“恋の始め方”を忘れた人へ贈る大人のラブストーリー『おとなの恋は、まわり道』が、本日12月7日(金)より日本公開。この度、本作で4度目の共演となるキアヌ・リーブスとウィノナ・ライダーの相思相愛っぷりが垣間見える2ショットインタビューがシネマカフェに到着した。『50歳の恋愛白書』以来、約10年ぶりの共演作となった今回。本作で2人が演じているのは、個性が強すぎて恋愛も人生もうまくいかない男女という、インパクト絶大なキャラクター。愛を信じないヘンクツ男フランクと、過去の失恋を引きずるヘリクツ女リンジーは、過去にちょっとした因縁のある相手に招かれた結婚式で出会い、口論を繰り返しながらもまさかの恋におちていく…。今回インタビューでは、出演オファーを受けて“共演相手は彼しかいない”と自らキアヌに脚本を送ったというウィノナが、「キアヌのことを、凄く尊敬してるの。彼との共演は絶対にうまくいくと思っているし、共演できることになって、この仕事は絶対にうまくいくと思って本当に嬉しかったわ」と絶大な信頼を寄せていることを明かしている。一方のキアヌも「僕たちは、個人的にもお互いが好きだし、仕事もあうんの呼吸でできる」と相思相愛だと言い、劇中では数多くの出演者がいるにも関わらず、セリフがあるのは主演の2人だけという中、息ピッタリの掛け合いを見せている。また映像では、「演技も、着るものも似ている」とキアヌが言うと、ウィノナもそれに激しく同意。互いに80年代から仕事を続けてきたことや演技のビジョンが近いことを、「僕たちは、アナログで古臭いんだ」と言えば、「私達は、ボードビル(※昔ながらの演劇スタイルの例え)の申し子よ!」と意気投合する場面もあり、終始リラックスした笑顔のインタビューとなっている。『ドラキュラ』での初共演から26年。共演を重ね、お互いに信頼できる関係となった2人だからこそ実現した、大人のラブストーリーをぜひ劇場で楽しんでみて。『おとなの恋は、まわり道』はTOHOシネマズ 日比谷ほか全国にて公開中。(cinemacafe.net)■関連作品:おとなの恋は、まわり道 2018年12月7日よりTOHOシネマズ 日比谷ほか全国にて公開
2018年12月08日2019年秋、東京の丸の内ピカデリーにドルビーシネマが導入される。ドルビーシネマとは、最先端の映像技術と、立体音響技術、シネマ体験に最適化されたシアターデザインの3つを組み合わせることにより、究極の映画体験を提供する米国ドルビー社の最新技術。まるで映画の中にいるかのような没入感は、世界中の映画ファンを魅了し、圧倒的な支持を集めている。映像は、これまで以上に鮮やかな色合いや奥行きのある情景、豊かなディテールを表現する「ドルビービジョン」を搭載。音響には、スクリーンの横だけでなく、天井にも取り付けられたスピーカーによって、現実さながらのサウンドを演出する「ドルビーアトモス」を採用している。また、シアターは、スクリーン以外の要素を排除し、これまで以上に映画に没頭することができるようデザインされている。なお、ドルビーシネマは、埼玉県さいたま市の「MOVIXさいたま」にも、2019年のゴールデンウィークに導入が決定している。【詳細】丸の内ピカデリー ドルビーシネマ導入時期:2019年秋住所:東京都千代田区有楽町2-5-1
2018年12月07日ファッション・音楽・食・宿泊など多彩なコンテンツを提供するホテル併設型店舗、ホテル コエ トーキョー(hotel koe tokyo)にて、映画上映イベント「シネマ・コエ(cinema koe)#1」を12月20日に開催。「シネマ・コエ」は、ホテル コエ トーキョーと“あたらしい映画体験”をつくりだすシアタープロデュースチーム「Do it Theater」とのコラボレーションによる映画上映イベント。時代の変化により衰退しつつある渋谷の映画カルチャーを復活させるべく、新しいスタイルのシアターを提案し、今だからこそできる映画カルチャーの確立を目指している。多様性の時代と言われる“いま”話を聞きたい“あの人”がセレクトした、“いま渋谷で観るべき映画”を上映する。第1回目の開催となる今回は、音楽や映画、ファッションなどジャンルを超えた活躍で注目されている音楽ユニット「水曜日のカンパネラ」のコムアイがセレクトした映画を上映。セレクトした映画は上映されるまで明かされず、観るまでのお楽しみとなっている。上映時には同ホテル1階にあるベーカリーレストラン「コエ ロビー(koe lobby)」が提供するディナーボックスが提供され、エビグラタン&ローストビーフサラダなど冬にぴったりなメニューを味わいながら映画を鑑賞できる。また、フレームのないスクリーン全体を使用して映し出される映像は、ホテルロビーのガラス窓に映る渋谷の街の風景と一体化し、日常と非日常を行き来するようなシアター体験を提供してくれる 。なお、チケットはpeatixのサイト()より予約受付中。【イベント情報】シネマ・コエ(cinema koe)#1会期:12月20日会場:ホテル コエ トーキョー住所:東京都渋谷区宇田川町3-7時間:19:30〜22:30(終了時間は予定)料金:税込2,000〜2,500円(映画チケットと食事、1ドリンク含む)
2018年12月06日東京・品川駅港南口の品川インターシティセントラルガーデンでは、都心に突如現れる⾮⽇常的な野外シアター「品川クリスマスシネマウィーク」を、12月17日から22日まで開催する。近年全国各地で増えつつある、星空の下や街中など屋外で上映される野外シアター。本イベントでは、品川インターシティに幻想的な野外シアターを敷設。シアターは、ゴールデンウィークに開催されて全国的にも知名度が広がっている「逗子海岸映画祭」などを主催し、野外映画祭の先駆けである移動式野外映画館&アートプロジェクト「シネマキャラバン(CINEMA CARAVAN)」が演出する。また、本イベントではショートフィルムの総合ブランド「ShortShorts」とシネマキャラバンが初めてコラボレーション。アジア最⼤級の国際短編映画祭「ショートショート フィルムフェスティバル & アジア」が恋愛・社会・コメディなど様々なジャンルからセレクトした、3プログラム全11作品を無料で上映する。「Tokyo・Shinagawaセレクション」には、「東京の玄関口」となっていく品川・港南の豊かな地域資源と特色、東京の魅力をテーマに『しゃぶしゃぶスピリット』 (監督:Yuki Saito)などの3作品が登場。「世界が認めたショートフィルムセレクション」には、アカデミー賞をはじめ世界各国の映画祭で輝かしい受賞歴を持つ『サイレントチャイルド』 (監督:Chris Overton)など4作品がラインアップ。また「リフレッシュセレクション」では、仕事帰りにさくっと楽しめてリフレッシュできる『アルゼンチン・タンゴ』 (監督:Guido Thys)など4作品を上映する。上映時間は、12月17日から21日までは第一部が19時から19時50分、第二部が20時から20時50分。最終日の22日18時からは、クリスマス特別上映作品として『ラブ・アクチュアリー』が登場する。エリア内では映画だけでなく先進的なルーツミュージックを中⼼とする⾳楽ライブを、12月18日から21日の18時15分から開催。幻想的でエキセントリックなワールドミュージックやジャンルを超えたギターサウンドまで個性溢れるアーティストが登場し、品川インターシティやその周辺で働くビジネスマンを⼼地よい⾳楽で会場へといざなう。出演アーティストは、Otoji+Ray & 長島源、☆.A/NAOITO、NaNaKiKu、市村順平となっている。さらに、フードゾーンには全⽶No.1クラフトビールの「BLUEMOON」のキャラバンカーをはじめ、こだわりのグルメが集結。農林水産省イネ科担当も在籍する、お米のエンタメ集団「米騒動」の自家製お米のソーセージをはじめとした肉料理を提供する「PORTE」、デザイナー・料理人・主夫の“ぷるにぃ”が様々な角度から創り出す常識を越えた料理が楽しめる「ぷる飯」、山梨県で農業や加工品の販売をおこなう山梨料理人軍団が創る、オーガニック発酵食材プレートが必見必食の「発酵食堂 さはんじ」が出店する。飲食エリアの運営時間は17日は17時~22時(L.O.21時30分)、18日~22日は11時30~22時(L.O.21時30分)となっている。メイン会場に隣接する“森”にはイルミネーションを装飾し、16時半から24時まで点灯。LEDを使⽤した圧倒的なボリューム感で会場を華やかな雰囲気で包み込む。クリスマスを彩るイルミネーションの幻想的な雰囲気の中、「観る・聴く・味わう」を一度に楽しむことができるエンターテイメントイベントで、冬の夜を過ごしてみては。【イベント情報】Shinagawa Xmas Cinema Week会期:12月17日~22日会場:品川インターシティセントラルガーデン
2018年12月03日「シナガワクリスマスシネマウィーク(Shinagawa Xmas Cinema Week)」が、2018年12月17日(月)から12月22日(土)まで、品川インターシティセントラルガーデンにて開催される。会期中は、品川インターシティを舞台に幻想的な野外シアターが登場する。上映作品は、アジア最大級の国際短編映画祭「ショートショート フィルムフェスティバル & アジア」などを手掛けるショートフィルムの総合ブランド「ShortShorts」が11作品をセレクト。いずれも無料で鑑賞可能だ。東京の魅力をテーマにした「Tokyo・Shinagawaセレクション」、「世界が認めたショートフィルムセレクション」「リフレッシュセレクション」の3つのテーマを軸に、恋愛・社会・コメディなど様々なジャンルを楽しめる。また、エリア内では映画だけでなく先進的なルーツミュージックを中⼼とする⾳楽ライブを開催。幻想的でエキセントリックなワールドミュージックやジャンルを超えたギターサウンドまで個性溢れるアーティストが登場し、パフォーマンスを繰り広げる。さらに、フードゾーンも用意。全米No.1クラフトビールの「BLUEMOON」のキャラバンカーをはじめ、肉料理やオーガニック食材を使用した料理などが集結。LEDを使用した華やかなイルミネーションに彩られた空間の中で、映画や音楽とともにフードを楽しめる。【詳細】シナガワクリスマスシネマウィーク開催期間:2018年12月17日(月)~12月22日(土)■シネマ上映時間・12月17日(月)~12月21日(金) 第1部 19:00~19:50、第2部 20:00~20:50・12月22日(土) 18:00~20:30(※クリスマス特別上映作品『ラブ・アクチュアリー』)※上映作品により上映時間は多少前後する場合あり。■音楽ライブ演奏時間12月18日(火)~12月21日(金) 18:15~18:45■飲食エリア運営時間12月17日(月) 17:00~22:00(L.O.21:30)12月18日(火)~12月22日(土) 11:30~22:00(L.O.21:30)■イルミネーション点灯時間:会期中 16:30~24:00
