クリント・イーストウッドが『グラン・トリノ』から4年ぶりに俳優として出演する映画『人生の特等席』が23日(金)から日本公開される前に、本作に出演しているジャスティン・ティンバーレイクとエイミー・アダムスがインタビューに応じた。その他の画像本作は、大リーグの伝説的なスカウトとして野球にその生涯を捧げてきた男、ガス(イーストウッド)と、視力が衰えながらも決してそのことを打ち明けようとしない父のために、彼のスカウト道中に付き合うことを決めた娘ミッキー(アダムス)が、旅を通じて絆を回復していく過程を描いた作品だ。劇中では、疎遠になってしまったガスとミッキーの間を、ティンバーレイク演じる元プロ野球選手の青年ジョニーがとりもつ。アダムスは「この映画で描かれているのはいわゆる典型的な父娘関係とは言えないわね。でも、役作りのうえで友達や、撮影現場のスタッフに話を聞いたら、とても多くの人が父と娘の関係について、人生最高の関係にもなり得るし、いちばん大変な関係にもなり得ると考えていることがわかったのよ」と振り返る。以前から顔見知りで、互いの出演作を高く評価していたというふたり。でも何より、彼らにとって、名優イーストウッドとの共演が大きかったようだ。ティンバーレイクが「クリントは、僕らがいる映画界のすばらしさのすべてを象徴している。監督でないにせよ、クリントが1本の映画にその名を刻むのをそばで見ていられるなんてもう……」と言葉を失えば、アダムスは「彼の演技はとにかくすばらしいわ。この映画で彼の演技には胸を打たれた場面が何度もあった」と賛辞をおくる。さらに本作では長年、イーストウッドの下で学んだロバート・ロレンツが監督デビューを飾った。ティンバーレイクは「クリントがこの映画をプロデュースし、ロバートに監督させるための土台を与えているということが重要だ。ロバートはルーキーでも何でもない。自分がやっていること、ストーリーについて、何が正解で、それぞれのキャラクターの見せるべき点はどこかを完全に把握しているんだ。まさに満を持しての監督デビューだったんだよ」という。本作では、イーストウッドを囲むように、映画界で躍進中の若い才能が顔を揃えている。ティンバーレイクが「僕が彼について一番学んだことは、あの年齢で彼はまだ仕事を実に若々しくこなしていること」と語る通り、本作に関わった若い映画人たちは撮影を通じて、イーストウッドから自身の未来につながる大きなものを受け取ったようだ。『人生の特等席』11月23日(金) 丸の内ピカデリーほか全国ロードショー
2012年11月21日クリント・イーストウッドが『グラン・トリノ』から4年ぶりに俳優として出演する映画『人生の特等席』が11月23日(金)から日本公開される前に、イーストウッドが本作を手がけたロバート・ロレンツ監督について語った特別映像が公開された。『人生の特等席』特別映像本作は、大リーグの伝説的なスカウトとして野球にその生涯を捧げてきた男、ガス(イーストウッド)と、年齢を重ね、視力が衰えながらも決してそのことを打ち明けようとしない父のために、彼のスカウト道中に付き合うことを決めた娘ミッキー(エイミー・アダムス)を主人公に、素直になれないままでいる親子が旅を通じて絆を回復していく過程と、父が娘と疎遠になってしまった本当の理由を描いた作品。ロレンツにとって本作は監督初登板戦で、これまではプロデューサーとしてイーストウッドの監督作を支えてきた。そもそもふたりが出会ったのは1995年のこと。イーストウッドが監督と主演を務めた『マディソン群の橋』で助監督を務めたロレンツは、2003年に『ミスティック・リバー』でプロデューサーになり、その後もイーストウッドの映画作りを支えながら、監督デビューを目指して研鑚を積んできた。そんな彼のデビュー戦を支えるために、イーストウッドは約20年ぶりに“俳優のみ”で出演しており「脚本が気に入った。彼の監督デビューにぴったりだ」と太鼓判を押す。かつてイーストウッドは、俳優としてカメラの前に立ちながらドン・シーゲルやセルジオ・レオーネら偉大な映画作家の演出術を学び、映画監督になる準備を積んだ。そしてロレンツ監督は、カメラの後方からイーストウッドの演出術を学び、『人生の特等席』で映画監督になった。ちなみにイーストウッドは特別映像の中で「ロバートはよくやった。才能ある監督だ」と評価している。『人生の特等席』11月23日(金) 丸の内ピカデリーほか全国ロードショー
2012年11月12日メル・ギブソン主演の映画『キック・オーバー』が13日(土)より公開されるのを前に、ギブソンが劇中でクリント・イーストウッドの物まねをするシーンの映像を独占入手した。『キック・オーバー』動画『キック・オーバー』は、マフィアから大金を強奪した主人公のドライバー(ギブソン)が、金さえあれば何でも可能な史上最悪の刑務所“エル・プエブリート”から決死の脱獄を試みる姿を描いたノンストップ・アクション。このほど公開された映像は、大金を盗み取った主人公のドライバーが、マフィアのフランクに再度接触しようと、ある作戦を実行するシーン。フランクに関係するある人物に電話し、相手を信用させるためにドライバーが電話口でクリント・イーストウッドになり切って「会いたい」と話すと、アポ取りが成功するという場面だ。話し方や声色をイーストウッドに似せ、臆することなく物まねする姿はさすが名優といった所。劇中ではカーチェイスや大掛かりなアクションシーンが多いなか、こういった笑える要素もあるようだ。本作は13日(土)より公開。『キック・オーバー』10月13日(土)より新宿バルト9ほか全国ロードショー
2012年10月12日クリント・イーストウッドが俳優として4年ぶりにスクリーン復帰を果たした今秋の注目作『人生の特等席』。このほど、特別予告編がウェブ限定で解禁となり、クリントからの日本のファンに向けたビデオメッセージと感動の予告編が収められた貴重な映像がシネマカフェに到着した。メジャーリーグのスカウトマンとして長年活躍してきた昔気質で不器用な父・ガスと、彼との間にわだかまりを抱える娘・ミッキー。ガスの視力が衰えてしまったことをきっかけに父と娘はスカウトの旅に出るが、ミッキーは過去のある出来事をいまだ忘れられずにいた…。「もう積極的に役は探さない」と俳優業からの実質的な引退を宣言していたクリントの最新作にして、映画監督としての“弟子”ロバート・ロレンツ監督のデビュー作となる本作。今回、届いた映像は、ハリウッド映画界の生ける伝説・クリントから日本のためだけに寄せられた喜ばしいコメントで幕を開ける。予告編の冒頭はクリント・イーストウッド演じるガスが亡き妻の墓に語りかけるシーンが映し出され、重厚な家族のドラマが展開していくことをうかがわせる。さらに、不器用なガスとエイミー・アダムス演じる娘・ミッキーが抱える大きな溝、そして互いの葛藤を爽やかに映し出していく。今回演じたキャラクターをクリントはこう分析する。「ガスは、これまで私が演じてきたいろいろなキャラクターの要素をもっている。『ミリオンダラー・ベイビー』に似たとこがあるし、『グラン・トリノ』には多くの点で似ている。私は自分の年齢層のキャラクターを演じている限りはそこに変化を付けられるし、その性格付けはある程度自然に伴ってくるものだ」と、まさに彼の映画人生、そして彼が生きた82年間の人生を投影した役柄であることを明かしてくれた。家族のドラマを丁寧に描いた本作で、名優クリントは果たしてどんな演技を見せてくれるのか。そして、不器用な父と娘がたどり着く“人生の特等席”とは?『人生の特等席』は11月23日(金・祝)より丸の内ピカデリー3ほか全国にて公開。※こちらの予告編はMOVIE GALLERYにてご覧いただけます。MOVIE GALLERY■関連作品:人生の特等席 2012年11月23日より丸の内ピカデリー3ほか全国にて公開© 2012 WARNER BROS. ENTERTAINMENT INC.
