スイーツライターのchicoさんがおすすめスイーツを紹介する「お菓子な宝物」。今回は帝国ホテル『パティスリー ガルガンチュワ』の「クレモンティーヌ」ほかです。憧れの名ホテル「帝国ホテル」からビッグニュース!グルメショップ『ガルガンチュワ』が移転・リニューアルオープンし、ブルーベリーパイなどの伝統メニューはそのままにパティスリーのお菓子もガラリと変わった。全て杉本雄東京料理長が監修し、各調理部門のシェフと一緒に新しい世界を紡ぎあげる。「旬の食材をどうすれば一番美味しくなるか。そこから考えます」。その思いはみかんそのものみたいな「クレモンティーヌ」の姿に溢れ出ている。パリッとチョコの殻にナイフを入れると、ムースの中から大ぶりのみかんがゴロゴロ。生とコンフィ(砂糖漬け)が混ざっているけど、このコンフィがやたら瑞々しい。「みかんを生かして砂糖は最小限に。皮ごと低温で煮る、冷ますを繰り返してからシロップに漬けると、ジューシーなまま味も染み込むんです」。素材を生かしきるのは、雲みたいにふわふわな「メレンゲ“ニュアージ”」でも。こちらの主役は丸ごとのいちじく。ポートワインと柑橘類で一晩マリネしたら、コンフィにして急速冷凍に。するとフレッシュ感を残しつつ煮込んだような深味が出る。メレンゲといちじくの間にペッパーを効かせたムースを潜ませ、甘さをすっと和ませるのも料理人的。料理とお菓子の枠を超えたクラシックホテルの攻めたお菓子が、この先のスタンダードを切り開いていく!右奥から時計回りに、愛媛のみかん「媛美月」のジューシー感を閉じ込めた「クレモンティーヌ」¥1,800。みかんはその時期に一番美味しいものを使う。メレンゲでふんわりといちじくを包んだ「メレンゲ“ニュアージ”」¥1,600。フランスの伝統菓子を食べやすくアップデート、ピスタチオ尽くしの「サントノレ」¥1,600。トップのピスタチオの殻の正体はチョコレート!パティスリー ガルガンチュワ東京都千代田区内幸町1‐1‐1帝国ホテルプラザ 東京 1FTEL:03・3539・808610:00~19:00無休『ガルガンチュワ』は他、デリ、ベーカリーなどの『エピスリー ガルガンチュワ』、焼き菓子、オリジナル冷凍食品の『カドー ガルガンチュワ』の3エリアにわたる。ケーキや使う食材は季節ごとに替わります。チコスイーツライター。大人気のガイド本『東京の本当においしいスイーツ探し』(ギャップ・ジャパン)シリーズ監修。※『anan』2022年1月19日号より。写真・清水奈緒スタイリスト・野崎未菜美取材、文・chico(by anan編集部)
2022年01月12日代表作《パリ市庁舎前のキス》で世界的に有名となった写真家ロベール・ドアノー。ありふれた日常から愛すべき瞬間を切り取ってきた彼は「イメージの釣り人」と呼ばれ、没後25年以上が経った今も人々を魅了し続けている。「写真家ドアノー/音楽/パリ」は、パリを舞台に多くの傑作を生み出したドアノーの作品の中でも、音楽シーンを題材に構成した初の試み。1930年代から’90年代にかけて撮影された、日本初公開作品を含む約200点の作品群はまさに必見だ。展覧会は、彼の孫で映画監督でもあるクレモンティーヌ・ドルディルの監修により、8章で展開される。第1章では“街角”がテーマに。ある時、下町のビストロや酒場でシャンソンを歌ったり演奏したりする流しの女性に出会い、すっかり魅了されたドアノー。数日間、店から店へと移動し、彼女に密着・撮影した。彼が生活の雑踏へ足を踏み入れたことで残された音楽家の写真からは、その楽しげな音色が聞こえてきそう。また、夜のパリ左岸でワルツを踊るカップルや、バレエ『カルメン』の衣装合わせの様子から窺えるのは、彼が音楽にまつわる様々な場所に足を運んでいたということ。そうして出会い、多大な影響を受けてきたアーティストたちの、素の魅力溢れるポートレートにも注目したい。海外旅行もままならない、そんな今だからこそ、ドアノーの写真を通してパリの街角へ旅に出かけてみるのはいかが。Who’s Robert Doisneau?ルノーのカメラマンを経てフリーに。1994年に亡くなるまで、ファッションはもちろん、若い世代のジャケット撮影なども積極的に手がけた。ロベール・ドアノー《パリ祭のラストワルツ》パリ 1949年7月14日 ゼラチン・シルバー・プリント ©Atelier Robert Doisneau/Contactロベール・ドアノー《流しのピエレット・ドリオン》パリ 1953年2月 ゼラチン・シルバー・プリント ©Atelier Robert Doisneau/Contactロベール・ドアノー《ロベール・ドアノーのセルフポートレート》ヴィルジュイフ 1949年 ゼラチン・シルバー・プリント ©Atelier Robert Doisneau/Contact「写真家ドアノー/音楽/パリ」Bunkamura ザ・ミュージアム東京都渋谷区道玄坂2-24-12月5日(金)~3月31日(水)10時~18時(金・土曜~21時予定、変更の場合あり。入館は閉館30分前まで)会期中無休一般1500円ほかTEL:050・5541・8600(ハローダイヤル)※『anan』2021年2月3日号より。(by anan編集部)
