「ディズニープラス」にて配信中の実写映画『ピーター・パン&ウェンディ』より、ジュード・ロウ演じるフック船長に関する特別映像が公開された。アニメーション版では明かされることのなかった、ピーター・パンとフック船長の間に起った過去が明らかになる本作。フック船長といえば、残忍で目的のためなら手段を選ばない、邪悪な海賊のイメージだが、何かとマヌケな姿を晒すどこか愛嬌も感じさせるキャラクター。映像では、本編やメイキングに加え、ジュードのコメントなど、フック船長の魅力が語られている。世界中で知られているフック船長だからこそ、その象徴的なイメージを求められたと語るジュード。しかし今作では、“フック船長になった経緯”や“ピーター・パンと宿敵の仲になった理由”など、新たな要素が盛り込まれているのが魅力のひとつ。さらに撮影に際し、本番までは子どもたちに対面させなかったというデヴィッド・ロウリー監督の演出があったそうで、子どもたちの緊張感や、恐怖心を増幅させ、フック船長の残酷さや邪悪さをよりリアルにカメラで捉えている。また、ジュードから日本のファンに向けてメッセージも到着。「僕がどれだけ日本を愛しているか皆さんがご存知だといいんですが(笑)。幸運なことに僕はこれまでに何度か日本に行っているんです。その日本での旅行すべてが大好きでした」と日本への愛の深さを述べ、「日本の人々が、この映画を楽しんでくれることを願っています。そして、また僕も日本に行けたらと思っています。近いうちに必ず行くつもりです」とコメントしている。『ピーター・パン&ウェンディ』はディズニープラスにて独占配信中。(cinemacafe.net)
2023年05月05日ディズニープラスにて配信が開始された『ピーター・パン&ウェンディ』より、ピーター役アレクサンダー・モロニーのコメントが到着した。ディズニーが創立100周年の節目に、ネバーランドを舞台に新たな物語を作り上げた本作。幼いころから大好きなおとぎ話の中に登場する少年ピーター・パンと、彼の住む“ネバーランド”に憧れを抱いていた少女ウェンディの大冒険が描かれる。本作でピーター・パンを演じたのは、16歳のアレクサンダー・モロニー。CMやテレビドラマで活躍をしていた彼を、ピーター・パン役に起用したことについて、本作の製作総指揮を務めるトビー・ハルブルックスは、「アレクサンダーには、無邪気さと自信があります」とその魅力を語る。続けて、「彼は、子供たちがついて行きたくなるんだけど、行き過ぎないようなリーダー像にぴったりな、ずる賢さと楽しさの間のスイートスポットを見つけたのです」とアレクサンダーを称賛。ピーター・パンの純粋さと奔放さ、さらには彼特有の悪戯っぽさまで、アレクサンダーは見事に自分のものにしたようだ。アレクサンダー・モロニー&エヴァー・アンダーソンそんなアレクサンダーは、自身が演じたピーター・パンについて、「彼のモットーは"成長しないこと"です。でも、"挑戦する者が勝つ"ということも彼のモットーなんだ。ピーターがいつもフックと戦っているのは、子供っぽさではなく、勇気の表れだとピーターは考えています。フックは背の高い大人の男で、剣を振るってくる。ピーターの中では、戦うことは勇気の証なのです」とコメント。彼が胸に秘める“勇気”が、ピーター・パンの大きな魅力といえそうだ。『ピーター・パン&ウェンディ』はディズニープラスにて独占配信中。(text:cinemacafe.net)
2023年05月04日大人気ファンタジー作品「ピーター・パン」を、新たな物語で実写映画化した『ピーター・パン&ウェンディ』が4月28日(金)よりディズニープラスにて独占配信。期待の新星エヴァー・アンダーソンや名優ジュード・ロウらを迎え、夢の冒険を繰り広げる本作は、新生活が始まる春にピッタリの1作。心が浮き立つようなワクワク・ドキドキのエンターテインメントから、元気をもらえるファンタジー作品を3本厳選した。▼『ナルニア国物語/第1章:ライオンと魔女』ディズニープラスで配信中2006年公開の映画『ナルニア国物語/第1章:ライオンと魔女』は、世界中で愛され続けている児童書「ナルニア国物語」シリーズの実写映画化1作品目。本作の舞台は、言葉を話す不思議な生きものたちが暮らす魔法の国ナルニア。主人公は、大きなお屋敷に預けられた4人の子どもたち。お屋敷でかくれんぼを楽しむ途中、末っ子のルーシーが見つけた大きな衣装タンス。その扉の先に広がっていたのが、景色一面が雪に覆われた森――ナルニアだった。かつて素晴らしい国だったナルニアは、逆らう者を石像に変える美しく冷酷な“白い魔女”の手によっていつしか変わり果て、100年もの間、春の訪れない冬の世界に閉ざされていた。そんなナルニアに偶然迷い込んだ兄妹たちが、実はこの世界を救う重大な鍵を握っていた…。あなたの身近なところにまだ知らない世界が広がっていて、それを救えるのは自分だけかも!?そんなワクワク感を味わえる1作となっている。ナルニアを支配する白い魔女を演じたのは、映画『ドクター・ストレンジ』で主人公ストレンジの師匠エンシェント・ワン役を演じたティルダ・スウィントン。ナルニアの住人タムナスさんにはジェームズ・マカヴォイ。白い魔女と戦う4人の雄姿は必見だ。▼『アリス・イン・ワンダーランド』ディズニープラスで配信中世界中で愛され続けてきた人気ファンタジー作品「不思議の国のアリス」の続編として誕生した、2010年公開の映画『アリス・イン・ワンダーランド』。ティム・バートン監督が描く、19歳に成長したアリスが主人公の物語となる。不思議の国ワンダーランドを訪れた少女時代の記憶をすっかりなくしていたアリス(ミア・ワシコウスカ)。ある日、チョッキを着た白うさぎを見かけ追いかけるうちに、赤の女王に支配されたと呼ばれる暗黒の世界アンダーランドに迷い込むが、その先で、なぜかアリスはアンダーランドの救世主になることを期待される。かつてワンダーランドでの冒険を共にした友人たちとの再会を果たし、いつの間にか忘れてしまっていた戦う勇気を取り戻していくアリス。冒険を通じて成長していく彼女の姿は、私たちに前に踏み出す勇気を届けてくれるはず。映画『パイレーツ・オブ・カリビアン』シリーズや『チャーリーとチョコレート工場』のジョニー・デップが、アリスの友人マッドハッター役を演じている本作。ユニークな世界での冒険を堪能できる。▼『ピーター・パン&ウェンディ』4月28日よりディズニープラスにて独占配信この春新たに誕生する『ピーター・パン&ウェンディ』は、小説・映画・ミュージカル・テーマパークのアトラクションなど、様々なカタチで愛され続けてきたファンタジー作品「ピーター・パン」を、新たなストーリーで実写映画化した本作では、これまで明かされてこなかった“ピーター・パンとその宿敵・フック船長の驚きの過去”が明らかになる。舞台となるのは、夢の冒険の先ネバーランド。タイトルの通りウェンディも主人公となる本作では、大人になることを拒む少年ピーター・パンと出会ったウェンディが、小さい頃から憧れていたネバーランドに旅立ち、スリリングで危険な冒険を繰り広げる!果たしてウェンディたちは、夢の冒険の先ネバーランドでどんな冒険を繰り広げるのか。心躍る冒険に期待したい。ディズニーの名作アニメーション『ピーター・パン』の誕生から70周年を迎える今年。ウェンディ役には、世界的ヒット作「バイオハザード」シリーズで知られる映画監督ポール・W・S・アンダーソンとミラ・ジョヴォビッチの長女であるエヴァー・アンダーソン、極悪非道な海賊フック船長役にはジュード・ロウを迎え、まだ誰も見たことのないネバーランドの物語を描く。『ピーター・パン&ウェンディ』は4月28日(金)よりディズニープラスにて独占配信。(text:cinemacafe.net)■関連作品:ナルニア国物語/第1章:ライオンと魔女 2006年3月4日より全国にて公開THE CHRONICLES OF NARNIAアリス・イン・ワンダーランド 2010年4月17日より全国にて公開© Disney Enterprises, Inc. All rights reserved.
