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先日、サカイクに賛同して活動している大東ジュニアフットボールクラブ(以下、大東JFC/島根県)が、「池上カップ」を開催しました。その前日に、サカイクサッカーノートの開発者であるしつもんメンタルトレーナーの藤代圭一さんをゲストに迎え、サカイクサッカーノートの書き方講座を行いました。講座には、大東JFC以外にも池上カップに参加する出雲南FC、FCドミーニ、赤名FC、四絡FCの選手80名弱が参加しました。それを受けて池上カップ後に書いた内容に変化が現れたのか、チームの代表である横山武志さんと選手たち、藤代さんに聞いてみました。イベント前日のセミナーには大東JFC以外の選手たちも参加総勢80名が受講した【送料無料】フォーマット付きで書きやすいサカイクサッカーノート>>■書いた方が良いのは分かるけど、何を書いていいか分からない今回の書き方講座を行ったきっかけは、昨年FCドミーニが開催した池上カップで横山さんがサカイクスタッフにドミーニの選手がサッカーノートを見てもらっている光景を目にしたことでした。「サッカーノートって、書いた方がいいよとみんな言うけど、書き方とか教えてないし、実際何を書いていいかわかんないわけですよ。だから、今回のイベントに来ていただいて直接子どもたちに話してもらえたらと思って」ということでオファーをして実現したとのこと。「藤代さんのセミナーを受けて、1行でもいいから『なんかこれ昨日教えてもらったな』ってことが書けたらOKなんです。それがノートを書く習慣になったりとか、サッカーノートの一歩目になってくれたら十分」と横山さんは語りました。■子どもたちが本音を出せる環境を大人が作る前日のセミナーで学んだことを実践してきた大東JFCの選手たち今回子どもたちに直接接してサッカーノートの書き方を伝えた藤代さん。「書いている量じゃなくて、頭の中にあることがノートに表現できているかで見るんです。そういった点では、対面の方が対話しながらその子を理解できるという利点を感じますね」と感想を語ってくれました。一人ひとりを知ることで、その子が何を大切にしているかが分かり、プレー中の考えなども理解できるようになります。中には自分の本音を書くのが恥ずかしくて、本当は「プロになりたい」と思っているのに隠す子もいます。藤代さんはそういった子どもたちの心情にも理解を示しながら、「自分の夢を誰かからそんなの無理なんて言われる筋合いはないし、何も恥ずかしがる必要もない」と言い、子どもたちが本音を出せる環境を周りの大人が作らなければならない、と語りました。■実際受けてみた子どもたちの反応3人とも書き続けたら成長しそうだと語ってくれました実際今回のセミナーを受けた子どもたちに話を聞いてみました。せなくん(4年生)「試合でどんなことがあったかノートで思い出せるから、次はこうしよう、って考えられる。サカイクサッカーノートを書き続けたら判断力のレベルが上がりそう」そうしくん(4年生)「今日の試合では周りを見てパスをすることが目標だったけど、自分だけでドリブルしちゃうことも多かった。サカイクサッカーノートは出来てないことを振り返って練習できるから、書いていればもっと上手くなると思う」ことさん(4年生)「セミナー参加して書くといいことがあるって思った。サッカーノートを書くときは、自分が『良いところ』だと思うところに丸をつけたり、分かりやすく書くようにしています。そうすると後で振り返りやすいから」藤代さんのセミナーを聞いてみて、それぞれが手ごたえを感じたようです。■練習で接していても見えない選手の考えが分かるようになった日々の練習で接していても、1人ひとりの考えを全て把握するのは困難なもの。大東JFCの横山さんも「実際こちらが思ってたのと違うことを書いてくることって結構あるんです。あ、こんなこと思ってたんだ、とか。それに気づけるだけでもノートを使っててよかったと感じる部分です」と言います。口頭のやり取りだけでは伝わらない考えや気持ちが分かることで、練習のアプローチも変わります。■まずは楽しく続ける!学年が上がったら徐々に具体的なアドバイスを書いたノートを見てもらいアドバイスを受ける四絡FCの選手たちサッカーノートを書くにあたって一番重要なのは「楽しく続けること」と藤代さんは断言します。サカイクサッカーノートでは楽しく目標を立てて、楽しく振り返ることを提供しているので、楽しみながら続けて、高学年になったらより具体的にアドバイスをするのが良いそうです。フィードバックの内容も、「うまくなるために努力しよう」などの抽象的な表現ではなく、どんなこと努力しようかとか、どれくらいやろうかとか、いつやろうか、といった形でより具体的にイメージできるように質問形式で選手に伴走することが大事だと語ってくれました。サカイクサッカーノートには質問が設定されているので、それに沿って書ける内容になっています。ですので、これまでサッカーノートに何を書けばいいか分からなかった子どももスムーズに書けるようになります。ノートに書くために練習や試合で何があったかを記憶する癖もつくので、振り返りの習慣もつきます。楽しみながらサッカーが上手くなるサカイクサッカーノート、みなさんのお子さんにもどうですか?チームでの導入もおすすめです。【送料無料】フォーマット付きで書きやすいサカイクサッカーノート>>
2024年07月04日兵庫県神戸市の街クラブ、「ロヴェスト神戸」では、昨秋からサカイクサッカーノートを使用しています。書き始めて数か月ですが、少しずつ効果を感じていると言います。中学生年代も確実に成長を感じるサカイクサッカーノート。前編では中学1年生の二人に、書いていてどんな変化や成長があったのか、これまでのサッカーノートとどう違うのかを伺いました。後編では、中学2年生の選手とジュニアユース監督の緒方太一さんにサカイクサッカーノートを使用した感想や使用前後の選手の変化について聞きました。(取材・文:貞永晃二写真:柳瀬心佑)サカイクサッカーノート書くようになってミスの原因に気づけるようになった子どもたちも成長を実感!サッカーが上達するサッカーノート>>前編:ドリブルでの仕掛けが怖かったけどノートの活用で克服ロヴェスト神戸中学1年生がサッカーノートを書き始めて感じた変化■思いのほか書きやすく、短時間で見直せるので良い東 煌明(ひがしこうめい)くん中学2年生―――サカイクのサッカーノートはいつから書いていますか?もらったときは、面倒だし「書くの嫌やな」と思ったんですけど、1ページだけ書いてみたらちょっと楽しいなと思って11月下旬にやり始めたって感じです。思っていた以上に書きやすくて、最初は複雑なことを質問されるかなと思いましたけど、書くところも少なく、短時間で見返せるんでいいなと思いました。―――書くのにはどれぐらい時間がかかりますか?かかるときは最高30分ぐらいですけど、短い日なら15分ぐらいです。――試合や練習で気づいた点や自分の優れているところ、足らないところ、課題、反省というのをノートに書けていますか?一応書けているんですけど、自分でもまだ少しダメなところがあるかなと思います。自分はロングキックが好きで、視野を広げてそれに繋げたいなと思うのでノートには「視野を広くする」と目標を書いているんですけど、(前は見えているが)後ろとかがまだまだ見えていないので、しっかり視野をもっと広げていけたらいいなと思います。――例えば、目標は書きやすいけど、「どんな工夫をしますか」という項目が難しいという意見をよく聞きますが?難しいというわけじゃないです。3つなので苦労せず書けますけど、5つくらいに増えたらちょっと難しいかもしれません。■ノートを書くようになって、試合でのミスの原因に気づけるようになった――ノートを書くのが習慣づいてきたと思いますが、書くようになってよかったなと感じるところを教えてください前の自分としっかり向き合えるところです。ノートを書いていなかったときは、自分がどんなミスしたかを時間が経つと忘れてしまっていましたが、書くようになってから、ミスした原因に気付けたり、目標をしっかり立てられるようになりました。――具体的にどんなミスですか?自分はDFなので、パスミスとかが多いし、相手の位置が把握できていなくて裏に抜け出されたり、状況把握ができてなかったりするところです。――以前書いたページを見直したりすることはありますか?1回書いて、最初の「前回の学びや発見は何があったか」っていうところがあったんで、それで見返すことができるようになりました。これまでは前に書いた内容を見なかったんですけど、サカイクサッカーノートを書き始めて見るようになりました。■ノートを書くようになって、試合でのミスの原因に気づけるようになった――ノートを書くことで、「これは結構できているんだな」と気づくことはありますか?書いていないときよりはしっかり分かるようになりました。僕はセンターバックで自分の立ち位置が間違っていたら、すぐ相手の得点になってしまうポジションなので、しっかり周りの味方の位置も把握できるようになってきました。それと以前は声を出しているだけだったんですけど、今はチームメイトに細かく言えるようになってきました。継続的に使っていきたいなっていうのはあります。■手書きのノートと動画・SNSを併用緒方太一(おがたたいち)さんロヴェスト神戸ジュニアユース監督―――これまでサッカーノートを使っていましたか?選手と僕とコーチが共有できるLINEの中でのノートはありますが、手書きのノートというのは初めてです。―――サッカーノートを使ってみたいなという考えはありましたか?そうですね。使ってみたいなっていうのはあったんですけど、今の子たちは手で書くというよりもLINEとかで打ち込む方が得意なところもありますから、中学生でノートを書くというのはちょっと考えていなかったです。高校生になれば自分の時代のようにノートに書くイメージがあるんですけどね。―――LINEでのやり取りについて教えてください練習、自主練を動画に撮って送り、感想とか、前日の試合の内容とか、そういうのを自分でまとめさせて、それを送ってもらう感じで、それにコメントを返していました。今も継続していますが、見てほしい動画やYouTubeとかを載せたり、コーチが撮影したゲーム(試合)の内容を編集したものを載せるなど、みんなでシェアするコンテンツとして活用しています。―――サカイクサッカーノートはLINEの報告に追加する感じですか?そうですね。■書き始めて、話を聞く姿勢や練習への取り組みや目つきが変わってきた―――サカイクノートを使ってみての感想は?書きやすくできているなと思います。僕らが学生時代にサッカーノートを使っていた頃は、項目を自分で書いて、目標とか結果がどうだったとか、フォーメーション、ポジションがどうだったとかでした。課題を自分で書いて振り返りみたいなことも書いて、反省とかも自分で書いてやっていましたので。それと比べサカイクノートには、お題というか設問がたくさんあって選手たちも書きやすいだろうなと思います。―――目標を立てて、結果を書く仕様のサカイクサッカーノートを書き始めて、それで結構スルーパスがうまくなった話などを選手たちから聞けました。ノートを書くようになる以前、と比べて課題を把握することが出来るようになったと感じますか?自分で目標を設定して、今日の練習ではこれをするとか、自分でポイントをまとめやすいのかなと思います。そういうのが得意な子はスッとできているなとか、練習の取り組み方というか目つきが何か変わってきたなと思います。ちゃんと目を見て話を聞くとか、当たり前のことなんですけど、意識は持ててきたのかなとは感じますね。■書くことで身につく文章力はサッカーでの創造力にもつながる―――サッカーへの向き合い方がちょっと変わってきましたか?直接的に向き合い方に繋がっているかどうか分からないですけど、サッカーノートを書くことで、なんか若干学校の成績とか点数がちょっと上がっている子もいるんです。直接関係ないかもしれませんけど......。サッカーにも、小さな変化ですけど子どもたちの意識の中で変化があるのかなと。ノートを提出するので、字が上手くない子とか、文章力がないと自覚している子たちは苦手だろうなとずっと思っていたんですけど、2年生とかは話の受け答えとかも変わってきている感じはしますね。―――まだ使い始めですが、今後どういうふうに使っていきたいですか?積極的に選手たちに習慣づけはしたいですね。それこそ学校の先生とかにも聞いたりするんですけど、字が上手くないとか、文章力がないというのは創造性とか、プレーに繋がると思いますから。自分を見つめ直すとか、振り返る、思い返すというのは、自分の「できていない部分」に向き合う行為で、恥ずかしかったりするものですが大事なことです。ノートの目標設定ありきですけど、それらの習慣づけになると思うので、今の子たちに必要だと思います。特にウチの選手たちに欠けている部分なので、ノートを使ってみて「これはいいな」と思いましたね。だから、継続的に使っていきたいなと思っています。「しつもん」があるので書きやすいと評判のサカイクサッカーノートは、これまでサッカーノートを書いた経験がないとか、続けられなかったなどという場合の"入門編"とだけでなく、強豪クラブチームに所属する中学生選手でも自身の成長を感じて活用してもらえるノートです。ノートに手書きする時間を持つことで様々な好影響が生まれると選手、指導者が声をそろえるサッカーノートで、自分の目指すプレーが出来るようになったり、課題を克服して今以上にサッカーを楽しみましょう。子どもたちも成長を実感!サッカーが上達するサッカーノート>>