2018年12月03日わずか18歳にしてゴシック小説の金字塔「フランケンシュタイン」を生み出した作家メアリー・シェリーを、エル・ファニングが熱演する『メアリーの総て』。この度、本作の舞台となる19世紀イギリスの世界観を彩る華麗な衣装について、新たな劇中画像とエルや監督のコメントがシネマカフェに到着した。■現代の感覚にも通用するファッショナブルでエレガントなものに本作では、エルをはじめ、『高慢と偏見とゾンビ』のダグラス・ブースら出演するキャストたちが身を包む華麗な衣装も見どころのひとつ。19世紀イギリスの当時の時代背景や文化を参考にしつつ、現代の感覚にも通用するものを目指して作り上げられた衣装の数々。メガホンをとったハイファ・アル=マンスール監督は、「時代設定にしっくり合い、なおかつ現代人の感覚に訴えるファッショナブルでエレガントなものにしたかった」と説明。「どのコスチュームもとても魅力的よ。時代設定は古いけれど、現代的な感覚の映画にしたかった。衣装はその鍵を握る大切な要素だわ」と、映画の中での衣装の持つ役割の大切さを明かしている。■エル・ファニング、妊娠中のコルセットは「ショッキングだった!」そんな衣装を見事に着こなしたエルは、そもそも「コルセットも何も着たことがなかった」と言う。「最初の衣装合わせで着せてもらって…ちゃんと測って私のために作ってくれたのよ!」と特注コルセットを作ってもらい、撮影に挑んだことを明かしている。「とてもクレイジーだと思ったのは、今回メアリーが妊娠しているシーンもあるけれど、当時は妊娠中もお腹の上からコルセットをしていたんですって。ショッキングだった!」と当時の“常識”にカルチャーショックを受けたとか。もちろん女性のみならず、男性陣の衣装も美しいものばかり。特に、メアリーの夫パーシー・シェリーを演じたダグラスは、本作で衣装を担当したカロリーヌ・クーネルと協力してオリジナルの香水まで作ったこだわりを見せている。200年にわたり愛され続けてきた「フランケンシュタイン」を生み出したメアリー・シェリー。その衝撃の人生を彩る衣装の数々にも注目してみて。『メアリーの総て』は12月15日(土)よりシネスイッチ銀座、シネマカリテほかにて順次公開。(text:cinemacafe.net)■関連作品:メアリーの総て 2018年12月15日よりシネスイッチ銀座、シネマカリテほか全国にて順次公開© Parallel Films (Storm) Limited / Juliette Films SA / Parallel (Storm) Limited / The British Film Institute 2017
2018年12月02日2017年ヴェネチア国際映画祭で銀獅子賞を受賞した映画『ジュリアン』が、来年1月25日(金)より日本公開。この度、本作に出演する“フランス映画界最注目の子役”トーマス・ジオリアのデビュー前のオーディション映像がシネマカフェに到着した。両親が離婚したため、母ミリアム(レア・ドリュッケール)と姉と暮らすことになった11歳の少年ジュリアン。離婚調整の取り決めで親権は共同となり、隔週の週末ごとに別れた父アントワーヌ(ドゥニ・メノーシェ)と過ごさねばならなくなった。母はかたくなに父に会おうとせず、電話番号さえも教えない。アントワーヌは共同親権を盾にジュリアンを通じて母の連絡先を突き止めようとする。ジュリアンは母を守るために必死で父に嘘をつき続けるが、それゆえに父の不満は徐々に溜まっていき…。本国フランスで40万人動員のロングランヒットを記録した本作は、家族の関係を描いた繊細な人間ドラマでありながら、張り詰めた緊張感が観る者を襲う傑作サスペンス。フランス映画界の新星グザヴィエ・ルグラン監督の衝撃のデビュー作だ。2019年1月は、初めて演技に挑んだリュス・ロドリゲスが主人公を演じる『マチルド、翼を広げ』や、5000人のオーディションから選ばれたインドの子役ハルシャーリー・マルホートラが出演する『バジュランギおじさんと、小さな迷子』など、次期スター間違いなしの子役が活躍する注目作が公開を控える。そんな中、同じく1月に公開される本作にも注目の子役が登場!それは、離婚した両親の間で葛藤する主人公ジュリアン役のトーマス・ジオリア。本作が映画初出演となったトーマス。到着した映像では、当時5年生だったトーマスが自己紹介するオーディション映像から始まる。そして無事オーディションを突破し、撮影中のトーマスが、父親役のドゥニ・メノーシェについて「すばらしい人だよ。ちょっとプレッシャーをかけてくるけど…とにかくカンペキなんだ!」と印象を語ったり、「つまり僕はママのボディーガードってこと」と自身の役柄について考えを話す様子も映し出されている。また、本作のメガホンを取ったルグラン監督は、「(トーマスは)映画のテーマをしっかり理解している。この年で上手くやろうせず“受け”の演技をわかっているんだ」と絶賛。難役に挑戦したトーマスの演技、そして家族が迎える衝撃の結末に注目だ。『ジュリアン』は2019年1月25日(金)より新宿シネマカリテ、ヒューマントラストシネマ有楽町ほか全国にて順次公開。(cinemacafe.net)
2018年12月01日ガス・ヴァン・サント監督3年ぶりの新作『ドント・ウォーリー』が来年5月に公開されることが決まった。主演は、ホアキン・フェニックス。アメリカの風刺漫画家ジョン・キャラハンの半生が描かれる。■あらすじオレゴン州ポートランドでアルコールに頼りながら日々を過ごしているジョン・キャラハン。自動車事故の後遺症で下半身麻痺になってしまったキャラハンは、酒浸りで自暴自棄な毎日を送っていた。しかし、過去を乗り越え、持ち前のユーモアと不自由な手を使って、風刺漫画を描き始める。59歳で他界したキャラハンと、彼の人生を支え続けたかけがえのない人たちの物語。■ロビン・ウィリアムズの意思を受け継ぎ、ガス・ヴァン・サント監督が映像化2014年に他界した名優、ロビン・ウィリアムズは『グッド・ウィル・ハンティング/旅立ち』の公開当時から本作の企画を考えていた。ガス・ヴァン・サントはウィリアムズの死後、彼の意志を受け継ぎ、自身の半生を綴ったジョン・キャラハンの自伝をもとに、ついに映画化へと本格的に乗り出した。監督自らが脚本を書き、約20年の月日を経て、念願の劇場公開となる。ガス・ヴァン・サントは本作について、「キャラハンは僕の住んでいたポートランドでとても有名で、すごいスピードで街を(車椅子で)走り回っていたからね。また『グッド・ウィル・ハンティング/旅立ち』に出演してくれたロビン・ウィリアムズは、彼の漫画がとても好きで、ずっと愛読していたんだ」と明かしている。主演を務めるのはホアキン・フェニックス。今年日本でも公開された『ビューティフル・デイ』では、カンヌ国際映画祭男優賞を受賞。来年には、自身がジョーカー役として出演する『Joker』の公開も控えており、今後の活躍にも注目が集まっている。本作では、キャラハンの仕草や話し方を徹底的に研究し、見事に演じきった。ホアキン・フェニックスの俳優魂も見所のひとつとも言えるだろう。また、共演者に『キャロル』『ドラゴン・タトゥーの女』のルーニー・マーラ、『ウルフ・オブ・ウォールストリート』のジョナ・ヒル、『ルイスと不思議の時計』のジャック・ブラックと、豪華俳優陣が名を連ねている。2018年サンダンス映画祭、第68回ベルリン映画祭に正式出品された話題作がついに日本公開となる。『ドント・ウォーリー』は2019年5月よりヒューマントラストシネマ有楽町、ヒューマントラストシネマ渋谷、新宿武蔵野館ほか全国にて順次公開。(text:cinemacafe.net)
2018年11月30日ウェブ漫画を原作とした韓国映画『女子中学生A』(原題)を改め『飛べない鳥と優しいキツネ』の邦題で、来年1月19日(土)より日本公開することが決定。ポスタービジュアルと場面写真、予告編が到着した。■ストーリー特技は文章を書くこと、趣味はゲームという女子中学生のミレが好きな場所は、ゲームの世界「ワンダーリング・ワールド」。暴力をふるう父親もいなければ、寂しい学生生活を送る学校にも行かなくてもいいその世界に、ミレは自分だけの世界を夢見る。ある日、現実の友達を作ろうとテヤンとベッカプに歩み寄るものの、思わぬアクシデントで心に傷を負ってしまう。さらに、「ワンダーリング・ワールド」も配信中止の知らせが届き、途方に暮れたミレはネット上で出会った友達のジェヒに会いに行くのだが…。■『哭声』出演の次世代女優×「EXO」スホ2016年に韓国の漫画大賞に相当する「今日の私たちの漫画賞」を受賞し、ネットユーザーの評価で驚異の9.9点を記録したウェブ漫画「女子中学生A」を原作とした本作。『哭声/コクソン』では怪異に苦しめられる主人公の娘役で、全羅道(チョルラド)訛りの流行語を誕生させるほど強烈な印象を残し、韓国のアカデミー賞と称される大鐘賞映画祭で新人女優賞を受賞するなど高い評価を獲得し、次世代女優と称賛されるキム・ファンヒが主人公の女子中学生・ミレ役。彼女の友人・ジェヒを、『グローリーデイ』で繊細な演技を見せ、今回約1年ぶりの映像作品への出演となる「EXO」のリーダー・スホが熱演。ほかにも、チョン・ダビン、イ・ジョンヒョクが出演する。■初めての友達――予告編公開日本公開決定と同時に到着した予告編では、「泣きやまない鳥がいた」「“この涙はいつ止まる?”」といったセリフが映し出されスタート。“味方なんて1人もいない”と思っていたミレだったが、そんな彼女に初めての友達ができるシーンが収められている。また“FREE HUGS”を求める着ぐるみとのやりとりも印象的だ。なお、12月1日(土)より本作の特典付き特別鑑賞券が発売スタート。「海外版ビジュアルポストカード」が購入特典となっている。『飛べない鳥と優しいキツネ』は2019年1月19日(土)よりシネマート新宿、シネマート心斎橋にて公開。(cinemacafe.net)■関連作品:飛べない鳥と優しいキツネ 2019年1月19日よりシネマート新宿、シネマート心斎橋にて公開© 2018 LOTTE CINEMA ARTE & FILM CORPORATION WOOLLIM & NAVER WEBTOON All Rights Reserved.
2018年11月29日第71回カンヌ国際映画祭グランプリを受賞し、本年度アカデミー賞最有力候補と言われる、スパイク・リー監督最新作『ブラック・クランズマン』。黒人刑事が謎に満ちた白人至上主義団体“KKK”へ潜入捜査する型破りな物語を描いた本作から、特報とティザービジュアルが解禁した。主人公のロン・ストールワースを演じるのは、名優デンゼル・ワシントンを実父にもつジョン・デヴィッド・ワシントン。ロンの相棒フリップ・ジマーマンを『スター・ウォーズ』シリーズ、『沈黙 -サイレンス-』、『パターソン』などで演技に定評のあるアダム・ドライバーが演じる。今回解禁された特報映像は、KKK(白人至上主義を掲げる危険な秘密結社)のメンバーが三角白頭巾を身に纏い、炎に包まれた巨大な十字架に向かって掲げ祈りを捧げるシーンから始まる。不穏な雰囲気が漂う空気の中心には青いケープに身を包んだデービッド・デューク(トファー・グレイス)の姿が。明らかに“ヤバイ”雰囲気の組織だが、ここで黒人刑事ロン・ストールワース(ジョン・デヴィッド・ワシントン)が問題の言葉を発したのだ。「俺が潜入する」。「白人至上主義団体に黒人が潜入するなんてありえない!」と失笑する同僚たちであったが、ロンは「白人として電話をかける」と言い切った。黒人刑事のロンが白人を装い電話をし、同僚の白人刑事フリップ・ジマーマン(アダム・ドライバー)が実際にKKKに潜入するという大胆不敵な作戦に、「イカれてんだろ!」と唖然な顔を浮かべたフィリップだったが…。2人の企みは上手くいくのか?同時に解禁されたティザービジュアルは、白と黒のモノクロで、白い星が本来とは別の位置に配置されている星条旗が背景に。その中で、主人公ロン・ストールワース(ジョン・デヴィッド・ワシントン)がじっと真っ直ぐにこちらを見つめている。アフロヘアーで腕を前で組みスッと立つ不敵な表情で一体何を企むのか?史上最も危険な潜入捜査の幕開けを予感させる、そして劇場公開がさらに待ち遠しくなるビジュアルだ。『ブラック・クランズマン』は、2019年3月よりTOHOシネマズ シャンテほか全国にて公開。(text:cinemacafe.net)■関連作品:ブラック・クランズマン 2019年3月、TOHOシネマズ シャンテほか全国にて公開(C)2018 FOCUS FEATURES LLC, ALL RIGHTS RESERVED.
