旅行でオレゴン州と国際交流限定価格の海外ツアーからオリジナルの旅行まで旅をプロデュースする株式会社旅工房は、オレゴン州政府と連携したオリジナルツアーを発売しています。同ツアーは、旅工房がオレゴン州政府との連携することにより、通常のツアーでは見ることや立ち入ることもができないポートランドのブルワリーなどを巡るオリジナルツアーとなります。「コーヒー・地ビール・ワイン」を学ぶ体験型の旅オレゴン州政府×旅工房オリジナルツアーの日程は、3泊5日間で、ポートランドで、人とのふれあい・体験を大切にした内容となります。ツアーでは、ポートランドの飲食業界のカリスマ的な存在の有名なRed Gillen(レッド・ギレン)さんと一緒に町を巡りながら、コーヒー、地ビール、ワインなどの試飲やホーランドでの事情や背景、どのように作られているかなどの説明を受けます。(画像はプレスリリースより)【参考】※株式会社旅工房のプレスリリース
2018年06月24日ローカルフードに親しむ、食の革命で注目されるアメリカ・オレゴン州のポートランド。そこで活躍する日本人女性シェフ、田村なを子さんは、食通の間でも人気のカリスマ的存在。とくに日本の和食文化を伝える「Bento」は人気です。先日、横浜で開催されたポートランドフェスタに来日した田村さんに、ポートランドの食事情、子どもたちに伝えたい食について、伺いました。「未来の子どもたちに、安全な食べものを引き継ぎたいんです」ポートランドでレストラン「Chef Naoko」を経営する田村なを子さんが、レストランをオープンさせたのは2007年。以来、地産地消の素材を使った和食を中心にしたナチュラル・オーガニック・キュイジーヌを展開してきました。デルタ航空の機内食も手掛け米国でも人気のシェフです。そんな田村さんが食にこだわるようになったきっかけは、自身がアレルギー体質だったことでした。安心、安全なオーガニック素材を食べることで体質も改善。自分の身体を通して、食をきちんと選ぶことの大切さを知ったことから、食へのこだわりが育っていきました、「ポートランドに住もうと思ったのも、娘の言葉がきっかけでした。当時9歳だった娘が一緒にポートランドに行った時、ここに住みたい!と言ったんです。それくらい、とても気持ちのいい場所に感じられました」親子でスタートしたポートランド生活。そこでまず始めたのは、生産者とのコミュニケーションでした。食通の街、ポートランドでキーワードとなっているのは、“ローカルフード”。つまり地産地消です。先日開催された「ポートランドフェスタ」の仕掛け人でもある、商い創造研究所の松本大地氏は、この街の食の背景について教えてくださいました。「世界でもレストランの多い都市として知られるポートランド。米国には世界中から食材が集まるニューヨークやサンフランシスコのような美食の街がありますが、なかでもポートランドはローカルフードが人気です。地域みんなで地元農家を支える仕組み、CSA(Community Support Agriculture)が根付いているのです」そんな都市で、田村さんが生産者とともにレストランのあり方を考えるようになったのは自然の流れといえるでしょう。田村さんは、地元の生産者のところに通って「どうやって自分の野菜を作ってもらうか?」を考えるところから始めたそうです。「協力していただいている生産者の一人、Ayers Creekのアンソニー・キャロルは、おいしい野菜を作るだけでなく、この街をどんなふうに創っていこうか? というところまで考えています。ですから私も食を通して、どのように和食文化を伝えようか、そんなことを考えながら生産者と一緒に素材作りをしてきました」 生きた食べものをとろうそしてもうひとつ、田村さんがこだわったのは「生きた食べものを届けたい」ということでした。「いきいきと新鮮な食べものは、食べたときに身体にプラスになるエネルギーを持っていると思うんです。食べるということは、生きた植物や動物の命を頂くことですから、目の前の食材に感謝する気持ちも生まれてきます。地元のとれたての野菜や、自然な環境で育てられた鶏、牛、豚。それらは自然食がもつ、食べもの本来の美味しさを持っていますよね。そういう食べものを、できれば子どもたちにも届けたいと思うんです。とくに子どもたちにとってアレルギーの原因となりがちな卵は、自然なものを選ぶようにしています。鶏がどんな餌を食べているか? 餌や育つ環境によって身体への影響も違ってきます」子どもたちのココロを育む、Bento文化を見直そう田村なを子さんがレストラン「Chef Naoko」で提供しているのは、素材にこだわり、手間ひまかけた和食キュイジーヌ。Bentoと呼ばれるお弁当ランチには、色とりどりの野菜やおかずが詰められて、ポートランドっ子にも人気です。そこには子どもを持つママたちにもヒントとなる美味しさがあります。「調理でこだわっているのは、手間ひまかけることを惜しまないということ。だしをとる、というのは和食の基本ですが、例えば野菜の煮物、卵焼きにも、だしを使って作ることで作り手の気持ちが伝わります。日本のお母さんたちも、昔からそうやって子どものお弁当に手間をかけることで、気持ちを伝え、子どものココロを育んできたのではないでしょうか。とくに子どもたちは身体が繊細ですから、言葉にしなくても五感で感じるものがあるはずです」と田村さん。 もちろん忙しいママにとって、お弁当に手間ひまかけるのは大変! かもしれませんが、ちょっと工夫すれば、だし取りは簡単です。前日の夕飯時にちょっと多めにだしを取り冷蔵保存しておけば、翌朝のお弁当にも活用できて便利ですよね。そして何より、色とりどりのおかずをバランスよく詰め込んだお弁当は、日本ならではの食文化。ママたちも、シェフのようなこだわりをもって、お弁当アートを楽しんでみてはどうでしょう。懐石弁当にインスパイアされた、ポートランド発のBentoは目にもおいしい。「料理は作る人から食べる人へのメッセージ。子どもたちの口福と健康を願って、お弁当作りを楽しんでみては」
2016年06月20日