シンガーソングライターのSia(シーア)が監督を務めた映画『ライフ・ウィズ・ミュージック』が公開されている。本作は音楽のフィールドで様々なテーマを歌ってきた彼女の初監督作品だ。「映画監督になりたいわけじゃないし、もう映画を作る予定もない」と語るシーアはなぜ、映画づくりに挑んだのだろうか?シーアはオーストラリア出身のソングライターで、2014年には『シャンデリア』でグラミー候補に。その他にも数々のヒット曲、ヒットアルバムをリリースしており、ミュージックビデオやステージ演出の延長で映画制作が始まったのかと思いきや「正直、なんでこの映画を作りたかったか自分でもわからない」という。「そもそも何で思いついたのか、ストーリーはどこから発想したのかもわからないけど、頭の隅にはひっかかってた。映画を作らないではいられないと思った。思い切って動き出すまで15年もかかったけど、私にわかっていたのは、このまま映画にしないでいたら煮え切らないまま死んじゃうぞ、ってこと」映画『ライフ・ウィズ・ミュージック』で描かれるのは、孤独に生きる姉ズーと、自閉症の妹ミュージックの物語。アルコール依存から立ち直ろうともがくズーと、周囲の変化に敏感なミュージックは、祖母の急死をきっかけに共に暮らすようになる。劇中にはシーアが手がけた楽曲、色鮮やかなミュージカルシーンもふんだんに盛り込まれているが、映画の中心にあるのは姉妹のドラマ、そして街の片隅で“こぼれ落ちてしまった”人たちに向けられた優しくも真摯なまなざしだ。「自閉症スペクトルの人、口のきけない人、麻薬中毒の人、選択緘黙症(言語能力は正常だが、選択された場面では話すことができない症状のこと)の人……アメリカの病院には様々な病気を抱えている人がいる。そういう見えない人々に光を当てたい。その意思は固かった。自閉症は異常ではなく、ほかの人たちと同じ。なのに、誰も彼らのことを描かないのよね。そこを描き出したかった。撮影現場では、なぜこの映画を作るのかをみんなで毎日声に出して確認しあった。この映画が自閉症の人たちと、彼らを支える人たち、病気なのに医療を受ける余裕のない人たちに向けたラブレターなんだということを忘れないためにね」彼女が“見えない人々”をスクリーンに描こうと思ったきっかけは、自身が12ステップの集まりに参加したことだという。“12ステップ”はアルコール依存や強迫性障害からの回復のためのプログラムだ。「その集会に参加するまで、私には誰ひとり近しい人間がいなかった。自分という人間や、自分の欠陥を他人に晒したことなど一度もなかった。本当の私を知らない人にどうやって近づけるわけ?と思っていた。その時までに、自分には本当の友人がいないと気づいていた。中毒からのリハビリを始めた最初の数年で、本当の友情とは何かを知ったし、弱くない人間はいないこともわかった」シーアが人生の中で陥った状況、そこで感じたこと、孤独、苦しみ、そして回復のプロセス、そこで得た力が形を変えて映画『ライフ・ウィズ・ミュージック』には息づいている。本作は単なるキレイでハッピーなミュージカル映画ではない。しかし、観る者の感情をしっかりと捉え、時に鋭く迫り、最後にはありきたりではない感動が待っている。「映画のゴールは、まず観る人の心を引き裂いて、それからもう一度つなぎ合わせ、最後には希望を感じてもらうことよ」本心を明かし、自分を見つめなおし、一度、心を引き裂かれなければ、本当にはつながれない。本作が描く鮮やかながら重厚なドラマとメッセージは多くの映画ファンを魅了するはずだ。『ライフ・ウィズ・ミュージック』公開中
