『アベンジャーズ/エンドゲーム』のその後の物語が描かれる『スパイダーマン:ファー・フロム・ホーム』。主人公のスパイダーマンことピーター・パーカーがハマリ役となっているトム・ホランドが6月1日に23歳の誕生日を迎えたことに合わせ、本作のアクションシーンについて語ったコメントを独占入手した。約172cmとスーパーヒーローにしてはやや小柄、一見10代に見間違えるほどの甘いルックスで、「可愛すぎる」と女性を虜にしてやまない“トムホ”ことトム・ホランド。アベンジャーズの“ネタバレ”マスターであり(?)、ファルコン/サム・ウィルソン役を演じるアンソニー・マッキーやウィンター・ソルジャー/バッキー・バーンズ役のセバスチャン・スタンにまるで兄弟のようにいじられるなど、愛されキャラの一面も。しかし、そんな愛らしい顔立ちや素顔とは裏腹に、鍛え抜かれた筋肉を隠し持っていることでも知られる。トムホの才能が開花したきっかけとなったのが、映画『リトル・ダンサー』を元にした世界的人気を誇るミュージカル「ビリー・エリオット」。14歳当時、主人公の友人役として出演していたが、群を抜いた演技力や表現力が高く評価され、なんと主演として舞台に立つことに。主人公のビリーを演じるため、バレエやジャズダンス、タップダンス、さらには体術も習得。厳しい練習を乗り越え、美しい肉体と卓越した身体能力を手に入れた。新たな“スパイダーマン”を決めるオーディションでもこの身体能力は生かされ、自身の得意とするアクションやパルクールの動画を撮影し、マーベルに送ったそう。そして錚々たる若手俳優も参加し、世界規模で行われたオーディションを見事勝ち抜き、“スパイダーマン”となった。前作『スパイダーマン:ホームカミング』(2017)では、多くのアクションシーンでスタントを起用せず撮影に臨んでおり、ワイヤーアクションで体がぶれないように腹筋を鍛えたり、1日何時間にも及ぶ撮影にも耐えられるようボクシングをしたりと、体づくりには余念がないトムホ。自身のInstagramでも度々投稿されるトレーニングに臨む姿や撮影風景などは瞬く間に話題となっている。「スパイダーマン」シリーズ最新作『スパイダーマン:ファー・フロム・ホーム』でもアクションシーンに積極的に挑戦しているトムホ。「アクションが1作目よりもスケールが大きくなっているのは確かだよ」と語る通り、撮影の何週間も前から入念にリハーサルをしたというアクションシーンもあったそう。自身でアクションシーンを撮影することに対し、「自分でスタントをやるのは大好きなんだ。アドレナリンが体中をめぐる感じがたまらなくいい。それによって作品がより良いものになれば、僕は大歓迎だよ」と楽しんでいることが伝わるコメントを寄せている。今回は、友人との海外旅行先に突如現れた元S.H.I.E.L.D長官のニック・フューリー(サミュエル・L・ジャクソン)に、世界を救う重大なミッションを与えられたピーターことスパイダーマン。別次元からきたというミステリオ(ジェイク・ギレンホール)とともに、どのような戦いを繰り広げるのか。美しすぎる筋肉に鍛え上げられたトム・ホランドが披露する前作を超える圧巻のアクションシーンに、いまから期待が高まるばかり。彼のInstagram(tomholland2013)やTwitter(@TomHolland1996)も、ぜひチェックしてみて。『スパイダーマン:ファー・フロム・ホーム』は6月28日(金)より全国にて公開。(text:cinemacafe.net)■関連作品:スパイダーマン:ファー・フロム・ホーム 2019年夏、全国にて公開予定
2019年06月02日MCU“フェーズ3”完結作『スパイダーマン:ファー・フロム・ホーム』の日本語吹き替え版声優が決定。スパイダーマン役の榎木淳弥、ニック・フューリー役の竹中直人が続投する。『アベンジャーズ/エンドゲーム』後の世界を描く本作。スパイダーマンこと、ピーター・パーカー役の続投が決定した榎木さんは「エンドゲーム後の世界で、スパイダーマンの新たな戦いが始まります。ピーターが、スパイダーマンが、ヒーローとしてどのように成長していくのか僕自身も楽しみです。ご期待下さい!」とメッセージ。また『アベンジャーズ』をはじめ、長年に渡りニック・フューリーの吹き替えを担当する竹中さんは「とうとうこの日がやって来た…!!そう!!あのニック・フューリーが《ファー・フロム・ホーム》に登場するその時がっ!!スパイダーマンとニック・フューリーの夢の共演!!!」と喜び、「再びニック・フューリーの声優を務めさせて頂くとはっ!我が心臓が音を立てて軋みだす!わたくし竹中直人、全勢力をかけて挑みたい!」と熱く語っている。さらに今回、迫りくる新たな脅威にスパイダーマンと共に立ち向かう新ヒーロー、ミステリオ/ベック役を、「遊☆戯☆王デュエルモンスターズ」の城之内克也役、「テニスの王子様」の菊丸英二役の高橋広樹が演じることが決定。演じるジェイク・ギレンホール同様、MCU作品初参戦を果たす。「また、新しいジェイクに会えて嬉しい」と喜んだ高橋さんは、「彼は、出演する映画毎に役作りがとても深いので、楽しみです」と期待している。そのほか、これまでトニー・スタークのサポートを行い、本作ではピーターを支えるハッピー・ホーガン役(ジョン・ファヴロー)の大西健晴。ピーターが密かに恋心を寄せるMJ役(ゼンデイヤ)の真壁かずみ。ピーターの同級生・ネッド役(ジェイコブ・バタロン)の吉田ウーロン太。ミッドタウン高校のニュースチャンネルのパーソナリティー、ベティ役(アンガーリー・ライス)の水瀬いのり。そして、ピーターの叔母・メイおばさん役(マリサ・トメイ)の安藤麻吹が今作でも続投する。『スパイダーマン:ファー・フロム・ホーム』は6月28日(金)より全国にて公開。(cinemacafe.net)■関連作品:スパイダーマン:ファー・フロム・ホーム 2019年夏、全国にて公開予定
2019年06月01日全米公開よりも早い、日本で世界最速公開となるスパイダーマン最新作『スパイダーマン:ファー・フロム・ホーム』から、キャラクターポスター4種が公開された。MCUフェイズ3完結作であることも明らかとなった本作は、『アベンジャーズ/エンドゲーム』後の物語が展開される。今回到着したキャラクタービジュアルに写るのは、トム・ホランド扮するスパイダーマン(ピーター・パーカー)をはじめ、ピーターにミッションを与える元S.H.I.E.L.D.の長官のニック・フューリー(サミュエル・L・ジャクソン)。アベンジャーズの最後の戦いを経て、新たに迫る脅威に共に立ち向かう異次元から来たというジェイク・ギレンホール演じるミステリオ(ベック)。そして、ピーターたちと夏休み旅行へ出かけるミシェル・“MJ”・ジョーンズ(ゼンデイヤ)と、主要キャラクターの4人だ。ソーやキャプテン・マーベルの力は借りられない中、どう戦うのか!?公開まであと1か月。どんな戦いが待っているのかワクワクが止まらない。『スパイダーマン:ファー・フロム・ホーム』は6月28日(金)より全国にて公開。(cinemacafe.net)■関連作品:スパイダーマン:ファー・フロム・ホーム 2019年夏、全国にて公開予定
2019年05月23日トム・ホランドがスパイダーマン/ピーター・パーカーを演じる最新作『スパイダーマン:ファー・フロム・ホーム』から新予告と場面写真が到着!『アベンジャーズ/エンドゲーム』のネタバレがあることについて、トムホ自らが注意喚起して始まる本映像には新シーンが続々、さらに日本では6月28日(金)より世界最速公開されることが決定した。『アベンジャーズ/エンドゲーム』後の世界が舞台に…先日、マーベル・スタジオのケヴィン・ファイギ社長から、『アベンジャーズ/エンドゲーム』に続くマーベル・シネマティック・ユニバース(MCU)のフェイズ3を締めくくる作品であることが発表された本作。※以下ネタバレを含む表現があります。ご注意ください。師匠ともいうべきアイアンマンに導かれ、真のヒーローを目指してきたスパイダーマンこと高校生のピーター・パーカー(トム・ホランド)。『アベンジャーズ/エンドゲーム』を経た彼は、次なる闘いに挑むことに――。ピーターは夏休みに、学校の友人たちとヨーロッパ旅行に出かける。しかし、そこでニック・フューリー(サミュエル・L・ジャクソン)が突如現れ、ピーターにミッションを与える。目の前に立ちはだかる危機の大きさに、「僕はただの“隣人”だ」とピーターは怖気づくが、ニックはその使命をスパイダーマンに託す。“鉄の意志”を引き継ぎ、僕は闘うヴェネチア、ベルリン、ロンドンといったヨーロッパ都市をはじめ、各国を危機に陥れるのは、炎や水など自然の力を操るクリーチャーたち。世界に危機が迫る中、ベック(ジェイク・ギレンホール)と呼ばれる人物をニックはピーターに引き合わせる。“別の世界”から来たという彼もまた、ピーターと共に敵に立ち向かっていく。ベックは、マーベル・コミックでは「ミステリオ」として知られる人物。本作では味方となるのか、それとも…。映像でも見られるように、この戦いにソーやキャプテン・マーベルの力は借りられない。いま世界は、ピーター=スパイダーマンに託される!『スパイダーマン:ファー・フロム・ホーム』は6月28日(金)より世界最速公開。(text:cinemacafe.net)■関連作品:スパイダーマン:ファー・フロム・ホーム 2019年夏、全国にて公開予定
