、朝井リョウの原作小説を稲垣吾郎・新垣結衣出演で実写映画化した『正欲』。加えて、『アバウト・タイム』製作陣による新たな愛と人生のガイドブックムービー『きっと、それは愛じゃない』、ヴィム・ヴェンダースが監督を務め、主演に役所広司を迎えた『PERFECT DAYS』もオープニング作品として上映される。【詳細】キノシネマ 新宿オープン日:2023年11月16日(木)住所:東京都新宿区新宿3-13-3 新宿文化ビル 4階、5階シアター:1(292席 車椅子2席)、2(52席 車椅子1席)アクセス: 東京メトロ丸ノ内線・副都心線「新宿三丁目」駅B2 出口より徒歩1分■オープンニング作品・11月16日(木)公開『ぼくは君たちを憎まないことにした』『正欲』・12月15日(金)公開『きっと、それは愛じゃない』・12月22日(金) 公開『PERFECT DAYS』
2023年09月02日エル・ファニング主演の配信ドラマシリーズ『THE GREAT〜エカチェリーナの時々真実の物語〜』がキャンセルされた。アメリカで同シリーズを配信するHuluの決断。アメリカでは今年5月に第3シーズンが配信されたが、第4シーズンは作らず、このまま終わる。ファニングは昨年のエミー賞でコメディシリーズの主演女優部門、ニコラス・ホルトは主演男優部門に候補入り。いずれも受賞を逃したが、衣装部門で受賞した。今年のエミー賞にも衣装部門で候補入りしている。ファニングの最近作は、『選ばなかったみち』。次は姉ダコタと姉妹を演じる『The Nightingale』を製作する予定。文=猿渡由紀
2023年08月31日時代に先駆けて現在主流のデジタルシネマにフォーカスし、国内外の映画界の新たな才能を発掘してきた《SKIPシティ国際Dシネマ映画祭2023》が、23日にクロージング・セレモニー(表彰式)を迎え、各賞が発表された。世界各国の秀作が顔を揃えることで知られる本映画祭のメイン・プログラム「国際コンペティション」部門の最高賞となる最優秀作品賞を受賞したのは、シリア映画『この苗が育つ頃に』。トルコ出身のレーゲル・アサド・カヤ監督が見事に栄冠に輝いた。『この苗が育つ頃に』レーゲル・アサド・カヤ監督トルコ出身のカヤ監督がシリアに移り、撮影監督や編集、俳優としても携わった本作は、さまざまな制限がかかる中、シリア北部のロジャヴァ地域の映画制作者たちのコラボレーションとして完成させたという。俳優には演技未経験のアマチュアを起用し、バイクでヨーグルト売りに街に出た父と娘が自宅のある村に戻るまでの1日を丹念に描写。シリアの田舎町で暮らす市井の人々の日常をシンプルに見つめる。その一方で、何気ない日々から希望や平和へのメッセージも込められた1作となっている。国の情勢が予断を許さない状況もあって来日が叶わなかったカヤ監督はビデオメッセージを寄せ「最優秀作品賞を受賞したこと、大変嬉しく思います。 映画祭の皆さんにお礼を申し上げます。また、日本の人々、素晴らしい観客の皆さんに感謝いたします」と謝意を述べると、続けて「シリアのクルディスタン地域ロジャヴァのコミュニティで、制作された戦争の物語が日本に届きました。私たちにとって最高の喜びです。カメラと物語を通して、私たちの声を世界に届けようとしています。自由で平等な世界を手に入れようと闘っています。この思いと目的のために、この賞を、戦争が終わった時の素晴らしい日に捧げたいと思います。また、自由と平等のために闘っている人々に捧げます。そして、戦争で命を失った世界中の子どもたちにも捧げたいです。このような賞をいただき、本当にありがとうございます。映画祭で、皆さんと私たちの思いを共有できたことを嬉しく思います。クルディスタン、シリアから、私たちの声を日本に送ることができました。受賞に関わらず、私たちにとって これが最も大切なことです。シリアのクルディスタン地域ロジャヴァより、日本の皆さんに思いと愛を送ります」と語った。本作について国際コンペティションの審査委員長を務めた映画プロデューサーの豊島雅郎氏は、くしくも今回賞を分け合うことになった4作品にまず審査は絞られ、その上でほかの審査員である映画プロデューサーの明石真弓氏、同じく映画プロデューサーのパトリス・ネザン氏ともにイチ押しの作品が実は『この苗が育つ頃に』だったと語り、満場一致での最高賞だったことを明かした。国際コンペティションの審査委員長の豊島雅郎氏続けて豊島氏は「通常の外国映画はセールス会社を介して映画祭にエントリーすることが通常。その中で、本作についてはカヤ監督本人が自らエントリーをしてきたと事務局から聞いている。また、このSKIPシティ映画祭から世界へメッセージを届けたいという監督の強い意志もあったと聞いています。この映画祭が見出した、これから世界に出ていくであろう作品であり、監督の才能であると思っています。まさにSKIPシティ映画祭がみつけた新しい才能として、みなさんとこの作品のこと、監督のことを応援できたらと思います。この作品をこの映画祭から世界に発信できることを誇りに思っています」とメッセージを寄せた。一方、もうひとつの主要賞である監督賞は『僕が見た夢』のパブロ・ソラルス監督が手にした。パブロ・ソラルス監督は2018年に本映画祭に『家(うち)に帰ろう』(※映画祭上映タイトルは『ザ・ラスト・スーツ』)が入選し観客賞を受賞。