新たな“アベンジャーズ”に続くマーベル最新作にして最注目作品『アントマン&ワスプ:クアントマニア』がついに劇場公開。この度、アントマンの愛娘キャシーが発明した、危険な量子世界と交信できる装置の説明をするシーンを切り取った本編映像がシネマカフェに到着。危険な世界へと引きずり込まれてしまう、壮大な物語の“始まり”が映し出されている。過去作ではまだ幼かったキャシーが、自ら量子科学を研究する天才ティーンへと成長した姿で登場する本作。ハンク・ピム博士から教わった量子世界の基礎をもとに、キャシーはその才能を発揮して宇宙や深海を探索する船のように、自ら行かずとも量子世界を探索することのできる装置を発明する。これさえあればかつて量子世界に5年もの間、閉じ込められていた父も「もっと早く助けられた」と目を輝かせながら語るキャシーに対して、量子世界でさらに長い時間を過ごした“初代ワスプ”ジャネットは怪訝な表情を見せる。ジャネットは「量子の世界は危険」と、キャシーが量子の世界に関心を持つこと自体に反対するが、なぜか量子世界について詳しく語ろうとはせず、娘のワスプにも何かを隠し続けている様子だ。ヒーローとして世界を救った父のように自分も何か役に立ちたいと意気込むキャシーと、娘に“普通”な生活を送らせたいスコット・ラング/アントマン。そして量子世界で過ごした時間について口を閉ざし続けるジャネットと、そんな母に対して不満をあらわにするホープ/ワスプ。この2組の親子関係が物語のカギを握る。シリーズを通してアントマンと娘のキャシーとの親子愛が重要な要素として描かれ続けてきた「アントマン」シリーズ。マーベル・スタジオ社長のケヴィン・ファイギは、「本作は単にひとつの新しいストーリーであるのでなく、シリーズを通して途切れなく続く“家族”のストーリーであると言うところが唯一無二な魅力です。他のどんなヒーロー映画と比べてもね」と語る。「スコット・ラング、キャシー、ジャネット、ホープ...複数の親子関係が丁寧に描かれている作品は普通見ていて心が温かくなるものですが、本作ではそんな彼らを量子世界に突き落とします。ファンを驚かせるのが今から楽しみです」と、本作の根幹にある親子愛と、量子世界での想像を絶する戦いが同時に描かれる本作への期待を煽った。本編では、解禁された映像でキャシーが自慢げに説明していた装置が不具合を起こし、一家で<量子世界>へと引きずり込まれてしまうところから物語が始まるが、果たしてアントマン一家はどのような結末を迎えるのか…。最小&最強のアベンジャーズ・アントマンが、アベンジャーズを殺した過去を持つマーベル史上最凶の敵・カーンに“一家総出”で立ち向かっていく。『アントマン&ワスプ:クアントマニア』は全国にて公開中。(text:cinemacafe.net)■関連作品:アントマン&ワスプ:クアントマニア 2023年2月17日より全国にて公開© Marvel Studios 2022
2023年02月19日マーベル・スタジオ最新作にして新たな“アベンジャーズ”に直接繋がる最注目作品『アントマン&ワスプ:クアントマニア』。アントマンの愛する娘キャシーを演じているのは、『名探偵ピカチュウ』(19)にも出演していたハリウッドの若手注目俳優キャスリン・ニュートン。「幼い頃からスーパーヒーローに憧れていた」「キャシーはまるで10代の頃の自分そのもの」と、演じるキャシーとの“共通点”を明かした。キャスリン・ニュートンは、キャメロン・ディアス主演のコメディ映画『バッド・ティーチャー』(12)で長編映画デビューを果たし、同年には日本でも人気のホラー映画『パラノーマル・アクティビティ4』で主演に抜擢、その後『名探偵ピカチュウ』やNetflixのドラマシリーズ「ザ・ソサエティ」などの話題作で活躍してきた。本作では18歳になったアントマンの娘キャシーを演じているが、キャスリンは初めて台本を読んだときから共通点の多いキャシーに共感し、すぐに役に入り込むことができたそう。「キャシーはお父さんのような世界の役に立つヒーローになりたいと思っているけど、私も大きくなったらスーパーヒーローになるんだと言っていました」とキャサリン。「お父さんと一緒に見た『アイアンマン』がきっかけでヒーロー映画をたくさん見るようになって、それからずっとヒーローになるためには何ができるか考えていたんです」と語り、ヒーローとして活躍する父を見て、自分も世界の役に立ちたいと量子世界や量子科学について自ら研究するキャシーの姿にかつての自分自身を重ねて見ていたことを明かしている。本作でのキャシーは、量子世界と交信できる装置を作る天才ティーンに成長した姿で登場する。これまで以上に重要なキャラクターとなるキャシーについてキャスリンは、「初めて台本を読んだとき、キャシーは10代の頃の自分そのもののように思えたんです。彼女は世界を変える“何者か”になりたいと思っていて、自分一人で何でもできるんだと証明したがっています。私も10代の頃はそうだったし、実は今でもそう思っている部分があります」と語り、天才科学者のハンク・ピム博士やヒーローとして活躍するアントマンとワスプが身近にいる環境で自分も何か役に立ちたい一心で勉強や研究を続けるキャシーへの共感を打ち明けた。そんなキャスリンが演じるキャシーをはじめ〈アントマン一家〉は、キャシーが作った装置の不具合により家族全員がミクロより小さな量子世界へと引きずり込まれてしまい、アントマン一家は過去・現在・未来、全ての時間を操る能力を持ったマーベル史上最凶のカーンに対峙することになる。時間を操る能力を持つカーンはアントマンに「本来キャシーと一緒に過ごすはずだった“失われた時間”を与える」と持ちかけ、キャシーを人質にとる。アントマンは“キャシーを救うには世界を犠牲にせざるを得ない”という、人類の運命を左右する究極の選択を迫られることになる。人類の想像を遥かに超えた量子世界を舞台に繰り広げられる、アントマンの最後の戦い(!?)では成長したキャシーの活躍にも注目だ。『アントマン&ワスプ:クアントマニア』は2月17日(金)より全国にて公開。(text:cinemacafe.net)■関連作品:アントマン&ワスプ:クアントマニア 2023年2月17日より全国にて公開© Marvel Studios 2022
