チョコレートの原料としてよく知られているカカオには、ポリフェノールが含まれ美容などにも効果が期待できると注目されています。今回は美容・健康ライターのNao Kiyota先生に、カカオ70%以上のチョコレートにダイエット効果がある理由をはじめ、ダイエット以外の効果や食べ方・注意点など、詳しく教えていただきました!カカオ70%以上のチョコレートにダイエット効果がある理由カカオ70%以上のいわゆる「高カカオチョコレート」には、カカオポリフェノールだけでなく、ダイエット中にも積極的に摂取したい食物繊維やたんぱく質、ビタミン・ミネラル類が豊富に含まれています。カカオポリフェノールには抗酸化作用(=老化抑制作用)があり、血管や肌を若々しく保つ効果や代謝を高めエネルギー消費を活発にする効果が期待できます。また、カカオプロテイン(カカオに含まれるたんぱく質)や食物繊維には、便のかさ増しによる便通改善効果が期待できます。つまり、高カカオチョコレートを積極的に取り入れることは、エネルギー代謝を高め、老廃物をスムーズに排出することに繋がるのです。カカオ70%以上のチョコレートにあるダイエット以外の効果高血圧の予防・改善や動脈硬化予防効果まず、カカオポリフェノールによる高血圧の予防・改善や動脈硬化予防効果が挙げられます。血管を若々しく丈夫にする効果が期待でき、生活習慣病予防に繋がります。美肌効果美肌効果も、ダイエット以外で期待できる効果です。カカオポリフェノールによる抗酸化作用で、肌の老化を抑制し肌トラブルを予防・改善する効果が期待できます。アレルギーの改善効果アレルギーの改善効果も、気になる方にとっては注目すべき効果のひとつです。アレルギーの発症や悪化を防ぐ効果が期待できます。ダイエット効果を得るための食べ方のポイント摂取量の目安1日の摂取量の目安は「30gまで」。摂取カロリーはチョコレートの種類によって異なりますが、一般的に30g〜40gで200kcal程度です。間食で200kcal以上を摂取しながらダイエットを成功させるためには、食事で取り入れるエネルギーを大きく制限する必要があります。つまり栄養バランスが崩れ代謝が低下しやすくなるため、美味しいからといってたくさん食べすぎないよう注意しましょう。食べるタイミング1日の中でどのタイミングで食べるか、ということは、特に決める必要はないでしょう。小腹が空いたときや集中したいときに1欠片口に入れたり、疲れを感じた時に休憩として取り入れたりするのもおすすめです。昼食から夕食までの時間が長く空いてしまい、つい夕食を食べ過ぎてしまう場合は、昼食と夕食の間に取り入れるのがいいでしょう。ライフスタイルに合わせ、自由にカスタマイズしてください。カカオ70%以上のチョコレートを食べる際の注意点厚生労働省が公開している「独立行政法人国民生活センター」の調査報告によると、チョコレートは元来カカオ由来の脂質が多い食品ですが、カカオの含有量が多くなるとさらに脂質の割合が多くなるため摂取量に注意する必要があるとのこと。高カカオチョコレート100g中の脂質量は、30〜49歳で普通の身体活動レベルの女性が生活習慣病の一次予防をするため目標とすべき1日あたりの脂質摂取量(44〜56g)に相当するものが多いといいます。また、嗜好品として楽しむ分には問題ないものの、気管支拡張作用や利尿作用等の整理作用のあるデオブロミンやカフェインは、多いもので普通のチョコレート の5倍含まれているそう。個別包装されていて、少量ずつ食べられるものを選ぶなど工夫をし、食べ過ぎないようにすることが大切です。参考:独立行政法人国民生活センターの調査報告高カカオチョコレートの味についてカカオ70%カカオ70%台の高カカオチョコレートは、コンビニやスーパーでも豊富な種類が並んでいます。70%台は苦味もありますが甘みも感じられるものが多いので、ビターチョコレートが好きな方にもおすすめ。カカオ80%80%以上になると、甘みはほとんどなく苦味を感じるようになります。食べてみて合わない場合は、カカオの含有量が70%程度のもので楽しみましょう。カカオ90%カカオ含有量が90%を越えると、酸味も強く渋みのような感覚が強くなります。甘いものが欲しくなったときには活用しにくいかもしれません。カカオ好きにはおすすめです。カカオ90%を越えると個包装のものがあまりありませんので、食べ過ぎには注意してくださいね。カカオ70%以上のチョコレートは少しずつ取り入れてこれまでに一般的なチョコレートのみした食べたことのない方にとって、カカオ70%以上のチョコレートは少し苦みを感じやすいでしょう。まずは少しずつ取り入れてみて、味に慣れることからはじめてみましょう。また、あまりに食べすぎると逆に高カロリーになってしまう恐れがあるため、適度な量を心がけることが大切です。Nao Kiyota美容・健康ライター
2019年10月06日