2007年「犯さん哉」、2011年「奥様お尻をどうぞ」。古田新太を主演に、ケラリーノ・サンドロヴィッチ(KERA)が作・演出する人気の超デタラメ企画シリーズ。このたび、さらにお騒がせな第3弾が登場する。今回は成海璃子、賀来賢人が初参加。「ヒトラー、最後の20000年~ほとんど、何もない~」のチケット情報ナンセンスをやろう、と2人がタッグを組んだこの企画に、レギュラーで参加しているのが山西 惇。硬派から軟派の芝居まで多岐に渡る作品に出演、重要な役どころにキャスティングされる個性派俳優だ。この企画でも、古田をはじめ、大倉孝二、入江雅人、八十田勇一、犬山イヌコらクセ者ぞろいの役者陣の中、その存在感はひと際異彩を放っている。4月、「イニシュマン島のビリー」大阪公演に出演した山西を取材、「ものすごく消耗するけど、ほんとに楽しい」と語るお騒がせ企画への想いやこれまでの作品の話を聞いた。「長い俳優人生で、初めてお尻出しました。後にも先にも、これだけ」というのが、第1弾の『犯さん哉』。前2作とも怒って途中で帰るお客さんがいた。が、大阪のお客さんはそう簡単には帰らない。第2弾の『奥様お尻をどうぞ』は、東京公演では帰る人がいたが、大阪公演は逆に「熱狂的だった」と山西。「総立ちのカーテンコールで、みんな帰らない。すごかったなぁ」。この2作目の公演時期は東日本大震災のすぐあと。どうしようもなくバカバカしいやり取りの中に、世相を反映したネタが盛り込まれた。「こんなしょうもないセリフに、これだけの説得力をもたすのは、あなたにしかできない」と、仲間から賞賛される。「デタラメを突き詰めていくと、笑えるのかどうかわからなくなる、ちょっと怖い領域に入っていく。そのキワキワのとこをやりたいんですよ。なんかすごいな、とも思わせたい」。それには、俳優としてのスキルの高さが求められるのだ。古田が「3分の1の人が大絶賛してくれれば、観客の半分は怒って帰ってもいい」と豪語する企画。「若い頃からずっと周期的に言ってます(笑)。演劇の持つ凶暴さ、ボクらが若い頃に観た唐(十郎)さんや寺山(修司)さんの芝居のような、ゾワゾワっとした気持ちを与えられる作品を作りたいという気持ちはすごくわかります。でも、ボクはできれば帰ってほしくないです(笑)」。これまで観たことがある人は「相変わらずだな、良かったって思っていただけると思う」。初めて観る人は「世の中にこんな芝居があっていいんだと(笑)。いいんです、こういう芝居もあって、いいんです!観終って説明のしようがない、『観てみないとわからない』って友達に言ってもらえるような舞台を目指します(笑)」。公演は、7月24日(日)~8月21日(日)まで東京・下北沢 本多劇場、8月27日(土)・28日(日)まで福岡・北九州芸術劇場 中劇場、9月1日(木)~4日(日)まで大阪・梅田芸術劇場シアター・ドラマシティ、9月10日(土)・11日(日)までりゅーとぴあ新潟市民芸術文化会館 劇場で上演。チケットぴあでは東京・大阪公演にてWEB先行先着[プリセール]を受付中。ライター:高橋晴代
2016年05月18日ケラリーノ・サンドロヴィッチ(KERA)が、上演台本と演出を手がける舞台『8月の家族たち August:Osage County』が5月7日に東京・シアターコクーンにて開幕した。ブロードウェイでトニー賞最優秀作品賞をはじめ4部門を受賞し、2013年には映画化もされた現代アメリカ演劇の傑作が日本初演。キャストには麻実れい、秋山菜津子、常盤貴子、音月桂、生瀬勝久ら実力派が揃った。舞台『8月の家族たち』チケット情報物語の舞台は、アメリカ・オクラホマにあるウェストン家の屋敷。薬物の過剰摂取に加え、この家の主人であるベバリー(村井國夫)が突如失踪したことで錯乱気味の妻・バイオレット(麻実)の元に3人の娘たちが帰ってくる。長女・バーバラ(秋山)と夫のビル(生瀬)と娘のジーン(小野花梨)、次女で独身のアイビー(常盤)、三女のカレン(音月)とその婚約者スティーブ(橋本さとし)。そしてバイオレットの妹マティ・フェイ(犬山イヌコ)とその夫チャーリー(木場勝己)、息子のリトル・チャールズ(中村靖日)の一家も集まる。これまで決して密な関係とは言えなかった母と3姉妹、そしてその縁者達が一堂に会し、お互いにかみ合わなさを感じながらも主人の行方を心配するが、ベバリーは近くの湖で亡くなっていたことが知らされる…。母と娘たちのそれぞれが生きてきた人生、胸にしまっていた想いが一気にぶつかり、語られなかった秘密が次々に明らかになっていく。これまで数多く家族や姉妹を巡る群像劇を手掛けてきたKERAが、丹念にそしてテンポよく練り上げた会話劇には飽きることがない。自分が当事者ならば全く笑えないハードな状況ではあるものの、客席から覗き見する視点でみると、一家の必死な姿はどこか可笑しく笑わされてしまう。異常と正常の揺らぎを、時にシニカルに時にコミカルに演じる母役の麻実をはじめ、頼れる長女でありつつも夫との関係に揺れる姿をリアルに演じる秋山、秘密の恋愛を育む次女役を柔らかな空気をまとい演じる常盤、屈託なく自由に生きているように見えるがどうも男運が悪く苦労を感じさせる三女役の音月。生瀬勝久、木場勝己、橋本さとしといったこの女系家族の映し鏡である男性陣も大きな魅力だ。キャスト陣のポテンシャルの高さもあいまって、会話の一つひとつが生き生きとした波を生み、その味わい深いセリフの応酬を聞いているだけで、あっという間に時が経ってしまう。公演は5月29日(日)まで東京・シアターコクーンでの後、6月2日(木)より5日(日)まで大阪・森ノ宮ピロティホールでも上演。チケットは発売中。
2016年05月10日ドラマや映画で、眼光鋭く主人公を見つめたり、画面に登場するだけでほっこりさせたり、脇役ながらも気になる存在感を放つ中村靖日さん。「普段の僕は、どちらかというと周りから半歩か1/3歩くらい下がっているのが居心地いいっていう性質なんです。この仕事に関しても、自分ではずっと小石を積み上げている感覚。でも、気づいたら小さな山ができていたってところなのかなと」その中村さんが舞台『8月の家族たち』に出演する。メリル・ストリープ主演の映画でも知られる今作は、ピュリツァー賞やトニー賞を受賞した舞台で、現代アメリカ演劇の金字塔ともいわれている。「ブラックコメディと伺っていたのに、映画を観たらシリアスで重たいんですよね。でも、演出のKERA(ケラリーノ・サンドロヴィッチ)さんがブロードウェイの舞台を映像で観たら、現地では観客がどっかんどっかん大笑いしていたそうで。同じ脚本なのにそれだけ違う印象になるんですから、今回は今回でまた別モノになるんじゃないでしょうか」役柄は、物語の中核を担うウェストン家の親戚リトル・チャールズ。常盤貴子さん演じる次女・アイビーとは、従兄弟同士ながら愛を育む。「エキセントリックな人々とニュートラルな人たちの間で、気は優しいけれど少し抜けているっていう、ちょっと違うベクトルの役なんです」家族の物語ながら、薬物依存にアルコール依存、不倫あり。悪口雑言が飛び交い、衝撃の展開へ。「人間って生きていると、まさか自分に降りかかるなんて、というような経験があると思うんです。それを増幅させたのがこの物語。誰しも自分を重ねられるシーンがきっとあるはずです。毒だらけのセリフにも共感する部分があったり。だから、ある種のデトックスみたいな気持ちで、“わかる~”って思いながら観ていただければと思います」◇5月7日(土)~29日(日)渋谷・Bunkamura シアターコクーン作/トレイシー・レッツ上演台本・演出/ケラリーノ・サンドロヴィッチ出演/麻実れい、秋山菜津子、常盤貴子、音月桂、生瀬勝久ほかS 席1万円A 席8000 円コクーンシート5000円BunkamuraチケットセンターTEL:03・3477・9999(10:00~17:30)大阪公演あり。◇なかむら・やすひ武蔵野美術大学在学中に自主映画の制作に関わり俳優の道へ。近作にドラマ『ATARU 』『悪党たちは千里を走る』など。KERA作品は舞台『世田谷カフカ』以来2作目。◇父(村井國夫)が失踪し、家族が久々に集まる。だが薬物の過剰摂取で錯乱状態の母(麻実)と三姉妹(秋山、常盤、音月)との関係はギクシャク。そこに新たな火種が投下され…。※『anan』2016年5月4日‐11日合併号より。写真・中島慶子インタビュー、文・望月リサ
2016年05月03日ブロードウェイでトニー賞最優秀作品賞をはじめ4部門を受賞した舞台『8月の家族たちAugust:Osage County』。その日本初演がまもなく幕を開ける。上演台本・演出を手がけるのは、ケラリーノ・サンドロヴィッチ(KERA)。父の失踪をきっかけに集まった家族たちの不協和音を、ブラック・コメディとして描き出す。稽古は始まったばかりだが、KERAには確信が生まれているようだ。【チケット情報はこちら】物語は、詩人でアルコール中毒の父親(村井國夫)が失踪し、ガン治療薬の過剰摂取もあって錯乱状態にある母(麻実れい)のもとに、3人の娘やその家族と叔母家族が集まるところから始まる。稽古場で演じられているのはちょうど、長女(秋山菜津子)とその夫(生瀬勝久)、娘(小野花梨)が戻ってきた場面だった。久々に会う母と娘、叔母と夫のちょっとした噛み合わなさが早くもおかしい。長女夫婦が喧嘩を始めるシーンでも笑いが起こる。KERAが台詞の発し方や互いの押し引きの加減について少し指示を出すと、その笑いは増幅していく。実家の父と母も、どうやらすでに離婚しているこの夫婦も、抱える事態は深刻であるにもかかわらず、彼らが躍起になるほどその姿は滑稽に見えてくるのだ。KERAは、ピューリッツァー賞を獲り、映画化もされたこのトレイシー・レッツの戯曲と出会ったときから、コメディとして上演すると決めていた。「この脚本を終始シリアスなトーンの芝居に仕上げるのは簡単なことです。でも僕は、コメディにしたほうが伝わる痛みっていうものがあると思ってるんです。僕自身、これまで笑いによって救われてきたし、人生におけるトラブルには常に笑い飛ばすことで切り抜けるという生き方をしてきましたから」。辛辣な台詞の応酬も、「本人たちが笑ってる場合じゃない状況になっている家族をのぞき見ながら、無責任に笑ってくれればいいんじゃないかと思ってます」。キャストにはほかに、次女に常盤貴子、三女に音月桂など、総勢13名が揃う。その指揮をとり、細かく笑いを作っていくのは大変な作業だ。「でも、難しさは楽しさですから。ラクをせず、うまくいったときの達成感をカンパニー全体で分かち合えるといいなと。そして、もしもトレイシー・レッツが観に来たら、『こんな上演になるとは思ってもみなかった』と驚かせられるといいなと思いますね」。おそらく、映画版を目にした人もかなり驚くことになるだろう。が、KERA流の人間と人生の捉え方は、思わぬ力をくれるに違いない。公演は5月7日(土)から29日(日)まで東京・シアターコクーン、6月2日(木)より5日(日)まで大阪・森ノ宮ピロティホールにて上演する。チケットは発売中。取材・文:大内弓子
