アメリカで、インディホラー映画『The Wretched』(原題)の興行収入が、公開から1か月で100万ドル(約1億800万円)を超えた。「The Wretched」は「不幸な人、哀れな人」を意味する。2019年にファンタジア国際映画祭でプレミア上映後、今年5月1日にカリフォルニア州のモントクレアなどのたった11館のドライブインシアターで公開され、ヒットした。監督は『ゾンビ・ヘッズ 死にぞこないの青い春』のブレット&ドリュー・T・ピアース兄弟で、脚本も2人が手掛けた。主人公は反抗期の少年で、近所に住む女性が1000年以上生きている魔女と知り、対決することになる話だという。『ファースト・ドッグ 大統領のわんちゃん』のジョン=ポール・ハワードが主演。「この時期に、大きなスクリーンで映画を観ることの力について議論したり、軽視したりする人は、ただドライブインシアターで『The Wretched』を観ればいいんです」と「コムスコア」のシニア・メディア・アナリストのポール・ダーガラべディアン氏は語る。新型コロナウイルスの影響で、全米国内のほぼ全ての映画館が閉鎖された中、3密が避けやすいドライブインシアターは脚光を浴びた。(Hiromi Kaku)
2020年06月09日新型コロナウイルス感染症拡大防止のためロックダウンされていたロンドンで、ウィリアム王子が“秘密のボランティア活動”を行っていたことを明らかにした。先週が「ボランティア週間」だったことを受け、ケンジントン宮殿のSNSがウィリアム王子とキャサリン妃がボランティアについて語る動画を公開。ウィリアム王子は「ちょっとした秘密をみんなと共有する。実は『Shout』でボランティアをしていたんだ」と明かした。「Shout」とは、2019年にウィリアム王子、キャサリン妃、ヘンリー王子、メーガン妃が共同で設立したイギリス初の年中無休のメール相談サービス。訓練を受けたボランティアたちが、精神的な不安を抱える人や危機的状況にある人からのメール相談に応じている。「BBC」によると、ウィリアム王子は仮名を使い、ボランティアに混ざって参加していたとのこと。「Shout」のツイッターによると、設立以来30万のメールが届いており、その3分の2が25歳以下の人たちから寄せられたものだという。ボランティアといえば、4月、シャーロット王女が自主隔離中の高齢者たちにフードのパッキングや自ら配達する姿が話題となった。そのときにキャサリン妃が撮影したという新たな家族写真が公開された。ウィリアム王子が傘を持ち、ジョージ王子とシャーロット王女が横並びで歩く後ろ姿の写真。コメント欄は一家に対する称賛の声であふれている。(Hiromi Kaku)
2020年06月08日『名探偵ピカチュウ』で主人公ティム・グッドマンを演じたジャスティス・スミスが、同性愛者であることをカミングアウトした。ジャスティスは自身のインスタグラムのアカウントで、ニューオーリンズで行われた人種差別抗議デモに参加したと報告。そのデモでは「黒人の命は大切だ」というだけでなく、「黒人のトランスジェンダーの命は大切だ」、「黒人のクィアの命は大切だ」、「すべての黒人の命は大切だ」というスローガンが叫ばれたという。ジャスティスは「自分が黒人のクィアである身として」とカミングアウトし、「『黒人の命は大切だ』と声高に叫ぶ人たちが、そこにトランスジェンダーやクィア(の命)が加わるとなると、黙ってしまうというのを目の当たりにして、すごく落ち込んだ。それはアンチ黒人も同然だ」とつづった。LGBTQ+のコミュニティのためにも声を上げるべきだと主張した。ここ数日のSNSは悲劇であふれているため、自分が恋人と楽しんでいる日常を見てもらいたいとして、彼氏のニコラス・アッシュとのキスショットも公開した。エル・ファニング、キャサリン・ラングフォード、ブライス・ダラス・ハワード、『名探偵ピカチュウ』で共演したキャスリン・ニュートンらから「大好き」などの応援コメントが寄せられている。(Hiromi Kaku)
2020年06月08日アメリカで人種差別に対する抗議デモが拡大していることを受け、エンタメ企業に寄付や支持を表明する動きが広がっている。「Amazon」はアフリカ系アメリカ人の経済的機会、教育、正義のために活動する「全米黒人地位向上協会」など13の団体に合計1000万ドル(約11億円)を寄付すると発表。「ウォルト・ディズニー・カンパニー」は「社会的正義を前進させるNPO団体に500万ドル(約5億5000万円)の寄付を約束します。まずは『全米黒人地位向上協会』に200万ドル(約2億2000万円)を」と表明。「ポケモン・カンパニー・インターナショナル」は「制度的人種差別や無分別な暴力の被害を受ける黒人の従業員、ファン、ファミリーのために立ちあがります」とつづり、「全米黒人地位向上協会」に10万ドル(約1100万円)、「Black Lives Matter」運動に10万ドルを寄付。「Netflix」は「だまっているのは、共犯と同じ。黒人の命は大切です。私たちには黒人の会員、スタッフ、クリエイター、才能あふれる人たちのために声を上げるプラットフォームと義務があるのです」と主張した。「ソニー」、「Spotify」も同様の声明をツイート。「ワーナー・ブラザース」は自社配給の映画『黒い司法 0%からの奇跡』の原作者ブライアン・スティーヴンソンの言葉「みんなが座っているときは、だれかが立ち上がらなければならない。みんながだまっているときは、だれかが声を上げなければならない」という言葉を引用し、「Black Lives Matter」の支持を表明した。(Hiromi Kaku)