2023年02月06日7月23日、東京・新国立劇場 中劇場にて舞台「憂国のモリアーティ」case2が開幕。併せて、代表者コメントとオフィシャル舞台写真が到着した。本作は竹内良輔(構成)と三好輝(漫画)により「ジャンプ SQ.」にて2016年9月号から連載され、コミックス累計発行部数400万部突破の同名漫画を原作とした舞台。コナン・ドイルの「シャーロック・ホームズ」シリーズにおけるホームズの最大の敵、モリアーティ教授を主人公とし、階級制度に縛られた大英帝国の闇と、変革の物語を描く。2020年1~2月、西田大輔の脚本・演出で、舞台化第一弾を上演。古くから根付く階級制度に蝕まれた社会を変え、理想の国を作ろうと誓うモリアーティ3兄弟の過去と現在、そして結ばれた強い絆の物語を、ストレートプレイならではの繊細な描写で創り上げ、好評を博した。今回の舞台ででは、悪によって悪を裁く“犯罪卿”となったウィリアム・ジェームズ・モリアーティと、ウィリアムが自身の計画に必要不可欠な“悪を暴く探偵”として選んだシャーロック・ホームズの関係性が、より深く丹念に描かれる。ウィリアム・ジェームズ・モリアーティ役に、第一弾で知性と大胆さを併せ持つウィリアムを見事に演じた荒牧慶彦。モリアーティ家の長男・アルバート役の瀬戸祐介、三男・ルイス役の糸川耀士郎もそれぞれ続投。3兄弟のコンビネーションのさらなる進化にも期待が高まる。そして、郷本直也、設楽銀河、松井勇歩、野本ほたる、さらに、第一弾でアイリーン・アドラーを演じた立道梨緒奈が今作ではアイリーンの新たな姿である男装のジェームズ・ボンドとして出演、かつて「切り裂きジャック」と呼ばれたジャック・レンフィールド役に萩野崇、シャーロックと犯罪捜査にあたる警部ジョージ・レストレード役に村田洋二郎。そして、シャーロック・ホームズ役に、こちらも第一弾から続投して、抜群の推理力をもつ名探偵を軽やかに好演した北村諒。確かな実力と華のある俳優陣が揃い、19世紀末の大英帝国を舞台に、悪による大胆不敵な革命、ウィリアムとシャーロックの因縁の物語が幕を開けた。本公演は、8月1日(日)まで上演。また、7月23日(金・祝)、31日(土)、8月1日(日)の公演は、ライブ配信も実施する。さらにアーカイブ配信期間中は何度でも視聴。ぜひこの機会に、舞台版の「憂国のモリアーティ」を楽しんでほしい。●ウィリアム・ジェームズ・モリアーティ役:荒牧慶彦 コメントいよいよ舞台「憂国のモリアーティ」case2の幕が上がります。前作ではあまり描かれなかったウィリアムとシャーロックの出会い、対決が描かれるということで、今作もとても楽しみにしていました。原作の持つパワーと、舞台で醸し出される雰囲気、熱量。それらが合わさって凄いステージが出来たのではないかと思っています。今作もどうぞご期待ください。●アルバート・ジェームズ・モリアーティ役:瀬戸祐介 コメント僕自身発表から楽しみに待っていた 舞台「憂国のモリアーティ」case 2。今回もアルバートを演じられることに喜びを感じています。西田さんのまるでウィリアムの計画のように高度に計算され尽くした演出、大胆かつ精細に目まぐるしく展開する舞台から繰り広げられるシーンの数々に、演者としても観客としても高揚しています。みなさんを「憂国のモリアーティ」の世界観にどっぷり浸りながら贅沢な演劇体験の世界へいざなえると自負しております。音、光、言葉、何一つ見落とさずみなさんの宝箱に詰めて持ち帰って頂きたいです。今回から僕たち三兄弟の先生も登場するのでお見逃しなく!僕の大好きなシーンです。●ルイス・ジェームズ・モリアーティ役:糸川耀士郎 コメントルイス・ジェームズ・モリアーティ役の糸川耀士郎です。稽古を終え、前作を遥かに上回る完成度に驚かされました。皆様にパワーアップした舞台「憂国のモリアーティ」を見て頂けるのが楽しみで仕方ありません。僕もルイスとしての佇まいに説得力を持たせられるよう、試行錯誤して役作りに勤しんできました。新しい仲間も増え、華やかさにより磨きがかかっている様にも思います。原作が好きなファンの方にもきっと愛して頂けるものに仕上がっていると思いますので、是非楽しみにして頂けたら嬉しいです。応援よろしくお願いいたします!●ジョン・H・ワトソン役:松井勇歩 コメント皆様!ただいま!!ジョン・H・ワトソン役の松井勇歩です。遂に来ました!!!舞台「憂国のモリアーティ」case 2待ち望んでいました。今回も盛りだくさんそして前作よりも遥かにパワーアップして、濃くて美しくて怪しげなモリステの世界を存分に味わってください。今年も所狭しと走り回り、ワトソン君の魅力をシャーロックとの相棒感増し増しで届けたいと思います。心からお楽しみください!!●シャーロック・ホームズ役:北村諒 コメント舞台「憂国のモリアーティ」case2いよいよ開幕です。新キャストを迎え、さらにパワーアップしたモリステ。原作もどんどん進み、ミュージカル化や、アニメ化もされたりと、どんどん展開していく「憂国のモリアーティ」に日々、活力を貰っています。そんな僕ら自身も作品に、役に、さらに深く入り込んで、素晴らしい舞台に仕上がっていると自信を持って言えます!是非、時代を変えるエネルギーを受け取りに来てください!配信もありますので、劇場へ足を運ぶのが難しい方も画面を通して楽しんでいただけたら嬉しいです!千秋楽までどうぞ、よろしくお願い致します!【公演概要】舞台「憂国のモリアーティ」case2原作:《構成》竹内良輔《漫画》三好 輝(集英社「ジャンプSQ.」