映画配信サービス「JAIHO(ジャイホー)」では「イ・チャンドン レトロスペクティヴ4K」としてイ・チャンドン監督自ら指揮を執ったレストア作業により新たな命を吹き込んだ全監督作6作品と、彼の制作と人生の原点を語るドキュメンタリーを4Kスペックで独占初配信中。この度、ある女性の魂の喪失と再生を描いた『シークレット・ サンシャイン 4Kレストア』の配信に合わせ、イ・チャンドン監督、チョン・ドヨン、ソン・ガンホが撮影当時の想いやタイトルに込めたメッセージについて明かすインタビューが到着した。『イ・チャンドン アイロニーの芸術 4K』イ・チャンドン監督は「メンター」名優ソン・ガンホが出会い語る「私のメンターです」イ・チャンドン監督に対し、絶大な信頼を寄せる名優ソン・ガンホ。『パラサイト 半地下の家族』や『ベイビー・ブローカー』など、いまや世界に知られる名優の1人だが「『グリーンフィッシュ』の撮影現場に足を踏み入れたときのことを覚えています」と、イ・チャンドン監督のデビュー作当時の撮影現場を懐古する。『グリーンフィッシュ4Kレストア』「『グリーンフィッシュ』は、韓国で最高の俳優たちが出演していました。ハン・ソッキュ、シム・ヘジン、ムン・ソングンです。私は最初の撮影に立ち会っており、監督が私を皆に紹介してくれました」と思い起こす。「彼は私を褒め続け、人々に紹介してくれたのですが、 私は恥ずかしかったです」というソン・ガンホ。そして「皆、監督が私を褒めているのを聞いていましたが、それが私に自信を与えてくれたと思います。その自信は撮影が終わるまで続きました」と言い、「彼は私に自信を植え付けてくれた、そして私のキャリアは彼のおかげであるようなものです。本当に貴重な時間でした。彼は特別な人です」と感謝する。本作の脚本については「読んでいてとても楽しかった」と語る。「演じたジョンチャンは普通の男のように話し、行動しますが、イ・チャンドン監督は彼をとても興味深い人物に変えました」と解説。「彼は自動車修理工場を営んでいますが、自分で手を汚しはしません。彼はオーナーであり、常に清潔で身だしなみを整えることを心がけているのです」と言う。そして「これは(チョン・ドヨンが演じる)シネの物語です」と加える。「ラブストーリーですが、その中心にシネがいます。私の役はどちらかというと助演だと思います。彼女のキャラクターは感情が極端です。私のキャラクターは普通の男です。彼はシネが感じていることを、同じように感じることができません」。そして、そのことを監督に正直に打ち明けると「『正直でいてくれてありがとう』と感謝してくれました」と明かす。「『私は自信がない』と話すと、監督は私を信頼していると言ってくれました。もし私ができると言っていたら、彼は私に信頼を置いてはくれなかったでしょう。無理にやらなくても良いと言ってくれました」と、当時の貴重なエピソードを語った。チョン・ドヨン「自分を超えるチャンスをもらえた」本作で、韓国人として初めてカンヌ国際映画祭で女優賞を獲得したチョン・ドヨン。出演を決める前に「脚本を読む必要を感じませんでした。この作品はイ・チャンドンが監督し、ソン・ガンホが出演するのです」「私はただ出演したいと思いました」という。「自分を超え、さらに上を目指してほしい」と撮影時、イ・チャンドン監督からそんな言葉をもらったことも明かしたチョン・ドヨン。「当時、その意味が私にはわかりませんでしたし、いまでも正確には分かっていません。この作品は精神的にも肉体的にも消耗が激しかったのですが、自分を超えるチャンスをもらえたと思います」とふり返る。それでも「上達したと自分でもわかりました」と話し、「観客の皆さんにもそれを感じて頂ければと思います。それが私にとっての『シークレット・サンシャイン』の意味なのです」とメッセージを送る。また、ソン・ガンホとの共演については「ガンホさんは常に我々の一歩先を行っています」と言う。「役者としてもっと頑張ろうという気にさせてくれます。尊敬せずにはいられない人です」と語り、「彼と一緒に仕事ができてうれしいです。長い間、 一緒に仕事がしたいと思っていたのです」と夢が叶ったことを感謝した。映画の舞台が密陽(ミリャン)である理由ほとんどがミリャンという都市で撮影されている『シークレット・サンシャイン』。「なぜ、この街を選んだのか?」と質問を受けたイ・チャンドン監督は「主たる理由はこの都市の名前にあります」と明かす。「ミリャン(密陽)の漢字である『密』はを意味しますが、またという別の意味も持っています」と言い、「基本的に、都市の名前を訳すとなのですが、我々はという意味も与えました。ミリャンは韓国の典型的な中規模の都市です」と語る。「ミリャンについて我々は何も知りません。この都市の情報は何も持ち合わせていません。大都市の粗雑なミニチュアに過ぎません、この都市がかつて持っていた美しさ、優美さが奪い取られ、この都市で美しかったものが隠されてしまったのです」と話し、「このメッセ―ジを表すものが、作品中のジョンチャンの台詞にあります。『ここはよそと同じだよ』。そのため「『なぜそこに住まなければならないのか?』という疑問が生じます。にも関わらず、生きる理由はその都市自体にあり、理由は壁の中に隠されていると私は思いました。その中に救いが見いだされなければなりません」と監督。「現実が特別美しいとか意味があるということではなく、この残酷で陰鬱な都市の中にさえ、生き続けなければならない理由があるからなのです。もし神が存在するならば、神は我々にこう言うでしょう。そしてそれが本作を通して私が伝えたかった物語なのです」とその想いを語っている。『シークレット・サンシャイン 4Kレストア』はJAIHOにて配信中。『イ・チャンドン アイロニーの芸術 4K』※常時配信『バーニング 劇場版4K』※常時配信『ポエトリー アグネスの詩4Kレストア』※常時配信『シークレット・サンシャイン 4Kレストア』※常時配信『オアシス 4Kレストア』【配信開始3月5日】※常時配信『ペパーミント・キャンディー 4Kレストア』【配信開始3月13日】※常時配信『グリーンフィッシュ 4K レストア』【配信開始3月23日】※常時配信(シネマカフェ編集部)■関連作品:シークレット・サンシャイン 2008年6月7日よりシネマート六本木ほか全国にて順次公開© 2007 CINEMA SERVICE CO.,LTD. ALL RIGHTS RESERVEDポエトリー アグネスの詩 2012年2月11日より銀座テアトルシネマ、新宿武蔵野館ほか全国にて公開© 2010 UniKorea Culture & Art Investment Co. Ltd. and PINEHOUSE FILM. Allrights reserved.バーニング 劇場版 2019年2月1日よりTOHO シネマズ シャンテほか全国にて公開©2018 PinehouseFilm Co., Ltd. All Rights Reserved
2024年03月03日アン・ハサウェイ、ピーター・ディンクレイジ、マリサ・トメイらの豪華ハリウッドスター&スタッフが集結した『ブルックリンでオペラを』が4月5日(金)より公開。アン・ハサウェイが本作で演じたのは、“完璧主義”の精神科医パトリシア。ブルックリンの街並にもよく映えるパトリシアの新場面写真が到着した。ニューヨーク、ブルックリンに暮らす夫婦、パトリシアとスティーブン(ピーター・ディンクレイジ)に訪れた”想定外の出会い”が描かれる本作。掃除が大好きな潔癖症の精神科医・パトリシアを演じるのは、『プラダを着た悪魔』で全世界にその名を知られる大スターとなり、『レ・ミゼラブル』でアカデミー賞に輝いた実力と人気を兼ね備えた俳優、アン・ハサウェイ。本作の脚本に惚れ込み、プロデューサーも務めている。セレブな暮らしを送りながらも修道女に憧れるアンビバレントなパトリシアの心情を、ユーモアをきかせて演じている。そんなパトリシアのキャラクターは、彼女のファッションからも読み取れる。潔癖症である彼女が自宅でお掃除モードのときには、少しの汚れも見逃さないという意思を感じる真っ白な白衣を身につけ、紫色のゴム手袋がアクセントになるコーディネートに。同じく自宅の中にある診察室のシーンでは、黒のシャツとペンシルスカートでお仕事モードの綺麗めファッション。精神科医のパトリシアがペンシルスカートを着用するのは、綺麗なIラインとシルエットが彼女のキャラクターに合うのでは、というアン本人のアイディアが採用された。一方、プライベートで街を歩くパトリシアは、人目を避けるかのように必ず角ばったサングラスをかけ、白やネイビーのコートに身を包み、どことなくセレブな雰囲気を感じさせる。しかし教会では、それまで首に巻いていた赤いスカーフを修道女のように頭に被る様子が。修道女になりたいという願いを抱えながら、作曲家の夫と高校卒業目前の息子を持ち、ブルックリンで精神科医として働くパトリシアが辿り着いた答えとは?『ブルックリンでオペラを』は4月5日(金)より新宿ピカデリー、ヒューマントラストシネマ有楽町、シネリーブル池袋ほか全国にて公開。(シネマカフェ編集部)■関連作品:ブルックリンでオペラを 2024年4月5日より新宿ピカデリー、ヒューマントラストシネマ有楽町、シネリーブル池袋ほか全国にて公開© 2023. AI Film Entertainment LLC. All Rights Reserved.
