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動画配信サービスFODは6月26日 22時30分、タイBLドラマ『The Rebound』の日本独占配信を、タイ本国と同時に開始しました。■バスケのスキルを持った主演2人の本格的なプレーシーンも満載!タイのBLドラマ『The Rebound』は、王道の青春ドラマとも呼べる作品。廃部の危機に瀕する高校バスケ部を中心に、ロマンスや友情、家族愛、夢、そして勝利への道のりがさわやかに描かれています。バスケのスキルを持ち合わせた2人を主演に迎え、本格的なプレーシーンも満載。BLファンのみならずバスケットボールファンも楽しめる作品になっています。出演は、『Ai Long Nhai』などで人気を博したタイBL界の人気CPミーン&ピンさん、そして多くのBLシリーズを手掛けてきたタンワリン・スカピシットさんが監督を務めます。FODでは、新作の海外ドラマではなかなか体験できない、本国と同時公開という現地とラグのない視聴体験を提供します。◇【ストーリー】中学時代、バスケ部のチームメイトで親友でもあったリュウとゼン。しかし、高校生になった今は別々の道を歩んでいた。ゼンが高校のバスケ部で真面目に活動する一方、リュウはギャングが仕切る賭けバスケに出場してお金を稼ぐ日々を送っていた。そんな中、ゼンの所属するバスケ部が上級生の薬物問題で廃部の危機に陥ってしまう。しかし、諦めきれないゼンは部を存続させるべく奔走。新たな部員を集めて一からチームを立て直していく中、思いがけずリュウとまたチームメイトとして共にプレーすることに。2人は激しくぶつかり合いながらも支え合い、再び同じゴールに向かって歩み出すのだった。そして、2人の関係はやがて友情を超えていく。■番組概要タイトル:『The Rebound』(全12話)配信:タイ本国同時・日本独占配信・2024年6月26日 22時30分配信スタート毎週水・木曜日22時30分最新話配信※配信日時は予告なく変更になる場合があります。出演:ニッチャクン・カジョンボリラック(Meen/ミーン)/グリッタナン・アンチャナーナン(Ping/ピン)/シンナウット・インタラクーシン(Chin)/タナットサラン・サムトンライ(Frank)/クリッタナイ・アーサンプラキット(Nammon)/タソーン・クリンニウム(Emi)/ナンタワット・パイブーンパッタナ(Earth)/ラチャノン・カンピアン(Non)/チャロムデット・タマウット(Joke)/パチャラポーン・サンティポーン(Pass)スタッフ:監督:タンワリン・スカピシットURL:(配信ページ)(エボル)
2024年06月28日開幕まであと1か月と迫ったパリ五輪に向けて盛り上がりを見せている陸上競技。その「日本一決定戦」が6月27日から開催される。そこでパリでも活躍が期待される注目選手を紹介したい。速い、強い、カッコいい!パリへと続く「日本一決定戦」。まずは女子やり投の北口榛花だ。昨年の日本選手権はまさかの2位に終わったが、その後は国際大会を含めて連勝中。自身が保持する日本記録の更新も期待できる。パリ五輪でメダルを狙える逸材は男子にもいる。110mハードルの泉谷駿介だ。昨年8月のブダペスト世界陸上で5位入賞を果たしたが、スタート前に脚がつりかけての“快挙”だった。同じく順天堂大学出身の村竹ラシッド(JAL)は、昨年9月に先輩・泉谷が保持する日本記録に並んでおり、二人の激突が新たなドラマを生むだろう。日本が誇るマルチランナー・田中希実は、昨年の大会で中長距離2冠に輝いた。今年の5000mには東京五輪とブダペスト世界陸上の10000mで7位入賞を果たした廣中璃梨佳(日本郵政グループ)もエントリー。二人がどのようなバトルを繰り広げるのか、目が離せない。また、“日本最速”を決める男子100mでは栁田大輝(東洋大)、坂井隆一郎(大阪ガス)らに9秒台の期待がかかる。そのほかにもフランス人の父を持つ400mハードルの豊田兼(慶大)、走幅跳の橋岡優輝(富士通)らカッコいいアスリートたちが続々登場するので注目を!【女子やり投】北口榛花(JAL)世界陸上では一昨年に銅メダル、昨年は大逆転で金メダルを獲得。世界を驚かせた最終6投目の大アーチに注目。【男子110m ハードル】泉谷駿介(住友電工)東京五輪はこの種目で日本勢57年ぶりの準決勝進出。ブダペスト世界陸上での5位入賞は日本勢初の快挙だった。【女子1500m・5000m】田中希実(New Balance)東京五輪は1500mで8位入賞。ブダペスト世界陸上は5000mの予選で日本記録を更新して、同決勝では8位に入った。第108回日本陸上競技選手権大会日程:6/27(木)~6/30(日)会場:デンカビッグスワンスタジアム(新潟)NHK総合、BSで放送。※『anan』2024年7月3日号より。写真・アフロアフロスポーツ文・サカイマサト(by anan編集部)
2024年06月27日ゲームTやジャージなどのスポーツアイテムに、異なるテイストのアイテムを組み合わせた【スポーツMIXコーデ】が話題沸騰中! 今回はオシャレさんの着こなしを参考に、一気に旬顔になれるコーデ術を解説します。どうやら、ガーリー要素をバランスよく取り入れるのが、失敗しないコツみたい。この夏、スポーツMIXコーデにチャレンジするなら必見です!ユニフォームデザイントップス × レーススカート出典:.stオーバーサイズシルエットのユニフォームTにレーススカートを合わせた、トレンドど真ん中のスポーツMIXコーデ。スポーティー × ガーリーのギャップが、こなれ感アップに貢献。このユニフォームTは着丈が長めなので、ショーパンを忍ばせてミニワンピ風に着こなすのもおすすめ。ゲームシャツ × フレアスカート出典:.st大人っぽいスポーツMIXコーデを楽しむなら、モノトーンでまとめてみて。首まわりに抜け感が出るスキッパーカラーのゲームシャツなら、スポーティーさがややマイルドに。ハイウエストのフレアスカートにタックインすれば、脚長効果も期待できます。フリルキャミ × スウェットパンツ出典:.stフリルキャミ × スウェットパンツで、韓国っぽスポーツMIXコーデに仕上げるのもおすすめです。パンツがラフな分、フィット感のあるキャミでバランスを調整。メタリックなバッグとサンダルを選んで、手抜きに見せないのがポイントです。トラックジャージキャミワンピ出典:InstagramタンクトップやTシャツをインするだけのワンピースなら、難しいコーディネートいらずで即トレンドの着こなしが完成します。目を引く配色やハーフジップデザインが、オシャレ見えするポイントに。バッグやアクセサリーは女性らしいものを選ぶのが◎リボントップス × カーゴパンツ出典:Instagramトレンド継続中のカーゴパンツも、スポーツMIXコーデに活躍するアイテム。こちらはやや透け感のある素材で、大人っぽい着こなしにもマッチします。フロントリボンがアクセントになるノースリーブシャツで、ヘルシーな肌見せを狙ってみて。※本文中の画像は投稿主様より掲載許諾をいただいています。※こちらの記事では.st、VIS、@mii_wear様のInstagram投稿をご紹介しております。※記事内の情報は執筆時のものになります。価格変更や、販売終了の可能性もございます。最新の商品情報は各お店・ブランドなどにご確認くださいませ。
2024年06月25日縦横無尽にコートを駆け回る、頼れる司令塔。バスケットボール、町田瑠唯選手の素顔に迫ります。町田瑠唯(バスケットボール/富士通レッドウェーブ)ユニフォームを脱ぎ、パンツスタイルの撮影に入ると笑顔から決めポーズまで、様々な表情を見せてくれた。聞けば、ファッションに興味があるという。現在は選手の傍らアパレル販売やスポーツ事業を行う会社を設立。自身が立ち上げたブランドでは、町田選手のこだわりが詰まったカジュアルウェアが好評だ。「コロナ禍で家から一歩も出られずバスケができなかった時、将来のことを考えてちょっと違うことをやってみようと思って始めました。ブランドはデザインから梱包、発送までやりますし、会議にも参加しています」ただ本業はバスケ選手。「イベントなどの事業を通してバスケを広めたいのはもちろんですが、プレーヤーとして、バスケ優先の生活に変わりはありません」そんな多忙な生活を送る町田選手が好きな時間が一人でドライブをすること。「バラードを聴きながら、バスケや仕事のアイデアを考えるのが好きなんです」ちなみに、特集にかけて“運命”について尋ねると「私はバスケに出合ったから、素敵な人たちと出会うことができました。バスケに感謝ですね」との答えが。とことんバスケ一筋な町田瑠唯選手だ。まちだ・るい1993年3月8日生まれ、北海道出身。身長162cm。ポイントガード。Wリーグ富士通レッドウェーブ所属。2014年に日本代表入りし、’15、’17、’19年のアジアカップでは優勝に貢献。五輪は’16年リオ、’21年東京に出場。リオではベスト8、東京では銀メダルを獲得し、オールスター5選出。スピードとキラーパスを武器に、日本を代表する司令塔として活躍中。ジャケット¥93,500パンツ¥66,000(共にシュガーヒル/林デザイン事務所 TEL:090・4737・1805)シャツ¥74,800(ニューイン/エンメ TEL:03・6419・7712)シューズ¥60,500(ニードルズ/ネペンテス ウーマン トウキョウ TEL:03・5962・7721)ネックレス¥35,200ブレスレット¥62,700(共にエネイ/エネイ松屋銀座 TEL:03・3566・2139)※『anan』2024年6月26日号より。写真・Nae.Jayスタイリスト・岡本さなみヘア&メイク・大西あけみ取材、文・小永吉陽子(by anan編集部)
2024年06月22日華麗なパスで敵を翻弄し、味方を生かすアシストで会場を沸かせる。WNBA挑戦やWリーグでの優勝を経て、見据えるはパリ五輪。ますます目が離せないポイントガードへと成長した、町田瑠唯選手に迫ります。町田瑠唯(バスケットボール/富士通レッドウェーブ)“パスの名手”と呼ばれる町田瑠唯選手がWリーグの富士通レッドウェーブに入団したのが高校卒業後の2011年。それから13年が経ち、4度目のファイナル進出の末、16年ぶりのリーグ制覇へとたどりついた。町田選手にとっては初優勝。得意のスピード感あふれるゲームメイクで仲間を生かし、要所で得点を重ねてチームを牽引。ベスト5とアシスト王を受賞し、悲願達成にうれし涙を流した。優勝までの道のりには危機もあった。年末の皇后杯では町田選手が負傷するアクシデント。その苦境を乗り越えたのは、バックアップ選手の成長があってこそ。プレーオフでは敗れた試合があっても「オーバーコミュニケーション」の合言葉のもと、一つずつ課題をクリアし、強固なチームディフェンスで最後まで粘り切った。「今シーズンは、試合に出ているメンバーはもちろん、控えの選手たちも自分が何をすれば貢献できるかを考えてプレーできるチームに成長しました。自分が怪我で離脱していた時に頑張っていた選手たちを見てきたからなのか、その選手たちのためにも優勝したい気持ちが強くて、それがいいプレーとして出たのだと思います」いつでも周囲のことを気遣う町田選手らしい優勝の感想だ。3年前の東京五輪では銀メダル獲得の立役者となり、準決勝のフランス戦では18アシストを決めて、1試合最多アシストのオリンピックレコードを更新。町田瑠唯の名は、バスケを知らない人たちにも知れ渡り、女子バスケ人気に火がついた。「街やお店などで『町田選手ですか?』と声をかけられることが多くなってうれしい半面、いまだに恥ずかしくて慣れないですね。でも自分のことが入り口でもいいから、そこからバスケを観て“推し”を作ってもらい、もっと女子バスケが広がってくれたらうれしいです」と、はにかんでみせる。東京五輪での活躍は、世界最高峰リーグWNBAのワシントン・ミスティックス入団へとつながる快挙となった。町田選手の人生はチャレンジの連続だ。「まさかWNBAからオファーが来るとは思っていなかったし、英語が得意じゃないから、もしオファーが来ても断るだろうと思っていたんです。でも、いざオファーをもらうと、ワクワクしてチャレンジしたい気持ちになりました」と挑戦を決め、1シーズンをやり切った今では、「もう一回、行きたい気持ちはすごくあります」と胸中を明かす。「1年目はアメリカのバスケのリズムや環境に慣れなかったけど、2年目ならもう少し余裕をもって自分のプレーにフォーカスできると思います。1年で終わるのは、ちょっともったいないかな」気がつけば31歳――。富士通でのWリーグ連覇やWNBA再挑戦など、やりたいことはたくさんあるが、いま目の前にあるのはパリ五輪のメンバー選考。東京五輪後はWNBA参戦や負傷もあって、日本代表の活動から離れていたが、「パリを目指します」と覚悟は決まっている。富士通を16年ぶりの優勝に導いたように、やるべきことは同じ。スピードある展開で走り、得意のパスでチームメイトを生かすことだ。「自分のプレースタイルは変わらないし変えたくない。日本代表でも自分らしさを出し、必要としてもらえる選手になります」まちだ・るい1993年3月8日生まれ、北海道出身。身長162cm。ポイントガード。Wリーグ富士通レッドウェーブ所属。2014年に日本代表入りし、’15、’17、’19年のアジアカップでは優勝に貢献。五輪は’16年リオ、’21年東京に出場。リオではベスト8、東京では銀メダルを獲得し、オールスター5選出。スピードとキラーパスを武器に、日本を代表する司令塔として活躍中。※『anan』2024年6月26日号より。写真・Nae.Jayスタイリスト・岡本さなみヘア&メイク・大西あけみ取材、文・小永吉陽子(by anan編集部)