2016年04月25日ケラリーノ・サンドロヴィッチ(KERA)と古田新太の人気企画の第3弾『ヒトラー、最後の20000年~ほとんど、何もない~』が、この夏上演される。2007年の『犯さん哉』、2011年の『奥様お尻をどうぞ』に続いて、おそらくまた衝撃作になるであろう作品に、成海璃子、賀来賢人というフレッシュな顔も参加。内容は未定だが、それゆえに思いも広がる4人に、話を聞いた。舞台『ヒトラー、最後の20000年~ほとんど、何もない~』チケット情報『犯さん哉』、『奥様お尻をどうぞ』と、徹底してナンセンスコメディを見せてきたこの企画。今回も「内容を説明してもしょうがないような(笑)、テンションの高いデタラメをやります」と開口一番にKERAは言う。古田も、「そもそもデタラメをやろうと始めたユニット。最近の若い人たちがそういうのをやっていないので、やっていいんだよと見せていきたいというのもあるんです」と企画への思いを語る。さらに、そのデタラメの面白さは「シニカルな視線にある」と古田。KERAも「根っこにあるのは狂暴さ。コメディこそ最も強い力を持っていると信じてるからやっている」と付け加える。「それをひとかどの役者たちが、大っぴらにカロリー高くやるのが、このチームの面白さなんです」(古田)。そこに加わることになった成海と賀来。KERAによると、ドラマ『怪奇恋愛作戦』で久々にKERA作品に出演した成海の思い切りがよくなった芝居、松尾スズキ作・演出の『悪霊─下女の恋─』での賀来の妙味が、今回の抜擢の決め手となった。「ようやくKERAさんと舞台でご一緒できると思ったら、こっちの企画だったのでドキドキしてるんですけど(笑)、何でもやりたいと思ってます」と成海がその期待に応えれば、賀来も、「こういう笑いのものはテクニックが必要だと思うので、しっかり勉強して、この舞台をきっかけに大ブレイクしたい(笑)」と自身への希望も募らせる。タイトルに“ヒトラー”と入っているが、現段階では、ヒトラーが登場するかどうかもわからない。「『チャップリンの独裁者』のような風刺コメディではなく、もっと何もかもを笑うようなものになっていくと思います。個人的に風刺ってずるいなと思ってる(笑)。何もないところから作っていきたい」とKERA。今度は何を笑い飛ばしてくれるのか。その自由で過激な創造を、楽しみに待っていたい。公演は、7月24日(日)から8月21日(日)まで東京・本多劇場、8月27日(土)・28日(日)福岡・北九州芸術劇場 中劇場、9月1日(木)から4日(日)まで大阪・梅田芸術劇場 シアター・ドラマシティ、9月10日(土)・11日(日)新潟・新潟市民芸術文化会館 劇場にて上演。なお、チケットぴあでは先行抽選を実施中、東京公演は4月25日(月)11:00まで、大阪公演は4月26日(火)11:00まで受付。取材・文:大内弓子
2016年04月21日「なんやねん、これ?!」と、観客の半分を怒って帰らせたいと豪語する舞台。作・演出にKERAことケラリーノ・サンドロヴィッチ、主演・古田新太の通称“フルケラ企画”が、2007年「犯さん哉」、2011年「奥様お尻をどうぞ」に続く第3弾を上演。モンティ・パイソンの笑いを愛するふたりがタッグを組んだ、極めつけのナンセンス企画だ。そのくだらなさ、その不謹慎さ、最上級の「なんやねん、これ!(怒or笑)」な舞台は、今の日本の演劇界で唯一無二。このシリーズが今回で打ち止めになると言う。共演は成海璃子、賀来賢人、大倉孝二、入江雅人、八十田勇一、犬山イヌコ、山西惇。シリーズ最後(?)を飾るにふさわしい、最強のメンバーが結集した。劇団☆新感線「乱鶯」の舞台で来阪した、古田新太を直撃取材!「ヒトラー、最後の20000年~ほとんど、何もない~」チケット情報「『犯さん哉』で、あ、お客さんはここまでひどいことやると帰るんだなっていうことがわかり、『奥様お尻をどうぞ』でも非常に怒ってる人たちがいたりして、ある程度の成果は上げられたんじゃないかなと(笑)」。初演から10年近く経ち、3本やって「もういいか」と打ち止めにすると言う。そもそも、芝居らしい芝居にフラストレーションをためたKERAと古田が「せっかくふたりでやってるのに、なんでナンセンスやってないんだ?」というところからスタートした企画。前2回、古田はKERAと話し合ってお題を出したものの「全部ないがしろになったんで(笑)。だから今回はKERAさんに丸投げ。注文は、イリポン(入江雅人)がいっぱい出たらいいな、ぐらい。それは、ボクが見たいからです(笑)」。タイトルの“ヒトラー”は、多分出てこないだろうと思われる。「出てきても、そこか!見たいな感じだと思う。で、後半はグダグダになる予定(笑)」と古田。この企画は社会派ではありません、念のため。「この世の中で、ふざけちゃダメなことってないと思ってるんですよ。やっちゃいけないことが一番おもしろい。葬式の屁ほど、おもしろいもんはないですからね(笑)。不謹慎という言葉は、知らない(笑)」なわけで。3回目、しかもこれで打ち止めとなると「なんやねん、それ?!」度は、さらにアップするに違いない。「凶暴ではありたいと思いますね。みんなが微笑んで帰れるような作品にはしたくないと思ってるんで(笑)。誰かを傷つけたりとか、そういう気持ちで臨みたい。お客さんの半分ぐらいが怒ってくれたらうれしいです。でも、3分の1の人たちには『メッチャおもしろかった』って言ってほしいです。こんだけ達者な人たちがデタラメやるの、なかなか観れないと思うから、観といた方がいいと思いますよ」。公演は、7月24日(日)から8月21日(日)まで東京・本多劇場、8月27日(土)・28日(日)福岡・北九州芸術劇場 中劇場、9月1日(木)から4日(日)まで大阪・梅田芸術劇場 シアター・ドラマシティ、9月10日(土)・11日(日)新潟・新潟市民芸術文化会館 劇場にて上演。取材・文:高橋晴代
2016年04月15日今ノリにノっている劇作家・演出家ケラリーノ・サンドロヴィッチ(以下、KERA)の最新作が、2017年2月、渋谷・Bunkamura シアターコクーンにて、「シアターコクーン・オンレパートリー+キューブ 2017」として上演されることが決定。主演には井上芳雄、ヒロインには小池栄子が出演することも明らかになった。今年に入り、「第23回読売演劇大賞」最優秀作品賞及び優秀演出家賞を受賞、さらに「第66回芸術選奨」文部科学大臣賞を受賞し大注目を集めるKERAさんが、作・演出を手掛ける新作舞台。KERAさんは、「劇団ナイロン100度」の主宰であり、サブカルチャーから文芸作品まで幅広く作・演出。音楽、美術、演出と独特なセンスで華やか且つ新感覚でこれまで挑戦的な作品を多く産み出してきた。“ナンセンスコメディの旗手”とも言われ、会話のトーンやズレによって、笑いや独特な空気感を生み出す緻密な演出が特徴で、演劇界でもキャストの技量が要求される演出として知られている。主演には、“ミュージカル界のプリンス”として「モーツァルト!」「ハムレット」など多数のミュージカルで主演を務め、近年は蜷川幸雄、串田和美、栗山民也などとも組み、ミュージカル以外の演劇作品でも確かな演技力で評価を得る井上さんが好演し、ヒロインには、KERA上演台本・演出の「グッドバイ」でヒロインを演じ、「第23回読売演劇大賞」最優秀女優賞を受賞したばかりの小池さんが出演する。今回の決定にキャストの2人はこう語る。初めてKERA作品に出演することになる井上さんは、「KERAさんに『何か一緒にできれば』と仰って頂き、一見接点がなさそうな僕に興味を持って下さった事に、半信半疑というか嬉しい驚きでした。今、自分の中で“ミュージカル”と “ストレートプレイ”の垣根がどんどん無くなって来ています。その決定打として『こいつ本当に芝居をやりたいんだな』と思って頂ける作品になればと思います」と抱負を語り、共演の小池さんについては「自分を高めて今がある本物、恐いくらい演技力のある女優さん、という印象です。胸を借りるくらいの気持ちでご一緒したいと思います」と期待を寄せている。一方の小池さんも、「『グッドバイ』に続き大好きなKERAさんの演出を受けられる事、しかも初めてのシアターコクーン、そしてお相手は才能溢れる王子様、井上芳雄さん。今から興奮で鼻血が止まりません (笑)アドレナリン出まくりです。いつも通り『やれるべき事を全力でやる』のみ」とコメントし、公演を心待ちにしている様子だ。さらにKERAさんは、2人のキャスティングについて、「もう何年も前に井上芳雄くんにオファーしました。ストレートプレイだということ以外にはまったく、何一つ、共演者すら誰ひとりとして決まっていないにも拘わらず、彼は快諾してくれました。僕はそういう俳優さんが大好きです。ミュージカル界のプリンスと称されてきた井上くんですが、しかし、一方で非常に生活感を感じます。僕にとってはそこが魅力的」と井上さんとのタッグを熱望していたと話し、小池さんについては、「昨年秋の『グッドバイ』で強烈なキャラクターを演じてもらいました。あの役は、書いた僕が言うのもなんですが、意外性に富んだ当たり役だったと思います。今回はもっとずっと複雑な女性を演じてもらうことになるでしょう。難役をあてがいたくなるのは抜群に上手いからです」と絶賛している。タイトルもストーリーも未発表でその多くがベールに包まれたままの本作は、公演を来年2月、チケット発売は11月を予定しているとのこと。KERAさんとは初タッグの井上さんと黄金タッグの小池さん、この3人が組むことでまた新たに演劇界を賑わせることは間違いなしのようだ。今後明かされる共演者など作品の全貌に期待していて。(cinemacafe.net)
