歌手のクミコが10日に自身のアメブロを更新。“特別の存在”だと思っていた人物の訃報に心境を吐露した。この日、クミコは「世界に誇れる日本人というと、今はまあ大谷さんが出てきそうだが」と切り出し「やはり、小澤征爾さんは特別の存在だった」と6日に心不全のため亡くなった世界的指揮者の小澤征爾さんについて言及。小澤さんについて「私は二度、見たことがある」と述べ「お会いしたのではなく、街角で『見た』ことがある」と補足した。続けて「その一が都心の交差点」と明かし「なんだか得をした気持ちになった」と回想。「そのニが、地下鉄。当時いつも乗っていた、自宅近くの地下鉄ホームに立つと、機嫌の良い会話が聞こえ」「そちらを見ると、なんとそこに小澤征爾がいた」と振り返り「世界の小澤征爾がなんでここに。あまりのことに呆然。おそらく、周りの人もそうなんだろう」と当時の心境をつづった。また「小澤さんはなんてことなく、白いシャツの上下で、連れの女性と話している」「教え子かなにかだろう若い女性と、小澤さんは熱い喋り方のまま、やってきた電車に乗り込んだ」と当時の小澤さんの様子を明かし「小澤さんにとって世界はいつも『そこ』なんだなあと思った」とコメント。「世界は広いけど、どこでも世界」「小澤さんは、きっとこうしてなんの仕切りもないまま生きてこられたのだろう」と推測した。最後に「自由も愛も、仕切りなんかないよ、世界に仕切りなんかないよ。そんなのあったりまえだよ。ニンゲンのことだもの」と述べつつ「また一人、ニンゲンを愛した自由人の音楽家がいなくなってしまった」とコメント。「とびきりチャーミングな小澤征爾さんに、合掌」と追悼し「なんだかさみしいなあ」と心境を吐露した。
2024年02月12日フジテレビ系夏の新木曜劇場では、比嘉愛未主演、渡邊圭祐共演の「推しの王子様」を放送することが決定。制作には「知ってるワイフ」のスタッフが再集結し、運命でなければ絶対に交わることのなかった2人の前代未聞の恋の行方と、本物の幸せを見つけていく姿をオリジナルストーリーで紡いでいく。乙女ゲームを手がけるベンチャー企業「ペガサス・インク」代表取締役社長である泉美。異例の大ヒットを記録した「ラブ・マイ・ペガサス」は、外見から内面まですべてが泉美にとって理想の推しであるケント様と恋に落ちるゲームで、泉美は一躍、新進気鋭の経営者としてもてはやされることに。しかし、プライベートではここ何年も恋愛をしておらず、もっぱらケント様に夢中。ある晩、日頃の疲れからつい酒を飲み過ぎてしまった泉美が帰り道を歩いていると、突然、ケント様にソックリの男が空から降ってくる。男は、借金取りから逃げるため歩道橋から飛び降りたようだ。しかし、その男・五十嵐航は、理想通りなのは容姿だけ。無作法で無教養で無気力で、なんとこれまで一度も人を好きになったことも無い、無い無い尽くしの残念すぎる王子様。大失望する泉美だったが、ひょんなことから「私があなたを理想の男性に育てる!」と、航の人生を変えることを決意する――。本作は、比嘉さん演じる主人公・日高泉美が、渡邊さん演じる五十嵐航を理想の男性に育てるため奮闘する“逆マイ・フェア・レディ”な日々を、まばゆいほどの胸キュンとともに描いていくロマンティック・コメディ。大ヒット作「コード・ブルー~ドクターヘリ緊急救命~」以来、13年ぶりの木曜劇場となる中、フジテレビ系連続ドラマ初主演となる比嘉さんは「とにかく、皆さんの日常を明るく照らす作品になるよう最後まで全力で努めてまいります!応援して頂けると幸いです」と意気込む。現在放送中の「恋はDeepに」では、綾野剛演じる倫太郎の弟役を演じいま話題の渡邊さんは、今回初のフジテレビ系ドラマ出演であり、主人公の相手役を務めるのも初めて。「夢や希望もなく、その日をぼんやりと生きることしか考えていない空っぽな航が、泉美との出会いを通し、人として成長していく様を丁寧に演じていきたいです」と言い、「このような大役に恥じないよう、精いっぱい考えて悩んで、スタッフの皆様、キャストの皆様からお力をお借りして、航という人間を見ている方にも推していただけるよう、努力して本物の幸せを見つけたいと思います」とコメント。そして、今回2人は初共演。「これまで比嘉さんの数々の作品を拝見させて頂いておりました。ご一緒させていただくことを楽しみに、とにかく自分のできることに集中して、全力でぶつからせて頂きたいと思います」と語っている。脚本は、「マルモのおきて」「ワカコ酒」の阿相クミコと演劇コントユニット「大人のカフェ」の伊達さんがタッグを組む。なお、当初、日高泉美役は深田恭子が演じる予定だったが、病気療養のため降板となった。新木曜劇場「推しの王子様」は7月、毎週木曜日22時~フジテレビにて放送予定。(cinemacafe.net)
