魅惑的な色彩感覚のビジュアルで描く、中国の気鋭監督ディアオ・イーナンの新作『鵞鳥湖(がちょうこ)の夜』。この度、同監督の『薄氷の殺人』にも出演したグイ・ルンメイが“尾行中に路上ダンスを披露する”本編映像が解禁された。この度解禁する本作の本編映像は、警官殺しで逃亡中の男チョウ(フー・ゴー)の妻ヤン(レジーナ・ワン)をグイ・ルンメイ演じるアイアイが尾行しているシーンから始まる。ヤンが入り込んだ広場では、光る靴を履いてたくさんの人々がディスコサウンドに合わせダンスをしている。どこか殺伐とした広場とその中で蠢く靴の光のアンバランスさが独特で、ディープでありながら珍妙な夜の雰囲気が醸し出されている。その曲は、日本でも70年代に大ヒットした「ボニーM」の「怪僧ラスプーチン」。踊っている人たちのダンスも、時代がどこかで止まってしまったような懐かしさがある印象で、まさに本作の設定でもある“再開発から取り残された地方都市”の姿がそこにはある。近代都市として開発が進んでいる中国・武漢が本作の主なロケ地。そんな武漢のいまでは見ることができない姿を切り取っている。行動を共にしていたチョウの妻ヤンをなぜアイアイが尾行することになったのか?何気ないシーンに見えるかもしれないこのシーンだが、実は本作の結末に直結する重要なシーンとなっているという。『鵞鳥湖の夜』は新宿武蔵野館、ヒューマントラストシネマ有楽町&渋谷ほか全国にて公開中。(text:cinemacafe.net)■関連作品:鵞鳥湖の夜 2020年9月25日より新宿武蔵野館、ヒューマントラストシネマ有楽町&渋谷ほか全国にて公開
2020年10月01日秋の夜長を感じ始める今日この頃。そんなときにオススメの映画は、闇夜を印象的に描いた注目作『鵞鳥湖(がちょうこ)の夜』です。そこで、昨年のカンヌ国際映画祭でも話題となった本作について、こちらの方にお話をうかがってきました。ヒロインを務めたグイ・ルンメイさん!【映画、ときどき私】 vol. 323台湾出身の女優ルンメイさんが本作で挑んだのは、水辺の娼婦とされる“水浴嬢”として生きる女アイアイ。報奨金を掛けられた警官殺しの逃亡犯チョウと出会ったことで、後戻りできない道へと突き進んでいく様子が描かれています。今回は、驚きの役作り方法や撮影の舞台裏について語っていただきました。―最初に、脚本を読んだときの印象はいかがでしたか?ルンメイさんディアオ・イーナン監督とご一緒したのは2度目となりましたが、彼の脚本は読むとその場面が頭のなかに出てくるようなところがあるんですよね。今回の脚本を読んだときには、熱くてジメジメしたような印象を受けました。―では、現場での監督の演出に関して、前作と違いを感じた部分もありましたか?ルンメイさんまず、前作と一番違うところはスケールの大きさ。私自身も出演シーンが多かったですが、登場する人物の数が増えていましたね。でも、監督はどういったものを撮りたいかというのがはっきり表現できる方で、本当に細かいところまで把握されていると感じました。ほかの監督と違うのは、自分の感情をきちんとコントロールできるところじゃないかなと思います。どんな困難な場面でも落ち着いて問題を解決してくれる監督です。キャラクターの二面性を意識して演じた―体当たりなシーンもありましたが、ご自身が演じた水浴嬢という役どころについては、どうお感じになったのかを教えてください。ルンメイさん私が演じたアイアイは、私たちが普段イメージするような典型的な風俗業界の女性とは違って、あまり風俗嬢っぽくない女性だと感じました。演じるうえで監督とも話し合ったのは、彼女の持つ二面性をどう出すか、ということ。その二面性とは、義理堅い面と風俗業界に属する女性が持つ特有の面ですが、最終的にはシンプルに表現することを一番大切に演じました。彼女がそういう性格のキャラクターだったからこそ、ラストシーンであのような決定を下し、“冒険”を受け入れることができたんだろうなと思っています。―なるほど。主人公のチョウを演じたフー・ゴーさんと共演されてみていかがでしたか?ルンメイさん彼はシンプルで無邪気な人。だからこそ、撮影中も無我夢中でキャラクターに近づくことができる俳優なんだなと感じました。あと、今回撮影していたとき、実は私はあまり体調がよくなかったのですが、彼はつねに私をサポートし、励ましてくれていたのです。それには本当に助けられました。