連載)脚本・演出:西田大輔 / 音楽:YOSHIZUMI主催:舞台「憂国のモリアーティ」製作委員会バンダイナムコアーツ / バンダイナムコライブクリエイティブ / Office ENDLESS<キャスト>ウィリアム・ジェームズ・モリアーティ:荒牧慶彦アルバート・ジェームズ・モリアーティ:瀬戸祐介ルイス・ジェームズ・モリアーティ:糸川耀士郎セバスチャン・モラン:郷本直也フレッド・ポーロック:設楽銀河ジョン・H・ワトソン:松井勇歩ミス・ハドソン:野本ほたるジェームズ・ボンド:立道梨緒奈ジャック・レンフィールド:萩野崇ジョージ・レストレード:村田洋二郎シャーロック・ホームズ:北村諒公演期間:2021年7月23日(金)~8月1日(日)会場:新国立劇場 中劇場チケット:全席指定9,900円(税込)※未就学児入場不可※お席によっては、出演者・演出等が一部見え辛い場合もございます。公式HP: お問い合わせ:インフォメーションダイヤル 03-5793-8878(平日13:00~15:00)<ライブ配信情報>舞台「憂国のモリアーティ」case2■定点映像配信※カメラ1台による舞台全体がご鑑賞頂ける映像をお届け致します。・7月23日(金・祝) 12:00公演※初日公演・7月23日(金・祝) 17:00公演■スイッチング映像配信※カメラ複数台による配信オリジナルのスイッチング映像をお届け致します。・7月31日(土) 12:00公演・7月31日(土) 17:00公演・8月1日(日) 12:00公演※千穐楽公演■配信プラットフォームStreaming+■チケット料金(1) 定点映像配信:3,300円(税込)(2) スイッチング映像配信:4,400円(税込)☆配信チケット購入特典☆選べるスペシャルブロマイド付き!※配信チケット1枚購入につき、以下(1)~(5)からお好きなブロマイドを1枚お選び頂けます。※ファミリーマートにてプリントアウトして頂く仕様になります。(1) 荒牧慶彦(ウィリアム・ジェームズ・モリアーティ 役)(2) 瀬戸祐介 (アルバート・ジェームズ・モリアーティ 役)(3) 糸川耀士郎 (ルイス・ジェームズ・モリアーティ 役)(4) 北村諒 (シャーロック・ホームズ 役)(5) 松井勇歩 (ジョン・H・ワトソン 役)■チケット販売期間:2021年7月16日(金) 12:00~販売開始
2021年07月26日竹内良輔(構成)と三好輝(漫画)による同名漫画を原作とした舞台『憂国のモリアーティ』case 2が7月23日(金・祝)より上演。西田大輔の脚本・演出による舞台化第二弾となる本作は、ウィリアム・ジェームズ・モリアーティとシャーロック・ホームズの“運命的な出会いと再会”をメインテーマとして描く。コナン・ドイルの「シャーロック・ホームズ」シリーズにおけるシャーロックの最大の敵、モリアーティ教授を主人公に、階級制度に縛られた大英帝国の闇と変革の物語を描く漫画「憂国のモリアーティ」。舞台版はウィリアム・ジェームズ・モリアーティに荒牧慶彦、シャーロック・ホームズを北村諒が演じる。荒牧、北村、そして脚本・演出の西田の3人に、第1弾上演時の手応えや今作の見どころを聞いた。アニメ化前に上演された第1弾での手応え――第1弾の反響も大きかったと思いますが、手応えはいかがでしたか?荒牧手応えはめちゃくちゃありましたね。第1弾のときはまだアニメ化はされていなかったんですけど、ミュージカル版が先にあって、ミュージカルの方でも『憂国のモリアーティ』がすごく面白いと盛り上げてくださり、それからの舞台版だったのでお客様の期待値も高かったと思います。でも本当にミュージカル版と舞台版の演出もまったく違うもので、「同じ作品をやっているのに、こんなに違うものになるんだ!」と、お客様には演劇の面白さを体感してもらえたと思うので、ファンの心を掴めたな、と手応えはありました。北村当時は(コロナ禍前で)まだ客席の間を歩くことができた時代だったので、本番は劇場でのリアクションやお客様の表情だったり、間近でお客さんの反応を感じられました。(case 2の上演に先駆けて)YouTubeで第1弾の無料配信なども行われたんですが、そのコメントを見てすごく楽しんでくださっているのが伝わってきたので、手応えを感じることができました。――西田さんは第1弾をどう作っていったのでしょうか?西田ミュージカル版が先だったというのはあるんですけど、僕は荒牧ウィリアムの闇への光をどう美しく魅せるか、みたいなところから始まって、それに相対する北村シャーロックという、原作とこのふたりを物語としてどうやって美しく魅せるかを考えていきました。そういう意味では、舞台ならではの世界観をふたりを中心に構築してこられたな、という思いはすごくありますね。――第1弾上演後にアニメも放送され、さらにキャラクターへの解釈が深まったと思いますが、改めて担当されているキャラクターの印象を教えてください。荒牧カッコよくて美して儚いのがウィリアム・ジェームズ・モリアーティです。最大の自己犠牲をもって、この国を美しい姿に変えたいというウィリアムの姿は原作の漫画でもアニメでも変わらず美しいという印象です。北村シャーロックはピュアさがすごく素敵だなと思っていて。謎に対するピュアさだったり、自分の好奇心に真っ直ぐに進んでいけるところ。止められないくらいの衝動が湧き出てくるというか、そこが一番素敵だなと感じます。見た目や雰囲気は大人っぽいんだけど、子供みたいな表情をするときや、キラキラした笑顔を見せる瞬間もあるので、そこはやっぱりウィリアムと対比している部分でもあり、魅力でもあるなと思います。役者・荒牧慶彦、北村諒の演技の掛け合いをキャラの関係と重ねてできる――アニメを踏まえて今回取り入れる部分や、第1弾からの変化はありますか?荒牧アニメの情報が何もないところから自分で作り上げ、アニメ化されたものを見て、「ああ、やっていたものは間違いがなかったな」と思いました。声優さんの演じ方も僕が目指していたところと似ているところもあったので、前作から変わらずキャラの感情を原作から持ってきて、荒牧慶彦なりのウィリアム・ジェームズ・モリアーティを作り上げるところは変わりないなと思っています。北村僕も僕なりのシャーロックを演じたいと思います。原作ものの舞台がたくさんある中で、もちろん『憂国のモリアーティ』のアニメも素敵でしたが、前作も漫画から得る情報やイメージから膨らませていったものが大きかったので、今回もベースはそこにあるなと思っています。