2021年05月29日クリエイティブディレクターとして活躍する久保公美子のコレクション出品イベント「スーベニアズ デュ パリス・ジャポニスム バイ クミコ クボ(Souvenirs de Paris・Japonisme by Kumiko Kubo)」が、2019年12月4日(水)より、東京・パスザバトン丸の内にて開催される。久保公美子は、パリのアトリエでケンゾー(KENZO)のデザイナー・高田賢三に師事し、帰国後ケンゾー インターナショナル トウキョウ(KENZO INTERNATIONAL TOKYO)を設立。その後、フリーランスのスタイリストとして活動し、現在はデザイナー、コーディネーター、ディレクターとしてマルチに活躍している人物だ。今回はそんな久保公美子がパリで集めたアンティークやヴィンテージ品を中心に、それと対比する形で日本のヴィンテージアイテムも併せて出品。出品物は、財布やイヤリング、香水瓶といったアクセサリーをはじめ、茶碗、グラスなど様々なものが並ぶ。パリのアトリエに居た頃は、高級メゾンのブティックやアンティークマーケットで常に美しいものを探し求めていたと語る久保。そんな彼女が蒐集した貴重なコレクションを是非会場でチェックしてみて。【詳細】スーベニアズ デュ パリス・ジャポニスム バイ クミコ クボ開催期間:2019年12月4日(水)~開催時間:月~土 11:00~21:00、日祝 11:00~20:00会場:パスザバトン丸の内住所:東京都千代田区丸の内2-6-1 丸の内ブリックスクエア内【問い合わせ先】パスザバトン丸の内TEL:03-6269-9555
2019年12月02日シャンソン歌手のクミコが歌う『妻が願った最期の「七日間」』が話題を呼んでいる。新聞の投稿欄に掲載された「七日間」という一遍の詩から生まれた楽曲で、詩の作者は2018年1月にがんで他界した宮本容子さん。「もしも神様が元気な7日間をくれたら」という容子さんの願いが込められている。そこには、ごく普通の日常がいかに豊かで、尊いものであるかという思いも描かれており、容子さん亡きあと、夫の英司さんが投書したことで多くの共感を呼び、書籍化もされた。そんな中、クミコの元へ英司さんより「歌ってほしい」との手紙が届いた。そして数々のヒットを生み出したプロデューサー酒井政利の手により、純愛をテーマにした歌になってリリースされた。「クミコ」チケット情報「朝日新聞の投書をリアルタイムで読んでいて、世の中には映画のようなご夫婦がいらっしゃるのだなと感動していたんです。そして昨年12月に英司さんからご本とお手紙が届いて、やっぱりご縁があるのかなあと思いました」とクミコ。「七日間」を歌うことは、必然の出会いような気持ちでもあったという。「人が生きるということと、死ぬということは表裏一体。最期を考えるということは、今をどう生きるかということでもあるので、そういう歌を託されるには私自身、ちょうどいい年代に入っているのかなと思います。何か、歌の方から寄り添ってくれたような感じです」。「七日間」から伝わる英司さんと容子さんの「純愛」。「おふたりの往復書簡のようにご本を読んでいると、70代というご年齢にもかかわらず純度が高いことにびっくりして、うらやましいなと思いました。何十年も一緒にいると、大変なこともいろいろあったと思いますが、そういう中でもきちんと鮮度を保っていられたのは、お互いを名前で呼んでいることも大きかったと思います。人間として、男と女として、見つめ合い続けたからこそでは」。人の心を大きく揺さぶる楽曲だけに、歌う時は気持ちを入れ込み過ぎないようにしていると話す。「おふたりの宝石のようなお話を、泥にまみれたような世の中にそのまま出したいと思いました。歌い手が入れ込み過ぎると、しらけてしまうこともあるので、シャンソンもそうですが、どの歌も愛の歌はなるべく客観性を持った方が届きやすいのかなと思います」。9月23日(月・祝)には、作詞家・岩谷時子の楽曲をメインに歌うコンサートも控えている。「女性の作詞家の中で、一番好きな方です。岩谷さんの歌の世界もぜひお楽しみください」。取材・文:岩本和子