2019年05月07日キャリー・マリガンとジェイク・ギレンホールが夫婦役で共演する個性派俳優ポール・ダノ初監督作品『ワイルドライフ』の日本版予告編とともに、ポスタービジュアル、場面写真が解禁となった。この度解禁となった日本版予告編は、「14歳だったあの頃、僕はまだ、父さんの苦しみも、母さんの悲しみも何も分からずにいた」という、14歳の息子・ジョーのナレーションで始まる。慎ましくも幸せだった家族が父親の失業を機にゆっくりと崩れ始める。映像では、ジェイク・ギレンホール演じる父・ジェリーの男のプライドと信念を貫こうとする無骨な父親像が垣間見られる。夫を愛していながらも心の穴を埋めるように浮気に走ってしまう母・ジャネットをキャリー・マリガンが熱演。後戻りができない状況を迎え「他の道があるなら教えて、やってみるから」と息子の前で涙を流しながらの演技は迫真だ。そして、父と母の間で戸惑い、揺れ動きながら、少しずつ成長していく息子・ジョーを演じるエド・オクセンボールドの真っ直ぐなまなざしは純粋で儚げで印象的だ。本作は個性派俳優ポール・ダノの初監督作品。マリガンとギレンホールの抑えたもの言わぬ演技や、1960年代のアメリカの田舎町の原風景の美しさを切り取ったカットや心情をあぶりだす長回しショットをとっても、彼の映画監督としての手腕が光る。予告編と同時にポスタービジュアル、場面写真も解禁。ポスターではマリガンとギレンホールの間に空席を挟む微妙な距離感が夫婦の関係性を映し出すビジュアルとなっている。そして、息子ジョーの心情を思わせる「僕は二人から、人生のすべてを学んだ」というキャッチコピーが配置されている。心が離れていく夫婦、壊れゆく家族の姿を14歳の息子の心情を通して描いた、切なくも優しい物語。予告編終盤の真正面を静かに見つめる夫婦2人の表情は何を意味するのか、この家族の行く末はいかに…。結末は劇場で見届けて。『ワイルドライフ』は7月5日(金)よりYEBISU GARDEN CINEMA、新宿武蔵野館ほか全国にて順次公開。(text:cinemacafe.net)■関連作品:ワイルドライフ 2019年7月5日よりYEBISU GARDEN CINEMA、新宿武蔵野館ほか全国にて順次公開©2018 WILDLIFE 2016,LLC.
2019年04月09日40年前に『ハロウィン』でスクリーンデビューを果たし、“スクリームクイーン”としての名を世界に轟かせたジェイミー・リー・カーティス。16年前の作品を最後に、ローリーを演じることはないと考えていた彼女が、4月公開の『ハロウィン』で復活を遂げたのには、ジェイク・ギレンホールが関係していたという。1978年、ジョン・カーペンター監督が生み出した『ハロウィン』は、後世に語り継がれるホラーキャラクター“ブギーマン”と恐怖を煽る象徴的な音楽で全米を震撼させ、32万5000ドルの製作費で4700万ドルの興行収入を記録、以降のホラー映画に多大な影響を与えた。そんな『ハロウィン』公開から40年、今作ではデヴィッド・ゴードン・グリーン監督によって新たな恐怖が解き放たれる。1978年版『ハロウィン』で恐怖から逃げ切り、唯一の生き残りとなったローリー・ストロードを演じ、銀幕デビュー。元祖スクリーム・クイーンと呼ばれたのがジェイミー。オリジナル作品のほかにも、3作の『ハロウィン』シリーズに出演した彼女は、約16年前の作品を最後に、キャラクターの銀幕上の活躍には終止符が打たれたと考えていたそう。だがしかし、『プリズナーズ』『ナイトクローラー』『ノクターナル・アニマルズ』などに出演する俳優ジェイク・ギレンホールからのメールをきっかけに、今回ローリーとして復活を果たすことに。実は、ジェイクの名付け親であるジェイミー。そんなきっかけとなったメールは、ジェイクが“ボストンのヒーロー”を熱演した『ボストン ストロング ~ダメな僕だから英雄になれた~』で、グリーン監督と仕事を共にしたばかりのとき。「ジェイク・ギレンホールの友人のデヴィッド・ゴードン・グリーンが『ハロウィン』について私と何か話をしたがっているよってメールしてきたの。ジェイクはこうも言ったの。彼との仕事は最高に創造的な経験だったって。デヴィッドとだとこれまで感じたことのない自由を感じるんだって言っていたわ」とジェイミーはこうふり返る。しかし、すでに何度目かあった『ハロウィン』への出演を依頼する口説き文句について慎重な姿勢のジェイミーは、誘いを用心して聞いたようで「お話しているとき、デヴィッドは情熱的で、前向きだった。彼がアイデアを私に話し始めた時、私は言ったのよ“どうかもう話さないで。脚本を送ってください。オープニング・シーンを読んだら返事しますから”」と言ったという。そして「オマージュと新しさが見て取れた。“とても面白い、気に入ったわ!”って思った」と脚本を気に入ったからこそ本作を受けたと明かす。「スムーズに事は運んだわ。過去にリンクする、完全な歴史をもった独自の映画よ。40年後の新しい物語。2つの映画は共にあって、締めくくり、完全なものになる。同じ話を、新しい世代が、かつての『ハロウィン』同様にシンプルで象徴的な方法で語るの」と力強く語っている。『ハロウィン』は4月12日(金)より全国にて公開。(cinemacafe.net)■関連作品:ハロウィン(2018) 2019年4月12日より全国にて公開(C)2018 UNIVERSAL STUDIOS
2019年04月02日ゴールドラッシュに沸く19世紀のアメリカを舞台にジョン・C・ライリー、ホアキン・フェニックス、ジェイク・ギレンホール、リズ・アーメッドが豪華競演を果たすジャック・オーディアール監督最新作『ゴールデン・リバー』(原題:THE SISTERS BROTHERS)。この度、“夢”に目がくらんだ4人の男たちの思惑が交錯する本予告映像が到着した。第75回ヴェネチア国際映画祭にて銀獅子賞(監督賞)受賞、第44回セザール賞にて監督賞など4冠に輝いた本作は、黄金が4人の男たちを狂わせていく一攫千金ウェスタンサスペンス。到着した予告映像では、いつも冷酷に殺しの仕事をこなす兄・イーライ(ジョン・C・ライリー)が、女性には奥手であることを弟・チャーリー(ホアキン・フェニックス)にからかわれ、ムキになって言い返す兄弟喧嘩のシーンから始まる。ある日、政府からの内密な依頼で、連絡係(ジェイク・ギレンホール)とともに追うことになったのは、黄金を探す化学式を知る化学者(リズ・アーメッド)。居場所を突き止めた連絡係は兄弟に知らせようとするが「黄金によって暴力に支配されない社会を作りたい」という化学者の言葉に心酔、逃亡に協力することに。その後、連絡係の裏切りに感づいた兄弟が彼らを追いかけるが、「黄金の半分は君たちにやる」という化学者の言葉に惑わされ、結果、4人はそれぞれの思惑を抱きながら手を組む。化学者が発明した“預言者の薬”と呼ぶ液体を川に流し込むと、沈んでいた黄金が光り輝く。簡単に黄金を探すことができ、歓喜する3人。しかし、この時すでに“黄金”は彼らの運命を狂わせ始めていた…。「弟は親父を殺している」と告白する兄、「一緒に逃げよう」と化学者に提案する連絡係、「俺は殺されるのか?」と思い悩む化学者。トラウマ、憧憬、疑心、そしてかすかな友情。欲望が生みだす様々な感情が人の心を翻弄していく、一瞬たりとも目を離せない予告編となっている。『ゴールデン・リバー』は7月5日(金)よりTOHOシネマズ シャンテほか全国にて公開。(text:cinemacafe.net)■関連作品:ゴールデン・リバー 2019年7月、TOHOシネマズ シャンテほか全国にて公開予定Ⓒ 2018 Annapurna Productions, LLC. and Why Not Productions. AllRights Reserved.