西田第1弾のときはアニメはなかったので原作と自分たちで手探りで作っているなかで、まっきー(荒牧さん)が何気ない稽古の合間で、「西田さん、僕はこの作品がすごく面白いと思っているんですよ。アニメが出来てお客さんがこの世界観に触れて、舞台にも足を運んでくれる人がたくさん増える気がするんです」と言っていたんですよ。それがすごく印象的で。真ん中に立つ子がそれを言ってくれるのであれば、原作の世界観を真摯に誠実にやっていれば間違いないと思ったことを覚えています。――第1弾はモリアーティ陣営でのストーリー展開が多かったですが、今回はシャーロックと対峙するシーンも多くなりますね。荒牧前作はそんなに絡みがなかったですが、ウィリアムってけっこうシャーロックに対して興味を抱いているだけじゃなくて、“好き”なんですよね。やっと自分と同じレベルの思考能力を持っている人と高次元での会話ができる。そういう意味でもライバルで、影と光という意味でもライバルだと思うんですけど、そういうウィリアムの根っからの楽しさを前面に出せる。僕もきたむー(北村さん)と知り合ってから長いですし、そういう意味で役者・荒牧慶彦、北村諒の演技の掛け合いを楽しめる。そういったところを今回、キャラの関係と重ねてできると思っておりますので、僕も楽しんでいこうかなと思っております。北村単純にシャーロックから出てくる感情や表情が増えそうだなと思います。今までは色々な事件や謎を解決していくことが目的でしたけど、目の前にウィリアムが現れて一緒に推理対決をできることによって、掴めなかったものが目の前で掴めるところにきている、みたいな環境の変化があります。そこに対しての嬉しさや高揚、ワクワクみたいなものが今回は特に出るんじゃないかなと思っています。単純に稽古をやっていて楽しいです。――西田さんは今回ふたりのシーンが増えることで演出されていて面白いと思っている点を教えてください。西田あえて舞台版でやるとなったときに、第1弾では第一幕でウィリアムの過去やバックボーンを描いて、第二幕はアイリーン・アドラーを通してシャーロック・ホームズという人間を描いて、次のステージでふたりを会わせよう、という構想のもと始まっているんです。だから、満を持して今回列車の推理対決の話なんですけど、これから大きなうねりになっていくふたりの静かなる前哨戦というか。それはふたり自身にもすごく感じていて、僕が「この役はこういう気持ちだから」と言うことはひとつもないくらい、ふたりもちゃんと研究しているので、すごいふたりだな、と思います(笑)。荒牧・北村(笑)。――では稽古も、とてもスムーズに?西田いや、けっこう大変ですけどね。でも、第1弾以上のスケールになっています。荒牧それは間違いないですね。「このふたりのこの先を見てみたい」と思ってもらえるように――第1弾では、アンサンブルのダンスなどで魅せながら、非常にスムーズで美しいショーのような場面転換が印象的でした。今回はどんな演出を考えていらっしゃいますか?西田また新しい場面の変わり方になっているので、これはもう見てのお楽しみですけど、画期的なことをやっています!――前回とはまた全然違った雰囲気になると?荒牧違いますね。――おふたりは西田さんならではだと感じる演出部分はどんなどころでしょうか?荒牧階段ですね(笑)。階段が今回もひとりでに動きます。北村動く階段に乗っては回って、それがまた違う仕掛けになっていたりとか、その魅せ方は西田さんならではだと思いますね。荒牧あと、画作りが美しいなと感じます。台本を読んだときに、「これをどうやるんだろう?難しそうだな」という部分も、稽古場で大輔さんに演出を付けてもらうと「こういう表現の仕方があったんだ!」と驚きと発見が多々あるので、大輔さん素敵だなと思います。西田ありがとうございます!ほぼ全部稽古場から生まれているんだけど、やっぱりシャーロックは動くし走るから、比較的こういうことをやろう、とイメージしやすいです。ウィリアム陣営は基本は動かないところでどう感情のうねりで魅せていくかになるので、普通に終わってしまうところを終わらせない、みたいなところはすごく考えます。――では、今作の見どころを交え、楽しみにされている方にメッセージをお願いします。西田メディアミックス展開されている中で舞台は今回2回目だから、荒牧ウィリアムと北村シャーロックが僕の中で固まっていて、観客の中でも確実にそう思う人が多くなっていくと思うし、「このふたりのこの先を見てみたい」となる、何かを残せるように頑張りたいと思います。前回よりも大きなスケールになるように、このふたりを中心に他の俳優たちもすごく魅力的なので、このメンバーでしかできない、パワーアップした第2弾を楽しんでいただければと思います。北村ふたりの出会いもそうですし、その他の事件もとても派手さがあったり、目まぐるしく動いていく人たちがいて、本当に舞台上をみんなが走り回るので、それは迫力がすごいと思います。今回、新しいキャストの方も入ったりとパワーアップしているし、また一層『憂国のモリアーティ』の世界が広がったことを感じてもらえると思うので、西田さんが言ったように、この先を見てみたいと思えるような作品になると思いますので楽しみにしていてください。荒牧まず、大前提として謳っているウィリアムとシャーロック・ホームズ宿命の対決。出会いから見どころです。ミュージカル版ともアニメ版とも違う、舞台『憂国のモリアーティ』の魅力がふんだんに詰まっています。観に来ていただいたら、「ストレートプレイで表現するというのはこういうことなんだ!」と大好きだと思ってもらえるような世界観に仕上がっていますので、ぜひ楽しみにしていてください。――楽しみにしています、ありがとうございました!取材・文:能一ナオ撮影:曽我美芽舞台『憂国のモリアーティ case2』2021年7月23日(金・祝)~2021年8月1日(日)会場:新国立劇場 中劇場※7月23日(金・祝)に定点映像、7月31日(土)、8月1日(日)にスイッチング映像のライブ配信あり。詳細は公式サイトへ
