ユマ コシノ(YUMA KOSHINO)が、2017年春夏コレクションを2016年10月21日(金)に東京・渋谷ヒカリエで発表。コンセプトは“Optical Illusion”。エッシャーのだまし絵のような視覚効果を表現していた。ブルーのレーザーがランウェイの道筋を示し、ショーは始まる。ジャケットやスカート、ソックスに配されたアルチザンジャカードは、クリーミーなカラーのトップスと合わせて存在感を放った。重たげな印象を抱くと思いきや驚くほど軽々と揺れる。コレクション序盤は同系色のアイテムを合わせていたが、ミニマルなミュージックにイレギュラーな鋭い音が入り会場を期待感に包むと、徐々に視覚的なコントラストを訴えかけるように。暖色のオレンジと寒色のブルーのアイテムを組み合わせたり、光沢感で冷ややかな印象の素材とふわふわと暖かそうなニットなどの素材を合わせたり。さらに、テクスチャーをミックスすることで、引き立て合って相互作用を生んでいた。熱量を感じるマルチストライプのようなグラフィックは、リボンや裾のカッティングによる効果で、下から上へと私たちの視線を常に動かす。これは、水が重力に逆らって坂を上っていくように見えるエッシャーのだまし絵を想起させる。ラストは、ブラックと原色のプリーツウェーブのドレス。一枚の布から出来ているプリーツは、歩くと風を含み一瞬一瞬カラーバランスが変化する。釘付けになるような錯覚・視覚効果をグラフィックと素材感で表現し、期待で終始目が離せないコレクションだった。
2016年10月24日ヒロココシノ(HIROKO KOSHINO)の2017年春夏コレクションが、2016年10月20日(木)に恵比寿ガーデンホールにて発表。“BOUNDARY(境界)~あたりまえへの挑戦~”と題された今季のコレクションは一体どのようなものなのか、会場は期待に包まれた。登場したファーストルックは、サイドにラインが入ったスキニーパンツにタンクトップを合わせたシンプルなデザイン。素材はジャージのようなもので、伸縮しながらドレープを作る。続く数ルックも同素材だが、スポーティな印象を与えるそのラインはやがて曲線となり、デザインにユニークさをプラスしていった。突然、曲調の変化と同時に、ワードローブも変化。赤や青、黒がぶつかり合うキュビスム絵画のような柄が現れた。キュビスムを創始したピカソ風の描写を取り入れたモデルのメイクが、このユニークな柄と共鳴する。写実的な絵画を捨て、自らが考えるリアリズムをキュビスムによって獲得しようとしたピカソは、コレクションのテーマである“あたりまえへの挑戦”をした代表的人物といえるだろうか。多彩な素材のうちいくつかは、スポーツへの関連を想像させた。メッシュのタンクトップや、ダンボールニットのように厚みと柔らかさを持った生地。アクティブな要素を保ちつつも、曲線を描く絶妙なカッティングによって優雅さを損なわない。常に前へ、先へと挑戦しようとするスポーツが、“あたりまえへの挑戦”というテーマの元に、キュビスムと一つになっていく。終盤は、オールホワイトとオールブラックのルックのみだ。メッシュやカッティング、ジャカードといったマテリアルの多様性を生かし、それらを重ね、ワードローブに変化をもたらす。当たり前のカラーに限定された中での表現の挑戦には、崇高ささえ感じることができた。
2016年10月23日「小池千枝の軌跡~100年の情熱」展を長野・世界の民俗人形博物館で開催。会期は2016年9月3日(土)から11月29日(火)まで。本展では、世界の民俗人形博物館が所蔵する小池が世界各地で収集した人形たちを展示。さらに、彼女の教え子であるデザイナー達や、彼女に影響を受けたアーティストたちの作品の展示やワークショップを行い、ファッションの可能性を次世代に伝えていく。彼女の教え子としては、ヨウジヤマモト(Yohji Yamamoto)やケンゾー(KENZO)など16名の世界で活躍するファッションデザイナーが参加。さらに、津森千里や丸山敬太は展示を行うほか、11月27日(日)には堀田瑞枝を交えてファッショントークを開催する。さらに、彼女の影響を受けた次世代を担う作家としては、まるでモノではなく生命体のような躍動感をもった帽子を製作し、アートとファッションを媒介する帽子デザイナー、日爪ノブキや、ニットデザイナーのサイチカなどが展示を行う。【開催概要】小池千枝の軌跡~100年の情熱会期:2016年9月3日(土)〜11月29日(火)会場:世界の民俗人形博物館住所:長野県須坂市大字野辺1367-1 ※水曜日は休館日開館時間:9:00~17:00入館料:500円 (中学生以下無料)■作品展示デザイナーヨウジヤマモト、ケンゾー、ケイタ マルヤマ、ツモリチサト、まとふ、ヒロコ コシノ、コシノジュンコ、MINE MAY、トクコプルミエヴォル、4298 SHIZUKA KOMURO、アツロウ タヤマ、キョウコ ヒガ、ALBEROBELLO、OSAMU MAEDA、YOSHIKI HISHINUMA、ATELIER MANIS■ファッショントーク (パネルディスカッション)開催日:11月27日(日)会場:メセナホールゲストパネリスト:津森千里・丸山敬太、堀田瑞枝※諸事情により出展者、パネリストが変更する場合あり
2016年08月05日2016年2月、ニューヨークのオフ・ブロードウェイ「スカーボール・センター」での公演を大盛況のうちに終えたDRUM TAO。和太鼓という概念に囚われることなく、映像クリエイティブ集団ZERO-TENによるプロジェクションマッピングや、今年で5年目となるコシノジュンコとの衣装のコラボレーションを実現し、今や日本を代表するエンターテイメントグループと呼ばれるに相応しい活躍ぶり。【チケット情報はこちら】地方公演を経て、7月15日Zeppブルーシアター六本木で東京公演初日を迎えたDRUM TAOの公開ゲネプロと、囲み取材が行われた。公開ゲネプロで披露されたのは全部で6曲。屈強な男性陣による一糸乱れぬ和太鼓のパフォーマンスや、女性陣が奏でる艶のある笛の音色に早速気持ちは昂ぶる。また今回は熊本への思いを込めた作品や“ハチャメチャに楽しい”というテーマにぴったりの、華やかなダンスを織り交ぜたナンバーが披露された。ゲネプロ終了後、囲み取材にDRUM TAOのメンバー、江良、西、岸野、中田、麓と、コシノジュンコが出席。東京公演に対する意気込みを聞かれると、江良は「かなりワクワクしています」と興奮気味に語る。西、岸野、中田、麓もそれぞれ「観客へ早く作品を届けたい、一緒に楽しみたい」という気持ちをのぞかせた。新作を制作する過程での苦労と楽しみを聞かれた岸野は、「“ハチャメチャに楽しい”をテーマに本作品を制作している最中、熊本地震が起き、本作品のテーマとのギャップに戸惑いを感じた。しかしそういう状況の中でどうすれば熊本・大分の皆さんに楽しんでもらえるかということを考えながら作品の制作を続けたので、本当に笑顔になれるステージになっていると思う。九州でも好評だったので、東京の皆さんにも楽しんでもらえれば。」と答えた。また衣装について、コシノジュンコは「インパクトのある、今までにないものを作るということが重要」と語る。黒、白、赤を基調とした衣装は、舞台上で本作品の世界観をより一層際立たせていた。そして最後に西が「プロジェクションマッピングやセグウェイを使った演出もあり、観ている人もじっとしていられないようなものになっているので、思い切り楽しんで欲しい。」と笑顔で締めくくった。目で耳で、身体全体で感じることのできるDRUM TAOのステージ。劇場に来る全ての観客が“ハチャメチャ”に楽しめるステージになることは間違いないだろう。公演は7月15日(金)から24日(日)まで行われるZeppブルーシアター六本木での東京公演のほか、日本各地で上演。チケットは発売中。
