KinKi Kids主演ドラマ『ぼくらの勇気 未満都市』が20年ぶりに復活! しかも嵐・相葉雅紀&松本潤、さらには元ジャニーズJr.の小原裕貴も出演…そんな情報を入手したものだから「うわぁ、懐かし~い!」と胸躍らせずにはいられない。とはいえ、前作の放送は20年前…ドラマを100%楽しむために、作品についておさらいしたい。■キンキ主演懐かしの3部作はコレ!まずは20年前のKinKi Kidsについての記憶を呼び起こしておこう。当時、KinKi Kidsの2人は18歳。高校生役を演じたら右に出る者はなく、個々にも多数のドラマに出演。そして2人が主演を務めた『人間・失格〜たとえばぼくが死んだら』(1994年/TBS系)、『若葉のころ』(1996年/TBS系)、『ぼくらの勇気 未満都市』はKinKi Kids主演3部作と呼ばれ、次々にヒットを飛ばしていた。「頭の中にハエがいるんだ」というセリフが社会現象にもなった『人間・失格〜たとえばぼくが死んだら』は、いじめ、虐待、自殺など、タブーとされる過激なテーマを扱い、批判を受けながらも最終回には視聴率28.9%を記録。一方『若葉のころ』は、光一、剛、そして奥菜恵という3人の友情、恋愛模様を描いた青春物語。CDデビュー前のKinKi Kidsが歌った「FRIENDS」は、いまだにファンの間で名曲として愛されているが、デビュー前のタレントがドラマ主題歌を務めること自体、異例なこと。それほどまでにKinKi Kidsの勢いはハンパじゃなかったのだ。それ以降、KinKi Kidsのドラマ共演は2003年の『ムコ殿』(フジテレビ系)に友情出演したのが最後。互いの道でパフォーマンスを磨き合ったKinKi Kidsが、14年ぶりに『ぼくらの勇気 未満都市2017』で待望の共演を果たすのだから、ファンならずとも必見と言えるだろう。■ジャニーズJr.黄金期! 嵐メンバーも出演した伝説のドラマさて、今回SPドラマの放送が決定した『ぼくらの勇気 未満都市』は、1997年10月~12月にかけて日本テレビ系の“土9枠”で放送された連続ドラマ。主演KinKi Kidsの人気はもちろん、“ジャニーズJr.黄金期”と言われた当時、相葉雅紀、松本潤を含むJr.メンバーの出演でも注目を集め、平均視聴率16.8%をたたき出した。相葉、松本の連ドラ初出演作品としても有名で、汚れまみれの彼らの姿、そしてバックに流れる主題歌「愛されるより愛したい」は、20年たったとは思えないほど強く印象に残っている。■大人が感染すると死に至る、“子供だけの街”ドラマの舞台は、千葉県の臨海幕原。同地区で大地震が起きたというニュースが流れたが、これは政府による情報操作。実際の幕原地区は微生物「T幕原型」に汚染され、その微生物は“大人が感染すると死に至る”ことから、政府が子どもたちを残して一帯を封鎖していたのだった…。地震の一報を耳にしたヤマト(堂本光一)は友人を探しに、そしてタケル(堂本剛)は災害ボランティアのために幕原地区に向かうところから物語は始まる。食事の配給のたびに奪い合いが起こり、街の外には自衛隊が配備されるなど物々しい雰囲気の中、子どもだけの無法地帯と化していく幕原地区。そんな中でヤマトとタケルが秩序を取り戻し、力強く生き抜いていく姿が描かれた。■あの日の約束、覚えてる? 気になる連ドラの結末は!?幕原地区では年齢を重ねて大人になり、微生物に感染した者が次々に亡くなっていく。そして、ヤマトとタケルと三角関係にあったユーリ(宝生舞)が20歳を迎えて息絶えた後、幕原地区に雪が降る。すると、寒さに弱かった微生物はあっさりと死滅した。しかし、それで物語は終わらない。原因となった「T幕原型」は政府が開発中の微生物で、研究のため人工衛星で宇宙に運ぶ際に誤って落下させたものだったのだ。事実に気付いたヤマトとタケルたちは、真実を問うべく戦いを挑むが、抵抗もむなしく抑圧されてしまう。そこで彼らは人工衛星の破片を分け合い、「20年後、俺たちでまたこの場所に集まろう」と誓い合う。今回のSPドラマでは、そんな20年後の再会が描かれるというワケだ。■嵐・相葉雅紀&松本潤、小原裕貴もまさかの出演決定! SPドラマの放送が決定した時点では、KinKi Kidsの出演しか発表されておらず、「相葉ちゃんと松潤は出演するの?」などと話題になっていたが、その後、松本&相葉の出演が正式決定。さらには2000年にジャニーズ事務所を退所した元Jr.の小原裕貴も出演することが判明し、ファンから驚きと喜びの声が上がっている。