「ゲーム・オブ・スローンズ 最終章」のブルーレイ&DVDリリースを記念して、渋谷ロフトで行われる日本初「ゲーム・オブ・スローンズ展」の内容が発表された。今年、最終章を迎えた人気海外TVシリーズ「ゲーム・オブ・スローンズ」は、架空の王国を舞台に、ひとつの玉座をめぐり複数の名家が繰り広げる壮絶な覇権争いを壮大なスケールで描いたスペクタクル巨編。12月4日(水)の最終章のブルーレイ&DVD発売を記念して開催される本イベントでは、関連グッズを販売するほか、ドラマ本編で登場する“ザ ホール オブ フェイセズ(THE HALL OF FACES)”の壁に顔をあてはめて写真が撮れるフォトスポットや、座れる実物大の“鉄の玉座”も登場。さらに、渋谷ロフトで「ゲーム・オブ・スローンズ」のブルーレイまたはDVDを購入すると、先着で「ゲーム・オブ・スローンズ」2Lアートカード(非売品)のプレゼントも用意されている。「ゲーム・オブ・スローンズ展」は12月13日(金)~12月25日(水)の13日間、渋谷ロフトにて開催。(text:cinemacafe.net)■関連作品:ゲーム・オブ・スローンズ[海外TVドラマ]© 2012 Home Box Office, Inc. All rights reserved. HBO® and all related programs are the property of Home Box Office, Inc.
2019年12月02日Amazonのドラマ版「ロード・オブ・ザ・リング」のキャストに、「ゲーム・オブ・スローンズ」でベンジェン・スタークを演じたジョゼフ・マウルが加わるようだ。「Deadline」が報じた。主演のウィル・ポールターが演じるベルドー、マーケラ・カヴェナーが演じるタイラの敵で悪役のオーレン役を演じるという。※以下、「ゲーム・オブ・スローンズ」のネタバレがあります。ご注意ください。ジョゼフは「ゲーム・オブ・スローンズ」でエダード・スターク(ショーン・ビーン)の弟で、ロブ・スターク(リチャード・マッデン)やジョン・スノウ(キット・ハリントン)らの叔父にあたるベンジェンを演じた。最終章でジョンを助けるために自らがホワイト・ウォーカーのおとりとなり、命を落とした人物…といえばピンと来る視聴者も多いだろう。「ゲーム・オブ・スローンズ」では涙を誘う死を遂げた正義感溢れる役柄だったが、「ロード・オブ・ザ・リング」では敵役のリーダーに。BBCドラマ「バードソング」ではBAFTA賞の助演男優賞にノミネートされた経験を持つ。なお、「ロード・オブ・ザ・リング」の製作陣には、「ゲーム・オブ・スローンズ」を手掛けたスタッフが数名参加している。(Hiromi Kaku)■関連作品:ゲーム・オブ・スローンズ[海外TVドラマ]© 2012 Home Box Office, Inc. All rights reserved. HBO® and all related programs are the property of Home Box Office, Inc.
2019年10月23日今年春、8シーズンにわたるシリーズが完結した海外ドラマ「ゲーム・オブ・スローンズ」。その初めての公式ビジュアルガイド「ゲーム・オブ・スローンズ コンプリート・シリーズ 公式ブック ~ウェスタロスとその向こうへ~」が発売されることが決定した。「ゲーム・オブ・スローンズ」とは、ジョージ・R・R・マーティンの「氷と炎の歌」シリーズを、『スター・ウォーズ』新シリーズも手掛けるというデヴィッド・ベニオフとD・B・ワイスが映像化。9月22日に発表されたばかりのドラマ界の最高峰、第71回エミー賞ではドラマ部門作品賞をはじめ、12部門で受賞。全8シーズンでは160部門のノミネーションのうち59冠に輝き、ドラマ部門の最多記録を更新、世界中で熱狂的なファンを獲得している。12月4日より発売される本書は、そんな「ゲーム・オブ・スローンズ」の人気の秘密でもある魅力的なキャラクターの紹介を中心に、ドラマ内のアイテムや系図などの設定、世界観を補完するエッセイを迫力ある場面写真とともに収録。スチールやコンセプトアートもフルカラー288ページにわたり、ドラマの重厚な世界観を伝える史上初の完全ガイドブックとなっている。「ゲーム・オブ・スローンズ コンプリート・シリーズ 公式ブック ~ウェスタロスとその向こうへ~」は12月4日(水)より早川書房より発売(本体価格:8,000円)。(text:cinemacafe.net)■関連作品:ゲーム・オブ・スローンズ[海外TVドラマ]© 2012 Home Box Office, Inc. All rights reserved. HBO® and all related programs are the property of Home Box Office, Inc.
2019年10月20日人気海外ドラマ「ゲーム・オブ・スローンズ」の日本初となる企画展「ゲーム・オブ・スローンズ展」が、渋谷ロフトにて開催されることが分かった。映画並の壮大なスケールで、鉄の王座を巡る壮絶な覇権争いとそこに渦巻く愛憎の人間ドラマを描いた本作は、2011年の放送開始以来、全世界で社会現象を巻き起こし、日本でも大人気のドラマ。今年4月には、最終章となるシーズン8が放送。第71回エミー賞では、見事作品賞を受賞した。今回の企画展は、「ゲーム・オブ・スローンズ 最終章」のリリースを記念して行われるもの。ここでは、ドラマ関連グッズや本シリーズのBlu-ray&DVDの販売ほか、ドラマ本編に登場するものと同じ実物大の“鉄の玉座”に座って写真撮影できるフォトスポットなどが登場する。「ゲーム・オブ・スローンズ展」は12月13日(金)~12月25日(水)渋谷ロフト1階 間坂ステージにて開催。(cinemacafe.net)■関連作品:ゲーム・オブ・スローンズ[海外TVドラマ]© 2012 Home Box Office, Inc. All rights reserved. HBO® and all related programs are the property of Home Box Office, Inc.
2019年10月04日ジェラルド・バトラーがシークレット・サービス最強の男を演じる『エンド・オブ・ホワイトハウス』シリーズの最新作『エンド・オブ・ステイツ』(原題:Angel has Fallen)が、11月15日(金)より日本公開決定。併せて、ポスタービジュアルと特報映像が到着した。異常気候変動を描いた『ジオストーム』、迫力満点な潜水艦を題材に日本で驚異的なヒットとなった『ハンターキラー 潜航せよ』など、ハリウッド屈指のアクションスターとして知られるジェラルド・バトラーが、『エンド・オブ・ホワイトハウス』(’13)、『エンド・オブ・キングダム』(’16)で世界を未曾有のテロ事件から救ってきたシークレット・サービス、マイク・バニングを演じる人気シリーズの最新作。8月23日(金)より全米で封切られると、公開3日間で興行収入2,138万987ドル(※約22.7億円)で全米初登場NO.1を達成、2週連続No.1の大ヒットとなっている(※Box Office Mojo 調べ、1ドル=106円計算)。最新作では名優モーガン・フリーマン演じるトランブルが、前作の副大統領から大統領となり、マイクは彼の命を守るべく任務を遂行する。到着した特報では、休暇中のトランブル大統領が無数のドローン爆弾により奇襲される瞬間や、マイクが逮捕される様子が映し出されていく。マイクが「俺をハメた人間がいる」と告白し、何者かによって陰謀に巻き込まれていく様子が確認できる。“堕ちた英雄”、“最後のミッション”というテロップの通り、これまでに直面した“ホワイトハウス陥落”、“ロンドン同時多発テロ事件”を超える、“アメリカ陥落”という危機が迫っているらしい。果たして、マイクは自らの無実を晴らし、世界破滅の危機を救うことができるのか、期待に胸膨らむ特報となっている。ストーリーかつて世界を未曾有のテロ事件から救ったシークレット・サービス、マイク・バニング(ジェラルド・バトラー)。英雄として名を馳せ、現在もトランブル大統領(モーガン・フリーマン)から絶大な信頼を得ているが、歴戦の負傷は彼の体を蝕んでいた。引退が頭をよぎるようになっていたある日、休暇中のトランブル大統領に空から大量のドローン爆弾が襲いかかる。激しい攻撃の中、意識を失い、目を覚ますとマイクは大統領暗殺を企てた容疑者として拘束され、FBIの執拗な尋問を受けていた。何者かが仕組んだ陰謀。なんとか隙を突いて逃げ出した彼は、真実を明らかにするため走り出す。傷だらけの英雄、最後の戦いが始まる――。『エンド・オブ・ステイツ』は11月15日(金)より新宿バルト9ほか全国にて公開。(text:cinemacafe.net)
2019年09月05日ゲイアートの先駆者である、フィンランドの国民的芸術家トム・オブ・フィンランドの波乱の半生を描いた映画『トム・オブ・フィンランド』の本ビジュアルと予告編が解禁となった。「クイーン」のフレディ・マーキュリー、ファションデザイナーのトム・フォード、写真家のロバート・メイプルソープをはじめ、無数の人々に勇気とインスピレーションを与えた伝説のアーティストの知らざれる生涯を描く本作。今回届いた予告編では、同性愛者に対しての軽蔑や無理解がまだまだ強かった時代、たった1本の筆やペンで勇敢に立ち向かった芸術家トウコ・ラークソネンの苦難、そして生涯のパートナーとの出会い、自らの信念を貫き栄光をつかんでいく姿を活写。上下のレザーに身を包み、ワイルドな髭をたくわえた筋骨隆々の男たちなど、身内にも隠れて自らの本能的な欲望をドローイングとして表現し続けていたトウコが、やがてトムと名乗り、アメリカの雑誌で表紙を飾ったことをきっかけに、その名がアンダーグラウンドからアートの表舞台へと一気に知れ渡っていく様子を垣間見ることができる。フィンランドを代表する監督が没後に評価された母国のヒーローを映画化監督を務めたのは、ニコラス・ホルトが主演するJ・R・R・トールキンの伝記映画『トールキン 旅のはじまり』の公開が控えるドメ・カルコスキ。2000年代半ばに長編デビューして以来、これまで監督した長編7本全てが興行と批評の両面で大成功を収め、本作を含む2本が米アカデミー賞外国語映画部門フィンランド代表作品に選ばれるなど、いま最も勢いに乗る監督。2014年にトム・オブ・フィンランドの絵は記念切手になり、国の先進性を象徴する英雄に。これまでの作品でもアウトサイダーの視点から社会を描いてきたカルコスキ監督は、綿密なリサーチをもとにトウコ・ラークソネンの知られざる内面に光をあてながら、歴史背景をも鮮やかに描き出している。『トム・オブ・フィンランド』は8月2日(金)よりヒューマントラストシネマ渋谷ほか全国にて順次公開。(text:cinemacafe.net)■関連作品:トム・オブ・フィンランド 2019年8月2日よりヒューマントラストシネマ渋谷ほか全国にて順次公開© Helsinki-filmi Oy, 2017
2019年06月20日「ゲーム・オブ・スローンズ」のプロデューサー&脚本家のブライアン・コグマンが、Amazonオリジナルドラマ「ロード・オブ・ザ・リング」のコンサルタントに起用されたことが明らかになった。すでに昨年の9月にAmazonと契約を交わしていたという。「Variety」誌などが報じた。コグマンは、同ドラマの脚本家J・D・ペインとパトリック・マッケイとともに、コンサルタントとしてドラマ「ロード・オブ・ザ・リング」を作り上げていく。「ゲーム・オブ・スローンズ」では、クリエイターのデヴィッド・ベニオフとD・B・ワイスのアシスタントからスタート。原作者のジョージ・R・R・マーティンが描いた小説版の舞台ウェスタロスに関するけた外れの知識量を買われ、計11話の脚本を担当した。最後に手掛けたのはファイナルシーズン第2話の脚本。ナオミ・ワッツが主演を務める「ゲーム・オブ・スローンズ」の前日譚シリーズの脚本も担当するかとみられたが、先月、コグマンは「自分のプロジェクトが展開することはなかった」とコメントしている。真相やいかに。そのほか、コグマンはディズニーの実写版『王様の剣』の脚本を執筆することも発表されている。(Hiromi Kaku)■関連作品:ゲーム・オブ・スローンズ[海外TVドラマ]© 2012 Home Box Office, Inc. All rights reserved. HBO® and all related programs are the property of Home Box Office, Inc.