2018年11月29日再開発が進められている横浜駅西口エリアに2020年、「JR横浜タワー」と「JR横浜鶴屋町ビル」が開業。「ニュウマン(NEWoMan)横浜」や「シァル(CIAL)横浜」、エンタテインメント・コンプレックス「T・ジョイ 横浜」、「JR東日本ホテルメッツ 横浜」などがオープンする。2020年の東京オリンピック・パラリンピック前の開業を目指す両施設。JR横浜タワー内の商業ゾーンには、1階から10階がニュウマン横浜、地下3階から地下1階がシャル横浜、8階から10階がT・ジョイ 横浜となる。また、JR横浜鶴屋町ビルには、4階から9階の駐車場施設のJR横浜パーキングに加え、1階から3階にシャル横浜アネックス、3階から9階にJR東日本ホテルメッツ 横浜、2階から3階にスポーツ施設のジェクサー・フィットネス&スパ横浜が入る。JR横浜タワーに開業するT・ジョイ 横浜は、映画上映を核としながらも、ライブ感が楽しめる演劇等の実演や最新の映像・音響システムを駆使した各種パブリックビューイングなど幅広いコンテンツ展開、講演会やコンクール・発表会といった地元企業やコミュニティによるイベント等の幅広い利用、JR横浜タワーに出店するショップとの連携によるバラエティー豊かなお弁当や各種惣菜・スイーツ等食事を楽しみながらシネマを見る“FOODシネマ”の提案など、多目的な利用を意図したエンタテインメント・コンプレックスとなる。また、JR横浜タワーは、これまでの計画に加えて新たに、地下2階から南北連絡通路へ、地下1階から横浜モアーズとJR横浜駅中央北改札内へと、隣接する3ヶ所の施設と接続。歩行者ネットワークのさらなる充実を図り、各鉄道路線、周辺施設、地下街、広場等への円滑な移動ルートを形成し、駅西口周辺の利便性が向上する。地下1階のJR横浜駅中央北改札内との接続については、シァル横浜フロアであるJR横浜タワー地下1階にに改札を新設する。
2018年11月27日木村拓哉と工藤静香の次女でモデルのKokiが26日、都内で行われた「エル シネマアワード2018」に、女優の寺島しのぶ、俳優の東出昌大、映画監督の三島有紀子とともに出席した。ファッション誌『ELLE(エル)』(ハースト婦人画報社)が、独自の視点でその年のナンバーワンの映画を選ぶ「エル シネマアワード」。4回目を迎えた今年は、「エル シネマ大賞」に今年のカンヌ国際映画祭でパルムドールを受賞した『万引き家族』、各部門賞には「エル ベストアクトレス賞」に寺島しのぶ、「エル・ガール ライジングアクトレス賞」にKoki、「エル メン賞」に東出昌大、「エル ベストディレクター賞」に三島有紀子監督がそれぞれ受賞した。今年5月に発売された『ELLE japon』の表紙でモデルデビューを飾ったKoki。同賞の受賞に「とても光栄に思っています。5月に『ELLE』からモデルを始めて、いろんな経験をさせてもらいました」と笑顔を見せた。芸能界デビューとなった今年は「本当に色々な経験をさせていただいて、素敵なクリエーターさんやスタッフさんとお仕事ができて本当にうれしかったです」と回顧。今後の目標として「もっともっと経験を積んで、いろんなキャラクターを演じられるモデルになりたいと思っています」と力強く語った。「エル ベストアクトレス賞」を受賞した寺島しのぶは、第33回インディペンデント・スピリット賞において、映画『オー・ルーシー!』で主演女優賞にノミネートされるなど、世界各国でその演技が認められた。同賞の受賞には「正直、私がなんでいただけたんだろう、と思うぐらい、時間が経つのがものすごく速くて、『オー・ルーシー!』は今年だったんだって思いました」と笑いを誘い、「評価していただけてとてもうれしく思っています」と受賞を喜んだ。主演した『オー・ルーシー!』については「小さいところから始まって、インディペンデント・スピリット賞までノミネートさせていただけたことがとても奇跡のような感じでした。ただ、監督の平栁敦子さんはとても熱のある監督で、この熱がきっと世界の皆さんに評価されて上映に至ったんだと思います」と振り返った。寺島は、来年2月に主演舞台『海辺のカフカ』がフランス・コリーヌ国立劇場で上演される。「フランス人の前で初めて自分の生の演技を見ていただくということで、また自分にとって新たな挑戦になると思っています」と意欲を見せて、「その2月には私も出演させていただいた『幼な子われらに生まれ』(三島有紀子監督作品)がパリで上映されるということで、2月は"寺島しのぶ"の残り香をパリに残して帰りたいなと思っています」と話していた。
2018年11月27日「マクロス爆音映画祭」が、2019年1月11日(金)より東京・新宿ピカデリー、大阪・なんばパークスシネマ、名古屋・109シネマズ名古屋にて順次開催される。本イベントは、各地で開催され好評を博している「爆音映画祭」のスピンオフ企画。1982年より続くロボットアニメの金字塔である「マクロス」シリーズ全ての劇場版作品を、音楽用のライヴ音響システムを使用して、文字通り爆音で上映する。上映ラインナップは、『超時空要塞マクロス 愛・おぼえていますか』『マクロスプラス-MOVIE EDITION-』『劇場版マクロス7 銀河がオレを呼んでいる!』『劇場版マクロスF~イツワリノウタヒメ~』『劇場版マクロスF~サヨナラノツバサ~』『マクロスFB7 オレノウタヲキケ!』『劇場版マクロスΔ 激情のワルキューレ』の全7作品だ。イベントを手がけるのは、「爆音映画祭」シリーズの仕掛け人・樋口泰人。各上映作品には、迫力のあるシーンはよりダイナミックに、緊張感のあるシーンはよりきめ細やかになるよう、それぞれに適した音響調整がなされており、ベストな音響環境で作品が堪能出来る。【開催概要】「マクロス爆音映画祭」料金:・1回券(日時・座席指定券) 「劇場版マクロス7 銀河がオレを呼んでいる!」1,500円(税込)、その他の作品 2,000円(税込)・1日通し券(日程・座席指定券) 12,000円(税込) ※但し、除外日あり※「マクロス爆音映画祭」来場者に“フィルムコマ風しおり”(全7種類)を劇場にてプレゼント。※全7種から1種をプレゼント。フィルムの種類は選択不可。※数量限定、無くなり次第終了。上映作品:『超時空要塞マクロス 愛・おぼえていますか』『マクロスプラス-MOVIE EDITION-』『劇場版マクロス7 銀河がオレを呼んでいる!』『劇場版マクロスF~イツワリノウタヒメ~』『劇場版マクロスF~サヨナラノツバサ~』『マクロスFB7 オレノウタヲキケ!』『劇場版マクロスΔ 激情のワルキューレ』<東京>開催期間:2019年1月11日(金)〜1月24日(木)会場:新宿ピカデリーチケット発売:■1回券(日時・座席指定券) ※新宿ピカデリー限定発売新宿ピカデリーWEB販売:2018年12月27日(木) 18:00新宿ピカデリー窓口販売:2018年12月28日(金) 劇場オープン時より■1日通し券(日程・座席指定券) ※プレイガイド限定発売マクロス公式ホームページ先行抽選受付期間:2018年11月23日(金・祝) 23:00~11月30日(金) 23:59プレリク抽選受付期間:2018年12月6日(木) 12:00~12月9日(日) 23:59一般発売:2018年12月14日(金)10:00~ ※売り切れ次第終了<大阪>開催期間:2019年2月1日(金)〜2月14日(木)会場:なんばパークスシネマチケット発売について:■1回券(日時・座席指定券) ※なんばパークスシネマ限定発売なんばパークスシネマWEB販売:2019年1月17日(木) 18:00なんばパークスシネマ窓口販売:2019年1月18日(金) 劇場オープン時より■1日通し券(日程・座席指定券) ※プレイガイド限定発売マクロス公式ホームページ先行抽選受付期間:2018年11月23日(金・祝) 23:00~11月30日(金) 23:59プレリク抽選受付期間:2018年12月6日(木) 12:00~12月9日(日) 23:59一般発売:2018年12月14日(金)10:00~ ※売り切れ次第終了<名古屋>開催期間:2019年4月5日(金)〜4月18日(木)会場:109シネマズ名古屋チケット発売について:■1回券(日時・座席指定券) ※109シネマズ名古屋限定発売109シネマズ名古屋WEB販売:2019年3月21日(木・祝) 22:00109シネマズ名古屋窓口販売:2019年3月22日(金) 劇場オープン時より■1日通し券(日程・座席指定券) ※プレイガイド限定発売マクロス公式ホームページ先行抽選受付期間:2019年2月9日(木) 18:00~2月15日(金) 23:59プレリク抽選受付期間:2019年2月20日(木) 12:00~2月24日(日) 23:59一般発売:2019年3月1日(金)10:00~ ※売り切れ次第終了
2018年11月26日ファッションメディア「ELLE」が主催する「エル シネマアワード2018」が11月26日(月)、TOHOシネマズ日比谷にて行われ、Kōki,が「エル ガール ライジングスター賞」を受賞した。■今年話題のKōki,が華やかに登場!Kōki,さんは、アンバサダーを務める「シャネル(CHANEL)」の秋冬のプレタポルテ、ジュエリーは「ブルガリ(BVLGARI)」の新作を身に着けて華やかに登場。うれしそうにトロフィーを受け取ると、「とても光栄に思います。5月の『ELLE』からスタートして、いろいろな経験をさせていただきました。素敵なクリエイターさん、スタッフさんと撮影できて本当にうれしかったです」とニッコリ。2019年もさらなる活躍が望まれるが、「もっと経験をして、いろいろなキャラクターを演じられるモデルになりたいと思います」とKōki,さんは瞳を輝かせた。■映画界で活躍の東出昌大らも受賞「エル シネマアワード2018」は、日本の映画界で輝く女優と監督に贈る「エル ベストアクトレス賞」、「エル ベストディレクター賞」、今年目覚ましい活躍をした男性に贈る「エル メン賞」、今後の活躍に期待したい「エル ガール ライジングスター賞」の4つの部門を設けた授賞式。「エル メン賞」を受賞したのは俳優の東出昌大。主演作『寝ても覚めても』をはじめとした6本の作品に出演し、充実の1年となった。「プラダ(PRADA)」のタキシードをさらりと着こなした東出さんは、「今年公開した6本は、主に去年撮影したもので、1本1本の間隔が短くて、いっぱいいっぱいになった瞬間も多かった。そんなとき、力をくれたのはスタッフや共演者だったので、自分ひとりでの受賞ではないと思います」と、周りへの感謝を伝える。来年については、「目の前の仕事に真摯に向き合うという感じで、あまり特別なことはないんですけど、妥協なくやっていきたいと思います」と微笑んだ。なお、「エル ベストアクトレス賞」は寺島しのぶが、「エル ベストディレクター賞」は三島有紀子監督が受賞した。アワード内では、映画に造詣が深い文化人やジャーナリスト、ファッション関係者ら約40名が、独自の視点でその年のナンバーワンの映画を選ぶ「エル シネマ大賞」も発表され、栄えある1位には本年カンヌ国際映画祭でパルム・ドールを受賞した『万引き家族』が選出された。(cinamacafe.net)
2018年11月26日その歌声で人々を魅了し、ファッションや恋愛、その一挙手一投足まで注目を集める世界的な歌姫たち。この冬、そんな歌姫たちを取り上げた映画が続々と公開される。■『私は、マリア・カラス』“元祖”ディーヴァのドキュメンタリー12月21日(金)公開圧倒的な歌唱力で“絶対的ディーヴァ”と評されるオペラ歌手であり、数々のスキャンダルによって私生活にも注目が集まった“元祖セレブ”でもあるマリア・カラスの人生が紐解かれるドキュメンタリー『私は、マリア・カラス』。いまではポップスの世界でも使われるようになった“ディーヴァ(歌姫)”という言葉も、元々はオペラの世界で卓越した歌唱をする女性歌手への賛辞として、このマリア・カラスから広まった。本作ではまさに“元祖”ディーヴァであるマリア・カラスの人生が、初公開の映像と彼女自身の言葉と歌によって綴られていく。「トスカ」や「カルメン」「蝶々夫人」など、マリア・カラス本人が歌唱するオペラの舞台映像もふんだんに盛り込まれており、彼女の“世界にひとつの歌声”と「歌う女優」とも評された胸打つ演技力をスクリーンで存分に楽しめる。■『アリー/ スター誕生』主人公アリーはまるでレディー・ガガそのもの12月21日(金)公開フィクションの世界でも、“歌の才能を見出された主人公がスターダムを駆け上がっていく”という歌姫誕生の物語はこれまでも何度か映画化されてきた。今年は新たにブラッドリー・クーパー監督・主演&レディー・ガガ主演で映画化したのが、『アリー/ スター誕生』。歌手を夢見ながら、昼はウェイトレスとして働き、夜はバーで歌うアリーが、世界的シンガーのジャクソンと出会い、心を通わせながらスターダムを駆け上がっていく姿を描く。映画のために描き下ろされた楽曲の数々と、ガガの圧倒的な歌声が観る者の心を揺さぶる本作。全米の公開と共に発売となったサウンドトラックが見事、全米初登場から3週連続で1位を達成、全英アルバム・チャート2週1位、そして世界83か国のiTunesで1位を獲得する大ヒット。アカデミー賞だけでなく、グラミー賞での受賞も期待されている。また、ガガは本作が映画初主演。現代を代表する歌姫であるガガの歌声はもちろん、彼女自身を彷彿とさせるアリーを熱演する姿にも注目。■『ホイットニー ~オールウェイズ・ラヴ・ユー~』ポップスの歌姫の素顔に迫る2019年1月4日(金)公開『ホイットニー ~オールウェイズ・ラヴ・ユー~』は、ポップス史上に燦然と輝く奇跡の歌姫ホイットニー・ヒューストンの素顔に迫るドキュメンタリー。80~90年代を代表する女性シンガーでグラミー賞に8度輝き、全世界で2億枚以上のアルバムを売り上げたホイットニー。どこまでも伸びる圧倒的な歌唱力を備え、同時代を生きた人々に大きな活力を与えた彼女は、映画『ボディガード』の世界的成功とボビー・ブラウンとの結婚を境に、薬物問題、複雑な家族問題ばかりが取り沙汰されるようになり、48歳という若さで不慮の死を遂げてしまう。一体、彼女に何があったのか?本作ではホイットニー・ヒューストン財団公認により、初公開となるホームビデオや貴重なアーカイブ映像、未発表音源とともに、家族、友人、仕事仲間などの証言から紡ぎ出される、彼女の真実の姿をとらえていく。いつの時代も、圧倒的な歌唱力で世界をとりこにしながらも、ステージを降りれば様々な悩みを抱えてきた“歌姫”たち。この冬は彼女のたちの生き様に涙し、歌声に酔いしれてみては。『私は、マリア・カラス』は12月21日(金)よりTOHO シネマズ シャンテ、Bunkamura ル・シネマほか全国にて順次公開。(text:cinemacafe.net)■関連作品:アリー/ スター誕生 2018年12月21日より全国にて公開© 2018 WARNER BROS. ENTERTAINMENT INC. AND RATPAC-DUNE ENTERTAINMENT LLC私は、マリア・カラス 2018年12月21日よりTOHO シネマズ シャンテ、Bunkamura ル・シネマほか全国にて順次公開© 2017 - Eléphant Doc - Petit Dragon - Unbeldi Productions - France 3 Cinémaホイットニー~オールウェイズ・ラヴ・ユー~ 2019年1月4日よりTOHOシネマズ 日比谷ほか全国にて公開© 2018 WH Films Ltd