2022年03月04日2015年のヴェネチア国際映画祭で、映画監督デビューの計画を発表していた歌手のシーアが、5年を経て監督デビュー作『Music』(原題)を完成させたことが明らかになった。今作は15年前にシーアが執筆した短編を基とし、作家のダラス・クレイトンとともに脚本を書き上げたミュージカル映画。「Variety」誌に語ったところによると、シーアはクレイトンのおかげで監督としての自信が持てたという。初監督を務めた感想は「ものすごく大変だった。まるでミュージック・ビデオを毎日、40日間連続で作っているような感じ」と語っている。キャストはケイト・ハドソンが主演を務め、2015年に「ハミルトン」でトニー賞ミュージカル主演男優賞を受賞したレスリー・オドム・Jr.やシーアの「シャングリラ」などのMVでお馴染みのマディ・ジーグラーが出演している。ケイトは家族と疎遠になっているズー役。ある日突然、異母(異父)妹で自閉症のティーンエイジャーの後見人になることに。レスリーはズーを助ける隣人を演じる。ケイトは今作の役作りで坊主頭を披露している。シーアは今作を「自閉症の人と、介護をする人たちへのラブレター」として製作したという。10曲の新曲やシーアが衣装デザイナーと協力して作り上げたこだわりの衣装にも要注目。(Hiromi Kaku)
2020年10月29日顔を覆う長い前髪でおなじみのオーストラリア出身のシンガー、シーア(44)が、Apple Musicのポッドキャストで“おばあちゃん”になったことを明かした。シーアは昨年、18歳の黒人少年2人を養子に迎えた。5月にラジオストリーミングサービスSiriusXMのインタビューで「今は2人とも19歳よ。里親制度の年齢制限に達してしまったの。あの子たちを愛してるわ」と語っていた。そのうちの1人に双子が誕生し、シーアはわずか1年ほどの間に母になったばかりでなく、祖母にまでなったのだ。オーストラリアの長寿ラジオ番組「The Kyle and Jackie O Show」では、2人の息子のこれまでの人生についてこう話していた。「2人は18年間で18もの里親を転々として、安定した生活を送ったことがなかった。2人ともものすごいトラウマを抱えてるの。私には彼らを養子にして、彼らのトラウマ、直面している問題、困難、そういったものに対処してセラピーを受けさせるだけの余裕があった。お金があるって、本当に奇妙で楽しいものよ。他の人を助ける機会を与えてもらえたんだもの」前述のポッドキャストでは、黒人の息子を迎えたことで、アメリカでの人種的偏見をより意識するようになったと話す。里子に出され、不毛な子ども時代を送ってきた人は犯罪に手を染めやすく、人種による偏見がその負のサイクルを助長している。シーアは黒人である息子たちを守るために厳しい言葉をかけたこともあったという。「こんなことを言ったのよ。『あなたたちならできる。でも、元いた場所に戻ることもできる。私はあなたたちの母親だからこう言ってるの。愛してるから言うの。あなたたちが刑務所に入るのを見たくない。あなたたちの歴史、肌の色、そんなもので私はあなたたちを終身刑になる5%にしたくない』」今、シーアはシンガーとしても、私生活でもゴールに到達したと感じているという。「私は……2人の息子たちにとって思いやりと判断力のある母親でいることができているし、彼らを本当の意味で助けることもできている。私生活の目標は達成したと言っていいと思う」
2020年07月01日レペット(Repetto)から、歌手・シーア(Sia)とのコラボレーションシューズが登場。2019年3月20日(水)より新宿伊勢丹店、阪急うめだ本店にて先行発売された後、4月3日(水)より全国のレペットショップにて販売される。グラミー賞に9度もノミネートされた実績を持つ人気歌手・シーア。今回のコラボレーションシューズは、シーアがセレクトした3つのアイコンシューズをベースに制作。全モデルのインソールには、シーアの信念である「I love you, keep going」が刻まれている。3モデルの1つである「ソフィア バレリーナ(Sophia Ballerina)」は、ホワイト、ブラック、ホワイト×ブラックの3色を用意。黒と白の組み合わせと、大きなリボンが、シーアのスタイルを具現化している。中でもホワイト×ブラックは、シーアのアイコニックなヘアスタイルを思わせるカラーブロックが印象的だ。「ジジ(Zizi)」は、シーアが度々着用しているシャツを彷彿とさせるデザイン。履き口には襟、アッパーにはボタンのようなモチーフが飾られている。カラーは、ブラック×ホワイトに加え、レッド×ピーチ、フューシャピンク×レッドといった華やかなラインナップも用意した。