2016年04月08日ミュージカル俳優の井上芳雄が、劇作家・演出家ケラリーノ・サンドロヴィッチ(以下、KERA)の新作舞台に主演することが8日、わかった。公演は2017年2月、Bunkamuraシアターコクーンにて上演予定で、ヒロインは女優の小池栄子が務める。井上は"ミュージカル界のプリンス"と呼ばれ、数々のミュージカルに主演、近年はドラマやストレートプレイ、バラエティ番組での活躍も増えている。"ナンセンスコメディの旗手"と言われるKERAは、劇団ナイロン100℃の主宰を務め、数々の賞を受賞しており、"プリンス"井上とは異色の組み合わせと言える。井上は「一見接点がなさそうな僕に興味を持ってくださった事に、半信半疑というかうれしい驚きでした」と心境を語った。また、ミュージカル俳優ながらさまざまな作品に出ることについては、「今、自分の中で"ミュージカル"と"ストレートプレイ"の垣根がどんどん無くなって来ています。その決定打として『こいつ本当に芝居をやりたいんだな』と思っていただける作品になればと思います」と、舞台への思いを明かした。ヒロインの小池は、2015年にKREAとタッグを組んだ舞台『グッドバイ』で第23回読売演劇大賞最優秀女優賞を受賞、作品自体も最優秀作品賞に輝くなど、既に大きな結果を残した組み合わせ。小池は「『グッドバイ』に続き大好きなKERAさんの演出を受けられる事、しかも初めてのシアターコクーン、そしてお相手は才能あふれる王子様、井上芳雄さん。今から興奮で鼻血が止まりません(笑)」と気合を語った。脚本・演出を務めるKERAは「もう何年も前に井上芳雄くんにオファーしました。ストレートプレイだということ以外にはまったく、何一つ、共演者すら誰ひとりとして決まっていないにも拘わらず、彼は快諾してくれました」と経緯について語った。更に、『グッドバイ』から続けてのタッグとなる小池について「今回はもっとずっと複雑な女性を演じてもらうことになるでしょう。難役をあてがいたくなるのは抜群にうまいからです」と期待を寄せた。
2016年04月08日ケラリーノ・サンドロヴィッチ(KERA)と古田新太が3度目のタッグを組む新作舞台『ヒトラー、最後の20000年~ほとんど、何もない~』が7月に上演決定。そのビジュアルが公開された。“この上なく狂暴、きわめて不毛“と2007年の演劇界に大きな衝撃を与えた『犯さん哉』、“前作のデタラメをさらに徹底的に極める“と言いつつ震災直後の日本に猛烈なパンチを喰らわせた2011年の『奥様お尻をどうぞ』に続く、ふたりのコラボ企画第3弾。作・演出にKERA。キャストには古田をはじめ、成海璃子、賀来賢人、大倉孝二、入江雅人、八十田勇一、犬山イヌコ、山西惇ら人気俳優から小劇場の実力派まで多彩な顔ぶれが揃う。新作舞台は7月24日(日)からの東京公演を皮切りに、北九州、大阪、新潟で上演。チケットの一般発売は5月21日(土)午前10時より。■舞台『ヒトラー、最後の20000年~ほとんど、何もない~』<東京公演>7月24日(日)~8月21日(日)下北沢 本多劇場<北九州公演>8月27日(土)・28日(日)北九州芸術劇場 中劇場<大阪公演>9月1日(木)~4日(日)梅田芸術劇場 シアター・ドラマシティ<新潟公演>9月10日(土)・11日(日)りゅーとぴあ新潟市民芸術文化会館 劇場
2016年03月09日ケラリーノ・サンドロヴィッチ(KERA)と古田新太が3度目のタッグを組む新作舞台『ヒトラー、最後の20000年~ほとんど、何もない~』が7月に上演決定。そのビジュアルが公開された。“この上なく狂暴、きわめて不毛“と2007年の演劇界に大きな衝撃を与えた『犯さん哉』、“前作のデタラメをさらに徹底的に極める“と言いつつ震災直後の日本に猛烈なパンチを喰らわせた2011年の『奥様お尻をどうぞ』に続く、ふたりのコラボ企画第3弾。作・演出にKERA。キャストには古田をはじめ、成海璃子、賀来賢人、大倉孝二、入江雅人、八十田勇一、犬山イヌコ、山西惇ら人気俳優から小劇場の実力派まで多彩な顔ぶれが揃う。新作舞台は7月24日(日)からの東京公演を皮切りに、北九州、大阪、新潟で上演。チケットの一般発売は5月21日(土)午前10時より。■舞台『ヒトラー、最後の20000年~ほとんど、何もない~』<東京公演>7月24日(日)~8月21日(日)下北沢 本多劇場<北九州公演>8月27日(土)・28日(日)北九州芸術劇場 中劇場<大阪公演>9月1日(木)~4日(日)梅田芸術劇場 シアター・ドラマシティ<新潟公演>9月10日(土)・11日(日)りゅーとぴあ新潟市民芸術文化会館 劇場
2016年03月09日2人組テクノユニット・電気グルーヴの約25年に及ぶ活動を追った初のドキュメンタリー映画『DENKI GROOVE THE MOVIE? ~石野卓球とピエール瀧~』の上映期間が、1週間延長されることが決定した。同作は、2015年12月26日より「2週間限定」として公開されていた。延長する劇場は、新宿バルト9(東京)、T・ジョイ蘇我(千葉)、横浜ブルク13(神奈川)、静岡東宝会館、梅田ブルク7(大阪)、T・ジョイ京都、T・ジョイ博多(福岡)の7館で、15日まで上映予定。ミニシアターランキングで1位を獲得するなど、観客からも高く評価され、多くの要望に応える形で実現した。さらに、2つの劇場キャンペーンも延長。1つは、館内に設置されている富士山の顔出しパネルと一緒に撮影した写真をハッシュタグ(#denkigroovethemovie)を付けてツイッターもしくはインスタグラムに投稿する企画で、抽選で3人に電気グルーヴのサイン入りポスターがプレゼントされる。応募には、各SNSでの映画公式アカウントのフォローが必要。もう1つは、劇場で配布されている専用応募用紙に、その劇場で鑑賞した本作の半券を貼付し設置されている応募ボックスへ投函(とうかん)する企画。こちらは、劇場ロビーに掲出されているサイン入りチケットホルダー(クリアファイル/非売品)が抽選で1人に贈られる。応募期間は、対象劇場の上映終了日まで。本作は、初ライブや数々の記録映像、当時を振り返るインタビュー、最新のライブシーンなどで構成。かつてのメンバーであった砂原良徳とCMJK、ケラリーノ・サンドロヴィッチ、スチャダラパー、山口一郎(サカナクション)、小山田圭吾といったアーティストの出演もしている。メガホンを取るのは、これが初のドキュメンタリー映画となる大根仁監督。映画『モテキ』(11年)やテレビ東京系ドラマ『まほろ駅前番外地』(13年)などを手がけたことで知られる一方、音楽シーンやサブカルチャーにも造詣が深いことから、メンバーたっての希望で監督に起用された。(C)2015 DENKI GROOVE THE MOVIE? PROJECT
2016年01月06日テクノユニット・電気グルーヴの約25年に及ぶ活動を追った、初のドキュメンタリー映画『DENKI GROOVE THE MOVIE? ~石野卓球とピエール瀧~』(公開中)の初日舞台あいさつが26日、東京・新宿バルト9で行われ、メンバーの石野卓球とピエール瀧、大根仁監督が登壇した。映画の舞台あいさつに立つのは初めてという石野は、ワイン片手に「Yeah! めっちゃホリディ」と松浦亜弥の同名曲を口走りながら登場し、早々に放送禁止用語を連発するなど下ネタを披露。MCを「映画の舞台あいさつで、初めてこういう流れでスタートしました…」と困惑させ、「最初にギャグやったのも……一生に一度だから!」と笑顔を見せた。この日が誕生日だという石野には、ファンからサプライズとして花束がプレゼント。「やったぜ!」と喜ぶも、"しゃべり"は止まらず、「劇場版は見てない。ラップトップ(PC)で仮編集したものだけ見た」と告白した。これを受けて瀧は「いや卓球くんが、試写会に呼んでくれてたんだよ。俺はそれ行った。で、当のこいつ(石野)は来なかった」と暴露。石野も「恥ずかしいもん……」と思わず本音を漏らす一幕もあった。また、同日に千葉・蘇我でも舞台あいさつを敢行するという大根監督に、石野は「すごい出たがりですね! 俺たちは行かないのに『俺の作った映画だ!』つって。大根さんだけが(舞台あいさつを)やっても"引き"がないでしょ」とツッコミを入れ、大根監督も「こんな感じだから、できれば仕事はしたくなかったんですけど…(笑)」とタジタジ。そんな様子を見てか、石野は、大根監督が選曲を手掛けたというセレクトアルバム『DENKI GROOVE THE MOVIE? —THE MUSIC SELECTION—』(発売中)に触れ、「本当に大根さんが選んだの?」と疑いつつ、「CDの選曲良かったよ!」と一応のフォローを見せた。あまりに石野の独壇場が続く中、瀧は流れを遮って、「記者の人たち、『ここはいらねぇな』とキーボード叩くの止めましたよ。さすがですね」と苦笑。一方の石野は、「でもやっぱり『破天荒なおしゃべりが~』って書くんでしょ? 舞台あいさつなのに、下ネタ全開だったって書いてくださいよ!」とアピールした。その後も映画に関係ない不謹慎トークが続き、ふっと我に返った石野は、俳優として場慣れもしている瀧に「舞台あいさつっていつもこんな感じなの?」と聞くと、瀧は「全然、違う」と即答。"はぁ"という表情を見せながら石野が「生涯で一度の舞台あいさつ、まあ明日死ぬんで。エボラ出血熱で」とジョークを口にすると、瀧は「あ、明日までは生きるそうです……」と呆れ返っていた。同映画は、初ライブや数々の記録映像、当時を振り返るインタビュー、最新のライブシーンなどで構成。かつてのメンバーであった砂原良徳とCMJK、ケラリーノ・サンドロヴィッチ、スチャダラパー、山口一郎(サカナクション)、小山田圭吾といったアーティストの出演もする。大根監督にとっては、本作が初のドキュメンタリー映画だが、音楽シーンやサブカルチャーにも造詣が深いことから、メンバーたっての希望で起用された。