2021年02月02日サマーフレグランスのパイオニア「ISSEY MIYAKE PARFUMS」より、新しい2つの香り「シェード オブ コーラム」を2020年5月27日より、全国一斉取扱いを開始します。1995年以来、毎年さまざまなゲストアーティストを迎え、夏を彩る新作を展開してきたサマーフレグランスのパイオニア、ISSEY MIYAKE PARFUMS。2020年夏の「シェード オブ コーラム」はインドへの特別な旅から生まれた2種類の香りです。今回初めてタッグを組んだのは、調香師マリー・サラマーニュ、そしてパリを拠点とするデザイナーデュオTwice Studioのファニー・ル・ブラとクレモンティーヌ・ベリーの3人。彼女たちは、南インド・タミル州の州都チェンナイを訪れ、何世代にもわたり母から娘へと受け継がれてきた魅惑的な芸術「KOLAM(コーラム)」や、スパイスマーケットで出逢った色や香りをインスピレーションに、「ロードゥイッセイ」と「ロードゥ イッセイ プールオム」というふたつのアイコニックな香りを再解釈した新しいサマーフレグランスを誕生させました。アーティストたちの匠の技を祝福する旅から生まれた「シェード オブ コーラム」は、2020年5月27日に全国一斉発売です。LʼEAU DʼISSEY SHADE OF KOLAMロードゥ イッセイ シェード オブ コーラム オードトワレ100mL 税込 9,570円(本体8,700円)香調:フローラル ウッディ ソーラーLʼEAU DʼISSEY POUR HOMME SHADE OF KOLAMロードゥ イッセイ プールオム シェード オブ コーラム オードトワレ125mL 税込8,470円(本体7,700円)香調:ウッディ スパイシー グリーンISSEY MIYAKE 直営店/ 取り扱い百貨店/ 資生堂の総合美容施設「SHISEIDO THE STORE」(東京中央区銀座)、資生堂の総合美容サイト「ワタシプラス」などのEC サイトほか(取扱い開始日は、店舗によって異なる場合があります)。コーラムとは?コーラムは世界にも類を見ない南インド土着のストリートアート。毎朝、女性たちは家の前で祈りを込め、独自のデザインを描きます。これは何世紀、何世代にもわたり、母から娘へと受け継がれてきた伝統です。米粉や顔料を指のすき間から落としながら、まるで曼荼羅のような見事な吉祥模様を生みだします。家系により描く模様が異なり、数多くの種類が見られるコーラム。そのなかで女性たちは自らのクリエイティビティを存分に発揮します。目を引くグラフィックデザインをビビッドカラーで色付けた「コーラム」のアートには、イッセイミヤケのクリエーションの多様さと通じるところがあるのです。私たちにとって挑戦は明確でした。イッセイ ミヤケの世界とコーラムという豊かな表現形態を融合させることです。— Twice Studio(グラフィックデザイナーデュオ)この魔法のような景色と、イッセイ ミヤケが与えてくれた自由のなかで、私はかつてないほど刺激を得ることができました。— マリー・サラマーニュ(調香師)GRAPHIC DESIGNERSTwice Studio(トゥワイス スタジオ)パリを拠点に活動する、ファニー・ル・ブラとクレモンティーヌ・ベリーによって設立されたアートディレクションおよびグラフィックデザインスタジオ。音楽やファッション、またアートやイベントなど多岐にわたるクリエイションを手掛けています。PERFUMERMarie Salamagne(マリー・サラマーニュ)パリ生まれの調香師。大学で化学の学位を取得後、ベルサイユの香水専門学校ISIPCAを卒業。フランスのグラースにある香料会社CHARABOT(シャラボ)での研修を経て、2001年よりフィルメニッヒ所属。「良い香りは、プルーストのマドレーヌと同じ作用を与えます。どこか違う場所へと連れて行ってくれるパワーがある。香りが喚起する感情は、制御できないくらいに力強い、それ自体がひとつの完結した世界なのです」と語り香りの魔法を追い求め続けています。L’EAU D’ISSEY SHADE OF KOLAMロードゥ イッセイ シェード オブ コーラム オードトワレ100mL 税込 9,570円(本体8,700円)トップノートはグレープフルーツ、フリージアのフローラルノート、そしてほんのりと漂うカルダモン。サリーの光沢や、夜の寺院を照らすキャンドルの灯と呼応するように光輝きます。ミドルノートの核となるのは、五感を包み込むインドのジャスミン・サンバック。ふわりと香るローズペタルに絡むジャスミンが、コーラムの流れるような動きを想起させます。神々しささえ感じさせる明るさの秘密は、ロサ・ケンティフォリア。蒸留ではなく、軽く揮発性のあるノートのみ抽出する方法を使ってつくられた、花びらの動きを思わせる香りです。ベースノートはより力強く。パウダー感がありつつもなめらかなバスマティライス(芳香に優れた米)に、シダーがミネラルの強い、最先端な雰囲気を加え、洗練された都会の香りを立ち上がらせます。L’EAU D’ISSEY POUR HOMME SHADE OF KOLAMロードゥ イッセイ プールオム シェード オブ コーラム オードトワレ125mL 税込 8,470円(本体7,700円)トップノートは弾けるようなカルダモン。それを支えるのは、輝くような印象を与える2つの柑橘、ポメロとベルガモット。ミドルノートでは、グリーンティーが洗練されたコリアンダーシードのエレガンスを引き立てます。ウッディなベースノートはシダーとカシュメランが主役。南インドの明るい光の温かさや、チェンナイのマーケットで飲まれているカルダモンミルクティーの優しさを想起させます。企業プレスリリース詳細へ本記事に掲載しているプレスリリースは、株式会社PR TIMESから提供を受けた企業等のプレスリリースを原文のまま掲載しています。FASHION HEADLINEが、掲載している製品やサービスを推奨したり、プレスリリースの内容を保証したりするものではございません。掲載内容に関するお問い合わせは、株式会社PR TIMES()まで直接ご連絡ください。