その他、アッパーにシャツのグラフィックを描いた「ドゥミ-ポアント(Demi-Pointe)」も登場する。【詳細】レペット×歌手シーアのコラボレーションシューズ発売日:2019年4月3日(水)販売店舗:全国のレペットショップ、公式オンラインストア先行発売日:3月20日(水)先行発売場所:新宿伊勢丹店/阪急うめだ本店※新宿伊勢丹店では26日(火)までの期間、シーアのコラボレーションアイテムにフォーカスした限定イベントを開催。アイテム:・Sophia Ballerina 30,000円+税カラー:ホワイト/ブラック/ホワイト×ブラック・Zizi 50,000円+税カラー:ブラック×ホワイト/レッド×ピーチ/フューシャピンク×レッド・Demi-Pointe 13,000円+税カラー:ホワイト/ブラック
2018年11月22日M·A·C(マック,メイクアップ アート コスメティックス)とシーアのコラボレーションコスメ「ビバ グラム シーア」が数量限定で登場。2018年1月下旬に発売される。「ビバ グラム」は、1994年に誕生し、過去にはレディー・ガガ、リアーナ、ニッキー・ミナージュ、アリアナ・グランデなど様々なスターとコラボレーション。2018年は、魂のこもった詞と歌声やアバンギャルドなスタイルで、世界中から支持を得る歌手「シーア」が選ばれた。登場するリップのカラーは、ビビッドな朱赤。マットな質感で、モードに唇を彩る。ブラックのクールなスティックとパッケージには、コラボレーションの証にシーアの真っ赤なサインを印字した。なお「ビバ グラム」の売り上げはすべて、M·A·Cエイズ基金に寄付され、HIV/エイズと共に生きる女性、男性、子供たちをサポートする。【詳細】M·A·C「ビバ グラム シーア」発売日:2018年1月下旬 数量限定発売価格:2,800円+税カラー:ウォームビビッドレッド/マット【問い合わせ先】M·A·C お客様お問い合わせ先TEL:03-5251-3541
2017年12月04日元ワン・ダイレクションのゼインが、シーアを迎えたニュー・シングル「ダスク・ティル・ドーン」を2017年9月8日(金)に発表。ミュージック・ビデオも同時公開した。ゼインのソロ活動2015年3月にグループを脱退し、翌2016年1月にソロ・デビューを果たしたゼイン。シングル「ピロウトーク」、アルバム『マインド・オブ・マイン』いずれも全米・全英チャートで初登場1位を獲得した。その後も、テイラー・スウィフト、クリス・ブラウン、アッシャー、M.I.A.といった様々なアーティストとのコラボレーション曲を発表。これまで、アメリカン・ミュージック・アワード<ニュー・アーティスト・オブ・ジ・イヤー>やビルボード・ミュージック・アワード<トップ・ニュー・アーティスト>などに受賞しており、さらに先日行われた音楽授賞式 MTVヴィデオ・ミュージック・アワードにおいて、テイラー・スウィフトとの共演作「アイ・ドント・ワナ・リヴ・フォーエヴァー」が<ベスト・コラボレーション>を獲得し注目を浴びた。新曲ではシーアとコラボレーション来るセカンド・アルバムからのファーストシングルとなる「ダスク・ティル・ドーン」。本曲はゼインとシーアに加え、アデルやフー・ファイターズの新作を手がける音楽プロデューサー、グレッグ・カースティンによる共作だ。ゼインのボーカルで幕を開け、壮大なサビに向かって、ゼインとシーアという2つの唯一無二な声が1つになっていく。MVを手掛けたのは『(500)日のサマー』のマーク・ウェブミュージック・ビデオは、映画『(500)日のサマー』『アメイジング・スパイダーマン』シリーズなどで知られるマーク・ウェブが監督を務めた。運び屋として組織の追手をかいくぐるも徐々に追い込まれるゼインの姿が描かれており、アメリカの人気TVシリーズ『ガールズ』で人気の女優、ジェマイマ・カークが彼の相手役を務めている。まるで映画のような壮大なスケールのミュージックビデオにも注目だ。【詳細】ゼイン feat. シーア 「ダスク・ティル・ドーン」リリース日:2017年9月8日(金)
