27日夜(現地時間)、第65回カンヌ国際映画祭の授賞式が行われ、下馬評どおり、ミヒャエル・ハネケ監督(オーストリア)の『Amour』(=愛)がパルム・ドールに輝いた。映画は、長年連れ添った老夫婦が愛に殉じる姿を描いており、『男と女』(’66)のジャン=ルイ・トランティニャンと、『二十四時間の情事』(’59)のエマニュエル・リヴァが、愛の美しさ、悲しさ、辛さを見事に体現。受賞会見でハネケ監督は、「私はロマンチストなのです」と語った。オーストリア出身のハネケ監督は『白いリボン』(’09)に続く2本連続のパルム受賞という快挙。また、審査委員長のナンニ・モレッティは、「この作品の栄誉は、ジャン=ルイとエマニュエルに対してのものでもあります」とフランスの名優2人を称えた。男優賞にはデンマーク作品『The Hunt』(原題)のマッツ・ミケルセンが選ばれ、マッツは「全く予想だにしていなかったので、本当に驚き、感激している。この賞の90パーセントは監督のトマス・ヴィンターベアのおかげです」と語った。『007/カジノ・ロワイヤル』の悪役ル・シッフルで名を馳せたマッツは本作で、幼児虐待の噂を立てられ現代の魔女狩りに遭ってしまう幼稚園教師を演じている。審査員のユアン・マクレガーは「繊細で美しい演技。彼を通して僕たちはキャラクターと物語にコンタクトすることができる」と、マッツの演技を称賛した。批評家たちに評判の高かったレオス・カラックス監督(フランス)の『Holy Motors』(原題)が無冠に終わり、賛否両論だった『Post Tenebras Lux』(原題)のカルロス・レイガダス監督が監督賞に輝いたことに対して質問されたモレッティは「カラックスとレイガダスの作品は、審査員の間でも最も意見が分かれた。そのうちの一つが受賞し、一つが逃したということだ」と語った。映画への愛を奇想天外な形で見せた『Holy Motors』が受賞を逃したことはとても残念だが、それ以外はほぼ妥当な結果となった。主な受賞結果は以下の通り。パルム・ドール(最高賞):ミヒャエル・ハネケ監督『Amour』(愛)グランプリ:マッテオ・ガローネ監督『Reality』(現実)監督賞:カルロス・レイガダス監督『Post Te nebras Lux』(闇の後の光)審査員賞:ケン・ローチ監督『The Angels’ Share』(天使の取り分)男優賞:マッツ・ミケルセン(『The Hunt』<狩り>)女優賞:コスミナ・ストラタン、クリスティーナ・フルトゥ(『Beyond the Hills』<丘の向こうで>)脚本賞:クリスティアン・ムンジウ(『Beyond the Hills』)(photo/text:Ayako Ishizu)特集:第65回カンヌ国際映画祭■関連作品:The Hunt (原題)Post Tenebras Lux (原題)Reality (原題)Amour (原題)第65回カンヌ国際映画祭 [映画祭]■関連記事:【カンヌレポート】ロバート・パティンソン、ホテルにこもりきりの撮影裏話明かす【カンヌレポート】ザック・エフロン、ニコールとの恋に「全く年の差感じなかった」【カンヌレポート】クリステン・スチュワート、15歳の妻を演じた難しさ明かす【カンヌレポート】『愛と誠』の和製“愛”、海を越えスタンディング・オベーション!【カンヌレポート】ブラピ、主演作会見でアンジーとの順調ぶりアピール