外国映画の監督として本映画祭に2度目のノミネートとなるのは20回の歴史で初めてのことで、『僕が見た夢』も開催前から注目を集めていた。パブロ・ソラルス監督の『僕が見た夢』(C)Marcelo Iaccarino主人公のフェリペを演じ、当時12歳だったルーカス・フェロとの脚本ワークショップから出発している本作は、ある少年が亡き父の過去をたどる物語。父と子のいろいろな思いが交錯し、その思いが伝わる感動作になっている。審査員の明石氏は本作について「シンプルなストーリーでありながら、演劇と映像を融合した形で描かれているユニークな作品でした。登場人物たちが発するリアルな言葉や感情をパブロ監督は丁寧にとらえている。そして、スクリーンからは真摯にこの作品やキャストと向き合ったパブロ監督の姿勢が滲み出ている。今後、わたし自身が作品を作る者としてすごく励みになりましたし、今後、どういった作品を(自分は)作っていくべきかの指針にもなりました」とパブロ監督の卓越した手腕に賞賛の声を寄せた。来日が叶わなかった監督に代わって壇上にあがったエルナン・オリヴェラ プロダクション・ディレクターは日本語で、「こんにちは、ありがとう」とまず挨拶すると、「監督は過去にこの映画祭に参加していて、この映画祭が自分の心の中の重要な位置をしめているので喜んでいると思います」と語ると、「役者たちとのコラボレーションはパブロ監督にとって大変な作業でした。その成果をとらえてくれて、評価していただいてとてもうれしく思っています」と喜びを語った。『僕が見た夢』エルナン・オリヴェラ プロダクション・ディレクターそれから、もうひとつの主要賞である審査員特別賞は、ハンガリー映画『シックス・ウィークス』が受賞した。2014年に法案が改正され、養子縁組が成立していても、出産をした日から6週間の間に実母が気持ちを変えた場合、子どもを取り戻すことが可能になった同国の法を背景にした本作は、養子縁組、女性のキャリア、望まぬ妊娠などに鋭く言及。卓球選手として将来が期待される高校生ゾフィを主人公にした物語は、気づいたときには中絶できない時期に妊娠が判明した彼女の不安、焦燥、孤独、そして決断をリアルに描き出す。『シックス・ウィークス』(ノエミ・ヴェロニカ・サコニー監督)(C)Sparks Ltd.本作について審査員のパトリス・ネザン氏は、「この作品は、リアルに根差した世界を描いている。監督はいま生きている世界をしっかりと把握していると思いました。我々は、主人公のゾフィを至近距離で感じ、彼女に思いを寄せることになる。ヒューマニズムの時間をシェアしてくれた監督に感謝したい」と評した。自身が現在妊娠中ということもあって来日が叶わなかったノエミ・ヴェロニカ・サコニー監督は、「私たちはとても感動し、名誉ある賞の受賞を本当に嬉しく思っております。 ありがとうございました。本作の制作は、私たちキャスト・スタッフ全員にとって、とても困難なものでした。プロデューサーを始め、すべてのスタッフにとって、この受賞は本当に嬉しいことです。なぜなら、すべてのスタッフがこの初長編作品に、たくさんの愛と労力を注いだからです。作品を観てくださった観客の皆さんの心に届いたということを聞きました。 とてもとても嬉しいです」と喜びいっぱいのコメントを寄せた。一方、国内作品を対象にした国内コンペティション部門では、長編部門の優秀作品賞を松本佳樹監督の『地球星人(エイリアン)は空想する』が、短編部門の優秀作品賞を池本陽海監督の『猟果』が受賞した。松本佳樹監督の『地球星人(エイリアン)は空想する』(C)世田谷センスマンズ池本陽海監督の『猟果』(C)池本陽海なお、審査委員長を務めた中野量太監督が松本佳樹監督の『地球星人(エイリアン)は空想する』について「僕には撮れない作品」と評し、総評でも「自分が嫉妬するような才能に多く出会った、僕自身が映画祭を通じて、最も刺激を受ける機会になった」と語ったように国内コンペティションも国際コンペティション同様にハイレベルの争うだったことがうかがえた。「国内コンペティション」審査委員長を務めた中野量太監督最後に本映画祭を少し振り返ると、今年は第20回という節目の開催。その20年という月日によって本映画祭が築き上げてきたことを実感する開催だったといっていいかもしれない。まず、コロナ禍が明けつつあり、ここ数年叶わないできた海外からのゲストが今回は多数来場。連日猛暑が続く中、会場では活発なQ&Aが行われ、本映画祭が従来から大切にしてきた国内と海外の映画人、そして地元ファンがつながる場がようやく復活した印象を受けた。また、当初から目玉企画として注目を集めていた“SKIPシティ同窓会”では、本映画祭をきっかけに大きな飛躍を果たした日本の気鋭監督たちが続々登場。それぞれの監督たちが語る入選時の話は、いまや若手クリエイターの登竜門と呼ばれる映画祭へと成長した本映画祭の歩みと歴史を振り返る機会になった。20回の着実な歩みを重ねてきた本映画祭だが、次の20年に向けてどのような歩みを進めていくのか?まずは新たな一歩になる来年の開催に期待したい。なお、スクリーンでの上映は本日23日の国際コンペティションのグランプリ上映をもって終了となるが、昨日22日からオンライン配信上映がスタート。オンライン配信での作品上映は26日(水)まで続くので、受賞作をはじめ見逃した作品があったら、こちらでチェックしてほしい。