肌が黄色っぽくなり、なんとなく顔色を悪くしてしまう黄ぐすみ。くすみはいくつか種類があり、それぞれ原因も対処法も異なります。肌の黄ぐすみに気づいたら、その原因を知り、正しく取り除くことで解消が見込めます。本記事では、肌の黄ぐすみの原因と対策について解説します。肌の黄ぐすみについて出典:byBirth冒頭で触れたとおり、肌のくすみにはいくつか種類があり、表れる症状が異なります。ここでは、黄ぐすみの「症状」と「原因」について解説します。肌の黄ぐすみチェック肌に黄ぐすみが起こると、次のような症状が表れます。自分の肌を見て、該当するものがないかチェックしてみましょう。肌に透明感がない肌全体が黄色くくすんでいる弾力やハリがない黄ぐすみがあると、肌色が暗くなり顔色が悪くなりがちです。また、ハリがなく肌全体しぼんでしまい、たるみやシワが目立ちやすくなるため、老けた印象に見えるのが特徴です。肌が黄ぐすむ原因出典:byBirth肌が黄ぐすむ原因は「糖化」と「カルボニル化」と考えられています。ここでは、それぞれについて詳しく解説します。糖化糖化とは、コラーゲンやエラスチンなどのたんぱく質と糖質が結びつき茶色く変色することを指します。肌の真皮部分にも、弾力を維持するためにコラーゲンとエラスチンがあるため、糖質と結びつくと肌が黄色っぽく変色してしまうのです。また、たんぱく質と糖が結びつくと「AGEs」(終末糖化生成物)が発生し、蓄積するとシワやほうれい線などの老化を早める原因にもなります。一方、糖化は肌の表面にも悪い影響を与えます。例えば、肌の最も外側にある角層が糖化すると、うるおいを保持する力が低下し、乾燥肌を引き起こすことがあります。乾燥がひどくなると、肌に透明感が失われてさらに黄ぐすみがひどくなることも。さらに、糖化は肌だけでなく体全身にも影響を及ぼします。糖化によって引き起こされる症状は次の通りです。動脈硬化に伴う臓器の障害(狭心症、脳梗塞、心筋梗塞など)骨粗しょう症歯周病免疫機能低下糖化は、たんぱく質があればどこでも起こります。肌と体を健やかに保つためにも、糖化が起こらないようしっかりと対策をすることが大切です。カルボニル化カルボニル化は、コラーゲンやエラスチンなどのたんぱく質が酸化した脂質の代謝物と結びついて、黄色く変色することを指します。肌にもコラーゲンやエラスチンがあるため、カルボニル化は起こりえます。例えば、紫外線によって体内で活性酸素が発生すると皮脂が酸化します。酸化した皮脂が、コラーゲンやエラスチンなどのたんぱく質と結びつくと肌が黄色くくすんでしまうのです。カルボニル化は、糖化と同様に真皮・表皮の両方で起こり、シワ・たるみなどのエイジングサインや肌の乾燥を引き起こします。また、糖化よりも黄みが強く出るため、顔色が悪く老けた印象が強くなる傾向にあります。肌の黄ぐすみ対策出典:byBirth肌の黄ぐすみは、原因となる「糖化」と「カルボニル化」を防ぐことで予防できます。ここでは、肌の黄ぐすみ対策の具体例を4つ紹介します。美白効果のある化粧品をつかったスキンケア肌の黄ぐすみをはじめ、あらゆる肌トラブルの予防には、毎日朝晩のスキンケアが欠かせません。とくに黄ぐすみ予防には、美白効果のある化粧品をつかったお手入れが有効です。美白効果のある化粧品は、メラニンの生成の抑制、メラニンの還元、ターンオーバーの促進などの効果があり、くすみを飛ばして透明感のある肌づくりに役立ちます。美白化粧品には多くの種類がありますが、なかでもビタミンC誘導体配合の化粧品をつかうことをおすすめします。ビタミンC誘導体は糖化を抑制する作用があります。糖化による黄ぐすみを予防するのに、心づよい味方といえるでしょう。黄ぐすみを引き起こす食材を摂らない出典:byBirth黄ぐすみは、肌にあるたんぱく質と「糖質」と「脂質」が結びつくことで起こります。そのため、予防するには、糖質や脂質の多い食材を摂らないようにすることが大切です。例えば、白米、白い食パン、うどん、白砂糖など精製された白い食品は、血糖値が上がりやすく糖化の原因となるため避けたほうがよいでしょう。食べるのであれば、胚芽米、玄米、全粒パン、きび砂糖など精製されていない食品を摂り、血糖値の上昇を抑えることをおすすめします。また、ブロッコリースプラウトは、抗糖化効果が認められており糖化予防に有効なので、普段の食事に取り入れるとよいでしょう。一方、植物油脂、加工油脂、トランス脂肪酸が入った加工食品の摂取は、脂質が酸化してカルボニル化の原因となるため避けましょう。調理法も、油を使って揚げる・焼くよりも、蒸す・煮るなどに変えるのも有効です。また、抗酸化作用のあるビタミンAやビタミンCを含む食品も積極的に活用しましょう。具体的には、緑黄色野菜、レモン、緑茶、ベリー、鶏むね肉などが挙げられます。黄ぐすみを防ぐために、普段の食事の仕方を見直してみましょう。適度な運動をする適度な運動は、糖化を防ぎ肌の黄ぐすみを予防します。運動をすると、血液中の糖を筋肉に取り込んでエネルギーとして使い、血糖値を下げる作用があるのです。一方、BMI値の高い人、スポーツをしない人、メタボリック症候群の人、過食気味の人は、血糖値が上昇しやすく糖化体質となります。とくに、女性の場合、男性に比べて筋肉量が少ないため糖をエネルギーに変える力がなく、太っていなくても血糖値が高くなりがちなので注意が必要です。週に2度、汗をかく程度の運動を行い筋肉量を維持することは、糖化防止に役立ちます。まとめ出典:byBirth肌が黄ぐすむと「透明感がない」「肌全体が黄色くくすむ」「弾力やハリがない」といった症状が表れます。黄ぐすみの原因は「糖化」と「カルボニル化」の2つです。肌の黄ぐすみを予防するには「美白効果のある化粧品をつかったスキンケアをする」「黄ぐすみを引き起こす食材を摂らない」「適度な運動をする」ことの3つが大切です。「糖化」と「カルボニル化」を防ぐスキンケアと生活習慣を意識し、黄ぐすみのない透明感のある肌を目指しましょう!