2012年05月28日第65回カンヌ映画祭の受賞結果が、フランス時間27日夜、発表された。最高賞パルムドールに輝いたのは、ミヒャエル・ハネケ監督の『アムール(原題)』。ハネケは2009年に『白いリボン』でパルムドールを受賞しており、わずか3年の間に二度もカンヌの最高賞を獲得したことになる。最高賞の次にあたるグランプリは、イタリアのマッテオ・ガッローネ監督の『リアリティ(原題)』が受賞。ガッローネ監督は、前作『ゴモラ』で審査員特別賞を受賞している。男優賞は『狩り(原題)』のマッツ・ミケルセンが受賞。受賞スピーチでミケルセンは「感激している。すごいサプライズだ」とコメント。授賞式後の記者会見では、思わず泣きそうになったと告白した。同作品でのミケルセンの演技ついて、審査員のひとりユアン・マクレガーは、「静かで繊細な演技。観る者の心を完全に惹き付ける」と褒めたたえている。今年のコンペ部門にはアメリカ作品が多く、ブラッド・ピット、ニコール・キッドマン、リース・ウィザースプーン、ブルース・ウィリス、マシュー・マコノヒー、クリステン・スチュワート、ロバート・パティンソン、シャイア・ラブーフなどハリウッドスターが多数レッドカーペットを歩いた。しかしアメリカ映画は何も受賞しないまま。同じく、フランス映画の受賞もなかった。日本の監督の作品はなかったが、日米合作のアッバス・キアロスタミ監督作『ライク・サムワン・イン・ラブ(原題)』がコンペ入り。「ある視点」部門では若松孝二監督の『11.25 自決の日 三島由紀夫と若者たち』が上映されたが、受賞には至らなかった。主な受賞結果は以下のとおり。パルムドール:『アムール(原題)』グランプリ:『リアリティ(原題)』監督賞:カルロス・レイガダス(『闇の後の光(原題)』)審査員賞:『天使の取り分(原題)』男優賞:マッツ・ミケルセン(『狩り(原題)』)女優賞:クリスティーナ・フルトゥ、コスミーナ・ストラタン(『ビヨンド・ザ・ヒルズ(原題)』)脚本賞:クリスティアン・ムンジウ(『ビヨンド・ザ・ヒルズ(原題)』)ある視点:『アフター・ルチア(原題)』取材・文:猿渡由紀
2012年05月28日音楽の都ウィーンが誇る世界最高峰のオペラハウス、ウィーン国立歌劇場が、今秋4年ぶりに来日。10月14日(日)から11月4日(日)まで、東京文化会館と神奈川県民ホールで計9公演を開催する。「ウィーン国立歌劇場 2012年日本公演」の情報ウィーン国立歌劇場は、世界中からスター歌手が集い、最上級のクオリティを誇る舞台を年間300回も上演している、まさにオペラ界の最高峰。日本公演も1980年以来これまでに7度行われ、その伝統と格式に相応しい舞台で、日本のファンに大きな感動をもたらしてきた。4年ぶりとなる今秋の日本公演では、『サロメ』(R.シュトラウス作曲)、『フィガロの結婚』(モーツァルト作曲)、『アンナ・ボレーナ』(ドニゼッティ作曲)の3作品を上演。それに先駆けて、5月初旬に来日を果たした同劇場総裁ドミニク・マイヤーは、公演の見どころを次のように語った。「まず『サロメ』はウィーン国立歌劇場の看板演目のひとつ。我々が最も得意とする作品で、リハーサル無しでも演奏できるほど。ウィーン人の血の中に音楽が入っていると言えるでしょう。指揮は、R.シュトラウスのスペシャリストでもある音楽総監督のウェルザー=メスト。タイトルロールは、ウェルザー=メストが直接オーディションで抜擢した若手ソプラノ、グン=ブリット・バークミンが歌います。もうひとつの伝統的レパートリー『フィガロの結婚』は、いまや伝説的ともいえるジャン=ピエール・ポネル演出作品を上演します。指揮は、ペーター・シュナイダー。キャストは、オーストリア宮廷歌手の称号を得たばかりのバルバラ・フリットリをはじめ、カルロス・アルバレス、アーウィン・シュロットら国際的スター歌手たちが共演します。そして最後に『アンナ・ボレーナ』。ベルカントの名作ながら、不思議なことにこれまでウィーン国立歌劇場で上演されていませんでした。昨年4月に新制作を初演し、好評を博したばかり。しかも今回は“コロラトゥーラの女王”エディタ・グルベローヴァ最後の日本公演となる予定です。また日本公演でジョヴァンナ役を歌うソニア・ガナッシも素晴らしい歌手。彼女とグルベローヴァの共演は、まだウィーンでも実現していないので、ウィーンの観客はとても嫉妬することでしょう。それだけ日本の皆さんには特別なものをお見せしたいと思っています」。ウィーン国立歌劇場 2012年日本公演のチケット一般発売は、6月2日(土)10時より。また一般発売に先駆けて、チケットぴあではインターネット先行抽選プレリザーブを5月30日(水)11時まで受付中。