2024年06月22日ブレイキン、スポーツクライミング、スケートボード、BMXフリースタイルのパリ五輪出場枠を争う「オリンピック予選シリーズ(OQS)」。上海とブダペストの2都市で実施されること、4競技が合同で実施されることで話題となったが、いよいよ6月20日から、最終予選となるブダペスト大会がスタートする。パリ五輪出場へのスケートボードの熾烈な代表争いがいよいよ決着!なかでも注目は、日本勢の激しい代表争いが繰り広げられているスケートボードだ。出場できるのは、開催国枠などを除き各種目20名。世界ランキングで決まる。東京五輪でのメダルラッシュが示すように、スケートボードでは屈指の強豪国である日本は、ランキングの上位に位置する選手が多数いる。だが各国の出場枠は各種目3名まで。そのためランキング20位以内にいても、日本勢の中で3番目以内にいなければパリ五輪には出られない。例えばストリート男子を見てみると、現在の世界ランキング1位は14歳の小野寺吟雲(ぎんう)がつけ、5位に根附海龍(かいり)、6位に白井空良(そら)、7位に佐々木音憧(とあ)、11位に東京五輪で金メダルを獲得した堀米雄斗。つまり、金メダリストですら、現段階では日本勢5番手と出場圏外になっているのだ。パリ五輪出場のためのランキングに反映される最後の大会であるブダペストは、まさにパリ行きの切符を手にするためのラストチャンス。上位をキープできるか、逆転できるか、その争いに注目だ。堀米雄斗東京五輪金メダルをはじめ世界のシーンをリードしてきた。日本勢5番手から逆転での五輪連続出場なるか。佐々木音憧アメリカの名門チームに所属しながら日米双方で活動、成長著しい17歳。パリへの切符獲得まであと一歩。長谷川瑞穂種目の一つパーク女子で現在日本勢4番手ながら、3月の国際大会で3位になるなど伸び盛りの中学2年生。中山楓奈(ふうな)ストリート女子で現在日本勢4番手。東京五輪銅メダルの実力者が、代表入りを目指しブダペストでの逆転に挑む。オリンピック予選シリーズ(OQS) ブダペスト大会日程:6/20~23会場:ハンガリー・ブダペストOlympics.comのOlympic Channel、オリンピック公式アプリでライブ配信予定。※『anan』2024年6月26日号より。写真・松尾/アフロスポーツ文・松原孝臣(by anan編集部)
2024年06月20日ヨーロッパ最強国を決める戦い「UEFA EURO 2024」が6月14日に開幕する。W杯よりもハイレベル!?欧州制覇へ名手たちが競演。ドイツ各地で行われるUEFA EURO 2024は、予選を突破した24か国によって争われ、欧州クラブで活躍する選手が覇を競う大会。かねてより「FIFAワールドカップよりレベルが高い」とも称されてきたビッグトーナメントでもある。そんな中で優勝候補の呼び声高いのが、才能あふれる若手を多数擁するイングランド。スペインの名門レアル・マドリードで攻撃の大黒柱となっている20歳のベリンガム、マンチェスター・シティでリーグ戦19得点8アシストという存在感を見せ、プレミアリーグ史上初の4連覇に貢献した24歳のフィル・フォーデンが急成長。ドイツのバイエルン・ミュンヘンでリーグ戦32試合36得点を記録して欧州得点王に輝いたハリー・ケインは大会の主役候補だ。サッカーの母国がスター選手を並べ、虎視眈々と大会初制覇を狙っている。組み合わせ抽選で強豪ひしめく“死の組”が生まれてしまうのも大きな大会ならでは。今大会は前回王者のイタリア、’22年カタールW杯ベスト4のクロアチア、強豪スペインがアルバニアとともにグループBに同居。いきなりのサバイバルマッチは激戦必至だ。また、今大会は新旧のタレントが顔をそろえる節目のイベントになると見られている。フランスは“世界最高のストライカー”エムバペだけでなく、18歳のザイール・エメリにも注目。17歳で代表デビューを果たし、ゴールも決めた逸材だ。スペインは16歳の若さでバルセロナの主力になりつつあるヤマルが、大会を席巻するスター候補に挙げられている。ベテラン選手たちも負けてはいない。レアルで良質なプレーを見せ続ける38歳のモドリッチ、サウジアラビアリーグで35得点を挙げて得点王に輝いた39歳のクリスティアーノ・ロナウド(ポルトガル)も出場。今大会限りでの現役引退を発表したドイツ代表の“精密機械”トニ・クロースのプレーも見逃せない。レアルで世界的な名パサーとして活躍していた34歳の決断は世界を驚かせたが、自国開催の“ラストダンス”で有終の美を飾るべく意気込んでいる。大きな輝きを放ち始めた若き才能と世界的名手たちの競演。4年に一度、ヨーロッパの頂点を目指すハイレベルな戦いを、ぜひご堪能あれ。キリアン・エムバペ(フランス/FW)圧倒的なスピードと決定力を兼備した稀代のストライカー。パリ・サンジェルマン所属。ジュード・ベリンガム(イングランド/MF)市場価値約300億円、世界最高峰のMFと称される若き至宝。レアル・マドリード所属。ラミン・ヤマル(スペイン/FW)数々の最年少記録を更新し、世界中から注目を集める驚異の16歳。FCバルセロナ所属。ルカ・モドリッチ(クロアチア/MF)38歳にしてワールドクラスの司令塔として輝き続けるレジェンド。レアル・マドリード所属。フィルジル・ファン・ダイク(オランダ/DF)あらゆる能力に秀でた世界最高峰のDF。所属チームのリヴァプールでは日本代表MF遠藤航と堅守を構築。UEFA EURO 2024日時:6/15~7/15開催地:ドイツ10都市出場チームグループA:ドイツ・ハンガリー・スコットランド・スイスグループB:スペイン・アルバニア・クロアチア・イタリアグループC:イングランド・デンマーク・スロベニア・セルビアグループD:フランス・オーストリア・オランダ・ポーランドグループE:ベルギー・ルーマニア・スロバキア・ウクライナグループF:ポルトガル・トルコ・チェコ・ジョージア※『anan』2024年6月19日号より。写真・ムツ・カワモリAPロイターAlamy/アフロ文・青山知雄(by anan編集部)
2024年06月13日ハンドボールの発展と進化を推し進めるプロチーム・ジークスター東京で活躍する、東江雄斗選手と部井久アダム勇樹選手の素顔とは?東江雄斗×部井久アダム勇樹(ハンドボール/ジークスター東京)――お二人の出会いは日本代表選手としての合宿でしょうか?東江:そうですね。アダムが高校3年生ぐらいの時から?部井久:はい。代表としては7年ぐらい前からの付き合いになります。もうどれだけ雄斗さんに、ごはんをご馳走になってきたことか。東江:この間も一緒に焼き肉を食べに行ったしな。今はジークスター東京のチームメイトでもありますけど、アダムは昔から何も変わってないです。ごはんに行く時も彼がいつも予約をしてくれますし。部井久:確かに僕が幹事になりがちです。同世代と食事会をする際も、ほぼ100%の確率で僕がみんなの予定を聞いていますし。東江:しっかり者なんです。部井久:というより雄斗さんを含めて周りのみんながやらなすぎるから、仕方なしにです(笑)。東江:アダムは愛されキャラなんですよ。先輩後輩に関係なく誰とでも仲良くなれるし、裏表がないし。自分も先輩だけどすごく接しやすいし、こんなガタイがいいけど、かわいげのある後輩です。部井久:ふふっ。雄斗さんは、マジで一人行動ができない人です(笑)。大げさに言うとトイレにも誰かと行く、みたいな。先輩ですけど放っておけない感じで、みんなの末っ子感があります。東江:その通りです。部井久:でも、さすがにトイレには行けましたかね?東江:行けるけど、たまに玉(玉川裕康)なんかを「トイレに行こう」って誘ってる(笑)。――今回はカジュアルな衣装でも撮影しましたが、ファッション的なこだわりというと?部井久:雄斗さんは、いつも同じ服を着てるイメージ。東江:うん、いつも同じ服。部井久:そうですよね、絶対にこだわりがないと思った(笑)。僕は緑色が好きなので、全体的なコーデの1か所には必ず緑を入れたいなと思っているんです。今日の私服も上着の袖が緑ですし、本当は靴も緑色のものを履いてこようと思ったんですけど、帽子にも緑が入っていたので、さすがに緑すぎるなと思ってやめました(笑)。なんなら家にも、観葉植物などの緑がめっちゃ多いです。東江:大丈夫?無理してない?部井久:いやホントに植物の緑も好きなんですって!(笑)雄斗さんの家の家具も、意外とオシャレなものが多いじゃないですか。前に電気屋さんで買い物をしていたら偶然、雄斗さんに会って。いい空気清浄機を買ってるなぁと思いながらおうちにお邪魔したら、ソファや照明なども、めっちゃオシャレなんですよ。しかも「1年くらいかけて、やっと家が完成した」って言ってたし。東江:でもそれも別に僕の力じゃなくて、たまたまインテリアコーディネートが好きな友達がいて。それで「俺に部屋のレイアウトを決めさせて」って言われたから、言われるがまんまに買いに行っていたら、結果ちょっとオシャレな感じになっちゃっただけ。――では、個人的には…?東江:全くこだわりがないです!東江&部井久:あははは!(笑)部井久:買い物も嫌いですか?東江:嫌いじゃないけど、マジで興味がなさすぎて…。部井久:じゃあ例えば誰かに「買い物に行こう」って誘われるのは、苦ではない?東江:行ったら行ったで見るのは楽しいし、一応「この服、似合うかな」って少し考えたりもする。部井久:じゃあ本当に自分では興味がないし、一人ではほとんど行動しないってことなんですね。東江:最近の悩みは、脱毛サロンに行ってみたいんだけど一人で行く勇気がないってこと。部井久:いやいや、脱毛は一人で行くものですよ(笑)。東江:2回目からはちゃんと一人で行くから、せめて初回だけは誰かと一緒に行きたい!(笑)あがりえ・ゆうと(写真右)1993年7月6日生まれ、沖縄県出身。身長183cm。センターバック。興南高等学校を卒業後、早稲田大学へ。2013年の全日本学生ハンドボール選手権大会では優秀選手賞を受賞し、’15年は第28回ユニバーシアード競技大会、および同年日本代表にも初選出。日本ハンドボールリーグでは’16~’21年に大同特殊鋼でプレー後、ジークスター東京へ移籍。’23年のアジア予選では代表キャプテンを務めた。ポロシャツ¥16,500(モクティ/ドナ TEL:03・5799・6924)パンツ¥37,400(レインメーカー TEL:075・708・2280)靴¥39,600(ヨーク/HEMT PR TEL:03・6721・0882)ブレスレットは本人私物べいぐ・あだむ・ゆうき(写真左)1999年4月21日生まれ、福岡県出身。身長196cm。レフトバック。パキスタン人の父親、日本人の母親を持つ。博多高等学校へ進学後、2017年7月に高校生初の日本代表に選出される。中央大学へ進学後の’18年にはフランスリーグのセッソン・レンヌ・メトロポールHBと契約して渡欧。大学卒業後はジークスター東京に所属し、昨年春にはAl Jazira(UAE)への約1か月半の期限付き移籍も経験した。シャツ¥4,950(キャスパー ジョン/シアン PR TEL:03・6662・5525)Tシャツ¥8,800パンツ¥35,200(共にカルバンクライン ジーンズ/カルバン・クライン カスタマーサービス TEL:0120・657・889)その他はスタイリスト私物※『anan』2024年6月12日号より。写真・須田卓馬スタイリスト・井田正明ヘア&メイク・伏屋陽子(ESPER)取材、文・松木智恵(by anan編集部)
2024年06月09日36年ぶりとなる五輪への自力出場を勝ち取った“彗星JAPAN”。ハンドボールの発展と進化を推し進めるプロチーム・ジークスター東京で活躍する、東江雄斗選手と部井久アダム勇樹選手が語る、競技の“いま”とパリ五輪への想いとは。東江雄斗×部井久アダム勇樹(ハンドボール/ジークスター東京)ボールが手に吸い付いているかのように自在に操り、対峙する相手選手陣の間をかいくぐって華麗にゴールへ投げ込んでいくハンドボール。“彗星JAPAN”こと男子日本代表は、昨年10月のパリ五輪男子アジア予選で悲願の優勝を果たして36年ぶりの自力での五輪切符を獲得した。共に日本ハンドボールリーグのジークスター東京に所属する東江雄斗選手と部井久アダム勇樹選手は、その代表への選出を有力視されている。両親も兄もハンドボール選手をしており、物心ついた頃からボールがそばにあった東江選手。小学校の卒業文集には「将来の夢はオリンピック選手になること」と書き、「やめようって思ったこともないし、やめたいと思ったこともない」と言い切る。大学からは“司令塔”と呼ばれるセンターを務め、アジア予選ではキャプテンも務めた。一方の部井久選手は、小学5年生の時に参加した福岡県タレント発掘事業でハンドボールの講師から「君だったら日本代表になれるよ」と言われたことを機に同競技の道へ。高校3年生の時に代表に初選出されて以来7年もの間レフトバックを担当し、時速127kmを誇る日本トップクラスの豪速球ロングシュートは「アダムキャノン」(本人命名)と呼ばれている。自身を高校生の時から知る東江選手は部井久選手にとって、「いわばシェフ」なのだとか。「雄斗さんは本当に器用なんです。全体のバランスを見て味方を生かしますし自分で攻めもしますし。絶大な信頼を寄せる先輩で、僕は雄斗さんにアシストしてもらいながら気持ちよくプレーをさせてもらっている食材です」(部井久)対して「いやぁ、もうすごい高級食材で(笑)」と東江選手。「困った時や大事な局面でのアダムの得点力は非常に重要で、彼が点を取れなかったら確実にうちのチームは負けます。だからこそ自分は周りを含めて彼をどう動かしてやろうかと常に考えている状態。それにアダムも近年は味方を生かすプレーを身に付けてきて、どんどんプレーの幅が広がっている印象がありますね」(東江)ハンドボールの魅力については二人とも口を揃えて「スピーディな展開」と述べている。「短時間の中で本当にいろいろなことが起こる競技。それに顔以外であれば、正面からどこに触りに行ってもいいスポーツでもあります。僕のように身長が2m近く、体重100kg超えの選手同士がぶつかり合う激しさや、そこを抜けてシュートを打ったり、止めたりする攻防戦もすごく見応えがあると思いますね」(部井久)「チームスポーツでもあるので、観戦に慣れてきたら応援するチームが仲間とどう協力して相手チームのディフェンスをだましたり、攻撃を仕掛けたりしていってるのかを考えながら観てもらうのも楽しいと思います。パリ五輪への出場を決めたとはいえ、バスケットボールやバレーボールに比べるとまだまだ認知度は低い競技。もっと多くの人に知ってもらうためにもアダムさんのさらなる露出で、多くのファンを会場に呼び込んでもらえたらと思います」(東江)「いやいや、僕だけじゃ無理です(笑)。でも確かに東京五輪から少しずつ露出の機会は増えてきましたし、リーグも来季からはプロになる予定で、うちのチームもその先駆けとしてほとんどの選手がプロ契約中です。試合もこれまでは質素な感じで演出面に力を入れていない状態でしたけど、ジークスター東京がエンターテインメント性を出すようにしてからは他チームにも同じ動きが出てきました。あと選手としてできることは、やっぱり『代表で結果を出す』ということに尽きます」(部井久)そのためにも目指したいのは、パリ五輪でのベスト8進出。