2023年04月15日実写映画『ピーター・パン&ウェンディ』の日本版声優が発表され、森川智之と坂本真綾の出演が明らかに。日本版本予告編も公開された。ピーター・パンは山崎智史(『インクレディブル・ファミリー』ダッシュ役)、ウェンディ役は東郷姫奈が吹き替えるほか、主人公2人の脇を固める極悪非道な海賊フック船長(ジュード・ロウ)を、数々の作品でジュード・ロウを担当してきた森川さん。ウェンディの母メアリーを坂本さんが務める。出演について、主人公を演じる2人は「出演が決まった時うれしかったです。吹替えもいいねって言ってもらえるようにがんばろうと意気込みました」(山崎さん)、「ディズニーの作品に携わることが私の目標の一つでした。小さい頃から、私に夢を与え続けてくれているディズニー。『ピーター・パン&ウェンディ』を観てくださった方にも、夢を届けることができたらいいなと思い、収録に臨みました」(東郷さん)とコメント。物語の大きなカギを握るフック船長について森川さんは「フック船長のキャラクターは皆さんが期待しているところだと思います。スミーとの凸凹コンビやワニとのエピソード、そしてピーター・パンとの対決は見逃せません。ジュード・ロウが演じているのでただ単にヒールではすまないところも魅力的で、クール&ビューティでありながらユーモアのセンスやチャーミングなところも心憎いほど見せてくれて、キャラクターの存在感を大きくしてくれています」と魅力を熱く語る。坂本さんは「見る人の年齢によって、立場によっても、いろいろな解釈、感動ができる作品だと改めて実感しました」と、「ピーター・パン」という物語の魅力を述べ、「お子様にはもちろん、ずいぶん昔にネバーランドに行ったきりご無沙汰している大人のみなさんにも、この機会にぜひ再び冒険へと旅立って欲しいと思います」とアピール。私生活でも母親である坂本さんが、「心から感情移入して歌うことができました」と話す、ウェンディのために歌う子守唄にも注目だ。公開された映像は、ピーター・パンとウェンディたちがロンドンの夜空を優雅に舞う、印象的なシーンが映し出される。また、フック船長とピーター・パンのやりとりも見られ、ただいがみ合っているだけではない、何か腐れ縁のような深い関係だとも読み取れる。本作で明かされる、2人の過去により期待が高まる。さらに、ウェンディが弟を守るために剣を取り、海賊たちに立ち向かう一面も登場。“大人になりたくない”という変わることへの葛藤を抱えながらも、冒険を通して自分なりの成長を遂げていくウェンディの姿は、新たな「ピーター・パン」の物語をよりドラマチックなものにしてくれるにちがいない。『ピーター・パン&ウェンディ』は4月28日(金)よりディズニープラスにて独占配信。(cinemacafe.net)
2023年04月11日新たなストーリーで生まれ変わった実写版『ピーター・パン&ウェンディ』よりキャラクターポスターが解禁された。本作は、ピーター・パンとフック船長の知られざる過去も描かれる、新たな実写版「ピーターパン」。この度解禁されたキャラクターポスターでは、新たなネバーランドでの冒険を繰り広げるキャラクターたちが映し出されている。ピーター・パン(アレクサンダー・モロニー):大人になることを拒んでいる少年。いつもティンカー・ベルといっしょだが、新しい仲間を探してはネバーランドにいる子ども達(ロスト・チルドレン)と共に冒険の旅にでる。彼の一番の宿敵は、複雑な過去を持つ邪悪な海賊フック船長。ウェンディ(エヴァー・アンダーソン):寄宿学校を避け、大人になりたくないと思っている13歳の少女。ある日ピーター・パンに導かれ、夢と冒険の先ネバーランドに旅立つ。彼女は情熱的でまっすぐな性格で、弟たちジョン、マイケルをいつも守っている。フック船長(ジュード・ロウ):ピーター・パンの宿敵。極悪非道な海賊で、かつてピーター・パンとの決闘で右手を失ったことから、右手がフックになっている。自分の船ジョリー・ロジャー号に乗ってネバーランドを航海しながら、いつもライバルであるピーター・パンのことを探している。ティンカー・ベル(ヤラ・シャヒディ):ピーター・パンといつも一緒にいる妖精。飛べるようになる魔法の妖精の粉を持っている。ピーター・パンにしか通じない妖精の言葉を話し、彼のことを深く愛している。タイガー・リリー(アリッサ・ワパナタック):先住民の戦士で、ピーター・パンの姉のような存在。いつも白馬を連れていて、ネバーランドの子ども達(ロスト・ボーイズたち)のことを見守っている。ピーター・パンとして、映画初主演を務めるアレクサンダー・モロニーは、「観客はこれまでにも知っている2人のライバル関係を見ることができると思います。ただ、これまでよりもっと2人の関係が深く描かれています。もちろんこれまでと同じように猫とネズミの追いかけっこ的な楽しみもありますし、アクションシーンも楽しんでもらえると思います」と、ピーター・パンとフックの新たな要素と普遍的な楽しさが味わえる作品だとアピール。フック船長役を務めるジュード・ロウも「本作では登場人物の背景がより深掘りされているから、観客は彼らの過去や、友達が欲しいと思っていた気持ちもより理解できると思う。ピーター・パンとフック船長のライバル関係や身体を張ったアクションシーンも素晴らしいし、とても親しみ易い作品になっていると思うよ。僕にとっては、『良い男』(笑)を演じることができたのは特によかったし、フック船長がどういう人物で、なぜこんなに象徴的なキャラクターなのかを理解することができたよ」と、ジョークも交えながら本作の魅力について語っている。果たして、ピーター・パンとフック船長は、この作品でどんな新しいドラマを見せてくれるのだろうか。さらに、本作ではウェンディも物語の中心人物となっており、子どもから大人へ変わっていくことへの不安を抱える彼女が、ピーター・パンやフック船長とどんな冒険を繰り広げ、成長するのかも注目だ。『ピーター・パン&ウェンディ』は4月28日(金)よりディズニープラスにて独占配信。(text:cinemacafe.net)
2023年04月07日これまで描かれてきたピーター・パンとはまた異なる新たなファンタジー・アクション・アドベンチャー『ピーター・パン&ウェンディ』より、場面写真が公開された。幼いころから慣れ親しんだ家を離れることが不安な少女ウェンディが、大人になることを拒む少年ピーター・パンと出会い、弟たちや小さな妖精ティンカー・ベル、そしてピーターと一緒に夢の冒険の先ネバーランドへと旅立つ。そこで彼女は、邪悪な海賊の船長フックに出会い、彼女の人生を永遠に変えるスリリングで危険な冒険に乗り出していく――。場面写真に写るのは、本作の主要キャラクターであるピーター・パン(アレクサンダー・モロニー)、ウェンディ(エヴァー・アンダーソン)、フック船長(ジュード・ロウ)。さらに、フック船長が乗る海賊船が空中に浮きあがっている様子を捉えた場面も公開され、これから始まるピーター・パンとウェンディの物語に期待が高まる。ピーター・パン(アレクサンダー・モロニー)この物語の特に重要なキャラクターである3人。これまでは、ピーター・パンとフック船長は宿敵とされていたが、本作では、いままで明かされることのなかった2人の秘められた過去も描かれる。ピーター・パンとの決闘で、フック船長は腕を失ったとされていたアニメーション版。本作では、彼らの間にどんなドラマが隠されているのか注目。ウェンディ(エヴァー・アンダーソン)さらに、本作ではピーター・パンとウェンディがW主演となるのも見どころ。ウェンディも物語の中心人物として描かれ、子どもと大人の間で揺れるウェンディの成長物語も必見だ。『ピーター・パン&ウェンディ』は4月28日(金)よりディズニープラスにて独占配信。(cinemacafe.net)