2016年07月19日注目のイットガールが登場する連載。今回のゲストは、モデルとして活躍し、次世代のファッションアイコンとしても注目を集める加藤ジュンコさんです。デビューのきっかけは、インスタグラム。「いま所属している事務所の人が目を留めてくれて。インスタを褒めていただくことが多いんですが、よく『会うとイメージが違うね』と言われます(笑)。喋りだすと止まらないタイプなので」。プライベートでは、歯学部に通う大学生。「この春6年生になりました。私、歯の矯正で人生変わったと思っていて。私も誰かの人生をよりよくできるような歯医者になりたいんです」◇かとう・じゅんこ『ELLE girl』や『NYLON JAPAN』等の雑誌や広告などで活躍。ハイセンスなインテリア&ファッションはインスタグラム(@_katojun_)でチェック!◇自分への誕生日プレゼントに。『セリーヌ』の財布は大きさと色が気に入り、見た瞬間購入を決めました。◇冷凍庫の中身はアイスだらけ!?『ハーゲンダッツ』のアイスをお仕事でいただいて、毎日食べています!◇インテリアには人一倍こだわりが。シンプル&モダンな空間が好き。照明は最近買った『トム・ディクソン』。※『anan』2016年6月15日号より。写真・土佐麻理子文・間宮寧子
2016年06月11日展覧会「片岡鶴太郎 ×コシノヒロコ× 荻野綱久 -森羅万象-」が、KH ギャラリー銀座で開催される。会期は2016年6月17日(金)から7月18日(祝・月)まで。ヒロコ コシノ(HIROKO KOSHINO)のデザイナー・コシノヒロコが、自身のアート作品を発表する場として2012年にオープンしたKH ギャラリー銀座。ファッション・絵画・ライフスタイルの分野まで幅広く活動し、多様な形で展開する彼女の作品世界を季節ごとに紹介している。そんな会場を舞台に、本展ではコシノヒロコの新作を含む5点、片岡鶴太郎の未発表絵画2点を発表。また、荻野綱久の約15点の作品は全国で初の披露となる。コシノヒロコは自然が持つ生命力をテーマに、生涯を通して制作活動に取り組む。四季折々の自然を、創造の源にした作品が並ぶ。俳優として活躍する一方で、画家として真摯に制作を続けている片岡鶴太郎。作品から感じられる自然への温かいまなざしと豊かな色彩は、多くの人々を惹きつける。片岡の息子である荻野綱久は、父の薦めで音楽から絵画へと表現の幅を広げてきた。そのシンボリックな幻想世界は、音楽と相互に関わりながら展開される。長年の経験を誇る片岡とコシノが彩る空間に、荻野の若い感性を加え、創り上げられた展覧会。是非足を運んでみてはいかがだろうか。【開催概要】片岡鶴太郎 ×コシノヒロコ× 荻野綱久 -森羅万象-会期:2016年6月17日(金)〜7月18日(祝・月)※会期中無休。会場:KH ギャラリー銀座住所:東京都中央区銀座4-3-13 和光並木通ビルB1F開館時間:10:30〜19:00入場料:無料TEL:03-5159-6877
2016年06月11日ミズノ(MIZUNO)が、体操競技日本代表選手の公式ウエアを発表。デザインは、ファッションデザイナーのコシノヒロコが担当する。男子代表のウエアは3種類。一つは、「日本」という漢字をジオメトリックに描いた、シャープで力強さが感じられるもの。「JAPAN」のロゴを配置し、リズム感や敏捷さを表現したモデルと、両脇に三角形の矢印を配置し、上へ向かうベクトルでエネルギーを表現したモデルも展開する。一方、女子代表のウエアは「金魚」をデザインコンセプトに用いて、美しさとユニークさ、チャーミングな魅力を纏わせた。桜を大胆にあしらい日本らしさを添えたモデルも並ぶ。【問い合わせ先】ミズノお客様相談センターTEL: 0120-320-799
2016年06月10日ヒロココシノ(HIROKO KOSHINO)の16-17AWコレクションが3月17日恵比寿ガーデンホールで行われた。鱗文と七宝文などの幾何文様に白をベースに瑠璃色と唐茶色のジャカードニット。あるいはジオメタリック柄をコバルトブルーとシナモンカラーで組み合わせたジャカードニット。いずれも同じ対象物ながら表現が変われば、見えてくるイメージが変わる。メゾン創設は1964年と言うから世界的に見てもランウェイ形式でのコレクションを自らの名前のもと、現役で発表し続けるデザイナーとしてはギネス級だ。そのヒロココシノの原点とも言える東洋と西洋の融合が、この数シーズン以上に際立った今シーズンのコレクション。海外の老舗ブランドが次々にアーカイブを紐解くコレクションを展開するなかで、自らのアーカイブを自らが進化させるエネルギーは衰えを知らない。幾重にも重ねた贅沢な用尺は言うに及ばず、染色、プリント、ジャカード、刺繍など日本の伝統技術を最新の技法でエッジを際立たせ、まさにジャパンラグジュアリーのオンパレード。カラーパレット、柄、素材など、すべてが今回のテーマの「混沌」に表現されるべく、無秩序に溢れさせたかのようないたずらは、すべてのルックをスリッポンスニーカーでまとめているというのが、ブランドをエイジングさせないヒロココシノらしい時代観だ。Text: 野田達哉
2016年04月06日既存の和太鼓のイメージにとらわれないパフォーマンスで多くの観客を魅了してきたDRUM TAO。日本国内だけでなく海外でも公演を重ね、22か国400都市以上、通算700万人に迫る観客動員を集めるエンタテインメント集団だ。多彩なジャンルのメロディを取り入れたり、コシノジュンコが衣裳デザインを手がけたりと、常に新しい挑戦を続け、今年2月には念願のニューヨーク・オフブロードウェイ公演を成功させた彼らが次に手がけるのは、これまでのイメージを一新させるもの。TAO代表の藤高郁夫と、プレイヤーの西亜里沙、岸野央明の3人に、新作『舞響~Bukyo~ 踊る〇太鼓(おどるわだいこ)』への意気込みを聞いた。DRUM TAO チケット情報新作のテーマはずばり「ハチャメチャに楽しい!」だ。プロジェクションマッピングを利用した演出や、ハイテクな装置を駆使したパフォーマンスなど、これまでの和太鼓とはやはり一線を画した新しいアイデアが数多く盛り込まれるという。パフォーマーが特に力をいれるのが、タイトルにもなっている踊りだ。「これまでも、かっこいい動きや、たのしい振付は挑戦してきましたが、作品まるごとテーマにして踊るというのは初めて。和太鼓を打ちながら、どういう振付なら踊りになるのか。例えばエグザイルさんのダンスのかっこよさを和太鼓に取り入れることはできないかとか、試行錯誤しながら挑戦しているところです。作品は毎年作り変えていますが、かなりガラッと変わる年があるんですよ。今年の新作はたぶんそうなると思います」(岸野)、「私もこれまで打つときの動きは意識してきましたが、それは“きれいに見せる”という部分。今回はそれだけでなく、女性の優雅さの中に、リズミカルで楽しくって、わあ素敵!っていう華やかさがある打ち方に編み出したいですね。和太鼓をつかった新しいジャンルを作るという気持ちで作品作りをしています」(西)TAOが新しいことに挑戦し続けるのは、ブロードウェイをはじめ世界レベルで認められるパフォーマンスを目指すからこそ。「いま日本各地の祭りを盛り上げている若者たちともTAOは交流をもっていますが、彼らは本当にかっこいい。しかし、今年オフブロードウェイ公演を実施して改めて思いますが、もうひとつ足りないんですよね。TAOも含めて、もうひとつ上のレベルに行くことができると世界に負けない作品ができる。そう思うんです。それを信じてやる。今回はその出発点です。新作では和太鼓が新たに認知されるようなものをイメージしていますのでぜひ楽しみにしていてください」(藤高)公演は7月15日(金)~24日(日)に行われるZeppブルーシアター六本木での東京公演のほか、日本各地で上演。東京公演のチケットは4月4日(月)まで抽選先行を受付中。
