「シェーンベルク」について知りたいことや今話題の「シェーンベルク」についての記事をチェック! (1/2)
生誕200年のブルックナー&スメタナや、生誕150年のシェーンベルク&ホルストなどなど、2024年のメモリアル作曲家が数多く存在する中で、やはり2024年の最後にひときわ強烈な輝きを放つのが、没後100年を迎えるイタリアのオペラ作曲家プッチーニ。人の心を鷲掴みにする叙情的なメロディを駆使したオペラの数々は、まさに永遠不滅であることを再認識する。そのプッチーニの没後100年の記念日11月29日(金)を目前に控えた11月24日(日)に、なんともゴージャスなプッチーニ記念公演が開催される。セイジ・オザワ松本フェスティバルにおいてプッチーニのオペラ『ジャンニ・スキッキ』に出演して大きな話題を呼んだソプラノ藤井玲南と、同じくセイジ・オザワ松本フェスティバルでのオペラ『ラ・ボエーム』出演が飛躍のきっかけとなったテノールの澤原行正。プッチーニ作品を得意とする二人の顔合わせは新鮮の極み。そしてこのふたりの歌声を包み込むのが、エレクトーン奏者、神田将なのだからたまらない。その素晴らしさは、昨年の同シリーズにおいて、ラフマニノフの『パガニーニの主題による狂詩曲』を演奏した際の聴衆の反応が物語る。縦横無尽の演奏は、まさにオーケストラにも匹敵。プッチーニのオペラアリアが、ゴージャスな装いで楽しめるに違いない。プログラムには、『ジャンニ・スキッキ』『ラ・ボエーム』『マノンレスコー』『トスカ』などの名作が勢揃い。オペラ史上屈指の人気作曲家プッチーニの魅力をぜひご堪能あれ。プッチーニの響き11月24日(日) 15:00開演千葉市美浜文化ホール
2024年11月15日兵庫芸術文化センター管弦楽団(PAC)2023-24シーズン最終公演となる今回は、芸術監督、佐渡裕が指揮するシェーンベルクの大作『ペレアスとメリザンド』に注目だ。今年生誕150年を迎えるウィーンの作曲家シェーンベルク(1874-1951)は、今年の“クラシック界の顔”といった存在だ。その彼が手掛けた交響詩『ペレアスとメリザンド』は、『青い鳥』で名高いベルギーの劇作家、メーテルリンクの戯曲を題材とした悲劇的な物語だ。過去には、フォーレやドビュッシー、シベリウスなどがこの物語を音楽化してきただけに、作曲家たちの創作意欲を刺激する魅力的な素材に違いない。さてさてシェーンベルクの音楽やいかに。佐渡裕率いるPACの熱演が期待される。この公演のもうひとつの注目が、ソリストとして参加するセリーナ・オット(トランペット)だ。オーストリア出身の彼女は、2018年のミュンヘン国際音楽コンクールにおいて、わずか20歳で、そしてコンクールの歴史の中で初の女性として、トランペット部門の1位を獲得した逸材だ。彼女がソロを務める、アルチュニアンの「トランペット協奏曲」と、ベルステッドの、「ナポリ〜トランペットのためのナポリ民謡の変奏曲」は聴き応え十分。今シーズンのラスト公演に華を添える素敵なステージが楽しみだ。兵庫芸術文化センター管弦楽団第152回定期演奏会 佐渡 裕 ペレアスとメリザンド■チケット情報()8月2日(金)、3日(土)、4日(日)15:00開演兵庫県立芸術文化センターアルチュニアン:トランペット協奏曲ベルステッド:ナポリ~トランペットのためのナポリ民謡の変奏曲シェーンベルク:交響詩「ペレアスとメリザンド」op.5指揮・芸術監督/佐渡裕トランペット/セリーナ・オット管弦楽/兵庫芸術文化センター管弦楽団●セリーナ・オットSelina Ott(トランペット)オーストリア出身。2018年、ミュンヘン国際音楽コンクールにわずか20歳で、そしてコンクールの70年の歴史の中で初の女性として、トランペット部門の1位を獲得。以降、マリインスキー劇場交響楽団、チェコ・フィルハーモニー管弦楽団、ウィーン交響楽団、佐渡裕指揮トーンキュンストラー管弦楽団、ウィーン放送交響楽団、WDR交響楽団、ベルリン・ドイツ交響楽団など、欧州の一流オーケストラにソリストとして次々に招かれている。ウィーン国立音楽大学でマルティン・ミュールフェルナーに師事。カールスルーエ音楽大学でラインホルト・フリードリヒに師事。ウィーン市立音楽芸術大学でローマン・リンドベルガーに師事。2020年10月、Orfeoレーベルより、アルチュニアン、ペスキン、デセンクロスの作品を収録したデビュー・アルバム「トランペット協奏曲」(パテルノストロ指揮ウィーン放送交響楽団/Orfeo)をリリース。本作で2021年のオーパス・クラシック賞≪コンチェルト録音(トランペット部門)≫部門を受賞した。現在までにOrfeoより3枚のアルバムをリリースしている。
2024年07月04日スーパーマーケットを関東に展開する、株式会社ベルク(以下、ベルク)。2024年5月現在、ベルクが始めた『ある取り組み』がネットを中心に話題となっています。従業員が座って接客するのはアリ?ベルクによると、埼玉県鶴ヶ島市の『ベルクすねおり店』と千葉県習志野市の『ベルクフォルテ津田沼店』、そして同年4月17日にオープンした群馬県吾妻郡の『ベルク中之条店』で、『レジ専用椅子』を設置したとのこと。つまり、従業員が『椅子に座って働く』ということです。今回の取り組みを始めたきっかけは、コロナ禍で働く人の価値観が大きく変化していく中、当然のように行っていた『立ってレジを打つ』という業務に、ベルクの社員が違和感を覚えたからだそう。ベルクで働くチェッカー部のマネージャーはこのようにコメントしています。オランダやイギリス、韓国などの諸外国においては『座ってレジを打つ』ということが『当たり前』かつ、お客様もそれを受け入れています。ベルクでは『レジ業務は立ち仕事』という固定観念を壊しつつ、座ってレジを打つことによってレジ担当者の身体的・心理的負担が軽減され、笑顔あるよりよい接客に繋がることを期待しております。従業員の身体への負担が減るだけでなく、心理的負担も軽減されることで、客への接客もよくなるといいます。実際に座ってレジを打ったベルクの従業員からは「腰痛を患っているので、少し楽になった」「手隙の際に座ることができていい」「お客様から『座れるようになってよかったね』とお声がけされた」などの声が上がっているようです。『座ってレジ打ち』へのさまざまな声筆者はコンビニエンスストアでアルバイトをした経験がありますが、休憩時間以外の7~8時間は基本立ちっぱなしでした。何度か耐え切れず、壁に背もたれたり、その場に座ったりなどして身体を崩していると、客からにらまれることも。また、業務時間の後半になってくると、丁寧な接客を心掛けようと思っていても、体力的な疲れから、ついつい愛想のない声かけなどをしてしまうことがありました。今回のベルクの取り組みには、ネット上でも、さまざまなコメントが寄せられています。・大賛成。今まで客が店員に求めていた『当たり前』の接客が丁寧すぎた。・全国の接客業に広まってほしい。・海外では普通だし、日本も昔は普通に座って接客していた。好意的な意見が目立つ中、このようなコメントもありました。・サボりたい学生が考えそうなこと。仕事中に休憩はおかしい!・座るのはいいけれど、カゴとかを動かすのが遅くならない?効率が悪いなら立っていたほうがいい。・その店員の態度次第かな。総合ディスカウントストアの『ドン・キホーテ』でも、一部店舗で座りながらのレジ打ちが試験導入されています。しかし、このようなお店は現状、一般的ではないのが現実です。スーパーマーケットで働いている筆者の友人に、『レジ専用椅子』をどう思うか聞くと「明日から座っていいといわれても、悪いことをしている気分になって、慣れるまでに時間がかかりそう」と話していました。「立って接客するべき」という考え方が利用するお客さん側にも、働く従業員側にもまだまだ染み付いているのかもしれませんね。一律に「立つべき」「座るべき」ではなく、お店や従業員ごとに『座って接客』も選択肢として当たり前になっていけば、多種多様な人たちが活躍できる社会になっていけるのではないでしょうか。[文・構成/grape編集部]
2024年05月17日東京コンサーツマネジメント、『近藤伸子20世紀のピアノ曲IX-シェーンベルク再考-』が2024年10月30日 (水)に東京文化会館 小ホール(東京都 台東区 上野公園 5-45)にて開催されます。チケットはカンフェティ(運営:ロングランプランニング株式会社、東京都新宿区、代表取締役:榑松 大剛)にて5月19日(日)10:00より発売開始です。カンフェティにて5月19日(日)10:00よりチケット発売開始 公式ホームページ 今年のリサイタルは,ベートーヴェンシリーズをひと休みして,シェーンベルク生誕150周年を記念し,今年生誕150年を迎える,シェーンベルクのピアノ作品を中心に,歴史的に無調音楽への呼び水となったと見なされるワーグナーの《トリスタンとイゾルデ》の前奏曲, 現在の世界情勢とも重なる,ヒトラーへの痛烈な批判を込めた《ナポレオンへのオード》,および彼の2人の弟 ベルクとウェーベルンのピアノ曲を取り上げ,歴史的パースペクティブの中でシェーンベルクの立ち位置を見直すとともに,その多面性と魅力,限界について再考します.お楽しみに.(近藤伸子)【曲目】ワーグナー = コチシュ:《トリスタンとイゾルデ》より前奏曲A. シェーンベルク:3つのピアノ曲(1894) 1番,3番/3つのピアノ曲/6つのピアノ小品/ピアノ組曲/ピアノ曲A. ベルク:ピアノソナタA. ウェーベルン:ピアノのための変奏曲A. シェーンベルク:ナポレオンへのオード近藤伸子公式サイト 公演概要『近藤伸子20世紀のピアノ曲 IX -シェーンベルク再考-』公演日時:2024年10月30日 (水)18:30開場/19:00開演会場:東京文化会館 小ホール(東京都 台東区 上野公園 5-45)■出演者近藤伸子(Pf)馬場武蔵 (Cond)松平敬 (Br)佐藤まどか (Vn)辻愛結実 (Vn)衛藤理子 (Va)河野文昭 (Vc)■チケット料金一般:4,000円学生:2,000円(全席自由・税込) 詳細はこちら プレスリリース提供元:NEWSCAST
