ナポリ国立考古学博物館の至宝約150点が一挙集結する、特別展『ポンペイ』が1月14日(金)より東京国立博物館平成館にて開催される。紀元後79年、イタリアのナポリ近郊ヴェスヴィオ山で大規模な噴火が発生し、火山噴出物に飲み込まれたローマ帝国の都市ポンペイ。埋没したポンペイの発掘は18世紀に始まり、現在まで続いている。日本では1967年に初めてポンペイ展を開催。イタリアにとってもポンペイで発掘された出土品を紹介する初の海外での展覧会となったが、出展作品は当時ナポリ国立考古学博物館とポンペイ遺跡の倉庫に眠っていた作品ばかりだった。同展では、モザイク、壁画、彫像、工芸品の傑作から、豪華な食器、調理具にいたるまで、ナポリ国立考古学博物館が所蔵するポンペイ遺跡の膨大な遺物から優品約150点を展示。当時の人々の文化や暮らしを多面的に紹介する。ポンペイ繁栄の歴史を示す3軒の邸宅「ファウヌスの家」「竪琴奏者の家」「悲劇詩人の家」に注目し、会場内に邸宅の一部を再現するほか、8Kの高精細映像も上映。臨場感あふれる映像で遺跡の詳細まで見ることができる。また、18世紀からの発掘の歴史を振り返り、最新の発掘調査や出土品の修復、保存といった作業について紹介するコーナーも。2000年前に繁栄した都市とその文化をこれまでにない規模で解き明かしていく、ポンペイ展の決定版ともいえる展覧会だ。ポリュクレイトス「槍を持つ人」ブドウ摘みを表わした小アンフォラ(通称「青の壺」)テーブル天板(通称「メメント・モリ」)踊るファウヌス【開催概要】会場:東京国立博物館 平成館会期:2022年1月14日(金)~4月3日(日)時間:9:30~17:00(入場は16:30まで)休館日:月曜日(3月21日、3月28日は開館)、3月22日(火)料金:一般2,100円、大学生1,300円、高校生900円公式サイト: ※事前予約(日時指定券)推奨※日時指定券は2022年1月5日(水)より販売開始予定※東京展終了後、京都、宮城、福岡に巡回予定
2022年01月02日福岡市美術館は、企画展「シンガポール・スタイル1850-1950 プラナカン・ファッション100年の旅 リー・コレクションとクスマ・コレクションより」を2022年1月19日(水)から3月27日(日)まで開催する。東南アジアで開花した“プラナカン・ファッション”の変遷を辿る企画展「シンガポール・スタイル1850-1950」は、シンガポールをはじめとする東南アジアで花開いた“プラナカン・ファッション”を紹介する展覧会。“プラナカン”とは、主に中国から東南アジアに渡り、現地女性と結婚して定住した移民の子孫を指す名称。シンガポールや、マレーシアのマラッカ、ペナン、インドネシアのスラバヤ、メダンなどを拠点に、国境を超えたネットワークを結んで独自の文化を育んできた。変化を遂げたバティック&バジュパンジャンを中心に「シンガポール・スタイル1850-1950」で着目するのは、約100年にわたるプラナカン女性のファッションの変遷だ。繊細な文様を施したろうけつ染めの布地「バティック」を腰布としてまとい、「バジュパンジャン」と呼ばれる長い上着を羽織った伝統的なプラナカン女性のスタイルは、インドネシアやマレーシア、ヨーロッパからの影響によって、19世紀から20世紀にかけて劇的な変化を遂げている。本展では、「バティック」と「バジュパンジャン」を中心に、どのように変遷していったのかを紹介する。会場では、アジア染織のコレクターであるリー・キップリー夫妻から寄贈された東南アジア衣装のコレクションや、インドネシア染織のコレクター、エイコ・アドナン・クスマから寄贈された「バティック」コレクションをコーディネートしつつ展示。日本の着物にも相通じる、プラナカン・ファッションの多彩なスタイルを目にすることができる。【詳細】企画展「シンガポール・スタイル1850-1950 プラナカン・ファッション100年の旅 リー・コレクションとクスマ・コレクションより」会期:2022年1月19日(水)~3月27日(日)会場:福岡市美術館 1階コレクション展示室住所:福岡県福岡市中央区大濠公園1-6開館時間:9:30~17:30(入館は閉館30分前まで)休館日:毎週月曜日 ※ただし3月21日(月・祝)は開館、翌22日(火)が休館観覧料:一般200円(150円)、高大生150円(100円)、中学生以下無料※下記に該当する場合は観覧料免除となり、無料で観覧可能。展示室入口にて証明書などの提示が必要。観覧料免除対象:身体障害者手帳・療育手帳・精神障害者保健福祉手帳(以上は介護者1人を含む)/特定医療費(指定難病)受給者証/特定疾患医療受給者証/先天性血液凝固因子障害等医療受給者証/小児慢性特定疾病医療受給者証/福岡市、北九州市、熊本市、鹿児島市在住の65歳以上は住所と生年月日がわかるもの(健康保険証、運転免許証等)【問い合わせ先】福岡市美術館TEL:092-714-6051
2021年12月30日京都国立博物館では、ネイキッド(NAKED, INC.)によるプロジェクションマッピングショー「光と食のアンサンブル2022春 〜花宵の宴 Directed by NAKED〜」を、2022年3月5日(土)から3月21日(月・祝)までの期間で開催されます。「光と食のアンサンブル2022春 〜花宵の宴 Directed by NAKED〜」重要文化財である明治古都館を舞台にした本イベントは、「花」をテーマにした大規模なプロジェクションマッピングショーです。明治から令和の時代の流れを見守ってきた明治古都館の壁面に、いつの時代も美しい「花」をモチーフにした光と音の演出を投影。春を待つ初春の京都を、それぞれの時代をめぐる色鮮やかなストーリーが彩ります。光のアートと京の味覚また、会場には京都ならではの限定食が楽しめる飲食販売ブースも出店予定。京都の歴史・伝統に最新のテクノロジーが融合した光のアートと、季節と風情を感じる京の味覚を同時に楽しめるイベントとなっています。開催概要「光と食のアンサンブル2022春 〜花宵の宴 Directed by NAKED〜」開催期間:2022年3月5日(土)〜3月21日(月・祝)※本イベント開催中(17:00以降)は京都国立博物館の展示は観覧不可。開催場所:京都国立博物館(京都府京都市東山区茶屋町527)開催時間:18:30〜21:30入場料:大人 1,000円 / 小中学生 800円※未就学児無料※全国のコンビニで2022年1月発売予定演出・制作:NAKED, INC.【問い合わせ先】株式会社日商社TEL:075-211-3571時間:平日10:00〜17:00
2021年12月23日京都国立博物館では、ネイキッド(NAKED, INC.)によるプロジェクションマッピングショー「光と食のアンサンブル2022春 〜花宵の宴 Directed by NAKED〜」を、2022年3月5日(土)から3月21日(月・祝)までの期間で開催する。「光と食のアンサンブル2022春 〜花宵の宴 Directed by NAKED〜」重要文化財である明治古都館を舞台にした本イベントは、「花」をテーマにした大規模なプロジェクションマッピングショーだ。明治から令和の時代の流れを見守ってきた明治古都館の壁面に、いつの時代も美しい「花」をモチーフにした光と音の演出を投影。春を待つ初春の京都を、それぞれの時代をめぐる色鮮やかなストーリーが彩る。光のアートと京の味覚また、会場には京都ならではの限定食が楽しめる飲食販売ブースも出店予定。京都の歴史・伝統に最新のテクノロジーが融合した光のアートと、季節と風情を感じる京の味覚を同時に楽しめるイベントとなっている。開催概要「光と食のアンサンブル2022春 〜花宵の宴 Directed by NAKED〜」開催期間:2022年3月5日(土)〜3月21日(月・祝)※本イベント開催中(17:00以降)は京都国立博物館の展示は観覧不可。開催場所:京都国立博物館(京都府京都市東山区茶屋町527)開催時間:18:30〜21:30入場料:大人 1,000円 / 小中学生 800円※未就学児無料※全国のコンビニで2022年1月発売予定演出・制作:NAKED, INC.【問い合わせ先】株式会社日商社TEL:075-211-3571時間:平日10:00〜17:00
2021年12月19日民間事業者有志組織である光と食のアンサンブル2022春開催委員会(代表主幹:株式会社日商社)は、来年3月に京都国立博物館を会場に、光と食のコラボレーションイベントを初めて開催します。明治30年の開館当初の姿をとどめる明治古都館の壁面にクリエイティブカンパニー『ネイキッド(NAKED, INC.)』が手がける「花」をモチーフにした新作プロジェクションマッピングを上映(15分ごとの入替制)。また、東山文化を継承しながら250年以上の歴史をもつ『御庭 植治』と『ネイキッド』がコラボレーションした作品を本イベントにて初披露します。さらに、この会場でしかお目にかかることができないお持ち帰り限定の京の食販売ブースも多数出展予定。京都国立博物館の魅力の再発見と春の息吹を感じていただく初開催ナイトイベントです。光と食のアンサンブル2022春 ~花宵の宴 Directed by NAKED~■光の演出のポイント“花”をテーマに、光や音、プロジェクションマッピングなど京都国立博物館の庭園全体を活用した演出を行い、夜の京都の新たな魅力を生み出します。15分おきに行うショータイムでは、120年以上の歴史を持ち重要文化財である明治古都館の壁面へ、大規模なプロジェクションマッピングを実施。明治から令和の時代の流れを見守ってきた明治古都館が、いつの時代も美しい“花”をモチーフに、それぞれの時代をめぐるストーリーを光や音とともに空間全体で上演します。明治古都館プロジェクションマッピングイメージ【初コラボレーション作品を発表】テクノロジーとリアルを融合させ、クリエイティブにより新しい魅力を創造してきた「ネイキッド( )」と、東山文化を継承しながら250年以上もの歴史をもつ「御庭 植治( )」がコラボレーションした作品を本イベントにて初披露。■食ブースのポイント京都ゆかりの店舗や事業者がスイーツ、甘味、パンなどをお持ち帰り限定で特別販売。この会場でしかお目にかかれない「花」や「ホワイトデー」をテーマにしたレアな商品も予定!出展者は1月に公開予定。そのほか、京都市内ホテルなどでチケット付き宿泊プランなど、タイアップ企画を予定しています。■光と食のアンサンブル2022春 ~花宵の宴 Directed by NAKED~日時 : 2022年3月5日(土)~21日(月・祝) 18:30~21:30※本イベント開催中(17:00以降)は京都国立博物館の展示はご覧いただけません。場所 : 京都国立博物館(京都市東山区茶屋町527)京阪電車七条駅下車徒歩7分入場 : 大人1,000円/小中学生800円(未就学児無料)全国のコンビニで2022年1月発売開始予定主催 : 光と食のアンサンブル2022春開催委員会(代表主幹:株式会社日商社)公式HP: 詳細はこちら プレスリリース提供元:@Press