2012年09月19日クリント・イーストウッドが『グラン・トリノ』から4年ぶりに俳優として出演する映画『人生の特等席』が11月23日(金)から日本公開される前に、イーストウッドのコメント付き予告編が公開された。『人生の特等席』予告編本作は、大リーグの伝説的なスカウトとして野球にその生涯を捧げてきた男、ガス(イーストウッド)と、年齢を重ね、視力が衰えながらも決してそのことを打ち明けようとしない父のために、彼のスカウト道中に付き合うことを決めた娘ミッキー(エイミー・アダムス)を主人公に、素直になれないままでいる親子が旅を通じて絆を回復していく過程と、父が娘と疎遠になってしまった本当の理由を描いた作品。このほど公開された予告編は、冒頭でイーストウッドが「日本のみなさんこんにちは、私の最新作『人生の特等席』がまもなく公開を迎えます。お近くの劇場でお楽しみください」と語りかける貴重なコメント映像に始まり、妻を失って孤独に生きてきた仕事ひと筋の男、ガスが妻の墓石に語りかける場面が登場する。野球のスカウトとして自らの人生を捧げ、娘は弁護士として巨大な事務所の共同経営者候補にまでのぼりつめるほどの成功を収めた。しかし、ガスは亡き妻に「娘とうまく話せていない」と打ち明ける。映画は、それぞれが複雑な事情を抱えてきた父と娘が、時に激しくぶつかり、時に“野球選手のスカウト”という共通の目的に向かいあう過程で、互いの人生について考え、それぞれの人生の“特等席”を見出していく様を繊細なタッチで描いており、このほど公開された予告編も登場する俳優たちの演技の微妙なニュアンスまでしっかり堪能したくなる内容に仕上がっている。『人生の特等席』11月23日(金) 丸の内ピカデリーほか全国ロードショー
2012年09月19日自ら監督・主演を務めた『グラン・トリノ』(’08)をもって「もう積極的に役は探さない」と語り、実質的な俳優引退宣言をしていた伝説の映画人クリント・イーストウッド。今年で82歳を迎える彼が俳優としてスクリーンに復帰する最新作『人生の特等席』が、“勤労感謝の日”である11月23日(金・祝)より公開されることがこのたび明らかとなった。大リーグの伝説的スカウトマンとして何十年も活躍してきたガス(クリント)。視力も弱り、年齢による衰えをごまかしきれないものの引退するつもりのない彼に対し、アトランタ・ブレーブスのフロントは疑問をもち始める。苦しい立場に追い込まれているガスを助けられるかもしれない人物は唯一の家族である娘・ミッキー(エイミー・アダムス)。良好とは言えない関係の2人だったが、ミッキーがスカウトに同行することをきっかけに、お互いを見つめ直すようになり――。『ミリオンダラー・ベイビー』、『グラン・トリノ』などで世界中に深い感動を刻み込んだクリントが俳優として最後(?)に選択したのは、『マディソン郡の橋』以来、17年に渡り彼から映画作りを学んだロバート・ロレンツ監督作。『グラン・トリノ』撮影中のデトロイトで監督をやりたいという希望を伝えたロレンツ監督に、クリントは唯一彼の“弟子入り”を認めたそう。「監督という仕事を学ぶのに彼以上の師匠はいないよ。私はとにかく何でも吸収した。クリントはいい意味でとても昔かたぎで、映画の事をほかの誰よりも理解している」と師匠について語るロレンツ監督。クリントは撮影中、見守るようにモニターを見つめていたという。「とにかく完璧に準備した。一瞬でも迷いは見せられなかった。撮影が始まってある時点まで彼(クリント)は私を観察していて、力を見極めようとしているのを感じたよ」と緊張感のある現場だったことを明かす。愛弟子のため、映画の魂を引き継ぐためにスクリーンに戻ってきたクリント。本作で4年ぶり、そして、自身の監督作以外では『ザ・シークレット・サービス』(’93)以来、実に19年ぶりとなる俳優復帰。“映画に生涯を捧げる男”が、いかにして“野球に生涯を捧げる男”を演じ上げるのか?伝説の俳優、クリント・イーストウッドの復帰作に期待が高まる。『人生の特等席』は11月23日(金・祝)より丸の内ピカデリー3ほか全国にて公開。■関連作品:人生の特等席 2012年11月23日より丸の内ピカデリー3ほか全国にて公開© 2012 WARNER BROS. ENTERTAINMENT INC.
2012年08月29日近年は映画監督として活動していたクリント・イーストウッドが『グラン・トリノ』から4年ぶり、自身の監督作以外では『ザ・シークレット・サービス』から19年ぶりに俳優として出演する映画『人生の特等席』が11月23日(金)から日本公開されることが決定した。セルジオ・レオーネやドン・シーゲルら偉大な映画作家の下で俳優のキャリアを積み、そこで学んだことを基に1971年に映画監督としても活動を始めたイーストウッドは現在、世界屈指の映画作家として多くのファンを抱え、高い評価を集めているが、近年では「積極的に役は探さない」と実質的な俳優引退宣言をしていた。しかし、イーストウッドの下で製作としてキャリアを積み、そこで学んだことを基に2012年に監督デビューを果たすロバート・ロレンツの作品で“俳優イーストウッド”が再びスクリーンに登場する。本作でイーストウッドが演じるのは、大リーグの伝説的なスカウトとして野球にその生涯を捧げてきた男、ガス。彼は年齢を重ね、視力の衰えと戦いながら、良好な関係とは言えない娘ミッキー(エイミー・アダムス)の助けをかりて、人生を見つめなおし、疎遠になっていた娘との関係を修復していこうとする。「監督という仕事を学ぶのに彼以上の師匠はいないよ。私はとにかく何でも吸収した。クリントはいい意味でとても昔かたぎで、映画の事を他の誰よりも理解している」というロレンツ監督は、「とにかく完璧に準備した。一瞬でも迷いは見せられなかった。撮影が始まってある時点まで彼(イーストウッド)は私を観察していて、力を見極めようとしているのを感じたよ」と振り返る。世界屈指の映画作家であり、現在も圧倒的な人気を誇る俳優でもあるイーストウッドは、82歳になった現在、どんな役を演じ、どんな演技を見せるのか? 全映画ファンが期待せざるをえない本作は11月に日本公開される。『人生の特等席』11月23日(金) 丸の内ピカデリーほか全国ロードショー
2012年08月29日1992年に製作され、米アカデミー賞4部門に輝いたクリント・イーストウッド主演・監督作『許されざる者』が、日本映画として新たに製作され、渡辺謙が主演を、『悪人』の李相日が監督を務めることが発表された。その他の写真巨匠イーストウッド監督の名作を、『硫黄島からの手紙』でイーストウッド監督とタッグを組んだ渡辺謙主演でリメイクする巨大プロジェクトがスタートする。物語の骨格はそのままに、舞台を19世紀の北海道に変更し、かつては江戸幕府の残党として京都中にその名を轟かせるも、二度と刀を持たないと誓った男・釜田十兵衛(渡辺)が辿る数奇な運命と、暴力の連鎖を描き出す。オリジナルでイーストウッドが演じた役を渡辺が、モーガン・フリーマンの役を柄本明が、ジーン・ハックマンの役を佐藤浩市が演じる。渡辺は本プロジェクトについて「映画界での父とも思っているクリントの代表作をリメイクするのは、大きな挑戦になります。李監督と共に北海道の大地と格闘しながら、僕たちなりの『許されざる者』を積み上げていきたいと思っています」と語り、李監督は「西部劇の傑作と言われるオリジナル作品。そしてなによりも、尊敬してやまないクリント・イーストウッドという類まれな映画人に立ち向かえる機会を得られたことに、興奮と喜びはもちろん、怖れすら抱かざるえません。この作品の根底に流れるテーマは、未だ暴力の連鎖を断ち切れない現代の我々に深く突き刺さります。自分は正しいと疑いなく胸を張る人間よりも、迷いや贖罪を抱え、正しくありたいと葛藤する人間に寄り添えるもの……、そんな映画を目指していければ、と考えています」と意気込みを語っている。本企画は2011年5月に立ち上がり、同年11月にはイーストウッド監督のOKも出たことから、脚本執筆が開始された。イーストウッド監督は本企画について「『硫黄島からの手紙』で濃密な仕事をした私の良き友人である渡辺謙氏と李相日監督が、この度、日本の『許されざる者』制作にあたり、タッグを組むと聞いて大変光栄に思います」と述べている。撮影は9月中旬より11月下旬まで全編北海道ロケで行われ、来年秋にワーナー・ブラザース映画の配給で全国公開される。『許されざる者』2013年秋、全国ロードショー『許されざる者〈1992年〉』ブルーレイ 2500円(税込)DVD 1500円(税込)ワーナー・ホーム・ビデオ
