映画界最注目のスタジオ「A24」と『スイス・アーミー・マン』のダニエル・シャイナート監督が再びタッグを組んだ最新作『ディック・ロングはなぜ死んだのか?』。本作の予測不可能なダークな笑いは、根強いファンに愛される傑作たちから生まれていることを監督が語った。ダニエル・シャイナート監督が明かした本作のインスパイアの源は、コーエン兄弟がミネソタ州を舞台に、ブラックユーモアたっぷりに田舎町の事件を描いた名作クライムサスペンス映画『ファーゴ』、家族のために違法ドラッグ作りに手を染める高校教師を描き、2010年代最高のTVドラマと評される「ブレイキング・バッド」、クエンティン・タランティーノ監督の初期の傑作『レザボア・ドッグス』と『パルプ・フィクション』、そして世界的大ヒットコメディ映画の『ハングオーバー!』シリーズだ。コーエン兄弟『ファーゴ』に「インスパイアを受けた」カンヌ国際映画祭監督賞受賞、アカデミー賞作品賞にもノミネートされた『ファーゴ』は、コーエン兄弟の出身地のミネソタ州ミネアポリスが舞台。主人公が狂言誘拐を起こそうと画策するも、歯車の掛け違いから事態が思いもよらない大騒動に発展していく様を、ユーモアたっぷりに描いている。シャイナート監督は、「敬愛するコーエン兄弟が出身地を舞台にして『ファーゴ』を撮っていたから、僕も故郷のアラバマ州を舞台にすることに決めたんだ。脚本家のビリーと『ファーゴ』の事は沢山話したけど、狭い町の小さなコミュニティの混乱をシニカルさたっぷりに描いているところや大真面目な登場人物の思いとは逆に話が転がっていく事、気の抜けたキャラクター達の造形など、インスパイアを受けた点は沢山あるよ。南部版ファーゴと呼んでもらってもいいけど、あの作品でさえ起らなかった事を描いているから驚くと思うよ!」と、多大な影響があったと語りつつ、本作への自信ものぞかせる。「ブレイキング・バッド」のように「事は悪い方向に進んでいく」「ブレイキング・バッド」は、批評サイト「Metacritic(メタクリティック)」でTVドラマ史上最高の100点満点中99点という高評価を獲得し、ギネス世界記録にも認定された海外ドラマの金字塔。末期の肺ガンと宣告された冴えない高校の化学教師が、危険なドラッグ製造・販売に手を染める様が描かれる。監督は、「ウォルター(ブレイキング・バッドの主人公)は、大切な家族を守りたいが故に家族に言えない悪事を働いてしまうけど、守るどころか家族まで巻き込んでしまう。“人に言えない秘密が周りにどんな影響を与えるか”というテーマは同じなんだ。ジークもウォルターと同じように、家族の為にディックの死をひた隠しにする。だけど、やっぱり周囲を巻き込んで、事は悪い方向に進んでいくんだ。まぁ、ディックの死を隠したい理由は、家族を守る為だけじゃないけどね」と、同じテーマを扱っていることを明かした。『レザボア・ドッグス』『パルプ・フィクション』にオマージュクエンティン・タランティーノのデビュー作品『レザボア・ドッグス』、カンヌ国際映画祭の最高賞パルムドール、アカデミー賞脚本賞を獲得した『パルプ・フィクション』。映画史に残る傑作2作ついて、「タランティーノからの影響は、深刻なシーンにもユーモアを盛り込むという手法だよ。人は切羽詰まった状況に置かれると、その状況を映画に例えたりするだろ?リアリティを持たせる為に、彼の作品の要素を入れようと思ったんだ」とシャイナート監督。「OP後に血にまみれた後部座席のシーンを映すのは『レザボア・ドッグス』と同じ構成、その血だらけの車内を清掃する時に『パルプ・フィクション』の掃除屋の話をするのは、具体的なオマージュだ」と、両作へのオマージュを明かしている。「大好きな『ハングオーバー!』への僕なりのアンサー」世界的大ヒットコメディ映画『ハングオーバー!』シリーズ。酔い潰れ、記憶をなくした登場人物たちの判断ミスやコミュニケーションミスが思わぬ事態を引き起こしていく物語だが、監督は「この作品は、大好きな『ハングオーバー!』への僕なりのアンサーでもあるんだ。共通点はいつまでたっても精神的には子供のままの大人達が、羽目を外してやらかしてしまう。結託して秘密を守る。秘密を抱えた代償や心理的影響、それが大事に発展していく様、この作品ではよりリアルにドラマティックに描いたつもりだよ!」と明かしている。これらの作品で共通するのは、人には言えない秘密をひた隠しにすることによって事態が想像を超えて大きくなる様や、深刻になればなるほど、あからさまになる人間の滑稽さ。本作もディックの死を隠し続けたために、事態がどんどん大きくなる。そして、ひた隠しにする理由は一体なんなのか!?その事実は…知らないほうがいいかもしれない?『ディック・ロングはなぜ死んだのか?』は8月7日(金)よりヒューマントラストシネマ渋谷、新宿シネマカリテほか全国にて公開。(text:cinemacafe.net)
2020年07月30日ジェイミー・フォックスとジョセフ・ゴードン=レヴィットら競演による、超過激スペクタクル・アクション大作『プロジェク ト・パワー』がNetflixにて全世界独占配信。超人的なスーパーパワーとド迫力アクションが次々に映し出される怒涛の予告編とキャラクターたちを映したキービジュアルも併せて解禁された。本作に登場するのは、たった5分間だけ、超人的なスーパーパワーを得られる謎の薬。問題は飲むまでどんな“パワー”を得られるか分からず、場合によっては副作用で死んでしまうこともある、ということ。謎の組織によって製造されたその薬は、瞬く間にアメリカ・ニューオリンズの街中に拡まってしまい、“パワー”を使った凶悪な犯罪も起き始めることに…。そんな中、素行はよくないが街を愛する地元警官(ジョセフ・ゴードン=レヴィット)、過去に娘を奪われたことで復讐を誓う元傭兵(ジェイミー・フォックス)、売人の少女(ドミニク・フィッシュバック)、3人の荒くれ者たちが思いがけず協力し、街を危機から救い平和を取り戻すために立ち上がる!解禁となった予告編では、薬を飲んだ者たちが、ヤバすぎるスーパーパワーを発揮していくド迫力アクションシーンが矢継ぎ早に映し出される。超スピードの移動能力や身体を透明化できる能力、全身が炎に包まれる能力、銃弾すら跳ね返す皮膚になる能力…など、次々に登場する驚愕の能力者たち。その裏に潜む謎の組織が企む、<人間の進化>という謎に満ちた計画の全貌とは!?それぞれの思惑を胸に組織へと戦いを挑んでいく3人の行く末は!?主演は、『アメイジング・スパイダーマン 2』でスパイダーマンの敵エレクトロを熱演し、クエンティン・タランティーノ監督『ジャンゴ 繋がれざる者』や「Black Lives Matter」運動で注目される『黒い司法』に出演し、レイ・チャールズの伝記映画『Ray/レイ』ではアカデミー賞主演男優賞を受賞した名優ジェイミー・フォックス。共演には、『(500)日のサマー』で日本でも人気を獲得し、『G.I.ジョー』『インセプション』『ダークナイト ライジング』など数多くのハードな超大作にも出演してきたジョセフ・ゴードン=レヴィット。さらに、ジェームズ・フランコ&マギー・ジレンホール主演のドラマ「DEUCE/ポルノストリート in NY」などに出演する注目の女優ドミニク・フィッシュバックや、映画『300<スリーハンドレッド>』や人気ドラマ「LOST」「ウエストワールド」のロドリゴ・サントロら実力派キャストが集結。監督は、『パラノーマル・アクティビティ 3』『パラノーマル・アクティビティ 4』の監督や、ハリウッド実写版“ロックマン”『Mega Man』(原題)でも監督を務める予定のヘンリー・ジュースト&アリエル・シュルマンのコンビ。脚本は、ロバート・パティンソン主演で新たに2021年公開予定の新作『The Batman』(原題)や『Mega Man』(原題)でも新鋭マットソン・トムリンが務める。Netflix映画『プロジェクト・パワー』は8月14日(金)より独占配信開始。(text:cinemacafe.net)■関連作品:【Netflix映画】ブライト 2017年12月22日よりNetflixにて全世界同時オンラインストリーミング【Netflix映画】マッドバウンド 哀しき友情 2017年11月17日よりNetflixにて全世界同時配信【Netflixオリジナルドラマ】オルタード・カーボン 2018年2月2日より全世界同時オンラインストリーミング2月2日(金)より全世界同時オンラインストリーミング
2020年07月16日今年で7回目を迎え、夏の風物詩となりつつある「ホラー秘宝まつり」にてプレミア上映される韓国映画『ワーニングその映画を観るな』と、日本映画『メビウスの悪女赤い部屋』の予告編が公開された。ホラーファンや映画ファンから一目置かれる「ホラー秘宝まつり」。2014年からホラー映画未開の地・キネカ大森にて開催がスタートし、多くのホラーファンから「観客参加型のホラー映画祭」として注目を集め、毎年動員が増え続けている。今年で7年目の夏を迎え、東京、名古屋、大阪の3都市で同時開催する。『ワーニングその映画を観るな』呪われた“史上最恐のホラー映画”は実在するのか?ホラー映画の脚本を2週間で仕上げるようにとプロデューサーから厳命された映画監督の卵ミジョン。とある大学の映画学科の卒業制作だったが、観客の半分は途中で逃げ出し、心臓発作で死人まで出たという“呪われた史上最恐のホラー映画”のうわさの真相を探ろうとする。不気味に忍び寄る“何か”に怯え、恐怖する姿が写し出される。物語の舞台となる、実際に韓国で心霊スポットとして知られている廃墟の映画館も登場し、作り物ではない、不気味な生々しさも。果たして、“呪われたホラー映画”の正体とは――。シッチェス・カタロニア国際映画祭をザワつかせた拷問ホラー『The Butcher』(06)でデビューしたキム・ジンウォン監督が贈る、「史上最恐のホラー映画」にまつわるオカルトミステリー。“ホラー映画作りにまつわるホラー映画”というメタフィクション的な構造を持つ。主演はドラマ「サイコだけど大丈夫」のソ・イェジと『エクストリーム・ジョブ』のチン・ソンギュ。『メビウスの悪女赤い部屋』江戸川乱歩原作短編を現代にアレンジ江戸川乱歩の原作「双生児」を現代風にアレンジ、姉の婚約者に恋するあまり、姉を殺して姉になりすます双子の妹の愛欲を描くエロティックホラー。予告編には、主演を務める元グラビアアイドルの清水楓が本作で初挑戦した大胆なヌードも。清水さんは一人二役にも挑戦し、コンプレックスを抱えた妹と、明るく気立てのいい姉、対象的な姉妹を見事に演じ分け、姉に嫉妬し、義理の兄を誘惑していく妹を体当たりで演じている。そのほか、佐藤周監督の心霊ドキュメンタリー『怪談新耳袋Gメン2020』、日本に初めて上陸したゾンビ映画『悪魔の墓場』がリバイバル。さらに、ティム・バートンやクエンティン・タランティーノ、マーティン・スコセッシ、デヴィッド・リンチ、ギレルモ・デル・トロらに影響を与えたイタリアン・ホラー映画の父マリオ・バーヴァ監督の、日本初上映作を含む傑作4選を特集上映する。「夏のホラー秘宝まつり 2020」は東京:キネカ大森にて8月21日(金)~9月3日(木)、名古屋:シネマスコーレにて今夏、大阪:シアターセブンにて8月22日(土)~開催。(text:cinemacafe.net)