2020年06月05日英国アカデミー賞テレビ部門のノミネーションが発表された。最多は「チェルノブイリ」の14、「ザ・クラウン」が7、「Fleabag フリーバッグ」と平岳大主演の「Giri/Haji」が6ノミネートと続く。平さんは主演男優賞にノミネートされるという快挙。英国アカデミー賞は映画部門・テレビ部門ともにここ数年候補に挙がるのが「白人ばかり」という批判を受けていた。今年1月にノミネーションが発表となった映画賞は、俳優賞の20人全員が白人だった。今回のテレビ部門のノミネーションは、昨年と比較すると有色人種が3倍に増え、9人になった。授賞式は5月17日に予定されていたが、新型コロナウイルスの影響で延期に。7月31日にリチャード・アイオアディが司会者としてテレビで受賞者を発表する。主なノミネーションは以下の通り。主演女優賞ジョディ・カマー「キリング・イヴ/Killing Eve」グレンダ・ジャクソン 「Elizabeth is Missing」サラン・ジョーンズ「ジェントルマン・ジャック 紳士と呼ばれたレディ」サマンサ・モートン「I am Kirsty」主演男優賞スティーヴン・グレアム「The Virtues」ジャレッド・ハリス「チェルノブイリ」平岳大「Giri/Haji」カラム・ターナー「The Capture」助演女優賞ナオミ・アッキー「このサイテーな世界の終わり」ヘレン・べーハン「The Virtues」ヘレナ・ボナム・カーター「ザ・クラウン」ジャスミン・ジョブソン「トップボーイ」助演男優賞ジョー・アブソロム「刑事ファルチャー 失踪捜査」ジョシュ・オコナー「ザ・クラウン」ウィル・シャープ「Giri/Haji」ステラン・スカルスガルド「チェルノブイリ」ドラマ賞「ザ・クラウン」「このサイテーな世界の終わり」「ジェントルマン・ジャック 紳士と呼ばれたレディ」「Giri/Haji」(Hiromi Kaku)
2020年06月05日ジョージ・フロイドさんの死をきっかけに世界各地で広がっている、人種差別に対する抗議デモ。水曜日(現地時間)、ロンドンのハイド・パークで行われた平和的な抗議デモに『スター・ウォーズ』のジョン・ボイエガが参加し、メガホンを持って聴衆に熱く語りかけた。「黒人の命はいつだって大切です。黒人の命はいつだって重要です。黒人の命はいつだって意味があるものなのです」と涙ながらに訴えた。「抗議デモはきちんとコントロールされていることが本当に大切で、できるかぎり平和的に行われるべき。混乱させたいという輩もいるだろうけど、今日は絶対にさせない」と主張した。「この後、自分のキャリアがどうなってしまうかわからないけれど、そんなことはどうでもいい」と言い切ったジョンの動画は瞬く間にSNSで拡散された。『スター・ウォーズ』の公式ツイッターアカウントは、「あなたを支持し、サポートします」「ジョン・ボイエガ、あなたはヒーローだ」と称えた。今年アカデミー賞で『Hair Love』で短編アニメ賞を受賞した黒人のマシュー・A・チェリー監督は、「ジョン・ボイエガと働きたいと思う。ほかの非黒人のクリエイターたちにも、ぜひ彼を支持すると表明してほしい」とツイッターで呼びかけた。これに『アス』のジョーダン・ピール監督や『スパイダーマン:スパイダーバース』のクリス・ミラー監督も賛同している。(Hiromi Kaku)
2020年06月04日新型コロナウイルスの影響により、従来の形式でのイベント開催を断念した第73回カンヌ国際映画祭が、公式セレクションの56作品を発表した。通常はコンペティション部門、ある視点部門などに分けて発表されるが、今年はこうした部門には分けず、「カンヌ2020」の56作品として一本化。その中で「常連(または過去1回は選出経験がある人)」、「若手」、「新人」、「オムニバス映画」などの小さなタイトルを付け、それぞれの作品を発表している。日本からは「常連」に河瀬直美監督の『朝が来る』、深田晃司監督の『本気のしるし』、「アニメ映画」に宮崎吾朗監督の『アーヤと魔女』の3作品が選出された。ほかに選出された作品にはウェス・アンダーソン監督の『The French Dispatch』、フランシス・リー監督の『Ammonite』、ピート・ドクター監督のピクサー映画『ソウルフル・ワールド』などがある。今年の応募作品の総数は2067本と過去最高。そのうち532本が女性監督作品で、昨年の575本に比べれば応募数は少なかったものの、公式セレクションに選出されたのは16本で、昨年の14本より増えた。56本の作品は「カンヌ2020」のラベルを付け、今後開催される様々な映画祭で上映される可能性がある。(Hiromi Kaku)■関連作品:朝が来る 近日公開©2020『朝が来る』Film Partners
2020年06月04日新型コロナウイルス感染拡大の影響で2月下旬にヴェネチアでの撮影を中断していた『ミッション:インポッシブル』第7弾。撮影再開は、9月を予定しているという。ベンジー役のサイモン・ペッグが「Variety」誌に明かした。サイモンは「外で行う撮影が9月に再開される予定」と話し、「その頃ならまず大丈夫だろうと思う。もちろん予防措置はしっかり講じるはず」と前向き。アクションシーンについては「1.5メートルは離れて撮影しないとダメじゃない?」とジョークを放ちながら、「至近距離での撮影が必要とされる人たちは、やっぱり安全が確認されないとできないよね」と語った。時を同じくして、同作のファースト・アシスタント・ディレクターのトミー・ゴームリーもラジオで「9月に撮影を再開したいと思っている。予定していた国をすべて訪れたい。大部分はイギリスの野外撮影所とスタジオでできれば」と語っている。今後、撮影において挑戦だと感じることは、スタントシーンや人がたくさん集まっている中でのシーンだという。「『ミッション:インポッシブル』シリーズは、ファイトシーンやカーチェイスといった(そういう)シーンなしには作れないので」という苦悩を明かした。(Hiromi Kaku)