「キャプテンとしてアジア予選の優勝の瞬間に立ち会えたことは、自分の中でもとても大きなことでした。僕の年齢的にも五輪出場は今回がラストチャンスかなと思っているので、まずは代表メンバーに入ることが目標。その上で司令塔としてほかの選手たちと積極的にコミュニケーションをとりながら予選リーグを突破して、そこからメダル獲得にチャレンジできたらと思っています」(東江)「自力での五輪出場は自分のハンドボール人生の中でずっと掲げていた目標の一つだったので、決まった瞬間はめちゃくちゃに泣いていたことにも、後で映像を見てやっと気付くくらいに興奮していました。自分は高校生の頃から代表にいて、ベテランの選手とも昔から知っている仲。今は歴でいうと中堅ぐらいになってきているので、代表内では選手同士の架け橋的な役割ができると考えています。プレーヤーとしても新しく就任した監督の考えや自分に求められることをしっかりと理解して、それをコート内でしっかりと表現する。五輪はかなり厳しい戦いになると思いますが、より勝つ確率の高いプレーを選択していけるようにしたいです」(部井久)あがりえ・ゆうと(写真右)1993年7月6日生まれ、沖縄県出身。身長183cm。センターバック。興南高等学校を卒業後、早稲田大学へ。2013年の全日本学生ハンドボール選手権大会では優秀選手賞を受賞し、’15年は第28回ユニバーシアード競技大会、および同年日本代表にも初選出。日本ハンドボールリーグでは’16~’21年に大同特殊鋼でプレー後、ジークスター東京へ移籍。’23年のアジア予選では代表キャプテンを務めた。べいぐ・あだむ・ゆうき(写真左)1999年4月21日生まれ、福岡県出身。身長196cm。レフトバック。パキスタン人の父親、日本人の母親を持つ。博多高等学校へ進学後、2017年7月に高校生初の日本代表に選出される。中央大学へ進学後の’18年にはフランスリーグのセッソン・レンヌ・メトロポールHBと契約して渡欧。大学卒業後はジークスター東京に所属し、昨年春にはAl Jazira(UAE)への約1か月半の期限付き移籍も経験した。※『anan』2024年6月12日号より。写真・須田卓馬スタイリスト・井田正明ヘア&メイク・伏屋陽子(ESPER)取材、文・松木智恵(by anan編集部)
2024年06月09日バレーボール女子日本代表、古賀紗理那さんと石川真佑さんの素顔に迫ります!バレーボール女子日本代表・古賀紗理那×石川真佑――今号の特集のテーマが“自己肯定感の高め方”なのですが、アスリートのお二人にとっても大切にされている部分なのでは?古賀:自己肯定感を高めたいからというわけじゃないんですけど、私はいつも自分を褒めていますね。例えば自分のプレーを見て「あ、この間できなかったプレーができるようになってる。すごいじゃん自分!」って。そのたびに自己肯定感は勝手に高まっているのかなと。アスリートの人ってみんなそうかもしれませんが、私、自分のことが一番好きなので(笑)。だからめちゃくちゃ褒めます。「生まれ変わっても絶対、古賀紗理那がいい」って思ってます(笑)。石川:紗理那さんに比べると私はネガティブで、自分に自信を持てなかったんですけど、イタリアに行って心の持ちようが変わりました。できるようになったことに目を向けるようになったし、「自分がどうしたいか」が前に出るようになりました。以前は「できなかったらどうしよう」とか結果を気にしすぎていたけど、自分が思っているほど周りは気にしていないなと海外に行って感じたので。――石川選手も“自分のことが一番好き”ですか。石川:私はあまりそう思ったことはないですね。古賀:え、でも真佑も自分のこと好きだと思うよ!石川:ほんとですか?自分がわかってないだけ?(笑)古賀:だってちゃんと自分で目標を立てて、考えてプレーするし、考えて生活してる。自分に必要なことをわかっていて、落とし込みながら成長する選手だから。私が真佑だったら、自分のこと好き。――バレーボール以外の面でも、モチベーションを上げるためにこだわっていることはありますか。古賀:私はコスメやスキンケアが大好きなので、そういうのをチェックするのも試すのも楽しい。それで自分を好きになるというより、好きなことをやるとストレス発散になるし、スッキリしますね。石川:私はないんですよね(苦笑)。こういう撮影の時にメイクをしてもらって綺麗にしてもらったりすると、うれしいし興味を持ちますけど、自分で調べるほどは踏み込まないですね。古賀:でも爪とか可愛いじゃん。いつも綺麗にしてるよね、爪。――手も足も綺麗にマニキュアが。石川:こういうところでしか(苦笑)。普段はバレーだけなので、爪だけでも“今までと違う自分”みたいになると気持ちが上がります。ま、女子力として(笑)。――イタリアから帰ってきた石川選手の変化を何か感じますか?古賀:表情が柔らかくなった?試合になるともちろん表情は変わると思いますけど、普段はニコニコすることが多くなって、口角が上がっている時間が増えたよね。石川:ほんとですか(笑)。――古賀選手も男子日本代表の西田有志選手と結婚されて、生活面に変化があったのでは?古賀:お互いの拠点が、私は関東で向こうは関西なんですが、Vリーグ中は2週に一回は会っていて、気分転換になっていましたね。私が向こうに行く時は京都で新幹線を降りるんですけど、関西は雰囲気が全然違うので日常から離れることができて、「また練習、ちゃんとやろ!」という気持ちになります。電話と直接会って話すのとでは全然違いますし。まあ、ずっと私がしゃべってるんですけど(苦笑)。話を聞いてもらえるだけでもスッキリするし、そういう人が近くにいるのはありがたいです。――石川選手は、お兄さんの祐希選手と連絡を取り合うことは?石川:連絡はあまり取らなくて。会うことがあっても特に話すことはなくて「オウ」ぐらい(苦笑)。古賀:仲悪くないけど興味ないよね、お互いに。石川:お互い「それぞれだから」って感じなので。でもイタリアでの兄の試合を初めて観て刺激は受けました。周りのトップ選手もそうですけど、1点に対する気迫や熱さを感じられて、面白かったし学ぶことは多かったです。――イタリア生活で困ったことは。石川:車ですかね。駐車場がなかったので、路上の空いているところに縦列駐車で止めるんですけど、空いている場所が見つからない時は、家の近くをずっとグルグル回って帰れなかったり。古賀:言葉の壁もある中、「海外挑戦してみたい。行こう!」って思うのすごいと思う。日本じゃないところで一人で戦うって、本当に大変なこと。挑戦すること自体、本当にリスペクトします。こが・さりな(写真左)1996年5月21日生まれ、熊本県出身。身長180cm。アウトサイドヒッター。熊本信愛女学院高校を卒業後、NECレッドロケッツに入団。2013年に17歳で日本代表デビューし、’22年から主将。攻撃、守備、サーブ、ブロックすべてがハイレベルなオールラウンダー。トップス¥30,800パンツ¥35,200(共にハイク/ボウルズ TEL:03・3719・1239)アクセサリーは本人私物いしかわ・まゆ(写真右)2000年5月14日生まれ、愛知県出身。身長174cm。アウトサイドヒッター。下北沢成徳高校を卒業後、東レアローズに入団。’23年からセリエAに挑戦。’24‐’25シーズンはイゴール・ゴルゴンゾーラ・ノヴァーラでプレーする。パワーあふれるスパイクを多彩なコースに打ち分ける。サーブ力も日本屈指。トップス¥20,900パンツ¥49,500(共にハイク/ボウルズ)アクセサリーは本人私物※『anan』2024年6月5日号より。写真・内田紘倫(The VOICE)スタイリスト・小林実可ヘア&メイク・yumi美樹(共にThreePEACE)取材、文・米虫紀子(by anan編集部)
2024年06月02日パリ五輪の出場権を獲得するための最後の戦い、ネーションズリーグが開幕。出場の可否は、6月11日からの福岡ラウンドで決まる!冬場のリーグで自信をつかんだ2人のエース――古賀紗理那さんと石川真佑さんが、日本を五輪へと牽引する。バレーボール女子日本代表・古賀紗理那×石川真佑バレーボール女子日本代表にとって勝負の3か月間が始まった。終着点はパリ五輪。そして今まさに、五輪切符を獲得できるラストチャンス、ネーションズリーグの戦いの真っ只中にいる!5月14日に開幕したネーションズリーグ。6月16日まで行われる予選ラウンド終了時点の世界ランキングによって五輪出場のゆくえが決まるため、一戦たりとも気が抜けない戦いが続く。5週間をかけて12試合を戦う予選ラウンドは、精神的にも肉体的にもタフな戦い。その過酷な挑戦を前にしても、日本代表の古賀紗理那主将は地に足が着いていた。「今年は一番結果を残さなきゃいけないシーズンではあるんですけど、結果ばかり考えすぎずに、まずは一日一日しっかり出し切って、積み上げていくことが大切。先のことを考えても、自分たちでコントロールできるわけではないので、自分たちができることに集中して。例えばコンビの精度を上げるとか、サーブで崩せるようにするとか、そういう日々の意識が結果につながっていくと思います」古賀選手自身は所属するNECレッドロケッツで充実した2023‐’24シーズンを送り、パリ五輪に備えてきた。トレーニングによってジャンプ力が増し、高い打点で打つことができるコンビをセッターと構築。Vリーグ、皇后杯の2冠獲得の原動力となり、自信を持って再び代表に合流した。古賀選手が日本代表にデビューしたのは高校2年の時。その2年後の’15年ワールドカップで大活躍した。まだあどけなさの残る19歳は、怖いもの知らずで勢いよくスパイクを打ち込んだ。その後’16年リオデジャネイロ五輪でのメンバー落選や、エースとして臨んだ’21年東京五輪での怪我、予選ラウンド敗退という経験を経て、’22年に代表の主将に。試合中はプレーで引っ張るだけでなく、チームメイトの目を見て鼓舞したり、寄り添う言葉で支える。「『キャプテンだから』というのは全然考えていなくて。『勝ちたいから』が一番にあります。勝つために、これをやったほうがいいと思ったことをやる。キャプテンの前に一人の選手なので」ただ、キャプテンとして無意識のうちに背負いすぎていたものもあった。今年、日本代表の眞鍋政義監督に「キャプテンだけど、それはもう気にせずに、いち選手として、オフェンスの軸として、コートに入ってほしい。キツかったら俺たちに言っていいから」と言葉をかけられ、胸が熱くなった。「本当にその言葉に救われました。今年は自分のプレーにフォーカスしたいなと思っています。昨年は年上の選手もほとんどいなかったし、精神的な軸もあまりいなかったので……。助けてくれる人がいなかったわけじゃないんですけど、『自分が頑張らないと』みたいな気持ちはあったのかなと。チームって一人で成り立つものじゃなく、みんなで作っていくものなので、あまり気負いすぎずにやりたいなと思いますね」そんな古賀選手と共に、代表チームで軸になる存在として今年期待がかかるのが、24歳の石川真佑選手。昨年、海外移籍を決意し、Vリーグの東レアローズを退団。’23‐’24シーズンは、男子日本代表の主将を務める兄の石川祐希選手もプレーするイタリア・セリエAに参戦して結果を残し、たくましさを増して帰ってきた。174cmの身長は、海外のスパイカーの中に入ると小柄。それでもフィレンツェで開幕からレギュラーを勝ち取り、シーズンを通して攻守の中心となって活躍した。「高いブロックに対しての点数の取り方は、変わった部分だと思います」と自己分析するように、高さのある相手ブロックの指先を狙ってはじき飛ばしたり、軟打を巧みに織り交ぜるなど、スパイクの引き出しが増えた。「あとはメンタルの部分でも、しっかり心に余裕を持ってプレーすることができているので、そこは成長したところかなと思います。心に余裕があることで、選択肢も増えますし、気持ちの面でも変わってくる。ミスした時の切り替えだったり、次の1点に意識を向けることは、うまくできる場面が増えたかなと。そこはチームメイトの影響もあって、自分にプラスになっていると思います」言葉の壁を少しずつ乗り越えたり、初めての一人暮らしや自炊など、バレー以外の面でも新たな挑戦が盛りだくさんだった。そんな半年間を経て帰国した石川選手は、バレー一筋には変わりはないけれど、どことなく柔らかさが加わったような印象が。オリンピックイヤーの代表活動は、楽しみか不安か、どちらが大きいかと尋ねると「楽しみなほうが大きいです」とキッパリ。その答えには、新しい自分への期待感が詰まっていた。こが・さりな(写真左)1996年5月21日生まれ、熊本県出身。身長180cm。アウトサイドヒッター。熊本信愛女学院高校を卒業後、NECレッドロケッツに入団。2013年に17歳で日本代表デビューし、’22年から主将。攻撃、守備、サーブ、ブロックすべてがハイレベルなオールラウンダー。いしかわ・まゆ(写真右)2000年5月14日生まれ、愛知県出身。身長174cm。アウトサイドヒッター。下北沢成徳高校を卒業後、東レアローズに入団。’23年からセリエAに挑戦。’24‐’25シーズンはイゴール・ゴルゴンゾーラ・ノヴァーラでプレーする。パワーあふれるスパイクを多彩なコースに打ち分ける。サーブ力も日本屈指。※『anan』2024年6月5日号より。写真・内田紘倫(The VOICE)スタイリスト・小林実可ヘア&メイク・yumi美樹(共にThreePEACE)取材、文・米虫紀子(by anan編集部)