2020年05月22日是枝裕和監督がカトリーヌ・ドヌーヴ、ジュリエット・ビノシュ、イーサン・ホークらを迎えて手掛けた『真実』が、現在開催中の第24回釜山国際映画祭Gala Presentation部門にて上映。さらに、是枝監督が同映画祭のAsian Filmmaker of the year(今年のアジア映画人賞)を受賞したことを受け、授賞式と公式会見、Q&Aに出席した。Gala Presentation部門の公式会見では、海外から訪れた記者も多数参加し、立ち見や、会場に入れない方も出てくるほど大盛況。会見がはじまると、最新作の『真実』について、監督のこれまでのキャリアについてなど、様々な質問が投げかけられ、会見終了予定の時刻となっても、挙手の手が止まることはなく、是枝監督の最新作への注目度の高さが伝わる会見となった。カトリーヌ・ドヌーヴを「いろいろな側面から光を当てて多面的に描く」是枝監督は本作について、「映画の中にいろんな母と娘の関係を登場させたいと思いました。それはある時は、立場が逆転して見えたり、ある時は演じている母親が演じることのなかったライバルにみえたり、庭から聞こえてくる言葉が娘のものだと錯覚したり、いろんな場所で母と娘、娘と母というものを重層的に描いてみたいというのは最初からコンセプトにしていました」とコメント。「それはカトリーヌ・ドヌーヴという女優をいろいろな側面から光を当てて多面的に描く一つの方法だったと思います。あとはやはり、祖母であり、女優であり、母であり、そして娘でもあるそういう事を目指しました」と語った。フランスの子役にも「いつも通り『ささやき作戦』で」また、監督の特徴ともいえるのが、フレッシュな子役への演出。本作に登場するシャルロット役のクレモンティーヌ・グルニエについて、「オーディションで選んだんですけど、日本と同じやりかたをしようと思って、事前に脚本は渡さずにおばあちゃんちに遊びに来たお話だよってことだけ伝えて、あとはいつも通り現場で僕がささやいてそれを通訳の人にささやいてもらう『ささやき作戦』で全部やりました」と明かす。「もともとの台本では学校でいじめられて不登校になっている女の子の設定だったんですけど、あのクレモンティーヌに会って、非常に勝気な女の子で、衣装合わせで夏休みあけに会った時に、『夏休みどこに遊びに行ったの』って聞いたらすごいめんどくさそうな顔して僕の事みて『あそこのおばさん(衣装担当)にさっき話したからあそこのおばさんに聞いてくれ』って(笑)」。そうしたやりとりから、「まさにおばあちゃん(ドヌーヴ)のDNAを受け継いだ孫としての存在として描いた方が面白そうだと思って、そこから脚本を随分変えました」とも語っていた。「尊敬するアジアの映画人から渡されたリレーのバトンだと思って」さらに、毎年アジア映画産業と文化発展に最も優れた業績を残したアジア映画関係者および団体に与えられる「Asian Filmmaker of the Year(今年のアジア映画人賞)」に選ばれた是枝監督。昨年は坂本龍一が受賞したことでも大きな話題となった。授賞式と公式上映に加え、上映後には直接監督に質問ができるQ&Aイベントもあることから、840席の会場がチケット発売開始後から3秒で完売し、当日券も朝一で売り切れとなったという。会場の客層は、20代~30代が圧倒的に多く、是枝監督が劇場の後方扉から客席を通って登場すると、大きな拍手と歓声が巻き起こった。ステージに上がり、トロフィーを受け取った是枝監督は、「こういう形で釜山映画祭に参加が出来て、皆さんの前で喜びの言葉を伝えられることが本当に嬉しいです」と喜びを明かし、「名誉賞をいただくことが増えてきて、そろそろキャリアの仕上げに入っていると思われるのではないかという不安がよぎっています(笑)ただ今回映画作りをご一緒したカトリーヌ・ドヌーヴさんに比べたら、まだまだ駆け出しの若造で、これからの僕の映画人としてのキャリアの道のりは、これまで過ごしてきた25年間よりもさらに長くなるだろうと、長くしたいなと、思っておりますので、これからの作品も頑張って作っていきたいと思います」と今後の抱負を語った。「このトロフィーは、尊敬するアジアの映画人から渡されたリレーのバトンだと思ってしっかり受け止めて、次の世代のアジアの作り手たちに渡したいと思います。いろんな対立や隔たりを超えて、映画と映画をつないでいく役割を担っていければいいなと今日改めて思いました」と最後に明かすと、再び盛大な拍手が巻き起こっていた。続けて、舞台挨拶として「この映画は、母と娘の物語です。いろんな母と娘が作品の中に登場します。ここ数作、重たい作品が続いたので、観終わった後に、気持ちが前向きで明るくなるような、少し遠回りして家までの道を歩きたくなるような、そんな作品を作りたいなと思いました。素直に楽しんでくださいと言える作品に仕上がっていると思います」と、これから映画を鑑賞する観客へコメントを寄せ、笑顔で会場を後にした。“家族はかけがいのないものだけど、やっかい”を描きとることを意識上映後、温かな拍手に包まれながら再びQ&Aにて出迎えられた是枝監督。劇中の登場人物のカット割りを分析して質問したり、監督の過去作からの考察を述べるような猛者が現れたり、監督の言葉に何度もうなずいたりと、熱心なファンたちによって会場はヒートアップ。急きょQ&Aの時間を延長し、最後は監督自ら壇上から観客を当てる形となる盛況ぶり。“映画を撮るときに意識していることは?”