名優カーク・ダグラスが死去した。享年103。息子のマイケル・ダグラスが、SNSに「今日カーク・ダグラスが他界したことをお知らせするのは、弟たちと私にとって非常に悲しいことです」とつづった。これまでの名優カークの功績を称え、自分や兄弟にとっては普通に父であり、マイケルの妻キャサリン・ゼタ=ジョーンズにとっては素晴らしい義理の父であったとふり返った。カークの最後の誕生日となった昨年12月9日には、「父さん、大好きだよ。父さんの息子であることを本当に誇りに思うよ」と伝えたという。『チャンピオン』、『悪人と美女』、『炎の人』の3作品でアカデミー主演男優賞にノミネートされた経験を持ち、1996年のアカデミー賞では名誉賞を受賞したカーク。この名誉賞を受賞する前に、深刻な脳梗塞を患い言語障害が残ったが、その後も『グロムバーグ家の人々』などに出演。2011年のアカデミー賞ではプレゼンターを務めるなど、元気な姿を見せていた。カークには、俳優のみならず、「最高年齢のセレブリティ・ブロガー」、「作家」、「慈善家」、「プロデューサー」など多くの顔があった。私生活では1943年に女優のダイアナ・ディルと結婚し、マイケル&ジョエルの2人の子どもをもうけたが1951年に離婚。1954年に慈善家のアン・バイデンスと再婚後、ピーター&エリックの2人の子どもが誕生し、婚姻関係はカークの死去まで続いた。(Hiromi Kaku)
2020年02月06日俳優のカーク・ダグラスさんが米国時間5日夜、103歳の生涯を閉じた。PEOPLE誌の取材に対し、家族が事実と認めた。息子で同じく俳優のマイケル・ダグラス(75)は「兄弟と私にとって、このことをお伝えするのは断腸の思いです。カーク・ダグラスが本日、103歳で旅立ちました。彼は映画の黄金時代を生きた伝説の俳優であり、彼自身が信じる正義と大義への献身によって我々が目指すべきスタンダードを作り上げた人道主義者でした」との声明を同誌に発表。カークさんは第一次大戦中の1916年に生を受けた。第二次大戦時に徴兵され海軍に従軍、負傷による除隊後は役者になる夢を叶えるためにブロードウェイへ。1946年には銀幕デビューを果たし、『OK牧場の決斗』(1957)、『スパルタカス』(1960)、『パリは燃えているか』(1966)など、多数の名作に出演した。昨年12月に103歳の誕生日を迎えた時は、マイケルの妻キャサリン・ゼタ=ジョーンズ(50)は、カークさんが自身の膝に乗った写真をシェアし、「私の膝に乗っているこの人、103歳になったのよ!誕生日おめでとうお父さん!心から愛しています」とメッセージを送っていた。
2020年02月06日