2024年06月01日迷わず、前へ。世界も注目する小さなスプリンター。瞬間最高時速70km以上という峻烈な自転車競技の世界で戦う佐藤水菜選手(自転車競技 トラック短距離 ナショナルチーム)。パリ五輪も目前の今、しなやかでたくましい脚と独特の感性を武器に世界の強豪とわたり合う、彼女のパワフルな内面に迫ります。どんな状況もチャンスととらえ、ポジティブにレースに臨みます。最大傾斜45度、周長250mのすり鉢状のトラックを専用自転車「ピストバイク」で疾走し、順位を争う自転車トラック競技。そのパリ五輪女子日本代表として最有力視されているのが、佐藤水菜選手だ。現在25歳。6種目ある競技のうち一対一で競う「スプリント」や日本の公営競技である競輪がルーツの「ケイリン」など、短距離種目で出場を目指す。生まれは神奈川県の茅ヶ崎市。趣味で自転車競技をしていた父親の影響で、幼い頃から自転車や競輪場は身近な存在だったが、選手になることは考えていなかった。「でも高校の頃、徐々にピストバイクで走り始めたら、タイムが出て面白くなって。練習会や競技会で父と同年代の男性たちに圧勝できるのも快感だったし(笑)、そこからのめり込んでいきました」やがて周囲に勧められ、高校卒業後に日本競輪選手養成所に入所、翌年には女子の競輪「ガールズケイリン」でプロデビューした。3年後、22歳でトラック競技のナショナルチームへ。ハードな練習を重ね、この1年は権威あるトラック競技の国際大会「ネーションズカップ」の女子ケイリンで3連勝する傍ら、本業のガールズケイリンで’23年の賞金女王に輝くなど、破竹の勢いだ。自身の強みを、「勝負どころの見極め力」と分析する佐藤選手。「仕掛けるべき時が来ると、顔に受ける風や聞こえる音、周囲の選手の体温などが微妙に変化するのが分かるんです。その瞬間を逃さないように、絶えず五感を研ぎ澄まして走っています」昨年のジャカルタでのネーションズカップ・女子ケイリン決勝でも、その鋭い感覚で勝利を引き寄せた。身長が180cm近くある大柄な外国人選手に囲まれながら終盤、並走する選手の一瞬の遅れを見逃さずに前へ。外側から先頭走者をかわし、見事優勝した。「めちゃくちゃ爽快でした。海外の強豪選手たちにテクニックで勝てたことも、自信になって」体格が良く脚力のある相手に対しても、「空気抵抗が少ない分、自分が有利」など、ポジティブに考えられるようになった。次に狙うは、パリ五輪出場とメダル獲得。「その場に立てたら、持てるすべてを出してレースを楽しみます」実は優柔不断。自転車レースは迷う余地がないところが好き。瞬時の判断で勝負を仕掛け、鮮やかなレース展開で観客を魅了する佐藤水菜選手。プライベートでも決断が速いのではと思いきや、「全然、優柔不断ですよ。ラーメン屋でのメニュー選びも延々と悩むタイプ(笑)。迷う時間や選択肢が多くある状況が苦手です」だから、迷う暇のない自転車競技が向いているのかも、と笑う。緻密な練習スケジュールで自由な時間が限られるなか、大事にしているのは1年前に迎えた2頭のチワワと過ごすひととき。「休日もドッグランへ。もう犬なしの生活は考えられません」今号の特集テーマは「美脚・美尻」。お尻や脚まわりの、普段のケア方法を尋ねてみると、「鍛えることももちろん大事だけれど、保湿も同じくらい大切にしていて。乾燥しているとパフォーマンスにも影響が出るので、化粧水と乳液、ボディクリームの3つで潤すようにしています」私生活もつい自転車のことが中心になりがち、と佐藤選手。「高校の頃は好きなアイドルがいて『anan』もよく読んでたんですけど、養成所でネットや携帯が禁止されていたので、そこから世俗と縁遠くなりました(笑)。そのうち時間ができたら、本や雑誌をゆっくり読みたいですね」それは五輪後のこと?と問うと、「その後にも目標があるので、もうちょっと先かな」。五輪をも通過点に、さらなる高みを目指す佐藤選手。この夏もきっと、観る人を熱くするレースを披露してくれるに違いない。さとう・みな1998年12月7日生まれ、神奈川県出身。身長163cm。ガールズケイリン選手。2021年からは自転車競技トラックレースの日本代表チームに参加、チームの中心選手として活躍。’23年ジャカルタ、カイロ、’24年アデレードのネーションズカップで女子ケイリン 金メダル獲得、アデレードではスプリントでも銀メダルを獲得。本業のガールズケイリンでは’23年の賞金女王を獲得、いま一番“稼ぐ脚”を持った女性アスリートでもある。トップス¥27,280(ステュディオ アール スリーサーティーcontact@studor330.co.jp)スカート¥6,600(ザ ショップ ティーケー/ワールド プレスインフォメーション TEL:03・6851・4604)右耳のイヤカフ¥11,000(エテビジュー/エテ TEL:0120・10・6616)左手のリング¥16,500(エテ)ネックレス¥16,500右手のリング¥15,400(共にジュエッテ TEL:0120・10・6616)サンダル¥9,900(カランシエル/シップス インフォメーションセンター TEL:0120・444・099)左耳のピアスは本人私物※『anan』2024年5月29日号より。写真・KAZUYUKI EBISAWA(makiura office)スタイリスト・小林実可ヘア&メイク・浜田あゆみ取材、文・新田草子(by anan編集部)
2024年05月26日YOASOBI(ヨアソビ)が「NHKスポーツテーマ2024」を担当することが決定。YOASOBIが「NHKスポーツテーマ2024」を担当NHKの2024年度のスポーツ中継や番組を盛り上げるテーマソングとなる「NHKスポーツテーマ2024」。本楽曲のモチーフとなるのは、集英社『少年ジャンプ+』にて活躍するタイザン5、桐島由紀、そして春野昼下の3人のマンガ家が、それぞれスポーツをテーマに描き下ろした漫画作品だ。パリ オリンピックなどのスポーツ放送彩る新曲出来上がったこれらの漫画作品をもとに、『NARUTO ー ナルト ー サスケ烈伝 うちはの末裔と天球の星屑』や『サスケ新伝 NARUTO ナルト 新伝シリーズ』などで知られる作家・江坂純が小説を執筆。これを原作小説として、YOASOBIが楽曲を制作した。本楽曲は、日本陸上選手権や7月よりスタートするパリ オリンピック・パラリンピック 2024などのスポーツ放送で使用される。YOASOBI コメント■AyaseNHKスポーツテーマを担当させていただけること、大変光栄に思います。漫画と小説、たくさんの方々のお力を受け取って、色鮮やかな楽曲を放てるよう頑張ります。■ikuraこの度は素敵な機会をありがとうございます。皆さんの心に寄り添い、共に熱くなれる音楽をお届けします。どうぞよろしくお願いします。作品情報YOASOBI 新曲「NHKスポーツテーマ2024」(※タイトル未発表)リリース日:未定<楽曲原作となる作品>『はなれたふたり』作:タイザン5『パラレルレーン』作:桐島由紀『終わらないデュース』作:春野昼下小説:江坂 純
2024年05月26日5月20日に開幕し、連日熱戦が繰り広げられている、テニス四大大会(グランドスラム)の第2戦、全仏オープン。今大会終了時の世界ランキングでパリ五輪の出場権が決定するため、当落線上にいる選手にとっては重要な大会だ。日本勢では西岡良仁、日比野菜緒らが最後の椅子を奪いに行く。また、パリ五輪の会場は、全仏の会場と同じローラン・ギャロス。トップ選手にとっては五輪の前哨戦の意味合いもある。パリ五輪前のラストチャンス!大坂の復活躍進にも期待したい。女子シングルスには産休から復帰した大坂なおみが、2年ぶりに出場する。復帰後はなかなかトーナメントを勝ち上がれていないが、試合勘を徐々に取り戻してきている。優勝候補筆頭は2連覇中のシフィオンテクだ。女子シングルスでグランドスラム同一大会3連覇となれば、全米オープンでのセリーナ・ウィリアムズ以来10年ぶりの快挙となる。今シーズンも初戦の全豪オープンは取れなかったものの、その後の成績で順調にランキング1位を快走しており、死角は見当たらない。男子は全豪を制したシナーが好調を維持し続けている。クレーコートでの優勝経験もあり、結果次第では初の世界1位浮上もありうる。また、赤土の王者ラファエル・ナダルは今シーズン限りでの引退の意向を示しており、これが最後の全仏になる可能性が高い。まずは万全な状態での出場が望まれるが、クレーキングのラストダンスを味わいたい。大坂なおみ捲土重来を期す一年となる2024年は、年初から精力的に大会に出場し続けている。苦手のクレーコートで復活に向けたきっかけを掴むことはできるか。イガ・シフィオンテク2年間世界ランキング2位以上をキープしており、常に安定した強さを見せ続けている。得意の全仏で女王らしい力強いプレーを見せて前半戦を締めくくりたい。ヤニック・シナーコート上での冷静な立ち振る舞いや、強力なフォアハンドをロジャー・フェデラーに重ねるファンも多い。全仏でも躍動し、新時代の旗手となれるか。全仏オープン テニス2024日時:開催中~6月9日場所:フランス パリ「スタッド・ローラン・ギャロス」WOWOWライブで生中継、WOWOWオンデマンドでライブ配信予定※『anan』2024年5月29日号より。写真・アフロ文・今田望未(by anan編集部)
2024年05月23日AKATSUKI JAPANバスケットボール日本代表 新ユニフォームデザインの発表会が都内で行われ、5人制 男子日本代表の渡邊雄太選手と馬場雄大選手、同女子日本代表の馬瓜エブリン選手と宮崎早織選手が登壇しました。バスケットボール日本代表は男女ともに大舞台に進む©日本バスケットボール協会(右から男子日本代表の馬場雄大選手、渡邊雄太選手、同女子日本代表の宮崎早織選手、馬瓜エブリン選手)男子日本代表は昨年の夏、FIBAバスケットボールワールドカップ2023でアジア最上位を勝ち取り、48年ぶりに自力で今年の夏に開催されるパリオリンピック出場権を獲得しました。また2020年の東京オリンピックで銀メダルを獲得している女子代表も、今年2月、ハンガリーで行われたオリンピック最終予選での決戦を制し、パリオリンピックへの切符を獲得。この夏はバスケットボール観戦が盛り上がりそうです。オリンピックでも着用される新ユニフォームをお披露目©日本バスケットボール協会登場シーンでは、ステージに用意されたランウェイの上を、それぞれの選手が新ユニフォームを着てウォーキング。ポーズを決めていきます。スポーツ選手らしい活発さや明るさもありながら、個性豊かなポージングに、会場も沸き立ちます。©日本バスケットボール協会馬場雄大選手は、FIBAバスケットボールワールドカップ2023で比江島慎選手がスリーポイントを決めた時に見せて話題となったポーズを披露。登壇している選手や会場にも思わず笑顔がこぼれます。パリオリンピックでも着用される、ジョーダンブランドの日本代表チーム ユニフォームは赤と白の2種類。独自のバランスと特別設計により、涼しくドライな感触とパフォーマンスに適した機能性をアスリートに提供しているそう。実際新たなユニフォームを着用した選手たちは次のようにコメントしています。馬場雄大選手「新しいユニフォームはすごく軽いというのがまず着た印象です。また、今までカラーは、白、黒、赤が使われているイメージだったのですが、今回の白のユニフォームにはピンクのラインが入っていてすごく新しいなと思いました」馬瓜エブリン選手「新しい時代の幕開けということで、シンプルでありながら多様性があるユニフォームだなと思っています。前回のオリンピックでは青色のバッシュで気分がよかったので、次回も青系のバッシュを合わせたいと思います」©日本バスケットボール協会このユニフォームを着て出場するパリオリンピックで対戦したいチーム、選手を聞かれると、NBAでプレイしてきた渡邊雄太選手は次のようにコメント。渡邊雄太選手「予選ですでに対戦することが決まっているドイツとフランスにはたくさんのNBA選手がいるので、そのような選手とマッチアップできるのは楽しみです。そこを突破して、もしアメリカチームと対戦することができたら、この2年間、同じNBAチームでプレイしてきた選手とマッチアップすることになるのでそれも楽しみですね」7月開催のパリオリンピックへの意気込みきたるパリオリンピックへの意気込みを聞かれると、次のように回答。渡邊雄太選手「ワールドカップで男子日本バスケットボールをようやく盛り上げることができましたが、パリオリンピックで勝つかどうかでまた変わってくると思います。昨シーズンはNBAでなかなかプレイタイムがもらえなかったので、単純に今はバスケがしたいです。夏の練習試合を含めて、ようやくこの大会でバスケができるという気持ちがあります」©日本バスケットボール協会宮崎早織選手「東京オリンピックからあっという間だなと思いましたし、まずはしっかり12人のメンバーに入ることが大切。自分の強みやいいところを出して頑張っていきたいです」両チームのここがすごい!男女のチームともに、オリンピック前にこの新ユニフォームを着て、強化試合が控えているバスケットボール日本代表。ファンのみなさんに観戦を楽しんでもらうためにも、お互いの”ここがすごい!”というポイントを教えてもらいました。©日本バスケットボール協会まず、男子代表について聞かれお二人は次のようにコメント。馬瓜エブリン選手「最初から最後までやりきる力!トム・ホーバスヘッドコーチが常に『最初から最後までやろうよ』と言っていて、その言葉が体現されていると思います。最後の最後まで何が起こるかわからないほど、自分たちの力を信じてプレイしているのがすごいです」ムードメーカーの馬瓜エブリン選手のコメントを受け、渡邊雄大選手は「トム・ホーバスヘッドコーチのモノマネが上手くて変な汗をかいてきました」と答え、会場から笑いが起こりました。©日本バスケットボール協会宮崎早織選手「チームワークですね。ワールドカップの時もそうだったのですが、最後まであきらめずに戦う姿やどんなに点数が開いても逆転する力など、試合に出ている選手もベンチの選手もみんながチームのことを考えて、ひとつになっているなと思って、ワールドカップはとても感動して泣きそうになりました」馬瓜エブリン選手が「ワールドカップ泣いたよね?」とコメントすると宮崎早織選手も「泣いた、泣けた。あの渡邊選手が泣いている姿を見ると…」と話していると、渡邊雄大選手が「え、いや、今、泣いてないって言ってたよね。泣きそうになったって言ってたけど(笑)」とすかさずツッコミ!すると宮崎早織選手もバレたかといった感じで爆笑。男女の選手同士でコメントにツッコミをし合い、ここでもチームワークや仲の良さが垣間見えました。次に、女子代表について聞かれお二人は次のようにコメント。渡邊雄太選手「2大会連続でメダルを獲るところです。東京オリンピックでメダルを獲ったので、パリオリンピックでも当然、獲ってくれるよね!という願いも込めて。そんな素晴らしいチームの試合が強化試合で見られるのはとってもお得です」それを受け、馬瓜エブリン選手・宮崎早織選手は「プレッシャーかけてくるな〜」。続けて馬瓜エブリン選手は「期待してもらうのはめちゃめちゃ嬉しいです。東京オリンピックから何が進化したのか、これからの試合で見てもらいたいです」と話しました。©日本バスケットボール協会馬場雄大選手「一丸力です。僕は女子バスケットボールチームがパリオリンピック出場を決めたカナダ戦の試合を遠征先で見させていただいたのですが、チームのコミュニケーション力がすごいなと。技術面だけでなくメンタル面でも声を掛け合っていて、これが勝っていくチームだよなと思いました」このコメントに対して宮崎早織選手は「ひとりひとりの選手がどんな時も声を出し続けているのが女子チームのいいところです。そのなかでもエブリンが一番、吠えてくれているので、チームの雰囲気もいいです。ただ、自分のシュートが入らなくなるとエブリンは吠えなくなるので」と言うと、馬瓜エブリン選手は「やめろ〜。言うな、言うな。今回はシュート入らなくても吠えます」とコメントし、また会場に笑いが起こりました。©日本バスケットボール協会終始、笑いも交えながら進んだ発表会。声援に対して「みなさんの声援が僕たちの力になりますし、みなさんの声援が大きければ大きいほどいい結果につながっていくと思っているので、今後とも応援してもらえたらと思います」と渡邊雄大選手は締め括りました。筆者も実際にバスケットボールをプレイし、観戦を楽しんでいますが、バスケットボールはスピード感もありスポーツ観戦としても魅力的でおすすめです。この夏、どんどん盛り上がるバスケットボール日本代表をみんなで応援しましょう。Information公益財団法人日本バスケットボール協会