2024年05月15日一般社団法人現代奏造 Tokyo主催、管打楽器合奏の限界と可能性~シェーンベルク以降の種々相『現代奏造Tokyo第9回定期演奏会』が2024年5月9日 (木)に渋谷区文化総合センター大和田 さくらホール(東京都渋谷区桜丘町23番21号)にて開催されます。チケットはカンフェティ(運営:ロングランプランニング株式会社、東京都新宿区、代表取締役:榑松 大剛)にて発売中です。カンフェティにてチケット発売中 公式ホームページ 現代奏造Tokyo第9回定期演奏会は、現代音楽開拓者の一人であるシェーンベルクを取り上げつつ、その音楽に否定的だったブーレーズの作品と対峙させ、二つの美学を対照させる。同時に関係の深かった故西村朗の最後の吹奏楽曲、また初の試みとして西岡龍彦による吹奏楽とエレクトロニクス作品で新たな地平を切り開く。プログラムアルノルト・シェーンベルク:主題と変奏作品43a(1943)Arnold Schönberg:Theme and Variations Op.43aピエール・ブーレーズ:イニシャル(1987)Pierre Boulez:Initiale for 7 brass instruments武満徹:ガーデン・レイン(1974)Toru Takemitsu:Garden Rain白岩優拓:委嘱作品(世界初演)(2024)Masahiro Shiraiwa:Commissioned Work "World Premiere"西岡龍彦:独奏フルートとコンピュータ、ウインド・オーケストラのための『夢のかたち』(2024・改訂初演)“The Shape of Dream” for Fl.solo, Computer and Wind orchestra西村朗:秘儀lX〈アスラ〉(2023)Akira Nishimura:Higi IX “Asura”一般社団法人現代奏造Tokyo現代社会における音楽の在り方に対する様々な問題意識を共有する若手演奏家により2016年に結成された自主運営の管打楽合奏団。この編成に特化した現代音楽作品を中軸に創造的活動を行なっている。定期演奏会を軸にノナカ・アンナホールでのシリーズコンサート、室内楽コンサートなどのライブ演奏、NHK-FM「現代の音楽」での放送の出演、東京・春・音楽祭「桜の街の音楽会」等に出演。日本作曲家協議会主催公演「日本の作曲家」シリーズには、2019年、2020年、2023年に出演し好評を得、現在その活動は各方面から吹奏楽の新たな展開として注目されている。公演概要『現代奏造Tokyo第9回定期演奏会』管打楽器合奏の限界と可能性~シェーンベルク以降の種々相公演日時:2024年5月9日 (木)18:30開場/19:00開演会場:渋谷区文化総合センター大和田 さくらホール(東京都渋谷区桜丘町23番21号)■出演者指揮:板倉康明独奏フルート:石田彩子コンピュータプログラミング&オペレート:福澤龍一音響:富 正和(M-AQUA)演奏:現代奏造Tokyo■チケット料金一般3,500円学生2,500円(全席自由・税込) 詳細はこちら プレスリリース提供元:NEWSCAST
2024年04月04日コンバース(CONVERSE)は、新作スニーカー「オールスター V-3 OX(ALL STAR V-3 OX)」を2023年7月より発売する。“ベルクロ”仕様×ベーシックデザインの「オールスター」スニーカー「オールスター V-3 OX」は、1990年代に展開されていた3本のベルトパターンを採用したベルクロスニーカー。オフホワイトもしくはブラックのキャンバスアッパーに、アンティークゴールドカラーのDリングを配し、落ち着きのある上品な佇まいに仕上げている。コーディネートに取り入れやすいシンプルでベーシックなデザインに加え、ベルクロで快適に脱ぎ履きできるのもうれしいポイント。カジュアルに履きこなしたい1足だ。【詳細】コンバース「オールスター V-3 OX」発売時期:2023年7月価格:8,250円カラー:ブラック、オフホワイトアッパー:キャンバスアウトソール:ラバーサイズ:22.0~28.0、29.0、30.0cm【問い合わせ先】コンバースインフォメーションセンターTEL:0120-819-217※月~金曜日(土日・祝日を除く)9:00~18:00
2023年06月16日株式会社ベルク(代表取締役社長:原島 一誠、以下 ベルク)は、メタバース上で2022年8月13日(土)~8月28日(日)に開催される世界最大のVRイベント「バーチャルマーケット2022 Summer」(主催:株式会社HIKKY)に出展します。ベルク VRニューヨーク店外観■ベルク VRニューヨーク店 OPEN!今回のVRイベントでベルクは、企業出展会場の1つでニューヨークのタイムズスクエアを模したバーチャル空間「パラリアルニューヨーク」に、バーチャルならではの「ベルク VRニューヨーク店」をオープンします。その店内では現実のスーパーマーケットのような商品の販売は行わず、現実では絶対に実現不可能なショッピングカートを使った店内カートレース「Belc Kart(ベルクカート)」を開催。売り場を近未来とゲームをミックスしたようなデザインにアレンジした特別コースや、ベルクオリジナルのエナジードリンク「BARK(バーク)」を取るとスピードアップするなどの仕掛けも満載。最大4人で同時に遊べる禁断の店内カートレースをお楽しみください。※現実の店舗では絶対にショッピングカートで走り回らないでください!ショッピングカートレース「Belc Kart」店内の雰囲気また店内中央ステージではベルクのマスコットキャラクターである「ベルクック」をバーチャル空間用にアレンジしたアバターとして展示。今後はベルクのプロモーション活動等での活用も予定しています。さらにイベント開催期間中には、お笑いコンビ「タイムマシーン3号」さんの公式YouTubeチャンネルや、VTuberユニット「パラレルウォーカー」のYouTubeチャンネルでも動画を配信予定です。「タイムマシーン3号」公式YouTubeチャンネル VTuberユニット「パラレルウォーカー」のYouTubeチャンネル ■バーチャルマーケット(通称Vket)についてメタバース上にある会場で、アバターなどの3Dアイテムやリアル商品(洋服、PC、飲食物など)を売り買いできる世界最大のVRイベント。2018年より開催する、日本はもとより世界中から100万人を超す来場者を誇りギネス世界記録(TM)にも認定※された、メタバースの先駆け的イベントです。商品売買の他にも会場内で乗り物に乗ったり、映画を観たり、音楽ライブに参加するなど、バーチャル空間ならではの“体験”も提供。さらに来場者間で音声によるコミュニケーションが可能で、現実世界で一緒に街を巡っているかのような臨場感が楽しめます。3Dデータ商品の個人間売買を目的に始まったバーチャルマーケットですが、近年ではメタバース事業に参入したい大手企業によりリアル商品の販売も充実し、VRコマースの新たな可能性を創出しています。※バーチャルリアリティマーケットイベントにおけるブースの最多数として■バーチャルマーケット2022 Summer開催概要名称 : バーチャルマーケット2022 Summer主催 : VR法人HIKKY会期 : 2022年8月13日(土)~8月28日(日) 計16日間企業出展会場: パラリアルニューヨーク/パラリアル大阪サイト : Twitter : YouTube : Instagram : ■株式会社ベルクについて1959年に埼玉県秩父市にて創業。「Better Life with Community ~地域社会の人々により充実した生活を~」を企業理念として、埼玉を中心とした関東近郊に地域密着型食品スーパーマーケット「ベルク」を127店舗(2022年8月時点)展開。■会社概要本社所在地: 〒350-2282 埼玉県鶴ヶ島市脚折1646番代表者 : 代表取締役社長 原島 一誠資本金 : 39億12百万円設立 : 1959年5月事業内容 : 食品スーパーマーケット・チェーン経営URL : 詳細はこちら プレスリリース提供元:@Press
2022年08月05日株式会社ベルク(代表取締役社長:原島 一誠、以下 ベルク)は、包括連携協定を結び地域振興や健康づくりを推進する、埼玉県戸田市(市長:菅原 文仁)、日本薬科大学(学長:丁 宗鐵)との取り組みの一環として、地域のみなさまの健康を考えた商品の共同開発をすすめており、この度2種類の薬膳カレーを販売することになりました。開発にあたっては、圧倒的なスピードと激しい攻防から“水上の格闘技”とも呼ばれるボートレースで活躍される日本モーターボート選手会埼玉支部所属の宮崎 安奈選手、中田 夕貴選手からの体づくりや健康についての意見も取り入れ、日本薬科大学が得意とする薬学や栄養の知見も生かしました。■商品概要○【第1弾】宮崎選手プロデュース「チキンと彩り野菜の薬膳カレー」販売期間(予定):2022年5月6日(金)~2022年6月4日(土)販売場所 :ベルク全店のお弁当コーナーにて販売商品特徴 :宮崎選手の好きな餃子を乗せた、ボリューム満点かつヘルシーに仕上げたカレーになります。【第1弾】宮崎選手プロデュース「チキンと彩り野菜の薬膳カレー」○【第2弾】中田選手プロデュース「ビーフとたっぷり玉ねぎの薬膳カレー(仮)」販売期間(予定):2022年6月5日(日)~2022年7月4日(月)販売場所 :ベルク全店のお弁当コーナーにて販売商品特徴 :中田選手の好きな玉ねぎにこだわり「幅広い世代で食べやすい薬膳カレー」を目指しました。【第2弾】中田選手プロデュース「ビーフとたっぷり玉ねぎの薬膳カレー(仮)」▼販売促進イベントの開催について今回、薬膳カレーのお弁当販売を記念いたしまして、戸田市長の菅原 文仁 様、日本薬科大学副学長の都築 稔 様、おふたりを招きベルク戸田中町店にて販売促進イベントを開催いたします。当日は、ボートレーサーの宮崎 安奈選手によるビデオメッセージの放映も予定しております。日時 :2022年5月9日(月) 10:45~11:15会場 :ベルク戸田中町店出席者:株式会社ベルク 戸田中町店 石田店長日本薬科大学 副学長 都築 稔 様戸田市長 菅原 文仁 様※イベントは予告なく中止となる場合もございます。あらかじめご了承ください。▼販売にあたっての想い2021年より、戸田市、日本薬科大学、戸田ボートレース企業団、女子ボートレーサーとの試作を重ね商品開発をすすめてまいりました。高い身体能力を持つ第一線で活躍するボートレーサーの意見をもとに、日本薬科大学が得意とする薬学や栄養の知見も生かした薬膳カレーは、健康はもちろん美味しさにも妥協せずに開発いたしました。ぜひ多くの方に食べていただきたい一品です。薬膳カレーの商品開発にむけて会議をしている様子■株式会社ベルクについて本社所在地: 〒350-2282 埼玉県鶴ヶ島市脚折1646番代表者 : 代表取締役社長 原島 一誠資本金 : 39億1265万円設立 : 1959年5月URL : 事業内容 : 食品スーパーマーケット・チェーン経営 詳細はこちら プレスリリース提供元:@Press
2022年05月02日ロバート・ダウニー・Jr.とシェーン・ブラックが、再びチームを組むことになった。ダウニー・Jr.が演じるのは、作家ドナルド・E・ウエストレイク(ペンネームはリチャード・スターク)の小説に登場するキャラクター。このキャラクターは、これまでに『殺しの分け前/ポイント・ブランク』でリー・マーヴィン、『ペイバック』でメル・ギブソン、『PARKER/パーカー』でジェイソン・ステイサムが演じている。今作の製作は、アマゾン・スタジオ。ダウニー・Jr.とブラックは、これまでに『キスキス、バンバン』と『アイアンマン3』で組んでいる。ダウニー・Jr.の最近作は『ドクター・ドリトル』。ブラックの最近作は『ザ・プレデター』。文=猿渡由紀