【受賞結果】<国際コンペティション>最優秀作品賞:『この苗が育つ頃に』監督:レーゲル・アサド・カヤ監督賞:『僕が見た夢』監督:パブロ・ソラルス審査員特別賞:『シックス・ウィークス』監督:ノエミ・ヴェロニカ・サコニー観客賞:『助産師たち』監督:レア・フェネール<国内コンペティション>SKIPシティアワード:『地球星人(エイリアン)は空想する』監督:松本佳樹優秀作品賞長編部門:『地球星人(エイリアン)は空想する』監督:松本佳樹優秀作品賞短編部門:『猟果』 監督:池本陽海スペシャル・メンション: 『ミミック』監督:高濱章裕観客賞長編部門:『ヒエロファニー』監督:マキタカズオミ観客賞短編部門:『勝手に死ぬな』監督:天野大地取材・写真・文:水上賢治《SKIPシティ国際Dシネマ映画祭2023》7月26日(水) 23:00までオンライン配信※ 特設サイト() (Powered by シネマディスカバリーズ)にて(会員登録が必要)
2023年07月23日スクリーンに登場した瞬間、その歌声を耳にした瞬間に心奪われ、新星が現れたことを実感する。実写映画『リトル・マーメイド』で人魚姫の“アリエル”に大抜擢されたハリー・ベイリーがまだ見ぬ世界への憧れを歌う「パート・オブ・ユア・ワールド」が大スクリーンに流れると、その確信はますます強まっていく。何年かに一度、映画やドラマを通じてそんなニュースターに出会うことがある。近年でいえばフローレンス・ピューやマヤ・ホーク、『リトル・マーメイド』でスカットルを軽妙に演じているオークワフィナなどがそうだ。ハリー・ベイリーもまた新たに登場した次世代スターである。特別な歌声と感情の豊かさで選ばれたアリエル『リトル・マーメイド』での伸びやかで力強い歌声、好奇心旺盛で勇敢、愛らしくてたくましいアリエルを体現する姿に世界中から絶賛が寄せられているハリー。いまから4年前、実写版アリエル役に決まったことを、ハリーは姉クロイとのデュオ「Chloe×Halle」のTwitterアカウントで「夢は叶う…」と報告。そこには褐色の肌と黒髪のアリエルのイラストが添えられていた。ディズニーファンイベント「D23 Expo」では実写版アリエルとして初めてファンの前に登場し、初映像が公開された際にも「アリエルのキャラクターにはすごく長い間、絆を感じていた」と語っていたハリー。さらに、そのティザー予告を見たアフリカ系の少女たちが「私みたい!」と瞳を輝かせて歓喜する数々の動画が次々に投稿・拡散されるとハリーも大感激し、先日解禁されたディズニー・スタジオ公式の特別映像にも盛り込まれるほどになった。また、ハリーが演じたアリエルにインスパイアされたアニメドラマ「Disney Junior’s Ariel」(原題)が2024年に配信されることも発表されている。海の中で拾った宝物を秘密の洞窟に集めている、8歳のころのアリエルがキッズ向けアニメで描かれるという。幼いころから秘密の洞窟に収集してきた宝物たちを眺めては、素晴らしいものを創造する人間の世界への憧れを募らせてきたアリエル。その思いは、ハリーが文字通り“絶世の歌声”で歌いあげる「パート・オブ・ユア・ワールド」で見事に表現されている。その切なる表情や彼女の地毛とエクステで表現したグラデーションのある赤毛、解放を求める心からの声に、たちまち“恋に落ちた”。恋といえば、実写版『リトル・マーメイド』では未知の世界を見てみたいという同じ夢を持つアリエルとエリック王子の運命的な恋はより必然的に描かれていた。幼いころカリブの海に流れ着いたエリックもまたここではない未知の世界を探求したい、そのために生きてゆきたいと願っている青年で、アリエルのような好奇心と斬新さや違いを受け入れる度量を持ち合わせている。海の魔女アースラに声を奪われて陸に上がったアリエルとエリックが距離を縮めたのは、彼の冒険の証が詰まった天井の高い部屋。その部屋とアリエルの秘密の洞窟はまるでそっくりだった。そんな彼に惹かれたのはもちろんのこと、海の王である父トリトンが彼女を束縛してきた価値観とは違う、きっとより自由に生きられる人間の世界への思いがアリエルを導いていたことは間違いない。アリエルにとっては少々窮屈なところだったかもしれなくても、海の生きものたちが躍動する世界の映像美は素晴らしく、海の中を自在に泳ぐと七色に光る人魚の尾ヒレ、キラキラと輝く鱗を纏った優美な姿にも魅了される。トリトンのもとに集まった7つの海を治める姉たちも、髪の色も肌の色も異なるまさしく世界の姉妹たちだった。その末娘であるアリエルはアースラも欲しがるほどの特別な声の持ち主であり、ディズニー・ミュージカル映画の主人公の中でも、1小節歌うだけで瞬く間に引き込まれるような歌唱力と表現力が求められる特別な存在だ。だからこそハリーが選ばれたのだと、今作を観たなら誰もが感じるだろう。だが、残念なことにハリーがアリエルを演じることが発表されてからずっと、映画が公開されてもなお反発や否定の声がやまない。ここ日本でも同様の声はあり、中国や韓国では興行成績も伸び悩んでいるという。ハリーの起用理由について、メガホンを取ったロブ・マーシャル監督が「D23 Expo」で語ったことがある。「ハリーは感情がとても豊かに溢れている。それでいて喜びに満ちている。闘志に溢れているし、アリエルのようにもっとたくさんのことを望んでいる性格を、彼女も持ち合わせていることが全身から溢れ出ている」と、そのパーソナリティに触れていた。