『ガイズ&ドールズ』(1950/ブロードウェイ初演年。以下同じ)や『ハウ・トゥー・サクシード』(1961)などの作詞・作曲を手掛けたフランク・レッサーと、『オン・ザ・タウン』(1944)や『ワンダフル・タウン』(1953)などの演出、『パジャマ・ゲーム』(1954)や『ダム・ヤンキース』(1955)などの脚本・演出を手掛けたジョージ・アボット。今なお上演機会の多い名作ミュージカルを数多く生み出したふたりによるコメディミュージカル『WHERE’S CHARLEY?』(1948)が、本日4月22日(月)より日本青年館ホールにて、『WHERE’S CHARLEY?チャーリーはどこだ!』として上演される。物語の舞台はヴィクトリア朝末期、独身の男女が立会人なしに異性と食事を共にすることが許されなかった時代の英国。ルームメイトのチャーリー(林翔太)とジャック(室龍太)は、名門オックスフォード大学卒業を間近に控え、想いを寄せるエイミー(蘭乃はな)とキティ(敷村珠夕)とのランチを計画する。チャーリーの叔母ドナ(彩乃かなみ)が立会人を務めるはずだったが、彼女が現れなかったため、やむなくチャーリーが女装してドナになりすますことに。そこにジャックの父フランシス(鈴木壮麻)とエイミーの叔父スペッティギュー(福田転球)が現れ、お金目当てでチャーリー扮するドナに言い寄り始めて――?ミュージカル経験豊富な林は、「お話をいただいた時に、大げさじゃなくガッツポーズしたんです。ミュージカルが大好きなので、ブロードウェイミュージカルに携われるのはすごく嬉しいこと。無条件で笑って、楽しんでもらえるような作品づくりをみんなで頑張ってやっていきたい」と笑顔。一方、2回目のミュージカル出演となる室は、「緊張と楽しみが半々な気持ちではあるんですけど、出演させていただくからには全力で楽しみたい」と緊張気味に話す。だがふたりとも、最後には「絶対楽しい作品になる!」と力強くコメント。中屋敷法仁演出のもと、ふたりが実力派共演陣と共に、往年の名作をどう描き出すのかに注目したい。文:熊田音子<公演情報>ブロードウェイミュージカル「WHERE’S CHARLEY? チャーリーはどこだ!」原作:ブランドン・トーマス「チャーリーの叔母さん」作:ジョージ・アボット音楽:フランク・レッサー演出:中屋敷法仁上演台本:勝田安彦訳詞:山内あゆ子音楽監督・編曲:栗山梢出演:チャーリー・ウィカム:林翔太ジャック・チェスニー:室龍太エイミー・スペッティギュー:蘭乃はなキティ・ヴァーダン:敷村珠夕ドナ・ルーシア・ダルヴァドレス:彩乃かなみスペッティギュー:福田転球サー・フランシス・チェスニー:鈴木壮麻【東京公演】2024年4月22日(月)~4月29日(月・祝)会場:日本青年館ホール【大阪公演】2024年5月18日(土)・19日(日)会場:森ノ宮ピロティホールチケット情報:()公式サイト:
2024年04月22日『ノーカントリー』のイーサン・コーエン監督が妻トリシア・クックと共同で脚本・製作を手掛けた『ドライブアウェイ・ドールズ』から、日本版予告&ポスタービジュアル&場面写真が解禁となった。キャストには、今年度アカデミー賞4部門受賞の『哀れなるものたち』に出演するマーガレット・クアリー、MCU新作『Thunderbolts』(原題)への出演が報道され注目を集めるジェラルディン・ヴィスワナサン。ドラマシリーズ「マンダロリアン」「THE LAST OF US」に出演し、いまハリウッドで最もホットな俳優ペドロ・パスカル。今年度アカデミー賞作品賞含む7部門を受賞した『オッペンハイマー』にも出演のマット・デイモン、さらにマイリー・サイラスが特別出演を果たす。ガールフレンドと別れたレズビアンのジェイミー(マーガレット・クアリー)と、堅物で自分の殻を破れずにいるマリアン(ジェラルディン・ヴィスワナサン)。日々の生活に行き詰まりを感じる2人が、気分転換にアメリカ縦断ドライブに出発することから始まる予告映像。車の配送(=ドライブアウェイ)をしながら目的地のフロリダ州タラハシーへ向かうことにした2人は、配送会社で受付係のカーリー(ビル・キャンプ)から1台の車を手配してもらうが、運転中のアクシデントがきっかけで、車のトランクの中に謎のスーツケースを発見。中身を確認すると、なんと信じられない“ブツ”が入っていた…!さらに、謎のスーツケースを取り戻そうとするギャングたち(コールマン・ドミンゴ、ジョーイ・スロトニック、C・J・ウィルソン)たちに追われ、ジェイミーの元カノで警察官のスーキー(ビーニー・フェルドスタイン)、物語のキーパーソンとなるゲイリー・チャネル上院議員(マット・デイモン)らを巻き込み、事態は思わぬ方向へ!?コーエン監督と豪華キャストによる終始パワフルで遊び心がたっぷり詰まった、魅力溢れる映像に仕上がった。また、併せて解禁となったポスタービジュアルは、謎のスーツケースを巡り入り乱れる人間模様と波乱の展開を匂わせるポップなもの。ハリウッドを代表する豪華キャスト陣の競演にも期待が高まるが、クセ強なキャラクターたちが勢揃いした場面写真8点も解禁されている。『ドライブアウェイ・ドールズ』は6月7日(金)よりTOHOシネマズシャンテ、渋谷シネクイントほか全国にて公開。(シネマカフェ編集部)■関連作品:ドライブアウェイ・ドールズ 2024年6月7日よりTOHOシネマズ シャンテ、渋谷シネクイントほか全国にて公開©2023 Focus Features. LLC.
2024年03月26日映画『ドライブアウェイ・ドールズ』の日本版予告とポスタービジュアル、場面写真が公開された。『ドライブアウェイ・ドールズ』は、アカデミー賞作品賞&監督賞を受賞した『ノーカントリー』のイーサン・コーエン監督による最新作。長年、兄ジョエルと一緒に“コーエン兄弟”として数々の作品を手がけてきたイーサン・コーエンは、劇映画としては初となる単独監督を務める。そして今回は、妻のトリシア・クックと共同で脚本・製作を手がけた。公開された映像は、ガールフレンドと別れた自由奔放なジェイミー(マーガレット・クアリー)と、堅物で自分の殻を破れずにいる友人マリアン(ジェラルディン・ヴィスワナサン)が、気分転換にアメリカ縦断ドライブに出発することから始まる。車の配送(=ドライブアウェイ)をしながら目的地のフロリダ州タラハシーへ向かうことにしたふたりは、配送会社で受付係のカーリー(ビル・キャンプ)から1台の車を手配してもらうが、運転中のアクシデントがきっかけで、車のトランクの中に謎のスーツケースを発見。中身を確認すると、信じられない“ブツ”が入っていた。さらに、謎のスーツケースを取り戻そうとするギャング(コールマン・ドミンゴ、ジョーイ・スロトニック、C・J・ウィルソン)たちに追われ、ジェイミーの元カノで警察官のスーキー(ビーニー・フェルドスタイン)、物語のキーマン、ゲイリー・チャネル上院議員(マット・デイモン)らを巻き込み、事態は思わぬ方向へと進む。コーエン監督とキャストによる終始パワフルで遊び心がたっぷり詰まった、魅力あふれる内容となっている。併せて公開となったポスタービジュアルは、謎のスーツケースを巡り、入り乱れる人間模様と波乱の展開を匂わせるポップでハイテンションなビジュアルに仕上がっている。映画『ドライブアウェイ・ドールズ』日本版予告映像<作品情報>映画『ドライブアウェイ・ドールズ』6月7日(金) 公開公式サイト: Focus Features. LLC.
