「アークヒルズ秋祭り 2018」が、2018年9月14日(金)から16日(日)まで東京・赤坂のアークヒルズ アーク・カラヤン広場にて開催される。活気に満ちた神輿渡御&盆踊り「アークヒルズ秋祭り 2018」は、都心にいながら古き良き日本をたっぷりと味わえる3日間の祭りイベント。目玉となるのは、アークヒルズ秋祭りの本祭・赤坂氷川神社例大祭の巨大神輿(みこし)。重さ500kgにも及ぶ神輿は、約150人もの担ぎ手によって、威勢の良い掛け声と共に会場周辺を練り歩き、祭りに活気を与える。また和太鼓の鳴り響く会場では、盆踊りを開催。定番曲から最新ヒット曲までが選曲されているので、子供から大人まで楽しむことが可能だ。レストラン出店の絶品屋台グルメ祭りの醍醐味である屋台グルメも充実。人気レストラン12店舗が広場に集結し、食べ歩きにぴったりなワンフードから、通常の店舗より手頃な価格で提供される本格メニューまで、幅広く提供する。「スペイン坂 鳥幸」の焼き鳥セットや、「ウルフギャング・パック ピッツァバー」のミックスピザなど、キンキンに冷えたビールと相性抜群な熱々グルメも満載だ。畳を敷き詰めた休憩スペースもまた会場には、ゆったりと寛げる畳の休憩エリアも併設されている。心地良い秋の風を感じながら、友人や家族とゆっくりグルメを堪能してみてはいかがだろう。日本の職人技術を体験するワークショップ日本の伝統文化と職人の技術を体験できるワークショップも開催。千鳥うちわやポチ袋に水墨画を描く和小物作りや、温かみのあるデザインで人気を博す、青森県・津軽の伝統的な刺繍「こぎん刺し」の体験など、和の香るオリジナルアイテムを作成することができる。会場を盛り上げる音楽パフォーマンスまた会場には、津軽三味線奏者の伊藤ケイスケ率いる和洋楽器バンドを始め、様々なアーティストが参戦。三味線や尺八などの和楽器に、洋楽器を交えてアレンジをきかせるなど、ジャンルの垣根を超えたユニークな音楽を楽しむことができる。"日本の秋"テーマのダイナミックな装花なお会場に飾られた装花は、"花の建築家”と呼ばれる華道家・前野博紀が担当。日本の秋をテーマとしたダイナミックなデザインで、華やかに会場を彩る。【詳細】アークヒルズ秋祭り 2018会期:2018年9月14日(金)~16日(日)開催時間:14日(金)11:00~21:00/15日(土)10:00~20:00/16日(日)10:00~19:00会場:アークヒルズ アーク・カラヤン広場住所:東京都港区南青山1丁目1-1■各スケジュール・盆踊り 15日(土) 18:00~20:00・神輿 16日(日)9:00頃アークヒルズ出発、13:30頃アークヒルズ到着・屋台グルメ 14日(金)11:00~14:00、17:00~21:00、15日(土)11:00~20:00、16日(日)11:00~19:00・畳休憩エリア 14日(金)11:00~21:00、15日(土)10:00~20:00、16日(日)10:00~19:00■屋台メニュー例・「スペイン坂 鳥幸」焼き鳥 3本 600円・「ウルフギャング・パック ピッツァバー」ミックスピザ 400円(1ピース)・「バビーズ ニューヨーク アークヒルズ」ナックルバーガー 1,000円・「華都飯店」自家製チャーシュー麺 800円・「アークヒルズ自治会」生ビール 400円■ワークショップ<水墨画と墨流しで描く和小物づくり>日程:15日(土)、16日(日)時間:千鳥うちわ 11:00~/15:00~、ポチ袋 or 箸袋 13:30~/16:30~ ※各所要時間45分定員:各回6名※アークヒルズHPより事前申込必要(空席あれば当日受付可)※小学生以上対象(小学校2年生以下は要保護者同伴)参加費:千鳥うちわ 1,500円、ポチ袋 or 箸袋(2枚) 700円<津軽「こぎん刺し」で栞づくり>日時:16 日(日)11:00~17:45 ※毎時0分スタート(13:00~14:00 を除く)※所要時間45分定 員:各回6名※アークヒルズHPより事前申込必要(空席あれば当日受付可)※小学生以上対象(小学生は要保護者同伴)参加費:1,500円