2019年05月22日東京ディズニーシーは、新しいエンターテイメントプログラム「ソング・オブ・ミラージュ」を2019年7月23日(火)からスタート。ミッキーマウスたちとの新たな冒険がスタート東京ディズニーシー内の「ハンガーステージ」で行われる新しいエンターテイメントプログラム「ソング・オブ・ミラージュ」では、ミッキーマウスと仲間たちを主人公に、歌とダンスにあふれたオリジナルストーリーが展開される。舞台となるのは、かつて多くの冒険家たちの間で話題となった幻の都市、黄金に輝く川の都「リオ・ドラード」だ。ミッキーマウスと仲間たちは「リオ・ドラード」を目指し、誰も見たことのない時空を超えた大冒険へと飛び出す。冒険の始まりは、ロストリバーデルタにある古びた飛行機の格納庫から。パイロットに扮したグーフィーがくつろいでいると、ドナルドダックが拾ってきた不思議な杖に導かれ、冒険家のミッキーマウス、ミニーマウス、ドナルドダックがやってくる。ミッキーマウスたち、そして同じく冒険家であるゲストは、時空を超えた心躍る旅へと出発する。幻の都「リオ・ドラード」にたどり着くため必要なことは、夢が叶うことを強く信じる力。植物の楽園、きらびやかな洞窟、緑深き遺跡など心躍る世界には、さまざまなリズムとともに素敵な出会いが待っている。生きた鉱石の塊たちとダンスバトルを繰り広げるミッキーマウスや、ダンサーと蝶の様に舞うミニーマウスのキュートかつパワフルなパフォーマンスは必見。楽し気な音楽と共にダンスで会場を盛り上げる。そして、願いの力がついに最高潮に達すると、高らかなファンファーレとともに、目の前に「リオ・ドラード」の荘厳な大地が出現。臨場感あふれるプロジェクションマッピングに加えて、躍動感に満ちたライブパフォーマンスをぜひ楽しんで。新グッズも展開スタートに先駆けて、7月17日(水)からは「ソング・オブ・ミラージュ」のぬいぐるみバッジを発売。ミッキーマウス、ミニーマウス、ドナルドダック、グーフィーが披露するショー中のコスチュームを着用したデザインとなっている。【詳細】東京ディズニーシー 新しいショー「ソング・オブ・ミラージュ」開始時期:2019年7月23日(火)公演時間:約30分登場キャラクター:ミッキーマウス、ミニーマウス、ドナルドダック、グーフィー住所:千葉県浦安市舞浜1-13【問い合わせ先】東京ディズニーリゾート・インフォメーションセンターTEL 0570-00-8632(9:00~19:00)一部の PHS・IP 電話・国際電話からはTEL 045-330-5211
2018年07月20日マルーン5の、女性ラッパー カーディ・Bをゲストに迎えた新曲「ガールズ・ライク・ユー feat. カーディ・B」が、2018年5月31日(水)にリリース。モンスター・バンド マルーン5の新曲とは過去にグラミー賞を3度受賞し、名実共に世界中に多くのファンをもつバンド マルーン5。ジャンルの垣根を超えた楽曲は、数々のヒットを生み出し、音楽界に大きな衝撃を与え続けている。今回の新曲は、2017年に発表したオリジナルアルバム『レッド・ピル・ブルース』の収録曲「ガールズ・ライク・ユー」にアレンジを加えたもの。意中の女性への想いを歌った曲は、今を時めくラッパー カーディ・Bのラップを交えて、よりリズミカルで魅力的な一曲に仕上がっている。豪華ゲストがミュージックビデオにまた曲のリリースと共に同時公開されたミュージックビデオには、世界に名を馳せる女性セレブたちが出演しているのも見どころのひとつ。ジェニファー・ロペスやリタ・オラ、カミラ・カベロ、エレン・デジェネレスといった豪華な顔ぶれが、曲のリズムに合わせた軽快なダンスと共に、映像に華を添えている。【詳細】マルーン5の新曲「ガールズ・ライク・ユー feat. カーディ・B」配信日:2018年5月31日(水)
2018年06月03日田中亜希子が実践する二の腕シェイプ読者モデルの田中亜希子は、2018年5月31日(木)、「梅雨時期に総仕上げ!」というタイトルで、自身のオフィシャルブログを更新。服で隠されていた、たるんだ二の腕にショックを受け、集中ケアに打ち込んでいることを明かした。田中亜希子は、二の腕のマッサージに、Melvitaの「ロルロゼ ブリリアント ボディオイル」を使用。脂肪分解効果のあるピンクペッパーの配合が増えてパワーアップしたオイルは、良い香りで、リラックスできるとしている。Melvitaの「ロルロゼ ブリリアント ボディオイル」田中亜希子が愛用しているMelvitaの「ロルロゼ ブリリアント ボディオイル」は、気になる部分をなめらかに整えながら、肌を引き締めていく。ピンクペッパーを、従来のロゼエクストラ ブリリアント ボディオイルの2倍に増量。スパイシーシトラスの香りが、爽やかに香る。自然由来成分100%。「ロルロゼ ブリリアント ボディオイル」の販売価格は、5,400円(税込み)。適量を太ももや二の腕などの気になる部分に、マッサージしながらなじませて使う。マッサージは、下から上へ円を描くように行うのがポイントだ。(画像は田中亜希子 オフィシャルブログより)【参考】※田中亜希子 オフィシャルブログ※Melvita
2018年06月03日今年のアカデミー賞で作品賞を含む最多4部門で受賞を果たした『シェイプ・オブ・ウォーター』のギレルモ・デル・トロ監督が、Netflix初のホラーアンソロジーを製作する。「Deadline」などが伝えた。タイトルは「10 After Midnight」(原題)に決定しており、デル・トロ監督が「個人的に集めてきた、洗練されていてかつ恐ろしい物語」が描かれる。もちろん、デル・トロ監督自身が脚本を執筆し、監督するエピソードも。また、デル・トロ監督は物語のみならず、自らホラー界のトップライターやフィルムメーカーたちを集める、と意気込んでいるようだ。『シェイプ・オブ・ウォーター』のプロデューサーのJ・マイルズ・デイルを迎え、ともに製作総指揮を務めるという。Netflixとデル・トロ監督がタッグを組むのはこれが初めてではなく、アニメの「トロールハンターズ:アルカディア物語」も手掛けてきた。同アニメはエミー賞やアニー賞を受賞したNetflixの人気作品で、5月25日からはシーズン3の配信が開始になる。(Hiromi Kaku)■関連作品:【Netflixオリジナル】ブライト 2017年12月22日よりNetflixにて全世界同時オンラインストリーミング【Netflixオリジナル】マッドバウンド 哀しき友情 2017年11月17日よりNetflixにて全世界同時配信【Netflixオリジナルドラマ】オルタード・カーボン 2018年2月2日より全世界同時オンラインストリーミング2月2日(金)より全世界同時オンラインストリーミング
2018年05月15日『シェイプ・オブ・ウォーター』や『スリー・ビルボード』など、女性が主役の映画が席巻した本年度アカデミー賞。その賞レースの最中にジワジワと注目を集めてアカデミー賞3部門にノミネート、見事、アリソン・ジャネイが助演女優賞を獲得した『アイ,トーニャ 史上最大のスキャンダル』が、ついに日本公開された。本作で、フィギュアスケート界の“問題児”といわれた主人公トーニャ・ハーディングになりきったのは、DCコミックスの“ハーレイ・クイン”としてお馴染みのマーゴット・ロビー。レオナルド・ディカプリオ主演、マーティン・スコセッシ監督の『ウルフ・オブ・ウォールストリート』で注目されてから、わずか4年あまり。マーゴットはプロデューサーも務めた本作で、自身もアカデミー賞主演女優賞候補となり、また1つ“代表作”を手に入れた。アメリカ人女性として初めてトリプルアクセルを成功させ、2度のオリンピック代表となりながら、フィギュアスケート史上最大のスキャンダルの渦中にいたトーニャを演じる彼女は、フィギュア人気の高い日本でも称賛と衝撃を持って迎えられそうだ。“悪カワ”ヒロイン、ハーレイ・クインで世界的ブレイク!その印象的な眼差しや豊かな表情は、観る者をあっという間にとりこにする。その弾けるような笑顔からは明るくオープンな性格が見てとれ、あるパーティでは英国王室のヘンリー王子とシンガーのエド・シーランを間違えていた、というお茶目なエピソードもある。