2022年02月22日株式会社ベルク(代表取締役社長:原島一誠、以下 ベルク)は、マルサンアイ株式会社(代表取締役社長:堺信好、以下 マルサンアイ)と共同企画「SKE48のおみそ汁リベンジャーズ~マルサンアイ、覚えていてくれ~」キャンペーンを2022年2月13日(日)~2022年3月20日(日)の期間で開催いたします。SKE48 CPバナー■「SKE48のおみそ汁リベンジャーズ~マルサンアイ、覚えていてくれ~」キャンペーン概要応募期間:2022年2月13日(日)~2022年3月20日(日)応募方法:ベルクアプリ内「SKE48のおみそ汁リベンジャーズ~マルサンアイ、覚えていてくれ~」キャンペーン応募フォームより、マルサン商品を含む、合計2,000円(税込)以上のベルクお買い上げレシートをスマートフォンで撮影のうえ、必要事項を入力してご応募ください。対象商品:ベルクにて取り扱いのあるマルサン商品全品賞品:[A賞]SKE48江籠裕奈さん、古畑奈和さん、須田亜香里さんによる「トークイベント」ご招待 50名様※A賞のイベントは2022年4月10日(日)埼玉県内の会場を予定しております[B賞]ベルク商品券1,000円分 100名様【ベルクアプリダウンロードURL】URL: ベルクアプリ二次元バーコード【キャンペーンに関する問い合わせ】■メールアドレス: belc-marusanai@mail.o2o2o-cp.com ■受付時間 : 2022年2月13日(日)~2022年4月10日(日)10:00~17:00※感染症の状況によりイベントの中止またはメンバー変更を行う場合がございます。※情報は随時更新いたしますので上記ベルクアプリのタイムラインよりご確認ください。【キャンペーン企画・運営】本キャンペーンは、株式会社ベルク・マルサンアイ株式会社が企画、テクノロジーとエンターテインメントに強みを持つ株式会社MMSマーケティングが運営を行います。■株式会社MMSマーケティングについて本社所在地: 〒101-0047 東京都千代田区内神田2-12-5代表者 : 代表取締役社長 岩渕弘之資本金 : 17.5百万円設立 : 2017年7月出資会社 : 株式会社ビーマップ、株式会社JR東日本企画、株式会社Y&N Brothers、株式会社ニッポン放送、株式会社読売新聞東京本社URL : 事業内容 : 消費財メーカーとチェーンストアを“Media to Mobile to Store”のマーケティングプラットフォームで繋ぎ、宣伝広告とプロモーション領域を一気通貫で支援することで、顧客とのエンゲージメントを推進。■マルサンアイ株式会社について本社所在地: 〒444-2193 愛知県岡崎市仁木町字荒下1番地代表者 : 代表取締役社長 堺信好資本金 : 8億65百万円設立 : 1952年3月URL : 事業内容 : 大豆を主原料とするみそ・豆乳、無菌充填技術を活かした飲料、その他食品の製造販売。■株式会社ベルクについて本社所在地: 〒350-2282 埼玉県鶴ヶ島市脚折1646番代表者 : 代表取締役社長 原島一誠資本金 : 39億12百万円設立 : 1959年5月URL : 事業内容 : 食品スーパーマーケット・チェーン経営 詳細はこちら プレスリリース提供元:@Press
2022年02月14日ミュージカルを全く観たことがなくても、作品名や“レミゼ”という略称、また《民衆の歌》や《夢やぶれて》などの名曲はおそらく、一度ならず何度かは耳にしているであろう『レ・ミゼラブル』。作品生誕の地ロンドンでは1985年以来ロングランが続き、日本では87年の初演から1~3年おきに再演され、現在までに世界53か国22言語で上演されている、紛うことなき“世界的メガヒット大作”だ。40年近くも世界中で愛される理由は、やはりまずは音楽にある。セリフがなくすべてが歌によって運ばれる本作において、“音楽”は“脚本”とも同義。フランスの文豪ヴィクトル・ユゴーが描いた“Les Misérables=惨めな人々”の物語を、アラン・ブーブリル(作詞)&クロード=ミッシェル・シェーンベルク(作曲)がこれ以上ないほど的確に表した音楽は、物語がいつの世にも通じる普遍的なものであるがゆえに永遠に古びない。一方、そんな音楽を視覚化する手段については都度ブラッシュアップが施されており、その“変化し続けていること”もまた長く愛される理由。各地での開幕や周年などを機に演出が変わるのは常にあったことだが、特に2009年にはセット、衣裳、照明、編曲などすべての演出要素が抜本的に見直され、「新演出版」と呼ばれるプロダクションが誕生した。オリジナル演出版の良さはそのままに、より現代に即した描き方になっていることが特徴だ。現在では世界的スタンダードとなっているこの新演出版を、日本でも2013年公演から取り入れており、本日5月21日(火)、その2年ぶり5度目となる公演がプレビューを開始する。日本で長く愛される理由として見逃せないのが、各役に複数の俳優が配され、そして上演の度に新キャストが投入されること。本国スタッフが最終的な合否を決める“ガチ”オーディションで選ばれる新キャストは、毎回作品に新風をもたらすとともに、ミュージカルに縁のなかった層が劇場に足を運ぶきっかけともなってきた。今年の新キャストは、エポニーヌの生田絵梨花(コゼットからの役替わり)、テナルディエの六角精児、マダム・テナルディエの樹里咲穂ら計7人。また主人公バルジャンには、2011年からの続投ながら、朝ドラ『エール』で全国区になったばかりの吉原光夫も名を連ねる。彼ら目当てに足を運んだとしても、いつしか作品ファンになってしまうのが『レ・ミゼラブル』。その人気は、これからも長く“メガ”級である続けることだろう。文:町田麻子公演情報ミュージカル『レ・ミゼラブル』作:アラン・ブーブリル&クロード=ミッシェル・シェーンベルク原作:ヴィクトル・ユゴー作詞:ハーバート・クレッツマー演出:ローレンス・コナー / ジェームズ・パウエル出演(トリプルキャスト、クワトロキャスト):<ジャン・バルジャン>福井晶一・吉原光夫・佐藤隆紀<ジャベール>川口竜也・上原理生・伊礼彼方<ファンテーヌ>知念里奈・濱田めぐみ・二宮 愛・和音美桜<エポニーヌ>唯月ふうか・屋比久知奈・生田絵梨花<マリウス>内藤大希・三浦宏規・竹内將人<コゼット>熊谷彩春・加藤梨里香・敷村珠夕<アンジョルラス>相葉裕樹・小野田龍之介・木内健人<テナルディエ>駒田 一・橋本じゅん・斎藤 司・六角精児<マダム・テナルディエ>森公美子・谷口ゆうな・樹里咲穂2021年5月21日(金)~2021年5月24日(月)<プレビュー公演>2021年5月25日(火)~2021年7月26日(月)会場:東京・帝国劇場8月以降、福岡、大阪、松本公演あり
2021年05月21日ららら♪クラシックコンサート第10弾は、2019年秋のVol.6に続く「ミュージカル特集」。日本ミュージカル界を代表する実力派スターたちと読売日本交響楽団(指揮・角田鋼亮)との豪華共演でミュージカルの魅力に迫る。今回は「ミュージカル界の巨匠たち」をテーマに、『ウエスト・サイド・ストーリー』のレナード・バーンスタイン、『キャッツ』『オペラ座の怪人』のアンドリュー・ロイド・ウェバー、『レ・ミゼラブル』『ミス・サイゴン』のクロード=ミシェル・シェーンベルク、『エリザベート』『モーツァルト!』のM.クンツェ&S.リーヴァイなどによる名作ミュージカルの人気楽曲をお届けする。高橋克典の楽しいトークもお楽しみに。現在完売となっているチケットを、緊急事態宣言解除に伴い、4月1日10時から売り止めていた座席を開放し、追加販売を行う。ぜひお見逃しなく。・出演新妻聖子、中川晃教、ソニン、上原理生、咲妃みゆ管弦楽:読売日本交響楽団指揮:角田鋼亮司会:高橋克典、金子奈緒
2021年03月30日“古楽界の巨匠”ニコラウス・アーノンクール(1929-2016)が、2000年に遺した名盤『バッハ:マタイ受難曲』録音は、アーノンクールにとって同曲3回目にして真打ちと呼べる録音だ。プレガルディエン、ゲルネ、シェーファーなど、今をときめくスター歌手や若手注目歌手を惜しみなく起用し、ソリストの力量を十全に引き出しながら、自然な音楽の流れと、ほのかな微光のような柔らかさを持つ演奏は、まさに聴き応え十分。長年にわたってバッハと対話を続けてきた巨匠ならではの円熟の名盤だ。そして今回、このアルバムの再発に際し、同曲のリハーサル映像(2001年収録)がアップされたことは僥倖だ。人類最高の音楽遺産にも数えられる「マタイ受難曲」に取り組むアーノンクールの眼差しが心に残る。●アルバム情報『Bach: St Matthew Passion (2000 Recording) / バッハ:マタイ受難曲(2000年録音)』2021.04.02 発売【収録曲】J.Sバッハ:マタイ受難曲 BWV.244【演奏】クリストフ・プレガルディエン(テノール/福音史家)マティアス・ゲルネ(バス/イエス)クリスティーネ・シェーファー(ソプラノ1)ドロテア・レシュマン(ソプラノ2)ベルナルダ・フィンク(アルト1)エリーザベト・フォン・マグヌス(アルト2)ミヒャエル・シャーデ(テノール1)マルクス・シェーファー(テノール2/証人2)ディートリヒ・ヘンシェル(バス1/ユダ、ペテロ、他)オリヴァー・ヴィトマー(バス2)アーノルト・シェーンベルク合唱団ウィーン少年合唱団ウィーン・コンツェントゥス・ムジクスニコラウス・アーノンクール(指揮)【録音】2000年5月、ウィーン
2021年03月13日アルトゥーロ・ベネデッティ・ミケランジェリ(1920-1995)やマウリツィオ・ポリーニ(1942-)など、イタリアからは時折驚異的な天才ピアニストが出現する。その天才の系譜を受け継ぐ存在として注目されているのが、1979年トリノ生まれのジャンルカ・カシオーリだ。その才能の凄さは、1997年に発表されたデビュー・アルバムにもしっかりと刻まれている。18歳の無名の若者が世界最古のクラシックレーベルにして最高の権威を誇るドイツ・グラモフォンからデビューすること自体驚きである上にその内容が凄い。冒頭にベートーヴェンを置きながら、ヴェーベルン、シェーンベルク、リゲティ、ブーレーズと20世紀を代表する作曲家たちの作品をずらりと並べたプログラムはまさに圧巻。このメニューを手掛ける18歳のカシオーリも凄ければ、これを認めて発売に踏み切ったドイツ・グラモフォンも素晴らしい。そのカシオーリによるオールベートーヴェン・プログラムとなればこれは気になる。しかも前半はピアノ・ソロによる「6つのバガテル」&「ピアノソナタ第12番(葬送)」。後半はオーケストラのみによる劇付随音楽「シュテファン王」序曲に続いて「ピアノ協奏曲第2番」を披露するのだから、まさに“一粒で2度美味しい”カシオーリのステージが楽しめそうだ。●公演概要1月20日(月)すみだトリフォニーホール大ホール「ジャンルカ・カシオーリ&新日本フィルハーモニー交響楽団/トリフォニーホール・グレイト・ピアニスト・シリーズ」●ジャンルカ・カシオーリ(ピアノ)(C)silvia-lelli1979年、イタリアのトリノ生まれ。イモラのピアノ・アカデミーにおいてピアノをフランコ・スカラに、作曲と電子音楽をトリノのジュゼッペ・ヴェルディ音楽院にて学んだ。94年、ルチアーノ・ベリオ、エリオット・カーター、マウリッツィオ・ポリーニ、チャールズ・ローゼンといった音楽界の重鎮が審査員を務めるウンベルト・ミケーリ国際ピアノ・コンクールで優勝後、ヨーロッパの主要オーケストラから共演依頼を受け、以来、ヨーロッパ、北米、日本の主要な音楽都市で公演を行い、多くの著名オーケストラ、名だたる指揮者との共演は数えきれない。CDは、3枚をドイツ・グラモフォンよりリリース。02年にマリオ・ヴェンツァーゴ指揮バーゼル交響楽団とシューマンの「ピアノとオーケストラのためのファンタジー」(ピアノ協奏曲イ短調作品54のオリジナル・バージョン)をレコーディング。05年にはショパンの4つのスケルツォをデッカよりリリースしている。2007/08シーズンはベルリン・ドイツ交響楽団、ベルリン交響楽団、フィルハーモニア管弦楽団などと共演。また、カシオーリは指揮者・作曲家としても目覚しい活躍をしており、カンマーオーケストラ・ベルリンではモーツァルトとシューベルトのプログラムを指揮。00年11月の日本ツアーでは彼自身が作曲した《ピアノ変奏曲》の世界初演を行い、01年にはヴァイオリン奏者ステファノ・モロと自作の《ヴァイオリンとピアノのためのソナタ》の初演を行った。自作の《ピアノフォルテのためのソナチネ(2004)》の初演は04年9月のハンブルク音楽祭で行われ、05年3月にはウィグモア・ホールでイギリス初演が行わている。