2022年03月22日糖化って?出典:byBirth近年、美容賢者や美容マニアの間でよく出てくる「糖化」というワード。糖化による肌の影響だと「黄ぐすみ」が有名ですよね!健康や美に悪影響を及ぼす誰にでも起こりうる老化の1つ、糖化ですが、実はよくわかっていないという人もいるのでは?今回は、糖化はもちろんのこと「カルボニル化」についてもご紹介します。すでに黄ぐすみが気になる人や30代以降の女性は要チェック!糖化とは「こげ」のこと!出典:byBirth私たちが普段食事で摂取した余分な糖とタンパク質が熱により結びつくと、AGEs(蛋白糖化最終産物)という老化物質が身体や肌で生成されます。この反応を糖化といい、AGEsが生成されるとタンパク質の変性や劣化で細胞がダメージを受け、病気や老化を加速させる原因の一つとして今注目されています。例えば、ホットケーキを作る工程を思い出してみてください。ホットケーキミックスには糖、卵や牛乳にはタンパク質が含まれています。そこに熱を加えて、ホットケーキの表面がこんがりするまで焼きますよね。この食欲をそそる美味しそうな色、“こんがり”した状態が私たちの体内でも起きるということ。そのため、糖化は「身体や肌のこげ」と言われています。糖化と肌・身体との関係は?「身体や肌のこげ」と聞いても、実際に糖化がどのような影響を与えるのかまだイメージ出来ないですよね。真皮にある若々しさを保つためのコラーゲン繊維やエラスチン繊維もタンパク質で出来ているため、糖化が起きると固くなったり、もろくなるなど変性します。弾力やしなやかさを担う繊維がダメージを受けると、肌のハリや弾力が失われシワやたるみとなります。真皮内にある繊維が変性するだけではなく茶色っぽく変色し、肌表面では薄茶や黄色く見える黄ぐすみとして現れ、透明度を失わせてしまいます。黄ぐすみは血色感がないため、不健康に見えたり老けて見える原因に。その他にも、動脈硬化・白内障・アルツハイマーなど多くの病気と関係していると言われていますので、糖化は防ぎたいところです。糖化を防ぐには?一度、生成したAGEsは排出が難しいと言われています。また30代を過ぎると、新陳代謝も遅くなることから予防対策が大切です。糖化対策で意識したいことは、日頃の生活習慣が大きく関係している食事と運動です。《食事》出典:byBirthまず、食事で意識したいのはこの2つです。1.血糖値を上げないこと糖分は、人が生きていくために必要な栄養素なので、まったく摂取しないというわけにはいきませんよね。では、どうしたらいいのか。それは、血糖値が急激に上がりにくい食べ物を選んだり、食べる順番を意識することです。例えば、先にサラダや味噌汁を食べて次におかず、最後に白米を食べるなど、ベジタブルファーストを意識しましょう。また、ご飯も白米と玄米では、玄米の方が血糖値が上がりにくいです。2.糖分に気をつける食事で摂取した余分な糖が糖化の原因のため、糖の摂りすぎには気をつけたいですよね。特に気をつけたいのが「果糖」です。果糖ははちみつやフルーツに含まれていますが、これらには果糖が多く入っているわけではないので、食べ過ぎなければ問題ないと言われています。注意したいのは、加工食品や清涼飲料!毎日コーラやジュースなどの清涼飲料を飲んでいたり、スイーツなどもよく食べる人は回数を減らすなど工夫しましょう。《運動》出典:byBirth血糖値が上がる食後1時間にAGEsは作られると言われています。予防として、食後30分から1時間に有酸素運動を取り入れるのがポイント。食後すぐ横になったりソファでくつろぐ前に、ストレッチや階段の上り下り、ウォーキングを取り入れましょう!運動が苦手な人はお家の片付けや掃除をすると、部屋も綺麗になるのでおすすめですよ。カルボニル化にも注意!化粧品メーカーの資生堂の研究により、活性酸素による過酸化脂質がタンパク質を変性・変色させるカルボニル化を起こし、糖化のように真皮の繊維にダメージを与えてシワやたるみ、黄ぐすみなどの肌トラブルを引き起こすということが解明されました。活性酸素の原因でもあるストレス、紫外線、喫煙などに気をつけ、ビタミンCやアスタキサンチンなど抗酸化作用のある食品や化粧品で予防や対策をしましょう。糖化とカルボニル化は老化の原因出典:byBirth先程もお伝えしましたが、30代以降は新陳代謝が遅くなり、AGEsの排出、活性酸素を除去する体内酵素のSODが減少するため、早めの予防と対策が大切!人生100年時代、健康で若々しい身体や肌で明るく生き生き過ごしましょう!
2021年08月23日