2020年06月03日5月25日、ミネソタ州ミネアポリスで黒人男性のジョージ・フロイドさんが白人警察に首を膝で押さえつけられ、窒息死した。この事件以降、全米で人種差別に対する抗議デモが拡大している。レディー・ガガ、ビヨンセなど影響力の大きいセレブが声を上げ、ライアン・レイノルズ&ブレイク・ライヴリー夫妻が全米黒人地位向上協会に20万ドルを寄付するなど、金銭的な支援を表明するセレブも少なくない。2日の火曜日には音楽業界が「仕事から離れて私たちのコミュニティーとつながろう」という趣旨のストライキ「ブラックアウト・チューズデー」キャンペーンを呼び掛け実施。賛同したリアーナやアリアナ・グランデらがSNSに「真っ黒な画面」を投稿した。映画業界は、2019年公開の『黒い司法 0%からの奇跡』をアメリカ国内で全てのデジタル・プラットフォームで無料レンタルできるようにした。同作の公式ツイッターは「私たちは物語の持つ力を信じています。『黒い司法 0%からの奇跡』は、私たちの社会を悩ます制度化された人種差別を学びたいという人たちにとって、手助けとなるはずです」とつづり、今月中は無料でレンタルできることを伝えた。同作は黒人弁護士のブライアン・スティーヴンソンが書いたノンフィクション「黒い司法-黒人死刑大国アメリカの冤罪と闘う」を映画化したもの。ブライアンが冤罪で死刑宣告を受けた黒人被告人のために奮闘するという物語で、マイケル・B・ジョーダンが主演を務めた。(Hiromi Kaku)■関連作品:黒い司法 0%からの奇跡 2020年2月28日より公開© 2019 Warner Bros. Ent. All Rights Reserved.
2020年06月03日黒人男性ジョージ・フロイドさんが白人警察官に喉を膝で押さえつけられて死亡。この事件をきっかけに、全米で人種差別に対する抗議デモが拡大しており、多くのセレブたちもデモに参加したり、自身の意見をSNSで述べたりしている。そのうちの1人、コール・スプラウスは、サンタモニカで平和的なデモに参加したところ逮捕されたことをインスタグラムで明らかにした。警察官に退去を命じられ、応じない場合は逮捕すると言われたコール。周りの人たちが帰りだした頃に、道を遮る新たな警察官たちの列が出現し、結局逮捕されてしまったのだという。「ストレートの白人男性であり、公的な人物でもあるぼくだけど、この運動においてはだれとも変わらず、制度に基づいた結果になったよ。これはまったく作られた話じゃないんだ。メディアがでっち上げないように願うよ」とつづった。投稿した写真は「Black Lives Matter」(黒人の命は大切だ)というスローガンのもの。ジョン・キューザックは暴動によって燃やされた車を撮影していたところ、警棒を持った警察が近づいてきて「あっちへ行け。早く!」と怒鳴りつけられた。警官がジョンの自転車を強く叩く様子も映っている。ジェイミー・フォックス、ニック・キャノンらも抗議デモに参加した。(Hiromi Kaku)
2020年06月02日黒人男性ジョージ・フロイドさんが白人警察官に首を膝で押さえつけられて死亡した事件をきっかけに、全米各地で人種差別への抗議デモが広がっている。これを受け、6月7日にオンライン開催を予定していたトニー賞の特別イベントが延期を発表した。同イベントは、新型コロナウイルスの影響で舞台を観られない観客のために立ち上げられた動画配信サービス「ブロードウェイ・オン・デマンド」が先頭に立ち、本来のトニー賞の主催者「アメリカン・シアター・ウィング」と「全米劇場プロデューサー連盟」のサポートにより開催するはずだった。また、新型コロナウイルスの大打撃を受けた演劇界のための募金イベントとしての役割も担う予定だった。「ブロードウェイ・オン・デマンド」のCEOは、「私たちはジョージ・フロイド、アマード・アーベリー、トニー・マクデイド、ブリオナ・テイラーの無意味な死に悲しみ、怒っています。また、社会に浸透している人種差別主義と不公平さに落胆しています」と心境を語り、「『Black Lives Matter』(黒人の命は大切だ)運動を支持する」と表明した。オンライン上でのトニー賞授賞式がいつに延期されるかはまだ発表されていない。(Hiromi Kaku)