2020年01月09日モーツァルトとベートーヴェンの凄さを表現するときに使われる言葉が、オペラや交響曲、協奏曲に室内楽などなど、クラシックの主要ジャンル全てにおいて最高の作品を遺した「オールラウンダー」。この2人に続く作曲家の1番手がロシアのチャイコフスキーであることは、遺された作品の素晴らしさからも一目瞭然。疑問の余地がない。「チャイコフスキー・フェスティヴァル2019」と題された今回のゲルギエフ指揮マリインスキー歌劇場公演では、その主要作品がまとめて披露されるのだからファンにはたまらないプレゼントだ。出演者はといえば、現代を代表するカリスマ指揮者ゲルギエフはもとより、アレクサンドロ・ブズロワ(チェロ)、五嶋龍(ヴァイオリン)、辻井伸行(ピアノ)という話題のソリストを集めた布陣も大注目のこの公演。“クラシック史上屈指のメロディメーカー”と謳われるチャイコフスキーの真髄がたっぷり堪能できそうだ。●公演概要・11月30日(土)、12月1日(日)東京文化会館『スペードの女王』<全3幕>・12月2日(月)サントリーホール『マゼッパ』<全3幕>(コンサート形式)・12月3日(火)アクトシティ浜松大ホール(ヴァイオリン:五嶋龍)・12月5日(木)サントリーホール(チェロ:アレクサンドル・ブズロフ)・12月6日(金)東京文化会館(ヴァイオリン:五嶋龍)・12月7日(土)東京文化会館(13:00~ピアノ:セルゲイ・ババヤン、辻井伸行/18:00~ピアノ:セルゲイ・ババヤン)・12月8日(日)フェニーチェ堺 大ホール(ヴァイオリン:五嶋龍)●ワレリー・ゲルギエフ(芸術総監督、首席指揮者)マリインスキー劇場芸術総監督、首席指揮者。ミュンヘン・フィルハーモニー管弦楽団首席指揮者。チャイコフスキー国際コンクール組織委員会委員長。PMF芸術監督。「白夜の星」音楽祭、ロッテルダム・ゲルギエフ音楽祭(オランダ)、モスクワ復活祭音楽祭などの音楽祭を創設し、芸術監督、音楽監督として活躍。マリインスキー劇場において数多くの世界的な名歌手を育成し、音楽界に送り出してきた。その采配のもとで同劇場はオペラおよびバレエのレパートリーを大きく広げ、現在では18世紀から20世紀までのクラシックの傑作をはじめ、現代作曲家の作品にいたるまで、幅広いレパートリーを誇っている。●マリインスキー歌劇場管弦楽団マリインスキー歌劇場管弦楽団は、18世紀のピョートル大帝在位中に創設され、以来ずっと、サンクトペテルブルグの地で、世界に名だたるマリインスキー劇場を拠点として活動している。これまでに数多くの世界的音楽家がこのオーケストラを指揮しており。ハンス・フォン・ビューロー、アルトゥール・ニキシュ、ウィレム・メンゲルベルク、オットー・クレンペラー、ブルーノ・ワルター、エーリヒ・クライバーやベルリオーズ、ワーグナー、マーラー、シェーンベルクなど、錚々たる顔ぶれが並んでいる。
2019年11月22日世界最高峰のオーケストラ、ベルリン・フィルハーモニー管弦楽団が来日する。その凄さは、なんといってもメンバーの質の高さ。スポーツに例えてみれば、スター選手ばかりを集めたバスケットの“NBAオールスター”といった趣だ。全員がソリストとして通用するだけに、そのステージに接して最初に驚くのがオーケストラから放出される音の大きさだ。もちろん大音量のみならず消え入るようなピアニッシモに至るまでを、一糸乱れぬ精緻なアンサンブルによって描き出すあたりは流石ドイツ。ポルシェやメルセデスを生み出した世界最高峰の工業技術にも通じる圧倒的な完成度が目の前に展開されるのだ。この世界最高の楽器とも言えるベルリンフィルを指揮する今年のシェフは、インド出身の巨匠ズービン・メータだ。プログラムに用意されたR.シュトラウス、ベートーヴェン&ブルックナーという、これまたコテコテのドイツ音楽を、自由自在にドライブする事間違いなし。車の世界においては、日本の速度規制によって本来の性能を味わうことはなかなか難しいことではあるが、音楽の世界では心配無用。リミッターなしのベルリン・フィルを思う存分堪能できるチャンス到来!●公演概要11月13日(水)愛知県芸術劇場 コンサートホール11月14日(木)、15日(金)フェスティバルホール11月19日(火)ミューザ川崎シンフォニーホール11月20日(水)、21日(木)、22日(金)サントリーホール●ベルリン・フィルハーモニー管弦楽団ベルリン・フィルハーモニー管弦楽団は、1882年に自主運営楽団として創立。以来、世界で最も優れたオーケストラの一つとして長きにわたり評価されている。オーケストラの初公演は1882年10月17日、楽員たちによって選ばれたルートヴィヒ・フォン・ブレナーによる指揮のもと行われた。それから5年後、当時の名興行主であり、楽団設立当初よりオーケストラの運営面を支えていたヘルマン・ヴォルフの導きにより、ハンス・フォン・ビューローが初代首席指揮者に就任。彼はベルリン・フィルをドイツにおける一流オーケストラの水準へと一気に向上させた。その後を率いたのはアルトゥール・ニキシュ。1895年から1922年まで首席指揮者を務め、ブルックナー、チャイコフスキー、マーラー、シュトラウス、ラヴェル、ドビュッシーなど多岐にわたるオーケストラのレパートリーを確立した。ニキシュの逝去後、弱冠36歳のヴィルヘルム・フルトヴェングラーが首席指揮者に就任。古典派やドイツロマン派の作品を得意とすると同時に、ストラヴィンスキーやシェーンベルク、バルトーク、プロコフィエフといった近現代曲にも取り組み、レパートリーを拡大した。しかしながら、第二次世界大戦によりフルトヴェングラーは指揮者としての活動を奪われ、終戦後間もなくレオ・ボルヒャルトがその任を担うが、1945年8月、悲劇的な誤解によりアメリカ歩哨に射殺されてしまう。その後、若きルーマニア人指揮者セルジュ・チェリビダッケがオーケストラを率いることとなった。1952年、フルトヴェングラーの首席指揮者へ復職が認められ、1954年の逝去までその任を務めた。また、戦後の1949年、空襲により崩壊したベルリン・イエス・キリスト教会が再建され、当時のオーケストラの新しい本拠地として寄与したほか、音響が非常に優れていることから現在もオーケストラの活動を支えている。1955年、ヘルベルト・フォン・カラヤンが終身首席指揮者兼芸術監督に就任。以後数十年にわたりオーケストラと確固たる関係を築き、唯一無二の音と演奏スタイルを発展させ、ベルリン・フィルの名声を世界中に轟かせた。そして1989年10月、新しい首席指揮者に任命されたクラウディオ・アバドは、あるテーマのもとに、伝統的な作品と現代作品という対照的な作曲家を組み合わせたプログラミングを考案。また、楽員による室内楽活動の奨励に加え、オペラのコンサート形式演奏会を取り入れるなど、オーケストラにさらなる特異性と多様性を与えた。アバドの退任後はサー・サイモン・ラトルが首席指揮者兼芸術監督に就任、2002年9月から2017‐18シーズンまでその任を務めた。彼との契約は、オーケストラが若い世代で最も成功している指揮者を獲得したことに留まらず、重要かつ革新的な方針を展開するに至った。民間組織としてのベルリン・フィルハーモニー管弦楽団財団が創設されたことは、最先端の組織構造を生み出し、音楽家たちの経済的生命線を確保しながら、創造力のある発展のために幅広い機会を与えている。また、同財団はメインスポンサーとしてドイツ銀行の寛大なるサポートを享受。この援助は、サー・サイモン・ラトルが舵取りをしていた時代に作り上げられた教育プログラムに1つの焦点を当てており、特に若い聴衆たちの育成に専心するなど、オーケストラの活動の域はより広がりを見せている。その献身的な取り組みに対し、ベルリン・フィルとラトルは芸術団体として初のユニセフ親善大使に任命された。2009年には「デジタル・コンサート・ホール」を立ち上げ、インターネットを通じてベルリン・フィルのライヴ演奏会や過去の記録を定期的に配信し、世界の聴衆たちがテレビやパソコン、スマートフォンやタブレットなどを通じて演奏を楽しむ機会を提供している。2012年春には、数十年続いたザルツブルク・イースター音楽祭での最後の演奏を遂げ、2013年からバーデン=バーデンで新しい音楽祭の歴史の幕を開けるなど、新しい試みを続けている。2014年、オーケストラの自主レーベル「ベルリン・フィル・レコーディングス」を創設。オーケストラの演奏による傑出したコンサートの数々を、最高の技術と編集によって記録に留めることを目的としている。最新盤はサー・サイモン・ラトル指揮による『ベルリン・フィルアジア・ツアー2017~ライヴ・フロム・サントリーホール』で、首席指揮者として最後のアジア・ツアーにおける演奏が収められており、非常に高い評価を得ている。2015年6月21日、ラトルの後任としてキリル・ペトレンコが楽員による多数票を得て次期首席指揮者に選出された。2019‐20年シーズンよりそのポジションに就任する予定である。●ズービン・メータ(指揮)(C)Wilfried Hosl1936年ボンベイ(現ムンバイ)生まれ。著名ヴァイオリニストでありボンベイ交響楽団の創設者でもあった父メーリ・メータより音楽の手ほどきを受ける。ボンベイの医大予科で学んでいたが、1954年ウィーン国立音楽大学指揮科に入学、ハンス・スワロフスキーに師事した。1958年にはリヴァプール国際指揮者コンクール優勝、タングルウッド音楽祭のアカデミーでも受賞するなどすぐさま頭角を現し、1961年までに既にウィーン・フィル、ベルリン・フィル、イスラエル・フィルを指揮。以来、これら3のオーケストラとは50年に及ぶ関係を築いている。これまでにモントリオール交響楽団音楽監督(1961- 1967)、ロサンゼルス・フィルハーモニック音楽監督(1962-1978)、ニューヨーク・フィルハーモニック音楽監督(1978-1991、ニューヨーク・フィルの歴史において最長在任期間)、フィレンツェ五月音楽祭管弦楽団首席指揮者(1985-2017)を歴任。1969年音楽顧問に就き1977年より音楽監督を務めるイスラエル・フィルハーモニー管弦楽団とは3,000公演以上も取り組み、ツアーも5大陸に及んでいる。1981年には終身音楽監督に任命されているが、ちょうど在任50周年を迎える2019年10月に、音楽監督を退任する意向が発表されている。オペラ指揮者としても名を残しており、1963年モントリオールにおける《トスカ》でのオペラ・デビュー以来、メトロポリタン・オペラ、ウィーン国立歌劇場、ロイヤル・オペラ・ハウス、ミラノ・スカラ座、シカゴ・リリック・オペラ、フィレンツェ歌劇場、ザルツブルク音楽祭などに登場、1998年から2006年まではバイエルン国立歌劇場で音楽監督を務めた。