2015-2016年シーズンより108年の歴史をもつウィーンの名門、トーンキュンストラー管弦楽団の音楽監督に就任した佐渡裕。昨年秋には就任コンサートを成功させ、現地の聴衆を涌かせた。トーンキュンストラーとの縁は、いわば向こうからの「ひと目惚れ」。2013年に客演指揮者として招かれ、団員のアンケートで大部分のメンバーから「また来てほしい」というリクエストがあり、たった一度の共演で次期音楽監督の白羽の矢が当たった。トーンキュンストラー管弦楽団 来日ツアー情報「客演のときは3日間練習があって、2曲とも複雑な曲だったんですが、オーケストラの反応がすごく早いなというのが第一印象でした。こちらが注文するとすぐに音が変わる。そして練習の雰囲気がとても健康的なんです。ですから、また客演に呼ばれたら来ようと正直なところ思っていました(笑)」この楽団が拠点とするウィーン楽友協会の大ホール(黄金のホール)で指揮することは、若き佐渡裕の夢でもあった。「1988年にウィーンに渡り、生まれて初めて海外生活をしたわけですが、当時は指揮をする場もなく、バーンスタインのアシスタントとして毎日リハーサルを見学していました。いい思い出もありますが、辛い悶々とした思いもあった。当時はウィーンという街を斜めから見ていたところもあったと思います」「因縁の街」ウィーンに戻ってくるまでに多くの時間を要したが、佐渡の直球勝負の音楽家人生がたどり着いた約束の地がここだった。「108年の歴史があるオーケストラが日本人の指揮者を選んだことにどう応えるのか、というのが最初の最大のミッションですよね。就任に決まってから2年間あったので、任期の3年間の筋の通ったストーリーを考えなくてはと思い、ウィーンで活躍した作曲家のレパートリーを大事にしていくことを僕の方針として決めました」5月の凱旋公演はハイドン、ベートーヴェン、ブラームス、R・シュトラウスというウィーンゆかりの大作曲家の曲が並ぶ。ベートーヴェンの「ピアノ協奏曲第1番」ではアリス=紗良・オットが、「ヴァイオリン協奏曲作品61」では、中国系オーストラリア人のレイ・チェンがゲストで参加。ふたりのソリストの起用には、佐渡の大きな想いが託されているという。「このツアーには僕が伝えたいキーワードがあって、「クロスオーバー」というか、音楽を通して108年の歴史をもった古いオーケストラが文化を越えていく面白さを経験してほしいんです。日本人の血を半分持つアリスと中国系のチェンという現代の若者は、時間を越えてベートーヴェンに真正面から向き合っている。オケがどんどん枠を超えていく面白さを知り、客席の感動と共振していく面白さを楽しんでほしい…それが今回の僕のツアーの一番の目的なんです」情熱的な言葉の奥に、これまでの経験から得た大きな自信を感じさせる。5月の来日ツアーでは、全国で14回の演奏会が行われる予定。取材・文:小田島久恵
2016年03月04日2015-2016年シーズンより108年の歴史をもつウィーンの名門、トーンキュンストラー管弦楽団の音楽監督に就任した佐渡裕。昨年秋には就任コンサートを成功させ、現地の聴衆を涌かせた。トーンキュンストラーとの縁は、いわば向こうからの「ひと目惚れ」。2013年に客演指揮者として招かれ、団員のアンケートで大部分のメンバーから「また来てほしい」というリクエストがあり、たった一度の共演で次期音楽監督の白羽の矢が当たった。トーンキュンストラー管弦楽団 来日ツアー情報「客演のときは3日間練習があって、2曲とも複雑な曲だったんですが、オーケストラの反応がすごく早いなというのが第一印象でした。こちらが注文するとすぐに音が変わる。そして練習の雰囲気がとても健康的なんです。ですから、また客演に呼ばれたら来ようと正直なところ思っていました(笑)」この楽団が拠点とするウィーン楽友協会の大ホール(黄金のホール)で指揮することは、若き佐渡裕の夢でもあった。「1988年にウィーンに渡り、生まれて初めて海外生活をしたわけですが、当時は指揮をする場もなく、バーンスタインのアシスタントとして毎日リハーサルを見学していました。いい思い出もありますが、辛い悶々とした思いもあった。当時はウィーンという街を斜めから見ていたところもあったと思います」「因縁の街」ウィーンに戻ってくるまでに多くの時間を要したが、佐渡の直球勝負の音楽家人生がたどり着いた約束の地がここだった。「108年の歴史があるオーケストラが日本人の指揮者を選んだことにどう応えるのか、というのが最初の最大のミッションですよね。就任に決まってから2年間あったので、任期の3年間の筋の通ったストーリーを考えなくてはと思い、ウィーンで活躍した作曲家のレパートリーを大事にしていくことを僕の方針として決めました」5月の凱旋公演はハイドン、ベートーヴェン、ブラームス、R・シュトラウスというウィーンゆかりの大作曲家の曲が並ぶ。ベートーヴェンの「ピアノ協奏曲第1番」ではアリス=紗良・オットが、「ヴァイオリン協奏曲作品61」では、中国系オーストラリア人のレイ・チェンがゲストで参加。ふたりのソリストの起用には、佐渡の大きな想いが託されているという。「このツアーには僕が伝えたいキーワードがあって、「クロスオーバー」というか、音楽を通して108年の歴史をもった古いオーケストラが文化を越えていく面白さを経験してほしいんです。日本人の血を半分持つアリスと中国系のチェンという現代の若者は、時間を越えてベートーヴェンに真正面から向き合っている。オケがどんどん枠を超えていく面白さを知り、客席の感動と共振していく面白さを楽しんでほしい…それが今回の僕のツアーの一番の目的なんです」情熱的な言葉の奥に、これまでの経験から得た大きな自信を感じさせる。5月の来日ツアーでは、全国で14回の演奏会が行われる予定。取材・文:小田島久恵
2016年03月04日3月31日(木)に開催される「渡辺俊幸PRESENTS“THE SYMPHONICSOUL”」。さだまさしや平原綾香、映画『平成モスラシリーズ』『宇宙兄弟』、ドラマ『大地の子』など、誰しも一度は聞いたことのある曲を作ってきた作曲・編曲家の渡辺俊幸が全面プロデュースする本公演。オーケストラに「ディズニー・オン・クラシック」などで知られる“オーケストラ・ジャパン”、そしてスペシャルゲストにゴスペラーズとGILLEを迎える。渡辺俊幸PRESENTS“THE SYMPHONICSOUL” チケット情報本公演は、渡辺の“クラシックに興味のない方にもオーケストラサウンドの魅力を知ってもらいたい”というテーマから生まれたもの。オーケストラの演奏とゴスペラーズやGILLEという組み合わせは意外だが、「ゴスペラーズはオーケストラが必要ないところで勝負していくアーティストだけれども、例えば海外ではそれがゴージャスな形でアレンジされるようなケースもあって。そういう海外の本格的なアーティストのレベルを日本で実現するにはうってつけのアーティスト」と語る。GILLEが挑戦する『夢やぶれて』(『レ・ミゼラブル』より)は、「楽曲はすべて今回のために僕がアレンジしています。自分で言うのもなんですが『夢やぶれて』のいろんなオーケストラのアレンジも聞きましたが、どれよりもいい(笑)。大げさじゃなく、最高峰のものがきたという楽しみを持ちながら聴きに来てほしいなと思います」と太鼓判を押す。渡辺が本公演で体験してほしいこと、それは「オーケストラの演奏を“生で”聴く」ということだ。「40年ほど前にボストンで生まれて初めて生でフルオーケストラの演奏を聴いたんです。それでものすごく感動したんですね。こんな素晴らしいものをなんで今まで聴いていなかったのか、と。レコードでは聞いていたけど、生で聴くのは格別で。でもクラシックは敷居が高いので、なかなかチャンスがない。そのチャンスを作ることは自分の役目なんじゃないかって思ったんですよ。そうすることで自分と同じ体験をする人が増えるのではないかと。だから、(本公演は)ラスベガスのショーを観に来るような気持ちで来てもらいたいんです」楽曲も聴きやすいものを用意している。「映画『平成モスラ』から組曲『平成モスラ』という楽曲も今回まとめあげました。当時、映画のために書いた楽曲をオーケストラでよりゴージャスに」クラシックの殿堂・サントリーホールという場所にもこだわった。「歌とピアノにはPAを通しますが、あとはスピーカーを通してないオーケストラの音が聞こえてきます。こんなにきれいな音なんだねって意識してもらうとうれしいです」「渡辺俊幸PRESENTS“THE SYMPHONICSOUL”」は3月31日(木)、東京・サントリーホールにて。取材・文:中川實穗