2012年05月25日宝塚歌劇雪組の東京公演『ドン・カルロス』/『Shining Rhythm!』が4月27日、東京宝塚劇場にて開幕する。主演は先ごろ卒業を発表した雪組トップスター音月桂。同日、公開舞台稽古が行われ、音月と娘役トップスター舞羽美海が会見にも応じた。作品はミュージカル『ドン・カルロス』と、レビュー『Shining Rhythm!』の2本立て。前半の『ドン・カルロス』は16世紀のスペインを舞台に、王子ドン・カルロスを主人公に、愛と政治、陰謀などが絡み合うドラマチックな物語。爽やかで誠実な王子は、笑顔の似合う音月にぴったり。アカペラやハンドダンスなど、宝塚にはめずらしいチャレンジも、一体感のある雪組の面々が見事に魅せていた。一方の『Shining Rhythm!』は様々なスタイルの音楽、ダンスをパワフルに展開していくダンシング・ショー。どちらも後味の良い、明るい作品になっている。舞台稽古後の会見では、音月が「愛に溢れたお芝居と、みんながタイトル通りキラキラ輝いているショーで、“ザ・タカラヅカ”といったような2本立てです。初めて宝塚をご覧いただく方でも、すごく素晴らしい世界だなと何度もでも観に来たくなるような作品」とアピール。また、宝塚卒業を発表したが「卒業まではまだ8か月ありますので、それまでに雪組が宝塚の全5組の中で一番輝けるようにひっぱっていきたいと思います!」と明るく語り、「(トップ就任から)この1年、本当に充実していました。雪組みんなの魅力がどんどん増しているのが一緒にいても感じていますし、私もその力に背中を押してもらって一緒に成長できているんじゃないかなと思う」と話した。舞羽も「音月さんを中心にすごく今、雪組がひとつになっています。全員が桂さんの背中をみて何かを学ぼうと、向上心をもって舞台に立っています」と雪組の魅力を話していた。公演は同所にて、5月27日(日)まで。チケットは発売中。なお、音月のラストステージとなる次回公演は『JIN-仁-』/『GOLD SPARK!-この一瞬を永遠に-』で、10月12日(金)から11月12日(月)に兵庫・宝塚大劇場、11月23日(金・祝)から12月24日(月・祝)に東京宝塚劇場で行われる。
2012年04月27日3月9日、兵庫・宝塚大劇場にて、雪組公演『ドン・カルロス』『Shining Rhythm!』が開幕。前者はシラー作『スペインの太子 ドン・カルロス』を元にしたミュージカルで、ヴェルディのオペラ『ドン・カルロ』としても有名な作品だが、宝塚歌劇ならではの、華やかでドラマチックな物語として描かれている。音月桂のトップ就任から1年が過ぎ、充実期ともいえる、安定した雪組のパワーを見せつけた。宝塚歌劇雪組公演『ドン・カルロス』のチケット情報『ドン・カルロス』は、強大な権力を持っていた16世紀後半のスペインが舞台。王子ドン・カルロスを中心に、王妃・イサベルとカルロスとの関係を誤解する父・フェリペ二世、ネーデルラントの新教徒弾圧に心を痛めるポーザ公爵、カルロスへの愛を心に秘める女官レオノールなど、それぞれに悩みや葛藤を抱える登場人物たちが、人間的に成長していく姿をじっくりと描き出している。絵画に描かれた人物たちが動き出したかのように始まるオープニング。中世の貴族を意識した豪華なコスチュームは、見た目だけでも楽しめるほど華やか。民衆から愛されるドン・カルロスを演じる音月は、親しみやすい音月のイメージがそのままに反映されているようだ。