という問いについては、「『歩いても 歩いても』をという映画を撮ったときから、常にファミリードラマを撮るときは、“家族はかけがいのないものだけど、やっかいだ”という、その両面をどのように描きとるかは考えています」と返答。“監督は俳優さんたちから自然な演技、自然な雰囲気を引き出すのが素晴らしい”と指摘を受けると、「魔法は使ってないですよ(笑)」と笑顔でコメント。「ただ撮影をしながら脚本を書いていく、撮影して夜編集して、脚本を直して、翌日話してっていうやり方をしているので、現場でよく観察をしていて」と明かし、「例えばドヌーヴさんが『お疲れさま』って皆にハグをして帰るんですけど、良いお芝居ができて帰るときはキスの位置がここからここ(唇近く)に移るんです。それがすごく面白いなって思って、(娘婿の)ハンクにそういうキスをして、それを聞いた妻のリュミールが自分の母親の女の部分に苛立つ、という話は僕が現場でキスされたときの経験を書きました」と打ち明けていた。『真実』は10月11日(金)よりTOHOシネマズ 日比谷ほか全国にて公開。※韓国では12月より公開予定第24回釜山国際映画祭は10月12日(土)まで開催中。(text:cinemacafe.net)
2019年10月07日9月末でフジテレビを退社したフリーアナウンサーの笠井信輔が3日、都内で行われた是枝裕和監督初の国際共同製作映画『真実』(10月11日公開)のジャパンプレミアで進行役を務めた。笠井アナは冒頭のあいさつで「『万引き家族』にもちょこっと出ておりましたフジテレビアナウンサーの…」と言いかけ、「すいません、ちょっと癖で。もうフジではないので、普通の映画好きのアナウンサーの笠井信輔です。どうぞよろしくお願いします」と訂正し、会場から笑いが起こった。そして、「国民的大女優の母と娘の2人が繰り広げる、感動あり、毒舌ありの一筋縄ではいかないドラマです」と本作を紹介。その後、監督とキャストを呼び込み、本作への思いなどを聞き出した。本作は、昨年のカンヌ国際映画祭で日本映画21年ぶりの快挙となる最高賞“パルムドール”を受賞し、 『万引き家族』が興行収入46億を超える大ヒットとなった是枝監督の長編14作目となる最新作にして初の国際共同製作映画。母と娘の間に隠されたある「真実」を巡る物語で、全編フランスにて撮影された。イベントには、是枝監督、来日したカトリーヌ・ドヌーブ、ジュリエット・ビノシュ、さらに、日本語吹替版で声優を務めた 宮本信子(カトリーヌ・ドヌーブ)、宮﨑あおい(ジュリエット・ビノシュ)、佐々木みゆ(クレモンティーヌ・グルニエ)が登壇した。
2019年10月03日是枝裕和監督初の国際共同製作映画『真実』(10月11日公開)のジャパンプレミアが3日、都内で行われ、是枝監督、来日したカトリーヌ・ドヌーヴ、ジュリエット・ビノシュらが登壇した。昨年のカンヌ国際映画祭で日本映画21年ぶりの快挙となる最高賞“パルムドール”を受賞し、 『万引き家族』が興行収入46億を超える大ヒットとなった是枝監督。長編14作目となる最新作にして初の国際共同製作映画『真実』は、母と娘の間に隠されたある「真実」を巡る物語で、全編フランスにて撮影された。是枝監督は、母娘を演じたドヌーヴとビノシュと並び、「こんな形で2人と映画を撮るなんて、映画を撮り始めてからも現実感のない夢のようなことだったんですけど、完成して3人で壇上に並んでいるのが信じられないです」と感無量の表情。「パリで本当に楽しい時間を過ごすことができて、それが映画に映っていると思います」と語った。ドヌーヴは「私を配役して映画を考えてくださってうれしかったです」と喜び、是枝監督の演出について「徐々に一緒に時間を過ごしていくにつれて、監督の表情や視線を見ただけで監督がどう考えているかわかるようになりました」と振り返り、監督を見てにっこり。ビノシュは「是枝監督と映画を作ることが夢だった」と言い、「『誰も知らない』を通じて是枝監督を初めて発見したんですけど、人生のディテールが細かく描かれていて感動しました」と是枝作品との出会いを説明。一緒に仕事をした感想を聞かれると「物静かな中に友情や優しさ、鋭い観察眼が感じられました。映画監督は耳と目の感受性が必要だと思うんですけど、その真髄たる方だと思います」と絶賛した。ビノシュの言葉を聞いて、是枝監督は「映画が人をつないでくれるんだなと、改めて感じて感動しています」としみじみ。また、映画祭や舞台挨拶などに登壇すると「すごい2人と撮ったんだな」と思うが、「現場だと1人の女優さんと監督。それは日本と変わらない。どういう風に信頼関係を築いて、いい映画を作るかということだけ考えました」と語った。イベントには、是枝監督作品初となる日本語吹替版で声優を務めた 宮本信子(カトリーヌ・ドヌーブ)、宮﨑あおい(ジュリエット・ビノシュ)、佐々木みゆ(クレモンティーヌ・グルニエ)も登壇した。