「闘志」という言葉は、「BRITISH VOGUE」でハリーが語った祖父母についての話にも繋がる。ハリーはディープサウス、アメリカ最南部ジョージア州のアトランタ出身であり、奴隷制とジム・クロウ法を生き抜いてきた祖父母たちの人生経験を共有してきたという。「祖父母の話を聞くと、私は世界で最も幸運な女の子のように感じます。私に向けられたすべてのヘイトは、私の先祖が経験してきたものに比べれば何でもありません」という彼女に、アリエルと同じポジティブな精神と意志の強さを感じるのだ。映画の終盤でも、アースラにたったひとりで立ち向かっていくアリエルは勇敢で闘志に満ち溢れている。あのアースラの姿こそ、彼女や私たちがいま闘っている世界中で肥大化しているものの象徴だ。声を奪われてきた者たちの代わりに、そのつらさを知るハリー演じるアリエルが歌うことで心が奮い立ち、背中を押される人々は確実にいる。“ビヨンセの秘蔵っ子”姉妹デュオからアリエルへ絶世の歌声をもつ「アリエルそのもの」との声が上がっているハリーだが、かのビヨンセが彼女を見出したことはよく知られている。2歳年上の姉・クロイと一緒に「Chloe×Halle」として、2011年からビヨンセやレディー・ガガ、アリアナ・グランデ、ジャスティン・ビーバーなどのヒットソングのカバーをYouTubeにアップしてきた生粋のシンガーである。やがて、ビヨンセの「Pretty Hurts」のカバーがなんと本人の目にとまり、ビヨンセのレーベルであるパークウッド・エンターテイメントから「Chloe×Halle」としてデビュー。ビヨンセの6thアルバム「Lemonade」のトラック「All Night」のMVにゼンデイヤとともに登場したり、ビヨンセのヨーロッパ公演やジェイ・Zとの合同公演でオープニングアクトを任されたりしてきた。「Chloe×Halle」は2018年にデビューアルバム「The Kids Are Alright」を発表し、グラミー賞最優秀新人賞と最優秀アーバン・コンテポラリー・アルバム賞にノミネート。続く2ndアルバム「Ungodly Hour」(20)でも最優秀プログレッシブR&Bアルバム賞など3部門にノミネートされている。俳優としては、6歳のときにクイーン・ラティファ主演の『ラスト・ホリデイ』(06)でスクリーン・デビュー。ディズニー・チャンネル・オリジナル・ムービー『レット・イット・シャイン』(12)では聖歌隊の少女を演じ、エミー賞常連の人気シットコム「ブラッキッシュ/Black-ish」のスピンオフ「Grown-ish」(18~22/日本未配信)にクロイとともに出演。双子の陸上選手の妹スカイ・フォースターを4シーズンにわたって演じ、テーマソング「Grown」も「Chloe×Halle」として担当した。そんなハリーが最初にロブ・マーシャル監督と製作ジョン・デルーカの目にとまったのが、2019年2月、地元アトランタで開催された第53回NFLスーパーボウルと「The Kids Are Alright」でノミネートされていた第61回グラミー賞授賞式という2つの大舞台で行ったパフォーマンスだった。その数週間後に、『リトル・マーメイド』のオーディションを受けることになったハリーは大好きだったアリエルの役を見事手にすることになる。オーディション当時、彼女は18歳。コロナ禍での撮影を経て映画が世界中でお披露目された現在は23歳となった。現在はソロアルバムを準備中。俳優の次回作としては、アレックス・ウルフ主演の『The Line』(原題)がトライベッカ映画祭でプレミア上映されたばかり。女子学生アナベル役を演じ、大学を舞台に有害な男らしさや白人特権などを描いた作品となるようだ。そして、1985年にスティーヴン・スピルバーグ監督が映画化したアリス・ウォーカー原作の『カラーパープル』のミュージカル映画にも出演する(全米では12月25日クリスマス公開)。同作でアカデミー賞にノミネートされたオプラ・ウィンフリーやスピルバーグが製作し、主人公セリーの妹・ネッティの若年期を演じる。キャストにはファンテイジア、シアラ、H.E.R、ダニエル・ブルックス、タラジ・P・ヘンソンら錚々たる先輩たちがずらり。一方、姉のクロイはボディ・ポジティビストとして知られ、ソロアルバム「In Pieces」をリリースし、ソウルフルな歌声を披露。俳優としても、ビリー・アイリッシュも出演するドナルド・グローヴァー製作のPrime Videoドラマ「キラー・ビー」(原題:Swarm)や、ゴスペル版『ピッチ・パーフェクト』のようなミュージカルコメディ映画『Praise This』(原題)、ウディ・ハレルソンやオリヴィア・コールマン共演『Girl from the Country』(原題)など出演作が後を絶たない。エル&ダコタ・ファニングや、ルーニー&ケイト・マーラらに続く、まさにハリウッドの次世代姉妹。彼女たちが「私の/僕のアリエル!」と感激した世代の次のロールモデルとなっていくのだろう。『リトル・マーメイド』は全国にて公開中。(上原礼子)■関連作品:リトル・マーメイド(2022) 2023年6月9日より全国にて公開© 2022 Disney Enterprises, Inc. All Rights Reserved.