2016年03月04日3月31日(木)に開催される「渡辺俊幸PRESENTS“THE SYMPHONICSOUL”」。さだまさしや平原綾香、映画『平成モスラシリーズ』『宇宙兄弟』、ドラマ『大地の子』など、誰しも一度は聞いたことのある曲を作ってきた作曲・編曲家の渡辺俊幸が全面プロデュースする本公演。オーケストラに「ディズニー・オン・クラシック」などで知られる“オーケストラ・ジャパン”、そしてスペシャルゲストにゴスペラーズとGILLEを迎える。渡辺俊幸PRESENTS“THE SYMPHONICSOUL” チケット情報本公演は、渡辺の“クラシックに興味のない方にもオーケストラサウンドの魅力を知ってもらいたい”というテーマから生まれたもの。オーケストラの演奏とゴスペラーズやGILLEという組み合わせは意外だが、「ゴスペラーズはオーケストラが必要ないところで勝負していくアーティストだけれども、例えば海外ではそれがゴージャスな形でアレンジされるようなケースもあって。そういう海外の本格的なアーティストのレベルを日本で実現するにはうってつけのアーティスト」と語る。GILLEが挑戦する『夢やぶれて』(『レ・ミゼラブル』より)は、「楽曲はすべて今回のために僕がアレンジしています。自分で言うのもなんですが『夢やぶれて』のいろんなオーケストラのアレンジも聞きましたが、どれよりもいい(笑)。大げさじゃなく、最高峰のものがきたという楽しみを持ちながら聴きに来てほしいなと思います」と太鼓判を押す。渡辺が本公演で体験してほしいこと、それは「オーケストラの演奏を“生で”聴く」ということだ。「40年ほど前にボストンで生まれて初めて生でフルオーケストラの演奏を聴いたんです。それでものすごく感動したんですね。こんな素晴らしいものをなんで今まで聴いていなかったのか、と。レコードでは聞いていたけど、生で聴くのは格別で。でもクラシックは敷居が高いので、なかなかチャンスがない。そのチャンスを作ることは自分の役目なんじゃないかって思ったんですよ。そうすることで自分と同じ体験をする人が増えるのではないかと。だから、(本公演は)ラスベガスのショーを観に来るような気持ちで来てもらいたいんです」楽曲も聴きやすいものを用意している。「映画『平成モスラ』から組曲『平成モスラ』という楽曲も今回まとめあげました。当時、映画のために書いた楽曲をオーケストラでよりゴージャスに」クラシックの殿堂・サントリーホールという場所にもこだわった。「歌とピアノにはPAを通しますが、あとはスピーカーを通してないオーケストラの音が聞こえてきます。こんなにきれいな音なんだねって意識してもらうとうれしいです」「渡辺俊幸PRESENTS“THE SYMPHONICSOUL”」は3月31日(木)、東京・サントリーホールにて。取材・文:中川實穗
2016年03月04日話題の新国立劇場《イェヌーファ》(ヤナーチェク作曲)が2月28日、初日の幕を開けた。コアなオペラ・ファンならずとも、これは観ないと後悔する舞台だ。新国立劇場オペラ「イェヌーファ」チケット情報演出はドイツの歌劇場を中心に辣腕をふるうクリストフ・ロイ。幕が上がると、舞台中央に箱状の真っ白な部屋。演出サイドはこれを「テラリウム」と表現している。生物飼育の観察のごとくに人間模様を覗くという意図だろう。全幕がこの切り取られた空間の中で展開する。シンプルながら観る側の集中力を高める装置で、舞台両端での演技を多用する演出プランにも、目と耳が自然に対応する(ちなみにこの部屋。左右の壁が可動式なのだけれど、とてもゆっくりじわじわ動くので、歌や芝居に集中していると気づかないうちに間口が倍ぐらいに拡がっていて、だまし絵のような摩訶不思議。その操作の巧みさにも注目だ)。無人のこの部屋に最初に登場するのは、あとでイェヌーファの赤ん坊を殺してしまう継母のコステルニチカ。警官らしき女性に連れられているので、ここは取調室なのか。これは台本にはない黙劇で、物語全体が彼女の回想という仕掛け。原作のタイトルが『彼女の養女』であるように、物語の実質的な中心人物はイェヌーファと、このコステルニチカなのだ。そのふたり、イェヌーファ役のミヒャエラ・カウネとコステルニチカ役のジェニファー・ラーモアが圧巻。特に第2幕で、それぞれの長いモノローグを軸に嬰児殺しが進行していく場面の迫真の歌唱にはぞくぞくした。イェヌーファの相手役ラツァを歌ったヴィル・ハルトマンも、鋭利な輝きと説得力を兼ね備えたテノール。そして70歳超のベテラン、ハンナ・シュヴァルツがイェヌーファの祖母役で、脇役ながらものすごい存在感を示していて驚く。なんといっても音楽が圧倒的に印象的だ。音楽ありきで歌をひけらかすようなアリアを連ねるタイプのオペラではなく、音楽はあくまでドラマに寄り添った存在。でもそれなのに実に雄弁で、この2時間を超えるオペラの主役はやはり音楽なのだ。特にオーケストラ(チェコ出身のトマーシュ・ハヌス指揮/東京交響楽団)。けっしてカラフルなオーケストレーションではないのだけれど、伴奏という枠を超えて物語の内実に迫る。もし芝居の筋を追うのに集中するあまりにピットの音を聴き流してしまったら、もったいない。公演は3月11日(金)まで。東京・初台の新国立劇場 オペラパレスで。取材・文:宮本明
2016年02月29日話題の新国立劇場《イェヌーファ》(ヤナーチェク作曲)が2月28日、初日の幕を開けた。コアなオペラ・ファンならずとも、これは観ないと後悔する舞台だ。新国立劇場オペラ「イェヌーファ」チケット情報演出はドイツの歌劇場を中心に辣腕をふるうクリストフ・ロイ。幕が上がると、舞台中央に箱状の真っ白な部屋。演出サイドはこれを「テラリウム」と表現している。生物飼育の観察のごとくに人間模様を覗くという意図だろう。全幕がこの切り取られた空間の中で展開する。シンプルながら観る側の集中力を高める装置で、舞台両端での演技を多用する演出プランにも、目と耳が自然に対応する(ちなみにこの部屋。左右の壁が可動式なのだけれど、とてもゆっくりじわじわ動くので、歌や芝居に集中していると気づかないうちに間口が倍ぐらいに拡がっていて、だまし絵のような摩訶不思議。その操作の巧みさにも注目だ)。無人のこの部屋に最初に登場するのは、あとでイェヌーファの赤ん坊を殺してしまう継母のコステルニチカ。警官らしき女性に連れられているので、ここは取調室なのか。これは台本にはない黙劇で、物語全体が彼女の回想という仕掛け。原作のタイトルが『彼女の養女』であるように、物語の実質的な中心人物はイェヌーファと、このコステルニチカなのだ。そのふたり、イェヌーファ役のミヒャエラ・カウネとコステルニチカ役のジェニファー・ラーモアが圧巻。特に第2幕で、それぞれの長いモノローグを軸に嬰児殺しが進行していく場面の迫真の歌唱にはぞくぞくした。イェヌーファの相手役ラツァを歌ったヴィル・ハルトマンも、鋭利な輝きと説得力を兼ね備えたテノール。そして70歳超のベテラン、ハンナ・シュヴァルツがイェヌーファの祖母役で、脇役ながらものすごい存在感を示していて驚く。なんといっても音楽が圧倒的に印象的だ。音楽ありきで歌をひけらかすようなアリアを連ねるタイプのオペラではなく、音楽はあくまでドラマに寄り添った存在。でもそれなのに実に雄弁で、この2時間を超えるオペラの主役はやはり音楽なのだ。特にオーケストラ(チェコ出身のトマーシュ・ハヌス指揮/東京交響楽団)。けっしてカラフルなオーケストレーションではないのだけれど、伴奏という枠を超えて物語の内実に迫る。もし芝居の筋を追うのに集中するあまりにピットの音を聴き流してしまったら、もったいない。公演は3月11日(金)まで。東京・初台の新国立劇場 オペラパレスで。取材・文:宮本明