だが、華やかな外見からは想像もつかないほど、苦労人であり、努力家で勤勉。「トーニャ・ハーディングを演じることが決まったから、そろそろエクササイズを始めないと…」。『スーサイド・スクワッド』(2016)で初来日した際のインタビューで、マーゴットはそう明かしていた。『スーサイド・スクワッド』ではとびきりキュートでクレイジーな“悪カワ”ハーレイ・クインを演じ、彼女は世界的にブレイク。撮影6か月前から毎日トレーニングをこなし、水中に潜るシーンのために息止めの訓練などを行い、さらに元精神科医でありながら、凶悪な犯罪者であるジョーカー(ジャレッド・レト)を心底愛してしまうハーレイ・クインを演じるため、デヴィッド・エアー監督による徹底的なメンタルトレーニングもあったという。そうして、ハーレイ・クインを自身の“代名詞”に変えていったマーゴッドだが、これまでもさまざまな作品に挑んできた。1990年7月2日生まれ、オーストラリア出身の彼女は、シングルマザーの母と4人きょうだいの中で育った。子ども時代はゴールドコーストや祖父母の農場などで過ごし、サーフィンやスキー、釣りなどにも親しむアウトドア派。それでいて、大の「ハリー・ポッター」ファンとしても知られ、アメリカのTV番組では、13歳のころハリーと同じメガネをかけたくて目が悪いふりをしていた、と明かされたほど。オーストラリアでは、女優になる夢を叶えるために3つのアルバイトを掛け持ちしていた時期もあったという。やがて、TVシリーズの端役や映画出演の後、国民的長寿ドラマ「Neighbours」(原題)のゲスト出演を得ると制作陣に気に入られてレギュラーに昇格、2008年~2011年まで出演した。しかも、その契約終了の5日後には、映画のオーディションを受けるためアメリカに飛んでいたという行動力の持ち主だ。2011年、『チャーリーズ・エンジェル』のリブート版TVドラマ「新チャーリーズ・エンジェル」(米ABC)のオーディションを受けるも、逆にオファーされたのは、女性が社会進出をし始めた60年代を舞台に、仕事や恋愛だけでなく、ときには冷戦下でスパイ活動もする客室乗務員たちを主人公にした「PAN AM/パンナム」。マーゴットは、結婚式直前に“自分の人生で羽ばたきたい”と、姉ケイトと同じ「パンナム」の客室乗務員の道を選んだローラ・キャメロンをフレッシュに演じた。ドラマは惜しくも1シーズンで終了してしまったが、当時を完全再現した衣裳や美術なども注目され、“お姉さま”たちと世界を見ながら成長していくナチュラル美人は、その頃からひと際目を引く存在だった。レオナルド・ディカプリオにウィル・スミス…ハリウッドの大物と次々共演その後、『アバウト・タイム~愛おしい時間について~』を経て(日本公開は2014年)、2013年、ついに『ウルフ・オブ・ウォールストリート』でレオナルド・ディカプリオ演じる成り上がり主人公の妻・ナオミ役を好演して、注目を集める。オーディションでは「何か印象を残さないと結果に繋がらない」と考えていた彼女は、あのディカプリオ相手にガチでパンチを食わせ、Fワードで怒鳴りつけ、役を獲得したというから恐れ入る。とはいえ、ベッドシーンではテキーラを3杯引っかけてから撮影に臨んだそうで、そんな繊細さを持ち合わせている点はとても親しみが持てる。続いて、『フォーカス』(2015)ではウィル・スミスと共演。ウィルのもとに弟子入りして、のし上がっていく女性詐欺師をセクシーに演じた。また、アカデミー賞脚色賞を受賞した『マネー・ショート華麗なる大逆転』にもカメオ出演を果たしており、北欧イケメン俳優アレクサンダー・スカルスガルドがターザンを演じた『ターザン:REBORN』(2016)ではジェーン役をゲット。ターザンの助けをただ待つだけでなく、正義感が強く、自らも行動を起こしていく“新たなジェーン像”を体現してみせた。ちなみに、監督は映画『ハリー・ポッター』シリーズ、そして『ファンタスティック・ビースト』シリーズを手掛けているデビッド・イェーツだ。今後もしかしたら、「ハリポタ」ファンを公言するマーゴットが『ファンタビ』に参戦、という可能性もあったりして…!?なお、プライベートでは、『フランス組曲』(2014)の撮影中、助監督だったトム・アッカーリーと恋に落ち、2016年12月に結婚。故郷オーストラリアで式を挙げたことが伝えられた。あっという間にスターダムに上りつめながら、スキャンダルとは無縁で、一途な愛を貫き通しているところも好感度が高いポイントだ。トーニャ・ハーディングそのものになった『アイ,トーニャ』実はマーゴットは、アカデミー賞受賞作『バードマンあるいは(無知がもたらす予期せぬ奇跡)』の主人公の娘サム(エマ・ストーン)やマーベル『ファンタスティック・フォー』のスー・ストーム(ケイト・マーラ)といった大役を演じる寸前までいきながら、結果的に、運命に引き寄せられるように『スーサイド・スクワッド』のハーレイ・クイン役と出会っている。その一方、コメディ女優のティナ・フェイがアフガニスタンで戦場レポーターとして活躍した実在の女性を演じた『アメリカン・レポーター』(原題:Whiskey Tango Foxtrot/2016)では、彼女のライバルであり、理解者でもあるレポーター、ターニャ役を務めた。『ブラックパンサー』でも活躍するマーティン・フリーマンが“最低男”を演じており、全米でもヒットしたが、日本ではDVDスルー。開けっ広げな性格で野心にあふれたレポーター役はマーゴットにハマっており、「サタデー・ナイト・ライブ」などで活躍してきたティナ・フェイが自ら製作を務めていることも刺激になったはずだ。『アイ,トーニャ 史上最強のスキャンダル』は、そんなマーゴットが2014年に立ち上げた「ラッキーチャップ・エンターテイメント」が製作を担当している。ブラックユーモアたっぷりに、1994年、世界中が注目した“真実”に迫っていく本作。描かれる“ナンシー・ケリガン襲撃事件”当時、マーゴットはまだ3歳。脚本を受け取ったときには、これが実話だったとは夢にも思わなかったらしい。しかし、トーニャの壮絶で波乱万丈な半生を知り、製作・主演を快諾。1日4時間×週5回、クリスマスや自身の結婚式の前日もスケートを猛特訓。VTRを何度も見て、アメリカ北西部なまりやトーニャの特徴ある笑い方や仕草までも身につけていった。トリプルアクセルのシーンでは一部、視覚効果を使用しているものの(2018年現在でもトリプルアクセルを跳んだ女性は伊藤みどりや浅田真央を含め世界で8人しかいない)、トーニャが初めて成功させたそのときの衣装、採点を受けた後の歓喜の表情、さらには“襲撃事件”報道の最中、リレハンメルオリンピック本番での“靴ひも事件”の様子も、マーゴットは完全にコピーしている。実際のトーニャは面長でやや垂れ目、正直マーゴットと「そっくり!」といえるルックスではない。それでも、トーニャの実際の映像と見比べても違和感がなく、徹底した再現を目指したことが見てとれる。マーゴットの根底にもおそらくある、負けん気やハングリー精神がトーニャと見事に重なっていくのだ。「準備は大変だけれど、どんなに大変であっても女優をやめられないのは、やっぱり演じることが楽しいから。心から楽しいと思えるから」とも語っていたマーゴット。今後は、5月18日(金)公開『ピーターラビット』で声の出演を務めるほか、サイモン・ペッグやマシュー・ルイス(『ハリー・ポッター』のネビル)共演のリベンジ・アクション『アニー・イン・ザ・ターミナル』も今夏に日本上陸。エリザベス1世を演じるシアーシャ・ローナン主演『Mary Queen of Scots』(原題)も控え、1930年代を舞台にした『Dreamland』(原題)やハーレイ・クインらDCの女性キャラクターが登場する『Gotham City Sirens』(原題)などでも主演と製作を務めることが決まっている。自ら運命を切り開いていくマーゴットには、その都度、驚かされつつ、魅せられていくことになりそうだ。(text:Reiko Uehara)■関連作品:アイ,トーニャ 史上最大のスキャンダル 2018年5月4日よりTOHOシネマズ シャンテほか全国にて公開© 2017 AI Film Entertainment LLC. All Rights Reserved.
