2018年春から「キッズウィーク」の導入を政府が目指している。このキッズウィークとは、全国の小中高校の夏休みなど長期休暇の一部を、地域ごとにずらすものです。これにより、大人の有給休暇の消化と交通機関の平準化や観光産業の活性化を目的としているそう。子育て世代のパパやママはこの新制度についてどう思っているのでしょうか。Q.学校の休みを分散で休日促進、「キッズウィーク」どう思う?1.良いと思う 29.0%2.良いと思わない 47.6%3.わからない・どちらとも言えない 23.4%良いとは思わないが47.6%で約半数という結果になりました。自営業の人、サービス業の人、会社員でも残業が多い人などにとっては、子どもが休みになることが一概に喜びではないようです。■結局休めず家にいるのが目に見えるこうした制度で恩恵を受けるのは会社員。自営業やサービス業の人にとっては無縁になってしまうのが悲しいところ。家族でお出かけするどころか、むしろ、変則的な休みが増えることで子どもを留守番にさせることになってしまうのかも。「子どもに合わせて休暇が取れる会社なんてあるのでしょうか」(広島県 30代女性)「うちは自営だし、私もサービス業なので子どもが変に休みになると困ります。かえってこんな休みがあると子どもが寂しい思いをさせてしまうかもしれません」(神奈川県 40代女性)「いつもなんか違うんだよ。必ず親が休みとは限らない。もっとよくリサーチして」(千葉県 30代女性)■長期休暇の目的とはそもそも学習や行事を行うのに適していない暑い時期をさけるという目的もあってうけられたのが、夏休みなどの長期休暇。それをずらしてしまうということは、暑い日に学校に通うことになるってこと?「暑さ寒さが厳しい季節は学校を休みましょうということで夏休みがあって、過ごしやすい季節は学習や行事に取り組むのによい。暑い夏にアスファルトの上を歩いて学校へ行けなんておかしい」(静岡県 40代女性)「良いとは思いません。何のために夏休み? 暑さを避けて学習するためですよね。学童で預かってもらえていたのにどうするのでしょう。政府に振り回されたくありません」(茨城県 40代女性)■すでに夏休みは地域によってバラバラキッズウィークを導入していない今でも地域や地方によって、夏休みはバラバラ。共働きの人は学童保育などの預け先を考えるだけで頭も痛くなりそうです。「夏休みはすでに地域によって期間が違うし、寒い地域は夏休みが短く、その分秋休みがあるから分散のしようがないんじゃないかな。共働きの家庭はかえって大変だと思います。中学高校は部活だの受験だので、キッズウィークなんてあってもなくても関係ないかも」(宮崎県 40代女性)Q.学校の休みを分散で休日促進、「キッズウィーク」どう思う?アンケート回答数:6896件 ウーマンエキサイト×まちcomi調べ
2017年06月20日「キッズウィーク」という言葉が先日取り上げられ、一部で話題になったのをご存知ですか?これは、全国の学校で夏休みなどの長期休暇を地域ごとに分散し、それに合わせる形で大人も休めるようにしていくという政府の方針です。例えば、夏休みの最後の平日5日間を短縮します。そしてその5日間は、別の月に休みとして振り替えるのです。すると、その月では前後の土日と合わせて最大9連休ができるというわけですね。ゴールデンウィークやシルバーウィークに匹敵する長い連休です。政府はこの休暇の期間、大人も休むことができるように企業に強く働きかけるつもりでいるようですが……この方針、すでに賛否両論が巻き起こっています。今回はキッズウィークの賛否について、それぞれの意見を聞いてきました。●賛成派の意見『長期休暇ってどこに行っても混んでるし、旅行も高いですよね。お金を使って人混みにもまれ、帰ってきたらヘトヘトなのってイヤじゃないですか?キッズウィークですいてるときに行ったほうが絶対いいですよ。ぜひ実現させてほしいですね』(30代女性/パート)キッズウィークでは、地域ごとに休みの日程を定めることになっています。つまり、自分たちは休暇でも、世の中は平日 。だから、テーマパークはすいているし、旅行も平日料金で行くことができます。飛行機や新幹線の座席も休日より断然取りやすいでしょう。これはキッズウィークの最大のメリットといえます。小学生のお子さんがいる家庭からは、こんな声がありました。『子どもを見てると分かるんですが、夏休みって長くてダレるんですよね。宿題もやらなくなるし、生活習慣もグダグダになるんです。途中で5日間登校することになれば、中ダレが防止できる とおもいます。その際に、学校で宿題の中間報告とかもしてくれば、子どもたちもピリッとするんじゃないかな』(30代女性/主婦)暑くて長い夏休み。子どもたちが規則正しく生活しつづけるのは、確かに難しいものです。キッズウィークで発生する5日間の登校日は、使い方しだいで夏休みのいいスパイスとなるのかもしれません。●反対派の意見さて、反対派の意見はどうでしょうか。『プレミアムフライデーもスルーされているのに、平日5連休とか叶うわけない でしょ。どうしてこういう発想ができるのか、偉い人の考えることは全く理解できません』(30代男性/会社員)皆さん覚えていますか?2017年2月に施行されたプレミアムフライデーを……。開始当初は話題になったものの、ほんの数か月ですっかり耳にしなくなったプレミアムフライデー。周りを見回しても、その恩恵にあずかっている人はほとんどいないのではないでしょうか。月末の1日、ほんの数時間だけの早帰りさえできていない現状です。平日5日間もの休みが本当に取れるのか、疑いたくなるのも無理はありませんよね。また、共働き家庭のワーママたちは頭を抱えていました。『仕事を休めるかどうかわからないのに、制度だけ先に作られても困ります。最悪、両親とも休みが取れないのに、子どもだけ学校が休みになっちゃうってことありえますよね。そしたらウチはずっと学童 ですよ。そんなのむしろかわいそうです』(40代女性/会社員)おっしゃるとおりです。企業に浸透する前に、学校がキッズウィークを導入してしまったら……行き場を失うのは子どもたちです。もちろん、保育園や学童で働く職員たちの負担にも目を向けなければいけませんよね。キッズウィークを導入するにしても、ひと筋縄ではいかないことが予想されます。最後に紹介するのは、中学生からのこんな声。『夏休みって、連続してずーっと休めるのが楽しいんだよ。それなのに、何で分解しちゃうの?そんなの私たちだって普通にイヤだよ。それに、地域によって登校日がバラバラになったら、運動部の大会とかどうなるんだろう。日程が調整できなくなって、成立しなくなるんじゃない?』(中学3年生女子)学校の長期休暇を誰よりも楽しみにしているのは、当の学生たち本人です。キッズウィークを始めるなら、子どもたちがそれを望んでいるのかどうかもよく考えてほしいですよね。----------いかがでしたか?政府が国を上げ、働き方や休暇の取り方を改革しようとしているのはよく分かります。でも、それが私たちの現状にあっていないものだったら意味がありません。方針では、2018年4月から始まるとされているキッズウィーク。果たして本当に私たちの生活にいい影響を与えてくれるのでしょうか。これからの動向に注目したいですね。●文/パピマミ編集部●モデル/前田彩(桃花ちゃん)
2017年05月23日