2021年07月22日集英社「ジャンプSQ.」で2016年8月から連載されている構成・竹内良輔、 漫画・三好輝による『憂国のモリアーティ』を原作としたミュージカル、通称「モリミュ」の第3弾上演が決定した。コナン・ドイルの『シャーロック・ホームズ』を原案に、ホームズ最大の宿敵であるモリアーティ教授視点で再構築された物語が描かれる『憂国のモリアーティ』。コミックスは最新13巻(2021年3月現在)まで刊行されており、発行部数は累計400万部を突破した人気作だ。アニメ・ストレートプレイ・ミュージカルと、「メディアプロジェクト」でも盛り上がりをみせている。ストーリーは、上流階級の人間達に支配され差別が蔓延している19世紀末の「大英帝国」を舞台に、階級制度による悪を取り除き、理想の国を作ろうとするモリアーティと、宿敵シャーロック・ホームズの戦いを中心に描かれる。ミュージカル第3弾「ミュージカル『憂国のモリアーティ』Op.3 -ホワイトチャペルの亡霊-」では、前作同様、脚本・演出にダイナミックな物語創りと繊細な心理描写を得意とし、幅広い物語作りの技巧に定評がある劇団「InnocentSphere」の西森英行を迎え、音楽は多数の企業CMを手がけ、演奏家としても多くのアーティストの作品に参加している、ただすけが担当。ピアノとヴァイオリンの生演奏を交えた舞台作品という、ライブエンターテイメントならではの魅力を楽しめるミュージカルとなっている。初演より引き続きウィリアム・ジェームズ・モリアーティを鈴木勝吾、 シャーロック・ホームズを平野良が演じ、さらにミュージカル初登場キャラクターには実力派俳優陣の出演が決定した。2021年8月より品川プリンスホテル・ステラボールにて東京公演、サンケイホールブリーゼにて大阪公演が上演される。詳しい公演日程やチケットなどの情報は追って発表されるので、続報に期待しよう。【公演概要】「ミュージカル『憂国のモリアーティ』Op.3 -ホワイトチャペルの亡霊-」※Op.3は、オーパススリーと読みます原作:構成・竹内良輔 漫画・三好輝 『憂国のモリアーティ』(集英社「ジャンブSQ.」連載)脚本・演出:西森英行 / 音楽:ただすけ公演スケジュール:2021年8月会場:東京公演 品川プリンスホテル ステラボール / 大阪公演 サンケイホールブリーゼキャスト:ウィリアム・ジェームズ・モリアーティ 鈴木勝吾 / シャーロック・ホームズ 平野良アルバート・ジェームズ・モリアーティ 久保田秀敏 / ルイス・ジェームズ・モリアーティ 山本一慶セバスチャン・モラン 井澤勇貴 / フレッド・ポーロック 赤澤遼太郎 / ジョン・H・ワトソン 鎌苅健太ジェームズ・ボンド 大湖せしる / ジャック・レンフィールド 石坂勇ジョージ・レストレード 高木俊 / ザック・パターソン 輝馬 / アータートン 奈良坂潤紀チャールズ・オーガスタス・ミルヴァートン 藤田玲Piano 広田圭美 / Violin 林周雅 他公式サイト: 公演に関するお問い合わせ:マーベラスユーザーサボート :
2021年03月29日2020年1月10日(金)、舞台『憂国のモリアーティ』の囲み取材が、EX THEATER ROPPONGIにて行われ、荒牧慶彦、瀬戸祐介、糸川耀士郎、北村諒、松井勇歩の5名が出席した。2016年より『ジャンプスクエア』にて連載中の同タイトルを舞台化した本作。コナン・ドイルの『シャーロック・ホームズ』シリーズを原案に、ホームズの最大の宿敵であるモリアーティ教授を主役に据えたストーリー構成となっており、これまでにノベル化、ミュージカル化など、さまざまなメディアミックスが展開されている。また、昨年末に開催された「ジャンプフェスタ2020」にて、アニメ化が決定したことも発表された。主役のウィリアム・ジェームズ・モリアーティを演じる荒牧は「この作品はミュージカル版が大盛況で終わり、そのあとにアニメ化も発表されて、これから盛り上がっていく作品だと思います。僕としても、どのように進化していくのか見守っていきたい」と作品への愛を見せつつ「まずはこの舞台版を通して、『憂国のモリアーティ』の素晴らしさを届けていきたいです」と意気込んだ。アルバート・ジェームズ・モリアーティ役の瀬戸は「全部まっきー(荒牧)が言ってくれたとおり!」と笑いを取りながら「この作品は、人間の価値観の深層に迫る作品。自分の価値観と照らし合わせて観るのもおもしろいと思います」と、ファンの期待を煽る。続けて、瀬戸は「演出・脚本の西田大輔さんがすごくこの作品を理解してくれていたので、西田さんについて行くのが舞台を成功させる近道だと思ってやってきました。モリアーティ兄弟チームとシャーロックチームで空気感が違うので、2つのチームが混じり合ったときの緊張感を楽しんでほしい」と見どころを語った。ルイス・ジェームズ・モリアーティ役の糸川は、出演が決まった当時を振り返り「稽古に入る前から、このキャストの方々と舞台『憂国のモリアーティ』を作り上げられることが楽しみでした。先にミュージカル版が上演されていたので、舞台版として何を届けていけばいいのか悩んでもいましたが、稽古と場当たりを重ね、舞台にしかない魅力がたくさん詰まっているなと思いました」と手応えを感じた様子。ジョン・H・ワトソン役の松井は「ストーリーは暗めですが、僕が演じるワトソンはキャラクターの中で一番明るいキャラクター。ワトソンの存在意義を舞台上でお届けできたら」と自身が演じるキャラクター性をアピールした。シャーロック・ホームズを演じる北村は「西田さんが演出と聞いて、きっと人間味がある舞台になるだろうなと思っていました。モリアーティ兄弟チームとホームズチームのコントラストがはっきりと出ているので、そこを楽しんでいただけたら」と西田が作り上げる世界観について触れる。稽古場での印象的なエピソードを聞かれると、荒牧は「ルイス役の耀士郎がいじられ役になっていましたね。あまり喋らない役柄なので、シーン稽古のときに「(喋らないのに)なんでそこにいるの?」っていういじりをしていました(笑)」と裏話を明かす。これを受けた糸川が「僕に話を振れば、笑いが取れる、みたいな!」と便乗すると、すかさず荒牧と瀬戸が「それはないだろ!」とツッコミ。