2023年06月26日俳優の豊原江理佳が、大ヒット公開中の映画『リトル・マーメイド』のプレミアム吹替版で主人公アリエルの声を演じている。豊原は舞台や映画、ドラマなど幅広いステージで活動しているが、“声”だけでキャラクターを演じるのは初めて。だからこそ彼女は作品を徹底的に研究して“アリエルの声”を探っていったという。本作は、1989年製作のディズニーの傑作アニメーションをベースに新たな視点と解釈を交えてロブ・マーシャル監督が描いた実写映画。海の世界で暮らす人魚のアリエルが、陸で暮らす男性エリックに恋をしたことから、邪悪な海の魔女と契約し、声を失いながらも陸に上がって成長していくドラマが描かれる。現在、豊原は新国立劇場での舞台『楽園』に出演中。夏には次の舞台への出演も決まっている注目の俳優だが、本作ではアリエル役の女優ハリー・ベイリーの演技がすでにあり、そこに“声”だけで演技をしなければならなかった。豊原は「慣れないフィールドではあったので、収録前にはとても緊張しました」と振り返る。「以前にアニメーションを基にした舞台に出演させていただいた経験があったので、すでに存在しているキャラクターに自分を合わせていきながら、同時に自分なりの表現を入れていく感覚はありました。でも、実際に”声”だけで演じると……正直、あせりましたね(笑)だから監督の方に相談して、何度も収録もさせてもらいましたし、監督さんを信頼して『大丈夫ですよ』と言ってくださるまでは自分がベストだと思う演技をし続けようと思いました」そこで彼女は繰り返し作品を観ることから演技を探っていった。「とにかく集中して何度も何度も観ました。あまりにも何回も観たのでハリー・ベイリーの細かい表情までわかるようになりましたし、いまでは普通にこの映画とハリーの大ファンになっています(笑)」本作でアリエルは、海の世界から陸に上がるのと引き換えに大事な“声”を失ってしまう。陸の上でアリエルは言葉を喋れるわけではないが、豊原はこれらの場面でも丁寧に画面を研究し、演技に反映している。「アリエルの“セリフ”はないので、演じる上で手がかりになるのは、ハリーの表情のちょっとした変化や仕草だったりします。だから『ここで彼女が伝えようとしていることは何なのだろう?』と考えながら何度も観て、彼女の想いをキャッチした上で、自分の声で演じる。それも単なる“再現”ではなく、演技としてちゃんと中身のつまったもの、人の心がしっかりと込められたものにしたいと思いました。台本には“息”とだけ書いてありました。本作を演じたことで“人間の息”にこんなにもレパートリーがあるのだ、ということを学びました。戸惑いを感じさせる息もありますし、ドキッとして息をのむ時もあれば、ショックで思わず漏れる息もある……このシーン演じるまでは、人間の息にこんなにも種類があるとは考えていなかったですし、すごく勉強になりました」アリエルが声を失ったシーンでも豊原はアリエルを演じたハリー・ベイリーと共に演技しているのだ。「そうですね。でも、アリエルが声を失ったシーンは演じていて本当に楽しかったです。アリエルは陸に上がってからどんどん成長していきます。新しい世界に行き、新しい人たちに出会い、刺激を受けて、心の動きや変化が大きくなっていく。その部分を声には出せないのですが、しっかりと演じたいと思いました」アリエルは等身大で共感できる存在さらにアリエルが自分の声で話し、歌う場面では、単に上手く喋ったり、歌うのではなく “アリエルの声”を探っていったと豊原は語る。「収録前に、これまでアニメーションや舞台でアリエルを演じた方の声をたくさん聞いたのですが、ハリー・ベイリーさんの声はただ美しいだけでなく“神秘的”というか、まるで人間の声ではないような響きがあると感じました。劇中でも言われていますが、人魚の声は人を海に誘うような響きがあるのだと思います」その昔から多くの神話やおとぎ話で、海で暮らす不思議な種族が美しい声で人間たちを誘惑する場面が描かれてきた。人間が海に抱く雄大で美しいイメージ、同時に飲み込まれてしまうと戻ってこられない恐ろしさ……人間が海に抱くイメージが“人魚”にも引き継がれている。「アリエルは単に声が美しかったり、歌がうまいだけではなくて、その声には海の神秘的な部分や人を誘い込むような妖しさ、海のもつ少し恐ろしい部分を含んでいて、それこそが“アリエルの声”なのだと思います。海には不思議な魅力があって、人間が引っ張り込まれてしまうようなことは昔からあったと思います。アリエルはそういうつもりでは歌ってないと思いますが、人間が聴くと誘われて、引き込まれてしまう。そういう妖しさが少し入っているといいなと思いました。だから自分が演じる上でもその部分をちゃんと声で表現したいと思いましたし、歌うシーンでも“歌い上げる”のではなく、声が透き通っているイメージをいつも持っていました」豊原は人間ではない“人魚の声”を探って丁寧に演技を積み重ねる一方、人魚という架空の存在だから描ける“共感”も大事にしたようだ。「アリエルはディズニー作品の主人公の中で最も等身大で共感できる存在だと思います。人魚ではありますが、自分の好きなものを集めてみたり、自分の行きたい世界に行くためにがんばってみたり、共感する要素がたくさんあります。シンデレラや白雪姫やジャスミンは『こうなれたらいいな』という憧れがあるのですが、アリエルは『これは自分だ!』と思えるし、自分を投影しやすい存在であると、演じてみて改めて思いました。だから演じていても共感することが多くて『このシーンのアリエルの気持ちは、私があの時に感じた気持ちだ!』ってことばっかりでした。アリエルは人魚という架空の存在だからこそ、その存在や感情を“象徴”として見ることができるのも大きいと思います。収録中はずっと共感していましたね(笑)」人魚のアリエルにしかない魅力と声、人魚という存在だからこそ私たちが抱く共感や親近感。このふたつの側面を豊原は演技で丁寧に追求したようだ。「この映画で私が一番好きなのは、アリエルがエリックの部屋を訪れる場面です。海で暮らしているアリエルは自分の好きなものを自分だけの部屋でコレクションしていたわけですが、そんな彼女が陸にあがって、エリックが航海の中で集めてきたコレクションの部屋に入る。エリックは“くだらないものばかりだろ”と言いますが、アリエルは“私にも同じような部屋があるの”という表情をします。そこがもう本当に好きで!エリックとアリエルはまったく違う世界で暮らしてきたのに、同じような部屋をもっていて、同じ想いを持っているふたりが出会って愛し合う。この映画では、単なる恋愛のドキドキだけじゃなくて、価値観だったり、フィーリングの合う関係としてふたりが描かれています。種族の違うエリックとアリエルがなぜ惹かれあうのか? 人が愛し合うことの素晴らしさが説得力をもって描かれている。その点もすごく好きです!」『リトル・マーメイド』公開中(C)2022 Disney Enterprises, Inc. All Rights Reserved.