2024年03月02日若葉竜也主演の『ペナルティループ』より本編映像が解禁された。『人数の町』(20)で長編監督デビューを果たした荒木伸二監督が、若葉竜也とタッグを組んだ本作は、恋人を素性不明の男・溝口(伊勢谷友介)に殺された岩森(若葉竜也)が〈ペナルティループ〉という“何度でも復讐ができるプログラム”を利用し、自らの手で犯人に復讐していく、というストーリー。このたび解禁されたのは、これまで溝口に復讐を遂げ、疲労困憊で眠りにつくというループを繰り返していた岩森が何故か逆に溝口に襲われそうになる、これまでのループとは逆パターンの本編映像。工場で働く岩森がふと廊下の窓から外を見ると、駐車場のバンから作業着姿の溝口が降りてくる。面識がないはずの岩森を見つめる溝口。恐怖を感じた岩森はその場を離れるが、倉庫内で溝口に見つかり、必死に逃げながらも、執拗に追いかけられ倉庫の隅まで追い詰められてしまう。ついに対峙した2人、そこで溝口の口から出たのは「なんで俺を殺す?」という言葉だった…。これまでのタイムループものは、主人公が意図せずループに巻き込まれるものが主流だったが、本作は「主人公が復讐のループを自ら選択する」という斬新な設定となっている。荒木監督が「ループものの典型である、現実には不可能な時間軸の修正、それによる正常化、あるいは改善、みたいなところから出れないか、というのが一番大きなトライアル」と語っており、あえて従来のループもののルールを解体していくことを目指したという。なぜ溝口は、岩森のことを知っていたのか?物語の全貌が徐々に見えてくる中、2人の関係にも変化があらわれるのか…?“岩森が溝口を襲う”から“溝口が岩森を襲う”という逆ループが始まるかのようにみえ、本編への謎がますます深まる映像となっている。『ペナルティループ』は3月22日(金)より新宿武蔵野館、池袋シネマ・ロサほか全国にて公開。(シネマカフェ編集部)■関連作品:ペナルティループ 2024年3月22日より新宿武蔵野館ほか全国にて公開©2023『ペナルティループ』FILM PARTNERS
2024年03月01日山下敦弘監督の映画『水深ゼロメートルから』の第2弾追加キャストとして、さとうほなみ、三浦理奈が発表。特報映像とポスタービジュアルが解禁され、クラウドファンディングもスタートした。本作は、2020年のスマッシュヒット映画『アルプススタンドのはしの方』(監督:城定秀夫)に続く「高校演劇リブート企画」第2弾としてスタートした映画。綾野剛主演で大ヒット公開中の映画『カラオケ行こ!』の山下監督を迎え入れた。原作は、2019年第44回四国地区高等学校演劇研究大会で「文部科学大臣賞(最優秀賞)」を受賞した徳島市立高等学校の「水深ゼロメートルから」(中田夢花)。キャストには濵尾咲綺、仲吉玲亜、清田みくり、花岡すみれとフレッシュな面々が顔をそろえており、10代の悩みや想いを繊細かつヴィヴィッドに描いていく。この度解禁となったのは、4人の女子高生と一緒にドラマを動かす登場人物。高校の体育教師・山本役は、映画『花腐し』(2023)で報知映画賞主演女優賞にノミネートされた、さとうほなみ。現在放送中のドラマ「院内警察」にも出演するなど活躍の場を広げる一方、ほな・いこか名義で「ゲスの極み乙女」のドラマーとしても活動している。さとうほなみ野球部のマネージャー・リンカ役は、「第41回ホリプロタレントスカウトキャラバン」で審査員特別賞を受賞し、期待の若手として注目を集める三浦理奈が演じる。三浦理奈同時に公開された特報映像では、水のないプールで砂を掃き始める姿に始まり、それぞれに悩みを抱えつつも前に進もうとする登場人物たちが爽やかに映し出されている。併せて公開されたポスタービジュアルは、“このプールの底から、本当の「私」がはじまる”というキャッチコピーとともに、ココロ(濵尾咲綺)、ミク(仲吉玲亜)、チヅル(清田みくり)、ユイ(花岡すみれ)がそれぞれにメイク道具やモップを持ちながら凛々しく佇む姿が描かれている。また、映画のスペシャルサポーターを募集するクラウドファンディングがMotion Galleryにて開始(~4月1日23時59分予定)。コースは全5種あり、実際の映画撮影で使われた砂を使用したグッズや、劇中と同デザインの帽子やTシャツ、エンドロールにおけるクレジット掲載など、スペシャルサポーター向けならではの作品に近いリターンが多数用意されている。●さとうほなみ(山本役)今回、高校教師という役どころで、わたしももちろん経験のある女子高生時代。生徒たちの気持ちは分かるはずなのに、寄り添っているはずなのに、作中こんなに嫌われていたのは初めての経験でした。山下監督の芝居への想いや取り組みに感動しつつ、登場する女子高生ちゃんたちの心の揺れを、ぜひ楽しんでいただければと思います。●三浦理奈(リンカ役)出演が決まった時は、野球部のマネージャーを経験した事がなかったので、役で演じられる事が楽しみだなと思いました。その中で、りんかという女の子は野球部にも面接で受かって入部しているなど、周りの子達よりもワンランク上の存在なので自分の中で”ワンランク上の女の子”を想像して役作りをしました。2日間という短い撮影期間でしたが楽しかったです!なお、本作は「第19回 大阪アジアン映画祭」にてワールドプレミア上映が実施予定。上映は3月4日と7日の2回行われ、7日には山下監督によるトークショーも予定されている。『水深ゼロメートルから』は5月3日(金・祝)より新宿シネマカリテほか全国にて順次公開。(シネマカフェ編集部)■関連作品:水深ゼロメートルから 2024年5月3日よりシネマカリテほか全国にて公開©『水深ゼロメートルから』製作委員会
2024年03月01日藤井道人監督・脚本の日台合作映画『青春18×2 君へと続く道』より場面写真が解禁。さらに清原果耶とダブル主演を務めるシュー・グァンハンの魅力について監督とキャストのコメントが到着した。台湾で話題を呼んだジミー・ライの紀行エッセイ「青春18×2 日本慢車流浪記」を原作とし、日本映画界がいま最も注目する藤井道人が脚本・監督を務める本作。主人公ジミーを演じるシュー・グァンハンは、アジアを代表するスター俳優。彼の知名度と人気を一気に押し上げた作品とも言えるラブ・ミステリードラマ「時をかける愛」は、世界累積再生回数が10億回を記録。同作によって台湾のテレビ賞「電視金鐘奨」で最優秀主演男優賞にノミネートされたほか、韓国でも人気が沸騰し、わずか半年間で10社の広告モデルに起用されるなど、スターダムを駆け上った。昨年公開され第96回米アカデミー賞国際長編映画賞部門の台湾代表にも選出され、台湾映画史上第7位となる興行収入3.6億台湾ドル(約16億円)超え爆発的ヒットを記録した映画『僕と幽霊が家族になった件』では主演を務め、スタジオジブリ最新作『君たちはどう生きるか』の台湾公開の吹き替え版では、菅田将暉演じたアオサギ役の声も担当している。今回のキャスティングについて藤井監督は「ジミーを誰にしようかと考えていた時に、台湾にいるほぼすべての知り合いが『シュー・グァンハンが、今すごいぞ』と言ってきたんです。そんなに言うならと会ってみたら、とてもナイスガイで。初めて会った時、彼は32歳だったんですけど、大人にも見えるし、すごく若くも見えた。この映画では、18歳と36歳のジミーが出てきますが、どちらも同じ人に演じてもらいたいという想いがあったので、彼にお願いしました」とコメント。さらに「今回の撮影は日本パート→台湾パートの順番でしたし、監督もなかなかしつこいので(笑)、グァンハンは慣れない環境下でいつもと違うストレスがかかる中でのお芝居だったかと思います。でも本当におおらかに、かつ粘り強く付き合ってくれました。『監督が本当に納得できるものを撮るまで何回でも付き合うから、僕に気を遣わないでほしい』と言ってくれて、本当に有り難かったです」と語っている。この度解禁となった場面写真では、ジミーとアミの距離がぐっと近づく“恋の始まり”を予感させる18年前の台湾での2枚に加え、大人になったジミーがアミの生まれ育った町を目指す旅路を収めた3枚の新規場面写真も一挙解禁。個性豊かな人物たちとの一期一会の出会いを写し出す。旅先でまず出会ったのは18歳の青年・幸次。ジミーがアミと共に青春時代を過ごした時と同じ18歳という年齢であり、一人旅という共通点を持つ2人はあっという間に距離を縮め、ひと時の間だけ旅を共にすることに。そんな幸次を演じた道枝駿佑はグァンハンについて「現場で日本語が分からなかったりした際、お力になれたらいいなと思っていたのですが、僕の力なんて必要ないぐらい日本語がすごいお上手で、さすがだなと思いました!」と語る。幸次に旅の休息地としておススメされたネットカフェで店員として働く由紀子を演じた黒木華も「母国語ではない言葉で気持ちを伝えることは難しいと思いますが、素直に演じられていて、とても素敵だなと感じました」と、日本語を使いこなしながら慣れない土地での撮影も難なく乗り越えるグァンハンの姿に感嘆していた様子。さらに、ジミーと共に青春の1ページを紡ぐバックパッカーのアミを演じた清原さんは「初めてお会いしたときは、オーラが凄かったというか『スターの方だ!』と思いました。撮影のはじめから、積極的にコミュニケーションをとろうとしてくださって、本当に紳士的で優しい方でした。ちょっとした休憩の時も、椅子に私を先に座らせないと本人が座らないっていうくらい優しく気を遣ってくださる方でした。一方で、台湾パートで他のキャストの皆さんと揃った時には、いたずらっ子のように無邪気に笑ってらっしゃる瞬間もあって。お互いに言葉を教えたり教わったりしながら、コミュニケーションをとりました」とそのスター性に魅了されたことを告白。日本人キャスト陣も唸らせるその誠実さと演技力で、初恋に心躍らせる18歳の初々しさと、人生の酸いも甘いも噛みしめる大人の魅力を漂わせる36歳のジミーを見事に演じ分けるグァンハンの好演に、一足先に試写を鑑賞したマスコミ・関係者からも「同一人物とは思えなかった」「ジミーがずっと心に残る」などの声も続々とあがっている。『青春18×2 君へと続く道』は5月3日(金・祝)よりTOHOシネマズ日比谷ほか全国にて公開。(シネマカフェ編集部)■関連作品:青春18×2 君へと続く道 2024年5月3日よりTOHOシネマズ 日比谷ほか全国にて公開©️ 2024「青春 18×2」film partners
2024年03月01日映画館を街のにぎわいや文化の情報発信基地として活用するプロジェクト「CINE LAB(シネラボ)」を展開するオーエス株式会社(本社:大阪市北区、取締役社長:高橋秀一郎(※))は、体験学習を通して子どもたちの選択肢を広げ興味の開発を行う株式会社こどもCandy(本社:神戸市中央区、代表:手塚麻里)とコラボレーションし、小学生向けの職業体験イベント「シネラボクエスト」を、2024年3月30日(土)に映画館OSシネマズ神戸ハーバーランドのロビーにて開催いたします。このイベントでは、OSシネマズを舞台にした映画館のバックヤードツアーとイベント企画体験だけでなく、地元神戸の協力企業によるサウンドクリエイター体験や生成AIアート体験など、子どもたちに様々な職業を体験していただけます。参加料金はお1人様1,000円、CINELAB公式LINEよりお申し込みいただけます。皆さまのご参加を心よりお待ちしています。■イベント概要(2024年3月1日時点の情報です。内容については今後追加・変更になる場合がございます)表1: ■株式会社こどもCandy 会社概要表2: ■OSシネマズ神戸ハーバーランド(会場)概要表3: ■オーエス株式会社 会社概要表4: (※)高は、はしごだか。オーエス株式会社 リリース 発行元:阪急阪神ホールディングス大阪市北区芝田1-16-1 詳細はこちら プレスリリース提供元:@Press
2024年03月01日マ・ドンソク主演の大ヒットシリーズの最新作『犯罪都市 NO WAY OUT』が現在公開中。この度、3月1日のマ・ドンソクの誕生日を記念し、入念なリハから生まれたボクシングアクションのメイキング映像が解禁となった。2月23日よりついに日本公開された本作には、劇場で鑑賞した観客から「今回も最高に面白い!」「マ・ドンソクの打撃が爽快」「アクションがパワーアップしてる!」など、SNSで絶賛コメントが続々と出ている本作。マ・ドンソクが演じるマ・ソクトは、拳一つで悪党たちをなぎ倒す怪物刑事だが、今回は前作に比べてボクシングアクションがより強化されグレードアップされている。マ・ドンソクはアクションシーンについて「ボクシングアクションは一般的な拳のアクションよりも、リスクがはるかに大きいんです。1cmずれただけでも顎の骨が折れたり、大きく怪我をすることもあります。事故にならないよう、難しいですが繊細にアクションシーンを撮影しています」と語る通り、綿密なリハーサルを行ってリアルなアクションを生み出していることがメイキング映像から読み取れる。迫力たっぷり、打撃感のあるボクシングアクションはスクリーンでも体感してほしい。青木崇高監督によるメイキングドキュメンタリー上映決定さらに、3月2日(土)新宿ピカデリーにて、極悪非道なヴィラン“リキ”を演じた青木崇高が登壇する舞台挨拶、また青木崇高監督による本作のメイキングドキュメンタリー「青木崇高の『韓国』までちょっと会いに」を上映することが決定。撮影裏エピソードや見どころ、作品への思いなど熱いトークを披露する予定のほか、青木さん自身が監督したメイキングドキュメンタリーは、韓国の撮影現場、日本刀アクションの練習風景、韓国のプロモーションなど、この機会でしか見られない貴重な映像となっている。『犯罪都市 NO WAY OUT』は全国にて公開中。■3月2日(土)実施舞台挨拶詳細・11時の回上映後、舞台挨拶(約20分)※13時15分終了予定・14時の回上映後、前説トーク→メイキングドキュメンタリー(30分)上映&アフタートーク※16時55分終了予定・19時15分の回上映前、舞台挨拶(約20分)※上映終了21時20分予定(シネマカフェ編集部)■関連作品:犯罪都市 NO WAY OUT 2024年2月23日より新宿ピカデリー、グランドシネマサンシャイン池袋ほか全国にて公開(C)ABO Entertainment presents a BIGPUNCH PICTURES & HONG FILM & B.A. ENTERTAINMENT production world sales by K-MOVIE ENTERTAINMENT