2020年06月02日『マン・オブ・スティール』、『バットマン vs スーパーマン ジャスティスの誕生』、『ジャスティス・リーグ』でクラーク・ケント/スーパーマンを演じてきたヘンリー・カヴィルが、再びスーパーマンとしてDC映画に出演するという。「People」誌など複数メディアが報じた。『ジャスティス・リーグ』公開から1年ほど経った2018年、ヘンリーがスーパーマン役を卒業したと報じられたことがあった。しかし2019年12月号の「Men’s Health」誌で、ヘンリー自身が「役を手放してなんていない。スーパーマンにはなすべき正義がたくさんある。現在のステータスは、『いまにわかるよ』と言っておく」とスーパーマンを引き続き演じる意志を明らかにしていた。スーパーマンの単独映画は『マン・オブ・スティール』以来製作されておらず、一時期は続編を企画中であることも報じられたが、現在までに新しい情報は出ていない。今後公開を控えているDC映画『ワンダーウーマン 1984』やジェームズ・ガン監督版の『スーサイド・スクワッド』は撮影を終えており、マット・リーヴス監督が撮影中の『バットマン』にスーパーマンのカメオ出演があるとも伝えられていない。ほかにスーパーマンが出演する可能性があるのは、『シャザム』続編、ドウェイン・ジョンソン主演の『Black Adam』(原題)、『アクアマン』続編か。なお、先日配信されることが明らかになったザック・スナイダー監督版『ジャスティス・リーグ』について、ヘンリーはもちろん出演するが、すでに撮影済みの素材を使って製作するとのことで、追加撮影は行われないという。(Hiromi Kaku)■関連作品:ジャスティス・リーグ (原題) 2009年、全国にて公開ジャスティス・リーグ 2017年11月23日より全国にて公開© 2017 WARNER BROS. ENTERTAINMENT INC. AND RATPAC-DUNE ENTERTAINMENT LLCマン・オブ・スティール 2013年8月30日より新宿ピカデリーほか全国にて公開TM &© 2013 WARNER BROS. ENTERTAINMENT INC. ALL RIGHTS RESERVED. TM &© DC COMICS
2020年05月29日『ソニック・ザ・ムービー』の続編が製作されるという。パラマウント・ピクチャーズとセガサミーが「Variety」誌に明らかにした。世界中で大人気を誇るゲームキャラクター、「ソニック・ザ・ヘッジホッグ」を実写化した本作。初めて予告編が公開されたときは、ソニックのデザインが不評で先行きが不安視されたが、全米で2019年11月に公開予定だったところを今年2月14日(日本では近日公開)に延期し、デザインを“ゲームキャラそのもの”に近い形に修正。ゲームを原作とした映画の中で、オープニング週末興収が史上トップという好成績を見事収めた。とはいえ新型コロナウイルスの感染防止対策による劇場閉鎖の影響を多少受けたことや、ステイホーム中に少しでも楽しんでほしいという願いから、劇場公開からわずか46日でVOD配信を行った。監督のジェフ・ファウラーは同作が好評だったことに大喜び。公開翌日に「未来は明るい」と続編をほのめかすツイートをしていた。続編は企画初期であるが、ファウラー監督とパトリック・ケイシー&ジョシュ・ミラーの脚本家コンビが続投。キャストや製作開始日についてはまだ決定していないとのこと。(Hiromi Kaku)■関連作品:ソニック・ザ・ムービー 2020年、全国にて公開© 2018 Paramount Pictures Corporation and Sega of America, Inc. All Rights Reserved.
2020年05月29日マーティン・スコセッシ監督が、自身の隔離生活についての短編映画を製作。木曜日(現地時間)、イギリスのBBC Two局で「Lockdown Culture with Mary Beard」(原題)の最終話内で放送される。新型コロナウイルス感染拡大防止のため、ロックダウン(都市封鎖)という厳しい措置が取られたアメリカ。ニューヨークの自宅で隔離生活を送ったスコセッシ監督は「この先、私が楽しみにしているのは、この状況下で学んだことを心に刻み続けるということです。それは欠くことのできない大切なもの。愛する人たち。できるだけ彼らと一緒にいて、大切にするということです」と、得た教訓について語っている。番組司会者のメアリー・ビアードによると、スコセッシ監督は短編映画の中で、アルフレッド・ヒッチコック監督の『間違えられた男』を通して現在のロックダウンについて考察する姿も見せるという。メアリーは「スコセッシ監督が私たちの番組に映画を作ってくれることになり、とにかく私は大喜びでした。ちょっとしたプレミアの司会者を務める気分です。トリを飾ってもらうのに最高の作品です」とアピールしている。(Hiromi Kaku)
2020年05月28日ハリウッド外国人映画記者協会(以下、HFPA)が、ゴールデングローブ賞のルールの変更を発表した。「声のみのパフォーマンスは演技部門の対象とならない」というもの。マスクなどで俳優の顔が分からない、または見えない役は主演男優/女優賞、助演男優/女優賞の候補にはならないということだ。※以下、「マンダロリアン」の一部ネタバレがあります。ご注意ください。このルール改正は、主役のペドロ・パスカルがシーズン1の全8話を通してマスクを着用し、“ほとんど”顔を見せないという珍しいタイプのドラマ「マンダロリアン」が引き金になったと予想されている。なお、ペドロは今年のゴールデングローブ賞にノミネートされていなかったが、最終話でマスクを外して顔を見せるため、ルールに則るならばノミネートを受ける資格はあったと「Variety」誌がHFPAに確認を取っている。「マンダロリアン」には、主役の俳優の顔がマスクで分からないからこそ撮影できたエピソードがあった。ペドロが演じているマンダロリアンの声は全て自身の声だが、第4話「楽園」ではマスクを含むコスチュームを身につけてマンダロリアンを演じたのは、スタントダブルのブレンダン・ウェインとラティーフ・クラウダーの2人だった。このエピソードの撮影時、ペドロは舞台「リア王」のリハーサル中で出演できなかったのだ。(Hiromi Kaku)