2020年07月14日イタリア現地時間7月6日に91歳で亡くなった映画音楽の巨匠エンニオ・モリコーネを偲び、「BS10スターチャンネル」にて追悼放送が決定した。『ニュー・シネマ・パラダイス』(1988)や『アンタッチャブル』(1987)、『夕陽のガンマン』(1965)など数々の名作映画の音楽を手掛け、2006年にはアカデミー賞名誉賞、2015年にはクエンティン・タランティーノ監督作『ヘイトフル・エイト』でついに作曲賞を受賞したモリコーネ氏。今回放送される『アンタッチャブル』は、ブライアン・デ・パルマ監督がケヴィン・コスナーやショーン・コネリー、アンディ・ガルシアら豪華キャストを迎えて、伝説のギャングであるアル・カポネ(演ロバート・デ・ニーロ)逮捕に挑んだ男たちを描くサスペンス。俳優陣の好演とデ・パルマ監督の演出、モリコーネ氏の壮大な音楽が一体となり、一級のサスペンスとダンディズムに彩られたエンターテイメント作品。また、『サッドヒルを掘り返せ』(2017)はクリント・イーストウッド主演、セルジオ・レオーネ監督の名作西部劇『続・夕陽のガンマン/地獄の決斗』のラストシーンが撮影されたスペインのサッドヒル墓地を復元しようとする、熱狂的映画ファンたちの姿を追ったドキュメンタリー。モリコーネ氏も出演し、自身の思い出を語っている。(text:cinemacafe.net)
2020年07月08日『ニュー・シネマ・パラダイス』、『海の上のピアニスト』などで知られる映画音楽の巨匠、エンニオ・モリコーネ(91)がローマの病院で亡くなった。「Variety」誌などが伝えた。転倒が原因で股関節を骨折し、入院していたという。モリコーネは1960年代から50年以上に渡り、500作品以上の映画・テレビの音楽を手掛けてきた。キャリア初期にはセルジオ・レオーネ監督と組み、マカロニ・ウエスタン作品で活躍。レオーネ監督とモリコーネは8歳の頃小学校で出会い、その後20年以上を経て再会した。スタンリー・キューブリック監督作『時計じかけのオレンジ』の音楽制作をオファーされたこともあったが、レオーネ監督が「彼は私の作品の音楽制作で忙しい」と主張したことでチャンスを逃したという逸話が残っている。なお、その当時、実際は忙しくなかったため、後に大変後悔したようだ。『天国の日々』、『ミッション』、『アンタッチャブル』、『バグジー』、『マレーナ』でアカデミー賞の作曲賞にノミネート。2007年に開催された第79回アカデミー賞で長年の功績を認められ名誉賞を受賞し、2015年のクエンティン・タランティーノ監督作『ヘイトフル・エイト』でついに作曲賞を獲得した。ほかにもゴールデングローブ賞、グラミー賞など数々の賞を受賞している。タランティーノ監督はモリコーネの大ファンで、『キル・ビル』、『ジャンゴ 繋がれざる者』、『イングロリアス・バスターズ』でも楽曲を使用。モリコーネは『ヘイトフル・エイト』の音楽制作にあたり、「クエンティンは私が(『ヘイトフル・エイト』の)どんな音楽を作っているかを知ることもなく、プラハにやってきた。録音したものを渡したらすごく喜んでいたよ。彼とのコラボは信頼の上に成り立っていた。すごく自由にやらせてくれたんだ」と当時語っていた。(Hiromi Kaku)
2020年07月06日2020年6月26日に、セガゲームス開発のゲーム『ソニックシリーズ』を原作とした『ソニック・ザ・ムービー』が公開になるなど、今や日本初のカルチャーはハリウッドにも深く浸透しています。とりわけアニメ作品の人気は高く、多くのスターがファンを公言しています。中でも強い『アニメ愛』を持つ海外スターをご紹介します。コスプレ、腕にタトゥー、果てはきわどいアニメまで鑑賞!?日本のアニメ好きセレブ①キアヌ・リーブスまず紹介するのは、2020年で55歳という年齢を迎えるハリウッドスター、キアヌ・リーブスです。キアヌといえば、映画シリーズ『ジョン・ウィック』でメインストリームに返り咲いたことでも有名。映画デビュー作であるコメディ『ビルとテッドの大冒険』の最新作が公開を控えるなど、乗りに乗っています。そんなキアヌは、かねてより強い日本愛を各所で公言してきたスターの1人で、熱心なラーメンファンなことは有名ですが、アニメにも強い愛があるそうです。彼のお気に入りは1995年公開の名作SFアニメ映画『GHOST IN THE SHELL / 攻殻機動隊』、そして1993年公開の時代劇アクションアニメ映画『獣兵衛忍風帖』とのこと。川尻監督にミッドナイトフェスで展示する獣兵衛忍風帖ポスターにサインを入れて頂きました。ポスターは獣兵衛のプロデューサーが21年前から保管している秘蔵品。【川尻善昭ミッドナイトフェス】 pic.twitter.com/gcZjUVjmCq — 川尻善昭@公式サイト (@yoshi_kawajiri) October 31, 2014 実際に『ジョン・ウィック』シリーズは本作の構図の影響を受けているそうです。また、人気ハードボイルドSFアニメシリーズ『カウボーイ・ビバップ』のファンだそうで、一時期は自身が主役で実写化作品を計画していたのだとか。FEATURE: Cowboy Bebop and the Influence of a Genre Read: #funiversary pic.twitter.com/o0QyIwVEFd — Cowboy Bebop (@CowboyBebop) July 5, 2019 日本のアニメ好きセレブ②エズラ・ミラー次は、無邪気な性格と抜群の演技センスを持ち、圧倒的な女性人気を誇っているイケメン俳優のエズラ・ミラーです。2020年6月現在、27歳のエズラ。そのはかなげでどこか中性的な魅力を武器に、2011年公開の映画『少年は残酷な弓を射る』、2017年公開のスーパーヒーロー映画『ジャスティス・リーグ』で、超高速ヒーロー『フラッシュ』を演じて人気を呼びました。 View this post on Instagram A post shared by Ezra Miller (@imezramiller) on Jul 22, 2018 at 1:01am PDTそんなエズラは、来日した際は自腹で滞在を延長して「ゲームセンターに行きたい!」など、インタビュアーに告白していたそうです。当然、日本のアニメも彼の守備範囲内。お気に入りは1997年のジブリの名作映画『もののけ姫』と、人気同名漫画のアニメ化作品『鋼の錬金術師』シリーズだそうです。また、映画・アニメ・ゲームファンの祭典、通称『コミコン』に登壇した際は、『鋼の錬金術師』の主人公であるエドワード・エルリックのコスプレを披露し、会場を沸かせていました。 View this post on Instagram A post shared by Ezra Miller (@imezramiller) on Jul 23, 2017 at 8:50am PDT日本のアニメ好きセレブ③ロンダ・ラウジー次は、UFCの女子バンタム級初代王者であり、ハリウッドで俳優としても活躍しているロンダ・ラウジーです。11歳から柔道を習い始め、2011年の北京オリンピックの女子柔道では、アメリカ初の銅メダルを獲得した筋金入りのアスリートであるロンダ。その鍛え上げた自慢の肉体を活かし、2014年公開の映画『エクスペンダブルズ3 ワールドミッション』や翌年に公開された『ワイルド・スピード SKY MISSION』などのアクション映画で、ド派手な格闘シーンを演じてきました。そんな『最強女子』のロンダですが、実はゲームやアニメの大ファンという意外な一面を持っています。ティーンの頃は『ポケットモンスター』にハマり、中でもお気に入りのキャラクターは『ミュウ』だそう。現在でもSNSでゲームの実況プレイ動画を上げていますよ。 View this post on Instagram Game streaming is one of the rawest and most authentic mediums, and the time is right for me to jump into the stream exclusively on Facebook Gaming with the #RowdyOnes. My first stream is gunna be on February 18th at 3pm PST– I’ll donate 100% of proceeds from the first stream to Australian bushfire recovery efforts. Check the link in my bio! A post shared by Ronda Rousey (@rondarousey) on Feb 13, 2020 at 6:05pm PSTなお、お気に入りのアニメは1989年からスタートした『ドラゴンボールZ』。小さい頃は、同作に登場する美女戦士『人造人間18号』になりたかったそうで、推しキャラは『ベジータ』とのことです。インタビューで「ドラゴンボールに登場する修業部屋『精神と時の部屋』に入るなら、悟空とベジータどちらと一緒に入る?」と問われたロンダは「ベジータ。絶対に」と即答。「(悟空とは)2週間も一緒にいたらムカつくと思う」と笑いながら語っていました。日本のアニメ好きセレブ④ルビー・ローズ次は、持ち前のジェンダーレスなかっこよさで世界を魅了する『イケメン女優』こと、ルビー・ローズです。もともとオーストラリアでラジオ番組を担当していたルビーは、後にアメリカに移住して女優に転身。2015年には、女性刑務所を描いた人気ドラマ『オレンジ・イズ・ニュー・ブラック』に出演し、同性愛者の受刑者役を演じてブレイクしました。無数のタトゥーがあることでも有名なルビー。右腕には3体のアニメキャラが彫られており、その1つがタツノコプロ制作の1990年のアニメ『キャッ党忍伝てやんでえ』のヒロイン『プルルン』です。動物型アンドロイドたちが江戸時代風の都市でドタバタ劇を演じる本作は、北米で『Samurai Pizza Cats』の題で放送され、カルト的な人気を誇っています。 View this post on Instagram A post shared by Ruby Rose (@rubyrose) on May 7, 2018 at 9:49pm PDTもう1つのキャラクターは、ご存知『鉄腕アトム』。ルビーは過去のインタビューで「『鉄腕アトム』が特に大好き。タトゥーも入れているのよ」と嬉しそうに語っていたそうです!日本のアニメ好きセレブ⑤サミュエル・L・ジャクソン最後は、筋金入りのアニメおたくとしても有名な、名俳優、サミュエル・L・ジャクソンです。クエンティン・タランティーノ監督の作品に数多く出演し、振り切った怪演で放送禁止用語を連呼しまくり、世界中に熱狂的なファンを獲得しています。また、『スター・ウォーズ』シリーズや『マーベル映画』シリーズにも出演し、その知名度をさらに上げてきました。 View this post on Instagram Mayhem is the order for today!!#hitmanswifesbodyguard#nickknackknowlesonbeautypatrol#gotbulletsgotbadguysgottatcb#@vincenttrinidadart A post shared by Samuel L Jackson (@samuelljackson) on Apr 18, 2019 at 9:57am PDTサブカルチャーにも造詣が深いサミュエル。コミック集めが趣味なようで、その延長で日本のアニメにもハマっていったのだとか。そんな彼のお気に入り作品は2006年に放送が開始されたアクションアニメ『ブラック・ラグーン』です。クライムアクション映画のテイストが効いた本作を、同じジャンルの映画に多数出演してきたサミュエルが好きなのは、日本人として嬉しくなりますね。さらに、日本のアニメ制作会社GONZOが手がけた『AFRO SAMURAI アフロサムライ』で主人公の声を熱演したほか、ファンの質問に答える動画ではアニメ好きか否かを問われ、「好きだとも。ヘンタイもね」と即答し、爆笑するほど。ちなみに、海外で『ヘンタイ』はエッチな日本アニメの通称として使われているそうですよ。こうした海外セレブのアニメ愛は、日本国内でもたびたび話題になっており、さまざまなコメントが寄せられています。・エズラくんは、『ハガレン』が好きなんだね。・ルビー・ローズは『キャッ党忍伝てやんでえ』のタトゥーを腕に入れているので、超信頼しています!・サミュエル・L・ジャクソンがアニメ好きなのは予測できた。けど、エロアニメも好きだとは…!日本のアニメ作品がハリウッドで実写映画化されることは決して珍しくないこのご時世。これからも私たちが海外ドラマを見るような感覚で、海の向こうのセレブたちにも日本のアニメを楽しんでもらいたいですね![文・構成/grape編集部]