2006年10月にはバレンシアにソフィア王妃芸術宮殿(バレンシア州立歌劇場)を開館、2014年6月まで同地で毎年行われる地中海音楽祭の総裁も務め、スペインの前衛パフォーマンス劇団”ラ・フラ・デルス・バウス”とともにフィレンツェ歌劇場との共同制作による《ニーベルングの指環》のツィクルスにも取り組んだ。メータは、シカゴ・リリック・オペラとバイエルン国立歌劇場とも同作品のツィクルスを行っている。数々の名誉にも輝いており、カール・ベームから遺贈された「ニキシュ・リング」をはじめ、フィレンツェとテルアビブの名誉市民や、ウィーン国立歌劇場(1997)、ミュンヘン国立歌劇場(2006)、ウィーン楽友協会(1997)の名誉会員にも選ばれている。また、名誉指揮者の称号も多数、ウィーン・フィル(2001)、ミュンヘン・フィル(2004)、ロサンゼルス・フィル(2006)、フィレンツェ五月音楽祭歌劇場(2006)、シュターツカペレ・ベルリン(2014)、バイエルン国立管(2006)から授与されているほか、2016年にはナポリのサン・カルロ劇場より名誉音楽監督にも任命されている。日本の皇室からも2008年10月に高松宮殿下記念世界文化賞が授与されており、2011年3月にはハリウッド大通りに名前を刻まれた星型プレートを獲得。2012年7月にはドイツ連邦共和国より功労勲章(大功労十字章)、2013年9月にはインド政府より「タゴール文化調和賞」を授与された。一方、教育の分野にも情熱を注ぎ、才能ある若手音楽家の発掘と育成への支援を世界中で続けているほか、弟のザリン・メータと共にボンベイのメーリ・メータ音楽財団の共同代表を務め、200人以上の子供たちに対してクラシック音楽の教育を行っている。また、テルアビブのブッフマン・メータ音楽学校はイスラエルの若い才能を育て、イスラエル・フィルと密接な関係を構築。現在、シュワラムとナザレにて地元の教師やイスラエル・フィルの団員たちと共に、アラブ系イスラエル人の若者を指導するという新しいプロジェクトも進行している。
2019年11月07日今日もウィーンからこんにちわ。 ウィーンは、美術館や博物館も多く見所の一つと言って良いでしょう。MQと呼ばれる美術館と博物館が集まったエリアをはじめ、市内にはたくさんの文化施設があります。クリムトやシーレなどが大好きな人にはたまらないかも知れません。 で、街歩きから。オペラ座を背景にパチリ。トラムが良い感じ。 そして、やってきたのは、オーストリア国立図書館の大広間(プルンクザール)。世界で最も美しい図書館ホールとして知られていて、ヨーロッパでは最大のバロック様式の図書館です。もう、圧巻の一言で写真では伝わりづらいかも知れませんが、かつての宮廷図書館は18世紀前半にホーフブルク王宮の一角に独自のブロックとして建てられました。皇帝カールVI世の委嘱により、ヨハン・ベルンハルト・フィッシャー・フォン・エルラッハの設計で、その息子のヨーゼフ・エマヌエル・フィッシャー・フォン・エルラッハが建築したものです。 図書館内の豪華なプルンクザールは、長さ80mにおよび、高さは20m、中央の丸天井は、宮廷画家ダニエル・グランの華麗なフレスコ画で飾られています。遠くて見えずらいですが、かなり細かい装飾です。 蔵書約20万冊、対トルコ戦争で活躍したサヴォイのプリンツ・オイゲン公の蔵書15000冊や、宗教改革者マルティン・ルーターの膨大な蔵書で知られています。天井に近いところまで蔵書されてます! なんと言うか、静かに佇む人、腰掛けて天井を見上げている人など様々。 とにかく壁面という壁面には本がビッシリで、 ここの壁も。 全てが同じように見えます……探すの大変そう。 なんとも煌びやかな本棚です。この豪華絢爛な図書館は、当然ながら観光客も多いです。狙い目は開館直後。 さて、次の施設に向かう途中のブルグ公園には、モーツァルトさんが。その昔は、皇室専用だった公園ですが、現在は市民の憩いの場として親しまれています。赤いベゴニアの花で描かれたト音記号で映える写真をぜひ。 そして到着したのは、ウィーンミュージアム。今回、個人的に大好きなオットーワーグナーの展覧会をしてました。(現在は終了しています)海外の美術館て、撮影できるところが多いから良いですよね! たまたま撮影OKだった模型。もはや模型のレベルを超えたアートピースのよう。 ウィーン・ミュージアムの中で、特に人気が高いのはグスタフ・クリムトの作品。他にも、エゴン・シーレ、リヒャルト・ゲルステル、アーノルト・シェーンベルクの絵画、ウィーン工房のデザイン作品、1900年頃のウィーンを示す2つの都市モデルなどなど。 これが都市モデル。街並みなども再現されてます。この、カールスプラッツにあるウィーン・ミュージアムの建物は、建築家オスヴァルト・ヘルトルの設計で1959年にオープン。ヘルトルはヨーゼフ・ホフマンとも仕事をしていました。 そして最後はやっぱりミュージアムショップに。オットーワーグナーの分厚い図録はあまりにも重たいので断念……なかなか、日本では出会わない雑貨などたくさんありましたよ。 ちなみに、このミュージアムから日本にやってくる『ウィーンモダン展』が六本木の国立新美術館、夏からは大阪の国立国際美術館で開催予定です。これは必見!現在、ウィーン・ミュージアムは閉館して改修工事しているので、日本で観られるなんて、ちょうど良いかも?! 協力:ウィーン市観光局撮影:丹野友貴子
2019年04月20日日本初演から30余年を迎えたミュージカルの金字塔『レ・ミゼラブル』が全国5都市で上演される。動乱期の19世紀フランスを舞台に、19年間投獄されていたジャン・バルジャンが仮出獄となり、真っ当な人間になろうと再生する姿を軸に描かれる。歴代最年少の32歳で演じて以来、今回が5度目のジャン・バルジャン役となる吉原光夫。「またあの世界を見たくなる」と心底惚れ込む作品の魅力について取材会で語った。ミュージカル「レ・ミゼラブル」チケット情報2年ぶり5度目のバルジャン役に吉原は「不器用なので、本当にたくさんの時間を得ないと成長できない」と、これまでの足跡を振り返る。初挑戦した2011年は「レジェンドと呼ばれる方々と同じ楽屋で過ごし、毎日を生きることに必死過ぎて記憶にない」と笑う。続く2013年はジャベールとの二役を演じたが、休演者が出たため、プレビュー公演から約1ヵ月半の間、大半の公演にバルジャン役で出演。「自分が倒れたら公演がクローズするという状況で、ただ役を務めることに集中した」。次こそそれぞれの役を深めたいと挑んだ2015年。「二兎を追う者は一兎をも得ず状態になるぞ、どうすんだ光夫!と自問自答の末、追い詰められている間に終わっていました(笑)」。そして前回の2017年公演で「やっと地に足付き始めた気がします」。それまで聖人的な印象で描かれてきたバルジャンは2013年から「泥にまみれた“犬”が正しい人になろうとする」新演出に。「当時演出のジョン・ケアードに言われた、常に第六感で神を感じているという点と、(彼を追う警部)ジャベールに銃口を向ける時は『本気で殺そうと思ってください』と言われたことは今も心に残っている」と言う。人間は常にやるかやらないかの選択に迫られ、生きている。「自分は真っ当に生きようとしてきたけど、これまでの選択に間違いはなかったのか。神よ!と、彼は最後まで苦悩し迷っている」。完成形を見せたくないとの思いもあり、「何度演じてもバルジャンはこうだと定まらない。常に光と影がうねっているイメージです」。大きな物語のうねりの中でさまざまな表情を求められる役者たち。「音程ひとつにも役の光と影の心情が完璧に表現されている」シェーンベルクの音楽など魅力は尽きないが、最大の見どころはバルジャンの不完全さにあると見る。「誰もがバルジャンの人生を疑似体験しているんじゃないかな。彼の人生に自分の人生を照らし合わせることで、自分自身も正しくあろうとか、変わろうとする。自分もそこに惹かれるし、この作品が長く愛される理由だと思います」。公演は4月15日(月)よりプレビュー公演の後、4月19日(金)に東京・帝国劇場で開幕。6月に愛知・御園座、7月に大阪・梅田芸術劇場メインホール、7月末から8月に福岡・博多座、9月に北海道・札幌文化芸術劇場hitaruで上演される。大阪公演のチケットは3月23日(土)一般発売開始。2月24日(日)から3月4日(月)までプレリザーブ受付。取材・文:石橋法子
2019年02月22日2019年に日本とオーストリアの外交樹立150周年を迎えることを記念し、「ウィーン・モダン クリムト、シーレ 世紀末への道」展が、2019年4月24日から8月5日まで東京・国立新美術館で、8月27日から12月8日まで大阪・国立国際美術館で開催される。19世紀末から20世紀初頭にかけて、ウィーンでは、絵画や建築、工芸、デザイン、ファッションなど、それぞれの領域を超えて、新しい芸術を求める動きが盛んになり、装飾性豊かで煌びやかな独自の文化が開花した。今日では「世紀末芸術」と呼ばれるこの時代に、画家グスタフ・クリムトやエゴン・シーレ、オスカー・ココシュカ、建築家オットー・ヴァーグナー、ヨーゼフ・ホフマン、アドルフ・ロース、デザイナーのコロマン・モーザーなど各界を代表する芸術家たちが登場し、モダン・アート、モダン・デザインの黄金期を迎えた。それは美術の分野のみならず、音楽や精神医学など多岐にわたるものだった。同展は、ウィーンの世紀末文化を「近代化モダニズムへの過程」という視点から紐解く新しい試みの展覧会。18世紀後半やビーダーマイアー時代の傑作から、世紀末芸術の代表格といえるクリムトやシーレ、ウィーン分離派、ココシュカ、オットー・ヴァーグナー、ウィーン工房、アドルフ・ロースに至るまで、油彩74点に加えて工芸やグラフィック、テキスタイルなど、東京展では約400点、大阪展で約330点というかつてない圧巻の作品群で辿る。見どころの一つは、絵画、建築、応用芸術、音楽など、ウィーンの芸術文化の全容が分かる総合展であること。時代を18世紀中頃にまでさかのぼり、ウィーン世紀末文化に至るまでの歴史背景にスポットライトを当て、絵画や工芸はもちろん、建築、デザイン、インテリア、ファッション、グラフィックデザインなど、当時の写真や資料、同展のために今回特別制作されたウィーン市の変遷映像など、多様な展示品を通して、“芸術の都”ウィーンで育まれた芸術世界を網羅的に紹介する。また、東京展では、クリムト47点、シーレ22点、ココシュカ17点など、ウィーン世紀末の巨匠が遺した作品の数々が集結。クリムトが最愛の女性を描いた《エミーリエ・フレーゲの肖像》を始めとする油彩画に加え、素描、ポスターなどのグラフィックを通して、モダニズムの黄金時代を築いた作家たちの作品世界に深く迫る。クリムトに影響を与えた画家ハンス・マカルトによる、1879年の皇帝フランツ・ヨーゼフと皇后エリーザベトの銀婚式記念パレードの絵画、作曲家アルノルト・シェーンベルクが描いた絵画作品なども見どころの一つ。なお、大阪展ではクリムト18点、シーレ11点、ココシュカ8点が展示される。さらには、ウィーン・ミュージアムの至宝が一堂に会するのも大きな見どころ。ヨーロッパ有数の博物館として知られ、100万点におよぶ所蔵品でウィーンの歴史や文化を今に伝えている。同館の改修工事に伴い、主要作品をまとめて公開する同展が実現する。出展作品は、個人所蔵の作品をあわせて東京展で約400点、大阪展は約330点。歴史ある同館が誇る貴重なウィーン世紀末のコレクションをオーストリア国外で目の当たりにできる、またとない機会となる。この他、オットー・ヴァーグナーを始め、ウィーン分離派やモダニズム建築の貴重なデザイン画、模型を数多く展示。また、ビーダーマイアー様式からウィーン工房まで、ウィーンのモダン・デザインの全貌を紹介するなど、建築ファンやインテリア・ファッション好きも必見の内容。加えて、モーツァルト、シューベルト、シェーンベルクなど、ウィーンが生んだ音楽家にまつわる展示品、女帝マリア・テレジアからウィーン世紀末まで、ハプスブルク家の栄光から終焉へと向かうまでの歴史を美術作品を通して紹介するなど、音楽ファンや歴史好きにも見逃せないコレクションが展開される。【展覧会情報】日本・オーストリア外交樹立150周年記念 ウィーン・モダン クリムト、シーレ 世紀末への道東京展会期:2019年4月24日~8月5日会場:国立新美術館 企画展示室1E住所:東京都港区六本木7-22-2休館日:毎週火曜日 ※ただし4月30日は開館大阪展会期:2019年8月27日~12月8日会場:国立国際美術館住所:大阪府大阪市北区中之島4-2-55休館日:毎週月曜日 ※ただし9月16日、23日、10月14日、11月4日は開館、翌日休館