2024年05月21日三月場所、大関として初めて土俵に上がった琴ノ若関が、五月場所からは横綱だった祖父の四股名「琴櫻」を継承することに。父も祖父も力士で実家が相撲部屋という環境で育った琴櫻関に相撲への思いやプライベートについて聞きました。――改めて、大関昇進おめでとうございます。昇進した三月場所は1場所だけ、大関・琴ノ若を名乗り、五月場所からは大関・琴櫻になるということですが、これはどういった思いからですか?琴櫻将傑さん(以下、琴櫻):悩んだんですよ。「琴ノ若」は父である師匠から受け継いだ四股名なんですが、師匠は関脇までで、体力の限界で引退したわけでもなかったので……。最初は大関になったら琴櫻を継ぐということになっていたんですが、やっぱりこの名前を一場所でも大関に上げたいと思って、師匠と相談して三月場所だけ大関・琴ノ若で土俵に上がることになりました。――親孝行ですね。おじいさまの四股名を受け継ぐことはいつから決まっていたんですか?琴櫻:覚えてないんですけど、自分が子どもの頃に祖父に「いつになったら琴櫻の名前をもらえるの?」って聞いたらしいんです。今思うととんでもないことを聞くな!と思うんですけど(笑)。そのときに「大関になったらやるよ」って言われたみたいです。先代との約束は守れて準備はできたので、もう一場所この名前(琴ノ若)で取っても先代は怒らないんじゃないかな、と思って。――褒めてくれると思いますけど。琴櫻:そうですかね?(笑)――おじいさまは琴櫻関のことをすごくかわいがっていたそうですね。稽古場でもいつも隣に座らせて稽古を見ていたとか。琴櫻:銭湯に連れていってもらって、アイスを買ってもらうのが楽しみでした。普段はやさしかったですけど、相撲のこととなると厳しくて、いつか相撲の大会で銀メダルを持って帰ってきたときは「銀メダルってことは、最後誰かに負けたんだろう。金じゃなきゃダメだ」と言われました。それからは金メダル以外は持って帰るのをやめて、銀と銅のメダルは全部車に隠してました(笑)。――いつからお相撲さんになりたいと思っていたんですか?琴櫻:なりたいというより、「必然的になるんだろうな」っていう感じでしたね。まわしは2歳から締めていて、記憶がないときから相撲をやっているので。家が相撲部屋なので間近で見ていたし、師匠も現役でしたし。逆に小さい頃から見ている分、その厳しさをわかっていたと思うんですけど……、でもこれしかできないんで(笑)。――高校3年生のときに入門されたわけですけど、入門してからいちばん苦労したことは?琴櫻:苦労と言われたらほぼ全部で、楽なことがなかったです。稽古しないと強くなれないし、自分に厳しくないと上がれない世界なので。親父が師匠だから、祖父が横綱だからとかで出世できないですからね。食事なども普通は番付が上の人からになるし、とにかく強くなれなきゃ意味がない。簡単な世界じゃないんだ、ということはわかっていて入りました。――初土俵から8年少しで大関昇進を決めたわけですけど、ご自分としては早かったですか、遅かったですか?琴櫻:必死にやっていたので、早い遅いではなく、「やっと掴みとれた」というのが正直な気持ちです。子どものときは大きな夢をいくらでも語れたんですけど、入門して地位が上がるほど、その難しさを肌で感じるので。もちろんもう一つ上の地位に上がるつもりでやってきてはいますけど、簡単ではないと思っています。――実際に大関になってみていかがですか。琴櫻:まだ日が浅いので実感できていないところもあるんですけど、大関昇進伝達式は、今まで見てきた光景なので、それを自分が体験できたのはうれしかったです。上に立って一層、気を引き締めていかなきゃいけないなと思いました。――三月場所では土俵入りや取組のときに「大関・琴ノ若」と呼ばれていましたね。琴櫻:その名前で呼ばれるのは三月が最後だったんですけど、しっかり名前を刻めたんじゃないかと思います。――場所が終わっても巡業や挨拶回りなど何かと忙しいとは思うんですけど、プライベートの時間はどんなことをしてるんですか?琴櫻:暇さえあれば寝てます(笑)。寝られるときは夜7~8時間、昼寝で1~2時間。移動中も30分とか仮眠を取ったりします。趣味がないんですよ、自分。おもしろくないですよね(笑)。――どんなときが楽しいですか?琴櫻:自分の付け人や若い衆とゴハンを食べに行ったり、ボウリングに行くときですかね。――何を食べに行くんですか?琴櫻:ほぼ焼き肉です。一時期、週5で行ってて、さすがに師匠に「野菜を食べろ」と怒られました(笑)。――自分の部屋だけでなくほかの部屋のお相撲さんたちともゴハンに行ったりするんですか?琴櫻:うちは千葉県松戸にあってほかの部屋と離れているので、普段はほぼないです。巡業に出ているときは高校の後輩の豪ノ山や王鵬と行ったりしますね。そういうときもまず近所で焼き肉屋さんを探します(笑)。見つからなかったら仕方なくほかを探す、って感じです。――ちなみに焼き肉、どれくらい食べるんですか?琴櫻:入門したばかりの10代の頃は、4~5人前のファミリーセットを一人で4皿と、ご飯をどんぶり5杯とかですね。今はそんなに食べないです。もう無理です(笑)。――ボウリングは?琴櫻:昔は兄弟子たちも一緒に行ったりして、リフレッシュになっていました。今もたまに行っていて、いつも手を添えずに片腕で投げてます。ベストスコアは215です。――すごい!今、時間ができたら何をしたいですか。琴櫻:寝たいです(笑)。でもこんな忙しい生活は大関に上がらないと経験できないですし、注目していただいてありがたいことしかない。だから全然大丈夫なんですけど、寝れるなら寝たいです(笑)。あと、ゆっくりゴハンに行きたいですね。――突然ですが、好きな女性のタイプはどんな人ですか?琴櫻:……やさしい方です(笑)。芸能人でいうと、とか答えられないですよ!いろんな人がいすぎて、しかもみんなかわいくて。コロナ禍に『親バカ青春白書』を見ていたとき、永野芽郁さんや今田美桜さんはかわいいと思いました。――TVドラマを見ることもあるんですね!琴櫻:コロナ禍で巡業がなかったときは朝ドラも見てましたね。巡業があると、本場所と合わせて3か月くらい家を空けることになるので、行く前に子どもだった主人公が、帰ってくる頃にはおばあちゃんになってたりするんです(笑)。この春までの朝ドラも録画が100話くらい溜まってしまったので、もう諦めようかと思ってます。大関・琴櫻として初めて土俵に上がる、大相撲五月場所は5月12日(日)~26日(日)東京・両国国技館にて開催。チケットは既に完売しているが、チケット大相撲やチケットぴあのサイトでリセール情報が出る場合があるので、チェックを。ことざくら・まさかつ1997年11月19日生まれ、千葉県出身。実家である佐渡ヶ嶽部屋の稽古場で、先代師匠である祖父の隣に座って稽古を見ながら育つ。相撲の名門、埼玉栄高校の3年生だった2015年の十一月場所で初土俵。今年の初場所後に大関昇進。「もう一つ上を目指して頑張りたい」とさらに相撲を磨く。※『anan』2024年5月8日‐15日合併号より。写真・村上未知インタビュー、文・古屋美枝(by anan編集部)
2024年05月07日Bリーグ選手のカラダ作りの秘訣は?2月に行われた「B.LEAGUE モテ男No.1決定戦 2024」で1位となった、千葉ジェッツの金近廉選手に注目します!代表に選ばれて、パリでプレーする姿を見てもらいたい。金近選手がバスケットボールを始めたのは小学校低学年の頃。「兄がバスケットボール部に入っていたので、そのチームの人たちと、家の前の公園で暗くなるまでバスケットボールをしていたんです。シュートを決めた瞬間が、何より楽しくて。プロになってからは、ファンの方たちが一緒に喜んでくれるので、その嬉しさを一層感じています」現在、21歳。ジェッツでは年下組。「30代、40代のベテラン選手も多いチームではありますが、上下を感じることはなく、風通しがいい。チームメイトからは“かねち”とか“廉”と呼ばれています。キャプテンの富樫勇樹選手は、“かねち”と呼んでくれていますが、試合中のピリッとした場面では“廉!”になることも。気が引き締まります(笑)」大学時代のポジションは、高身長の人が就くパワーフォワードやセンターだったが、プロに入ってからはスモールフォワードにスイッチ。「以前とは仕事が全く違うので、シーズン前半はうまくいかないことも。でも、中盤くらいからは慣れてきて、スモールフォワード特有のディフェンスの多様さが楽しくなってきました。今シーズンも残りわずか。昨季ジェッツは準優勝と、悔しい思いで終わった試合を僕もベンチで観ていたので、今季はリベンジできるように、チーム一丸となって優勝を目指しています」7月には、男子日本代表も出場するパリ五輪が開催。金近選手は、代表入りを期待される一人。「昨年のワールドカップでは、最終選考で外れてしまって…。やはりワールドカップやオリンピックという大舞台で世界の選手と対戦することは、バスケットボール人生において大きな経験になると思いますし、応援してくれている方たちのためにも、今度はしっかり選ばれて、パリでプレーする姿を見せたいです」2月のバレンタイン時期に開催された「B.LEAGUE モテ男No.1決定戦 2024」では見事、1位を獲得。しかも、歴代最高得票数という快挙を成し遂げた。「みなさんが毎日投票してくれたり、SNSで応援メッセージをもらったりして、本当に嬉しかったですね。昨年1位の河村勇輝の得票数を上回ったことも(笑)。(“さん”づけでないのは)大学の先輩ですが、1個上は同級生みたいなものなので」イベントでは特技の3ポイントにかけて“恋する放物線”と甘いキャッチフレーズがついていたけれど。「せっかくなので…25歳くらいまでこれで頑張ろうと思います(笑)」かねちか・れん2003年3月11日生まれ、大阪府出身。身長196cm。’23年、東海大学を2年で中退し、練習生を経て千葉ジェッツに加入。ポジションはスモールフォワード。©CHIBAJETS FUNABASHI/PHOTO:Keisuke Aoyagiジャケット¥17,600パンツ¥15,400(共にリーバイス フォー ビオトープ/ビオトープ TEL:0120・298・133)インナーパンツ、タンクトップはスタイリスト私物靴は本人私物「B.LEAGUE モテ男No.1決定戦 2024」結果発表!毎年、Bリーグが行っているバレンタイン企画で、昨年は横浜ビー・コルセアーズの河村勇輝選手が1位となった「B.LEAGUE モテ男No.1決定戦」。B2、B3を含む全56クラブから各1名がエントリーし、SNSなどでのファン投票で8代目モテ男No.1に輝いたのは千葉ジェッツの金近廉選手。優勝者はananに登場するのが恒例に。2位は宇都宮ブレックスの四家魁人選手、3位は琉球ゴールデンキングスのジャック・クーリー選手。投票の有効ポイント数が過去最高と、大盛り上がり!【1位】金近 廉(千葉ジェッツ)/96,024票3ポイントシュートを武器に、チームで存在感を発揮。関西出身でお笑い好き。好きな芸人は千鳥と、かまいたち。©CHIBAJETS FUNABASHI/PHOTO:Keisuke Aoyagi【2位】四家魁人(しけ・かいと)(宇都宮ブレックス)/62,578票アメリカの大学でのプレーを経て、昨年加入。チーム最年少で愛され弟キャラ。3ポイントシュートが得意。©B.LEAGUE【3位】ジャック・クーリー(琉球ゴールデンキングス)/55,151票試合後の手厚いファンサに定評あり。昨シーズンはリバウンド王に輝くなど、ゴールを守るチームの大黒柱。©B.LEAGUE※『anan』2024年4月17日号より。写真・魵澤和之(まきうらオフィス)スタイリスト・井田正明ヘア&メイク・坂西 透取材、文・保手濱奈美(by anan編集部)