2016年02月29日和楽器ユニットAUN Jクラシック・オーケストラが4月9日(土)に東京・上野恩賜公園野外ステージでライブ「AUN J クラシック・オーケストラ 桜祭り 2016」を開催する。同公演は昨年初開催され、今回が2度目。【チケット情報はこちら】AUN Jクラシック・オーケストラは「和楽器をかっこよく、わかりやすく」をテーマに、鬼太鼓座出身の井上良平、井上公平による双子ユニット「AUN(あうん)」ほか和楽器界で活躍するメンバーが結成したユニット。これまでに、国内では伊勢神宮や吉野の蔵王堂といった文化遺産、海外ではフランスのモンサンミッシェル、カンボジアのアンコールワットなどの世界遺産で演奏を行うなど、国際的に活躍している。1月23日(土)14時からはBS日テレにて、AUN Jクラシック・オーケストラが出演する特番の再放送「ONE ASIAへの道 2015 ラオス編~和楽器奏者たちが紡いだアジアの絆~」が行われる。チケットの一般発売は3月5日(土)午前10時より。なお、一般発売に先駆けて、チケットぴあでは先行を実施中。受付は1月28日(木)午前11時まで。■AUN J クラシック・オーケストラ 桜祭り 2016日時: 4月9日(土)開場14:00 / 開演15:00※12:00より飲食エリアのみ開場会場:上野恩賜公園野外ステージ(東京都)料金:全席自由前売大人(高校生以上)4,500円/学生(中学生以下)2,000円※未就学児膝上無料、席が必要な場合有料※ドリンク代別・整理番号有■BS日テレ「ONE ASIAへの道 2015 ラオス編~和楽器奏者たちが紡いだアジアの絆~」放送日時:1月23日(土)14:00~15:55
2016年01月22日スターバックス コーヒー ジャパンが12月9日、ポータークラシック(PORTER CLASSIC)、ミントデザインズ(mintdesigns)、リトゥンバイ(written by)、N.ハリウッド(N. HOOLYWOOD)とのコラボレーションアイテムを発売する。ポータークラシックとのコラボレーションでは、バッグ(1万1,000円)、ハンディーステンレスタンブラー(4,600円)、マグカップ(2,300円)の3アイテムを展開。アイテムにはそれぞれ、アロハシャツとフランス映画から得たインスピレーションをもとに描かれたオリジナルイラストが施された。その他の3ブランドとのコラボレーションでは、ハンディーステンレスタンブラー、マグカップの2点を展開。ミントデザインズは、15SSコレクション「VERTIGO」で登場したオリジナル柄を、リトゥンバイは可愛らしい子供サンタクロースのイラストを採用した。N.ハリウッドは、ブランドのミリタリーラインのベーシックデザインでもある軍用のレーション(携帯簡易食料)パッケージからインスピレーションを得てデザインしている。取り扱いは、一部を除く全国のスターバックス店舗、及びスターバックス公式オンラインストア。
2015年11月27日毎春、上野地域で開催され、今年で12回目を迎える国内最大級のクラシック音楽の祭典「東京・春・音楽祭 -東京のオペラの森 2016-」。同音楽祭の会見が11月25日都内で行われ、来年の日伊国交樹立150周年を記念し、イタリアが生んだ世界的指揮者リッカルド・ムーティが来日、彼が編成したイタリアのオーケストラと日本人の若手音楽家による特別編成のオーケストラによる公演の開催などが発表された。【特集】東京・春・音楽祭-東京のオペラの森2016-会見には同音楽祭の実行委員会委員長の鈴木幸一、事務局長の芦田尚子、二木忠男上野観光連盟会長、そしてドメニコ・ジョルジ駐日イタリア大使が出席。日伊国交樹立150周年記念事業に関してはジョルジ大使と芦田氏が概要を説明。1866年8月22日に日本とイタリアの間で条約の締結が行われ、来年で150年を迎えるにあたり“帝王”ムーティを招聘し、同音楽祭のオープニングの3月16日(水)東京文化会館、17日(木)東京芸術劇場で公演を行う。同音楽祭がムーティを招くのはが5回目。今回、ムーティが編成したルイージ・ケルビーニ・ジョヴァニーレ管弦楽団を引き連れ来日し、日本人の若手音楽家45名とオーケストラを編成。イタリアが生んだ作曲家ヴェルディの歌劇『ナブッコ』、『アッティラ』、『マクベス』、『運命の力』、『第1回十字軍のロンバルディア人』、同じくイタリア人ボイトによる『メフェストフェレ』などが演奏される。ちなみに、この特別編成のオーケストラは同音楽祭にとどまらず、イタリアのラヴェンナで行われる「RAVENNA FESTIVAL」にも参加することになるという。この日は、ムーティのビデオメッセージも到着。150周年記念事業への意気込みを語るとともに「1975年にウィーンフィルと共に初来日して以来、たびたび日本を訪れ、愛着を深めてまいりましたが、理解の深い素晴らしい日本の観客の皆様との触れ合いに喜びを感じています」と語った。なお、来年にはムーティ、ヴェルディ、ボイトをかたどった記念切手が発売されることも明らかに。そのほか、同音楽祭では4月7日(木)、10日(日)に今年で7回目を迎えるワーグナーシリーズとしてオペラ「ニーベルングの指輪」第2日『ジークフリート』を上演。名匠マレク・ヤノフスキを指揮に迎え、NHK交響楽団による演奏で青年ジークフリートの物語を紡ぎ出す。同シリーズは来年以降も続けられていく予定。そのほか同音楽祭では、数々の演奏会を開催。上野の地の利を生かして国立科学博物館、東京国立博物館、上野の森美術館、東京都美術館、国立西洋美術館というミュージアムでのコンサートが企画されており、通常の音楽ホールとはひと味違った演奏が楽しめそう。特に東京都美術館、国立西洋美術館では日伊国交樹立150周年記念の「ボッティチェリ展」、「カラヴァッジョ展」とのコラボによる記念コンサートを開催。また、夜の博物館でのナイトミュージアム・コンサート、こどもたちを対象にした「for Kids」なども幅広い層に向けた演奏会を開催。有料、無料を含め約1か月の130もの公演が行われる予定となっている。取材・文:黒豆直樹
2015年11月26日毎春、上野地域で開催され、今年で12回目を迎える国内最大級のクラシック音楽の祭典「東京・春・音楽祭 -東京のオペラの森 2016-」。同音楽祭の会見が11月25日都内で行われ、来年の日伊国交樹立150周年を記念し、イタリアが生んだ世界的指揮者リッカルド・ムーティが来日、彼が編成したイタリアのオーケストラと日本人の若手音楽家による特別編成のオーケストラによる公演の開催などが発表された。【特集】東京・春・音楽祭-東京のオペラの森2016-会見には同音楽祭の実行委員会委員長の鈴木幸一、事務局長の芦田尚子、二木忠男上野観光連盟会長、そしてドメニコ・ジョルジ駐日イタリア大使が出席。日伊国交樹立150周年記念事業に関してはジョルジ大使と芦田氏が概要を説明。1866年8月22日に日本とイタリアの間で条約の締結が行われ、来年で150年を迎えるにあたり“帝王”ムーティを招聘し、同音楽祭のオープニングの3月16日(水)東京文化会館、17日(木)東京芸術劇場で公演を行う。同音楽祭がムーティを招くのはが5回目。今回、ムーティが編成したルイージ・ケルビーニ・ジョヴァニーレ管弦楽団を引き連れ来日し、日本人の若手音楽家45名とオーケストラを編成。イタリアが生んだ作曲家ヴェルディの歌劇『ナブッコ』、『アッティラ』、『マクベス』、『運命の力』、『第1回十字軍のロンバルディア人』、同じくイタリア人ボイトによる『メフェストフェレ』などが演奏される。ちなみに、この特別編成のオーケストラは同音楽祭にとどまらず、イタリアのラヴェンナで行われる「RAVENNA FESTIVAL」にも参加することになるという。この日は、ムーティのビデオメッセージも到着。150周年記念事業への意気込みを語るとともに「1975年にウィーンフィルと共に初来日して以来、たびたび日本を訪れ、愛着を深めてまいりましたが、理解の深い素晴らしい日本の観客の皆様との触れ合いに喜びを感じています」と語った。なお、来年にはムーティ、ヴェルディ、ボイトをかたどった記念切手が発売されることも明らかに。そのほか、同音楽祭では4月7日(木)、10日(日)に今年で7回目を迎えるワーグナーシリーズとしてオペラ「ニーベルングの指輪」第2日『ジークフリート』を上演。名匠マレク・ヤノフスキを指揮に迎え、NHK交響楽団による演奏で青年ジークフリートの物語を紡ぎ出す。同シリーズは来年以降も続けられていく予定。そのほか同音楽祭では、数々の演奏会を開催。上野の地の利を生かして国立科学博物館、東京国立博物館、上野の森美術館、東京都美術館、国立西洋美術館というミュージアムでのコンサートが企画されており、通常の音楽ホールとはひと味違った演奏が楽しめそう。特に東京都美術館、国立西洋美術館では日伊国交樹立150周年記念の「ボッティチェリ展」、「カラヴァッジョ展」とのコラボによる記念コンサートを開催。また、夜の博物館でのナイトミュージアム・コンサート、こどもたちを対象にした「for Kids」なども幅広い層に向けた演奏会を開催。有料、無料を含め約1か月の130もの公演が行われる予定となっている。取材・文:黒豆直樹