2020年06月29日俳優・柳楽優弥が、自身初となるパーソナルブック「やぎら本」をこの秋発売。この度、本作の通常版・スペシャル限定版2タイプの表紙ビジュアルが公開された。今年、30歳を迎えるということから、これまでの自身の俳優人生やプライベートな歴史に迫り、役者の顔だけではない、等身大のありのままの素顔に密着した内容となっている「やぎら本」。本人ゆかりの地の数々で撮影された写真や、恋人目線の撮り下ろしなどを収録。自身の半生をふり返ったパーソナルインタビューや、是枝裕和監督、クエンティン・タランティーノ監督などゆかりのある豪華ゲストの方を迎えた対談インタビュー企画なども必見。そして今回公開された表紙ビジュアルは、雑誌や広告などで活躍の場を広げている石田真澄と、第39回木村伊兵衛写真賞を受賞した実力派フォトグラファー森栄喜による撮り下ろし。台湾のカフェでくつろぐ優しい笑顔の振り向きショット、真っ白なシーツに包っている無防備な姿、メガネを掛けてドーナツを頬張るカット、木に寄り添い佇む姿といったナチュラルな姿が収められている。そんな表紙ビジュアルをはじめ、本作に収録される撮り下ろしカットは、“シャボン玉”のようにふわりと優しい柔らかな雰囲気と清潔感のある爽やかな表情、飾らない中にもキラキラと煌く等身大のいまの柳楽さんの素顔の魅力が凝縮されたカットが多数収録される。また、豪華特典が付いたスペシャル限定版では、通常版とは異なるビジュアルの限定カバーver.の本書に加え、「やぎら本」撮影現場に密着したメイキング&本人のスペシャルコメントを収録したDVD、直筆サイン入り手形色紙、オリジナルぬいぐるみ「やぎらくん」(体長約12cm)、そして本書に収まり切らず収録を諦めた写真で構成されたカレンダーが付属する。なお、スペシャル版の予約受付は、HMV&BOOKS onlineにてスタートしている。柳楽優弥30thアニバーサリーブック「やぎら本」は9月20日(日)発売。(cinemacafe.net)
2020年06月13日平日午後の映画番組「午後のロードショー」では、6月2日(火)にブルース・ウィリス主演、アレック・ボールドウィンらの出演による『マーキュリー・ライジング』を放送する。『ダイ・ハード』シリーズが大ヒットを記録したことで一躍ハリウッドスターへの階段を駆け上がることになったブルース・ウィリス。1994年には鬼才クエンティン・タランティーノ監督の『パルプ・フィクション』に出演、さらにテリー・ギリアム監督の『12モンキーズ』、リュック・ベッソン監督の『フィフス・エレメント』、超メガヒットとなったマイケル・ベイ監督の『アルマゲドン』、M・ナイト・シャマラン監督作品『シックス・センス』と世界で注目される監督とのタッグで次々とヒット作を世に送り出した。今年1月にはエドワード・ノートンが監督・主演を務めた『マザーレス・ブルックリン』に出演、常に第一線で活躍を続けるブルース・ウィリスがFBI捜査官に扮したのが本作となる。FBIの潜入捜査官アート(ブルース・ウィリス)は、潜入先のテロ組織が起こした人質立てこもり事件での説得を無視した強行突入により犯人グループの少年を死なせてしまう。怒ったアートは強引な突入指示を出した上司を殴り、潜入捜査班から外されてしまう。そんなアートのもとに無理心中事件の捜査が舞いこむ。現場に出向いたアートは事件は何者かによる殺人だと疑い、子ども部屋でサイモン(ミコ・ヒューズ)が隠れているのを見つける。保護され病院に入院したサイモンだったが何者かに命を狙われ、アートは間一髪で救出。病院を抜け出したアートとサイモンは執拗に追ってくる殺し屋をなんとか振り切る。サイモンは自閉症でパズルに関して天才ぶりを発揮、彼が偶然パズル雑誌で解いた暗号は、NSA(国家安全保障局)が開発した絶対に解けないとされる“マーキュリー”という暗号システムで作られたもので、NSAのクドロー中佐(アレック・ボールドウィン)は国家機密保持のため、暗号を解いたサイモンを抹殺しようとしていた…という物語。サイモンを狙うNSAのクドロー中佐には『レッド・オクトーバーを追え!』のジャック・ライアン役や、『ミッション:インポッシブル』シリーズなどの作品で知られるアレック・ボールドウィンが出演している。午後のロードショー『マーキュリー・ライジング』は6月2日(火)13時35分~テレビ東京で放送。(笠緒)
2020年06月02日《text:キャサリン/Catherine》各動画配信サービスでは、数多く作品が登場している毎日ですが、今回はその中でも5月1日に配信開始された「glee」「アメリカン・ホラー・ストーリー」などを手掛けた人気クリエーター、ライアン・マーフィーの新作Netflixドラマ「ハリウッド」をご紹介!ライアン・マーフィーは長年FOXでドラマを手掛け、2018年にNetflixと契約。5年間の契約金額は何と3億ドル!そんな人気クリエーターが「ザ・ポリティシャン」に続き発表したのがドラマ「ハリウッド」。第2次世界大戦後(1947年~1948年)、黄金時代と呼ばれたハリウッドを舞台に、俳優、監督、脚本家等の夢を叶えようとする若者の奮闘を描くストーリーです。マーフィーは、このドラマを「黄金時代のハリウッド」へのラブレターとも呼んでおり、一風変わっているのは、描かれる内容が現実に起きたこととリンクしながら「もし、当時こんな世界だったら…」というフィクションも交えているところ。(余談ですが、最近だとクエンティン・タランティーノ監督の映画『ワンス・アポン・ア・タイム・イン・ハリウッド』もある時代のハリウッドの「もし…」を描いていた作品でしたね。)セクシュアリティや人種、性別など差別を受けながらも夢を勝ち取るため進む様子は、数十年かけて(全てではないにしても)ようやく変わってきた現代のエンタメ産業と通じるところもあります。コスチュームディレクターが、『カサブランカ』等の当時の映画を何度も見返しながら参考にし、こだわり抜いたキャストたちのファッションも見どころの一つ。終始テンポよくコミカルに進むストーリーなので、仕事終わりでも休日でもシチュエーション問わず見やすいドラマに仕上がっています。ぜひご覧ください。(キャサリン/Catherine)■関連作品:【Netflix映画】ブライト 2017年12月22日よりNetflixにて全世界同時オンラインストリーミング【Netflix映画】マッドバウンド 哀しき友情 2017年11月17日よりNetflixにて全世界同時配信【Netflixオリジナルドラマ】オルタード・カーボン 2018年2月2日より全世界同時オンラインストリーミング2月2日(金)より全世界同時オンラインストリーミング
2020年05月29日WOWOWではゴールデンウイーク期間を含む4月30日(木)から5月8日(金)までの9日間、テレビ初放送の『ゴジラ キング・オブ・モンスターズ』に加え、『ハリー・ポッター』『ファンタスティック・ビースト』シリーズなど話題作40作品を放送する。今回、『ゴジラ キング・オブ・モンスターズ』のテレビ初放送に加え、クエンティン・タランティーノ監督の『ワンス・アポン・ア・タイム・イン・ハリウッド』、『ハリー・ポッター』『ファンタスティック・ビースト』『スパイダーマン』『X-MEN』など、話題の新作や人気シリーズ合計40作品が登場。さらに、“おうちで映画三昧”と題した同時鑑賞会も開催。WOWOW加入者は放送やWOWOWメンバーズオンデマンドで、WOWOW加入者以外もDVDやBlu-rayなどを同時に再生して、メインハッシュタグ「#おうちで映画三昧」に「#ハリポタ」「#ゴジラ」「#スパイダーマン」など各作品の#もつけながら参加しよう。(text:cinemacafe.net)
2020年04月28日俳優の木村拓哉さんと工藤静香さんの長女であるCocomiさんが、2020年3月28日発売の『VOGUE JAPAN』の表紙モデルで芸能界デビューを果たし、大きな話題を呼びました。彼女のように、親が有名スターという芸能人は、海を越えたハリウッドにもたくさんいます。そんな将来の大スター、『2世セレブ』を特集します。モデルに俳優に経営者 才能を爆発させる2世セレブたちジョニー・デップの娘リリー・ローズ・デップ最初に紹介するのは、モデル業を中心に大活躍しているリリー・ローズ・デップです。彼女の両親は、映画『パイレーツ・オブ・カリビアン』シリーズでもおなじみのイケメン俳優ジョニー・デップと、歌手であり女優のヴァネッサ・パラディです。リリーは世界的ブランド『シャネル』のトップモデルとして数々の広告を飾る一方で、気だるい女子高生店員役で映画『コンビニ・ウォーズ バイトJK VS ミニナチ軍団』などにも出演しています。イーサン・ホークとユマ・サーマンの娘マヤ・ホーク次は、女優のマヤ・ホークです。彼女の両親は、俳優のイーサン・ホークとユマ・サーマン。名優2人の血を引いたサラブレッドです。父親のイーサン・ホークは名作SF映画『ガタカ』の主演でも有名な名優です。母親のユマ・サーマンはクエンティン・タランティーノ監督の映画『キル・ビル』2部作で主演を務めたことでも有名ですよね。マヤ・ホークは、ファッションモデルとして活躍する一方で、人気ドラマ『ストレンジャー・シングス』のシーズン3に、陰謀に巻き込まれてしまうアイスクリーム店の店員役で出演し、世界的知名度を獲得しました。また、ミュージシャンとしても活躍しています。ジュード・ロウの娘アイリス・ロウ次は、2000年生まれの、ミレニアム世代を代表する超美人モデル、アイリス・ロウです。彼女の両親は、イケメン俳優のジュード・ロウ。アカデミー賞主演男優賞にノミネートされた映画『コールド・マウンテン』でも有名ですよね。母親はイギリス人女優のサディ・フロストです。ジュードのキリッとした顔立ちと目、サディのキュートでセクシーな口元のいいとこ取りな顔立ちをしたアイリス。2017年には『バーバリー ビューティ』の広告モデルにも選ばれるなど活躍を続けています。シュワちゃんの息子パトリック・シュワルツェネッガー次は、経営者と俳優の二足のわらじで活躍する超絶イケメンの、パトリック・シュワルツェネッガーです。その名からも分かる通り、彼の父親は映画『ターミネーター』シリーズなどハリウッドの伝説的スター、アーノルド・シュワルツェネッガーその人。母親も第35代アメリカ大統領のジョン・F・ケネディの姪であるマリア・シュライヴァーという超エリートです。10歳から子役として活躍し、2018年公開の映画『ミッドナイト・サン ~タイヨウのうた~』で映画出演ながら主演を務めるなどの俳優活動のかたわら、ピザのフランチャイズブランドのオーナーとしても活躍しています。スティーヴン・ボールドウィンの娘ヘイリー・ビーバー最後は、1996年生まれの美人モデル、ヘイリー・ボールドウィン(現・ヘイリー・ビーバー)です。彼女の父親は、アカデミー脚本賞を受賞した名作サスペンス映画『ユージュアル・サスペクツ』にも出演した俳優のスティーヴン・ボールドウィン。叔父は、映画『ブルージャスミン』の俳優アレック・ボールドウィンです。切れ長の目と輝く金髪が魅力的なヘイリー。なんと彼女は、あの世界的アーティスト、ジャスティン・ビーバーの奥さんでもあるのです。2017年にはイギリスの雑誌『Maxim』が選ぶ世界でもっともセクシーな女性の1位にも選ばれた美女なんです。すでにエンターテインメント業界で確固たる知名度と人気を誇っている2世セレブたち。日本でもその美貌や活躍が注目を集め、さまざまなコメントが寄せられています。【ネットの声】・イーサン・ホークとウマ・サーマンの娘、マヤ・ホークって血筋が強くないですか?・ジュード・ロウという魅惑の堕天使から生まれた天使が、アイリス・ロウ。・イケメンだなって思ったのが、パトリック・シュワルツェネッガー!シュワさんの息子!そりゃかっこいいわ。才能・容姿という、最強の遺伝子を受け継いだ2世セレブたち。両親の名に埋もれぬ才能を発揮している彼らの活躍から目が離せませんね![文・構成/grape編集部]