2024年03月01日杉咲花主演で、本屋大賞受賞のベストセラーを映画化した『52ヘルツのクジラたち』の公開を記念し、杉咲さんと共演の志尊淳が「最も印象に残った」と明かす本編シーンと撮影をふり返る2人のインタビュー映像が解禁となった。先日開催された完成披露試写会では、「一生忘れられない作品になりました」「何度も涙しました。主人公たちの辛さや悲しみが痛いほど伝わってきました」「原作ファンとしては初めて読んだ時の切なさや悔しさ、喜びが、映像を通してちゃんと伝わってきたことに感動」など、杉咲さん、志尊さんをはじめ若手最旬俳優たちの魂の競演に映画ファン、原作ファンから絶賛の声が溢れている本作。今回、解禁された本編映像では、かつて貴瑚(杉咲さん)が安吾(志尊さん)に救われたかけがえのない時間が切り取られている。3年前。毎日ひたすら義理の父の介護に身を捧げ、家族に人生を搾取されていた貴瑚。絶望を抱え走ってくるトラックの前に進み出た貴瑚を助けたのがトランスジェンダー男性の塾講師・岡田安吾だった。「新しい人生を生きてみようよ」と手を差し伸べてくれた安吾と親友・美晴(小野花梨)の助けにより人間らしい生活と何年かぶりに笑顔を取り戻した貴瑚。貴瑚は安吾に付き添われて実家に帰り、纏わりつく母親に何とか別れを告げるが、帰り道、泣き崩れてしまう。そんな貴瑚を安吾は優しい瞳で包み込み、「52ヘルツのクジラの鳴き声」をプレゼントしてくれたのだった。「僕は寂しくて、悲しくて、死にそうなときにこれを聞くんだ」と語る安吾もまた孤独な心を抱えており、2つの孤独な魂が共鳴する優しく愛おしい瞬間を杉咲さんと志尊さんが見事に演じ切っている。夕暮れの幻想的なシーンを撮影するため、ぶっつけ本番だったという本シーン。同時解禁となったインタビュー映像では、杉咲さんと志尊さんも「最も印象に残ったシーン」として本シーンを挙げており、「互いに手を取り合って臨んだ」と撮影をふり返っている。さらに杉咲さんは「現場ではアンさんがどんな顔をしているか見ることが出来なかったんですが、本編を観た時に、こんなにも優しい眼差しで隣にいてくれたんだな。ということに胸がいっぱいになりました」とコメント。実力派若手俳優同士のかけがえのない絆が紡いだ、切なくも愛おしい世界観に期待が高まる映像となっている。『52ヘルツのクジラたち』はTOHOシネマズ 日比谷ほか全国にて公開中。(シネマカフェ編集部)■関連作品:52ヘルツのクジラたち 2024年3月1日よりTOHOシネマズ 日比谷ほか全国にて公開©2024「52ヘルツのクジラたち」製作委員会
2024年03月01日2023年・第80回ヴェネチア国際映画祭審査員特別賞を受賞し、ポーランドとベラルーシの国境で「人間の兵器」として扱われる難民家族の過酷な運命を描いたポーランドの巨匠アグニエシュカ・ホランド最新作『Green Border』(英題)が、邦題『人間の境界』として5月3日(金・祝)に日本公開が決定した。ポーランド政府は2021年9月、EU諸国への亡命を求める人々で溢れるベラルーシとの国境付近に非常事態宣言を発令。ジャーナリスト、医師、人道支援団体らの立ち入りを禁止した。入国を拒絶された難民たちは国境で立ち往生し、極寒の森をさまよい、死の恐怖にさらされた…。本作は、ベラルーシ政府がEUに混乱を引き起こす狙いで大勢の難民をポーランド国境へと移送する<人間兵器>とよばれる策略に翻弄された人々の過酷な運命を、シリア人難民家族、支援活動家、国境警備隊の青年など複数の視点から描き出す群像劇。安全な生活を送れると信じてポーランドへ渡ってきたシリア人家族。しかし、ようやく辿り着いた直後、武装した警備隊から非人道的な扱いを受けた上にベラルーシへ送り返され、そのベラルーシからも再びポーランドへ強制移送されるという、どちらの国からも暴力と迫害に満ちた過酷な状況を強いられ、終わりのない無限地獄のような日々を過ごすことになる…。監督は、3度のオスカーノミネート歴を持ち『ソハの地下水道』『太陽と月に背いて』など数々の名作を世に送り出してきたポーランドの巨匠アグニエシュカ・ホランド。友人のカメラマングループと国境の写真を撮影するなど難民をめぐる問題を追っていた彼女は、この事態を受け情報が遮断された2021年に「国境に行くことができなくても、私は映画を作ることができる。政府が隠そうとしたものを、映画で明かそう」と本作の製作を決意したと語る。政府や右派勢力からの攻撃を避けるためスケジュールや撮影場所は極秘裏のうちに、24日間という驚異の猛スピードで撮影を敢行。隠蔽されかけた国境の真実を、大量のインタビューや資料に基づき、心を揺さぶる人間ドラマとして映像化を果たした執念の1作だ。実際に難民だった過去や支援活動家の経験を持つ俳優をキャスティングしたことで、ドキュメンタリーと見紛うほどの圧倒的なリアリズムが産み出されている。2023年ヴェネチア映画祭コンペティション部門でお披露目されると、その複雑かつスリリングで息をもつかせない展開が、モノクロームの圧巻の映像美とともに絶賛を集め、審査員特別賞を受賞。ロッテルダム国際映画祭の観客賞をはじめ、これまでに17の賞を受賞、20のノミネートを果たし(2月27日現在)世界各国の映画祭で高い評価を獲得している。こうした国際的な圧倒的高評価の一方で、当時のポーランド政権は本作を激しく非難、公開劇場に対して上映前に「この映画は事実と異なる」という政府作成のPR動画を流すよう命じるなど異例の攻撃を仕掛けた。しかし、ほとんどの独立系映画館がその命令を拒否。ヨーロッパ映画監督連盟(FERA)をはじめ多数の映画人がホランド監督の支持を表明し、政府vs映画という表現を巡る闘いが世界的な注目を集めた。政府からの猛批判は監督が訴訟を示唆するまでに発展し、宣伝会社のSNSに誹謗中傷が寄せられるなど監督自身が身の危険を覚えるほど論争が激化する中、ポーランド国内では公開されるや2週連続トップの観客動員を記録。ポーランド映画として当時年間最高となるオープニング成績をたたき出し、異例の大ヒットとなった。この度解禁となった日本版ポスターは、ポーランドとベラルーシ国境の鉄条網を隔て、シリアからの難民である幼い少女と銃を携えた国境警備隊の兵士が相対するシーンを切り取った力強いデザイン。2人の間には国境線を思わせる亀裂が入り、少女の真っすぐな視線とともに『人間の境界』という邦題により、我々に「人を隔てるものは一体何なのか?」という現在の難民をめぐる問題を象徴しながらも根源的な問いを投げかける。キャッチコピーは「その場所で、人間は兵器になる」。政治のコマとして移民を利用するベラルーシの策略に、幼い子どもすらも巻き込まれているという不条理な惨状が迫るものとなっている。『人間の境界』は5月3日(金・祝)よりTOHOシネマズ シャンテほか全国にて順次公開。(シネマカフェ編集部)■関連作品:人間の境界 2024年5月3日TOHOシネマズ シャンテほか全国順次公開©2023 Metro Lato Sp. z o.o., Blick Productions SAS, Marlene Film Production s.r.o., Beluga Tree SA, Canal+ Polska S.A., dFlights Sp. z o.o., Česká televize, Mazovia Institute of Culture
2024年03月01日映画館を街のにぎわいや文化の情報発信基地として活用するプロジェクト「CINE LAB(シネラボ)」を展開するオーエス株式会社(本社:大阪市北区、取締役社長:髙橋秀一郎)は、体験学習を通して子どもたちの選択肢を広げ興味の開発を行う株式会社こどもCandy(本社:神戸市中央区、代表:手塚麻里)とコラボレーションし、小学生向けの職業体験イベント「シネラボクエスト」を、2024年3月30日(土)に映画館OSシネマズ神戸ハーバーランドのロビーにて開催いたします。このイベントでは、OSシネマズを舞台にした映画館のバックヤードツアーとイベント企画体験だけでなく、地元神戸の協力企業によるサウンドクリエイター体験や生成AIアート体験など、子どもたちに様々な職業を体験していただけます。参加料金はお1人様1,000円、CINELAB公式LINEよりお申し込みいただけます。皆さまのご参加を心よりお待ちしています。映画館ロビーでのおしごと体験のイメージイベント概要(2024年3月1日時点の情報です。内容については今後追加・変更になる場合がございます)日時2024年3月30日(土)10:00~17:00(最終受付 16:00)場所OSシネマズ神戸ハーバーランド映画館ロビー内 特設会場(神戸ハーバーランドumie サウスモール5階)対象・定員小学1年生~6年生までのお子様※保護者の方の観覧可料金お1人様 1,000円※現地精算(現金のみ)となります。内容・ 所要時間あいているブースを自由に体験いただけます。★印のついたものは、事前に体験時間の予約が必要となります。●映画館のお仕事体験:映画館を探索し、新たなサービスを考えてみよう!(約40分★)●サウンドクリエイター体験:普段何気なく聞いている音。嬉しい音や悲しい音。鳥の鳴き声や電車が動く音。組み合わせて触って新しい街をつくってみよう!(約20分★)●生成AI体験:AIを使った画像生成を体験してAIアートにチャレンジしよう!(約10分)●YouTuber体験:SNSを使って自分の好きを表現してみよう!(約10分)●デザイナー体験:アートの感性を磨き、クリエイティブな体験をしてみよう!(約10分)●カメラマン体験:カメラマンになって何気ない日常を大切な思い出にしよう!(約10分)申込方法右記 QR コードまたは URL( )よりLINE で「CINE LAB」を友だち登録した後、トークルームの応募フォームよりお申し込みください。主催オーエス株式会社共催株式会社こどもCandy協力TOA株式会社注意事項お客様集中による混乱を避けるため、LINEでのお申し込みの際、おおよそのご来場予定時間帯をご登録いただきます。なお、申し込みなしでの当日参加も可能ですが、会場の混雑状況にあわせてご入場を制限する場合がございますのであらかじめご了承ください。株式会社こどもCandy会社概要■本社神戸市中央区神戸市中央区浜辺通6-1-23パルシオ三宮フラワーロード202号室■設立2022年5月■代表者手塚 麻里■拠点神戸市内(本社)■ミッション子どもが未来の自分にワクワクできる社会の実現■事業内容教育支援事業/育児支援活動■URL OSシネマズ神戸ハーバーランド(会場)概要■住所神戸市中央区東川崎町1丁目7番2号神戸ハーバーランドumie サウスモール5階■アクセスJR神戸駅中央改札口から徒歩約5分■URL ■X @OS_Cinemas■Instagram @os_cinemasオーエス株式会社会社概要■本社大阪市北区小松原町3番3号 OSビル12階■設立1946年12月■代表者取締役社長髙橋 秀一郎■拠点大阪(本社)・兵庫・東京■事業内容エンタメ・サービス事業/不動産事業■URL 本件に関するお問い合わせ先オーエス株式会社エンタメ・サービス事業部担当:大橋、永井、尾﨑、関口TEL:06-6361-3556MAIL: oscustomer@osgroup.jp 20240301_春休みはおしごと体験を映画館で!「シネラボクエスト」2024年3月30日(土)OSシネマズ神戸ハーバーランドにて開催!.pdf : 詳細はこちら プレスリリース提供元:NEWSCAST
2024年03月01日中華風家庭料理の店「ふーみん」と、そこで働く「ふーみんママ」を追うドキュメンタリー『キッチンから花束を』が5月31日(金)より公開されることが決定。本予告映像と本ポスタービジュアルが解禁された。台湾人の両親をもち、日本で生まれ育った斉風瑞(さいふうみ※ふーみんママの本名)は、友人の一言から1971年、神宮前に小さな中華風家庭料理のお店「ふーみん」をオープン。父と母からもらった確かな味覚と温かな愛情。様々なメニューが生まれたストーリー、ふーみんママと料理の原点。数々の証言から「ふーみん」がなぜ50年もの長い間人々に愛されつづけるのかを紐解く。そして斉風瑞の家族を3年半にわたって追った長編ドキュメンタリーだ。中華風家庭料理「ふーみん」は、東京・南青山の小原流会館の地下に連日長い行列が出来る超人気店。先日、「1億3000万人のSHOWチャンネル」で「嵐」櫻井翔が「納豆にこんなにウマい食べ方があったのか!」と絶賛した、看板メニュー“納豆チャーハン”や、故・和田誠さん(イラストレーター)が生み出した“ねぎワンタン”、“豚肉の梅干煮”など数々の名物料理をつくり出してきた。また、本編にも登場する平野レミ(料理研究家)や五味太郎(絵本作家)など、時代を彩るクリエイターにも長年に渡って愛され続けている。解禁された本予告映像では厨房で腕をふるうふーみんママが映し出されており、ポスタービジュアルでは、ふーみんママの柔らかな佇まいが捉えらている。また、3月1日(金)からは、ムビチケが販売される。『キッチンから花束を』は5月31日(金)よりヒューマントラストシネマ有楽町ほか順次公開。(シネマカフェ編集部)■関連作品:キッチンから花束を 2024年5月31日よりヒューマントラストシネマ有楽町ほかにて公開ⒸEight Pictures