2024年03月26日『ノーカントリー』『ファーゴ』のイーサン・コーエン監督最新作『ドライブアウェイ・ドールズ』(原題:Drive-Away Dolls)が6月7日(金)より全国公開されることが決定。日本版特報が解禁された。日々の生活に行き詰まりを感じるジェイミー(マーガレット・クアリー)とマリアン(ジェラルディン・ヴィスワナサン)は、車の配送【=ドライブアウェイ】をしながらドライブ旅行に出かける。だが、謎のスーツケースを巡ってギャングに追われることに!女二人旅のはずが予測不能なアメリカ縦断ドライブへ…はたして、ジェイミーとマリアンの運命は?イーサン・コーエン初となる単独監督を務めた本作。妻のトリシア・クックと共同で脚本・製作を手掛けた注目作だ。キャストには、『ワンス・アポン・ア・タイム・イン・ハリウッド』で注目を浴びたマーガレット・クアリーやジェラルディン・ヴィスワナサンのほか、ドラマシリーズ「マンダロリアン」「THE LAST OF US」に出演し注目を集めるペドロ・パスカルや、マット・デイモン、さらに映画出演が久しいマイリー・サイラスが特別出演。コーエンとクックが「お互いにアイデアを言い合いながら作り上げた」と話す物語が、個性豊かな俳優陣によってさらなるユーモアを生み出している。この度解禁となった特報では、女二人の旅で気分転換しようとする主人公らの気持ちとは裏腹に、トラブルに巻き込まれ、クセの強いキャラクターたちから逃走する様子が映し出される。コーエン監督の遊び心もたっぷりで、破天荒なガールズムービーを予感させる映像となっている。『ドライブアウェイ・ドールズ』は6月7日(金)よりTOHOシネマズシャンテ、渋谷シネクイントほか全国にて公開。(シネマカフェ編集部)■関連作品:ドライブアウェイ・ドールズ 2024年6月7日よりTOHOシネマズ シャンテ、渋谷シネクイントほか全国にて公開©2023 Focus Features. LLC.
2024年02月21日シンガーソングライターを目指していた青年が、何気なく手に取った『ミス・サイゴン』オーディションのチラシ。その一枚の紙切れから、今や日本を代表するミュージカル俳優になった石井一孝が、今年デビュー30周年を迎える。ミュージカルファンは『ミス・サイゴン』『レ・ミゼラブル』『デスノート THE MUSICAL』など数々の名演がすぐ脳裏に浮かぶだろうし、ミュージカルを観ない人も、ディズニーアニメ『アラジン』(’93年公開版)のアラジンの歌声の人と言えば、「ああ!」と思うに違いない。その石井がデビュー30周年を記念したコンサート「Musical Treasures」を9月に開催する。豪華ゲストとともに贈るこのコンサートの構想とともに、30年のミュージカル人生を振り返ってもらった。山下達郎さんや小田和正さんのようになりたかった――まずは現在ご出演中の『ガイズ&ドールズ』の話からお伺いします。石井さんといえばその美しく強靭な歌声がまず思い浮かびますが……なんと『ガイズ&ドールズ』で演じられているブラニガン警部補は、ほぼ歌わない! こういうポジションを求められることについては、どう思っていらっしゃるのでしょうか。そうなんです、みんなで歌う曲は2曲ありますが、1曲もソロがない(笑)。演出のマイケル・アーデンさんにお会いして、ブラニガン警部補はどうだろうかとおっしゃっていただいた時に、実は僕も一瞬どうしようかと思ったんですよ。でも作品の素晴らしさや直感的に感じたマイケルの才能への興味が勝りました。加えて、僕も年齢が上がってきましたので、演技面で芝居を締める役を任される、そういうポジションを求められるのは光栄だなと思った。歌いたい気持ちももちろんありますが、僕としてはストレートプレイに出るような意識で、日々舞台に立っています。――もともとシンガーソングライター志望で、音楽がお好きでやってこられた石井さんが、歌という武器ではなく芝居で作品を締める立場になった……というのは、まさに30年の、俳優として培ったものの結晶ですね。ありがとうございます。山下達郎さんや小田和正さんやフレディ・マーキュリーが好きで、ああいう風になりたいと思っていて、1本もミュージカルを見たことがない不埒者なのにオーディションを受けたのが1992年の『ミス・サイゴン』でした。歌うことがファーストプライオリティで生きてきましたが、気付けばどっぷり演劇の、演技の世界に入っていましたね。若い頃はそのことに対する戸惑いもありましたが、今ではこの「演技をする」ということも「歌を歌うこと」と同じくらい人生の大部分を占めています。プライドや執念ももちろんあります。「どうやったら、もっと面白い演技になるか?」「この台詞の核となるワードは何か?」と常に考えながら演じています。それが楽しくてならないんです。当たり前ですが、30年の経験が人生を大きく変えましたね。だから今回、芝居担当の役をいただけたというのは、嬉しくてならないんです。実は「よし!」という思いです。人生が変わった『ミス・サイゴン』への出演――ということで石井さんの歌声をたっぷり聴きたければ、9月のコンサート「Musical Treasures」へ……ですね(笑)。改めて30周年おめでとうございます。ありがとうございます! 1992年5月デビューですので、ちょうど30年です。――石井さんはオリジナル曲もたくさんありますが、タイトルに“Musical”を冠しているということで、今回はミュージカルナンバーもたくさん歌われると思って大丈夫でしょうか。もちろんです。僕の俳優人生の中で、実際に演じた役のナンバー、憧れのミュージカル曲などたくさん歌 います。魅惑のミュージカル・デュエットもてんこ盛りです。これまで共演してきたゲストを迎えて開催する「Musical Treasures~石井一孝デビュー30周年記念CONCERT~」――では何作か、これまでのご出演作を振り返らせてください。まずはやはりデビュー作の『ミス・サイゴン』は、石井さんを語る上で欠かせないかと思います。はい。1992~93年の初演にアンサンブル(アメリカンGI、石井さんによると勝手に名付けた「カルロス」役とのこと)として出演。これが初ミュージカルでした。『ミス・サイゴン』はその後なかなか上演せず、再演は12年後。その間、ほかの作品に色々と出させてもらっていますが、ずっと「『ミス・サイゴン』の再演があったらクリスをやりたい、クリスでオーディションを受けよう」と思っていました。そして念願が叶い、2004年にクリスとジョンを演じることになりました。僕の人生を変えた作品ですので、『ミス・サイゴン』のナンバーは絶対に外せません。――ただ、選曲はちょっとマニアックですね。「The Confrontation」。なぜこの曲を?バンコクのホテルのシーンのナンバーです。クリスが妻のエレンと共にキムの住む地に向かい、不幸なことにエレンとキムが鉢合わせ。エレンから「彼女を取るの?私を取るの?選んでちょうだい」と刃を突きつけられる葛藤の曲。アリアではなく完全なる芝居歌。これをコンサートでやる人ってあんまりいないですよね(笑)。僕ね、『ジキル&ハイド』だったら「時が来た」じゃなくて「First Transformation~Alive」(ジキルがハイドに変貌する曲)が好きなタイプなんです(笑)。芝居歌が好きなんですよ。