2019年10月03日第76回ヴェネチア国際映画祭のコンペティション部門オープニング作品に選出された是枝裕和監督最新作『真実』の公式上映が行われ、是枝監督やカトリーヌ・ドヌーヴらが出席。上映後には6分にも及ぶスタンディングオベーションが起こった。『真実』誕生のきっかけは――まず行われた公式記者会見では、「元々は、楽屋のシーンだけで出来上がる舞台を考えていました。しかし、実際に映画が動き出したのは、ジュリエット・ビノシュさんから一緒に映画を作る冒険をしないかと、2011年に提案をいただいたことがきっかけです」と本作製作の経緯を明かす是枝監督。続けて、「脚本が完全に固まる前の段階で、何度もお二人にお会いして、インタビューをさせていただき、女優という人生を送られている方の生の言葉を、どのように脚本に落としていくかという作業を、継続的な信頼関係のなかで、数年に渡って行っていきました。その結実したものがこの『真実』です」と語った。本作で大女優ファビエンヌを演じたカトリーヌも「是枝監督が言ったように、脚本の初稿を読んだ後で会いました。それからパリ、そしてカンヌで会って、日本でも会いました。こんなことが1年以上続きました。面会や本読み、コメントを通して、彼が言ったように、作られていったのです」と話し、ファビエンヌの娘リュミール役のジュリエット・ビノシュは「是枝監督と仕事をすることは数年前からの夢でした」「さらにカトリーヌとの共演も夢のようです」「だからこの映画は私にとって夢の実現なのです」と並ならぬ思いを明かしていた。是枝組に参加してみて――また、撮影については「とてもユニークで複雑な経験」とカトリーヌ。「最初の週は少し大変でしたね。ある人を見ながら、他の人の話を聞くのに慣れるまでに時間がかかりました。なぜなら話は是枝監督の通訳を通していたからです。でも時間が経つと…。まず質問したり、何か言いたい時は、肝心なことに絞って話します。撮影についてのおしゃべりがないのです。それはかなり特殊なことでした」ともどかしさを口にしつつ、「でも経験してよかったと思います。是枝監督と一緒に撮影できて幸せでした」と特殊な経験についてコメント。一方、撮影前にちゃんと準備してから入りたいタイプだというジュリエットは、「準備できるか尋ねた時に、『是枝監督は役者が準備することをあまり好まない』と聞いたので、戸惑いました。最初は是枝監督の指示を待ちましたが、撮影中に彼が私と一緒に演じていることに気付きました。私と一緒に呼吸し、言葉が理解できなくても、一緒に演じていたのです」とこれまた特殊な経験をしたそう。そして、ある夕食のシーンでジュリエットは深刻な側面を押し出し演じたそうで、「是枝監督はラッシュを見て、『シーンに重みを加えてくれてありがとう』と言ってくれました。穏やかに港を目指す船のようでした。他の役者たちを乗せてくれたのです。カトリーヌと私以外にも人物はいますが、この2人の関係が映画の中心です。これまで映画で共演したことも、他の状況で一緒になったこともない女優たちです。その2人が出会って、何年も待ち続けた映画に出るのです。そういう意味では映画の魔法です」と監督とのエピソードを明かした。子役について――子役が強い存在感を示すことが多い是枝監督作品。これまでにも多くの作品で子どもたちを撮ってきた是枝監督だが、今作でも注目の子役が登場。それが、リュミールの娘役のクレモンティーヌ・グルニエ。「オーディションで会ったとき、とても自由奔放で、彼女なら、おばあちゃん(ファビエンヌ役)の性格が隔世遺伝で孫に伝わっているという設定に出来るなと思いました」とクレモンティーヌ起用の決め手を明かし、「そこで彼女に合わせて、キャラクターを書き直しました。日本での撮影と同じように、事前に台本を渡さずに、おばあちゃんの家に遊びに行く話だよと言うことだけ伝えて、あとは現場では通訳を介して、『おばあちゃんにこういってごらん』、『ママのいったことを繰り返してごらん』と、口伝えで台詞を渡すというやり方で全編撮影しました」と撮影方法について説明。さらに「彼女の存在が大人たちのお芝居にもいい風を吹かせてくれたなと思っています。そして、ここに並んでくださった女性キャスト陣のアンサンブルの一角をちゃんと担ってくれたなと思っています」と称賛。クレモンティーヌは「撮影した時、最初は言われたことがよく分からなかったけど、途中から何を求められているか分かってきました。どこに立って、何を言えばいいかも。最初は、どこで何を言えばいいか、間違ってばかりだけど、途中から成長して、うまくなりました」と撮影に参加した感想を語った。オープニングのレッドカーペットに登場!ヴェネチア・リド島で開幕した今年のヴェネチア国際映画祭は見事な快晴に恵まれ、大勢のマスコミや観客が集結する中、オープニングのレッドカーペットに監督とキャスト陣が登場。是枝監督は、「ジョルジオ・アルマーニ(GIORGIO ARMANI)」のオーダーメイドタキシードにえんじ色の蝶ネクタイ姿で登場。カトリーヌは「ジャン=ポール・ゴルチエ(Jean Paul Gaultier)」の朱色と黒のドレス、ジュリエットは「アルマーニ・プリヴェ(ARMANI PRIVE)」のセクシーなドレスで現れたほか、リュディヴィーヌ・サニエ、クレモンティーヌ、マノン・クラヴェルも登場。観客からは「コレエダ!」という歓声が上がり、是枝監督の国際的な人気ぶりが伺えたほか、ジュリエットと是枝監督は会場に集まった観客の元へ駆け寄り、サインなどのファンサービスも行っていた。公式上映でスタンディングオベーション!その後行われた公式上映では、笑いが巻き起こったり、涙したりと、観客もすっかり魅了された様子。上映終了後は6分にも及ぶスタンディングオベーションが続き、オープニングを飾るに相応しいワールドプレミアになった。上映後、是枝監督は「カトリーヌさんが『とても温かい良い上映だったわ』と、すごく笑顔で語りかけてくれたので、よかったなと思いました。なかにいると、観客の反応を確認するほどの余裕がないのと、僕自身出来上がってからまた何度も作品を観ていないので、編集の事を気にして見てしまっていて。(笑)でも良かったみたいです。ジュリエットさんも、『観ていて、いろんな感情の層が厚い映画になっていて楽しめた』と仰っていたので、まず2人の感想にホッとしました」と2人の反応に胸をなでおろす。また手応えについては「あります!