2024年03月01日Bunkamuraル・シネマ 渋谷宮下では、スタジオジブリ映画『海がきこえる』を限定上映する。東京の大学に進学した杜崎拓は、吉祥寺駅の反対側ホームにある人影を見た。中央線下り列車に姿を消したその人影は確かに武藤里伽子に見えた。だが、里伽子は高知の大学に行ったのではなかったのか。高知へと向かう飛行機の中で、拓の思いは自然と里伽子と出会ったあの2年前の夏の日へと戻っていった。里伽子は、勉強もスポーツも万能の美人。その里伽子に、親友の松野が惹かれていることを知った拓の心境は複雑だった。拓にとって里伽子は親友の片想いの相手という、ただそれだけの存在だった。それだけで終わるはずだった。高校3年のハワイの修学旅行までは…。本作は、作家・氷室冴子の小説を当時のスタジオジブリ若手スタッフが映画化し、TVスペシャルとして放映、ファンから深く愛される名作だ。モノローグとフラッシュバックを用いながら、平熱感覚をキーワードとして製作された本作の持つ繊細さ、美しく描かれたロケーション、10代の終わりを迎える3人が、ゆるやかに自分たちの心と向き合う物語の魅力は、時を経てもみずみずしさを失わず、いまも新たなファンを増やし続けている。そんな本作は、これまで映画館での上映機会は少なく、今回も貴重な上映となる。なお、オーチャードホールを除き、長期休館中のBunkamura。上映されるBunkamuraル・シネマは、渋谷駅前 東映プラザ内に移転して営業中だ。『海がきこえる』は3月15日(金)よりBunkamuraル・シネマ 渋谷宮下にて限定上映。(シネマカフェ編集部)
2024年02月29日『僕はイエス様が嫌い』(2019)で、第66回サンセバスチャン国際映画祭の最優秀新人監督賞を史上最年少で受賞した奥山大史監督の商業デビュー作『ぼくのお日さま』に池松壮亮が主演。今秋、全国公開が決定した。本作は、雪の降る街を舞台に、吃音をもつホッケー少年のタクヤと、フュギュアスケートを学ぶ少女さくら、そして元フィギュアスケート選手でさくらのコーチ・荒川の3人の視点で紡がれる物語。奥山大史監督は、大学在学中に制作した長編初監督作『僕はイエス様が嫌い』により史上最年少となる22歳で、歴史あるサンセバスチャン国際映画祭の最優秀新人監督賞を受賞。是枝裕和監督、岩井俊二監督らにも一目置かれ、是枝監督総合演出のNetflixシリーズ「舞妓さんちのまかないさん」で5、6、7話の監督・脚本・編集(5話は是枝監督との共同監督回)を務めたほか、3月4日から放送開始するNHK夜ドラ「ユーミンストーリーズ」では第3週「春よ、来い」(主演:宮崎あおい)の演出を担当する。奥山大史監督本作は長編2本目、商業デビュー作となるが、すでに世界各国の国際映画祭ディレクターから新作を期待される、次世代の映画界を担う期待の新鋭監督だ。奥山監督が子どもの頃に約7年間フィギュアスケートを習っていた経験から、「雪が降り始めてから雪が解けるまでの少年の成長を描きたい」と本企画をスタート。プロットを考える中で「ハンバート ハンバート」の楽曲「ぼくのお日さま」と出会い、その歌詞を聞いた途端「主人公の少年の姿がはっきり浮かび、物語がするすると動きだした」という。一方、本企画をスタートさせる前後に、奥山監督が総監督を務めた「エルメス(HERMÈS)」のドキュメンタリーフィルム『HUMAN ODYSSEY ―それは、創造を巡る旅。―』で池松壮亮と撮影を共にしたことで、池松さんの佇まいに魅せられ、この物語に大人の目線を加えたいと思ったことから「夢に敗れた元選手のコーチ」という池松さんが演じたキャラクターが作られた。楽曲「ぼくのお日さま」は、「ハンバート ハンバート」が2014年に発表したアルバム「むかしぼくはみじめだった」に収録されており、奥山監督からの手紙を読んで、大切な楽曲の提供のオファーを快諾。また、デビュー作『僕はイエス様が嫌い』に続き、本作でも自ら撮影、脚本、編集を手掛ける奥山監督は、スケートを滑りながらカメラを回している。奥山大史監督本作は、釜山国際映画祭2022で行われた世界40か国288企画からなる「Asian ProjectMarket(APM)2022」で「ARRIアワード」を受賞しているほか、これまで濱口竜介監督、三宅唱監督らの作品を世界へ紹介してきたフランスの会社「シャレード」による海外セールスも決定、黒沢清監督や深田晃司監督の作品をフランスで公開してきたアートハウス・フィルムズの配給により11月にフランス公開される予定。タクヤ役とさくら役は後日発表される。元フィギュアスケート選手のコーチ 荒川役/池松壮亮コメント奥山大史という凄まじい才能に出会い、対話を繰り返し、共感し合い、共犯できた全ての時間に感謝しています。この世界の光の粒のような二人の才能に出会えたことにも感謝しています。今作を共に創り上げたスタッフキャストと共に、この素晴らしい作品を届けることができることを幸せに思います。この世界の雪解けを予感させてくれるような、あまりにもピュアで、心に響く映画になりました。是非楽しみにしていてください。池松壮亮主題歌/ハンバート ハンバート佐藤良成コメント奥山監督から最初手紙をいただきました。今作ろうとしている映画は、私の曲の中の「ぼく」から物語がふくらんだもので、主題歌にもその曲「ぼくのお日さま」を使いたいと。脚本や前作も拝見して、彼と是非仕事したいと思い快諾しました。出来上がった作品は、どのシーンのどのカットも実に美しい光と色で、こんな絵を撮る奥山監督は恐ろしい人だなと思います。自分の曲がこんなにも素晴らしい映画となって生まれ変わるなんて、本当に幸せです。主題歌/ハンバート ハンバート佐野遊穂コメントとにかく映像の美しさが印象的でした。どこを切り取っても儚さが漂っていて、監督のキャラクターがそこに一番現れてるように感じました。この楽曲の「ぼく」や、タクヤ、荒川コーチ、それぞれに小さな救いがあったように、この映画がまた誰かのお日さまになれば嬉しい事だと思います。「ハンバート ハンバート」監督・撮影・脚本・編集/奥山大史 コメントいつの日か、子どもの頃に習っていたフィギュアスケートの映画を作りたいと思っていました。でもなかなか作れずにいました。ただ思い出を映像にするだけでは映画にならない、と頭を抱える日々でした。そんな時、「ぼくのお日さま」という楽曲に出会い、惹かれるまま毎日聴くうちに、全く新しい物語が動き始め、時を同じくして、池松さんに出会い、この方の魅力を映し出すことができたら、映画になると確信できました。この作品で商業映画に初挑戦できたこと、嬉しく思います。どうぞご期待ください。映画『ぼくのお日さま』は今秋、テアトル新宿、TOHO シネマズシャンテほか全国にて公開。(シネマカフェ編集部)■関連作品:ぼくのお日さま 2024年秋、テアトル新宿、TOHOシネマズシャンテほか全国にて公開予定(C)2024「ぼくのお日さま」製作委員会/COMME DES CINÉMAS
2024年02月29日愛知・名古屋の映画館ミッドランドスクエア シネマでは、「“音”で楽しむ!ミッドランドスクエア シネマ映画祭≪ライブ音響上映≫」を、2024年3月20日(水・祝)から25日(月)までの期間で開催する。映画を“音”で楽しむ「ライブ音響上映」全国各地の映画館で行われている「ライブ音響上映」は、一般的な劇場よりも上質な“音”で映画を楽しむ映画祭。劇場内にはライブ・コンサート向けの大規模かつ高品質な音響機器が特設されており、厳選された作品の音の臨場感を感じながら、大迫力のライブ感覚で映画鑑賞を楽しめる。注目作品は『BLUE GIANT』ミッドランドスクエア シネマでは初の開催となる今回の注目作品は、⽯塚真⼀による人気漫画作品をアニメーション化した『BLUE GIANT』。ジャズに魅せられた主人公・宮本⼤が世界⼀のジャズプレーヤーを志す、⼼を沸き⽴たせる物語。世界的ジャズピアニスト・上原ひろみが手掛けた音楽を、「ライブ音響上映」ならではの大迫力で楽しめる。『グレイテスト・ショーマン』や『RRR』など全14本このほか、お馴染みの定番作品となっている『グレイテスト・ショーマン』や『RRR』、「マクロス」シリーズの初代劇場版『超時空要塞マクロス 愛・おぼえていますか』、故チバユウスケが率いたTHEE MICHELLE GUN ELEPHANTの解散ライブの様子を収めた『ミッシェル・ガン・エレファント “THEE MOVIE” -LAST HEAVEN 031011-』など、全14本の作品が上映される。開催概要「“音”で楽しむ!ミッドランドスクエア シネマ映画祭≪ライブ音響上映≫」開催期間:2024年3月20日(水・祝)〜3月25日(月)会場:ミッドランドスクエア シネマ2チケット発売:・ミッドランドスクエア シネマ WEB販売3月5日(火)0:00〜・ミッドランドスクエア シネマ 劇場窓口販売3月5日(火)劇場 OPEN〜 ※但し各回、残席がある場合に限る。<上映作品>①DUNE デューン 砂の惑星/①BLUE GIANT/①劇場版 うたの☆プリンスさまっ♪ マジ LOVE スターリッシュツアーズ/②ミッシェル・ガン・エレファント “THEE MOVIE” -LAST HEAVEN 031011-/①トップガン マーヴェリック/①グレイテスト・ショーマン/①RRR/①ストップ・メイキング・センス/①アメリカン・ユートピア/①劇場版 うたの☆プリンスさまっ♪ マジ LOVE キングダム/①機動戦士ガンダム SEED FREEDOM/①超時空要塞マクロス 愛・おぼえていますか/①鬼太郎誕生 ゲゲゲの謎/①劇場版アイドリッシュセブン LIVE 4bit BEYOND THE PERiOD料金:①2,500円、②3,000円
2024年02月29日第96回アカデミー賞で作品賞&脚本賞にノミネートされているA24×韓国CJ ENM共同製作の映画『パスト ライブス/再会』。この度、主演のグレタ・リーが「本当にカッコいい女性で大好き」と惚れ込む主人公・ノラの役作りを支えたのはビリー・アイリッシュだったことを明かした。本作は、ソウルで初恋に落ちた幼なじみのふたりが、24年後の36歳、N.Y.で再会する7日間を描くラブストーリー。ノラ役を演じたグレタ・リーは、L.A.出身の韓国系移民2世。韓国人の両親を持ち、コリアンタウンとビバリーヒルズという2つのコミュニティで生まれ育った。大学で演劇を学び、卒業後N.Y.に渡ると、2006年テレビシリーズ「Law&Order」で俳優デビュー、翌年にはブロードウェイの舞台を踏む。以降Netflixシリーズ「ロシアン・ドール」、AppleTV+のシリーズ「ザ・モーニングショー」でブレイクし注目の的に。俳優活動以外に、「ファッションはアイデンティティの探求」と語るグレタは「ロエベ(LOEWE)」のコレクションキャンペーンにも起用されている。ファッションアイコンであり、本作でゴールデン・グローブ賞主演女優賞にノミネートされ、いま最も勢いのあるアジア系俳優だ。グレタが演じたノラは、12歳のときに家族で北米に移住したセリーヌ・ソン監督の人生を投影したキャラクター。生まれたときからアメリカ国籍を持つグレタ本人とは、その生い立ちは異なるが、アメリカ社会で置かれた立ち位置は非常に近い。「アジア系アメリカ人の役ばかりを演じてきました。アジア系とはどういう人たちなのか説明するような役」と、グレタはこれまでのキャリアをふり返る。しかし、本作との出会いで状況は一変したという。「ノラという役は、韓国人・アメリカ人という前に、まず女性であり、何よりも女性であるということが第一の役でした。これまでに私が演じてきた役はもっと性格が濃いキャラクターが多くて、そういう役は大抵派手な衣装を着ていたり、喋り方が特徴的だったり、独特なメイクをしていたり。ですが、ノラにはそういったエッセンスが無かったので、全てが曝け出されている感じがしました」と明かす。「私にとって韓国語を話すことも難しかったですし、全てのシーンがそうでしたが、だからこそ本作での挑戦は俳優として最高の喜びでもありました」と語る。ノラは移民としてカナダに渡り、そして単身N.Y.へ。“何かを成し遂げたい”という強い気持ちを抱いている。アーティスト招聘プログラムで出会った作家のアーサーと結婚し、劇作家になる夢を叶え、グリーンカードも取得した。グレタは、「ノラには恐れが無いし、自分がどんな男性を選ぶのかで人生が決まるとも思ってない。私よりもずっと感情的な面でも知的だと思います」と話す。「ノラは本当にかっこいい女性。だから大好き」と、演じたグレタ本人が語るノラ。実は、このキャラクターにインスピレーションを与えたのは、ビリー・アイリッシュの「My Future」という楽曲だという。グレタは、「ビリーが、“I’m in love with my future. Can’t wait to meet her(私は自分の未来に恋してる未来の私に会うのが待ちきれない)”と歌っている曲なんです。この歌詞はノラを演じる上でとても参考になったし、撮影中ずっと聴いていました。私も自分の生きている人生を愛することこそ、最大のロマンスだと思っています」と話す。また、監督のセリーヌ・ソンはビリー本人とサンダンス映画祭のオープニングで話す機会があったそう。グレタが「My Future」を聴いて現場にいたことを思い出しながら、ビリーに対面した時のことを「最高にクールだった!」と語っている。アメリカ系ユダヤ人の夫アーサーを持つノラのように、私生活では俳優・プロデューサーのラス・アームストロングと結婚し、二児の母でもあるグレタ。そんな彼女が体現した、“移民としてアメリカ社会で揉まれながら、人生の選択を繰り返していくノラ”を支えたのは、世界に力強いメッセージを送り続ける最旬のディーバ。自分の人生を見つめ、未来に期待して愛することは、本作のテーマともなっている。『パスト ライブス/再会』は4月5日(金)よりTOHOシネマズ 日比谷ほか全国にて公開。(シネマカフェ編集部)■関連作品:パスト ライブス/再会 2024年4月5日よりTOHOシネマズ 日比谷ほか全国にて公開2022 © Twenty Years Rights LLC. All Rights Reserved