2019年03月29日ヴェネチア国際映画祭銀獅子賞(監督賞)、フランスのアカデミー賞と言われるセザール賞で4冠(監督賞・撮影賞・美術賞・音響賞)を受賞した『THE SISTERS BROTHERS』(原題)が、『ゴールデン・リバー』の邦題で7月、日本公開されることが決定。ポスタービジュアルも到着した。時はゴールドラッシュ。普通を夢見る兄と、裏世界でのし上がりたい弟は、最強と呼ばれる殺し屋。政府の内密な依頼で偵察係と追うことになったのは、黄金を見分ける化学式をみつけた科学者。しかし、黄金に魅せられた4人は手を組むことになり…。本作は、イギリスの文学賞のひとつであるブッカー賞の最終候補作にもなり、様々なミステリ・ベスト10入りも果たすパトリック・デウィットの「シスターズ・ブラザーズ」を基に映画化。『真夜中のピアニスト』『君と歩く世界』などを手掛けるジャック・オーディアール監督の最新作で、オーディアール監督初の英語作品でもある。1851年のゴールドラッシュに沸くアメリカを舞台に、決して手を組むべきでなかった4人の男たちを黄金が狂わせていく、一攫千金ウェスタンサスペンス作品。西部劇のルックながらサスペンスドラマの要素が入り、読めない展開、誰が善で誰が悪なのか、ツイストしていく人間ドラマに目が離せない…。そんな4人を演じるのは、いずれも実力派揃い!最強と呼ばれる凄腕の殺し屋“シスターズ兄弟”の兄イーライを『シカゴ』『ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー』『ロブスター』のジョン・C・ライリー、弟チャーリーを『グラディエーター』『ザ・マスター』のホアキン・フェニックス。偵察係を『ブロークバック・マウンテン』『プリズナーズ』『ナイトクローラー』『ノクターナル・アニマルズ』などに出演、幅広い役柄を演じ切るカメレオン俳優のジェイク・ギレンホール、科学者を『ローグ・ワン/スター・ウォーズ・ストーリー』『ヴェノム』のリズ・アーメッドが演じている。トラウマ、憧憬、疑心、かすかな友情――。黄金に魅せられた彼らは何を得、何を失うのか?思いがけないラストに注目だ。『ゴールデン・リバー』は7月、TOHOシネマズ シャンテほか全国にて公開予定。(cinemacafe.net)■関連作品:ゴールデン・リバー 2019年7月、TOHOシネマズ シャンテほか全国にて公開予定Ⓒ 2018 Annapurna Productions, LLC. and Why Not Productions. AllRights Reserved.
2019年03月20日『君の名前で僕を呼んで』で初主演ながらアカデミー賞主演男優賞候補となり、世界中から熱狂的な賛辞が贈られたティモシー・シャラメ。彼の最新作となる『ビューティフル・ボーイ』では一転、薬物依存と闘う青年を「自分を100%捧げた」というほどの役作りを重ねて演じ切った。彼の俳優人生でターニングポイントとなったのは、繊細で卓越した演技力が要求される“同性愛者”と“薬物依存者”という2つの役柄。映画史を紐解いていくと、輝かしいオスカー俳優たちも過去にこの2つの役柄を演じ、俳優としての才能を開花させ、注目を集めてきた。今回は、多くのビューティフル・ボーイたちが演じてきた2つの役柄に注目した。■レオナルド・ディカプリオ 『太陽と月に背いて』&『バスケットボール・ダイアリーズ』『レヴェナント:蘇えりし者』で念願のアカデミー主演男優賞を受賞した、世界的なスター俳優レオナルド・ディカプリオ。彼はキャリアの初期、『太陽と月に背いて』(95)において、フランス文学史上に残る詩人アルチュール・ランボーを演じ、同じく詩人であったポール・ヴェルレーヌとの破滅的な愛を全身で表現。また同年に公開された初主演作『バスケットボール・ダイアリーズ』は、バスケットボールに夢中な“不良少年”がドラッグに手を出したことがきっかけで破滅の道をたどる様を描いた青春ドラマ。ティモシー同様に美しく堕ちていく様を体現した。■キアヌ・リーブス 『マイ・プライベート・アイダホ』&『スキャナー・ダークリー』『スピード』『マトリックス』『ジョン・ウィック』などのシリーズでその人気を確かなものにしたキアヌ・リーブス。彼は『マイ・プライベート・アイダホ』(91)で、市長の息子として裕福な家庭に生まれながらも、見せかけの環境を飛び出し、男娼として生活をする主人公スコットを演じた。突然眠り込んでしまうナルコプシーという病を抱えながら彼に恋するマイクを演じたリヴァー・フェニックスは、将来を期待されながらも本作公開の2年後にドラッグの過剰摂取により急逝。その後、『マトリックス』後に出演した『スキャナー・ダークリー』(06)では“物質D”とよばれる強力な麻薬がはびこる近未来のアメリカを舞台に、潜入捜査官フレッドことボブ・アークターが自身もドラッグにおぼれ、現実と妄想が入り混じる旅を、実写映像をアニメーション化する手法で描いた。■ヒース・レジャー 『ブロークバック・マウンテン』&『キャンディ』アメリカ中世部を舞台に20年間に渡り惹かれ合う2人の男を描いた『ブロークバック・マウンテン』(05)にてアカデミー主演男優賞にノミネート。共演は徹底した役作りでカメレオン俳優といわれるジェイク・ギレンホール。「普遍的なラブストーリー」として同作品賞にノミネートされるも、受賞には至らず様々な憶測を呼んだ。一転、『キャンディ』(06)では詩人志望の青年を演じ、恋人の画家志望のキャンディと互いに愛し合いながらもドラッグに溺れて転落していく道のりが描かれた。ヒースは『ダークナイト』撮影直後に処方薬の併用摂取で亡くなり、死後にアカデミー賞を受賞した。■ユアン・マクレガー 『ベルベット・ゴールドマイン』『トレインスポッティング』デヴィッド・ボウイを意識して作られたといわれる『ベルベット・ゴールドマイン』(98)。70年代にカリスマ的人気を誇ったバイ・セクシャルのロックスター、ブライアン・スレイドをジョナサン・リース・マイヤーズが演じ、ユアン・マクレガーは彼の人生に多大なる影響を与えるヴォーカリスト、カート・ワイルドを熱演。美形俳優たちの耽美な共演に多くの人が熱狂した。ジャンキーの役で、彼の名を世界中に知らしめた作品といえば、スコットランドを舞台に、ヘロイン中毒の若者たちの日常を斬新な映像感覚で描いた『トレインスポッティング』(96)。2017年には20年ぶりの続編となる『T2 トレインスポッティング』も公開され、話題となった。■ルーカス・ヘッジズ 『レディ・バード』『ある少年の告白』『ベン・イズ・バック』ティモシーと『レディ・バード』(17)で共演し、プライベートでも仲がいいことで知られるルーカス・ヘッジズは、同作において自らが同性愛者であることを家族に言えない苦悩を抱えるダニーを演じた。その事実が発覚するシーンは主人公レディ・バード(シアーシャ・ローナン)同様に観る者を驚かせた。そして、NYタイムズ紙によるベストセラーに選ばれた実話を元にした『ある少年の告白』(18)では、両親によって同性愛を“治す”矯正セラピーに通わされるジャレッドを好演。さらに、ドラッグ依存症の療養施設から抜け出し、家族の元に戻ってきた息子ベンを演じるジュリア・ロバーツ共演『ベン・イズ・バック』と立て続けに出演作が控える。■ティモシー・シャラメ 『君の名前で僕を呼んで』&『ビューティフル・ボーイ』ティモシーを一躍世界的スターダムに押し上げた作品は、自身の主演男優賞を含むアカデミー賞4部門にノミネートされ、見事脚色賞を受賞した『君の名前で僕を呼んで』。17歳と24歳の青年の、初めての、そして生涯忘れられない恋の痛みと喜びを共演のアーミー・ハマーと見事に体現し、世界中から熱狂的な賛辞が贈られた。その後『ビューティフル・ボーイ』においては、8年という長い歳月をかけてドラッグ依存を克服し、いまやNetflixオリジナルシリーズ「13の理由」の脚本家として活躍するニックを繊細に演じ、再び世界中を魅了している。『ビューティフル・ボーイ』は4月12日(金)よりTOHOシネマズ シャンテほか全国にて公開。(text:cinemacafe.net)■関連作品:ビューティフル・ボーイ 2019年4月12日よりTOHOシネマズ シャンテほか全国にて公開© 2018 AMAZON CONTENT SERVICES LLC.