2024年02月14日兵庫県神戸市の街クラブ、「ロヴェスト神戸」では、昨秋からサカイクサッカーノートを使用しています。書き始めて数か月ですが、少しずつ効果を感じていると言います。中学生年代も確実に成長を感じるサカイクサッカーノート、書いていてどんな変化や成長があったのか、これまでのサッカーノートとどう違うのかを伺いました。後編では指導者が感じるサカイクサッカーノートの良さもお伝えします。(取材・文:貞永晃二写真:柳瀬心佑)サカイクサッカーノート書き始めて起こった変化、成長とは子どもたちも成長を実感!サッカーが上達するサッカーノート>>関連記事:使い方次第で練習の濃度がぐっと上がる!JACPAのコーチとしつもんメンタルの藤代さんが語るサッカーノート活用法■「スルーパスをどのタイミングで出すか」書いてみてわかった改善点山田 勇登(やまだいさと)くん中学1年生―――サカイクのサッカーノートはいつ頃から始めましたか?それ以前にサッカーノートを書いていましたか?夏休みの終わったときぐらいから始めて2か月くらいです。サッカーノートは小学生の頃にコーチや親から言われて書いていました。―――サカイクのノートは、いろいろ書く欄が分かれていますが、書きやすいですか?書く内容が整理されているので書きやすいです。――どういう使い方をしていますか?時間はどれくらいかかりますか?試合の日に書いていますが、試合や練習で自分の課題が見つかった時に、それをしっかりまとめて、次の試合や練習から意識できるようにしています。前のノートは書くのに30分ぐらい、サカイクノートは10分から15分で書けます。――書いていて、よかったなという感想を持ったことはありました?いろいろあるんですけど、スルーパスとかそういう部分の課題が見つかって改善できるところが分かったのでよかったと思っています。――試合の前にこういう課題が明確になったから、試合で工夫してやってみようという使い方ですか?はい、そんな感じの使い方です。スルーパスの課題は質のところ、どういうタイミングで出すかっていうところです。――コーチとプレーの課題について話したりすることはありますか?あまりないですが、父がコーチをしているので、たまにそういう話をしたりします。――以前に書いた内容について読み返したりすることはありますか?新しい試合について書くときに、前に書いたのをちょっと振り返ったりします。――自分で採点する部分がありますが、ジャッジは甘めですか?厳しめですか?厳しめです。その方が自分のためになると思うからです。――実際使ってみて、自分のプレーがちょっと変わってきたとか、頭の中がすごく整理されたと思うことはありますか?課題が明確になったから、そこに向けて意識することとかが変わりました。――それはいつぐらいから気づきましたか?このサッカーノートを書き始めてすぐくらいです。――課題が明確になったというのはどういうところですか?ドリブルでどういうところに運んでいくかとか、です。――憧れの選手はいますか?ロナウジーニョ(元バルセロナ/ブラジル代表)です。YouTubeとかで見ました。観客が沸くようなプレーをするところが好きです。得意なプレーはドリブルの技とかです。■事前にノートに書いた課題を試合中に意識できるようになった唐津拓海(からつたくみ)くん中学1年生―――これまでもサッカーノートを書いていましたか?それはどんなノートでしたか?サッカーのグラウンドの図が書いてある市販のノートに、自分の今日の動きをマーカーペンとかいろいろ使って書いていました。―――サカイクサッカーノートはいつから書き始めましたか?10月ぐらいからです。前に使っていたノートに比べたら、書く欄に一つ一つ質問があってとても書きやすかったし、すぐ慣れました。―――1ページ書くのにかかる時間はどれぐらいですか?5分ぐらいです。―――試合と練習、どちらで使っていますか?試合です。左側のページは出かける前に書いて、右側は家に帰ってから書きます。―――サカイクサッカーノートを書き始めてよかったなと感じる点は?自分の課題とか、やるべきことをとても分かりやすくまとめられるので、今までの自分の動きとかも全部振り返られるんで分かりやすいです。―――自分のプレーについて考える習慣が身についたという実感はありますか?あります。前のノートでは自分の動きとかを書くだけに終わっていたけど、このサカイクノートにしてから、周りの動きも含めていろいろ分かりやすくなったから、試合中でも事前に書いたことを意識できるようになりました。―――立てた目標ができるようになったとか、あんまりうまくいってなかったのが改善できた実感はありますか?それはどんなプレーですか?はい、あります。以前はドリブルで仕掛けるのが怖かったけど、今は自分から仕掛けられます。―――今書いているノートをコーチに見てもらっていますか?1か月に1回くらいノートを集めるときがあってそのときに見てくれています。―――自分で採点する部分がありますが、ジャッジは甘めですか?厳しめですか?どちらかといえば厳しめに書いています。自分で書いた目標ができてなかったら、4か5ぐらいにつけます(10点満点)。―――以前書いたページを見直したりすることはありますか?あります。全部1回最初から見直しました。―――実際に自分でも上手くなってきたな、変わってきたなと気づいたのはどのタイミングでしたか?書き始めて1か月ぐらいです。―――厳しめの評価をつけていると言われましたが、振り返ってみるとできていたな、成長できたなと感じるものですか?はい、感じます。前回からの学びという項目に、コーチに言われたことを書いています。―――それが次の練習、試合で生かされたなと思うことはありましたか?それはどういうところですか?前に「相手の矢印を見る」というのを言われて、それを意識したらちょっと余裕ができました。見る時間ができたから余裕ができました。後編では、中学2年生の選手とジュニアユースの緒方太一監督に聞いた、変化や成長をお送りします。子どもたちも成長を実感!サッカーが上達するサッカーノート>>
2024年02月09日今や、サッカープレイヤーの必須アイテムの1つとされる「サッカーノート」。多くの子どもたちが上達のためのツールとして日々記入していることでしょう。せっかく書くなら本当にサッカーが上手くなるように活用してもらいたいものですが、それを叶えるためにはどうしたらいいのでしょうか。今回はサッカーノートを子どもたちのために自作しているというJACPA東京FCの鈴木宏輝コーチと、サカイクサッカーノートの監修者である藤代圭一さんの対談をお届けします。(構成・文:小林博子)JACPA東京FC強豪チームでも使用中!練習の質が上がる「サカイクサッカーノート」■独自のサッカーノートを自作して選手に使わせている理由鈴木さんのサッカーノートの歴史は、自身が選手時代から今も継続中です。今は選手としてではなく「指導者ノート」に変わり、子どもたちへの日々の指導に役立てています。指導者ノートは現在17冊目。ノートを大切そうに手にとり、ページをめくりながら鈴木さんはこう話します。「選手時代のサッカーノートも、今の指導者ノートも、後から見返して気づきがたくさんある"財産"になっています。書かなかったら忘れて流してしまったかもしれないことがしっかり残っていますし、何気なく書いたことが後から重要な発見につながることも多々あります。また、これまでのノートを見返すと、"指導者として成長している"と感じることもでき、自信にもつながっています」指導する選手に配っているサッカーノートは、鈴木さんが自作した独自のノート。子どもたちに問いかける形で、練習前や練習後のその日の目標や反省が記入できたり、サッカーだけでなくメンタルや生活習慣面の記入ができたりする箇所も。どの項目も質問形式になっていて、文章を書くことが苦手な子どもでも無理なく書ける工夫が施されています。「一般的なノートをサッカーノートにしても、真っ白なページには何も書けない子がたくさんいます。何かを書かなくちゃと頑張ってくれても『今日の天気は晴れでした』など意味のないものになりがちです。うちのチームはノートの提出を義務づけていないのですが、そうはいっても何か書いて出さなくてはと思って頑張ってくれるんです。意味のない内容のものだと書く方も見る方も無駄な時間になってしまい、お互いのストレスになります。子どもたちのためにもそれではいけないという思いから自作のノートをつくるようになりました」実は鈴木さんの自作サッカーノートは、サカイクサッカーノートの監修もしてくださっている藤代圭一さんのメソッドが取り込まれたものなのだとか。というのも、鈴木さんは藤代圭一さんの著書を読み込み、そのメソッドに強く共感しているためです。そんな鈴木さんと藤代さんにサッカーノートを書くことや、サッカーにおける「質問」の大切さについて語り合っていただきました。■自分自身と向き合うこと、習慣づけの大切さ、自信など子どもたちに伝えたいことを盛り込んだ藤代さん(以下、藤代)鈴木さんのサッカーノート、拝見させていただきました。「すごい」のひとことです。僕が作ったノートよりいいのではないかと思ったほどです(笑)鈴木さん(以下、鈴木)藤代さんの書籍を何冊も読んで、しつもんメンタルトレーニングを勉強して作らせていただきました。藤代僕が伝えたいことが伝わっていてむしろ嬉しくなりました。現場で日々子どもたちと向き合っている方が作ったノートだからこその魅力もありますよね。僕が監修したサカイクサッカーノートは、レベルや環境に関わらず多くの子どもに使ってもらいたいので、ベーシックな項目が中心です。鈴木さんのノートは、チームの方針がノートで体現されているところがさすがだと思うんです。鈴木ありがとうございます。自分自身と向き合う選手に成長してほしい思いや、習慣の大切さ、そして何かで1番になることで育まれる自信など、僕が子どもたちに伝えたいことをたっぷり盛り込んでみました。■サッカーノートを作ったきっかけ藤代さんとサカイクが開発したサカイクサッカーノート鈴木ところで、藤代さんがサッカーノートを作ったきっかけを教えていただけますか?藤代サッカーの指導者だった頃、僕も子どもたちにサッカーノートを書くように指導していたんです。