フェリペ二世(未涼亜希)との確執や、ポーザ公爵(早霧せいな)との友情で時には揺らぎながらも、相手を思いやり、まっすぐな強い信念をストレートに見せていく。相手役の舞羽美海は、身分違いの恋のために自らの想いを抑えるレオノールを、情感たっぷりに演じている。ポーザ公爵に扮する男役2番手・早霧せいなや、父王・フェリペ二世に扮する未涼亜希も、それぞれの苦悩や孤独を滲ませながら丁寧に演じており、早霧、未涼の振り幅の広い演技力が雪組を支えていることが、改めて感じられる。ショー『Shining Rhythm!』は、光、影、ときめき、喜び、情熱、躍動をイメージしたレビュー。プロローグからグイグイと観客を惹きこむパワフルなステージで、観ていると前のめりになるほどにアップテンポなナンバーが連続する。クラブでの妖しくセクシーなナンバー、アンダルシアでの決闘のシーン、情熱的なデュエットダンス、ロックで斬新な黒燕尾のダンスと、大人っぽくもエネルギッシュに展開。団体で見せるシーンが多く、組としての力を感じ取れるショーに仕上がっている。兵庫・宝塚大劇場公演は4月9日(月)まで上演。その後、4月27日(金)から5月27日(日)まで、東京宝塚大劇場にて上演。こちらのチケットの一般発売は3月18日(日)より。チケットぴあでは一般発売に先駆けて、インターネット先行抽選(プレリザーブ)を3月14日(水)11時まで受付中。取材・文:黒石悦子
2012年03月13日第15回ハリウッド映画祭でジョージ・クルーニーが最新主演作『ザ・ディセンダンツ(原題)』での演技を高く評価され、主演男優賞受賞を獲得することが発表された。その他の写真ハリウッド映画祭はインディペンデント・フィルムメーカーとハリウッド・メジャースタジオの架け橋となることを目的とした映画祭で、今年は10月20日(木)より24日(月)まで、アメリカのロサンゼルス・ハリウッドで開催される。『ザ・ディセンダンツ(原題)』(アレクサンダー・ペイン監督)は、ハワイを舞台に時に切なくユーモラスに、再生していく家族の姿を描いた作品。クルーニーは不慮の事故をきっかけに妻の秘密を知り苦悩する主人公を演じている。自らの家庭と二人の娘と向き合う父親役を演じたクルーニーについて、ハリウッド映画祭の主催者カルロス・デ・アブロウ氏は「クルーニーは『ザ・ディセンダンツ(原題)』で非の打ちどころのない、情熱的な演技を見せている。彼はハリウッドで最も才能のあふれる俳優の一人として、これからも輝き続けるだろう」とコメントしている。なおクルーニーは24日(月)に行われる授賞式でトロフィーを手にする予定。またハリウッド映画祭では、過去にラッセル・クロウ、トム・ハンクス、ジョニー・デップ、レオナルド・ディカプリオなど、そうそうたる俳優達が主演男優賞を受賞しており、そのほとんどがアカデミー賞にノミネートをされていることから、アカデミー賞前哨戦としても注目されている。2005年度のアカデミー賞で助演男優賞(『シリアナ』)を受賞した経歴を持つ実力派クルーニーが、アカデミー賞主演男優賞でオスカーを手にすることができるのか期待がかかる。『ザ・ディセンダンツ(原題)』2012年 TOHOシネマズ シャンテ他全国ロードショー(C)2011 Twentieth Century Fox
2011年10月14日映画『アンダルシア 女神の報復』の完成披露試写会が6月8日(水)、都内で開催され、主演の織田裕二をはじめ、黒木メイサ、伊藤英明に西谷弘監督、そして主題歌を歌うヴォーカルグループ「イル・ディーヴォ」が上映前の舞台挨拶に登壇した。一昨年、劇場公開された『アマルフィ 女神の報酬』とTVドラマ「外交官 黒田康作」(フジテレビ)に続き、織田さん演じる邦人テロ対策室所属の外交官・黒田の活躍を描く本作。小国アンドラで起きた邦人殺害事件に関連した、資金洗浄に絡んだ国際犯罪の真相を追う。