2020年05月28日トム・クルーズが「スペースX」のCEOイーロン・マスク、「NASA」と宇宙で製作するアクション映画。監督はトムと『オール・ユー・ニード・イズ・キル』、『バリー・シール/アメリカをはめた男』でタッグを組んだダグ・リーマンに決定したようだ。リーマンはトムとともに脚本も書き、プロデューサーも務めるとのこと。「Variety」誌が報じた。「宇宙」・「トム」・「リーマン監督」から連想されるのは、リーマン監督がパラマウントで長年企画を温めてきた映画『Luna Park』(原題)だ。反逆を企てる宇宙科学者の集団が、月に向かい、エネルギー源を盗もうとするというストーリーで、2015年にはトムが製作チームに加わることと主演を務めることが報じられた。以降、進捗が不明だった同作。この作品こそが、宇宙で製作されるアクション映画なのかと思われた。しかしパラマウントは「まったく別物」とコメントしているという。現在、リーマン監督はトム・ホランド&デイジー・リドリー主演作『Chaos Walking』(原題)の仕上げに入っており、トムは新型コロナウイルスの影響で中断していた『ミッション:インポッシブル』第7弾の撮影に戻る。「宇宙の映画」の製作に入るには時間がかかりそうだ。(Hiromi Kaku)
2020年05月27日Amazonがドラマ版「ドラゴン・タトゥーの女」の制作を企画しているという。Amazonによると、同ドラマは2011年に公開された映画と同様スティーグ・ラーソン著「ミレニアム」シリーズを原作とするが、「アイコン的存在で人気の高いキャラクター、リスベット・サランデルを今日の世界で描きます。新しい登場人物、新しい物語がオリジナル版のファンの心をつかみ、新しい世代の人たちのことも興奮させるでしょう」とのこと。製作はAmazon、レフト・バンク・ピクチャーズ、ソニー・ピクチャーズ・テレビジョンが行い、製作総指揮はレフト・バンク・ピクチャーズのCEOアンディ・ハリーズ(「ザ・クラウン」「アウトランダー」)がロブ・ブロック(「ナイト・マネジャー」)と務める。2人は「ストライクバック:極秘ミッション」でも、ともに製作総指揮を担当した。リスベットを演じる女優や脚本家はまだ決まっていないという。「ミレニアム」シリーズはこれまで3回実写映画化され、『ミレニアム ドラゴン・タトゥーの女』3部作ではノオミ・ラパス、『ドラゴン・タトゥーの女』ではルーニー・マーラ、『蜘蛛の巣を払う女』ではクレア・フォイがリスベットを演じた。(Hiromi Kaku)■関連作品:ミレニアム ドラゴン・タトゥーの女 2010年1月16日よりシネマライズほか全国にて順次公開©Yellow Bird Millennium Rights AB, Nordisk Film, Sveriges Television AB, Film I Väst 2009ドラゴン・タトゥーの女 2012年2月10日よりTOHOシネマズ日劇ほか全国にて公開© 2011 Sony Pictures Digital Inc. All Rights Reserved.蜘蛛の巣を払う女 2019年1月11日より全国にて公開
2020年05月27日台北映画祭が予定通り6月25日に開幕されることが明らかになった。「Variety」誌が報じた。新型コロナウイルスの影響で多くの映画祭や授賞式が延期や中止を決める中、つい先日ヴェネチア国際映画祭が9月2日から12日まで予定通りに開催すると報じられたが、それより2か月以上早い台北映画祭もその流れに乗った。同映画祭には、台湾の作品を対象とした「台北電影奨」と海外からの長編作品で始めてメガホンを取った監督あるいは2本目を撮った監督を対象とした「国際新人監督部門」の2つのコンペティションを設けている。なお、後者には日本の福永壮志監督の『Ainu Mosir』がラインアップされている。通常通りに行われるのは「台北電影奨」の方で、「国際新人監督部門」においては海外から招いていたフィルムメーカーや審査員たちの招待は取り消され、受賞者はオンラインで発表されるとのこと。主催者は、映画祭の開幕2週間前または開幕中に、台湾で大規模な集団感染が発生した場合は「台北電影奨」のイベントも即中止すると表明。オープニングを飾るのはワールドプレミア上映となるクー・ジェンニン監督の『無声』(原題)、クロージングではツァイ・ミンリャン監督の『日子』(原題)が上映される。『日子』は今年のベルリン国際映画祭で優れたLGBT映画に贈られるテディ賞の「審査員特別賞」を受賞している。(Hiromi Kaku)
2020年05月26日今月初め、ガーデニングに夢中になりすぎてお尻の筋肉を傷めてしまったと報告していた「クイーン」のブライアン・メイ。現在の健康状態をインスタグラムにて動画と文章で報告し、壮絶な体験をしていたことを明らかにした。ブライアンは大臀筋を傷めてから一週間が過ぎても信じられないくらいのひどい痛みに苦しみ、周りの人たちも「それは筋肉の痛みではない」と心配したという。その痛みを「後背部を誰かにスクリュードライバーで延々と刺され続けているような痛み」と表現。再びMRI検査を受けると、坐骨神経がひどく圧迫されていることが判明。痛みの原因がはっきりしたことで、おそらく適切な治療を受け、痛みに関しては「本当によくなった」と語るブライアンだが、痛みと闘っている間に軽い心臓発作も起こし「死にかけた」と告白。「40分ほどの胸の痛み」を経験したとのこと。血管造影検査を受けたところ動脈に血栓が3か所見つかったため、ステント留置術が実施された。医師は開胸手術を勧めたというが…。「クイーン」のアルバムに「シアー・ハート・アタック」(1974年発売)というタイトルのものがあるが、ブライアンはこれまでずっとこのタイトルに関して少し心配していたそうだ。「本当に心臓発作を起こした人を怒らせちゃうんじゃないかってね」と。しかし、自身が心臓発作を起こしたことで「心臓発作クラブの仲間入りをしたから安心している」とジョークも放ち、「結局はすべてに意味があったことなのかも」と締めくくった。(Hiromi Kaku)