2015年12月27日2人組テクノユニット・電気グルーヴの約25年に及ぶ活動を追った、初のドキュメンタリー映画『DENKI GROOVE THE MOVIE? ~石野卓球とピエール瀧~』(12月26日より2週間限定公開)の上映を記念して21日16時より、GYAO!で特設ページが開設。同ユニットのミュージックビデオ(以下MV)28本を無料配信する。27日23時59分まで公開される全28本のMVは、いずれもフルサイズ。90年代にシングルヒットを記録した「Shangri-La」や「N.O.」をはじめ、漫画家・天久聖一氏がメガホンを取ったことで知られる「Cafe de 鬼 (顔と科学)」や「モノノケダンス」なども視聴することができる。また、映画本編のイントロ部分1分40秒も先行配信される。映画は、初ライブや数々の記録映像、当時を振り返るインタビュー、最新のライブシーンなどで構成。かつてのメンバーであった砂原良徳とCMJK、ケラリーノ・サンドロヴィッチ、スチャダラパー、山口一郎(サカナクション)、小山田圭吾といったアーティストの出演もしている。メガホンを取るのは、これが初のドキュメンタリー映画となる大根仁監督。映画『モテキ』(11年)やテレビ東京系ドラマ『まほろ駅前番外地』(13年)などを手がけたことで知られる一方、音楽シーンやサブカルチャーにも造詣が深いことから、メンバーたっての希望で監督に起用された。■配信されるミュージックビデオ一覧「ビコーズ」、「CATV」、「ウィー・アー」、「MUD EBIS」、「Cafe de 鬼 (もっとおもしろい顔MI)」、「Popcorn (Single Mix)」、「新幹線 (TAB EATER MIX)」、「N.O.」、「誰だ!」、「Shangri-La」、「FLASHBACK DISCO」、「Nothing’s Gonna Change (死者の書 Ver.)」、「VOLCANIC DRUMBEATS」、「ドリルキング社歌2001」、「Cafe de 鬼 (顔と科学)」、「弾けないギターを弾くんだぜ」、「Mr.Empty」、「中年パンク」、「Twilight (アブストラクトな林檎たち) / 電気グルーヴ×スチャダラパー」、「Twilight (ふぞろいのネジ屋敷) / 電気グルーヴ×スチャダラパー」、「聖☆おじさん / 電気グルーヴ×スチャダラパー」、「少年ヤング」、「モノノケダンス」、「少年ヤング(Album Mix / SSTV VIP Version)」「Fake It!」、「電気グルーヴ20周年のうた」、「タランチュラ」、「Upside Down」(C)2015 DENKI GROOVE THE MOVIE? PROJECT
2015年12月21日2人組テクノユニット・電気グルーヴの約25年に及ぶ活動を追った、初のドキュメンタリー映画『DENKI GROOVE THE MOVIE? ~石野卓球とピエール瀧~』(12月26日より2週間限定公開)の劇場限定グッズの詳細が16日、発表された。グッズは、劇場用パンフレット(800円)、Tシャツ(サイズはS、M、L、XLの4種/2,800円)、2016カレンダー(1,200円)、タオル(1,500円)、Cafe de 鬼 限定マグカップ(東京・新宿バルト9でのみ販売/1,600円)、巾着(1,000円)の6アイテム(価格はいずれも税込)。22ページからなるパンフレットには、メンバー2人のソロインタビューや渋谷直角氏の描き下ろし漫画が掲載される。さらに、メンバーが"野田兄"と慕う音楽ライター・野田努氏や磯部涼氏の全アルバムレビューも載せられている。さらに入場者には、ステッカーのプレゼントも決定。1週目は石野卓球を思わせる赤鬼、2週目はピエール瀧風の青鬼と異なるデザインの2タイプが用意されている。こちらは、無くなり次第終了となる。本作は、初ライブや数々の記録映像、当時を振り返るインタビュー、最新のライブシーンなどで構成。かつてのメンバーであった砂原良徳とCMJK、ケラリーノ・サンドロヴィッチ、スチャダラパー、山口一郎(サカナクション)、小山田圭吾といったアーティストの出演もしている。メガホンを取るのは、これが初のドキュメンタリー映画となる大根仁監督。映画『モテキ』(11年)やテレビ東京系ドラマ『まほろ駅前番外地』(13年)などを手がけたことで知られる一方、音楽シーンやサブカルチャーにも造詣が深いことから、メンバーたっての希望で監督に起用された。(C)2015 DENKI GROOVE THE MOVIE? PROJECT
2015年12月16日テクノユニット・電気グルーヴの約25年に及ぶ活動を追った、初のドキュメンタリー映画『DENKI GROOVE THE MOVIE? ~石野卓球とピエール瀧~』(12月26日より2週間限定公開)の公開初日、東京・新宿バルト9 でメンバーの石野卓球とピエール瀧、大根仁監督が舞台あいさつを行うことがわかった。同ユニットの2人がそろって舞台あいさつに立つのは、今回が初となる。初日舞台あいさつは、26日の12時30分(映画上映後)と15時30分(上映前)に2回、実施する。チケット価格は2,100円(税込)。8日12時から16日23時59分まで先行販売が、20日12時から25日12時まで一般発売が、それぞれローソンチケットにて販売される(全国共通前売り券の使用は不可)。さらに26日午前0時、同じく新宿バルト9で、最速上映会も決定。本編を最も早く見られるほか、未公開ライブ映像を含む、イベントのために編集された特別映像も公開される。こちらの価格も2,100円(税込)で、先行発売は初日舞台あいさつと同様の日程で行われ、一般発売は20日12時から24日12時までローソンチケットで販売(全国共通前売り券の使用や18歳未満の入場は不可)。ゲストの登壇はない。なお、今回の舞台あいさつの実施に伴い、25日23時15分から予定されていた「世界最速!オールナイト・カウントダウン・プレミアム上映!」は中止に。これを受けて、映画配給および宣伝会社は、「イベント主催者側のあいまいな発表によりご期待いただいたお客さまには大変ご迷惑をおかけしましたことをおわび申し上げます」と謝罪。すでに申し込まれたチケットについては、落選処理を行うという。本作は、初ライブや数々の記録映像、当時を振り返るインタビュー、最新のライブシーンなどで構成。かつてのメンバーであった砂原良徳とCMJK、ケラリーノ・サンドロヴィッチ、スチャダラパー、山口一郎(サカナクション)、小山田圭吾といったアーティストの出演もしている。メガホンを取るのは、これが初のドキュメンタリー映画となる大根監督。映画『モテキ』(11年)やテレビ東京系ドラマ『まほろ駅前番外地』(13年)などを手がけたことで知られる一方、音楽シーンやサブカルチャーにも造詣が深いことから、メンバーたっての希望で監督に起用された。(C)2015 DENKI GROOVE THE MOVIE? PROJECT
2015年12月08日「木更津キャッツアイ」『20世紀少年』など数多くのドラマや映画に出演しながら「劇団☆新感線」に所属し舞台作でも活躍する古田新太が座長を務め、ミュージシャンで俳優で演出&脚本家のケラリーノ・サンドロヴィッチが作・演出を担当する舞台作品の第3弾が公演決定。既に発表されている賀来賢人をはじめ、成海璃子、大倉孝二ら全キャストが解禁された。「作&演出・ケラリーノ・サンドロヴィッチ×座長・古田新太」企画の舞台は第1弾が2007年に上演。「この上なく狂暴、きわめて不毛」と演劇界に大きな衝撃を与えた「犯さん哉」から4年後の2011年、「前作のデタラメをさらに徹底的に極める」と震災直後の日本にパンチを喰らわせるような第2弾「奥様お尻をどうぞ」を上演。そして、2016年夏、強烈な2作品に続く新たな2人の“悪巧み”が作品となって上演されることとなった。出演するのは座長の古田さん。そして、NHK連続テレビ小説「花子とアン」で花子の兄・安東吉太郎を演じ、現在放送中の大河ドラマ「花燃ゆ」で新撰組・沖田総司を演じる若手俳優・賀来さん。今回新たに発表されたのは、「ハチミツとクローバー」『ストレイヤーズ・クロニクル』など注目作に出演する成海さん。そのほか、『ピンポン』アクマ役をはじめ個性的な役が光る大倉さん、NHK「サラリーマンNEO」シリーズレギュラーとして活躍する入江雅人、「あまちゃん」「ごちそうさん」などに出演する八十田勇一、「ポケットモンスター」シリーズ(ニャース)をはじめ、声優や女優として幅広く活躍する犬山イヌコ、「相棒」シリーズ・角田六郎で知られる山西惇ら、実力派俳優陣が集結。破天荒&ナンセンスの笑いを追究したKERAと古田さんの企画に、おなじみのメンバーが集まり、さらに若い実力派の2人の参戦がどんな化学変化を起こすのか。より期待が高まる本公演の続報を待ちたい。<以下、キャストコメント>■古田新太5年ぶりのフルケラ、レギュラーメンバーも大倉以外はだいたい50オーバーです。古くなった元若者の悪ふざけ、お楽しみに。賢人、璃子ちゃん、ついてこいよ。ついて来れたら人生豊かになるぞ。■成海璃子KERAさんと舞台でご一緒するのは初めてなので、今回のお話をいただいたときからずっと楽しみしていました。ワクワクするのと同時に緊張していますが、必死で先輩方についていこうと思います!■賀来賢人待望のKERAさんの作品に参加できて嬉しいです。古田さんとKERAさんの作る笑いを稽古場で見るのが本当に楽しみですが、非常に怖いです(笑)。古田さんに、意味がないセリフが多すぎて覚えるの大変だよ、と言われました。意味のないセリフを覚えるのをがんばります。新作は2016年、7月~8月は東京・下北沢本多劇場にて、8月~9月は北九州、大阪、新潟にて公演。(text:cinemacafe.net)