それから、フー・ゴーさんは早くから撮影場所である武漢に入って、現地の方言を習ったり、体づくりに励んだりしていましたが、そんなふうに努力している人を見ると、私も負けずに努力しなければいけないという思いにさせられましたね。でも、そのおかげで現場のみんなが同じ方向を向いていることを実感できました。武漢は人間味と生活感があふれる場所だった―武漢での撮影で思い出に残っていることはありますか?ルンメイさんこれだけ長い時間武漢にいたのは今回が初めてでしたが、私もクランクインする前から武漢に向かい、アイアイが住んでいるという設定の部屋にも1週間ほど住んでみました。ほかの地域とは違う場所なので、普段とはまったく違う体験をすることができたと思います。私にとって武漢とは、人間味と生活感のあふれる場所。おじいさんとおばあさんがケンカをしていたり、みんなで麻雀をしていたり、制限のない自由で濃密な人間関係を目の当たりにすることができました。―そういったリアルな街の雰囲気は画面からも伝わってきましたが、特に夜のシーンが印象的でした。ルンメイさん私たち俳優は時差を調整するくらいでしたが、チームとしては夜の撮影というのは、時間が限られているのでかなりの挑戦でしたね。そこは大変だったと思います。―役作りのために、何か特別にされていたこともありますか?ルンメイさんこれは自分としてはおもしろい経験でしたが、アイアイの職業について知るために、私と同じく水浴嬢の役をしている女優さんと夜の公園に行ってみました。その公園は、一見普通に見えるけど実はストリートガールという女性がけっこうたくさんいる場所だったんです。そういう人たちがどうやってお客さんの相手をしているのかを遠くから眺めたり、自分も実際にそこで立ってみたりもしました(笑)。そのときに、水浴嬢の女性たちの動きや姿勢などを学ぶことができたと思います。光と影が生み出す美しい景色を楽しんでほしい―なかなか危ない役作りをされていたんですね……。では、撮影中の息抜きとして、楽しみにしていたことは?ルンメイさん暇ができたときには武漢の公園で、おじいちゃんやおばあさんと一緒に麻雀をしていました。最終的には、友達のように仲良くなってしまい、「また来たの?」と言われたり、「こういう手はよくないよ」とダメ出しされたりするまでの仲になりましたね(笑)。―ステキな思い出ですね。それでは最後に、観客に向けてメッセージをお願いします。ルンメイさんイーナン監督と組んだ前作とはまた違うキャラクターを監督と一緒に新しく作り上げました。ぜひ、劇場へ足を運んでいただき、このなかで描かれている光と影が生み出す美しい景色を楽しんでいただけたらうれしいです。インタビューを終えてみて……。クールビューティな印象とは違って、意外な一面を教えてくれたルンメイさん。危険な目に遭わなくて何よりでしたが、大胆な役作り方法には思わずびっくりしてしまいました。ぜひ、劇中でルンメイさんが放つ存在感に注目してみてください。危うい展開から目が離せない!闇夜のなかで絡み合うそれぞれの思いや孤独を描いた革新的ノワール・サスペンス。引き込まれるストーリー展開と印象的な映像美、そして中国ならではの独特な景色を存分に堪能してみては?ストーリー2012年、中国南部の鵞鳥湖周辺地域では、ギャングたちの縄張り争いが激化していた。そんななか、刑務所を出所した裏社会の男チョウは、対立する窃盗団との揉めごとに巻き込まれ、誤って警察を射殺してしまう。自らに掛けられた高額の報奨金を妻と息子に残そうと画策するチョウの前に妻の代理として現れたのは、水浴嬢として生きる女アイアイだった。警察と報奨金を狙う窃盗団とに行く手を阻まれた2人は、袋小路に迷い込んでいくことに……。心を乱す予告編はこちら!作品情報『鵞鳥湖の夜』9月25日(金)より、全国ロードショー配給:ブロードメディア・スタジオ©2019 HE LI CHEN GUANG INTERNATIONAL CULTURE MEDIA CO.,LTD.,GREEN RAY FILMS(SHANGHAI)CO.,LTD.,