2018年12月30日ジョナサン・ノットが音楽監督に就任して6年目のシーズンを迎える東京交響楽団。すでに9月はじめに2019/20年シーズンのコンサート・ラインナップを発表していたが、11月6日にあらためて、ミューザ川崎で記者会見があり、新シーズンの概要を説明した。【チケット情報はこちら】「東響の素晴らしさのひとつは、素晴らしい合唱の存在だ」。いの一番に手兵の東響コーラスへの厚い信頼を語ったノット音楽監督。最初に挙げた聴きどころも、彼らが難曲のリゲティ《レクイエム》を歌う7月の東京と川崎での定期演奏会だった。この演奏会は、ノットのプログラム構成の巧みさが象徴的。合唱はもう1曲、英国ルネサンスの作曲家トマス・タリスの、40声部からなる《スペム・イン・アリウム(我、汝の他に望みなし)》にも挑戦するが(オケの定期なのに、なんと無伴奏の合唱曲!)、その2曲を挟むのが、J・シュトラウスIIのワルツ《芸術家の生涯》と、R・シュトラウスの《死と変容》だ。後者は、死の床の芸術家による人生の回想。プログラム全体を、「二人のシュトラウス」「芸術家」「死」といったキーワードがふわりと覆う。ノットは、スタンリー・キューブリック監督の『2001年宇宙の旅』の音楽に用いられたリゲティとR・シュトラウスを並べたかったとも(ならば、J・シュトラウスもまた然り)。そしてさらに、来シーズンのノットの最後の出演となる11月の東京オペラシティ公演でも、再びリゲティとR・シュトラウスが組み合わされる。1回の演奏会だけでなく、シーズンを通してもリンクが張られているという仕掛けだ。また、拠点のミューザ川崎シンフォニーホール開館15周年記念公演(10月)は、シェーンベルクの大曲《グレの歌》。来年は読売日本交響楽団や東京都交響楽団など、なぜか《グレ》の当たり年だが、オケ・合唱ともに巨大編成が必要なこの作品の演奏機会は、普通は滅多になく、東京交響楽団が1986年以降、4回(全7公演)にわたって再演を繰り返しているのは特筆ものだ。もちろん、シーズン幕開けの桂冠指揮者・秋山和慶による近現代フランス・プロ(4月)、1986年生まれの新鋭指揮者リオネル・ブランギルの登場(9月)、伝統の「第九と四季」を衣替えして単独で演奏する《第九》(12月)、正指揮者・飯森範親の現代プロ(2020年1月)、鈴木優人指揮のメンデルスゾーン版J・S・バッハ《マタイ受難曲》(2020年3月)など、注目公演、聴きどころはありすぎる。「自分でも“うわっ、すごい!”と、あらためて感動するラインナップ」と笑うノット。変化に富んだ、そしてひねりの効いたシーズンの全貌は、ぜひ楽団のホームページで。なおこの日はほかに、スマートフォンやパソコンで東響の演奏を楽しめる音楽・動画配信サービス『TSO MUSIC & VIDEO SUBSCRIPTION』が同日からスタートしたことも併せて報告された。取材・文:宮本明
2018年11月08日神奈川フィルハーモニー管弦楽団(常任指揮者・川瀬賢太郎)の2019~2020年シーズン・ラインナップが決定。概要発表の会見が開かれた。【チケット情報はこちら】メイン・シリーズに当たる横浜みなとみらいホールでの定期演奏会「みなとみらいシリーズ」は全10回(13公演)。会見にも出席した川瀬はそのうち3回に登場する。まず5月の公演ではソロ・コンサートマスター石田泰尚独奏によるブロッホのヴァイオリン協奏曲と、メンデルスゾーンの《夏の夜の夢》。ブロッホは、この数年来石田から「しつこいぐらいに」(川瀬)ラブコールを受け続けていたのだそう。《夏の夜の夢》は音楽だけでなくストーリーの朗読付きの上演で、気鋭の演出家・田尾下哲が台本を書き下ろす。12月はメインの《展覧会の絵》を、有名なラヴェル編曲でなくストコフスキー編曲で、というのもひねりが効いているが、B・A・ツィンマーマンの《ユビュ王の晩餐のための音楽》[1966]も目を引く。過去のさまざまな名曲がこれでもかと引用されている作品だ。3月はシェーンベルク編曲によるブラームスのピアノ四重奏曲。「とにかく難しいが、自分の任期6年目となるオケの力とチームワークを最もわかりやすく聴いていただける曲」と川瀬。前半の、現代作曲家ジェームズ・マクミランのヴァイオリン協奏曲[2009](独奏=郷古廉)は、川瀬が自信ありげに「まあ、聴いてください」といざなう、異種の音楽から叫び声までいろんなものが登場するユニークな音楽だ。川瀬世代の若い才能の起用もとても楽しみ。ハイドン《天地創造》(7月)を指揮するおなじみ鈴木優人、そして神奈川フィル初登場の日本生まれのアメリカ人指揮者ユージン・ツィガーン(9月)はともに1981年生まれ。クルト・マズアの愛弟子カーチュン・ウォン(11月)は1986年生まれの注目株。過去の共演でオーケストラ内でもひときわ評価が高いという。約2年間の改修を終えた神奈川県民ホールでの「県民ホール名曲シリーズ」は全3回。改修で変化したサウンドを考慮して、オーケストラ・ピットを上げ舞台前面にオーケストラを配置するなど、新しい聴き方、楽しみ方を提案してくれそうだ。1994年生まれの新星指揮者・太田弦の登場に期待(4月)。川瀬は《くるみ割り人形》全曲を指揮する(6月)。現在改修中で来年4月再開予定の神奈川県立音楽堂での「音楽堂リニューアルシリーズ」全4回はモーツァルトがテーマ。しかも「モーツァルト+(プラス)」ともいうべき、「モーツァルトとの組み合わせ」にさまざまな工夫が。川瀬が指揮する細川俊夫の《月夜の蓮》[2006]は、同時に演奏されるモーツァルトのピアノ協奏曲第23番へのオマージュ、というように(2月/独奏=菊池洋子)。王道の名曲から、クラシック通を唸らせるこだわり抜いた佳曲まで、オーケストラのやる気満々がじわじわと伝わってくる。目が離せない来季の神奈川フィルだ。取材・文:宮本明
2018年09月27日ロンシャン(LONGCHAMP)より、ニューヨークの新世代デザイナー、シェーン・オリバーとコラボレーションしたカプセルコレクションが登場。伊勢丹新宿店では、カプセルコレクションを記念した期間限定ストアを2018年5月9日(水)から5月13日(日)まで開催する。シェーン・オリバーは、ストリートウェアブランド・フッド バイ エアー(HOOD BY AIR)を立ち上げたデザイナー。「時流」「可能性」「動き」「前進」を常にテーマに掲げてデザインを行っており、今回のカプセルコレクションにもそのビジョンを投影。独創的なアイディアで、ダイナミックなデザインに仕上げている。カプセルコレクションでは、ロンシャンの代表作「Le Pliage」シリーズをベースにした、ショルダーバッグやバックパック、ガーメントカバーといったトラベルアイテムからシューズ、プレタポルテまで、多彩なアイテムを展開。ロンシャンのクラフトマンシップの歴史と、フランスの普遍的なスタイル、オリバーの革新的なデザインを融合し、現代の“旅”のイメージを作り上げている。各アイテムには、“REALNESS”や、活動休止を意味する“HIATUS”のロゴを大胆にあしらい、忙しい毎日から解放され、心の赴くままに旅をするイメージを投影。角にハンドルを付けたポーチや、ハンドルを極端に長くデザインしたショルダーバッグ、底部を広くとった斬新なフォルムのバックパックなど、ユニークなシルエットにも注目したい。【詳細】Longchamp by Shayne Oliver カプセルコレクション■アイテム例・ガーメントカバー 86,400円(税込)・トップハンドルバッグ 50,760円(税込)・バックパック 86,400円・ショルダーバッグ 44,280円(税込)・ポーチ 25,920円(税込)・クロスボディバッグ 50,760円(税込)■期間限定ストア会期:2018年5月9日(水)~5月13日(日)場所:伊勢丹新宿店本館1階=ザ・ステージ住所:東京都新宿区新宿3-14-1【問い合わせ先】ロンシャンTEL:0120-150-116
2018年05月04日ゴールデンウィークの東京の風物詩としてすっかり定着したフランス生まれの音楽祭ラ・フォル・ジュルネ・オ・ジャポンは過去に類のないクラシック音楽のモンスター・イベントだ。安価な入場料ながら、世界のトップ演奏家による趣向を凝らしたプログラムが楽しめるとあって、同時多発的に繰り広げられる320公演に、GW3日間で42万人が詰めかける(2017年実績)。これまで有楽町の東京国際フォーラムを中心に丸の内エリアで開催されてきたが、14回目となる次回は、東京芸術劇場など池袋エリアを加えて並行開催。名称も「ラ・フォル・ジュルネTOKYO」に変更される。2018年2月に予定されている詳細発表に先立ち、報道陣を招いてテーマ発表と懇談会が行なわれ、音楽祭アーティスティック・ディレクターのルネ・マルタン氏と、制作のKAJIMOTO代表取締役社長・梶本眞秀氏が出席した(11月30日・東京芸術劇場)。「TOKYO」への舵取りは、もちろん東京オリンピック・パラリンピックも意識しているのだろう(東京国際フォーラムも東京芸術劇場も東京都が関連する施設)。池袋エリアの新たな会場として発表されたのは、東京芸術劇場内の「コンサートホール」「シアターイースト」「シアターウエスト」「シンフォニー・スペース」と、池袋西口公園、南池袋公園の6会場。有楽町と池袋は東京メトロ有楽町線が約19分で結ぶ。東京芸術劇場も東京国際フォーラムも駅直結なので、もし雨が降っても濡れずに行き来できる位置関係。その手があったか!梶本氏によればマルタン氏は目下「池袋」を猛勉強中だそうで、すでに昨年から街中を巡り、隈研吾氏監修の豊島区新庁舎や、丸の内に比べて若者が多い人の流れに興味津々だという。原則的に丸の内エリアの開催規模は従来のまま、池袋エリアの新規公演がそのまま公演数増につながる予定。主催者によれば、来場者の9割をリピーターが占めるというラ・フォル・ジュルネ。人気が定着している証しだが、裏を返せば新しい聴衆が参入しづらいという側面でもあるかもしれない。新たな試みはその解消にも効果を発揮するはずだ。ラ・フォル・ジュルネが始まる2005年まで、東京国際フォーラムの5000席の大ホールがクラシック音楽の中心的な役割を果たす場所になるとは誰も想像できなかったはず。池袋という街が、これまで以上にどのように音楽にフィットしてゆくのかも、注目されるところだ。新生ラ・フォル・ジュルネTOKYO2018のテーマは「モンド・ヌーヴォー 新しい世界へ」。政変や圧政を逃れてなかば強制的に、またはさまざまな理由から自らの意思で、祖国を離れ、異国へ渡った作曲家は多い。ラフマニノフ、プロコフィエフ、ストラヴィンスキー、バルトーク、シェーンベルク、クルト・ヴァイル、あるいは19世紀のショパン。「亡命」と「移住」をめぐり、異文化との接触から生まれた彼らの音楽に光を当てる。2018年5月3日(木・祝)~5日(土・祝)の3日間に、両会場併せて約400公演(無料公演を含む)が予定されている。取材・文:宮本明