負けじと糸川も「僕をオモチャにしてたくせに!」と言い返し、兄弟さながらの仲の良さを見せつけた。また、囲み取材に出席していないメンバーで魅力的なキャストは?という問いに、荒牧がしばし悩みながら「魅力的な人ばかりなんですけど……」と前置きをしつつ、レニー・ダブリン男爵役の佐久間祐人の名を挙げる。佐久間は本作でキャストとして出演するだけではなく、演出助手としても舞台を支えている人物であるため「(キャストと演出助手の両方をやっていて)頭がこんがらがってしまいそうな複雑な計算をしながらも、西田さんの世界観を作り出している方。まさに影の功労者」と絶賛。松井は「ホームズチームのハドソンさん!」と野本ほたるを指し「漫画から出てきた!と思うぐらい、完成度が高い。同じシーンも多く、助けていただいています」と笑顔を見せた。最後に瀬戸が「あとはそうですね。ここにいないメンバーだと、ルイス役の糸川耀士郎かな」と、稽古場でのエピソードとかぶせて糸川をいじっていくも、シーンと静まり返る報道陣。その様子を見て、糸川が「全然ウケないじゃん!」と悲痛な叫びをあげ、その掛け合いでキャスト、報道陣を大いに笑わせ、囲み取材は終了した。東京公演は1月10日(金)~19日(日)EX THEATER ROPPONGIにて、そして大阪公演は1月31日(金)~2月2日(日)梅田芸術劇場シアター・ドラマシティにて上演される©竹内良輔・三好 輝/集英社©舞台「憂国のモリアーティ」製作委員会取材・文/榎本麻紀恵
2020年01月13日◼︎話題のラップミュージック映画が登場!DRESS読者のみなさん、こんにちは。今回みなさんにご紹介したいのは『パティ・ケイク$』というラップミュージック映画です。本作は米サンダンス映画祭(※)で激しい争奪戦となりました。監督のジェレミー・ジャスパーは、本作が初の長編監督作。劇中音楽もすべてオリジナルで制作し、主人公・パティの魂の叫びをライムにのせて描きます。(※)米サンダンス映画祭:アメリカで行われる自主制作映画を対象とした映画祭。数万人規模の客を招き、200本もの作品が上映される。◼︎『パティ・ケイク$』のストーリーニュージャージーで暮らす23歳の女性、パティ(ダニエル・マクドナルド)は、いつか地元を出て憧れのラップの神様O-Zのようなヒップホップスターになることを夢見ていた。だが、現実はお金もなければ、職もなく、その見た目から「ダンボ」と嘲笑されているパティ。元ロック歌手だが今は飲んだくれの母親・バーブと、車椅子の祖母・ナナと3人で暮らしながら、内なる思いをラップの歌詞にしたためる日々を送っていた。そんなパティの楽しみは、親友で音楽仲間のジェリ(シッダルダ・ダナンジェイ)とラップを歌いながら過ごすこと。今日も、ジュリの働くドラッグストアに顔を出すと、パティは通称「キラーP」として、即興でラップを口ずさむのだった。そんなある日、ひょんなことからフリースタイルラップ・バトルで因縁の相手を打ち負かしたパティは、ジュリから背中を押されスターになる夢に挑戦する決意を固める。同じく音楽に情熱を燃やすバスタード(ママドゥ・アティエ)と出会ったパティは、バスタード・おばあちゃんのナナ・ジェリと4人で、それぞれの頭文字を取ったラップグループ「PBNJ」を結成し……。◼︎ラップを歌い上げるディーバ(歌姫)から目が離せない!主人公・パティをつとめるダニエル・マクドナルドは、パティの声を見つけるために2年以上の時間を費やしたと言います。ラップを猛特訓するだけでなく、なんと東海岸に移り住み、ニュージャージーの訛りと立ち振る舞いを猛特訓したそう。そんなダニエルが演じる、鳥肌もののラップシーンは必見です!ラップシーンだけでなく、家族の問題や貧困に立ち向かうパティの葛藤を表現したダニエルの演技にも注目。「この映画は未来が見えない主人公がただ人生を前に進もうとしている話なんです。夢を追いかけて、自分の情熱と内に秘めた自身をみつけて、そして人にダメだと言われても諦めることなく前に進むという成長物語なんです」そうダニエルが語る通り、地元のニュージャージーを出ることを夢見た23歳のパティの青春物語は、音楽映画の枠を超えて、観客の心に深く届くことでしょう。◼︎全米配給を手がけたフォックス・サーチライトって?『パティ・ケイク$』の全米配給はフォックス・サーチライト・ピクチャーズが手がけました。1994年に設立された20世紀フォックスの子会社である同社は、インディペンデント色の濃い作品の製作・配給を行っています。過去には、『JUNO』『スラムドッグ$ミリオネア』『(500)日のサマー』『バードマン あるいは(無知がもたらす予期せぬ奇跡)』などを輩出してきました。昨年は『gifted/ギフテッド』のような小粒の良作映画だけでなく、アカデミー賞作品賞にノミネートされた『スリー・ビルボード』や、同賞を受賞した『シェイプ・オブ・ウォーター』を扱うなど、その作品選びの目は確かです。フォックス・サーチライトでの配給が決まったことについて、ギャスパー監督は以下のように語っています。「フォックス・サーチライトに選ばれたことは、私にとって夢のような話です。彼らは私の大好きな名画を公開してきた会社だからです。この映画がアメリカの小さな町の映画館で公開され、そこにいるその町のパティたちがこの映画の中に自分を見つけてくれることを期待します」2017年12月にディズニー社によって21世紀フォックスが買収されたことにより、今後どうなるの?と映画ファンの注目を集めているフォックス・サーチライト・ピクチャーズ。本作はそんな同社に選ばれたという意味でも、見逃せない作品なのです。ストリートでのフリースタイルラップ・バトル、家族への愛憎、貧困や差別、友情と恋愛、スターへのサクセスストーリーと、『パティ・ケイク$』には実にさまざまな魅力が詰まっています。音楽に詳しくないという方や、ラップミュージックはあまり聞いたことがないという方でも、心配は要りません。単なる音楽映画と敬遠するのは、あまりにももったいない『パティ・ケイク$』は、4/27(金)より全国ロードショーです。◼︎『パティ・ケイク$』公開情報『パティ・ケイク$』4月27日(金)よりヒューマントラストシネマ渋谷ほか全国ロードショー監督・脚本・オリジナル音楽:ジェレミー・ジャスパー出演:ダニエル・マクドナルド、ブリジット・エヴァレット、シッダルタ・ダナンジェイ、ママドゥ・アティエ、キャシー・モリアーティ配給・宣伝:カルチャヴィル×GEM Partners上映時間:109分公式サイト:www.patticakes.jp© 2017 Twentieth Century Fox