2015年12月04日2人組テクノユニット・電気グルーヴの約25年に及ぶ活動を追った、初のドキュメンタリー映画『DENKI GROOVE THE MOVIE? ~石野卓球とピエール瀧~』(12月26日より2週間限定公開)の公開前夜となる12月25日、東京・新宿バルト9でトーク&上映イベントを実施することがわかった。イベントのタイトルは、「世界最速!オールナイト・カウントダウン・プレミアム上映!」。その名の通り、12月25日の23時15分から25時55分まで新宿バルト9で、スペシャルゲストを招いたトークと映画本編を上映する。チケット価格は2,100円(税込)で、27日正午から、ローソンチケットにて先行販売スタート(全国共通前売り鑑賞券の使用や18歳未満の入場は不可)。登壇者は、後日発表とのこと。なお公開日当日は、メンバー・石野卓球の48歳の誕生日。12月25日から来年1月3日までは、同じ新宿バルト9でユニット結成初期の同名代表曲にちなんだカフェ企画「Cafe de 鬼」もオープンする。本作は、初ライブや数々の記録映像、当時を振り返るインタビュー、最新のライブシーンなどで構成。かつてのメンバーであった砂原良徳とCMJK、ケラリーノ・サンドロヴィッチ、スチャダラパー、山口一郎(サカナクション)、小山田圭吾といったアーティストの出演もしている。メガホンを取るのは、これが初のドキュメンタリー映画となる大根仁監督。映画『モテキ』(11年)やテレビ東京系ドラマ『まほろ駅前番外地』(13年)などを手がけたことで知られる一方、音楽シーンやサブカルチャーにも造詣が深いことから、メンバーたっての希望で監督に起用された。(C)2015 DENKI GROOVE THE MOVIE? PROJECT
2015年11月26日’04年の初演以来、再演を望む声が高かった舞台、ナイロン100゜C 43rd SESSION『消失』が、初演と同じキャストで再演されることになった。取材の当日は、スタッフ・キャストの顔合わせの日。主宰で作・演出のケラリーノ・サンドロヴィッチさんを筆頭に、大倉孝二さんや三宅弘城さんらナイロン100゜Cの劇団員が顔を揃えるなか、賑やかにしゃべり、場を盛り上げていたのが、客演の八嶋智人さんだった。「僕は、なかなかどうしてテレビとのギャップがない男なんで」と言う口調も、まさにテレビで見たまんま。「まあ、病気なんです。おしゃべり病(笑)。よく、現場のムードメーカーだと言われたりするんですけれど、僕が楽しくいられる条件は皆が楽しい雰囲気でいることなんで、結局は、自分がやりたいだけなんです」初演の時から、当時ナイロン初参加だったのにもかかわらず、誰より劇団員のように馴染んでいたそう。「自分の劇団でもそうですが、僕、世話焼きのお母さんみたいなんですよ。稽古中にみのすけさんがビニール袋をガサガサさせるのをやめさせたり、カーテンコールにふてくされたような顔で出る大倉に注意したり。僕なりに気になることをしつこく言ってました。でも肝心のKERAさんが『ほかの現場じゃダメだよ』って言うだけだから、KERAさんにも僕が注意したりして(笑)」妙に楽しげな稽古場の雰囲気とは一転して、舞台『消失』は終始不穏な空気が漂うディストピアの物語。「初演の時は、稽古が始まってもなかなか台本が上がらなくて、僕の出番が全然来なかったんです。でも、冒頭のシーンを観ているだけで、これは絶対にいい作品になるなという予感はありました。ただ、サブカルチャーのど真ん中を歩いてきたKERAさん独特の…僕からしたら東京的なセリフ回しに体をなじませるのに苦労しましたね。昔は、テンションが上がってしまうと、つい笑いに走ってしまってたんですけれど、今回、KERAさんから『11年経って抑えがきくようになった』と言ってもらえてるんです(笑)。20代前半の頃は、アドリブをバンバン入れて、笑いをいっぱい取ってやったぜって悦に入ってたところがあったんです。でもいま芝居を生業にするということを考えるようになって、自分のこだわりや個性なんて埋没させてもいい、作品に殉じたいと思えるようになっているんですよね。初演の11年前から比べたら、体のキレは落ちてますけど、逆に作品のなかで濃密に生きることができるようになってきているし、初演以上に楽しませられる舞台になっているんじゃないかと思います」◇information 荒廃した世界に身を寄せ合って生きる兄弟(大倉孝二・みのすけ)。彼らとその元を訪れる人々との善意がすれ違い、いつしか大きな悲劇へと変わっていく。12月5日(土)~27日(日) 下北沢・本多劇場 作・演出/ケラリーノ・サンドロヴィッチ 出演/大倉孝二、みのすけ、犬山イヌコ、三宅弘城、松永玲子、八嶋智人 全席指定6900円(税込み) キューブ TEL:03・5485・2252(月~金曜12:00~18:00) www.sillywalk.com/nylon/◇やしま・のりと ’70年9月27日、奈良県生まれ。主宰の松村武と共に劇団カムカムミニキーナの旗揚げに参加。舞台のほか、ドラマやバラエティなどに多数出演。来年1月3日放送のSPドラマ『坊っちゃん』(CX系)も控えている。※『anan』2015年12月2日号より。写真・中島慶子インタビュー、文・望月リサ
2015年11月25日2人組テクノユニット・電気グルーヴの初のドキュメンタリー映画『DENKI GROOVE THE MOVIE? ~石野卓球とピエール瀧~』(12月26日より2週間限定公開)のローソン・ミニストップ店頭端末Loppi限定受付の前売り券発売と大根仁監督がセレクトした同ユニットのTシャツ付きアルバムの予約が開始されることが13日、発表された。Loppiの前売り券の特典は、黒地に白い字で映画タイトルが大きく描かれている完全受注生産のオリジナルフェイスタオル。特典付きの前売り券は2,700円(Lコードは30428)、タオルなしのものは1,500円(Lコードは37970)で販売される。いずれも、価格は税込み。受付期間は、12月25日の23時30分までで、タオルは2016年2月8日に受け取ることができる。また、12月23日にリリースされるセレクトアルバム『DENKI GROOVE THE MOVIE? ―THE MUSIC SELECTION―』のLoppi限定特典は、白地に黒い字で映画タイトルがプリントされたTシャツ付き(サイズはMとL)が5,000円(受付期間は12月6日23:30までで、LコードはMサイズ093356、Lサイズ098910)、アルバムのみは2,700円(受付期間は12月13日23:30までで、Lコードは085377)となる。いずれも、価格は税込み。Tシャツの受け取りは12月23日から可能。こちらはHMV ONLINEでも発売される。セレクトアルバムは、結成初期からの代表曲「電気ビリビリ」や90年代にシングルヒットを記録した「Shangri-La」、そして新録の「N.O.」を含む15曲を収録。FUJI ROCK FESTIVAL ’14での「Hello! MR.MONKEY MAGIC ORCHESTRA」と「FLASHBACK DISCO」や、1997年の東京・赤阪BLITZでの"野球ディスコ"の「VOLCANIC DRUMBEATS」など貴重なライブ音源も収められている。映画は、初ライブや数々の記録映像、当時を振り返るメンバーのインタビュー、最新のライブシーンなどで構成。かつて電気グルーヴのメンバーであった砂原良徳とCMJK、ケラリーノ・サンドロヴィッチ、スチャダラパー、山口一郎(サカナクション)、小山田圭吾といったアーティストも出演している。(C)2015 DENKI GROOVE THE MOVIE? PROJECT
2015年11月14日昨年メリル・ストリープやジュリア・ロバーツら錚々たるメンバーで映画化され数々の賞を受賞した『8月の家族たち』が「8月の家族たちAugast:Osage County」として舞台化が決定。「わが闇」や「三人姉妹」などを演出し、“三姉妹おのの名手”として呼び名の高いケラリーノ・サンドロヴィッチ(KERA)が演出を担当し、麻実れい、秋山菜津子、常盤貴子、音月桂、生瀬勝久ら豪華キャストが出演するこが明らかとなった。詩人でアルコール中毒の父ベバリーが突如失踪。その知らせを受け、8月酷暑のオクラホマ州の実家には、両親思いの次女アイビー、5年ぶりの訪問となる母方の叔母マティ・フェイと夫のチャーリー、そして長女バーバラと夫ビル、その娘ジーンが帰省してくる。久しぶりに集まった家族が目の当たりにしたのは、夫の失踪と薬物の過剰摂取で半錯乱状態となった母バイオレットの姿。そしてある衝撃的な事件が起こる。やがて三女のカレンが婚約者スティーブを連れてやってくる。叔母の息子リトル・チャールズもあたふたと現れ、ようやく一族全員がそろい楽しいディナーを迎えるはずが…。本作は、2007年シカゴの小さな地下劇場で産声をあげ、瞬く間に脚光を浴び、同年ブロードウェイに進出し、2013年には映画化され、翌年には日本でも公開され各国の映画賞を受賞したトレイシー・レッツの幼少期の実体験を元に描かれた、三姉妹と家族たちの不協和音の物語。今回この舞台のキャストには、映画版でストリープの怪演が注目を集めた、薬が手放せない毒舌の母バイオレット役を元宝塚歌劇団雪組トップスターで退団後「シカゴ」や「ハムレット」など舞台で活躍する麻実さん。母とは言い争いが絶えない長女バーバラ役には「砂の器」(TBS)や「ミュージカル・キャバレー」などテレビや舞台に出演するする秋山さん、ジュリアン・ニコルソン演じる次女アイビー役には「眉山」(フジテレビ)、『間宮兄弟』の常盤さん、三女カレン役に「ハニー・トラップ」(フジテレビ)、『劇場版 MOZU』に出演する元宝塚歌劇団雪組トップスター音月さんという美しくも力強い母と三姉妹のキャストが顔を揃えた。また、生瀬さん、橋本さとし、中村靖日、村井國夫、木場勝己など実力派男優陣も顔を揃えている。そして本作に向けて上演台本と演出を手掛けるKERAさんは「プロデューサーから『他人の戯曲で演出してみたいものはありませんか』という提案を受けたので、必死に探したのです」「観る人によって反応は大きく変わるというのは、すなわち作品の幅を示しているのであり、こいつぁやりががあると感じ、すぐに上演権の獲得を依頼しました」と経緯を語り「私にとって未知の俳優さんを含めた、新鮮な顔ぶれが集結。楽しみです」とキャスティングについても語った。またKERAさんの作品に初参加となる麻実さんは「KERAさんと初めて御一緒に創るこの舞台、何か素敵な予感がしていまから胸がワクワクしています」と期待に胸膨らませたコメントを寄せた。“家族とは”“愛とは”なんなのか、驚愕のホームドラマに期待したい。舞台「8月の家族たちAugust: Osage County」は2016年5月7日(土)~29日(日)、Bunkamuraシアターコクーンにて公演。(cinemacafe.net)