2018年11月26日2018年も残すところ、あとひと月余り。少々気が早いかもしれないが、今年の映画界をふり返ってみると、いくつかの“サプライズ”が思い起こされる。まずは、先日「ユーキャン 新語・流行語大賞」にもノミネートされた“カメ止め”こと『カメラを止めるな!』の社会現象化。都内2館から全国累計340館に拡大公開、観客動員数200万人、興収30億円超えの大ヒットとなった(11月現在)。また、カンヌ国際映画祭パルム・ドール受賞の『万引き家族』の大ヒット。実績ある是枝裕和監督の作品に安藤サクラ、リリー・フランキー、樹木希林、松岡茉優らの豪華共演とはいえ、世界三大映画祭の“最高賞”を受賞した“通好み”の作品が、国内でこれだけ大ウケすることはそうそうない。こちらも8月現在で観客動員約352万人、興収43億円超えとなっている。この代表的な2つの“サプライズ”に共通するのは、SNSを中心とした口コミの力。今年ほど、そのパワーを実感した1年はないだろう。SNSから全国“感染拡大”『カメラを止めるな!』本作は、監督・俳優の養成スクールであるENBUゼミナールのワークショップから生まれた自主製作映画。上田慎一郎監督はそれまで短編の秀作をいくつも生み出してきたが、劇場長編としてはデビュー作だった。その映画が海外の映画祭での評判や、いち早く観た著名人たちの「おもしろかった!」「何も言えないから、とにかく観て」といった口コミによって広がり、結果的にネタバレの抑止にもつながって“感染”拡大。さらに作品や上田監督、キャストたちをメディアが取り上げはじめると、映画関係者のほぼ全員がTwitterアカウントを開設、その小まめなSNS“対策”も鍵となった。イベントやメディア露出の告知、映画の感想へのコメントやリツイート、「いいね」など、SNSの積極的活用も実を結び、上田監督は(社)日本アドバタイザーズ協会Web広告研究会が選ぶ「第6回Webグランプリ」で「Web人 of the year」を受賞するまでに。拡大公開が始まった8月初旬には、まさかの映画ランキングベストテン入り。『ミッション:インポッシブル/フォールアウト』『ジュラシック・ワールド/炎の王国』『インクレディブル・ファミリー』などがひしめく夏休み興行の中、8月31日(金)に動員数100万人を突破、最高6位を3週連続で記録した。「あ、“カメ止め”の人!」と知られるようになったキャストたちは、「痛快TV スカッとジャパン」や「ほんとにあった怖い話」、月9「SUITS/スーツ」などなど、バラエティやドラマなどに引っ張りだこに。キャストが勢ぞろいし、映画『カメ止め』の雰囲気を味わえるCMまで登場している。17日(土)放送開始!新TVCM「わたしの見たい!LOVE激白会」をいち早く公開。コンテンツ愛をぶつけ合う人々にも注目!!「キツネザル」ってキツネ?サル? #JCOM #CM #わたしの見たいがあるTV pic.twitter.com/O6zGFZYjme— J:COMインフォメーション (@jcom_info) 2018年11月16日なお、90億円を超え、2018年国内興行収入ランキングのトップ争いをしている『劇場版コード・ブルー -ドクターヘリ緊急救命-』と『名探偵コナン ゼロの執行人』もまた、両者とも根強いファンに支えられ、すそ野の広い口コミ伝播力を見せつけた。『コード・ブルー』は邦画実写興収においてこの15年間でNo.1の大ヒット、「藍沢先生―!」「灰谷、頑張れー!」といったかけ声をかけられる応援上映も人気となっている様子。『コナン』は10月からの4Dアトラクション上映が拍車をかけ、シリーズ最高の興収記録を伸ばしている。アニメといえば、『若おかみは小学生!』も「今年一番泣いた映画」「自然と涙が出てきた」など感動の声がSNSに溢れた。公開4週目で215劇場中95の劇場で前週越えという快挙に、一度、上映が終了したTOHOシネマズ系列で復活&新規上映が決定する異例の事態が起こった。『カメ止め』と『若おかみは小学生!』の2作品を比べて「人の起こした『奇跡』としか言いようがない」という声も上がっていた。第3次「クイーン」ブームが到来中!『ボヘミアン・ラプソディ』伝説のバンド「クイーン」の伝説の存在フレディ・マーキュリーの半生を描いた『ボヘミアン・ラプソディ』のヒットが止まらない。11月17日・18日の公開2週目の週末は、578スクリーンで動員26万2,913人、興行収入3億8850万円を売り上げ、前週末対比で驚異の110%を記録。累計動員92万9,326人、累計興収13億2,144万円を達成した。この数字は最終興収53億円を記録した『グレイテスト・ショーマン』の2週目週末の興収対比107%。劇場では満席・完売が続出し、「クイーン」世代夫婦、女性同士、大学生~20代カップルを含む幅広い層が駆けつけているという。SNSでは、観た人の多くが「これは映画館で観ないともったいない」「クイーンを全然知らなかったけど感動した」など、“ちょっと敷居が高いかな”と感じている層にも響くコメントを寄せている点が特徴的。若年層の観客が多いのは、こうした口コミも大きな影響を与えているようだ。また、あのライブを“体験”するべく、公開まもなくから“胸アツ”応援上映が始まっており、『カメ止め』『バーフバリ』のようなイベント感覚のアトラクション型映画鑑賞の側面もある。今週末11月24日(土)はフレディの命日にあたり、一部劇場ではフレディのメッセージつきポストカードを配布予定、TOHOシネマズ日比谷ではメモリアルイベントが開催される。日本を愛し、日本人に愛された「クイーン」。日本公演が世界的ブレイクのきっかけとなった1975年の第1次ブーム、CMに多用され、ドラマ「プライド」などで巻き起こった2004年の第2次ブームに続いて、いま第3次「クイーン」ブームが到来している。もちろん『グレイテスト・ショーマン』も、批評家の評価は割れたが、観客の口コミパワーが凄まじかった。日本でも圧巻の歌声と胸躍るミュージカルシーンに魅了されるリピーターが続出し、公開後10週連続トップ10入り、あの『ラ・ラ・ランド』を超えてしまった。キアラ・セトル、ゼンデイヤほか、ピンクやミッシー・エリオット、ケシャ、「ペンタトニックス」ら豪華なアーティストたちによるサウンドトラックのカバー・アルバム「グレイテスト・ショーマン:リイマジンド」も発売されている。“アジア”な映画が熱かった!加えて、今年はアジア発の映画、もしくはアジアの俳優が主演を張って活躍する映画の躍進が際立った。まず、サンダンス映画祭・観客賞を受賞した『search/サーチ』は、全国わずか60スクリーンでの上映にもかかわらず、公開週末3日間で興行収入4,600万円を突破するスマッシュヒット。これは、同じソニー・ピクチャーズ配給で最終興収4億8000万円をたたき出したスリラー『ドント・ブリーズ』の139%にあたる。全編PCの画面上で展開し、SNSの便利さと闇、親子関係への影響までも描き、「身悶えするほど面白い」「SNS利用者必見」「リアルに起きそうな問題を提示」などの声が上がった。アメリカでは、N.Y.、L.A.など9館の限定公開から全米1,100館まで拡大公開されてベストテン入り。主演を務めた『スター・トレック』シリーズの韓国系アメリカ俳優ジョン・チョーは先日、第34回インディペンデント・スピリット・アワード主演男優賞にノミネートされた。監督のインド系アニーシュ・チャガンティとともに、次に紹介する『クレイジー・リッチ!』も追い風となり、ハリウッドをアジア系クリエーターが席巻した。『クレイジー・リッチ!』(12月12日デジタル先行配信、2019年2月6日ブルーレイ&DVDリリース)は全米3週連続1位、初週末興収2,500万ドル超え、全世界興収2億3600万ドルという特大ヒットとなった最強王道ラブコメ(※Box Office Mojo調べ)。ケビン・クワンによるベストセラー小説「クレイジー・リッチ・アジアンズ」を原作に、『グランド・イリュージョン 見破られたトリック』ジョン・M・チュウ監督が映画化。キャストもアジア系で占められ、“アジア版『ブラックパンサー』”ともいわれた。全国順次公開中の日本では『オーシャンズ8』のオークワフィナ、『ハングオーバー』シリーズのケン・チョン、『ラ・ラ・ランド』のソノヤ・ミズノなど、脇役の個性に魅せられた人も多かった様子だ。全米公開時には、自身のドキュメンタリーを手掛けたチュウ監督へ激励を送ったジャスティン・ビーバーをはじめ、ナタリー・ポートマン、ジェシカ・チャステイン、ドウェイン・ジョンソン、クリス・プラットら有名俳優が本作について相次いで投稿。さらに、ハリウッドでのアジア系俳優の少なさを知ってもらうため、本作のキャストであるヘンリー・ゴールディングやハリー・シャム・Jr.などが参加した「ゴールドオープン(#GoldOpen)」と呼ばれるムーブメントが発生、無料上映が各地で行われた。ヘンリーとチャウ監督は上記の『search/サーチ』を応援するための上映会も開いたという。ちなみにヘンリーは、ブレイク・ライヴリー、アナ・ケンドリックと共演し、全米で大ヒットしたサスペンス『A Simple Favor』(原題)など新作が相次いで決まっている。一方、世界16の国と地域でタイ映画史上歴代NO.1のヒットとなった『バッド・ジーニアス 危険な天才たち』は、日本でもまだまだ順次公開中。作品の“音”の世界や可能性を極限まで探求し、高品質な“音”を大音量で表現する「爆音映画祭」でも上映される。テストのマークシートを塗りつぶす音やカンニングの“ピアノレッスン”、“危険な回答”が交わされるSNSの通知音など、音によって緊張感が増幅するだけに、確かに爆音向き!この映画も『カメ止め』と似ており、東京・新宿武蔵野館1館でのスタートながら、公開初日・初回から14回連続満席、2週目には全国・計42回上映のうち34回が満席に。「今年度ベスト級!」「全く飽きない」などの絶賛コメントに押されて緊急拡大公開、今年を代表するサプライズ映画の1つに数えられている。TBS「王様のブランチ」では「ハリウッドが注目するアジア映画の1本」としても紹介された。また、日本も決して無関係ではない学歴と経済格差の問題にも斬り込んでおり、「監督の視点に感服した」「単にスリリングなだけじゃない、深いドラマがあった」といった声も興味をそそった。そして、カンニングチームを率いる天才女子高生を演じ、「蒼井優に通じる美しさと存在感」といわれた9等身モデルにして、アジアのネクストブレイク女優チュティモン・ジョンジャルーンスックジンが、日本の大ヒットを受けて緊急来日した。このほか、レバノン映画として初めてアカデミー賞外国語映画賞にノミネートされた『判決、ふたつの希望』』も。8月31日に公開され、東京・大阪2館の最初の土日で計9回の完売、いまもまだ上映が続いている。あるトラブルをきっかけに、表出し増殖したヘイト感情は国を二分する法廷争いへ。「普遍的」でありつつも、見応えある法廷エンターテインメントとなっていることで口コミを伸ばした。第90回アカデミー賞外国語映画賞の韓国代表作品『タクシー運転手 ~約束は海を越えて~』もミニシアターランキングに4週連続ランクインするなど、注目を集めた。軍部が民衆に銃を向けた韓国現代史最大の悲劇・光州事件を映画化、シリアスな展開の中で笑顔と人情味あふれるシングルファーザーを好演したソン・ガンホや衝撃の実話に「泣かされた」という人が続出した。SNSで話題になり、観に行ってみると確かに面白い。だから自分もコメントを投稿したくなる(逆にイマイチの感想であっても)。そんな観客のSNS利用の流れが定着し、「みんなも観て」という言葉が飛び交った今年。まだまだ『ファンタスティック・ビーストと黒い魔法使いの誕生』や『くるみ割り人形と秘密の王国』『シュガー・ラッシュ:オンライン』『映画 妖怪ウォッチ FOREVER FRIENDS』『ドラゴンボール超 ブロリー』『ニセコイ』『アリー/ スター誕生』など話題作が続々控えているが、SNSではどんな盛り上がりを見せるだろうか?(text:Reiko Uehara)■関連作品:グレイテスト・ショーマン 2018年2月16日より全国にて公開© 2017 Twentieth Century Fox Film Corporation名探偵コナン ゼロの執行人 2018年4月13日より全国東宝系にて公開© 2018 青山剛昌/名探偵コナン製作委員会万引き家族 2018年6月8日よりTOHOシネマズ日比谷ほか全国にて公開© 2018フジテレビジョンギャガAOI Pro.劇場版コード・ブルー -ドクターヘリ緊急救命- 2018年7月27日より全国東宝系にて公開© 2018「劇場版コード・ブルー –ドクターヘリ緊急救命-」製作委員会タクシー運転手 〜約束は海を越えて〜 2018年4月21日よりシネマート新宿ほか全国にて公開© 2017 SHOWBOX AND THE LAMP. ALL RIGHTS RESERVED.カメラを止めるな! 2018年6月23日より全国にて公開©ENBUゼミナール若おかみは小学生! 2018年9月21日よりTOHOシネマズ 日比谷ほか全国にて公開©令丈ヒロ子・亜沙美・講談社/若おかみは小学生!製作委員会クレイジー・リッチ! 2018年9月28日より新宿ピカデリーほか全国にて公開© 2018 WARNER BROS. ENTERTAINMENT INC. AND SK GLOBAL ENTERTAINMENTボヘミアン・ラプソディ 2018年11月9日より全国にて公開© 2018 Twentieth Century Fox判決、ふたつの希望 2018年8月31日よりTOHOシネマズ シャンテほか全国にて順次公開© 2017 TESSALIT PRODUCTIONS–ROUGE INTERNATIONAL–EZEKIEL FILMS–SCOPE PICTURES–DOURI FILMSsearch/サーチ 2018年10月26日より全国にて公開バッド・ジーニアス 危険な天才たち 2018年9月22日より新宿武蔵野館ほか全国にて順次公開Ⓒ GDH 559 CO., LTD. All rights reserved.