2020年05月26日「Disney+」で、スティーヴン・クレイ・ハンター監督が手掛けた短編アニメ映画『Out』(原題)の配信がスタートした。同スタジオの「スパークショーツ」というシリーズの中の1本だ。「スパークショーツ」は「新しいストーリーテラーを発掘し、新しいストーリーテリングの技術を探り、新しい製作方法のワークフローを試してみる」というコンセプトを掲げている。主人公がLGBTQであるという作品は、ピクサースタジオとしては初。『Out』は約9分の短編アニメで、ゲイの主人公グレッグが恋人のマヌエルと同棲を始めるという話。引っ越し当日、グレッグの両親が手伝いにやって来るのだが、一つだけ大きな問題が…。グレッグは両親に自分がゲイであることをカミングアウトしていなかったのだ。そこで活躍するのが、グレッグの子犬。作品の説明文によると、「彼の“ませた子犬”の助けとほんの少しの魔法により、グレッグは隠す必要のあるものはなにもないということに気付きます」とのこと。視聴者の反響は大きく、「心が温まる話だった。次世代の子どもたちにとって、この作品が“特別なもの”でなくなりますように」、「泣いた。アニメーションもすごくかわいい」と概ね好評のようだ。(Hiromi Kaku)
2020年05月25日「ワン・ダイレクション」の結成から10周年を迎える今年。再結成には最高のタイミングといえる年ではあるが、残念ながらナイル・ホーランが再結成は「ない」と完全否定した。先日、ナイルはオーストラリアの人気ラジオ番組「Smallzy‘s Surgery」に出演。再結成について聞かれると、「2010年7月に『ワン・ダイレクション』を結成してから今年で10周年記念を迎える。みんなで、なにかリリースできるものはあるかと話し合ってみたんだけど、『ないね』って結論に達したんだ」と話した。メンバーの中では、リアム・ペインが再結成に特に乗り気のようで、これまでたびたび「再結成したい」とコメントしてきた。つい最近も「10周年だからみんなでなにかやりたい」と意欲を語っていたのだが…。ファンは2016年に「ワン・ダイレクション」が活動を休止してから、長い間再結成を待ち続けている。4月にはナイル、リアム、ハリー・スタイルズ、ルイ・トムリンソンが元メンバーのゼイン・マリクのツイッターアカウントを再フォローしたことが明らかになり、ファンは「ゼインも一緒に再結成!?」と大興奮。いよいよ現実味を帯びてきたところだったが、ナイルのコメントから近いうちの再結成の可能性はほとんどなくなってしまった。(Hiromi Kaku)
2020年05月25日新型コロナウイルスの影響で、数々の映画祭や授賞式が延期や中止、オンライン開催などの変更を迫られる中、ヴェネチア国際映画祭は9月2日から12日まで予定通り開催されることが明らかになった。イタリア・ヴェネト州のルカ・ザイア州知事が明らかにしたという。予定通りに開催するとはいうものの、同氏は今年の出品数を例年より少なくするだろうと語っていたとのこと。出品作品のラインアップは、例年通り7月下旬に発表されるとみられる。審査委員長はケイト・ブランシェットが務めることが1月に発表されていた。イタリアでは今週からはスポーツジムやプールなどの営業が再開可能に。6月3日からEU諸国からの入国が14日間の隔離措置を取らずに可能になるなど、経済や観光業の活動が徐々に再開されている。6月15日には社会的距離を守りながらの映画館の再開も見込まれている。ヴェネチア国際映画祭は今月初め、映画業界の重鎮たちに同映画祭に関して、今年はどうするべきか意見を求める手紙を送付。その手紙には、「映画祭を予定通り開催するにはどれだけのフィルムメーカー、俳優、プロデューサーが出席してくれるかが重要である」という旨が書かれていた。(Hiromi Kaku)
2020年05月25日トム・クルーズ主演作『ミッション:インポッシブル』シリーズ第7弾で悪役を務める予定だったニコラス・ホルトが降板し、新たにイーサイ・モラレスが起用された。パラマウント・ピクチャーズが認めた。ニコラスが降板した理由は、スケジュールに問題が生じたためだという。『ミッション:インポッシブル7』の撮影は新型コロナウイルスの影響で2月に休止。エル・ファニングと出演しているHuluのドラマ「The Great」(原題)シーズン2の撮影時期が今後重なってしまうことになり、『ミッション:インポッシブル7』の出演を断念することに。ハリウッドで撮影・製作が再開され始めると、このようなことが頻発しそうだ。「NYPD BLUE~ニューヨーク市警15分署」や「クリミナル・マインド FBI行動分析課」、「殺人を無罪にする方法」で知られるイーサイは、最近では「タイタンズ」のデスストローク役が好評で、ファンが増加中。ニコラスからバトンタッチを受けたという報道にも好意的で、「素晴らしい俳優である彼が、ついに大きな映画で活躍するときが来た!」と喜び、「おめでとう」と祝福する声が多くみられる。(Hiromi Kaku)