2024年04月13日2月に行われた「B.LEAGUE モテ男No.1決定戦 2024」で1位となった千葉ジェッツの金近廉選手が本誌初登場。3ポイントシュートを武器に世界と戦うカラダはどう作られているのか。金近廉選手タンクトップの裾をたくし上げて腹筋を見せるポーズや、髪をかき上げる仕草など、どんなリクエストにも魅力的な表情で応えてくれた、千葉ジェッツの金近廉選手。グッと引き締まった腹筋はさすがプロスポーツ選手の貫禄だが、普段はどんなトレーニングをしているのだろう。「バスケットボールは相手とカラダの接触が多いスポーツなので、当たり負けしないよう体幹を鍛えることが不可欠です。全身のトレーニングをする時も、体幹に力が入っていないと腰を痛めてしまうことがあるので、腰まわりを固定して、重りを持って歩いたり、腕を上げたり、といったトレーニングをしています」“腹筋数十回”などではなく、実際のプレーにつながるような効率的な鍛え方。シーズン前はこうした負荷のかかる筋トレでカラダの土台を作り、シーズン中の今は疲労が残らないように、ハードなトレーニングはしないとのことだけど…。「ananさんで腹筋を見せる撮影があると聞いて、1週間くらい前からいつもより少し多めに、体幹のトレーニングを頑張ってきました(笑)。僕はウエストが細いほうなので、もう少し幅を大きくしてガッシリした体格になりたい。外国籍の選手が、理想に近いかも」昨年2月、バスケットボールの強豪・東海大学在学中に日本代表に選出。その後大学を中退し、Bリーグの千葉ジェッツの練習参加を経て、7月正式に加入。トレーニングを積んで10月にプロデビュー。もともと3ポイントシュートを得意としていたが、ジェッツに加入後、3ポイントを打つ時の武器となる上半身の筋肉を、より強化するようになったという。「全体的に筋肉量が少なかったので、体幹や肩まわり、腕の筋肉を多めに鍛えるようにして、入団から3か月で体重を7kgほど増やしました。脂肪ではなく、ほとんど筋肉だけで。プロになると、パワーの強い選手と競り合う場面も多くなったので、ケガのリスクを避けるためにも、同じレベルのカラダ作りが必要です」かねちか・れん2003年3月11日生まれ、大阪府出身。身長196cm。’23年、東海大学を2年で中退し、練習生を経て千葉ジェッツに加入。ポジションはスモールフォワード。©CHIBAJETS FUNABASHI/PHOTO:Keisuke Aoyagiジャケット¥17,600パンツ¥15,400(共にリーバイス フォー ビオトープ/ビオトープ TEL:0120・298・133)インナーパンツ、タンクトップはスタイリスト私物「B.LEAGUE モテ男No.1決定戦 2024」結果発表!毎年、Bリーグが行っているバレンタイン企画で、昨年は横浜ビー・コルセアーズの河村勇輝選手が1位となった「B.LEAGUE モテ男No.1決定戦」。B2、B3を含む全56クラブから各1名がエントリーし、SNSなどでのファン投票で8代目モテ男No.1に輝いたのは千葉ジェッツの金近廉選手。優勝者はananに登場するのが恒例に。2位は宇都宮ブレックスの四家魁人選手、3位は琉球ゴールデンキングスのジャック・クーリー選手。投票の有効ポイント数が過去最高と、大盛り上がり!【1位】金近 廉(千葉ジェッツ)/96,024票3ポイントシュートを武器に、チームで存在感を発揮。関西出身でお笑い好き。好きな芸人は千鳥と、かまいたち。©CHIBAJETS FUNABASHI/PHOTO:Keisuke Aoyagi【2位】四家魁人(しけ・かいと)(宇都宮ブレックス)/62,578票アメリカの大学でのプレーを経て、昨年加入。チーム最年少で愛され弟キャラ。3ポイントシュートが得意。©B.LEAGUE【3位】ジャック・クーリー(琉球ゴールデンキングス)/55,151票試合後の手厚いファンサに定評あり。昨シーズンはリバウンド王に輝くなど、ゴールを守るチームの大黒柱。©B.LEAGUE※『anan』2024年4月17日号より。写真・魵澤和之(まきうらオフィス)スタイリスト・井田正明ヘア&メイク・坂西 透取材、文・保手濱奈美(by anan編集部)
2024年04月13日世界の舞台で活躍するバレーボールプレーヤー、髙橋藍選手。ハイレベルなプレーだけでなく、試合後のインタビューでは“ひき肉ポーズ”で観客を楽しませるコミカルな一面も。彼が日本でもイタリアでも多くの人々を魅了する理由に迫る。「何かやってくれる」、そんな選手に近づきたい。「回復がかなり早くて、ドクターも驚いています。自分でもちょっとビックリですね」いつもの明るさで、髙橋藍選手は笑い飛ばした。イタリア・セリエAの1月24日の試合中に左足首を負傷し、復帰まで1か月程度と診断されていた。ところが驚異の回復力を発揮し2月14日の試合で復帰。世界中のファンが安堵したに違いない。日本だけでなく海外にも多くのファンを持ち、インスタグラムのフォロワー数は200万を超える。なぜ彼は人を惹きつけるのだろう?もちろんまずプレーヤーとしての魅力がある。188cmの身長は世界の中では小柄。にもかかわらず、日本代表や世界最高峰のセリエAでレギュラーを張り、2mを超える海外の選手と渡り合っている。サーブレシーブや守備は世界屈指で、攻撃でも、身体能力を活かした高い跳躍と美しいフォーム、巧みな技術で得点を量産する。何より、世界トップレベルの厳しい舞台で、楽しそうに躍動する姿が観る者を魅了する。スパイクを打つフリをしてトスを上げる“フェイクセット”など、観客がワクワクするようなトリッキーなプレーも得意。勝利への執念を燃やしながらも、観ている人を楽しませたいというサービス精神や、何かやってやろうといういたずら心を常に持っている。「試合中はそれがいちばんにくるわけではないですけど、スーパープレーでチームに勢いをつけたいとか、お客さんも観ていて面白いんじゃないかなという思いは持ちながらやっていますね」そんな髙橋選手が、同じアスリートとして魅力を感じているのは「いちばんは大谷翔平選手ですね。やっぱり『何かしてくれるんじゃないか』という期待感が常にあります。ここでホームランを打ってくれるんじゃないかって。そういう選手はすごく魅力的ですし、自分もそういう選手に近づければうれしい。バレーボール界では石川祐希選手かなと思います。日本代表の中でエース、キャプテンという立場で、やっぱり大事な場面では石川選手にトスが上がるし、そこで期待に応えて得点を決める。フェイクセットを日本で初めてやった選手でもありますしね」人としては、どんな人物に惹かれるか?と尋ねると……。「強い意志や自分の考えを持っている人に、惹かれたり興味を持つことが多いですね。自分にはない考えというのが僕は結構好きで、面白いなと感じます」自身と違う考え方を敬遠するのではなく、面白がる。そんなオープンマインドな性格だから、イタリアでの生活にもスムーズに馴染み、楽しめるのだろう。「海外の選手は基本的にポジティブで、気にしすぎない。国によって考え方って違うんだなと感じました。自分は最初、プレーがよくなかった時にすごく反省したり、『何がよくなかったのかな』と考え込んでましたが、昨シーズン、同じチームだったベルギー出身のマタイス・デスメット選手は『ま、こういう日もあるよね』みたいな感じですごく切り替えが早くて(笑)。自分はバレーボールに人生をかけて、バレーに意識をすべて向けながら私生活も送っているけど、海外の選手はそうじゃなくて、バレーはあくまで人生の中の一部。お酒を飲んだり友達とワイワイ過ごすことも人生の一つの楽しみ、という考えなんです。すべてをバレーに捧げるわけじゃなく本当に人生を楽しんでいる。そこが面白いなと思いました。今でも自分はやっぱり食事や睡眠などの私生活もバレーに繋げていますが、人生を楽しむというところは以前より柔軟になったと思います」誰に対しても変わらない親しみやすさ。おかげで、苦手だと感じていたことも楽しめるようになったとか。「海外では試合後みんなでごはんを食べに行ったり、パーティをするんですけど、最初は『え?試合後に行くの?』って感じで、僕はあまり好きじゃなかった。パーティをして夜中に家に帰ったら、週に1回しかない(翌日の)オフがつぶれちゃうので。でもみんなは、普段は練習があるんだから、試合後のそういう時間ぐらいバレーを忘れて楽しんで、息抜きしようよって。確かにリフレッシュも大事だなと思ったし、そういう場でいろんな人との繋がりができたり、コミュニケーションも深まる。それはバレーにも繋がるし、人生を楽しむことにもなるので、積極的に行くようになりましたね」そうすることでよりチームにうち解け、語学の習得も早まった。今季移籍したモンツァでも、ジョークを言って周囲を笑わせ、会話の中心にいる。チームメイトはみな、「ランはいつも笑顔でポジティブ!」と声を揃える。いま髙橋選手が気にかけているのが、インターンシップで韓国から来ているイ・ウジン選手のこと。ウジン選手は日本代表で戦う髙橋選手の姿を見て憧れ、モンツァをインターン先に選んだそう。まだ海外生活に慣れていない彼を車に乗せて練習に向かったり、積極的に話しかけて面倒を見ている。「ウジンなので僕は“ジン”って呼んでいるんですけど、ジンはまだ僕がイタリアに来た最初の頃と同じくらいの語学力で、気持ちはすごくわかるので、積極的にコミュニケーションをとるようにしています。本当にしょうもないジョークを言ったりして(笑)」19歳で東京五輪に出場し、今や世界ランキング4位に上昇した日本代表の中心選手。イタリアでも着々と実績を積み上げているが、親しみやすさと温かい人柄は変わらない。そこが、身近な仲間から遠く離れたファンまで、多くの人を惹きつける理由なのだろう。たかはし・らん2001年9月2日生まれ、京都府出身。188cm、83kg。アウトサイドヒッター。19歳で東京五輪に出場。日本体育大学に所属しながら21‐22シーズンからセリエAでプレー。パリ五輪でメダル獲得を目指す。ミント・ヴェロ・バレー・モンツァ所属。※『anan』2024年3月20日号より。写真協力・VeroVallyMonza髙橋 藍米虫紀子取材、文・米虫紀子(by anan編集部)
2024年03月17日歴史あるバスケットボール天皇杯、第99回大会のファイナルで対戦するのは琉球ゴールデンキングスと千葉ジェッツ。奇しくも昨年3月の天皇杯ファイナル、また昨年5月に行われた昨シーズンのBリーグファイナルと同じカードとなった。日本のバスケブームを牽引する両クラブが決勝で激突!昨年のワールドカップで日本代表が躍進を遂げたことで、日本にはバスケブームが到来している。そのクラブシーンを牽引するのが琉球と千葉の2チームといえる。昨年は天皇杯では千葉、Bリーグでは琉球とタイトルを分け合い、今シーズンはいずれも東アジアのクラブ王者を決める国際大会に出場しつつ、天皇杯には準決勝から参戦し、千葉は宇都宮ブレックス、琉球は川崎ブレイブサンダースと、強豪を撃破してファイナルへ駒を進めた。かつては琉球がディフェンスとリバウンドを軸にしたパワフルなバスケを前面に押し出し、その象徴が大型センターのジャック・クーリーだった。一方で、千葉はスピードと3ポイントシュートのスタイルで強豪へとのし上がり、富樫勇樹がそのバスケを引っ張っていた。それが今や、両者はスタイルを変化させつつ新たな成長を実現させている。千葉は2年前にジョン・パトリックをヘッドコーチに迎え入れてから内と外のバランスが改善され、安定した戦いを身につけた。富樫が華やかな攻撃の象徴であることは変わらないが、日本代表でも急成長中の金近廉など若手の台頭があり、それに刺激を受けた大ベテランの西村文男が絶好調の活躍を続けるなど、チーム内に好循環が生まれている。琉球はクーリーが健在なうえに帰化選手のアレックス・カークが加わって盤石のインサイドがさらに強化された。と同時に、戦い方のバリエーションを増やすことでインサイド偏重を是正。ゴール下の強みを押し出しながらも、トランジション(速攻)や3ポイントシュートもこれまで以上に有効に使えるように。富樫にも劣らない精度を誇る岸本隆一の3ポイントシュート、今村佳太のオールラウンドな能力がより効率よく発揮されるようになっている。バスケがブームになったことで過密日程はより厳しいものになっているが、両チームともファイナルにはすべてを懸けて臨む。さいたまスーパーアリーナのチケットは早々に完売。盛り上がることは間違いない。ココナッツスリーで違いを生み出すエース。岸本隆一(きしもと・りゅういち)選手地元出身、bjリーグ時代から琉球一筋でプレーし続ける“チームの顔”。重量級のインサイドが揃う琉球でプレーのテンポを上げ、“ココナッツスリー”の異名を取る3ポイントシュートでオフェンスに違いを生み出す。バスケ界を盛り上げる167cmの偉大な司令塔。富樫勇樹(とがし・ゆうき)選手Bリーグ1年目から千葉のエースとなり、167cmと小柄ながらスピードとスキルを駆使してオフェンスを引っ張り、チームをリーグ屈指の強豪へ引き上げた。日本代表でもリーダーシップを発揮して成長し続ける。第99回天皇杯全日本バスケットボール選手権大会 ファイナル日時:3月16日(土)15:00~会場:さいたまスーパーアリーナNHK Eテレで生中継、バスケットLIVEにてライブ配信※『anan』2024年3月20日号より。写真・Sports Press JP/アフロ長田洋平/アフロスポーツ文・鈴木健一郎(by anan編集部)
2024年03月15日今まさに開催中の大相撲三月場所。いちばんの注目はなんといっても新大関・琴ノ若!琴ノ若といえば、父は元関脇・琴ノ若、祖父は元横綱・琴櫻のサラブレッド。生家が相撲部屋のため、2歳のときからまわしをつけ、下駄で小学校に通っていたそう。大関昇進を機に祖父の四股名「琴櫻」を襲名する予定だったけど、今場所だけ、父が成し得なかった「大関・琴ノ若」を叶えるために1場所名前を変えずに土俵に上がることに。優勝すれば、大関・琴ノ若の最初で最後の優勝ということになる。新大関誕生でさらに盛り上がる大阪場所。優勝の行方は!?琴ノ若の昇進によって、大関陣が霧島、豊昇龍、貴景勝、琴ノ若の4人になり、1横綱、4大関に。三役陣の注目は、再び関脇に上がった若元春。先場所は横綱、大関を破って10勝を挙げただけに、今場所も活躍が期待される。毎場所注目の小結・阿炎(あび)との親友対決も楽しみだ。さらに要チェックなのは、先場所、新入幕で11勝を挙げ敢闘賞を受賞した大の里。活躍のあまり、新入幕力士として10年ぶりに横綱との対戦が組まれたことでも話題になった。出世のスピードに髪が伸びるのが追いつかず、現在、幕内で唯一ザンバラ姿だ。番付を一気に上げ、西前頭五枚目でとる今場所は、三役以上との取組もかなり組まれる見込みなので、そこでどんな展開の相撲が見られるか注目される。また、今場所唯一の新入幕は、先場所十両で優勝した尊富士(たけるふじ)。横綱・照ノ富士と同じ伊勢ヶ濱部屋の24歳で、相撲の名門・鳥取城北高校、日本大学相撲部出身だ。初土俵から所要9場所での新入幕は、年6場所制になった1958年以降の初土俵としては幕下付け出しを除き、1位タイのスピード。部屋には関取が多く、稽古が充実していることもあり、今後さらに成長する姿が見られそう。ほかにも注目力士が勢揃いの今場所。大阪場所は椅子席でも土俵との距離が近く、熱気をすぐそばで感じられるのも魅力だ。TVやネット観戦の人もぜひ推し力士を見つけて!この力士たちに注目!大関 琴ノ若腰の重さと冷静な相撲で目指せ横綱!1997年11月19日生まれ。26歳。千葉県出身。佐渡ヶ嶽部屋。2歳で相撲を始め、祖父の元横綱・琴櫻に相撲の基礎を叩きこまれる。相撲大会で獲得した銀メダルを持ち帰った際、祖父に「最後誰かに負けたんだろ。金じゃなきゃダメだ」と言われたエピソードは有名。前頭 五枚目 大の里ザンバラ髪で上位を倒す!横綱を期待される23歳。2000年6月7日生まれ。23歳。石川県出身。二所ノ関部屋。大学時代に獲得した学生横綱、アマチュア横綱などの成績が評価され、昨年五月場所、幕下10 枚目格付け出しで初土俵。抜群の体格や素質から将来の横綱を期待される。目標は「誰からも愛される力士」。関脇 若元春左四つの相撲が光る大波三兄弟の次男。1993年10月5日生まれ。30歳。福島県出身。荒汐部屋。祖父も父も元力士で、兄は幕下・若隆元、弟は十両・若隆景という相撲一家。幼少期は稽古熱心ではなかったがセンスが良く、やれば結果が出る天才肌。「欲を出さない」をモットーに淡々と大関を狙う。大相撲三月場所日程:開催中~3月24日(日)会場:エディオンアリーナ大阪(大阪府立体育会館)※『anan』2024年3月20日号より。写真・日本相撲協会文・古屋美枝(by anan編集部)