でも鈴木さんもおっしゃっていたように、白いノートに何かを書くのは子どもたちにはハードルが少し高いんですよね。やっとの思いで一生懸命書いても、「こんなことを書くな」「誤字脱字が多い」などの理由で親御さんに叱られてしまったりする子も......。それを見ていて、かわいそうだぞと思いました。鈴木さんがサッカーノートを自作した理由と全く同じです。鈴木わかります。本当にそうなんですよね。■しつもん形式にすることで自分と向き合う時間に!自分で決めると意志を強く持って行動できるようになる藤代人は質問されると答えを探したくなるという性質をもっているから、しつもん形式にすることで、子どもはその答えを無理なく紡ぎ出してくれるんです。ナチュラルに「自分の言葉で書く」ことができる。ノートを書く時間が、自分と向き合う時間になります。鈴木「自分としっかり向き合うことができる」は、僕が子どもたちになってほしい姿そのものです。藤代さんそういった「考えるきっかけ」を自然に与えられるのはしつもん形式のノートの良いところです。しっかり自分と向き合って思いや考えを整理してアウトプットすることができます。人から言われたことではなく、自分で決めたことになるので、さらに意志を強くもてるのも大きなメリットです。ちょっと難しい表現にはなりますが、思考を整理して言語化することで自分自身を認知し、行動につながるわけです。サッカーする子どもを伸ばす親の心得「サカイク10か条」とは■サッカーノートは記憶の外部メモリ。先週の内容をノートで思い出すだけで練習の濃度がぐっと上がる鈴木ちなみに藤代さんの影響で僕の自作ノートにも「練習前」の項目ができました。練習は土日しかないこともあり、この1ステップがとても効果的です。先週のことを練習前に思い出してもらって、その日の課題を意識して練習に来てくれるようになりました。それだけで練習の濃度はぐっと上がりますから。藤代それがノートのもう1つの魅力である「記憶の外部デバイス」なんですよ。人間は2日で60%は忘れる生き物と言われています。(※エビングハウスの忘却曲線下記イラスト参照)先週末のことを翌週まで全て覚えているのは誰にもできないことだからこそ、サッカーノートに記憶してもらうことは有効な手段です。エビングハウスの忘却曲線復習しないとどんどん忘れる■サッカーノート会話だけでは知れない相手の心を知る、他者とのコミュニケーションツールでもある鈴木僕は藤代さんの本を読んで、子どもへの質問の仕方にも変化がありました。昔はつい、期待する答えを求めるための質問になってしまっていたと思うのですが、今は答えを誘導しないようにしています。そして答えが出るまで黙って待てるようになりましたし、どんな答えがきても正解にしています。藤代素敵ですね!鈴木サッカーノートに関しても、子どもがどんなことを書いてもネガティブな言葉がけをしないことを僕は意識していますし、保護者のみなさんにもそうしていただけるようにお便りなどで伝えています。それを続けるうちに子どもは自由に書くようになり、指導やコミュニケーションもしやすくなりました。藤代サッカーノートは「自分と向き合う(=自分とのコミュニケーション)」のほかに、コーチや保護者にコメントを返してもらうなど、「ノートを通してお互いのことを知り合える(=他者とのコミュニケーション)」ツールにもなっています。子どもの頭の中にあることが明確になるほど寄り添った会話ができますし『こうしなさい』ではないアプローチが可能になり子どもの主体性や自主性も伸ばしてあげられます。子どもは『わかってくれる大人がいる』と感じ、コーチや親との信頼関係が強固なものになります。鈴木本当にそうだと思います。ノートをみていると「この子はこんなところまで気づけているんだ」と驚くことも。会話だけではそこまでの発見は難しいでしょうね。藤代どんなことを書いても一方的な評価されることのないノートだという安心感があればこそです。そこがうまくできているのはジャクパさんはさすがだと思います。■サカイクサッカーノートをチームに導入藤代さんのメソッドを取り入れたサッカーノートの手応えが上々なこともあり、JACPA東京FCではこの秋から2、3年生にサカイクサッカーノートの導入を開始しました。それによる子どもたちの成長や、まわりの大人たちの関わり方の変化について1年間の成長を追っていきます。お楽しみに。鈴木宏輝(すずき・ひろき) 昨年、全国大会に出場した「JACPA東京FC」U-11コーチ。株式会社ジャクパスポーツクラブ東京第一支部 支部長。幼稚園・保育園・こども園において体育指導を行っている幼児体育のプロ。アンブロの「はじめてシューズ」を開発したり、幅広く活躍している。自身による自作サッカーノートを選手たちに配り、指導ツールとして活用している。藤代圭一(ふじしろ・けいいち)一般社団法人スポーツリレーションシップ協会代表理事。サカイクサッカーノート監修者。スポーツスクールのコーチとして活動後、教えるのではなく問いかけることで子どものやる気を引き出し、考える力を育む「しつもんメンタルトレーニング」を考案。全国優勝チーム、日本代表チームなどさまざまなジャンルのメンタルコーチをつとめる。子どもや選手に「やらせる」のではなく「やりたくなる」動機付けを得意とし、全国各地の指導者のコーチとしても活躍。2023年からはオンラインのメンタルトレーニングスクールを開校。著書に「子どものやる気を引き出す7つのしつもん」(旬報社)、「教えない指導―子どもの主体的な学びを引き出すしつもんメンタルトレーニング」(東洋館出版社)など。サッカーする子どもを伸ばす親の心得「サカイク10か条」とは
2023年10月31日サカイクが開発・制作し、これまでサッカーノートが続かなかった子たちにも「書きやすい」と評判の「サカイクサッカーノート」。質問に答える形で書き進めていくことで、目標設定や振り返りができると同時に、思考が深まっていくノートです。今回はシンキングサッカースクールに通う、小学5年生のトキオくんとお父さんに、「サカイクサッカーノートの活用」について話をうかがいました。「サッカーノートに何を書けばいいのかがわからない」「書くことでどんなメリットがあるの?」などの疑問点がある方や、サッカーノートに興味のある方は、ぜひ参考にしてみてください。(取材・文:鈴木智之)シンキングサッカースクールに通うコウスケくん、サッカーノートは目標達成のための思考整理に役立っているそうです<<堂安律を輩出した西宮サッカースクールが導入!サッカーの理解度が上がり、書かない子と成長に雲泥の差が出るサッカーノートサカイク公式LINEアカウントで子どもを伸ばす親の心得をお届け!■もっと上手くなりたくてサッカーノートを書き始めた小学2年生でサッカーを始めたトキオくん。マンチェスター・シティのハーランド選手が好きで「点を決めるところがかっこいい」と笑顔を見せます。現在はシンキングサッカースクールの特別クラスに通っており、攻撃的なポジションでプレー。「サイドを駆け上がってゴールに絡むプレーが得意」というトキオくんは、サカイクサッカーノートを愛用しています。「ノートを書き始めたのは、2021年の11月。小学3年生のときです。サッカーが大好きで、もっと上手くなりたい気持ちが強かったので、サッカーノートを書くようになりました」所属するシンキングサッカースクールでは、特別クラスに入るとサカイクサッカーノートを配られるので、それを機に書くようになったそうです。■ノートを書き始めてから、意図をもってプレーするようになったトキオくんの成長を見守るお父さんは、「ノートを書くことで、サッカーに対して、考えて取り組むようになった」と話します。「サッカーを始めたばかりの頃は『シュートをたくさん打って、点を取れたら嬉しい』という感じだったのですが、ノートを書くことで『点を取るためにはどうすればいいか』を考えるようになり、プレーの一つひとつに意図を持って取り組むようになったと思います」トキオくんは「学校から帰ってきて、スクールに行く準備をする前に、その日の練習をイメージして、こういうプレーをしてやろうと思って書いています」と言います。「練習後は、自分の良かったところや、ダメだったところを書いています。ミスなど失敗したプレーの方が頭に残っているので、それをノートに書いて『次は同じミスをしないぞ』と自分に言い聞かせています」サッカーが上手くなる仕掛けがあるサッカーノートの秘密とは■目標を達成するためにどうしたらいいか、思考整理にも役立っているインタビューに対して、ハキハキと答えるトキオくん。お父さんはその姿を横目で見ながら「大人が思っている以上に、子どもは考えているんですよね。自分で成長を感じとれているのは、すごく嬉しいです」と笑顔を見せます。「自分で課題を見つけて、段階を踏みながら努力して、できるようになったという成功体験が積み重なっているので、自己肯定感も上がっていくのかなと思います」トキオくんは「まずは大きな目標を立てて、それを達成するために、小さな目標を立てて、少しずつ進んでいくことで、いつか大きな目標にたどり着くことができると気がつきました」と、大人顔負けの考え方を披露。思考の整理にも、ノートは役立っているようです。■サッカーノートを活用して親子のコミュニケーションを深めることも親子でのコミュケーションにもノートを活用しており、お父さんは「ノートを見ることで、いまは何にチャレンジしているのか、どの段階なのかを知ることができます」と話します。「ノートを見ると、練習での狙いなどがわかるので、見ているこちらとしても意識が変わりました。たとえば『シュートを積極的に打つ』と書いていたら、それをやろうとしているんだなと、考えを知ることができるのが、ノートの良いところだと思います」練習後には、「ノートに書いた目標どおり、頑張ったね」といった声をかけるなど、コミュケーションに役立てている様子。■書いているときと書いてないときでは成長に差がある、と小学生自身が実感トキオくん自身、ノートを見返す中で、自分の成長を感じることもあるようで「前に比べて、内容が具体的になりました。最初は『シュートを打つ』とか簡単なことしか書けなかったけど、いまはシュートを打つために、どうすればいいかまで考えて書いています」と、うれしそうに話します。「ノートを書いているときと書いていないときでは、成長に差があるかなって。自分のためになるので、ノートを見返して、次はこうしようと考えています。ノートがあることで、うまくなると思う」お父さんはサカイクサッカーノートについて、「子どもでも簡単に書けるのがいいですよね」と話し、こう続けます。「最近のノートは、こんなに進化してるんだって驚きました。質問に答える形なので書きやすいですし、ノートの書き方を知らない人でも使いやすいのがいいですよね」■コーチたちもサッカーノートを書き始めて変化が出た子が多いと証言シンキングサッカースクールの菊地コーチは「サカイクサッカーノートを書き始めて、変化が見られた子は、スクール生にたくさんいます。今後、ジュニアユースに行ったときに、輝いてくれる選手も多いのではないかと思っています」と期待を寄せています。子どもの成長を第一に考える、サカイクが制作したサッカーノート。書くことで成長の手助けになることは間違いないので、興味のある人は使ってみてはいかがでしょうか?サッカー少年の親が知っておくべき「サカイク10か条」とは