2024年02月28日M・ナイト・シャマラン製作、イシャナ・ナイト・シャマラン長編初監督作品『ザ・ウォッチャーズ』が6月21日(金)より公開されることが決定。US予告が解禁された。28歳の孤独なアーティスト・ミナは、贈り物を届けるだけのはずだった。だが、いまはそこに閉じ込められ“謎の何か”に毎晩監視されている。“監視者”は何者なのか?そして何故そんなことをするのか?地図にない森のガラス貼りの部屋にとどまる、彼らの運命は…?1999年に公開され大ヒットした『シックス・センス』を始め、2021年に公開された『オールド』に至るまで、型にはまらないスタイルで、常に多くの映画ファンを虜にしているM・ナイト・シャマラン監督。そんなシャマランの娘であるイシャナ・ナイト・シャマランが長編初監督、脚本を務めたのが本作だ。シャマランもプロデューサーとして参加している。イシャナは現在24歳でこれまでに、シャマラン監督の『オールド』、『ノック 終末の訪問者』、テレビドラマシリーズ「サーヴァント ターナー家の子守」の製作にも参加している。今回シャマランが2023年にワーナーと複数年にわたるファーストルック契約を結んでから最初の劇場公開作品となるが、「IT/イット」、「アナベル」、「死霊館」シリーズなど多くの大ヒットホラー作品を生み出しているワーナーとのコラボでどのような世界を見せてくれるのか。原作は、A・Mシャインが2021年に出版した同名ホラー小説「The Watchers」。スタジオ各社が争奪戦の末にニュー・ライン・シネマが映画化権を獲得した作品だ。主演は、『I am Sam アイ・アム・サム』で天才子役として一躍脚光を浴び、『ワンス・アポン・ア・タイム・イン・ハリウッド』、『オーシャンズ8』や、最近では、『イコライザー THE FINAL』に出演、デンゼル・ワシントンとの『マイ・ボディガード』以来、19年ぶりの共演が話題となった、ダコタ・ファニング。“謎の何か”に毎晩監視されることになる、主人公のミナを演じる。さらに、『Tarot』のオルウェン・フエレが60代のグループのリーダー的存在マデリン、女優兼モデルで『バーバリアン』『バード・ボックス バルセロナ』のジョージナ・キャンベルが20代の若妻シアラ、イギリスのミュージカル俳優、『レ・ミゼラブル』のアリスター・ブラマーが30代のシアラの夫、『Creeped Out』のオリバー・フィネガンが未熟で衝動的なグループ最年少19歳のダニエルを演じる。この度到着したUS予告では、ミナが恋愛リアリティーショーを観ている場面から始まる。ミナは道中で車も携帯も故障し、地図にない森に迷い込み、避難したガラス貼りの部屋の中で見知らぬ3人と共にいる。そしてガラスの向こうには未知の“監視者”の存在が…。不気味な音を響き渡らせる“監視者”の正体は全く想像もできない内容となっているが、“監視者”に観られているというこの状況にミナが戸惑う姿が映し出され、まだまだ“謎”の多い本作への期待が高まる予告編となっている。父・娘でどんな予想もつかない展開の作品を届けてくれるのか、大きな注目が集まる。『ザ・ウォッチャーズ』は6月21日(金)より全国にて公開。(シネマカフェ編集部)■関連作品:ザ・ウォッチャーズ 2024年6月21日より全国にて公開©2024 WARNER BROS. ENT. ALL RIGHTS RESERVED
2024年02月28日2Kリマスターで再び上映されることが決定した「ロッタちゃん」シリーズより、主人公のロッタちゃんを演じたグレテ・ハヴネショルドから、日本のファンに向けてビデオ・メッセージが到着した。「長くつ下のピッピ」で有名なスウェーデンの国民的童話作家アストリッド・リンドグレーンの原作を映画化した本作。5歳の女の子ロッタちゃんと彼女の相棒、ブタのぬいぐるみのバムセが巻き起こす、ゆかいなエピソードの数々を描いた。2000年の日本劇場初公開時、ミニシアター史上屈指のヒット作となった『ロッタちゃん はじめてのおつかい』(3月1日公開)、『ロッタちゃんと赤いじてんしゃ』(3月22日公開)が2Kリマスターの鮮明な画像で再上映される。この度到着したビデオ・メッセージでは、主人公のロッタちゃんを演じたグレテ・ハヴネショルドが「バムセ」のぬいぐるみとともに登場し、「こんにちは、日本の皆さん。グレテです。バムセと一緒に雪のスウェーデンからご挨拶します。ここは私の小さな牧場です。24年ぶりに映画『ロッタちゃん』シリーズが日本で公開されると聞いてとても嬉しいです。24年前に東京を訪れたことを昨日のことのように覚えています。最高の思い出です。今回もロッタとバムセを応援してくださいね!よろしく!」とコメント。グレテ・ハヴネショルドは現在37歳。舞台を中心に演技活動も続けているが、彼女は映画に登場するロッタちゃん家族と同じく、一男二女の3人の子どものママに。次女のスリヤちゃんは3歳半で、グレテが「ロッタちゃん」シリーズの撮影に参加した時とほぼ同じ年頃だという。また、公開に合わせて、都内3か所の劇場では様々な企画を実施。新宿シネマカリテでは、等身大ロッタちゃんのPOPをはじめ、「ロッタちゃん」シリーズ2作品の世界をイメージしたディスプレイを展開中だが、公開初日の3月1日(金)より、今回、残念ながら日本に来ることのできなかったグレテ・ハヴネショルドの代わりに、彼女が30年間大切に保管していた、撮影で実際に使用された本物の“バムセ”のぬいぐるみがスウェーデンから単独来日。上映期間中、劇場ロビーに展示される。ヒューマントラストシネマ有楽町では、公開記念オリジナルドリンクの提供が決定。300種類以上もあるといわれるスウェーデン国内ほぼ全土で栽培されている名産品、ロッタちゃんも大好きなリンゴを使った爽やかなすりおろしリンゴ入りティー「つぶつぶスウィート・アップルティー」(税込価格420円)を販売する。YEBISU GARDEN CINEMAでは、2000年公開時に制作した奈良美智イメージ・ドローイング・ポスターをはじめ、24年前に宣伝で使用された様々なアイテムを展示した「懐かしのロッタちゃんギャラリー」が展開中だ。『ロッタちゃん はじめてのおつかい』は2024年3月1日(金)より、『ロッタちゃんと赤いじてんしゃ』は3月22日(金)よりYEBISU GARDEN CINEMA、ヒューマントラストシネマ有楽町、新宿シネマカリテほか全国にて公開。(シネマカフェ編集部)
2024年02月28日全国無料放送のBS12 トゥエルビ(本社:東京都渋谷区、代表取締役社長:降籏邦義)は、毎週日曜よる7時から放送中の「日曜シネマ劇場」内で、3月3日(日)に『フラガール』、3月10日(日)『英国王のスピーチ』、3月17日(日)は『最強のふたり』を放送します。3月は日・米アカデミー賞特集! 『フラガール』『英国王のスピーチ』『最強のふたり』 「日曜シネマ劇場」よる7時~ BS12 トゥエルビで放送映画界は賞レースのシーズン。3月の「日曜シネマ劇場」は日・米のアカデミー賞を受賞した名作を毎週放送!1.放送情報「日曜シネマ劇場」毎週日曜よる7時3月3日(日)「フラガール」3月10日(日)「英国王のスピーチ」3月17日(日)「最強のふたり」番組HP: 2.放送作品■3月3日(日)「フラガール」第30回日本アカデミー賞最優秀作品賞や、蒼井優が最優秀助演女優賞を受賞するなど、各賞を総なめにした感動娯楽大作。北国を常夏の楽園へ。40年の時を超え語られる奇跡の物語。(2006年制作)【ストーリー】昭和40年、福島県いわき市の炭鉱町。時代は石炭から石油へと変わり、閉山が相次ぎ、町は先細りの一途をたどっていた。そこで、起死回生のプロジェクトとして豊富な温泉を利用したレジャー施設“常磐ハワイアンセンター”が計画された。そして、目玉となるフラダンスショーのダンサー募集が地元の少女たちに対して行われた。この町から抜け出すチャンスだと考えた早苗は紀美子を誘って説明会へと向かう。説明会では、セクシーな衣装で踊る姿に、大半の応募者が逃げ出し、残ったのは紀美子(蒼井優)と早苗の他には初子と小百合(山崎静代)のわずか4人だけだった。そんな中、元SKD(松竹歌劇団)のダンサー平山まどか(松雪泰子)がフラダンスの教師として東京から招かれる。しかし、とある事情で渋々やって来たまどかは、教える相手がズブの素人と分かり、完全にやる気を失ってしまう…。【スタッフ】監督:李相日、脚本:李相日、羽原大介【キャスト】松雪泰子、豊川悦司、蒼井優、山崎静代、岸部一徳、富司純子コピーライト:©2006 BLACK DIAMONDS©2006 BLACK DIAMONDS©2006 BLACK DIAMONDS©2006 BLACK DIAMONDS■3月10日(日)「英国王のスピーチ」英国史上最も内気な王と、彼を支えた友情と愛。実話をもとに世紀のスピーチの裏側を描く、アカデミー賞作品賞ほか4部門を受賞したヒューマンドラマ。本作で、ジョージ6世を熱演したコリン・ファースが第83回アカデミー賞主演男優賞を受賞、脇を固めるヘレナ・ボナム=カーターとジェフリー・ラッシュが助演女優賞、助演男優賞にノミネート。(英語/日本語字幕)【ストーリー】幼いころより吃音に悩まされている英国王ジョージ5世の二男、ジョージ6世(コリン・ファース)。彼は人前に出ることを極端に恐れ、成人してからも自分を否定し続ける人生を送っていた。そんな夫を心配する妻エリザベス(ヘレナ・ボナム=カーター)が吃音を克服すべく、最後に頼ったのはスピーチ矯正の専門家というライオネル(ジェフリー・ラッシュ)。彼は王子に対し、次々と風変わりな実践法を試していく…。そんな中、国王に即位した兄エドワード8世(ガイ・ピアーズ)が、王室が認めない女性との愛を貫き、突如王位を返上してしまう。王位の継承など考えてもいなかったジョージは、最も恐れていた事態に直面し、恐怖のあまり泣き崩れてしまうが…。おりしもヨーロッパはヒトラー率いるナチスドイツに席捲されつつあった。そしてついに英国はドイツとの全面戦争に突入する。不安に揺れる国民は国王の言葉を待ち望んでいた…。【スタッフ】監督:トム・フーパー、脚本:デヴィット・サイドラー、製作者:イアン・カニング/エミース・シャーマン/ギャレス・アンウィン【キャスト】コリン・ファース、ジェフリー・ラッシュ、ヘレナ・ボナム=カーター、ガイ・ピアーズ、ティモシー・スポール ほかコピーライト:© 2010 See-Saw Films. All rights reserved.© 2010 See-Saw Films. All rights reserved.© 2010 See-Saw Films. All rights reserved.© 2010 See-Saw Films. All rights reserved.■3月17日(日)「最強のふたり」車椅子の大富豪をスラム街出身の黒人青年が介護することに…。本国フランスで2011年の興行収入1位を記録し日本を含む世界で大ヒット、実話を下敷きにした笑いと涙の感動作。第36回日本アカデミー賞最優秀外国作品賞を受賞。(フランス語/日本語字幕)【ストーリー】事故で全身麻痺となり、車いす生活を送る富豪と、図らずして介護役に抜擢されたスラム出身の黒人青年。共通点はゼロ。高級住宅地とスラム、ショパンとクール&ザ・ギャング、超高級スーツとスウェット、洗練された会話と下ネタ、車いすとソウル・ミュージックに乗ってバンプする身体―。二人の世界は衝突し続けるが、やがて互いを受け入れ、とんでもなくユーモアに富んだ最強の友情が生まれていく。【スタッフ】監督・脚本:エリック・トレダノ、オリヴィエ・ナカシュ【キャスト】フランソワ・クリュゼ、オマール・シー、アンヌ・ル・ニ ほかコピーライト:© 2011 SPLENDIDO / GAUMONT / TF1 FILMS PRODUCTION / TEN FILMS / CHAOCORP© 2011 SPLENDIDO / GAUMONT / TF1 FILMS PRODUCTION / TEN FILMS / CHAOCORP© 2011 SPLENDIDO / GAUMONT / TF1 FILMS PRODUCTION / TEN FILMS / CHAOCORP© 2011 SPLENDIDO / GAUMONT / TF1 FILMS PRODUCTION / TEN FILMS / CHAOCORP■BS12 トゥエルビについて■三井物産(株)100%出資の24時間全国無料のBS放送局です。スポーツ中継や大人の趣味教養など、上質なエンターテインメント番組を総合編成でお送りしています。視聴方法は、BS+12ボタン、または3桁番号222チャンネルです。BS12 | BS無料放送ならBS12 トゥエルビ : 詳細はこちら プレスリリース提供元:NEWSCAST