2020年09月23日男性が女性の腕をグイッと引き寄せる"腕グイ"というものをご存じだろうか。「たよれる!」「男らしい!」なんて、女性をきゅんとさせるモテしぐさの一つでもあるようだが……。マイナビニュース会員で実際に「腕グイ」された経験のある女性100人に、どんな感じか聞いてみた。Q.男性から「腕グイ」(はぐれそうなときなどに腕をグイッと引き寄せること)をされた経験のある人にお聞きします。だれにどんなときに腕グイされましたか? 腕グイされたシチュエーションを教えてください。どう思いましたか?・「彼とデート中、人混みに埋もれそうになったときにされた。最初から手をつないでいてほしかった」(26歳女性/神奈川県/食品・飲料/販売職・サービス系)・「彼氏と学校に通っていて、電車に飛び乗るとき」(36歳女性/宮城県/医療・福祉/専門職)・「夫と一緒に外出している時に、地面に落ちている汚物を私が気付かずに踏みそうになっていて、グイッと引っ張られてよけられた。うれしかった」(30歳女性/東京都/金融・証券/秘書・アシスタント職)・「車に引かれそうになって捕まれたことがあり、声を出さないからぎっくりくびになりました。一言いってくれてもよかったのに……」(33歳女性/東京都/金融・証券/事務系専門職)・「デートの帰り、バイバイしたときにグイッとされてキスされた。びっくりしたけどうれしかった」(30歳女性/東京都/自動車関連/販売職・サービス系)・「彼にディズニーで人ごみに紛れそうになった時に。もうちょっとソフトにできないのかとイラッとした」(28歳女性/千葉県/ソフトウェア/技術職)・「記念撮影の時に好きでもない人がしてきて速攻離れた」(31歳女性/千葉県/運輸・倉庫/販売職・サービス系)・「恋人。前をよく見てなくて、人とぶつかりそうになった時に。腕グイされて、少しキュンとした」(25歳女性/埼玉県/運輸・倉庫/事務系専門職)・「研修に行こうと思って上司と歩いていたら危ないと腕をぐいっと引っ張られた。上司にそんなことされると思っていなかったのでびっくりしたがちょっぴりドキドキしました」(30歳女性/長野県/通信/事務系専門職)・「昨年の夏、花火大会に行って混み合っていたときに。迷子にならず安心した」(37歳女性/東京都/商社・卸/事務系専門職)・「付き合って数カ月の彼氏さんに、電車の乗り継ぎで人ごみの中『こっちだよ』と、腕を引っ張って乗り換えの電車までリードしてくれました。いつもおとなしい方だったので、格好イイなと惚れ直しました」(21歳女性/東京都/医療・福祉/専門職)・「別の男の子としゃべっている時に、付き合っている彼氏が通りがかりに、いきなり腕グイをされて連れていかれました」(31歳女性/滋賀県/その他/その他)・「彼氏にデート中、人にぶつかりそうになっていることに気付かず、ぼーっと歩いているときにされた。びっくりしたけど、見ていてくれてうれしかった」(28歳女性/東京都/その他/その他)・「男友達と飲んでよっぱらって千鳥足とのきにされた」(32歳女性/兵庫県/情報・IT/秘書・アシスタント職)・「彼氏とけんかしたとき、いつもおちゃらけてる彼氏が、私が本気で怒って帰ろうとしていることに焦って後ろから追いかけてきて真顔で引き寄せてきた」(27歳女性/東京都/電機/営業職)・「仲間内でハイキングに行ったときに道を踏み外しそうになった私の腕を付き合う前の彼に腕グイされて助けてもらった。重かったんじゃないかと気が気じゃなかった」(25歳女性/東京都/その他/その他)・「大学生のとき同級生と構内を歩いていたとき、雨上がりだったので階段を降りているとき滑ってしまった。とっさに『危ない!』腕をグイッとされてドキッとした。それから何となく同級生のことを意識するようになった」(26歳女性/東京都/小売店/販売職・サービス系)・「人ごみではぐれそうになったとき。声をかけてくれればいいのに、と思った」(28歳女性/福岡県/ソフトウェア/技術職)・「今の旦那に、結婚しようと言われて」(49歳女性/熊本県/機械・精密機器/事務系専門職)・「彼にされて、手首がグキッとなった」(21歳女性/東京都/ホテル・旅行・アミューズメント/営業職)腕グイされるのは、人ごみの中ではぐれそう、車にひかれそう、といった女性がピンチを迎えている場面が多い。「イラッとした」「痛かった」という声も一部あったが、「うれしかった」「少しキュンとした」「ちょっぴりドキドキしました」「安心した」「格好イイなと惚れ直しました」「意識するようになった」などおおむね好評価だった。調査時期: 2015年4月7日~10日調査対象: マイナビニュース会員調査数: 100人(「腕グイ」された経験のある女性限定)調査方法: インターネットログイン式アンケート※写真と本文は関係ありません
2015年04月24日