会場には、物語の舞台となったスペインの国旗のデザインをあしらった巨大な花道が用意され、壇上にはフルオーケストラが!オーケストラの荘厳な演奏の中を織田さんらが客席後ろから姿を見せると、約4,000人の観客で埋まった会場は歓声に包まれた。演奏に乗って悠々と花道を歩き、壇上に上がった織田さんは「すごい映画ができました」と自信の表情。「(作品を観て)出演者なのにびっくりしました」と完成度の高さをアピールした。黒木さんも映画のお披露目に満面の笑み。「思いの詰まった作品になっているんですの…」と、謎の「の」を残したまま絶句し、会場は笑いに包まれ、伊藤さんも「さっきまでガチガチだったんですが、いまのメイサの“の”で和みました」と笑っていた。この日のために駆け付けたイル・ディーヴォのカルロスは「私の祖国であるスペインのアンダルシアが舞台の作品の主題歌を担当できて光栄です」と誇らしげに挨拶し、会場は温かい拍手に包まれた。劇中、カーアクションにガンアクションと激しいシーンが展開するが、伊藤さんは本物の銃を手にしてアクションシーンに臨んだそうで「空砲なんですけど反動がすごかったです」と述懐。これに対し、織田さんは「(伊藤さんが)嬉しそうな顔をするんですよ」と明かし、さらに「(伊藤さんに)銃を向けられて怖くて仕方なかった」とポロリ。織田さんは外交官で伊藤さんはインターポールの刑事、ということで同僚ではないが味方同士のはずでは…?織田さんのネタバレギリギリのトークに周囲はドキドキ。伊藤さんらが慌ててストップをかけた。思えば、織田さんと伊藤さんの共演は、織田さん主演の「踊る!大捜査線」のスペシャル版で、伊藤さんが深津絵里扮するすみれのボーイフレンドのスキー青年を演じて以来!織田さんは「純粋な青年が海で猿をやり(※伊藤さん主演の『海猿』シリーズ)、かなりたくましくなって、でも中身は少年のままで…」と後輩の成長に目を細めた。メガホンを取った西谷監督は第1作、そしてTVドラマを経て「シリーズに立体感が出てきたと思います」と満足そう。織田さんも『踊る!』の青島に匹敵するハマり役となった黒田康作について「今回は(伊藤さんと黒木さんの)2人がプロなので、(黒田が)負けそうになるところもあって、人間クサさを意識しました」と黒田の変化に言及し、これから映画を観る観客の期待を煽った。『アンダルシア 女神の報復』は6月25日(土)より全国東宝系にて公開。■関連作品:アンダルシア 女神の報復 2011年6月25日より全国東宝系にて公開© フジテレビジョン/東宝/電通/ポニーキャニオン/日本映画衛星放送/アイ・エヌ・ビー■関連記事:織田裕二主演!キャスト登壇『アンダルシア』完成披露試写会に10組20名様ご招待福山雅治『アマルフィ』続編に出演!バルセロナで織田裕二と再会
2011年06月08日1月16日(現地時間)に発表された第68回ゴールデン・グローブ賞。映画部門では『ソーシャル・ネットワーク』が最多の4部門に輝いたが、TV部門では日本でも人気沸騰中の「glee/グリー踊る♪合唱部!?」が、2年連続となるコメディ・ミュージカル部門の作品賞をはじめ3冠を獲得した。落ちこぼれの合唱部(グリー部)の面々が州大会優勝を目指す姿を描き、レディー・ガガやマドンナ、さらにはローリング・ストーンズにポリスなど、新旧のヒット曲をふんだんに取り入れて大きな人気を博した「glee/グリー踊る♪合唱部!?」。対象となる主要5部門全てにノミネートされていたが、作品賞に加え、チア・リーディング部の冷徹なコーチであり、グリー部を敵視するスー・シルベスター役のジェーン・リンチが助演女優賞に、アメフト部のイジメのターゲットにされるゲイの少年で、女子顔負けの美声の持ち主であるカート・ハメル役のクリス・コルファーが助演男優賞の栄誉を手にした。ドラマ部門の作品賞の候補に名を連ねていたのは、日本でもリリースされている「デクスター」、「マッドメン」に加え、「グッド・ワイフ」、「BOARDWALK EMPIRE」(原題)、「ウォーキング・デッド」の5作品。