2019年09月13日予期せぬ別れを迎え、愛する人に伝えられなかった思いをつづった一編の詩から誕生した『最後だとわかっていたなら』を今年3月にリリースしたシャンソン歌手のクミコ。包み込むような優しさの中に凛とした芯の強さも感じるクミコの歌声が、聴く者を魅了する。クミコチケット情報「2017年の秋ごろ、歌ってみませんかというお話がありました。詞だけを読むととても重く、どういう声で歌えば伝わるだろうかと試行錯誤しました。でも、歌うたびに響きが変わって。歌い方に正解はありませんから、日々、変わっていくものなのかなと思います」と楽曲との距離感を語るクミコ。一方で、今だからこそ出会ったと深い縁も感じている。そのことを如実に表しているのが、年老いた男女とひとりの女性を描いたアニメーションで展開する同曲のミュージックビデオだ。この女性はクミコをモデルにしているという。クミコは今、90歳を超えた両親の介助も担っている。「歌うたびに自分が戒められている感じがしました。疲れているとイライラしてしまって、つい両親に対する言葉もきつくなって。そんな自分が嫌にもなって。そんな時に口ずさむと気持ちがすっと鎮まるのです。この歌はお守りのような存在ですね。私の実生活と切り離せないものになっているので、まさしく自分のドキュメンタリーのような歌だなと思っています」。同じような思いを抱えた人や境遇の人が大勢いる。「応援歌という言い方はおかしいかもしれませんが、少しでも慰めになれば」。9月1日(土)には大阪でコンサートを開く。一部は越路吹雪も歌ったシャンソンの名曲を、二部は『最後だとわかっていたなら』や『わが麗しき恋物語』をはじめとするクミコのオリジナルソングを披露する。「シャンソンはメロディもわかりやすく、歌詞も物語性があります。歌の中には大体、落語に出てきそうな、どうしようもない人たちが登場します(笑)。このコンサートでは、見終わった後に“人間って愛しいな”と思ってもらえたら」。公演は、9月1日(土)大阪・梅田芸術劇場シアター・ドラマシティにて。チケットは発売中。取材・文:岩本和子
2018年08月17日ニューアルバム『天空のバンドネオン~タンゴでスタジオジブリ~』を9月27日(水)にリリースする、バンドネオン奏者の小松亮太。アルバム発のツアー『小松亮太コンサート~天空のバンドネオン~』の開催を10・11月に控える中、ジブリの映画音楽をタンゴというジャンルで紐解いた小松が、アルバムやコンサートの聴きどころを語った。【チケット情報はこちら】小松は2015年12月、東京・三鷹の森ジブリ美術館で行われたサプライズライブに登場。「天空の城ラピュタ」などジブリ作品の楽曲を自らアレンジし、披露した。当日はタンゴの本場・アルゼンチンをはじめ、台湾、中国、フランスなどから訪れた観客の反応を目の当たりに。ジブリの存在が世界各国に浸透していることを実感すると、「海外の人たちに向けて、日本人が描いたメロディーをタンゴにして聴いてもらう。新しいファンが開拓できるのでは」と考え、アルバム制作のきっかけとなった出来事であると紹介する。さらに、小松はタンゴをよく知らない日本人にもその魅力をアピールできると分析。「ジブリ音楽をジャズやポップス、クラシックでカバーしたアルバムは過去に出ていますが、タンゴでのカバーは世界初。もともと予備知識のある音楽をタンゴで聴いてもらうことで、良さに気づいてもらえたら」と期待を寄せた。イチ押しの楽曲を尋ねると、迷いながらも『さんぽ』(となりのトトロ)を挙げた小松。マーチのリズムがタンゴになるって? という問いかけには、実際の演奏で応えてくれた。傍らに置いてあったバンドネオンを奏でると、おなじみのメロディーの中にそこはかとない哀愁が。演奏に対して感謝の気持ちを伝えたところ、「うまくアレンジできるかな? って思いながら書き始めたけど、意外にハマって」とはにかんでみせる。今回のコンサートには、ボーカルとして本アルバムの制作に参加した坂本美雨と宮沢和史が登場。ラジオ共演を通じて話し声に魅力を感じたという坂本とは『風の谷のナウシカ』を、昔から親交のある宮沢とは『時には昔の話を』(紅の豚)を披露する。『さよならの夏』(コクリコ坂から)で共演したクミコはコンサートへの参加が叶わなかったが、小松は「インスピレーションで依頼して、打ち合わせもなくレコーディング。2~3回歌ってもらっただけなのに完璧で、圧倒されました!」とその歌声を称賛した。『小松亮太コンサート~天空のバンドネオン~』は、10月に新潟・愛知・大阪を周ったあと、11月20日(月)に東京・東京文化会館 小ホールで行われる。チケット発売中。取材・文:岡山朋代
2017年09月15日