2023年04月05日実写映画『ピーター・パン&ウェンディ』が、4月28日(金) よりディズニープラスで独占配信されることが決定した。ディズニー・アニメーション『ピーター・パン』は、幼いころからその物語に惹かれたというウォルト・ディズニー渾身の一作。大人なら誰しもが一度は経験したことがある、子どもの頃のかけがえのないひと時がフラッシュバックするようなワクワク、ドキドキが詰まったファンタジー作品だ。今回の実写版はピーター・パンとウェンディのふたりを主人公とし、子どもたちの夢が詰まった不思議な島“ネバーランド”を舞台に、新たな物語が描かれる。ピーター・パン役は映画の主役初挑戦となるアレクサンダー・モロニー、ウェンディ役はこちらも映画初主演となる、女優ミラ・ジョボビッチと映画監督ポール・W・S・アンダーソンの娘エヴァー・アンダーソンが担当。そのほかピーター・パンの宿敵フック船長役でジュード・ロウ、ピーター・パンの親友である妖精ティンカー・ベル役でヤラ・シャヒディがキャストとして名を連ねる。またディズニーの名作ファンタジーの実写映画『ピートと秘密の友達』や、ロバート・レッドフォード主演の『さらば愛しきアウトロー』などで高い評価を獲得したデヴィッド・ロウリーが監督、そしてトビー・ハルブルックスとともに共同脚本を務める。併せて、本作の予告映像が公開された。映像ではピーター・パンがウェンディやその弟たちと出会い、日常を飛び出してネバーランドに旅立っていく様子が、重厚感ある中にもファンタジックに描かれ、これから冒険が始まるドキドキ・ワクワク感満載の内容となっている。さらに、キリっとした表情でまっすぐ前を見据えたピーター・パンとウェンディ、そしてフック船長やティンカー・ベルの姿が描かれたキービジュアルも公開となった。『ピーター・パン&ウェンディ』予告映像<作品情報>『ピーター・パン&ウェンディ』4月28日(金) ディズニープラスで独占配信監督:デヴィッド・ロウリー製作総指揮:アダム・ボルバ、トーマス・M・ハメル、トビー・ハルブルックス製作:ジム・ウィテカー脚本:デヴィッド・ロウリー、トビー・ハルブルックス出演:ジュード・ロウ、アレクサンダー・モロニー、エヴァー・アンダーソン、ヤラ・シャヒディ、他関連リンク「ディズニープラス」公式サイト:「ディズニープラス」公式Twitter:「ディズニープラス」公式Instagram:「ディズニープラス」公式Facebook
2023年03月01日名作『ピーターパン』の小説版をウェンディの視点から翻案。『ウェンディ&ピーターパン』として上演された舞台は、目の肥えたロンドンの観客たちを魅了した。そしてついに日本版の上演が決定。ロンドン版同様、演出をジョナサン・マンビィが担う。そこでタイトルロールのウェンディを演じる、黒木華に話を訊いた。演出のマンビィとの舞台づくりは、16年の『るつぼ』で経験済みの黒木。当時を振り返る口調は、マンビィへの厚い信頼に溢れている。「すごく丁寧で、役者それぞれのいいところを見つけて、引き出してくれる。物語が広がっていく感じが、とても楽しくて。当時からまた一緒にやりたいですねと話していたので、ジョナサンにとってとても大事なこの作品で、再びご一緒出来ることが本当に嬉しいです」黒木演じるウェンディが、ダーリング家の長女であることは原作と変わりない。しかしその描かれ方は大きく異なる。「稽古をしている中でウェンディは、家族に大きな影響を与える存在だと感じています。壊れかけた家族を自分がなんとかしないといけないと思っている。ネバーランドに行き、その問題をどう打開していくのか。それがこのウェンディを演じる上でのテーマだと思っています」そんなウェンディにとってピーターパンとは、どういった存在なのだろうか。「ウェンディの想像の中の登場人物なのかなと思います。だからピーターは、ウェンディが理想とする、魅力的な男の子なのかなと。ロストボーイズたちに『お母さんになって』と言われた時に、『(私がお母さんなら)あなたはお父さんになってくれるでしょ?』と駆け引きしたり。そのやり取りがすごくかわいらしく、面白いなと思いました」作家のエラ・ヒクソンが本作を書き上げたのは28歳の時。そんな若い視点が、この古典とも言える名作に、新たな疑問を投げかけている。「女性の社会的な立場や成長に、作家のエラさんが注目されているのを感じます。ある男の子が恋に落ちる瞬間、相手の女の子がアイロンがけをしている姿が目に浮かぶ、というシーンがあるのですが、そのことに疑問を持たない方もいるわけですよね。女性がアイロンがけをするものだと。またウェンディのお母さんは、母親であると同時に、自分が社会の中でどう生きていくか模索する姿が描かれています。そういったところがこれまでの『ピーターパン』にはない、興味深い点だと思います」取材・文:野上瑠美子
2021年08月16日黒木華と中島裕翔(Hey! Say! JUMP)がダブル主演を務めるDISCOVER WORLD THEATRE vol.11『ウェンディ&ピーターパン』が8月13日(金)に開幕。9月5日(日)まで東京・Bunkamuraオーチャードホールにて上演されている。2013年に英国ロイヤル・シェイクスピア・カンパニーが初演し、日本では初めて上演される本作は、『ピーターパン』の小説版(作:ジェームス・マシュー・バリー)を、ロンドンで注目の若手作家・演出家のエラ・ヒクソンがウェンディの視点から翻案した作品。演出を手掛けるのは、ロンドンでの初演・再演でも演出を務めたジョナサン・マンビィ。ジョナサンは、日本では『るつぼ』(’16年)、『民衆の敵』(’18年)の演出を手掛けた人物。本作の公開ゲネプロレポートをお届けする。まず、劇場に広がっていたのは嬉しくなるほど美しい舞台美術。黒木華が先日の インタビュー() で「衣裳や舞台装置はイギリスのスタッフとのコラボレーションでできた素晴らしいもの」と話していたが、ファンタジックな『ピーターパン』の世界観がそのまま再現されたような空間だ。そこに幻想的な映像も加わり、『ウェンディ&ピーターパン』の世界に連れて行ってくれる。『ウェンディ&ピーターパン』ゲネプロより撮影:細野晋司『ウェンディ&ピーターパン』ゲネプロより、左からマイケル:前原滉、ウェンディ:黒木華、トム:下川恭平、ジョン:平埜生成撮影:細野晋司物語の舞台は1908年のロンドン。ダーリング家の子供部屋で、ウェンディ(黒木華)、ジョン(平埜生成)、マイケル(前原滉)、そして体の弱いトム(下川恭平)は楽しく遊び、両親ミスター&ミセス・ダーリング(堤真一、石田ひかり)が見守り、家族が揃った姿は幸せそのものだ。しかしトムが高熱を出す。医者の診立てはよくなく、皆が寝静まった頃、子供部屋の窓からピーター(中島裕翔)がやってきてトムを連れ去っていく。それから1年後、ダーリング家はバラバラになっていた。そんなある日の夜、子供部屋にピーターパンが現れる。驚くウェンディ。ジョンとマイケルを叩き起こし、トムを探すためにネバーランドへと旅立つことにしてーー。『ウェンディ&ピーターパン』ゲネプロより、ピーターパン:中島裕翔撮影:細野晋司大まかな流れや設定は誰もが知る『ピーターパン』だが、エラの翻案である本作ならではの部分がある。まずトムは本作のオリジナルキャラクターで、ウェンディたちがネバーランドに行く理由もオリジナルだ。ピーターの描写は原作小説に近く、楽しいことが大好きな子供の無邪気さだけでなく、子供だからこその身勝手さや残酷さも描かれており、それはピーターの登場シーンでも強く印象付けられた。そしてなにより大きく変わっているのは女性の描き方。