ほかに、ヤマトの彼女・スズコを演じた矢田亜希子も出演。彼らがどのように成長し、どんな思いで再会するのか期待したい。ちなみに、昨年放送された松本潤主演ドラマ『99.9-刑事専門弁護士-』(TBS系)のなかで、赤石(片桐仁)が深山(松本)に対して放った「20年前って言ったらなぁ、おまえがこんなに小さくて犬連れてる頃から俺は勉強してんだぞ!」というセリフが、『ぼくらの勇気』で松本が演じた“モリ”のことではないかと関心を集めたことをご存じだろうか。じつは、『99.9-刑事専門弁護士-』で演出を担当した木村ひさし氏は、当時『ぼくらの勇気』で演出助手を務めており、いま思えばこの一言は、SPドラマへの伏線だったのかも…!?■向井理、道枝駿佑ら新キャスト発表!SPドラマの主題歌は、20年前と同じく「愛されるより 愛したい」。そして挿入歌は、劇中で堂本剛が弾き語りしていた「風のない街」(歌:滝川タケル)と発表された。さらに今作では、ヤマトやタケルと対立する組織のキーマン役の向井理をはじめ、千葉雄大、早見あかり、そしてドラマ『母になる』(日テレ系)での息子・広(こう)役が話題となった道枝駿佑(関西ジャニーズJr.)ら新キャストも登場。道枝は教師となったヤマトの生徒役を演じるといい、ストーリーはもちろん、その演技にも注目が集まる。KinKi Kids デビュー20周年記念特別企画『ぼくらの勇気 未満都市 2017』は7月21日(金)21時から放送! 20年という歴史をかみしめながら、彼らとの“再会”を楽しみに待つことにしよう。
2017年07月20日KinKi Kidsは、言わずと知れた堂本光一、堂本剛の2人組。今年デビュー20周年を迎え、現在、数多くのテレビ番組にゲスト出演中の彼ら。ずっと見続けてきた2人だけど、その笑顔いっぱいの掛け合いに自然と癒やされ、「やっぱりKinki好きだわ…」とあらためて感じているママたちも多いはず。ということで、KinKi Kidsの歴史について敬意を込めて振り返り!■中居正広が公言! SMAPとの強い絆とは兵庫県芦屋市出身の光一、そして奈良県奈良市出身の剛。その名の通り近畿地方(関西)出身の2人は、一時「KANZAI BOYA(カンサイボーヤ)」というユニット名で活動していた。ちなみに、カン“サ”イなのにSではなくZである理由については、「Zがカッコいいんだよ」というジャニーさんのご意向だったとか。デビュー前はSMAPのバックに付くことが多く、中居正広も「唯一の直属の後輩」と公言。SMAPライブにKinKi Kidsの歌コーナーがあったほどで、堂本剛が「SMAP兄さんのファンにも感謝している」と語ったことも。さらに「KinKi Kids」というユニット名も、バラエティ番組『KISSした?SMAP』(テレビ朝日系)内で発表! いまだにSMAPとのエピソードを数多く披露するなど、KinKi KidsとSMAPはとてつもなく深い強い絆がある。そんなKinKi Kidsは、1994年12月31日、日本武道館でファーストコンサートを開催。まだCDデビュー前にもかかわらず、大晦日に武道館で単独公演という偉業を達成した。■ソロで!ユニットで! 話題のドラマに次々出演!!爽やかな笑顔で魅せる王子様・光一、独自の空気感が魅力の剛といった2人だが、役者としてもその才能をいかんなく発揮。とくに、どことなく影を持った青年役の演技は、目を見張るものがあった。1994年に放送された『人間・失格〜たとえばぼくが死んだら〜』(2人出演・TBS系)以降、『金田一少年の事件簿』(剛主演・1995年/日本テレビ系)、『セカンドチャンス』(剛出演・1995年/TBS系)、『家なき子2』(光一出演・1995年/日本テレビ系)、『銀狼怪奇ファイル〜二つの頭脳を持つ少年〜』(光一主演・1996年/日本テレビ系)、『若葉のころ』(2人出演・1996年/TBS系)…などなど、出演ドラマは次々に高視聴率を記録。バラエティでは、2人がギターと出会うキッカケとなった『LOVE LOVE あいしてる』(フジテレビ系)、櫻井翔を含むJr.3人組「それいけトリオ」も人気となった『それ行けKinKi大冒険』(日本テレビ系)、TOKIOと共に司会を務めた『Toki-kin急行 好きだよ!好きやねん』(TBS系)、「チッチッチッチッバリチッチ」の掛け声でおなじみのゲームアトラクションバラエティ『バリキン7 賢者の戦略』(TBS系)という番組がすべて1996年に放送スタート。