その中から、禁酒法時代の東海岸一の歓楽街アトランティック・シティを牛耳った実在の男をモデルに製作された「BOARDWALK EMPIRE」が栄冠に輝いた。パイロット版を巨匠マーティン・スコセッシが手がけており、今後の日本上陸が楽しみなところ!本作で政治家にしてギャングという異色の主人公を演じるスティーヴ・ブシェミが、男優賞を獲得した。また、女優賞は、数々のTVシリーズで活躍してきたケイティ・セイガルが「Sons of Anarchy」(原題)で自身、3度目の受賞を果たした。コメディ・ミュージカル部門では、サエない物理学者の男性2人と彼らのアパートの向かいの部屋に越してきたセクシー美女の3人が繰り広げるドタバタを描いた「ビッグバン★セオリー」のジム・パーソンズが男優賞を受賞。女優賞は、検診でがんであることが判明した主人公が、残された人生を楽しんで生きようとする姿を描いた「The Big C」のローラ・リニーに贈られた。そのほかに目立ったところでは、ベテランのアル・パチーノが「死を処方する男 ジャック・ケヴォーキアンの真実」でミニシリーズ・TV映画部門の男優賞を獲得。同じくミニシリーズ・TV映画部門の女優賞は、ジュディ・デンチ、ロモーラ・ガライ、ジェニファー・ラブ・ヒューイット、ヘイリー・アトウェルらを抑えて、クレア・デインズ(「Temple Grandin」)が手にした。受賞結果一覧<ドラマ部門>作品賞:「BOARDWALK EMPIRE」(原題)男優賞:スティーヴ・ブシェミ(「BOARDWALK EMPIRE」)女優賞:ケイティ・セイガル(「Sons of Anarchy」)<コメディ・ミュージカル部門>作品賞:「glee/グリー踊る♪合唱部!?」男優賞:ジム・パーソンズ(「ビッグバン★セオリー」)女優賞:ローラ・リニー(「The Big C」)<ミニシリーズ・TV映画部門>作品賞:「コードネーム:カルロス 戦慄のテロリスト」男優賞:アル・パチーノ(「死を処方する男 ジャック・ケヴォーキアンの真実」)女優賞:クレア・デインズ(「Temple Grandin」)助演男優賞:クリス・コルファー(「glee/グリー踊る♪合唱部!?」)助演女優賞:ジェーン・リンチ(「glee/グリー踊る♪合唱部!?」)■関連作品:マッドメン [海外TVドラマ]© MMVII Lions Gate Television Inc. All Rights Reservedデクスター [海外TVドラマ]DexterTM © 2006 Showtime Networks Inc. All rights reserved. SHOWTIME and related marks are registered trademarks of Showtime Networks Inc. A CBS Company. TM, ® © 2009 by Paramount Pictures. All Rights Reserved.第68回ゴールデン・グローブ賞 [アワード]glee/グリー踊る♪合唱部!? [海外TVドラマ]© 2009-2010 Twentieth Century Fox Film Corporation.All Rights Reserved.■関連記事:杏、ゴールデン・グローブ賞に感激!父・渡辺謙に続いて海外進出!?『ソーシャル・ネットワーク』ゴールデン・グローブ賞4冠N・ポートマン主演女優賞シネマカフェ的海外ドラマvol.1812011年ゴールデン・グローブ賞の注目ポイント!“オヤジ代表”泉谷しげる、若者に過激なエール!「灰皿で殴っちゃダメ」『ソーシャル・ネットワーク』GG賞発表を前に早くも独走?全米映画批評家協会賞4冠
2011年01月17日