2018年11月26日横浜駅西口開発ビル計画(仮称)として進められていた、横浜の新たなランドマークとなる複合施設「JR横浜タワー」と「JR横浜鶴屋町ビル」が、2020年に開業する。2つのランドマーク、施設内には「ニュウマン横浜」などが誕生東京 2020 オリンピック・パラリンピック前の開業にむけて進められていた横浜駅西口開発ビル計画。その中核を担う2つのビルが、駅前棟として「JR横浜タワー」、そして鶴屋町棟として「JR横浜鶴屋町ビル」に決定した。「JR横浜タワー」は、「ニュウマン(NEWoMan)横浜」、「CIAL横浜」、「 T・ジョイ 横浜」の3つが複合された施設。一方、「JR横浜鶴屋町ビル」は、駐車場施設「JR横浜パーキング」に加えて、 商業施設「CIAL横浜ANNEX」とホテル「JR東日本ホテルメッツ 横浜」、スポーツ施設「ジェクサー・フィットネス&スパ横浜」が複合された施設となる。JR横浜タワー注目は、JR横浜タワーの「ニュウマン(NEWoMan)横浜」。ニュウマンは、ルミネが全く新しいコンセプトを掲げて2017年に新宿にオープンし、大きな話題を呼んだ。現在(2018/11/22)どのようなブランドが参入するかは現在未定となっているが、1F~10Fに位置し、本施設のメインとなる。また、「T・ジョイ 横浜」は、映画上映を核とし、ライブ感が楽しめる演劇等の実演や最新の映像・音響システムを駆使した各種パブリックビューイング、惣菜やスイーツなどを楽しみながらシネマを見る“FOODシネマ”といった幅広いコンテンツを展開する、多目的利用型エンタテインメント・コンプレックスだ。歩行者ネットワークが充実!駅周辺の移動が便利に「JR横浜タワー」は、南北連絡通路(B2F)、横浜モアーズ(B1F)、JR横浜駅中央北改札内(B1F、改札新設)の隣接する3か所を繋げることで、歩行者ネットワークを充実させる。各鉄道路線から周辺施設、地下街、広場等への円滑な移動ルートを形成する。なお、JR横浜駅中央北改札内の接続は、JR横浜タワーB1Fに改札を新設。歩行者通路は、横浜駅きた西口鶴屋地区第一種市街地再開発事業で本計画と一体的に整備される予定だ。【施設概要】■JR横浜タワー開業時期:2020年予定フロア構成:1~10F ニュウマン横浜、8~10F T・ジョイ横浜、B3F~B1F CIAL横浜階数:地上26階、地下3階延床面積:約98,000㎡■JR横浜鶴屋町ビル開業時期:2020年予定4~9F JR横浜パーキング、3~9F JRホテルメッツ横浜、2~3F ジェクサー・フィットネス&スパ横浜、1~3F CIAL横浜ANNEX※3階に保育所、1階に駐車場・自動二輪駐車場を整備。階数:地上9階延床面積:約31,500㎡
2018年11月25日パリを舞台にした大人のロマンティックコメディ『マダムのおかしな晩餐会』が、11月30日(金)より日本公開。この度、本作の見どころの1つでもある、“パリ観光案内”ともいえるシーンを切り取った場面写真が一挙にシネマカフェに到着。いずれも、知る人ぞ知るひと味違うパリの姿となっている。■トニ・コレットがセレブマダムに!パリを舞台に描く大人のロマコメマダムが開く豪華ディナーに正体を隠したメイドが出席、客の紳士が彼女にひと目惚れしたことからセレブ界は大騒動に。アン役には今年最恐ホラー『へレディタリー/継承』とは180度異なるマダムに大変身したトニ・コレット。ボブ役は『グランド・ブダペスト・ホテル』などで知られるハーヴェイ・カイテル、混乱を呼び込むメイドのマリア役にはペドロ・アルモドバルの作品で知られるロッシ・デ・パルマと、個性派俳優たちが揃った。作家、演出家として活躍する新進気鋭のアマンダ・ステールが監督を務め、上流階級たちの豪華な暮らしとスキャンダラスなゴシップを覗きながら、階級社会や夫婦の問題にさらりと直面させる大人のロマンティック・コメディとなった本作。撮影が行われたのは、パリ屈指の高級エリアで、おしゃれなホテルやカフェが立ち並ぶ“16区”。アメリカからパリに引っ越してきた一行がパリの街を満喫するのに合わせて、一般的な観光スポットではなく、パリジャンたちがデートに使うような、ひと味違う上級者向けのパリの姿を楽しむことができる。パレ・ロワイヤル“ビュランの円柱”まずは、かつてルイ13世の宰相リシュリュー枢機卿が住み、現在は国務院があるパレ・ロワイヤルにある“ビュランの円柱”に佇むアン(トニ・コレット)。高さの異なる260本もの白黒ストライプの円柱がまるで地面に生えているかのように見え、老若男女問わず、地元のパリジャンに人気のスポットとなっている。贋造博物館アンとボブ(ハーヴェイ・カイテル)夫婦が暮らす豪華な大邸宅として、16区の住宅エリアに佇む、偽物ブランドばかりを展示する一風変わった“贋造博物館”も登場。その外観が使用されている。ホテル・プロヴィダンス・パリヤシの木モチーフの壁紙など、部屋ごとに変わるレトロでロマンチックなディテールが話題のデザイナーズホテル「ホテル・プロヴィダンス・パリ」では、マリア(ロッシ・デ・パルマ)が英国紳士と…!?パリっ子の“足”、ヴェリブいまやパリジャンの文化ともいえる、ヴェリブ(パリ市内中に設置されている自由な乗り捨てシステムに採用されているレンタル自転車)に乗るアンの姿も。このほか、地元っ子のみならずヨーロッパ中の旅行者が訪れる人気のフレンチ・ビストロ「ビストロ・オートゥイユ」や、パリ最強のロマンティックエリアと言われるセーヌ川岸で女性を口説くボブ(ハーヴェイ)の姿など、貴重なシーンが盛りだくさん。パリ出身の若手女性監督ならではの充実した現地ロケが、観ているあなたをロマンティックなパリに連れていってくれそう!『マダムのおかしな晩餐会』は11月30日(金)よりTOHO シネマズ シャンテほか全国にて公開。(text:cinemacafe.net)■関連作品:マダムのおかしな晩餐会 2018年11月30日よりTOHO シネマズ シャンテほか全国にて公開© 2016 / LGM CINEMA – STUDIOCANAL – PM - Tous Droits Réservés
2018年11月23日映画『THE GUILTY/ギルティ』が、2019年2月22日(金)に全国で公開される。声と音だけで誘拐事件を解決する新感覚サスペンス『THE GUILTY/ギルティ』は、デンマーク発の新感覚サスペンス。“電話からの声と音だけで、誘拐事件を解決する”というシンプルな設定ながらも、緊迫感に溢れた予測不可能な展開で、観る者を圧倒する。視覚情報がない中、劇中に溢れる様々な“音”の中から、犯人を見つけ出せるのか――。人間の想像力を縦横無尽に操り、試していくかのような映像表現が繰り広げられる。真夜中の緊急指令室の中で、いつも通り一本の通報を受けた主人公・アスガー・ホルムが、電話の相手の様子にどこか違和感を覚える。そのやり取りから、電話先の女性が誘拐されているということに気付くが、事件解決の手掛かりは電話の音だけ。果たして、アスガーはこの<見えない事件>にどう立ち向かうのか。アカデミー賞外国語映画賞デンマーク代表に選出第34回サンダンス映画祭では、『search/サーチ』と並び、観客賞(ワールド・シネマ・ドラマ部門)を受賞。第47回 ロッテルダム国際映画祭観客賞/ユース審査員賞、第44回シアトル国際映画祭 監督賞の受賞などに加え、第91回アカデミー賞外国語映画賞 デンマーク代表にも選出されている。監督はグスタフ・モーラー監督は、『THE GUILTY/ギルティ』が長編映画監督デビュー作となるグスタフ・モーラー。『THE GUILTY/ギルティ』について、「音声というのは、誰1人として同じイメージを思い浮かべないということにヒントを得た。観客1人1人が異なる人物像を想像するのだ」と語っている。主人公のアスガー・ホルムを演じるのは、ヤコブ・セーダーグレン。その他、イェシカ・ディナウエ、ヨハン・オルセン、オマール・シャガウィーらが出演する。ジェイク・ギレンホール主演でハリウッドリメイク決定数々の賞を受賞し話題を集める本作のハリウッドリメイクが決定。主人公は、映画『ボストン ストロング 』をはじめ、『ナイトクローラー』や『サウスポー』で主演を務めたジェイク・ギレンホールが務める。また、オリジナル版の監督であるグスタフ・モーラーと、製作のリナ・フリントが、リメイク版のエグゼクティブ・プロデューサーとして製作に加わることも決定。さらに磨きがかかった巧みな演出にも期待したい。ストーリー真夜中の緊急指令室。誘拐された女性からの通報。解決の手掛かりは電話の声だけ。緊急通報指令室のオペレーターであるアスガー・ホルム(ヤコブ・セーダーグレン)は、ある事件をきっかけに警察官としての一線を退き、交通事故による緊急搬送を遠隔手配するなど、些細な事件に応対する日々が続いていた。そんなある日、一本の通報を受ける。それは今まさに誘拐されているという女性自身からの通報だった。彼に与えられた事件解決の手段は“電話”だけ。車の発車音、女性の怯える声、犯人の息遣い・・・。微かに聞こえる音だけを手がかりに、“見えない”事件を解決することはできるのか―。詳細映画『THE GUILTY/ギルティ』公開日:2019年2月22日(金) 新宿武蔵野館/ヒューマントラストシネマ渋谷ほか全国公開出演:ヤコブ・セーダーグレン、イェシカ・ディナウエ、ヨハン・オルセン、オマール・シャガウィー監督・脚本:グスタフ・モーラー製作:リナ・フリント脚本:エミール・ナイガード・アルベルトセン撮影監督:ジャスパー・スパニング編集:カーラ・ルフェ原題:The Guilty
2018年11月23日「A24」と聞いて、ハリウッドの映画スタジオであると分かる方々はかなりの映画ツウと言ってもいいだろう。数年前までアカデミー賞レースを牛耳っていた独立映画製作会社のワインスタイン・スタジオが創設者ハーヴェイ・ワインスタインのセクハラ問題で崩壊してから、空席となったインディーズ映画界の王位に着く形となった製作会社である。映画の都ハリウッドではなく、ニューヨークに本社を構えているところもどことなくカッコいい、どこか秀でた感のあるインディーズ・スタジオだ。創設から6年、いまもなお続く快進撃2012年の創設以来、すでに延べ24のアカデミー賞にノミネートされるという“偉業”を成し遂げている話題の製作スタジオである。2015年には劇中AIを演じた女優アリシア・ヴィキャンデルを国際的な女優に押し上げたSFドラマ映画『エクス・マキナ』が話題を集め、同年にリリースした『ルーム』ではアカデミー賞4部門にノミネートされ主演女優賞を獲得。2016年には主要キャスト全てが黒人の『ムーンライト』で8部門にノミネートされ見事に作品賞・助演男優賞・脚色賞の3部門でオスカー像を受賞するという快挙を成し遂げ、2017年にもアカデミー賞候補にこそならなかったものの、シアーシャ・ローナン主演でティーンの心情を描いた『レディ・バード』が米国映画批評集積サイトRotten Tomatoesで短期間とはいえ非常に稀な数値である100%という支持率を記録し、万人から好感を待たれるインディーズ作品として話題になった。A24の快進撃は今年に入ってからも続いている。学校でサイアクな日々を送る内気な中2(= 米国8年生)の少女が、高校進学前に過ごす最後の学期の様子と揺れる心の機微を描いた『エイス・グレード(原題)/ Eighth Grade』は、中2の心情を最もよく表した映画であると絶賛され「親とティーンが一緒に見に行けて語り合える希少な作品」という高評価を受けた。