ただ、最終的にはフランスの方がみてどのくらいこの映画が、もちろんフランスのスタッフが見てOKだしてくれてはいるんですけど日本語だと最終形をみても字幕を見てでしか判断が出来ないっていうところでどこかまだちょっと出来合上がったものにたいしての自己評価が最終的にどう落ち着くのかがつかめないところはあるんですけど。現場にかんしていうとほぼ自分の思い通りに、制作のプロセスも、出来上がった作品もですけどできたんじゃないかとそこは自信あります」と力強く語る。授賞式を控え――そして、9月7日(土)には授賞式が予定されている。監督も授賞式に参加するが「言葉の選び方が難しいですが、僕はオープニングで満足ですね」と監督。「作るたびにコンペで受賞を期待されるのは作り手にとってはプラスではなくて、色んなものを作りたいと思っているなかで、今回は本当に軽いタッチで秋のパリの水彩画を描くように、日差しに溢れてほかほかするような読後感で、観客の方には劇場を出ていってほしいなと思っていています。コンペの受賞に偏見を持っているわけではないのですが、三大国際映画祭のコンペの受賞って意外ともう少しこってりした油絵の方が好まれる傾向があると思うんです、いいか悪いかは別として。今作ではそことは違うところに球を投げているというか」と賞についてコメント。映画は作りたい方向で仕上がっていると、満足していると言うが、「でももし、今日のお客さんとは別の評価をしていただけることがあるのでしたら嬉しいです」と話していた。『真実』は10月11日(金)よりTOHOシネマズ日比谷ほか全国にて公開。(cinemacafe.net)
2019年08月29日「浴衣 IN LAFORET」を、ラフォーレ原宿で2017年7月1日(土)から7月26日(水)まで開催。「浴衣 IN LAFORET」は、8つのブランドが集結する「浴衣」の集合イベント。モダンで華やかな配色の浴衣から、浴衣を大胆にアレンジした個性的なもの、そして古典的な味わいを感じさせるものまで、それぞれのお店独自の様々な浴衣が勢ぞろいする。夏本番に向けて、自分だけのお気に入りの1枚を見つけてみては。ウェブ通販での浴衣売上トップシェアを誇る「キモノ ヤカタ ソウビエン(KIMONO YAKATA SOUBIEN)」が、本イベント初登場。レトロ・モダンを感じさせる柄や渋みのある配色と、都会的なスマートさが欠け合わさった浴衣を展開する話題のブランドだ。その他にも、フランス人デザイナーのアーティスティックなセンスと、日本の伝統的美学を融合させた浴衣を展開する「クレモンティーヌ サンドネール(CLEMENTINE SANDNER)」も初出店。日本古布で作りだす一点モノのバッグは、私服と合わせても可愛い。さらに、ハイエンドな江戸前浴衣ブランド「月影屋(ツキカゲヤ)」や、ドレスのように繊細でゴージャスな浴衣を提案する「MIKI SAKURA&櫻メゾン」など、前回のイベントでも人気のブランドも出店する。【詳細】浴衣 IN LAFORET会期:2017年7月1日(土)〜7月26日(水)会場:ラフォーレ原宿 1Fエントランス スペース、2F コンテイナー住所:東京都渋谷区神宮前1-11-6■参加ブランドろっこや Summer Shop、iroca times C.H.O.K.O、モダン着物小物 梅屋 feat. 重宗玉緒、サロンドハピネス、あそ美や、MIKI SAKURA&櫻メゾン、キモノ ヤカタ ソウビエン、クレモンティーヌ サンドネール、月影屋
2017年06月29日本日3月16日で64歳の誕生日を迎えるフランスを代表する女優、イザベル・ユペール。ポール・ヴァーホーヴェン監督『ELLE』(原題)で、ついに米アカデミー賞主演女優賞ノミネートという快挙を成し遂げた名女優の若かりし姿をとらえた1枚が明らかになった。イザベル・ユペールといえば、歳を重ねるほどに活躍の幅を広げ、主演作が相次ぐ稀有な女優のひとり。昨年は「フランス映画祭」に合わせて来日、団地を舞台にした『アスファルト』、鬼才ラース・フォン・トリアーの甥っ子ヨアキム・トリアー監督作『母の残像』が相次いで日本公開され、3月25日(土)からは『未来よ こんにちは』が公開、オスカーノミネート作『ELLE』の公開も夏に予定されている。そのイザベルの当時32歳の姿をとらえた1枚が、ドキュメンタリー映画『パリが愛した写真家ロベール・ドアノー<永遠の3秒>』に登場する。写真家ロベール・ドアノーの名は知らなくとも、ある1組の男女が雑踏の中でキスを交わすモノクロ写真「パリ市庁舎前のキス」を目にしたことのある人は多いはず。1950年にアメリカの雑誌「LIFE」の依頼で撮影され、1980年代にポスターとして発売されると世界中に広まった。当時のパリは、恋人たちが街中でキスすることなど珍しい時代。ドアノーの演出によって生まれたこの1枚は、誰もが憧れる恋人たちの都・パリのイメージを創り上げていった。そのドアノーがイザベルを撮影したのは1985年、パリのカフェにて。いまから32年前、32歳のイザベルは、現在の貫録ある熟練の女優の姿とはちがい、若々しさと愛らしさが感じられる1枚。とはいえ、このときにはすでに『ヴィオレット・ノジエール』(’78)でカンヌ国際映画祭の女優賞を受賞している。その後、数々の作品で次々と女優賞を制し、今年の米アカデミー賞初ノミネートへの階段をのぼっていくことになる。写真家ドアノーは、ほかにもパブロ・ピカソ、ジャン・コクトー、フランソワーズ・サガン、イヴ・サン=ローラン、クリスチャン・ディオール、ロマン・ポランスキー、サビーヌ・アゼマほか、数多くの芸術家や映画人のポートレイトを発表してきた。フランスでは、ドアノーに撮ってもらうことが1つのステイタスであったともいえる。