2021年12月17日東京国立博物館は、2022年も1月2日より開館し、恒例の正月企画である「博物館に初もうで」を開催します。「博物館に初もうで」は今年で18年目を迎え、毎年大好評をいただいている企画です。2022年の干支は「寅(トラ)」です。干支をテーマにした作品の特集や当館の新春の目玉である、国宝「松林図屏風」(長谷川等伯筆)をはじめ、本館の各展示室では新年の訪れを祝して吉祥作品や名品の数々をご覧いただけます。また、いけばな等の新春イベントも開催!ぜひ美しい日本の文化にふれ、心豊かな新年のスタートをお迎えください。11_ポスタービジュアル■特集「博物館に初もうで 今年はトーハク150周年!めでタイガー!!」1月2日(日)~1月30日(日) 本館 特別1室・特別2室干支にちなみ、日本はもちろん、東アジアから南アジアまで、虎を表した作品に注目します。虎は、古代より悪霊を退ける動物として、また、すぐれた武勇を示すイメージとして、多くの作品に登場してきました。さらに江戸時代には、博物学的な視点からリアルな写生図も残されるようになりました。一方、東南アジアや南アジアの虎に目を向けると、身体の特徴や色遣いなど、日本のものとは一味違ったユニークな表現を見ることができます。2022年は当館開館150周年の記念すべき年にあたります。皆様とトーハクのさらなる未来へ向けて、さまざまな虎たちがにぎやかに新年をお祝いします。1_陣羽織 白呉絽服連地虎模様描絵陣羽織 白呉絽服連地虎模様描絵江戸時代・19世紀 アンリー夫人寄贈武士が鎧の上に着用する上着です。大胆な虎の描絵はサムライ魂を表しています【主な展示作品】※展示作品はいずれも東京国立博物館蔵です2_龍虎図屏風(左隻)龍虎図屏風(左隻)曽我直庵筆 安土桃山~江戸時代・17世紀竹林から現れた虎の姿を描きます。画面から飛び出てきそうな迫力です3_漆絵画帖漆絵画帖柴田是真筆 明治時代・19世紀名工・是真が漆で描く絵画。洒脱な画面に冴えた技量が見られます4_博物館写生図(虎皮)博物館写生図(虎皮)江戸~明治時代・19世紀写生図には虎皮のサイズがメモされており、鼻先から尾までは2m50cmほどです5_白釉鉄絵虎形枕白釉鉄絵虎形枕中国・磁州窯 金~元時代・12~13世紀横河民輔氏寄贈虎の体は素地に白化粧を施し、褐釉と鉄絵で表しています。魔よけの願いがこめられた陶製の枕です■新春吉祥作品紹介本館では、新年の訪れを祝して選んだ作品を展示します。【主な展示作品】※展示作品はいずれも東京国立博物館蔵です6_松林図屏風国宝 松林図屏風 長谷川等伯筆 安土桃山時代・16世紀本館2室(国宝室) [1月2日(日)~1月16日(日)]当館のお正月といえばこの作品!絶妙な空気感をご体感ください7_古今和歌集(元永本)下帖国宝 古今和歌集(元永本)下帖平安時代・12世紀 三井高大氏寄贈本館3室 [1月2日(日)~1月16日(日)]日本の書ならではの連綿と余白の美にご注目ください8_唐織 淡茶紅緑段霞菊地紙模様唐織 淡茶紅緑段霞菊地紙模様奈良・金春家伝来 江戸時代・18世紀本館9室 [1月2日(日)~3月6日(日)]末広がりの扇形や、竹や若松など、吉祥の模様が散りばめられた能装束です9_富士山草花図扇面散屏風富士山草花図扇面散屏風酒井鶯蒲筆 江戸時代・19世紀本館7室 [1月2日(日)~2月6日(日)]富士山や花鳥で鮮やかに彩られた扇が、四季を表しながら金地の上に乱舞しています10_名所江戸百景・するがてふ名所江戸百景・するがてふ歌川広重筆 江戸時代・安政3年(1856)本館10室 [1月2日(日)~1月30日(日)]本作品で描かれている越後屋は、現在の日本橋三越と、三井記念美術館のある三井本館です■新春イベント・いけばな 1月2日(日)~1月16日(日)正門、本館玄関、本館大階段 真生流・山根由美氏・TNM & TOPPAN ミュージアムシアターよりプレゼント 1月2日(日)・3日(月)VR作品を鑑賞された方にはプレゼントがあります。※鑑賞には別途料金および当日の予約が必要です。※上演作品等の詳細はウェブサイト( )をご覧ください。・ミュージアムショップからお年玉 1月2日(日)・3日(月)東京国立博物館の全ミュージアムショップで合計3,000円(税込)以上お買い上げのお客様にミュージアムショップのグッズをプレゼントします。(両日ともになくなり次第終了。当館の全ミュージアムショップでのお買い物が対象、引き渡しは本館ミュージアムショップでのみ対応)※例年行っておりました美術図書バーゲンセールは、今回中止といたします。・ホテルオークラレストラン ゆりの木ではお食事代を割引 1月2日(日)・3日(月)ゆりの木で5,000円(税込)以上ご利用のお客様は、お会計から10%分をお引きいたします。・寛永寺根本中堂特別参拝 1月2日(日)・3日(月) 10:00~15:00根本中堂中陣および四天王像(台東区登録文化財)・十二神将像・宝物を特別公開します。※例年行っておりました獅子舞と和太鼓につきましては、今回中止といたします。【来館案内】入館はオンラインによる事前予約(日時指定券)推奨としております。1月2日(日)、3日(月)に限り、正門にて当日のみ有効の日時指定券(9:30~12:30、12:30~16:30)を若干枚数お配りいたします。ただし、開館後早々に予定枚数が終了となる可能性があります。配布終了後、「日時指定券」をお持ちでない方はご入場いただけません。※詳細は当館ウェブサイトをご覧ください。開館時間:9時30分~17時 ※入館は閉館の30分前まで休館日 :月曜日、1月4日(火)、1月11日(火)※2022年1月3日(月)、1月10日(月・祝)は開館観覧料 :一般1,000円、大学生500円※高校生以下および満18歳未満、満70歳以上の方は無料。入館の際に年齢のわかるものをご提示ください。※障がい者とその介護者1名は無料。入館の際に障がい者手帳等をご提示ください。※ユネスコ無形文化遺産 特別展「体感! 日本の伝統芸能―歌舞伎・文楽・能楽・雅楽・組踊の世界―」(2022年1月7日[金]~3月13日[日])、特別展「ポンペイ」 (2022年1月14日[金]~4月3日[日])は別途観覧料が必要です(事前予約〈日時指定券〉推奨)。※会期・開館日・開館時間・展示作品・展示期間・入館方法等については、今後の諸事情により変更する場合がありますので、当館ウェブサイトでご確認ください。交通:JR上野駅公園口、鶯谷駅南口から徒歩10分 東京メトロ上野駅・根津駅、京成電鉄京成上野駅から徒歩15分 詳細はこちら プレスリリース提供元:@Press
2021年11月30日お家で楽しむシンガポール料理セット(16,800円 税込)株式会社 M・R・S(本社:東京都新宿区、代表取締役社長:梅村佳明)は、同社経営のシンガポール・シーフード・リパブリック東京にて、「お家で楽しむシンガポール料理セット」を販売いたします。シンガポールで現地のシェフとメニュー開発を行ったシンガポール・シーフード・リパブリック東京のシェフが考したスペシャルメニューパッケージです。期間限定販売となりますので、この機会にご予約、ご利用をお待ちしております。■店舗:シンガポール・シーフード・リパブリック東京■期間:2021年11月1日(月)~2022年1月31(月)■WEB予約:オフィシャルホームページからWEB予約にて承ります。予約URL: ■電話予約:03-6381- 5296■価格:16,800円(税込)約2名様分■提供時間:11:30~19:30■利用条件:・店頭での受け渡しのみ承ります。・当日のキャンセルは、料金全額を頂戴いたします。・ご予約時間を30分過ぎてご連絡が取れない場合には、キャンセルとさせていただきます。・食物アレルギーをお持ちのお客さまは、お店に直接お電話ください。・予約日時をお受け渡しの時刻とご理解ください。ご利用日 前日の15:00までの予約にて承ります。メニューラインナップ本場のシンガポール料理を、国産の食材で調理する限定メニュー。要予約、お引取りの当日に調理し真空パックしたものをお渡しします。■タラバガニのシンガポールチリクラブタラバガニはシンガポール・シーフード・リパブリックのチリソースがベストマッチ。チリソースはトマトの酸味と甘さ、スパイスの香りが調和したシンガポール現地と同じクオリティーです。■黒毛和牛ローストビーフ国産黒毛和牛を丁寧に火入れしました。様々なスパイスが絡み合う伝統的なニョニャソース、海老の発酵調味料をベースとしたサンバルソース、醤油をベースとしたシーズニングソースをご用意しました。■フィッシュヘッドカリーシンガポールで人気のフィッシュヘッドカリーは、鯛の頭を香辛料でじっくり煮込んだ旨味が溢れるカレーです。タマリンドの酸味が食欲をそそります。■シンガポールチキンサテーハーブとスパイスに漬け込んでマリネした鶏肉をじっくりとグリルしました。シンガポールのサテーストリートでは、チキンサテーを目当てに多くのお客様で活気づいています。■ラクサヌードルスパイスとココナッツミルクが口の中で絶妙な味のハーモニーを奏でるラクサスープが癖になる。スープと麺が絡み合うシンガポールの屋台料理の1つです。タラバガニのチリクラブチキンサテー、ラクサヌードル、フィッシュヘッドカレー黒毛和牛のローストSNSにて美味しい情報発信中シンガポール・シーフード・リパブリックインスタグラム、ツイッターにて美味しい情報発信中です。フォローやリツイート頂けますと幸いです。Twitter投稿 : アクセスシンガポール・シーフード・リパブリック東京〒105-0022東京都港区海岸1-10-30 アトレ竹芝 タワー棟 3FTel 03-6381- 5296ホームページ 地図 : 問い合わせ先株式会社M・R・S東京都新宿区市谷台町6-3 市谷大東ビル4FTel: 03-5368-2450FE事業部田中潤一Mail: j-tanaka@restaurant-mrs.com URL : 詳細はこちら プレスリリース提供元:NEWSCAST