2024年02月28日『TBSドキュメンタリー映画祭2024』が、3月15日(金) より全国6都市で順次開催される。このたび、TBSテレビ報道局の局次長であり、本映画祭の企画・エグゼクティブプロデューサーを務める大久保竜による特別講義が、2月26日(月) に映画学校「ニューシネマワークショップ」で行われた。第4回の開催となる本映画祭は、人種や戦争、社会問題など現代を取り巻く重要なテーマに迫る「ソーシャル・セレクション」、家族の形や身体的な障がいなど多様な生き方や新たな価値観を描く「ライフ・セレクション」、五感を司る表現者たちやテーマを通し、新たな感性に出会う「カルチャー・セレクション」と、3つのテーマに沿って選ばれた15作品が一挙に上映される。特別講義では、映画業界を目指す学生や社会人約40名に向けて、大久保プロデューサーが「我々は普段膨大な人とお金をかけて様々な取材を行っていますが、取材映像はテレビだとニュースの中のたった数分の紹介で終わってしまうこともあるので、それをまとめる場所があればいいなと思っていました。こうした取材映像は当時の記録として大切に保管すべきですし、今ならまだ実際に事件や歴史を知る人が生きているので、ファクトチェックもできます。そうしたロードマップの作成にも意義があると思いますし、実際に賛同してくれる人々も多かったです」と、取材映像を形として残すことの重要性を説明。そうしたTBSのアーカイブ映像を整えて映画として上映したら面白いのではないか、それを望んでいる人がどこかにいるのではないか、という思いから『TBSドキュメンタリー映画祭』は始動したのだという。大きなきっかけとなったのは、2021年に開催された第1回でも上映された『三島由紀夫vs東大全共闘 〜50年目の真実〜』(豊島圭介監督)。TBSが所蔵する映像をもとに製作されたドキュメンタリー映画である本作は、報道部門と映画部門のコラボによって作られ、ドキュメンタリーでは異例の興行収入2億円以上を記録。知的財産である膨大な取材映像を使ったIP展開の可能性を高める1作となった。以来大久保プロデューサーは、過去の取材映像をアップデートして作品化し、映画館で上映することをミッションとしているそうだ。当初はアーカイブ映像の発表の場として生まれた本映画祭だったが、実際に社内で上映作品を募集すると、記者やディレクターたちから次々に手が上がり、アーカイブ映像に限らず、新作も含めて自分たちが伝えたいことを映画にして伝えたい人たちが多数いることが判明。そこでTBSのドキュメンタリー番組『解放区』で反響が大きかったものを中心に、作り手の熱量の高い作品を上映ラインナップとして選定していったのだという。上映作品に応募してくる監督は、記者やニュース編集やドラマのプロデューサーまで実に様々。大久保プロデューサーは、「普段の仕事という意味での本業は別にある人たちですが、自分のライフテーマ、気になったことをどうしても世間に伝えたいという思いや熱意にあふれています。本当にいろんなテーマのドキュメンタリー作品が出てくるので、テーマが絞れないこともこの映画祭の特徴のひとつ。だから毎年、どうしても撮りたいものがあって熱い気持ちが感じられる作品を選定しています。今年上映する15本も力作揃いです!」と自信を覗かせている。さらに、テレビとは違う映画ならではの強みとして、「表現の幅」について言及。「テレビで放送する時は、放送コードも意識しながら適宜映像を編集しますが、発信者にはジレンマがあります。たとえばストレートニュースだと事件や事実を紹介するだけでも、映画ならもっと掘り下げられる。表現の幅が広がるし、自分の伝えたいテーマを深く掘り下げられるのも、映画祭の重要なポイントです」と語った。大久保プロデューサーが重視しているのは、映画祭という興行を意識した作品選び。「ドキュメンタリーの場合、興行作品として重要なのは、ジャンルのコミュニティやソサエティの人々に興味を持ってもらえるかどうか。たとえば今年のラインナップでいうと、ボーイズグループ・カラフルダイヤモンドに密着した『カラフルダイヤモンド君と僕のドリーム』は、彼らのファンクラブの方々が観に来てくれるというイメージがつきやすい。坂本龍一さんの活動を追った『坂本龍一 WAR AND PEACE 教授が遺した言葉たち』も、坂本さんのファンや影響を受けた世代の方々がたくさんいらっしゃるので、そういったコミュニティやソサエティに属する人たちを呼べる可能性が高い。お金を払って作品を観ていただくというのは、それだけ大変なことなんです」と、上映ラインナップの選定における戦略についてもコメントした。その上で、「もちろんそれだけでなく、イスラム国の今を追いかけた『BORDER 戦場記者 × イスラム国』のような、見る人に問いかけをする“問題提起作品”も扱っていきたい。まだあまりファンがついていないと思われる作品を広めることも本映画祭の使命だと思っているので」と語り、「いずれは海外の映画祭にも出品するなど、世界にも広げていきたいんです。もっと気軽にドキュメンタリーが観られる空気を作って、ドキュメンタリー文化も発展させていきたい。世界ではどんなドキュメンタリーが流行っているかとか、ソーシャルで話題になりやすいのはどんなものかとか、いろいろとしっかり勉強していかねばと思っています」と今後の展望についても明かした。講義の後半には、参加者たちから続々と質問が。「予告編でドローンの映像など本格的なシーンも見られたが、社内ではどんな体制でドキュメンタリーを撮っているのか?」という質問には、「希望する監督にはプロの編集ディレクターを用意して、適宜アドバイスしたり、監督の撮りたいイメージを具現化するサポートをしています」と、日々いろんな番組を手掛けているTBSならではの充実したサポート体制について言及。作品や映画祭に関する費用についての質問をされると、「たとえ報道番組のアーカイブ映像から作ったドキュメンタリー作品であっても、映画祭はイベント事業として別の予算になります。テレビ放送と興行は別なので、映画祭はすべて興行の予算になるんです」と、意外と知られていない予算事情について答える一幕もあった。最後に大久保プロデューサーは、「本気で頑張っている熱量が高い人々がいて、それに負けない熱量の監督たちがいる。その集合体がTBSドキュメンタリー映画祭です。監督たちは、自分の思いや人生を投影してドキュメンタリーを作っているので、どうかその熱量の高さを受け取ってほしいなと思います。もっともっと映画祭の認知度を上げていかに盛り上げるかが、私のミッションでもあります」と力強いメッセージを送った。<イベント情報>『TBSドキュメンタリー映画祭2024』3月15日(金) より東京、大阪、京都、名古屋、福岡、札幌で順次開催『TBSドキュメンタリー映画祭2024』メインビジュアル東京:3月15日(金)~28日(木) ヒューマントラストシネマ渋谷大阪:3月22日(金)~4月4日(木) シネ・リーブル梅田愛知:3月22日(金)~4月4日(木) センチュリーシネマ京都:3月22日(金)~4月4日(木) アップリンク京都福岡:3月29日(金)~4月11日(木) キノシネマ天神札幌:3月30日(土)~4月11日(木) シアターキノ公式サイト:
2024年02月27日各国映画祭で絶賛された『Shirley シャーリイ』(原題『Shirley』)が2024年夏より公開されることが決定した。1948年、「ニューヨーカー」誌上に発表した短編「くじ」が一大センセーションを巻き起こした後、新しい長編小説に取り組んでいたシャーリイ(エリザベス・モス)は、なかなかスランプから抜け出せずにいた。小説の題材は、ベニントン大学に通う18歳の少女・ポーラが突如として消息を絶った未解決の失踪事件。同じくベニントン大学教授である夫のスタンリー・ハイマン(マイケル・スタールバーグ)は、引きこもって寝てばかりいるシャーリイの機嫌をとって執筆へ向かわせようとするもうまくいかない。そんな2人のもとへ一組の夫妻が居候としてやってくる。文学部でハイマンの補佐として職を得たフレッド(ローガン・ラーマン)は、妻のローズ(オデッサ・ヤング)と共にバーモント州の学園都市へ移住を計画していた。「新居が見つかるまでの間、無料で部屋と食事を提供する代わりに家事や妻の世話をしてほしい」とスタンリーに半ば強引に言いくるめられた夫妻は、何も知らずにシャーリイとスタンリーと共同生活を送ることに。当初は他人が家に上がり込むことを毛嫌いしていたシャーリイだったが、ひどい扱いを受けても懲りずに自分の世話を焼くローズを通じて、次第に執筆のインスピレーションを得るようになる。一方、ローズはシャーリイの魔女的なカリスマ性に魅入られ、いつしか2人の間には奇妙な絆が芽生えていく。しかし、この風変わりな家に深入りしてしまった若々しい夫妻は、やがて自分たちの愛の限界を試されることになるのだった…。本作は、スティーブン・キングも影響も受けたと言われる稀代の怪奇作家シャーリイ・ジャクスンの伝記に、現代的で斬新な解釈を加えて練り上げられた、想像力とダイナミズムに満ちた心理サスペンス。彼女の小説だけでなく、配偶者で文芸評論家でもあったスタンリーとの数百通の手紙を基に製作されている。また、作家自身のキャラクターを描きながら、まるでジャクスンの小説世界に迷い込んだかのような、幻惑的な映像を作り上げた。シャーリイを演じたのは『透明人間』『ハンドメイズ・テイル/侍女の物語』などで知られるエリザベス・モス。そのほか、『シェイプ・オブ・ウォーター』『君の名前で僕を呼んで』などに出演し、名バイブレーヤーとしても評価の高いマイケル・スタールバーグ、オデッサ・ヤング(『グッバイ!リチャード』)、ローガン・ラーマン(『ウォールフラワー』『三銃士/王妃の首飾りとダ・ヴィンチの飛行船』)ら、一流キャストが集結した。監督を務めたのは、世界各国の映画祭で高く評価された『Madeline’s Madeline(原題)』(2018)やA24とApple TV+が共同製作した『空はどこにでも』(2022)などで知られ、いま最も注目を集めている奇才ジョセフィン・デッカー。彼女の初長編『Butter on the Latch』(2013)に惚れ込んだという巨匠マーティン・スコセッシが製作総指揮に名乗りをあげ、2020年のサンダンス映画祭でUSドラマ部門審査員特別賞を受賞した長編第4作だ。デッカー監督は、シャーリイ・ジャクスンについて「ある批評家か伝記作家が<シャーリイは政治的な作家ではない>と指摘していたが、しかしシャーリイは私的なレベルにとどまりつつ政治を意識していたと思っている」と語る。そして「だからこそ彼女の作品は今でも響き続けるのだ。彼女の作品は非常に人間的だから時代を超えて読まれている。シャーリイは非日常的な設定、心理描写、あるいは潜在意識に訴える巧みなリズムを使って人種差別、階級差別、性差別と闘っていたのだ」とその魅力についてコメント。脚本を手掛けたサラ・ガビンズは長年、文学とかけ離れたホラー作家として扱われてきたシャーリイ・ジャクスンについて異議を唱える。「彼女は数多くの短編や長編を残したが、ホラー作品によくある吸血鬼やゾンビや幽霊や神話上の怪物は登場しない。その代わり日常のありふれた風景の中に恐怖を見出すのがシャーリイの小説の特徴でもある。<人間こそ恐ろしい怪物であり、私たち自身の精神が血に飢えた悪魔的な妖怪であり、私たちの社会はのどかなパーティーを楽しみつつ石打ちの刑にも加われる気まぐれな人々の集まりである>」と述べている。併せて解禁されたシーン写真は1点。シャーリイがタバコをふかしながら、不穏な笑みを浮かべる様子を切り取ったもの。知的さの中に闇が垣間見える、印象的なカットとなっている。『Shirley シャーリイ』は2024年夏、TOHOシネマズシャンテほか全国にて順次公開。(シネマカフェ編集部)■関連作品:Shirley シャーリイ 2024年夏、TOHO シネマズ、シャンテほか全国にて公開© 2018 LAMF Shirley Inc. All Rights Reserved
2024年02月27日草彅剛を主演に、本作が自身初の時代劇となる白石和彌監督が奇跡のタッグを組んだ『碁盤斬り』より、本ポスタービジュアル、本予告映像、場面写真が一挙に公開された。完成した本ポスターは、静寂と暗闇の中、精悍な表情で一点を見据える、復讐に燃える主人公・柳田格之進(草彅さん)の横顔が大きく写し出され、怒りが伝わってくる一枚となった。また映像は、濡れ衣をきせられ、妻も喪い、故郷を追われた格之進が、一人歩みを進めるシーンから始まり、続いて格之進の一人娘・絹(清原果耶)の「父上は、一旦こうと決めたら何があっても後には引きません」という言葉と凛とした眼差し、囲碁や日々の暮らしに誠実に向き合っている格之進の姿が続く。ある日、格之進は旧知の藩士から妻の最期に関する驚くべき事実を聞く。身の潔白の証明のため自ら命を絶とうとする格之進だったが、絹の必死の訴えにより、父と娘それぞれの誇りを賭けた闘いが始まる。『碁盤斬り』は5月17日(金)よりTOHOシネマズ 日比谷ほか全国にて公開。(シネマカフェ編集部)■関連作品:碁盤斬り 2024年5月17日よりTOHOシネマズ 日比谷ほか全国にて公開©2024「碁盤斬り」製作委員会
2024年02月27日本年度・第96回アカデミー賞で5部門にノミネートされた、アウシュビッツ収容所の隣で“幸せに暮らす”家族を描く『関心領域』が5月24日(金)より公開。この度、ポスターと予告編が解禁された。イギリスの作家マーティン・エイミスの同名小説を原案に、『アンダー・ザ・スキン 種の捕食』(13)のジョナサン・グレイザー監督が10年もの歳月をかけて映画化。本作は、昨年度のアカデミー賞で作品賞ほか最多7部門を受賞した『エブリシング・エブリウェア・オール・アット・ワンス』など多くの話題作を手掛け、近年の賞レースを席巻している映画スタジオ・A24が製作、第76回カンヌ国際映画祭ではグランプリを獲得。先日の第77回英国アカデミー賞では英国作品賞、外国語映画賞、音響賞を受賞、第96回アカデミー賞では作品賞、監督賞、脚色賞、国際長編映画賞、音響賞の計5部門でノミネートを果たしている。解禁となった予告編では、“この映画を観たことは一生忘れないだろう” “どんなホラー映画よりも恐ろしい” “今世紀最も重要な映画” “目をそらしてはいけない”と海外映画評が警告のように並ぶ。映し出されるのは、どこにでもある穏やかな日常で、幸せに暮らす家族たち。しかし、壁一つ隔てた収容所の存在が、音や、建物からあがる煙、家族が交わす視線や気配から着実に伝わってくる。壁を隔てたふたつの世界にどんな違いがあるのか?平和に暮らす家族と彼らにはどんな違いがあるのか?また、ポスターは、アウシュビッツ収容所の所長とその家族が緑生い茂る広い庭で悠々と過ごす様子が描かれているが、ここはアウシュビッツ収容所の隣。本来収容所が写っているはずの壁の向こうは漆黒に塗りつぶされており、“無関心という恐怖”を表現している。『関心領域』は5月24日(金)より新宿ピカデリー、TOHOシネマズ シャンテほか全国にて公開。(シネマカフェ編集部)■関連作品:関心領域 2024年5月24日より新宿ピカデリーほか全国にて公開© Two Wolves Films Limited, Extreme Emotions BIS Limited, Soft Money LLC and Channel Four Television Corporation 2023. All Rights Reserved.