2016年03月31日現在、画家・金子國義の1周忌に合わせた回顧展「金子國義 終わりと始まり」が、東京・渋谷にあるBunkamura 1階のメインロビーフロアにて開催されている。1967年に「花咲く乙女たち」で画壇デビューした金子は、「不思議の国のアリス」「お遊戯」「マダム・エドワルダ」など文学の影響を色濃く受けた作品を数多く発表。澁澤龍彦、三島由紀夫、高橋陸郎、唐十郎、四谷シモン、コシノジュンコらとともに芸術の最前線をリードしていた。昨年2月には、Bunkamura Galleryにて自伝の出版を記念した展示「美貌の翼」を開催したものの、その約1ヶ月後に帰らぬ人となってしまった。金子の1周忌に合わせて開催される同展では、油彩、版画、書籍などを一堂に展示・販売。また、同展開催を記念した最新画集『イルミナシオン』も発売される。なお、同書はオールカラー208ページとなっており、金子の生涯を辿ることができるものになっている。なお、開催期間は23日まで。【展覧会情報】「金子國義 終わりと始まり」会場:Bunkamura 1階 メインロビーフロア住所:東京都渋谷区道玄坂2-24-1会期:3月12日~23日時間:10:00~19:30入場無料
2016年03月15日東京都・新宿の伊勢丹新宿本店ほか、三越伊勢丹グループ店舗では、「瀬戸内国際芸術祭2016」のプロモーションパートナーとして、コラボエキジビション「JAPAN SENSES」を開催する。開催期間は3月30日~4月12日。「JAPAN SENSES」は、三越伊勢丹が2011年より取り組んできた、日本の伝統・文化・美意識が作り出す価値を再認識し、新しい価値として提供するというもの。2016年春の「JAPAN SENSES」では、「瀬戸内国際芸術祭2016」のプロモーションパートナーとしてコラボエキジビションを開催し、誇るべき日本の良さを、新しい価値として国内外に発信するということだ。瀬戸内国際芸術祭は、瀬戸内海の島々を舞台に開催される現代アートの祭典で、島々の伝統文化や美しい自然を生かした現代美術を通して瀬戸内の魅力を世界に向けて発信し、地球上のすべての地域の「希望の海」となることを目指すもの。同エキジビションでは、テーマを「青の美」と設定。日本人が、古くから厳かで、清く、奥深く、澄んだ色に魅せられ、親しみを覚えてきた「青」という色が持っているさらなる魅力を紐解き、同時期に催される「瀬戸内国際芸術祭2016」とシンクロナイズしながら、さまざまなモノやカルチャーが紹介されるということだ。そのほか関連展示では、「SETOUCHI ART@伊勢丹新宿本店」として、芸術祭の総合ディレクターである北川フラム氏が、「海の曼荼羅」というテーマを設定。2016年の瀬戸内国際芸術祭に参加する、国内外の現代美術や映像作家などのアーティスト11名により、伊勢丹新宿本店のショーウィンドーと本館1階吹き抜けにて、多様な作品が展示される。参加アーティストは、淺井裕介、Esther Stocker(エステル・ストッカー イタリア)、大巻伸嗣、片山真理、荒神明香、コシノジュンコ/アトリエオモヤ、田島征三、豊福亮、高橋啓祐、Mounir Fatmi ムニール・ファトゥミ(モロッコ)、日比野克彦。本館1階吹き抜けのディスプレイは大巻伸嗣氏が担当。吹き抜けの同ディスプレイに関しては、2016年11月まで展示予定ということだ。また、三越日本橋本店・三越銀座店・高松三越の3店舗は、「瀬戸内国際芸術祭2016×三越伊勢丹 コラボエキジビション Featuring 猪熊弦一郎」を開催する。芸術祭参加作家であり、三越の包装紙「華ひらく」の生みの親である猪熊弦一郎氏をテーマとした展示などを行い芸術祭と繋がることで、同氏を生んだ瀬戸内からアートの魅力を探り、同氏の新しい創造性を発見する機会とするということだ。開催内容は、「猪熊弦一郎と"華ひらく"展」(三越日本橋本店)が3月30日~4月5日開催。「猪熊弦一郎と"華ひらく"展」(高松三越)が3月29日~4月11日開催。「丸亀市猪熊弦一郎現代美術館 開館25周年記念展」(高松三越)が4月5日~10日開催(最終日17時終了)。また、猪熊弦一郎ミュージアムグッズ販売も行われる。期間は、三越日本橋本店が3月30日~4月5日、三越銀座店が3月30日~4月5日(最終日18時終了)、高松三越が4月5日~10日(最終日17時終了)。
2016年03月14日キャリア約50年という、日本のファッションの礎を築いた二人のデザイナーによる、初めてのコラボレーションが銀座のギャラリーで開催されている。12月4日からKHギャラリー銀座でスタートした「森暁雄×コシノヒロコ The Beauty~ひらめき・きらめき・かがやき~」は、創作活動を開始して48年目となるジュエリーデザイナーの森暁雄のアクセサリーを、コシノヒロコのアーカイブ作品をキャンバスに見立て展示。洋服5点にアクセサリー約30点が贅沢に散りばめられた。森は1966年パリ滞在中に象牙、べっ甲のアクセサリーに触発され創作活動を開始。パリコレでのデザイナーのアクセサリーやオペラや映画の装身具、特に黒柳徹子の舞台用アクサセリーを長きにわたって担当してきたことでも知られる。コレクションをスタートして50年を超えたコシノヒロコとは、意外にも今回が初顔合わせとなった今回の企画。10代の頃から妹のコシノジュンコと友達だったことから、ヒロコのことを知るという森は、「ヒロコさんは自分にとって畏れ多くて、とても怖い存在。今年の春に年末に一緒に何かやりましょう、とお声がけいただいたものの、半信半疑だった」と話す。10月に発表された16SSコレクションでフィナーレを飾ったドレスでは手描きモチーフだったトンボが、本展示では森のアクセサリーとして立体になり、ドレスに止まった。「アクサセリーのこういう見せ方も面白いでしょ」と笑うヒロコ。今回初めて手掛けたという版画作品も同時に発表され、絵画、書画と精力的なその創作活動に驚かされる。【イベント情報】「森暁雄×コシノヒロコ The Beauty~ひらめき・きらめき・かがやき~」会場:KHギャラリー銀座住所:東京都中央区銀座4-3-13和光並木通ビルB1F会期:12月4日~23日時間:10:30~19:00料金:入場無料
2015年12月07日11月21日からWOWOWでスタートする連続ドラマW『5人のジュンコ』(毎週土曜 22:00~ 全5話 ※第1話は無料放送)の完成披露試写会が16日、都内で行われ、松雪泰子、ミムラ、権野元監督が出席した。同ドラマは、人気作家・真梨幸子の作品を初めてドラマ化した作品。連続不審死事件の容疑者として逮捕された佐竹純子(小池栄子)、事件とは無関係の田辺絢子(松雪泰子)、篠田淳子(ミムラ)、福留順子(西田尚美)、守川諄子(麻生祐未)が、同じ"ジュンコ"という名前のもとに翻弄され、やがて悪意の渦へと巻き込まれていく。松雪は「かなりズッシリと重たい感覚が残っていらっしゃると思いますが、本当に女性たちだけで綴るサスペンスは珍しい作品だとオファーを受けた時は感じましたし、権野監督のもと、女優陣と楽しく撮影できたと思います」と感想を。キャストがほとんど女優陣ばかりだった現場について「こんなに女優さんたちとお芝居するのは初めてだったので、非常に面白い撮影でした」と好印象で「回を追うごとに想像もできない展開になるので、最後の5話まで楽しんでいただけると思います」と作品の出来には自信を見せた。ミムラとの共演は約12年ぶりの松雪。「ミムラちゃんが一番最初にデビューした時のドラマ(フジテレビ系の『ビギナー』)で一緒でした。当時から彼女は表現に対してのロジックがありましたね。(今回は)さらに進化されていて素敵でしたね。一緒にやっていて怖かったですが、とても楽しい撮影でした」と感想を。一方のミムラは「デビュー前から松雪さんがすごく好きで、事務所に好きな女優さんを松雪さんと挙げたぐらいです。デビューの時は痴態をさらしましたが、この12年間はもう一度お芝居がしたいというモチベーションがありました。今回ガッツリ対面して2人芝居ができ、毎日幸せを感じて楽しかったです」と振り返っていた。