もちろん(ミス・サイゴンの)「Why God Why」も大好きで大切な1曲ですが、演じていて、一番辛くて心がかき乱される場面が本当に愛していたキムと、今自分を支えてくれて、愛してくれているエレンのはざまで揺れる、ホテルのシーンでした。今回のコンサートでは本物のジョンと本物のエレンと再現しますからね! ただ、問題なのは、30周年というとてもめでたい席なのに、大半のお客様が「クリスって最低=石井さんも最低」という目線になるかもしれないということ(笑)。いつも力説するんですが、『ミス・サイゴン』ってクリスがキムと引き裂かれ、地獄のような苦しみを過ごした3年間が描かれていないんですよ。クリスはベトナムから帰り、キムと引き離された辛さと喪失感からきっと自殺未遂も犯したし鬱病状態に陥ったと思うんです。そこが描かれていると、クリスも戦争の犠牲者だと理解してもらえ、先ほどの芝居歌も少しは共感してもらえると思うんですよ......。登場人物の感情を30年かかって表現してきた男の意地の選曲、どうぞご期待ください。あ、僕にも良いところがあること、忘れないで下さいね(笑)。――なるほど、このシーンへの石井さんのとりわけ深い思い入れが伝わってきます。ではこのコンサートでは、その心情含め芝居歌といったところも期待していいのでしょうか。そうですね! こういうコンサートって、基本的にアリアを歌うもので、もちろんアリアもたくさんやりますが、その中にも芝居をいっぱい詰め込みたいです。僕、自分のCDでも、いつも台詞を入れるんです。アリアじゃないミュージカルナンバーの魅力、ちょっとひと味違うミュージカルコンサートをお届けできたらと思います。12年間携わった『レ・ミゼラブル』――単純に、ジョン経験者の岡幸二郎さん、エレン経験者のシルビア・グラブさんがゲスト出演することからのセレクトかと思ってました(笑)。そんな思いがあったんですね。楽しみにしています! そしてやはり『レ・ミゼラブル』も外せません。僕の俳優人生を語る上でとても大きいのは、ジョン・ケアードと大地真央さんの存在です。俳優としての僕を育ててくれたのはジョン。僕は30年のうち、12年間『レ・ミゼラブル』に関わっていました。1作品アンサンブルとして出演しただけの僕を、マリウスという大きな役で抜擢していただいたのは、ジョンの「彼こそがリアルマリウスだ」という言葉。ジョンこそが僕をこの世界に導いてくれた神様です。レミゼチルドレンとして、この30年を振り返る時にぜひ歌いたいと真っ先に思ったのは「カフェ・ソング」と「彼を帰して」です。この2曲は現時点でもちろん歌う候補に挙げています。――最初は1994年にマリウスを演じました。はい。デビュー作の『ミス・サイゴン』の次が『レ・ミゼラブル』でした。2001年までマリウスをやって、その時に、一度キャストの大幅変更をするから今回でこのキャストは終わりですと言われました(※初演からの鹿賀丈史、滝田栄を軸にしたメンバーが一端ここで区切りとなった)。そこで僕も作品から卒業だなと思ったんです。翌年にまたオーディションがあったのですが、僕は受けるつもりはありませんでした。――それが、2003年のジャン・バルジャンになったのはどういう経緯があったのでしょう。次にやるならジャン・バルジャンがいいと思っていたのですが、オーディション時点で34歳。中途半端な年齢だなと自分では思っていました。でも当時の所属事務所から、ジャベールで受けてみてはと言われて、受けたんです。そうしたら、ビデオ審査だったのですが、ジャベールの「星よ」と「ジャベールの自殺」を歌った僕を見て、ジョンが「彼はバルジャンだ、この表情はバルジャンのものだ」と言ってくれたそうです。本当に、どこの馬の骨かわからない男を(笑)マリウスにしてくれて、今度はバルジャンに引き上げてくれて。ジョンと出会っていなかったら、僕はミュージカルを続けていなかったかもしれません。“レミゼ”は、当時の僕のすべてでした。あの日々は二度と戻ってこないけれど、あの頃、炎を燃やすように、(岡)幸二郎や(岡田)浩暉さん、(坂元)健児とみんなでやれたことは、本当に宝物のような経験です。オリンピックに出たくらいの感慨なんですよ。今も『ガイズ&ドールズ』で共演している(木内)健人とか、(竹内)將人とも“レミゼ”の話で交流が持てますし。(『ガイズ~』出演中で、長年『レ・ミゼラブル』に出ていた)林アキラさんも、感慨深いと話していました。“レミゼ”ってもはやミュージカル俳優にとっては共通言語。脈々と絆が受け継がれていっているな、黄金の作品に携わらせてもらったなと、誇りに思っています。――ゲストの方も、『レ・ミゼラブル』経験者が多いので、当然……?「ワン・デイ・モア」は歌いますよ! 本役の方がいっぱいいますのでね。こういうミュージカルコンサートで、“レミゼ”を歌わないってありえないですよね。そこはご期待ください。『レ・ミゼラブル』ほか多くのミュージカル作品で共演した盟友たちをゲストに迎えて――すでにお話に少し出てきていますが、スペシャルゲストが岡幸二郎さん(11日)、岡田浩暉さん(10・11日)、坂元健児さん(10日)、姿月あさとさん(10日)、シルビア・グラブさん(11日)。この皆さんとの関係も少し教えてください。幸二郎とは『レ・ミゼラブル』の同期、まあ戦友ですね。さらに『ミス・サイゴン』『ロミオ&ジュリエット』など、もう数えきれないほどの思い出を抱えています。でも彼に「僕の最初の印象は何」と訊いたら「ないね、カズと会った時のこと、何も覚えてない」と言うんですよ(笑)。ヤツはそういう男なんです。ただ、僕がタイトルロールをやった『キャンディード』の時(’01年)、幸二郎は世界で一番の美男子・マキシミリアンという役を演じていたのですが、本当に幕が開くのかと思うくらいの大変な稽古場で、そんな時に彼が「カズの主演なんだから絶対成功させるよ、みんな頑張ろうぜ!」と言ってくれたんです。普段は毒舌王子なんですが、それはとても心に残っています。コンサートではトークもたくさんする予定ですので、幸二郎にあの時のこと覚えているか聞いてみようかな(笑)。――いい話です! 岡田浩暉さんとは『レ・ミゼラブル』『スウィート・チャリティ』などで共演しています。浩暉さんはとても心の清い方。聞くところによると公演中はお酒を飲まないどころか、ずっと白湯を飲んでるんですって。だからあのスタイルをキープして清廉なイメージのままでいらっしゃるんでしょうね。僕より2歳上なのですが、僕がバルジャンをやっていた時のマリウスで、娘を年上の人にお嫁に出していた形ですが(笑)、見た目がお若いので、並んで歩いていたら僕の方が年上に見られますよ。浩暉さんとは同じ役を、違うバージョンの公演でやることが多くて、すごく、運命を感じるんです。マリウスもですが、『THE GOODBYE GIRL』のエリオットや、『愛と青春の宝塚』の影山先生もそうです。その中でも思い入れのある、影山の「届かぬ想い」をデュエットにアレンジして今回、歌いたいなと思っています。――坂元健児さんは『レ・ミゼラブル』『ミス・サイゴン』繋がりでしょうか。あと『三銃士』とかね。サカケンは僕がバルジャンの時のアンジョルラスで、この時が初めましてでした。すごく歌の上手い人だなと思ったのですが、徐々に彼の本質であるコメディアンの血が見えてきましたね(笑)。ミュージカル界って、ツッコミは多いのですが、ボケがあまりいなくて(笑)。