2015年11月26日モスフードサービスが11月27日、東京都・千駄ヶ谷にオープンする新業態店舗「MOS CLASSIC(モス クラシック)」。「モスバーガー」の上位ラインに位置づけられたこの店ではどんなバーガーが食べられるのか、ひと足先におじゃましてきた。○肉汁じゅわ~なグルメバーガー!看板メニューは、モスバーガーのテリヤキバーガーをアレンジした「モスクラシックテリヤキバーガー」(1,100円)。ふんわりあたたかいバンズに、肉汁があふれそうなビーフパティ、フレッシュなレタスやトマト、オニオンがサンドされている。ソースは、モスバーガーのテリヤキバーガーよりも甘みが抑えられた大人の味だ。「チリバーガー」(1,100円)も店のイチオシだそう。ビーフパティの上にたっぷりと盛られているのは、キドニービーンズを使ったスパイシーなチリ風ソース。ビーフパティの肉のうまみとソースの舌先にぴりぴりくる辛さ、フレッシュなレタス、トマト、オニオン、さらにバンズのあまみが絶妙にマッチしている。グルメバーガーを食べて、「ビールが飲みたい!」という衝動にかられても大丈夫。この店では「ハートランド生ビール」(550円)や「ハウスワイン 赤 白」(グラス430円)、ワインボトル(2,980円~)、ウイスキー、サングリア、カクテルなどお酒も提供している。これはうれしい。○お酒に合うサイドメニューも充実そのほかにも、「生ハムハラペーニョ」(780円)や「チキンとクレソンのサラダ」(880円)、「モスチキン エスカベッシュ」(780円)などお酒に合いそうなアラカルトやスイーツが20種類ほど用意されている。また、注文を受けた後に「光サイフォン」を使い1杯ずつ提供するこだわりのコーヒーも。「オリジナルブレンドコーヒー」(430円)、「エチオピアモカ」(580円)、「ブラジルサンベント農園」(580円)などがある。○オープンな厨房のグリドルで調理シーンも楽しめるナチュラルで落ち着いた雰囲気の店内で目を引くのは、中央にある大きなグリドル(鉄板)。カウンター席では、目の前でバーガーを調理する様子を見ることができる。パティを焼くときの音と匂いがたまらない。モスバーガーとはひと味違ったグルメバーガーを味わうもよし、お酒を楽しむもよし、コーヒーやスイーツでティータイムを満喫するもよし。大人のモスで、"クラシック"な大人のひとときを過ごしてみてはいかがだろうか。※価格はすべて税込
2015年11月25日モスフードサービスは11月27日、グルメバーガーとお酒が楽しめる新型店舗「MOS CLASSIC(モス クラシック)」を東京都渋谷区千駄ヶ谷にオープンする。MOS CLASSICは、ランチには「グルメバーガー」を、ティータイムにはコーヒーとできたてスイーツ、そしてディナーにはグリドル料理とアルコールなどを提供するフルサービスのハンバーガーレストラン。「モスバーガー」の上位ラインに位置づけた新業態店舗で、普段よりちょっと贅沢にゆったりと自分の時間を過ごしたい男女向けとのこと。今後は千駄ヶ谷店で検証を行いながら六大都市への出店を目指すという。「MOS CLASSIC 千駄ヶ谷店」の店内はナチュラルな素材を使い、ゆったりと座れるソファと落ち着いた照明で、自然な居心地の良さと、上質で心地の良い空間を提供。また、大きなグリドル(鉄板)で調理し、その場で焼く芳ばしい香りと音で"魅せる"厨房に仕上げている。看板商品は、ワンランク上の「モスクラシックテリヤキバーガー」(1,100円)。モスバーガーのテリヤキバーガーをクラシック流にアレンジした。そのほか、キドニービーンズを使ったスパイシーなチリ風ソースが特徴の「チリバーガー」(1,100円)や、濃厚なアボカドのクリーミーな味わいと粗挽きパティの食感がマッチする「アボカドバーガー」(1,150円)、ベーコン、リーフレタス、トマトにオムレツを挟んだ「オムレツのBLTサンド」(1,000円)など、ハンバーガーとサンドウィッチは併せて10種類。アラカルトを18種類ほど、お酒とも合うようにフレンチの要素をとり入れたビストロ料理として用意した。モスバーガーでおなじみの食材をアレンジしたサプライズメニューも。「産直トマトのバーガーサラダ」(780円)、「ポテトフライ/アンチョビソース」(580円)、「モスチキン エスカベッシュ」(780円)、「テリヤキチキン シャンピニオンクリーム」(880円)、「チキンとクレソンのサラダ」(880円)など。ティータイムには、グリドルで焼いた「フレンチトースト キャラメルバナナ」(780円)などのオリジナルスイーツも楽しめる。またこだわりのコーヒーは注文を受けた後、「光サイフォン」を使い1杯ずつ提供。コーヒー豆は「オリジナルブレンドコーヒー」(430円)を含め3、4種類ほど用意。サイフォンの温かい光が、くつろぎのひとときを演出するという。そのほかドリンクは、「ハートランド生ビール」(550円)、「ハードシードル」(550円)、「ハウスワイン 赤 白」(グラス430円)、「グリーンスムージー(バナナ、アボカド、クレソン)」(680円)、「ウインナコーヒー」(530円)などを提供する。営業時間は10時~23時(L.O. 22時)、不定休。店舗面積は約53坪で、座席数は58席(うちテラス4席)、全面禁煙(喫煙ブースあり)。※価格はすべて税込
2015年11月06日エムディーエスは、同社が展開する「モレスキン」ブランドより発売中の「クラシックノートブック」の限定色「限定カラーノートブック ハードカバー」を数量限定で発売した。全国モレスキンアトリエ、モレスキンオンラインストアにて先行発売されており、一般発売は2015年11月18日からとなる。価格はポケットサイズ1,800円、ラージサイズ2,600円(いずれも税別)。「クラシックノートブック」は、「モレスキン」の原点ともいえるノートブック。これまで約2世紀の間、ゴッホやヘミングウェイ、ブルース・チャットウィンなど偉大な芸術家や思想家に愛用されてきており、1997年に復刻して以来、アーティストやクリエイターなど世界中で使われているという。限定色は、性別を問わず使える深みのあるネイビーの「ぺルジャンブルー」と、ぱっと目を引くピンクが混ざったような、かわいらしい色の「ゼラニウムレッド」の2色。いずれも、同ブランドの製品にはない、2015年からの新色となっている。また、ゴムバンドと栞ひも、最終ページに付属した拡張ポケットのマチ部分の色もカバーの色と合わせているということだ。サイズはポケットサイズ(W90mm×H140mm)、ラージサイズ(W130mm×H210mm)の2サイズで、本文用紙は横罫を採用している。
2015年10月07日2016年に開館30周年を迎える“クラシック音楽の殿堂”サントリーホールが、記念公演ラインナップを9月16日に発表した。記念公演は、今年の大晦日のジルヴェスターコンサートより幕開け。2016年を通して世界一流のアーティストが登場する。中でも注目はサントリーホール独自企画の3つのフェスティバル。6月の室内楽の祭典「チェンバーミュージック・ガーデン」、8月の現代音楽の祭典「サマーフェスティバル」、秋の「サントリーホール フェスティバル」が、これまでにない規模と内容で展開される。例年よりも会期を1週間拡大する「チェンバーミュージック・ガーデン」のキーワードは「アジア」。世界で活躍するアジアの音楽家によるシリーズを展開。毎年、実力派カルテットが登場する「ベートーヴェン・サイクル」には、初の日本人グループ、クァルテット・エクセルシオが出演する。1987年から続く「サマーフェスティバル」は、委嘱新作の世界初演や、日本初演をはじめ、音楽の“今”を体験できるプログラム。特別演奏会として、国際作曲委嘱シリーズ第1回作品で、没後20年にあたる武満徹作曲の「2オーケストラのための『ジェモー』」をタン・ドゥン(第17回委嘱作曲家)ほかの指揮で再演する。記念公演の目玉と言える「サントリーホール フェスティバル」には世界のトップアーティストが集結する。5年ぶりの祝祭コンサートは、ウィーン・フィル、指揮にズービン・メータと小澤征爾、ソリストにアンネ=ゾフィー・ムターを迎える、まさに究極のガラ・コンサート。恒例のウィーン・フィルの日本公演は、2016年に80歳を迎えるマエストロ、ズービン・メータが指揮。10月12日の開館記念日にはベートーヴェンの「第九」を演奏する。また、ヴァイオリンの女王アンネ=ゾフィー・ムターが登場する「スペシャルステージ」、サントリーホールのアソシエイト・アーティストである内田光子とマーラー・チェンバー・オーケストラとの共演、英国作曲界の寵児マーク=アンソニー・ターネジへ委嘱した30周年記念作品(指揮は大野和士)など、豪華ラインナップが目白押し。そして11月は、フェスティバルを締めくくる大型企画「ザルツブルク・イースター音楽祭 in JAPAN」。クリスティアン・ティーレマン指揮ドレスデン・シュターツカペレによるワーグナーの楽劇『ラインの黄金』のほか、オーケストラ、室内楽、女優イザベラ・カラヤンの一人芝居など、多彩なラインナップを予定している。その他、共同主催公演として、2月にはダニエル・バレンボイム指揮シュターツカペレ・ベルリン(ブルックナー・ツィクルス)、5月にはサイモン・ラトル指揮ベルリン・フィルハーモニー管弦楽団(ベートーヴェン交響曲ツィクルス)など世界トップクラスのアーティストによる公演が開催される。なお、2017年には、ホールのハード面のさらなる機能向上を目指し、2月から8月にかけて休館、設備の改修工事を実施予定だ。