2023年09月11日サカイクが開発・制作し、これまでサッカーノートが続かなかった子たちにも「書きやすい」と評判の「サカイクサッカーノート」。質問に答える形で書き進めていくことで、目標設定や振り返りができると同時に、自然と思考が深まっていくノートです。今回はサカイクキャンプに参加してくれた、小学2年生のコウスケくんとお母さんに、「サカイクサッカーノートの活用」について話をうかがいました。「サッカーノートに何を書けばいいのかがわからない」「書くことでどんなメリットがあるの?」などの疑問点がある方や、サッカーノートに興味のある方は、ぜひ参考にしてみてください。(取材・文:鈴木智之)サカイクキャンプにも参加してくれたコウスケくん、サッカーノートを書き始めて「自分の考えがまとまる」ことを実感していると教えてくれました<<堂安律を輩出した西宮サッカースクールが導入!サッカーの理解度が上がり、書かない子と成長に雲泥の差が出るサッカーノートサカイク公式LINEアカウントで子どもを伸ばす親の心得をお届け!■親がサッカーノートを書いてほしいと思っていた理由コウスケくんがサッカーノートを始めるきっかけになったのは、小学1年生で参加したサカイクキャンプです。サカイクキャンプでは、低学年向けの簡易版サッカーノートを通じて、自分の考えを書くことに取り組んでいます。また、サカイクキャンプ参加者に向けた、オンラインのフォローアップセミナーも開催しており、その中で「サッカーノートの書き方」や「書くときのアドバイス」などを行ってきました。もともとコウスケくんは市販のサッカーノートを使っていたそうですが、お母さんによると「書く項目が難しすぎて、すぐに止めてしまった」と言います。それが「サカイクサッカーノートを使ってから、試合に行く前と後に、ノートを書くようになった」と、ノートを活用できるようになったそうです。お母さんは言います。「もともと、文字や絵で自分の考えを書いて、視覚的に残すことができるのは貴重だなと思っていました。サッカーの思い出というか、日記的な感じなのもいいですね。ただコウスケは字を書くのがあまり上手ではなくて、字を間違えることもあるので、書くという作業に慣れてほしいと思ったのが、サッカーノートを書かせるようになったきっかけです」■市販のノートでは項目が抽象的過ぎて低学年には難しく、すぐ止めてしまったしかし、最初に使った市販のノートは「書く項目が抽象的で、難しかった」と言います。「市販のノートは、良かったこと、うまくいかなかったこと、学んだこと、今やるべきことなど、質問がざっくりしていたので、小学1年生だとちょっと難しいかなって感じました」サカイクのサッカーノートは「今日の練習や試合の後、どうなっていたら最高ですか?」という質問から始まり、書く項目も具体的なので、書きやすくなったそうです。「サカイクのノートは、試合に行く前に書けるのがいいですよね。今からやることをしっかり考えて文字にして、それを見て試合に行くのは、モチベーションにもなるし、書いたことに対して頑張ろうという気になります」サッカーが上手くなる仕掛けがあるサッカーノートの秘密とは■指導者もサッカーノートを通じて選手の考えや努力しているところを知れるサカイクのフォローアップセミナーを通じて、コーチたちもコウスケくんの成長を感じています。サカイクキャンプのヘッドコーチを務める菊池健太コーチは「まずは書こうとする姿勢が大事なので、コウスケくんは『書く』というハードルをクリアしているのがすごいし、コーチとしてもうれしいです。コウスケくんが書いたノートを見させてもらって、『今はこういうことに努力しているんだな』『こんなことを思ってサッカーをしているんだな』と理解できるのも、ノートの魅力ですよね」と、優しいまなざしで語ります。柏瀬翔太コーチも「1、2年生のときって、文字を書くこと自体が大変ですし、自分で目標を決めて考えたことを言葉にするのは、すごく大変な作業だと思います。コウスケくんはそれができていることに驚きましたし、1、2年生でも考えることで書けるようになるんだなと、改めて思いました」と、話してくれました。練習前に左のページに目標を書き、練習後に右ページで振り返りを行います■低学年でも「試合の前に考えがまとまる」ことを実感お母さんによると「次のサカイクキャンプのときに、書いたノートをコーチに見てもらう」という目標を立てたそうで、「それまで、一生懸命書いてみようね」と話をしたそうです。コウスケくんは「ノートを書くことで、試合の前に考えがまとまるし、サカイクのノートは書くのが楽しい」と、感想を教えてくれました。お母さんは「試合前に考えを文字にして、終わってから振り返りができて、いつでも読み返すことができるのが、サッカーノートの良いところだと思います」と振り返ります。ノートを書くことで「シュートを打つ意識が強くなった」と、お母さん自身も感じているようで、「普段から試合の後に、『良かったよ』『上手だったよ』などと口頭で褒めたりするのですが、目で見て聞くことに加えて、文字として読むことで、頭に残りやすいのかなと思います」と、目を細めます。■最初から全項目埋められなくても大丈夫!プレーを記録し、「なぜ」を考えることで思考が深まり書けるようになる低学年だと、サッカーノートは難しいかな? と思う人に対して、菊池コーチは次のようにアドバイスを送ります。「低学年のうちは、焦る必要はありません。何を書いていいかわからないところは、書かなくていいと思います。年齢的に、考えを言語化することが難しいこともあるので、そこは心配しなくて大丈夫です」さらに「高学年になるにつれて、個人の課題やチームとしての取り組みが明確になるはずです」と話し、こう続けます。「まずはサッカーを楽しむことが第一で、例えば『今日は1点取れた』とノートに書いたとして、そのときに『なぜゴールを決めることができたんだろう?』と考えることで、より思考も深まっていくと思います。ノートを書くことで、考えるきっかけにしてくれたらと思います」柏瀬コーチも「良いプレーができたら、メモ程度でもいいので、ノートに書いてみるといいと思います。その積み重ねが記憶になり、プレーにも反映されると思いますし、振り返るのも上手くなるはずです」と、笑顔で話します。これからも、「サッカーノートを続けたい」と話すコウスケくん。考えてプレーできる選手になるために、ノートが成長を手助けしてくれることでしょう。サッカー少年の親が知っておくべき「サカイク10か条」とは
2023年05月30日サカイクではオリジナルの「サッカーノート」を制作・販売しています。質問に答える形で書き進めていくことができ、目標設定や振り返りが可能なノートです。今回はシンキングサッカースクールに通う、小学5年生のアツシくんとお母さん、そしてスクールの菊池健太コーチに「サカイクサッカーノートの活用」について話をうかがいました。「サッカーノートに何を書けばいいのかがわからない」「書くことでどんなメリットがあるの?」などの疑問点がある方や、サッカーノートに興味のある方は、ぜひ参考にしてみてください。(取材・文:鈴木智之)サッカーノートを書きはじめて自分が変わってきたと実感していると教えてくれたアツシくん<<堂安律を輩出した西宮サッカースクールが導入!サッカーの理解度が上がり、書かない子と成長に雲泥の差が出るサッカーノートサカイク公式LINEアカウントで子どもを伸ばす親の心得をお届け!■サッカーノートは高学年になってから始めた小学5年生のアツシくんは、スクールの特別クラスに入った約1年前から「サカイクサッカーノート」を書き始めました。市のトレセンに選ばれ、将来は「リバプールに入りたい」と話すアツシくん。夢を実現するために、ノートを通じて様々なことを考えながら練習に励んでいるそうです。シンキングサッカースクールの菊池健太コーチは「アツシくんは、自分の考えを持っていて、それを相手に伝えることができる子です。ノートを書くという行為を通じて、いろんなことを考えているのだと思います」と成長に目を細めます。■得意なプレーはサイド突破、あこがれは南野拓実アツシくんの得意なプレーは、サイドを突破してチャンスメイクすること。なかでも小学生になったときから、両足で蹴る練習をしてきたそうで、「どちらの足でも、クロスを入れることができます」と自信を持って話します。「(逆足は)最初はうまく蹴ることができなかったけど、周りに両足で蹴ることができる人がいなかったので、自分はできるようになりたいと思って練習しました」練習の甲斐があり、いまでは両足のキックが得意になったアツシくん。好きな選手は、リバプールに所属していた南野拓実選手(現ASモナコ)で「反転の速さやボールキープが上手なところが好き」なのだそうです。サッカーが上手くなる仕掛けがあるサッカーノートの秘密とは■サッカーノートをかくようになってから、周りを助けられるようになった「将来はリバプールに入りたい」と目を輝かせ、夢を話してくれたアツシくんですが、小学5年生のときからサカイクサッカーノートを書くようになったそうで、「最初はめんどくさかったけど、書き始めて自分が変わってきたのがわかった」と感想を教えてくれました。「僕は試合中、焦ってボールを蹴ってしまうことがあったのですが、サッカーノートを書くようになってから、少しずつキープすることをやり始めて、チームのみんなを助けられるようになりました」ほかにも「ノートを書いて、プレーについて考えることで、ボールが集まってくるようになり、点が取れるようになった」と笑顔を見せます。サカイクサッカーノートには、練習前に書く欄と練習後に書く欄があり、練習前に家でノートを書いて、グラウンドに向かうそうです。「ノートに練習の目標を書くところがあるのですが、『シュートを10本以上打って、8本以上を枠内に入れて、3点以上取る』と書いています。そう書くことで、シュートを意識するようになりました」「ドリブルで3人以上抜く」と書くこともあり、「僕はドリブルがあまり得意ではないのですが、3人抜く気持ちでやれば1人ぐらいは抜けるかなと思って」と、自分なりに工夫している様子。ノートを書くことで、考えてプレーすること、落ち着いてプレーすることなど、心理面に良い影響があるようです。「ノートを書くときに『もうちょっと落ち着いてシュートを打てば良かった』と反省し、次の試合で点を決めたこともありました。ノートを書くようになって、自分のプレーを振り返るようになったし、考えてプレーするようになりました」練習前に左のページに目標を書き、練習後に右ページで振り返りを行います■指導者にとっては選手の考えを知る手がかりの一つ菊池コーチも「点を取ろうとする意欲が強くなった」と成長を実感しています。「僕たちコーチは、彼らがどんなことを考えてプレーしていたのかを、ノートを読むことで確認できますし、彼らの目標は何なのかを、練習中、常に探っています。練習後にノートを読むと、答え合わせになるんですよね」アツシくんはサカイクサッカーノートについて「最初は書くのに時間がかかっていたけど、いまは慣れてきたので、5分ぐらいで書けるようになった」と胸を張ります。菊池コーチは「ノートは強制ではないので、書けるところだけ書けばいいと思います。年齢とともに言葉のレパートリーも増えてくるので、それに伴って書けるようになるんです」と話し、こう続けます。「コーチや保護者に見せるためではなく、自分の成長のために書いてほしいです。自分と向き合う時間にしてくれたらと思っています」■書くことで自分の「苦手」が分かるようになり、練習への取り組みが変わったアツシくんはサカイクサッカーノートを書き始め、3冊目になります。保護者にもたまに見せることがあるそうで「成長したねと言われて、うれしかった」と言います。アツシくんのお母さんも「書いている内容は、段々成長していると思います」と優しい顔で語ります。「(ノートを書くことで)苦手な部分が、自分でわかるようになったのだと思います。練習の様子を見ていても、それを踏まえてやっているのかなと感じることがあります」アツシくんは将来に向けて、「まずはトレセンでスタメンに入ること。中学に上がったら、他の地域の人と戦うこともあるので、負けないようにしたい」と、目標を話してくれました。夢を叶えるためのツールとして、ノートを使って頑張るアツシくん。今後の成長が楽しみです。サッカー少年の親が知っておくべき「サカイク10か条」とは