2017年12月04日読売日本交響楽団の2018/2019シーズン・プログラム(来年4月より)が発表された。充実のラインナップをざっと眺めてみよう。まずは指揮者陣。【チケット情報はこちら】2010年から3期9年間にわたり常任指揮者を務めてきたシルヴァン・カンブルランが、来シーズン限りでポストを離れる。メシアンを始めとする現代作品を意欲的に取り上げ、一昨年の欧州ツアーを成功に導くなど、印象的な成果を積み上げてきた彼と読響との集大成となるシーズンだ。来年4月と9月と2019年3月に登場。モーツァルトからロマン派、近代フランス音楽、現代音楽と、彼らしい多彩なレパートリーを聴かせるが、最大の注目はシェーンベルク《グレの歌》だろう(2019年3月)。任期終了間際の大団円。まもなく上演されるメシアン《アッシジの聖フランチェスコ》に続く大規模声楽作品だ。レイチェル・ニコルズはじめ豪華歌手陣を率いての、これまた必聴の公演となる。また、就任披露演奏会の演目で、その後のライヴCDも高い評価を得た、両者にとって記念碑的な作品である《春の祭典》(4月)にも、新たな伝説が加わりそうだ。別れもあれば新たな出会いも。今年9月に首席客演指揮者就任が発表された山田和樹との新コンビは2019年1月にお目見え。藤倉大のピアノ協奏曲日本初演(独奏=小菅優)を含む、3つの異なる趣きのプログラムを振る。もうひとりの首席客演コルネリウス・マイスターからも目が離せない。今年12月のマーラー:交響曲第3番に続く、6月の第2番《復活》に注目。昨年は第6番《悲劇的》を指揮しており、今後の両者のマーラー演奏にも、必然的に期待が膨らむ。客演では、シベリウスやニールセンで注目を集めるフィンランド出身のヨーン・ストルゴーズ(8月)、2032年までかけて進行中のハイドン交響曲全集が話題の、イル・ジャルディーノ・アルモニコのジョヴァンニ・アントニーニ(10月)が、それぞれ十八番のレパートリーを携えて指揮台に上がる。また久しぶりの登場となるバッハ・コレギウム・ジャパン(BCJ)の鈴木雅明が振る、未完のオラトリオ《キリスト》他のメンデルスゾーン・プロでは、夥しい数の録音で日本にもファンが多いベルリンの名門プロ合唱団、RIAS室内合唱団との共演が特筆される。ソリスト陣では、いずれも昨年登場して評判だった、ヴィクトリア・ムローヴァ(10月・ベートーヴェン)、エマニュエル・パユ(11月・モーツァルト)、そして1932年生まれのスペインの至宝ピアニスト、ホアキン・アチュカロ(2019年1月・ラヴェル)が再共演するのはうれしい知らせ。さらに、エリソ・ヴィルサラーゼ、ピョートル・アンデルシェフスキ、諏訪内晶子、ピエール=ロマン・エラールといった人気のビッグネームも続々登場する。シーズン幕開けの4月定期がマーラーの9番とアイヴズだったり、意外な組み合わせの妙も目を引く新シーズン・プログラム。創立56年目の読響もやる気十分!文:宮本明
2017年10月06日1987年6月17日に帝国劇場で幕を開けたミュージカル『レ・ミゼラブル』日本公演が、6月17日に30周年記念日を迎えた。“日本初演30周年記念公演”と銘打つ今年の公演だが、6月11日からはスペシャルウィークとして、本編の上演後、歴代キャストが登壇するスペシャルカーテンコールを開催。中でもまさに30歳の誕生日となったこの日は、“超スペシャル版”だ。初演のジャン・バルジャン役の鹿賀丈史をはじめ、約150名の歴代・現役キャストが登壇、さらに本作の産みの親であるアラン・ブーブリル(オリジナルフランス版脚本)とクロード=ミッシェル・シェーンベルク(作曲)も駆けつけ、この記念日を祝った。チケット情報はこちらスペシャル・カーテンコールは、この日登壇した現役・歴代キャスト150名による、1幕ラストのビッグナンバー『ワン・デイ・モア』からスタート。オリジナルキャストである鹿賀が最初のワンコーラスを歌った時点で、客席からはため息と歓声の入り混じったような声が起きる。その後も、次々と新旧のキャストが歌い継ぐと同時に、大スクリーンにその顔が映し出されると、その都度大きな拍手が沸き起こった。『レ・ミゼラブル』は“スターを作るミュージカル”と称されているが、本作でデビューを飾り初演時にアンサンブルとして出演していた藤田朋子、2011年から子役として出演していた加藤清史郎らの姿も見える。初演の初日のステージにも立っていた鹿賀は「今日の舞台を拝見しましたが、初演時の勢いよりもっと元気のいい舞台でした。…が、これもすべて我々が始めたこと(笑)」と茶目っ気たっぷりに挨拶。同じく初演キャストである島田歌穂は「私にとって大きく人生を開いていただいた作品。生涯、感謝し続けます」と話す。2003年からバルジャンを演じていた別所哲也は「僕にとって俳優人生で大切な大切な役であり、作品」と言い、2007年からマリウス役を演じていた山崎育三郎は「僕は『レ・ミゼ』が大好きで、アタマから最後までひとりで歌えるくらい『レ・ミゼ』おたく」と作品愛を語った。さらに作曲家のシェーンベルク自らが弾くピアノにのせ、バルジャンのナンバー『彼を帰して』を新旧6名のバルジャン役者が歌うパフォーマンスに劇場は大きな感動で包まれ、ラストは誰もが知る名曲『民衆の歌』の大合唱へ。1時間超に及ぶスペシャルなカーテンコールは、熱い熱い拍手の中、幕を下ろした。終幕後に行われた囲み取材には、歴代バルジャン役の鹿賀、今井清隆、別所、初演キャストである島田、岩崎宏美、鳳蘭、現バルジャン役の福井晶一、ヤン・ジュンモ、吉原光夫が出席。鹿賀は「あっという間の30年。これだけ大掛かりなミュージカルを日本でやったのは、たぶん『レ・ミゼラブル』が初めてだった。その最初に作った時の気持ちを、初演の時には生まれていなかったような若い人たちが受け継いでくれている。今日は一緒に歌うことが出来て感動しました。非常にいい時間でした」と語っていた。公演は7月17日(月・祝)まで帝国劇場にて。福岡・大阪・愛知公演もあり。
2017年06月19日ミュージカル『レ・ミゼラブル』の日本初演30周年記念日 スペシャル・カーテンコールが17日、帝国劇場で行われ、鹿賀丈史、岩崎宏美、島田歌穂、鳳蘭、今井清隆、別所哲也、福井晶一、ヤン・ジュンモ、吉原光夫が取材に応じた。同作はフランスの作家・ヴィクトル・ユゴーの同名小説を原作に、1985年ロンドンで初演。以来、世界中で上演されており、日本では1987年6月17日に初演を迎えた。19世紀初頭のフランスを舞台に、社会情勢や民衆の生活を描いていく。30周年を記念し、1週間のスペシャル・カーテンコールを行っていた同作。30周年当日となる17日は、歴代キャストに加え、作・脚本のアラン・ブーブリル、作・音楽のクロード=ミッシェル・シェーンベルクらが登場し、祝福のメッセージを贈った。また、シェーンベルクが自らピアノを弾き、福井&ヤン&吉原の現役バルジャン、鹿賀&別所&今井のOBバルジャンが歌った「彼を帰して 30周年バージョン」には多くの観客が涙していた。鹿賀、島田、岩崎、鳳の4人は初演時にステージに立っていたメンバーだが、鹿賀は30年前の今日について「もちろん覚えています」と力強い一言。「一生懸命稽古したせいですが、そんな緊張することもなく、結構伸び伸びやった気がしますけど、今日の方が緊張しました」と笑顔を見せた。別所も久しぶりの『レミゼ』曲に「蘇るものがたくさんあった」としみじみ。「スペシャルな編曲で、このために作られたものだったのでとても僕にとって思い出に残りました」と語る。今井は「キーが転調して、いつもより高い声を出さなきゃいけなくて、慌てて練習して」と、現役後に起こっていた変化を明かし、周囲を笑わせた。また、初演時は宝塚歌劇団退団直後だったという鳳は、コゼットをいじめるマダム・テナルディエ役に「毎日ファンの人が減っていくので、子供をいじめる役はダメだなと思いました」と苦笑した。現役で『レ・ミゼラブル』のステージに立つ後輩たちの姿に、鹿賀は「アドバイスなんかとんでもないです。素晴らしいですよ。僕らも一生懸命やってましたけど、力強くて、あったかくて、熱がね、すごい熱いものがあるので」と絶賛。「楽屋にいたんですけど、一緒に歌わせてもらったんです」と裏側の様子を明かした。鹿賀は改めて「今日、若い連中の演技や歌っている姿を見て、逆に力をいただいた気がします」と語り、「非常に幸せな30周年です」と喜びを表した。
2017年06月17日13回目を迎える真夏のクラシック音楽祭「フェスタサマーミューザKAWASAKI」は、首都圏のプロ・オーケストラが一堂に会して競演するという、ありそうだけれどここでしか体験できない音楽祭。3月29日、JR川崎駅前のミューザ川崎で概要の発表会見が開かれた。今年も首都圏の10楽団が中心となり、ミューザ川崎シンフォニーホールを主会場として7月22日(土)から8月11日(金・祝)まで全21公演が行なわれる。キャッチコピーは「気分奏快!」。「フェスタサマーミューザKAWASAKI」チケット情報音楽祭のオープニングはいきなりシェーンベルク《浄められた夜》とストラヴィンスキー《春の祭典》というスタイリッシュなプログラム(7/22(土)・東京交響楽団)。20世紀を代表するふたりの大作曲家だが、もはやこれらを現代音楽だと感じる人は少ないだろう。それどころか、こんなヴィヴィッドな作品こそクラシック入門にふさわしいはず。官能と興奮で今年の「サマーミューザ」が幕を開ける。チェコの若き巨匠ヤクブ・フルシャが振る祖国の魂、スメタナ《我が祖国》(7/26(水)・東京都交響楽団)と、マエストロ・チョン・ミョンフンによるベートーヴェン(7/27(木)・東京フィルハーモニー交響楽団)というクラシックの王道名曲プロは、マニアも初心者も必聴。日程中盤に組まれた、ミュージカル界の歌姫・新妻聖子も登場するNHK交響楽団のポップス・プログラム(7/29(土))、名アレンジャーとしても名高い渡辺俊幸が指揮する映画音楽集(8/1(火)・読売日本交響楽団)は、夏フェスらしい肩肘張らない洗練されたお楽しみ。最終週に入って、古楽アプローチを介して名曲の新しい顔を聴かせてくれる鈴木秀美の振るメンデルスゾーンとハイドンは大注目(8/6(日)・神奈川フィルハーモニー管弦楽団)。そして炎のマエストロ小林研一郎の代名詞ともいうべき十八番、ベルリオーズ《幻想交響曲》(8/9(水)・日本フィルハーモニー交響楽団)を聴き逃しては今年の夏が終わらない。フィナーレは秋山和慶&東京交響楽団によるラフマニノフ・プロ(8/11(金・祝))。話題のピアニスト反田恭平がピアノ協奏曲第3番を弾く。他にも特別参加の井上道義&オーケストラ・アンサンブル金沢とゲルギエフ&PMFオーケストラ、久石譲&新日本フィル。川崎市内にキャンパスを置く昭和音楽大学と洗足学園音楽大学のオーケストラ。さらにミューザ川崎のホールアドバイザーを務める、小川典子(ピアノ)、佐山雅弘(ジャズ・ピアノ)、松居直美(オルガン)らの出演などなど、さまざまな趣向の注目公演が目白押しだ。今年の夏も川崎が熱い。取材・文:宮本 明