2015年11月17日人間の暗部をえぐり出す作風で定評がある作家・真梨幸子の小説を、松雪泰子、ミムラ、西田尚美、麻生祐未、小池栄子ら豪華キャストを迎えドラマ化する「5人のジュンコ」。この度、主演の松雪さんのコメントと共に本作の場面写真が解禁となった。5人の男が殺害されたとされる連続不審死事件は、世間を沸かせた。ジャーナリストの田辺絢子(松雪さん)は、事件の真相を探るため容疑者 佐竹純子(小池栄子)について取材を開始する。田辺は佐竹の中学時代の同級生から篠田淳子(ミムラ)という女性が親友だったという情報を入手し会社を訪ねる。そんな中、テレビ番組で田辺を見た昔の職場の同僚で、専業主婦の福留順子(西田尚美)が田辺を訪ねてきた。田辺は取材協力の情報提供かと思ったが、福留の口から出てくるのは社宅のヒエラルキーへの悩みと雑談ばかり。だがある時、佐竹の事件に関わる被害者のひとりではないかと思われる人物が浮上してくる。その人物はすでに亡くなっている守川諄子(麻生祐未)という女の息子だった…。原作は、人間の暗部をえぐり出す作風で定評がある作家・真梨さんの同名小説で、今回が真梨作品初のテレビドラマ化となる。人間の欲望を描いた「連続ドラマW悪貨」の監督・権野元と脚本・渡辺千穂のコンビが再登板し、各話毎にメインになる“ジュンコ”を中心に人間の深淵を描く衝撃ミステリーとなっている。同じ“ジュンコ”という名前のもとに翻弄され、やがて悪意の渦へと巻込まれていく女たちを描く本作。その5人のジュンコたちの中で、主人公のジャーナリスト・田辺絢子を『at Home』、「Mother」などテレビや映画、CMなど幅広く活躍する女優である松雪さんが演じている。松雪さんは「すごく斬新な脚本展開で、約5時間という時間の中でどのように凝縮して撮影するのか楽しみでした。そして、初めて脚本を読ませていただいた時に、これは大変な撮影になるなと思いました」と台本を受け取った時の感想を語り、自信との共通点を聞かれると「“究極の自己犠牲”でしょうか。私が演じた田辺絢子は自己を犠牲にしてしまう極端な部分がある人物です。自己犠牲は一見エゴではないように思う反面、究極的なエゴでもあって…だからこそ恐ろしいなと思います。自己犠牲をしてしまう感覚が自分の中にも少しあるので、共通点ではないですが理解はできますね」と役どころを分析した。また、印象に残っているシーンについて問われると「ラストの方のシーンになるのですが、久保田芽依とシーンですね。私は脚本に書かれていた表現とは違うイメージをなんとなく考えていて、そのとき監督も同じイメージを考えていて、そこで脚本とは違う方向でやってみようということになりました。20年以上ぶりの共演で、真起ちゃんと演じるシーンは特別な感じがしました。ワンカットで撮影したのですが、その時のその空間に漂うお互いの熱量と息遣いと全てのエネルギーが高い撮影が出来たように感じます」と自信をみせた。松雪さんいわく、「女性特有の習性が非常に立体的に描かれ、リアリティがあり、だからこそ怖い」という本作。5人のジュンコがそれぞれどのようにストーリーに関わっていくのか、放送を楽しみに待ちたい。連続ドラマW「5人のジュンコ」は11月21日(土)よりWOWOWプライムにて22時~放送。(cinemacafe.net)
2015年11月13日伊勢丹新宿店は、10月21日、内藤ルネの功績とその魅力を紹介するイベント「Roots of Kawaii 『内藤ルネ』~過去現在そして未来へ~」を同店本館地下2階から6階でスタートした。同日、同展を記念して開催されたオープニングセレモニーでは、内藤ルネと交友関係があったというコシノジュンコをはじめ、桐谷美玲がゲストとして出席した。“Roots of Kawaii(カワイイ)”として知られるイラストレーター・内藤ルネ(1932~2007)は、ガールズポップカルチャーという“Kawaii文化”を日本で確立し、当時の少女たちに、自由や平等という価値観や、積極的な生き方をイラストによって具現化した。今回、6階催物会場では、同氏の創作初期から晩年までのイラスト原画、デザイン原画のほか約200点の資料が展示される。また、当時の出版物や写真、ブームとなったグッズ類、若手クリエーターたちによるオマージュ作品も公開されている。更に、イートインコーナーとして果物専門店の新宿高野と伊勢丹新宿、ルネがトリプルコラボレーションした期間限定パフェショップ「ルネ パーラー(RUNE PARLOUR)」が特設。ここでは、ルネの好物であったというフルーツパフェ(イチゴ、マンゴー、マスクメロン、リンゴ、洋ナシ/各2,400円)を堪能することができる。1階ザ・ステージでは、ルネに大きく影響を受けたという京都在住のイラストレーター・ナカムラユキと協業し、仮想空間“内藤ルネの部屋”が登場。京友禅のミーヴ(meib)の引染ポーチ(1万円)、京都三条に店を構えるアクセサリーショップのネイクローズ(naeclose)のヘッドドレス(5万8,000円)、パーティバッグ(5万4,000円)などを展開する。2階TOKYO解放区では、「どこかで見た景色」をテーマに、“花とギター”でルネの世界観表現したワンピース、スカート、スカーフの他、ギター型のクラッチバッグを販売。その他にも同店本館各フロアでは、ルネの魅力をフィーチャーしたアイテムや、世界観を反映したアイテムが紹介されている。同日、報道陣向けの同展オープニングセレモニーに出席したコシノは、「(今回開催されるルネ展では)何度も“カワイイ”と言ってしまいました。ルネさんは50年代のモダンでチャーミング、キュートなスタイルのイメージをしっかりと残されてます。当時はルネさんも私も伊勢丹新宿に憧れがあり、今そんな場所で展覧会ができるいうことはとても素敵なことで、ルネさんがいらっしゃったらどんなに喜んだことでしょう」と語った。また、三越伊勢丹ホールディングスの大西洋社長は、「日本で評価されているものを積極的に進めていく取組みとして、今回の企画のような“Kawaii”は、外国の方の五感にもフィットするということで実施するに至った。今後もこのような企画は、日本にしかできない“クールジャパン”として、一過性に終わらせずにグローバルコンテンツの一環として継続していきたい」と話した。【イベント情報】「Roots of Kawaii 『内藤ルネ』展 ~過去現在そして未来へ~」会場:伊勢丹新宿店本館地下2階~6階(6階催物会場は、26日午後6時まで)住所:東京都新宿区新宿3-14-1会期:10月21日~27日(6階催物会場は、26日午後6時まで)時間:10:30~20:00※入場は各日ともに閉場の30分前まで本館6階内藤ルネ展覧会場入場料:一般・大学生 税込1000円、高校生・中学生 税込800円、小学生以下無料
2015年10月21日女優・モデルの桐谷美玲とファッションデザイナーのコシノジュンコが10月21日(水)、伊勢丹新宿店で行われた「Root of Kawaii 『内藤ルネ展』」のオープニングセレモニーに出席した。伊勢丹新宿では、今や世界中に広がる日本独自の「Kawaii」文化の原型を作り出したアーティスト、内藤ルネのイラスト原画やデザイン原画を公開するほか、地下2階から6階までの各フロアにて、内藤ルネの世界観を表現した商品を展開する。内藤さんの生前、親交があったというコシノさんは「ルネさんの作品は、今の子どもたちにとっても憧れのひとつのスタイルとして残されたと思います。展覧会を見ていたら、『わ、可愛い』という言葉を何回も言ってしまいました。当時から新宿伊勢丹に憧れがあって、ルネさんたちと歩き回っていたこの場所で、このような大胆な展覧会ができるということがとても素敵なことだな、と思います。内藤ルネさんが生きていらっしゃったら、どれだけ喜んだんでしょう」とエピソードを交え、思いのこもった挨拶を行った。内藤さんの描いたルネガールの特徴でもある「デフォルメした大きな目」や「小顔」のイメージにピッタリとも言える桐谷さんは、この日レトロな衣装とヘアメイクで登場。「コシノ先生に『ルネガールみたいね』と言っていただけてとても嬉しかった」と微笑んだ。さらに展覧会の見どころについて、「現代にも通づるファッションやヘアメイクで、女の子の理想像がここにあるな、と感じました。可愛いの中にもレトロやキュート、モード、いろいろな種類があるんだな、ということを再認識することができました。可愛いに浸ってもらえたらと思います」と語った。「夢をあきらめないで」という副題がついた今回の展覧会にちなみ、自身の夢を聞かれた桐谷さんは「アラームをかけずに3日間くらい寝ることです」と、映画やドラマで多忙な彼女ならでは、といった回答で会場の笑いを誘った。「Roots of Kawaii『内藤ルネ展』~夢をあきらめないで~」は10月21日(水)~26日(月)まで開催。(text:cinemacafe.net)