2020年04月15日おとな向け映画ガイド今週のオススメは、韓国冷血犯罪もの、山田孝之が父親役!?、スーダンに映画の灯を! この3作品。ぴあ編集部 坂口英明20/3/30(月)イラストレーション:高松啓二今週末に公開される映画は、3月30日時点で13本(ライブビューイング、映画祭を除く)。こういうつらい時期の公開ですが、実は、話題作、佳作ぞろいです。この中から2本と、近日公開の1本を、おすすめしたいおとな向き映画としてご紹介します。万事解決して、皆様が御覧になれますように。『暗数殺人』このところハズレなし。韓国映画の傑作です。暗数殺人、統計にでてこない、闇から闇に葬られた殺人。当然あるんでしょうね。そのひとつが、ある事件をきっかけに明るみになったという実話の映画化です。現代の釜山。恋人殺人事件の容疑者が、刑事に別の殺人の犯行をほのめかします。虚言癖のある男なので、多少疑いながら調べてみると、自白の場所に白骨死体が。が、事件が表面化すると、彼は「死体を運んだだけ」ととぼける。そんな繰り返しでつぎつぎと明らかにされる殺人。ふてぶてしく、かわいげもない容疑者の意図は何か?刑事にとっては手柄をたてるチャンスであり、反発をしながらも、どんどん深みにはまっていき……。役者がいいです。刑事役にキム・ユンソク。『チェイサー』や、一昨年公開の『1987、ある闘いの真実』でも警察所長を好演していました。犯人役はチュ・ジフン。TVドラマ『宮 ~Love in Palace』や、映画でも『神と共に』など話題作に多く出演しているイケメン俳優です。悪魔的といいますか、いったいこの顔で何人殺したのだ、不気味なつらがまえです。ユンソクの部下役、チン・ソンギュも、私注目の役者です。今年公開の『エクストリーム・ジョブ』では刑事でありながら唐揚げ作りの天才というキャラで笑わせてくれました。今回は真面目一方ですが。『ステップ』かぶりものも全裸も辞さない、闇金や勇者ヨシヒコとか変わった役を演じる印象が強い山田孝之が父親健一役で、妻に先だたれてからの娘美紀との10年を描く感動の物語。ってありかと、思いましたが、ありでした。シングルファーザーの暮らしがていねいに描かれます。2歳半の娘を保育園に預け、会社へ。営業から時間の自由がきく総務に回してもらい、周りに迷惑がかからないように仕事をてきぱきこなし、娘を迎えに行き、食事の支度をし……。やがて小学校に入学し、卒業するまでの、さまざまなエピソード。「ステップ」は一歩、一歩ずつという意味でしょうか。原作は重松清の小説です。監督・脚本は飯塚健。代表作『荒川アンダー ザ ブリッジ』とはだいぶ雰囲気がちがいます。もちろん父娘の話が中心ですが、まわりの大人たちの描き方がとてもていねいです。私は、國村隼演じる義理の父親に感情移入して観ました。娘の夫、もう実の息子のような主人公と孫への愛情の表し方。國村さんはこういうの実にうまいですね。昔、ウイスキーのCMで家族の絆をテーマにしたシリーズに出ていましたが、あれを思い出しました。母役の余貴美子、健一の同僚役広末涼子、保育士の伊藤沙莉、それぞれに見せ場があります。健一の上司で、いつでも営業にもどってこいよ、と声をかけてくれる営業部長役岩松了もいいなあ。いつも誘ってくれるお昼ごはんが、ちょっとせこくて。『ようこそ、革命シネマへ』スーダン出身の若い監督スハイブ・ガスメルバリによる、ドキュメンタリーです。かつてのスーダンでは、映画は人気の娯楽で、自国製の作品もあったのですが、1989年に軍事クーデターが起き、その後、映画制作は禁止され、映画館も閉鎖されました。79年生まれのガスメルバリ監督は、留学先のフランスで映画にめざめ、そこで過去の「スーダン映画」に初めてふれます。帰国した監督は自国での作品制作をめざし、そんななかで、4人の年老いた映画人に出会います。いずれも1960〜70年代に外国で映画を学び、制作集団「スーダン・フィルム・グループ」を設立したこの国の映画の父、たちです。軍事独裁政権で表現の自由を奪われ、散り散りになっていた仲間たちは、その後再会し、ほそぼそと野外上映会をしたりして、スーダンにもう一度映画の灯をともそうと、活動をしていたのでした。カメラは、その4人が、首都ハルツーム近郊で廃墟と化していた映画館、その名も「革命シネマ」を再建しようと奮闘する姿を追っていきます。70歳前後、さまざまな苦難をへて、それでも失わなかった4人の映画の夢。映画館が修復されたら掛けようと決めた作品は、クエンティン・タランティーノの『ジャンゴ 繋がれざる者』、というのが泣かせます。首都圏は、4/4(土)から渋谷・ユーロスペースで公開。中部は、4/18(土)から名古屋シネマテークで公開。関西は、第七藝術劇場他で近日公開。
2020年03月30日柳楽優弥の30歳記念アニバーサリーブック「やぎら本」から、本日3月14日のホワイトデーを記念し、ニューヨークで撮影されたファン悶絶必至の第2弾ビジュアルが解禁された。昨年11月に発表された、自身初となるパーソナルブック「やぎら本」(6月27日発売予定)は、柳楽さんが今年2020年に人生の節目ともいえる30歳を迎えるということから、これまでの自身の俳優人生やプライベートな歴史に迫り、役者の顔だけではない等身大のありのままの素顔に密着。収録されるコンテンツは、本人ゆかりの地の数々で撮影された写真(プライベートでも度々訪れる台湾、留学先のニューヨークで撮り下ろしされた写真や生まれ故郷での撮り下ろし)や、ピュアで自然体な姿が印象的な“恋人目線”の撮り下ろしなど、役者としての表情とは異なる“誰も知らない”柳楽優弥を詰め込んだ等身大の魅力が凝縮されたもの。さらに、ここでしか語られない貴重なパーソナルインタビューや、是枝裕和監督、クエンティン・タランティーノ監督など豪華ゲストを迎えた対談インタビュー企画など、節目の年に相応しい特別コンテンツが多数収録予定となっている。その中から、この度解禁された収録イメージカットは、ニューヨーク留学中に撮影されたもの。手掛けたのは、ニューヨークを拠点とし、ヨーロッパやアメリカのファッション誌をはじめ、世界を舞台に活躍する日本人フォトグラファー・TAKAY氏。街中をぶらりと巡りながら撮影されたこれらのビジュアルは、決め込みすぎず、飾りすぎず、ナチュラルでどことなく温かみのある空気感をまとった等身大の姿が写し出されており、街並みを歩く様子や夕暮れ時にレトロなアミューズメントパークが並ぶニューヨーカー御用達の人気スポット・コニーアイランドビーチで無造作に佇む様子などが撮り収められている。クールでラフな雰囲気が今っぽい黒のセットアップにスニーカーという着こなしは、30歳を目前にした大人の色気とアンニュイな表情と相まって、現在の柳楽さんのありのままの魅力がダダ漏れ、また、サンセットビーチをバックに見せた、振り向きざまのカットも必見、吸い込まれそうな瞳で優しく微笑むナチュラルな接近カットに思わず胸キュン!してしまう“恋人目線”の至近距離の撮り下ろしも目が離せない。これらのビジュアルと合わせて、ニューヨーク市内の名所・タイムズスクエアで撮影されたオフショットスチールも公開。また、柳楽優弥公式Instagramでは、より踏み込んだ距離感で撮影された他では見ることのできない“プライベート感”たっぷりの貴重な瞬間を収めた自撮り動画も公開されている。柳楽優弥 アニバーサリーブック「やぎら本」は6月27日(土)より発売。(text:cinemacafe.net)
2020年03月14日グザヴィエ・ドランが衝撃のデビューから10年を経て、ハリウッドの豪華キャストとタッグを組んだ初めての英語作品『ジョン・F・ドノヴァンの死と生』。デジタル撮影が映画界の主流になった現在でも、あえてフィルムでの撮影にこだわる作家性を放つ監督は数多い。スティーブン・スピルバーグ、クリストファー・ノーラン、クエンティン・タランティーノ、ポール・トーマス・アンダーソンら、名だたる映像作家がフィルムを後世に残す活動に力を注いでいる。本作のグザヴィエ・ドラン監督も、「デジタルで撮影することはない」と語るほどの圧倒的なフィルム派。今回は、本作と共にぜひチェックしておきたい、フィルムならではの質感を堪能できる作品に迫った。『ジョン・F・ドノヴァンの死と生』35mmと65mmを併用して追求した圧倒的映像美カンヌ国際映画祭審査委員賞を受賞した『Mommy/マミー』ではInstagramのような正方形の画面が、あるシーンで一気に広がりを見せるなど、独自の映像へのこだわりで知られるドラン。ドラン史上最大規模の大作となった本作では、過去に使用していた35mmフィルムに加え、いまではめったに使用されることがない65mmフィルムを使って撮影に臨んだという。自らファインダーを覗き、撮影構図を決定し、撮影監督が担当する仕事の大部分を自らこなし、究極の質感を求めて65mmフィルムが誇る圧倒的映像美に酔いしれる傑作を完成させた。「費用がかかろうが日程が伸びようが、ドランの納得がいくまで同じシーンを撮り続けた」と撮影監督が証言するほど。ドランがフィルムならではの質感にこだわった、同じ孤独を抱えたスター、ジョン・F・ドノヴァンと少年ルパートの文通を巡る物語には、どこか懐かしさが漂うヴィンテージな雰囲気が醸し出されている。また、大規模な予算をかけた65mmフィルムのシーンでは、映像美が光り、まさにスクリーンで堪能すべき1作となっている。『君の名前で僕を呼んで』北イタリアの避暑地が35mmフィルムで絵画のように1980年代の北イタリア、17歳のエリオ(ティモシー・シャラメ)が大学教授の父が招いた大学院生オリヴァー(アーミー・ハマー)と出会い、激しい恋に落ちるが、夏の終わりとともにオリヴァーが去る日が近づいてきて――。全編1種類の35mmフィルムで撮影した『君の名前で僕を呼んで』(2017)。極力自然光を生かし、フィルムの質感を最大限に活かすことを目的として撮影は進められた。フィルムで切り取られた、夏のまばゆい太陽がきらめく中のエリオとオリヴァーの姿はまるで絵画のような美しさ。太陽の光が眩しい北イタリア、何ひとつ忘れられない恋は、きめの細かい35mmフィルムによる映像にマッチ。『キャロル』16mmフィルムで映し出される映画史に刻まれる出会い1952年ニューヨークの高級デパート。娘へのクリスマスプレゼントを探すキャロル(ケイト・ブランシェット)に、テレーズ(ルーニー・マーラ)はひと目で心を奪われ……。カンヌやアカデミー賞をはじめ、多くの映画批評家から絶賛された美しい愛の名作『キャロル』(2015)は、物語の舞台となった1950年代初期当時の空気感を再現するため、荒い粒子が特徴の16mmフィルムで撮影された。衣装やセットも、当時使われていた色合いのみ使用する徹底的ぶり。自然主義的なアプローチを取ることで、観る者が50年代に飛び込んだような感覚になるほど、物語の世界観にのめり込ませることに成功した。『ジョン・F・ドノヴァンの死と生』は3月13日(金)より新宿ピカデリーほか全国にて公開。(text:cinemacafe.net)■関連作品:君の名前で僕を呼んで 2018年4月27日よりTOHOシネマズシャンテほか全国にて公開© Frenesy, La Cinefactureジョン・F・ドノヴァンの死と生 2020年3月13日より新宿ピカデリーほか全国にて公開©2018THE DEATH AND LIFE OF JOHN F. DONOVAN INC., UK DONOVAN LTD.