前出のインタビューで黒木が「ある男性が女性に好意を抱く中で、『アイロンがけをしてるところが目に浮かぶ』とポジティブに話すシーンがあるんです。人によっては疑問を持たず、『ああ、温かい家庭を築きたいんだな』と受け取る方もいると思いますが、この作品は、『女性がアイロンをかけるものだ』ということに疑問を持って描かれています」と話した通り、ロスト・ボーイたちがウェンディに「お母さんになって」と言うこれまでの『ピーターパン』でもあった“女性の描写”一つひとつに“疑問”というスポットが当てられている。『ウェンディ&ピーターパン』ゲネプロより、左からウェンディ:黒木華ミセス・ダーリング:石田ひかり撮影:細野晋司『ウェンディ&ピーターパン』ゲネプロより、タイガー・リリー:山崎紘菜(左から2番目)、ウェンディ:黒木華(右から2番目)、フック:堤真一(右)撮影:細野晋司その中で、ウェンディやその母ミセス・ダーリング、そしてティンク(ティンカーベル/富田望生)やタイガー・リリー(山崎紘菜)たちそれぞれが、囚われていたものからもがきながら足を踏み出していく様は印象的。また、“海賊”など「男らしさ」の呪いに抗う男性の姿も描かれており、「社会」というものを改めて見つめるきっかけとなる。『ウェンディ&ピーターパン』ゲネプロより、左からフック:堤真一ピーターパン:中島裕翔撮影:細野晋司空を飛ぶ演出や、ティンクの表現、影(シャドウ)の面白さ、ピーターやフックの殺陣、フックの船のカッコよさ(!)など、「『ピーターパン』で観たかったもの」でもしっかりと楽しませてくれて、けれど、例えばピーターを“主人公”、ウェンディを“ヒロイン”、フックを“敵”、フックの仲間を“海賊”などの記号で見ては気付けなかったようなことにも気付かせてくれる作品。『ウェンディ&ピーターパン』ゲネプロより、ウェンディ:黒木華撮影:細野晋司全体の流れは同じでも、劇場を出た後に心に残ることは、本作ならではのものになるのではないかと思う。演劇ならではの鮮やかな展開や、魔法のような夢のある演出は美しく、それを、中島、黒木をはじめ、キャスト全員の力で丁寧につくりあげていることがとても鮮やかに感じられる舞台だ。『ウェンディ&ピーターパン』ゲネプロより、左からウェンディ:黒木華フック:堤真一撮影:細野晋司『ウェンディ&ピーターパン』ゲネプロより、フック:堤真一撮影:細野晋司開幕に際しての会見で、堤真一がこう話していた。「僕は、21歳で『天守物語』という坂東玉三郎さんの舞台で黒子をやった時、初めて『舞台に関わろう』と思いました。なぜかというと、その空間の美しさと、自由度と、こんなにぶっとんだ世界ができるんだってことを知って。今回はその時を思い出すくらいすごくいい空間です。自由で、なんでもできちゃう。もうね、見るだけで涙が出るんです。照明からなにからすべて。彼女(黒木)が立っている姿も。だから本当に観てほしい。『ピーターパン』というと子供の作品だという印象がありますが、内容には“女性の自立”ということも関わっているし、そこも含め本当に大人の人にも観ていただきたいです。僕は涙が止まらないです」子供であること、大人であること、男性であること、女性であること、そして自分であること。さまざまなことに思いを巡らす舞台で、思いっきり心を動かしてほしい。取材・文:中川實穗撮影:細野晋司
2021年08月16日黒木華と中島裕翔(Hey! Say! JUMP)がダブル主演を務める『ウェンディ&ピーターパン』が8月13日(金)に開幕する。本作は、世界的傑作『ピーターパン』の小説版(作:ジェームス・マシュー・バリー)を、ロンドンで注目の若手作家・演出家のエラ・ヒクソンが新たにウェンディの視点から翻案し、2013年に英国ロイヤル・シェイクスピア・カンパニーが上演した話題作で、今回が日本初演となる。演出を手掛けるのは、ロンドンでの初演・再演でも演出を務めたジョナサン・マンビィ。稽古の真っただ中である7月下旬、ウェンディを演じる黒木華に話を聞いた。「女性がアイロンをかけるものだ」というところに疑問を持って描かれている――出演が決まった時のお気持ちをお聞かせください。ジョナサン(・マンビィ)と『るつぼ』(’16年)でご一緒した時から「また一緒に仕事したいね」と話していたので、こうやってまたご一緒できることが嬉しかったです。『ピーターパン』というみんなが知っている夢のある作品を、新しいカタチでできるのも刺激的だなと思いました。――ジョナサン・マンビィさんの演出はどのようなところが魅力ですか?とても丁寧で、役者それぞれの良いところを見つけ、引き出してくれます。役者の挑戦を喜んで楽しんで聞いてくださるのもすごくいいなと思います。ジョナサンにとってこの作品はすごく大きな意味のある舞台とのことで、ジョナサンがいろいろ模索している様子が伝わってきます。――この作品は、『ピーターパン』をウェンディの視点から翻案したものですが、『ピーターパン』との違いを黒木さんはどのように感じられましたか?私の中の『ピーターパン』はディズニーの印象が強くて、子供のための物語であり……夢の世界に誘われるイメージでしたが、この作品ではエラ(・ヒクソン)さんが“女性”に注目し、女性の社会的な立場や成長が大きく描かれています。ウェンディやタイガー・リリー、ティンク(ティンカーベル)、お母さんといったそれぞれの女性がきちんと前を向き進んでいくところが、これまでの『ピーターパン』と大きく違うんじゃないかと思います。――印象的なシーンはありますか?ある男性が女性に好意を抱く中で、「アイロンがけをしているところが目に浮かぶ」とポジティブに話すシーンがあるんです。人によっては疑問を持たず、「ああ、温かい家庭を築きたいんだな」と受け取る方もいると思いますが、この作品は、「女性がアイロンをかけるものだ」ということに疑問を持って描かれています。ウェンディが現状をどう打開し、成長していくか――ウェンディ役を演じられるうえで、どこを核として大事にしていきたいですか?稽古をしている中でウェンディは、家族に大きな影響を与える存在だと感じています。壊れかけた家族を自分がなんとかしないといけないという思いを、ネバーランドに着いてからも持ち続けていて、現状をどう打開し、どう成長していくかという過程を見せていくことが大事だと思っています。――ウェンディを演じていて楽しいと思っていることはどこですか?飛びながらのお芝居はしたことがなかったので、大変ではありますが、フライングは楽しいです。あと、ウェンディとタイガー・リリーとティンクの女子3人組のシーンもすごく楽しいですね。男子たちには負けないぞ!という気持ちになっています(笑)。去年、『桜の園』が公演直前で中止になってしまったこともあり、(’20年4月予定だったが上演中止。続いて6月の『ケンジトシ』も上演中止に)、久しぶりの舞台になるので、舞台上の大きな空間で演じることを想像するだけで、とても気分が上がります。――先日通し稽古があったそうですが、全体像が見えて、どんな魅力のある作品だと思われましたか?通してみて、とても忙しい舞台だなと思いました(笑)。そのぶん、お客様は観ていて面白いと思いますし、多くの方に愛される舞台になるんだろうなと感じました。ちゃんと体力をつけないとダメだなというのが正直なところです(笑)。本番に向けてさらにブラッシュアップしていきますし、ジョナサンもより細かく指導してくださると思うので、そこもまた楽しみたいと思っています。――ウェンディにとって、ピーターパンはどんな存在なのでしょうか。今作に関して言いますと、ピーターパンやフックは、ウェンディの想像の中の登場人物なのかなと思います。ウェンディが思う理想のヒーローであり、目の前に現れてほしい人物の象徴なのかなと。