2012年08月20日名優にして巨匠クリント・イーストウッドが西部劇にオマージュを捧げ、1993年にアカデミー賞9部門ノミネート、最優秀作品賞ほか4部門に輝いた名作『許されざる者』が日本映画として生まれ変わる!『フラガール』、『悪人』の李相日監督が自ら持ち込んだ企画を実現、国際派俳優・渡辺謙を主演に迎えて同名映画にて日本時代劇を制作することが決定した。『荒野の用心棒』に代表されるマカロニ・ウエスタンで一時代を築いたイーストウッドが自らの師にオマージュを捧げるために作り上げた“最後の西部劇”『許されざる者』。銃を捨て、幼い子供たちと密かに暮らしていた老ガンマンが、賞金稼ぎのために再び銃を取る姿を描き、当時無冠であった彼は4冠を獲得した。本作に感銘を受けた李監督は、昨年配給元であるワーナー・ブラザーズに日本版の企画を持ち込み、半年後に本国後より許可が下りてすぐに執筆を開始。今年6月に製作の最終決定が下りた。自身初の時代劇として挑む本作では、幕府崩壊後の明治時代初期、北海道を舞台に、江戸幕府側の残党・釜田十兵衛が再び刀を取り戦いに身を投じる姿を描く。黒澤明監督の名作『用心棒』を西部劇に変えた『荒野の用心棒』、さらにそれにオマージュを捧げた三池崇史監督の『スキヤキ・ウエスタン ジャンゴ』と、相思相愛の関係にある時代劇と西部劇。その決定打となる今回の一大プロジェクトにふさわしい主演キャストに抜擢されたのが、『硫黄島からの手紙』でイーストウッド監督とタッグを組んだ経験のある渡辺さん。オリジナル版でイーストウッドが演じた役を渡辺さんが演じるほか、相棒モーガン・フリーマンの役に柄本明、そしてジーン・ハックマンの役に佐藤浩市という日本映画界を代表する演技派3人が揃った。この映画化決定に、当のイーストウッド監督からは「『硫黄島からの手紙』で濃密な仕事をした私の良き友人である渡辺謙氏と李相日監督が、このたび、日本の『許されざる者』製作にあたり、タッグを組むと聞いて大変光栄に思います」と喜びのコメント。巨匠から背中を押される形となった李監督は、「自分は正しいと疑いなく胸を張る人間よりも、迷いや贖罪を抱え、正しくありたいと葛藤する人間に寄り添えるもの…、そんな映画を目指していければ、と考えています。西部劇の傑作と言われるオリジナル作品。そして何よりも、尊敬してやまないクリント・イーストウッドという類まれな映画人に立ち向かえる機会を得られたことに、興奮と喜びはもちろん、怖れすら抱かざるを得ません」と並々ならぬ喜びを表す。そして、大役に抜擢された渡辺さんは「映画界での父とも思っているクリントの代表作をリメイクするのは、大きな挑戦になります。李監督と共に北海道の大地と格闘しながら、僕たちなりの『許されざる者』を積み上げていきたいと思っています」と力強い意気込みを寄せている。本作の撮影は、9月中旬より11月下旬まで全編北海道ロケで行われ、2013年秋に公開予定。ウエスタンにインスパイアされた映画魂を、どのように日本映画として蘇らせるのか?続報を待ちたい。『許されざる者』は2013年秋、全国にて公開。「許されざる者」Blu−ray価格:2,500円(税込)「許されざる者」DVD価格:1,500円(税込)発売元:ワーナー・ホーム・ビデオ発売中■関連作品:許されざる者 (2013) 2013年秋、全国にて公開
2012年08月20日昨年末から制作中と伝えられていた、クリント・イーストウッドの家族が出演するリアリティ番組が5月から全米で放映されることが決定した。アメリカのエンターテインメント専門局「E!」が放映する番組は「Mrs. Eastwood & Company」というタイトルで、イーストウッド夫人のディナと娘2人(義理の娘で18歳のフランチェスカと15歳のモーガン)、ディナがマネジメントを手がける南アフリカ出身の6人組の男性グループ「Overtone」を中心にした内容になる。ディナは「私にとって家族よりも大事なものなんてありません。視聴者の方々は私たちの暮らしぶりや、型破りな物事の進め方に驚くかもしれませんが、きっと『Overtone』のことも大好きになってくれるでしょう」と、ちゃっかりグループの宣伝を交えたコメントを発表している。番組は30分放映で、5月20日(現地時間)から全10回にわたって放映。一家の主、クリントもカメラの前を横切る程度に顔を出す予定だという。(text:Yuki Tominaga)© FameFlynet/AFLO■関連作品:J・エドガー 2012年1月28日より全国にて公開© 2011 WARNER BROS. ENTERTAINMENT INC.■関連記事:ジョージ・クルーニー、ケヴィン・ベーコンらがL.A.で1日限りの朗読劇に出演ナオミ・ワッツがダイアナ元英国王太子妃の伝記映画に主演C・イーストウッド、スーパーボウル中継で放映の出演CMにオバマ支援の意図はなし8割が「いままでのレオと違う!」『J・エドガー』試写会アンケート発表!レオ様、チャリティ・オークションにプレミア&パーティに同席できる権利を出品
2012年03月15日クリント・イーストウッドが、5日(現地時間)に開催されたアメリカのプロフットボールリーグ(NFL)の王者決定戦「スーパーボウル」のハーフタイム時に放送されたTVCMの出演料を全額寄付したと公表、内容に政治的意図はないことを強調した。同CMは、内容が政治的だとして放送直後から物議を醸していた。イーストウッドが出演したのは自動車メーカー「クライスラー」の2分間のイメージCMで、自動車産業の中心であるデトロイトの街と、産業の不振に苦しみながらも復活を目指す人々の様子を映す映像にイーストウッド本人の映像とナレーションが被せられる。「ハーフタイムだ。両チームはロッカールームに戻って、後半戦に勝つために何ができるか話し合っている」。続けてイーストウッドは「彼らはほとんど全てを失った。だが、私たちは一つになった。いま、モーターシティ(デトロイト)は再び戦っている。そう、アメリカもハーフタイムだ。我々の後半戦はいま、始まろうとしている」と語りかける。アメリカではこのCMが、今秋の大統領選挙で二期目の当選を目指すオバマ大統領を支持する内容だと指摘する声が一部から上がった。イーストウッドはこれに対して、「私はオバマ氏と政治的なつながりは全くない。CMは、雇用の増加とアメリカの精神についてのメッセージで、どんな政治家でも賛成する内容だと思う」とFox Newsに反論。「私は現時点で支持する政治家はいない。クライスラーはこのCMに自動車を登場させていない。このCM出演で彼らからもらったものは全てチャリティに寄付した。オバマでも誰でも、政治家がこのCMのスピリットに賛同したいならば、そうすればいい」と語った。高視聴率を誇るスーパーボウルのTV中継では、ハーフタイム中に放映されるCMの注目度も高く、ベールに包まれた新作映画のCMなどが登場することもある。(text:Yuki Tominaga)© Press Association/AFLO■関連作品:J・エドガー 2012年1月28日より全国にて公開© 2011 WARNER BROS. ENTERTAINMENT INC.■関連記事:8割が「いままでのレオと違う!」『J・エドガー』試写会アンケート発表!レオ様、チャリティ・オークションにプレミア&パーティに同席できる権利を出品レオ×イーストウッド×ナオミ・ワッツが激論!『J・エドガー』超レア座談会<後編>いよいよ決戦!アカデミー賞候補発表『ヒューゴ』VS『アーティスト』の一騎打ち?レオ×イーストウッド×ナオミ・ワッツが激論!『J・エドガー』超レア座談会<前編>
2012年02月08日レオナルド・ディカプリオが主演を務めるクリント・イーストウッド監督の最新作『J・エドガー』が28日(土)から日本公開される前に本作のモニター試写会が行われ、イーストウッド作品を支持する観客がひと足早く、作品を観賞した。その他の写真映画は、1924年にFBIの前身である捜査局(BOI)の長官に任命され、後に連邦捜査局(FBI)の初代長官に就任。1972年に亡くなるまで8人の歴代米国大統領に仕えながら犯罪撲滅に務める一方で、その捜査手法や謎めいた私生活が物議をかもしたジョン・エドガー・フーパーの半生を、実話を基に描いた作品。これまで数々の傑作を発表してきたイーストウッド監督の新作だけあり、モニター試写会にはこれまでのイーストウッド作品が好きだという観客が来場。上映後のアンケートでは、そのほとんどが「これまでのイーストウッド作品に匹敵する完成度」と回答しており、「エドガーは悪人としての印象が強かったが、誰もが抱える人間としての苦悩や日々の幸福があったのだと思った」「強い信念を持つ人物が描かれている点がイーストウッド監督らしい」「J・エドガーという人物を知らなかったが、先入観なく観ても興味深い人物だった」「エドガーの若いときから晩年までを演じたディカプリオが素晴らしかった。なぜアカデミーにノミネートされなかったのか不思議でならない」などの感想が寄せられた。本作の主人公エドガー・フーバーは、米国史にその名を刻む人物だが、日本の観客にとってはなじみがあるとは言い難い。しかし、アンケートでは多くの観客が“エドガーの人物像や表と裏の顔”ではなく、“エドガーと副長官、そして母との人間関係のドラマ”が『J・エドガー』の魅力だと回答しており、本作は米国史の知識がない観客でも楽しめる普遍的な人間ドラマに仕上がっているようだ。『J・エドガー』1月28日(土) 丸の内ピカデリーほか全国ロードショー