2020年03月09日窪田正孝が三池崇史監督と2008年のドラマ「ケータイ捜査官7」以来、約10年ぶりにタッグを組んだ『初恋』がついに公開。早くも鑑賞者からは、「窪田正孝に惚れた」「結婚して」「全力の俳優スペックが堪能できる」など、新型コロナウィルスを吹き飛ばすかのような熱い絶賛の声が止まらない。さらには「キャスティングの勝利」「ベッキーがヤバい」「染谷くんがいいキャラ」といったキャスト陣の濃さと、「パンチ効きすぎ」「『ミッドサマー』より血なまぐさい」といったバイオレンス描写に、“こんな初恋みたことない”と“騙された”人が続出している様子だ。世界が夢中になる三池ワールドの真骨頂カンヌ国際映画祭、トロント国際映画祭に続いて異例の全米先行公開となり、世界30以上の映画祭から招待されている本作。窪田さん演じる孤高の天才ボクサー・レオが偶然出会ったのは、借金のカタにヤクザに囚われているモニカ(小西桜子)。この若いカップルが偶然が重なりドラッグがらみで逃避行する、というベースラインはかつてクエンティン・タランティーノが脚本を手がけた『トゥルー・ロマンス』(’93)の三池版と言われている。また、激しいカーチェイスシーンや、バイオレンスの中を生き抜くピュアな男女の組み合わせには『ベイビー・ドライバー』(’17)のようという声も。だが、もとをただせば、タランティーノ監督作品をはじめ、最近の『ジョン・ウィック:パラベラム』なども大きく影響を受けているのは日本のヤクザ映画だったりする。本作と同じ東映配給の『孤狼の血』(’18)の大ヒット&高評価は記憶に新しいところだが、カンヌをはじめ、海外で本作が受けているのは三池監督らしい濃厚なバイオレンスとブラックジョークとともに、いまや絶滅危惧種となった“仁義”をきっちり通すヤクザの生き様をも描いてみせているから。確かに三池監督初のラブストーリーであり、「さらば、バイオレンス」と銘打たれているものの、それは真っ赤なウソ!?開始早々、窪田さんのボクサー姿に油断していたところに登場する、PG12ギリギリのシーンからもそれは明らかだ。窪田正孝の魅力もがっつり堪能「死んだ気になりゃ、やれるはず」そんな三池監督と、駆け出しのころオーディションから見出された窪田さんが満を持しての再タッグ!近年は原作ものの実写化を数多く手がけてきた三池監督が、久々の完全オリジナル作品で主演に選んだのが彼だった。才能溢れるボクサーながら天涯孤独、「これしかねぇから」とボクシングにしがみつくも、勝利を手にしてもその喜びをおくびにも出さない、ある意味“感情が死んでいる”青年を熱演する。「挑戦してみたかった」という念願のボクサー役だけあり、撮影1か月前から作っていったという肉体美とストイックなトレーニングの成果を覗かせる窪田さん。しかし、演じるレオは負けるはずのなかった相手との試合でまさかのKO負け。さらに病院での検査により、余命幾ばくもないことが分かる。すべてを失ったと思っていた、そんな日に出会ったのが、映画初出演というイノセントさがハマる新星・小西桜子が演じるモニカだ。彼女の不遇を知り、力になりたいと思うようになるレオ。しかも、彼女はヤクザのドラッグを持ち逃げしたと疑われ、彼らと、抗争相手のチャイニーズマフィアからも追われることになってしまう。「この拳で彼女を守る」。『HiGH&LOW』のスモーキーのようなダウナー系の窪田さんが、性被害者でもある彼女の思いを受け止めガチギレた瞬間に、多くの窪田ファンが歓喜の声を上げるはず。初恋を知ってからの彼の変わりようこそ、熱いのだ。「ベッキー覚醒」個性が暴走するキャラクターたちも見逃せない三池ワールド全開の中、強烈な個性で2人の初恋をかき乱す面々も見逃せない。そもそもモニカが追われる身となったのは、“ヤクザに見えない”ヤクザの策士・加瀬(染谷将太)が悪徳刑事・大伴(大森南朋)をそそのかし、組のドラッグを横取りしようとしたことが始まり。その渦中で恋人(三浦貴大)を殺された女性ジュリ(ベッキー)が怒り狂い、彼らに復讐しようとする。また、加瀬の策略により、すべてはチャイニーズマフィアの仕業と思い込まされてしまうのが、武闘派ヤクザ・権堂(内野聖陽)だ。東映任侠映画の高倉健のような昔気質の権藤は弟分・市川(村上淳)を引き連れ、チャイニーズマフィアと共存共栄しようとするトップの意向を気にする組長代行(塩見三省)が止めるのも聞かず、筋を通すために繰り出していく。日本映画界が誇るヤクザの本分を「めんどくせー」と言い放つ、姑息だが、どこかとぼけた染谷さん演じる加瀬が、銃で撃たれた後の姿にはドン引きしつつも目が離せなくなること必至。そんな加瀬とコンビを組むことになる、大森さん演じる大伴刑事の堕落っぷりもお見事。それぞれの思惑が決して交わらず、愛憎入り乱れた群像劇の決着の場が、郊外のホームセンターなのもシュールだ。何より、触れる者全員が大ケガしそうな、ベッキーの凄みあるキレっぷり!バラエティタレントとか昨今のスキャンダルとか、すべてぶっ飛ぶ彼女の覚醒は必見。さらに、チャイニーズマフィアの刺客で、“高倉健ファン”のチアチー役を演じるディーン・フジオカの実妹・藤岡麻美もキレのいいアクションを披露しており、今後注目を集めそうだ。『初恋』は全国にて公開中。(text:Reiko Uehara)■関連作品:初恋(2020) 2020年2月28日より全国にて公開Ⓒ2020「初恋」製作委員会
2020年03月06日第92回アカデミー賞授賞式が2月10日(日本時間)、米ロサンゼルスのドルビー・シアターで開催され、ポン・ジュノ監督の『パラサイト 半地下の家族』が作品賞に輝いた。韓国映画が同賞を受賞するのは初めて。作品賞をはじめ、監督賞、脚本賞、国際長編映画賞の最多4冠を達成した。まさにアカデミー賞の歴史が“激動”した一夜となった。アカデミー賞史上初、といえば『パラサイト 半地下の家族』は作品賞と国際長編映画賞(昨年まで外国語映画賞)の同時受賞も達成。これは昨年、旋風を巻き起こしたNetflix映画『ROMA/ローマ』(アルフォンソ・キュアロン監督)も成し遂げることができなかった快挙だ。また、カンヌ国際映画祭の最高賞であるパルム・ドールを受賞し、アカデミー賞の作品賞も手にするのは『マーティ』(第28回/1955年)以来2作目。こちらも、記憶に留めておきたい記録である。監督賞を手にした際のスピーチで、ポン・ジュノ監督は「映画を勉強していた若い頃、最も印象に残ったのは『個人的なことこそが、もっとクリエイティブなことだ』という言葉。それは、偉大なるマーティン・スコセッシによるものでした。わたしはスコセッシ監督の作品で、映画を学んだのです」と同じ監督賞候補に挙がった名匠に最敬礼。また、以前からポン・ジュノ監督の作品を高く評価していた、同じく監督賞候補のクエンティン・タランティーノへの感謝も惜しまなかった。俳優部門はオスカー前哨戦にならい、サプライズなしの結果に。主演男優賞をホアキン・フェニックス(『ジョーカー』)、主演女優賞をレネー・ゼルウィガー(『ジュディ 虹の彼方に』)、助演男優賞をブラッド・ピット(『ワンス・アポン・ア・タイム・イン・ハリウッド』)、助演女優賞をローラ・ダーン(『マリッジ・ストーリー』)が順当に受賞している。作品賞を『パラサイト 半地下の家族』と競い合った『1917 命をかけた伝令』は撮影賞、録音賞、視覚効果賞の3部門を受賞。やはり、全編ワンカット(のように見える)撮影が高く評価され、名撮影監督であるロジャー・ディーキンスが2度目のオスカー獲得を果たした。一方、9部門(10候補)にノミネートされていたマーティン・スコセッシ監督のNetflix映画『アイリッシュマン』は無冠に終わった。【第92回アカデミー賞主な受賞結果】作品賞:『パラサイト 半地下の家族』監督賞:ポン・ジュノ『パラサイト 半地下の家族』主演男優賞:ホアキン・フェニックス『ジョーカー』主演女優賞:レネー・ゼルウィガー『ジュディ 虹の彼方に』助演男優賞:ブラッド・ピット『ワンス・アポン・ア・タイム・イン・ハリウッド』助演女優賞:ローラ・ダーン『マリッジ・ストーリー』国際長編映画賞:『パラサイト 半地下の家族』(韓国)脚本賞:『パラサイト 半地下の家族』脚色賞:『ジョジョ・ラビット』撮影賞:『1917 命をかけた伝令』編集賞:『フォードvsフェラーリ』美術賞:『ワンス・アポン・ア・タイム・イン・ハリウッド』衣装デザイン賞:『ストーリー・オブ・マイ・ライフ/わたしの若草物語』メイク・ヘアスタイリング賞:『スキャンダル』作曲賞:『ジョーカー』歌曲賞:『ロケットマン』視覚効果賞:『1917 命をかけた伝令』長編アニメ映画賞:『トイ・ストーリー4』文:内田 涼
2020年02月10日第92回アカデミー賞授賞式が2月10日(日本時間)、米ロサンゼルスのドルビー・シアターで開催され、監督賞に『パラサイト 半地下の家族』のポン・ジュノ監督が輝いた。受賞コメントではマーティン・スコセッシ監督、クエンティン・タランティーノ監督に対する感謝を述べた。今年のアカデミー賞では作品賞をはじめ、監督賞、脚本賞、国際長編映画賞、美術賞、編集賞の計6部門にノミネートされており、ポン・ジュノ監督は初ノミネートで、監督賞を受賞した。韓国人の映画監督として、初めて同賞を手にする快挙を達成。なお、1月に発表された第25回放送映画批評家協会賞授賞式では、サム・メンデス(『1917 命をかけた伝令』)とともに監督賞を同時受賞している。映画はセレブ一家の豪邸に、家庭教師、家政婦、運転手として潜り込み“寄生(パラサイト)”を試みた貧しいキム一家が、そこで想像を絶する悲喜劇に巻き込まれる姿を描いた。共同脚本も手がけたポン・ジュノ監督は、学生時代に家庭教師のアルバイトをした経験があるといい、昨年末に来日した際「他人の私生活を覗き見る奇妙な感覚…。それが映画のアイデアの源泉になっている」と語っていた。受賞コメント「さきほど国際長編映画賞を受賞して今日の仕事は終わったなと思いました」とユーモアたっぷりに語ったポン・ジュノ監督。「映画を勉強していた若い頃、最も印象に残ったのは「個人的なことこそが、もっとクリエイティブなことだ」という言葉でした。その言葉は、偉大なるマーティン・スコセッシによるものでした。わたしはスコセッシ監督の作品で、映画を学んだのです。ですから、こうして候補者として名前が並んだことだけで光栄です」と語ると、会場はスタンディング・オベーションとなり、マーティン・スコセッシ監督に向けて拍手が沸き起こった。さらに、ポン監督は「私の映画をアメリカの人が知らなかったときに、私の作品をいつもリストにあげてくれたクエンティン・タランティーノ監督ありがとうございます。愛しています。もちろん、トッド・フィリップス、サム・メンデスもすばらしい監督ですし、アカデミー協会が認めてくれるなら、このオスカー像を5つに分けたいと思うほど。」と感謝を述べた。(text:cinemacafe.net)■関連作品:パラサイト 半地下の家族 2020年1月10日よりTOHOシネマズ日比谷ほか全国にて公開© 2019 CJ ENM CORPORATION, BARUNSON E&A ALL RIGHTS RESERVED