2018年05月08日恋愛なんて、ただの思い込みだfreestocks.org先日、ゴジラの映画館まで『シェイプ・オブ・ウォーター』を観に行った。もちろん一人で、仕事もいつもより早めに切り上げて、少し駆け足で向かい、席に着く。それから、酸味が強くてあまりおいしくないカフェラテを飲んで、ドキドキしながら見ていた。エンディングを迎える頃には泣いていて、私はひどく傷ついていた。こんなにも孤独に寄り添いながら、人間の孤独も一種の錯覚であり、誰かがそばにいてくれるだけではどうしようもないことを映像と音と演技で、表現しているように思えたから。簡単に説明すると、主人公の発話障害をもった女性が、人とはいえない半魚人のような存在に恋をする話だった。他の登場人物もアフリカ系の女性、ゲイの画家、そして博士を装うスパイのロシア人らが他者との関わり合いを持ちながら、でも決して誰かに寄り添うことも不用意に近づくこともせず、救いようのないような大きな孤独を各々持っているのだと思って、それがすごく切なくて、どうしようもなかった。結局、自分の内側に出来てしまった孤独感は、人と関わるくらいのことでは取り去ることはできないし、錯覚でも勘違いでもいいから、自分で解決策を見つけて信じるしかないのかもしれない。主人公の女性は話すことのできない彼女自身と、自分と似た存在がどこにもいない孤独な半魚人とを重ねて、彼を救えるのは私しかいないと思い込んでしまう。「話せなくて可哀想」という先入観ではなく、ありのままの自分を受け止めてくれるのは、彼しかいないとも。この映画は「恋愛映画」というジャンルに区分されているけれど、女性が一方的に勘違いをし、その勘違いが恋愛感情に昇華されていっただけで、半魚人の彼はほとんど自ら行動を起こすようなことをしていない。ただ、自分を助けてくれた人間に心を許し、そして相手が望むままにしただけだ。一見、2人は結ばれてハッピーエンドを迎えたように思えるかもしれないが、私にはそうは見えなかった。ただ、彼女の一方通行な想いによって、勝手に救われた気持ちになっていたように見えて、辛かった。「恋愛感情や人を好きになる気持ちは錯覚だ」という言葉があるけれど、この映画を観ると、本当にそうなんだと思う。恋愛なんて、ただの思い込みだ。恋に落ちてしまったという錯覚を、美しい音楽と映像でますます盛り上げてしまった。だから、あの映画は「恋愛映画」なんかじゃない。孤独は心の中にずっと潜んでいるそして、半魚人のような存在である彼を嫌い、殺そうとする悪役も登場してくる。その悪役は、軍人であり、地位も持っている。素敵な奥さんと子どもが2人いて、劇中ではとても高価な車を購入シーンだってある。皮肉だな、と思う。何もかも持っている人間が、孤独を抱えて圧倒的に何かが足りていない存在に気味の悪さを覚え、わざわざ迫害しようとするなんて。私の周りには半魚人のような存在も、私を迫害しようとする人もいないけれど、人と接するくらいでは、どうすることもできない孤独感や悲しみを、ごくたまに感じることがある。それは、恋人がいないからでも一人で過ごす時間がずっと続いているからでもなくて、少しずつ私のなかで積み重なった層のようなものを誰かの力によって取り除くことはできないんじゃないか、と最近思うようになったからだ。この種の孤独感のようなものは、人間関係や生活のなかで満たされ続けてきた人にはきっとわからない。絶対に理解の至らない部分なのだと思う。だから、奇妙にも、おかしな人間であるようにも見えてしまう。この映画は賛否両論で、意見が分かれている。私にとっては、淡々としていて静かですごく好きな映画だった。それぞれの登場人物の持つ孤独に同調し、勝手に自分を重ね合わせて見ていたからだと思う。人の持つどうしようもない孤独の正体、そしてその気持ちすらもどうしようもないことが描かれていて、エンドロールが終わり照明がつくときには、どうしようもなく駆け足で家に帰りたくなった。人の寂しさや孤独は分かり合えない。支え合うことはできても、ずっと心のどこかに潜んでいて、死ぬまで付き合っていくものなのだろう、と思う。Text/あたそ<3年たてば人は変わる。憧れていた彼女が仕事をやめてしまった>もチェック!15年一緒に過ごした、愛犬の死。溢れる悲しみによぎったのは、疎遠になっていく母親の存在でした。
2018年03月27日ギレルモ・デル・トロが31年間も連れ添った妻と昨年離婚していたことがわかった。先日、『シェイプ・オブ・ウォーター』でアカデミー賞を受賞したばかりのデル・トロ監督だが、1986年に結婚した妻ロレンザ・ニュートンと昨年2月に別居し、9月には離婚が成立していたという。ギレルモ・デル・トロ(C)BANG Media Internationalデル・トロ監督はメキシコのレフォルマ誌に「2月に別居して、9月に離婚したんだ。でも、ごく僅かな人しか知らなかったことだよ」とコメントした。4日に開催された第90回アカデミー賞で『シェイプ・オブ・ウォーター』で監督賞と作品賞に輝いたデル・トロは、式典の会場で脚本家のキム・モーガンと腕を組んで歩く姿を目撃されていたが、今回デル・トロは、新作『ナイトメア・アリー』の脚本を執筆したモーガンとはただの友人関係で、離婚とは関係ないとコメントしている。「キムと私は仕事仲間だよ。良い友人関係なんだ」「何かニュースが出た場合のためにはっきりさせておくけど、2月には別居していたんだ。キムとは夏の終わりに一緒に仕事を始めたんだよ」監督賞の受賞スピーチの際、デル・トロはキムのほか、ロレンザとの娘たちに感謝を示したが、ロレンザの名前は挙げていなかった。デル・トロ監督とロレンザは、2人がメキシコのグアタラハラのインスティテュート・デ・シエンシャスで学んでいた時に、交際を始めていた。(C)BANG Media International
2018年03月10日美女とクリーチャーのラブストーリー、映画『シェイプ・オブ・ウォーター』。本作のメガホンをとったギレルモ・デル・トロ監督にお話を聞きました。モンスターと美女が結ばれてもいい。幼いころの願いを成就させました。「とてもスイートな物語でしょう。僕の最高傑作だよ」インタビュールームにやってきたギレルモ・デル・トロ監督が満面の笑みで放った第一声だ。自信満々な最新作『シェイプ・オブ・ウォーター』は、政府の極秘研究所で清掃員として働くイライザ(サリー・ホーキンス)と“クリーチャー”(不思議な生物)とのラブストーリーだ。主人公が二人とも言葉を話せないというトリッキーな仕掛けが、ギレルモ監督らしい。「現代人は感情をないがしろにしがちだから、そこに一石を投じたかった。サリーはあらゆる感情を瞳だけで表現できる素晴らしい女優です。クリーチャーを演じたダグ・ジョーンズは20年来の友人で、過去6作でもコラボしています。特殊メイクを身につけてきちんと演技ができる数少ない役者のひとりです」発話障害の女性とクリーチャーが紡ぐ愛情が、観客の心をエモーショナルに揺さぶるのは間違いない。「種を超えて惹かれあう二人ですが、その精神的な結びつきにこそ美しさがあります。イライザが隣人に『彼(クリーチャー)はあるがままの私を見てくれる』と手話で説明する場面があります。相手をそのまま受け入れることこそが愛なのです」実はギレルモ監督、6歳の時に観た『大アマゾンの半魚人』の結末に憤り、本作でそれを正したかったとか。「幼かった僕は半魚人に感情移入し、モンスターと美女が結ばれてもいいと思った(笑)。この映画は愛についての物語で、シェイプ・オブ・ラブと言ってもいい。道教では『生命は流れである』と教え、ブルース・リーも『水のようであれ』と言ってる。水はとても強い。自由自在に形を変えながら、岩も金属も破壊しますからね。愛も同様。決まった形はないけれど、何よりも強く、障害を軽々と超えます」物語の時代設定は1962年だが、トランプ大統領によって分断された現代と重なる部分も多い。「この映画は、今のアメリカに対する僕の批判でもあります。映画を観た人が政治はもちろん、社会問題やさまざまな差別、人間感情について考えるきっかけとなってくれるといいと思います」ギレルモ・デル・トロ監督1964 年、メキシコ生まれ。『クロノス』(‘93)で長編監督デビューし、『パンズ・ラビリンス』(‘06)でアカデミー賞脚本賞候補に。永井豪や押井守の熱狂的ファン。冷戦下、極秘研究所で働く孤独なイライザは、アマゾンで捕獲された生物と心を通わせ…。出演/サリー・ホーキンス、マイケル・シャノン、R・ジェンキンスほか3月1日よりTOHOシネマズ シャンテほか全国公開。(C)2017 Twentieth Century Fox※『anan』2018年3月7日号より。写真・内山めぐみインタビュー、文・山縣みどり(by anan編集部)
2018年03月06日第90回アカデミー賞の授賞式が5日(現地時間4日)、アメリカ・ロサンゼルスのドルビー・シアターで開催され、最高賞である作品賞に『シェイプ・オブ・ウォーター』が輝いた。最多13部門でノミネートされていた同作は、監督賞、美術賞、作曲賞も獲得し、最多4冠を達成した。受賞スピーチでギレルモ・デル・トロ監督は、数週間前にスティーヴン・スピルバーグから「もし受賞したらレガシーの一部なんだ。誇りに思え」と言われたことを明かし、「本当に誇りに思います」と感無量の様子。そして、「いま状況を変えようとしている若い人たちに捧げたい」と語った。同作は、1962年、アメリカとソビエトの冷戦時代が舞台。清掃員として政府の極秘研究所に勤めるイライザ(サリー・ホーキンス)は孤独な生活を送っていた。だが、同僚のゼルダ(オクタヴィア・スペンサー)と一緒に極秘の実験を見てしまったことで、彼女の生活は一変する。人間ではない不思議な生き物との言葉を超えた愛。それを支える優しい隣人らの助けを借りてイライザと“彼”の愛はどこへ向かうのか、というストーリー。作品賞は、『シェイプ・オブ・ウォーター』のほか、『君の名前で僕を呼んで』『ウィンストン・チャーチルヒトラーから世界を救った男』『ダンケルク』『ゲット・アウト』『レディ・バード』『ファントム・スレッド』『ペンタゴン・ペーパーズ最高機密文書』『スリー・ビルボード』がノミネートされていた。WOWOWプライムでは、3月5日21時から同授賞式の字幕版を放送。3月10日20時からダイジェスト版も放送する。(C)2017 Twentieth Century Fox
2018年03月05日第90回アカデミー賞授賞式が3月5日(日本時間)、米ロサンゼルスのドルビー・シアターで開催され、作品賞に『シェイプ・オブ・ウォーター』が輝いた。最多13部門でノミネートされていた本作が、美術賞、作曲賞、監督賞と合わせて合計4冠を達成した。■映画賞レースを牽引した本作!第29回全米製作者組合(PGA)賞のダリル・F・ザナック賞をはじめ、本年度の映画賞を席巻した究極のファンタジー・ロマンス『シェイプ・オブ・ウォーター』。今回は作品賞、監督賞(ギレルモ・デル・トロ)、主演女優賞(サリー・ホーキンス)、助演男優賞(リチャード・ジェンキンス)、助演女優賞(オクタヴィア・スペンサー)、脚本賞(ギレルモ・デル・トロ)、作曲賞、編集賞、衣裳デザイン賞、美術賞、撮影賞、音響編集賞、録音賞の最多13部門でノミネート。結果、美術賞、作曲賞、監督賞と作品賞の4部門を受賞。オスカー前哨戦では『スリー・ビルボード』と接戦を繰り広げていた。■『シェイプ・オブ・ウォーター』とは?政府の極秘研修所で働くイライザは、ある日密かに運び込まれた不思議な生きものを目撃する。一目でその“彼”に心を奪われたイライザは、こっそりと会いに行くように。幼少期のトラウマから声を失った彼女は、言葉を発することを必要としないコミュニケーションで“彼”と心を通わせていく。だが、ある日、“彼”が国家の威信をかけた実験の犠牲となることを知ったイライザは、ある決断をするのだが…。『シェイプ・オブ・ウォーター』は全国にて公開中。■受賞者コメントデル・トロ監督は封筒をきちんと確認するユーモアをみせつつ、自身のメキシコでの子ども時代をふり返り、「こんなことが起きるなんておもってなかった」と感激いっぱいの様子。そして、「数日前スピルバーグがこう言いました。『受賞したらレガシーの一部なんだ。光栄に思っていいよ』と。僕はこれを、いま状況を変えようとしている若い世代に捧げたい。私がメキシコに住んでいたとき、こんなことが起きるとは思わなかった。みんなにつたえたいんだ、夢は実現することができると。どうか切り開いてやってきてください」。(text:cinemacafe.net)■関連作品:シェイプ・オブ・ウォーター 2018年3月1日より全国にて公開ⓒ 2017 Twentieth Century Fox