2017年09月11日世界的なヒットを記録した「シャンデリア」で一躍有名になった、オーストラリアの歌手シーア。素晴らしい歌唱力だけでなく、常に髪の毛や紙袋などで顔を隠して見せないことでも常に話題の的である。グラミー賞の授賞式などでも、頑なに顔を見せないで頑張ってきたシーアだったが、昨日(現地時間)、コロラド州デンバーで行われたフェス「SeriesFest」に出演中、突風が吹いて一時的に顔が丸出し状態になってしまった。その瞬間を収めた写真には顔だけでなく、ウィッグのインナーキャップも見えてしまっている。終演後にツイッターを更新したものの、かなり冷え込んだ現地に集まってくれたファンとフェスへの感謝の気持ちを述べたのみで、顔丸見え事件に関しては触れなかった。そもそもなぜシーアは顔出しがNGなのか。ここまで有名になる前は顔を隠すことなくパフォーマンスを行っていたのだが…。「シャンデリア」がヒットを飛ばした2014年、「ABC news」のインタビューにその理由をこのように語っていた。「有名になりたくないし、私だと認識されたくない。外見をインターネットであれこれ言われるのもイヤなの」。そしてある日、ディスカウントストア「TARGET」で買い物をしていると、店内で自分の曲がかかっていたにも関わらず誰もシーアに気が付かなかったことから、顔出しNG作戦に「うまくいってる!」と味を占めていまに至るようだ。(Hiromi Kaku)
2016年06月24日ディズニー/ピクサー最新作『ファインディング・ドリー』(7月16日公開)で、主人公ドリーが本作のエンドソングを務める歌手シーア風に黒髪と金髪のカツラ姿になった画像が6日、公開された。『ファインディング・ニモ』の続編となる本作は、忘れんぼうのナンヨウハギのドリーが、カクレクマノミのニモらと家族探しの冒険に出る物語。公開された画像は、ドリーと、"顔出しNGの歌姫"シーアがタッグを組んだもの。黒髪と金髪が半々に分かれた髪型は、顔を見せないというポリシーを持つシーアのトレードマークで、ドリーもシーアのウィッグをつけて目を隠し、キュートな口しか見えない風貌に変身している。ドリーが、ただひとつ"忘れられなかった思い出"を探して冒険するというストーリーにちなみ、世代を超えて愛されている名曲「アンフォゲッタブル」が本作のエンドソングに決定。その歌い手としてシーアが大抜てきされた。シーアの大ファンであるアンドリュー・スタントン監督の熱烈なオファーにより起用されたシーアは、「私はドリーの物語を聞くと涙が出てしまうの」とドリーが離れ離れになってしまった家族に会いたいと願う気持ちに強く共感し、そして、今回の相思相愛が完成した。「アンフォゲッタブル」は伝説的ジャズシンガーであるナット・キング・コールが歌ったことで世界的に有名となり、彼の実娘ナタリー・コールが亡父の音源とコラボしたことで1992年のグラミー賞最優秀レコード賞に輝いた名曲。今回その名曲を歌うシーアは、リアーナやビヨンセらのヒットソングを手掛け、現代ポップス界最大のヒットメーカーと名高く、2014年にリリースした自身のシングル「シャンデリア」は第57回グラミー賞で主要2部門を含む4部門にノミネートされた。また、最近では、女優の土屋太鳳が圧巻のダンスをみせた新曲「アライヴ」のミュージックビデオが話題になったことが記憶に新しい。前作『ファインディング・ニモ』では、ボビー・ダーリンの大ヒット曲「ビヨンド・ザ・シー」をエンドソングに使用し、世界的ポップスターであるロビー・ウィリアムズが歌ったが、アンドリュー・スタントンは、シーアが前作以上にスケールアップした音楽で物語を引き立ててくれると期待。「ロビー・ウィリアムズが名曲に彼の持つ独特なヒネリを利かせたのと同じように、シーアもナット・キング・コールが歌った名曲の魂にあふれた本質を捉えているよ。この名曲をしっかりと彼女のモノにしていて最高さ」と満足し、「シーアとドリーは完璧にお互いを引き立て合っているね。これ以上ないほど大満足だよ」と絶賛している。(C)2016 Disney/Pixar. All Rights Reserved.