フックについて、ジョナサンから「ウェンディが想像する “大人の男の人”。魅力的でちょっと危ない存在」という話を聞いて、ピーターもウェンディと同年代の自分を救ってくれる理想の男の子なのかなと。強くて、アグレッシブで、怖いもの知らずだけどセンシティブな一面もある素敵な男の子なんだと思います。初共演の中島裕翔は「ピーターパンにぴったり」――ピーターパン役の中島裕翔さんとは初共演になりますが、印象をお聞かせください。とても真面目で素直な方だなというのはお芝居から感じます。それに身体能力がすごく高くて、殺陣やフライングなど全部一発で覚えちゃう。ピーターパンにぴったりだなと思いながら見ています。――フックとウェンディの父・ミスター・ダーリング役の堤真一さんの印象もお聞かせください。堤さんとは今までにも何度かご一緒させていただいているので、お父さん役としてすごく安心感があります。堤さんご自身も実生活ではお父さんということもあり、子供とのやり取りもとても自然なので違和感なく、父と娘の関係が築けているように思います。フックとしては、(ウェンディとの立ち回りのシーンもあるが)立ち回りも経験が豊富な方なので、教えていただきながらやっています。――カンパニーはどのような雰囲気ですか? 今回座長でもありますが。あまり座長という自覚がなく、できていることといえば、差し入れするくらいです。若い方が多いので活気に満ちていて、すごく和気あいあいとしています。作品自体もものすごくエネルギーがいるので、稽古中はみんなのパワーがみなぎっています。今回、「シャドウ」というピーターパンの影役の方たちがいらっしゃってシャドウの皆さんがいなかったら舞台が成り立たないと思うぐらい、私たちができないフィジカルな部分を担ってくださっています。シャドウの皆さん含め、すごく明るい現場です。――お客様に「ここが面白い」と伝えたいところはありますか?全部面白いですよ(笑)。見どころがたくさんある作品だと思います。人間模様もそうですし、フライングや殺陣もあります。衣裳や舞台装置もイギリスのスタッフの方々とのコラボレーションでできた素晴らしいものになっています。お子さんだけではなく、大人の方にも楽しんで観ていただける作品になるようがんばっているところです。――冒険のお話ですが、黒木さんが最近された冒険は?最近はあまり外に出られていないので稽古が冒険ですかね(笑)。――では、最近楽しかったことは?楽しかったことも稽古なんです(笑)。舞台が本当に好きなんですよね。――舞台はどんなところが魅力ですか?演じる側として、観る側として、両方お聞かせください。観る側としては、目の前で演者さんが感情を出して動いているところをフィルターなしで生で観られる。その迫力は舞台ならではの伝わり方で、映像にはないものだと思います。そこが一番の魅力ですかね。演じる上での違いは、映画は撮り順が前後することが多いですが、舞台は始まりから終わりまで物語が流れている中にいられるので、私にとってはすごくやりやすいです。――コロナ禍の上演となりますが。お客様に心配なく来ていただくことがとても重要なことだと思います。そのために劇場側も様々な対策をしてくださっているので、安心して来ていただけたらと思います。コロナ禍だからこそ、舞台やエンタテインメントの力を私は信じたいし、信じています。もやもやした気持ちはぬぐえないですし、手放しで「遊びにきてください!」とは言えな状況ですが、こんな時だからこそ、皆さんの心に残る舞台にできればと思っています。日常を忘れられたり、登場人物に自分を重ねたり思いを馳せたりできるのが舞台空間だと思うので、純粋に楽しんでいただけたらなと思います。取材・文:中川實穗撮影:源賀津己DISCOVER WORLD THEATRE vol.11『ウェンディ&ピーターパン』2021年8月13日(金)~2021年9月5日(日)会場:東京・Bunkamuraオーチャードホール
2021年08月13日女優の黒木華とアイドルグループ・Hey! Say! JUMPの中島裕翔がW主演を務める、DISCOVER WORLD THEATRE vol.11『ウェンディ&ピーターパン』の公演ビジュアルが15日、公開された。イギリス・スコットランドの作家、ジェームス・マシュー・バリーが20世紀初頭に書いた世界的傑作『ピーターパン』をロンドンで注目の若手作家であり演出家でもあるエラ・ヒクソンが新たにウェンディの視点から翻案した同作。13年に英国ロイヤル・ シェイクスピア・カンパニーの新作公演『WENDY&PETER PAN』として上演された。台詞に加えてダンスやフライング、小道具、美術、映像などを駆使した“フィジカルシアター”のスタイルと、スペクタクルとマジカル満載の美しい舞台が話題となり、15年にはウエストエンドでの再演も果たした。待望の日本初演となる今回、演出を手掛けるのは『るつぼ』(16年)、『民衆の敵』(18年・ともに Bunkamuraシアターコクーン)で社会的テーマを力強く描き、日本の観客を魅了したジョナサン・マンビィ。ロンドンでの初演・再演でも演出を務めた同氏が世界的に有名な『ピーターパン』のファンタジックな世界観から現代社会に通ずるテーマを浮き彫りにする。タイトルロールであるウェンディとピーターパンを演じるのは、今回が初共演となる黒木と中島。さらに、ウェンディの弟・ジョンに平埜生成、マイケルに前原滉、ティンクに富田望生、タイガー・リリーに山崎紘菜、海賊・スミーに玉置孝匡、ミセス・ダーリングに石田ひかり、そしてフック船長とミスター・ダーリングの二役には堤真一と、若手からベテランまで多彩な魅力を持つキャストが結集した。そして今回公開された公演ビジュアルでは、ネバーランドを彷彿とさせる森の中の不思議な空間に、ウェンディ、ピーターなどの登場人物たちが浮遊している、非日常的な日常を描くマジックリアリズムの世界を表現している。公演は東京・Bunkamuraオーチャードホールにて8月13日~9月5日。チケット好評発売中。
2021年07月15日DISCOVER WORLD THEATRE vol.11『ウェンディ&ピーターパン』が8月13日(金)から9月5日(日)にかけて東京・Bunkamuraオーチャードホールにて日本初演となる。この度、本作の公演ビジュアルが完成した。イギリス・スコットランドの作家、ジェームス・マシュー・バリーが20世紀初頭に書いた世界的傑作戯曲が『ピーターパン』である。この作品をロンドンで注目の若手作家であり演出家でもあるエラ・ヒクソンが新たにウェンディの視点から翻案し、2013年に英国ロイヤル・シェイクスピア・カンパニーの新作公演『WENDY&PETER PAN』として上演。台詞に加えてダンスやフライング、小道具、美術、映像などを駆使した“フィジカルシアター”のスタイルと、スペクタクルとマジカル満載の美しい舞台が話題となり、2015年にはウエストエンドでの再演も果たした。そして待望の日本初演が本作となる。演出を手掛けるのは『るつぼ』(2016年)、『民衆の敵』(2018年)で社会的テーマを力強く描き、日本の観客を魅了したジョナサン・マンビィ。ロンドンでの初演・再演でも演出を務めた同氏が世界的に有名な『ピーターパン』のファンタジックな世界観から現代社会に通ずるテーマを浮き彫りにする。タイトルロールであるウェンディとピーターパンを演じるのは、今回が初共演となる黒木華とHey! Say! JUMPの中島裕翔。さらに、ウェンディの弟・ジョンに平埜生成、マイケルに前原滉、ティンクに富田望生、タイガー・リリーに山崎紘菜、海賊・スミーに玉置孝匡、ミセス・ダーリングに石田ひかり、そしてフック船長とミスター・ダーリングの二役には堤真一と、若手からベテランまで多彩な魅力を持つ豪華なキャストが結集した。