2023年06月22日ディズニーが、実写版『リトル・マーメイド』のハリー・ベイリー演じるアリエルにインスパイアされたアニメドラマ「Disney Junior’s Ariel(原題)」を製作することが分かった。アヌシー国際アニメーション映画祭にて、ディズニー・ブランデッド・テレビジョン社長のアヨ・デイヴィスが明かした。今作は未就学児が対象で、8歳のアリエルと友人たちとの楽しい、アクション満載の冒険が描かれる。アリエルやお馴染みのトリトン王、アースラ、セバスチャン、フランダーのほか、新しいキャラクターも登場する。秘密の洞窟に宝物を集めては、海の上の世界への好奇心を満たしているアリエル。彼女が新しい発見をすると喜びでいっぱいになり、その感情によって尻尾が色を変えたり輝いたりするという。同ドラマの概要には「『ディズニー・ジュニアズ・アリエル』には魅力、大きな構想、力強い声が詰まっています。アリエルは自分を取り巻く世界を知り、感謝し、自分の声を使って人々を鼓舞することを学びながらその実力を発揮していきます」と記載されている。「Disney Junior’s Ariel」は2024年に世界配信が予定されている。(賀来比呂美)■関連作品:リトル・マーメイド(2022) 2023年6月9日より全国にて公開© 2022 Disney Enterprises, Inc. All Rights Reserved.
2023年06月15日長期休館に入ったBunkamuraル・シネマに代わり、6月16日(金)に新たな映画館「Bunkamuraル・シネマ 渋谷宮下」が、旧渋谷 TOEI跡地にオープン。この度、施設内の設備や詳細が明らかになった。スクリーンは2つ。各階シアターは7Fが268席、9Fが187席のゆとりあるキャパシティを有し、7Fスクリーンは近年需要がますます高まる35mmフィルムでの上映、ならびに4K上映にも対応。シアター内の内装・意匠にはあえて手を加えず、レトロな魅力にあふれた非日常を味わえる空間に仕上げた。7Fスクリーンロビーの内装は、国内外で様々な建築プロジェクトを手掛けるほか、近年では「川内倫子:M/E球体の上 無限の連なり」展や「モネー光の中に」展の会場構成、岡田利規作・演出の「未練の幽霊と怪物―「挫波」「敦賀」―」の舞台デザインも手掛けた建築家、中山英之氏が率いる中山英之建築設計事務所が担当。床から壁面、テーブルやランプシェードまでを覆う「影色」のカーペットが、オーディエンスを迎える。7Fロビー中山英之 コメント映画館のロビーという、これから始まる未知の経験を待つ場所。同時に、あるひとつの映画館の、四半世紀に渡る記憶を一時繋ぐ場所。その場所のために、レッドカーペットではなく“シャドウ”カーペットを用意しました。映画という光の芸術を最も際立たせる“影色”のカーペットの主役が、映画を愛し、ル・シネマを愛する全ての皆さんでありますように!「ドゥ マゴ パリ プチカフェ」が併設名物タルトタタンも提供各階ロビーには、Bunkamuraの休館に伴い一旦営業を終了したカフェ「ドゥ マゴ パリ」が、小さなスタンドカフェとしてオープン。「ドゥ マゴ パリ プチカフェ」プチサイズにリニューアルされた名物の「タルトタタン」、「ドゥ マゴ パリ」オリジナルブレンドのホットコーヒーをはじめ、特別な映画体験に寄り添うメニューを提供する。「タルトタタン」NADiffによる特別なキュレーションがなされたブックストアもロビーで目を引く「LIBRAIRIE」コーナーには、アートショップ「NADiff」による特別なキュレーションがなされたブックストアも併設。販売される書籍のラインアップは定期的に入れ替わり、「行くだけでなにかある」空間を展開する。7Fブックストアコーナーオープニングはマギー・チャンのレトロスペクティブとミュージカル映画特集Bunkamura ル・シネマ 渋谷宮下のこけら落としを飾るのは、“生きる伝説”マギー・チャン日本初の本格的回顧上映「マギー・チャン レトロスペクティブ」と、17年ぶりにル・シネマのスクリーンによみがえる映画版『RENT/レント』(05)の貴重な上映を含むミュージカル映画特集「ミュージカルが好きだから」。その後も『大いなる自由』、『サントメール ある被告』、『ソウルに帰る』、『エリザベート 1878』、『私の大嫌いな弟へ ブラザー&シスター』、『旅するローマ教皇』といった世界中の映画祭を賑わせた新作映画に、ライナー・ヴェルナー・ファスビンダー傑作選と、要注目の強力ラインアップが集結している。館名ロゴ&オープニングビジュアルはグラフィックデザイナーの畑ユリエが担当スタッフのユニフォームの胸元にもあしらわれた「Bunkamuraル・シネマ 渋谷宮下」館名ロゴと、オープニング・キービジュアルのデザインは、グラフィックデザイナーの畑ユリエ氏が担当。「映画のスクリーンから、無数の未来が広がっていくようなイメージ」のキービジュアルと、「若草が生えているような瑞々しく新鮮な雰囲気」をまとう館名ロゴが、新たな映画館のオープンを彩る。Bunkamuraル・シネマ 渋谷宮下は6月16日(金)よりオープン。(シネマカフェ編集部)