2021年10月26日千葉・佐倉の国立歴史民俗博物館は、くらしの植物苑特別企画 季節の伝統植物 「伝統の古典菊」を、2021年11月2日(火)から11月28日(日)まで開催する。「古典菊」約140品種の花を一挙に展示「伝統の古典菊」は、くらしの植物苑がこれまでに収集してきた「古典菊」を展示するイベント。各地方で独特な特徴を持った古典菊を約120品種と、国立歴史民俗博物館にて実生栽培したオリジナルの嵯峨菊、肥後菊など約20品種を一挙に展示する。日本における“菊”の歴史日本を代表する園芸植物のひとつである菊は、日本在来の植物ではないものの、古くから日本の地で親しまれてきた花。平安時代の宮廷で菊花の宴が流行していたことから、遅くとも律令期には、中国からもたらされていたと考えられている。「古典菊」とは、伝統的な菊の中輪種のことを指す呼称だ。平安・鎌倉時代からは日本独自の美意識により、支配者層の間で独特の花が生み出された。京都・大覚寺で門外不出とされた「嵯峨菊」や、伊勢の国司や伊勢神宮との関わりの中で生み出された「伊勢菊」などをはじめ、菊は支配者層の中で宴用の花として、美術工芸品として、そして不老不死のシンボルとして特権的な地位を築いていった。近世中頃以降になると菊は大衆化し、変化に富む園芸種の菊花壇や、菊細工の見世物が流行。江戸時代の宝暦年間に肥後の名藩主・細川重賢が文化政策の1つとして栽培を奨励したという「肥後菊」や、文化、文政期に江戸市中で大流行していた「江戸菊」などが菊の流行を支えた。多彩な特徴の「古典菊」が集結展示される古典菊の数々を見ていくと、生み出された背景や時代も、花の特徴も様々。花弁のまばらな「肥後菊」は、“朱鷺の羽”“金星”といった名前にもぴったりの、細い花弁が目を引く。「江戸菊」は、最初は垂れ下がっていた舌状花の花弁が徐々に立ち上がり、筒状花を抱えるようにして包み込む形へと変化していくのが特徴だ。また、細く花びらが垂れ下がるようにして咲く「伊勢菊」、花芯部の筒状花が盛り上がって咲く「丁子菊」、刷毛状の花をつける「嵯峨菊」、両手で花をキュッと掴んだように盛り上がり、太い花弁が垂れ下がる「奥州菊」と、それぞれの花の特徴を見比べながら楽しむのがおすすめだ。古典菊にまつわるパネル展示も「古典菊」の展示に加え、「外国人がみた古典菊」がテーマのパネル展示も実施。プラントハンター(植物収集家)のロバート・フォーチュンが執筆した『江戸と北京』と旅行家のイザベラ・バード『日本奥地紀行』を題材に、彼らが関心を持った菊についてパネルで紹介する。【詳細】くらしの植物苑特別企画 季節の伝統植物 「伝統の古典菊」開催期間:2021年11月2日(火)~11月28日(日)会場:国立歴史民俗博物館 くらしの植物苑住所:千葉県佐倉市城内町117休苑日:11月8日(月)・15日(月)・22日(月)開苑時間:9:30~16:30(入苑は16:00まで)料金:個人 100円※11月3日(水・祝)は「文化の日」で入苑無料。※高校生以下は入苑無料。※障がい者手帳等保持者は手帳提示により、介助者と共に入苑無料。※博物館の総合展示・企画展示は別途料金が必要。※博物館の半券の提示で、当日に限りくらしの植物苑に入場可能。※植物苑の半券の提示で、当日に限り博物館の入館料が割引となる。※内容は変更になる場合あり。【問い合わせ先】ハローダイヤルTEL:050-5541-8600
2021年10月25日特集展示「江戸のビスタ」が、千葉・佐倉の国立歴史民俗博物館にて2021年12月21日(火)から2022年1月30日(日)まで開催される。浮世絵などから“江戸の都市景観”を考察“ビスタ(vista)”とは、家並みや並木のある通りを遠くまで見通した景色を指す言葉。「江戸のビスタ」では、国立歴史民俗博物館所蔵資料の中から、“江戸のビスタ”を描く名所絵をピックアップする。江戸の風景を描いた浮世絵版画や民衆絵画の泥絵を通して、都市風景画の母胎となった江戸の都市景観について考察する展覧会だ。江戸時代後期には人口100万を擁する巨大都市に成長した江戸には、市街地の発展に伴っていくつもの目抜き通りが形成された。江戸後期に浮世絵風景画が成立した背景には、透視図法(線遠近法)的視覚の流入という絵画技術面での変革に加え、都市としての江戸の街の成熟や、街の特質も少なからず要因となっていたと考えられる。富士山を見通す駿河町や大名屋敷など中でも正面に富士を見通す駿河町や日本橋を中心に南北に延びる通町は、浮世絵師らが繰り返し名所絵に描く人気の風景だった。例えば、現在の三越本店と三井本館の間にあたる駿河町の風景を描写した、歌川国貞の《初春の駿河町》画面中央付近には、富士山が象徴的に描かれている。また、江戸市街地で大きな面積を占める大名屋敷の長大な長屋塀も、歌川広重の名所絵などをはじめ好んで描かれた題材だ。《江戸及び諸国名所泥絵集・大名小路》には、大名屋敷がダイナミックな奥行きとともに表現されているのが見て取れる。【詳細】江戸のビスタ開催期間:2021年12月21日(火)~2022年1月30日(日)会場:国立歴史民俗博物館 第3展示室 特集展示室住所:千葉県佐倉市城内町117休館日:月曜日(月曜日が休日の場合は開館し、翌日休館)、年末年始(12月27日(火)~1月4日(金))開館時間:9:30~16:30(入館は16:00まで)料金:一般 600円、大学生 250円、高校生以下無料※総合展示もあわせて観覧可能。※障がい者手帳等保持者は手帳提示により、介助者と共に入館無料。※高校生及び大学生の方は、学生証等を提示。※博物館の半券の提示で、当日に限りくらしの植物苑に入場可能。また、植物苑の半券の提示で、当日に限り博物館の入館料が割引になる。※内容は変更になる場合あり。【問い合わせ先】ハローダイヤルTEL:050-5541-8600
2021年10月25日特別展「京(みやこ)に生きる文化茶の湯」が、京都国立博物館にて、2022年10月8日(土)から12月4日(日)まで開催される。京都を中心とした茶の湯文化を紹介日本の伝統文化を象徴するものとして認知されている、茶の湯。その原型は平安時代末期に中国からもたらされ、鎌倉時代、南北朝時代、室町時代と時代が進むなかで徐々に和様化し、今に至っている。そうした歴史のなかで、京都は中心的な役割を果たしており、現在でも茶道の家元や茶家の多くがこの地を拠点としている。特別展「京(みやこ)に生きる文化茶の湯」では、宋の皇帝・徽宗筆と伝わる宮廷絵画の傑作《桃鳩図》や、茶の湯の茶碗の最高位とされる《大井戸茶碗銘喜左衛門》、京都・龍光院所蔵の《曜変天目》(いずれも国宝)など、京都ゆかりの茶の湯の名品を一堂に集め、京都と中心とした茶の湯文化を紹介する。茶の湯文化の展開をたどる喫茶文化は、奈良時代に中国から日本にもたらされ、平安時代後期、現在の茶の湯につながる中国・宋の点茶法による飲茶が始まったことにより、大きく変化することになる。中世においては、禅宗寺院で規範としての茶が続けられる一方、武家の会所では唐物、つまり中国で作られた道具を賞玩しつつ茶を楽しむ文化が誕生。さらに、茶の栽培の広がりにともない、室町時代後期には喫茶は庶民のあいだにも浸透していった。唐物道具がもてはやされる一方、日々の暮らしのなかにある道具を使用し、簡素簡略を本とするわびの精神から、「わび茶」が生みだされた。町人の経済活動に支えられて発達したわび茶は、千利休によってさらに発展。織田信長や豊臣秀頼といった天下人をも魅了し、武将たちはこぞって名物茶道具を集めるようになる。利休や秀吉が活躍した後の時代には、武家、公家、僧侶、そして町人それぞれの立場において、茶の湯が展開。さらに江戸時代、中国との交流から、煎茶をはじめと新しい文化も伝来。江戸中期頃には、京都・宇治地域における製茶技術の向上から良質な茶葉が作られるようになるなど、喫茶文化はますます多様化していった。本展では、洛北の高雄で茶を楽しむ人びとの姿を描いた狩野秀頼筆《観楓図屏風》(国宝)、利休存命中に描かれた唯一の肖像画《千利休像》(重要文化財)、秀吉が愛用したとされる《大井戸茶碗銘筒井筒》(重要文化財)、名工・野々村仁清による《色絵若松図茶壺》(重要文化財)、そして桃山時代を代表する名碗《志野茶碗銘卯花墻》(国宝)などの作品展示とともに、茶の湯の展開をたどってゆく。展覧会概要紡ぐプロジェクト読売新聞大阪発刊70周年特別展「京(みやこ)に生きる文化茶の湯」会期:2022年10月8日(土)〜12月4日(日)[前期 10月8日(土)〜11月6日(日) / 後期 11月8日(火)〜12月4日(日)]会場:京都国立博物館住所:京都府京都市東山区茶屋町527開館時間:9:00〜17:30(金・土曜日は20:00まで開館)※入館はいずれも閉館30分前まで休館日:月曜日(10月10日(月・祝)は開館)、10月11日(火)観覧料:一般 1,800円(1,600円)、大学生 1,200円(1,000円)、高校生 700円(500円)※( )内は前売料金(前売券は、8月26日(金)から10月7日(金)まで、主なプレイガイドにて販売)※中学生以下、障害者手帳などの提示者およびその介護者1名は無料(要証明)※大学生、高校生は学生証を提示※入場を制限する場合あり※会期や開館時間などは変更となる場合あり(来館時には本展公式サイトにて最新情報を確認のこと)【問い合わせ先】TEL:075-525-2473 (テレホンサービス)
2021年10月14日特別展「海幸山幸 -祈りと恵みの風景-」が、九州国立博物館にて2021年10月9日(土)から12月5日(日)まで開催される。“海や山がもたらす恵み”にまつわる作品96件が集結特別展「海幸山幸 -祈りと恵みの風景-」は、古来から日本人が海や山に想いを託して育んできた文化や歴史に着目した展覧会。古代の神話に登場する神の兄弟・海幸彦と山幸彦の物語を紐解きながら、海と山がもたらす豊かな恵みを「海幸山幸」ととらえた作品を、国宝11件、重要文化財24件を含め96件展示する。“巻貝”型土器や江戸時代の魚図鑑「海幸」にまつわる作品として、豊かな海を思わせる巻貝を象った縄文時代の土器《巻貝形片口土器》や、弥生~古墳時代に作られたとされる貝製の出土品などが登場。また、江戸時代の魚図鑑《衆鱗図》には細部にわたって繊細に描かれた鯛や鯵などの姿をとらえることができる。また、海上交通や大陸との交易によってもたらされた仏像や宝物なども展示。正倉院にも伝わる重要文化財《花鳥獣文杯》は、遣唐使によって海を越えて伝来した銀器。表面には細やかな装飾が施されている。木製の仏像、多彩な山の表現「山幸」にまつわる作品では、“木”で作られた仏像に注目だ。中でも、《阿弥陀如来坐像(五智如来のうち)》は、仏師・木喰上人の最大傑作とも言われる仏像で、高さ2メートルにも及ぶダイナミックな佇まいを見せる。また、染紙をちぎって秋の山の彩りを表した伝藤原公任筆《伊勢集断簡 石山切》や、曽我蕭白が富士山と虹をあたたかく描き出した《富士三保図屏風》、うごめく霊山を躍動感とともに表現した谷文晁の《彦山真景図》など、多彩な山の表現を楽しめる。鮮やかな緑の色彩が目を引く国宝《日月山水図屏風》もまた、山野の織りなす神秘的ともいえる造形を大胆に描いた作品だ。動物を象った土製品さらに、イノシシやクマといった動物を象った縄文時代の土製品も登場。特徴をとらえた愛らしい佇まいと、体にあしらわれた装飾に注目だ。【詳細】特別展「海幸山幸 -祈りと恵みの風景-」会期:2021年10月9日(土)~12月5日(日)※会期中、展示替えあり会場:九州国立博物館住所:福岡県太宰府市石坂4-7-2休館日:月曜日開館時間:9:30~17:00(入館は16:30まで)観覧料:一般 1,600円(1,400円)、高大生 1,000円(800円)、小中生 600円(400円)※( )内は前売り料金。販売期間は8月27日(金)~10月8日(金)まで※上記料金で4階「文化交流展(平常展)」も観覧可能※団体料金なし※大学生以下は券売所にて学生証や生徒手帳等の提示が必要※未就学児、障害者手帳等持参者およびその介護者1名は無料(証明書の提示等が必要)※その他無料対象者は九州国立博物館公式サイトにて記載【問い合わせ先】・チケットに関する問い合わせ:海幸山幸展事務局TEL:092-711-5491(平日9:30~17:30)・展示に関する問い合わせNTTハローダイヤルTEL:050-5542-8600(9:00~20:00/年中無休)