2017年03月30日今年で15年目を迎える「アジア オーケストラ ウィーク 2016」が10月4日(火)から7日(金)まで、宮城県多賀城市の多賀城市民会館(10月4日(火))と東京・初台の東京オペラシティ(5日(水)~7日(金))にて開催される。「アジア オーケストラ ウィーク 2016」チケット情報オーケストラの来日と聞くと欧米の交響楽団の印象が強いかもしれないが、このアジア オーケストラ ウィーク(AOW)をはじめ、近年ではアジア各国で人的な交流、国境を越えての公演が数多く行われ、著名な指揮者を招聘するなどもしてレベルアップが図られてきた。AOWは文化庁芸術祭の主催で2002年に始まり、アジア太平洋地域各国から毎年、プロフェッショナル・オーケストラを招いてきており、これまでに15の国から45ものオーケストラが参加してきた。15年目を迎える今年は、AOWがスタートした年に初めて来日を果たして以来、2度目の参加となるタイのバンコク交響楽団とこれまで参加回数1位を誇る韓国から、チャンウォン市立交響楽団が来日。ホスト・オーケストラを、初参加となるセントラル愛知交響楽団が務める。バンコク交響楽団は、2002年の第1回AOWへの参加をきっかけに日本をはじめ海外との積極的な交流をスタートさせてきた。10月4日(火)の初日は“復興支援コンサート”として、セントラル愛知交響楽団とバンコク交響楽団の一夜限りの競演が実現!ドヴォルザーク「交響曲第8番ト長調作品88」の合同演奏が行なわれる。チャンウォン市立交響楽団はこれまで韓国国内で音楽祭に数多く参加、多くの奏者を必要とするシェーンベルクの大曲「グレの歌」を韓国で初演するなどの実績を残してきた。今回来日するパク・テヨンを常任指揮者に据え、さらに海外からも世界的な指揮者を招聘し、精力的に活動。チャイコフスキーの悲愴、メンデルスゾーンのヴァイオリン協奏曲と堂々の名曲プログラムを披露。アジアの俊英、キム・ボムソリにもぜひ注目してほしい。セントラル愛知交響楽団は首席客演指揮者・齋藤一郎の指揮で芥川也寸志交響三章「トリニタ・シンフォニカ」などを演奏する予定。タイ、韓国、そして日本、それぞれの伝統と文化を受け継いだオーケストラの調べに耳を傾けてみては?文:黒豆 直樹
2016年09月27日『クィーン』でアカデミー賞を受賞し、英国女王からは“デイム”の称号を受けたヘレン・ミレン主演で“オーストリアのモナリザ”といわれる名画に秘められた真実の物語を描く『黄金のアデーレ名画の帰還』。このほど、実在の女性を演じたヘレンの役作りとともに、そんな彼女の熱演に共鳴を受けた各界の著名人からコメントが到着した。20世紀が終わる頃、ある裁判のニュースが世界を仰天させる。アメリカに暮らす一人の女性がオーストリア“政府”を訴えたのだ。それは、何年も美術館に飾られている黄金に輝くクリムトの名画<アデーレ・ブロッホ=バウアーの肖像I>を「私に返してください」という驚きの要求だった――。ヘレンが演じたマリアは、94歳で亡くなるその日まで、悪しき因習を打破し、権力に立ち向かう不屈の精神を持ち続けた。劇中では、第二次世界大戦中、ナチスにその絵を含むすべてを略奪されてから30年後、決死の覚悟で立ち上がり、政府相手に立ち向かう彼女の姿とそれまでの波乱万丈な人生が描かれている。ヘレンは最初に脚本を読んだとき、「いままで全く知らず、読んだこともなかった物語にとても魅了されたわ。実話であり、一人の女性と一人の若い男性の不屈の精神についての素晴らしい物語よ。彼ら二人とも法律や美術についての専門的な知識を持ち合わせていたわけでもないのに、大きな挑戦をしたの。マリア・アルトマンは、彼女自身の過去や家族と関わるとても深くて感情的な理由があって名画返還の訴訟を引き起こしたの。だからこそ、とても美しい物語だと思ったわ」と語る。ヘレンがいう若い男性とは、ライアン・レイノルズが演じる駆けだしの弁護士ランディ・シェーンベルク。誰しもが“不可能”と決めつけてかかったこの裁判に、マリアとともに一世一代の闘いに挑んだ。ヘレンは、実在の人物を演じるにあたり、まずは髪の毛の色、目の色など外見にこだわり、目の色をこげ茶にするためにカラー・コンタクトレンズを使用したという。さらには「立ち姿や手振り身振り、声の出し方など、本人を特徴づける全ての要素が重要」とも語る。特にヘレンが最も重要だと話すのは、「外からは見えない心の内側」だという。「その人物の心の探求が一番重要だと思うわ。その人物がどういった人物かを発見することね。その作業と並行して、自分は“ある人物の肖像画を描く画家”であるかのような視点を育まなければならないわ。最終的に、自分は別の人物に完全になることはできないのだから。自分がなれるのは、ただ、自分の審美観を通して理解したその人物の化身にすぎないの。実在の人物を演じる際は、自分のことをそうやって肖像画を描く画家だと思うようにしているわ」と明かし、彼女の役作りの極意を本作になぞらえる。そんなオスカー賞女優が描き出したマリアには、各界の著名人から共鳴する声が到着している。あなたも、1人の女性が臨んだ“大切な挑戦”を劇場で確かめてみて。<著名人コメント>■佐伯チズ(美容家)“名画の帰還”。裁判の結果に思わず喜びの拍手をしていました。クリムトの名画、憂いを秘めた微笑み、黄金のドレスの貴婦人に、こんなに悲しく切ない“ナチス”の過去が隠されていたとは…。本物の絵を近くで見たくなりました。国を相手の裁判でも家族を思う絆、愛、自分を信じる強さで乗り越えた。過去にも負けない力、あきらめない心は本当に凄い!!絵画を見る目を変え、秘められた内なるものから人として生き方を教えられる素晴らしい映画です。■山田五郎(評論家)祖国とは、民族とは、言語とは、そして絵画とはいったい何なのか?人はなぜすべてを忘れ、あるいは忘れられないのか?痛切に考えさせられる作品だ。■高見恭子(タレント/文筆家)どんなに無理やりに強奪したとしても、気高い気品と誇りは誰にも奪えない。クリムトの美しい絵画のように。ヘレン・ミレンのエレガントなファッションも必見!■千住博(画家)アデーレの瞳は哀しくも美しい。そこに浮かぶのは、大戦をはさんで見つめ続けた宿世の光景だ。「黄金のアデーレ」からは翻弄された人々の生命の輝きがあふれている。■辰巳琢郎(俳優)人は必ず忘れ、いつか死にゆく。さればこそ、永遠の命をもつものに憧れる。また一つ、永遠を獲得した映画が誕生した!『黄金のアデーレ名画の帰還』は11月27日(金)よりTOHOシネマズ シャンテほか全国にて公開。(text:cinemacafe.net)
2015年11月27日あちこちで紅葉が始まり、秋も深まってきている中、11~12月は毎週のように実話に基づく映画が公開される。現在も興行収入ランキングTOP10には、先週末に公開された2作がランクイン。1996年の世界最高峰エベレストを舞台に、登山家たちの生き残りを賭けた闘いに挑む姿を圧倒的な3D映像でとらえた『エベレスト3D』と、ジョージ・クルーニーが製作・監督なども務め、第二次世界大戦下で“美術品救出”プロジェクトに挑む男たちを描いた『ミケランジェロ・プロジェクト』だ。さらに、今週11月14日(土)には、オダギリジョーを主演に迎え、1920年代よりフランスを中心に活躍した日本人画家・藤田嗣治の半生を描いた『FOUJITA』が公開。翌11月21日(土)には、平和を願い、新種の桜作りに半生を捧げた農業家・高岡正明氏の生涯を、笹野高史主演で描いた『陽光桜-YOKO THE CHERRY BLOSSOM-』が公開される。まさに毎週、何らかの“真実”が明かされていく実話ベースの映画に迫った。まず、『ミケランジェロ・プロジェクト』とも関連するのが、11月27日(金)に公開されるクリムトの名画をめぐる実話を描いた『黄金のアデーレ名画の帰還』。舞台は、1998年。82歳の女性(ヘレン・ミレン)が、第二次世界大戦下でナチスに奪われたクリムトが描いた伯母の肖像画返還を求めた真実の物語。彼女は、あの略奪から30年あまり、大切な家族を取り戻すべく母国オーストリアを訴えたのだ。実際にこの女性とともに裁判に立ち向かった弁護士のランディ・シェーンベルク本人は、映画を観て「本当に僕らが経験したものが描かれた作品だった。だからすごく満足しているよ」と太鼓判を押す。主人公となるマリアが若きころ、ユダヤ人迫害が高まる中、医者の診断を受けるフリをして逃亡する場面や、最高裁の裁判が終わった後にある記者から「僕は記者として35年仕事してきたけど、君たちが勝つチャンスはまるでない」と言われたことなど、「内容があまりに劇的だから、本当にこんなこと起こったのだろうか?と思う人がいるかもしれないけど、でも、本当に起きたんだ」と明かしている。本作完成前に、マリア本人は残念ながら他界してしまったが、劇中には確実にマリアの驚くべき人生が収められており、クリムトの名画と1人の女性が辿った数奇な運命が描かれている。さらに、12月に入ると、「モードの帝王」と呼ばれたイヴ・サンローランの絶頂期の光と影を描いた『サンローラン』(12月4日公開)、また、第二次世界大戦下で多くのユダヤ難民の命を救い「日本のシンドラー」と呼ばれた杉原千畝の半生を描いた『杉原千畝 スギハラチウネ』(12月5日公開)、デイン・デハーンが“永遠の青春スター”ジェームズ・ディーンを、ロバート・パティンソンが彼の死の直前を切り取った写真家を演じた『ディーン、君がいた瞬間(とき)』(12月19日公開)、がんでこの世を去った母と5歳の娘と夫、その家族の日々をつづったブログを基にしたエッセイを広末涼子主演で映画化した『はなちゃんのみそ汁』(12月19日公開)、伝説の天才チェスプレイヤー、ボビー・フィッシャーの半生を映画化した伝記ドラマ『完全なるチェックメイト』(12月25日公開)と、今年いっぱいは実話映画が目白押し!初めて明かされる衝撃の真実の物語を、スクリーンで体感してみて。(text:cinemacafe.net)■関連作品:FOUJITA 2015年11月14日より角川シネマ有楽町、新宿武蔵野館ほか全国にて公開(C) 2015「FOUJITA」製作委員会/ユーロワイドサンローラン 2015年12月4日よりTOHO シネマズ シャンテほか全国にて公開(C) 2014 MANDARIN CINEMA - EUROPACORP - ORANGE STUDIO - ARTE FRANCE CINEMA - SCOPE PICTURES / CAROLE BETHUEL
2015年11月11日