2020年05月22日昨年3月に娘2人を名門大学に不正入学させたとして逮捕されたモッシモ・ジャヌリ&ロリ・ロックリン夫妻が、ついに有罪を認めた。「People」誌などが報じた。司法取引に応じたロリは禁錮2か月の実刑、罰金15万ドル(約1600万円)、2年間の保護観察、100時間の社会奉仕活動を命じられた。モッシモは禁錮5か月の実刑、罰金25万ドル(約2700万円)、2年間の保護観察、250時間の社会奉仕活動が命じられている。新型コロナウイルスの影響で、刑期が短くなる可能性もあるという。今回の条件は、昨年春に提示されたのとほぼ同じだということで、2人は「もっと早く受け入れればよかった」と後悔しているとのこと。この1年で、ロリは出演していた「フラーハウス」から解雇され、最終シーズンに出演できなかった。同じ事件で逮捕された「デスパレートな妻たち」のフェリシティ・ハフマンは、昨年9月に早々と罪を認め、刑期14日間のところ、3日間短縮されて予定より早く釈放された。フェリシティは、長女ソフィアのSAT(大学進学適正試験)のスコアを裏金により不正に上乗せさせていた。母親が不正を行っていたことを知らなかったソフィアはSATを受け直し、自力でカーネギーメロン大学に受かったことが先月明らかになっている。ソフィアはフェリシティが命じられた250時間の社会奉仕活動に付き添う姿も目撃された。次女のジョージアも自分の力でヴァッサー大学に進学を決めている。(Hiromi Kaku)■関連作品:デスパレートな妻たち [海外TVドラマ]
2020年05月22日昨年6月にジュード・ロウと結婚したフィリッパ・コーンが第1子を妊娠したという。水曜日(現地時間)、ロンドンでジュードと歩く姿が目撃されたフィリッパのお腹は大きく膨らんでいた。関係者が「Daily Mail」紙に語ったところによると、「ジュードとフィリッパは一緒にいてこの上ない幸せを感じています。新しい家族を迎えることに大喜びです。みんなで赤ちゃんの誕生を心待ちにしています」とのこと。ジュードは前妻セイディ・フロストとの間に3人、元交際相手でモデルのサマンサ・バークとミュージシャンのキャサリン・ハーディングとの間にそれぞれ1人ずつ子どもをもうけているため、今回誕生する子どもは自身にとって6人目。セイディともうけた3人の子どもたちは、両親と同じく俳優・モデルとしてエンタメ業界で活躍。5人の子どもたちの関係は良好で、ジュードはそれがうれしいと語ったことがある。また、昨年フィリッパと結婚後には「猛烈に恋している人と一緒になれてとても幸せ。だから、さらに子どもをもうけようと考えるのは、ただただ素晴らしいこと」と子作りに対して意欲を見せていた。(Hiromi Kaku)
2020年05月21日ファンが願い続けてきた、スナイダーカット版『ジャスティス・リーグ』がついにリリースされる。2017年に公開された『ジャスティス・リーグ』は、製作当初はザック・スナイダーが監督と脚本を担当していたものの、娘が亡くなるという悲劇に見舞われ降板することに。その後、『アベンジャーズ』のジョス・ウェドンが引き継ぎ、公開へとこぎつけた。しかし、ファンたちは「スナイダー監督が最後まで手掛けていたらもっとダークかつ良い作品だったはず…」という望みを捨てきれず、この3年間、事あるごとに「スナイダーカット版の『ジャスティス・リーグ』を作って!」と声を上げてきた。昨年は、出演者のベン・アフレック(バットマン)、ガル・ガドット(ワンダーウーマン)、ジェイソン・モモア(アクアマン)らも彼らを応援していた。20日(現地時間)、スーパーマン役のヘンリー・カヴィルとともに『マン・オブ・スティール』の鑑賞パーティーを生配信したスナイダー監督が、スナイダーカット版のリリース実現を発表。2021年にHBO Maxで配信するとのこと。スナイダー監督が「The Hollywood Reporter」に語ったところによると、スナイダー版は「まったく新しいものになる。特に、(2017年に)公開されたものを見た人に語りかけるようなものになるし、新しい体験ができると思う」という。(Hiromi Kaku)■関連作品:ジャスティス・リーグ (原題) 2009年、全国にて公開ジャスティス・リーグ 2017年11月23日より全国にて公開© 2017 WARNER BROS. ENTERTAINMENT INC. AND RATPAC-DUNE ENTERTAINMENT LLCマン・オブ・スティール 2013年8月30日より新宿ピカデリーほか全国にて公開TM &© 2013 WARNER BROS. ENTERTAINMENT INC. ALL RIGHTS RESERVED. TM &© DC COMICSワンダーウーマン 2017年8月25日より全国にて公開© 2017 WARNER BROS. ENTERTAINMENT INC.AND RATPAC-DUNEENTERTAINMENT LLCアクアマン 2019年2月8日より全国にて公開© 2018 Warner Bros. Ent. All Rights Reserved” “TM & © DC Comics”