2021年10月08日新国立劇場で上演される『イロアセル』(作・演出:倉持裕)と『あーぶくたった、にいたった』(作:別役実/演出:西沢栄治)の合同取材会が開催され、新国立劇場芸術監督の小川絵梨子、倉持、西沢の3名が出席。『イロアセル』は「フルオーディション企画」の第4弾、『あーぶくたった、にいたった』は「こつこつプロジェクト─ディベロップメント─」第一期から生まれた作品で、ともに小川が芸術監督就任の際に打ち出した三つの柱の一つ、「演劇システムの実験と開拓」を実践する企画だ。3名がこの2つの企画について語った。2018年に新国立劇場の演劇芸術監督に就任した小川だが、フルオーディションによるキャスティング、1年間を通して少しずつ作品を育てていく「こつこつプロジェクト」は、どちらも「(芸術監督への)就任の理由」と語るほどの強い思いをもって、進めてきた企画である。小川絵梨子小川自身、アメリカで演劇を学んだこともあって「(欧米では)オーディションが日常茶飯事。『やりたい』と思った方が受けて、作り手は作品に合った方と作ることができる。シンプルで健康的なものの作り方だと思います」と、演じる側、作り手双方にとってのメリットを強調。実際に進めていく中で「試行錯誤の連続です」と語りつつも、「稽古が始まると稽古場が非常にフラットで、気後れや遠慮がなく、風通しが良いし、よいチーム感がすぐに立ち上がる感じがしています。贅沢で豊かな、創造性の高い現場を作れていることを実感しています」と手応えを明かす。役を役者に寄せるのではなく、役者が役に寄っていく作り方『イロアセル』作・演出の倉持は、現状の商業演劇におけるキャスティングが「知名度や集客力」という基準で行われていることが多いとし、「でも、そういう方法に偏ってしまうと、その時に旬な俳優を選ぶことになるので、結果、(どの作品も)似た俳優ばかりになってしまう」と指摘。元々、フルオーディションに興味を持っていたという倉持は、フルオーディション企画の第1弾として新国立劇場で上演された『かもめ』を鑑賞し、「役を役者に寄せるのではなく、役者が役に寄っていく作り方をしているのを感じました。余計なことを考えず、フラットに作品を観ることができて、それは当たり前のことなんだけど、新鮮に感じました。普段、有名な役者の芝居を観ることが多くて、(自身が)役者への批評みたいな目線で見ることが多かったと気づきました」と自省を込めつつ、フルオーディションだからこその“作品本位”による作り方のメリットを口にする。倉持裕一方で、実際のオーディションでは選考に頭を悩ませる部分も多かったよう。「やってみたら大変でした(苦笑)。死ぬ気で役を獲りに来ている人間のエネルギーはすごいです。普段は頭の中で決めるんですが、オーディションだと役者が発信してくれるので、想定外のことがたくさん起こって楽しい経験でした。最終審査になるにつれて、甲乙つけがたい役者が増えて、『どっちもいい。でもどっちか決めないと……』となってくる。この人を選ぶなら、(こっちの役は)この人も……という組み合わせが出てきて、作品の方向性をオーディションの段階で決めないといけなくなるんですね」とつらい決断を振り返った。『イロアセル』チラシ(4種類)物語の舞台はある島。そこで暮らす人々が発する言葉には独自の“色”がついており、誰が何を話したかがすぐに特定されてしまう。ところが、島民たちが自分の言葉に色がつかない手段を手に入れたことで、これまで覆い隠されてきた人々の本音や人間性が露わになっていくさまが描き出される。10年前に新国立劇場での上演のために倉持が書き下ろした戯曲であり(※10年前は鵜山仁が演出を担当)、SNSをはじめとする匿名の書き込みが持つ特異性を鋭く問う本作。倉持は「(初演から)10年が経って、コロナもあって匿名の言葉が塊になって一方向にドンと進んだりして、偏りがすごいし、“敵”を見つけたらそこを攻めていくという現象も激しくなっている。権力の側も、その匿名の言葉の塊を利用するようになっているのを肌で感じますし、これはいま、やることで感じることがあるんじゃないかと思いました」と物語が持つ“現代性”についても言及した。演劇という文化の未来のために、公共劇場だからこそできること「こつこつプロジェクト」は「作り手が、通常の1か月の稽古ではできないことを試し、作り、壊して、また作る場にしたい。」という小川の意を受けて発足した、1年を通して作品を育てていくというプロジェクト。第一期として『あーぶくたった、にいたった』、『スペインの戯曲』(演出:大澤遊)、『リチャード三世』(構成・演出:西悟志)の3作が2019年3月にスタートし、リーディング公演、1st試演会、2nd試演会、3rd試演会と、途中でコロナ禍の影響を受けつつも、1年にわたってトライ&エラーを積み重ねてきた。『あーぶくたった、にいたった』2020年3月3rd試演会より小川は「通常、プロデュース公演の場合、(稽古期間が)約1か月という制約があり、どうしても『何とか初日を迎えるために』という意識になっているんじゃないか? と思っていました。1年を通して稽古を積み重ねていくことで、作品の強度や豊かさを高めていくという作業は贅沢ですが、そこから学ぶこと、知ることが多く、作品への理解度が圧倒的に変わっていくんです」と時間をかけて、作品を作っていくことの意義を語る。西沢栄治西沢は実際に1年にわたってひとつの作品に取り組み、「稽古と発表を重ねていくうちに芝居の強度が上がっていくし、毎回発見もあり、1回目の発表ではわからなかったところに到達できた気がします」と充実した表情を見せる。今回、その成果を観客の前で上演することになったが、もし新国立劇場で上演することができなかったとしても「絶対に別の場所で上演していたと思います」と語り、公共の劇場だからこそ可能な同プロジェクトであるが、「新国立劇場だけに還元されるのではなく、演劇界全体に幅広く貢献していくことになると思う」と目先の利益にとらわれず、じっくりと作品を作り上げていく、こうした企画の必要性を訴えた。小川は西沢の言葉に深くうなずき、演劇という文化の未来のために、「場所」「空間」「時間」「お金」をきちんと提供することの重要性を改めて強調。「すぐに成果につながらないと難しいのはわかるんですけど、焦り過ぎて失うものもたくさんあります」と語った。『あーぶくたった、にいたった』チラシ『あーぶくたった、にいたった』は、別役実が昭和の“小市民”の姿を鮮やかに描写した傑作。西沢は今回の企画で初めて同戯曲に触れ、「不条理と言われるけど、アクロバティックな迷宮が潜んでいて、これは迷い甲斐があるなと思いました。『風が出てきた』『運動会が終ったんだよ』というセリフがあるんですが、オリンピック、パラリンピックが終わって、我々は何を見るのか? 何を置き去りにしてきたのか? 僕なりの“日本人論”みたいなものにたどり着けたらと思っております」と本格的な稽古の開始を前にしての意気込みを口にした。取材・撮影(会見写真)・文:黒豆直樹■『イロアセル』作・演出:倉持裕出演:伊藤正之東風万智子高木 稟永岡 佑永田 凜西ノ園達大箱田暁史福原稚菜山崎清介山下容莉枝2021年11月7日(日)プレビュー公演2021年11月11日(日)~2021年11月28日(木)会場:東京・新国立劇場 小劇場★9月26日(日)10:00よりチケット先行発売!■『あーぶくたった、にいたった』作:別役実演出:西沢栄治出演:山森大輔浅野令子木下藤次郎稲川実代子龍 昇2021年12月7日(火)~2021年12月19日(日)会場:東京・新国立劇場 小劇場チケット情報
2021年09月24日「博物館でアジアの旅 空想動物園」が、東京国立博物館 東洋館にて2021年9月14日(火)から10月17日(日)まで開催される。「博物館でアジアの旅」“空想動物”を表現した作品が登場東京国立博物館の「博物館でアジアの旅」は、今回で8回目を迎える秋の恒例企画。東洋の美術・工芸・考古遺物が集う「東洋館」を舞台に、テーマに沿った名品を館内随所に展示するイベントだ。2021年は「空想動物園」をテーマに掲げ、アジアの造形芸術の中でも大きな位置を占める空想上の動物を表現した作品の数々を紹介。龍・麒麟といったなじみのある動物から、正体不明の動物まで、“動物園”さながらの個性豊かな作品が集結する。ヒンドゥー教の神“ガネーシャ”や最強の生物“グリフィン”象の頭に人間のからだを持ち、富と知恵をつかさどるヒンドゥー教の神をモチーフにした「ガネーシャ坐像」や、ライオンとワシの属性を合わせもつ“最強生物”であるグリフィンを表現し棺の護符として用いられた「グリフィン像飾板」などインパクトのある作品が勢揃い。古代王朝・殷(いん)の宮殿で用いられていた可能性があるという、謎の生物「石彫怪獣」や、空想上の猛獣である「三彩鎮墓獣」など不思議な佇まいの作品にも注目だ。空想動物をデコラティブに表現また、葡萄とつる草の中を駆け回る獣を表現した「海獣葡萄鏡」や、龍・鳳凰などを描いたカラフルな五彩の焼物「五彩龍鳳文面盆」などは細やかな装飾が魅力。古代の青銅器にならって製作された七宝の器物「饕餮七宝卣」は、怪獣が目玉を輝かせている豊かな表情と、デコラティブなフォルム、鮮やかな色彩が目を引く。尚、会期中は、「博物館でアジアの旅 2021 調査ノート」を東洋館インフォメーションにて数量限定で無料配布予定。また、各展示室では、空想動物にまつわる作品のそばに目印を添え、どれが空想動物の作品かわかりやすい仕様に。お目当ての空想動物や、お気に入りの作品を探しながら鑑賞を楽しめる。【詳細】博物館でアジアの旅 空想動物園〈事前予約制〉会期:2021年9月14日(火)~10月17日(日)会場:東京国立博物館 東洋館住所:東京都台東区上野公園13-9開館時間:9:30~17:00 ※入館は閉館の30分前まで。休館日:月曜日、9月21日(火) ※ただし、9月20日(月・祝)は開館観覧料:一般 1,000円/大学生 500円※総合文化展観覧料および開催中の特別展観覧券(観覧当日に限る)で観覧可能。※事前予約制(日時指定券)につき、全ての来場者は入館にあたりオンラインでの日時指定券の予約が必要となる。詳細は、東京国立博物館ウェブサイトに記載。※詳細は東京国立博物館ウェブサイトを閲覧のこと。※高校生以下および満18歳未満、満70歳以上の方は無料。入館の際に年齢のわかるものを提示。※障がい者とその介護者1名は無料。入館の際に障がい者手帳など提示。※春夏秋冬/フォーシーズンズ 乃木坂46(9月4日[土]~11月28日[日])、伝教大師1200年大遠忌記念 特別展「最澄と天台宗のすべて」(10月12日[火]~11月21日[日])は、別途事前予約(日時指定券)および観覧料が必要。※会期・開館日・開館時間・展示作品・展示期間等については、今後の諸事情により変更する場合あり。最新情報は、東京国立博物館ウェブサイト等にて告知。※敬老の日(9月20日[月・祝])は総合文化展が観覧無料。ただし、オンラインでの事前予約(日時指定券)が必要。【問い合わせ先】TEL:050-5541-8600(ハローダイヤル)