2015年10月21日人間の暗部をえぐり出す作風で定評を集める作家・真梨幸子の同名小説を、連続ドラマW「震える牛」「テミスの求刑」の権野元が映像化する「5人のジュンコ」。この度、本作の主演に松雪泰子が抜擢。初のジャーナリスト役に挑むことが判明した。連続不審死事件の容疑者、佐竹純子が逮捕された。5人もの男を殺害したとされる事件は連日テレビのワイドショーをにぎわせ、マスコミ報道が加熱する中、ジャーナリストの田辺絢子は事件の真相を探るため取材を開始する。田辺は佐竹の中学時代の同級生から篠田淳子という女性が親友だったという情報を入手し篠田の会社を訪ねる。そんな中、テレビ番組で田辺を見た昔の職場の同僚で、専業主婦の福留順子が田辺を訪ねてきた。田辺は取材協力の情報提供かと思ったが、福留の口から出てくるのは社宅のヒエラルキーへの悩みと雑談ばかりだった。気を取り直して事件の取材を続ける田辺だったが、あるとき、佐竹の事件に関わる被害者のひとりではないかと思われる人物が浮上してくる。その人物はすでに亡くなっている守川諄子という女の息子だった…。同じ“ジュンコ”という名前のもとに翻弄され、やがて悪意の渦へと巻き込まれていく女たちには、「連続ドラマW 地の塩」『at Home アットホーム』などに出演する松雪さん。連続不審死事件の容疑者とされている佐竹純子役には小池栄子、佐竹の親友・篠田淳子に女優として数々の作品に出演する傍らエッセイ集を発売するなど活躍の場を広げているミムラ、田辺の昔の職場の同僚・福留順子役に西田尚美、守川諄子・美香役には麻生祐未という演技派女優が集結している。今回映像化決定について原作者の真梨氏は、「私の作品は、映像化しにくいとずっと言われてきました。私自身も、“あえて”映像化不可能な小説を執筆してきました。小説でしか表現できないことに、拘りたかったんです。それなのに、なんと。映像化が実現してしまいました!デビュー10周年のこの年に。一人の視聴者として、これほど待ち遠しいドラマはありません。いまから楽しみ過ぎて、カレンダーに×印を書き込む勢いです。放送日よ、早く来い!」と興奮気味で語った。所属する社会が多いほど、悩みが増え、その悩みは嫉妬や悪意が生まれる温床になる…5人の「ジュンコ」を含め、仕事や結婚、子どもの有無などさまざまな境遇の女性に注目してみて。<以下、キャストコメント>■松雪泰子(田辺絢子役)女性達によるサスペンスという、今までに体験したことのない作品ですので、新しい感覚で挑めるのではないかと感じています。現在、撮影を進めながら見応えのある作品になる手応えを感じております。楽しんでいただけますと幸いです。■小池栄子(佐竹純子役)面白くてニヤニヤしながら台本を読みました。一癖も二癖もあるキャラクターが混じり合い、見応えのある作品ができるのだなと思い、ワクワクしました。女だらけの世界に身を置き、頭も感情も暴れ放題にして楽しみたいと思います。どうぞ楽しみにしていて下さい。■ミムラ(篠田淳子役)まずこのような興味そそられる題材の作品にお招き頂き、役者として幸せを感じております。そして、一観客としてもほかのジュンコさんのお芝居が楽しみでならず、ジュンコ同士でカメラ前に立つのがとても楽しみです。女性の群像サスペンスですが、私個人としては“5人”というより“五つの異なる生物”として、最後まで緊張感を孕んだ流動的なヒエラルキーを展開し、色濃く篠田淳子を演じたいと思います。■西田尚美(福留順子役)本を読み進めるうちに、もう止まらない。止められないという感じだったので、これは面白くなるなぁと思いました。どのジュンコが本当のことを言っているのか?虚言なのか、良い人なのか、性悪女なのか、だまされているのか、わからなくなるというか…。そして、ジュンコをとりまく人たちもなかなかの曲者揃いです。どうか、この5人のジュンコたちに翻弄されてください。■麻生祐未(守川諄子・美香役)今回の作品に携われること、「5人のジュンコ」の中のひとりに選ばれたことをうれしく思っています。ドラマのオリジナルな部分も演じつつ、守川諄子・美香母娘やその家庭内に流れるあやしい雰囲気を出していきたいと思っています。ストーリーは女性目線で展開していきますが、どなたにも共感していただける作品です。多くの女優陣との共演を楽しみに、そして、私も放送を楽しみにしています。連続ドラマW「5人のジュンコ」は11月21日(土)22:00よりスタート(全5話/第1話無料放送)。(text:cinemacafe.net)
2015年09月17日松雪泰子主演の連続ドラマ『5人のジュンコ』がWOWOWで11月21日にスタートすることが16日、明らかになった。原作は真梨幸子の同名小説で、真梨作品初のドラマ化。物語は連続不審死事件の容疑者として1人の女性・佐竹純子が逮捕されることから始まる。事件とは無関係だが、彼女と同じ「ジュンコ」という名前を持つ4人の女性が運命に翻弄され、やがて悪意の渦へ巻き込まれていく。今回、松雪が演じるのは事件の真相を追うジャーナリスト・田辺絢子。松雪は「女性たちによるサスペンスという、今までに体験したことのない作品ですので新しい感覚で挑めるのではないかと感じています。私が演じる田辺絢子は非常に信念のある、洞察力の深い女性。彼女自身がジャーナリストになった経緯は過去のある経験によるもので、真実を追求する思いを強く持っています。静かな洞察の中に強い信念を表現したい。今回はストーリーテラー的な役割でもあるので、物語をしっかりと運んでいきたいです」と意気込みを語っている。ほか、佐竹純子役に小池栄子、佐竹の中学時代の同級生・篠田淳子役にミムラ、田辺の昔の職場の同僚・福留順子役に西田尚美、そして事件の関係者の一人である守川諄子役に麻生祐未。さまざまな境遇の女性の姿を通じ、現代社会が抱える問題が浮き彫りにされていくところも見どころだ。原作者の真梨氏も「私の作品は映像化しにくいとずっと言われてきました。私自身も小説でしか表現できないことにこだわりたく、あえて映像化不可能な小説を執筆してきました。それなのになんと映像化が実現してしまいました。デビュー10周年のこの年に。一人の視聴者としてこれほど待ち遠しいドラマはありません。今から楽しみ過ぎて、カレンダーに×印を書き込む勢いです。放送日よ、早く来い!」と大きな期待を寄せている。ドラマ『5人のジュンコ』はWOWOWプライムにて11月21日(毎週土曜 22:00~)スタート。全5話(第1話無料放送)。