2019年03月16日キャリー・マリガンとジェイク・ギレンホールが夫婦役で共演し、慎ましくも幸せな家族が崩壊していく姿を息子の心情を通して描いた、個性派俳優ポール・ダノの初監督作品『ワイルドライフ』(『WILDLIFE』原題)の日本公開が決定した。『ゼア・ウィル・ビー・ブラッド』『プリズナーズ』『スイス・アーミー・マン』などに出演するポール・ダノ。「いつの日か映画を作る時は、きっと、家族についての映画を作るだろうと思っていた」という彼が満を持して監督デビューした本作は、ピューリッァー賞作家リチャード・フォードが1990年に発表した「WILDLIFE」の映画化。物語の舞台は1960年代、カナダとの国境にほど近いモンタナ州の田舎町。14歳のジョーは、ゴルフ場で働く父ジェリーと家庭を守る母ジャネットのひとり息子。新天地での生活がようやく軌道に乗ったのもつかの間、ジェリーが職場から解雇され、山火事を食い止める出稼ぎ仕事に旅立っていく。残されたジャネットとジョーは働くことを余儀なくされ、やがてジョーは、優しかった母が不安と孤独にさいなまれ、生きるためにもがく姿を目の当たりにすることになる――というストーリー。長回し撮影を多用し、幸せだった家族が壊れ、バラバラになっていく姿をジョーの目線から静かに深く映し出していく本作は、ダノ監督は『ルビー・スパークス』で共演したパートナー、ゾーイ・カザンと共同で脚本・製作も担当。サンダンス映画祭やカンヌ映画祭で絶賛を浴びた。そんな普遍的な家族の物語で、互いに愛し合いながら、なす術もなく壊れてゆく夫婦を演じるのは、『17歳の肖像』『ドライヴ』『未来を花束にして』のキャリー・マリガンと、『ノクターナル・アニマルズ』『ナイトクローラー』に出演、『プリズナーズ』ではダノ監督と共演しているジェイク・ギレンホールが演じる。そして、2人の息子で主人公のジョー役には、8歳で故郷オーストラリアのCMでキャリアをスタートさせ、M・ナイト・シャマラン監督作『ヴィジット』でも主人公を熱演したエド・オクセンボールドが抜擢。劇中ではジョーの哀しみと動揺を、もの言わぬ演技で表現している。本作は普遍的な家族の物語であり、ダノ監督自身の心情が投影されたジョーの成長物語でもある。監督の繊細さと優しさが詰まった本作の公開をぜひ楽しみにしていてほしい。『ワイルドライフ』は7月5日(金)よりYEBISU GARDEN CINEMA、新宿武蔵野館ほか全国にて順次公開。(cinemacafe.net)
2019年03月15日トム・ホランドが主演を務めるスパイダーマンの最新作『スパイダーマン:ファー・フロム・ホーム』から、待望の初映像が公開された。アベンジャーズを中心としたマーベル・シネマティック・ユニバース(MCU)の世界に加わったスパイダーマン。前作『スパイダーマン:ホームカミング』では、スパイダーマンこと15歳の高校生ピーター・パーカーが、ヒーローの師匠ともいうべきアイアンマンに導かれ、真のヒーローへと成長する過程が描かれた。そして本作は、“ホーム”であるニューヨークを離れ、舞台はヨーロッパへ!ピーター(トム・ホランド)は親友のネッド(ジェイコブ・バタロン)やMJ(ゼンデイヤ)たちと2週間の夏休み旅行へ出かける。そこでピーターの前に突如現れるのは、S.H.I.E.L.D.(シールド)の長官ニック・フューリー(サミュエル・L・ジャクソン)だ。「出番だぞ。私と共に戦う覚悟はあるか?」とピーターに告げるが…。ニックから与えられるミッションは何なのか?そしてこの先、どんな戦いが待っているのか——。さらに、巨大な敵を前にピーターのピンチを救うべく現れた、ジェイク・ギレンホール演じる“アイアンマンとソーを足したような”存在とは?また、予告編の中でピーターが赤のスーツではなく、黒のスーツに身を包んでいるシーンにも注目だ。『スパイダーマン:ファー・フロム・ホーム』は2019年、全国にて公開(全米公開は7月5日)。(text:cinemacafe.net)■関連作品:スパイダーマン:ファー・フロム・ホーム 2019年、全国にて公開予定
2019年01月16日“電話からの声と音だけで、誘拐事件を解決する”というシンプルな設定ながら予測不可能な展開で話題を呼び、第91回アカデミー賞外国語映画賞デンマーク代表にも選出された『THE GUILTY/ギルティ』。早くも映画界を席巻中の本作は、映画好きなら必ず一度は耳にしたことがある「サンダンス映画祭」で多くの観客を魅了し、見事、観客賞に選ばれた。本作をはじめ、その歴代受賞作品はいずれも、いま大活躍中の気鋭監督の傑作ばかりだ。世界三大映画祭(カンヌ、ヴェネチア、ベルリン)や東京国際映画祭など、大小全て数えればキリがないほど世界には数多くの映画祭が存在する。ホラーやSFに強い、アニメーションに特化など、それぞれに特徴があり、世界中から各コンセプトに沿った映画作品が集まるのが映画祭の面白いところ。中でもアメリカ・ユタ州で毎年1月中旬に開かれるサンダンス映画祭は、1978年より続く、世界中の新人監督がこぞって参加する独立系映画を対象にした映画祭。あのクエンティン・タランティーノやジム・ジャームッシュを一躍有名にした実績があり、世界中の映画会社が注目している。審査員が決定する「グランプリ」のほかに、オーディエンス投票によって決められる「観客賞」があり、この部門では次世代を担う若き監督たちの傑作が多数選出されてきた。『THE GUILTY/ギルティ』も2018年に受賞したサンダンス映画祭「観客賞」歴代受賞作品に注目した。■『セックスと嘘とビデオテープ』(1989)スティーブン・ソダーバーグ『オーシャンズ』シリーズを監督!スティーブン・ソダーバーグ監督の長編デビュー作。アメリカ南部の町を舞台に、一見、社会的に安定した理想的なカップルの裏側に隠れた真実を描いたドラマ。当時26歳で観客賞を受賞した後、史上最年少でカンヌ国際映画祭パルム・ドール受賞監督となり、2000年は『エリン・ブロコビッチ』と『トラフィック』でアカデミー賞監督賞にWノミネートされ、後者で受賞。その後、あの世界的エンターテインメント超大作『オーシャンズ』シリーズの監督に。まさにソダーバーグにとって登竜門となったのが本映画祭だった。■『フルートベール駅で』(2014)ライアン・クーグラー『ブラックパンサー』の監督!ライアン・クーグラー監督は当時28歳。2013年のサンダンス映画祭にてグランプリと観客賞をW受賞した。2009年に実際に起きた警察官による22歳の黒人青年射殺事件を基にした本作は、クーグラー監督の長編初監督作。この後に、本作のマイケル・B・ジョーダンを主演に『クリードチャンプを継ぐ男』(15)を手掛け、さらに2018年には世界的大ヒットを記録し、映画賞レースでも注目されているマーベル作品『ブラックパンサー』に抜擢。まもなく『クリード 炎の宿敵』公開も控える。■『セッション』(2015)デイミアン・チャゼル『ラ・ラ・ランド』の監督!デイミアン・チャゼル監督は当時30歳。2014年の観客賞を受賞した『セッション』(日本公開は2015年)はアメリカ最高と言われる音楽学校を舞台に、ジャズ・ドラマーを目指す19歳の青年(マイルズ・テラー)と、狂気じみた指導を続けるスパルタ教師(J・K・シモンズ)との音楽を通したぶつかり合いを描いた。そして彼は、のちに同じく音楽を主軸にした映画『ラ・ラ・ランド』を世に送り出し、日本でも大ヒット。最年少のオスカー監督となった。