これほど多くのレギュラー番組、しかもすべてメインMCを務めていたんだからスゴすぎる。そして1996年末には、近藤真彦とのコラボでなんとNHK『紅白歌合戦』まで出演! デビュー前にもかかわらず、すでに演技力、トーク力、歌唱力…そのすべてを手に入れていたのだ。■1997年『硝子の少年』で満を持してCDデビュー!ということで、KinKi Kidsはデビュー前から知名度は相当高く、1997年7月21日にデビュー決定という報道に「今までデビューしていなかったの?」という声が上がるほどだった。作詞・松本隆、作曲・山下達郎という豪華制作陣を迎えた1stシングル『硝子の少年』は昭和歌謡っぽい昔懐かしい曲調で、幅広い年代から支持され、オリコン週間ランキング堂々第1位。それどころか、累計売り上げ約180万枚の大大大ヒットとなった。その後2ndシングル『愛されるより 愛したい』は、今月21日にSPドラマが放送される『ぼくらの勇気 未満都市』(1997年/日本テレビ系)の主題歌として当然のごとく大ヒット。続く3rdシングル『ジェットコースター・ロマンス』は爽快かつキラキラとしたアイドルナンバー、はたまた4thシングル『青の時代』では、歌唱力を存分に活かしたバラード…というように、楽曲の良さ、そしてKinKi Kids独自のハーモニーで、アイドルの枠を超えた“アーティスト”としての地位も確立していった。■作詞・剛、作曲・光一『愛のかたまり』は名曲中の名曲!『LOVE LOVEあいしてる』で初めて作詞作曲に挑んでから、2人はコンスタントに曲作りにも励んできた。2001年にリリースされた『Hey! みんな元気かい?』のカップリングとして収録されている『愛のかたまり』は剛作詞、光一作曲のナンバーで、デビュー10周年の際に行われたファンによる人気投票で1位に選出された名曲。歌詞は女性目線で書かれ、「心配性すぎなあなたは…」という歌い出しからストーリーに引込まれてしまう。恋人のことは愛しているし、すごくうまくいっている。けれど、好きだからこそ不安になってしまうという人間の心理が、丁寧な言葉で描かれている。「うれしいの」「もっと素敵になってね」というちょっぴり古風な“いい女”がこんなにもうまく表現できるなんて、「剛さんって天才なのでは?」と思うほど。もちろんメロディも、KinKi Kidsハーモニー、そして歌詞の物語性が存分に伝わる傑作だ。この頃、光一は座長を務めるミュージカル『SHOCK』シリーズが初演(2000年)。単なるミュージカルではなく、歌、ダンス、演技、イリュージョンなど、エンターテインメント要素がこれでもかと詰め込まれた同作。今でも『Endless SHOCK』として毎年上演され、2017年には通算1500回、観客動員数270万人を突破した。一方剛は、自身主演のドラマ『夢のカリフォルニア』の主題歌を含む『街/溺愛ロジック』で2002年5月29日に、堂本剛ソロ名義でソロデビュー。2005年からはENDLICHERI☆ENDLICHERIとして楽曲リリースやライブを開催するなど、互いに本格的にソロ活動を開始した。■愛すべきは“仲良しこよし”じゃない、絶妙な距離感その後、光一は舞台やコンサートの演出やプロデュース、さらには趣味が高じてF1関連の仕事もこなすなど、幅広く活動。そして剛は、持ち前のファッションセンスを活かしたデザイナー業のほか、2013年には奈良市の母子手帳の表紙を描くなど、その活躍は多岐にわたる。ソロでの活動が増えてきた2人だが、KinKi Kidsとしての活動はもちろん休むことなく続けてきた。タイプが違う…というよりむしろ正反対とも思える2人。しかも、「プライベートでは一切関わらない」と話すなど、けっしてベタベタとした仲良しコンビではない。けれど互いに認め合い、KinKi Kidsとして、KinKi Kidsらしい作品を常に生み出し続けている。現在放送中のバラエティ番組『KinKi Kidsのブンブブーン』(フジテレビ系)では、冒頭から企画内容に「興味がない」と言ってみたり、「これ楽し~いっ!!」と思い切りはしゃいでみたり…。ボケとツッコみが流動的に入れ替わる、ふたりの絶妙な距離感が心地良く、また温かく思えてくる。これからますます盛り上がるであろうKinKi Kids20周年アニバーサリーイヤー! 最上級のパフォーマンスと、安定感のあるトーク力を兼ね備えた2人の魅力に、あらためて触れてみてはいかがだろうか。
2017年07月13日