2015年11月12日2人組テクノユニット・電気グルーヴの約25年に及ぶ活動を追った、初のドキュメンタリー映画『DENKI GROOVE THE MOVIE? ~石野卓球とピエール瀧~』(12月26日より2週間限定公開)の多数の場面写真が新たに公開され、特典付き前売り鑑賞券の詳細が22日、発表された。本作は、初ライブや数々の記録映像、当時を振り返るメンバーのインタビュー、最新のライブシーンなどで構成。かつて電気グルーヴのメンバーであった砂原良徳とCMJK、ケラリーノ・サンドロヴィッチ、スチャダラパー、山口一郎(サカナクション)、小山田圭吾といったアーティストの出演も決定している。メガホンを取るのは、これが初のドキュメンタリー映画となる大根仁監督。映画『モテキ』(11年)やテレビ東京系ドラマ『まほろ駅前番外地』(13年)などを手がけたことで知られる一方、音楽シーンやサブカルチャーにも造詣が深いことから、メンバーたっての希望で監督に起用された。このたび公開された場面写真は、FUJI ROCK FESTIVALでのパフォーマンスを中心としたライブの映像やシュールなトークでカルト的な盛り上がりを見せた『電気グルーヴのオールナイトニッポン』(ニッポン放送/91~94年)の収録風景など、その長い歴史を感じさせるもの。特に目を引くのは、メジャー1stアルバム『FLASH PAPA』(91年)リリース後、CMJKの脱退に際してメディア向けに行われた「全裸会見」と呼ばれるカット。この記者会見は、全裸で登場した石野卓球とピエール瀧に向かって、CMJKが「もうこんな奴らとはやってられません!」と言い放ったパフォーマンスで大きな話題を呼んだ。これらのほか、砂原へのインタビュー写真なども披露された。また、23日にはオリジナル・チケットホルダー・クリアファイル付き前売り券を発売。この特典は、電気グルーヴがこれまでに発表してきたアルバムのジャケットをモチーフにしたデザインで、全国の上映劇場13都市の地名があしらわれたバージョンと映画メインビジュアルを施された全14種類が用意されている(在庫が無くなり次第終了)。上映劇場と通販にて一斉販売され、価格は1,500円(税込)。電気グルーヴは、前身バンド・人生(ZIN-SAY!)を経て、1989年に結成。幾度かのメンバーチェンジを重ねて、現在は、コンポーザーでありDJとしても国内外から高い評価を受けている石野とTVや映画などの俳優業でも知られる瀧の2人で活動している。結成時からテクノやニューウェーブを基調とした楽曲と奇想天外なパフォーマンスで話題を集め、90年代には「N.O.」(94年)や「Shangri-La」(97年)などでシングルヒットを記録した。その後、活動休止期間を設けながらも、コンスタントにアルバムをリリース。2014年のFUJI ROCK FESTIVALのGREEN STAGEでは、邦楽アーティスト唯一のヘッドライナークラスとして出演を果たした。○前売特典:ご当地オリジナル・チケットホルダー・クリアファイル(C)2015 DENKI GROOVE THE MOVIE? PROJECT
2015年10月22日2人組テクノユニット・電気グルーヴの約25年に及ぶ活動を追った、初のドキュメンタリー映画『DENKI GROOVE THE MOVIE? ~石野卓球とピエール瀧~』(12月26日より2週間限定公開)の予告映像が、このほど公開された。本作は、初ライブや数々の記録映像、インタビュー、最新のライブシーンなどで構成。かつて電気グルーヴのメンバーであった砂原良徳とCMJK、そしてケラリーノ・サンドロヴィッチ、スチャダラパー、山口一郎(サカナクション)、小山田圭吾といったアーティストも出演している。メガホンを取るのは、これが初のドキュメンタリー映画となる大根仁監督。映画『モテキ』(11年)やドラマ『まほろ駅前番外地』(13年)などで知られる一方、音楽シーンやサブカルチャーにも造詣が深いことから、メンバーたっての希望で監督に起用された。250時間、5テラバイトに及ぶ膨大な映像素材のチェックと取捨選択を重ね、新撮のインタビューも加え、完成を迎えた本作。公開された予告映像では、新規カットの数々と出演陣のコメントが映されているほか、長年のファンでもある大根監督が"ベストアクト"と称したFUJI ROCK FESTIVAL’14でのGREEN STAGEのライブを収録。このシーンの音声は、砂原がミックスを担当している。映像の前半は、前身バンド・人生(ZIN-SAY!)や電気グルーヴ×スチャダラパー名義での楽曲のミュージックビデオ、主に90年代の激しくもコミカルなライブ映像を収録。本作のロゴが映し出されると、英語でのナレーションで映画の解説がなされる。続けて、CMJK「この人たちはスターになるだろうから!」、Bose(スチャダラパー)「あの勢いでいきゃ、そりゃいくかな」、山崎洋一郎氏(音楽誌『ROCKIN’ON JAPAN』編集長)「覚醒した」、砂原「キラキラ光ってるよ、手がっつって」、山口「誰も真似できないんだと」といった関係者らの意味深な証言が次から次へと流れる。そして終盤、ついに「N.O.」が披露される。同曲の初出は、インディーズ時代の1stアルバム『662 BPM BY DG』(90年)に収録された「無能の人」。普段はナンセンスやシュールといった"嗤(わら)い"をもった歌詞が電気グルーヴの特徴の一つだが、この楽曲は、人生(ZIN-SAY!)解散当時の石野卓球の心情をつづった感傷的な詞で、ユニットとしては異色の曲であった。長らくリメイクの希望がファンたちから集まっていたが、それは思わぬ形で実現する。90年代前半、石野はイギリスに渡航。そこで、触れたアシッド・ハウスやレイヴ文化、マッドチェスターなどに多大な影響を受け、それを日本に輸入するかのような『VITAMIN』(93年)の制作を決意する。この4thアルバムは、収録曲の半分がインストゥルメンタル曲で、その方向性に懐疑的だったレコード会社から難色を示されてしまう。そこで、アルバム最終曲として選ばれたのが、「無能の人」をリメイクした歌モノの「N.O.」だった。石野の独白のようなセンチメンタルな歌詞と英国のバンド、ポップ・ウィル・イート・イットセルフのシングル「Can U Dig It?」(98年)のイントロ部分からの大胆なサンプリングを取り入れた「N.O.」。ファンや批評家ともに高い評価を受けると同時に、1994年にアルバムからシングルカットもされ、電気グルーヴの代表曲の一つとなった。映画本編では同曲が、25年間の時間軸を貫く重要な要素を担っており、さまざまな時期のパフォーマンスを展開。このほか、キャリア最大のヒット曲「Shangri-La」(97年)の制作秘話を砂原が語る場面も映し出されている。(c)2015 DENKI GROOVE THE MOVIE? PROJECT
2015年10月20日ドキュメンタリー映画『DENKI GROOVE THE MOVIE? ~石野卓球とピエール瀧~』(12月26日公開)の上映を控える2人組テクノユニット・電気グルーヴが今月2日からスタートした新番組『伊集院光のてれび』(BS12 TwellV毎週金曜26:00~)のテーマソングとして、新曲「人間大統領」(リリース未定)を書き下ろしたことが15日、明らかになった。同曲は、企画、構成、演出、主演、編集、ロケハンに至るまで伊集院光がその全権を掌握する同バラエティ番組の16日放送分で初オンエア。電気グルーヴにとっては、2015年2月にリリースしたシングル「Fallin’ Down」以来、8カ月ぶりの新曲となる。かねてより、電気グルーヴと伊集院は親交が深いことはファンの間では知られていたが、楽曲を提供するのは今回が初。電気グルーヴのコンポーザーでありDJとしても国内外から高い評価を受けている石野卓球は、「番組の主題歌を作ってほしいと伊集院君から電話(ブッチフォン&無言電話)をもらい、もっとギャラのいい仕事を断ってでもやりたかったので、二つ返事でそっちを断ってやらしてもらいました」と制作の裏側を明かし、「いい機会を与えてくれてありがとう」と感謝。続けて、「楽しくできました!」と強調した。一方の伊集院は、「罵詈雑言を浴びせられた上に、携帯番号をネットにさらされるのを覚悟で卓球氏に制作を以来した所、(以下本音)快く受けていただき、柄にもなくグッときてしまいました」と安堵しながら感激。「出来上がった楽曲を聴いて、さらにこみ上げるものがあります」と心境を伝え、太鼓判を押している。2週間限定公開となるユニット初のドキュメンタリー映画『DENKI GROOVE THE MOVIE? ~石野卓球とピエール瀧~』は、初ライブや数々の記録映像、インタビュー、最新のライブシーンなどで構成。かつて電気グルーヴのメンバーであった砂原良徳とCMJK、ケラリーノ・サンドロヴィッチ、スチャダラパー、山口一郎(サカナクション)、小山田圭吾といったアーティストの出演も決定している。メガホンを取ったのは、これが初のドキュメンタリー映画となる大根仁監督。音楽シーンやサブカルチャーにも造詣が深いことから、メンバーたっての希望で監督に起用された。