2016年06月06日先日、“顔なき”シンガー・ソングライター、Sia(シーア)の「Alive(アライヴ)」の日本版ミュージック・ビデオに出演していることが明らかとなった土屋太鳳。3歳から日本舞踊やバレエなどを習っていたという土屋さんが、圧倒的なダンスを披露する予告編映像がYouTubeに公開されるや、大きな反響を呼び、いまや134万回再生を突破。待望のその本編映像が、3月7日(月)「GYAO!」にて公開となった。これまでMV総再生回数24億回、2度のグラミー賞ノミネート歴、全米No.1アルバム獲得の実績を誇り、最新アルバム「ディス・イズ・アクティング」は全世界50か国以上のiTunesチャートで1位を記録し、主要9か国のアルバム・チャートでトップ10入りを果たすなど、いま最も注目されているシンガー、シーア。同アルバムのリードシングルとなったアデルとの共作曲「アライブ」は、生田斗真、岡田将生、松坂桃李ら豪華キャスト出演の『秘密 THE TOP SECRET』の主題歌にも決まったばかり。一方、土屋さんは先日、第39回日本アカデミー賞「新人俳優賞」を受賞。連続テレビ小説「まれ」や映画『orange-オレンジ』でヒロインを務めて以降も、WOWOWの連続ドラマW「カッコウの卵は誰のもの」でスキーにチャレンジ、福士蒼汰と共演する4月期ドラマ「お迎えデス。」では女子大生に、8月公開予定の主演映画『青空エール』ではトランペットに初挑戦するなど、幅広い役柄に挑んでいる。そんな土屋さんは、「まれ」のオープニングでも華麗なダンスを披露していたが、日本舞踊やクラシックバレエなどを習い、現在在学中の日本女子体育大学でも舞踊学を専攻している。今回のMVでは、「アライブ」に込められた心情や世界観をコンテンポラリー・ダンスにて表現。シーアの壮大、かつエモーショナルなメロディーを、土屋さんがこれまでに見たことがないほどに激しく、時に狂気を帯びた表情と圧倒的な身体能力で体現。土屋さんが洋楽曲のミュージック・ビデオに出演するのも、そして本格的なコンテンポラリー・ダンスを披露するのも今回が初めて。“ダンサー”としての土屋さんの新たな一面が見られる映像に仕上がっている。大ヒット曲「シャンデリア」がきっかけで、シーアを知ったという土屋さん。その歌声と映像には迷いのある時期に「このままではだめだ!」と強く圧倒されたという。そのシーアのMVといえば、「シャンデリア」では11歳少女ダンサーのマディー・ジーグラー、「アライヴ」オリジナルMVでは日本人天才空手少女として知られる高野万優を起用。毎回、シーアのトレードマークであるボブのウィッグを着用した、彼女の“分身”のようなパフォーマーや演者がフィーチャーされている。今回も、土屋さんがシーアの“分身”的存在となり、白のドレスにボブのウィッグ姿でダンスを披露。振付は世界的に活躍する辻本知彦が担当し、独自のコリオグラフィーで「アライヴ」の歌詞の世界観を創り上げ、土屋さんも創作に参加。自身が得意とする“太鳳ジャンプ”などのダイナミックな動きを取り入れている。土屋さんが、超多忙なスケジュールの合間をぬってでも出演したいという思いから、約3週間の稽古を重ねて待望の完成となった本MV。「I’m alive(私は生きている)」と歌い上げるシーアの締め付けられるような歌声に合わせて贈る、土屋さんの生き生きと躍動するダンスは、観る者を惹きつけて離さない。■土屋太鳳「アライヴ」を初めて聴いた印象は、“野生”。「私は何があっても生きていくんだ」という、想像するよりも、凄いパワーだと思いました。 身体全体で表現をすることに対するブランクがあったので、稽古では悔しく思うこともありましたが、本当に幸せな時間でした。