2015年09月24日ディズニーの名曲を、フルオーケストラの演奏とヴォーカリストの歌声で届ける「ディズニー・オン・クラシック ~まほうの夜の音楽会」が、9月11日に東京・文京シビックホールにて開幕。前日の10日に同会場で公開リハーサルが開催された。【チケット情報はこちら】2002年から毎年開催されている同公演。今年は“I Love You ~きせきの言葉”をテーマとし、第一部では東京ディズニーリゾートやディズニー映画の名曲を、第二部では『美女と野獣』の楽曲を演奏する。指揮をするのはブラッド・ケリー。「ディズニー・オン・クラシック ~まほうの夜の音楽会」の第1回よりタクトをとり、楽曲のアレンジも手掛けるエキスパートだ。そして演奏は、この春新しく設立されたばかりのオーケストラ・THE ORCHESTRA JAPAN(オーケストラ・ジャパン)。国内外より集まったトップクラスの演奏家で構成されている。さらに、7月に台湾とシンガポールで開催されたディズニー・オン・クラシック海外公演「Disney on CLASSIC ~ASIA TOUR 2015」で『リトル・マーメイド』アリエル役を好演したケイラ・ロイをはじめ、ニューヨークのブロードウェイなどで活躍するヴォーカリストたちが台詞や歌で参加。照明、映像、特殊効果も加わり、ディズニーならではのファンタジックなステージを作り上げる。第一部で演奏されるのは、7月にリニューアルしたばかりの夜のパレード「東京ディズニーランド・エレクトリカルパレード・ドリームライツ」で流れる最新バージョンのパレード音楽をはじめ、月刊誌『ディズニーファン』(講談社)が行った「好きなディズニー曲」人気投票により選ばれた曲など、パークや映画の人気曲ばかり。中でも注目は、映画『スター・ウォーズ』の楽曲。歴代の名曲を集めた組曲となっており、オーケストラの生演奏と光の演出に心奪われる。第二部でメインとなるのは名作『美女と野獣』。全20曲の生演奏にヴォーカリストたちの歌と演技を乗せ、今年のテーマでもある“愛”の物語が繰り広げられる。目で耳で作品の世界に引き込まれていく。公開リハーサル後、エクゼクティブ・プロデューサーであるハーモニージャパンの日下部勝徳は、「この企画は、2002年の3公演から始まり、ひとえに関係者の皆様、多くのファンの方々に温かく見守られてこれまで続けてこられました。今年は34都市60公演という過去最高の回数となり、キャパシティは約13万人になりました。今年は“愛”というテーマを掲げています。1公演1公演を誠実に大切に、ピュアな自分に戻って帰れるようなコンサートを実現したいと思っています。ぜひ応援してください」と挨拶した。9月11日(金)から12月26日(土)まで、全国34都市で60公演を開催。クリスマスなどには特別プログラムも用意されている。取材・文:中川實穗
2015年09月14日デルタ航空は米国東部時間9月9日、ボーイング747-400型1号機(登録番号N661US、機体番号6301)がホノルル発アトランタ行きのラストフライトを終え、引退したことを発表した。引退した6301号機は2016年初頭より、アトランタのデルタ航空本社内にある「デルタ航空博物館」に展示される予定となっている。6301号機は、ノースウエスト航空機として1989年に初めて運航された。2008年のデルタ航空との合併後も運航を続け、東京、名古屋、大阪、ホノルル、ソウル、マニラ、アムステルダム、テルアビブなど、多くの長距離路線で活躍していた。引退まで26年間の歴史の中で、地球と月を250往復する距離に相当する6,100万マイル(約9,800万km)を飛んだことになる。「空の女王」として知られるボーイング747型機(通称ジャンボ機)は、世界でもっとも人気のある航空機のひとつ。約45年前に登場した当時、そのうち超音速機に空の主役の座を取って代わられるという評論家の声もあったものの、4つのエンジンを備え、長い航続距離と座席数の多さ、スペースの広さを誇るジャンボは、長きにわたり世界の空で活躍することとなった。その進化型であるB747-400型機は「ハイテクジャンボ」と呼ばれ、グラスコックピット、尾翼燃料タンク、高性能エンジン、新しいインテリアを備え、それまでの通称「クラシックジャンボ」とは一線を画す航空機として愛されてきた。デルタ航空のB747型機チーフ・パイロットを務めるスティーブ・ハンロン機長は、「B747-400はパイロットの間で"くじら"の愛称で呼ばれていました。くじらのように大きな体をしているのに驚くほど操縦しやすく、速い。400人近いお客様を乗せて音速の0.86倍の速さで飛行することができる素晴らしい飛行機です」とコメントしている。現在、デルタ航空では機材の刷新を進めており、運航中のB747-400型機材、計12機を2017年までに全て引退させる予定となっている。2016年初頭には同機の展示を予定しているデルタ航空博物館は、米国ジョージア州アトランタの本社屋に隣接し、6万8,000平方フィートの広さを有する航空博物館。85年以上にわたるデルタ航空の歴史と民間航空産業の発展の軌跡を、航空機やユニフォームなどの展示を通して紹介している。常設展示には、1929年のデルタ航空初の旅客便に使用された航空機に近い型のトラベルエアー6Bセダン機、1982年に従業員が資金を出して会社のために購入したボーイング767型機「スピリット・オブ・デルタ」、デルタ航空便として空を飛び、従業員とボランティアによる修復作業を終えたDC-3型機など、歴史的な5機の航空機が含まれている。また、ボーイング737-200型機のフルモーション・シミュレーターの体験コーナーがあり、操縦体験を楽しむこともできる。詳細はホームページを参照。
2015年09月11日ディズニーの名曲を、一流オーケストラとブロードウェイなどで活躍する歌手たちのライブ演奏で届ける「ディズニー・オン・クラシック~まほうの夜の音楽会」。2002年から続くこのコンサートが、今年も9月から12月に開催される。「ディズニー・オン・クラシック~まほうの夜の音楽会」チケット情報「今年はニューヨークからの新しいキャストと、4月に創設結成されたオーケストラ・ジャパンという新しいオーケストラで、新演出の『美女と野獣』を中心にお届けします。今まで以上に動きがあり、照明なども深みが増し、ストーリーを一層ヴィヴィッドに伝える演出になりますよ。歌手達の演技はもちろん、スクリーンに映し出される映像も楽しんでいただけるでしょう」と教えてくれたのは、初回から編曲と指揮を務める、「ディズニー・オン・クラシック」のエキスパート、ブラッド・ケリーだ。そして、そのケリーが「若くて、才能とプロ意識がある素晴らしい歌手。今年の『春の音楽祭』で初めて共演したけれど、キャストもオケも劇場も初めて尽くしの中、素晴らしいパフォーマンスをしたんです」と絶大な信頼を寄せるのが、『美女と野獣』のベル役をつとめるケイラ・ロイ。「『美女と野獣』のベル役で歌うことができるなんて光栄です。私が初めて行ったコンサートは、映画の主題歌を歌っていたセリーヌ・ディオンのコンサートだったの。だから何度も何度も聴きました。今回、夢がかなった気持ちです」と晴れやかな笑顔を見せた。もちろんコンサートでは、『美女と野獣』のほかにも様々なディズニーの名曲が楽しめる。今回はご存知、映画『スター・ウォーズ』の音楽も組曲で登場。「今年、ディズニーが『スター・ウォーズ』の新作を封切るというタイミングもありますし、何より、よく知られている素晴らしい音楽なので、ぜひこのオーケストラで聴いていただきたいと考えました。楽しんでいただけること間違いなしですよ!」とケリーはうけあう。ディズニー映画は全国の映画館で楽しめるほか、DVDなどで各家庭のお茶の間で見ることができるけれど、ディズニー・オン・クラシックは34都市60公演と、映画に負けないほどの多くの公演で各地を巡ってくれる。「やはり、我々のコンサートの最大の特徴は生演奏であること。映画には映画のパワーがあるけれど、ライブでは生身のパフォーマーが生身のお客様に対して演じ、至近距離で 楽しんでいただけるのです」(ケリー)「日本の色々な方や食と出会い、多様な文化を学びながらコンサートができることを楽しみにしています」(ロイ)9月11日(金)東京・文京シビックホール 大ホールを皮切りに、全国を巡演。取材・文:高橋彩子