2015年09月16日デザイナーのコシノジュンコが衣装を手掛け、宮本亜門が構成・演出を務める、全世界で650万人の動員を誇る和太鼓エンターテイメント集団「DRUM TAO」の新作舞台「百花繚乱 日本ドラム絵巻」の東京ロングラン公演(全16回)が、7月16日より天王洲 銀河劇場にて上演されることを記念して、同日、マスコミに向けた公開前舞台稽古が行われた。本作は「DRUM TAO」結成22年目の今年、宮本亜門という初めての演出家を招いての舞台。物語は、ある美しい国の小さな村に住むひとりの少年の成長譚だ。ある日、突如として起きた火山の噴火で少年は両親を失い、さらに天変地異をきっかけに隣部族との抗争が勃発、そんな少年を慈愛の心で見守る天女…時代を越え、語り継がれてきた神話が舞台上で紡がれる。しかし、語られるセリフというものは存在しない。会場に響くのは体の芯まで痺れるような和太鼓を始めとした和楽器の音と、役者たちの「セイヤッ!」「ハッ!」という掛け声のみ。感情は全て楽器の音色と演舞でのみ表現されるという圧巻の演出が本作の見所だ。小粋な祭り囃子から、全てを飲み込まんとする大自然の猛り、闘いの舞と共に響く激情、そして琴や三味線で表現される悲しみと葛藤。役者たちは時に和太鼓を抱えたまま舞い、巨大な太鼓を前にすれば一心不乱に打ち鳴らす。太鼓を打つというその所作と舞との間に切れ目はなく、体を目一杯駆使してそれぞれのキャラクターの想いは伝えられる。取材の最後には、「DRUM TAO」のメンバーである西亜里沙、江良拓哉、岸野央明に加え、コシノジュンコと宮本亜門もQ&Aに応じた。初参加となる宮本亜門は「今日、改めて見て感じたことはやっぱり素晴らしかったです。今の日本にすごく必要な人たちだし、このエネルギーと潔さと、氣を入れるというこの感じ。『DRUM TAO』見なきゃ、日本はダメなんじゃないかと思ってるくらいです(笑)」と自信のほどを窺わせる。衣装を手掛けるコシノジュンコは12年からタッグを組んでおり、今回で4年目。新作「百花繚乱」の衣装について、「最初に『DRUM TAO』を見た時、どんどん衣装を強烈にしていきたいと思いました。(劇中の)衣装といいながらも、やっぱり“魅せる”ということがすごく大切だと思っていて、『百花繚乱』というゴージャスで、江戸がすごく面白かった時代。あの時代の雰囲気を再現できないだろうかって夢をいつも持っているんです。だから今回、思い切りキッチュで、破裂しそうで、叫びだしそうな凄さ、なのに品があってカッコよくて…上手く言葉にできないですけど(笑)、そんなものを目指しました。とにかく見てもらいです」と独特の言葉で語っていた。また、本作は16年2月にニューヨークのオフブロードウェイで上演することが決定している。そして、宮本亜門とコシノジュンコは共に舞台の本場といわれる、ブロードウェイの経験者。そんな2人だからこそ、こんな本音が飛び出した。「ニューヨークは大変なところです。でも、僕が世界でも見たことないような、このドラムとドラマとアートでそこに挑戦できることがとても楽しみです。ニューヨークの人々は良い意味でちゃんと見ててくれます。実力のある人しかニューヨークは認めないんです。でも日本の場合は正直に言うと、実力がなくてもやっていける人がたくさんいます。僕はそういう人ともたくさん仕事してるから(苦笑)。オーラだったり、可愛げがあるだけだとニューヨークではバッサリ切られるんです。それでも、僕の感覚では(DRUM TAOは)絶対にウケるという確信があります。稽古場でも身を削って、血を流して作り上げてきた作品だから、世界に応えられるものになってると思います。そして、新たな旋風を巻き起こしてくれるだろうと信じてます」(宮本亜門)。「ブロードウェイは、はっきりと『良いものは良い、悪いものは悪い』という世界なのでとても怖いところです。少しでも欠けてるともうダメ。だから、来年までにもっと鍛えて、日本の楽しくて、優雅で、カッコいい所を届けて、日本が持つ感性をメッセージとして伝えられるようなものをやりたいと思っています。最高に楽しい仕事です。ブロードウェイというビジョンがしっかりした中でモノ作りができるという環境は素敵ですね」(コシノジュンコ)。その後も2人からは、「日本が世界に誇れるもの」「絶対に成功する」と自信のほどを感じさせるコメントがこぼれる。ブロードウェイでの挑戦も然りだが、新国立競技場の建設騒動で賛否を呼んでいる5年後の東京オリンピックも、世界へ日本のカルチャーを発信する場となるはず。これについて、東京オリンピックの文化委員を務めるコシノジュンコは「全てのことがオリンピックに繋がると思っているんですね。東京だけのものでは当然ないですし、オールジャパンで取り組んでいくことだと思っているんです。そういう意味では、日本という感性を持った『DRUM TAO』はまさにぴったりと思うんですね。伝統芸術とスポーツを掛け合わせたようなもので、これから日本が目指すコンセプトに当てはまると思っています。まだ、具体的に何ができるかは分からないですが、これから『DRUM TAO』は日本のあちこちを回っていくんですが、その時にオリンピックへと繋がるメッセージが届けられれば、もっと大きな意味を持ち始めるんじゃないかと思っています」。【公演詳細】「百花繚乱 日本ドラム絵巻」■東京公演日時:7月16日~7月26日(日) 計16回会場:天王洲 銀河劇場場所:品川区東品川2-3-16 シーフォートスクエア内2階料金:S席 7,500円(1階・2階)、A席 6,000円 (3階)■NY公演日時:2016年2月11日~2月14日(日) 計6回会場:Skirball Center for the Performing Arts
2015年07月17日デザイナーでアーティストとしても活動するコシノヒロコのアート作品を展示する東京・銀座のKH ギャラリーで、イラストレーターの宇野亞喜良とのコラボレーションによる展覧会「コシノヒロコ + 宇野亞喜良」が6月26日から7月26日まで開催される。同展では、ファッションとイラストレーションというそれぞれの分野で日本を代表する表現者である2人が、“肖像画”を主題に競演する。コシノヒロコは世界各地の民族衣装を身につけた人物画群を中心に、宇野亞喜良は世界的ミュージシャンの肖像画群から歌舞伎のポスター原画まで約60作品を出展。それぞれがジャンルを超えた活躍が注目を集める2人のアーティストの世界観が融合した、新たな切り口で魅せる空間となっている。同展について、コシノヒロコは「無言劇のように私の中を通り抜ける宇野さんの作品と出会って、もう何年が経つのでしょうか。昔から互いの活躍を意識し、それぞれに舞台を築き上げた今、肖像画を介してその世界を静かに見つめ合おうと思うのです」とコメント。宇野亞喜良は、「コシノヒロコさんは、まるで画家のように絵がうまい。水墨画から油彩まで、抽象から具象まで、その表現領域は広いのである。その中の肖像画というジャンルで2人展が企画された。同じ空間にぼくの絵のコレクターである岩田照雄さんの好意で50号大の肖像画群をお借りできることになり、ヒロコさんのエネルギーにやっと対応できるような気がしている」と語っている。【イベント情報】展覧会「コシノヒロコ + 宇野亞喜良」会場:KHギャラリー銀座住所:東京都中央区銀座4-3-13和光並木通ビル 地下1階会期:6月26日~7月26日※会期中無休時間:10:30~19:00
2015年06月25日ファッションデザイナーのコシノジュンコさんが、イベントの企画・運営などを行うSCRAPが手掛ける「リアル脱出ゲーム」との異色のコラボレーションを発表。6月23日、ライブハウス・Zepp Tokyoにて、最新作「仕立て屋シャルロッテの秘密」のオフィシャルデザイナー就任記者発表会に出席した。様々な場所に参加者を閉じ込め、そこに仕掛けられた謎を解き明かし、制限時間内に脱出するというゲーム。マンションの一室から大きなホール会場、廃病院まで、毎回異なる場所とテーマで展開され、その度に人気コミック『ワンピース』や『進撃の巨人』『新世紀エヴァンゲリオン』など話題のコンテンツとコラボし、アメリカやシンガポールでも人気を博している。全国のライブハウス・Zepp Hall6会場にて開催される、今回のリアル脱出ゲーム「仕立て屋シャル ロッテの秘密」。“ファッション×謎解き”が物語のテーマに選ばれたが、SCRAP代表の加藤隆生さんは「我々はいつも物語(=謎)に入る入り口を探しています。殺人事件だったり、ファンタジーなものだったり、恋愛だったり、そんなちょっとした入り口。ファッションも日常に溶け込んだ物語の入り口になるような気がしました」と今回のきっかけを振り返る。また、NHKのドキュメンタリー番組をきっかけに注目を集めている、コンゴ共和国の“オシャレ命”の紳士集団「サプール」の影響もあったという。「ドキュメンタリーの中で、『サプール』の方々がこんな風に言ってたんです。