まもなく日本でも公開される『へレディタリー/継承』では、辛口のホラー・ファンをも唸らせる恐怖映画、と言われちょっとしたブームになり、ドラマのみならずホラー作品もお手の物であるスタジオであることを証明した。権力の時代に終わりを告げる…センスと才能ある人材で映画界を牽引A24の成功劇の裏には、世相を読み取りタイムリーな作品を世に送り出すセンスを持った優秀なチームの力がある。アカデミー賞の白人中心主義を槍玉に挙げた#OscarsSoWhiteというツイッターの呟きが社会問題にまで発展してアカデミーがそれまでの体制を見直さざる得なくなったその翌年に、『ムーンライト』を発表したA24のタイミングは、芸術の域に入るワザである。創設者ダニエル・カッツを始めとする3名は大手の映画出資会社出身。大金を投じる価値のある作品であるかを見極めるという仕事の場で、売れる映画を選抜するセンスを磨き、有力なスタジオ関係者らと関係を培っていった。やがて意気投合をしたカッツを始めとする3人組は、古巣の出資会社を後にすると持ち前のセンスを生かしてA24を立ち上げた。経験とセンス共にソリッドな才能を持つメンバーからなるA24。ワインスタインのように、権力をかざして驕り高ぶらず、このまま時代の波に乗り続け、映画ファンを魅了し続ければ、ハリウッドで最高のインディーズ映画スタジオとして君臨し続けることも夢ではない。(text:Akemi Kozu-Tosto/明美・神津トスト)(text:明美・トスト/Akemi Tosto)■関連作品:ムーンライト 2017年3月31日よりTOHOシネマズ シャンテほか全国にて公開© 2016 A24 Distribution, LLCレディ・バード 2018年6月1日より全国にて公開© Universal Picturesへレディタリー/継承 2018年11月30日よりTOHOシネマズ日比谷ほか全国にて公開© 2018 Hereditary Film Productions, LLC
2018年11月22日『怪しい彼女』のシム・ウンギョンと「華麗なる遺産」のイ・スンギがW主演する時代劇ラブコメディ『ときめきプリンセス婚活記』。この度、“劇中初キスシーン”をとらえた本編映像をシネマカフェが独占入手した。本作は、ソン・ガンホが天才観相師に扮した『観相師 かんそうし』に続き、易学(占いについて研究する学問)3部作で企画されたシリーズの2本目。結婚の相性を占う“カリスマ占い師”と、“純度100%の王女”の恋愛模様を描いた時代劇ラブコメディだ。生まれつきの悪運の持ち主・ソンファ王女(シム・ウンギョン)の花婿を探すため、前代未聞の国を挙げた一大婚活プロジェクトがついにスタート。今回シネマカフェに到着した映像は、厳重なる審査を終え、王女は最終選考に残った4人の花婿候補リストの真相を探るため奮闘中、ひょんなことから最終候補に残ったと告げる監察官(占い師)たちの会話を盗み聞きするシーン。過去に王女との婚礼があったが、悪運の持ち主である王女と「口づけを交わすだけでも不幸になりそうで...」と話すのを聞いた王女は、込み上がる感情を抑えきれず話していた場所へ全力疾走し、勢いに任せてキス!!…しかし、そこに残されていたのは全然違う人物。2人はこのハプニングをきっかけに、様々な場面で持ちつ持たれつの関係が続いていくということで、本シーンは“全ての始まり”を予測できる重要な場面となっている。また映像と併せて、花婿候補リストの真相を探るため、王女が“ツルの被りもの”を被って候補のリストを見ている姿を切り取った場面写真も到着した。果たして、国を挙げた一大婚活プロジェクトはうまくいくのか!?その結末は劇場で見届けて。『ときめきプリンセス婚活記』は12月8日(土)よりシネマート新宿ほか全国にて順次公開。(cinemacafe.net)■関連作品:ときめきプリンセス婚活記 2018年12月8日よりシネマート新宿ほか全国にて順次公開ⓒ 2018 CJ E&M CORPORATION, JUPITER FILM, ALL RIGHTS RESERVED
2018年11月17日映画『暁に祈れ』が、2018年12月8日(土)よりヒューマントラストシネマ渋谷&有楽町、シネマート新宿ほかで順次全国公開される。ビリー・ムーアの自伝ベストセラー小説を完全映画化イギリス人ボクサー、ビリー・ムーアの自伝ベストセラー小説を完全映画化。映画『暁に祈れ』では、ジェレミー・ソルニエ監督作『グリーンルーム』、ラブストーリー『きみへの距離、1万キロ』で注目を集め、ポスト“トム・ハーディ”の呼び声高い新星ジョー・コールを主演に迎えた。世界的なベストセラーをベースにした真実の物語に、ジョー・コールが命を吹き込む。“地獄”と呼ばれた刑務所、ムエタイとの出会いが男の人生を変えるジョー・コール演じるビリー・ムーアは、タイで自堕落な生活を過ごすうちに麻薬中毒者になってしまい、ある日、タイの刑務所に服役することになってしまう。ビリーが送り込まれたのは、タイで最も悪名高い刑務所。殺人、レイプ、汚職が蔓延する、まさに“この世の地獄のような場所”だった…。死と隣り合わせの日々を過ごしていく中、刑務所内に設立されたムエタイ・クラブとの出会いが彼を変えていく。ジョー・コールは、映画『暁に祈れ』に携わるにあたり、何か月も肉体改造に励んだ。ボクサー役を演じるため、鋼の肉体を手に入れ、過酷な30日間の撮影に挑んだという。タイの元囚人たちによる迫真の演技『オンリー・ゴッド』で刑務所長を演じたヴィタヤ・パンスリンガムや、タイの伝説的なボクサーソムラック・カムシンなどが重要な役どころで出演するものの、映画『暁に祈れ』に登場する役者の大半は、現地タイ人の元囚人たち。彼らの体験に基づいた迫真の演技が、あたかもその場にいるような臨場感を観客に与える。監督は、『ジョニー・マッド・ドッグ』のジャン=ステファーヌ・ソヴェール。地獄に落されたアウトローが、ムエタイを通じて光を見出していくパワフルな人間ドラマを描き出す。カンヌ国際映画祭ミッドナイト・スクリーニング部門で話題に過去に、『新感染 ファイナル・エクスプレス』『チェイサー』など、エッジーな作品を世に送り出してきたカンヌ国際映画祭の2017年ミッドナイト・スクリーニング部門で話題となった、映画『暁に祈れ』。批評家サイト「ロッテン・トマト」で96%という高評価を獲得するなど、日本公開前に早くも話題を集めている。ストーリーボクサーのビリー・ムーアは、タイで自堕落な生活を過ごすうちに麻薬中毒者になってしまう。ある日、警察から家宅捜索を受けたビリーは逮捕され、タイで最も悪名高い刑務所に収容される。そこは殺人、レイプ、汚職が横行する、この世の地獄のような場所だった!死と隣り合わせの日々を過ごすビリーだったが、所内に設立されたムエタイ・クラブとの出会いが彼を変えていく。世界的なベストセラーをベースにした真実の物語。【詳細】映画『暁に祈れ』公開日:2018年12月8日(土)よりヒューマントラストシネマ渋谷&有楽町、シネマート新宿ほかで順次全国公開監督・脚本:ジャン=ステファーヌ・ソヴェール原作:ビリー・ムーア「A Prayer Before Dawn: My Nightmare in Thailand’s Prisons出演:ジョー・コール、ポンチャノック・マブラン、ヴィタヤ・パンスリンガム原題:A Prayer Before Dawn
2018年11月16日高杉真宙、加藤諒、渡辺大知(黒猫チェルシー)が、トリプル主演でかつてないキャラクターを演じる青春エンターテインメント・ムービー『ギャングース』。この度、本作のために結成されたこの3人による主題歌「CRYBABY」のレコーディング風景の動画が公開された。今回到着したのは、映画のために結成されたユニット「The Gangoose」が歌う主題歌「CRYBABY」の収録メイキング映像。本楽曲はタケオ役の渡辺さんによる作詞・作曲・プロデュース、メインボーカルによる書き下ろし楽曲で、サイケ役の高杉さんとカズキ役の加藤さんもコーラスで参加していることが話題となっている。■不安げな高杉&加藤も一転、レコーディングではノリノリ!収録スタジオに集まった高杉さんと加藤さんに、渡辺さんからバンド名や楽曲、この曲に込めた想いを説明するシーンから始まる。レコーディング経験が少ない高杉さんと加藤さんへ、「映画のイメージとかメッセージを含んだ上で、映画のことを意識しすぎずと思って作った」との語る渡辺さんに、2人は息ぴったりに笑顔で拍手。そんな中、3人別々の音程でのハモりがあることを知ると、「つられちゃいそう…」と不安そうな高杉さんと加藤さんの姿が映し出されている。しかし、一旦レコーディングが始まると、軽快なロックミュージックに全員ノリノリに!和気あいあいと収録に挑む3人はまるで兄弟のようで、絆の深さが感じられるメイキング映像となっている。■高杉真宙「早く皆さんに聴いてほしい!」収録を終えた渡辺さんは「この映画に対する想いを、自分の持ってる力を注げるだけ注ぎこんで作りこんでおります!めちゃくちゃ楽しんでレコーディングしました!」と笑顔でコメント。すると加藤さんは「こういう男くさくって、汗の匂いが漂ってくるような曲はあまり歌ったことがなかったから、歌ってて気持ちよかった!男の魂というか…やっぱロックっていいっすよね!」と興奮冷めやらぬ様子。そして高杉さんも「初めて聴いたときに自分が撮影したときの記憶が巡ってくる感じがあったり、大知君から“サイケっぽく”と言ってもらったりして、それがすごく新鮮で…めちゃくちゃ緊張していたんですけど、楽しくできたんじゃないかな。早く皆さんに聴いてほしいです!」と熱いメッセージを語っている。映画と同様、3人が笑顔溢れながらレコーディングしたメイキング映像を、ここからチェックしてみて。『ギャングース』は11月23日(金・祝)よりTOHOシネマズ 日比谷ほか全国にて公開。「CRYBABY」は11月15日(木)より配信限定でリリース。(text:cinemacafe.net)■関連作品:ギャングース 2018年11月23日よりTOHOシネマズ 日比谷ほか全国にて公開©2018「ギャングース」FILM PARTNERS©肥谷圭介・鈴木大介/講談社