最新作『ファースト・マン』では一転、人類初の月面着陸を果たしたニール・アームストロングの人生を描く。■『search/サーチ』(2018)アニーシュ・チャガンティ、2018年に大ヒット!アニーシュ・チャガンティ監督は現在27歳。2018年の観客賞を受賞した本作は、主人公の父親(ジョン・チョー)が誘拐された娘を探し出すために娘のSNSや通話記録を辿り、事件の真相を紐解いていく。全編がPC画面上で展開する、という斬新な設定は観客を驚かせた。彼は本作の公開よりも前に、全編をグーグル・グラスで撮影したショート・ムービー『SEEDS』(原題)を手掛け、動画公開からわずか24時間で100万回再生を記録した実績もある。今回の『search/サーチ』の大ヒットを受け、次回作には大きな期待が集まっている。■『THE GUILTY/ギルティ』(2018)ハリウッドリメイクも決定!グスタフ・モーラーデンマークの新鋭グスタフ・モーラー監督は現在30歳。2018年に同じく観客賞を受賞した(『search/サーチ』は<NEXT部門>、本作は<ワールド・シネマ・ドラマ部門>)。真夜中の緊急指令室を舞台に、“電話からの音と声”だけで誘拐事件を解決するという新感覚サスペンス。歴代受賞作品と同様に長編初監督でありながらも、その緻密な脚本と大胆な演出は早くも世界中で絶賛され、すでに人気俳優ジェイク・ギレンホール主演でハリウッドリメイクも決定。SNS上ではいまから多くの期待の声が寄せられている。まだ見ぬ若き才能たちを発掘できる場でもあるサンダンス映画祭に注目しておけば、次世代の大物監督をひと足先に知ることができるかも!?この映画祭の受賞作品は絶対に見逃せない!『THE GUILTY/ギルティ』は2月22日(金)より新宿武蔵野館、ヒューマントラストシネマ渋谷ほか全国にて公開。(text:cinemacafe.net)■関連作品:THE GUILTY/ギルティ 2019年2月22日より新宿武蔵野館、ヒューマントラストシネマ渋谷ほか全国にて公開© 2018 NORDISK FILM PRODUCTION A/S
2019年01月08日来年2月に日本でも公開が決定しているデンマーク発の新感覚サスペンス『THE GUILTY/ギルティ』が、ジェイク・ギレンホール主演でハリウッドリメイクされることが決定した。犯人は、音の中に、潜んでいる――。本作は緊急指令室のオペレーターを主人公に、「電話からの声と音だけで、誘拐事件を解決する」という異色のサスペンスドラマ。シンプルな設定ながらも、予測不可能な展開で観る者を圧倒させ、第34回サンダンス映画祭では『search/サーチ』(NEXT部門)と並び、観客賞(ワールド・シネマ・ドラマ部門)を受賞。その後も世界中の映画祭で観客賞を総なめにした。そんな注目作が、今回ジェイク・ギレンホールの製作会社ナイン・ストーリーズと、ボールド・フィルムズ(『ナイトクローラー』『セッション』など製作)がリメイク権を獲得し、ハリウッドリメイクが決定。電話からの音だけの誘拐事件に挑む主人公を演じるのは、『デイ・アフター・トゥモロー』『ナイトクローラー』『ノクターナル・アニマルズ』などに出演する個性派俳優のジェイク。今回のリメイク決定に関して彼は、「サンダンスで『THE GUILTY/ギルティ』を見て圧倒された。モーラーの映画は、緊張感を巧みに登場人物の鋭い性格描写に織り交ぜている。まさにナイン・ストーリーズが求めていた素材そのものだ。ボールド・フィルムズとともにアメリカの観客に届けられることを誇りに思う」とコメントも寄せている。また、オリジナル版のグスタフ・モーラー監督とプロデューサーのリナ・フリントが、エグゼクティブ・プロデューサーとして関わることも決定している。『THE GUILTY/ギルティ』は2019年2月22日(金)より新宿武蔵野館/ヒューマントラストシネマ渋谷ほか全国にて公開。(cinemacafe.net)■関連作品:THE GUILTY/ギルティ 2019年2月22日より新宿武蔵野館、ヒューマントラストシネマ渋谷ほか全国にて公開© 2018 NORDISK FILM PRODUCTION A/S
2018年12月12日映画『THE GUILTY/ギルティ』が、2019年2月22日(金)に全国で公開される。声と音だけで誘拐事件を解決する新感覚サスペンス『THE GUILTY/ギルティ』は、デンマーク発の新感覚サスペンス。“電話からの声と音だけで、誘拐事件を解決する”というシンプルな設定ながらも、緊迫感に溢れた予測不可能な展開で、観る者を圧倒する。視覚情報がない中、劇中に溢れる様々な“音”の中から、犯人を見つけ出せるのか――。人間の想像力を縦横無尽に操り、試していくかのような映像表現が繰り広げられる。真夜中の緊急指令室の中で、いつも通り一本の通報を受けた主人公・アスガー・ホルムが、電話の相手の様子にどこか違和感を覚える。そのやり取りから、電話先の女性が誘拐されているということに気付くが、事件解決の手掛かりは電話の音だけ。果たして、アスガーはこの<見えない事件>にどう立ち向かうのか。アカデミー賞外国語映画賞デンマーク代表に選出第34回サンダンス映画祭では、『search/サーチ』と並び、観客賞(ワールド・シネマ・ドラマ部門)を受賞。第47回 ロッテルダム国際映画祭観客賞/ユース審査員賞、第44回シアトル国際映画祭 監督賞の受賞などに加え、第91回アカデミー賞外国語映画賞 デンマーク代表にも選出されている。監督はグスタフ・モーラー監督は、『THE GUILTY/ギルティ』が長編映画監督デビュー作となるグスタフ・モーラー。『THE GUILTY/ギルティ』について、「音声というのは、誰1人として同じイメージを思い浮かべないということにヒントを得た。観客1人1人が異なる人物像を想像するのだ」と語っている。主人公のアスガー・ホルムを演じるのは、ヤコブ・セーダーグレン。その他、イェシカ・ディナウエ、ヨハン・オルセン、オマール・シャガウィーらが出演する。ジェイク・ギレンホール主演でハリウッドリメイク決定数々の賞を受賞し話題を集める本作のハリウッドリメイクが決定。主人公は、映画『ボストン ストロング 』をはじめ、『ナイトクローラー』や『サウスポー』で主演を務めたジェイク・ギレンホールが務める。また、オリジナル版の監督であるグスタフ・モーラーと、製作のリナ・フリントが、リメイク版のエグゼクティブ・プロデューサーとして製作に加わることも決定。さらに磨きがかかった巧みな演出にも期待したい。ストーリー真夜中の緊急指令室。誘拐された女性からの通報。解決の手掛かりは電話の声だけ。緊急通報指令室のオペレーターであるアスガー・ホルム(ヤコブ・セーダーグレン)は、ある事件をきっかけに警察官としての一線を退き、交通事故による緊急搬送を遠隔手配するなど、些細な事件に応対する日々が続いていた。そんなある日、一本の通報を受ける。それは今まさに誘拐されているという女性自身からの通報だった。彼に与えられた事件解決の手段は“電話”だけ。車の発車音、女性の怯える声、犯人の息遣い・・・。微かに聞こえる音だけを手がかりに、“見えない”事件を解決することはできるのか―。詳細映画『THE GUILTY/ギルティ』公開日:2019年2月22日(金) 新宿武蔵野館/ヒューマントラストシネマ渋谷ほか全国公開出演:ヤコブ・セーダーグレン、イェシカ・ディナウエ、ヨハン・オルセン、オマール・シャガウィー監督・脚本:グスタフ・モーラー製作:リナ・フリント脚本:エミール・ナイガード・アルベルトセン撮影監督:ジャスパー・スパニング編集:カーラ・ルフェ原題:The Guilty