2018年04月27日映画『パティ・ケイク$』が2018年4月27日(金)より公開される。日本でもヒップホップミュージックのブームが再燃する中、公開となる今作は、ラップで成功を収めようとする女性の青春物語だ。女性が歌う魂のラップで成功を収めようとする青春物語舞台はアメリカ・ニュージャージー。主人公パティは、金も職もない23歳の女性。ラップで成功を収め、地元を出ることを夢見る彼女が繰り広げる青春物語。その陰には、パティの置かれた逃れられない状況ー家族への愛憎や貧困や差別ーが見え隠れし、その背景が絡み合う。ラストにつながるクライマックスは、ただの若者のサクセスストーリーとは比べ物にならないベクトルであらゆる世代の感動を呼び覚ます。主演は本作がハリウッドデビューとなる注目のオーストラリア人女優主人公パティを演じるのは、オーストラリア人女優、ダニエル・マクドナルド。今回の出演でハリウッドデビューを果たし、賞レースを沸かす話題作『レディ・バード』にも出演する注目の若手だ。また、呑んだくれの母親に『エイミー、エイミー、エイミー!こじらせシングルライフの抜け出し方』のコメディエンヌ、ブリジット・エヴァレット。そして『レイジング・ブル』でオスカーノミネート経験のある美人女優キャシー・モリアーティも出演。驚異の大変身で、パティの将来を信じる車椅子の祖母ナナを演じている。劇中音楽はすべてオリジナル曲監督と脚本は、本作が長編デビューのジェレミー・ジャスパー。劇中音楽もすべて彼のオリジナル作成だ。公開された予告編では、本作に向けてラップを猛特訓した女優 ダニエル・マクドナルドが、鳥肌モノのパンチラインをスパークさせている。ストーリー23歳のパティは掃き溜めのような地元ニュージャージーで、呑んだくれの元ロック歌手だった母と、車椅子の祖母との3人暮らし。憧れのラップの神様O-Zのように音楽界で名声を手に入れ、地元を出ることを夢みていた。金ナシ、職ナシ、その見た目からダンボ!と嘲笑されるパティにとって、ヒップホップ音楽は魂の叫びであり、観るものすべての感情を揺さぶる奇跡の秘密兵器だった。ある日、駐車場で繰り広げられていたフリースタイルラップ・バトルに参加。バトル相手を渾身のライムで打ち負かし、諦めかけていた、スターになる夢に再び挑戦する勇気を手に入れる。そんなパティのもとに、正式なオーディションに出場するチャンスが舞い込んでくるー。詳細映画『パティ・ケイク$』公開:2018年4月27日(金) HTC渋谷他 全国ロードショー監督・脚本・オリジナル音楽:ジェレミー・ジャスパー出演:ダニエル・マクドナルド、ブリジット・エヴァレット、シッダルタ・ダナンジェイ、ママドゥ・アティエ、サー・ンガウジャ、MCライト、キャシー・モリアーティ提供:フォックス・サーチライト・ピクチャーズ原題:PATTICAKE$© 2017 Twentieth Century Fox
2018年02月02日サンダンス映画祭史上かつてないほどの激しい権利争奪戦が繰り広げられ、カンヌ国際映画祭にも正式出品された若き女性ラッパーの物語『Patti Cake$』が、邦題『パティ・ケイク$』として4月27日(金)より日本公開されることが決定した。2002年『ヘドウィグ・アンド・アングリーインチ』、2015年『ストレイト・アウタ・コンプトン』、そして2018年は『パティ・ケイク$』。場末のバーや、荒んだストリートから、オリジナル楽曲で魂をノックアウトする音楽映画の新たな傑作が登場。サンダンス映画祭ではFOXサーチライトが権利を獲得して話題をさらい、『セッション』(2014年)と同様、カンヌ国際映画祭「監督週間」の締めを飾った本作は、インディペンデント・スピリット賞にもノミネート、ナショナル・ボード・オブ・レビューのインディペンデント映画TOP10にも選出されるなど、熱い支持を受けて数々の映画賞に輝いた話題作だ。あらすじ23歳のパティは地元ニュージャージーで、呑んだくれの元ロック歌手だった母と、車椅子の祖母との3人暮らし。憧れのラップの神様O-Zのように音楽界で名声を手に入れ、地元を出ることを夢みていた。金ナシ、職ナシ、その見た目から「ダンボ」と嘲笑されるパティにとって、ヒップホップ音楽は魂の叫びであり、観るものすべての感情を揺さぶる奇跡の秘密兵器だった。そんなパティがある日、駐車場で繰り広げられていたフリースタイルラップ・バトルに参加。バトル相手を渾身のライムで打ち負かし、諦めかけていた、スターになる夢に再び挑戦する勇気を手に入れる。やがてパティのもとに、正式なオーディションに出場するチャンスが舞い込み…。主演は『レディ・バード』にも出演する注目のオージー女優世界が渇望する新しい才能が創り出した“スター誕生の物語”を射止めたのは、『スリー・ビルボード』『シェイプ・オブ・ウォーター』など賞レースを席巻する作品を次々と送り出すFOXサーチライト。監督と脚本は、本作が長編デビューにして全米監督協会賞(DGA)やナショナル・ボード・オブ・レビューにノミネートされたジェレミー・ジャスパー。劇中音楽もすべて彼のオリジナルで構成され、本作のためにラップを猛特訓した主演女優ダニエル・マクドナルドが鳥肌モノのパンチラインをスパークさせている。主人公パティを演じるオーストラリア出身のダニエルは本作でハリウッドデビューを果たし、次回作のオファーも次々。今期の賞レースを沸かせているグレタ・ガーウィグ初監督の話題作『レディ・バード』にも出演する注目の若手だ。また、呑んだくれの母親に『エイミー、エイミー、エイミー! こじらせシングルライフの抜け出し方』のコメディエンヌ、ブリジット・エヴァレット。