幸二郎も、(井上)芳雄もツッコミでしょ? 僕とサカケンと(浦井)健治がボケの御三家(笑)。そんなところも大好きで、“レミゼ”当時はバルジャンもアンジョルラスも4人いたから公演中そこまで話せなかったんだけど、千秋楽の打ち上げの時に彼のそのチャーミングな魅力に僕はとりこになってしまって「健児、お願いがあるんだけど……、友だちになってください」と頼んだんだよね。健児、覚えているかなあ(笑)。これも当日聞いてみよっと!“ミュージカル版 We Are The World”を作りたい――女性陣が、姿月あさとさんとシルビア・グラブさんという、これまた歌の上手いお二方ですね。ずんちゃん(姿月)は芝居では共演したことがないのですが、梅田芸術劇場の10周年コンサート『Golden Songs』(’15年)でご一緒しました。それまでも一方的には観ていて、特に『エリザベート』のトートなどはあまりの上手さにびっくりしました。『Golden Songs』の時に「ずんちゃん、友だちになって欲しいんだ、連絡先教えてほしいんだよね」とお伝えしたのですが、連絡先を聞く前に千秋楽になっちゃって。最終日にあわててノートの切れ端に「ここによかったら連絡をください」とメアドを書いて渡したの(笑)。高校生の恋愛みたいでしょ。そうしたら「ノートをちぎってメアドをくれた人は初めてです」とお返事をくれて、そこからメル友になりました(笑)。その数ヵ月後には僕のコンサートのゲストに来ていただき、逆にずんちゃんのコンサートに僕がゲスト出演したりという仲です。僕のオリジナルミュージカル『君からのBirthday Card』も、僕がずっとミュージカルを作りたいと思っていたところ「カズさんはすでにオリジナル曲がこんなにあるんだから、カタログミュージカルにすればいいんじゃないですか」とずんちゃんがアドバイスをくれたのがきっかけになっていたり、僕を語る上で欠かせない方ですね(笑)。シルビアとも『レ・ミゼラブル』『キャンディード』『ブルックリン』『ロミオ&ジュリエット』と、色々共演していますが、共演前から友人で。僕のディナーショーにゲストで来てくれたりもしたな。すごく才能ある人で、しかも性格も面白い。2004年の僕のアルバム『In The Scent Of Love』のタイトルソングのデュエットパートナーもやってくれています。英語で歌うナンバーなのですが、彼女はネイティブですから。僕の作品に本物感を加えてくださいました。大好きだし、歌えて踊れて芝居も上手くてオモシロイという四拍子役者。心から尊敬しています。――今お話にあがったシルビアさんとのデュエットナンバー「In The Scent Of Love」もですが、このゲストの方々は、石井さんが楽曲提供されていたり、オリジナルナンバーでも縁がある皆さんですね。そう、シルビアとは「In The Scent Of Love」があるでしょ。ずんちゃんには「5センチの勇気」というナンバーを提供しています。幸二郎とは「幕が上がれば」というデュエットソングがあるし、サカケンには彼の『Colours』というアルバムで「夢の通る軌跡」という曲を提供しています。これらの曲も、歌えたらいいなと思っています! ……あれ浩暉さんには何も書いていないな。書いたら歌ってくれるかな(笑)?――ほかにもセットリストには『スカーレット・ピンパーネル』『蜘蛛女のキス』、そして石井さんのオリジナルミュージカル『君からのBirthday Card』からなど楽しみな楽曲が並んでいますが、石井さんといえば!の『アラジン』からは……?目下悩みどころです(笑)。やはり30年を語る上で『アラジン』は僕も外せないなと思っています。「A Whole New World」を少々アレンジを加えてお届けしたいと企んでいます。――そして、このコンサートのための新曲があるとか。はい。ミュージカル俳優たちが歌う、“ミュージカル版 We Are The World”を作りたいなと思っていて。僕が作曲し、作詞は竜真知子先生が書いてくださいます。それこそ「We Are The World」のようにちびソロを重ねていって、途中アカペラもあって、良きところで転調し、最後には壮大なハーモニーになるという“ミュージカルの醍醐味全部乗せ”という曲です(笑)。タイトルは、仮題ですが「今僕に何が出来るのだろう」となっています。これはコロナにウクライナの戦争、急激な円安と、この混沌とした時代、世の中これでいいはずがない、今自分は何ができるだろうとみんなが思っていますよね。もちろんミュージカル俳優たちもそう思っています。そんな中で僕らができることは、いい作品を届けること、いい歌を届けること、仲間と手を取ること。仲間と手を取った先に、皆さんの笑顔がある。そしてそれを受け取った方も、誰かに何かを発信してくれる。笑顔は伝播しますから。あなたと向き合うこと、あなたのために演じること、あなたのために歌うこと……みたいな思いをテーマソングとしてお届けできたらと思います。あとはこのバズーカ並みの声量の皆さんですから、この4人(5人)がフルボリュームで歌ったら草月ホールの壁を壊すことができるか!? にもチャレンジしたいです(笑)!――会場は確実に揺れますね(笑)。という冗談はさておき、ちょっと心が軽くなったよね、楽しいよねミュージカルって、と思っていただけたら嬉しいな。ぜひ、来てくださいね!取材・文:平野祥恵撮影:川野結李歌<公演情報>KAZUTAKA ISHII presents「Musical Treasures ~石井一孝デビュー30周年記念 CONCERT~」2022年9月10日(土)・11日(日)会場:東京・草月ホール構成・演出:大谷美智浩、石井一孝音楽監督:進藤克己出演:石井一孝ゲスト(五十音順):岡幸二郎(11日)岡田浩暉(10・11日)坂元健児(10日)姿月あさと(10日)シルビア・グラブ(11日)演奏:進藤克己(Key)、長濱司(Key)、伊藤佳奈子(Vn)、坪根剛介(Perc)、大野弘毅(Ba)チケット情報はこちら:
2022年07月28日ミュージカル『ガイズ&ドールズ』が6月9日、東京・帝国劇場で開幕。初回上演を前に、天才ギャンブラーのスカイを演じる井上芳雄をはじめ、明日海りお、浦井健治、望海風斗、来日中の演出家マイケル・アーデンが取材に応じ、抱負を語った。1950年のブロードウェイ初演を皮切りに、1200回のロングラン公演を記録し、トニー賞にも多数輝いた人気コメディミュージカル。育ちも環境も性格も正反対のギャンブラー・スカイと堅物の救世軍軍曹・サラ(明日海)。ギャンブラーたちの仕切り役・ネイサン(浦井)と人気ショーダンサーのアデレイド(望海)。30年代のニューヨークを舞台に、2組のカップルが誤解とすれ違いに翻ろうされる。「参加できて幸せだなと思える作品で、もしこれが最後(の舞台)でも満足だなと思える。まだ、引退はしませんけど(笑)」と強い手応えを示す井上は、「こうやってアメリカからマイケルをお迎えして、新しい『ガイズ&ドールズ』を作れるのは、非常に貴重な経験。コメディミュージカルですが、そこにいろんな人間が生きているドラマになっている」とアピールした。元宝塚歌劇団花組トップである明日海は「ワクワクする世界観に自分も生きている。まるで魔法にかかったような幸せを感じている」と満面の笑み。