2018年11月23日「スパイダーマン」シリーズより、『スパイダーマン:ホームカミング』の続編となる映画『スパイダーマン:ファー・フロム・ホーム』が2019年6月28日(金)に公開。主演はトム・ホランドが続投する。『スパイダーマン:ホームカミング』待望の続編へ2017年8月に公開された映画『スパイダーマン:ホームカミング』の主人公ピーター・パーカーは、これまでの「スパイダーマン」とは異なり、若干15歳のマーベル史上最年少ヒーロー。物語の中で、“やんちゃな若者”から真のヒーローになっていく成長と奮闘が描かれていた。何度も壁にぶち当たりながらも、一途に夢を追おうとする姿の世界中の共感を呼び、全世界興収8億8千万ドルを超える大ヒットを記録。主人公ピーター・パーカー/スパイダーマン役を新進気鋭の若手俳優トム・ホランドが演じたことに加え、ロバート・ダウニー・Jr演じるアイアンマン/トニー・スタークとの競演も大きく注目された。舞台はニューヨークからヨーロッパへ『スパイダーマン:ファー・フロム・ホーム』では、“ホーム”であるニューヨークを離れ、ヨーロッパへと舞台を移す。ピーターは親友のネッドやMJたちと2週間の夏休み旅行へ出かける。そこでピーターの前にS.H.I.E.L.D.の長官、ニック・フューリーが突如現れ、ピーターにミッションを与える。ニックによると、エレメンタルズが各国を危機に陥れているというのだ。アベンジャーズの力は借りられない。ニックは異次元から来たというミステリオをピーターに紹介し、ミステリオとピーターと共に敵に立ち向かっていくのだが…エレメンタルズ脅威とは、風、水、火、土の四大元素のうちの一つを操る“エレメンタルズ”は巨大なクリーチャー。ブラックホールから生まれたという。ミステリオの地球にも現れた。新たなミッションに挑戦するため、ピーターには4種類のスーツが用意される。赤×黒や真っ黒といった初登場のスーツに身を包んだピーター姿にも注目だ。ピーター・パーカー/スパイダーマン -トム・ホランド続編となる『スパイダーマン:ファー・フロム・ホーム』。スパイダーマン役は前作に引き続きトム・ホランド。彼は、「ピーターは本当に子供っぽい。だけど、放課後にスパイダーマンになろうとも、学校では一生懸命に勉強をする。それがかっこいい。」と語っていた。そういったピーターの姿から、特に若い人達に向けて大きなメッセージを伝えていきたいそうだ。ミステリオ(=クウェンティン・ベック) - ジェイク・ギレンホール今回の敵(ヴィラン)は“ミステリオ”で原作ではとても人気の高いキャラクターだ。コミックではテクノロジーを駆使して戦う。実力派俳優ジェイク・ギレンホールが演じる。MJ役 - ゼンデイヤ『スパイダーマン:ファー・フロム・ホーム』でも登場していたが特にロマンスは描かれなかった。知的でさばさばした印象。ピーターとの進展はあるのか?ピーターの親友ネッド - ジェイコブ・バタロン親友ネッド役のジェイコブ・バタロン。前作で作品の多くの笑いを与えてくれた愛すべきキャラ。学力に優れ、コンピューターにも強く、ピーターの強い味方となった。ニック・フューリー - サミュエル・L・ジャクソンシールドの長官であり、アベンジャーズ発案者の1人。マーベル作品に欠かせない存在となっているニック・フューリーは、新たな”脅威”と戦うた必要があるとピーターにミッションを与える。ニック・フューリーを演じるのはもちろんサミュエル・L・ジャクソン。監督も、前作から引き続きジョン・ワッツが務める。彼は、ミステリオについて、「コミックの中では魅力的なヴィラン。ミステリオがヒーローとして描かれる彼は、今まで誰も見たことがないんです。彼と、スパイダーマン、フューリーがチームを組んで、脅威と戦うというアイデアはとてもエキサイティングですね。」と話している。映画『アベンジャーズ/エンドゲーム』を“見た人だけ”に、ネタバレ含む予告予告映像では、本作が、アベンジャーズシリーズ完結編として公開された『アベンジャーズ/エンドゲーム』での戦いを経た物語であることを示す重要な内容も明らかになっている。重要なネタバレを含むので、この映像は『アベンジャーズ/エンドゲーム』を見た人のみ楽しんでほしい。作品詳細『スパイダーマン:ファー・フロム・ホーム』あらすじピーターは夏休みに、学校の友人たちとヨーロッパ旅行に出かける。しかしそこでニック・フ ューリーが突如現れ、ピーターにミッションを与える。目の前に立ちはだかる危機の大きさに、「僕はただの“隣人”だ」とピーターは怖気づくが、ニックはその使命をスパイダーマンに託す。ヴェネチア、ベルリン、ロンドンといったヨーロッパ都市をはじめ、各国を危機に陥れるのは、炎や水など自然の 力を操るクリーチャーたち。世界に危機が迫る中、ニックはミステリオをピーターに引き合わせる。“別の世界”から来たという彼もまた、ピーターと共に敵に立ち向かっていく。そしてこの戦いに、ソ ーやキャプテン・マーベルの力は借りられない。ピーター=スパイダーマンはこの危機をどう乗り越えていくのか? 今、世界は彼に託される・・!『スパイダーマン:ファー・フロム・ホーム』原題:Spider-man:Far From Home日本公開:2019年6月28日(金)全国ロードショー監督:ジョン・ワッツ脚本:クリス・マッケナ & エリック・ソマーズ原作:スタン・リー、スティーヴ・ディッコ製作:ケヴィン・ファイギ、エイミー・パスカルキャスト:トム・ホランド、サミュエル・L・ジャクソン、ゼンデイヤ、コビー・スマルダーズ、ジョン・ファヴロー、J・B・スムーヴ、ジェイコブ・バタロン、マーティン・スター 、マリサ・トメイ、ジェイク・ギレンホール
2018年08月05日スパイダーマン/ピーター・パーカーことトム・ホランドが、先週末6月23日(現地時間)デンバーで開催された「ACEコミコン」に参加した。トムは舞台裏とみられる場所で自分の動画を撮りながら、コミコンで楽しい時間を過ごしていることを報告。また、トムがスパイダーマンに就任してから初めての単独映画『スパイダーマン:ホームカミング』の続編に関する情報も明かした。タイトルは、前作と真逆の『スパイダーマン:ファー・フロム・ホーム/Spider-Man: Far From Home』(原題)になるようだ。※以下ネタバレを含む表現があります。ご注意ください。トムは動画の中で、「『スパイダーマン2』に関する情報を何も教えることができなくてごめんね。ぼく自身もまだよくわからないんだ。混乱もしている。だって、ぼく、死んじゃったしね」と謝罪しながら、スパイダーマンとして出演した最新作『アベンジャーズ/インフィニティ・ウォー』の重要なネタをばらしてしまった。「でもね、『スパイダーマン2』の脚本をもらったよ。ものすごくワクワクしてる!」と脚本の表紙が見えるタブレットをカメラに向けたトム。そこには『スパイダーマン:ファー・フロム・ホーム』のタイトルの文字が。同作はアメリカで2019年7月5日に公開予定。ジェイク・ギレンホールが悪役“ミステリオ”として出演することがうわさされている。(Hiromi Kaku)■関連作品:スパイダーマン:ホームカミング 2017年8月11日より全国にて公開© Marvel Studios 2016. © 2016 CTMG. All Rights Reserved.