心のやりとりをした先生方、そして稽古のサポートをしてくれた大学の友人2人に、本当に感謝しています。撮影では、「生きようとする何か」「生きたいと思う何か」を注ぎ込もうと思って挑みました。ご覧になられる皆さんにもそれが伝わると嬉しいなと思っています。■振付・辻本知彦なんだろう。シーアの音楽の世界に入った、彼女の踊りを見て鳥肌が立つ。身体を通して見える彼女の内面がとてもピュアで胸に突き刺さる。そうとも思えば、また別の顔を見せてくる。本能的でありながら、しっかりと心の奥は冷静で、時より恐怖を感じさせる。僕のイメージする楽曲「ALIVE」に登場してくる人物になっていく彼女。恐ろしい程の変貌と表現力。振付を終えての感想は「ただただ、素晴らしい…」の一言でした。音楽と踊りに魂をいただきました。シーア「アライヴ feat.土屋太鳳」はGYAO!にて公開中。(text:cinemacafe.net)
2016年03月07日オーストラリアのシンガーソングライター・シーア(SIA)が、俳優・生田斗真の主演映画『秘密 THE TOP SECRET』(8月6日公開)の主題歌として楽曲「アライヴ」を提供することが25日、発表された。シーアが邦画の主題歌を務めるのは、今回が初となる。ミュージックビデオの総再生回数が24億回を超え、世界で"顔なきポップスター"として知られているシーア。アデルが参加した同曲をはじめ、ほかの作曲者としてカニエ・ウェストやジャック・アントノフ(ファン.、ブリーチャーズ)も参加した最新アルバム『ディス・イズ・アクティング』は、世界50カ国のiTunesアルバム・チャートで1位を記録したほか、全米アルバム・チャート4位を記録した。映画『るろうに剣心』シリーズを手がけ、本作でメガホンを取る大友啓史監督は、「匿名性の中に純粋な普遍を炙(あぶ)り出し、世界を驚愕させているシーアのパフォーマンスは、人間の心の奥底を直接照射するパワーに満ちあふれている」と評し、「それを主題歌として迎え入れられたことは奇跡というしかない」と感激。「名曲『アライヴ』が映画『秘密 THE TOP SECRET』の世界をより魅力的に彩ってくれることを確信し、興奮しています」と高揚気味に語る。新垣弘隆プロデューサーは、同曲を初めて聴いた際を振り返り、「その圧倒的な歌声に心震えました」と感動を口にする。「魂の叫び、燃えたぎるような生命力。そして大友監督の描く本作の世界をまるで歌い上げたかのようなメロディーと歌詞」とその魅力を告げながら、「主題歌にはこの曲しかないと確信しました」と胸を張る。一方で、「相手は世界的なアーティスト。交渉が3カ月にわたり難航を極め何度も諦めかけました」と吐露しながらも、「この思いを伝えたく最後の手段として手紙を送りました」と背景を告白。そのような経緯もあり、「映画完成直前に届いた朗報はまさに奇跡の瞬間」だったようで、「シーアそして共作者のアデルに深く感謝」しながら、「シーアの歌声とクリエイティブの共鳴を果たした世界基準の大友ワールドをぜひ劇場で」と呼びかけた。映画の原作は、漫画誌『MELODY』(白泉社)で連載していた清水玲子氏による同名コミック。最先端の科学技術を駆使し、死んだ人間の脳から"過去の記憶を映像化"できるMRIスキャナーを捜査に導入した科学警察研究所法医第九研究室(通称「第九」)のメンバーたちが、迷宮入りとなった猟奇事件の捜査を進めていく。天才的頭脳の持ち主だが、トラウマを持つ第九の室長・薪剛役を生田が務めるほか、岡田将生、栗山千明らも出演する。(C)2016「秘密 THE TOP SECRET」製作委員会
2016年02月25日