2015年10月15日2人組テクノユニット・電気グルーヴの約25年に及ぶ活動を追った、初のドキュメンタリー映画『DENKI GROOVE THE MOVIE? ~石野卓球とピエール瀧~』(12月26日公開)のキービジュアルが8日、公開された。本作は、初ライブや数々の記録映像、当時を振り返るメンバーのインタビュー、最新のライブシーンなどで構成。かつて電気グルーヴのメンバーであった砂原良徳とCMJK、ケラリーノ・サンドロヴィッチ、スチャダラパー、山口一郎(サカナクション)、小山田圭吾といったアーティストの出演も決定している。メガホンを取るのは、これが初のドキュメンタリー映画となる大根仁監督。映画『モテキ』(11年)やテレビ東京系ドラマ『まほろ駅前番外地』(13年)などを手がけたことで知られる一方、音楽シーンやサブカルチャーにも造詣が深いことから、メンバーたっての希望で監督に起用された。「男前な電気グルーヴの映画にしようと思った」と語った大根監督。それを表すかのように、公開されたキービジュアルは、2人のシリアスな表情が印象的な写真を基調としている。毎度おどけながらも凝ったアートワークでも注目を集めている電気グルーヴとしては珍しく、ストレートなデザインに仕上がった。映画タイトル下には、"電気グルーヴとは、果たして何者なのか?"という挑戦的なキャッチコピーが描かれている。電気グルーヴは、前身バンド・人生(ZIN-SAY!)を経て、1989年に結成。幾度かのメンバーチェンジを重ねて、現在は、コンポーザーでありDJとしても国内外から高い評価を受けている石野卓球とTVや映画などの俳優業でも知られるピエール瀧の2人で活動している。結成時からテクノやニューウェーブを基調とした楽曲と奇想天外なパフォーマンスで話題を集め、90年代には「N.O.」(94年)や「Shangri-La」(97年)などでシングルヒットを記録した。その後、活動休止期間を設けながらも、コンスタントにアルバムをリリース。2014年のFUJI ROCK FESTIVALのGREEN STAGEでは、邦楽アーティスト唯一のヘッドライナークラスとして出演を果たした。(c)2015 DENKI GROOVE THE MOVIE? PROJECT
2015年10月08日ケラリーノ・サンドロヴィッチ(KERA)の主宰する劇団ナイロン100℃が、12月、下北沢本多劇場にて『消失』を再演する。KERAの作・演出で2004年末に初演された『消失』は、“善意がもたらす悲劇”を描いたKERA流シリアス・コメディ。最高傑作との絶賛を受け、かねてより再演を熱望されていた作品だ。11年ぶりの上演、しかも初演キャストの大倉孝二、みのすけ、犬山イヌコ、三宅弘城、松永玲子、八嶋智人(客演)の6人の再集結に、演劇フリークの熱い視線が注がれている。皆が善人に描かれているという登場人物の中で、物語の核となるのは、兄チャズ役の大倉孝二と弟スタンリー役のみのすけのふたり。再演への思いを聞くと、「KERAさんは早くから再演したがっていたけど、僕は個人的につらかったので嫌だった。ついに来たか、という感じ」という大倉の率直な第一声が飛び出した。ナイロン100℃『消失』チケット情報「大倉の役は気持ちを抱え込むから大変だよね。僕はこの作品の、過去なんだか近未来なんだかわからないような設定、いわゆるアナログSFの世界観が好きなので、もう一回やれるのは嬉しいです。救いのない話なので、今の日本の状況下でこれをやるのはどうかな…とも思ったけど、不幸な物語として見るかどうかはお客さんに委ねたい」(みのすけ)クリスマスの夜。チャズとスタンリー兄弟の家に、スタンリーが思いを寄せる女性(犬山)、怪しいヤミ医者(三宅)、間借りを望む女性(松永)、ガスの点検員(八嶋)が次々と現れる。彼らの会話から浮かび上がるのは、兄弟の悲しい秘密と彼らを取り巻く不穏な状況。滑稽なやりとりに笑いを誘われながらも、しのび寄る悲劇の予感が胸を圧迫する。「初演のパンフレットで、“KERAさんは僕に新しいことをやらせようとしていた。自分でもやらなきゃと思ってやったけど、死ぬほどつらい”と言ってて(笑)。やっぱり基本はふざけた、面白いものが好きなんですよね。シリアスな話なので反応が予測できなかったけど、幕が開いたらすごく好評で意外でした。KERAさんには、自分にはまったく思いつかないことを考える人だな~といった尊敬がありますね」(大倉)劇団内では先輩(みのすけ)と後輩(大倉)のふたりだが「もはや先輩という意識は全然ない」という大倉に、みのすけも「いいんじゃないですかね」とニヤリ。「ナイロン100℃の役者は個人主義だから。でもそれを許さないのが体育会系の八嶋さんで(笑)。お前、後輩のくせに!とか言うんですよ。え~誰も気にしてないよ、って思うんだけど」(大倉)「俺もかなり叱られた記憶がある。年上だからってダメだよ!って(笑)」(みのすけ)独特で良い加減の緩い空気が漂う“ナイロニズム”をピリッと引き締める八嶋エッセンス。その絶妙のチームワークで構築する噂の舞台の再来を、見逃すわけにはいかない。「もう一回やって良かった、と思える舞台にしたいです」(大倉)「初演を観た人も、初めての人も、スゴいと思ってもらえる作品だと思いますよ」(みのすけ)上野紀子
2015年09月18日2人組テクノユニット・電気グルーヴの約25年に及ぶ活動を追った、初のドキュメンタリー映画『DENKI GROOVE THE MOVIE? ~石野卓球とピエール瀧~』の公開日が12月26日に決定し、2週間限定の年越し上映となることが16日、わかった。本作は、初ライブや数々の記録映像、当時を振り返るメンバーのインタビュー、最新のライブの模様などで構成。かつて電気グルーヴのメンバーであった砂原良徳とCMJK、ケラリーノ・サンドロヴィッチ、スチャダラパー、山口一郎(サカナクション)、小山田圭吾といったアーティストの出演も決定している。メガホンを取るのは、これが初のドキュメンタリー映画となる大根仁監督。映画『モテキ』(11年)やテレビ東京系ドラマ『まほろ駅前番外地』(13年)などを手がけたことで知られる一方、音楽シーンやサブカルチャーにも造詣が深いことから、メンバーたっての希望で監督に起用した。公開日となった12月26日は、DJとしても国内外から高い評価を受けているメンバー・石野卓球の48歳の誕生日。公開劇場は、新宿バルト9をはじめ、同ユニットの地元・静岡を含む全13劇場で、2週間限定の年越しロードショー。特典付き全国共通前売り券(特典内容は近日発表)は、10月23日より劇場およびプレイガイドにて一斉発売される。価格は1,500円(税込)。電気グルーヴは、前身バンド・人生(ZIN-SAY!)を経て、1989年に結成。幾度かのメンバーチェンジを重ねて、現在は、石野とTVや映画などの俳優業でも知られるピエール瀧の2人で活動している。結成時からテクノやニューウェーブを基調とした楽曲と奇想天外なパフォーマンスで話題を集め、90年代には「N.O.」(94年)や「Shangri-La」(97年)などでシングルヒットを記録した。その後、活動休止期間を設けながらも、コンスタントにアルバムをリリース。2014年のFUJI ROCK FESTIVALのGREEN STAGEでは、邦楽アーティスト唯一のヘッドライナークラスとして出演を果たした。(c)2015 DENKI GROOVE THE MOVIE? PROJECT
2015年09月17日劇作家・演出家のケラリーノ・サンドロヴィッチ(KERA)によるプロデュース・ユニット“KERA・MAP”が7年ぶりに始動、太宰治の未完の遺作『グッド・バイ』を舞台化する。KERA脚本・演出のもとで主演を担うのは、昨年末の舞台『夕空はれて~よくかきくうきゃく~』や今年1月のTVドラマ『怪奇恋愛作戦』でKERAと共同作業を重ね、厚い信頼を得ている俳優、仲村トオルである。「“未完の遺作”という謎めいた、神秘的な響きに惹かれましたね。太宰の一般的なイメージとは違った作風で、これを書いている途中で命を絶ったとはとても思えない、明るさ、ユニークな軽さがある。この後どういう結末に向かおうとしていたのか……。そこをKERAさんがオリジナルの作品として仕上げ、僕らをどう導こうとしているのか、興味があります」仲村が演じる主人公・田島は、田舎に妻子を残して単身東京に暮らす雑誌編集者だ。だが裏では闇商売で儲け、何人もの愛人を抱えるという不埒な側面を持っている。ある時、真面目に生きる決心をした田島は、愛人たちと別れるために美女・キヌ子と共謀。ふたりして次々と愛人のもとを訪れるが……。キヌ子役の小池栄子のほか、共演陣には水野美紀、緒川たまき、萩原聖人、山崎一など、KERA作品を熟知する実力派が揃った。「稽古場や撮影現場で目の当たりにして感じたことですが、KERAさんの演出は非常に精密。ひとつずつ段階を経て、確実に面白くなっていくんです。天才的な発想と、地味な努力の積み重ね、その両方から生まれる面白さだと思いますね」なんともとぼけた、真意の計れぬ田島というキャラクターについて、仲村は「最初に読んだ時は、それほど違和感がなかったんですよね。わりと時間が経ってからですね。とんでもない男なんじゃないか…!と気づいたのは」と笑う。KERAにこの役を任された理由を推察してもらうと、「僕、中学までは野球をやっていたんですけど…」と予想外の方向から話が始まった。「100%全力で投げないと絶対にストライクは入らない、と頑なに思い込んでやっていました。それを思い出したのは、これまで僕がKERAさんの作品で演じてきた役は全部、そういう人物だったような気がするから。また、田島にも共通する点だと思うんですよね。KERAさんは“自分の見ているもの以外、まったく見えなくなる人”を僕にやらせたら面白いと思ってくれてるんじゃないかな」熟考しながらゆっくりと言葉を繰り出す朴訥さ、その不思議な魅力に引き込まれ、すでに目の前に田島が息づいているような楽しい錯覚を味わった。KERAが「第二期KERA・MAPの始動」と宣言する本作。仲村トオルの全力投球が未完の物語にいかなる着地をもたらすのか、劇場でぜひ見届けたい。公演は9月12日(土)から27日(日)まで東京・世田谷パブリックシアターにて。その後、全国を周る。東京公演の当日引換券は9月5日(土)午前10時より発売開始。取材・文上野紀子
