夏のレジャーの1つとして人気の場所である海水浴場。天気がよく暑い日には、家族で海へ出かけるという人も多いのではないでしょうか。楽しい場所である海水浴場には、危険も潜んでいるので注意が必要です。海岸に漂着した『カツオノエボシ』に注意2023年5月、神奈川県はウェブサイトで注意喚起を行いました。県内の海岸で、強い毒をもつ『カツオノエボシ』の漂着が確認されたといいます。※写真はイメージカツオノエボシは、青くてきれいな見た目をしていながら、強い毒をもつクダクラゲの一種。刺されると電気ショックを受けたような痛みがあり、ショック死する恐れもあるという危険な生物です。神奈川県はウェブサイトで、県民に向けて次のように呼びかけました。本県では、台風等で南風が強く吹くとカツオノエボシが海岸に漂着することがあります。カツオノエボシは触手に強い毒を持つクダクラゲの一種で、刺されると電気ショックを受けたような痛みがあります。また、二度目に刺されるとアナフィラキシーを起こし、ショック死することもあります。死んだものも危険なので、見つけても絶対に触らないでください。神奈川県ホームページーより引用もし刺されてしまったら?万が一刺されてしまった場合は、皮膚に刺さった触手をそっとはがし、速やかに医療機関で医師の診察を受けるようにとのこと。この時、素手で触手を触ってはいけません。また、消毒に真水や酢を用いることは逆効果となるため、使わないようにしましょう。海に潜む危険な生物に、ネットでは「怖すぎます」「こんなの絶対触っちゃう…」などの声が寄せられました。カツオノエボシはきれいな見た目をしているため、特に小さい子供は近づいたり触ってみたりしたくなるかもしれません。子供の身に危険がおよばないよう、カツオノエボシの特徴をきちんと伝えた上で、注意をうながすことも大切でしょう。せっかくのレジャーを楽しい思い出にするためにも、海に遊びに行く際には、周囲に気を付けながら安全に楽しみたいものですね。[文・構成/grape編集部]
2023年05月19日神奈川県の海岸の清掃やボランティアへのサポートを行っている、公益財団法人かながわ海岸美化財団(@bikazaidan)は2020年7月7日にTwitterを更新。海岸で猛毒の海生生物『カツオノエボシ』が漂着しているのを見つけ、注意喚起を呼び掛けています。【危険! カツオノエボシが漂着しています】現在、相模湾沿岸にカツオノエボシが点々と漂着しています。今年は神奈川の海には海水浴場が設置されず、海岸には救護所がありません。海藻やごみに紛れていて踏んだり触ってしまう可能性もあります。決して触れないようご注意ください! pic.twitter.com/BQmD5yyoW9 — 公益財団法人かながわ海岸美化財団 (@bikazaidan) July 7, 2020 『カツオノエボシ』は、透き通った青色をしており、ガラスやビニール袋と見間違える場合があります。しかし、誤って触れると強烈な電撃を受けたような激痛が走り、炎症が長時間続くとのこと。実際に刺された人の死亡報告もあるほど危険なのです。カツオノエボシとはどんな生き物?浜辺の青いビニール・ペットボトルは危険生物かも【ネットの声】・危険だと知らずに棒で突っついて遊んだことがあります。怖い…!・見た目が風船みたいだから、子供が触ってしまいそう。・これ見たことがある!「なんだこれ?」ってしばらく眺めたけど触らなくてよかった。・小学生の時に、刺された痕が残っています。気を失いそうなくらい痛かったです。2020年は新型コロナウイルス感染症の影響で海水浴場の営業が中止となり、海岸の救護所が設置されていないため、万一、事故が起きてもすぐに応急処置ができない状況だといいます。海岸を訪れた際は、くれぐれも注意しましょう。[文・構成/grape編集部]