『昔はケンカばかりしていたけど、今はケンカはしない。なぜなら、服が汚れてしまうから』と。当たり前なんですけど、諍いってそういう所から無くなっていくのかなと思いました。オシャレをすることは、一番戦争から遠いものなんじゃないかと思います」と反戦のメッセージも込められていると、最新作の根幹となる部分をチラと明かした。この日、登壇者が立つ舞台上には、コシノさんが手掛けたコレクションも展示された。その前に立った、コシノさんは司会者からコラボの感想を求められると「こういうことをやったことがないので、全く分かりません」とバッサリ。しかし、「(自身とリアル脱出ゲームとのコラボは)何かドキドキ感があって、どうなるのかと期待しております。ファッションといっても、一般に売られているものではなくて、ここに並んでいるものはキューバなどでファッションショーをやった時のものだったり、フィナーレで使ったものだったり、中には、有名なお客様がお求めになったものと同じものもあるので、恐らく普段、近くで見ることのない特別なものを持ってきています」と今回の意気込みを感じさせた。後ろに置かれた服、そしてコシノさん自身が舞台上で独特の存在感を放ち、集まった報道陣の目を釘付けにしたが、自身が手掛けたデザインのインスピレーションの源泉を聞かれると、「人間の肉体が最も美しいと思っているんですね。その肉体の中に流れる血や肉体そのもので、常に“丸”なんです。でも、ただの丸ではなくて、人間ですから常に動いている。遠い世界ではなくて、常に自分に一番身近なものですね」と明かしていた。ちなみに、同じくファッションデザイナーである姉・コシノヒロコさんと妹・コシノミチコさんについても言及。「コシノ家に関しては、一貫したものはまずやらない。全員が違うことをやる。誰かの真似をするということは、意味がないと思うんです。姉が右に行けば、私は左に行く、そういうものなんですね。家の中はみんな同業者ですから、3人でいるときはファッションの話は全くしないですね(笑)。影響するといことは、影響されることだと思います。そこに進歩はない。子どもの頃からの闘いです」と確固たる信念を語っていた。【イベント詳細】リアル脱出ゲーム「仕立て屋シャルロッテの秘密」会場:全国のライブハウス・Zepp Hall 6会場にて順次会期:7月17日から9月20日料金:<前売券>3,000円:<当日券>3,500円
2015年06月23日コシノヒロコがファッションデザイナーから離れ、ひとりのアーティストとして2011年にパリ装飾美術館で行った際に制作された大作が、銀座のKHギャラリーで日本初公開された。「コシノヒロコ 四季の対比」と題された今回の作品展は、コシノが本格的に絵画に取り組むようになった2011年の作品と新作を展示。メキシコを旅した時にインスピレーションを得、2011年に発表しテキスタイルのプリントとしてもコレクションに使用されたサボテンの作品なども公開されている。完成された作品の上に新たに石膏など新しい色、画材を重ねることで陰影をつけた新作など、月と太陽、光と影、暖と寒など自然界の様々な対比をテーマに、それを四季の移ろいとして構成し、描きながら作品を構築していく作家としての哲学を感じさせる企画となっている。今回パリの個展で発表し、国内では初公開となった大作は「これまで書では屏風など大きな作品は数多く発表していたけれど、今回展示したのは絵画として初めて手がけた大きさ。自宅のアトリエで見ているより、やはりギャラリーに展示されて存在が際立った」とは小篠弘子本人の弁。3月のメルセデスベンツファッションウィーク東京で発表された15-16AWコレクションでは、北欧の森をテーマに植物や動物の絵画モチーフが動的な美しさが洋服に落とし込まれ、若返りを果たしたコレクションとなったが、今回のアート作品では幻想的ながら静的な作品として展示され、コシノワールドの多面的、複層的な魅力が表現されている。現在は「2年後に予定されているイタリアでの大きなエキジビションを準備中」と、常に新しい活動に向けて精力的な創作が続く。今回の展覧会は6月14日まで開催される。【イベント情報】「コシノヒロコ四季の対比」会場:KHギャラリー銀座住所:東京都中央区銀座4-3-13 和光並木通ビルB1F会期:5月20日~6月14日時間:10:30~19:00(会期中無休)入場無料
2015年05月22日「KHギャラリー銀座」はコシノヒロコ(小篠弘子)による展覧会「午睡の協奏曲 ~妖精達のささやき~」を15年2月22日まで開催する。今回展示されるのは、コシノヒロコが手掛けるレリーフ状の作品。布を寄せたシワやヒダは動物や植物の姿を描き、無邪気な妖精と戯れる幻想的な世界を出現させた。その他、国際芸術祭「BIWAKO ビエンナーレ 2014」に出品された作品も登場する予定。【展覧会情報】小篠弘子午睡の協奏曲(まどろみのコンチェルト) ―妖精達のささやき―」会場:KH ギャラリー銀座住所:東京都中央区銀座 4-3-13 和光並木通りビル B1F会期:12月11日から15年2月22日無休時間:10:30から19:00但し12月27日から15年1月4日は冬期休業。
2014年12月16日ミシュランで数々の星を受賞してきたイタリア料理界の巨匠ハインツ・ベックが11月7日、東京・丸の内にレストランを2店舗同時にオープンした。自身の名を冠するのは初めてという「ハインツ ベック」は、イノベーティブな料理を提供するファインダイニング。オリジナル料理に加え、日本人に向けた新作の創作料理「燻製した帆立貝と赤ビーツのチップス」や「香草とスプラウトのサラダ菊芋・マンゴー・ピスタチオのピューレ」も用意した。看板メニューの「9皿のコース」(1万9,000円)は昼夜問わずにオーダー出来、ドライアイスを敷き詰めた「カンパチのホワイトバルサミコのマリネ ザクロの粉雪」、ラヴィオリのような形状のパスタにカルボナーラソースを詰めた「ファゴッテッリ ハインツ ベック」など、シェフのアーティスティックな感性が詰め込まれたメニューの数々が楽しめる。他にも、ランチ限定で提供される4皿のコース(8,000円)の他、アラカルトでのオーダーにも対応。ドレスコードとして、男性には上着や襟付きシャツの着用を薦めている。一方、現代風イタリアンを提供するオールデイダイニング「sensi by Heinz Beck」では、“美食と健康”を追求したカジュアルな料理を提供。ランチは前菜、パスタorセコンド、ドルチェのコースが2,600円から。ディナーは前菜、パスタ、主菜、デザートのコースが4,500円からオーダー出来る。また、14時から17時までは、フィンガードルチェやフードがソフトドリンクやシャンパンとセットで楽しめるティータイムメニューを用意しているのも特徴。両ダイニングともにコスチュームデザインはコシノジュンコが担当。店舗デザインはポール・スチュアート青山店やアップルストアの全米展開などを担当した、植木莞爾が手掛けている。シェフのハインツ・ベック氏は「丸の内は非常に美しく歴史のある土地。日本を感じるこの土地の魅力に引かれ、オープンを決めた。この地で最高のパフォーマンスをするために、初めて長期間ローマの店舗を離れ、日本での開業に向けて準備を進めてきた」とコメントしている。地下鉄大手町駅から直結している日本生命丸の内ガーデンタワー内という好立地もあり、雨の日なども濡れる心配なく東京観光がてらに立ち寄るのもアリだろう。