2023年06月14日全国にイオンシネマ94劇場を運営するイオンエンターテイメント株式会社は、7月に4劇場へIMAXレーザーを導入する。これにより、イオンシネマが保有するIMAXシアター数は、全国で10劇場となり、一つの興行会社が保有する数では国内最多となる。IMAXレーザーは、革新的な4Kレーザー投影システムにより、鮮やかで明るく、コントラストが深い超高解像度の映像を、IMAXならではの大スクリーンで体験することができる。また、最新の12chサウンドシステムで、これまでの水準を超えるダイナミックレンジと精密度を実現。臨場感あふれるサウンドでシアター全体を満たし、圧倒的な没入感で、観客を映画の中へと導く。イオンシネマシアタス調布IMAXシアター今回、7月7日(金)にイオンシネマ幕張新都心とイオンシネマ岡山、7月14日(金)にイオンシネマ越谷レイクタウンとイオンシネマ新潟南に導入されることになる。そしてIMAXでは、『インディ・ジョーンズと運命のダイヤル』や『ミッション:インポッシブル/デッドレコニングPART ONE』、『トランスフォーマー/ビースト覚醒』、『キングダム 運命の炎』といった、人気シリーズの最新作が上映される予定となっている。『インディ・ジョーンズと運命のダイヤル』は6月30日(金)より公開。『ミッション:インポッシブル/デッドレコニング』は7月21日(金)より公開。『キングダム 運命の炎』は7月28日(金)より公開。『トランスフォーマー/ビースト覚醒』は8月4日(金)より公開。(cinemacafe.net)
2023年06月08日エル・ファニングが『I am Sybil』に主演することがわかった。実在した多重人格障害を持つ女性の物語。過去にも映像化されているが、この映画は2011年に出版されたデビー・ネーサンのノンフィクション本にもとづくようだ。主人公を診察する精神科医の役は、サラ・ポールソンが演じる。監督はオーストラリア人のミラ・フォークス。ファニングは、この後、姉ダコタ・ファニングと共演する『The Nightingale』や、ティモシー・シャラメ、ベネディクト・カンバーバッチと共演するボブ・ディランの伝記映画『A Complete Unknown』などの撮影が控えている。最近作は配信ドラマ『THE GREAT〜エカチェリーナの時々真実の物語〜』。文=猿渡由紀
2023年06月06日ヘレン・ミレンが第37回アメリカン・シネマテーク・アワードを受賞することが分かった。同賞は非営利文化芸術団体アメリカン・シネマテークが1986年から毎年、映画芸術に多大な貢献が認められる特別なアーティストに贈る賞。昨年はライアン・レイノルズ、過去にはスティーブン・スピルバーグ、マーティン・スコセッシ、トム・クルーズ、スカーレット・ヨハンソンらが受賞している。同団体の会長ニック・リシータは、ヘレンについて「オスカー、トニー、エミーと演技賞三冠を達成し、俳優たちの中でも比類なきアイコンとして存在しています。彼女は女王役から誘う女の役まで、並外れた技術で新鮮さと魅力を失うことなく演じてきました」「ヘレンに第37回アメリカン・シネマテーク・アワードを贈ることを誇りに、光栄に思います」とコメントした。俳優として50年以上活躍してきたヘレン。150以上の映画・テレビ作品に出演し、2007年にエリザベス女王2世を演じた『クィーン』でアカデミー主演女優賞を獲得した。最近では『ワイルド・スピード』シリーズや『シャザム!~神々の怒り~』でアクションシーンを披露。公開待機作には『バービー』などがある。第37回アメリカン・シネマテーク・アワード授賞式は11月4日、ロサンゼルスのザ・ビバリー・ヒルトンにて開催される。(賀来比呂美)
2023年06月06日カルティエは、グローバルアンバサダーであり「グラン ドゥ カフェ」コレクションの顔である女優、エル・ファニングを起用した「グラン ドゥ カフェ」のキャンペーンを公開しました。Alex Prager © Cartierあらゆるものに、そして思いがけないところに美を見出すカルティエは、確かな目と好奇心によって、日常のものとプレシャスなものを結び付け、尽きることのない自然のボキャブラリーにジュエリーのインスピレーションを見出してきました。そして、一粒のコーヒー豆から着想を得て生まれたのが「グラン ドゥ カフェ」コレクションです。Joan Braun © Cartier1938年にカルティエで登場したコーヒー豆のモチーフは、1950年から60年代にかけて人気を博しました。その名声の確立に寄与したのがジャンヌ・トゥーサンとグレース・ケリーです。当時カルティエのクリエイティブディレクターを務め、確固たるスタイルを持っていたジャンヌ・トゥーサンは、コーヒー豆の外観に豊かなアイディアを見出し、デザインとしての価値を追求しました。