2021年08月19日東京・上野公園にある東京国立博物館、文化財活用センターは、常設の体験展示スペース「日本美術のとびら」を2021年6月22日(火)にオープンする。日本美術の流れ&鑑賞ポイントがわかる体験展示東京国立博物館 本館に新たにオープンする体験展示「日本美術のとびら」は、日本美術に初めて触れる人にもわかりやすく、日本美術の文脈や鑑賞のポイントを伝える展示室。日本文化紹介映像を上映する「みる」、日本美術のデジタル年表を展示する「たのしむ」、高精製複製品を紹介する「かんじる」の3つのコーナーから構成されている。日本の美意識に迫る映像まずはじめに登場する「みる」のコーナーでは、所蔵コレクションを代表する数々の名品を紹介する映像「日本文化紹介映像 A GLIDE ON THE GREAT WAVE」を上映。四季折々の風景や伝統行事などを通して育まれてきた、日本の美意識に迫る。インタラクティブな日本美術史デジタル年表「たのしむ」コーナーのデジタル年表は、幅14メートルもの巨大スクリーンに表示されるインタラクティブな体験コンテンツ。代表的な16の作品が映し出され、それぞれの作品と連動した「わくわくポイント」に立つと作品画像が立ち上がり、回転したり、拡大したり、ページをめくったりして楽しめる。作品が作られた当時の人々の心情や暮らしを想像しながら、日本美術史を体感できる。貴重な文化財の高精製複製品を間近に「かんじる」コーナーでは、文化財の屛風と掛け軸といった、2種類の絵画作品の高精細複製品を、季節にあわせて展示。最新のデジタル技術と伝統的な職人の技によって本物そっくりに制作された複製品を、ケースに入れられていない状態で間近に見ることができる。日本の文化財は、光や熱、湿度に弱いものが多く、作品保護の観点から温湿度の管理を徹底し、年間の展示日数にも制限を設けている。また、他館への貸し出し以来も多いため、東京国立博物館で展示できるのは数年に一度ということも。複製だからこそ可能な、名宝との出会いを楽しめる。季節ごとに展示替えを行う「かんじる」コーナー。オープン時から2021年8月29日(日)までは、尾形光琳の「風神雷神図屛風」、酒井抱一の「夏秋草図屛風」といった重要文化財の屏風が登場。現在は保存のために別々の屏風に仕立てられているこの2作品が、複製品ではかつての姿のように表裏一体となっている。加えて、国宝「孔雀明王像」も2022年3月末まで展示予定。現存する孔雀明王像の中でも最高傑作とされる「孔雀明王像」は、目を引く華やかな彩色や、巧みなハイライト、ぼかしによって柔らかでふっくらとした印象の作品だ。本物は、作品保護のため明るい光のもとで見ることができないため、はっきりと作品の魅力を感じ取れる貴重な機会となる。複製品では彩色を忠実に再現し、金の表現も楽しめる。【詳細】体験展示「日本美術のとびら」〈事前予約制〉オープン日:2021年6月22日(火)会場:東京国立博物館 本館特別3室住所:東京都台東区上野公園13-9開館時間:9:30~17:00(入館は閉館の30分前まで)※特別展の開館時間は、別途確認が必要。休館日:月曜日、2021年12月14日(火)、年末年始(2021年12月26日(日)~2022年1月1日(土・祝))、2022年1月4日(火)※ただし月曜日が祝日または休日の場合は開館し、翌平日に休館。※その他臨時休館あり。観覧料:(総合文化展観覧料) 一般 1,000円、大学生 500円、高校生以下 無料※東京国立博物館の総合文化展観覧料または開催中の特別展観覧料(観覧当日に限る)で観覧可能。※入館にはオンラインによる事前予約(日時指定券)が必要。※大学生の方は、学生証の提示が必要。※障がい者とその介護者各1名は無料。入館の際に障がい者手帳等を提示。※高校生以下および満18歳未満、満70歳以上は、総合文化展について無料。入館の際に年齢のわかるもの(生徒手帳、健康保険証、運転免許証など)を提示。※混雑緩和のため、東京国立博物館では事前予約制(日時指定券)を導入。入館無料の対象者や観覧券持参者も含め、全ての入館者はオンラインでの日時指定券の事前予約が必要。予約は各時間枠の開始前まで。■複製品の今後の展示予定2021年8月31日(火)~11月28日(日) 国宝 観楓図屛風(高精細複製品)2021年11月30日(火)~2022年2月27日(日) 国宝 松林図屛風(高精細複製品)2022年3月1日(火)~5月29日(日) 国宝 花下遊楽図屛風(高精細複製品:復元)
2021年06月24日駅から1分、本場のシンガポール料理を楽しめる!株式会社S’SPIRITSが、2021年6月7日に「Ya Kun Kaya Toast (ヤ クン カヤ トースト)」東京国際フォーラム店をオープンしました。アジアを中心に10か国・20の地域で140店舗をかまえる「Ya Kun Kaya Toast」は、シンガポールで定番の朝食の1つとなっている「カヤ・トースト」をはじめとする伝統料理を、現地と同じ味で提供しています。日本で3店舗目となる東京国際フォーラム店は、有楽町駅から徒歩1分。営業時間は8時から20時までとなっています(6月のみ日曜日休業)。ドリンクやテイクアウトメニューも充実「Ya Kun Kaya Toast」の店名にもなっている「カヤ・トースト」は砂糖・卵・ココナッツミルク・ハーブから作られたカヤジャムとバターをはさんだトースト。温泉卵をからめるのが定番の食べかたです。定番のカヤトーストバターセットのほかにシンプルで懐かしい味わいのバターシュガートーストセット、日本限定のカヤあんこトーストセットなどのトーストを楽しめます。独自焙煎の濃厚な味わいが魅力のコピ(ミルクコーヒー)やシンガポールで人気のマイルドなミルクティーなどのドリンクも充実。東京国際フォーラム店ではカヤジャムやオリジナルクッキーも販売されます。(画像はプレスリリースより)(画像は株式会社S’SPIRITSより)(画像はYa Kun Kaya Toastより)【参考】※株式会社S’SPIRITS※Ya Kun Kaya Toast
2021年06月10日特別展「大英博物館ミイラ展 古代エジプト6つの物語」が、国立科学博物館にて2021年10月14日(木)から2022年1月12日(水)まで開催される。その後、2022年2月5日(土)から5月8日(日)まで神戸市立博物館に巡回。大英博物館から“6体のミイラ”が来日特別展「大英博物館ミイラ展 古代エジプト6つの物語」は、“人類の文化遺産の殿堂”として知られるイギリスの大英博物館が誇る世界最大級の古代エジプト・コレクションより、6体のミイラを含む約250点の文物を展示する展覧会。古代エジプト文明の研究でも世界を牽引してきた大英博物館の研究成果を紹介する。CTスキャンによってミイラの謎を解明注目は、選りすぐった6体のミイラのCTスキャンを用いた画像解析。王家の葬祭儀式を担う役人、代々続く名家の神官、既婚女性、幼い子どもといった、様々な年齢、性別、社会的立場、時代のミイラを解析し、CTデータをもとにした解説映像や、それぞれのミイラに関連する展示物を交えつつ、外側からはうかがい知れないミイラの謎を解明していく。神々の像やミイラ作りの道具といった史料からは古代エジプトの信仰や死生観が垣間見える一方で、女性の装飾品や子どものおもちゃなど、現在と変わらない暮らしの痕跡も見て取ることができる。遺跡発掘の最前線も紹介さらに、エジプト・サッカラ遺跡で進行中の日本エジプト合同調査隊による発掘現場の最前線なども紹介。最新のミイラ研究によって明らかになった、古代エジプト人の様々な生き様や文化を身近に感じられる展覧会となっている。【詳細】特別展「大英博物館ミイラ展 古代エジプト6つの物語」会期:2021年10月14日(木)~2022年1月12日(水)※会期等は変更になる場合あり。会場:国立科学博物館(東京・上野公園)住所:東京都台東区上野公園7-20問い合わせ先TEL:050-5541-8600(ハローダイヤル)※開館時間や休館日、入場料等の詳細は決定次第、公式サイトで告知。■巡回情報会期:2022年2月5日(土)~5月8日(日)会場:神戸市立博物館住所:兵庫県神戸市中央区京町24番地
2021年06月07日巡回展「ポケモン化石博物館」の開催が決定。2021年7月4日(日)よりスタートする北海道・三笠市立博物館での開催を皮切りに、2023年夏まで島根・東京・愛知など複数都市の会場を巡回予定です。「古生物とポケモン」をテーマにした展覧会「古生物とポケモン」をテーマにした本展は、「ポケットモンスター」シリーズに登場する「カセキ」「カセキポケモン」と、現実の世界で見つかる「化石」「古生物」の違いを比較・観察、それぞれの世界の化石研究の共通点と違いを明らかにすることで、楽しみながら古生物について学べるよう企画された展覧会です。複数館の化石コレクションが集結、カセキポケモンの骨格想像図も会場には、国立科学博物館、三笠市立博物館、群馬県立自然史博物館、豊橋市自然史博物館、島根県立三瓶自然館サヒメルなどの化石コレクションが集結。カセキポケモンによく似た古生物の実物標本・複製標本・模型が、描き下ろしのポケモン/古生物のアート、カセキポケモンの骨格想像図などと併せて展示されます。カセキポケモンの骨格をイメージした実物大模型また、「もしも、ポケモンの世界の博物館でカセキポケモンの骨格模型が展示されていたら?」をコンセプトにした実物大模型も本展の見どころの一つ。ガチゴラス、トリデプスの2体の骨格イメージ模型のほか、復元されたオムナイトなどの実物大模型数点が展示予定となっています。開催概要「ポケモン化石博物館」開催期間:2021年夏〜2023年夏(予定)<巡回会場>・三笠市立博物館(北海道三笠市幾春別錦町1-212-1)会期:7月4日(日)〜9月20日(月)・島根県立三瓶自然館サヒメル(島根県大田市三瓶町多根1121-8)会期:2021年秋・国立科学博物館(東京都台東区上野公園7-20)会期:2022年春・豊橋市自然史博物館(愛知県豊橋市大岩町字大穴1-238)会期:2022年夏※以降の巡回先については調整中。
2021年05月07日巡回展「ポケモン化石博物館」の開催が決定。2021年7月4日(日)よりスタートする北海道・三笠市立博物館での開催を皮切りに、2023年夏まで島根・東京・愛知など複数都市の会場を巡回予定だ。「古生物とポケモン」をテーマにした展覧会「古生物とポケモン」をテーマにした本展は、「ポケットモンスター」シリーズに登場する「カセキ」「カセキポケモン」と、現実の世界で見つかる「化石」「古生物」の違いを比較・観察、それぞれの世界の化石研究の共通点と違いを明らかにすることで、楽しみながら古生物について学べるよう企画された展覧会だ。複数館の化石コレクションが集結、カセキポケモンの骨格想像図も会場には、国立科学博物館、三笠市立博物館、群馬県立自然史博物館、豊橋市自然史博物館、島根県立三瓶自然館サヒメルなどの化石コレクションが集結。カセキポケモンによく似た古生物の実物標本・複製標本・模型が、描き下ろしのポケモン/古生物のアート、カセキポケモンの骨格想像図などと併せて展示される。カセキポケモンの骨格をイメージした実物大模型また、「もしも、ポケモンの世界の博物館でカセキポケモンの骨格模型が展示されていたら?」をコンセプトにした実物大模型も本展の見どころの一つ。ガチゴラス、トリデプスの2体の骨格イメージ模型のほか、復元されたオムナイトなどの実物大模型数点が展示予定となっている。開催概要「ポケモン化石博物館」開催期間:2021年夏〜2023年夏(予定)<巡回会場>・三笠市立博物館(北海道三笠市幾春別錦町1-212-1)会期:7月4日(日)〜9月20日(月)・島根県立三瓶自然館サヒメル(島根県大田市三瓶町多根1121-8)会期:2021年秋・国立科学博物館(東京都台東区上野公園7-20)会期:2022年春・豊橋市自然史博物館(愛知県豊橋市大岩町字大穴1-238)会期:2022年夏※以降の巡回先については調整中。© 2021 Pokémon. © 1995-2021 Nintendo/Creatures Inc./GAME FREAK inc. ポケットモンスター・ポケモン・Pokémonは任天堂・クリーチャーズ・ゲームフリークの登録商標です。