2018年03月05日第90回アカデミー賞授賞式が3月5日(日本時間)、米ロサンゼルスのドルビー・シアターで開催され、監督賞に『シェイプ・オブ・ウォーター』のギレルモ・デル・トロ監督が輝いた。デル・トロ監督は、同賞に初ノミネートで初受賞を果たした。■今年、最多となる13部門にノミネート!最多13部門にノミネートされた本作は、監督賞をはじめ、美術賞、作曲賞(アレクサンドル・デスプラ)に輝いている。■『シェイプ・オブ・ウォーター』とは?米ソが冷戦を繰り広げていた1962年、政府の極秘研究機関で清掃員として働く女性イライザと、そこで出会った“不思議な生き物”が言葉を超えた運命の愛を織りなすファンタジックなラブストーリー。映画は昨年のヴェネチア国際映画祭にて満場一致で金獅子賞に輝き、デル・トロ監督もゴールデングローブ賞、ロサンゼルス映画批評家協会賞、英国アカデミー賞などで監督賞を受賞している。過去に代表作『パンズ・ラビリンス』でオリジナル脚本賞にノミネートされたことがある。『シェイプ・オブ・ウォーター』は全国にて公開中。■受賞者コメント今回初受賞となったデル・トロ。「私はメキシコからの移民です。多くの皆さんと同じように。過去25年会自分の国に住んでいました」と話しはじめ、「この業界も、もっと国境を超えて仕事を進めていくべきだと思うんです」とアツいコメント。また、ミュージカルもスリラーも入った本作をやろとついてきくれた人たちへの大きな感謝を寄せ、「父が母が、兄弟が皆さんに感謝を言っています。僕からも本当にありがとうございます」と歓喜の様子で話した。(text:cinemacafe.net)■関連作品:シェイプ・オブ・ウォーター 2018年3月1日より全国にて公開ⓒ 2017 Twentieth Century Fox
2018年03月05日◼︎切なくも愛おしい、新たなるファンタジー・ロマンスの傑作本日ご紹介するのは、ベネチア国際映画祭で最高賞にあたる「金獅子賞」を受賞し、来たるアカデミー賞でも作品賞・監督賞・主演女優賞をはじめ、多数の賞にノミネートされている『シェイプ・オブ・ウォーター』です。内戦後のスペインに生きる少女を描いたダーク・ファンタジー『パンズ・ラビリンス』や、菊地凛子・芦田愛菜も出演したSF怪獣映画『パシフィック・リム』などで知られるギレルモ・デル・トロ監督が、清掃員として働く口のきけない中年女性と、半魚人のような姿をした不思議な生きものとのロマンスを描きます。種族を超えたラブストーリーはこれまでも、『シザーハンズ』やディズニー映画『リトル・マーメイド』『美女と野獣』などで描かれてきました。しかし、本作はこれまでの作品とはひと味違います。その理由は、恋に落ちるふたりがどちらも見た目麗しい美女や美男ではなく、社会からはみ出した者たちであること。60年代という時代設定ながらも、どこか新しさを感じる、おとぎ話の傑作の誕生です。◼︎『シェイプ・オブ・ウォーター』のストーリー1962年、アメリカとソ連の冷戦時代。1階が映画館という変わったアパートでひとり暮らしをしているイライザ(サリー・ホーキンス)は、幼い頃のトラウマから口がきけないが、そのことに特に不便も感じず、職場と家を往復するだけの日常を過ごしていた。アメリカ政府の機密機関「航空宇宙研究センター」で清掃員として働いているイライザ。彼女にとって、手話で会話することのできる同僚のゼルダ(オクタヴィア・スペンサー)と、アパートの隣の部屋に住む売れない画家のジャイルズ(リチャード・ジェンキンス)だけが、数少ない友人だった。そんなある日、新しくセンターに異動してきたホフステトラー博士(マイケル・スタールバーグ)率いる研究チームが、アマゾンの奥地で現地の人々から神として崇められていた生きものを運び込む。半魚人のような姿をしたその不思議な生きものは、威圧的なエリート軍人ストリックランド(マイケル・シャノン)によって監視されていた。その不思議な生きものに虐待を行い、逆襲され傷を負ったストリックランドから、血に染まった部屋の清掃を頼まれたイライザ。彼女は、掃除の合間にその生きものの姿を盗み見て、”彼”(ダグ・ジョーンズ)の奇妙だが神々しくもある姿に一目で心を奪わるのだった。次の日から密かにその不思議な生きものの元へと通い始めたイライザは、自分の大好物のゆで卵を差し出し、”彼”と心を通わせるようになる。だが、ストリックランドが”彼”を生体解剖する計画を進めていることを知り……。◼︎見どころは、仄暗い青と緑につつまれた映像美本作の冒頭から、観客はその映像の美しさに目を奪われ、すぐに『シェイプ・オブ・ウォーター』の世界に没頭してしまうことでしょう。本作の色合いは、全体的に彩度が低く、主人公イライザのアパートの部屋から、清掃員たちのユニフォームまで、青や緑、琥珀色など水を連想させるような色であふれています。全編を覆う仄暗い青や緑の色合いの中で、「血と愛の色としてのみ使っている」とデル・トロ監督が語る、差し色としての”赤”がとても効いています。また、物語を水のように変動させるために「すべてが動いている」という流動性ある映像や、水中に似せた水のしたたりを見せることができる「擬似水中撮影技術」によって、俳優たちが目を開けたまま水中のシーンを演じることができたというシーンにも注目です。アカデミー主演女優賞にノミネートされたイザベラ役のサリー・ホーキンスの演技はもちろんのこと、主人公イザベラの同僚で、何かとイザベラの世話を焼くゼルダ役で同助演女優賞にノミネートされたオクタヴィア・スペンサー(『ドリーム』『gifted/ギフテッド』)の熱演も必見です。3月4日(現地時間)に開催されるアカデミー賞の授賞式の前に、ぜひ本作をスクリーンで確認してみませんか?◼︎『シェイプ・オブ・ウォーター』公開情報『シェイプ・オブ・ウォーター』3月1日(木)全国ロードショー監督:ギレルモ・デル・トロ『パンズ・ラビリンス』『パシフィック・リム』出演:サリー・ホーキンス、マイケル・シャノン、リチャード・ジェンキンス、ダグ・ジョーンズ、マイケル・スツールバーグ、オクタヴィア・スペンサー配給:20世紀フォックス映画上映時間:124分公式サイト: 2017 Twentieth Century Fox Film Corporation
2018年02月28日第90回アカデミー賞で最多13部門にノミネートされている『シェイプ・オブ・ウォーター』のギレルモ・デル・トロ監督が来日。取材に応じ「どんな形にも変化する水は、愛の多様性を示している」と世界中を席巻する異色のラブストーリーについて語った。■映画が描くさまざまな愛の形(=シェイプ)米ソが冷戦を繰り広げていた1962年、政府の極秘研究機関で清掃員として働く女性イライザ(サリー・ホーキンス)と、そこで出会った“不思議な生き物”(ダグ・ジョーンズ)が、運命的な出会いを果たす…。アカデミー賞では作品賞、監督賞、主演女優賞など最多13部門にノミネート。特に、芸術的な功績を評価すべきタイミングにあるデル・トロ監督は、今年の監督賞に最も近い存在だ。「自分なりの映画愛を詰め込み、詩的なパワーと美意識を表現できた作品で、評価されたことを光栄に思うよ」と大きな体全身で喜びを表す。「物語の主軸は口がきけない女性と、アマゾンの奥地で神と崇められている“不思議な生き物”の種族を超えたラブストーリーだ。加えて、友情や奉仕の気持ち、未来や科学に対するあこがれといった愛の多様性を描いている。モチーフに水を選んだのは、どんな形にも変化するから。映画を見れば、水を飲む、涙を流す、雨が降る、卵をゆでる…そんな水の描写に気づくはず。それらを通して、愛がもつ可能性を追求したかったんだ」■ファンタジーだからこそ「現実的なメッセージが伝わる」種族の違いを乗り越えるラブストーリーといえば、アンデルセンの「人魚姫」に始まり、『シザーハンズ』や『美女と野獣』など古今東西、数多く存在するが、どれも幻想的な寓話として、愛の本質を問いかける名作ばかりだ。ダークファンタジーの傑作『パンズ・ラビリンス』でも知られるデル・トロ監督は、「ファンタジーだからこそ、現実的なメッセージを投げかけることができる。愛や平和といった人類規模の大きな概念、思想を伝えるには、最も効果的な手法なんだ」とその“効用”を力説する。その上で1962年が舞台になった点にも、重要な意味がある。「明るい未来が提唱される一方、人種差別や不平等、核戦争の恐怖が根深い社会だった…。そう、2018年の現在も、状況はまったく変わっていない。このシナリオを書き始めたのは2011年頃で、当時はトランプが大統領になるなんて、想像もできなかったけど(笑)、メキシコ出身のマイノリティとして、圧力を感じていたんだ」。レトロフューチャーな美術や衣装も見どころだが、他者を恐れ、排除しようとする今日の切実な“リアリティ”こそが、奇妙で純粋なラブストーリーをより輝かせているのだ。■“不思議な生き物”最大のこだわりは、お尻?過去にも多種多様なモンスター、クリーチャーが躍動していたデル・トロ作品。ただ、本作に登場する“不思議な生き物”は、女性が一目ぼれする恋愛対象としての“説得力”が必要だった。「リアルであると同時に美しい…。女性の情熱を駆り立てる存在でなければいけなかった。だから、デザインの際には女性の意見をたくさん聞いたんだ。アレハンドロ(・ゴンザレス・イニャリトゥ監督)の奥さんに、初期のデザイン画を見せたら『この唇なら、私は絶対キスしない』ってダメ出しされたよ(笑)」キャラクターの印象を左右する瞳については「キュートにすべきか、知的に見せるべきか」と議論を重ねた。全身のシルエットは、細マッチョなスイマー体型に。「一番こだわったのは…、やっぱりお尻じゃないかな」。また「後に気づいたんだけど、顔のパーツは、ウルトラマンに影響を受けているかもしれないね。穏やかで神々しいバランスなんだ」と秘話を明かしてくれた。(photo / text:Ryo Uchida)■関連作品:シェイプ・オブ・ウォーター 2018年3月1日より全国にて公開ⓒ 2017 Twentieth Century Fox
2018年02月27日■10ドル寄付で「ゲーム・オブ・スローンズ」のブロンとセットを回れるチャンス!大人気ドラマ「ゲーム・オブ・スローンズ」(「GoT」)の撮影地をブロン役を演じているジェローム・フリンと訪れるチャンスだ。鯨とイルカの保護団体「Whale and Dolphin Conservation」が寄付キャンペーンを展開中で、10ドル以上寄付した1組2名に「GoT」のアイスランドのロケ地をめぐる権利をプレゼントする。「GoT」の“壁の向こう”のシーンはほぼすべてアイスランドで撮影されており、ジェロームが専属のツアーガイドとなってロケ地を案内してくれるという。さらに、ジェロームとボートで世界有数の鯨スポットに行き、ホエール・ウォッチングもできるとのこと。往復の航空券と宿泊費用も負担してくれるという至れり尽くせりな内容のプレゼントとなっている。寄付の締め切りまではあと56日。ジェロームは「アイスランドに行くってのは俺の夢だったんだよ。ひそかに『ブロンが壁を越えて北に行けばいいのにな』って思ってたんだ。そんなことは実際には起こってないけどね。だからこの旅は俺にとってもすごく楽しみ。特に、とんでもなく素晴らしい自然環境の中で鯨を見られることに期待してるんだ」と語っている。(Hiromi Kaku)■関連作品:ゲーム・オブ・スローンズ[海外TVドラマ]© 2012 Home Box Office, Inc. All rights reserved. HBO® and all related programs are the property of Home Box Office, Inc.