2024年02月27日A24と韓国CJ ENMが初の共同製作で贈る注目作『パスト ライブス/再会』が、第39回インディペンデント・スピリット賞にて作品賞と監督賞をW受賞した。本作は、ソウルで初めて恋に落ちた幼なじみのふたりが、24年後の36歳、N.Y.で再会する7日間を描くラブストーリー。物語のキーワードは「運命」の意味で使う韓国の言葉“縁ーイニョンー”。見知らぬ人とすれ違った時、袖が偶然触れるのは、前世(PAST LIVES)で何かの“縁”があったから。久しぶりに顔を合わせたふたりは、N.Y.の街を歩きながらこれまでの互いの人生について語り合い、過去自分たちが「選ばなかった道」に想いを馳せる。本作でメガホンをとったセリーヌ・ソン監督は、長編映画監督デビューながらすでに各国の映画賞で244ノミネート84受賞(2月26日時点)と本年度の賞レースを席巻。第96回アカデミー賞では作品賞・脚本賞の2部門に見事ノミネート。そしてこの度、日本時間2月26日早朝に発表された第39回インディペンデント・スピリット賞で、作品賞と監督賞をW受賞。米非営利団体Film Independent所属会員の投票によって決定する同賞では過去に、『エブリシング・エブリウェア・オール・アット・ワンス』や『ノマドランド』など、米国アカデミー賞でも作品賞に輝いた数々の作品が受賞を果たしている。授賞式に登壇したセリーヌ・ソン監督は、「この作品について、この場で話せることをとても光栄に思います。作品の中でも描いているのですが、東洋の概念にイニョンというものがあり、現世で同じタイミングに同じ空間にいる相手とは、前世でも互いを知っていたということを意味します」と作品のテーマに寄せてコメント。「この映画を作るにあたり、このステージに立つみんな(キャストとスタッフ)に対して同じことをずっと感じてきました。みんなも同様に思ってくれていたはずです。今もこうしてチームを代表してこの作品賞を受け取っているわけですが、その共通の思いがあるので、いつも心強く、寂しさを感じたことがありませんでした。本当にありがとうございます」と喜びのスピーチをした。本年度の映画賞レースでは、これまでに作品賞に69ノミネート13受賞、また同じく監督賞については、40ノミネート11受賞を記録している本作。監督自身の実体験を基に緻密で繊細なストーリー構成が幅広く評価されていることが分かる。ほかにも「IndieWire」誌や「Hollywood Reporter」誌、「Rolling Stone」誌など複数の海外メディアがこぞって、<ベストムービー>に挙げ、映画レビューサイト・ロッテントマト98%の高評価を獲得(2023年10月3日時点)するなど、世界中から絶賛の声があがっており、今回、改めてセリーヌ・ソン監督のフレッシュな才能と、再会の物語の美しさを世界にアピールする結果となった。『パスト ライブス/再会』は4月5日(金)よりTOHOシネマズ 日比谷ほか全国にて公開。(シネマカフェ編集部)■関連作品:パスト ライブス/再会 2024年4月5日よりTOHOシネマズ 日比谷ほか全国にて公開2022 © Twenty Years Rights LLC. All Rights Reserved
2024年02月26日台湾俳優シュー・グァンハン(グレッグ・ハン)と女優・清原果耶がW主演を務める日台合作映画『青春18×2 君へと続く道』(5月3日公開)が、auスマートパスプレミアム会員限定で期間中いつでも1,100円で鑑賞できるキャンペーンの対象作品になった。台湾で話題を呼んだジミー・ライ氏の紀行エッセイ『青春18×2 日本慢車流浪記』を原作に、藤井道人氏が脚本・監督を務める同作。「日本×台湾」「18年前×現在」を舞台に、シュー・グァンハン演じるジミーと清原果耶演じるアミの切なくも美しいラブストーリーが描かれる。始まりは18年前の台湾。カラオケ店でバイトする高校生のジミーは、日本から来たバックパッカー・アミと出会い、恋に落ちる。しかしアミが帰国することになり、意気消沈するジミーは、アミからある約束を提案される。時を経て現在。人生につまずき故郷に戻ってきたジミーは、かつてアミから届いた絵ハガキを再び手に取る。初恋の記憶がよみがえり、あの日の約束を果たそうと彼女が生まれ育った日本への旅を決意するジミー。東京から鎌倉、長野、新潟、そしてアミの故郷・福島へと向かい、一期一会の出会いを繰り返す中でジミーはアミとのひと夏の日々に思いを馳せる。たどり着いた先で、ジミーが知った18年前のアミの本当の思いとは。W主演の2人のほか、ジミーが長野県飯山線の電車の中で出会うバックパッカーの青年・幸次役を道枝駿佑、新潟県長岡市にあるネットカフェのアルバイト店員でランタン祭りにジミーを案内する由紀子役を黒木華、アミが生まれ育った町の住人・中里役を松重豊、福島県只見町に暮らすアミの母親役を黒木瞳が演じる。主題歌はMr.Childrenが担当。藤井監督が10代から愛聴する憧れのバンドであり、自身の監督人生の第二章の始まりとも語る本作で「主題歌に」と熱望し、本コラボレーションが実現した。今回のキャンペーンは、昨年5月から複数の作品で展開中。auスマートパスプレミアム会員(同伴者1名まで)を対象に全国のTOHOシネマズ、ユナイテッド・シネマ、シネプレックス、コロナシネマワールドなどで実施し、期間中であれば、何度でも一般・大学生1,100円、高校生以下は900円で鑑賞が可能となる。(C)2024「青春18×2」Film Partners
2024年02月26日間宮祥太朗と佐藤二朗がW主演を務める、映画『変な家』(3月15日公開)の劇場マナーCMが、公開された。○■間宮祥太朗×佐藤二朗『変な家』、劇場マナーCM公開今回公開されたのは、全国の劇場で流れる30秒のマナーCM。佐藤の「これはある映画館のマナーCMです」という呼び掛けから始まり、「栗原(佐藤)からの電話に出る雨宮(間宮)」や「柚希(川栄李奈)の呼びかけに驚く雨宮」など本編映像をふんだんに使用した映像になっている。そのほかにも「全力疾走で走る栗原」「不法侵入する雨宮と柚希」「パフェを食べる栗原さん」「怪しいマスク」などのシーンで劇場マナーを呼びかけている。同CMは全国のイオンシネマ、T・ジョイ、109 シネマズの各劇場とYouTubeで観ることができる。【編集部MEMO】映画『変な家』は、白い仮面をかぶった謎のクリエイター・雨穴による書籍の実写化作。売れないオカルト専門の動画クリエイターの雨宮(間宮祥太朗)は、マネージャーから購入予定の家の間取りについて不可解な点があると相談を受ける。雨宮は、自身のオカルトネタの提供者である、ミステリー愛好家の変人設計士・栗原(佐藤二朗)にこの間取りについて意見を聞いてみることに。すると、奇妙な“違和感”が次々と浮かび上がり、栗原はある恐ろしい仮説を導き出す。(C)2024「変な家」製作委員会
2024年02月26日昨年12月にグランドオープンした「シアターギルド下北沢」では、“下北沢を舞台にした映画特集”がスタートした。「シアターギルド下北沢」は、サウナとシアターが隣接する、次世代型映像体験施設。今回の特集では、下北沢という街を愛し、暮らす人・訪れる人たちに、代沢5丁目の茶沢通り沿いに面する映画館で作品を観ることによって、街の風景そのものが思い出になってほしいという気持ちを込めて、企画された。上映されるのは、又吉直樹の大ヒット小説を映画化した、2020年公開の『劇場』。劇作家を目指す主人公・永田と、彼に恋し必死に支えようとする沙希の、生涯忘れることができない7年間の恋を描いた恋愛小説を、『世界の中心で、愛をさけぶ』の行定勲監督が映画化。主演は山崎賢人、ヒロインは松岡茉優が演じている。また、『愛がなんだ』の今泉力哉監督が紡ぐ、ユーモアと優しさに包まれた恋愛群像劇『街の上で』も上映。下北沢の古着屋で働く荒川青のもとに訪れる「自主映画への出演依頼」という非日常的な出来事、いざ出演することにするまでの流れと、出てみたもののそれで何か変わったのか分からない数日間、またその過程で出会う女性たちを描く。主演は、若葉竜也が務めた。ほかにも、流行とノスタルジーが同居する街をスケッチ風に綴った『ざわざわ下北沢』、夢見るおじたちのミュージカル映画『オジキタザワ』も上映される。「下北沢を舞台にした映画特集」『劇場』上映期間2月22日(木)~26日(月)、28日(水)、3月1日(金)~3日(日)、5日(火)『街の上で』上映期間2月23日(金)~25日(日)、27日(火)、29日(木)、3月2日(土)~4日(月)、6日(水)『ざわざわ下北沢』上映期間2月23日(金)~25日(日)、27日(火)、29日(木)、3月2日(土)~4日(月)、6日(水)『オジキタザワ』上映期間2月22日(木)~26日(月)、28日(水)、3月1日(金)~3日(日)、5日(火)(シネマカフェ編集部)■関連作品:劇場 2020年7月17日(金)より全国にて公開、Amazon Prime Videoにて全世界独占配信。©2020「劇場」製作委員会街の上で 2021年4月9日より新宿シネマカリテ、ヒューマントラストシネマ渋⾕ほか全国順次公開©「街の上で」フィルムパートナーズ
2024年02月25日第76回カンヌ国際映画祭で<最高賞>パルムドール、第81回ゴールデン・グローブ賞では並み居る競合を抑え脚本賞と非英語作品賞の2部門を受賞。来たる第96回アカデミー賞では作品賞ほか5部門でノミネートされている『落下の解剖学』。女性監督として史上3人目のパルムドールを獲得し、アカデミー賞では監督賞と脚本賞にもノミネートされているジュスティーヌ・トリエ監督が、これからの映画界の女性と未来について語った。はじめは事故と思われた、雪山の山荘での転落死。次第にベストセラー作家である被害者の妻サンドラ(ザンドラ・ヒュラー)に殺人容疑が向けられる。現場に居合わせたのは、視覚障がいのある11歳の息子だけ。事件の真相を追っていく中で、夫婦の秘密や嘘が暴露され、登場人物の数だけ“真実”が現れる――。第96回アカデミー賞作品賞には、本作『落下の解剖学』(ジュスティーヌ・トリエ監督)、『パスト ライブス/再会』(セリーヌ・ソン監督)、『バービー』(グレタ・ガーウィグ監督)の女性監督による3作品がノミネートされ、新しい時代の始まりを感じさせた2024年。2023年カンヌ国際映画祭でも、『ピアノ・レッスン』のジェーン・カンピオン、『TITANE/チタン』ジュリア・デュクルノーに続き、史上3人目のパルムドール受賞の女性監督となり注目を集めたのがジュスティーヌ・トリエ監督だ。受賞に際して「予想もしていなかったけど、受賞には多くの意味があります。賞を取るために映画を作るわけじゃない。でもこれは素晴らしい贈り物。受賞したことにより、多くの人にこの映画を観てもらえるから、ザンドラ(・ヒュラー)やチームにとっても喜ばしいこと」と謝辞を述べつつも、同時に「私が“3人目の女性”だという事実に驚いています。受賞した女性が3人しかいないなんて。今回私が受賞したことで、将来への励みになると思う」と、次に続く世代にも思いを馳せる。「根底から変化が始まっています。映画業界でも、より多くの女性が注目を浴びるようになっています。私が駆け出しの頃は『女性のロールモデルは誰か?』と聞かれても、お手本になる女性が少なかったから、答えられなかった」と言い、「今回の受賞という贈り物に喜びと驚きを隠しきれない。思ってもいなかったから、びっくりして呆然としています」と喜びと驚きを表現した。さらに世界で類を見ないほど、多くの文化的支援を受けているフランス映画だが、現在その“文化的例外(文化を他の商業商品とは異なる扱いをする概念)”の制度自体が、危機に瀕していることについて苦言を呈す。才能あふれるトリエ監督でも、自身が作品を撮り始める際に受けられる融資が少なかったという過去をふり返りながら「今の若い人たちは大丈夫だろうか?」と話し、「私は現在44歳で、15年間この仕事をしてきました。その間に多くのことが変わりました。今、女性は存在感を増し、変化を遂げ、進化している。次世代の皆が生み出す新しい映像を楽しみにしています。私は若者たちがこの新しい世界をどう切り抜けていくのか、とても興味があります」と、エールを贈る。ジュスティーヌ・トリエ監督「映画を作るのは簡単ではないから、もちろん支援には感謝しています。私の映画はアートハウスで上映され利益を得ていますが、映画を撮り始めたばかりの人には、難しい問題がある。私自身は助成金に問題を感じたことはありません」と前置きしつつも「ただ、今の政府の方針では、大規模で予算の大きな映画の支援に3億5000万ユーロ(約562億円)の国費が投入されることになる。だが、この方針では収益性の高い映画ばかり作られることになります」とトリエ監督は懸念を示す。「そもそもフランスには“文化的例外”は収益性とは関係ないという基本的な考え方があったはずで、私はそれをとても重要なことだと考えています。特に若いアーティストにとっては、最重要だと言っていい。だから、これについて発言する必要があると思いました」という監督。そして「今でも多くの映画が作られていますが、収益性を重視する傾向が感じられます。これに言及したのは私が初めてではなく、何度も同じことが言われています」と、これから生まれる新しい映画界の未来について危惧とともにその熱い想いを吐露している。『落下の解剖学』は2月23日(金・祝)よりTOHO シネマズ シャンテほか全国にて順次公開。(シネマカフェ編集部)■関連作品:落下の解剖学 2024年2月23日よりTOHO シネマズ シャンテほか全国順次公開©2023 L.F.P. – Les Films Pelléas / Les Films de Pierre / France 2 Cinéma / Auvergne-Rhône-Alpes Cinéma