2021年04月23日「ライデン国立博物館所蔵古代エジプト展―美しき棺のメッセージ―」が、4/16(金)から渋谷のBunkamura ザ・ミュージアムで開催される。世界で最も古い国立博物館のひとつであるオランダのライデン博物館は、古代エジプトをはじめ、ギリシャ、ローマなどのコレクションをおよそ20万点所蔵。今回、そのなかから200点以上が来日した。見どころは、なんといっても圧巻の棺の立体展示。12点もの棺が、時代を追うように一堂に並ぶ。最も古いものは、なんと紀元前1000年頃のもの。太陽を表す黄色や、超えた土を表す黒など、色も時代ごとに変わっていく様子が見て取れる。また、通常であれば寝かせて展示される棺だが、縦に置かれることによって、普段は見えない棺の内外に施された細かい文字や装飾まで、目を凝らしてじっくり楽しむことができる。さらに興味深いのは、世界初公開となるミイラのCTスキャンが見られること。今回展示されている2体のミイラは、包帯をほどくことなくスキャンされ、解析した結果、土でできた人形が体内に埋め込まれていることがわかった。さらに、ミイラが亡くなったときの疾患や骨の欠損など、実に細かい解析結果に驚かされる。前日に行われた内覧会では、本展オフィシャルナビゲーターであり、音声ガイドも務める俳優の西島秀俊さんが登場。ずらりと並ぶ棺を前に、「ちょっと怖いですね」と苦笑いする場面もありながら、本展の魅力を次のように語った。「棺はもちろん、ツタンカーメン像も、普段は隠れているような裏側まで見ることができて、すごく面白いなと思いました。CTの展示も、ミイラのなかに人形が入っていたなんて、興味深い発見ですね」また、コロナ禍で開催される本展については、「なかなかいまは旅行ができません。そんななか、ミステリアスで面白いエジプトが、ここ渋谷に集まっています。館内に入ったらまるで別世界。非日常の体験を味わっていただけたらと思うので、ぜひミイラたちにも会いに来てください」とアピールした。西島さんが初挑戦したという音声ガイドを片手に、館内に足を踏み入れれば、まるで実際にエジプトに来たかのような体験が待ち受けている。これまでのエジプト展とは一線を画す、新たなエジプト考古学の歴史の世界を、さまざまな角度からご覧いただきたい。取材・文/飯塚さき
2021年04月16日愛知県豊田市に「豊田市博物館(仮称)」が誕生。2024年秋の開業を予定している。歴史・文化と自然がテーマの“総合博物館”「豊田市博物館(仮称)」は、歴史・文化、自然を一体的に取り上げる総合的な博物館として、豊田東高等学校跡地に既存の豊田市美術館と隣接して建設される。目指すのは、すべての人に開かれた“みんなでつくりつづける博物館”、多様な価値や魅力を守り、伝え、育む“豊田市ならではの総合博物館”、そして回遊性や持続性に配慮した“21世紀の建築としての博物館”だ。豊田市にまつわる歴史資料や標本、ジオラマなど常設展示「常設展示室」では、豊田市の歴史や自然、人々のくらしにまつわる所蔵資料の展示に加え、ジオラマ、映像で紹介。中でも高さ7.8mの壁面集合展示では、スケールの大きい展示を楽しめる。収蔵品は、《織田信長像》や《長篠合戦図屏風》、《太刀 銘行安》、《豊田大塚古墳出土須恵器》といった史料をはじめ、アユやヤマネ、ツキノワグマなどの標本やメタセコイアの化石といった、豊田市に関する地質・生息する生物の標本など多岐にわたる。公募した豊田市の風景・くらしの記憶や、参加者とともに集めた昆虫・岩石の自然標本など、参加型の展示も「常設展示室」にて行う予定だ。企画展&国宝など指定文化財のコレクション展示さらに、「企画展示室」では大規模な巡回展や歴史・文化・産業・自然などをテーマにした展覧会を開催。「コレクション展示室」では、国宝や重要文化財を含む、豊田市の指定文化財などを展示する。庭園の芝生広場やウッドデッキもまた、それぞれの展示室に加え、講演会などを行うセミナールームや、資料の閲覧や調査・研究ができる共同研究室、ミュージアムショップ、屋外イベントや民俗芸能の発表などに適したウッドデッキ、芝生広場なども備えている。建築は、大分県立美術館や静岡県富士山世界遺産センターなども手掛けた坂茂(ばんしげる)が手掛ける。アメリカのランドスケープ・アーキテクト、ピーター・ウォーカーが手掛けた庭園には、芝生広場の他、生き物が観察できるビオトープや、江戸時代の民家を移築した体験施設も登場する。【詳細】豊田市博物館(仮称)開業時期:2024年秋 予定場所:豊田東高等学校跡地住所:愛知県豊田市小坂本町5-80※詳細情報は変更となる場合あり。※画像はイメージ。
2021年04月05日新国立劇場の2021/2022シーズン(2021年10月~2022年7月)のオペラ公演ライナップが発表され、芸術監督の大野和士が会見に臨んだ(3月2日・新国立劇場オペラパレス・ホワイエ)。演目は10演目全45公演。うち新制作が4演目で、ロッシーニ《チェネレントラ》(2021年10月)、ワーグナー《ニュルンベルクのマイスタージンガー》(同11~12月)、グルック《オルフェオとエウリディーチェ》(2022年5月)、ドビュッシー《ペレアスとメリザンド》(同7月)というラインナップ。大野は、この4本をある流れで括れることに「ピンと来た」という。会見で語ったのは以下のような内容。グルックといえば「オペラ改革」。装飾的な声の名技性に偏りがちだった18世紀のバロック・オペラは、グルック以降、ドラマを重視し、音楽と言葉が結びついたオペラへと変貌していく。19世紀に入って、その精神を継承した一人がワーグナーで、ドイツのためのドイツ語のオペラは頂点を迎える。一方でそれ以前にロッシーニが書いていたオペラは、より人間的な、19世紀の庶民の「個人」を確立しているという意味で現代の私たちとつながっている。ワーグナーに心酔していたドビュッシーは、やがてそのドイツ・オペラのあり方から離反し、グルックの改革をも否定する。大野は、たとえばワーグナーの《トリスタンとイゾルデ》で、延々1時間もかけて描かれた愛の表出が、フランス・オペラの金字塔である《ペレアスとメリザンド》では、たったひとこと「Je t’aime」で描かれていることを象徴的な例として挙げた。オペラにおける「真実」の変遷といえばいいだろうか。新制作4本に、大野芸術監督はそんな連環を見出しているようだ。《チェネレントラ》はイタリアの巨匠マウリツィオ・ベニーニの指揮、粟國淳の演出。主役アンジェリーナを脇園彩が演じる。大野自身が指揮する《ニュルンベルクのマイスタージンガー》は、イエンス=ダニエル・ヘルツォークの演出。昨年夏に予定されていた「オペラの夏の祭典」のプロダクションで、ザルツブルク・イースター音楽祭、ザクセン州立歌劇場、そして東京文化会館との国際共同制作だ。昨年予定されていたキャストとまったく同じキャストでの上演を、大野は「奇跡的」と語った。《オルフェオとエウリディーチェ》は鈴木優人指揮、勅使川原三郎演出の初顔合わせ。(ダンスのない)ウィーン版と、改訂された(バレエ曲のある)パリ版をミックスした上演で、勅使川原だけにダンスの要素が大いに期待される。シーズン掉尾を飾る《ペレアスとメリザンド》も大野の指揮。どちらかというと脇役であるペレアスの母親ジュヌヴィエーヴを、大野監督自身が直電で依頼したという浜田理恵が初役で歌う。他のレパートリー演目にもそれぞれに適役を得た。コロナとの兼ね合いが気がかりだが、予定どおりの上演を心から願う。(宮本明)
2021年03月03日新国立劇場バレエ団がチャイコフスキーバレエの永遠の傑作『眠れる森の美女』を2月20日(土)、21日(日)、23日(火・祝)、新国立劇場 オペラパレスで上演する。本作品は2014年11月に新国立劇場バレエ団のシーズン開幕を飾り新制作されたグランド・バレエ。ウエイン・イーグリングによる古典のスタイルを守りながらも現代的な感覚を活かした振付けは、既存の演出とは一線を画した新しい舞台と大好評を博した。元ダンサーとしてのセンスが光るトゥール・ヴァン・シャイクの洗練された色彩豊かな衣裳、川口直次による格調高く豪華絢爛な美術もグランド・バレエの大切なピースとして舞台を彩る。『眠れる森の美女』の大きな魅力として挙げられるのが、音楽から自然と物語が浮かんでくるチャイコフスキーの流麗な音楽だ。中でも第一幕のオーロラ姫の16歳の誕生日パーティのシーンでの踊られるガーランドの踊りは『眠れる森の美女』で使用される音楽の中で最も有名なもののひとつ。美しいワルツ曲にのって踊られるこのシーンは幸福感に満ちている。イーグリングの振付では、オーロラ姫の目覚めのシーンにヴァイオリン・ソロによる非常に静かで落ち着いた情緒的な音楽が使用され、ロマンティックなパ・ド・ドゥが挿入される。オーロラ姫とデジレ王子の間に愛が芽生えていく心の動きが描かれ『眠れる森の美女』の誰もが知るストーリーに説得力を持たせる演出だ。通常、悪の精カラボスはマイム役だが、イーグリングの演出ではトウシューズを履いた女性ダンサーによって演じられる。カラボスはリラの精と同等のパワーを持った役柄として描かれ、リラの精が体現する正義とカラボスが体現する悪の対峙に焦点が当てられる。冒頭でシャンデリアに載って降りてくるリラの精を地上で迎えるカラボスの場面はその象徴的なシーンのひとつ。さらにプロローグのオーロラ姫の誕生パーティや第3幕でのオーロラ姫とデジレ王子の結婚式の場面など、主役級のダンサーが次々とソリストとして登場し、新国立劇場バレエ団ダンサーの層の厚さが存分にアピールされる。世界中で愛される古典の最高傑作で総合芸術としてのバレエの醍醐味を堪能してほしい。■公演情報新国立劇場バレエ団『眠れる森の美女』日時:2月20日(土)14:00開演2月21日(日)13:00開演2月21日(日)18:30開演2月23日(火・祝)14:00開演※新型コロナウイルス感染症拡大防止のため、託児サービス、バックステージツアーは当面休止させていただきます。※ロビー開場は開演60分前、客席開場は開演45分前です。開演後のご入場は制限させていただきます。