2012年01月26日クリント・イーストウッドがレオナルド・ディカプリオを主演に迎え、半世紀にわたって“影の独裁者”としてアメリカを牛耳った初代FBI長官ジョン・エドガー・フーバーの実像に迫った『J・エドガー』。レオ&イーストウッド監督、さらにフーバーの部下のクライド・トルソンを演じたアーミー・ハマー、同じく部下のギャンディに扮したナオミ・ワッツ、脚本を手がけたダスティン・ランス・ブラックが顔を揃えての異色の座談会の模様をお届け!後編となる今回は、劇中のキャラクターたちの強く結びついた、そして時にいびつにすら映る関係性をどのように捉え、演じたのかをレオたちが語り合い、さらにイーストウッド監督が自らの“現在”について語り明かす。――レオは本作のフーバー役だけでなく、ハワード・ヒューズ(『アビエイター』)、さらにはセオドア・ルーズベルト(『The Rise of Theodore Roosevelt』)など歴史的な人物を演じていますが、そうした歴史的人物に特に惹かれる理由は?レオ:ランスが以前こう言ったんだ。「もし僕らがフーバーを始めとした人たちのこと、彼らを突き動かした動機、彼らの政治的な野心をより深く理解することができれば、そこから学べることもあるし、彼らの築き上げた歴史から教訓を得ることができると思う」とね。この映画でも決して彼の全てを描き上げているわけじゃない。ただ、大事な事実は、彼が20世紀のアメリカで最も強力な男でありながら、母親の下で40年間も一緒に暮らしていた男だったということなんだ。彼は常に母親に政治的アドバイスを求めていた。ここの母子には――ワシントンでフーバー家の名を挙げてやろうとする母の願望――野心があった。その結果、若き天才だったフーバー青年は大いなる野心を抱いたんだ。そして実際にアメリカを変え、いまもって尊敬され、恐れられるFBIまで作り上げたわけだけど、それでも彼は“マザコン”だったんだ。情緒的に非常に抑圧された男で、自己表現ができる唯一の手段が仕事しかなかったんだ。そして、この国の変化に対応することが出来なかった。僕は役者として、こうしたリサーチをするのがとても好きなんだ。ワシントンに行って、彼を知る人に取材することで僕なりのベストを尽くして彼を理解し、その人物像を捉えようとした。僕にとって映画作りの醍醐味の半分はこうしたリサーチにあるんだ。――この映画ではフーバーとトルソンの複雑な関係にも着目しています。アーミー:トルソンに関していえば、クライドが常にフーバーと一緒にいたり、時として彼がフーバーに対して熱くなったり、冷めたりする。その理由は、この2人の間にあるのが“ラブストーリー”だからなんだ。でも最初に脚本を読んだときには、僕はこのラブストーリーの部分が理解できなかったんだよ。トルソンがフーバーと常に行動を共にしている理由が分かっていなかったんだ。逆にフーバーがトルソンを常にそばに置いていた理由や、なぜトルソンがそばにいることが危険なのかは分かっていたけど、トルソンがなぜフーバーから離れなかったのかは飲みこめなかったんだよ。でもその後、キャスティングのフィオナ・ウィアーや友人たちととても実りの多い話を幾度となく重ねる中で、2人の複雑な関係がよりクリアに理解できるようになったんだよ。そうしたら、どんどんトルソンというキャラクターのことで頭がいっぱいになっていったんだ。フーバーというのは色々な逸話と側面があった人物だった。レオはその点に関し、素晴らしい演技を見せてくれたと思っているよ。――フーバーとトルソンがケンカをするシーンでは、過去のイーストウッド作品から見ても、非常に型破りと言える演出があったと聞きましたが…。アーミー:ああ、あのシーンについては、セットの中で「絶対に笑わない」という空気が流れていたよ。ホテルの一室でのケンカのシーンだった。クリントは僕らにどう演じてほしいかを目の前で実演することにしたんだ。そこで、クリントと彼の仲間で「ローハイド」以来の付き合いがあるバディ・ヴァン・ホーンが実際にお手本を見せてくれたんだ。イーストウッド:彼とはユニバーサルとの契約があった1953年から共演してきた仲なんだ。アーミー:それで、僕らの前で2人が実演してくれたんだ。クリントはゆっくりと僕らのところにやって来て「よし、これは非常に重要なシーンだと思う。だからこのケンカについてはこんな風にやってほしい」と言って、実際にやって見せてくれた。しかも2人とも泣き叫びながら、床の上を転がり回って揉み合っていたよ。実演を終えて、ホコリを払い落としながら立ち上がったクリントから「こんな感じでよろしく」と言われて、僕らは「はい、仰せのままに」という感じだったよ(笑)。――70代、80代になっても新たな、そしてクオリティの高い作品を次々と生み出していますが、歳をとるということと仕事への情熱の関係は?イーストウッド:年を取ることについては、いまのところいい感じだよ。順調だと思う。若いうちがピークだと言われる社会で暮らしているせいで、多くの人が後悔を感じているけれど、本当は人生の最盛期なんて人それぞれなんだよ。私の場合は…レオ:いまがまさにそうだね。イーストウッド:そう…いまがそうだ。ある特定のことについては昔よりもいまの方がより上手くいっているんだよ。それ以外のことは昔の方が良かったのかもしれないけれどね。レオ:第三者の視点から言わせてもらえば、クリントは本当にすごいよ。もし彼が監督をしていなかったとしても、きっと役者をしたり、映画音楽を作曲していると思うんだ。クリントの仕事の対する熱意は見ている僕らにとって驚くべきものだし、実際、とても刺激になっているんだよ。イーストウッド:忙しくしているのはいいことだと思うんだ。みんな早く引退したがるけどね。新聞で読んだんだが、ヨーロッパではリタイアする年齢を67歳かそこらにしようという話があるようなんだ。その昔、彼らが退職基金やそれに関連することを始めた頃の平均年齢は70歳か60歳だったのにね。ところがいまじゃ急に80歳になってしまった。やれやれ、しかも私はその80歳も超えてしまったよ(笑)。――別の作品で再び、俳優としてあなたの姿をスクリーンで拝見できそうだと聞いています。いま、再び俳優として現場に立つことは、あなたにとってどのような意味を持つのですか?イーストウッド:いろいろな意味があると言えるだろうね。退屈になったからとも言えるかもしれない(笑)。いや、実際には素材次第なんだよ。1970年に初めて監督をやったときに「いつか役者を辞めたならば、カメラの向こうに立って監督だけをするかもしれない」と言ってたんだが、どうも辞めることができないんだ。何しろ僕に役柄をオファーしてくる人がいるものだからね。たまに気難しい老人の物語の話が浮上すると「イーストウッドに頼んでみよう」となるのさ(笑)。だから、これから先もどうなるのか分からないよ。自分がやることで光る素材ならば、それは最高の映画になるかもしれない。でも自分ではないほかの人の方がより一層輝く場合もあるんだ。もしくは素材も良くて自分にもピッタリ合う場合もある。だからやる気になるかどうかは自分で判断しないとね。隠居して孫の世話をしたり、公園のベンチに腰掛ける姿なんてダーティ・ハリーには似合わない。監督として、俳優として“最盛期”を若い映画人たちに見せつけてほしい。『J・エドガー』は1月28日(土)より全国にて公開。■関連作品:J・エドガー 2012年1月28日より全国にて公開© 2011 WARNER BROS. ENTERTAINMENT INC.■関連記事:いよいよ決戦!アカデミー賞候補発表『ヒューゴ』VS『アーティスト』の一騎打ち?レオ×イーストウッド×ナオミ・ワッツが激論!『J・エドガー』超レア座談会<前編>ディカプリオ×イーストウッドが初タッグ『J・エドガー』独占試写会に30組60名様ご招待J・クルーニー、レオ、ブラピの3大スター対決!ゴールデン・グローブ賞候補が発表これがレオ様!?悲願のオスカー獲得を狙う、究極の“変身後”を公開