2020年02月10日第92回アカデミー賞授賞式が2月10日(日本時間)、米ロサンゼルスのドルビー・シアターで開催され、助演男優賞には『ワンス・アポン・ア・タイム・イン・ハリウッド』でゴールデン・グローブ賞や英国アカデミー(BAFTA)賞、全米映画俳優組合(SAG)賞など、多くの助演男優賞を手にしてきたブラッド・ピットが受賞。“俳優”として初めてのオスカー獲得となった。■『ワンス・アポン・ア・タイム・イン・ハリウッド』ってどんな映画?1969年のロサンゼルスを舞台に、ハリウッド黄金時代の最後の瞬間を、タランティーノ製作・脚本・監督で描く本作。レオナルド・ディカプリオがハリウッドで俳優として再び栄光を取り戻そうとしているちょっと落ち目のTV俳優リック・ダルトンを演じ、ブラッド・ピットが長年彼のスタントマンを務めているクリフ・ブースを演じる。ブラッドといえば代表の映画製作会社「プランBエンターテイメント」の代表も務め、プロデューサーとしての活躍も目覚ましく、『ディパーテッド』や『それでも夜は明ける』が作品賞を受賞、そのほか『マネーボール』『マネー・ショート 華麗なる大逆転』などもノミネートされ、近年アカデミー賞常連として一目置かれている。俳優としては、『12モンキーズ』で第68回アカデミー賞助演男優賞に初ノミネート。その後、『ベンジャミン・バトン 数奇な人生』で第81回主演男優賞にノミネート、『マネーボール』では第84回主演男優賞にノミネートされてきたが惜しくも受賞ならず。今回“俳優”として悲願の受賞となった。『ワンス・アポン・ア・タイム・イン・ハリウッド』は作品賞、監督賞、主演男優賞、助演男優賞、脚本賞、衣装デザイン賞、撮影賞、美術賞、音響編集賞、録音賞と10部門でノミネートされている。受賞コメント「本当にすごいことです。アカデミーに、この最高の栄誉に感謝します。」と受賞の喜びを語ったブラッド・ピット。さらに、監督であるクエンティン・タランティーノに対して「映画業界、あなたがいなかったら違うものになっていたでしょう。最悪を想定しながら人の一番いいものを引き出してくれる。君の後ろを歩いていて本当に幸せでした」と感謝を口にした。さらに自身が『ワンス・アポン・ア・タイム・イン・ハリウッド』の中で演じたスタント・ダブルについても言及し、「それからスタント・コーディネーターのみなさん、スタント・ダブルのみなさんに拍手を送りましょう」と語ると会場からは拍手が沸き起こった。(text:cinemacafe.net)■関連作品:ワンス・アポン・ア・タイム・イン・ハリウッド 2019年8月30日より全国にて公開予定
2020年02月10日日本時間2月10日(現地時間2月9日)に開催される世界最高峰の映画の祭典「第92回アカデミー賞授賞式」を、WOWOWではアメリカ・ロサンゼルスのドルビー・シアターより独占生中継。案内役を務めるのは、いまや名コンビと言っても過言ではないジョン・カビラと高島彩だ。助演男優賞はブラッド・ピットで決まり?俳優として初受賞かカビラさんは2007年(第79回)から案内役を務めており、今回がなんと14回目。高島さんとのコンビは8回目となり「もうね、盤石ですから。プロ中のプロでいらっしゃるから、なんの不安もございません」(カビラさん)、「年に1回、この季節だけ、椅子を引いてくださる男性とお会いできるので(笑)。あうんの呼吸でご一緒させていただいている」(高島さん)と全幅の信頼を寄せている。そんなお二人に、今年のアカデミー賞の行方を大胆予想してもらった。――まず、助演男優賞と助演女優賞からお話をうかがえれば。前哨戦と呼ばれる各映画賞で受賞を果たしている『ワンス・アポン・ア・タイム・イン・ハリウッド』のブラッド・ピット、そして『マリッジ・ストーリー』のローラ・ダーンが本命視されています。カビラ:ローラ・ダーンがすごいのは、あんな辣腕弁護士を演じているのに、嫌味が一切ないというところ。離婚裁判ですから、相手をいかに論破し、打ち負かせるかが勝負ですけど、そのセリフ回しが本当に魅力的ですよね。予想するという視点では、確かにローラ・ダーンが本命ですが、僕が推したいのは『リチャード・ジュエル』のキャシー・ベイツ。息子の無実を信じる姿に、無条件の愛を感じさせるし、何というか…、もはや聖母ですよ。高島:助演男優賞はやはりブラッド・ピットでしょうね。今年の候補者の中では、唯一、俳優としてアカデミー賞を手にしていませんし、今度は本業でと応援しています。受賞したら、自虐を交えたスピーチを披露することになるのでしょうか。色んな意味で楽しみです。本命はホアキン!見事な復活遂げたレネー・ゼルウィガーの受賞は?主演男優賞は、日本でも興収50億円突破の社会現象を巻き起こした『ジョーカー』のホアキン・フェニックスが最有力。そして主演女優賞の本命は、往年の大スターであるジュディ・ガーランドの半生を描いた『ジュディ 虹の彼方に』のレネー・ゼルウィガー。厳しいレッスンを経て、劇中の全曲を自ら歌いあげたパフォーマンスが高く評価されている。――やはり、主演男優賞はホアキン・フェニックスが決まりでしょうか?高島:これは硬いと思います。まるで悪魔の羽が生えるんじゃないかと思わせる後ろ姿…。狂気と悲しみがギュッと凝縮されていて、すごかったですよね。悪の存在ではあるんですが、思わず観客を共感させ、引きずり込む凄みが伝わってきました。カビラ:僕も本命はホアキンだと思いますね。もう1人は『マリッジ・ストーリー』のアダム・ドライバー。離婚を突き付けられた男の苦悩を演じるんですけど、演じ切ると同時に、重い絶望とは違う何かを残してくれる。妻を演じるスカーレット・ヨハンソンとの丁々発止のやり取り、そこから生まれるズレにも共感しましたね。――レネー・ゼルウィガーにとっては、近年の低迷を見事打破する“復活作”での受賞に期待がかかりますね。高島:そうですよね。スターとして再起にかける思いというのが、ジュディと彼女自身に重なる部分がありますよね。仕事がうまくいかず、心や体がついていかないというジュディの苦悩は、きっとレネー本人も体験しているでしょうし。演技のすばらしさはもちろんですが、歌唱も圧倒的で、実力を改めて見せてもらいました。どんな受賞スピーチを披露してくれるかも楽しみですよ。カビラ:もはや『ブリジット・ジョーンズ』のコミカルな印象はなくて、自分の弱さと向き合えない“もどかしさ”を鬼気迫る演技で表現しきっていますよね。彼女が演じる晩年のジュディ・ガーランドを通して、ショービジネスの光と闇も見え隠れしますし。うーん、やっぱり主演女優賞の本命は『ジュディ 虹の彼方に』だと思いますね。作品賞にひた走る『1917 命をかけた伝令』、はたまた『パラサイト 半地下の家族』が歴史を動かす?9作品がノミネートされた今年の作品賞で、本命と目されているのが、全編ワンカット撮影も話題を集める戦争ドラマ『1917 命をかけた伝令』。さらに『ワンス・アポン・ア・タイム・イン・ハリウッド』や『ジョーカー』、韓国映画初の候補となった『パラサイト 半地下の家族』など例年以上にバラエティに富んだラインナップとなった。――いよいよ作品賞の予想をお願いしたいのですが…。予想とは別に、応援している作品もあると思いますが。高島:そうですね。本命を予想すると、やはり『1917 命をかけた伝令』になりますね。本当に、あの臨場感はすごいの一言。戦場に引き込まれる感覚でしたし、兵士たちが味わう渇きまでも、体感できたというか。映画として新しい試みですし、撮影に至るまでの努力も、確かに高く評価されるんじゃないかと思いますね。カビラ:うーん、確かに『1917 命をかけた伝令』がフロントランナーではありますけど、僕は『ワンス・アポン・ア・タイム・イン・ハリウッド』を推したいですね。ちょうど映画の舞台になる1969年って、僕はホームステイで叔父が暮らすカンザスにいたので、シャロン・テートの事件は強烈に記憶に残っていて。映画としてもハリウッド最後の黄金期の息吹を伝えつつ、残照というか哀愁を描き切っている。同時に歴史を変えちゃう(笑)遊び心もあって、クエンティン・タランティーノに何かしらの功労賞を与えたいと考えるアカデミー賞会員は少なくないと思います。次回作で引退するとも言われていますし。――アメコミが原案となった『ジョーカー』、カンヌ映画祭でパルム・ドールに輝いたブラックコメディ『パラサイト 半地下の家族』といった、作品賞の歴史では“異色”といえる秀作も名を連ねています。カビラ:生中継の案内役としては、『パラサイト 半地下の家族』が歴史を動かす瞬間を視聴者の皆さんと共有したいという気持ちがありますね。それにしても、今年は作品賞候補の振れ幅がすごいですよね。戦記物もあれば、古き良き時代へのオマージュも。『ジョーカー』や『パラサイト 半地下の家族』は格差社会の断絶を描いていますし、誰もがどれかを推したくなるチョイスになっている。もしかすると、投票者も驚く結果が待っているかもしれないし、アカデミー賞は「語り継がれること」にこそ価値があると思いますから。高島:カビラさんがおっしゃるように『パラサイト 半地下の家族』が作品賞に輝いたら、まさに新しい時代の到来ですよね。アジア作品初という点も含めて、応援しています。個人的にも大好きな作品で、コメディ色も強いので最初は大笑いしているんですけど、気づいたら転がるように、引きずり込まれる…。その恐怖というか、奇妙さは『ジョーカー』にも通じるものがありますね。笑いと恐怖は表裏一体なんだなと。「生中継!第92回アカデミー賞授賞式」は2月10日(月)午前8時30分~ [二] [同時通訳]/21時~[字幕版]WOWOWプライムにて放送。(text:Ryo Uchida/photo:Jumpei Yamada)
2020年02月06日月曜日、「ザ・ビバリー・ヒルトン」にてアカデミー賞にノミネートされている人たちのための昼食会が開かれた。主催者の映画芸術アカデミー会長デヴィッド・ルービンは、昼食会が始まる前に、前日に亡くなったコービー・ブライアントへの黙祷を呼び掛けた。コービーは一昨年、『親愛なるバスケットボール』でアカデミー短編アニメ賞を受賞した。同アカデミーは、昼食会、プレパーティー、アフターパーティーで提供される食事には「ほぼ全部植物由来」の食材を使うと発表しており、昼食会ではヴィーガン・チーズ、マイタケ、黒米などを使った食事と、フランシス・フォード・コッポラ監督のワイナリーで造られたワインなどがふるまわれたという。出席者はレオナルド・ディカプリオ、ブラッド・ピット、クエンティン・タランティーノ監督ら約100人の受賞候補者たち。普段は会う機会のない人たちの親交の場でもあり、「The Hollywood Reporter」によると、『ジョジョ・ラビット』のタイカ・ワイティティ監督と、『パラサイト 半地下の家族』のポン・ジュノ監督がハグを交わし、祝福し合っていたとのこと。ブラピはシンシア・エリヴォと握手を交わし、レネー・ゼルウィガーとシャーリーズ・セロンが仲良く話している姿も見られた。最後は出席者全員で巨大なオスカー像を囲み、集合写真が撮影された。Meet this year’s class of Oscar nominees! #OscarsLunch pic.twitter.com/rXqgNUOYMM— The Academy (@TheAcademy) January 27, 2020(Hiromi Kaku)
2020年01月28日25周年記念号にして休刊号となる映画雑誌『映画秘宝』2020年3月号(洋泉社・1月21日発売)で、「2019年度の年間映画ベスト&トホホ10」が発表される。「ベスト&トホホ10」は、同誌が年に一度実施している名物企画で、その年のベスト映画とワーストを意味する“トホホ”な映画を選ぶというもの。休刊号となる今回は、俳優・斎藤工、女優・のん、映画評論家・町山智浩、RHYMESTER・宇多丸ら、総勢175名が投票に参加した。秘宝ライター、読者共に1位に輝き、完全優勝を果たしたのは、レオナルド・ディカプリオとブラッド・ピットが共演し、クエンティン・タランティーノ監督が手掛けた『ワンス・アポン・ア・タイム・イン・ハリウッド』に決定。2位以降は、『ジョーカー』、『スパイダーマン:スパイダーバース』、『アベンジャーズ/エンドゲーム』、『アイリッシュマン』が続いた。また、ベスト10で2位、トホホ10で3位と評価が分かれた『ジョーカー』でアーサー・フレックを怪演したホアキン・フェニックスが「2019年度ベスト・ガイ」で1位に。一方、トホホ10の2位という不名誉な結果となった『ターミネーター:ニュー・フェイト』だが、同作で2042年の未来から送り込まれてきた兵士・グレースを演じたマッケンジー・デイヴィスが「2019年度ベスト・ガール」の1位に輝いた。ランキング企画以外にも、本誌にて映画イラストを連載する中川翔子による休刊号特製描き下ろしイラスト、さらには愛読者コーナーもページ数を増量。表紙は、イラストレーター・長野剛氏が、2019年の映画シーンを彩ったキャラクターたちを描き下ろし、休刊号に華を添えている。■『映画秘宝』が選ぶ2019年度映画ベスト101位.ワンス・アポン・ア・タイム・イン・ハリウッド2位.ジョーカー3位.スパイダーマン:スパイダーバース4位.アベンジャーズ/エンドゲーム5位.アイリッシュマン6位.T-34 レジェンド・オブ・ウォー7位.マリッジ・ストーリー8位.グリーンブック9位.ボーダー 二つの世界10位.工作 黒金星(ブラック・ヴィーナス)と呼ばれた男■『映画秘宝』が選ぶ2019年度映画トホホ101位.ゴジラ キング・オブ・モンスターズ2位.ターミネーター:ニュー・フェイト3位.ジョーカー4位.トイ・ストーリー45位.サスペリア6位.Diner ダイナー7位.アド・アストラ8位.アリータ:バトル・エンジェル9位.ワンス・アポン・ア・タイム・イン・ハリウッド9位.新聞記者