会場:新国立劇場 オペラパレス(京王新線 新宿駅より 1 駅、初台駅中央口直結)予定上演時間:約3時間15分(休憩含む)ウェブサイト: チケット料金(税込):S席13,200円、A席11,000円、B席7,700円、C席4,400円、D 席3,300円、Z席1,650円※Z席は舞台のほとんどが見えないお席です。予めご了承ください。※Z 席は、公演当日朝 10:00 から、新国立劇場 およびセブン-イレブンの端末操作により全席先着販売いたします。ひとり1枚です。※上記の方法での先着販売後、残席がある場合は、開演 2時間前からボックスオフィス窓口でも販売いたします。※電話での予約は承れません。<前売り販売開始日>アトレ会員先行:1月17日(日)10:00~19日(火)バレエ/ダンス先行メンバーズ販売期間:1月18日(月)10時から19日(火)一般発売日:1月23日(土)10時※感染予防に対応した適切な距離を保つため、1 階 1 列~3列の座席は販売いたしません。※通常の座席配置(1 階 1 列~3 列を除く)での販売を予定しております。※予定通りの発売日程で販売いたします。通常の座席配置(1階1列~3列を除く)で販売いたしますが、観客数が総席数の 50%に達したところで販売を停止いたします。当日券(Z席を含む)につきましては、50%に達していない公演のみ販売予定です。緊急事態宣言が公演日前に解除され、イベントの開催要件が緩和された場合は、追加でチケットを販売する可能性がございます。<ウェブでの予約・購入>新国立劇場 Web ボックスオフィス: (PC、携帯共通)チケットぴあ: (PC、携帯共通)イープラス: (PC、携帯共通)ローソンチケット: (PC、携帯共通)<電話での予約・購入>新国立劇場ボックスオフィス:03-5352-9999 (10:00~18:00)チケットぴあ:0570-02-9999※本公演は新型コロナウイルス感染予防、拡大防止対策をとって上演いたします。新国立劇場における新型コロナウイルス感染拡大予防への取り組みと主催公演ご来場の皆様へのお願いは下記サイトより。
2021年01月26日特別展「大地のハンター展 ~陸の上にも4億年~」が、2021年6月13日(日)まで、東京・上野公園の国立科学博物館にて開催される。なお、4月25日(日)から5月11日(火)までは臨時休館となる。多様化した捕食者“ハンター”の動物達に着目「大地のハンター展 ~陸の上にも4億年~」では、動物が陸に上がって4億年のうちに多様化した捕食者=ハンターに着目。動物が生きていくために必要な営みである「捕食(捕らえて食べる)」に注目し、ハンターの顎と歯の進化、ハンティングテクニックを紹介する。同時に、様々なハンターの起源と進化にも迫り、生態系におけるその役割と重要性も解き明かしていく。太古から現生まで標本300点以上を展示会場には、大型のワニやネコ科哺乳類、鳥類、トンボやハチなど、国立科学博物館が誇る貴重な標本のコレクションを中心に、300点以上の標本を展示。白亜紀の巨大ワニ・デイノスクスから、現生の両生類、爬虫類、鳥類、哺乳類、節足動物など、太古から現代にいたるまで多彩なハンターが勢揃いする。“ハンター”と聞いてイメージしやすいライオンやトラ、サーバルから、フクロウ、タカ、ハヤブサなどの猛禽類も登場し、それぞれの特徴を浮き彫りにする。貴重な絶滅動物の標本や美しい剥製も注目は、“自然科学の至宝”ともいえる、普段はなかなか目にすることのできない貴重な標本。世界最大級のイリエワニの頭骨、絶滅してしまったニホンカワウソをはじめ、哺乳類の美しい剥製で名高いヨシモトコレクションや、両生・爬虫類標本で有名な千石コレクションなどが一堂に集結する、レアな機会となっている。驚異のハンティングテクニックを徹底解明また、知られざる驚異のハンティング技術を徹底的に解明。毒を利用し自分より大きな獲物を意のままに操るハチや、体の後方部まで見えているトンボの複眼、匂いを嗅ぎ分けるヘビ類の嗅覚など、ハンティングで発揮される優れた感覚の数々を紹介する。漫画『BEASTARS』とコラボさらに、「大地のハンター展 ~陸の上にも4億年~」では、板垣巴留が手がける動物版青春漫画『BEASTARS』とコラボレーション。キャラクターが会場の様々な場所に出没し、展示の見所を紹介してくれる。【詳細】特別展「大地のハンター展 ~陸の上にも4億年~」会期:2021年3月9日(火)~6月13日(日)※4月25日(日)から5月11日(火)までは臨時休館※会期等は変更になる場合あり会場:国立科学博物館(東京・上野公園)住所:東京都台東区上野公園7-20開館時間:9:00~17:00(4月2日(金)からの金・土曜日は19:00まで開場)※入場は閉場30分前まで休館日:月曜日(3月29日(月)、5月24日(月)・31日(月)、6月7日(月)は開館)、臨時休館期間入場料:一般・大学生 2,000円、小・中・高校生 600円、未就学児 無料※オンラインによる事前予約(日時指定)が必要※障害者手帳の所持者と介護者1名は無料※本展の観覧者は、同日に限り常設展(地球館・日本館)も観覧可、ただし日時指定日の指定時刻の前に常設展を観覧することは不可(入場日時によって常設展が閉館している場合あり)※チケットの変更・払い戻し・再発行は不可※再入場不可※会場内の混雑等により、入場を待つ場合あり※チケットは特別展券売所の窓口、オンラインおよびコンビニエンスストアで購入可【問い合わせ先】TEL:050-5541-8600 (ハローダイヤル)
2020年12月28日新国立劇場で、新春に相応しい華やかな公演「ニューイヤー・バレエ」が催される。古典から現代振付家まで様々なスタイルの傑作が登場するが、今年は新国立劇場バレエ団の現役ダンサーによる作品も上演されると話題に。振付を手がけた貝川鐵夫、木下嘉人に話を聞いた。“晴れ舞台”で自身の作品が上演されることについて、貝川は開口一番「凄く嬉しい」と笑顔。『カンパネラ』はリストのピアノ曲に振付けたソロだ。2016年に自身で初演、他のダンサーによる再演の実績もある。「上演を重ねることで新しい発見があるはず。以前踊ってくれた福岡雄大と、新たに速水渉悟にも踊ってもらいます。ダンサーが自身を追い込んで、その先に何が見えるか──。きっとピアニストも煽ってくるはず」。気鋭のピアニスト、山中惇史の登場で、格闘技さながらの刺激的なパフォーマンスが実現する。「こんな時こそ、舞台で戦う姿を見て元気になっていただけたら」。木下の『Contact』は、2020年3月に木下自身と米沢唯で初演する予定が、コロナ禍で公演中止に。夏に京都などでの上演が実現したが、「オペラパレスで上演できるのは夢のよう」と目を輝かす。「創作のきっかけは、オーラヴル・アルナルズの楽曲『Happiness Does Not Wait』。弦楽器とピアノの二つの音色が交錯する音楽で、男女のダンサーをその音に見立てて振付けました。人と人との触れ合いがテーマです」。こちらは小野絢子と木下、また米沢と渡邊峻郁という新たな組み合わせでの日替わりキャスト。「作品に新たな“色”が加わるのでは。デュエットでは当然のようにお互い触れ合うが、この作品では、触れるだけでも神秘的と感じた」と木下。触れ合うことが避けられる今だからこそ気づいたことも。「触れること、話すことはとても大事なこと。僕にとって大切な作品になりました」。創作について「いつか、全幕作品を創りたい」(木下)、「全幕は本当に難しいと思うが、いいチームを組めるのなら」(貝川)と意欲的な二人。同時に上演されるプティパ、ビントレー、深川秀夫の作品について「作品のエネルギーがずっと持続し、後世まで残るのは凄いこと」(貝川)、「偉大な歴史。振付家それぞれの“色”がある」(木下)と敬意を表す。そこに彼らの作品が並ぶ、多彩な魅力に溢れた公演となる。公演は2021年1月9(土)~11日(月・祝)、新国立劇場オペラパレスにて。チケットは発売中。文:加藤智子
2020年12月25日世界有数のエジプト・コレクションを持つ、ドイツの国立ベルリン・エジプト博物館。この博物館から名品が来日する『国立ベルリン・エジプト博物館所蔵 古代エジプト展天地創造の神話』が江戸東京博物館で11月21日(土)に開幕した。2021年4月4日(土)まで開催されている。ドイツ・ベルリン市内にある国立ベルリン・エジプト博物館には4万点以上の考古品と6万点におよぶ古代文書が収蔵されている。本展ではこの膨大なエジプト・コレクションのなかから、神々の世界、神話の世界をテーマにした約130点が展示される。古代エジプトにおいて世界の始まりは原初の海・ヌンであったとされている。このヌンから創造神のアトゥム神が誕生し、さらにアトゥム神から8柱の神々が生まれ、天地創造に重要な役割を果たした。展覧会のプロローグと第一章「天地創造と神々の世界」はこの神々の世界に焦点を当てていく。《腹ばいになる山犬の姿をしたアヌビス神像》前1550~前1070年頃古代エジプトでは、人間の力を超越したものは神であると信じられてきた。そのため、エジプトの神々には、太陽や月、星などのほか、はやぶさやカバ、犬や猫など、愛らしい姿や形をしていることもある。その造形のかわいらしさ、凛々しさが見ていて楽しい。(手前) 《ナイルの神の像》前1976~前1794年頃 / (後ろの2体)《セクメト女神座像》前1388~前1351年頃ナイルの神、ハピ神の後ろにいるのはライオンの頭を持つセクメト女神。玉座の両側面にはヒエログリフで碑文が刻まれている。また、本展は、一部の映像作品以外はすべて撮影OK。そのため、3章立ての展示空間は各章ごとにエジプト世界に浸れる装飾が施されえいる。こちらもあわせて楽しんでみよう。第2章「ファラオと宇宙の秩序」は、世界が生まれ、人間社会のリーダーとして、そして神の代行者として君臨した国王ファラオを取り巻く世界を中心に扱う。《ハトシェプスト女王のスフィンクス像(胸像)》前1479~前1458年頃額には聖蛇ウラエウス、アゴには付け髭を装着したハトシェプスト女王の姿。ハトシェプスト女王の葬祭殿の参道と中庭に置かれていた。エジプトでは、王や王妃が人間の頭を持つスフィンクスの姿で描写されることがあった。《二重冠をかぶったハヤブサで表されたホルス神の小像》前664〜前332年頃帽子をかぶったかわいらしいハヤブサの姿をしているが、これは太陽神であるホルス神を表したもの。ホルスは二重冠や襟飾りをつけた姿が目印。なにもつけていないときは単なる動物の像である。《エジプト人と「アジア人」を描いたセティ1世のブロック》前1290〜1279年《神格化されたイアスメス・ネフェルトイリと思われる王妃の立像》前1279〜前1213年頃そして、第3章は「死後の審判」では、古代エジプト人の死生観を紹介する。エジプト人たちは、死後の再生・復活を信じており死者の心臓以外の内蔵と脳を体外に摘出し、体に防腐処理を施してミイラにした。摘出した内蔵は4つのカノポス容器に収められるなど、独特の風習があった。その風習から数々の文化や芸術も生まれたのだ。第3章は「死後の審判」展示風景パレメチュシグという名の男のミイラ・マスクは、さまざまな装飾が施されている。色鮮やかに描かれた銘文からは、埋葬の日付や、男性の名前、父親の名前なども記されている。《デモティックの銘文のあるパレメチュシグのミイラ・マスク》後50~後100年頃横から見た《デモティックの銘文のあるパレメチュシグのミイラ・マスク》後50~後100年頃《タバケトエンタアシュケトのカノポス容器》前841~前816年頃死者の内蔵を格納するカノポス容器は、ホルス神の4人の息子たちの姿をしている。左から、腸担当のハヤブサ(ベフセヌウエフ)、胃を担当する山犬(ドゥアムウトエフ)、肺担当のヒヒ(ハピ)、肝臓担当の人間(イムセティ)と、それぞれが特定の臓器を守った。本展では、俳優の荒牧慶彦さん担当バージョン、東大クイズ王の伊沢拓司さん率いるQuizKnock担当バージョンと、音声ガイドが2種類用意されていたり、展示室の随所に解説のアニメーションが取り入れるなど、古代エジプトの世界をわかりやすく紐解く工夫が積極的に取り入れられている。この展覧会をきっかけに、古代世界の面白さに目覚める人が大幅に増えていくはずだ。構成・文:浦島茂世【開催情報】『国立ベルリン・エジプト博物館所蔵 古代エジプト展天地創造の神話』11月21日(土)~2021年4月4日(土)、東京都江戸東京博物館にて開催