2018年06月25日ボストンマラソン爆弾テロ事件で両脚を失いながらも、“ボストンのヒーロー”と呼ばれた男の実話を描いた、ジェイク・ギレンホール主演・プロデュース作『ボストン ストロング ~ダメな僕だから英雄になれた~』。このほど、ジワジワと口コミで感動を呼んでいる本作から、号泣必至の本編シーンがシネマカフェに到着した。2013年に起こったボストンマラソン爆弾テロ事件の被害にあった、ジェフ・ボーマンの実話を映画化した本作。テロに巻き込まれ、両脚を失ったボーマンは「ボストンストロング」というスローガンの象徴として脚光を浴びるが、彼自身はPTSDやプレッシャーなど様々な困難を抱えていて…。■口コミで感動拡散!鑑賞者が“最も涙したシーン”公開到着した映像では、悲劇的なテロに見舞われたボストン復興の象徴・ヒーローとして脚光を浴びたジェフ(ジェイク・ギレンホール)が、「ボストンストロング」というスローガンが生まれるキッカケとなった、街を代表するメジャーリーグ球団ボストン・レッドソックスに招かれて始球式を行った直後のシーンが映し出される。始球式終了後、多くのファンに囲まれてごった返すジェフの元に、ラリーという名の1人の男性が走って駆けつける。彼は、ジェフが始球式で投げる姿を見て“俺たちは誰にも負けない”という強い想いを感じ、勇気づけられたことへの感謝の礼をジェフに伝えにきたのだ。ヒーローとして祭り上げられることは、苦痛でしかなかったジェフ。しかし、そんな自分の姿を見て勇気づけられたラリーの感謝の言葉は、ジェフ自身を勇気づけることにもなった。ジェフは自分からラリーに手を差し伸べて握手を交わし、「必ずうまくいくよ。僕は大丈夫だ。あなたも」と言葉を送っている。実はこのシーン、映画公開に先立って行われた試写会はもちろん、劇場鑑賞者から最も”涙した”として多くの感想があがった、本作きっての感動シーン。また、公開直前に行ったイベントにゲスト登壇した芸人・おばたのお兄さんも「勝手に作り上げられたヒーローとして、周りが勇気づけられていたのが、(このシーンでは)自分から勇気づけにいった。ここで(ジェフが真のヒーローに)変わったんだなと、すごく胸打たれました」と、笑い一切ナシで真面目に熱く語ったほど。そんな“心震える感動シーン”を、ここから確かめてみて。『ボストン ストロング ~ダメな僕だから英雄になれた~』はTOHOシネマズ シャンテほか全国にて公開中。(text:cinemacafe.net)■関連作品:ボストン ストロング〜ダメな僕だから英雄になれた〜 2018年5月11日より全国にて公開© 2017 Stronger Film Holdings, LLC. All Rights Reserved. Motion Picture Artwork © 2018 Lions Gate Entertainment Inc. All Rights Reserved.
2018年05月17日全米を感動させたヒーロはちょっと“ダメ”な奴(C) 2017 Stronger Film Holdings, LLC. All Rights Reserved. Motion Picture Artwork (C) 2018 Lions Gate Entertainment Inc. All Rights Reserved.ボストンで暮らしていたジェフ・ボーマンは、元恋人エリンの愛情を取り戻すため、彼女が出場するボストンマラソンの応援に駆けつけるが、ゴール地点付近で発生した爆弾テロに巻き込まれ、両脚を失う大ケガを負ってしまいます。意識を取り戻したボーマンは警察に協力し、ボーマンの証言をもとに犯人が特定されると、ボストンストロング=新しいヒーローの誕生として脚光を浴びますが、耐えられない傷と受け入れられない現実に苦悩します。自分の無力さと不甲斐なさに絶望する中、本当の強さと勇気の正体を見出していきます……。過剰にドラマチックに描くことを避け、人間くさい“フツウの男”の愛と再生のドラマは、誰もが共感せずにはいられません。 ジェイクが挑んだ“フツウの男”(C) 2017 Stronger Film Holdings, LLC. All Rights Reserved. Motion Picture Artwork (C) 2018 Lions Gate Entertainment Inc. All Rights Reserved.本作品の主人公であるジェフ・ボーマンを演じるのは、メジャーからインディペンデント映画まで縦横無尽に活躍する実力派俳優のジェイク・ギレンホール。近年の出演作では個性的な役柄がつづいていますが、本作品では身体と精神に大きな傷を追った普通の男を熱演。義足を装着し信じられない演技で、ジェイク史上最もチョイダメで平凡な男が最大の試練に立ち上がる姿が描かれています。「カリスマがあるだけじゃなくて、とても愛情にあふれていて、ユーモアのセンスがある。同時に奥底に深い闇もあるね。」と語ったジェイクは、実際のジェフと時間をかけて交流し、決してモノマネではなく、根底にある人間性や弱さまでも繊細に掬い上げました。 “フツウの物語”だからこそ共感できる!(C) 2017 Stronger Film Holdings, LLC. All Rights Reserved. Motion Picture Artwork (C) 2018 Lions Gate Entertainment Inc. All Rights Reserved.この映画の冒頭で主人公は、朦朧とした意識の最中に、両脚を失った真実を粗野な友人の雑な作法で唐突に告げられても、失くした足のジョークを飛ばすぐらい強くしたたかで、この映画の原題『Stronger』を体現するような人物として描かれています。しかし、傷ついたボストンのヒロイックな象徴として、他者から“強さ”を強いられるほど、主人公は強さを摂取されるかのごとく弱さを露呈していきます。人は強くもあり弱くもあるという、当たり前の事実に気づくことによって、主人公は初めて前を向いて歩きはじめますが、考えてみればそれは映画の外にある実人生そのもの。主人公と同様に、観る者が当たり前の事実に、今一度向き合うキッカケを与えてくれる本作品を、ぜひ劇場でお楽しみください。 【情報】 『ボストン ストロング 〜ダメな僕だから英雄になれた〜』 2018年5月11日(金)からTOHOシネマズシャンテほか全国で順次公開監督:デヴィッド・ゴードン・グリーン脚本:ジョン・ポローノ原作:ジェフ・ボーマン、ブレット・ウィッター『STRONGER』出演:ジェイク・ギレンホール、タチアナ・マスラニー、ミランダ・リチャードソン、クランシー・ブラウン配給:ポニーキャニオン
2018年05月15日ボストンマラソン爆弾テロ事件で“ボストンのヒーロー”と呼ばれた男の真実の物語を、ジェイク・ギレンホール主演・プロデュースで描いた『ボストン ストロング~ダメな僕だから英雄になれた~』。このたび、映画の見どころを集めたダイジェスト映像に、主演のジェイクのインタビューを交えた特別映像が公開された。本作は、2013年4月15日に起こったボストンマラソン爆弾テロ事件の被害にあった、ジェフ・ボーマンの実話を映画化。テロに巻き込まれ、両足を失ったボーマンは「ボストンストロング」というテーマのもとボストン復興の象徴として脚光を浴びるが、彼自身が耐えられない傷やプレッシャーに直面していく“フツウの男”の実話。■メディアには決して取り上げられない“ヒーロー”の陰の部分このたび公開されたダイジェスト映像「見どころ早わかり!『ボストン ストロング』ダイジェスト」では、ジェイクのインタビューを交えながら、ダメ男がテロで両脚を失う悲劇に見舞われ苦しみながらも、いかにして多くの人々に勇気を与えるヒーロー=“ボストン ストロング”になっていったのかを詳しく知ることができる。自らの証言でテロの犯人が特定されたことから一躍、時の人となり、ヒーローに祭り上げられたボーマン。その反面、傷の痛みや周囲の過剰な期待、爆発テロ事件当日のトラウマに、1人もがき苦しみ、生きる意味を次第に見失っていく姿や、その苦しみを唯一理解し支えてくれていた恋人エリン(タチアナ・マスラニー)にさえも、きつく当たり散らす姿など、彼の陰の部分が浮き彫りになっていく。その様子は、決してメディアには取り上げられない姿であり、リアルを追求した本作ならではの大きな見どころだ。だからこそ、多くの傷ついた人たちに勇気を与えていたのは自分だったことを聞かされたとき、どれほど多くの人に自分が支えられているか気づいたとき、普通の男が生きる意味や本当の強さ、勇気の正体を見つけ、真のヒーローへと変身していく姿に心打たれる。ジェイクの「これはテロの映画じゃない。もっと大切なことを伝えているんだ」という言葉は、本作を観た後にいっそう心に響いてくるはずだ。『ボストン ストロング ~ダメな僕だから英雄になれた~』は5月11日(金)よりTOHOシネマズ シャンテほか全国にて公開。(text:cinemacafe.net)