2014年11月11日ファッションデザイナーとアーティストの二つの顔を持つ小篠弘子(コシノヒロコ)が8月24日まで、東京・銀座のKHギャラリーで展覧会「樹、そして生、輝、軌、喜、気・・・」を開催している。2012年のギャラリーオープンから7回目となる今回の展覧会は、小篠が長年描いてきた「樹」をテーマにした15体の作品を集めたもの。新作の他、以前パリで展覧会を行った時に発表した作品や今年1月に京都で行われた小篠の喜寿を祝う会で飾られた屏風などを展示している。オープニングレセプションに出席した小篠氏は「13年前、芦屋にアトリエをオープンした時には、そこに植えたセンペルセコイヤのように、一生みずみずしく、若々しくいたいと思い、アトリエをセンペルと名付けた。今も自然の中で生活することが大切だと考え、東京でファッションの仕事をし、週末には芦屋に戻って自然や樹から元気をもらって作品を作るという生活を続けている。ある意味で、樹は私の永遠のテーマ。人間には無い自然のエネルギーの強さや大地に根を張り、でんと構える姿や生き様に憧れている」と話した。【イベント情報】樹、そして生、輝、軌、喜、気・・・会場:KHギャラリー銀座住所:東京都中央区銀座4-3-13和光並木通りビル地下1階会期:8月24日まで時間:10:30から19:00会期中無休(8月9日から17日は夏期休業)
2014年06月16日2013ミス・インターナショナル世界大会が12月17日、東京・品川プリンスホテルにて開催された。自民党総務会長の野田聖子、内閣総理大臣夫人の安倍昭恵、東京藝術大学学長の宮田亮平、アートディレクターの勝井三雄、コシノジュンコら14名が審査員を務めた。民族衣装と水着による審査の後、特別賞が発表。「ミス・ナショナルコスチューム」は、グリーンのカーニバル衣裳を着こなしたアルバ代表のエリアルダ・クロース(Erialda Josaine Croes)に決定。コシノ氏は、「民族衣装審査は、2020年を彷彿とさせる美のオリンピックと感じた。ミス・インターナショナル選出のポイントは、健康的で明るく、自分らしさを持って世界に貢献できるタイプであること」とコメント。ウェブ投票による「ミス・インターネット」に決定したマカオ代表のアデラ・カワイ・ソウ(Adela Ka-Wai SOU)、9日のプレス発表会で記者により「ミス・フォトジェニック」に選ばれたリトアニア代表のエルマ・セグダヴィチウト(Elma Segzdaviciute)らも、それぞれ表彰された。その後ミス達はイブニングドレスに着替えて登場し、マライア・キャリー(Mariah Carey)の『アイルビーゼア(I’ll be There)』に合わせ、バラの花束を掲げての群舞を披露。セミファイナリスト15名が選出されたが、グリーンのイブニングドレス姿を披露した日本代表の高橋有紀子は落選した。ウォーキング審査を経てファイナリストに選出された5名は、30秒間のスピーチを披露。「世界中に希望のメッセージを伝えたい」と語ったフィリピン代表のベア・ローズ・サンチャゴ(Bea Rose Santiago)が、2013ミス・インターナショナルに決定した。ベアは旅行とダイビングが趣味の23歳。チャリティーに強く興味を持っているという。2位はオランダ代表のナタリー・デン・デッカー(Nathalie den Dekker)、3位はミス同士の投票による「ミス・フレンドシップ」も獲得したニュージーランド代表のケイシー・ラドリー(Casey Radley)が受賞した。
2013年12月18日ファッションデザイナーのコシノジュンコが、破天荒なパフォーマンスで知られるBiSの新メンバーとして正式加入したことが発表された。コシノはメンバー選抜のオーディションに極秘で参加。その圧倒的な存在感で合格したとのこと。コシノが加わった新生BiSは11月5日の電報の日に二子玉川ライズ・ガレリアで開催される「HOT DENPO FESTIVAL 2013」に出演。コシノがデザインしたクラッチバッグ型電報「アトラクス(Artlux)」の発売記念イベントで、コシノがデザインした新衣装をまとってBiSが新曲「恋する電報JAPAN」を披露するほか、コシノのスピーチ、BiSとコシノによる電報に関するトークセッション、握手会などが行われることになっている。アトラクスは、コシノがパリコレで発表したデザインをモチーフにゴールドでアレンジされたクラッチバッグの中に電報文がセットされた中台紙が入って届けられる電報で、受け取った後もスマートフォンや書類などが収納できるファッションバッグとして使用することができる。BiSはBrand-new idol Society、新生アイドル研究会という意味を持つアイドルグループで、2011年3月にアルバム『Brand-new idol Society』でデビュー。24時間歌い続けるライブや、樹海を全裸で走りまくるミュージック・ビデオなどアイドルとは思えないアバンギャルドな行動やビジュアルで話題を呼んでいる。今年9月にミッチェルことミチバヤシリオが脱退、5人体制で活動していたがコシノの加入により6人編成となった。
2013年10月29日ファッション誌『装苑』の創刊77周年と文化学園創立90周年を記念した、『装苑』と「装苑賞」その歩み展が、9月28日まで東京・代々木の文化学園服飾博物館で開催されている。同展は『装苑』創刊号から最新号までの850冊と「装苑賞」受賞作品84点を展示。それぞれが果たした役割やその歩み、日本ファッションの動向を振り返り、更なる飛躍のヒントを探ることを目的としたもの。1階では『装苑』を展示。最新のパリコレクション情報を紹介するようになった50年代や鷲尾いさ子などの日本人モデルを起用した80年代、ファッションだけでなく建築やグラフィック、映画なども紹介するようになった2000年代など、日本のファッションと共に歩んだ同誌の歴史を紹介している。2階ではこれまでの装苑賞受賞作品を時系列で展示。高田賢三、山本耀司、山本寛斎の各氏の作品から、故熊谷登喜夫氏や故安部兼章氏の作品、14SSからイッセイミヤケ・メン(ISSEY MIYAKE MEN)のデザイナーに就任した高橋悠介の作品までを見ることができる。また、会場奥では、岡田眞澄氏が司会を務めた映像など最終審査会のダイジェスト映像も紹介している。初日の3日には装苑賞受賞者であるコシノジュンコや津村耕佑の他、ドレスキャンプ(DRESSCAMP)の岩谷俊和、ソマルタ(SOMARTA)の廣川玉枝、イッセイミヤケの宮前義之、ネ・ネット(Né-net)の高島一精なども来場。津村氏は「当時もアンチファッションというつもりでデザインしていた。機械の配線図とアフリカから発想したグラフィックを紐で表現するなど、形はシンプルでテキスタイルに凝っている。今の受賞作品達も変わっていないですね」と話した。【イベント情報】『装苑』と「装苑賞」その歩み展場所:文化学園服飾博物館住所:東京都渋谷区代々木3-22-7新宿文化クイントビル1階会期:9月28日まで時間:10:00から16:30(7月19日、9月27日は19:00閉館、入場は閉館30分前まで)休館日:日曜日、祝日、8月11から18日(7月28日、8月4日は開館)入場料:一般500円、大高生300円、小中生200円
2013年07月05日2013年3月21日、恵比寿 ガーデンホールにてヒロコ コシノのコレクションが発表された。今季のテーマは、「花の記憶」。デザイナー本人のイメージする花の表情を服に落とし込んだ。花の持つふくよかなディテール、花をモチーフにしたグラフィックや抽象的な水玉、チェック、瑞々しさや枯れていく儚さを色や形で表現したコレクション。この秋冬らしい優しいふくらみやフリルディテールなどモダンかつ造形的なデザインが美しい。・ コレクション情報詳細
2013年04月05日ジュンコ・シマダ2013年秋冬コレクションが、パレロワイヤル近くの会場にて行われた。ここ数シーズン、モデルウォーキング形式とアーティストとのコラボ企画を交互に繰り返し発表しているジュンコ・シマダ氏。今回はアーティストGOTSCHO氏とのインスタレーション形式で行われた。1枚のトワルから、天井に昇るにつれメタモルフォーゼしていく服。ファッションデザイナーの域を超え、アーティストとしての存在感が深まっているようだ。コレクション自体はシマダ氏らしいスポーティなバイカージャケットなどを中心に、トレンドのグラフィカル柄を取り入れたラインナップとなっていた。詳しいパリコレレポートは こちら 。(ミルフィーユ)
2013年03月12日