2018年11月15日こんにちは。アートディレクターの諸戸佑美です。ボジョレー・ヌーボーも解禁となりワインを楽しむ機会の多い季節ですね。【シネマの時間】第47回は、フランス・ブルゴーニュのワイナリーを舞台に、10年ぶりに再開した3兄弟の人生を描いた珠玉のヒューマンドラマ。映画『おかえり、ブルゴーニュへ』をお送りします!『スパニッシュ・アパートメント』(01)、『ロシアン・ドールズ』(05)、『ニューヨークの巴里夫』(13)からなる〝青春三部作″の完結から4年。現代フランスを代表する人気監督セドリック・クラピッシュによる話題の最新作。四季折々の美しい自然を背景に、ブドウの栽培や収穫、破砕や発酵〜熟成といった一連のワイン醸造過程も見どころで、3兄弟のワインへの情熱も感動的です。仏原題『Ce qui nous lie』の意味は、「私たちを結ぶもの」。映画を観終わった後には、芳醇な余韻に浸りながらフランス・ブルゴーニュへ思いを馳せ、自分のルーツや子どもの頃のことを語り合ったり、ワインをとにかく呑みたくなる映画です。是非、映画館でお楽しみください!11月17日(土)よりYEBISU GARDEN CINEMAほか全国ロードショー!■映画『おかえり、ブルゴーニュへ』あらすじー故郷フランス・ブルゴーニュのワイナリーを継ぐため、10年ぶりに再会した3兄弟のヒューマンドラマ。ワインの世界的名産地フランス・ブルゴーニュにあるドメーヌの長男ジャン(ピオ・マルマイ)は、10年前、世界を旅するために故郷を飛び出し、家族のもとを去りました。その間、家族とは音信不通でしたが、父親が末期の状態であることを知り、10年ぶりに故郷ブルゴーニュへと戻ってきます。家業を受け継ぐ妹のジュリエット(アナ・ジラルド)と、別のドメーヌの婿養子となった弟のジェレミー(フランソワ・シビル)との久々の再会。しかし、回復することなく父親は亡くなってしまいます。残されたブドウ畑や自宅の相続をめぐってさまざまな課題が出てくるなか、父親が亡くなってから初めてのブドウの収穫時期を迎えます。3人は自分たちなりのワインを作り出そうと協力し合いますが、一方で、それぞれが互いには打ち明けられない悩みや問題を抱えていました……。10年ぶりに故郷へ戻った長男ジャンは、妻との離婚問題を抱えており、家業を次ぐ長女ジュリエットはワイン作りの才能を持ちながらも働き方に悩んでいました。また、末っ子のジェレミーは別のドメーヌの婿養子となり舅問題にぶつかっています。見渡すかぎりの葡萄畑、遮りもののないどこまでも広がる大空、風にそよぐ木々。ブドウ栽培〜ブドウの収穫〜破砕や発酵〜熟成までのワイン醸造過程と、ブルゴーニュの美しい四季を丸1年かけてじっくりと映し出した本作。あふれる自然とめぐるめく季節の中で10年ぶりに再会した3兄弟のワイン造りの情熱と、それぞれが迎える人生の岐路を、共感と郷愁を持って情感たっぷりに丁寧に重ね合わせて描いています。■ブルゴーニュワインについての豆知識ブルゴーニュは、フランス南西部のボルドーと並び賞される、フランス東部の内陸に広がる世界で最も有名なワイン産地です。比較的冷涼な大陸性気候で、乾燥しがちであること、そして1日の寒暖差があることから、ピノ・ノワールやシャルドネなどのブドウ品種の栽培に適し、2015年にはユネスコの世界文化遺産に登録されました。世界的に有名な高級ワインとして知られるロマネ・コンティなどの魅力的な赤ワインを生産するほか、白ワインの女王・シャルドネの故郷であり、シャブリで有名な地域です。ワインの醸造における違いは、ボルドーが数種類のブドウ品種をブレンドするのに対して、ブルゴーニュでは単一品種で醸造する点です。赤ワインなら主に黒く紫身を帯びた果皮が特徴的なピノ・ノワール、白ワインなら果皮が緑色の白ワイン用ブドウ品種の代表格シャルドネが用いられます。最高級ワインだけでなく手頃な価格のものもあり、日本でも人気のボジョレー・ヌーボーもまた、ブルゴーニュ地方のワインです。■ドメーヌとは?映画では、ドメーヌであるワイナリーを継ぐため、10年ぶりに再会した3兄弟の物語が描かれています。ドメーヌとは、ブルゴーニュ地方のワイン生産者を表す用語。自分のブドウ畑を所有し、栽培からワインの醸造までをすべて行うワイン生産者のことです。そのため、一般的に家族経営の小中規模のワイナリーが中心です。自らの畑のテロワール(土壌)を知り尽くしているため、丁寧にブドウを栽培し、それぞれの土地の影響を受けた味わいの個性的なワインを造ります。ただし、その年のブドウの良し悪しによってはワインの品質が変わりますし、醸造技術も反映されるため、ワインの出来にはドメーヌ間で優劣の差があります。有名なドメーヌとして挙げられるのは、ロマネ・コンティ社です。なお、ブルゴーニュワインの出自は、主にブドウの仕入れ方法の違いにより「ドメーヌ」と「ネゴシアン」のふたつに分かれます。ネゴシアンとは、ワイン業者という意味で、ブドウ農家から買い入れたブドウやワインを使用して、ワインの醸造・熟成・販売を手がける酒商のことです。映画『おかえり、ブルゴーニュへ』作品紹介映画『おかえり、ブルゴーニュへ』は、11月17日(土)よりヒューマントラストシネマ有楽町、 YE BISU GARDEN CINEMAほか全国順次ロードショー!公式サイト:原題:Ce qui nous lie監督:セドリック・クラピッシュ脚本:セドリック・クラピッシュ、サンティアゴ・アミゴレーナ撮影:アレクシ・カビルシーヌ美術:マリー・シェミナル衣装:アン・ショット編集:アン=ソフィー・ビオン音楽:ロイク・デュリー、クリストフ・ディスコ・ミンク日本語字幕:加藤リツ子製作年:2017年製作国:フランス上映時間:113分/カラー映倫区分:PG12後援:ユニフランス配給:キノフィルムズ/木下グループ©2016 - CE QUI ME MEUT - STUDIOCANAL - FRANCE 2 CINEMA映画『おかえり、ブルゴーニュへ』キャストピオ・マルマイ=ジャンアナ・ジラルド=ジュリエットフランソワ・シビル=ジェレミージャン・マルク・ルロ=マルセルマリア・バルベリデ=アリシア【シネマの時間】アートディレクション・編集・絵・文=諸戸佑美©︎YUMIMOROTO
2018年11月14日1997年11月14日より映画情報メールマガジンとして始まり、本日創刊21周年を迎えた「シネマカフェ」。この度、「シネマカフェ」と同じ21歳を迎えた女優の桜井日奈子さんと山本舞香さんからお祝いコメントが到着しました!●桜井日奈子1997年4月2日生まれ、“岡山の奇跡”と称され話題になった桜井さん。舞台「それいゆ」で女優デビューし、「そして、誰もいなくなった」で連ドラ初出演。ほかにも「THE LAST COP/ラストコップ」やTVCM、今年に入っては大人気少女漫画の実写化『ママレード・ボーイ』で吉沢亮とW主演したことも話題に。そんないま大注目の桜井さんが、今回シネマカフェにお祝いのコメントを寄せてくれた。21周年おめでとうございます!デビュー当時から、何かあるたびに取材してくださって、とても感謝しています。読むたびに嬉しい気持ちになって、そして同時にもっと頑張ろうと、気持ちが引き締まりまるような、そんな素敵な記事を毎回書いてくださってありがとうございます。30周年も40周年もお祝いできるように、私も頑張ります!これからもよろしくお願いします!桜井日奈子またつい先日は、「King & Prince」平野紫耀と共演した、こちらも少女漫画を原作とした『ういらぶ。』が公開を迎えたばかり。幼なじみの恋愛模様を描いた今作で桜井さんは、平野さん演じるツンデレ主人公に、実は両想いなのに振り回される“超ネガティブ”ヒロイン・優羽を好演している。なおシネマカフェでは、桜井さんが『ういらぶ。』に出演し、漫画の中のキャラクターを演じることへの苦悩など語っているインタビューを公開中。●山本舞香そしてもう一人、1997年10月13日生まれの山本さんからは、動画でメッセージが到着!素敵な笑顔でお祝いコメントを寄せてくれました。女優でモデルの山本さんは、2011年「三井リハウス」14代目リハウスガールでデビューし、『暗殺教室』『Zアイランド』『桜ノ雨』『恋は雨上がりのように』「南くんの恋人~my little lover~」「チア☆ダン」と話題作に続々出演。そして今後の注目作といえば、やはり昨年公開された『東京喰種 トーキョーグール』の続編!わずかな情報しか明らかにされていない中、山本さんはヒロインの“トーカ”こと霧嶋董香役で出演が決定している。ビジュアルや登場シーンなど、今後の続報が待ち遠しい。●21歳の俳優はほかにも――桜井さんと山本さんのほかにも「シネマカフェ」と同じ21歳の俳優は、『湯を沸かすほどの熱い愛』で日本アカデミー賞 最優秀助演女優賞と新人俳優賞をW受賞した杉咲花、主演作『ニセコイ』『雪の華』が公開を控える中条あやみ。さらに、北村匠海、芳根京子、小芝風花、玉城ティナ、黒島結菜「King & Prince」平野紫耀、神宮寺勇太などなど。これまでも数々の注目・話題作に出演し、いま勢いに乗っている彼ら。今後、さらなる躍進に期待したい。(cinemacafe.net)
2018年11月14日俳優でもあるマチュー・アマルリックが監督・脚本を務めて描く『バルバラ~セーヌの黒いバラ~』。11月16日(金)からの日本公開を前に、20世紀最高の歌姫バルバラが辿った波瀾万丈な人生に迫った。■バルバラの壮絶な人生から読み解く光と影孤独と苦難の中にも歌だけを信じ、人生を駆け抜けたひとりの歌姫は、どのように誕生したのか。バルバラの生涯は謎に満ちており、1997年に逝去した後に世に出た回想録「一台の黒いピアノ~バルバラ未完の自伝」(小沢君江訳・緑風出版)によれば、ユダヤ人として生まれ、ナチス・ドイツによるフランス占領時代には国内外を転々、少女時代にその占領下で迫害を受けている。そして両親との葛藤、とくに彼女の代表曲「黒いワシ」に秘められた父親の近親姦の痛ましい傷あと、80年代に猛威をふるったエイズ禍に対峙した背景などが赤裸々に語られている。生涯をかけて、「私には個性があり、それをいう権利がある。あなたにもあるのです」と世界に向けて主張し続け、苦しんでいる人の声に応え、差別される人々全てに権利があることを訴える仕事を続けたバルバラ。時代のトレンドがシャンソンからフレンチポップスにとって代わる50年代後半にレコード・デビューしたにもかかわらず、あくまでシャンソン歌手として一世を風靡した。コンサートやステージの開催時、それら公演の宣伝を一切行わないにもかかわらず、発売直後にチケットが完売する現象は”神話”と呼ばれた。■音楽においては、“情熱”しかない…アマルリック監督が明かす監督を務めたマチュー・アマルリックは「すべてを信じ切ること。バルバラの魂の再来と平凡さ、神秘と肌、親しみやすさ、そして高揚する感覚。それらすべてが事実であり、本物なのだ。音楽においては、この言葉しかない。“情熱だ”」と語った。また、主演のジャンヌ・バリバールは、これまでの映画や舞台でバルバラ役を断っていたものの、「彼女以上に表現して見せたいと思ったわ。バルバラ・センセーションをね」と満を持して本作でバルバラを演じ、「女性はバルバラの曲を通して、女の人生を知っていく」と語った。痛ましい過去を乗り越え、歌手として生きる運命に全てをかけたバルバラの人生は、観る者の心に強く存在し、苦しみや悲しみを優雅に挽歌で語り、暗闇の中の灯火となって生き続けることだろう。『バルバラ~セーヌの黒いバラ~』は11月16日(金)よりBunkamuraル・シネマほか全国にて順次公開。(text:cinemacafe.net)■関連作品:バルバラ~セーヌの黒いバラ~ 2018年11月16日よりBunkamuraル・シネマほか全国にて順次公開© 2017 - WAITING FOR CINEMA - GAUMONT - FRANCE 2 CINEMA – ALICELEO