2020年05月21日ルビー・ローズがドラマ「Batwoman」(原題)からの降板を発表した。シーズン1でタイトルロールのバットウーマンを演じていたルビーに一体何が起きたのか。ルビーの声明文によると、「苦渋の決断ですが、バットウーマンの次のシーズンには戻らないことにしました。バンクーバーとロサンゼルスで番組に関わってくれたキャストやスタッフに敬意を持っており、決して軽々しく決めたことではありません」とつづり、その後はクリエイターらやワーナー・ブラザース、放送局のCWに感謝を述べ、次シーズンの成功を祈ったが、降板を決めた具体的な理由は記されていなかった。ワーナー、CWなどの制作側も連名でルビーへ感謝を表明し、今後の成功を祈った。また、今後数か月内に「LGTBQコミュニティから新たにバットウーマンを演じる役者を探す」と知らせている。「バットウーマン」は、テレビ界で主人公が同性愛者である初のスーパーヒーロードラマとして注目を浴びた。2018年にルビーがバットウーマン役に抜擢されると、原作ファンからの不満が噴出。この影響を受けてか、ルビーはツイッターアカウントを削除する羽目に。また、シーズン1の撮影中に事故で大けがを負い手術を受けたことも以前に告白していたが、「Deadline」によると、この事故は降板する理由とは関連がないという。(Hiromi Kaku)
2020年05月20日来年のアカデミー賞授賞式が延期になるかもしれない。ある関係者が匿名を条件に「Variety」誌に明かした。予定では2021年2月28日に開催&ABC局で中継放送されるはずの第93回アカデミー賞。開催日をいつに変更するのか、まだ具体的には話し合いが持たれていないというものの、延期になる可能性があるという。今年は新型コロナウイルス感染拡大の影響で、3月頃から米国内の映画館がほぼ全て閉鎖に。同時期に公開を予定していた作品は、公開を先送りにしたり、劇場公開を断念してデジタル配信を行ったりと、変更を余儀なくされた。こういった状況を考慮し、映画芸術科学アカデミーは今年に限り、審査の対象となる作品の必要条件を緩和。劇場公開日を設定していながら、叶わなかった作品に対し、「ロサンゼルス州の劇場で7日間上映しなければならない」という条件を一時的に撤廃し、デジタル配信のみでの公開でも審査対象とした。世界各国で大打撃を受けている映画業界。アメリカの一部の州では映画館の営業再開の許可が出始めたが、ほとんどの映画館が営業再開に消極的だという。そんな中、パンデミックから初めて劇場公開される作品に名乗りを上げたのはラッセル・クロウ主演の『Unhinged』(原題)だ。当初は9月4日に公開を予定していたが、敢えて2か月も繰り上げ、7月1日に公開される。その後は2か月の間に『ムーラン』や『ワンダーウーマン 1984』などの大作が控えている。(Hiromi Kaku)
2020年05月20日世界4大アニメーション映画祭の1つ、フランスのアヌシー国際アニメーション映画祭のラインアップが発表された。今年は同映画祭の60周年という記念すべき年であり、本来は6月15日から20日まで開催予定であった。しかし、新型コロナウイルスの感染拡大の影響により、中止に。形を変えて6月15日から30日までオンラインで開催されることになった。長編部門には世界各国からの10本が発表され、日本からは山崎貴監督作の『ルパン三世 THE FIRST』と村野佑太監督作の『ぼくらの7日間戦争』が選ばれた。昨年新設されたコントルシャン部門の10本にも、日本から岩井澤健治監督作の『音楽』と清水ハン栄治監督作の『True North』(日本・インドネシア共作)の2本が候補となっている。どちらの部門にも、アメリカの作品はなかった。同映画祭によると、これら20本の作品について、資金面や権利の都合上全ての作品の全編をストリーミング配信できるわけではないといい、特定の作品には「作品から最低10分以上を切り抜いた映像または作品を紹介する短いドキュメンタリー映像を製作するようオファーしている」とコメントしている。もちろん、審査員たちは全ての作品を観て審査を進めるとのこと。(Hiromi Kaku)■関連作品:ルパン三世 THE FIRST 2019年12月6日より全国東宝系にて公開©モンキー・パンチ/2019映画「ルパン三世」製作委員会ぼくらの7日間戦争(2019) 2019年12月13日より全国にて公開©2019 宗田理・KADOKAWA/ぼくらの7日間戦争製作委員会
2020年05月19日フランスの名優ミシェル・ピコリが脳卒中のため12日(現地時間)に亡くなった。94歳だった。家族がフランスのメディアに公表した。1925年12月27日、ミシェルはヴァイオリニストの父とピアニストの母のもとにパリで誕生。1940年代後半から2015年までの間、ジャン=リュック・ゴダール、ルイス・ブニュエル、ジャン・ルノワール、アルフレッド・ヒッチコック、ジャック・リヴェット、ジャン=ピエール・メルヴィルらの200以上もの作品に出演した。代表作はブリジット・バルドーを相手に脚本家の夫ポール・ジャヴァルを演じたゴダール作品の『軽蔑』。長い俳優人生で、数々の賞を受賞した。フランス版アカデミー賞のセザール賞では主演男優賞に4回ノミネートされ、フランス版トニー賞のモリエール賞では2回のノミネート経験を持つ。1980年にカンヌ国際映画祭で男優賞(『虚空への跳躍』)、1982年にベルリン国際映画祭で男優賞(『Une etrange affaire』)を受賞し、演技に高い評価を受けた。近年では2011年にナンニ・モレッティ監督の『ローマ法王の休日』で主役のローマ法王を演じ、称賛された。私生活では3回結婚しており、1978年に結婚した3人目の妻とは亡くなるまで添い遂げた。(Hiromi Kaku)
2020年05月19日