2020年01月21日『ジョーカー』の最多11部門ノミネートに、韓国映画『パラサイト 半地下の家族』の快挙など、早くも大きな話題を振りまいている第92回アカデミー賞のノミネーション結果。とはいえ、前哨戦を席巻したルピタ・ニョンゴやジェニファー・ロペス、ゴールデン・グローブ賞受賞のタロン・エジャトンやオークワフィナなどの落選に、世界中の映画ファンからは“あの人が選ばれないなんて!”と残念がる声が噴出している。「なぜ?」…落胆するファンの声でTwitterのトレンド入り去る1月5日(現地時間)に行われた第77回ゴールデン・グローブ賞で、レオナルド・ディカプリオら強力な先輩俳優を抑え、見事ミュージカル/コメディ部門主演男優賞に輝いた『ロケットマン』のタロン。誰の脳裏にも、昨年同賞を受賞して大きく弾みを付け、ついにはアカデミー賞まで受賞した『ボヘミアン・ラプソディ』のラミ・マレックの姿が蘇ったはず。しかも、タロンは自らエルトン・ジョンの楽曲を歌唱しているのだ。加えて、主演女優賞に『アス』のルピタ・ニョンゴ、『フェアウェル』のオークワフィナ、助演女優賞に『ハスラーズ』のジェニファー・ロペスなども選ばれなかった。いずれもファンに愛されているだけでなく、作品自体も大ヒットし、評価も高かったことから「なぜだ?」「ショック」「がっかり」と言及する人が続出、タロンやジェニファーらの名前が“ノミネートされていないのに”トレンド入りする事態となった。そんな中、『アンカット・ダイヤモンド』(1/31よりNetflix配信)で主演男優賞の有力候補といわれていたアダム・サンドラーは、自らTwitter上で「悪いニュース:アカデミーに愛されていない、いいニュース:スーツを着なくていい」と負け惜しみ(?)を言いつつ、「友人たち、特にママ(過去作で共演したキャシー・ベイツ)おめでとう」と祝福を贈っている。ノミネート発表のMCが指摘!今年も女性の監督賞候補なし『パラサイト』ポン・ジュノ監督の初ノミネートも注目を集めている監督賞は、『アイリッシュマン』マーティン・スコセッシや『ワンス・アポン・ア・タイム・イン・ハリウッド』クエンティン・タランティーノなど、今年も前年に続き、候補者が全員男性に。『ストーリー・オブ・マイライフ/わたしの若草物語』グレタ・ガーウィグ監督(脚色賞でノミネート)をはじめ、『フェアウェル』ルル・ワン監督、『ハスラーズ』ローリーン・スカファリア監督などがかすりもせずだったことに抵抗を見せたのが、ノミネーション発表のプレゼンターを務めていた海外ドラマ「インセキュア」のクリエイターで女優のイッサ・レイだ。『search/サーチ』のジョン・チョーと時に談笑しながら和やかに発表していた彼女だったが、監督賞候補の名前を呼び上げた後、「Congratulations to those men」(男性のみなさん、おめでとうございます)と、カメラに向かって真顔で言い放つひと幕があった。ちなみに、長編ドキュメンタリー部門では『娘は戦場で生まれた』など女性監督(共同監督含む)の作品が4作品選ばれている。そのうちの『アメリカン・ファクトリー』はオバマ元大統領夫妻が立ち上げた製作会社によるものだ。俳優賞は「#OscarsSoWhite」再びか…さらに、「#OscarsSoWhite」(白すぎるオスカー)が問題になって以降、アカデミー賞では女性や幅広い人種・世代の新会員を増やしてきたはずだったが、今回の俳優部門では主演女優賞の『ハリエット』シンシア・エリヴォ以外オール白人という結果に。『ルディ・レイ・ムーア』のエディ・マーフィはもちろん、『フェアウェル』の“おばあちゃん”チャオ・シューチェン、『パラサイト』の“半地下住人”ソン・ガンホらに期待する声もあったのだが…。これに対し、日本の映画ファンからも「そーいうとこだろ、アカデミー!」「パラサイト(主要部門に)入れたからいいだろ、みたいに感じる」と言った辛辣な声が続々。その一方、計24ノミネートを獲得したNetflixがディズニーやソニーなどメジャースタジオを抜いて製作者別でトップに立ったことは新しい動き。特に長編アニメーション映画賞で、『アナと雪の女王2』を抑えて『失くした体』『クロース』の2作品がノミネートされたことは大きなサプライズ。また、『ストーリー・オブ・マイライフ/わたしの若草物語』からは期待の新鋭フローレンス・ピューが助演女優賞にノミネートされ、『ブラック・ウィドウ』で彼女と共演し、単独主役に挑むスカーレット・ヨハンソンは史上12人目となる主演/助演でのWノミネートと勢いに乗っている女優陣もいる。何はともあれ、日本時間2月10日に行われる授賞式では、現代社会の問題に斬り込んだ『パラサイト』がどこまで受賞数を伸ばすのかが見どころとなることは間違いないだろう。(text:Reiko Uehara)■関連作品:ロケットマン 2019年8月23日より全国にて公開©2018 Paramount Pictures. All rights reserved.ストーリー・オブ・マイライフ/わたしの若草物語 2020年3月より全国にて公開ハリエット 2020年3月よりTOHOシネマズ シャンテほか全国にて公開© 2019Universal Pictures International, Focus Features LLC and Perfect Universe Investment Inc.
2020年01月14日放送映画批評家協会賞が発表された。作品賞は、クエンティン・タランティーノの『ワンス・アポン・ア・タイム・イン・ハリウッド』。今作で、彼は脚本賞も受賞したほか、ブラッド・ピットが助演男優賞を受賞している。監督賞は『1917 命をかけた伝令』のサム・メンデスと『パラサイト 半地下の家族』のポン・ジュノが、同点受賞。主演男優賞は『ジョーカー』のホアキン・フェニックス、主演女優賞は『ジュディ/虹の彼方に』のレネー・ゼルウィガー、助演女優賞は『マリッジ・ストーリー』のローラ・ダーンだった。脚色賞は 『ストーリー・オブ・マイ・ライフ わたしの若草物語』のグレタ・ガーウィグ。放送映画批評家協会賞はオスカーと同じ投票システムを使っていることもあり、オスカー作品賞を予測する上で、重視されるアワードだ。しかし、昨年は放送映画批評家協会が『ROMA/ローマ』を選んだのに対し、オスカーは『グリーンブック』だった。文=猿渡由紀
2020年01月14日1月13日(現地時間)、第25回放送映画批評家協会賞授賞式がサンタモニカで開催された。栄えある作品賞は、クエンティン・タランティーノ監督の『ワンス・アポン・ア・タイム・イン・ハリウッド』が獲得。驚きの結果となったのは、サム・メンデス(『1917 命をかけた伝令』)とポン・ジュノ(『パラサイト 半地下の家族』)の2人が受賞となった監督賞。メンデス監督は出席が叶わなかったが、ジュノ監督は通訳を伴い、受賞スピーチで感謝の気持ちを表した。『1917 命をかけた伝令』はほかに撮影賞と編集賞、『パラサイト 半地下の家族』は外国語映画賞も受賞した。授賞式に来場したセレブのファッションもチェック。昨年のオスカーで「タキシードドレス」を着用して以来、装いが常に注目の的のビリー・ポーターは、デコルテから腕にかけての様々な種類の蝶のタトゥーにエメラルドグリーンのストラップレス・ジャンプスーツで圧倒。そのほか、多数メディアがフローレンス・ピュー、ゼンデイヤ、ジェニファー・ロペス、ルピタ・ニョンゴらを「ベストドレッサー」として取り上げた。主な受賞リストは以下の通り。作品賞『ワンス・アポン・ア・タイム・イン・ハリウッド』監督賞サム・メンデス『1917 命をかけた伝令』ポン・ジュノ『パラサイト 半地下の家族』主演男優賞ホアキン・フェニックス『ジョーカー』主演女優賞レネー・ゼルウィガー『ジュディ 虹の彼方に』助演男優賞ブラッド・ピット『ワンス・アポン・ア・タイム・イン・ハリウッド』助演女優賞ローラ・ダーン『マリッジ・ストーリー』(Hiromi Kaku)■関連作品:ワンス・アポン・ア・タイム・イン・ハリウッド 2019年8月30日より全国にて公開予定パラサイト 半地下の家族 2020年1月10日よりTOHOシネマズ日比谷ほか全国にて公開© 2019 CJ ENM CORPORATION, BARUNSON E&A ALL RIGHTS RESERVED1917 命をかけた伝令 2020年2月14日より全国にて公開©2019 Universal Pictures and Storyteller Distribution Co., LLC. All Rights Reserved.
2020年01月14日英国アカデミー(BAFTA)賞のノミネーションが発表された。BAFTAの映画委員会会長マーク・サミュエルソンは、俳優賞にノミネートされた20名が全員白人という結果に、「腹立たしいほど多様性に欠けている」と「Variety」誌に認めている。「BAFTAのチームが望む速さで映画業界が適応するわけじゃないということに、フラストレーションを感じる」という苦言も。監督賞、助演男優賞のノミネーションはゴールデン・グローブ賞と完全一致。ゴールデン・グローブ賞ではそれぞれサム・メンデス監督、ブラッド・ピットが受賞している。主なノミネーションは以下の通り。作品賞『1917 命をかけた伝令』『アイリッシュマン』『ジョーカー』『ワンス・アポン・ア・タイム・イン・ハリウッド』『パラサイト 半地下の家族』監督賞サム・メンデス『1917 命をかけた伝令』マーティン・スコセッシ『アイリッシュマン』トッド・フィリップス『ジョーカー』クエンティン・タランティーノ『ワンス・アポン・ア・タイム・イン・ハリウッド』ポン・ジュノ『パラサイト 半地下の家族』主演男優賞レオナルド・ディカプリオ『ワンス・アポン・ア・タイム・イン・ハリウッド』アダム・ドライバー『マリッジ・ストーリー』タロン・エジャトン『ロケットマン』ホアキン・フェニックス『ジョーカー』ジョナサン・プライス『2人のローマ教皇』主演女優賞ジェシー・バックリー『Wild Rose』(原題)スカーレット・ヨハンソン『マリッジ・ストーリー』シアーシャ・ローナン『ストーリー・オブ・マイライフ/わたしの若草物語』シャーリーズ・セロン『スキャンダル』レネー・ゼルウィガー『ジュディ 虹の彼方に』助演男優賞トム・ハンクス『A Beautiful Day in the Neighborhood』(原題)アンソニー・ホプキンス『2人のローマ教皇』アル・パチーノ『アイリッシュマン』ジョー・ペシ『アイリッシュマン』ブラッド・ピット『ワンス・アポン・ア・タイム・イン・ハリウッド』助演女優賞ローラ・ダーン『マリッジ・ストーリー』スカーレット・ヨハンソン『ジョジョ・ラビット』フローレンス・ピュー『ストーリー・オブ・マイライフ/わたしの若草物語』マーゴット・ロビー『スキャンダル』マーゴット・ロビー『ワンス・アポン・ア・タイム・イン・ハリウッド』(Hiromi Kaku)■関連作品:ワンス・アポン・ア・タイム・イン・ハリウッド 2019年8月30日より全国にて公開予定ジョーカー 2019年10月4日より全国にて公開© 2019 Warner Bros. Ent. All Rights Reserved” “TM & © DC Comics”【Netflix映画】アイリッシュマン 2019年11月27日よりNetflixにて全世界同時配信開始パラサイト 半地下の家族 2020年1月10日よりTOHOシネマズ日比谷ほか全国にて公開© 2019 CJ ENM CORPORATION, BARUNSON E&A ALL RIGHTS RESERVED1917 命をかけた伝令 2020年2月14日より全国にて公開©2019 Universal Pictures and Storyteller Distribution Co., LLC. All Rights Reserved.