2023年03月08日関西屈指の育成クラブとして知られ、カタールW杯で大活躍した堂安律選手の出身クラブとしても有名な、西宮サッカースクール。個の成長にアプローチする指導方針のもと、たくさんの子どもたちが力をつけ、上の年代でもサッカーを楽しんでいます。西宮サッカースクールの3年生は、昨年夏に開催された『ジュニアサッカーワールドチャレンジ』がきっかけとなり、『サカイクサッカーノート』を導入してくれました。そこで今回は3年生の監督をつとめる大禮剛さんと子どもたちに、サッカーノートの使い方と効果をうかがいました。(取材・文鈴木智之)西宮サッカースクール3年生の選手たちと大禮監督(後列右)写真提供:西宮サッカースクールサカイク公式LINEアカウントで子どもを伸ばす親の心得をお届け!■これまでは指導した内容が頭の中に残っていなかった西宮サッカースクールの3年生は、2年生のときからサッカーノートを導入しているそうで、大禮剛監督は「うちのクラブは練習試合をたくさんするのですが、試合をして終わりという感じで、子どもたちの頭の中に残っていないと感じることがありました」と話します。そこで「考える力をつけるために、サッカーノートが良いのではないか」と考え、子どもたちにノートを書いてもらうようにしたそうです。「サッカーノートを始めた頃は、私が書く項目を考えていました。将来の夢や1年間の目標、日々の目標を書くところがあり、毎回の試合後に、今日の試合で『できたこと』『できなかったこと』『その理由』『どうしたらできるようになるか』の4つを書いて、提出してもらっていました」書き始めた頃は、小学2年生ということもあり、「支離滅裂な文章も多かったですが、書き続けることで、少しずつ内容も変わってきました」と言います。■ノートを見れば言われたことをどれだけ理解しているかわかるサッカーノートの活用は、指導者側にもメリットがあるようです。大禮監督は次のように話します。「コーチが言ったことを、どれだけ理解しているかが、ノートを見ることでわかります。この子は、心と頭では理解はしているけど、プレーで表現することはまだできていないんだなど、コーチが気がつくようになりました」2022年10月には、サカイクサッカーノートを導入。質問に沿って答えていく形式のノートなので「子どもたちは書きやすくなったのか、書く量が増えて、提出するスピードも早くなりました」と笑顔を見せます。「以前は私が考えた項目に答えてもらう形で書いていたのですが、サカイクさんのノートにしたことで、内容がさらに細分化されて、具体的な回答が増えてきました。それはこのフォーマットというかノートのおかげだと思います。子どもたちの頭の中が、整理されてきていると感じることが増えました」サッカーが上手くなる仕掛けがあるサッカーノートの秘密とは■子どもたち自身も自分の成長を感じている子どもたち自身も自分の成長を感じているDF 福島誠哉くん好きな選手:ガレス・ベイル得意なプレー:パスとドリブルで切れ込んでシュート「サカイクサッカーノートは、詳しく書けるので、頭の中に入ってきやすいです。目標とか、前回は何ができなかったとか、試合のときに思い出します。最近は『絶対に相手にボールを触らせない』『ロングパスのボールを味方に届ける』などを書きました。書くときは、試合でどんなプレーがあるかを考えながら書いています。試合の後は、できなかったことについて書いています。できなかったことが、できるようになりたいからです」FW/MF清野羽雲くん好きな選手:エムバペ得意なプレー:ドリブルで駆け引きをして、サイドを突破してクロスを入れること「サカイクサッカーノートは、質問があるので書きやすいです。うまくいかなかったことやどうすればよくなるとか、考えるための質問があるのが良いと思います。ノートに書いたことを、プレーに活かしています。最近は、周りを見て相手の位置を確認することや、パススピードを意識することなどを書いています。ノートを試合前に読んで、目標を確認して試合に入ることで、良いプレーができるようになった気がします」MF グロス大河モリスくん好きな選手:クリスティアーノ・ロナウド得意なプレー:ボールを奪って、味方にパスをつなぐこと「サカイクサッカーノートは細かく書けるので良いと思います。試合前と試合後に書いているのですが、前の試合で自分はどこがよくなくて、次にできるようにしたいことを書いています。ノートを書くことで、試合中に意識するようになりました。前の試合でうまくできたプレーをもう一回しようとしたり、似たようなプレーをしようという気持ちになります。監督がノートにコメントを書いてくれるので、自分が思ったことと監督が思ったことの両方を、試合に活かしていきたいです」GK 大禮篤矢くん好きな選手:オリバー・カーン、オチョア得意なプレー:シュートを止めること「ノートには失点場面や自分が止めたところを書いています。いままでのノートとは違って、細かくていねいに書くようになりましたし、あそこができなかったから、ここを頑張ろうと思ったり、自分で自分の評価をできるようになりました。また、質問に沿って考えられるので、表現も変わってきたと思います」みなさん、3年生とは思えないほど、しっかりと答えてくれました。これも普段から、自分のプレーについて考えることを習慣化しているからかもしれません。▼以前のノート▼サカイクサッカーノート■続けると続けないでは成長に雲泥の差が出る大禮監督は「この子たちが卒業するまで、ノートを書くことは続けていきたい」と話します。「ノートを書くことで考える力がつきますし、記憶にも残りやすいですよね。試合前に目標を書いて、試合に臨むことで、入り方も変わってきました。頭で考えたことを、プレーで表現することができるようにもなってきたので、ノートは続けていきたいです。これを卒業までの3年間、続けると続けないのとでは、成長に雲泥の差が出ると思います」ノートを書くことで「考える力、整理する力がついてきた」と話す大禮監督。サッカーだけでなく、勉強や日常生活にも影響を及ぼしてくれることでしょう。ノートを成長に活かす彼らの今後の成長、そして活躍に期待大です。サッカー少年の親が知っておくべき「サカイク10か条」とは
2023年02月14日近年、チームとしての成績だけでなく、選手育成でも目覚ましい実績を残すのが奈良県にある「YF NARATESORO」。以前はサッカーノートを書いていましたが、最近は止めていたそうです。ですが、この秋からサッカーノートを再開。その理由と、現在導入しているノートで子どもたちのサッカーがどう変わったのか、コーチと選手たち自身にお話を伺いました。(取材・文・写真:森田将義)YF NARATESOROの練習風景写真:森田将義サカイク公式LINEアカウントで子どもを伸ばす親の心得をお届け!■選手自らが考えて行動する選手になるため、サッカーノートを活用以前は選手にサッカーノートを書いて、提出するようにしていたYFNARATESOROですが、繰り返すうちに書くことがマンネリ化し、ここ数年は書いてもらうのを止めていたそうです。しかし、今年に入ってからは考える習慣を身に付けさせるため、3、4年生の選手でサッカーノートの活用を再開しました。その理由について、大西晃平コーチはこう話します。「ここ2、3年で感じることなのですが、今までの子たちと違って、自分で考えて行動している子が少なく、自分のプレーを振り返ることができない。今の子はサッカーの練習が終われば、ゲームをするのが凄く気になっていた部分でした。解決するために何かできないかと思い、週1回月曜日だけでも、サッカーノートを書いて提出するようお願いしました」。■この秋出会ったサッカーノートを始めたら、子どもたちの練習に取り組む姿勢が変わった当初は市販のノートに練習や試合であったことを書いて貰っていましたが、書く内容は様々。提出して貰ったノートに目を通すと、自分でちゃんと考えてノートを書いている子がいれば、お父さんかお母さんに書きなさいと言われて何となく「今日はシュートが入った」とあったことを適当に書いているだけの子もいたと言います。また、多くの選手が白紙のノートには何を書いて良いか分からないのが、悩みでもありました。そうした時に出会ったのが、サカイクサッカーノートです。練習前は「前回の学びや発見は何かありましたか?」、「(練習・試合が)終わったときに、どうなっていたら最高ですか?」、練習後は「上手くいったことは何ですか?」といった質問に答えて、振り返りができるのが特徴です。大西コーチは、「書き続けることによって、子どもたちの練習に取り組む姿勢が変わった。練習を見ると『この子はこういうことを意識しているな』と感じるようになりました。ノートを書く時に今日はどうだったかなと振り返って考える時間が増えたことで、サッカーだけでなく、家の中で何をしなければいけないか気付けるようになった」と選手たちの変化を口にします。サッカーが上手くなる仕掛けがあるサッカーノートの秘密とは■しつもん形式だから書きやすい。振り返りによって、今の課題を見つけられる。サカイクサッカーノートは選手からも好評です。「項目が分かりやすいから書きやすい。振り返りをすることによって、チャレンジの回数が増えました。今日の練習では、後ろから前にボールを運ぶことをチャレンジしようと思います」と話すのは、川村凪くん(4年生)。「ノートを書くようになってから、考える時間が増えました。今は前回のプレーを練習前に確認しています。最近は相手を抜くためにどうすれば良いか意識しています」。そう続けるのは、滝川優馬くん(4年生)です。他にも、こんな声が挙がっていました。「前のサッカーノートより、今のサッカーになってからの方が詳しく書けている。今までは良かったこと、良くなかったことだけを書いていたけど、最近は試合や練習で相手に引っ掛かるので、なんで引っ掛かっているのか理由を書きました」(冬木碧くん、3年生)。「サカイクサッカーノートは質問になっているので、書きやすい。自分ができなかったことを読み返して、課題を見つけています。練習が始まる前に見直して、プレーでするようにしています」(長岡遥己くん、3年生)。■選手の考えが深く知れるから、指導者の声掛けが変わるコーチたちも選手の考えが分かり、声掛けが変わったそう写真:森田将義これまでは選手によって書く量や内容がバラバラでしたが、サカイクサッカーノートを活用し始めてから全員がしっかり一日の取り組みを振り返り、一面にたくさん書いています。中には書き切れなかった内容を元々使っていたサッカーノートに書く選手もいるほどです。「今までのサッカーノートはシュートが入った、入らなかった。ドリブルを仕掛けて相手に引っ掛かって獲られてしまったといった現象を書くだけで終わっていた。でも、今はどうすれば良いか、明日どんなことにチャレンジしようかという所まで明確になり、成長スピードが上がったと感じました」(大西コーチ)。サカイクサッカーノートの恩恵を得ているのは、選手だけではありません。コーチも、選手が何を考え、何を意識しているのか明確になったため、ミスをしても課題に取り組んでいると分かれば評価し、前向きな声掛けができるようになったと言います。そうした適切な声掛けができれば、選手のやる気が高まりますし、サッカーがより楽しくなるでしょう。また、目標を記入する欄があるのも特徴で、大西コーチは「選手が書きやすくなったおかげで、子どもたちの考えが色々と知れて良かった」と口にします。サカイクサッカーノートを活用し始めて。まだ1か月ほどですが、「意図したプレーが増えたり、何を考えているのかが分かるプレーが増えてきた」と大西コーチは話します。自主性が少なく、コーチに言われたことだけをやっていた選手のメンタル面にも変化が生まれてきました。今まではグラウンドに着くと携帯電話でゲームをしている選手が多く見られましたが、今は着くなりピッチに出てボールを触る選手が増えました。また、練習で使う道具が準備できておらず、コーチが声掛けをしてから、動き出す選手が目立ちましたが、今は自分たちが「今日はこれ必要だ」と気付いたり、「何がいりますか?」と聞いてくると言います。サカイクサッカーノートを上手く活用できれば、考える力が身に付き、プレー以外でも大きく成長できます。みなさんもこれを機に活用してはいかがでしょうか?サッカー少年の親が知っておくべき「サカイク10か条」とは