この度公開された公演ビジュアルでは、ネバーランドを彷彿とさせる森の中の不思議な空間に、ウェンディ、ピーターなどの登場人物たちが浮遊。非日常的な日常を描くマジックリアリズムの世界を表現している。誰しもが一度は夢見た『ピーターパン』の世界は、時代を越え、世代を越え私たちを惹きつける。しかしエラ・ヒクソンが大胆な新解釈で描く本作は、生と死、喪失感と絶望、幸せと喜びなどの普遍的テーマが散りばめられた「大人のためのマジカル・ファンタジー」として、観る者を新たな冒険の旅に連れていくだろう。■公演情報DISCOVER WORLD THEATRE vol.11『ウェンディ&ピーターパン』8月13日(金)~9月5日(日)会場Bunkamuraオーチャードホール(全28回公演)作:エラ・ヒクソン(J.M.バリー原作より翻案)翻訳:目黒条演出:ジョナサン・マンビィ美術・衣裳:コリン・リッチモンド出演:黒木華 中島裕翔(Hey! Say! JUMP)平埜生成 前原滉 富田望生 山崎紘菜新名基浩 田中穂先 中西南央 下川恭平 本折最強さとし 井上尚 坂本慶介 保土田寛宮河愛一郎 原田みのる 乾直樹 近藤彩香 浜田純平 渡辺はるか玉置孝匡 石田ひかり堤真一チケット料金:S席12,500円 / A席=8,500円 / B席=6,000円(税込・全席指定)
2021年07月15日DISOCOVER WORLD THEATRE vol.11『ウェンディ&ピーターパン』が東京・Bunkamuraオーチャードホールで2021年8月13日(金)から9月5日(日)まで上演される。黒木華、Hey! Say! JUMPの中島裕翔、堤真一らが出演する。「ピーターパン」を“ウェンディの視点”から翻案『ウェンディ&ピーターパン』は、世界的に有名な戯曲「ピーターパン」を、作家で演出家のエラ・ヒクソンが“ウェンディの視点”から翻案した作品だ。2013年には、英国ロイヤル・シェイクスピア・カンパニーの新作公演として上演され、2015年にはロンドン・ウエストエンドで再演を果たした。ウェンディ役に黒木華、ピーターパン役に中島裕翔待望の日本初上演となる『ウェンディ&ピーターパン』には、若手からベテランまで豪華なキャストが集結。主役となるウェンディとピーターパンは、『リップヴァンウィンクルの花嫁』『日日是好日』で主演を務めた実力派女優・黒木華と、Hey! Say! JUMPとしての活動のほか、映画や舞台でも活躍する中島裕翔が演じる。フック船長役に堤真一フック船長とミスター・ダーリングには、『望み』『決算!忠臣蔵』など数々の話題作に出演してきた堤真一を起用。さらに、平埜生成、前原滉、富田望生、山崎紘菜、玉置孝匡、石田ひかりといった個性豊かなキャストが勢揃いする。『るつぼ』『民衆の敵』のジョナサン・マンビィが演出演出は、Bunkamura シアターコクーンで上演された『るつぼ』『民衆の敵』で社会的テーマを力強く描き出したジョナサン・マンビィが担当。ロンドンでの初演・再演でも演出を務めたジョナサン・マンビィが、誰もが知る「ピーターパン」の幻想的な物語から現代社会に通ずるテーマを浮き彫りにする。『ウェンディ&ピーターパン』<ストーリー>1908年のロンドン。ダーリング家の子供部屋。ウェンディ(黒木華)、ジョン(平埜生成)、マイケル(前原滉)、そして体の弱いトム(下川恭平)は戦争ごっこをしながら部屋中を飛び回っている。そこへ両親であるミスター&ミセス・ダーリング(堤真一、石田ひかり)が入ってくる。家族が揃った姿は幸せそのもの。その晩熱を出したトムを医者に診てもらうも、診立てはあまりよくない。やがて皆が寝静まった遅い時間に子供部屋の窓からピーターパン(中島裕翔)がやってきてトムを連れ去っていく・・・。それから1年後のある日の夜、子供部屋の窓が開き、再びピーターパンが現れる。驚くウェンディはジョンとマイケルを叩き起こし、トムを探すためにネバーランドへとピーターパンたちと共に旅立つのだった。作品詳細DISOCOVER WORLD THEATRE vol.11『ウェンディ&ピーターパン』開催期間:2021年8月13日(金)~9月5日(日)会場:Bunkamuraオーチャードホール住所:東京都渋谷区道玄坂2-24-1作:エラ・ヒクソン(J.M.バリー原作より翻案)翻訳:目黒条演出:ジョナサン・マンビィ美術・衣裳デザイン:コリン・リッチモンドスタッフ音楽:かみむら周平 照明:勝柴次朗 音響デザイナー:井上正弘映像:上田大樹 振付:黒田育世 ヘアメイク:佐藤裕子アクション指導:諸鍛冶裕太 エアリアル指導:若井田久美子(AADP) 衣裳スーパーバイザー:中野かおる通訳(演出家):時田曜子 美術助手:原田愛演出助手:加藤由紀子 舞台監督:南部丈出演:黒木華、中島裕翔(Hey! Say! JUMP)、平埜生成、前原滉、富田望生、山崎紘菜、新名基浩、田中穂先、中西南央、下川恭平、本折最強さとし、井上尚、坂本慶介、保土田寛、宮河愛一郎、原田みのる、乾直樹、近藤彩香、浜田純平、渡辺はるか、玉置孝匡、石田ひかり、堤真一■チケットチケット料金:S席 12,500円 / A席 8,500円/ B席 6,000円(全席指定)プレイガイド:・Bunkamuraチケットセンター: TEL 03-3477-9999(10:00~17:00/オペレーター対応)※一般発売は、MY Bunkamuraでの取り扱いはない。・Bunkamuraチケットカウンター(Bunkamura1F/10:00~18:00 )・東急シアターオーブチケットカウンター(渋谷ヒカリエ2F/11:00~18:00)・チケットぴあ:公式サイト(PC・スマホ/座席選択可能)、TEL 0570-02-9999(Pコード:506-590)・セブン-イレブン(24時間 毎週火・水曜日の1:30~5:30を除く)・イープラス :公式サイト(PC・スマホ/座席選択可能)・ファミリーマート店内Famiポート(Famiポートで座席選択可能)・ローソンチケット:公式サイト(PC・スマホ/座席選択不可)・ローソン・ミニストップ店内Loppi(Lコード:31412)チケットに関する問い合わせ先:BunkamuraチケットセンターTEL:03-3477-9999(10:00~17:00)※各営業時間は変更になる可能性がある。■注意事項※本公演は政府の判断によるイベント収容率に基づき、販売座席を決定。※最前列は2列。1列は売止めにしている。※未就学児童の入場はできない。※チケット券面に購入者氏名が印字される。※劇場内では常時マスクを着用。マスク未着用者は入場できない。※チケット購入時に登録の氏名・緊急連絡先は、公的機関からの要請により提供する場合有。※車椅子スペース(S席相当)には限りがある。車椅子での観劇者は、座席指定券を購入の上、早目にBunkamuraに連絡する。S席以外の購入者は差額を支払う。また、座席で観劇する場合も当日スムーズに案内するため、公演日前日までに購入席番をBunkamuraに連絡する。※開演後は、本来の席に案内できない場合がある。※営利目的でのチケットの購入ならびに転売は禁止。【公演に関する問い合わせ先】BunkamuraTEL:03‐3477‐3244(10:00~18:00)※各営業時間は変更になる可能性がある。詳しくはホームページにて確認。