2012年01月26日レオナルド・ディカプリオが主演を務めるクリント・イーストウッド監督の最新作『J・エドガー』が28日(土)から日本公開される前に、本作についてイーストウッド監督が語る特別映像が届いた。『J・エドガー』特別映像映画は、1924年にFBIの前身である捜査局(BOI)の長官に任命され、後に連邦捜査局(FBI)の初代長官に就任。1972年に亡くなるまで8人の歴代米国大統領に仕えながら犯罪撲滅に務める一方で、その捜査手法や謎めいた私生活が物議をかもしたジョン・エドガー・フーパーの半生を、実話を基に描いた作品。俳優の魅力を最大限に引き出し、圧倒的なクオリティと凄みを備えた傑作を次々と発表し続けるイーストウッド監督の新たな題材は、前世紀の米国史と光と影を背負う人物のひとり、ジョン・エドガー・フーバーだ。彼は長期に渡って活動しただけあり、その名は多くの人に知られているが、イースウッド監督も多くの人と同様に「彼についてあまり知らなかった。謎が多い人物だからね」という。果たして彼はどのような人物なのか? イーストウッド監督は事前にリサーチを行い、生前のフーバーに会ったことのある人への聞き取りも行ったそうだが「立場によって彼の見方は違う」と振り返る。「彼を映画で描き、脚本家が集めた本を全部読んだ後でさえ、私には彼がまだ“謎の男”に思える」と語るイーストウッド監督は、ディカプリオとどのような“フーバー像”を創り上げたのか? 映画ファンでなくとも気になるところだ。『J・エドガー』1月28日(土) 丸の内ピカデリーほか全国ロードショー
2012年01月24日レオナルド・ディカプリオが主演を務めるクリント・イーストウッド監督の最新作『J・エドガー』の日本版ポスターが公開され、イーストウッド監督のコメントが届いた。その他の写真映画は、1924年にFBIの前身である捜査局(BOI)の長官に任命され、後に連邦捜査局(FBI)の初代長官に就任。72年に亡くなるまで8人の歴代米国大統領に仕えながら犯罪撲滅に務める一方で、その捜査手法や謎めいた私生活が物議をかもしたジョン・エドガー・フーパーの半生を実話を基に描いた作品。イーストウッド監督は圧倒的なスピードで新作を発表し、その多くが極めて高い完成度を誇る現代最高の映画作家のひとりで、多くの企画や脚本が寄せられているはずだ。その中でイーストウッド監督が新作の題材として選んだのが実在のFBI長官の半生を描いた大作だ。フーパーが長官を務めていた時代を生きたイーストウッド監督だけに、何かしらよせる想いがあることが予想されたが、意外にも「私は彼についてあまりよく知らなかった」と語る。監督は本作を「これは人間関係を描いたストーリーなんだ。フーパーと、彼をめぐるあらゆる人々との親密な絡み合いが描かれている」と説明。さらに「これが単なる伝記映画だったら、私はやりたいと思わなかっただろうね。私は人間関係を描く映画が好きなんだよ」とコメントしている。近年でも、ラグビー南アフリカ代表の実話を基にした『インビクタス/負けざる者たち』や、太平洋戦争を日米双方の視点で描いた『父親たちの星条旗』『硫黄島からの手紙』など、実際にあった出来事をベースに映画を発表してきたイーストウッド監督だが、確かにいずれの作品も“物語”だけでなく、そこでの人間関係や、事件の背後にひそむ巨大な力、どんな事件にも内在している普遍的な真理や不条理を描き観客を圧倒的してきた。日本の観客にとって、フーパー長官はなじみの薄い人物かもしれないが、イーストウッド監督のコメントの通り、『J・エドガー』は観客が米国史の予備知識がなくとも向き合える“人間関係を描く映画”に仕上がっているようだ。『J・エドガー』2012年1月28日(土) 丸の内ピカデリーほか全国ロードショー
2011年12月02日クリント・イーストウッド監督待望の最新作『J・エドガー』の予告編がこのほど公開になり、主演のレオナルド・ディカプリオ演じる実在の人物ジョン・エドガー・フーパーの姿がお披露目された。『J・エドガー』予告編映画は、1924年にFBIの前身である捜査局(BOI)の長官に任命され、後に連邦捜査局(FBI)の初代長官に就任。72年に亡くなるまで8人の歴代米国大統領に仕えるながら犯罪撲滅に務める一方で、その捜査手法や謎めいた私生活が物議をかもしたジョン・エドガー・フーパーの半生を実話を基に描いた作品。ディカプリオのほか、ナオミ・ワッツ、ジュディ・デンチ、ジョシュ・ルーカスらが出演し、『ミルク』でアカデミー賞を受賞したダスティン・ランス・ブラックが脚本を執筆。そのほか、撮影のトム・スターン、編集のジョエル・コックス、プロダクション・デザインのジェームズ・J・ムラカミら『グラン・トリノ』『チェンジリング』『インビクタス/負けざる者たち』などを手がけてきたイーストウッド常連スタッフが顔を揃えている。このほど公開された予告編では、ディカプリオ演じるJ・エドガーのナレーションと陰影に富んだ映像によって、彼の半生が次々に展開。自らの正義を信じ、米国の治安を守るために駆け足で権力の階段を駆け上がるも、常に多くの問題を抱え、母の愛に干渉され続けながら、その一生をまっとうした彼の姿がテンポよく描かれている。イーストウッド監督は、過去にも20世紀を代表する音楽家でジャズ・ミュージシャンのチャーリー・パーカーを主人公にした『バード』や、映画監督ジョン・ヒューストンをモデルにした『ホワイトハンター ブラックハート』、太平洋戦争を戦った栗林忠道陸軍大将を主人公にした『硫黄島からの手紙』など、史実を題材にした作品を発表しており、最新作『J・エドガー』も多くの映画ファンの注目を集めることになりそうだ。『J・エドガー』2012年1月28日(土) 丸の内ピカデリーほか全国ロードショー(C) 2011 WARNER BROS. ENTERTAINMENT INC.
2011年11月11日レオナルド・ディカプリオがクリント・イーストウッド監督とのタッグでFBIの初代長官の半生を演じる『J・エドガー』(原題)が来年1月に公開されることが決定。これまで3度にわたってオスカー候補に名を連ねてきたレオの悲願のアカデミー賞受賞に期待がかかる。1924年にアメリカ連邦捜査局(FBI)の初代長官に任命され、1972年に亡くなるまで半世紀近くにわたってアメリカの法の番人の長として君臨したジョン・エドガー・フーバー。彼の禁断の半生をイーストウッドが描き出す。フーバー氏はカルビン・クーリッジからリチャード・ニクソンまで8代の大統領に仕え、FBIを現在のような巨大な影響力を持つ組織へと発展させた。長官として比類なき権力を誇る彼は、歴代の大統領からさえも畏怖と非難と崇拝の対象として見られたという。その一方で、彼にはそのキャリア、そして人生さえも失いかねないある秘密が…。最も恐れられ、アメリカを支配した男の全てが暴き出される。今回、解禁となった劇中の写真では、人々とマイクに囲まれた公聴会のような場面で険しい表情で答弁するレオの姿が。いわゆる純粋な正義の味方とは言い切れない複雑な内面を持った主人公の半生を、レオはどのように演じきったのか?『ギルバート・グレイプ』でのアカデミー賞助演男優賞ノミネート以来、『アビエイター』、『ブラッド・ダイヤモンド』と主演男優賞候補に名を連ねてきたが、巨匠イーストウッドとのコンビで悲願のオスカー獲得なるか?また、『21グラム』のナオミ・ワッツが長年、フーバーの秘書を務めたヘレン・ガンディーに扮し、彼の過保護な母親をジュディ・デンチが演じるなど、共演陣にも実力派俳優が並ぶ。劇中、FBIのイメージを覆す事件として伝説の飛行士・リンドバーグの息子の誘拐事件が描かれるが、『かぞくはじめました』のジョシュ・ルーカスがリンドバーグ役を好演している。脚本を手がけるのは、同性愛者の公民権獲得と地位向上に尽力した政治家ハーヴィー・ミルクの半生を描いた『ミルク』でアカデミー脚本賞を受賞したダスティン・ランス・ブラック。撮影、美術、衣裳などのスタッフにはイーストウッド作品の常連が顔を揃えている。誰もが知るFBIを作り上げた男の素顔とは――?全米では11月9日より公開となり、先述のレオはもちろんのこと、作品賞や監督賞などでもオスカーの期待が高まる。『J・エドガー』(原題)は2012年1月28日(土)より全国にて公開。■関連作品:J・エドガー (原題) 2012年1月28日より全国にて公開© 2011 WARNER BROS. ENTERTAINMENT INC.