2022年11月29日サッカーをする子どもたちの常識となりつつあるサッカーノート。お子さんはどのように書いていますか。「ページいっぱいにぎっしりと書いているから大丈夫」と安心してはいませんか。でもそれは親の自己満足かもしれません。サッカーノートは、ただ記録するだけでは上達にはつながらないからです。ただ書くだけにとどまらない仕組みが随所にあるサカイクサッカーノートを使ってサッカー上達につながる活用術を監修者の「しつもんメンタルトレーニング」藤代圭一さんに聞きました。(取材・文:小林博子)藤代さん監修!1日10分で書けるサッカーノート>>サカイクキャンプでサッカーノートを書く子たちも質問があるので初めてでも書きやすい【関連記事】サカイクサッカーノートで育まれる、"不確実な時代"に必要なスキルとは?■「今日は○○をした」など、ただの記録帳になってないかその日の試合を振り返ったとき、最初は「○○というチームと試合をして、1-0で負けた」といった、起こった事実だけを書いているとしたら、それは単なる"記録"です。読書感想文であらすじを書いて指定の原稿用紙の枚数を埋めるのと同じこと。まずはお子さんのサッカーノートがそのパターンでないかチェックしてみてください。これは、一般的な文房具店で販売されているような普通のノートを使った場合によくあることです。「サカイクサッカーノート」には、低学年のお子さんでも記録にとどまらずに書ける"しつもん"があり、その枠の中に答えを書くだけでしっかりとしたサッカーノートが完成するように工夫を凝らしています。せっかく書くならより効果的な1冊にしたいですよね。そのためにぜひ活用していただきたい自信作です。■サッカーを通じてなりたい自分を想像するしつもんがあるサカイクサッカーノートには、その日の練習や試合の反省点や改善点などを書くページがありますが、親御さんにまず活用してもらいたいのは冒頭の思いや考えを書くページです。子どもが最初に記入するのは、なりたい自分に近づくためのしつもんへの答え。・どうしてサッカーをはじめましたか・サッカーの好きなところはどんなところですか・10年後、どんな自分になっていたいですかこういった、サッカーに対する思いから始まります。大切なのは子どもが思いを自由に書くこと。親が求める答えを探すのではなく、まっさらな気持ちで書ける環境を整えてあげてください。サカイクサッカーノートを渡すときに、「何を書いてもいいんだよ」というスタンスであることを説明するといいでしょう。自由に書いてもらったサッカーに対する子どもの思いは、子どもを理解する最大のヒントになること間違いなし。ちょっとした気持ちの食い違いも発見でき、よりいっそうわかりあえるはずです。■親が期待することと、子どもがかなえたい目標が違うこともある例えば、「サッカーの好きなところ」には「友達とボールを蹴れること」と書かれているかもしれません。親御さんが「サッカーの醍醐味はシュートが入った瞬間。子どもにもその喜びを味わってほしいし、積極的に点に絡んでもらいたい」と期待していたとしても、子どもは点を決めることに対してそれほどの思いをもっていないことがわかります。そうわかれば、親御さんの期待通りの活躍ができなかったとしても、試合後に「どうしてこうしなかったんだ」と落胆せずに済みませんか。ボールを蹴ることが楽しいという純粋な気持ちを今は尊重してあげようと親御さんが思えれば、それは子どもにもちゃんと伝わります。子どもはさらに楽しくサッカーをしてくれることでしょう。コミュニケーションは、「お互いが分かり合えない事」を出発点にすると、また新たな視点で関わることができます。書かれた思いを見るときは、ぜひ興味をもって「どうしてこう書いたの?」「どうしてそう思うの?」など、さらなる質問もできれば満点です。子どもは親が自分に興味をもって接してくれることを喜び、いきいきと答えてくれるはず。その答えからは、思いもよらない子どもの本音を発見できるかもしれません。上記の「友達とボールを蹴れること」と書いた子どもの場合は、普段は塾や習い事で忙しく、お友達と放課後遊ぶ時間=サッカーなのかもしれません。もっと友達と遊びたいという本音もわかります。また、10年後の目標を「日本代表になりたい」と書いたとして、その理由をさらに質問したときに「お父さんに試合を見に来てもらいたい」と答えたとします。これは、土日も仕事で忙しくなかなか応援に足を運べない父親のお子さんの答えでした。子どもの本音は、大好きなお父さんに活躍する姿を見せたい、喜んでもらいたいということであることがわかります。■サッカー上達につながる活用術ポイントは「どうしたら?」ではなく「なぜ?」サッカーノートを書く理由について、多くのお子さんや親御さんは「サッカー上達のため」と思いがちです。どうしたら上手くなるのか、どうしたらサッカー選手になれるのかといった目標や方法論を書き記すことももちろん大切ですが、子どものサッカーノートを通して親御さんに重視してもらいたいのは、「どうしたら」より「なぜやるのか」のほうです。サッカーをする動機が「褒めてもらえるから」「勝ったらご褒美がもらえるから」などといった外発的なものだけだと、それはサッカーではない他のスポーツでも代替できることになってしまいます。それに対して、なぜサッカーが上手になりたいのかという内発的な動機がわかっていると、好きの理由が明確になり、よりサッカーに夢中な気持ちに気づくことができます。サッカーは魅力的なスポーツなので、子どもたちの心の中にもこの源泉のような思いが眠っていることが多いものです。とはいえ、その気持ちを言語化するのは子どもには難しいことです。親御さんはサッカーノートを使って子どもの答えを深堀りしながらサポートしてあげてください。言葉にすることで、子どもはその気持ちをしっかりと認識し、サッカーに取り組む姿勢が一段アップすることうけあいです。そうなると、サッカーノートは単なる「記録帳」ではなくなります。日々の練習の質も上がり、当初の目的であった「サッカー上達」にもつながります。■「サッカーノート時間」は1日10分でOK!サッカーの上達とともに、親子のコミュニケーションという側面でもメリットがあるサカイクサッカーノート。短時間で質の高い振り返りや記述ができるように"しつもん"という形式をとっているので、書く時間は1日10分でOKです。子どもが自主的に書くことができない場合は、10分間だけ隣で座って見守ってあげられるとベターです。最初は1行だけでも合格。その1行を書けたことをたっぷり褒めて、それにまつわる質問をして、親子のコミュニケーション時間を楽しみましょう。思春期になると、とくに男の子は親との会話を嫌がるようになりがちです。質問をしても何も答えてくれないなんていう時期もあるかもしれません。そうなる前のジュニア年代こそ、サカイクサッカーノートが力を発揮してくれるはず。まずは1冊、子どものことをわかるためのツールとして、そして子どもがサッカーに夢中な気持ちに気づくためのきっかけづくりとして取り入れてみてはいかがでしょうか。藤代さん監修!1日10分で書けるサッカーノート>>藤代圭一(ふじしろ・けいいち)一般社団法人スポーツリレーションシップ協会代表理事。教えるのではなく問いかけることでやる気を引き出し、考える力を育む『しつもんメンタルトレーニング』を考案。全国優勝チームや日本代表選手など様々なジャンルのメンタルコーチをつとめる。2016年より全国各地に協会認定インストラクターを養成。その数は350名を超える。選手に「やらせる」のではなく「やりたくなる」動機付けを得意とする。新刊に「教えない指導」(東洋館出版)がある。藤代圭一さん最新著書「教えない指導」>>
2022年02月18日サカイクとしつもんメンタルトレーニングが開発した『サカイクサッカーノート』。使用した子どもたちや保護者、コーチから「書きやすい」「子どもの考えを知ることができて良い」などの感想をいただいています。今回はシンキングサッカースクールに通う小学4、5年生のお子さんと保護者の方に、サカイクサッカーノートの活用についてうかがいました。(取材・文:鈴木智之)藤代さん監修!1日10分で書けるサッカーノート>>シンキングサッカースクールの生徒が書いているノートの誌面を見せてもらいました【関連記事】サカイクサッカーノートで育まれる、"不確実な時代"に必要なスキルとは?■サッカーノートは「正解」を探すものではないと認識して千葉県佐倉市ユーカリが丘で活動中の「シンキングサッカースクールユーカリが丘校」には、幼稚園生から小学6年生までのお子さんが通っています。どのカテゴリーも『サカイクサッカーノート』を使い、子どもたちの成長やサッカーの上達に役立てています。メインコーチを務める菊池健太コーチは「サッカーノートは小学1年生から書いています。小さい子の場合は、内容は気にせずまずはやってみようというスタンスです」と話します。「僕たちコーチの方から、『こういうふうに書きなさい』と言ってやらせるのではなく、気づいたことやそのときの思いを素直に書いてほしいです。上手に書けなくてもOK。学校の授業ではないので、正解探しにならないように気をつけています」(菊池コーチ)■「大人に見せるため」に書くノートにしてはいけないノートにはコーチや保護者がコメントを書く欄があります。そこについては「できた、できない、良い、悪いと、大人が評価をしてしまうと、大人に見せるために書くノートになってしまいます。それでは意味がありません」と話し、次のように続けます。「ノートを書くことは強制ではないですし、学校のテストでもありません。あくまで子どもたちが、サッカーについて考えたり、イメージをふくらませるための手助けになるツールだと思っています」■指導内容がしっかり伝わっているかを確認でき、スタッフ間で共有できるサッカーノートを書くことは、お子さんだけでなく、コーチや保護者など、大人にもたくさんのメリットがあるようです。「子どもたちがノートに書いた内容を見ることで、僕たちコーチがトレーニングで伝えたことが、ちゃんと届いているかを確認することができます。もしうまく伝わっていなければ『言い方を変えてみよう』『こっちの言葉を使ってみよう』など、スタッフ間で話し合いができるので、そこはメリットだと思います」子どもたちのノートを見せてもらうと「おにぎり」などのキーワードが書かれていました。これは三角形を作るポジショニングのことで、そう書いてある子には、イメージがしっかりと伝わっていることがわかります。「学年が上がるにつれて、自分でシュートを決めたり、ドリブルで相手を抜くのが楽しいところから、チームで課題を解決したり、チームとしてどううまくプレーするかに目が向き始めます。その中で、自分はどんなプレーをすればもっと活躍できるかを考えるために、ノートがあると、自分の取り組みやアイデアを振り返り、あのときはこうやっていたからうまくいったんだな。次はここを意識してみようなどのイメージが湧いてきます。その手助けをノートはしてくれると思います」さらに菊池コーチは「ノートをしっかり書く子は、考えてプレーしている印象を受けます」と話します。「プレーでミスをしたとしても『こういうことを考えてプレーしていたんだな』とノートを通じて意図がわかっていれば、僕としても指摘する必要はありません。むしろ『ナイスチャレンジ!』と声をかけます」■ノートが親子の会話の糸口にも!親子の関係性をよくするのにも使えるノートを書くことに対して、保護者の視点からもメリットを感じているようです。「私にも子どもがいますが、『今日のサッカー、どうだった?』と聞いても『勝った』『楽しかった』など、短いコミュニケーションになりがちです。そこでノートを見ると、『2点取ったんだ』とか『こういうことがあったんだ』とわかるので、会話の糸口になります。それもメリットだと思います」菊池コーチは「サッカーに行くときに、『ボールや水筒と一緒に、ノートも持っていこう』と、習慣になるといいと思います」と笑顔を見せます。サカイクサッカーノートには、「はじめる前(練習前)に書こう」というページが左に、「終わったら書こう」というページが右側にあり、1つの見開きでセットになっています。練習前に書いた目標やポイントを確認したり「意識していたことはできたかな」と振り返ることができます。菊池コーチは、低学年の子には『見ましたよ』とコメントをして、高学年になるとより具体的に『どうすればいいか』をアドバイスしたり、子どもたちに考えさせるような投げかけをしていくそうです。それもノートの活用法といえるでしょう。次回の記事では、サカイクサッカーノートを使っているお子さん、保護者の方の声をお届けします。藤代さん監修!1日10分で書けるサッカーノート>>