2015年07月08日ドーバー ストリート マーケット ギンザ(DOVER STREET MARKET GINZA)で見つけたクラシックなスタイルは、まるで映画のワンシーンのようなロマンティックな旅への憧れを抱かせる。1984年に米・ボストンで創業され、2011年に復活した老舗ブランド、マーク クロス(MARK CROSS)のアイコンバッグ「GRACE BOX」は、削ぎ落とされたスクエアのフォルムとクラシカルで伝統的なデザインが人気。「GRACE BOX」はアルフレッド・ヒッチコックの名作映画『裏窓(1954年 原題:Rear Window)』中で、グレース・ケリーが使ったマーク クロスのover night case(一泊旅行用のバッグ)にインスパイアされて、新しく製作されたモデルだ。劇中に登場したボックスタイプのover night caseは、モダンで上品なミニサイズに。今シーズンの「GRACE BOX」からチョイスしたのは、赤×黒×白の洗練されたコンビネーションのオールレザー(H9×W19×D14cm 33万2,000円)と、ラタン(籐)×レザー(H11×W22×D17cm 24万6,000円)。レザーはイタリア製高級サフィアーノレザーを使用しており滑らかな手触り。ラタンの部分はハンドメイドで編まれている。他、ドイツ発の帽子ブランド「シャ(SCHA)」スローハット(3万2,000円)と、スウェーデン発セレクトショップ 「トレビアン(Tres Bien)」のアイウェアブランド「サン バディーズ(SUN BUDDIES)」のサングラス(2万1,000円)、完全ハンドメイド生産のファブリックブランド「カディー&コー(KHADI & CO)」のストール(290x90cm 2万4,000円)は全てドーバー ストリート マーケット ギンザで取り扱い中。<問い合わせ先>ドーバー ストリート マーケット ギンザTEL:03-6228-5080
2015年06月20日Evernoteは11日、イタリアのステーショナリーブランド「モレスキン」と共同開発した製品として、「クラシックノートブック by Moleskine」の新色2種(グリーン、グレー)、および「ビジネスノートブック by Moleskine」の新サイズ(XLサイズ)を発売した。同社の直営サイト「Evernote Market」にて販売される。価格はクラシックノートブックが各3,348円、ビジネスノートブックが4,990円。「クラシックノートブック by Moleskine」は、モレスキンのロングセラー商品である横罫または方眼のシンプルなノートブックをベースにしたもの。専用アプリのドキュメントカメラを使用することで、手書きメモを簡単にデジタル化できるのが特徴となっており、手書き文字の検索や、他のユーザーとメモを共有することも可能。Evernoteプレミアム会員の3カ月無料クーポンコードも同梱される。今回すでに販売されているブラックに加えて、Evernoteをイメージしたというグリーンとグレーの2色が発売され、3色展開となった。「ビジネスノートブック by Moleskine」は、ページの共有範囲が選べるビジネスパーソン向けのノートブック。1ページが2つのセクションに分かれており、ドキュメントカメラで撮影してページ全体を共有するのはもちろん、ページ上部のみを他のユーザーと共有し、下部を自分用として記録することもできる。今回XLサイズが発売されたことで、Lサイズとの2サイズ展開となった。なお、本製品にもEvernoteプレミアム会員の3カ月無料クーポンコードが同梱される。製品詳細は「Evernote Market」まで。
2015年06月11日BS放送「Dlife」にて、『ライオン・キング』や『アナと雪の女王』の音楽をオーケストラの演奏で堪能できる「ディズニー・オン・クラシック~まほうの夜の音楽会」が、6月7日(日)に放送されることが決定した。話題のドラマシリーズや、映画、情報バラエティ、ディズニーアニメーション、ティーン向けドラマなどといった海外番組を放送するBSテレビ局「Dlife」。6月の放送では、「ワンダフル ワールド オブ ディズニー ディズニーの名作アニメーション特集」と題し、『バンビ』『ブラザー・ベア』『おしゃれキャット』などの名作アニメに加え、オーケストラによるディズニー音楽が堪能できる「ディズニー・オン・クラシック ~まほうの夜の音楽会」が放送される。「ディズニー・オン・クラシック ~まほうの夜の音楽会」は、ディズニー音楽のエキスパート、ブラッド・ケリーの指揮のもと、東京フィルハーモニー交響楽団“ネバーランド・オーケストラ”と、ブロードウェイでも活躍するボーカリストたちのコラボレーションが実現したコンサートが堪能できる。さらに番組では、スペシャルゲストとしてMay J.が登場!『アナと雪の女王』の主題歌「レット・イット・ゴー~ありのままで~」が披露されるとのこと。「ディズニー・オン・クラシック ~まほうの夜の音楽会」は、Dlifeにて6月7日(日)18:05~20:10放送。(text:cinemacafe.net)
2015年05月27日サッポロビールは6月30日、『サッポロ クラシック「北海道新幹線缶」』および「サッポロ クラシック北海道新幹線缶ギフトセット」を北海道限定で発売する。『サッポロ クラシック「北海道新幹線缶」』は、北海道新幹線H5系車両をモチーフとしたデザイン缶の生ビール(350ml)。「サッポロ クラシック北海道新幹線缶ギフトセット」は、同商品10本と「サッポロ クラシック」の500ml缶2本を詰め合わせたセット商品となる。パッケージには、「新しい夢に、乾杯! 北海道新幹線H5系<はやぶさ<<はやて<2015年度末開業(予定)」の文字と、「新函館北斗」「木古内」「奥津軽いまべつ」「新青森」の各駅イラストに「イランカラプテキャンペーン」のロゴマークがデザインされている。なお、両商品とも価格はオープンで、予約受注方式での販売となる。
2015年04月20日オリエント時計は4月11日、クラシックスタイルの機械式腕時計「オリエントスター エレガントクラシック」を発売した。3アイテムをラインナップし、税別価格は70,000円または74,000円。同時に「オリエントスター エレガントクラシック プレステージショップ限定モデル」も発売し、こちらは税別74,000円。オリエントスターは、オリエント時計の創業当時(1951年)に輝ける星をイメージに開発された機械式時計で、60年以上の歴史を持つ。今回のオリエントスター エレガントクラシックは、「オリエントスター クラシック」シリーズに属する。新モデルは「違いの分かる大人」がターゲット。現代版クラシックをデザインテーマとし、さりげないこだわりで細部までディテールを作り込んだという。文字板にはクラシカルな時分針を採用し、光沢感かつしっとり仕上げの専用型打ちダイヤルに、ローマン・インデックスを配置している。ラインナップと税別価格は、文字板がウォームホワイトでケースがステンレススチール+ゴールド色メッキの「WZ0321EL」が74,000円、文字板がネイビーでケースがステンレススチールの「WZ03321EL」が70,000円、文字板がウォームホワイトでケースがステンレススチールの「WZ0341EL」が70,000円。そのほか共通の仕様は、風防が両球面サファイアガラス(無反射コーティング)、ケース裏がクリスタルガラスのシースルーバック、サイズが縦46.0×横38.7×厚さ12.9mm、バンドがカーフ(ワニ型押し)および美錠(中留)。防水性能が5気圧、耐磁性能が耐磁1種、最大巻き上げ時の駆動時間が40時間以上。○オリエントスター エレガントクラシック プレステージショップ限定モデルまた、オリエントスターに注力している取り扱い店舗「オリエントスタープレステージショップ」の限定モデルも4月11日に発売した。税別価格は74,000円。ケースデザインに丸みを帯びた猫足形状を採用し、緩やかな球面ガラスと組み合わせることで、上品なイメージに仕上げた。ケースカラーを落ち着いたピンクゴールドとすることで、クラシックな印象を引き立たせている。文字板にはピンクゴールドと相性の良いシルバーを採用しつつ、視認性が高い青針を組み合わせた。現代版クラシックウオッチとして、本物を志向する大人の男性にぴったりのモデルとしている。