2011年09月26日毎回、全く異なるテーマ、作風の作品を世に送り出しつつ、そのいずれも「これぞイーストウッド!」と唸りたくなるような独自の世界観を見せるクリント・イーストウッド。彼は最新作『ヒア アフター』のテーマを「愛、喪失、そういったものに人がどう対処するかということ」と明かす。“ヒア アフター(=死後の世界)”の存在から、逝ってしまった人々、そして己の生に向き合う登場人物たちの姿を通じて80歳の彼は何を感じたのか?大津波に遭遇し、臨死体験をしたジャーナリスト、かつては霊能力者として活躍したが、死者との対話に疲れいまはひっそりと暮らす男、そして双子の兄を事故で亡くし、もう一度彼との会話をしたいと霊能力を訪ね歩く少年。直接的、間接的に“死”に直面した3人の人生が少しずつ交差していく。『ラストキング・オブ・スコットランド』、『クィーン』といった近年の名作を手掛けてきたピーター・モーガンの手による脚本をイーストウッドはこう解説する。「3つの異なるストーリーがあり、たくさんの要素を含んでいた。それぞれのストーリーには克服すべき障害がある。死から始まるストーリーもあった。映画は臨死体験から始まり、人はそこから何かを学ぼうとするんだ。マリー(セシル・ドゥ・フランス)というキャラクターの場合、彼女はほかの人々の臨死体験と、その影響を知ろうとする。というのも、ある意味で彼女の人生がそれによって悪い影響を受けているからだ。次に、兄を亡くした少年は、兄なしでは途方に暮れてしまい、兄と何らかのつながりを求めようとする。そしてマット・デイモンが演じるジョージは、どこにも進めなくなってしまっている。彼の人生はずっと、死後の世界が見えるという能力に縛られてきた。難しい部分は、それぞれのストーリーにある混乱を検証し、泥沼からの出口を見つけようとすることだね」。毎回、テーマが異なるイーストウッド作品においても明らかに異色の題材を扱った本作。その意外性について監督自身はどう考えているのだろう?「意外性があるというのは、私が故意にそうしているのか、年をとってきた過程で自然にそうなってきたのかは分からない。私は映画製作を長い間やってきたので、必然的にそれまでにやったことのない題材に手を伸ばし、探し始めるわけだ。歴史上には、自分が以前作った映画をリメイクする監督たちがいることは知ってるが、私は自分がそれに耐えられるかどうか分からないな。というのは、いったんストーリーが世に出れば、それがそのストーリーのあるべき姿なわけだ。俳優を変えて、別の解釈でそれを作ることはできるだろうし、それは前作よりもよくなるかもしれないし、よくならないかもしれない。だが、私にとっては、いったんひとつの映画を作り終えたら、それはそこで終わり。何か別のものに進むものなんだよ」。今回、“死後の世界”を物語の軸に据えたことで、否応なしに監督自身も死後というものについて否応なしに考えさせられたのでは?「それについて考えずにいることも可能だとは思うけど、考えないといけない。それが存在すると想像しないといけない。だが、それはどのストーリーでも同じだ。ありそうにない状況にでも自分を置いてみないといけないんだ」。“映画製作者”としての立場でそう語るイーストウッド。劇中にはニセモノの霊能力者たちも登場するが、彼らあの存在は物語上、重要であると同時に製作者の意図もうかがえるが…。「あれは脚本の中でも興味深い要素のひとつだった。死後の世界が見えるなどと言って人々をだますことで生計を立てているニセモノたちの世界を掘り下げている。多くの人がああいうものを信じていて、それはそれで構わないんだが、死後の世界が見える本物と、ニセモノを比較するために、彼らの話を盛り込みたかった。だから、マット・デイモンが演じるジョージと共に彼らを登場させたんだ」。マットとは『インビクタス/負けざる者たち』に続いてのタッグとなるが、互いの信頼関係は深い。彼の魅力を簡潔にこう断言する。「マットは全く芝居がかっていないところが素晴らしい。彼は演じているように見えない。とても自然で、とてもさりげない。つまり、俳優として優れているが、古いスラングを使って大げさな演技をしたりはしないんだ」。では最後に、長い、本当に長いキャリアを積んできたイーストウッドがこの作品から新たに学んだことを聞いてみよう。「私は映画を作るたびに何かを学んでいるよ。毎回違う俳優と組み、違うテーマを扱っているわけだから、そこが映画作りの面白いところだ。この映画の前に津波や地下鉄(の爆破)などを描いたことはなかったしね。やっていないことはたくさんあり、それを毎回経験していくわけだ。そして多くのことを学ぶ。だが、生きていればいずれにせよ、毎日何かを学ぶんじゃないかな。新しい出会いがあれば、人間について新しいことを学ぶし、初めての場所へ行き、初めての通りを歩けばそこでも何かを学ぶ。だから生き続けていけるし、頭と心を若くしていけるんだ」。© AFLO■関連作品:ヒア アフター 2011年2月19日より丸の内ピカデリーほか全国にて公開© 2010 WARNER BROS. ENTERTAINMENT INC.■関連記事:レオナルド・ディカプリオ、イーストウッド新作でJ・エドガー・フーヴァーを熱演中マット・デイモン インタビューイーストウッドへの信頼がもたらした生の物語イーストウッド×スピルバーグで贈る『ヒア アフター』試写会に10組20名様ご招待スピルバーグ×イーストウッド再び!『ヒア アフター』での巨匠コラボの経緯とは?
2011年02月18日今月19日(土)から『ヒアアフター』が日本公開になるクリント・イーストウッドだが、現在早くも次回作を撮影中。レオナルド・ディカプリオが主演を務める、米連邦捜査局(FBI)の初代長官ジョン・エドガー・フーヴァーの伝記映画『J.Edgar』(原題)だ。撮影は先週からロサンゼルスで行われており、フーヴァーの片腕として知られるFBI副長官のクライド・トルソンを『ソーシャル・ネットワーク』でハーバード大学のエリート、双子のウィンクルボス兄弟を一人二役で演じたアーミー・ハマーが務める。トルソンは同性愛者のうわさがあったフーヴァーの愛人と言われている人物。脚本を『ミルク』でアカデミー賞脚本賞を受賞したダスティン・ランス・ブラックが手がけていることから、フーヴァーの私生活がどのように描かれるか関心が寄せられたが、イーストウッドは撮影前に、映画はFBI長官の権限を利用し、「影の大統領」の異名を持ったフーヴァーの足跡に焦点をあてるものにすると話していた。一方、トルソンを演じるアーミーはレオとキス・シーンはあるのかと記者に聞かれて「キスシーンじゃない。”たくさんの”キスシーンだ」と笑って答えたというが、真偽のほどは定かではない。キャストはほかに、フーヴァーの個人秘書を50年以上務めたヘレン・ガンディをナオミ・ワッツ、フーヴァーの母をジュディ・デンチが演じるほか、TVシリーズ「ゴシップ・ガール」のエド・ウエストウィック、デニス・オヘアらが出演する。(text:Yuki Tominaga)写真はロサンゼルスにて『J.Edgar』(原題)の撮影を行っているクリント・イーストウッドとレオナルド・ディカプリオ。© Splash/AFLO■関連作品:インセプション 2010年7月23日より丸の内ピカデリーほか全国にて公開© 2010 Warner Bros. Ent. All Rights Reservedヒア アフター 2011年2月19日より丸の内ピカデリーほか全国にて公開© 2010 WARNER BROS. ENTERTAINMENT INC.■関連記事:英国アカデミー賞開催。やはり強い『英国王のスピーチ』が7部門を制覇マット・デイモン インタビューイーストウッドへの信頼がもたらした生の物語【ハリウッドより愛をこめて】ノミネート発表の会場に潜入!アカデミー賞授賞式迫る【シネマモード】2011年、注目なのは誰?オスカー作品賞の結果を占うアメリカ製作者組合賞は『英国王のスピーチ』が受賞