2021年12月02日「サッカーノート」は、工夫をして活用すればサッカーの上達に役立つことは言うまでもありません。それに加えて嬉しい副次的効果も。それは、子どもたちの成長や大人になってから必要なスキルも育まれることです。今回は、サカイクサッカーノートの監修者である「しつもんメンタルトレーニング」の藤代圭一さんに、サカイクサッカーノートを書くことで、どうして「社会で生きる力」が身につくのか詳しくお話を伺いました。(取材・文:小林博子)藤代さん監修!1日10分で書けるサッカーノート>>サカイクサッカーノートは、質問に答える形式だから初めての子も書きやすい【関連記事】「なんでも書いて」ではかえって書けない。しつもんに答えるサッカーノートが書き続けられる理由■「失敗から起き上がる力」を育む仕掛けが随所にサッカーで主に使うのは脳から最も遠くにある足。手を使う競技より不確実で「失敗ありき」なので、一流選手でもシュートやパスをミスします。そんなサッカーだからこそ、丁寧に失敗を振り返り改善策やアイデアを考えることで「失敗から起き上がる力」(=レジリエンス※回復力、弾性・しなやかさを表す言葉で、近年は困難や脅威に直面したときにうまく適応する能力、社会で必要とされるスキルとされています)を磨きやすいスポーツとも言えます。言い換えると失敗を糧に次に役立てる力をつけるチャンスがたくさんある。サカイクサッカーノートには、その力を育むための仕掛けが随所にちりばめられています。「失敗から起き上がる力」は、日常生活や大人になって社会に出てからも必要な能力です。失敗は、しっかり振り返ることで単なる失敗に終わらせない、成長の糧にすることができます。例えば友達とけんかをしたとき、普段だったらただ後悔するだけでいつの間にか仲直りしてしまうところ、「なぜ僕は怒ったのだろう」「どんな言葉が友達を傷つけてしまったのだろう」と振り返り、どうすれば避けられたのかを考えれば、同じようなけんかをする可能性はぐっと低くなり、子どもの心も成長しますよね。■失敗を振り返ることで、次に同じ状況になった時の成功率を上げるそんな観点で、サッカーでの失敗もサカイクサッカーノートを使って振り返ることで、次の試合で同じような状況になったときの成功率を上げることにつながります。とはいえ、真っ白なノートを渡してそれを一人で考えるのは、小学生には難しいです。さきほどのケンカの例でも、「なぜ怒ってしまったのか?」「どんな言葉を言ってしまったのか?」「どうずればよかったと思うか」などの"しつもん"項目がノートにあれば、子どもがそれに答えながら振り返ることができます。子どもたちが自ら考えるポイントが"しつもん"として予め書いてあり、それに答えるように書くことで、その日の練習や試合の内容を丁寧に振り返る仕組みになっています。■課題を見つけ、自ら決める力をつける失敗から起き上がる力を細分化すると、「課題を見つける力」「自分で決める」の2つに分かれます。毎日の練習のあとに、なにも振り返らずに次の練習に挑むのではなく、その日の練習内容を丁寧に振り返り、どうすればもっとうまくいくのか/あのときどうすればよかったのかなどといった「課題」を自分で見つけ、「次はこうしよう」と自らの考えで決めること。それが日々の練習の質を高めるのは言わずもがなですよね。その中でも特に「自分で決める」が大切です。例えば、試合後にコーチから「あのときはパスするべきだった」と指導されることもあるかもしれません。そのときに「コーチにパスと言われたから次に同じような状況になったらパスしよう」と思うだけだと、次に同じ状況になってパスをして失敗につながった場合に「コーチの言うとおりにしたのにダメだった」と人のせいにしてしまいます。それがさらなる悪循環となり「コーチに叱られないようにしよう」という意識で試合に臨むことが増えていくと、自己否定感だけがどんどん高まってしまい、サッカーそのものを楽しめなくなってしまいかねません。サカイクサッカーノートでは、どうすればいいのかを自らの言葉で紡ぎだし、どうするかを自分で決めるところまで導きます。「コーチに叱られないように」ではなく「自分がこうしたほうがいいと思ったからこうする」と決めることで、サッカーを主体的に楽しめ、成功につなげるための再現性を高め、上達への意欲にもつながるといいことづくめになります。■決断力を養うのにも「練習」が必要、サカイクサッカーノートを使って「自分で決める」経験を増やすサッカーは本来、ピッチ上で決断力も求められるスポーツですが、その決断力を養うのも実は練習が必要なのです。サカイクサッカーノートでは、決断に至るまでの思考の枠組みを"しつもん"という形で体型化し、試行錯誤しながら「自分で決める」までを言葉にする練習ができるようになっています。その繰り返しによって、自信をもって自らの意思で決めることが習慣化されていきます。ちなみに、所属するチームによっては、コーチから「さっきのプレーはここがダメだった」「君の課題はシュート力だ」など、課題や目標を提示されることもありますが、その場合は「コーチはなぜ指摘してくれたのだろう?僕の課題はどんなところかな?その課題を達成するためにはどうしたらいいかな」とアドバイスや指示を自分ごとにして考える時間もあるといいでしょう。■身に付くのは不確実な時代を生き抜くスキル特に今の子どもたちが大人になったころは、今よりさらに不確実な時代になるはず。例えば大学受験でも、決められた選択肢がある中でマークシートを埋めるのではなく、答えを自らの言葉で記述する力が求められるようになりました。その力は、思考を言葉にできて初めて自ら自覚し、周りに伝えられる状態になります。ただしそれは、ある程度の訓練が必要なスキルです。最初からできる子はいません。そして、訓練すれば誰もが習得できるスキルとも言えます。それを、サッカーという大好きなことで訓練できるのがサカイクサッカーノートです。ノートの冒頭には「質問に答えるだけで、サッカーがうまくなる魔法のノート」と書いてあります。子どもたちはサッカーがうまくなりたいという純粋な思いで一生懸命書いてくれるはず。それが知らず知らずのうちに、サッカーの上達だけではない心の成長につながります。藤代さん監修!1日10分で書けるサッカーノート>>藤代圭一(ふじしろ・けいいち)一般社団法人スポーツリレーションシップ協会代表理事。教えるのではなく問いかけることでやる気を引き出し、考える力を育む『しつもんメンタルトレーニング』を考案。全国優勝チームや日本代表選手など様々なジャンルのメンタルコーチをつとめる。2016年より全国各地に協会認定インストラクターを養成。その数は350名を超える。選手に「やらせる」のではなく「やりたくなる」動機付けを得意とする。新刊に「教えない指導」(東洋館出版)がある。藤代圭一さん最新著書「教えない指導」>>
2021年11月29日「うちの子サッカーノートが書けなくて」「サッカーノートが続かない」そんな悩みを持っているお父さん、お母さん必見!このたびサカイクが、「サカイクサッカーノート」を使った書き方セミナーを開催します。サッカーが上手くなるためにもサッカーノートを書けるようになってほしいという親の願い。ですが、最初は中々書けなかったり、3日坊主で終わってしまったりして習慣化が難しいと感じている方も多いですよね。シンキングサッカースクールでも導入し、子どもたち自身も「目標を立てることができるようになった」「書くようになって上手くなった」と実感しているサカイクサッカーノート。今回のセミナーでは、1日10分で書けて誰でも成長を感じられる魔法のノートを使って、子どもがサッカーノートを書けるようになるにはどんな風にすればいいのかを、サカイクキャンプの菊池健太コーチが教えます。子どもにサッカーノートが書けるようになってほしい親御さん、サッカーを始めたばかりでサッカーノートの書き方が分からない子を持つ親御さんなど、サッカーノートの悩みを持つみなさんの参加をお待ちしております。※お子さんとご一緒に受講いただくことも可能です。■開催概要日時:11/27(土)19:30~20:30(要確認)形式:オンラインお申込みはこちら>>対象:サッカー少年少女の保護者(お子さんも受講いただけます)参加費:無料(オンライン会議システムを利用上の通信費用などは自己負担)配信は「Zoom」を使用いたします。※ZoomミーティングのURLは後日お送りいたします。配信前にZoomの無料サインインを推奨致します。※注意事項・視聴するネットワーク環境によって、映像がスムーズに閲覧できないことがございます。・インカメラが付いているPC、タブレット、携帯電話での視聴にご協力をお願いします。サカイクサッカーノート書き方セミナーへのお申し込みはこちら>>問い合わせ先info@sakaiku.jpメールの件名に「サカイクサッカーノートセミナー」と入れてください
2021年11月18日サッカーノートがいいことは知っているけれど、続かなかった...。というお子さんも多いと思います。新学期が始まるこの春から再チャレンジしてみませんか?ノートを渡したからと、誰でもがひとりで書けるものではありません。続けるために親ができるサポートを、サカイクサッカーノートの開発に携わったしつもんメンタルコーチの藤代圭一さんに話を聞きました。(取材・文:前田陽子)書くことが習慣化してくると自らたくさん書けるようになります。子どもの考えを知ったり、親子のコミュニケーションを深めるのにも役立ちますサカイクサッカーノートお得な12冊セットを期間限定で販売中!【3月18日19時まで】>>■自分の思考を整理するものだから自由に書いて楽しく続けるサッカーノートを自分から書きたいと思って、書くためにはノートの良さを実感できることが必要です。自分で立てた目標を振り返ると繰り返してきたことが、試合に生かせたと感じたり、本当に役になったという体験をすると、子どもたちは自分からノートを書こうという気持ちになれるのです。子どもの中には承認欲求が高く、最初のうちは、これを書くとほめてもらえる、見てもらえる、愛情をもらえるという感覚がモチベーションになる子も多いと藤代さんは教えてくれました。ですから、親御さんはノートを渡すだけでなく、声かけなどで関わってあげましょう。毎日10分間ノートを書く時間を決めて、その後5分間、親も一緒にノートを見ながら何を書いたのかを話し、その際「どうしてこう書いたの?」「どうしてそう思うの?」などと質問できると良いそうです。そして、5分たったら質問をスパッとやめるのだそう。時間を制限すれば親もストレスにならず、スケジューリングもしやすくなるからだと藤代さんは言います。習慣化するためには、サッカーノートを書く時間と場所を決めるのが良いそうです。練習に行く前に10分間、お風呂に入る前に10分間など、その時間になったらやると決め、そしてできれば親御さんも一緒にノートタイムにすると良いそうです。「私も今日の目標を考えよう」など、やりなさいではなく、一緒にやれば子どもも続けやすくなるそうなのでぜひ実践してみてください。