2018年02月26日第90回アカデミー賞で最多13部門にノミネートされるなど、大きな注目を集めるギレルモ・デル・トロ監督の『シェイプ・オブ・ウォーター』。このたび、デル・トロ監督や主人公イライザを演じたサリー・ホーキンスらが本作について語るインタビューと、未公開シーンも含む本編による特別映像がシネマカフェに到着した。本作は、本年度ベネチア国際映画祭で満場一致の金獅子賞ほか、第75回ゴールデン・グローブ賞監督賞、第70回全米監督協会賞などを受賞したギレルモ・デル・トロ監督の最新作。声を発することのできない女性イライザと、不思議な生きもの“彼”との切なくも愛おしい究極のファンタジー・ロマンスを、監督独特の映像美で描き出す。まず、「“美女と野獣”を描くならこだわりがあった。野獣は変身させない」と語るのは、自ら脚本も手がけたデル・トロ監督。また、「水と愛は似ている。愛と水は宇宙で最も柔軟で力強いんだ」と本作のタイトル“水の形”に掛けた意味を説明する。また、声を発することはできないイライザの孤独と“彼”への思いを全身全霊で演じきり、アカデミー賞ほか数多くの主演女優賞にノミネートされたサリー・ホーキンスは、「不思議な生物に恋する女性の物語なの。人が怪物だと言っても彼女には関係ない。愛が壁を打ち破ったの。愛の力は偉大なの。誰にも止められない」と熱弁する。イライザが心を許せる数少ない人物、同僚ゼルダ役のオクタヴィア・スペンサーも「イライザは心の声に従った。彼女は声が出なくても強い信念を持ってる」と、その強さを説明、同じく隣人ジャイルズ役を演じたリチャード・ジェンキンスは「良くも悪くも“彼”が皆を変えた」と神秘的で不思議な“彼”についても言及する。現在のような「乱世に語りたいおとぎ話だ」とデル・トロ監督が言葉を強める本作。そんなイライザと“彼”の究極の愛を、まずはここから確かめてみて。『シェイプ・オブ・ウォーター』は3月1日(木)より全国にて公開。(text:cinemacafe.net)
2018年02月12日第70回全米監督協会(DGA)賞が3日(現地時間)にロサンゼルスで発表され、『シェイプ・オブ・ウォーター』のギレルモ・デル・トロ監督が長編映画監督賞を受賞した。デル・トロ監督は初ノミネートにして受賞という栄冠。今回の候補者はクリストファー・ノーラン監督(『ダンケルク』)を除いて、グレタ・ガーウィグ監督(『レディ・バード』)、マーティン・マクドナー(『スリー・ビルボード』)、ジョーダン・ピール監督(『ゲット・アウト』)の3人もこれが初めてのノミネートだった。『ゲット・アウト』がデビュー作だったジョーダン・ピール監督が新人監督賞を受賞した。グレタ・ガーウィグも『レディ・バード』が単独での監督デビュー作だが、2008年に『Nights and Weekends』(原題)で共同監督を務めたため、新人監督賞候補には入っていない。ドキュメンタリー部門は『City of Ghosts』(原題)のマシュー・ハイネマン監督(『カルテル・ランド』)が受賞した。TV部門では、ジャン=マルク・ヴァレ監督が「ビッグ・リトル・ライズ~セレブママたちの憂うつ~」でTV映画/ミニシリーズ部門監督賞を受賞。ドラマ・シリーズ部門は「ハンドメイズ・テイル/侍女の物語」のエピソード「Offred」のリード・モラーノ、「コメディ・シリーズ部門は「Veep/ヴィープ」のエピソード「Chicklet」のベス・マッカーシー=ミラーが受賞した。DGA賞とアカデミー賞監督賞の受賞結果はこれまでほぼ一致していて、違う結果になったのは過去に7回だけ。最近では2012年にベン・アフレックが『アルゴ』でDGA賞を受賞したが、アカデミー賞にはノミネートされず、その年のオスカーはアン・リー(『ライフ・オブ・パイ/トラと漂流した227日』)が受賞した。今年のアカデミー賞候補にも強敵がそろっているが、果たして結果はどうなるか。第90回アカデミー賞は3月4日(現地時間)に発表される。(text:Yuki Tominaga)
2018年02月04日日本時間3月5日に発表される第90回アカデミー賞にて、作品賞をはじめ最多13部門にノミネートされている『シェイプ・オブ・ウォーター』。本作で主演を務め、2度目のアカデミー賞ノミネートを果たしたのが英国女優のサリー・ホーキンス。今年は、彼女の出演映画が3作も連続公開される。1976年生まれ、イギリス・ロンドン出身のサリー・ホーキンスは、98年にヴィヴィアン・リーやケネス・ブラナーら錚々たる俳優たちを輩出した王立演劇学校(RADA)を卒業後、舞台女優として活躍。『人生は、時々晴れ』(’02)で映画デビューすると、2008年に主演した『ハッピー・ゴー・ラッキー』でゴールデン・グローブ賞コメディ/ミュージカル部門主演女優賞を受賞し、ベルリン国際映画祭で銀熊賞(女優賞)を獲得した。パク・チャヌク監督『お嬢さん』の原作としても知られるサラ・ウォーターズの小説のTVドラマ化「荊の城」(’05)にも主演、13年には『ブルージャスミン』でアカデミー賞助演女優賞にノミネートされており、演技派女優としての評価は抜群。超大作『GODZILLA ゴジラ』(’14)にも出演した。そんなサリーは、今年最も注目を集めている女優の1人だ。冒険物語のさし絵画家・ブラウン夫人『パディントン2』公開中2014年に本国イギリスで公開されるや、『アナと雪の女王』のオープニング記録を破った『パディントン』。ペルーのジャングルから憧れのロンドンへやって来た紳士なクマがブラウン家の人々と出会い、慣れない都会暮らしで次々とハプニングを起こしながらも、家族の一員となっていく様子を描いた。その続編となる『パディントン2』では、前作同様、ブラウン夫人を演じる。役どころ<ブラウン夫人>冒険物語のさし絵画家。最近は水泳にハマっていて、フランスまでドーバー海峡を泳いで渡る練習中。大らかな性格で想像力豊か、好奇心旺盛。“クマ人生最大のピンチ”を迎えるパディントンを助けるため、家族の先頭に立って奔走する。サリー・ホーキンスのここに注目!駅で途方に暮れていたパディントンをあたたかく迎え入れ、誰よりも早く家族として受け入れたブラウン夫人の寛容さや優しさは、サリー自身が醸し出す穏やかな雰囲気にぴったり。パディントンやブラウン家族のことを「本当の家族のように愛している」と語る彼女の純粋で誠実な一面が、今作を家族愛に満ちたハートフルな作品に昇華させている。パディントンの声を務めるベン・ウィショーは、RADAの後輩にあたる。アマゾンから来た“彼”に心奪われる孤独な女性『シェイプ・オブ・ウォーター』3月1日(木)全国公開『パンズ・ラビリンス』『パシフィック・リム』のギレルモ・デル・トロ監督が贈る、切なくも官能的で愛おしいファンタジー・ロマンス。サリーは、ゴールデン・グローブ賞、全米映画俳優組合(SAG)賞などに多数ノミネートされ、第71回英国アカデミー(BAFTA)賞、第90回アカデミー賞にもノミネートされている。役どころ<イライザ>政府の極秘研究所に清掃員として勤めるイライザは、秘かに運び込まれたアマゾンの奥地で神のように崇められていたという“彼”と出会う。子どもの頃のトラウマで声が出せないイライザだったが、“彼”の奇妙で、どこか魅惑的な姿に心を奪われ、周囲の目を盗んで会いに行くようになる。サリー・ホーキンスのここに注目!子どもの頃のトラウマで声を失い、孤独だったイライザが愛する者を守るため、強くたくましく変わっていく姿を体現したサリー・ホーキンスの渾身の演技は必見!溢れんばかりの感情を、言葉を発することなく全存在をかけて表現し、切なくも愛おしい、誰も観たことのないラブストーリーへといざなってくれる。夫の愛に支えられたカナダの画家に『しあわせの絵の具愛を描く人モード・ルイス』3月3日(土)全国公開カナダの美しい四季と動物たちの素朴で愛らしい絵を、色鮮やかに描き続けた画家のモード・ルイスと、不器用ながらもモードを献身的にサポートした夫のエベレットを描いた実話『しあわせの絵の具愛を描く人モード・ルイス』。はじめは孤独だった2人が運命的な出会いを経て、夫婦の絆と慎ましくも確かな美しい色にあふれた幸せな日々を手に入れていく。ベルリン国際映画祭をはじめ世界の名だたる映画祭で上映され、観客賞ほか多くの賞を受賞。「荊の城」でも組んだアシュリング・ウォルシュ監督との再タッグ。役どころ<モード・ルイス>カナダ・ノバスコシア州出身のフォーク・アート画家。若年性関節リウマチを患い、生涯にわたって手足が不自由で体も小さかった。カナダの美しい風景、動物、草花をモチーフに、明るい色彩とシンプルなタッチで温かみと幸福感のある絵を描いた。サリー・ホーキンスのここに注目!絵本作家の両親を持ち、自身もイラストレーター志望だったサリーは、モードの役作りのために素朴派画家の絵画クラスに数か月間通ったという。子どもの頃から重いリウマチを患い、一族から厄介者扱いされてきたモードと、孤児院で育ち、学もなく、生きるのに精一杯だったエベレット(イーサン・ホーク)とのはみ出し者同士の同居生活で、不器用でありながらも前向きに生きる姿を熱演!多くの大人の共感を集めること間違いなし。(text:cinemacafe.net)