2011年02月15日ハリウッドの最高の演出家のひとり、クリント・イーストウッドと俳優として充実のときを迎えているマット・デイモン。『インビクタス/負けざる者たち』に続いて2人がタッグを組んだ『ヒア アフター』は死後の世界をテーマにしつつ、ここで描かれる物語、人々の姿は観る者に“死”ではなく“生”をそして希望を与えてくれる。マットが演じたのはかつて、霊能力者として活躍するも、死者と対話できるという自身の能力に疲れ、いまは静かに暮らすジョージ。決してアクティブではない、内なる思いを胸に秘めたこの男を彼はどのように演じたのか――?昨年オスカー候補に名を連ねることになった『インビクタス』に続く、イーストウッドからのオファーが届き、最初に脚本を読んだときの感想、いや“喜び”をマットはこう語る。「こんな作品に出られるなんて、本当に幸運だと思ったよ。クリントと一緒なら、僕はまず何でもやるけどね。彼はとにかく素晴らしい監督なんだ。それに、このストーリーはとても美しく、とてもよく書けた脚本だと思った。とても興味深い役柄だし、これまでに僕が演じたどのキャラクターとも違っていたので、素晴らしいチャンスをもらったと思ったよ」。ジョージという役柄については「脚本上ですでにキャラクターが立体的に感じられた」とも。「ピーター(・モーガン)の脚本が素晴らしかったからね。ジョージはとても孤独で、周囲の人々と繋がりを持ちたいと切望するんだが、彼に備わった特別な能力のためにそれができずにいる。脚本を読んだとき、このキャラクターにとても共感が持てた。クリントも僕と同じ脚本を読んだわけで、僕たちはキャラクターに関して詳細に話し合うことはなかったよ。撮影が始まったあと、彼はところどころでちょっとした指示を出したけれど、全体的に彼と僕の解釈は同じだったと思う」。ここでも演出家イーストウッドへの全幅の信頼を口にするマット。2作目のタッグにして“ゴールデンコンビ”という言葉がふさわしい2人だが、実際、撮影に置いて前作との違いは?「僕にとっての最大の違いは演じたキャラクターが違ったこと。クリントの撮影のプロセスは同じで、いつも難なくやってのける。僕は『インビクタス』の撮影が本当に充実していたので、今回はさらに期待が大きかった。その点も違いではあるね。でも、クリントと組むという経験自体は同じだよ。スタッフも同じだし。とにかく、クリントと仕事ができることがすごく幸運だというだけだ」。イーストウッドの演出の素晴らしさは出演した俳優全てが口にするところだが、いったい、どのような点で彼は特別であり、ユニークなのか?マットはこう説明する。「それはたくさんある。結局のところ、彼はストーリーテリングの達人なんだ。60年も映画を作ってきた彼には映画に関するとてつもなく深い知識があるので、どんなストーリーでもうまく語ることができるんだ。そして、彼にとって最大の褒め言葉のひとつは、『この映画はイーストウッドにとって、新たな出発のようだ』ということ。彼の映画はどれもとても違うタイプであり、それこそが名ストーリーテラーとしての証拠だ。この映画では、冒頭にCGがたくさん使われているし、演技経験がなかった子役の名演技がある。映画を作る上で、クリントを怯ませるものは何もないんだ。彼は本当に何でもできる」。ジョージと同じ境遇にあるメラニー(ブライス・ダラス・ハワード)との関係、そして双子の兄を亡くした少年マーカスとの出会いなど、まさに“繋がり”がジョージを少しずつ変えていく。タイトルにある“ヒア アフター(死後の世界)”について、本作への出演を通じて考えさせられる部分があったのでは?「死後の世界については、誰でも一度ぐらいは考えたことあるんじゃないかな。それが存在するのか、どんな世界なのか、どんなことが起こるのかとか。そしてそれは、誰もがいつかは答えを知ることになる疑問だ。でも、結局はそれは“エッシャーのだまし絵”(※無限ループになっている階段)みたいなもので、みんな同じところに戻る。『いまは答えが分からない』とね」。だが死をみつめることは決して死にとらわれることではない――。新ゴールデンコンビによるこの作品はそれを教えてくれるはずだ。■関連作品:ヒア アフター 2011年2月19日より丸の内ピカデリーほか全国にて公開© 2010 WARNER BROS. ENTERTAINMENT INC.■関連記事:イーストウッド×スピルバーグで贈る『ヒア アフター』試写会に10組20名様ご招待スピルバーグ×イーストウッド再び!『ヒア アフター』での巨匠コラボの経緯とは?
2011年02月10日日本でまもなく『シャッター アイランド』が公開になるレオナルド・ディカプリオだが、現在クリント・イーストウッド監督の新作出演へ向けて交渉中であることが明らかになった。この企画が実現すれば、レオが演じるのは『Hoover』(原題)のタイトルロールである、J・エドガー・フーヴァー連邦捜査局(FBI)初代長官。約50年の長きにわたってFBI長官の座に君臨した彼は、自らの権威を悪用し、気に入らない人物を徹底調査しては迫害・恐喝もすれば、マフィアからの収賄もあったと言われ、恐れられた人物。昨年公開されたジョニー・デップ主演の『パブリック・エネミーズ』を始め、映画にもよく登場するが、あまり良いイメージで描かれることは少ない。生い立ちは謎に包まれていて、同性愛者で女装癖のある服装倒錯者だったという説もあるミステリアスな人物と言われているフーヴァー。今回、『Hoover』の脚本を担当するのは『ミルク』でアカデミー賞脚本賞を受賞したダスティン・ランス・ブラックは、ゲイであることをカミングアウトしていることから、どんなフーヴァー像が描かれるのかに注目が集まっている。レオにとっては、イーストウッドとタッグを組むことに大きな意味がある様子。「まだ契約も何も決まってないんだ」と言いながらも、「Entertainment Weekly」誌の取材に「僕はクリントの大ファンなんだ」と答えるあたり、相当乗り気であるのがうかがえる。製作サイドは今年後半のクランクインを目指しているそうだが、ぜひ実現してもらいたい顔合わせだ。(text:Yuki Tominaga)■関連作品:シャッター アイランド 2010年4月9日より全国にて公開© 2009 BY PARAMOUNT PICTURES■関連記事:レオナルド・ディカプリオ、“共演者”のネズミたちの演技に感銘を受けた?謎に集中!『シャッター アイランド』“超日本語吹替版”試写会に100組200名様をご招待レオがバー・ラファエリ同伴で連日パーティに出席 彼女の左手薬指には気になる指輪がレオナルド・ディカプリオ、ベルリンでのワールド・プレミアで「ダンケシェーン!」お待たせ!レオナルド・ディカプリオ『シャッター アイランド』携え3月に来日決定
2010年04月02日人間創造――神をも恐れぬその所業に手を伸ばした人間たちと、陰謀の中で誕生した“特別な青年”の運命は?全米で話題沸騰の衝撃のサスペンス・ドラマシリーズ「カイルXY」の予告編がいち早くシネマカフェに到着!その恐るべき全貌の一端が明らかに…。一糸まとわぬ姿で森で目を覚ました少年。言葉も話せず、一切の記憶すらない少年は“カイル”と名付けられ、ソーシャルワーカーで心理学者のニコールの家に引き取られる。そこで“彼”は驚愕の能力を発揮!言葉をすぐに覚え、並外れた知性と運動能力を見せつける。そしてもう一つ、カイルが普通の人間ではないことを示す大きな特徴。彼にはへそがなかった――。やがて、記憶の断片とも言うべき幻影を見始めたカイルは、自身のルーツを究明することを決意する。そんな彼を秘かに監視する怪しい人影。そこには、“人間創造”という恐るべき所業に手を染めた、最先端科学を操る企業の陰謀があった――。謎が謎を呼ぶ展開に全米が釘付け!家族愛に友情、淡い恋、追えば追うほどに深まる謎と隠された過去。カイルとは一体何者なのか?まずは予告編をチェック!<「カイルXY」シーズン1 DVDは6月9日(水)より、シーズン2は7月14日(水)より順次レンタル開始。「シーズン1 COMPLETE BOX」は6月23日(水)より、シーズン2 COMPLETE BOXは8月4日(水)発売。※こちらの予告編はMOVIE GALLERYにてご覧いただけます。MOVIE GALLERY「カイルXY シーズン1 COMPLETE BOX」価格:9,450円(税込)発売日:6月23日(水)「カイルXY シーズン2 COMPLETE BOX」価格:10,500円(税込)発売日:8月4日(水)発売元:ウォルト・ディズニー・スタジオ・ホーム・エンターテイメント公式サイト:© DEI.■関連作品:カイルXY