2021年06月07日2021年8月13日(金)〜9月5日(日)まで、東京・Bunkamuraオーチャードホールに「DISCOVER WORLD THEATRE vol.11『ウェンディ&ピーターパン』」が日本初演されることが発表された。イギリス・スコットランドの作家、ジェームス・マシュー・バリーが20世紀初頭に書いた世界的傑作戯曲『ピーターパン』。この『ピーターパン』をロンドンで注目の若手作家であり演出家でもあるエラ・ヒクソンが新たにウェンディの視点から翻案し、2013年に英国ロイヤル・シェイクスピア・カンパニーの新作公演『WENDY&PETER PAN』として上演された。台詞に加えてダンス、フライングや、小道具、美術、映像などを駆使した“フィジカルシアター”のスタイルと、スペクタクルとマジカル満載の美しい舞台が話題となり、2015年にはウエストエンドでの再演も果たした話題作だ。待望の日本初上演となる今回、演出を手掛けるのは『るつぼ』『民衆の敵』で社会的テーマを力強く描き、日本の観客を魅了したジョナサン・マンビィ。ロンドンでの初演・再演でも演出を務めたマンビィが世界的に有名な『ピーターパン』のファンタジックな世界観から現代社会に通ずるテーマを浮き彫りにする。タイトルロールであるウェンディとピーターパンを演じるのは、今回が初共演となる黒木華と中島裕翔。近年注目の話題作に多数出演し、各方面で高い評価を得ている黒木は、16年の『るつぼ』以来となるマンビィ演出作への出演。アイドルとしての活動に留まらず、映像を中心に俳優として活躍する中島は、19年の『WILD』以来2年ぶりの舞台出演となる。さらに、ジョンには舞台・映像と幅広く活躍する平埜生成、マイケルには近年活躍めざましい前原滉、ティンクには若手実力派女優・富田望生、タイガー・リリーには映画『モンスターハンター』でハリウッド作品に出演を果たした山崎紘菜、海賊・スミーには小劇場に留まらず数多くの作品に出演する玉置孝匡、ミセス・ダーリングにはドラマ・映画を中心に活躍し定期的に舞台にも出演している石田ひかり、そしてフック船長とミスター・ダーリングには『るつぼ』『民衆の敵』とマンビィ演出作で続けて主演を務め演出家からの信頼も厚い堤真一。若手からベテランまで多彩な魅力を持つキャストが結集した。チケットの一般発売は7月11日(日)10:00より開始。『ウェンディ&ピーターパン』日本初演の歴史的な瞬間に立ちあってほしい。【公演概要】DISCOVER WORLD THEATRE vol.11『ウェンディ&ピーターパン』原作:J.M.バリー翻案:エラ・ヒクソン / 翻訳:目黒条演出:ジョナサン・マンビィ出演:黒木華 中島裕翔(Hey! Say! JUMP)平埜生成 前原滉 富田望生 山崎紘菜新名基浩 田中穂先 中西南央 下川恭平 本折最強さとし 井上尚 坂本慶介 保土田寛宮河愛一郎 原田みのる 乾直樹 近藤彩香 浜田純平 渡辺はるか玉置孝匡 石田ひかり堤真一公演期間:2021年8月13日(金)〜9月5日(日)会場:Bunkamuraオーチャードホール(全28回公演)一般発売日:7月11日(日)10:00〜 ※7月12日(月)以降は各プレイガイド残席がある場合のみ取り扱いありチケット料金:S席 12,500円 / A席 8,500円 / B席 6,000円(税込・全席指定)※詳細は後日発表チケットに関するお問合せ:Bunkamuraチケットセンター 03-3477-9999(10:00~17:00)公演に関するお問合せ:Bunkamura 03-3477-3244(10:00~18:00) www.bunkamura.co.jp※各営業時間は変更になる可能性がございます。詳しくはホームページにてご確認ください。後援:ブリティッシュ・カウンシル企画・製作:Bunkamura
2021年05月06日女優の黒木華と、アイドルグループ・Hey! Say! JUMPの中島裕翔がDISCOVER WORLD THEATRE vol.11『ウェンディ&ピーターパン』でW主演を務めることが2日、明らかになった。同作はイギリス・スコットランドの作家、ジェームス・マシュー・バリーが20世紀初頭に書いた世界的傑作戯曲『ピーターパン』をロンドンで注目の若手作家であり演出家でもあるエラ・ヒクソンが新たにウェンディの視点から翻案した作品。2013年に英国ロイヤル・シェイクスピア・カンパニーの新作公演『WENDY&PETER PAN』として上演された。台詞に加えてダンス、フライングや、小道具、美術、映像などを駆使した“フィジカルシアター”のスタイルと、スペクタクルとマジカル満載の美しい舞台が話題となり、2015年にはウエストエンドでの再演も果たした。待望の日本初上演となる今回、演出を手掛けるのは『るつぼ』(16年)、『民衆の敵』(18年・ともにBunkamuraシアターコクーン)で社会的テーマを力強く描き、日本の観客を魅了したジョナサン・マンビィ。ロンドンでの初演・再演でも演出を務めた同氏が世界的に有名な「ピーターパン」のファンタジックな世界観から現代社会に通ずるテーマを浮き彫りにする。タイトルロールであるウェンディとピーターパンを演じるのは、今回が初共演となる黒木華と中島裕翔。近年注目の話題作に多数出演し、各方面で高い評価を得ている黒木は、16年の『るつぼ』以来となるマンビィ演出作への出演となる。またアイドルとしての活動に留まらず、映像を中心に俳優として活躍する中島は、19年の『WILD』以来2年ぶりの舞台出演に。更に、ジョンには舞台・映像と幅広く活躍する平埜生成、マイケルには近年活躍めざましい前原滉、ティンクには若手実力派女優・富田望生、タイガー・リリーには映画『モンスターハンター』でハリウッド作品に出演を果たした山崎紘菜、海賊・スミーには小劇場に留まらず数多くの作品に出演する玉置孝匡、ミセス・ダーリングにはドラマ・映画を中心に活躍し定期的に舞台にも出演している石田ひかり、そしてフック船長とミスター・ダーリングには『るつぼ』『民衆の敵』とマンビィ演出作で続けて主演を務め演出家からの信頼も厚い堤真一と、若手からベテランまで多彩な魅力を持つキャストが結集した。公演はBunkamuraオーチャードホールにて8月13日~9月5日。○演出:ジョナサン・マンビィ コメントこの作品は、RSCのストラットフォード・アポン・エイヴォン(シェイクスピア生誕地)の劇場のクリスマス演目として、新しいバージョンの『ピーターパン』を上演し非常に高い評価を受けました。ストラットフォードでのRSC公演史上、最も人気の高い作品となり、2年後には再演、完売公演となりました。そして今年、このスペシャルな作品を東京で上演できることを嬉しく思っています。本当に素晴らしい俳優である(黒木)華さんとの『るつぼ』でのワークは、そのすべてが本当に楽しく、今回も彼女ならではの魅力、ウィット、そして知性をもって、素晴らしいウェンディを見せてくれるでしょう。(中島)裕翔さんとは初めてご一緒しますが、すでに裕翔さんの才能、魅力、そして温かさとウィットは見せていただいており、成熟さと少年の純粋無垢な要素をあわせもつ、まさに今回の新しい、現代的で洗練された解釈のピーター役にぴったりだと思っています。今日本で最もエキサイティングな若いパフォーマーの一人である裕翔さんは、きっと伝説に残るようなピーターパンを創り出してくれることでしょう。(堤)真一さんとは今回で3度目のコラボレーションになりますが、世代を代表する素晴らしい俳優のお一人であり、彼の技術と俳優としての幅と深みで、真一さんだけの特別なフック船長を創り出してくれると思います。この作品は、とても楽しくて爽快であるというだけでなく、命・生とどう向き合うのか、大人になるとはどういうことかといったとても重要な問いかけを私たちに投げかけていると思います。喪失感や絶望の暗闇から、幸せと喜びへ進んで行く道を示してくれているのです。そして、命には限りがあるということへの恐怖、いつまでも子供のままでいたい、大人になりたくないという人間が生まれ持った願望についても大切なことを教えてくれます。