2024年03月11日まさに最終関門。なでしこジャパンがパリ五輪の出場権を懸けて、ホーム&アウェイで行われる朝鮮民主主義人民共和国(北朝鮮)とのアジア最終予選に臨む。ホーム&アウェイの決戦。初戦をうまく乗り切り国立での試合を迎えたい。悔しさを味わった昨夏のFIFA女子ワールドカップから約半年。池田太監督に率いられたチームが、再び世界の頂点を目指す。この2試合の合計スコアが日本のパリ行きを左右することになる。つまり「勝てば天国、負ければ……」というわけだ。まず今回の北朝鮮戦で注目されているのが、第1戦の開催地だ。当初は2月24日に平壌の金日成スタジアムで行われる予定だったが、2月に入っても詳細が決まらず。同8日のメンバー発表会見当日になって中立地開催の可能性が浮上するなど、思いがけず振り回される形となっている。だが、そんな状況にも池田監督は「いろいろと予想できないことが起こると思っていた。選手たちもさまざまな経験をしている。自分たちはやるべきことに注力するだけ」と泰然自若の姿勢を崩さない。チームは世界で勝つためのトライを続けている。女子W杯はパワーで押し切られる形でスウェーデンの前に準々決勝で涙を呑んだが、そこで見えた課題を克服するべく臨機応変なスタイルを模索。3バックと4バックの併用、キャプテン熊谷紗希のボランチ起用や4‐3‐3システムの採用など、相手の出方や試合の流れを読みながら戦えるチームへのレベルアップを図っている。昨年11月にはアジア最終予選を視野に入れてブラジル遠征を実施。過酷な移動を伴った上で、同じ相手と続けて2試合を戦う経験を積んだ。ブラジル代表との初戦は3‐4と敗れたが、その課題を改善して第2戦で2‐0と勝利した経験は必ず活きるはずだ。なお、北朝鮮とは国内組で臨んだ昨年のアジア大会決勝で対戦。巧みな試合運びと決定力の高さを見せつけて4‐1と大勝したが、内容で圧倒される場面もあった。世界ランクも8位の日本に対して、北朝鮮は9位。決して侮れる相手ではない。まずは未知数な戦いを強いられる初戦をしっかりと乗り切り、優位な状況で2月28日に東京・国立競技場で行われる第2戦を迎えたいところだ。まさに、世界一への挑戦権を得るための最終決戦。予選突破に全力を注ぐなでしこジャパンを、日本中を挙げて応援したい。熊谷紗希(くまがい・さき)選手(ASローマ)絶大な信頼を寄せられる主将。代表ではセンターバックを任されてきたが、昨秋から欧州で経験を積んだボランチで起用されている。山下杏也加(やました・あやか)選手(INAC神戸レオネッサ)なでしこジャパンの守護神。所属のINACでは1月に皇后杯を制覇。PK戦で見事なシュートストップを見せるなど優勝に貢献した。田中美南(たなか・みな)選手(INAC神戸レオネッサ)前線で攻撃の基点となり、抜群の得点感覚でゴールを陥れるストライカー。献身的な守備でチームを救うプレーも特筆すべき点だ。清水梨紗(しみず・りさ)選手(ウェストハム・ユナイテッド)イングランドで力強さを身につけた右サイドのスペシャリスト。1月にはリーグ戦初ゴールも記録。代表でも攻守のキーマンとなる。パリ五輪2024女子サッカーアジア最終予選2月24日(土)時間未定会場:未定2月28日(水)18:30~会場:東京・国立競技場DAZNでライブ配信。NHKで生中継の予定。※記事の情報は2月8日現在のもの。※『anan』2024年2月28日号より。写真/JFA文・青山知雄(by anan編集部)
2024年02月22日広島ホームテレビ(本社:広島市中区)は、2024年2月28日(水)深夜0時15分から「eスポーツ道」を放送します。【番組名】「eスポーツ道」【放送日時】2024年2月28日(水)深夜0時15分~45分※広島エリアのみ【内容】広島ホームテレビが放送する、広島発のeスポーツ教養バラエティ番組「eスポーツ道」。今回は国内で初開催された「日本eスポーツアワード」を、大人気eスポーツキャスターの平岩康佑さんに徹底解説していただきます!日本国内のeスポーツ界における功績と貢献を称えることを目的に、今年1月に開催された「日本eスポーツアワード」。国内外で活躍するeスポーツ選手や、人気ストリーマーなどeスポーツ業界の立役者が一堂に会した大規模イベントです。その「eスポーツアワード」で自身も審査やMCとして携わった平岩康佑さんが、注目の受賞者や今知っておきたいeスポーツ業界のトレンドを紹介!さらに貴重な裏話も…!?これを見れば、eスポーツの今が分かります!【出演者】番組MC:中島尚樹(ローカルタレント)、廣瀬隼也(HOMEアナウンサー)平岩康佑(eスポーツキャスター・株式会社ODYSSEY代表取締役)【配信】放送後、YouTube「eスポーツ道」公式チャンネルで配信予定!過去放送回やプロゲーマーへのインタビュー動画も配信中!【「eスポーツ道」とは…】プロゲーマーや、eスポーツの関係者が講師役として登場し、「eスポーツ」の魅力やその奥深さを教える教養バラエティ番組。(広島ホームテレビ第5水曜・深夜0時15分~放送)WEB版では、豪華ゲストとのゲーム対決やプロ選手へのインタビュー企画など、eスポーツの魅力を発信中!【番組公式YouTubeチャンネル】 : 【番組公式Ⅹアカウント】 : 詳細はこちら プレスリリース提供元:NEWSCAST
2024年02月22日2月2日から、カタールのドーハで水泳の世界選手権が開催される。まずは、飛込やアーティスティックスイミングから始まり、競泳は11日からとなっている。競泳の日本代表は、男女合わせて12人が個人種目での出場を予定している。五輪代表選考会の直前開催となった大会に、果敢に挑む選手にエールを!出場選手が少ないのは、3月17日~24日にパリ五輪日本代表選考会が控えているためだ。パリ五輪に出場できるかどうかは、選考会での一発勝負にかかっている。世界水連が定める参加標準記録よりさらに速いタイムが設定された、日本独自の派遣標準記録を決勝で突破し、2位までに入らないといけない。そのため、池江璃花子(横浜ゴム・ルネサンス)はじめ、大橋悠依、入江陵介(共にイトマン東進)ら主力選手の多くが、選考会と時期が近い今回の世界選手権の出場を見送ったのだ。もともと世界選手権は五輪の前年と翌年に開催されていた。しかし、新型コロナウイルス感染拡大の影響で、2021年開催予定だった前回の福岡大会が’23年の7月に延期となったため、今大会はそこから半年後(しかも五輪と同じ年!)というかなりイレギュラーな開催に。そんな変則的な条件のなか、自ら出場を希望し大会に挑む日本人選手の奮闘に期待したい。なかでも、現時点で最も世界と真っ向勝負ができそうなのは、男子の本多灯。世界選手権2大会連続で銅メダルに輝いた200mバタフライと、100mバタフライ、400m個人メドレーの計3種目にエントリーしている。400m個人メドレーには、福岡大会でもメダルを獲得している第一人者の瀬戸大也も出場。200m個人メドレーとの2種目での出場を予定している。また、自由形のエース・松元克央は200m自由形と、’23年秋の杭州アジア大会で金メダルの100mバタフライに登録。パリ五輪本番でのメダル獲得にも期待がかかる3人のほかでは、自己ベスト更新を続ける高校生の新星・阿部力樹(セントラル横浜・日大藤沢高校)や、女子では池江のライバルとなる飯塚千遥(NOK)にも注目。ここで好タイムを出し、そのままの勢いで代表選考会での派遣標準記録突破を狙いたいところだ。本多 灯(ほんだ・ともる)選手東京五輪200mバタフライ銀メダリスト。昨秋のアジア大会では男子の新キャプテンに。イトマン東京所属。松元克央(まつもと・かつひろ)選手100m自由形、200m自由形の日本記録保持者。東京五輪に出場。愛称はカツオ。ミツウロコ所属。瀬戸大也(せと・だいや)選手リオ五輪銅メダル、世界選手権金メダル4個をはじめ、これまで数々の大会でメダルを獲得。CHARIS&Co.所属。日本代表選手・男子塩浦慎理自由形松元克央自由形・バタフライ竹田渉瑚自由形加藤 理背泳ぎ本多 灯バタフライ・個人メドレー廣島偉来平泳ぎ幌村 尚バタフライ瀬戸大也個人メドレー阿部力樹個人メドレー日本代表選手・女子池本凪沙自由形梶本一花自由形飯塚千遥バタフライ世界水泳選手権大会2024期間:2/2(金)~2/18(日)競泳は2/11~会場:カタール・ドーハテレビ朝日系にて放送予定※『anan』2024年2月7日号より。写真・長田洋平YUTAKA/アフロスポーツ(by anan編集部)
2024年02月02日1月22日から28日にかけて、卓球の全日本選手権が東京体育館で行われる。例年、日本一を懸けて選手たちの熱い戦いが繰り広げられるが、今回はいつにも増して熱のこもった舞台となりそう。なぜならパリ五輪代表選考の最終大会でもあるからだ。2024年全日本卓球選手権大会個人戦は2022年以降の各選考大会で得た合計ポイントの上位2名が代表に選ばれる。男子はポイントランキング1位の張本智和、2位の戸上隼輔が代表選出を確実にしている一方で、激しい競争となっているのが女子だ。現在790.5点の早田ひなの1位はすでに確定している。だが2位の平野美宇は486点、3位の伊藤美誠は451.5点と34.5点差。全日本選手権で得られるポイントは、優勝者が120点、2位100点、3~4位80点、5~8位50点……と定められているから、結果によって両者の順位は十分入れ替わる範囲にある。たとえ個人戦で代表に入れなかったとしても、団体戦用のメンバー(1名)に選ばれる可能性はある。ただその選考は総合的な判断によるとされていて、ランキング3位であってもそのまま選ばれるとは限らない。なによりも、平野も伊藤も、個人戦での代表入りを目指して戦ってきただけに、自力で五輪切符を手にしたいところだ。さらに女子は他にも実力者が目白押しであることも、両者の争いを予断を許さないものにしている。例えば張本智和の妹である15歳の美和。ポイントランキングは5位ではあるものの、今季、シーズンが進むにつれて国際大会で好成績を残してきた。しかも今秋以降の大会で早田、平野、伊藤それぞれから勝利をあげるなど、まさに伸び盛り。「3人目の代表は張本美和を」という待望論も起こるほどだ。さらにはランキング4位の木原美悠、6位の長﨑美柚なども侮れない存在。平野と伊藤は決勝まで顔を合わせない組み合わせだが、容易ではない対戦相手が少なくないだけに、トーナメントのどこかで足をすくわれる可能性もある。初戦から一戦一戦、息の抜けない試合が続いていくことになる。東京五輪では銀メダルを獲得した団体戦でチームメイトだった平野と伊藤。日本を牽引してきた2人が1枠を懸けて臨む全日本選手権は、若い世代の戦いぶりもあわせ、目を離すことができない。伊藤美誠(いとう・みま)選手(スターツ)リオデジャネイロ五輪は団体戦メンバーとして、東京五輪では個人戦で銅メダル、団体戦銀メダル、混合ダブルスは金メダル。日本女子を牽引してきたエース格。同学年の平野美宇を追いかけ、今大会で逆転を目指す。平野美宇(ひらの・みう)選手(木下グループ)中学時代は“みうみま”の愛称で、伊藤美誠とのダブルスで数々の好成績をあげ卓球界を席巻。東京五輪は団体戦の代表として出場し、銀メダルを獲得した。東京では僅差で叶わなかった悲願の個人戦代表を狙う。パリ五輪代表選考ポイント(女子)1位早田ひな=790.5点2位平野美宇=486点3位伊藤美誠=451.5点2024年全日本卓球選手権大会日程:1月22日(月)~28日(日)会場:東京体育館NHK総合、NHK BSで放送予定。卓球TVで全試合ライブ配信※『anan』2024年1月24日号より。写真・T.LEAGUE/アフロ文・松原孝臣(by anan編集部)
2024年01月19日世界を驚かせた2023年から、アジア最強を証明する’24年へ。サッカー日本代表が新たな旅に出る。森保ジャパン、アジア最強を証明する戦いへ。森保ジャパンの進化が止まらない。昨年はカタールW杯に続いて強豪ドイツに勝利。しかも大量4ゴールを奪って攻守に圧倒したことで、日本代表の世界的評価は完全に変わった。チーム力は海外組の増加と選手のレベルアップで充実の一途をたどり、コンディションや戦術に応じて選手を使い分け。パリ五輪世代メンバーにもフル代表経験を積ませるなど、未来を見据えた強化も進める。森保一監督も「誰を起用しても(実力が)変わらない戦いを目指してきた。選手層は確実に厚くなっている」と手応えを感じている。’23年の戦いを通じて日本代表がアジアで頭一つ抜けた存在になったのは間違いない。’24年、森保ジャパンはアジアの公式戦にシフトする。まずはアジア最強を決めるAFCアジアカップが開幕。’26年の北中米W杯に向けたアジア予選も本格化していく。新年のビッグトーナメントとなるアジアカップ。’19年の前回大会は決勝でカタールに内容でも圧倒されて1‐3で完敗。今大会は前回のリベンジを果たすためにも、内容の伴った勝利で“アジア最強”を証明すべき大会となる。代表チーム強化の観点からすれば、しばらく世界の列強国と対戦できない点は痛い。だが、アジア相手にどれだけチーム力を高めながら結果を出せるかが、森保ジャパンの未来を左右するともいえる。かつては対アジア、対世界とフェーズを分けて強化した時期もあったが、森保監督はそこをシームレスに考え、臨機応変に戦う力を求めることで、一貫したチームづくりとレベルアップを図ってきた。アジア各国は日本代表に対して守りを固めてくるケースが多いが、カタールW杯のコスタリカ戦のように本大会でも同様の展開は起こりうる。昨年のドイツ戦で見せたような、攻守に主導権を握って相手の自由を奪うスタイルをアジアの舞台でも発揮できるのか。誰を起用し、どんな内容で勝ち進むのかに注目だ。今年はフル代表以外のカテゴリーでもアジアから世界を目指す戦いが続く。2月になでしこジャパン、4月にはU‐23日本代表が、7月開幕のパリ五輪出場権を懸けたアジア最終予選に臨む。アジアにおいてワンランク上のステージに到達しつつある日本サッカー。世界の大舞台で結果を出すために、アジア最強を証明する一年がスタートする。鈴木彩艶(すずき・ざいおん)選手(シント=トロイデンVV)圧倒的なパワーと高さを兼備したパリ五輪世代の若き守護神。昨年11月には21歳92日でシリア戦に出場し、日本代表GK史上最年少でW杯予選デビュー。飛び級でA代表のレギュラー奪取を狙う彼の進化に注目だ。細谷真大(ほそや・まお)選手(柏レイソル)重戦車のような力強い突破で相手ゴールに襲いかかるU‐23世代のストライカー。昨年11月にはW杯アジア2次予選で代表初ゴールをマーク。今年はパリ五輪を目指しながら、A代表のエースに名乗りを上げる一年となるか。久保建英(くぼ・たけふさ)選手(レアル・ソシエダ)スペインで輝きを放ち続けるアタッカー。日本代表では右サイドとトップ下を主戦場に、攻撃面で“違い”を生み出し続けている。昨年9月には世界的名手が居並ぶスペインのラ・リーガで月間MVPを受賞した。三笘 薫(みとま・かおる)選手(ブライトン&ホーヴ・アルビオンFC)日本代表が誇る左サイドの翼。分かっていても止められないドリブルは、世界最高峰のイングランド・プレミアリーグでも抜群の存在感を見せている。ワールドクラスの選手へ成長を続ける彼の活躍は絶対に見逃せない。2024年スケジュールSAMURAI BLUE(日本代表)AFC アジアカップ カタール20231/14(日)vs ベトナム1/19(金)vs イラク1/24(水)vs インドネシアFIFAワールドカップ26アジア2次予選3/21(木)vs 北朝鮮3/26(火)vs 北朝鮮6/6(木)vs ミャンマー6/11(火)vs シリアU‐23日本代表3/22(金)、3/25(月)国際親善試合AFC U23アジアカップ カタール20244/16(火)vs 中国4/20(土)vs アラブ首長国連邦4/22(月)vs 韓国AFC アジアカップはDAZNで全試合ライブ配信、テレビ朝日が一部放送。AFC U23アジアカップはDAZNのみ。※『anan』2024年1月17日号より。写真・森田直樹/アフロスポーツなかしまだいすけ/アフロ文・青山知雄(by anan編集部)