■お友だちと一緒にやることで思考の幅がぐっと広がるノートを続けるためにはお友だちと一緒にノートを書くのもおすすめだそう。自分だけでも思考整理はある程度できますが、深く考え思考の幅を広げるためには他者の意見も欠かせないためだそうです。自分を知るためには振り返り+他者との関わりが大事なのです。他者との触れ合いの中で反射的に自分を知ることができます。「他の選手がうまくいかなかったと言っていることを聞いて、確かに自分も!と思うことがありますよね。そうすると、そういう視点で考えられるようになります」と藤代さん。そのベースとなるのが会話です。他者の意見を聞くことで多様性を知り、価値観が違う人と知り合うと、なぜこの選択をするんだろうと考えるようになりますよね。一度、自分で振り返った後は、他者の意見も取り入れやすくなるのだそうです。藤代さんからはこんなアドバイスも。「お友だちとはもちろん、チームみんなで一緒にノートを書けるといいですね。練習のプログラムに入れて練習前後にノートを書くことを習慣化できるとベストです。ノートで実現したいのは『自分で決断する』こと。サッカーはそういうスポーツです。ピッチの中で自分で決断できるように、ノートでたくさん練習をしてほしいと思っています」ノートで実現したいのは「自分で決断すること」だと開発に関わったしつもんメンタルコーチの藤代さんは言います。ピッチの中で決断することの練習になるのだそうです■自分で決断することで言動に責任が持てる大人になれる成長するにつれて、高校受験、大学受験など、子ども自身が決断しなければならないシチュエーションが増えていきます。その時に自分なりのベストな決断をするために、今から小さな決断をたくさんして決断の練習をしておくとよいそうです。自分で決断をすると、その決断について自分で責任が取れます。自分で選んだから失敗も引き受けることができますが、自分で選んでいないものは責任が負えません。練習試合、公式戦、セレクションなど、サッカーでもステージが上がれば上がるほど決断のレベルも上がって行きます。決断力はその過程で身に付けた自信があるから発揮できるもの。いきなり大舞台でいい判断はできません。子どもたちの決断は自分で選んでいるようで、大人が誘導したり、選ばせようしたりとしてしまうことが多いものです。「どうしてこっちを選ばないの!」とジャッジするのはNGです。親が決断して納得のいかない結果になった時、子どもは「お父さん/お母さんのせいだ」と他責になります。皆さんはお子さんを他責的な考えを持つ子にしたいですか?子どもの決断は子どもの責任です。失敗した時も「だから言ったじゃない」とダメ出しをするのではなく、子どもの決断を受け止め「じゃあどうすれば良かったと思う?」と声かけをしましょう、と藤代さんは言います。親は様々な選択肢を与えながらも、子どものどんな結論も受け止めるとい心構えで、子どもの決断を尊重してあげてください。子どもが自分で判断、行動をし、その責任を自分でとれるようになると、子育てがグッと楽になり、子どもとの関係もさらに強くなりますよ。これまでのサッカーノートでは続けることが難しかった子たちも、頭の中を整理して考えを書き出せる工夫が詰まったサカイクサッカーノートならきっと続けられるはず。そのためには前編でお伝えしたように、すべての項目に書けなくても良しとし、「10分だけやってみよう。よーい、はじめ!」などゲーム性を持たせたりして親御さんも楽しみながらサポートしてあげてください。これまではサッカーとが続かなかった子にも、サカイクサッカーノートのように自分の考えを整理して書きやすく工夫しているノートを用意して、ゲーム性を持たせたりしながら関わることで、毎日ガミガミ言い続けなくても、楽しみながら続けることで習慣になっていくはずです。サカイクサッカーノートお得な12冊セットを期間限定で販売中!【3月18日19時まで】>>藤代圭一(ふじしろ・けいいち)一般社団法人スポーツリレーションシップ協会代表理事。教えるのではなく問いかけることでやる気を引き出し、考える力を育む『しつもんメンタルトレーニング』を考案。全国優勝チームや日本代表選手など様々なジャンルのメンタルコーチをつとめる。2016年より全国各地に協会認定インストラクターを養成。その数は350名を超える。選手に「やらせる」のではなく「やりたくなる」動機付けを得意とする。新刊に「教えない指導」(東洋館出版)がある。「教えない指導」出版感謝企画 2つの特典紹介>>
2021年03月15日これからサッカーを始めようと思っている子には、シューズやウエアなどの道具の用意とともにサッカーノートも用意していただくことを勧めます。少しサッカーが上達してからでもいいのでは?低学年では早すぎない?と思っている方もいるかもしれませんが、サッカーノートは考える力をつけてくれるのでプレーの上達にもつながるのです。サッカーノートはサッカーの上達をサポートするもので、元日本代表の中村俊輔選手や本田圭佑選手なども子どものころから書いていました。サッカーノートをつけると、子どもにどんな変化があるのかを、サカイクサッカーノートの開発に携わったしつもんメンタルコーチの藤代圭一さんに話を聞いてみました。(取材・文:前田陽子)サッカーノートを書くことで思考が整理され上達につながるので、サッカーを始めた時からの習慣にしたいものサカイクサッカーノートお得な12冊セットを期間限定で販売中!【3月18日19時まで】>>■サカイクサッカーノートは質問に答えるだけで、自然とサッカーがうまくなるサッカーは自分でその場その場で考え、最善のプレイを選んでそれを実行するスポーツ。監督やコーチから「考えてプレイしろ」と言われることもたくさんあります。ですが、サッカーを始めたばかりで考える経験をしていない子どもにとって、ピッチで瞬時に考えてそれを表現するのは難しいものですよね。その練習のためにサッカーノートが役立ちます。「真新しいノートを一冊用意して、さあ書いてみよう!と思っても、何を書いていいかわからないですよね。サカイクサッカーノートには、質問という形式で書く項目が配置されているので、それに答えるだけ。サッカーを始めたばかりで初めてのノートという子どもにおすすめです」と藤代さんは言います。ノートは「どうしてサッカーをはじめましたか?」という質問から始まります。今の自分を書き出すページが用意されているのです。「サッカーを続けていくと好きで始めたのに、いろいろと評価をされることが増え、誰かから良く思われたい、うまくならなければだめだという感情が生まれ、サッカーをつまらなく感じる子が出てきます。サッカーを好きという気持ちを忘れてしまうんですね。振り返ったときにサッカーを始めた時の新鮮な気持ちを思い出してもらいたいという思いを込めて、最初にこの質問を用意しました」と藤代さんが開発の意図を教えてくれました。サッカーを続けていくと、先発に選ばれる、セレクションに受かるなど誰かに評価される場面も多くなり、サッカーが辛いと感じることも出てきます。ずっと続けるために"好き"は最強のモチベーション。その思いを忘れない工夫がされているのです。今日の「自分」を知るページ※拡大できます■振り返りと目標設定はセットで。練習の質が向上し、技術面でも上達するサッカーでは練習や試合ではたくさんの失敗と成功をします。練習や試合のたびにサッカーノートを使ってなぜ失敗したのか、どうして成功したのかを振り返ることを習慣化すると良いそうです。振り返りをしないと今日は運がなかった、たまたまうまくいっただけで終わってしまい、悪かったプレイを繰り返し、良かったプレイも再現できません。結果、うまくいくこともあれば、うまくいかないこともあるというムラのある選手になってしまうのだと藤代さんは教えてくれました。振り返りをすると、うまくいったことも含めて次に生かすことができます。また人は悪いことを指摘されると何もやりたくなくなりますが、うまくいったことを見つけられるとできなかったことにも目を向けることができるもの。「適切な振り返りをすると気持ちに余裕が生まれ、視野が広がります。サカイクサッカーノートは最初にうまくいったことを探すことを質問として用意しているので、自然とその後に改善点にも気づけるはずです」と藤代さん。練習や試合が終わったらサッカーノートを書いて、次の練習や試合の前にそのノートを見返す習慣が大事です。前回どんなチャレンジをしたのか、どこがうまくいって、何がダメだったのかを整理せずに練習や試合をしても、目的がないままになってしまいます。練習や試合の課題を決めると集中力も高まり、やる気も出て、練習の質も高まり、いいプレイが出来るというサイクルが出来ます。そのためにどんな時にどんなことを感じたのかをノートを見て確認し、課題や目標を考えましょう。サッカーノートを書くことで思考の整理ができ、サッカーにより深く取り組めるようになるのですサッカーノートを書くことで、思考の整理ができると同時に、自分のことがわかります。人は周りの人のことは知ろうとしますが、自分を知ろうとはなかなかしません。特に低学年の子どもでは、普段からご家庭でそのような習慣があればできるかもしれませんが、ほとんどの子はそういった意識はしていないでしょう。自分のことを客観的に振り返ることで頭の中が整理され、新たなチャレンジに向かうことができるようになるのです。■完璧に記入しなくても大丈夫。三日坊主でも継続できればOK練習や試合の後、毎回ノートに記入する習慣ができるのが理想です。そういう習慣になってほしいと願う親御さんも多いでしょう。サッカーノートを使うことで自分がなりたい姿と現在のギャップを感じられ、自分がなりたい姿になるためにどうすればいいか考えて、努力することができます。ですが、ノートを書くことが子どもにとってやらされている、やらなければいけない事(=義務)になると続けられません。「連続と継続は違います。親御さんは連続365日やってほしいと思っていると思いますが、1週間に3日しか書かないけれど、翌週また3日間と三日坊主を繰り返して、1年間続けられればそれでもいいと思います。子どもには日々新しい好奇心が芽生えていきます。その中でやるべき理由がよくわからないものを続けるのは無理なこと。完璧にやろうとせず、1日10分だけなどと時間を区切って、時間内に書けた分だけをやるのでも十分です」と藤代さんが続けるコツを教えてくれました。時間を区切るのは、そうすることで「ここまで書こう」と言うよりゲーム性が生まれるためだそうです。10分間で書けたところまでとして良いのだとか。1日目はたいして書けなくても、続けていくと書ける分量も増えていきます。時間を区切ると集中力もUPするそう。サカイクサッカーノートには、楽しく続けれるようにいろいろな工夫がされていますが、取り組み方にゲーム性を加えるとより継続しやすくなるということです。楽しくサッカーを続けることが何より大切ですが、「何となく」続けるのと常に自分の現在地を知り、思考しながら続けるのでは、取り組みの深さもコーチの指示の理解も変わってくるもの。いきなり真っ白いノートを渡しても、子どもたちが自ら書き出すのは難しいので、思考を引き出すガイドがたくさん仕掛けられたサカイクサッカーノートを使って、お子さんの上手くなりたいをサポートしてみませんか。サカイクサッカーノートお得な12冊セットを期間限定で販売中!【3月18日19時まで】>>藤代圭一(ふじしろ・けいいち)一般社団法人スポーツリレーションシップ協会代表理事。教えるのではなく問いかけることでやる気を引き出し、考える力を育む『しつもんメンタルトレーニング』を考案。全国優勝チームや日本代表選手など様々なジャンルのメンタルコーチをつとめる。2016年より全国各地に協会認定インストラクターを養成。その数は350名を超える。選手に「やらせる」のではなく「やりたくなる」動機付けを得意とする。新刊に「教えない指導」(東洋館出版)がある。「教えない指導」出版感謝企画 2つの特典紹介>>
2021年03月04日