2018年11月13日「未体験ゾーンの映画たち 2019」が、2019年1月4日(金)より、ヒューマントラストシネマ渋谷にて開催される。日本未公開の怪作映画58作品を上映様々な理由から日本公開が見送られてしまった怪作映画を敢えて上映する劇場発信型映画祭「未体験ゾーンの映画たち」。年々その規模を拡大し、着実に“未体験ファン”を作り出している本イベントに、2019年も各国から様々なジャンルの作品が集結。全58作品が上映予定となっている。デンマーク歴代興行収入1位の傑作ミステリー小説映画中でも特に注目したい作品の1つが、本国デンマークで興収歴代No.1の成績を記録した『特捜部Q カルテ番号64』。累計1000万部を売り上げた、ユッシ・エーズラ・オールスンによる傑作ミステリーを映画化した『特捜部Q』シリーズ最大のヒット作だ。『君の名前で僕を呼んで』主演ティモシー・シャラメ幻の主演作また、『君の名前で僕を呼んで』や、2019年4月に公開を控える『Beautiful Boy(原題)』でも主演を務めたティモシー・シャラメの幻の主演作『シークレット・チルドレン 禁じられた力』も上映。瞬間移動の超能力を持つエスパー兄妹が、運命に翻弄されながらたくましく生きていく演青春SFスリラーだ。“中国版カイジ”やエル・ファニングら豪華キャストSFファンタジーなどそのほか、2009年に藤原⻯也を主演に迎え実写化された漫画『賭博黙示録カイジ』の中国版実写映画『カイジ 動物世界』、近未来SFサスペンスの傑作『ガタカ』などで知られるアンドリュー・ニコル監督の最新作『ANON(原題)』、エル・ファニング、ポール・ジアマッティ、シャルロット・ゲンズブールらの豪華キャストが競演するSFファンタジー『孤独なふりした世界で』、そして、朝鮮戦争でトルコ軍が活躍したという知られざる史実を描いた実話『ブレイブ・ロード〜名もなき英雄〜』などもランナップする。【開催概要】「未体験ゾーンの映画たち 2019」開催期間:2019年1月4日(金)〜※シネ・リーブル梅田でも2019年1月下旬より開催予定場所:ヒューマントラストシネマ渋谷住所:東京都渋谷区渋谷1丁目23−16 ココチビル鑑賞料金:1,300円均一(毎週水曜、毎月1日は1,100円均一)、リピーター割引あり、TCG 会員割引あり<上映作品>特捜部Q カルテ番号64/シークレット・チルドレン 禁じられた力/シークレット・ヴォイス/ザ・スリープ・カース/カイジ 動物世界/ANON(原題)/孤独なふりした世界で/ブレイブ・ロード〜名もなき英雄〜ほか全58作品
2018年11月13日『君の名前で僕を呼んで』のルカ・グァダニーノ監督が伝説の傑作ホラーを再構築した『サスペリア』。この度、新たな予告編と場面写真が公開となった。1977年に公開され、伝説のホラー映画としても名高い『サスペリア』がリメイク作品として戻ってくる。監督のルカ・グァダニーノはオリジナル版の大ファンだと公言。新『サスペリア』では、オリジナルの設定やキャラクターはそのままに、新たな視点で大胆なアレンジが加えられ、“本年度最大の問題作“として話題を呼んでいる。音楽をプロデュースしたのは、絶大な人気を誇る英国バンド「レディオヘッド」のトム・ヨーク。劇判は初である。また、主演にダコタ・ジョンソン、ティルダ・スウィントン、クロエ・グレース・モレッツの共演など、出演者の豪華さにも注目が集まる。今回公開されたティザー予告では、主人公スージー・バニヨン(ダコタ・ジョンソン)が名門バレエ・カンパニー「マルコス」を訪れるシーンから始まる。一心不乱に踊るスージー、どこか不気味なカンパニーの重鎮たち、センセーショナルなパフォーマンスを繰り広げるダンサーたち。トム・ヨークの奏でる不穏な音楽で、より観るものの恐怖心が煽られる構造となっている。さらに場面写真も一挙に公開。中でも、じっと前を見据えるスージーの姿は、何かに立ち向かって行くような印象を与える。ポスターや予告編ではオリジナル版と同じキャッチコピー「決してひとりでは見ないでください」が使われてはいるものの、本作ではまったく新しいホラー体験ができるに違いない。『サスペリア』は2019年1月よりTOHOシネマズ日比谷ほか全国にて公開。(text:cinemacafe.net)■関連作品:サスペリア(2019) 2019年1月、TOHOシネマズ 日比谷ほか全国にて公開©Courtesy of Amazon Studios
2018年11月12日編集部:学研キッズネット編集部勉強も服の好みも価値観も、幼い頃から母の言いなりになってきた史織。中学受験に失敗し、友だちとの人間関係も壊れてしまった彼女が、父の実家であり転勤先でもある佐渡について行くことを決めるところから『君だけのシネマ』は始まります。「佐渡に行きたい!」でも母はどんな反応をするだろう、心が大きく揺れ動く史織の姿を想像しながら、わたしは白黒ハッキリさせることが極めて苦手だった自分の子ども時代を思い出しました。「アンケートの選択肢になぜ『どっちでもいい』という答えがないのかな」といつも思っていたわたしのような子どもが、圧倒的な自信で迫ってくる母親にあれこれ口を挟まれていたらどうなっていただろうと思うと、史織のことをとても他人事とは思えません。新潟から佐渡へ親子といえども人間どうし。相手が誰であろうと「嫌なことは嫌」と言いたいものですが、史織の母には、そう一筋縄ではいきません。母は、がんばって勉強していい中学に入り、レベルの高い教育を受けることが子どもの「将来」のためだと信じています。友だちと地元の公立中学に行きたいという史織の主張をねじふせたうえ、最後の小学校生活を楽しみたいとどんなに訴えても、受験直前には小学校を休むことを強要します。「六先生を送る会も来なかったの、史織だけだったよ」「いくら受験でも学校来ないのって、さみしくない?言えばいいじゃん。学校行きたいって」仲のいい級友からの一言に怒りを爆発させ、さらに9年間がんばったかいもなく中学受験に失敗して地元の中学に進学することになった史織は学校に通えなくなっていきます。そんな史織のようすを見て、はじめて子どもと向き合うことにした父は佐渡への転勤を決めてきます。「佐渡に行けば……絶対、学校に行く」ふりしぼる思いで母を納得させた史織は父についていくことにするのですが、そこで目にしたのは、周囲が何と言おうと夢に向かって邁進する大好きな祖母「さっこちゃん」の姿でした。さっこちゃんの夢は、映画館のない佐渡にミニシアターをつくること祖父の亡きあと、二間の和室を改造してミニシアターをつくりたいというさっこちゃんは、精力的で楽しそうです。門の色を塗り替えたり、庭を手入れして流木を置いたり、カフェコーナーで出すコーヒーのブランドにこだわったり、自由な態勢で映画が観られるように座席を工夫したり。映画館の立ち上げ、運営、お客さんの呼び込み。映画館を軌道に乗せるにはやるべきことがいっぱいです。そんなさっこちゃんの片腕となって活躍するのが、史織と、佐渡の中学に通う映画好きな史織の親戚・桐谷瑛太、モノを創るのがすばらしく上手な、しかしクラスでは「変わり者」として敬遠されている藤原一花でした。自分の世界をしっかり持っている瑛太や一花に比べて、史織はいつでも、何を決めるにも自分の感性を否定してくる母の心の声に縛られ苦しめられます。史織ほどではないにしても、自分の直感を信じきれない感覚はだれにでも思い当たる節があるのではないでしょうか。だからこそ、それを受け止めるさっこちゃんの言葉に少なからず勇気づけられるのかもしれません。「史織のセンスは、史織だけのものだよ。もし九十九人が、そのいすを選ばなくても、史織がステキって思ったら、たった一人でもそれでいいと思うな」「私は逃げることって……選ぶことだと思うんだ。……自分が心地好くいられる場所を選ぶことが逃げることなら、逃げるって悪くない。そう思わん?」自分の選択は、自分の心に聞いて判断する。だれかと本音で関わることで、相手にも自分の個性を発見してもらう。「自分が(・)やりたいこと」や「自分が(・)好きなもの」を「自分が(・)選ぶ」という経験は少しずつ史織に生きる希望をもたらし、彼女を明るい方へと押し出していきます。やがて迎える母親との対峙――。愛されたいから苦しんでしまう中学生の頃の自分がこの物語を読んだなら、間違いなく史織に肩入れし、「あなたのため」と言いながら子どもに依存する母親に憤慨していたと思います。けれども今のわたしは物語を読みながら、「自分も母親として子どもを縛っていないだろうか」「子どもにとって母親とは、かくも絶対的な存在なんだ」ということを痛感しました。史織は母親に認められたい。認められたいだけでなく、心から喜んでほしい。だからこそ限界までがんばってしまうのだし、母の良しとするものが自分にとっても良いのだと思い込もうとするのでしょう。そのうちに自分の本心がわからなくなり、自分がうまくいかないのは母親の言う通りにしなかったからだ、つらくても母親の言う通りにするべきなのだ、というように母親に支配されていく、その過程が本当に恐ろしいと思いました。親子関係に問題がなくても、何のために生きているのだろう、自分は将来どんなふうに生きていけばよいのだろうと考える中学生は多いでしょう。この作品は、そんな迷える中学生に生きるヒントを与えることと思います。同時に、大人が読むことで、わが身の2種類の親子関係を振り返るきっかけにもなるのではないでしょうか。この物語には、『人生フルーツ』と『ニュー・シネマ・パラダイス』という2つの実在する映画作品が登場します。特に『ニュー・シネマ・パラダイス』は物語の軸ともいえる存在です。この映画を観てから『君だけのシネマ』を手に取るのもおすすめです。DATA『君だけのシネマ』(高田由紀子・作PHP研究所)『君だけのシネマ』(高田由紀子・作PHP研究所)学研キッズネット編集部(がっけんきっずねっと)『学研キッズネット』は、1996年にオープンした小・中学生のためのWebメディアです。学研の子ども向け書籍や雑誌の編集ノウハウを活かし、子どもたちが安全に楽しめるサイトとして運営しています。子どもたちのしあわせのために、家族のしあわせのために、有益な情報やサービスをお届けできるよう、いつも精一杯がんばっています。すくすく伸びる子どもたちのために
2018年11月12日ユーモアあふれるバディ・アクション・ムービーにして、マーベル・スタジオが贈るマーベル・シネマティック・ユニバース(MCU)の最新作『アントマン&ワスプ』。この度、MovieNEXリリースを前に、ボーナス映像の中から本作で大活躍した女性ヒーロー・ワスプのスーツの制作秘話が明かされる映像がシネマカフェに到着した。全世界興行収入で1兆9,000憶円を突破(9月25日現在、Box Office Mojo調べ)、破竹の勢いで大ヒットを続けるMCUの最新作であり、『アベンジャーズ』最新作へとつながる重要なカギを握る本作。解禁となった映像では、キャストやスタッフが、本作で大活躍したワスプのスーツの制作秘話をふり返る。実は、『アントマン』1作目の最後に映るワスプのスーツは「1980年代の古い試作品」で、本作で身に着けているスーツとは別物だ。ワスプことホープ・ヴァン・ダインを演じたエヴァンジェリン・リリーは、「技術の進歩に伴い、親子でスーツを改良したの。ホープの要望を取り入れた最新版よ」と説明する。特殊衣装主任のアイヴォ・コヴェニー曰く、ワスプのスーツの前面部分はゴールドとシルバーのミックスで、「ギルバー色」だという。その色を出すのに苦労したというコヴェニーは、胸部は光沢のあるシルバーの上にハニカム状の金の革を貼り、2種構造にすることで絶妙な色合いを表現したと解説。さらに、腹部には、運動神経抜群のエヴァンジェリンの動きを制限しないよう柔軟性を出すために、なんと90以上のパーツが使われていると明かした。衣装チームのこだわりが詰まったワスプのスーツにも注目しながら、本作を隅々まで楽しんでみてほしい。ボーナス・コンテンツにはこのほかにも、メイキング映像や未公開シーンなど、劇場公開時には見られなかった貴重な映像が多数収録。アントマンやワスプが大きくなったり、小さくなったり、特殊効果やCG技術が高く評価されている本作だが、あのシーンってどうやって撮影しているの?撮影現場の雰囲気はどういう感じ?など、製作の舞台裏を余すところなく楽める内容となっている。『アントマン&ワスプ』は2019年1月9日(水)より初回限定リバーシブル・ジャケット仕様MovieNEX、4K UHD MovieNEX、4K UHD MovieNEXプレミアムBOX(数量限定)リリース。12月19日(水)より先行デジタル配信開始。(text:cinemacafe.net)■関連作品:アントマン&ワスプ 2018年8月31日より全国にて公開©Marvel Studios 2018
2018年11月11日