2018年01月28日3月4日(現地時間)に開催される第90回アカデミー賞のノミネートが22日(現地時間)に発表。『シェイプ・オブ・ウォーター』が最多13部門で候補に選出された。長編アニメーション部門には日本から5作が候補対象作になっていたが、残念ながら最終候補5作には残れなかった。また、『ウィンストン・チャーチル/ヒトラーから世界を救った男』で主演のゲイリー・オールドマンの特殊メイクを担当した日本人アーティスト、辻一弘がメイクアップ部門で候補になった。授賞式は3月4日(現地時間)、ロサンゼルスのドルビー・シアターで開催される。主要部門候補は以下の通り作品賞『君の名前で僕を呼んで』『ウィンストン・チャーチル/ヒトラーから世界を救った男』『ダンケルク』『ゲット・アウト』『レディ・バード』『ファントム・スレッド』『ペンタゴン・ペーパー /最高機密文書『シェイプ・オブ・ウォーター』『スリー・ビルボード』主演男優賞ティモシー・シャラメ(『君の名前で僕を呼んで』)ダニエル・デイ・ルイス(『ファントム・スレッド』)ダニエル・カルーヤ(『ゲット・アウト』)ゲイリー・オールドマン(『ウィンストン・チャーチル/ヒトラーから世界を救った男』)デンゼル・ワシントン(『Roman J. Israel, Esq.』原題)主演女優賞サリー・ホーキンス(『シェイプ・オブ・ウォーター』)フランシス・マクドーマンド(『スリー・ビルボード』)マーゴット・ロビー(『アイ, トーニャ史上最大のスキャンダル』)シアーシャ・ローナン(『レディ・バード』)メリル・ストリープ(『ペンタゴン・ペーパーズ/最高機密文書』助演男優賞ウィレム・デフォー(『The Florida Project』原題)ウディ・ハレルソン(『スリー・ビルボード』)リチャード・ジェンキンス(『シェイプ・オブ・ウォーター』)クリストファー・プラマー(『All the Money in the World』原題)サム・ロックウェル(『スリー・ビルボード』)助演女優賞メアリー・J・ブライジ(『マッドバウンド哀しき友情』)アリソン・ジャネイ(『アイ, トーニャ史上最大のスキャンダル』)レスリー・マンヴィル(『ファントム・スレッド』)ローリー・メトカーフ(『レディ・バード』)オクタヴィア・スペンサー(『シェイプ・オブ・ウォーター』)監督賞クリストファー・ノーラン(『ダンケルク』)ジョーダン・ピール(『ゲット・アウト』)グレタ・ガーウィグ(『レディ・バード』)ポール・トーマス・アンダーソン(『ファントム・スレッド』)ギレルモ・デル・トロ(『シェイプ・オブ・ウォーター』)脚色賞『君の名前で僕を呼んで』ジェームズ・アイヴォリー『The Disaster Artist』(原題)スコット・ニュースタドター、マイケル・H・ウェバー『ローガン』スコット・フランク、ジェームズ・マンゴールド、マイケル・グリーン『モリーズ・ゲーム』アーロン・ソーキン『マッドバウンド哀しき友情』(原題)オリジナル脚本賞『ビッグ・シック』エミリー・V・ゴードン、クマイル・ナンジアーニ『ゲット・アウト』ジョーダン・ピール『レディ・バード』グレタ・ガーウィグ『シェイプ・オブ・ウォーター』ギレルモ・デル・トロ、ヴァネッサ・テイラー『スリー・ビルボード』マーティン・マクドナー撮影賞『ブレードランナー 2049』ロジャー・ディーキンス『ウィンストン・チャーチル/ヒトラーから世界を救った男』ブルーノ・デルボネル『ダンケルク』ホイテ・ヴァン・ホイテマ『マッドバウンド哀しき友情』レイチェル・モリソン『シェイプ・オブ・ウォーター』ダン・ラウス作曲賞『ダンケルク』ハンス・ジマー『ファントム・スレッド』ジョニー・グリーンウッド『シェイプ・オブ・ウォーター』アレクサンドル・デスプラ『スター・ウォーズ/最後のジェダイ』ジョン・ウィリアムズ『スリー・ビルボード』カーター・バーウェル主題歌賞「Mighty River」(『マッド・バウンド哀しき友情』)「Mystery of Love」(『君の名前で僕を呼んで』)「Remember Me」(『リメンバー・ミー』)「Stand Up for Something」(『Marshall』原題)「This Is Me」(『グレイテスト・ショーマン』)長編アニメーション映画賞『ボス・ベイビー』『The Breadwinner』(原題)『リメンバー・ミー』『Ferdinand』(原題)『ゴッホ最期の手紙』外国語映画賞『ナチュラル・ウーマン』(チリ)『The Insult』(原題)(レバノン)『心と体と』(原題)(ハンガリー)『ザ・スクエア思いやりの聖域』(スウェーデン)『ラブレス』(ロシア)(text:Yuki Tominaga)■関連作品:ダンケルク 2017年9月9日より全国にて公開(C) 2017 Warner Bros. All Rights Reserved.
2018年01月23日第29回全米製作者組合(PGA)賞が20日(現地時間)に発表され、劇場公開映画が対象のダリル・F・ザナック賞を『シェイプ・オブ・ウォーター』が受賞した。受賞したのは同作の監督も兼ねたギレルモ・デル・トロと製作のJ・マイルズ・デイル。デル・トロ監督はメキシコの自宅で父親に付き添うために式には出席せず、代理で出演者のリチャード・ジェンキンスが登壇。監督からの手紙を代読した。「出席できなくて、すみません。今夜、私はメキシコのホームタウンで父のベッドサイドにいます。この栄誉を、父と母に捧げることをお許しください。2人には尽きることなく感謝します。そして、父として私の子どもたちにも。彼らが夢とファンタジーを追い続けられるように、そして私の命が尽きようとしているとき、そばにいてくれるように」。1990年に始まったPGA賞の第1回受賞作は『ドライビング・ミス・デイジー』。同作は同年のアカデミー賞で作品賞を受賞、その後も19回、PGA受賞作がアカデミー賞で作品賞に輝いていることから、オスカー作品賞の行方を占う賞として注目されているが、2016年のPGA受賞作『マネー・ショート華麗なる大逆転』と昨年の受賞作『ラ・ラ・ランド』はアカデミー賞受賞を逃している(アカデミー賞作品賞は、2016年は『スポットライト世紀のスクープ』。2017年は『ムーンライト』)。そして、社会問題への関心を高めたとして、『ゲット・アウト』のジョーダン・ピール監督がスタンリー・クレイマー賞を受賞。クレイマー監督は1967年に、婚約者の白人女性と彼女の両親を訪ねる黒人男性が主役の『招かれざる客』を手がけている。ピール監督はスピーチで「『招かれざる客』がなければ、『ゲット・アウト』は生まれませんでした」と述べたうえで、「『ゲット・アウト』に着手したとき、何が本当に恐ろしいのかを自問自答しました。皆さんが何を思い浮かべてるかはわかりますが、それは白人ではありませんよ。それは沈黙です。『ゲット・アウト』は沈黙に対する私なりの抗議です」と語った。劇場公開アニメ映画部門では『リメンバー・ミー』のダーラ・K・アンダーソン、劇場公開ドキュメンタリー部門はイギリスの人類学者、ジェーン・グドールについての『Jane』(原題)が受賞。テレビ部門では、連続ドラマ賞に当たるノーマン・フェルトン賞を「ハンドメイズ・テイル/侍女の物語」が、連続コメディ賞に当たるダニー・トーマス賞を「マーベラス・ミセス・メイゼル」が、ロングフォーム・ドラマ部門に当たるデヴィッド・L・ウォルパー賞を「ブラックミラー」(シーズン4)が受賞した。(text:Yuki Tominaga)
2018年01月21日先日のゴールデン・グローブ賞2部門受賞に続き、クリティクス・チョイス・アワードでは最多4部門を獲得したギレルモ・デル・トロ監督の『シェイプ・オブ・ウォーター』。このほど、待望の予告編映像がお披露目となった。その比類なき世界観でベネチア国際映画祭を魅了し、満場一致で金獅子賞を獲得。第75回ゴールデン・グローブ賞では監督賞と作曲賞(アレクサンドル・デスプラ)を受賞し、賞レースで大きな注目を集めている本作。このたび到着した予告編映像では、声を発することのできない女性イライザと、不思議な生きものとの切なくも愛おしい、究極のファンタジー・ロマンスを描き出している。1962年、冷戦時代のアメリカ。清掃員として政府の極秘研究所に勤めるイライザ(サリー・ホーキンス)は、毎日変わらない生活を送っていた。だが、ある日、同僚のゼルダ(オクタヴィア・スペンサー)と一緒に極秘の実験を見てしまったことで、彼女の生活は一変する。研究所に秘かに運び込まれたのは、不思議な生きもの。アマゾンでは神のように崇められていたという“彼”(ダグ・ジョーンズ)。その魅惑的な姿に心を奪われたイライザは、周囲の目を盗んで“彼”に会いに行くように。子どものころのトラウマで声が出せないイライザだったが、“彼”とのコミュニケーションに言葉は必要なかった。2人の心が通い始めたとき、イライザは“彼”が、間もなく軍人ストリックランド(マイケル・シャノン)によって実験の犠牲になると知る。「彼を助けなければ、私たちも人間じゃないわ」と必死で訴えるイライザ。ゼルダや、優しい隣人の画家ジャイルズ(リチャード・ジェンキンス)らの助けを借りて、イライザと“彼”の愛はどこへ向かうのか…。『人魚姫』から『シザーハンズ』、『美女と野獣』まで、いつの時代も愛されてきた種族を超えたラブストーリーの新しくも究極の形を、まずはこちらから確かめてみて。『シェイプ・オブ・ウォーター』は3月1日(木)より全国にて公開。(text:cinemacafe.net)