明日海、そして元宝塚歌劇団雪組トップの望海は、井上にとっては、妹の初輝よしやと“同期”という間柄で「妹いわくふたりとも真面目で努力家。気持ちとして兄なのか、親なのか(笑)。おふたりとも素晴らしい女優さんになられた」と話していた。ネイサン役の浦井は「このカンパニーならではの2022年版『ガイズ&ドールズ』がようやく船出するので幸せな気持ち」としみじみ。「何より井上芳雄さんのスカイが、空に届くほどかっこいい」と褒めたたえ、「そういう台詞があるんだよね。そればっかり言っている」(井上)、「はい、台詞の反復です!」(浦井)と息の合ったコンビネーションも披露。また、「スカイとサラが『ロミジュリ』のような真実の愛なので、僕としては、アデレイドを演じる望海さんとどれだけふざけられるか(笑)。楽しみながら、作品のスパイスになれれば」と意気込みんだ。望海は「この数年は我慢することことも多く、最近も心痛むニュースが多いですが、こうして明るい作品をマイケルさんと一緒にみんなで作れて、お客様を迎えられるのが、どれだけ幸せか」と感無量の面持ち。明日海との共演シーンについては「(宝塚)音楽学校に戻ったような、懐かしい感覚がある」と話していた。演出のアーデンは、『春のめざめ』『アイランド』のリバイバル公演でトニー賞候補に挙がり、ブロードウェイ史上初めて35歳以下で2度のノミネートを果たした、注目の若手演出家。「70年以上前に書かれた戯曲ですが、描かれる人間模様は、歳月を経ても変わっていない。そういう部分をお見せしたいし、譲り合い、寄り添いながら変化する登場人物のドラマは、昨今の世界が学ぶべきこと」と語り、日本人キャストに対しては「仕事に対する美学、哲学、誠意を感じる。それは日本の文化全体にも通じるものがある」。さらに「完ぺきさを目指すのではなく、自分らしさを出すことにチャレンジしてほしい。観客は俳優の欠点やもがく姿も含めて、見たいと思っているのですから」とエールを送った。取材・文・写真=内田涼【公演情報】ミュージカル『ガイズ&ドールズ』演出:マイケル・アーデン出演:井上芳雄、明日海りお、浦井健治、望海風斗製作:東宝【東京公演】2022年6月9日(木)~7月9日(土)会場:帝国劇場【福岡公演】2022年7月16日(土)~29日(金)会場:博多座
2022年06月10日1950年にブロードウェイで初演されて以来、日本でも宝塚歌劇団などによりたびたび上演されてきた名作『ガイズ&ドールズ』。井上芳雄、明日海りお、浦井健治、望海風斗という当代きってのスターたちをタイトルロールに、そしてブロードウェイの新鋭マイケル・アーデンを演出に迎えた新バージョンが、6月9日より帝国劇場で上演されている。舞台は1936年のニューヨーク。超大物ギャンブラーのスカイ(井上)と超堅物な救世軍の軍曹サラ(明日海)、スカイのギャンブラー仲間ネイサン(浦井)とその14年にわたる婚約者アデレイド(望海)、二組のカップルの恋模様がにぎやかに展開される。現代とは男女観も結婚観も大きく異なる時代の、しかもギャンブルやキリスト教といった私たちには馴染みの薄い文化に彩られた物語。リバイバルの名手たるアーデンがさてどう料理するのかと思ったら、冒頭の演出からして洒落ていた。詳しくはネタバレになるので避けるが、野暮な説明や下手な力技で物語世界に引き込むのではなく、観客に「1936年のニューヨーク」を丸ごと飲み込ませるような作り。洒落た演出のあとには、帝劇の廻り舞台をダイナミックに活用したセットがその方向性を確立させていく。そんな中で登場人物たちが、もはや「生き生きとしている」を超えてしっかり根を張って「生きている」ため、私たちは多少意味の分からない用語が登場しようと、決して遠い物語と感じることなく彼らを愛することができるのだ。「生きている」筆頭はもちろん4人のスターたち。歌、ダンス、コミカルなやり取りで大いに沸かせつつ、揺れる恋心を繊細に描き出していく。加えて特筆すべきは、アンサンブルを含めた全員が「生きている」ことで、たとえば物語上特にフィーチャーされているわけではない洋服店のセットの中や路上でも、常に何らかのストーリーが進行していた。結果として浮かび上がるのは、男女観や結婚観がいかに移り変わろうと変わることのない、人間という存在のドラマ性。人が人に恋をしたり、大切に思ったり、巻き込んだり協力し合ったりすることはそれだけでドラマで、故にキャラクターが魅力的なドラマ作品はいつまでも色褪せないのだと実感させられた。最後に。キャラクターとして生きていた4人を評してこんなことを付け加えるのも失礼かもしれないが、待望の再共演となる井上と浦井、宝塚の同期である明日海と望海が同じ舞台に並び立つ様にはやはり胸躍るものがある。井上&浦井の似合いすぎる帝劇ゼロ番(センター)でのツーショット、ちょっとしたコスプレ(?)を含む七変化、明日海&望海が互いの恋の成就に向けて結託するナンバーは、なんだかんだ言っても必見!だ。取材・文:町田麻子
2022年06月09日ミュージカル『ガイズ&ドールズ』が、2022年6月に帝国劇場、7月に博多座で上演されることが決定した。本作は1950年にブロードウェイで初演されると同時に大評判となり1200回のロングラン公演を記録した人気ミュージカル。これまでトニー賞作品賞、主演男優賞、主演女優賞、助演女優賞など8部門受賞の栄誉に輝いている。育ちも環境も性格も正反対のギャンブラー・スカイと女軍曹・サラ。ギャンブラーたちの仕切り役・ネイサンと人気ショーダンサー・アデレイド。2組のカップルが物語の中心となる。天才ギャンブラーのスカイを演じるのは、ミュージカル界で名実共にトップランナーの井上芳雄。お堅い救世軍軍曹サラは、元宝塚歌劇団花組トップで舞台・映像と話題作に次々と出演し目覚ましい活躍を続ける明日海りおが演じる。スカイのギャンブル仲間ネイサンは、読売演劇賞最優秀男優賞受賞をはじめ確かな実力が評価され難役に次々と挑む浦井健治が、ネイサンの婚約者である踊り子のアデレイドは元宝塚歌劇団雪組トップで華のあるビジュアルと歌唱力を誇る望海風斗が演じる。演出は、『春のめざめ』、『アイランド』のリバイバル公演でトニー賞候補に挙がり、ブロードウェイ史上初めて35歳以下で2度のノミネートを果たした、ブロードウェイで今最も注目を集める若手演出家であるマイケル・アーデンが担う。アーデンは『メリリー・ウィー・ロール・アロング』『メイビー・ハッピー・エンディング』などを手掛けるほか、ブロードウェイで俳優としても活躍しており、最新演出作である本作への期待が高まる。情報発表に合わせて、井上、明日海、浦井、望海、アーデンより、コメントが寄せられている。【井上芳雄】中学生の時に初めてブロードウェイに行って見たミュージカルの一つが、『ガイズ&ドールズ』でした。本当に楽しくて、“これがミュージカル・コメディなんだ!”という醍醐味を味わえる名作です。スカイは二枚目であると同時に、時折り垣間見せるユーモラスな部分とのギャップが面白い役。いろんな面が見せられるスカイになればいいなと思います。浦井(健治)くんの事はよく知っていますが、帝劇で共演するのは『二都物語』以来です。普段やっている役とはまた違ったコミカルな役柄なので新しい浦井くんを見られるのではないでしょうか。明日海りおさんと望海風斗さんは素晴らしい女優さんであることは勿論ですが、実はお2人とも僕の妹と宝塚歌劇団の同期です。