2015年04月13日インターメスティックはこのほど、曲がるメガネ「Zoff SMART(ゾフ・スマート)」シリーズから「Zoff SMART CLASSIC(ゾフ・スマート・クラシック)」の販売を、全国のZoff店舗およびオンラインストアにて開始した。Zoff SMARTシリーズは、2011年10月に誕生した曲がるメガネ。耐熱性や強度と剛性、幅広い耐薬品性を備えた素材「スーパーエンジニアリング・プラスチック」を用い、軽さに加え壊れにくさを実現させた。2013年12月には「Zoff SMART NEO-METAL(ゾフ・スマート・ネオメタル)」(1万2,000円/税別)、2014年10月には「Zoff SMART Skinny(ゾフ・スマート・スキニー)」(9,000円/税別)を発売している。今回発売するのは、天地を広くとったフロントに彫金風の装飾を施したテンプル(つる)を合わせたクラシックメガネ。これまでの2倍以上の生産工程を費やし、クラシックフレームの細部や立体感を表現した。表面には本物の金属膜の蒸着加工をし、プラスチックながらもメタルの質感を出した。見た目は金属でも、ぐにゃりと曲がるのでフィットしやすい。軽量も、通常のプラスチック製のメガネで多く使用される素材・アセテートによる類似デザインのクラシック商品と比較すると、約20%軽くなっている。テンプルとヨロイには、高精細レーザーで彫刻やエッチングを施した。フレームは、スクエア型の「HUBBLE(ハブル)」、ボストン型の「GEMINI(ジェミニ)」、サーモント型の「VOYAGER(ボイジャー)」、ウェリントン型の「MAGELLAN(マゼラン)」があり、全12通りの種類がある。価格は標準レンズ代を含めて1万2,000円(税別)。
2015年02月18日韓国のミュージカル俳優チョン・ドンソクが、2月22日(日)に東京・トッパンホールにて、日本では初となるクラシック・ボーカル・コンサート「チョン・ドンソク The Greatest Vocalist」(韓流ぴあ主催)を行うことになった。『ノートルダム・ド・パリ』『モーツアルト!』『エリザベート』などの大型ミュージカルで知られるチョン・ドンソクは、韓国ミュージカル界を代表する俳優のひとりで、爆発的な声量と幅広い表現力で高い評価を得ている。日本でも、韓国ミュージカル『ウェルテルの恋~若きウェルテルの悩み~』(2013年)や単独コンサートを行い、その実力と甘いマスクで人気を集める。チョン・ドンソクは、韓国芸術総合学校の声楽科出身で、歌劇にも精通、以前の来日公演で『魔王』を披露したそう。今回の公演では、彼のルーツが垣間見えるだけでなく、過去の出演ミュージカル・ナンバーをクラシック・アレンジで歌唱する予定。マイク無しの生声で爆発的な歌唱力を堪能できそうだ。また、ゲストとして、2月月11日に日本で単独コンサート()を行うミュージカル俳優のキム・ジュンヒョンも出演する。圧倒的な声量を持つふたりのコラボレーションも大きな見所だ。チケットは、1月17 日(土)午前10時より発売される。なお、チケットぴあでは、一般発売に先駆け、先行抽選「プレリザーブ」()を1月13日(火)午前11時まで受付中。
2015年01月11日ある程度年を重ねてくると、仕事や人間関係にも慣れてきて、発想が定型通りになったり…と、自分でも気がつかないうちに形式化した人生に流されてしまっているかもしれません。司令塔である脳内がサビつけば、心身のエイジングも早く進んでしまうでしょう。そこで、脱マンネリ!するために発想を転換し、新しい風を呼び込んでみませんか?今回は、清新で理知的な刺激が、細胞を生き生きと若々しい方向へシフトしてくれる音源を3枚ご紹介しましょう。ストラヴィンスキー「ピアノ作品集」の一癖二癖にドキッストラヴィンスキーって「春の祭典」とか「火の鳥」とか、大胆で仰々しいダンス音楽を作った人でしょ? などという印象をお持ちかもしれません。しかし、年代によって次々と作風を変えたことでもストラヴィンスキーは有名でした。原始的で力強い「春の祭典」と違って、「プルチネラ」というバレエ音楽はバロックか古典派のような瀟洒(しょうしゃ)な優美さがあります。また、このピアノ曲集の中の「ピアノ・ソナタ 嬰ヘ短調」は、彼が22歳の時の作品ですが、最初にこれを聴いて作曲者を当てられる人は、多分少ないでしょう。同じくロシアのラフマニノフかチャイコフスキーの作品だ、といわれたら信じてしまうかも。それだけ変幻自在に書ける天才なのです。とはいえ、決して過激に聴こえず、むしろ聴きやすいのにそれだけではない遊び心があちこちに仕組まれていて、聴くうちに脳ミソがシャッフルされてくるから不思議です。バルトーク「弦楽四重奏曲」が、脳の新たな場所を揺さぶる1881年、ハンガリーに生まれ、後期ロマン派や印象主義の影響を受けながら、民俗的な野性味を織り込んで独特の世界を構築したバルトーク。6曲から成る「弦楽四重奏曲」は、ベートーヴェンの16曲と並び称される名作です。この「弦楽四重奏曲」は、1908年から30年余をかけて作曲されたました。民俗舞曲を思わせる情熱的な1番から、ナチスの暴虐を逃れてアメリカに亡命する直前に、ヨーロッパへの“惜別の音楽”として作曲され、4楽章すべてに「メスト(悲しげに)」と指示がある6番まで、感情の深淵に至る様があまりにも深く描かれています。アルバン・ベルク四重奏団による珠玉の演奏も圧巻で、脳ミソの今まで使われていなかった部分が、メリメリと動き始めるのがわかるでしょう。近藤譲 作品集「表面・奥行き・色彩」が、新たな扉を開く快感2012年、アメリカの芸術・文学アカデミーの外国人名誉会員に、日本人作曲家で武満徹に続いて2人目に選ばれた、国際的に活躍する現代音楽作曲家・近藤譲をご存じですか?同年に発表され、タイトル曲を含む7曲が収められたこのCDは、聴き慣れない音楽かもしれませんが、ストラヴィンスキー、バルトークと聴いていただくのがおすすめです。感情や物語だけに支配されない美しさで、自分でも知らなかった心の領域に降りていけると思います。国内最高の現代音楽演奏集団アンサンブル・ノマドの演奏が見事で、身体感覚として新たな扉が開くのを感じるはず。近藤譲は現代音楽についてこう語っています。「現代音楽は、今まで聴いたことがない音楽を聴くおもしろさもあるけれど、それ以上に、それを聴いたことで過去の音楽が違って聴こえるおもしろさがある。実はこういうふうに聴くことができたんだ、と気づけることこそ、とても新鮮!」これって人生にも当てはまるような気がします。そんな素敵な音楽に、出会ってみませんか?・ ストラヴィンスキー「ピアノ曲集」 ・ バルトーク「弦楽四重奏曲」 ・ 近藤譲 作品集「表面・奥行き・色彩」