しかし、32年前は、イザベルがこれほどまでの大女優になるとは、撮影したドアノーも想像をしていなかったかもしれない。「生涯で成功した写真はせいぜい300枚。1枚が1/100秒だとすると、50年でたったの3秒だなんて、すごいだろ!」との言葉を残すドアノー。本作では、撮影風景やインタビューなどの当時の貴重な資料映像や、親交のあった著名人による証言により、写真家ロベール・ドアノーの人生と創作に迫る。「パリ市庁舎前のキス」の知られざる撮影秘話や、ドアノーが撮った同時代を代表する著名人、映画人のポートフォリオ作品も楽しめる。監督は、ドアノーの孫娘であるクレモンティーヌ・ドルディル。家族だからこその視点で、優しさにあふれた祖父、撮影にこだわりぬく写真家の両面を描き出し、愛とユーモアにあふれたドアノーの写真家人生を浮き彫りにする。『パリが愛した写真家ロベール・ドアノー<永遠の3秒>』は4月22日(土)より東京都写真美術館ホール、ユーロスペースほか全国にて順次公開。(text:cinemacafe.net)
2017年03月16日20世紀を象徴するフランスの国民的写真家ロベール・ドアノーの人生と創作に迫る、初のドキュメンタリー映画『パリが愛した写真家 ロベール・ドアノー<永遠の3秒>』が、2017年4月22日(土)より東京都写真美術館ホールとユーロスペースにて公開。順次、全国でも上映される。ロベール・ドアノー、その名は知らなくとも「パリ市庁舎前のキス」という写真を目にしたことのある人は少なくないだろう。1950年にアメリカの雑誌「LIFE」の依頼で撮影され、1980年代にポスターとして発売されると世界中に広まった。この写真が撮られた当時のパリでは、恋人たちが街中でキスすることなど珍しい時代であったという。ドアノーの演出によって生まれたこの一枚は、誰もが憧れる恋人たちの都・パリのイメージを創り上げていった。生涯を通してドアノーは、“パリの日常”をとらえた数々の名作をのこしていくこととなる。街角に潜む“瞬間のドラマ”を職人技で釣り上げ、ときには演出によって“人生の真実”をより深く表現した。しかし、彼の独自の写真哲学による撮影現場はあまり知られてこなかった。本作は、撮影風景やインタビューなどの当時の貴重な資料映像や、親交のあった著名人による証言により、写真家ロベール・ドアノーのすべてに迫る、初のドキュメンタリー映画。今では世界でもっとも有名な写真のひとつとなった「パリ市庁舎前のキス」の知られざる撮影秘話も明かされる。さらに、ピカソ、フランソワーズ・サガン、ロマン・ポランスキー、サビーヌ・アゼマ、イザベル・ユペールなど、ドアノーが撮った同時代を代表する著名人のポートフォリオ作品も楽しめる。監督は、ドアノーの孫娘であるクレモンティーヌ・ドルディル。家族だからこその視点で、優しさにあふれた祖父、撮影にこだわりぬく写真家の両面を描き出し、愛とユーモアに溢れたドアノーの写真家人生を浮き彫りにする。【概要】映画『パリが愛した写真家 ロベール・ドアノー<永遠の3秒>』公開日:2017年4月22日(土)劇場:東京都写真美術館ホール、ユーロスペースほか全国順次公開監督:クレモンティーヌ・ドルディル出演:ロベール・ドアノー/ダニエル・ペナック/サビーヌ・アゼマ/ジャン・クロード・カリエール/堀江敏幸制作:2016 年/フランス/フランス語/アメリカンビスタ/80分原題:ROBERT DOISNEAU: THROUGH THE LENS字幕翻訳:星加久実/字幕監修:佐藤正子/配給:ブロードメディア・スタジオ©2016/Day For Productions/ARTE France/INA ©Atelier Robert Doisneau
2017年01月16日フランス出身の女性シンガー、クレモンティーヌと、和楽器ユニットAUN Jクラシック・オーケストラによるユニット“クレモンティーヌmeets AUN Jクラシック・オーケストラ”が10月14日(水)にアルバム『JAPON』をリリース。同作のダイジェスト音源が公開された。【チケット情報はこちら】同作は日本の童謡『桃太郎』や民謡『ドンパン節』などの楽曲を、フランス語の訳詩と和楽器による演奏でカバー。今回公開されたダイジェスト音源では、クレモンティーヌの歌声と和楽器の音色の鮮やかなハーモニーを一足先に堪能する事ができる。クレモンティーヌmeets AUN Jクラシック・オーケストラは、同作を引っ提げて、11月1日(日)滋賀・彦根城内玄宮園 野外特設ステージより全国ツアーを開催。チケットは発売中。■クレモンティーヌmeets AUN Jクラシック・オーケストラアルバム『JAPON』2015年10月14日(水)発売価格: 2,000円(税抜)<収録楽曲>1, JAPON~opening~2, Allez MOMOTARO ~「桃太郎」より3, DONPAN Rhapsody ~「ドンパン節」より4, SHOJOJI apres-midi ~「証誠寺の狸囃子」より5, SHOJOJI soiree ~「証誠寺の狸囃子」より6, Tinsagunu Fleur ~「てぃんさぐぬ花」より7, l-TSU-KI ~「五木の子守唄」より8, YOSAKOI ~「よさこい鳴子踊り」より9, DONPAN Rhapsody ~「ドンパン節」より (instrumental)■クレモンティーヌ meets AUN J クラシック・オーケストラ 全国ツアー11月1日(日)彦根城内玄宮園特設ステージ (滋賀県)11月3日(火)倉敷市児島市民交流センタージーンズホール (岡山県)11月4日(水)NEW PIER HALL (東京都)11月6日(金)アトリオン音楽ホール (秋田県)11月7日(土)仙台定義如来西方寺野外特設ステージ (宮城県)