“89期の兄”と自分で言っていて(笑)身内みたいな感覚でいるので、ちょっと照れるような気持ちもあります。まさかこうやって共演出来るとは思わなかったので、とても楽しみです。コロナ禍の中でどういう作品をお届けするのが良いのかと考えている中で、明るく笑える作品が求められているなと感じています。クラシックな名作がマイケル・アーデンの新しい演出でどう生まれ 変わるか、僕自身楽しみにしていますし、今までにない『ガイズ&ドールズ』になるだろうと、期待でいっぱいです!【明日海りお】宝塚歌劇の再演時に観劇して、胸躍るオーバーチュア、そしてスカイとギャンブラー達の最高にカ ッコいいナンバーに、釘付けになっていました。他にもハバナやナイトクラブなど、どのシーンも華やかで、これぞミュージカル!!を堪能していただける作品だと思います。私の演じるサラのキャラクターは、とにかく「はちゃめちゃに可愛い」です。初演の黒木瞳さんや、映美くららさんなど、演じられる女優さんが本当にチャーミングで。以前は男役という立場から見ていたということもあり、なおのことそう感じていたのだと思いますが、自身が演ずる役として、シンプルに台本や共演者の方々と向き合った時に、どのように印象が変わっていくのか、どういったアプローチをしていくのか……怖くもあり、楽しみでもあります。井上(芳雄)さんも浦井(健治)さんも今回初めてご一緒させていただきます。お二人とも、私がまだ新人だったころから、日本ミュージカル界のスターでいらっしゃいましたし、客席や映像で観させていただくのが主なので、今はまだ本当に実在されてるのかな?という気持ちです。一方、望海とはもう出会ってから20年の付き合いになります。舞台上でまた巡り会えることに感謝しつつ、どんどん頼っていこうと思います!新たな作品、役との出会いは、わたしにとっては「生きる場所」を与えてもらった様な、特別な喜びがあります。加えて、帝国劇場の舞台に立たせていただけるというのもとても楽しみです。はじめて挑戦する分野の割合が多い役ではありますが、私なりのサラを、心を込めて創っていけたらと思っております。【浦井健治】ネイサンは小悪党でギャンブル好きで騙されやすく、どうしようもない奴。でもどこか憎めない男。男性のずるさも含めて、あり得ないくらいカッコ良さを追及するスカイと、人間らしさのネイサン。その対比を出せたらと思います。(井上)芳雄さんとのミュージカル作品での共演は『二都物語』以来なのですが、ずっと先輩の背 中を見て、憧れながら、歩んできました。兄であり、同志であり、なかなか追いつけない背中。心から信頼しています。明日海りおさんとはまだ直接お会い出来ていないのですが、美しく整ったビジ ュアルと、その華やかさ、オーラ、カリスマ性に、トップスターであることの意味を、そのお姿から学ばせていただいています。芳雄さんとの化学反応を、僕も間近で魅せていただけるのかと、ワクワクしています!望海風斗さんは『ファントム』を観劇させていただいたことがあり、その歌声とお芝居にただただ圧倒され、感動し、自然と涙を流したのを覚えています。こうしてネイサン&アデレイ ドで組ませていただけること。大切に臨みます。ネイサンとアデレイドは長年連れ添った間柄ですので、自然と阿吽の呼吸のようなものを醸し出せるよう、努めます。このような素晴らしい名作に、まさか自分が参加させていただけることになるとは。本当に光栄に感じています。個人的には、『マイ・フェア・レディ』でお世話になった大地真央さんが大切にされていた作品であり、由緒ある作品。今、役者として、この作品に関わらさせていただくこと自体に、様々な巡り合せを感じます。ネイサン、大事に演じます!!【望海風斗】この『ガイズ&ドールズ』は宝塚で観て、作品の大ファンになりました。陽気でワクワクするナンバ ーと、スカイとサラ、ネイサンとアデレイドのそれぞれの恋の駆け引きや行方、そしてブロードウェイミュージカルならではの華やかさが大好きです。アデレイドは、見た目は派手ですが、一途で、家庭というものに憧れるチャーミングな女性なんです。今回一緒に出演させていただく井上(芳雄)さんは、宝塚在団中や卒業後の最初のコンサートでも、大変お世話になりました。大尊敬するお兄さんのような方です。明日海(りお)もとても頼りになる同期です。また同じ舞台に立てることが楽しみでなりません!浦井(健治)さんは舞台を拝見していて、とても人間味があって魅力的な方だと感じてます。素敵なキャストの皆様と、どのような化学反応を起こしていくのか、今からとても楽しみです。大好きな作品に出演させていただけること、心から嬉しく思っています。ブロードウェイの名作。そして個人的には久しぶりの陽気なミュージカル!そして何と言っても、初めての帝国劇場!!楽しみな事づくしです。この気持ちを大切に、作品と役に向き合っていきたいです。【演出:マイケル・アーデン】アメリカの傑作ミュージカル『ガイズ&ドールズ』の新たなプロダクションを東京の観客の皆様にお届けできることは光栄であり、このうえない喜びでもあります。新型コロナ禍の下、舞台内外のあらゆる人々の安全と健康を守るため、通常よりはるかに重い負担を抱えながらもエンターテインメントを提供し続けている東宝演劇部に心からの謝意を表します。このミュージカルの日本上演に向けて、私は最高のキャスト陣とともに、そして長年共同作業を行ってきた舞台美術デザイナーのデイン・ラフリー、振付家のエイマン・フォーリーとともに魅力的なプロダクションを新たにつくりあげることを楽しみにしております。『ガイズ&ドールズ』は完璧なミュージカルと長年呼ばれてきました。ご覧になった皆様は口ずさみやすく美しいナンバーの虜となり、二組の恋人たちを応援したくなるに違いありません。この作品は観客の皆様をニューヨークの街角へ、そして地下のサイコロ賭博場へ、さらにはキューバのハバナへのつかの間の旅へとお連れします。陽気で楽しくハッピーな舞台をお届けできることを楽しみにしております。■公演情報ミュージカル『ガイズ&ドールズ』演出:マイケル・アーデン出演:井上芳雄、明日海りお、浦井健治、望海風斗2022年6月帝国劇場 / 7月博多座製作:東宝2022年春チケット一般前売予定
2021年12月07日マ・ドンソク主演『ザ・バッド・ガイズ』から、公開に寄せた秘蔵メイキング映像が到着。本編で描かれるカリスマ溢れる拳、鋭い目つき、乱闘シーンの迫力から一変、ひとたび撮影カメラを離れたキャスト陣の愛嬌全開のレアな姿が映し出されている。劇中で減刑をエサに召集されたバッド・ガイズの面々。“伝説の拳”パク・ウンチョルを演じるマ・ドンソクは、カメラを見つめ、拳を突き出す…かと思えば「マブリーV」サインを披露し、真剣な表情で末っ子チャン・ギヨンにアクション指導。別の場面では、ウンチョルの刑務所でできた新たな趣味、ミシンの練習を始めたりと、いまや日本でも広く知れ渡った、マ・ドンソク+ラブリー=“マブリー”の愛称も納得の気遣いや愛嬌が連続。バッド・ガイズの設計者として采配を振るうオ・グタクを演じるキム・サンジュンも、山場ではクールな銃撃アクションを披露。しかし、思わぬアクシデント!があっても華麗に対処。「期待の星」と話すチャン・ギヨンに指導する場面や、「キム・サンジュン先輩のおやじギャグに癒してもらった」と語るキム・アジュンに優しい言葉をかけるくだりは、本編からは想像もつかないソフトさ。