みなさんは、オニダルマオコゼという生き物をご存知でしょうか。海の危険生物として知られており、背びれのトゲに刺されてしまうと死に至ることも…。この記事では、オニダルマオコゼとはどういう生き物なのか、また、刺されてしまった時の対処の仕方についてなど、さまざまな情報をご紹介します。オニダルマオコゼってどんな生き物?刺されると死亡するケースもオニダルマオコゼはオニオコゼの仲間で、体長は最大で40cmほどになります。沖縄県の公式ウェブサイトでは、オニダルマオコゼの特徴をこのように紹介しています。浅いサンゴ礁等にいることが多く、色や形が石や岩によく似ており、じっとして動かないため気づかずに踏みつけてしまうことがある。背びれに棘があり、棘はゴム底の靴を貫通するほど強力。棘の根本に毒のつまった袋がある。沖縄県公式ホームページーより引用オニダルマオコゼは、インド洋や太平洋西部の熱帯域に分布。日本では、奄美大島や小笠原諸島、沖縄周辺の海域に分布しているそう。背びれのトゲに毒があり、その毒はハブの30倍以上なのだとか。トゲに刺されると、激しい痛みやしびれなどを感じ、ひどい時には呼吸困難や血圧低下などの症状を引き起こし、最悪の場合は死亡するケースもあるといいます。オニダルマオコゼに刺されたら、どうすればいい?オニダルマオコゼは普段、岩や石などに擬態しているため、気付かずに踏んでしまいトゲに刺されてしまうことが多いのだそう。岩に擬態したオニダルマオコゼ沖縄県の公式ウェブサイトでは、オニダルマオコゼに刺されてしまった時の対処の仕方を次のように紹介しています。すぐに海からあがる。棘が残っていれば、目に見える大きな棘は取り除く。傷口を清潔に保つ。刺されてすぐであれば、傷口から毒を絞り出すことも有効。痛みを和らげるため、患部を40~45度のお湯につけるやけどしないよう、お湯の温度に気をつける。医療機関で治療を受ける。沖縄県公式ホームページーより引用前述のとおり、オニダルマオコゼに刺されると激しい痛みを感じます。もし刺された場合は、患部を40~45度の熱いお湯につけて、毒を不活性化させると痛みが和らぐのだそう。応急処置を行った後は、病院に行って治療を受けましょう。そもそも刺されないようにするためには、遊泳中に手や足をつく際、オニダルマオコゼがいないかを確認することが大切です。オニダルマオコゼは水族館でも見られる?オニダルマオコゼは、水族館でも見られるようです。オニダルマオコゼ@暖流の旅:条鰭綱 スズキ目 オニオコゼ科 オニダルマオコゼ属.標準体長30㎝.八丈島以南,~インド‐太平洋の岩礁,サンゴ礁域.全身に瘤.胸鰭は大きく遊離軟条は無い.背鰭棘に猛毒. #マリンピア日本海 #新潟 #水族館 pic.twitter.com/pftEDHR5qe — 新潟市水族館マリンピア日本海 (@marinepia) February 2, 2016 【仙台うみの杜水族館】寒い日が続いておりますが、もうすぐ節分。うみの杜にも鬼がやってきます。1/30〜2/3まで大水槽に鬼ダイバーが登場!そして強烈な毒を持つオニダルマオコゼも特別展示いたします #s_uminomori pic.twitter.com/JwsotQjnBO — 仙台うみの杜水族館公式 (@sendaiuminomori) January 29, 2016 オニダルマオコゼに関する、さまざまなことをご紹介しました。前述のとおり、オニダルマオコゼの毒は猛毒でとても危険なので、海で遊ぶ際には十分注意して楽しみましょう。[文・構成/grape編集部]
2020年06月23日