2015年09月04日結成25周年を迎えてもなお、その唯一無二の圧倒的なパフォーマンスが世代とジャンルを超えた音楽ファンに支持されている「電気グルーヴ」にとって初のドキュメンタリー映画『DENKI GROOVE THE MOVIE?~石野卓球とピエール瀧~』の予告編映像が公式サイトにて遂に解禁された。2013年に通算13枚目のオリジナルアルバム「人間と動物」をリリースし、全国7か所、8公演のツアーでは約15,000人を動員、「FUJI ROCK FESTIVAL’14」と「RISING SUN ROCK FESTIVAL」のメインステージのヘッドライナーとして出演を果たした「電気グルーヴ」。そんな彼ら初となるドキュメンタリー映画では、『モテキ』『バクマン。』の大根仁監督がメガホンを握る。このたび解禁となった予告編は、去る7月13日に恵比寿・リキッドルームにて行われたワンマンライブ「LIQUIDROOM 11TH anniversary」終了後、会場にて上映され、現場のファンを驚かせた映像でもある。「電気グルーヴ」の貴重な映像と共に、砂原良徳、DJ TASAKA、ケラリーノ・サンドロヴィッチ、「スチャダラパー」、山口一郎(サカナクション)ら錚々たるアーティストに加え、rockinon’ JAPAN総編集長・山崎洋一郎など、石野さんとピエールさんの2人を取り巻くスタッフの証言も織り交ぜた映像で構成され、まだ誰も知らない電気グルーヴが浮き彫りとなる問題映像となっている。初めて世に出る1989年8月20日十三ファンダンゴの初ライブ映像や、関係者の証言で明らかになる海外ツアーから長期活動休止、そして復活に至るまで――。結成から25周年を経て世界中を駆け巡るテクノバンドである一方、『ALWAYS 三丁目の夕日』、NHK連続テレビ小説「あまちゃん」への出演でピエールさんがお茶の間で俳優として人気を獲得するなど、世界にも類を見ない唯一無二の存在となるまでに至った軌跡に迫っていく。公開決定時、オファーを受けた大根監督は「いちばん面白くて、いちばん狂っていて、いちばんカッコ良い先輩たちは、同時にいちばん近づきたくない、すなわちいちばん仕事をしたくない存在でした。昨年春、この映画の企画をマネージャーに告げられたとき、それは赤紙招集のような、恐怖新聞が届いたような気持ちでした」と心境を明かすと共に、「いま、出来上がった作品を見て思うことは…っていうか、まだ出来上がっていません!!電気グルーヴのヒストリーを2時間やそこらでまとめることなんかできるわけないじゃないですか!!さらに最近会った卓球さんは『頼んだ覚えはない』、瀧さんには『まかせる。出来上がりを観て文句を言う』と…。誰かこの仕事代わって!!」と半ばSOSのような(?)コメントを寄せていたが、果たして「電気グルーヴ」の長い歴史はどのようにスクリーンに映し出されるのだろうか?日本のエレクトロミュージックに大きな影響を与えた“電気グルーヴとは、果たして何者なのか?”。まずはこの予告編からその一部を覗いてみて。『DENKI GROOVE THE MOVIE?~石野卓球とピエール瀧~』は2015年12月、全国にて公開。(text:cinemacafe.net)
2015年08月03日石野卓球とピエール瀧を中心に89年に結成された、音楽界の異端児「電気グルーヴ」。昨年、デビュー25周年を迎えた彼らだが、このほど初のドキュメンタリー映画が今冬12月に公開されることが決定。監督には「スチャダラパー」や「フジファブリック」のミュージックビデオ、映画『モテキ』などの話題作を手掛ける大根仁が抜擢されたことも明らかとなった。テクノ、エレクトロを独特の感性で構成したトラックと、破天荒な パフォーマンスで話題を集めてきた「電気グルーヴ」。91年にアルバム「FLASH PAPA」でメジャーデビューを果たし、90年代の音楽リスナーに本格的なテクノを啓蒙する役割を担いつつ、「N.O.」や「Shangri-La」などシングルヒットも記録。01年から04年の活動休止を経て、08年以降はアルバムをコンスタントにリリースし、結成25周年を迎えた14年には「FUJI ROCK FESTIVAL‘14」のGREEN STAGEに邦楽アーティスト唯一のヘッドライナークラスとしての出演を果たし、その存在感を見せつけた。またそれぞれのソロ活動として、石野卓球は、木村カエラや「SMAP」などへの楽曲提供、「チャットモンチー」、「サカナクション」などのリミックスを手掛けながら、毎週末、全国各地、アジア諸国のクラブでプレイし、“日本で一番忙しいDJ”として精力的に活動を続けている。一方のピエール瀧は、俳優として映画『そして父になる』、『アナと雪の女王』(日本語吹き替え版)、『進撃の巨人 ATTACK ON TITAN』、さらにNHK大河ドラマ「龍馬伝」、連続テレビ小説「あまちゃん」など次々と話題作に出演し、味のある演技で高い評価を得てきた。そんな個性あふれる2人を中心として、本作では旧メンバーの砂原良徳とCMJKを始め、「スチャダラパー」、「サカナクション」の山口一郎、ケラリーノ・サンドロヴィッチら錚々たるアーティスト、スマッシュ代表・日高正博や「rockinon’JAPAN」総編集長・山崎洋一郎など、「電気グルーヴ」を取り巻くスタッフの証言も織り交ぜ、知られざる歴史が語られることとなる。また本作で監督を務める大根仁は、これが初のドキュメンタリー映画となる。音楽シーン、サブカルチャーに造詣が深い大根監督の抜擢はメンバーの熱望により実現したものだそうだ。この大役を引き受けた大根監督は、「いちばん面白くて、いちばん狂っていて、いちばんカッコ良い先輩たちは、同時にいちばん近づきたくない、すなわちいちばん仕事をしたくない存在でした」と語る。「『電気グルーヴ』過去25年の映像をエディット&ディレクションする。過去、それなりに難易度の高いミッションをこなしてきた自負はありましたが、いちばんカッコ良い先輩たちが、怖い批評家であることも知っているオレは、この仕事に確実に『地獄』を予感しました。サブカル世代の合い言葉である“でもやるんだよ!”で乗り切れる仕事でもないことも。今、出来上がった作品を見て思うことは…っていうか、まだ出来上がっていません!!昨年の『フジロックフェスティバル』から撮影を始めて、過去25年分の膨大な映像素材(250時間、5テラ!!!)をチェック&チョイスして、本格的な編集をスタートさせたのが桜咲く頃でしたが、『電気グルーヴ』のヒストリーを2時間やそこらでまとめることなんかできるわけないじゃないですか!!!というわけで、当初『夏公開』の予定が『冬公開』ということになってしまいました…。さらに、最近会った卓球さんは『頼んだ覚えはない』、瀧さんには『まかせる。出来上がりを観て文句を言う』と…。誰かこの仕事代わって!!!」と、長大な嘆きのコメントを寄せている。『DENKI GROOVE THE MOVIE?~石野卓球とピエール瀧~』は2015年12月、全国にて公開。
2015年07月14日1989年に結成され、テクノ、エレクトロを中心に破天荒なパフォーマンスが特徴的な「電気グルーヴ」。この度、初のドキュメンタリー作品『DENKI GROOVE THE MOVIE? ~石野卓球とピエール瀧~』の公開が決定。監督を、『モテキ』『バクマン。』の大根仁が務めることが分かった。2013年に通算13枚目のオリジナルアルバム「人間と動物」をリリースし、全国7か所、8公演のツアーでは約15,000人を動員、「FUJI ROCK FESTIVAL’14」と「RISING SUN ROCK FESTIVAL」のメインステージのヘッドライナーとして出演を果たした「電気グルーヴ」。結成25周年を迎えてもなおその唯一無二の存在と圧倒的なパフォーマンスは、世代とジャンルを超えた音楽ファンに支持され続けている。そんな「電気グルーヴ」にとって初となるドキュメンタリー映画で監督を務めるのは、本作の初のドキュメンタリー映画となる大根仁。音楽シーン、サブカルチャーに造詣が深い大根監督の抜擢はメンバーの熱望によって実現した。「電気グルーヴ」と大根仁が映像作品に着手していることは、今年2月発売のシングル「Fallin’ Down」の初回盤DVDに収録されているシークレット映像「COMING 2015 SUMMER TRAILER」内ですでに発表されていたが、ドキュメンタリー映画公開決定については、7月13日(月)に実施された「LIQUIDROOM 11TH anniversary」ワンマンライブの終演後突如流れた映像によって正式に発表された。本編には、砂原良徳、CMJKといった過去「電気グルーヴ」に在籍していた元メンバーを始め、ケラリーノ・サンドロヴィッチ、「スチャダラパー」、山口一郎(サカナクション)ら錚々たるアーティストに加え、スマッシュ代表・日高正博氏や「rockinon’JAPAN」総編集長・山崎洋一郎氏、さらに「電気グルーヴ」を取り巻くスタッフの証言も織り交ぜ、知られざる「電気グルーヴ」のヒストリーが明らかにされる。大根監督からは、本作制作へのSOSに近い(!?)コメントが届いている。<大根仁>「いちばん面白くて、いちばん狂っていて、いちばんカッコ良い先輩たちは、同時にいちばん近づきたくない、すなわちいちばん仕事をしたくない存在でした。昨年春、この映画の企画をマネージャーに告げられたとき、それは赤紙招集のような、恐怖新聞が届いたような気持ちでした。いちばんカッコ良い先輩たちが、怖い批評家であることも知っているオレは、この仕事に確実に『地獄』を予感しました。今、出来上がった作品を見て思うことは…っていうか、まだ出来上がっていません!! 電気グルーヴのヒストリーを2時間やそこらでまとめることなんかできるわけないじゃないですか!! さらに最近会った卓球さんは『頼んだ覚えはない』、瀧さんには『まかせる。出来上がりを観て文句を言う』と…。誰かこの仕事代わって!!」「電気グルーヴ」と大根仁の相思相愛によって作り出される本ドキュメンタリー。大根監督の悲鳴(?)がどんなかたちで結実するのかに、大きな注目が集まる。『DENKI GROOVE THE MOVIE? ~石野卓球とピエール瀧~』は2015年12月、全国にて公開。(text:cinemacafe.net)
2015年07月14日