2018年08月19日開館30周年の記念公演が目白押しのサントリーホール。その掉尾を飾る大型企画「ザルツブルク・イースター音楽祭 in JAPAN」がいよいよ始まる。1967年、大指揮者ヘルベルト・フォン・カラヤンが自らの音楽的理想を実現すべく私財を投じて起ち上げた音楽祭だ。開幕前日の11月17日、音楽監督クリスティアン・ティーレマンらが出席して記者会見が行なわれた。「ザルツブルク・イースター音楽祭 in JAPAN」チケット情報音楽祭の中心を担うのはティーレマンと音楽祭のレジデント・オーケストラ、シュターツカペレ・ドレスデン。サントリーホールの名物企画だった「ホール・オペラ」が復活するワーグナー『ラインの黄金』では、普段の彼らと違って舞台の上でオペラを弾く。劇場ではオーケストラ・ピットで演奏するのが常の彼らにとっては特別な形の上演だ。ティーレマンは言う。「歌手の声と音量のバランスをとりながら、美しい響きを作るチャレンジを楽しみたい。録音に近い、クリアな響きになるのではないか。最良の形をお聴かせできると確信している。このオーケストラが伝統的な響きを維持しているのは現代では貴重。丸みのある、暗くて、同時に明るい音。攻撃的に前に出すぎることがない音は、オペラでは特に重要だ」オーケストラ・コンサート2公演では、ベートーヴェンのピアノ協奏曲のソリストに予定されていたイェフィム・ブロンフマンが病気降板のため、キット・アームストロングが代演する。ティーレマンが「第二のブレンデルと呼べる才能」と認める新鋭ピアニストだ。プログラム全体に特別な彩りを添えるのが、創始者カラヤンの長女で女優のイザベル・カラヤンが出演する一人芝居『ショスタコーヴィチを見舞う死の乙女』だ。ショスタコーヴィチの弦楽四重奏曲第8番を中心に、音楽と、彼の同時代人たちのテキストを組み合わせた舞台作品(字幕付き)。生前のカラヤンはイザベルに、「もし自分が作曲できるとしたら、ショスタコーヴィチのように作曲したいんだ」と話していたそう。彼女は「こうして『イースター音楽祭』と書いたIDカードを下げてここにいるだけでうれしい。日本が大好きだった父もきっと誇りに思ったはず。父がホールのどこかにいるのを感じながら舞台に上がります」と感慨深げだった。互いに「相性ぴったり」と認め合うオケと指揮者の類いまれな呼吸が、カラヤンと故郷ザルツブルク、カラヤンと日本、父と娘、30周年と50周年。さまざまな思いと交差する。取材・文:宮本 明
2016年11月18日ザルツブルク・イースター音楽祭(復活祭音楽祭)がサントリーホールにやってくる(11月18(金)~26日(土))。ザルツブルク・イースター音楽祭 in JAPAN チケット情報ザルツブルクは巨匠ヘルベルト・フォン・カラヤン(1908~1989年)の生まれ故郷だ。彼が1967年に創設したイースター音楽祭は、毎年春に、オペラ上演とオーケストラ・コンサートを中心に約10日間にわたって開催されている。夏のザルツブルク音楽祭とは別組織。年によって暦が移動するキリスト教の「復活祭」に日程を合わせてはいるものの、音楽祭の中身には宗教的な色合いはほとんどなく、イエスの受難日である聖金曜日に「レクイエム」などの宗教曲が演奏されるのが定番になっている程度。もともとカラヤンが自身の芸術的理想を自由に発揮するために起ち上げた場だったのだ。たとえばカラヤン存命中のオペラのほとんどで、カラヤン自身が演出家も兼ねていたように!そんなカラヤンの庭のような音楽祭が開館30周年を祝うサントリーホールで開催されるのは、彼が設計段階からアドバイスを寄せて愛したこのホールにふさわしい。カラヤン亡きあと、現在の音楽祭を担う芸術監督のクリスティアン・ティーレマンと、彼が首席指揮者を務めるシュターツカペレ・ドレスデンが来日して、音楽祭のエッセンスが凝縮されたプログラムを繰り広げる9日間だ。開幕を飾るのは《ラインの黄金》(11月18(金)・20日(日))。ワーグナーはこの音楽祭を彩る重要なレパートリーで、特にカラヤン時代には、上演されたオペラの6割以上がワーグナーだった。その精神を継承した現代屈指のワーグナー指揮者ティーレマンが、ミヒャエル・フォッレ(ヴォータン)、藤村実穂子(フリッカ)ら世界の一線で活躍する歌手たちを率いてワーグナーの真髄を聴かせてくれるはず。そしてさらなる注目ポイントが、そう、サントリーホールでオペラといえばあれ!1993年から2010年まで続いた「ホール・オペラ」が、この《ラインの黄金》で復活するのだ。コンサートホールの音響や空間を最大限に活用した演出により、歌劇場での上演とは異なる感興の、未体験の舞台が毎回出現する好企画だった。今回は、2006年のホール・オペラで《トゥーランドット》を手がけた演出家デニー・クリエフにより、楽劇の理解を視覚的にもフォローする仕掛けが施されているという。歌手とオーケストラが同じ舞台上で演奏することで音楽の密度が高まるのも、特にワーグナーでは大歓迎。初日が待ち遠しい。取材・文:宮本明
2016年10月27日