また、天才詐欺師クァク・ノスンを演じるキム・アジュンは、本作がアクション初挑戦。迫力ある表情でゴロツキどもとの対決を制したかに見えるも、瞬時に頼りなげな表情。本編では含みのある表情の多い彼女の弾けるような笑顔にも注目したい。そして切れ味鋭い新入り、コ・ユソンを演じたチャン・ギヨンのカットは、大迫力の取り調べシーンが一転、キメが決まらずあわやコメディに?カットが出ると即座に顔をほころばせたり、リハーサル中にピュアな笑顔を見せたりと、本作がスクリーンデビューとなった彼の初々しい姿が収められている。本編の役柄とは違った表情を見せるキャストたちは、まるで“エンジェル・ガイズ”のよう。ここでしか見られない貴重な映像となっている。『ザ・バッド・ガイズ』はシネマート新宿、シネマート心斎橋ほか全国にて公開中。(text:cinemacafe.net)■関連作品:ザ・バッド・ガイズ 2021年4月9日よりシネマート新宿、シネマート心斎橋ほか全国にて公開©2019 CJ ENM CORPORATION, BIDANGIL PICTURES, ALL RIGHTS RESERVED
2021年04月12日『新感染 ファイナル・エクスプレス』『悪人伝』のマ・ドンソクを主演に迎えて描く最凶クライム・アクション・エンターテインメント『ザ・バッド・ガイズ』。本日公開の本作から、キャストコメント映像が解禁となった。今回解禁されたのは、マ・ドンソク、キム・サンジュン、キム・アジュン、チャン・ギヨンら“バッド・ガイズ”を演じるキャストが勢揃いしたコメント映像。映像は、マ・ドンソクの「韓国映画を愛する日本のみなさん こんにちは」という挨拶からスタート。キャスト4人がそれぞれの役柄を説明し、マ・ドンソクとキム・サンジュンが「前代未聞となる刑務所の護送車襲撃事件が起き」「脱走した凶悪犯を捕まえるために集結したバッド・ガイズの活躍を描いた映画です」と本作を紹介。続いて、キム・アジュンが「バッド・ガイズの無謀な検挙作戦、痛快なクライム・アクション」と見どころを伝え、チャン・ギヨンが「皆さんも ぜひ劇場でご覧ください」と締めくくっている。最後は、4人で息を揃えて「『ザ・バッド・ガイズ』にたくさんの応援をお願いします」とメッセージを投げかけ、現場でのチームワークの良さがうかがえる映像となっている。『ザ・バッド・ガイズ』は4月9日(金)よりシネマート新宿、シネマート心斎橋ほか全国にて公開。(text:cinemacafe.net)■関連作品:ザ・バッド・ガイズ 2021年4月9日よりシネマート新宿、シネマート心斎橋ほか全国にて公開©2019 CJ ENM CORPORATION, BIDANGIL PICTURES, ALL RIGHTS RESERVED
2021年04月09日『新感染 ファイナル・エクスプレス』『悪人伝』のマ・ドンソクを主演に迎えて描く最凶クライム・アクション・エンターテインメント『ザ・バッド・ガイズ』から、本編映像が解禁となった。今回解禁されたのは、親友を殺した人物の手がかりを掴むため、マ・ドンソク演じるパク・ウンチョルが1人でヤクザの組事務所にカチコミへ行く、本編序盤の重要なシーン。すでに床に伸びている相手のネクタイを拳に巻きつけ、「仕事だ」と一言。怯まぬ組の若造たちを相手に、“伝説の拳”のさらなる逸話の更新に乗り出す。「この野郎」の罵声には拳でお返し。組員を窓辺に押しやり、素手で花瓶を粉砕。机に組員を叩きつけ、右から左へのお掃除のあとに、ダメ押しの一発をお見舞いする。棚を倒す、逃げまどう組員を空中に持ち上げるなど、戦意を喪失させるレベルのパワーも炸裂。10人余りを床に伏せさせるその間わずか40秒あまり。まるでアトラクションを見ているかのような、驚異のワンカットアクションが繰り広げられている。武術監督は『新感染 ファイナル・エクスプレス』『犯罪都市』『エクストリーム・ジョブ』のホ・ミョンヘン。マ・ドンソクとのタッグ歴も豊富なホ武術監督だからこそ実現しえたと言える、パク・ウンチョルの圧倒的なパワーとカリスマ性を観客の目に焼きつけるアクションだ。ソン・ヨンホ監督はマ・ドンソクのアクションについて、「撮影に少なくとも3~4日はかかるシーンですら、マ・ドンソクは1日半で全てこなした。”アクショマスター”と呼ばれる資格のある俳優だ」と絶賛している。『ザ・バッド・ガイズ』は4月9日(金)よりシネマート新宿、シネマート心斎橋ほか全国にて公開。(text:cinemacafe.net)■関連作品:ザ・バッド・ガイズ 2021年4月9日よりシネマート新宿、シネマート心斎橋ほか全国にて公開©2019 CJ ENM CORPORATION, BIDANGIL PICTURES, ALL RIGHTS RESERVED
2021年04月01日『新感染 ファイナル・エクスプレス』『悪人伝』のマ・ドンソクを主演に迎えて描く最凶クライム・アクション・エンターテインメント『ザ・バッド・ガイズ』から、新場面写真が解禁となった。今回解禁された場面写真では、凶悪犯逮捕に挑む特殊犯罪捜査課=バッド・ガイズの各々の見せ場が切り取られている。囚人服姿で覆面の男と格闘するのは、切り込み隊長コ・ユソン(チャン・ギヨン)。誰に向けてか不敵な笑みを浮かべるのはパワー担当のパク・ウンチョル(マ・ドンソク)。そして、持ち前の頭脳で凶悪犯の足取りとその傾向について熱弁する天才詐欺師クァク・ノスン(キム・アジュン)、ここぞという時に必殺の一撃を放つオ・グタク(キム・サンジュン)の姿も。さらに、バッド・ガイズの動向に常に目を光らせる捜査課長チョ・ドンチョル(パク・ウォンサン)や、オ・グタクに極秘で護送車襲撃の事態収拾を依頼した警察次長オム・ジョンハン(キム・ヒョンムク)、ウンチョルに車内で詰められる元手下チュノ(ユン・ビョンヒ)、車の中から鋭い眼光を放つ謎の男(イ・ジェユン)らの写真も解禁。護送車の警備を担当したウンチョルと旧知の仲の刑事ミヨン(カン・イェウォン)、護送車から脱走し世間を震撼させた凶悪犯の1人、パク・ソンテ(パク・ヒョンス)の姿も捉えている。『ザ・バッド・ガイズ』は4月9日(金)よりシネマート新宿、シネマート心斎橋ほか全国にて公開。(text:cinemacafe.net)■関連作品:ザ・バッド・ガイズ 2021年4月9日よりシネマート新宿、シネマート心斎橋ほか全国にて公開©2019 CJ ENM CORPORATION, BIDANGIL PICTURES, ALL RIGHTS RESERVED