2010年02月16日質の高い作品をコンスタントに発表し続け、御年79歳を迎えてもなお映画への情熱が尽きることのないクリント・イーストウッド。彼の最新作『インビクタス/負けざる者たち』がついに公開を迎えた。前作『グラン・トリノ』に対し、“最高傑作”との声も多く聞かれたが、続くこの『インビクタス』に対しても前作を凌ぐ高評価が寄せられている。シネマカフェでは映画の公開を前に、女性限定の試写会を開催したが、そこでのアンケートの結果を大発表!女性の目から見た本作の魅力とは――?アパルトヘイト撤廃後の南アフリカ共和国を舞台に、白人と黒人の真の融和、経済格差の是正などを目指したネルソン・マンデラ大統領と同国のラグビー代表チームのキャプテン、フランソワ・ピエナールの挑戦を描いた本作。まずは映画の感想について。相当数の参加者の答えに「感動」という言葉が見られる。実話の持つ重み、スポーツがもたらす影響の大きさ、そして主人公たちのリーダーシップに対し絶賛の声が寄せられた。また、マンデラ役のモーガン・フリーマンには「そっくりで驚きました」(27歳/会社員)、「本人と見間違うほどでした」(26歳/会社員)という驚嘆の声が、そしてマット・デイモンに対しても「これまでにあまりない役柄でしたがハマり役でした」(38歳/事務員)、「正統派のかっこいい役柄で素敵でした!」(27歳/会社員)など多くの人々が高評価。マットに関しては、鍛え上げた肉体、そしてラグビーの場面のリアリティなど役作りに対しても惜しみない称賛の声が届いた。先に発表されたアカデミー賞のノミネーションで、モーガンは主演男優賞、マットは助演男優賞の候補に名を連ねた。W受賞なるかも楽しみなところ!劇中、南アフリカで開催されたラグビーのワールドカップの様子が描かれる。アンケート項目の「ラグビーのルールは知っていたか?」という質問に対し、「知らなかった」「少しだけ知っていた」が大半を占めており、単なるスポーツ映画ではなく、スポーツに詳しくない女性が観ても楽しめる映画だということがうかがえる。実際、鑑賞前と鑑賞後の印象の違いを尋ねた項目では「単なるラグビーの話だと思っていたが、スポーツが人生に通じていた」(38歳/会社員)という声も。同じ項目で鑑賞前の印象として「差別をテーマにした映画」、「マンデラの伝記的映画」などやや重くとっつきにくい内容を予想していた人が多かったようだが、鑑賞後は「ゆるし、心の広さを描いた深い作品」、「(マンデラだけでなく南アフリカの)4,200万人の物語」とかなり印象が変わったという感想が多く見られた。ちなみに、参加者の採点(100点満点)の平均点は何と89点とかなりの高評価!先述の感想以外に「心にグッとくる“言葉”がたくさんある映画」、「人間関係に悩んだとき、誰かを許せなくなったとき、人の素晴らしさを再確認したいときに観るとよい」、「勇気づけられた」など特定のテーマについてだけでなく、自分自身に置き換えての感動を語る熱い声が多く寄せられた。あなたはこの映画から何を受け止め、どんな答えを導き出す?『インビクタス/負けざる者たち』は丸の内ピカデリーほか全国にて公開中。■関連作品:チェンジリング 2009年2月20日よりTOHOシネマズ 日劇ほか全国にて公開© 2008 Universal Studios. ALL RIGHTS RESERVED.グラン・トリノ 2009年4月25日より丸の内ピカデリーほか全国にて公開© 2009 WARNER BROS. ENT. ALL RIGHTS RESERVED.インビクタス/負けざる者たち 2010年2月5日より丸の内ピカデリーほか全国にて公開© 2009 WARNER BROS.ENTERTAINMENT INC.■関連記事:西田敏行、モーガン・フリーマンの主演男優賞ノミネート祝福「絶対獲る!」『インビクタス』の前に…イーストウッド『グラン・トリノ』で圧巻の日本国内10冠C・イーストウッド奮戦!そして映画ファンが選ぶ2009年ベストムービーは…?今年は洋画復権?『アバター』に続け!大物監督話題作が続々公開2010年前半戦世界を変えた、真実の感動作『インビクタス/負けざる者たち』女性限定独占試写会に30組60名様ご招待
2010年02月05日オスカー監督クリント・イーストウッドの監督第30作目となる『インビクタス/負けざる者たち』のワールドプレミアが、12月3日夜(現地時間)、L.A.のACADEMY OF MOTION PICTURE ARTS &SCIENCESにて開催された。会場には、イーストウッド監督に主演のモーガン・フリーマン、マット・デイモンに加え、イーストウッド監督との親交も深い渡辺謙が来場し、夫人の南果歩と共にレッドカーペットを歩いた。本作は1995年、南アフリカの当時の大統領ネルソン・マンデラ(モーガン)が、アパルトヘイトによる弊害が残る同国を一つにするため、同国のラグビーチームの主将フランソワ・ピエナール(マット)と共にワールドカップを目指した、実話に基づく物語。来年のサッカー・ワールドカップ開催地としても注目を集める南アフリカだが、本作は早くも来年のオスカー有力候補とも目されており、会場には各国から200人ものジャーナリストが駆けつけ、レッドカーペットにも渡辺さん以外にもピアーズ・ブロスナンやオーランド・ブルーム、ライアン・フィリップといった豪華な顔ぶれが登場。イーストウッド監督とは、『硫黄島からの手紙』以来の再会という渡辺さんは、「とにかく旺盛な精神力と、どうしたらこういう面白い話を探し出してくるのか不思議です。彼の持つアンテナがすごいのだと思います」と称賛を寄せ、「また監督から仕事の依頼があったら?」との質問には、「どんなことがあっても、いつでも、短いシーンでも要請があったらぜひお受けしたいと思います」と意欲を見せた。イーストウッド作品初参加のマットは、監督との仕事について「(ロバート・)デ・ニーロと仕事するみたいなものだよ。アイコンとして見てはダメなんだ。仕事にならないからね」とコメント、「ネルソン・マンデラを語る上で欠かせない最高のストーリーだ」と作品をアピールした。渡辺さんの来場を聞きつけたイーストウッド監督は、再タッグの可能性を聞かれ、「ぜひまたやりたい。謙は素晴らしいアクターだし、『硫黄島からの手紙』では素晴らしい時間を過ごすことができた」とコメント。日本のファンに向けて「日本の観客は好きです。『グラン・トリノ』も日本で受け入れてもらえたしね。僕の心は日本にある」と語り、“ダーティ・ハリー”風に「I’ll be back!!」とキメてくれた。『インビクタス/負けざる者たち』の日本での公開は、2010年2月5日(金)より丸の内ピカデリーほか全国にて。■関連作品:インビクタス/負けざる者たち 2010年2月5日より丸の内ピカデリーほか全国にて公開■関連記事:クリント・イーストウッド、N.Y.のアメリカ映像博物館から表彰され最新作を上映クリント・イーストウッド、フランスの勲章を2度目の受勲
2009年12月05日クリント・イーストウッドがニューヨークのアメリカ映像博物館から、これまでの功績を表彰され、1日にパリス・シアターで最新監督作『インビクタス/負けざる者たち』の特別上映とガラ・ディナーが開催された。今年で25回目となる映像博物館の表彰は、過去にアル・パチーノ、ダスティン・ホフマン、ロバート・デ・ニーロ、トム・ハンクス、マーティン・スコセッシ、スティーヴン・スピルバーグといった人々が受賞している。監督30作目となる『インビクタス/負けざる者たち』は90年代の南アフリカ共和国を舞台に、ネルソン・マンデラ大統領と自国開催のワールドカップ制覇を目指すラグビーの同国代表チームの白人キャプテンの実話を映画化したもので、マンデラをモーガン・フリーマン、キャプテンのフランソワ・ピナールをマット・デイモンが演じる。パリス・シアターにはイーストウッドと主演2人が出席。ほかに『ミリオン・ダラー・ベイビー』のヒラリー・スワンク、『ミスティック・リバー』のケヴィン・ベーコンとマーシャ・ゲイ・ハーデンら、過去作のキャストたちが招待され、イーストウッドを祝福した。(text:Yuki Tominaga)© AFLO■関連作品:インビクタス/負けざる者たち 2010年2月5日より丸の内ピカデリーほか全国にて公開■関連記事:クリント・イーストウッド、フランスの勲章を2度目の受勲
2009年12月03日クリント・イーストウッドが、フランスの勲章「レジオン・ドヌール勲章コマンドール」を受勲、パリに赴き、13日にニコラ・サルコジ仏大統領からメダルを受け取った。5階級に分かれるこの勲章は国籍を問わず、フランス文化の推進に貢献した人物に贈られるもので、過去に北野武監督も「レジオン・ドヌール勲章シュヴァリエ」を受賞している。2年前には当時の大統領、ジャック・シラク氏から「レジオン・ドヌール勲章ナイト」を贈られているイーストウッドは、「素晴らしい栄誉で、本当に光栄です。私は本当にフランスが好きです。映画も愛しています。そして、フランスの人々の映画に対する思いも大好きです」と英語でスピーチ。そして、次に渡仏するときは流暢なフランス語を話せるようにする、と約束した。今年4月、日本政府からも旭日中授章を叙勲した御歳79歳のイーストウッドは、『グラン・トリノ』を最後に俳優業からは退くと宣言したが、映画監督としてはいまも意欲的に活動中。マット・デイモン主演で『Invictus』(原題)を撮り終え、さらに現在、続けてマットを主演に迎えた『Hereafter』(原題)にとりかかっている。(text:Yuki Tominaga)© AFLO■関連作品:グラン・トリノ 2009年4月25日より丸の内ピカデリーほか全国にて公開© 2009 WARNER BROS. ENT. ALL RIGHTS RESERVED.■関連記事:【G.W.は何を観る?】匠イーストウッドが描く、愛すべき頑固者『グラン・トリノ』クリント・イーストウッド主演・監督作『グラン・トリノ』特別試写会に50組100名様をご招待これで見納め?イーストウッド、78歳にして『グラン・トリノ』で過去最高興収樹立【ハリウッドより愛をこめて】ブランジェリーナ、お揃いのグローブ像を獲得なるか?アンジー、イーストウッド最新作のプレミアに出席。子供たちはクリスマスの準備中
2009年11月16日