2020年11月28日ズーシー(ZEESEA)から、“大英博物館”とコラボレーションしたハイライト「ZEESEA × 大英博物館エンジェルキューピッドキスハイライター」が登場。2020年10月17日(土)より、全国のプラザ(PLAZA)にて発売される。「ZEESEA × 大英博物館エンジェルキューピッドキスハイライター」は、まるでアートの中から飛び出したような、“キューピッド”をモチーフにしたハイライト。絵画のように美しいコンパクト同様、パレットにも愛らしいキューピットの姿をあしらった、心ときめくビジュアルが魅力的だ。また気になる仕上がりは、きめ細やかな超微細パウダーを採用したことで、肌を明るくみせるナチュラルな輝きを実現。頬や鼻など、骨格の高いパーツに乗せることで、上品な艶をもたらすと同時に、立体感のある華やかな表情へと導いてくれる。カラーは、ヌーディーな「シャンパンゴールド」と、艶めくパールカラーの「パールホワイト」の全2色を用意。いずれも全てのフェイスカラーに馴染む、自然な仕上がりとなっている。【詳細】「ZEESEA × 大英博物館エンジェルキューピッドキスハイライター」全2色 各1,680円+税発売日:2020年10月17日(土)取扱店舗:全国のプラザ(PLAZA)・プラザ(PLAZA)公式オンラインストア※店舗によって取り扱い内容が異なる場合あり。
2020年10月19日文化財指定の建造物を間近で見学可能リアル謎解きゲームを使ったプロモーションを提案する株式会社ハレガケが、愛知県犬山市の「博物館明治村」で、リアル謎解きゲーム「博物館明治村×TVアニメ『ゴールデンカムイ』黄金の村を開放せよ!編」を2020年9月19日から開催します(2020年11月23日まで)。67件の移築展示建造物(うち11件が重要文化財、1件が愛知県指定文化財)を誇る「博物館明治村」は、名鉄「犬山駅」からバス約20分の場所にある野外博物館。全国でも屈指の展示数を誇る文化財を間近で見学できます。宇治山田郵便局舎(重要文化財)内にある博物館明治村簡易郵便局では、10年後に手紙が届くサービス「はあとふるレター」を利用可能。このほか蒸気機関車やレンタル衣装などの体験コーナーやグルメなどを通じて楽しく明治時代を体感することが可能です。番組にちなんだオリジナル限定メニューも必見今回実施される「博物館明治村×TVアニメ『ゴールデンカムイ』黄金の村を開放せよ!編」は「博物館明治村」の雰囲気と「ゴールデンカムイ」の世界観を楽しめる体感型ゲームイベント。制限時間はないので、ゲームの合間に明治村の文化財を見学したりグルメを味わったりすることも可能。開催期間中は「不死身の杉元ミックスベリーソーダ」や「エゾシカ肉入りライスカレー」といった「ゴールデンカムイ」にちなんだ限定メニューやオリジナルデザインの明治村住民登録票(パスポート券)が販売されます。2018年4月に第1期放送をスタートした「ゴールデンカムイ」は、埋蔵金をめぐるアクションとサスペンスを軸に狩猟、グルメ、歴史などの五感を刺激する内容で話題を呼んでいるTVアニメ。2020年10月からは第3期の放送がスタートします。(C)野田サトル/集英社・ゴールデンカムイ製作委員会※オリジナルデザイン住民登録票はゲーム開催期間中のみ有効。(画像はプレスリリースより)(画像は博物館明治村より)【参考】※株式会社ハレガケのプレスリリース/@Press※博物館明治村
2020年09月18日東京都江戸東京博物館にて、『国立ベルリン・エジプト博物館所蔵 古代エジプト展 天地創造の神話』展が、11月21日(土)から2021年4月4日(日)まで開催されることが決定した。ベルリン国立博物館は、ロンドンの大英博物館、パリのルーブル美術館などと並ぶ世界有数の総合博物館。その一部門を成すエジプト博物館は、数千年にわたるエジプト史を網羅するエジプト・コレクションを有している。同展は、その膨大なコレクションから、「天地創造と神々の世界」「ファラオと宇宙の秩序」「死後の審判」などのテーマに沿った作品を選りすぐり、古代エジプト神話に焦点を当てるもの。ミイラ・マスクや死者の書、棺や像、陶磁器など、国立ベルリン・エジプト博物館が誇る多数の優品が来日する予定だ。貴重な古代エジプトの美術品・文化財とともに、天地創造の神話を巡る時空を超えた旅が味わえるはず。この機会をお見逃しなく!【開催情報】『国立ベルリン・エジプト博物館所蔵 古代エジプト展 天地創造の神話』11月21日(土)〜2021年4月4日(日)まで東京都江戸東京博物館にて開催【関連リンク】 国立ベルリン・エジプト博物館所蔵 古代エジプト展 天地創造の神話()《セクメト女神座像》 前1388~前1351年頃 (C) Staatliche Museen zu Berlin, Ägyptisches Museum und Papyrussammlung Berlin / J. Liepe《タレメチュエンバステトの「死者の書」》 前332~前246年頃 (C) Staatliche Museen zu Berlin, Ägyptisches Museum und Papyrussammlung Berlin / A. Paasch(C)《ネスコンスパケレドのカルトナージュ棺》 前756~前722年頃 Staatliche Museen zu Berlin, Ägyptisches Museum und Papyrussammlung Berlin / S. Steiß《三匹の魚とロータスを描いた浅鉢》 前1450~前1400年頃 (C) Staatliche Museen zu Berlin, Ägyptisches Museum und Papyrussammlung Berlin / S. Steiß
2020年09月15日アメリカ・ロサンゼルスにて、来年4月30日(日本時間5月1日)に「アカデミー映画博物館」(Academy Museum of Motion Pictures)が開館。これを記念して、館内に「宮崎駿展」が開催されることが決定した。アカデミー賞を主催するアメリカの映画芸術科学アカデミーによる「アカデミー映画博物館」は、映画の芸術と科学に特化した世界最高の施設。映画の世界観を与えるだけでなく、実験的で教育的な要素も含み、単なる博物館という域を超えて、映画や映画製作のほかに類を見ない体験と見識を提供する予定だ。同館内で開催が決定した「宮崎駿展」は、スタジオジブリの企画制作協力で北米で初めて宮崎駿監督に焦点を当てた回顧展。『となりのトトロ』、『千と千尋の神隠し』などから海外初出品のものを含む、オリジナルイメージボード、キャラクターデザイン、絵コンテ、レイアウト、背景画、ポスター、セルなど約300点以上をダイナミックに展示、半世紀を超える宮崎監督のキャリアをふり返る。複数のエリアに区切られている本展は、まず、『となりのトトロ』のメイの後を追って、監督の魅力的な世界へ誘う「ツリートンネル」ギャラリーへ。ここをくぐり、「クリエイティングキャラクター」ギャラリーに移動すると、宮崎作品の主人公たちの映像がマルチスクリーンで上映。ほかにも、初期の作品を中心に紹介する「メイキング」、宮崎駿監督の幻想的な世界を彷彿とさせる「クリエイティングワールド」ギャラリー。ゆったりとした時間を過ごしたい、一休みしたい、考えたい、夢を見たい、という思いを表現した「スカイビューインスタレーション」など様々な角度から宮崎監督の世界を堪能することができるようだ。スタジオジブリ代表取締役プロデューサー・鈴木敏夫は本展示に際して「アカデミー映画博物館の開館記念の展覧会に、宮崎駿展を開催いただけること、大変光栄に思います。宮崎の才能は、見たものを記憶する力です。頭の中の引き出しから記憶を引っ張り出したりし、オリジナリティの強いキャラクター、風景、建物を作り上げて来ました。今回の展示では、宮崎駿の創作活動の全てを見ていただければ幸いです」とコメントしている。「米アカデミー映画博物館」は2021年4月30日(金)オープン。(cinemacafe.net)
2020年09月11日滋賀県立琵琶湖博物館は、6年にわたるリニューアルを経て、2020年10月10日(土)にグランドオープンします。6年のリニューアルを経て琵琶湖博物館グランドオープン「湖と人間」というテーマのもと、自然と文化の両方を扱う総合博物館である琵琶湖博物館。全国でも珍しい淡水専門の水族展示を持つ日本最大級の展示施設となった2016年の第1期リニューアル、空中遊歩道「樹冠トレイル」や標本や剥製など実物資料を手に取って楽しめる知的空間「おとなのディスカバリー」などを新設した2018年の第2期リニューアルを経て、第3期リニューアルが完了。満を持してグランドオープンを迎えます。新コンセプトは「びわこのちから」新たな琵琶湖博物館のコンセプトは「びわこのちから」。400万年の時を経てきた日本で一番大きい古代湖・琵琶湖と、生き物、人の長く深い繋がりこそが「びわこのちから」だという意図が込められています。400万年前の琵琶湖や生き物の変化を辿るA展示室第3期リニューアルでは、2つの展示室が装い新たに登場。400万年前の琵琶湖や自然、生き物の変化について、現在の環境との関わりとともに紹介する「A展示室」では、化石や地層の標本、過去の環境を体感できる復元ジオラマなどを展示。大きく変化し続けてきた琵琶湖と生き物のストーリー、琵琶湖の自然の魅力を紹介します。人と自然の向き合い方、環境史を紹介するB展示室もう1つの展示室「B展示室」では、「森」「水辺」「湖」「里」を舞台に、人は自然とどのように向き合ってきたのかを紹介。「龍」をナビゲーターとして、琵琶湖を中心とした環境史をたどっていくことで、今の人々の暮らしにどのようにつながっているかを明らかにしていきます。スポット情報スポット名:琵琶湖博物館住所:滋賀県草津市下物町1091電話番号:077-568-4811
2020年08月31日