2024年02月25日Huluでは世界的アクションスター、ドニー・イェン製作・監督・主演、アクション監督を『るろうに剣心』シリーズの谷垣健治が務めた『シャクラ』がレンタル独占配信決定。また、ドラマ「月水金火木土」や映画『別れる決心』のコ・ギョンピョ、「私の夫と結婚して」で話題を呼んだイ・イギョンらが出演したスマッシュ・ヒット作『宝くじの不時着 1等当選くじが飛んでいきました』など韓国映画もレンタル独占配信される。『宝くじの不時着 1等当選くじが飛んでいきました』は、予測不可能のストーリー展開がSNSで話題を呼び、韓国やベトナムでスマッシュ・ヒットを記録。国家間の対立を超えた友情のドラマもある痛快爆笑コメディは2月29日(木)からHuluでレンタル独占配信。韓国軍の兵士チョヌ(コ・ギョンピョ)は6億円が当選した宝くじを手に入れ大喜びするが、その宝くじは風に乗って軍事境界線を越え、北朝鮮の上級兵士ヨンホ(イ・イギョン)のもとへ飛んでいってしまう。南北の兵士たちは宝くじの所有権を巡り、共同警備区域で会談を開くことに......。朝鮮半島の分断というシリアスな背景を逆手に取り、ユーモアに満ちた本作の日本語字幕の監修は作家、演出家、俳優の松尾スズキが務めた。そして『ジョン・ウィック:コンセクエンス』『ローグ・ワン/スター・ウォーズ・ストーリー』などのハリウ ッド大作でも活躍する世界的アクション俳優ドニー・イェンが製作・監督・主演を務めるアクション映画 『シャクラ』。2024年1月に公開されたばかりの本作も2月29日(木)から最速レンタル独占配信。劇中にはドニー映画ではお馴染みの俳優たちが多数出演し、中華圏を代表する小説家・金庸(きんよう)の長編武侠小説「天龍八部」を壮大な世界観で描く。これまでアクションを通してキャラクターを雄弁に語り、作品ごとにスタイルを変えて変幻自在のバトルを繰り広げていたドニーは本作ではさらなる進化。さらに『るろうに剣心』シリーズの谷垣アクション監督のもと、縦横無尽に駆け巡り華麗なアクションを披露する。また、「天国の階段」のクォン・サンウ演じるスター俳優と「サイコだけど大丈夫」のオ・ジョンセ演じる敏腕 マネージャーが入れ替わる奇想天外のコメディ『スイッチ 人生最高の贈り物』はレンタル独占配信中。出演オファーが絶えないトップ俳優のパク・ガンは、クリスマスイブの夜、ひょんなことからマネージャー にして唯一の友でもあるチョ・ユンと人生が入れ替わってしまい......。韓国ドラマ・映画ファンには嬉しいパロディネタもあり、ハッピーな気分を味わえるハートフルな作品。さらに、余命2か月と宣告された妻の「初恋の人に逢いたい」という最後の願いを叶えるため、不器用な夫とともに人生最後の旅に出るミュージカル・ロードムービー『人生は、美しい』もレンタル独占配信中。『エクストリーム・ジョブ』「ムービング」などヒットを飛ばすリュ・スンリョンやドラマ「SKYキャッスル~上流階級の妻たち~」などに出演するヨム・ジョンア、さらに大人気K-POPグループ「Wanna One」出身のオン・ソンウなど豪華俳優陣が集結。日本人でもどこか懐かしく思える韓国“懐メロ”で彩られ、「コメディ好き、ミュージカル好きにはたまらない」「ラストシーンは涙が止まらなかった」と絶賛の声が上がった。Huluレンタル独占配信のアジア映画■作品名:『人生は、美しい』視聴料金:398円(税込)■作品名:『スイッチ 人生最高の贈り物』視聴料金:770円(税込)■作品名:『宝くじの不時着1等当選くじが飛んでいきました』レンタル開始日時:2月29日(木)0時視聴料金:770円(税込)■作品名:『シャクラ』レンタル開始日時:2月29日(木)0時視聴料金:990円(税込)(シネマカフェ編集部)■関連作品:人生は、美しい 11月3日(金・祝)シネマート新宿、ヒューマントラスト有楽町ほか全国順次ロードショー© 2022 LOTTE ENTERTAINMENT & THE LAMP All Rights Reserved.スイッチ 人生最高の贈り物 12月1日よりシネマート新宿・心斎橋ほか全国順次公開© 2023 LOTTE ENTERTAINMENT & HIVE MEDIA CORP. All Rights Reserved.シャクラ 2024年1月5日よりTOHOシネマズ日比谷ほか全国にて公開© 2023 Wishart Interactive Entertainment Co., Ltd. All Rights Reserved宝くじの不時着1等当選くじが飛んでいきました 2023年12月29日より新宿武蔵野館ほか全国にて公開2022 HOME CHOICE CORPORATION,SIDUS CORPORATION,TPS COMPANY ALL RIGHTS RESERVED
2024年02月24日ジェイク・ギレンホール主演、ガイ・リッチー監督と初タッグを組んだ最新作『コヴェナント/約束の救出』から、ジェイク演じる兵士の妻を演じたエミリー・ビーチャムの本編映像と新場面写真が解禁となった。ガイ・リッチー監督が、これまでのフィルモグラフィーとは一線を画す、リアルで緊迫感に満ちた壮大な社会派ヒューマンドラマに初めて挑んだ新作映画。映画批評サイト「ロッテン・トマト」で98%支持(観客スコア/2月9日時点)の高評価を受けている。今回の解禁映像は、アメリカ軍兵士のキンリー(ジェイク・ギレンホール)が妻のキャロライン(エミリー・ビーチャム)と子どもたちに見送られ戦地へ旅立つシーン。アフガニスタンで瀕死の重傷を負いつつもロサンゼルスへ帰還したキンリーの元に、戦地に残っている命の恩人であるアフガン人通訳のアーメッドがタリバンから狙われていると知らせが入る。自分を助けたために戦友が危険にさらされていると知ったキンリーは、自らアーメッドを救出しに行くと決意したのだ。キャロラインは生きて帰ってきてくれたことに喜びを噛みしめていたのもつかの間、再び危険な戦地へ向かう夫を見送らなければならなくなる…。「エミリーは偉大な女優だし、今回の彼女の役柄は非常に興味深い」とリッチー監督。「妻である彼女も命の恩人であるアーメッドに恩義があることを理解しているし、そのことから目を背けようとはしない。キンリーは自分を救ったことで危険な目に遭っているアーメッドを助ける義務がある。彼女はもう二度と夫を失うような思いはしたくないが、負っている恩義を返さなければ夫は戻ってこないということも分かっている」と語る。キャロラインを演じるエミリー・ビーチャムは『リトル・ジョー』(19)でカンヌ国際映画祭最優秀女優賞に輝き、コーエン兄弟の『ヘイル・シーザー』(16)やエマ・ストーンと共演した『クルエラ』(21)、ドラマ「バッドランド ~最強の戦士~」などに出演してきたイギリスの名優だ。本映像のキンリーがアフガニスタンへ旅立つ別れのシーン。キャロラインは夫と短く見つめ合った後にはもう見送ろうとはしない。その目は恩義を返して、無事に帰ってくる未来の夫の姿を見据えているのかもしれない。エミリーとジェイクの迫真の共演シーンは見逃せないものとなっている。『コヴェナント/約束の救出』はTOHOシネマズ 日比谷ほか全国にて公開中。(シネマカフェ編集部)■関連作品:コヴェナント/約束の救出 2024年2月23日よりTOHOシネマズ 日比谷ほかにて全国にて公開© 2022 STX FINANCING, LLC. ALL RIGHTS RESERVED
2024年02月24日2023年、第75回カンヌ国際映画祭プレミア部門出品、第48回セザール賞で最多受賞を果たしたドミニク・モル監督の映画『12日の殺人』から、捜査の核心を突く女性たちの場面写真が解禁。さらに、2019年東京国際映画祭にて観客賞と最優秀女優賞を受賞した同監督の『悪なき殺人』が1週間限定再上映されることも決まった。監督は、東京国際映画祭で2冠、日本公開でも口コミでヒットした『悪なき殺人』(原題:Only The Animals/映画祭上映タイトルは『動物だけが知っている』)のドミニク・モル。その最新作となる本作は、前作を圧倒する多数の映画賞受賞を果たし大きな注目を集めた。本作で、被害者・クララの殺人事件を追う主人公ヨアン率いる捜査班は、男性7人。さらに容疑をかけられる容疑者らも全員男性。そんな男性ばかりが登場する本作で行き詰まる捜査に核心を突いていくのは女性たちだ。まずはクララの男性関係から捜査していくと、彼女と関係を持っていた男たちは、一様にして彼女が「奔放な女性」だったことを示唆する。捜査陣は、間違いなく男性による犯行であると疑いもしない。しかし、クララの親友ナニーに尋ねると「なぜクララが誰と寝たかを知ることがそんなに重要なのか」とヨアンに泣きながら問い詰める。そして事件から時が経ち、迷宮入りしていた捜査を男女関係に正解も間違いもないと諭し、男性による犯行だと疑わないヨアンらの偏った先入観を排除して、捜査再開を示唆する女性裁判官ベルトラン。新たに捜査チームに加わることとなった新人女性捜査官のナディアは、「罪を犯すのも捜査するのもほぼ男性って変ですよね。男の世界ですね」とヨアンに投げかける。そんな彼女らのひと言ひと言は、ヨアンとほかの男性たちが気づかなかった部分を洗い出していく。まるで事件を解決するかのように――。ドミニク監督は、「男性による暴力事件を捜査するのはほとんどが男性です。もし殊勝にも映画やドラマで女性の捜査官が活躍している姿が描かれていたとしても現実は、今だに“男社会”なのです」と言う。「彼ら男性捜査官が自分の娘やパートナー、女性の友人や姉妹が犠牲になった事件を捜査することになったら何を思うだろうか?容疑者を、そして被害者をどう見るだろうか?これらすべての要素が彼らにどのような感情を引き起こすだろうか?映画を観る人がそういった疑問を抱くきっかけになり、いわゆる”実存的不安”を感じてもらえればと思います」と、物語の中核を女性に担わせ、疑問を抱くきっかけとしてほしいという思いを込めたことを語っている。未解決事件を追う刑事たちをリアルに描くだけでなく、現代社会に対するフェミニズム的な問題提起も同時に描いていく。さらに、本作の公開に先駆け、ドミニク・モル監督の前作『悪なき殺人』が新宿武蔵野館にて3月8日(金)~14日(木)まで再上映されることも決定した。『悪なき殺人』『12日の殺人』は3月15日(金)より新宿武蔵野館、ヒューマントラストシネマ有楽町ほか全国にて公開。(シネマカフェ編集部)■関連作品:12日の殺人 2024年3月15日より新宿武蔵野館、 ヒューマントラストシネマ有楽町ほか全国にて公開© 2022 - Haut et Court - Versus Production - Auvergne-Rhône-Alpes Ciném
2024年02月24日