一方、女優から公妃となり、カリスマ的なオーラを放っていたグレース・ケリーは、「グラン ドゥ カフェ」に魅了され、モナコ大公レーニエ3世との結婚の際にそのジュエリーを身に着けました。以降、グレース・ケリーは、モナコとフレンチリヴィエラ、そして50年代のゴージャス シックを結び付けたこのクリエイションの最も魅力的な女性像であり続けています。Joan Braun © Cartierグレース・ケリーにオマージュを捧げるために、カルティエは、コレクションのコードに共鳴する感性を持ったアメリカ人の映画監督アレックス・プラーガーにキャンペーンムービーの制作を依頼しました。光を巧みに使用した彼女の作品を通じて、50年代のグラマラスなエスプリを現代的な様式で表現します。エレガントでミステリアスな女性をいくつものカットで追いかけるトレーラービデオの最後に、映画館に現れるのはスクリーンの中にいた女性と同じ女性。その瞬間に時が止まり、過去と現在がひとつになります。メゾンのアーカイブを基に、時を超えてさまざまな表現で発展する「グラン ドゥ カフェ」コレクションは、日本では、カルティエ 銀座ブティック、カルティエ 名古屋店、カルティエ ブティック 阪急うめだ本店、公式オンラインブティックにて6月中旬より発売予定です。お問い合わせ :カルティエ カスタマー サービスセンター0120-301-757
2023年06月02日実写映画『リトル・マーメイド』より、アリエル役のハリー・ベイリーがカリフォルニア ディズニーランド・リゾートで「パート・オブ・ユア・ワールド」を歌唱する映像が公開された。5月26日(現地時間)に全米で公開を迎え、3日間の興行収入約9,550万ドル(日本円で約133億円)となり、『アラジン』超えの全米No.1スタートを記録した本作。全米映画批評サイトRotten Tomatoes(オーディエンススコア)では、95%という高得点となった(※5月29日時点でのスコア)。そんな全米の大ヒットスタートを記念して公開された今回の映像では、アリエルたちの暮らす神秘的な海の世界を再現したような、青く波打つライトに照らされた「眠れる森の美女」のお城を背景に、ハリーが“海の王女”アリエルをイメージしたドレス姿を披露。ライブでは「パート・オブ・ユア・ワールド」が披露され、美しい歌声を持ち、人間の世界にあこがれる人魚アリエルの切ない想いも表現しつつ、アリエルの芯の強さをあらわすような力強さで歌い上げた。パフォーマンス後、自身のTwitterで「撮影以来初めてライブで歌いました。ディズニーランドのステージで歌う機会を与えてくれてありがとう」と思いをつづっている。『リトル・マーメイド』は6月9日(金)より全国にて公開。(cinemacafe.net)■関連作品:リトル・マーメイド(2022) 2023年6月9日より全国にて公開© 2022 Disney Enterprises, Inc. All Rights Reserved.
2023年05月30日ゴディバ(GODIVA)から、ディズニー映画『リトル・マーメイド』の主人公アリエルがデザインされた「G クリスピーショコラ 10粒入 〈リトル・マーメイド〉」と「ショコラフォンデュ 塩キャラメル」が登場。2023年6月5日(月)より順次、全国のスーパーマーケットなどで期間限定で販売される。『リトル・マーメイド』の主人公アリエルを描いてディズニー映画『リトル・マーメイド』の主人公アリエルを描いたライトブルーのパッケージが目を惹く新作2種がラインナップ。ワッフルのサクサクした食感を楽しめるG クリスピーショコラの限定コレクション「G クリスピーショコラ 10粒入 〈リトル・マーメイド〉」には、物語の世界観に着想を得た限定フレーバー「キャラメルシーソルトワッフルチョコレート」、定番の「ミルクワッフルチョコレート」、「ダークワッフルオレンジチョコレート」の3種を詰め合わせた。一方の「ショコラフォンデュ 塩キャラメル」は、『リトル・マーメイド』の世界観にインスパイアされた塩キャラメル味のアイスだ。ちょっぴり塩気のある塩キャラメルアイスクリームをゴディバならではの美味しさを味わえるミルクチョコレートでコーティングし、ひと口タイプのアイスに仕上げている。【詳細】ゴディバ新作発売日:2023年6月5日(月)~順次■「G クリスピーショコラ 10粒入 〈リトル・マーメイド〉」取扱店舗:ゴディバ ゴー!、全国のスーパーマーケット、コンビニエンスストア、ドラッグストア(一部取り扱いのない店舗あり)価格:540円■「ショコラフォンデュ 塩キャラメル」取扱店舗:一部のゴディバショップ限定、全国のスーパーマーケット、ドラッグストア、一部のコンビニエンスストア(一部取り扱いのない店舗あり)、ゴディバ オンラインショップ価格:321円 / 60ml【問い合わせ先】ゴディバ ジャパン株式会社TEL:0120-116811(受付時間10:00〜18:00)
2023年05月18日