2015年01月02日バイエル薬品はこのほど、10月31日まで投票を受け付けていた"頭痛に効く(頭痛から癒やしてくれる)"クラシック曲を選ぶ「頭痛に効く・聴く名曲クラシックグランプリ」の結果を明らかにした同グランプリは、解熱鎮痛剤「バイエルアスピリン」webキャンペーンの一環として実施していたもの。アスピリンブランドサイト内のキャンペーンページにあげられた音楽家10人の名曲クラシックの中から、「頭痛から癒やしてくれる(効きそうな)」曲はどれか、オンラインで投票を募集していた。全国47都道府県から、9,802票が集まり、一番多くの支持を集めたのはショパンの「ノクターン第2番変ホ長調Op.9-2」(1,718票)だった。投票コメントからは「優しい流れるような旋律は、痛みを和らげ、気持ちを穏やかにしてくれそう」「曲に引き込まれ、そのまま眠ってしまいそう。目覚めると頭痛が治っているイメージ」といった声が寄せられた。2位はバッハの「G線上のアリア - 管弦楽組曲第3番ニ長調」(1,600票)。「さわやかな森の中を歩いているような感じで頭痛が治りそう」などのコメントが寄せられた。3位は、ベートーヴェンの「ピアノソナタ第8番ハ短調Op.13『悲愴』第2楽章」(1,217票)。「切ないようで優しいメロディーに癒される」といったコメントのほか「ベートーヴェンの表情と曲がいかにも頭痛持ちという感じ」という意見もあった。4位はドビュッシーの「《ベルガマスク組曲》より3.月の光」、5位はモーツァルトの「アイネ・クライネ・ナハトムジーク ト長調K.525 第2楽章」、6位には日本人の瀧廉太郎「組曲《四季》から第1曲「花」」がランクインしている。詳細なランキングはバイエル薬品の特設サイト「頭痛に効く・聴く名曲クラシックグランプリ」で公開している。同サイトではランキングの発表のほか、実際に曲を聴くこともできる。
2014年12月10日日本マクドナルドは10月29日、新サイドメニュー「クラシックフライ クアトロチーズ」(税込370円)を全国の「マクドナルド」店舗(一部店舗を除く)にて期間限定で発売する。同商品は、「マックフライドポテト」に、「ゴルゴンゾーラ」「ゴーダ」「チェダー」「モッツァレラ」の4種のチーズをブレンドした濃厚な「クアトロチーズソース」をかけて食べる。ほくほくのポテトとクリーミーでコクのあるチーズソースが絶妙に絡み合い、新たな味わいに仕上がっているという。販売期間は2015年1月上旬までを予定し、販売時間は10時半から閉店時間まで(24時間営業店舗では翌午前4時59分まで)。なお各サンドイッチのバリューセット(Mサイズ)に100円の追加料金で、通常の「マックフライポテト」から変更ができる。
2014年10月21日ディズニーの名曲をオーケストラ演奏と歌で送る“ディズニー・オン・クラシック ~まほうの夜の音楽会”が、9月26日に東京・東急シアターオーブで開幕。その前日の25日に公開ゲネプロが同会場にて開催され、その全貌が公開された。同公演は、2002年に日本で誕生したクラシックコンサート。12年目となる今年も、タクトを執るのは第1回より変わらずブラッド・ケリー。演奏は東京フィルハーモニー交響楽団による“ネバーランド・オーケストラ”が務める。8名のボーカリストたちは、ブロードウェイミュージカル『マンマ・ミーア!』でソフィ役を務めたキャリー・アンダーソンを始め、いずれもアメリカで活躍する実力派・演技派が揃った。コンサートは2部構成。第1部は、東京ディズニーランド(R)の新ナイトエンターテイメントの『ワンス・アポン・ア・タイム』でスタート。夜のシンデレラ城に映し出されるプロジェクションマッピングの実際の映像とともにダイナミックな演奏を披露した。そして第1部最大の見どころが、社会現象的大ヒットを記録した『アナと雪の女王』。オーケストラによる生演奏でアナ雪の楽曲を披露するのは、本公演が世界で初めて。『レット・イット・ゴー』をはじめとする劇中ナンバーをストーリーにそって次々と披露し、観る者を魅了した。第2部のテーマは、ディズニーアニメの名作『ライオン・キング』。同作の劇中に登場する『サークル・オブ・ライフ』や『ハクナ・マタタ』などお馴染みのナンバーが、オーケストラの大迫力演奏と、ボーカリストたちによる歌と演技で披露された。主人公シンバの誕生から成長、敵役スカーとの戦いまで、アニメのシーンとともに臨場感たっぷりに表現され、ミュージカルを一本観終わったような感動と満足感が広がった。この日行なわれたゲネプロは、ツアーの幕開けを飾る「プルミエ(初日)・コンサート」形式で行なわれた。このようにディズニー・オン・クラシックでは大規模なオーケストラ編成による「スペシャル・コンサート」や、プログラムの一部を記念日にあわせて変更する「クリスマス・スペシャル」など、日程や場所によって曲目や演出の異なる公演が楽しめる。また、ステージ上にあるディズニーキャラクターを見つけるのも魅力のひとつだ。“ディズニー・オン・クラシック ~まほうの夜の音楽会”は、12月23日(火・祝)大阪・フェスティバルホール公演まで、31都市で全52公演行なわれる。チケットは公演によって発売中。取材・文:門 宏
2014年09月30日バイエル薬品はこのほど、解熱鎮痛剤「バイエルアスピリン」webキャンペーンの一環として、"頭痛に効く(頭痛から癒やしてくれる)"クラシック曲を選ぶ「頭痛に効く・聴く名曲クラシックグランプリ」の受付を開始した。投票は10月31日まで受け付けている。同キャンペーンは、アスピリンブランドサイト内のキャンペーンページに挙げられたベートーヴェン、バッハ、チャイコフスキーなど音楽家10人の名曲クラシックの中から、「頭痛から癒やしてくれる(効きそうな)」曲をオンラインで投票するというもの。曲はベートーヴェンの「ピアノソナタ第8番ハ短調Op.13『悲愴』第2楽章」、バッハの「G線上のアリア - 管弦楽組曲第3番ニ長調」、ドビュッシーの「《ベルガマスク組曲》より3.月の光」、チャイコフスキーの「弦楽セレナーデハ長調Op.48 第1楽章」など。サイト内の再生ボタンをクリックすると、画面上で曲が視聴できる。応募した人の中から抽選で20名にQUOカード3,000円分、115名にアスピリンソフトケース、サッカーボールストレスリリーサー、アスピリンピルケースの3点をプレゼントする。応募は10月31日の23時59分送信分まで受付。応募は1人1回限定。結果発表は11月下旬を予定している。写真と本文は関係ありません
2014年09月30日ロシア出身の世界的ピアニスト、エフゲニー・キーシンが2年ぶりに来日。4月13日の大阪公演よりスタートした全国5都市6公演のツアーの合間を縫い、同18日に都内で記者懇親会を行った。「エフゲニー・キーシン」の公演情報1972年モスクワ生まれのキーシンは、弱冠10歳でモーツァルトのピアノ協奏曲 K.466を弾いてデビューし、11歳で初リサイタルを開くなど、幼い頃から神童ぶりを発揮。1986年には、18歳にして当時の音楽界の頂点に君臨していた帝王カラヤン率いるベルリン・フィルと共演。同年に日本ツアーを行うなど、コンクール入賞歴はほとんど無いが、早くから世界的ピアニストとして活動を続けている。40歳のバースデーを祝した2012年の来日公演から2年ぶりとなる今回の来日ツアーでは、シューベルトのピアノ・ソナタ第17番とスクリャービンの「幻想ソナタ」「12の練習曲」を取り上げる。「特に(母国ロシアの作曲家である)スクリャービンは、子どもの頃から親しみがあって、心の中に生きている重要な作曲家です。ロシア国外では決して有名でありませんが、今回のツアーで取り上げて、『(スクリャービンを)初めて聴いて、とても感動した』という声もたくさん頂け、嬉しく思っています。10年ほど前のツアーでメトネル(ロシアの作曲家)の作品を取り上げたときも、同じように良い反応を頂いたことは今でも鮮明に憶えていますよ。自分の演奏を通じ、ロシアの文化や芸術への理解を深めてもらえることに、大きな意義を感じています」とプログラムに込めた思いを語った。40代ながら演奏活動のキャリアは約30年。文学や詩を愛する読書家であり、発言の至るところにインテリジェンスが溢れ出るキーシンは、すでに巨匠然とした風格も十分。キャリアを積んだ演奏家が指揮活動に挑戦することはしばしばだが、彼の場合はあくまでもピアノ1本に拘りがあるようだ。「僕が200歳くらいまで生きられるなら(指揮者への転向を)考えるかもしれません(笑)」とユーモアを交えつつ、「ピアノ曲には無限といえるほどのレパートリーがあります。出来る限りもっと多くの作品を弾いてみたいのです」というシンプルながら決意にも似た言葉は、絶えることのない探究心に溢れている。2015年には、ニューヨークのカーネギーホール125周年記念コンサートへの出演も予定。カーネギーホールにデビューしたのが100周年のときだったという縁もあり、多彩なプロジェクトを現在計画中とのこと。キーシンの今後の活動もますます目が離せない。■エフゲニー・キーシン ピアノ・リサイタル4月13日(日) ザ・シンフォニーホール4月17日(木) 横浜みなとみらいホール 大ホール4月22日(火) 武蔵野市民文化会館大ホール4月26日(土) アクロス福岡 福岡シンフォニーホール5月1日(木) サントリーホール 大ホール5月4日(日) サントリーホール 大ホール
2014年04月23日