2021年03月17日『新感染 ファイナル・エクスプレス』『悪人伝』のマ・ドンソクを主演に迎えて描く最凶クライム・アクション・エンターテインメント『ザ・バッド・ガイズ』から、予告編が解禁となった。今回解禁された予告編は、囚人たちを乗せた護送車が襲撃され、凶悪犯たちが野に放たれるシーンから始まる。前代未聞の事件解決のため、“特殊犯罪捜査課”が始動。元ヤクザの剛腕パク・ウンチョル(マ・ドンソク)、暴行、傷害、過剰鎮圧で免職となった元エリート刑事コ・ユソン(チャン・ギヨン)、美貌の元天才詐欺師クァク・ノスン(キム・アジュン)らが、班長の元刑事オ・グタク(キム・サンジュン)の元に召集される。悪を以って悪を制す、バッド・ガイズの誕生だ。命令無視も法律違反も問われない、彼らの唯一の掟は凶悪犯の逮捕。ワルの思考を読み、鉄火の速度で動き、力で制圧する少数精鋭のチームは着実に凶悪犯たちを追い詰めるが、背後にはより巨大な組織の陰謀が…。怒涛のアクションに続き、映像は周りを大勢の敵に囲まれるウンチョルのカットで終了するが、「ソウルで最も危険な服役囚」「伝説の拳」との異名を持つ彼。窮地に陥ってもなお、観る者の度肝を抜くであろう、その“拳”への期待が高まる。また、2月19日(金)よりムビチケの販売を開始。特典は、特殊犯罪捜査課の面々に覗き込まれているような本国版ビジュアルの特製B6ステッカー。“RUN IF YOUR’E GUILTY!(身に覚えがあるなら逃げろ!)”の文字が躍る中、それぞれ銃、バット、警棒、そしてその上を行く剛腕がしっかりと写し出されている。『ザ・バッド・ガイズ』は4月9日(金)よりシネマート新宿、シネマート心斎橋ほか全国にて公開。(text:cinemacafe.net)■関連作品:ザ・バッド・ガイズ 2021年4月9日よりシネマート新宿、シネマート心斎橋ほか全国にて公開©2019 CJ ENM CORPORATION, BIDANGIL PICTURES, ALL RIGHTS RESERVED
2021年02月19日マ・ドンソクが“伝説の拳”の異名を持つ、特殊犯罪捜査課に召集された服役囚を演じる主演最新作『ザ・バッド・ガイズ』が4月9日(金)より公開決定。日本版ポスタービジュアルが到着した。『新感染 ファイナル・エクスプレス』『犯罪都市』『悪人伝』ほか、夏に日本公開を控えるイ・ビョンホン&ハ・ジョンウという2大スターと共演した『白頭山大噴火』などのヒット作、マーベル・スタジオの『エターナルズ』(原題:Eternals)にも主要キャラクターに抜擢され、ハリウッド進出を果たした名実ともに韓国映画界最強の男、マ・ドンソク。2014年に韓国OCNで歴代視聴率1位を獲得したドラマ「バッドガイズ~悪い奴ら~」の映画版となる本作で、彼が演じるのは、かつて減刑という破格の条件のもと警察の特殊犯罪捜査課に召集され、拳一つでソウルを掌握した“伝説の拳”パク・ウンチョル。懲役28年の刑期を終えるべく収監中だったが、特殊犯罪捜査課に合流することになる。本作でも素手で悪党に立ち向かい、大木のような剛腕から繰り出される拳で次々に強敵をぶちのめす!ソウルで最も危険な服役囚ながら悪人どもをなぎ倒すその姿からは、彼が挑み続け、観る者を興奮させてきた拳一貫のキャラクターの最強進化形を拝むことができる。共演には、ドラマ版から引き続き、『マイ・ボス マイ・ヒーロー』シリーズ、「追跡者〔チェイサー〕」など、多数の映画やドラマに出演しているベテランのキム・サンジュン。彼が演じる元刑事オ・グタクは悪を以て悪をいなす“バッド・ガイズ”こと特殊犯罪捜査課の発案者。囚人の護送バスの襲撃と多数の凶悪犯罪者の脱走という前代未聞の事件に悪臭を嗅ぎ付け、ウンチョルの召集を提案する。抜群のビジュアルと巧みな話術で世間を翻弄した天才詐欺師クァク・ノスンを演じるのは、『カンナさん大成功です!』で社会現象を巻き起こし、『ザ・キング』では主演チョ・インソンの妻を演じたキム・アジュン。口八丁手八丁の、人心掌握に長けた犯罪捜査課をリードするブレーンとして活躍。バッド・ガイズの切り込み隊長ことコ・ユソンには「恋愛ワードを入力してください~search WWW~」でも注目を集める若手実力派チャン・ギヨン。警察大学主席卒業のエリートでありながら、過剰鎮圧で収監されていたが、新入りとして特殊犯罪捜査課で再び前線に立つことになる。若さ漲る火花のようなアクションにも注目だ。服役囚たちが協力して巨悪を討つという斬新な設定で、韓国では2019年、興行の繁忙期となる秋夕(旧暦のお盆)連休期間に観客動員数第1位を記録する大ヒットとなった本作。目には目を、悪には悪を、ヤバい奴らが強大な敵に立ち向かう!併せて解禁された日本版ポスタービジュアルには、「狂犬を解き放て!」の文字とともに、爆破を背負うパク・ウンチョル(マ・ドンソク)、ウンチョルの兄貴分の元刑事オ・グタク(キム・サンジュン)ほか特殊犯罪捜査課の面々の姿が。このヤバい奴らがどんな姿を見せてくれるのか、期待の高まる1枚となっている。『ザ・バッド・ガイズ』は4月9日(金)よりシネマート新宿、シネマート心斎橋ほか全国にて公開。(text:cinemacafe.net)■関連作品:ザ・バッド・ガイズ 2021年4月9日よりシネマート新宿、シネマート心斎橋ほか全国にて公開
2021年01月22日宝塚歌劇星組の新トップコンビ、北翔海莉(ほくしょう・かいり)、妃海風(ひなみ・ふう)の大劇場お披露目公演、ブロードウェイ・ミュージカル『ガイズ&ドールズ』が8月21日、兵庫・宝塚大劇場で幕を開けた。本作は、宝塚歌劇では1984年に初演されたコメディ作品で、今回が3度目の上演となる。宝塚歌劇星組公演『ガイズ&ドールズ』-GUYS & DOLLS-のチケット情報舞台は1948年頃のニューヨーク。プレイボーイを自認するギャンブラーのスカイは、仲間のネイサンから「指名した女を一晩で口説き落とせるか」という賭けを持ちかけられ、余裕たっぷりに賭けに乗る。しかしネイサンが指名したのはお堅いことで有名な救世軍の娘サラだった。スカイは教会へと出向き、言葉巧みにサラを口説きはじめるが…。北翔は18年目でトップ就任を果たした、確かなキャリアの持ち主。演技力、歌唱力、ダンス力、そのすべてにおいて安定感がある。本作で演じるスカイは、色気ある大人の男。芝居心にあふれ、どんな役も柔軟に演じきる北翔は、本作でもプレイボーイのスカイを余裕たっぷりに演じて魅せる。ギャンブラー仲間からも一目置かれる存在は、トップとして組を率いる北翔とも重なる部分がある。サラを演じる妃海は、真面目でお硬い部分と、スカイに口説かれて揺れ動く女の子らしさを緩急つけて表現。相反する立場にいるふたりが、ちょっとした“賭け”から思わぬ方向に展開していく恋愛模様が楽しい。また、ネイサンを演じる紅ゆずるは、チョイ悪でダンディな雰囲気の役作り。常にタバコをふかしながら、ギャンブルのことしか頭になく、礼真琴(れい・まこと)演じる婚約者でショーガールのアデレイドを14年間もほったらかしにしている。カッコつけながらもドジな一面や人情味があり、憎めない存在だ。そして男役ながら、これまでの作品でも何度か娘役を務めてきた礼は、今作のアデレイドでも存在感を発揮。持ち前の華やかさや、柔軟な表現力、歌唱力の高さが、ショーガール役に活かされている。これからの活躍がますます楽しみになってくる存在だ。さらに十輝(とき)いりすは大物のギャング、ビッグ・ジュール役。威圧感を出しながら、常にクマのぬいぐるみを持つというギャップで笑いを誘うなど、周りを固めるスターたちもそれぞれに個性を放っている。テンポの良い軽快な掛け合いやウィットに富んだセリフの数々で楽しませてくれる、大人のミュージカル・コメディ。北翔がトップとなり、より大人の雰囲気がプラスされた新生星組のスタートにピッタリの作品だ。兵庫・宝塚大劇場公演は9月28日(月)まで。また、10月16日(金) ~ 11月22日(日)まで、東京宝塚劇場にて上演される。東京公演のチケットは9月13日(日)より一般発売開始。取材・文:黒石悦子
2015年08月27日