2018年01月16日ワン・ダイレクションのリアム・ペインが、リタ・オラとのコラボレーション曲「フォー・ユー(フィフティ・シェイズ・フリード)」を発表した。1Dのリーダー リアム・ペイン世界的ボーイズ・グループ“ワン・ダイレクション”のメンバーであるリアム・ペインは、グループが活動休止を発表した後、2017年5月に「ストリップ・ザット・ダウン feat. クエイヴォ」でソロ・デビュー。この曲は、ワン・ダイレクションのメンバーのソロ・シングルで最もヒットしたシングルとなっている。その後「ベッドルーム・フロア」、DJのゼッドとコラボレートした「ゲット・ロー」などを世に出しており、近い将来のソロ・デビュー・アルバムの発表がほのめかされている。さらに、2018年11月に開催される日本最大級のポップ・ミュージック・フェスティバル「ポップスプリング 2018」にてベリー・スペシャル・ゲストとしての参加が決定している。新曲はリタ・オラとのラブソング今回新シングルとして発表された「フォー・ユー」は、リタ・オラとタッグを組んだ楽曲。「ずっとあなたを待っていた、あなたを見つけるまで愛なんて知らなかった」といった歌詞で、“運命の人”について歌ったアップビートなラブソングだ。『フィフティ・シェイズ』シリーズ最新作の公式シングルに本曲は、映画『フィフティ・シェイズ』シリーズの最新作『フィフティ・シェイズ・フリード』の公式シングルとなっている。2017年6月に公開されたシリーズ2作目『フィフティ・シェイズ・ダーカー』では、テイラー・スウィフトと元ワン・ダイレクションのゼインによる公式シングル「I Don’t Wanna Live Forever」が世界的大ヒットに。続く本曲にもぜひ注目したい。なお、『フィフティ・シェイズ・フリード』の日本公開日や映画の公式サウンドトラックなどの情報は未だ発表されていない。【詳細】リアム・ペイン&リタ・オラ「フォー・ユー(フィフティ・シェイズ・フリード)」配信中価格:iTunes 250円
2018年01月12日アメリカの放送映画批評家協会(BFCA)が選ぶ第23回クリティクス・チョイス賞が発表され、映画の部は『シェイプ・オブ・ウォーター』が作品賞ほか最多4部門を受賞した。監督賞とともに作品賞を受賞したギレルモ・デル・トロ監督は、主演女優のサリー・ホーキンスと助演女優のオクタヴィア・スペンサー、脚本を手がけたヴァネッサ・テイラーと一緒に登壇、「女性たちとの仕事を不公平にしてきた全ての人たちへ、私たちとこの場に立ち、この映画を実現させた人たちを紹介させてください」「1つ言わせてください。あなたたちが気づかずにいるものは大きい」と語った。テレビの部ではリミテッド・シリーズの「ビッグ・リトル・ライズ ~セレブママたちの憂うつ~」が最多4部門を受賞。ゴールデン・グローブ賞で最多4部門受賞作『スリー・ビルボード』は最優秀女優賞、同助演男優賞、アンサンブル演技賞と俳優たちが評価された。ドラマとコメディのほか、アクション、SFホラー、と細かくジャンルが分けられ、『ワンダーウーマン』(アクション)や『ゲット・アウト』(SFホラー)といった2017年に大きな話題となった作品も評価された。最優秀アクション映画賞に輝いた『ワンダーウーマン』に主演し、映画での女性の地位を向上させたことで「#SeeHer」賞も受賞したガル・ガドットは「過去数週間、数か月間、私たちは業界や社会に起きたムーブメントを見てきました。この賞を、正しいことのために立ち上がる全ての女性、男性と分かち合いたいです」とスピーチした。「The Florida Project」(原題)で最優秀若手男優/女優賞を受賞したブルックリン・プリンスは6歳の女の子。授賞発表直後に、同部門で候補になっていた『ルーム』で知られるジェイコブ・トレンブレイ(『Wonder』原題)がブルックリンのもとに行って祝福していた。主な受賞結果は以下の通り■映画の部最優秀作品賞『シェイプ・オブ・ウォーター』最優秀監督賞ギレルモ・デル・トロ『シェイプ・オブ・ウォーター』最優秀男優賞ゲイリー・オールドマン『ウィンストン・チャーチル/ヒトラーから世界を救った男』最優秀女優賞フランシス・マクドーマンド『スリー・ビルボード』最優秀助演男優賞サム・ロックウェル『スリー・ビルボード』最優秀助演女優賞アリソン・ジャニー『I, Tonya』(原題)最優秀若手男優/女優賞ブルックリン・プリンス『The Florida Project』(原題)アンサンブル演技賞『スリー・ビルボード』最優秀脚色賞『君の名前で僕を呼んで』ジェームズ・アイヴォリー最優秀オリジナル脚本賞『ゲット・アウト』ジョーダン・ピール最優秀撮影賞『ブレードランナー 2049』ロジャー・ディーキンス最優秀衣裳デザイン賞『ファントム・スレッド』マーク・ブリッジス最優秀編集賞『ベイビー・ドライバー』ポール・マクリス、ジョナサン・エイモス『ダンケルク』リー・スミス最優秀ヘア&メイクアップ賞『ウィンストン・チャーチル/ヒトラーから世界を救った男』最優秀美術賞『シェイプ・オブ・ウォーター』ポール・デナム・オースターベリー、シェーン・ヴィオー、ジェフ・メルヴィン最優秀作曲賞『シェイプ・オブ・ウォーター』アレクサンドル・デスプラ最優秀主題歌賞“Remember Me”(『リメンバー・ミー』)最優秀視覚効果賞『猿の惑星:聖戦記』最優秀長編アニメ賞『リメンバー・ミー』最優秀アクション映画賞『ワンダーウーマン』最優秀コメディ映画賞『ビッグ・シック』最優秀コメディ映画男優賞ジェームズ・フランコ『The Disaster Artist』(原題)最優秀コメディ映画女優賞マーゴット・ロビー『I, Tonya』(原題)最優秀SFホラー映画賞『ゲット・アウト』最優秀外国語映画賞『女は二度決断する』■テレビ部門最優秀ドラマシリーズ賞「ハンドメイズ・テイル」ドラマシリーズ最優秀男優賞スターリング・K・ブラウン「THIS IS US 36歳、これから」ドラマシリーズ最優秀女優賞エリザベス・モス「ハンドメイズ・テイル」ドラマシリーズ最優秀助演男優賞デヴィッド・ハーバー「ストレンジャー・シングス未知の世界」ドラマシリーズ最優秀助演女優賞アン・ダウド「ハンドメイズ・テイル」最優秀コメディシリーズ作品賞「マーベラスミセス・メイゼル」最優秀コメディシリーズ男優賞テッド・ダンソン「The Good Place」(原題)最優秀コメディシリーズ女優賞レイチェル・ブロズナハン「マーベラス・ミセス・メイゼル」最優秀コメディシリーズ助演男優賞ウォルトン・ゴギンズ「バイス・プリンシパルズ」最優秀コメディシリーズ助演女優賞メイム・ビアリク「ビッグバン★セオリー/ギークなボクらの恋愛法則」最優秀リミテッド・シリーズ「ビッグ・リトル・ライズ~セレブママたちの憂うつ~」最優秀TV映画賞「嘘の天才~史上最大の金融詐欺~」最優秀TV映画またはリミテッド・シリーズ男優賞ユアン・マクレガー「FARGO/ファーゴ」最優秀TV映画またはリミテッド・シリーズ女優賞ニコール・キッドマン「ビッグ・リトル・ライズ~セレブママたちの憂うつ~」最優秀TV映画またはリミテッド・シリーズ助演男優賞アレクサンダー・スカルスガルド「ビッグ・リトル・ライズ~セレブママたちの憂うつ~」最優秀TV映画またはリミテッド・シリーズ助演女優賞ローラ・ダーン「ビッグ・リトル・ライズ~セレブママたちの憂うつ~」(text:Yuki Tominaga)■関連作品:ワンダーウーマン 2017年8月25日より全国にて公開(C) 2017 WARNER BROS. ENTERTAINMENT INC.AND RATPAC-DUNEENTERTAINMENT LLC
2018年01月12日フィンランドに「ゲーム・オブ・スローンズ」(以下「GoT」)をテーマとした氷のホテルが作られた。毎年、フィンランドの「ラップランド・ホテル」が何らかのテーマを掲げて氷を使用して作るホテルやバーの集合体「スノー・ヴィレッジ」に、今年は「GoT」が選ばれた形だ。「GoT」の製作局HBOのフィンランド支局と「ラップランド・ホテル」がパートナーシップを組んで建てた今年の「スノー・ヴィレッジ」の広さは約20,000平方メートル(東京ドームの半分弱)で約30の部屋が用意されているという。ロシア、ポーランド、ラトビア、ウクライナから彫刻家たちを招き、「GoT」の世界観を実現させた。同ホテルの公式HPの画像によれば、客室内には氷の枠組みのベッドに布製のマットがはめこまれており、天井からは恐ろしい形相の“ホワイト・ウォーカー”が見つめている。ホテル内にはこういった「GoT」のモチーフが散りばめられており、同ドラマの象徴“鉄の玉座”ならぬ“氷の玉座”に座ることや“顔の間”を目の前でじっくり見ることも可能。バーや教会もあり、結婚式も挙げられるとのことだ。すべてが氷でできているため、室内はマイナス2度からマイナス5度に保たれており、滞在の際は暖かい衣服の準備が必要。4月8日(現地時間)まで予約を受け付けている。(Hiromi Kaku)■関連作品:ゲーム・オブ・スローンズ[海外TVドラマ](C) 2012 Home Box Office, Inc. All rights reserved. HBO® and all related programs are the property of Home Box Office, Inc.
2018年01月11日