2020年01月08日第77回ゴールデングローブ賞で作品賞と脚本賞、そしてブラッド・ピットが助演男優賞と最多3冠に輝いた『ワンス・アポン・ア・タイム・イン・ハリウッド』。この度、Blu-ray&DVDのリリースに先駆け、特典映像として収録される劇場公開版では未公開となったデイモン・ヘリマン演じるチャールズ・マンソンの映像一部が公開された。本作は、鬼才ロマン・ポランスキー監督の妻で、駆け出しの女優だったシャロン・テートの事件をモチーフに、クエンティン・タランティーノ監督が幼少期を過ごした60年代ハリウッドの街並みや音楽、ファッションの細部に至るまで、こだわりの郷愁とリスペクトを込め再現。そんな事件を起こしたカルト集団を率いて、後に殺人罪で逮捕されるチャールズ・マンソンは劇中にも登場しており、デイモン・ヘリマンが演じている。今回到着したのは、未公開シーン「チャーリーの訪問」の一部。ポランスキー邸の前の住人である音楽プロデューサーのテリー・メルチャーを訪ねるが、引っ越したことをポランスキーに告げられるチャーリー。ここまでは、本編で描かれている。その後、近所に住む同じく音楽プロデューサーの友人を訪ね、テリーがどこに引っ越したのかを聞き出そうとするも、引越し先を突き止めらず、チャーリーは車に戻る。だが、ここでリック(レオナルド・ディカプリオ)に頼まれて、テレビのアンテナを修理するブラッド・ピット扮するクリフに気づき、彼に向かって意味不明な言葉を発する場面が映し出されている。デイモンの名演で異様なオーラを放つチャーリー。しかし、「何だ、ありゃ」とクリフは全く相手にせず、オールド・チャタヌーガのビールを飲み干す…というところで終了。特典映像では、ポランスキー邸を訪ねてから去るところまで収録されている。なお、Blu-ray&DVDには今回の映像を含め全7種の未公開シーンが収録。そのうちの1本は、今回の映像でクリフが飲んでいるチャタヌーガビールのCMも収録されている。ほかにも、タランティーノ監督が本作への思いを語っている「監督からハリウッドへのラブレター」、ファションや車、ハリウッドの再現などを紹介するメイキング映像など、約1時間もの特典映像が収められている。(cinemacafe.net)■関連作品:ワンス・アポン・ア・タイム・イン・ハリウッド 2019年8月30日より全国にて公開予定
2020年01月07日脚本家組合(WGA)が、ノミネーションを発表した。長編映画の脚本部門の候補は、『1917 命をかけた伝令』『ナイブズ・アウト/名探偵と刃の館の秘密』『マリッジ・ストーリー』『パラサイト 半地下の家族』『Booksmart』。長編映画の脚色部門の候補は、『ジョーカー』『ジョジョ・ラビット』『アイリッシュマン』『ストーリー・オブ・マイライフ/わたしの若草物語』『A Beautiful Day in the Neighborhood』。WGAは、賞の資格に特有のルールを設けていることから、オスカーの候補と必ずしも一致しないことが多い。今年も、クエンティン・タランティーノの『ワンス・アポン・ア・タイム・イン・ハリウッド』とペドロ・アルモドバルの『Pain and Glory』が対象外となっている。授賞式は2月1日。文=猿渡由紀『ジョーカー』全国公開中
2020年01月07日米国時間5日夜、第77回ゴールデングローブ賞授賞式が行われ、コメディ・ミュージカル部門の作品賞にクエンティン・タランティーノ監督(56)の『ワンス・アポン・ア・タイム・イン・ハリウッド』が選ばれた。また、同作でブラッド・ピット(56)が助演男優賞を獲得。受賞スピーチでは、初共演を果たしたレオナルド・ディカプリオ(45)に謝意を述べる一幕があった。「最高のパートナー、レオナルド・ディカプリオに感謝しないといけないな。『レヴェナント: 蘇えりし者』の頃から、毎年彼の共演者が賞を獲って彼に深く感謝するのを見てきた。理由はわかる。彼は大スターで、紳士だ。お前がいなかったら俺もここにいなかったよ。ありがとう」会場は万雷の拍手を送り、中継カメラも照れるディカプリオの表情をしっかりと捉え、ここでスピーチは終わりかと誰もが思った瞬間、ピットは言葉を続けた。「あと、俺ならあのイカダを分け合ってたけどね」『タイタニック』(1997)の終盤、ローズは一人ドアの切れ端の上に乗ることで生き延び、ジャック一人が凍死したが、このドアに二人とも乗れたのではないかという説がある。ピットは晴れの舞台でこれを持ち出し、笑いを誘ったのだ。会場は一瞬呆気にとられたように静まりかえったが、意味がわかるや爆笑の渦に包まれた。
2020年01月06日5日(現地時間)、第77回ゴールデン・グローブ賞授賞式が「ザ・ビバリー・ヒルトン」で行われた。コメディアンのリッキー・ジャーヴェイスが司会、ピアース・ブロスナンの息子のディラン&パリス兄弟がアンバサダーを務めた。ノミネーションが発表された時点では、映画の部に関してはノア・バームバック監督の『マリッジ・ストーリー』、マーティン・スコセッシ監督の『アイリッシュマン』のNetflix作品が強さを見せつけていたが、受賞となったのはローラ・ダーン(『マリッジ・ストーリー』)の助演女優賞のみ。『アイリッシュマン』は無冠という意外な結果となった。【第77回ゴールデン・グローブ賞受賞リスト】映画の部ドラマ部門■作品賞『1917 命をかけた伝令』■主演女優賞レネー・ゼルウィガー『ジュディ 虹の彼方に』■主演男優賞ホアキン・フェニックス『ジョーカー』ミュージカル/コメディ部門■作品賞『ワンス・アポン・ア・タイム・イン・ハリウッド』■主演女優賞オークワフィナ『フェアウェル』■主演男優賞タロン・エジャトン『ロケットマン』※以下、部門共通■助演女優賞ローラ・ダーン『マリッジ・ストーリー』■助演男優賞ブラッド・ピット『ワンス・アポン・ア・タイム・イン・ハリウッド』■監督賞サム・メンデス『1917 命をかけた伝令』■脚本賞『ワンス・アポン・ア・タイム・イン・ハリウッド』クエンティン・タランティーノ■歌曲賞「I’m Gonna Love Me Again」(『ロケットマン』)■作曲賞『ジョーカー』■アニメーション映画賞『Missing Link』(原題)■外国語映画賞『パラサイト 半地下の家族』ポン・ジュノ監督テレビの部ドラマ部門■作品賞「サクセッション」■主演女優賞オリヴィア・コールマン「ザ・クラウン」■主演男優賞ブライアン・コックス「サクセッション」ミュージカル/コメディ部門■作品賞「Fleabag フリーバッグ」■主演女優賞フィービー・ウォーラー=ブリッジ「Fleabag フリーバッグ」■主演男優賞ラミー・ユセフ「Ramy」(原題)リミテッドシリーズ/テレビ映画部門■作品賞「チェルノブイリ」■主演女優賞ミシェル・ウィリアムズ「Fosse/Verdon」(原題)■主演男優賞ラッセル・クロウ「The Loudest Voice」(原題)※以下、部門共通■助演女優賞パトリシア・アークエット「The Act」(原題)■助演男優賞ステラン・スカルスガルド「チェルノブイリ」上記のほか、トム・ハンクスが映画界の功労を称えるセシル・B・デミル賞、エレン・デジェネレスがテレビ界の功労賞にあたるキャロル・バーネット賞を受賞した。(Hiromi Kaku)■関連作品:ワンス・アポン・ア・タイム・イン・ハリウッド 2019年8月30日より全国にて公開予定ロケットマン 2019年8月23日より全国にて公開©2018 Paramount Pictures. All rights reserved.ジョーカー 2019年10月4日より全国にて公開© 2019 Warner Bros. Ent. All Rights Reserved” “TM & © DC Comics”フェアウェル 2020年春より全国にて公開© 2019 BIG BEACH, LLC. ALL RIGHTS RESERVED.【Netflix映画】アイリッシュマン 2019年11月27日よりNetflixにて全世界同時配信開始パラサイト 半地下の家族 2020年1月10日よりTOHOシネマズ日比谷ほか全国にて公開© 2019 CJ ENM CORPORATION, BARUNSON E&A ALL RIGHTS RESERVED1917 命をかけた伝令 2020年2月14日より全国にて公開©2019 Universal Pictures and Storyteller Distribution Co., LLC. All Rights Reserved.ジュディ 虹の彼方に 2020年3月6日より全国にて公開© Pathé Productions Limited and British Broadcasting Corporation 2019
2020年01月06日ゴールデン・グローブのノミネーションが発表になった。最多ノミネーションを受けたのは、ノア・バームバックの『マリッジ・ストーリー』で、4部門。作品部門(ドラマ)の候補は、今作のほかに、『ジョーカー』『1917 命をかけた伝令』『アイリッシュマン』『2人のローマ教王』。作品部門(ミュージカルまたはコメディ)の候補は、『ワンス・アポン・ア・タイム・イン・ハリウッド』『ロケットマン』『ルディ・レイ・ムーア』『ジョジョ・ラビット』『ナイヴズ・アウト/名探偵と刃の館の秘密』。監督部門は、サム・メンデス(『1917 命をかけた伝令』)、ポン・ジュノ(『パラサイト 半地下の家族』)、クエンティン・タランティーノ(『ワンス・アポン・ア・タイム・イン・ハリウッド』)、マーティン・スコセッシ(『アイリッシュマン』)、トッド・フィリップス(『ジョーカー』)。主演男優部門(ドラマ)は、クリスチャン・ベール(『フォードVSフェラーリ』)、アントニオ・バンデラス(『Pain and Glory』)、ジョナサン・プライス(『2人のローマ教王』)、アダム・ドライバー(『マリッジ・ストーリー』)、ホアキン・フェニックス(『ジョーカー』)。そして主演女優部門(ドラマ)は、レネー・ゼルウィガー(『ジュディ 虹の彼方に』)、スカーレット・ヨハンソン(『マリッジ・ストーリー』)、シャーリーズ・セロン(『スキャンダル』)、シアーシャ・ローナン(『Little Women』)、シンシア・エリヴォ(『Harriet』)。主演男優部門(ミュージカルまたはコメディ)は、タロン・エガートン(『ロケットマン』)、エディ・マーフィ(『ルディ・レイ・ムーア』)、レオナルド・ディカプリオ(『ワンス・アポン・ア・タイム・イン・ハリウッド』)、ダニエル・クレイグ(『ナイヴズ・アウト/名探偵と刃の館の秘密』)、ローマン・グリフィン・デイヴィス(『ジョジョ・ラビット』)。さらに主演女優部門(ミュージカルまたはコメディ)は、オークワフィナ(『The Farewell』)、アナ・デ・アルマス(『ナイヴズ・アウト/名探偵と刃の館の秘密』)、エマ・トンプソン(『Late Night』)、ケイト・ブランシェット(『Where’d You Go, Bernadette?』)、ビーニー・フェルドスタイン(『Booksmart』)だった。受賞発表は1月5日。文=猿渡由紀Netflix映画『マリッジ・ストーリー』配信中
2019年12月10日