『レイジング・ブル』でオスカーノミネート経験のあるキャシー・モリアーティが驚異の大変身でパティの将来を信じる車椅子の祖母ナナを、貫禄も愛嬌もけれん味もたっぷりに演じている。そのほか、パティのラップ仲間には、本作で大抜擢されたインド系ユーチューバーのシッダルタ・ダナンジェイと、Netflixの大人気ドラマ「ゲットダウン」にグランドマスター・フラッシュ役で出演したママドゥ・アティエなど、ベテラン女優に囲まれた瑞々しい若手の演技も弾ける。ラップで成功を収めようとする青春物語の陰には、主人公の置かれた逃れられない状況―家族への愛憎や貧困や差別―が見え隠れし、その背景が絡み合いラストにつながるクライマックスは、よくあるサクセスストリーとはひと味異なるカタルシスを生みだしていく。『パティ・ケイク$』は4月27日(金)よりヒューマントラストシネマ渋谷ほか全国にて公開。(text:cinemacafe.net)
2018年01月30日クロエ・グレース・モレッツが主演を務めるSF大作『フィフス・ウェイブ』が23日(土)から公開になる。本作でモレッツは平凡な高校生キャシーを演じているが、キャシーは劇中で壮絶な旅を経験し「私がこれまでで演じた最も強いキャラクター」に成長していくという。その他の写真本作でモレッツが演じるキャシーは彼女曰く「かっこいいボーイフレンドもいないし、ほかの子より運動ができるわけでも、成績が良いわけでもない。ほかのティーンエイジャー同様、自分探しをしながら毎日を生きている、普通の子」だ。しかし、謎の地球外生命体“アザーズ”の侵略が始まり、弟とはなればなれになってしまった彼女は「自分は戦うのか、逃げるのかの選択に迫られることになる」という。そこでキャシーは弟がいる場所まで過酷な旅をするが、彼女はモレッツがこれまでいくつかの映画で演じてきたようなタフなキャラクターではない。「私はむしろ、過去に習ってきたことを全部忘れて、銃の使い方なんか知らないというふりをしなければいけなかったの。それは奇妙だったわ(笑)」。モレッツは6歳から女優として活動を始めたが、いつも「違うタイプの役柄に挑戦しつづけたいとも思っている」という。「私はアクションスターにも、恋愛映画専門女優にもなりたくない。どんなキャラクターにもなれる、真の役者でありたいの」。様々な武器を駆使して敵をブチのめしていく『キック・アス』のヒット・ガール、家でも学校でも孤独な『キャリー』の主人公、ベテラン女優を前に自信満々に振舞う『アクトレス~女たちの舞台~』の若手女優……モレッツは意図的に幅広い役どころを選びとっている。もちろん、役を得るのは簡単なことではない。「私にとって最大の武器は、仕事上の道徳だった。真剣にリサーチをして、演技を徹底的に練習して、アクセントの練習も積んで、キャラクターを奥深くまでとことん理解したら、アクターとしてほかの人より秀でているという理由で、オーディションで自分はその役を勝ち取れるはずだと私は信じてきたの。見た目はもちろん、ある種の役をもらうためには大事でしょう。だけど、演技ができなかったら、生き残ることはできないのよ」。本作でモレッツは、クラスメイトが気になる平凡な女の子の気持ちや、未曾有の恐怖におびえる表情、極限状態をサバイバルする人間の姿など様々な面を見せており、彼女の演技に対する真摯な姿勢を垣間見ることができる。「愛、家族、臆病者、逃避、そういうあらゆることにもまれながら、キャシーはとても強いキャラクターになっていくのよ。この映画は、人間とは本質的にどういうものなのか、どうして私たちは感情を目の当たりにするのか、あるいは内に抱えるのかなど、私たちが時々考える疑問を語るものだと思うわ」『フィフス・ウェイブ』4月23日(土)全国ロードショー
2016年04月22日ビリー・ボブ・ソーントン主演でヒットした2003年の『バッドサンタ』の続編に、キャシー・ベイツが出演することになった。役柄はソーントンの母親。ソーントンに加え、トニー・コックス、ブレット・ケリーも戻ってくる。その他の情報監督は『ミーン・ガールズ』のマーク・ウォーターズ。撮影は来年1月にモントリオールで始まる。ベイツは、現在、アメリカで放映されているテレビドラマ『アメリカン・ホラー・ストーリー』に出演中。まもなくグザビエ・ドラン監督の次回作『The Death and Life of John F. Donovan』の撮影に入る。共演はジェシカ・チャステイン、スーザン・サランドン。ソーントンは現在北米公開中の『Our Brand Is Crisis』に出演。次回公開作はコメディ『Full House』で共演はマーゴット・ロビー、マーティン・フリーマン、ティナ・フェイ。文:猿渡由紀
2015年11月20日乳がんと診断されていたキャシー・ベイツが、両乳房切除手術を受けていたことが分かった。2003年には卵巣がんと診断されていたキャシーだが、今回乳がんと診断された結果、両乳房を切除する手術を受け、放射線治療と化学療法は今後全く行わないことを明らかにした。キャシーは「People.com」に、「よくよく考えた結果、両乳房切除手術をを受けることにしたの。幸運にも、放射線治療と化学療法は受ける必要はないわ。私は、いつも猫のようにちゃんと両足で着地できるから家族には“キャット”と呼ばれてるんだけど、それは今回も例外ではなさそうね」とコメントしている。さらにキャシーは、医師団から病状が回復すると伝えられているため、今後仕事に復帰する意欲も見せ、「医師たちには長生きするって言われたの。だから私の大好きな仕事に復帰できるのをいまから楽しみにしているわ」と話している。卵巣がんと診断された際、女優業を継続したかったため診断を公にしていなかったキャシーだが、今年初めには、もしがんが再発した場合にはこれからは公表するとも語っていた。「メリッサ・エスリッジのように、診断をオープンにできる人たちは感心するわ。カツラも着けず、すべて隠さずに人生を歩んでいる女性たちにもね。だから、次に再発したらもっと勇気を持とうと思うの」。
2012年09月14日