2015年10月09日フランス出身の女性シンガー、クレモンティーヌと、和楽器ユニットAUN Jクラシック・オーケストラがユニット“クレモンティーヌmeets AUN Jクラシック・オーケストラ”を結成。11月1日(日)滋賀・彦根城内玄宮園 野外特設ステージより全国ツアーを開催する事が決定した。今回のユニットは日本の文化へ関心の高いクレモンティーヌが、和楽器のみで世界を舞台に活躍するAUN Jクラシック・オーケストラの演奏に感銘を受けたことから、日本とフランスの音楽文化を融合させ、両者の良さを再発見すべく結成された。日本の童謡『桃太郎』や民謡『ドンパン節』などの楽曲を、フランス語の訳詩と和楽器による演奏でカバーしたアルバムを10月14日(水)に発売。ツアーは同作を携えて行われる。チケットの一般発売に先がけて、オフィシャル先行を実施。受付は7月11日(土)昼12時から26日(日)午後11時59分まで。■クレモンティーヌ meets AUN J クラシック・オーケストラ 全国ツアー11月1日(日)彦根城内玄宮園特設ステージ (滋賀県)11月3日(火)倉敷市児島市民交流センタージーンズホール (岡山県)11月4日(水)NEW PIER HALL (東京都)11月6日(金)アトリオン音楽ホール (秋田県)11月7日(土)仙台定義如来西方寺野外特設ステージ (宮城県)
2015年07月10日カンヌ映画祭で最高賞パルムドールに輝いた『アデル、ブルーは熱い色』が5日(土)から公開になる。オーディションで抜擢された主演女優アデル・エグザルコプロスは「この映画は愛に対する賛歌」だという。その他の画像本作の主人公アデルは教師になることを夢見ている平凡な学生だ。彼女はある日、通りでブルーの髪の女性とすれ違い、一瞬にして心を奪われる。やがてブルーの髪の女性=美大生のエマと再会したアデルは、惹かれあい、恋に落ちていく。フランスのコミックが原作だが、チュニジア出身のアブデラティフ・ケシシュ監督は主演のアデル・エグザルコプロスとレア・セドゥにカメラの前で徹底的に“リアル”に生きることを求めた。「監督はいつも真実を求める人で、可能な限り現実に近いものを求めます。だから監督は決して役者を拘束しません。普通の監督であれば俳優の動線を指示しますが、彼はそういうことを一切しないのです。即興も行いましたし、アイデアがあれば耳を傾けてくれました」。原作では“クレモンティーヌ”だった役名は自身の名と同じ“アデル”に書き換えられ、決まったセリフもなく、監督はひたすらカメラを回しながら、人が出会い、恋に落ち、喜び、傷つく瞬間を捉えていく。「カメラを止めずに彼は演技指導をしますし、カメラが回ったまま指示が来ました」と振り返る彼女は、本作の演技を「自分という存在をカメラの前に投げ出す」と表現する。「映画のためにリサーチは一切しませんでした。この映画はふたりの恋愛物語ですが、同性愛という観点から観るべきではないでしょう。ふたつの個性が存在して、そこに初恋の衝撃があった。そういう風に私は演じました」。通常の恋愛映画は登場人物の感情が高まった瞬間だけを効率よく語っていく。しかし本作は、彼女たちが迷い、ひとりで考え、時に感情を隠して日常生活を営む時間さえも描き出す。「恋をしている時というのは、同時に自分自身を探している時間でもありますよね? 自分が相手にふさわしい存在であろうとしますし。カップルでいることは様々なことを分かち合う美しい経験ですが、人は完璧ではないから、同時にツラい体験でもあるわけです」。誰かを好きになることは、自分自身と向き合うことでもある。本作は、ねばり強く撮影された日常描写を丹念に積み重ねて、誰もが経験する恋愛の喜びや痛みを容赦なく描いていく。エグザルコプロスは「アデルを演じて、自分自身と向き合って“成長しているな”と感じました。同時に“うまくいかなかった時の孤独感”も実感しました」と語ったが、それは多くの人が恋愛を通じて感じることそのものではないだろうか。『アデル、ブルーは熱い色』4月5日(土)より新宿バルト9、Bunkamuraル・シネマ、ヒューマントラストシネマ有楽町ほか全国順次公開
2014年04月04日8月に千葉・幕張で開催される音楽フェス、SUMMER SONIC恒例の“憩いの楽園”シーサイド・ヴィレッジの開催が決定。また同ヴィレッジ内のステージ、リバーサイド・ガーデンの出演ラインナップもあわせて発表された。「SUMMER SONIC 2011」チケット情報今年は震災の影響でキャンプ宿泊・オートキャンプ宿泊は中止となった「シーサイド・ヴィレッジ」だが、安全確認が取れたエリアにおいてデイキャンプの開催が決定。マリン・ステージと海岸に隣接する喧噪から少し離れた芝生エリアで、今年も心地よい潮風とともに素敵な音楽を楽しめそうだ。また同シーサイド・ヴィレッジ内のチルアウト・ミュージック・ステージ「リバーサイド・ガーデン」のラインナップ詳細も発表。8月13日(土)はクレモンティーヌに加えてtoe、COOL WISE MAN、bossarica、8月14日(日)はPredawn、在日ファンク、坂本美雨、青葉市子の出演が決定した。「SUMMER SONIC 2011」は、8月13日(土)・14日(日)にQVCマリンフィールド、幕張メッセ(千葉)にて開催される(※前夜祭「SONIC MANIA」は8月12日(金)開催)。チケットは、8月14日公演と通し券が完売。SONIC MANIAおよび8月13日(土)公演のみ発売中。
2011年07月29日