なぜなら、私たちは誰もが、ピーターパンのように、いつまでも子供のまま、そして永遠に生きていたいと心の中で願っているのですから。○黒木華 コメント出演が決まって、ジョナサンとまた一緒にお仕事をしたいと願っていたので、私にとっては本当に待望でした。ジョナサンは、役者それぞれの良さを見つけだしてくれ、それを倍以上に膨らませる手伝いをしてくれます。その上で作品の広がりや、観客に対する愛があるので、お稽古の時から毎日凄く楽しく参加させていただいていた印象です。作品のキャラクターや背景を皆で話し合う時間をとても大事にされていて、取り組み方一つ一つに、作品に対するリスペクトを感じます。とても有名なピーターパンですが、エラさんが描かれるこの『ウェンディ&ピーターパン』がどんな舞台になるのかとても楽しみです。色々な不安が漂う今だからこそ、夢や、想像力が必要なのではないかと感じます。皆さんに、ティンクからの魔法の妖精の粉を届けられるよう頑張ります。○中島裕翔 コメント出演が決まったときは、まさか自分がピーターパンを演じる事ができるとは思ってもみなかったので驚いたのと同時に、演出のジョナサン氏からも、この戯曲を日本で公演したらどうなるか、日本人の私たちが参加したらどうなるかという、この作品に起こる異文化間の反応をとても楽しみにしている様子が伝わり、チャレンジングな事ができるのでとても楽しみな気持ちになりました。作品は、笑いあり涙ありのエンターテイメントです。……と一言で表すのは難しい内容ですが、切ない笑いや、嬉しい涙、ほろ苦さも感じられる、大人が楽しめるピーターパンという印象ですね。ピーターパンと言えば「子供のままでいたい」と願う、天真爛漫な男の子のイメージなので、その中にある大人になる事や、大人そのものに対する彼の複雑な経験、葛藤、彼なりの現実との向き合い方を考察して、童心に返って演じたいです。見てくださる皆さんにも、ネバーランドに来る際は”大人な事”を忘れて、童心に返って楽しんでほしいです。○堤真一 コメント演出のジョナサンから、「ピーターパンでやってほしい役がある」と聞いた時は、てっきりミュージカルかと思って「絶対無理!」と(笑)。でもミュージカルではないとわかってホッとしました。『ピーターパン』は子ども向けの物語の印象がありますが、この戯曲には、むしろ大人こそ見るべき要素が多くて、「ピーターパンって、こんな話だったっけ?」と新鮮な驚きがありました。ジョナサンは、全員が共通認識を築くための作業を大切にする人です。彼とまた一緒に作品に向き合えることが本当に嬉しいですね。それに、まさかオーチャードホールに立つとは思ってもいなかったので、あの空間にどんなセットが建ち、ト書きの描写が実際にどう立ち上がってくるのか、僕自身も楽しみなんです。この作品は、子供が楽しめるのは勿論ですが、大人の胸に突き刺さる内容でもあるので、お子さんの付き添いという感覚ではなく、大人の皆さんも一緒に楽しみに来ていただきたいですね。○ストーリー1908年のロンドン。ダーリング家の子供部屋。ウェンディ(黒木華)、ジョン(平埜生成)、マイケル(前原滉)、そして体の弱いトム(下川恭平)は戦争ごっこをしながら部屋中を飛び回っている。そこへ両親であるミスター&ミセス・ダーリング(堤真一、石田ひかり)が入ってくる。家族が揃った姿は幸せそのもの。その晩熱を出したトムを医者に診てもらうも、診立てはあまりよくない。やがて皆が寝静まった遅い時間に子供部屋の窓からピーターパン(中島裕翔)がやってきてトムを連れ去っていく……。それから1年後のある日の夜、子供部屋の窓が開き、再びピーターパンが現れる。驚くウェンディはジョンとマイケルを叩き起こし、トムを探すためにネバーランドへとピーターパンたちと共に旅立つのだった。
2021年05月02日ディズニー公式動画配信サービス「Disney+(ディズニープラス)」にて2022年配信の最新映画『ピーター・パン&ウェンディ』(原題)の撮影が、カナダ・バンクーバーにて開始された。ジュード・ロウが主演、『ピートと秘密の友達』のデヴィッド・ロウリーが監督を務める。本作は、ジェームズ・M・バリーによる小説「ピーター・パンとウェンディ」に基づきながら、1953年公開のディズニー・アニメーション映画『ピーター・パン』にインスピレーションを受けて生まれた普遍的な物語。ある少女が寄宿学校への入学を希望する両親に逆い、2人の弟たちと一緒にネバーランドへと旅に出る。大人になりたくない少年、小さな妖精、いじわるな海賊の船長に出会いながら、家族や、温かい家から遠くはなれ場所で、ワクワクとドキドキに溢れた冒険が描かれる。主演は、フック船長を演じる『ファンタスティック・ビースト』シリーズのジュード・ロウ。ティンカー・ベル役にドラマ「Grown-ish」(原題)に出演するヤラ・シャヒディ、ウェンディ役にはミラ・ジョヴォヴィッチとポール・W・S・アンダーソン監督の娘で『ブラック・ウィドウ』にも出演するエヴァー・アンダーソン、そしてピーター・パンはアレクサンダー・モロニーと、大物と注目の若手キャストが集結。また、ウェンディたちの両親ダーリング夫人は「ハウス・オブ・カード」「ロスト・イン・スペース」のモリー・パーカー、ダーリン氏を『ローグ・ワン/スター・ウォーズ・ストーリー』のアラン・テュディックが演じる。監督のデヴィッド・ロウリーは、製作にあたり、「ピーター・パンは長い間私のお気に入りの物語の1つでした。これは、私が常に成長に抵抗してきたこともありますが、J.Mバリーの原作が、心のこもった、好奇心、冒険、想像力に溢れた色褪せない名作だからです。また、象徴的なキャラクターを新しい世代のために再定義する機会を得ることができてとても嬉しく、そしてまた、並外れたキャストとクルーでお届けできることに興奮しています」と、喜びのコメントを寄せている。『ピーター・パン&ウェンディ』(原題)は2022年、ディズニープラスにて独占配信。(text:cinemacafe.net)
2021年03月17日「ER緊急救命室」で1994年から1997年のシーズン1からシーズン3まで、看護師のウェンディ・ゴールドマン役を演じたヴァネッサ・マルケスが、木曜日(現地時間)に警察によって銃殺されたことが明らかになった。享年49。「TMZ.com」などが伝えた。木曜日の午後、ヴァネッサの状態を心配した家主が通報し警察官が駆け付けたところ、ヴァネッサは銃とみられるものを持って武装し、非常に攻撃的になっていたという。警察側はヴァネッサの胴体に少なくとも1回発砲。その後ヴァネッサは病院に搬送されたが、息を引き取った。警察当局によれば、ヴァネッサは摂食障害の一種を患い、メンタルヘルスにも問題を抱えており、ヴァネッサ宅に到着したときは何らかの発作を起こしていたとも。現場には精神科医も同行していたとのことだが、ヴァネッサは医師の指示に従わず、警察官に銃を突きつけたことから警察官も発砲せざるを得なかったようだ。しかし、後にヴァネッサが持っていた銃はBBガン(エアガン)だったことが発覚している。ヴァネッサは生前、セリアック病、肺塞栓症、骨粗しょう症、てんかんなどのさまざまな病気と闘っていることをSNSで明らかにしていた。「ER」以降、目立った出演作がないヴァネッサだが、その原因は「ER」の撮影現場で受けたセクハラ被害を訴えたところ、共演者のジョージ・クルーニーのせいで「(ハリウッドの)ブラックリストに載せられたから」と昨年SNSでジョージを批判。「ER」からの降板もジョージのせいだと思っていたようだが、ジョージはこれを否定した。(Hiromi Kaku)■関連作品:ER 緊急救命室 [海外TVドラマ]
2018年09月01日