2020年07月10日浜辺を歩いていて、青いビニール袋やペットボトルが捨てられていると思ったら要注意!それは『カツオノエボシ』という、強烈な毒を持つ危険生物かもしれません。カツオノエボシとはどういった生物なのかや、名前の由来、天敵、見られる水族館についてなどさまざまな情報を紹介します。カツオノエボシとはどんな生物?名前の由来は?カツオノエボシはヒドロ虫という生物が集まっている群体で、クラゲと似ていますが別の生き物です。カツオノエボシ独特な名前の由来は、カツオが到来する時期にやってきて、日本の伝統的な被り物である烏帽子(えぼし)に似ていることから付けられたというのが有力な説。伸ばすと50mになることもあるという触手には強力な毒があり、刺された時には電気ショックのような痛みがあるため、『電気クラゲ』の異名を持っています。ビニールのような浮き袋を膨らませて海面に浮かぶことはできますが、カツオノエボシ自体にほとんど泳ぐ力はないそうです。海水浴の時期には、風に流されたカツオノエボシが浜辺に打ち上げられていることも多いので、注意してください。カツオノエボシに刺された時の症状は?応急処置はどうやるの?前述の通り、カツオノエボシに刺されると電気ショックのような強烈な痛みが走ります。また、2回以上刺されてしまうとアナフィラキシーショックを起こし、最悪の場合は死に至るケースも…。さらに厄介なのが、カツオノエボシは絶命していたとしても触手に毒が残っていることです。実際にカツオノエボシに刺されてしまった人の声がこちら。・とにかく尋常ではない痛さ。ほかのクラゲに刺された時とは比べものにならない。・刺されたことがあります。痛いし、しばらく傷跡は残るしでつらかった。・サーフィンをしていたら腕に触手がからみついてきて、本当に痛かった。・海に入るのがこわくなるくらい痛かった。今も思い出す。刺された人の印象に残っているのは、痛みの強さのようです。そんなカツオノエボシに、万が一刺されてしまった時の対処法を、沖縄県が県の公式ウェブサイトで発表しています。1.すぐに海からあがる。2.海水をかけて、触手を洗い落とす。触手に、真水、アルコール酢をかけると、未発射の刺胞を刺激するので絶対しないこと。また、砂をかけて払い落とすと、未発射の刺胞が発射してしまうので絶対しないこと。3.海水をかけても触手が剥がれないときは指先で優しく取り除く。4.痛みがひどいときは、氷または冷水で冷やすと痛みが和らぐ。5.医療機関で治療を受ける。呼吸停止・心停止に陥った場合はすぐに心肺蘇生法を開始すること。沖縄県ーより引用クラゲに刺された時、「酢をかけるとよい」との情報もありますが、カツオノエボシの場合は逆効果になる可能性があるので注意してください。事前の対処法としては、肌の露出を避けるためにウェットスーツやラッシュガードなどを着る、打ち上げられたカツオノエボシの周辺には近寄らないといったことが挙げられるようです。カツオノエボシを捕食する天敵とは?そんな猛毒を持つカツオノエボシにも、天敵がいます。その中で特に話題になるのが『アオミノウミウシ』という生物。アオミノウミウシウミウシの仲間で、その姿から海外では『青い天使』や『ウミツバメ』と呼ばれることも。しかし、美しさとは裏腹にカツオノエボシの毒をものともせずに捕食。さらにその毒を自身のものにし、武器として用いることもあるといいます。それが人間に向けられた事例もあり、もし見かけたとしてもカツオノエボシ同様、触れないようにするなど注意が必要です。こちらは、神奈川県にある『新江ノ島水族館』が公開した、アオミノウミウシの動画です。毒を持つギンカクラゲを、アオミノウミウシが捕食するシーンが見られるので、興味がある人はご覧ください。ギンカクラゲを食べるアオミノウミウシまた、硬い皮膚を持つマンボウや、甲羅やウロコに体を守られたカメも、カツオノエボシを捕食することがあるそうです。カツオノエボシは水族館でも見られる?飼育をしているところもカツオノエボシは、水族館でも見られることがあるようです。2020年6月現在、『新江ノ島水族館』ではカツオノエボシを飼育しているようで、公式ツイッターで発表がありました。カツオノエボシ始めました️ 【新着生物】 #クラゲ pic.twitter.com/OajduuSJAf — 新江ノ島水族館 (@enosui_com) June 6, 2020 毎年、海開きが近くなってくると「見かけた」という声が多く上がるカツオノエボシ。海辺を歩く時は、注意したいですね。[文・構成/grape編集部]
2020年06月11日