2024年01月12日年末年始はこたつでスポーツ観戦。テレビ担の編集2人が注目のスポーツ番組をセレクトしました。【12/29~1/3】年末年始注目スポーツ番組編集S:2023年はWBCに始まり野球の話題が多い一年でした。編集N:侍ジャパンの戦いは映画も観たけれど、『WBC2023 ザ・ファイナル』は初出し映像や選手インタビューもあるそうだから、あの感動を追体験したいな。12/31『WBC2023 ザ・ファイナル』TBS系17:00~23:45(※17:00~18:00は一部地域を除く)侍ジャパンの熱狂と感動をもう一度!2023年、日本が熱狂したWBCを侍ジャパン公認サポートキャプテンを務めた中居正広と共に振り返る。スタジオには侍ジャパンの選手も登場、未公開シーンとともに試合の裏側を掘り下げる。編集S:『出川哲朗のプロ野球順位予想2023 答え合わせ 大反省会』は春に放送した予想番組の振り返り。各球団のファン代表は出川さん自ら出演交渉したという豪華なラインナップです。12/29『出川哲朗のプロ野球順位予想2023 答え合わせ 大反省会』テレビ東京系14:40~16:00プロ野球愛にあふれたシーズン反省会。3月放送の今季セパ順位予想番組の反省会。MC出川哲朗(ヤクルトファン)とロッチ中岡(阪神ファン)をはじめ、各球団ファンの芸人たちが参戦。丁々発止のやりとりを楽しめそう。編集N:ヤクルトファンとして出川さんと一緒に反省しなきゃ…。編集S:駅伝は冬の朝の風物詩。実は年末にもあるんですよ。『富士山女子駅伝』の注目は拓殖大学の不破聖衣来選手。パリ五輪1万メートル代表入りを狙う存在が、実戦復帰するそう。12/30『SUZUKI スポーツスペシャル 2023 富士山女子駅伝』フジテレビ系9:55~12:4011回目を迎える富士の麓を舞台にした女子駅伝。大学女子駅伝の日本一を決める大会。富士山本宮浅間大社と富士市を結ぶ7区間・43.4kmで全24チームがタスキをつなぐ。霊峰富士の眺めとともに、女王・名城大学の6連覇がなるか、注目だ。編集N:選手たちの後ろにそびえる富士山も見どころ。大掃除しないで景色に見とれてしまいそう。編集S:男子の実業団は3連覇を目指すHondaが優勝候補ですが、駒澤大学OBの田澤廉選手が加入したトヨタ自動車も注目です。箱根は昨季大学駅伝三冠の駒澤が今季もすでに二冠と勢いづいていますね。あと、25年目になるという『とんねるずのスポーツ王は俺だ!!』も野球好きの私たちには欠かせない恒例行事です!1/1『ヤマザキ新春スポーツスペシャル ニューイヤー駅伝2024 第68回全日本実業団駅伝』TBS系8:30~14:30長距離界のエースが上州路を走り抜ける。群馬県内7区間・100kmで争われる実業団の駅伝日本一決定戦は41チームが参加。パリ五輪マラソン代表の小山直城選手が所属し3連覇を目指すHonda、前回2位の富士通の争いになるか。1/2・3『SAPPORO 新春スポーツスペシャル 第100回東京箱根間往復大学駅伝競走』日本テレビ系2日7:00~14:05/3日7:00~14:18駒澤一強に歯止めをかけるチームは?東京・大手町~箱根・芦ノ湖を往復。100回目となる記念大会の注目は2年連続学生三大駅伝三冠を狙う駒澤大学。長距離に強い選手が集まる青山学院大学は2年ぶりの総合優勝奪回を狙う。編集N:だね。W杯で沸いた男子バスケの富樫勇樹選手&河村勇輝選手も登場。Wユウキの活躍も楽しみ1/2『夢対決2024 とんねるずのスポーツ王は俺だ!!5時間スペシャル』テレビ朝日系17:00~23:00注目のトップアスリートが続々参戦。石橋貴明&木梨憲武が日本が誇るトップアスリートと真剣勝負。バスケ対決ではAKATSUKI JAPANがスーパープレーを連発する。サッカー、野球、ゴルフなども’23年活躍した選手たちが登場。1/2『第60回全国大学ラグビーフットボール選手権大会』NHK総合12:15~16:40国立競技場で行われる準決勝2試合を中継。大学ラグビー日本一を決める大会は三が日に準決勝が。3連覇に向けパワー、技術などで他チームを上回る帝京大学の仕上がり具合に注目。編集S福岡県出身、生粋のソフトバンク推し。正月は大学ラグビーも毎年観戦。「今回も帝京が盤石でしょう」編集N年末のスポーツ中継では全日本バドミントンと高校バスケのウインターカップも押さえたいところです。※『anan』2023年1月3日‐10日合併号より。取材協力・松原孝臣(by anan編集部)
2023年12月28日Y-3(ワイスリー)の2023-24年秋冬コレクションが発表された。アヴァンギャルドなスポーツスタイルアディダスがスポーツウェアで培ったイノベーションのレガシーと、山本耀司が誇るエレガントにしてアヴァンギャルドな美意識を融合させたウェアを展開するY-3。今季も、ブランドを象徴するブラックカラーを基調にしたモダンなスポーツスタイルを提案する。ボリューミー&アシンメトリーなフォルム特徴的なのは、ふっくらと身体を包み込むダイナミックなシルエットだ。たとえば、キルティング加工を施した中綿入りのスカートは、タイコードで形を調整することで、Aラインをアシンメトリーなルックスに変化させることが可能に。トラックジャケットは袖部分をパフスリーブに仕立て、スポーティーな中にエレガントな要素を溶け込ませた。“ブラシストローク”プリントで躍動感をブラシの筆跡をモチーフにしたグラフィックも特徴的。パファージャケットやベスト、ショルダーバッグなどにあしらわれたこの白黒プリントが、コレクションに躍動的なリズムをもたらしている。カレッジスタイルをアレンジ先シーズンに引き続き、カレッジスタイルのアイテムも多数お目見えした。Vネックのニットベストやバーシティジャケットには、ブラシで荒々しく描いたような「Y3」ロゴをオン。またボトムスにはスリーストライプス入りのバルーンパンツやカーゴパンツを合わせ、カレッジスタイルを、よりカジュアルかつスポーティーにアレンジした。遊び心あふれる新作シューズコレクションに遊び心を加える、斬新なフットウェアにも注目したい。新作「Y-3 GENDO」は、アディダスの人気モデル「スーパースター」をベースとしながら、ソールのTPU プレートを空洞化することでそのアイコニックなルックスにひねりを加えた1足。「Y-3 KYASU」は、プレミアムレザーのアッパーに、コンクリートのようなソールを組み合わせた無骨なモデルだ。
2023年12月26日これまで時代を彩る幾多の日本人ボクサーがいた。そんな中、井上尚弥(大橋ジム)は「日本ボクシング史上最高傑作」との呼び声が高い。世界タイトルマッチ20連勝中。そのうち18戦がKO勝ち。バンタム級で世界4団体の王座統一。今年7月、スーパーバンタム級初戦でWBC、WBOの2団体王座を獲得し、世界4階級を制覇。圧倒的な数字と記録がその称号を物語っている。最強王者が、2階級目の4団体王座統一に挑む!12月26日、井上が新たな歴史を刻もうとしている。東京・有明アリーナで、もう一人のスーパーバンタム級2団体王者マーロン・タパレス(フィリピン)との4団体王座統一戦に臨む。もし勝利を収めれば、バンタム級に続く2階級での4団体王座統一となり、世界で2人目の偉業だ。井上はビッグマッチを前に「圧倒的な強さを見せて勝ちたい。KO決着を見せたい」と自信たっぷりに語る。ボクシングには世界チャンピオンを認定する団体が4つあり、1階級に複数のチャンピオンが存在する。そのため、誰が一番強いのかわかりにくい。そんな疑問に答えるかのように、近年は互いのベルトを賭け、チャンピオン同士の対決が頻繁に行われるようになってきた。井上は2018年5月から昨年末まで約4年7か月をかけて、バンタム級の各団体の世界王者を倒していき、4本のベルトを独占した。4団体統一は世界9人目、すべてKOで王座を奪ったのは初の快挙だった。リング上の井上は「モンスター」のニックネームにふさわしい。桁外れのパワーとスピードで対戦相手をなぎ倒し、観る者の心を震わせる。パフォーマンスや舌戦はせず、デビュー以来、2つの拳のみで強さを表現してきた正統派。いまや世界中から注目されるボクサーだ。相手のタパレスもWBA、IBFのベルトを持つ実力者。好戦的なファイタータイプでパワーがある。スーパーバンタム級に階級を上げてからは、さらに力強さが増している。井上に勝てば世界的な評価が上がるため、タパレスにとっては一世一代の大舞台。過去最高のモチベーションでリングに上がるに違いない。試合は映像配信サービス「Lemino」で無料生配信される。井上が宣言通りのKO勝ちで4本のベルトを手にするのか、それとも……。世界スーパーバンタム級王座統一戦井上尚弥 vs マーロン・タパレス日程:12月26日(火)会場:東京・有明アリーナNTTドコモ 映像配信サービス「Lemino」で独占無料生配信いのうえ・なおや(右)1993年4月10日生まれ、神奈川県出身。現WBC・WBO世界スーパーバンタム級統一王者。元バンタム級史上初4団体統一王者。これまでに世界4階級を制覇。25戦25勝(22KO)。大橋ボクシングジム所属。マーロン・タパレス(左)現WBA・IBF世界スーパーバンタム級統一王者。40戦37勝3敗。もりあい・まさのり1972年生まれ、神奈川県出身。東京新聞運動部記者。ボクシングやオリンピック競技を取材。井上尚弥の対戦相手を取材した著書『怪物に出会った日井上尚弥と闘うということ』(講談社)が好評発売中。※『anan』2023年12月27日号より。写真・山口フィニート裕朗/アフロ文・森合正範(by anan編集部)
2023年12月22日東京オリンピックで日本の選手たちのメダルラッシュに沸き、試合が終われば選手同士が称え合うカルチャーもあって人気を博したスケートボード。その国際大会が日本にやってくる。12月10日~17日、東京・有明コロシアムで開催される「ワールドスケートボードストリート世界選手権2023東京」だ。その名の通り、スケートボードのうち、階段や手すり、スロープなどを再現したコースで行われる「ストリート」が実施される。トップ200人が集結!日本初上陸の世界大会。世界各国を代表する男女約200名が一堂に会する点でも、ハイレベルな勝負が楽しみになるところだが、大会の注目点はもう一つある。この大会がパリオリンピック出場権獲得につながっていることだ。出場権獲得への道のりは実に2年にわたる。2022年6月から2024年1月までの計6大会を「フェーズ1」とし、その成績をポイント化。ランキング上位の男女各44名が来年2月以降の「フェーズ2」に進出する。そしてフェーズ1とフェーズ2の大会での成績によるランキング上位男女各20名がオリンピック出場権を得る(その他開催国枠等あり)。今大会はそのフェーズ1の5大会目にあたる。日本勢にとっては、特に重要な意味を持つ大会だ。フェーズ2に進めるのは各国男女各6名まで、オリンピックは1国あたり各3名までだが、女子は1位の西矢椛を筆頭にベスト10に5名、ベスト20まで数えると8名と上位にひしめいている。いくら上位にいても日本勢で6位以内でなければフェーズ2に進めない=パリへの道が断たれてしまうことになる。一方の男子は5位の白井空良をはじめ20位以内に7名。人数もさることながら、東京オリンピック金メダルの堀米雄斗が現在12位で日本勢4番手に位置している。堀米より上位の選手たちは少しでもポイントを稼いでフェーズ2での争いを有利にしたいところだし、堀米は五輪の「3枠」へ向けてここでランキングを上昇させたいだろう。つまり男女ともに、パリへ向けて確実に成績を残しておきたい大会なのだ。有力選手が数多くいるからこその、激しい国内の代表争いも絡んだ選手たちのパフォーマンスは見逃せない。白井空良(そら)選手東京オリンピックでは予選9位で決勝進出を逃した。その悔しさをばねに成長。今大会で目標とする優勝を達成して手ごたえをつかみ、オリンピックでのリベンジを誓う。堀米雄斗選手東京オリンピックで金メダルを獲得するなど世界の中心に君臨してきた。オリンピック代表争いでは出遅れたが、ここで巻き返し2度目の大舞台への足がかりをつかみたい。西矢 椛(もみじ)選手東京オリンピックでは日本史上最年少となる13歳で金メダル。その後も海外勢としのぎを削りつつ活躍。身長が伸びてもフォームを変えるなど工夫して多彩な技を繰り出す。「ワールドスケートボードストリート世界選手権2023東京」日程:12月10日(日)~17日(日)会場:東京・有明コロシアム準決勝(16日)、決勝(17日)はテレビ朝日系列で放送予定。※『anan』2023年12月13日号より。写真・アフロ文・松原孝臣(by anan編集部)
2023年12月08日