2018年05月03日ジェイク・ギレンホールが主演とプロデュースを務めた『ボストン ストロング ~ダメな僕だから英雄になれた~』の特別試写会が、ボストンとの姉妹都市・京都市で開催。映画評論家・北小路隆志がアメリカ映画が描いてきたヒーローの新たな形として本作を解説した。2013年に起こったボストンマラソン爆弾テロ事件の被害にあった、ジェフ・ボーマンの実話を映画化した本作。舞台となるのはアメリカ、マサチューセッツ州ボストン。アメリカの歴史の中でも特に古く、その美しい街並みが多くの人々を魅了しているボストンは、ハーバード大学やマサチューセッツ工科大学(MIT)などの有名大学でも知られ、日本の京都市と姉妹都市提携を結んでいる。4月24日(火)、京都・同志社大学ハーディーホールには、同志社大学・同志社女子大学および市内の大学に在学中の学生、一般当選客、合わせて約100名が参加。冒頭、司会者から映画の感想を聞かれた北小路氏は、「僕はひねくれているから泣けなかったけど、みなさんはかなり心に響く作品だと思います」と話し、集まった学生からは笑いが漏れた。■「アメリカ映画は伝統的にヒーローを作り続けている」そんな北小路氏が注目したのは、映画で描かれる“ヒーロー像”について。本作ではボストンに住む主人公ジェフ(ジェイク・ギレンホール)の家族の描写も多いが、「彼らはいわゆるブルーカラー(労働者階級)であり、ボストンだけでなく、アメリカでもっとも多い層」と話す。アメリカの人口の3分の2が、このブルーカラーにあたる。「それくらい特別ではない、普通の人を丁寧にリアルに描写したことで、庶民が意図せず何かを成し遂げてしまう、“巻き込まれ型”の典型的な作品の系譜を踏んでいる」と分析。「古くはフランク・キャプラ監督作(『素晴らしき哉、人生!』ほか)や、近年では『15時17分、パリ行き』など、主人公がいかに普通の人間かを丹念に描いたうえで、彼らが自分の意志ではないところで巻き込まれ、気がつくと世の中を変えるようなことをやっている、気づけば皆のヒーローになっている、というのは昔から多く描かれてきており、アメリカ映画は伝統的にヒーローを作り続けているんだということを改めて感じた」と話した。そのうえで、作中でも会話の中で登場する『フォレスト・ガンプ/一期一会』を例に、「過去の作品は登場人物が意図せず起こしたアクションによってまわり(世界)が変わるという形が多かったが、本作はそれに反し、主人公から脚の自由を奪う=アクションを封じるところからスタートさせていて、同じヒーロー映画の系譜ではあるが、また新しいものを見せてもらった」と舌を巻いた。■フラッシュバックで見せるPTSDの壮絶さ…ジェイクの繊細な演技にも注目また、テロや災害などの被害を扱った映画として、「本作ではフラッシュバック、トラウマの描き方が非常にうまい」と北小路氏。「事件の場面から見せたくなるところを、爆発のシーンは敢えて省略する。ではどのようにそれを見せるか、というところでフラッシュバックという技法を、彼の心理面、PTSDを絡めて見せる。そのことで、1人で耐え続ける彼の弱さ、同時に強さを表現することに成功している」と話し、その繊細で細やかな心の動きを見事に体現したジェイク・ギレンホールの演技にも注目してほしい、と締めくくった。『ボストン ストロング ~ダメな僕だから英雄になれた~』は5月11日(金)よりTOHOシネマズ シャンテほか全国にて公開。(text:cinemacafe.net)
2018年04月25日いまから5年前、ボストンマラソンのゴール近くで起こった爆破テロ事件で被害に遭い両足を失った、“ボストンのヒーロー”と呼ばれた男を、ジェイク・ギレンホールが熱演する『ボストン ストロング ~ダメな僕だから英雄になれた~』。今年で122回目を迎えるボストンマラソンが4月16日に開催されることに合わせ、主人公ジェフ・ボーマンを演じ、自らプロデューサーも務めたジェイクや、ジェフ本人らが語る5分にも及ぶ特別映像が公開された。本作は、2013年に起こったボストンマラソン爆弾テロ事件の被害に遭った青年ジェフ・ボーマンの身に起こった実話を映画化。テロに巻き込まれ、両足を失ったジェフが「ボストン ストロング」(ボストンよ、強くあれ)というボストン復興の象徴として脚光を浴びるも、耐えられない傷とプレッシャーを背負い、やがて克服していく姿を感動の人間ドラマとして描き出した。■世界中のランナーが憧れるマラソン大会を襲った無差別テロボストンマラソンといえば、出場者は約3万人、観客は約50万人にも及び、世界でも最大規模のマラソン大会の1つ。世界中の市民ランナーが「一生に一度は走ってみたい」と憧れる大会だ。アメリカ独立戦争が開戦した4月19日の「パトリオット・デイ(愛国者の日)」を記念して例年4月の第3月曜日に開催されており、1897年以来、今年で122回を数える長い歴史と伝統を持つ。だが、そんなアメリカにとって特別な“愛国者の日”の2013年4月15日に開催されたボストンマラソンで、爆弾テロ事件が発生、3人が死亡、282人が負傷した。その世界に大きな衝撃を与えた凄惨な事件から、5年が経過した。■モデルとなった本人が語る「僕の人生はすっかり変わった」このたび到着した特別映像では、リアリティに迫った本編映像や撮影現場の映像に加え、出演者やスタッフ、モデルとなった本人たちのインタビューが盛り込まれている。冒頭、主演のジェイク・ギレンホールは「これはテロの映画ではない。もっと大切なものを伝えている」と語り、デヴィッド・ゴードン・グリーン監督も「メディアが伝えない、事件の本質を描いている」と、本作が人間ドラマであり、家族の物語であることを強調する。また、本編の主人公となったジェフ・ボーマンついては「生存能力と謙虚さがあり、ユーモアがある」(ジェイク)、「思った以上に明るくてユーモアがあって人間味があった」(プロデューサーのリヴァ・マーカー)と語り、大きな悲劇に遭った男の意外な性格にキャストとスタッフは驚いた様子だ。「コストコ」の店員だった男が突然テロに巻き込まれ両脚を失い、その現実を受け止められないままにヒーローに祭り上げられ、一挙手一投足まで注目される存在になる。特別映像では、この運命の残酷さを示すような映像が連なる中、モデルとなったジェフ・ボーマン本人もインタビューに登場する。「僕の人生はこの4年間ですっかり変わったよ。義足で一から歩き方を覚えるというのは本当にとても辛いことだ。でも嬉しいことも人生にたくさん起こった。3歳の僕の娘は僕の人生の光だ」と語り、ジェフの生きる姿勢、そして彼にとって何が支えとなったのかが明かされる。■ボストンで撮影した意義…「他にふさわしい場所は考えられなかった」そして、この物語の“もう一人”の主人公が町そのものであることにも気付かされる。ジェイクは「僕たちにとってボストンで撮影を行うことがとても重要だった。この映画を撮影するのに他にふさわしい場所は考えられなかった。できることは全てやったし、ボストンという町がどれくらい素晴らしい場所か、ボストンの人々がどんなに素晴らしい心を持っているか世界中の人々に伝わればいいな」と語る。映像には、2013年「ボストンストロング」を合言葉に、ワールドシリーズを制したボストン・レッドソックスやボストン・ブルーインズの試合で結束するボストン市民の姿と共に、復興したボストンという街への熱い想いも表現されている。「絶望的な環境でも、乗り越えることができる。それがこの映画のテーマだよ」と困難に打ち勝ったジェフを称えるジェイク。また、ジェフ本人は「僕はヒーローじゃない。いつも最前線で命をかけている警察官や消防士、救急医療士が真のヒーローだ。僕はただの生存者に過ぎないよ」と、自分を救ってくれた周りの人たちへの感謝を込めて語る姿が印象的だ。■“英雄”のイメージと現実とのギャップに苦しむ主人公ボストンマラソン爆弾テロ事件は、巻き込まれた多くの人々の人生を変えてしまったが、本作の主人公ジェフ・ボーマンも事件によって大きく人生を変えられてしまった。コストコで働いていたジェフは、元彼女のエリンとよりを戻すため、エリンが出場するボストンマラソンの応援に駆けつけた際、爆弾テロに巻き込まれてしまう。一命はとりとめたものの、両足を切断する重傷を負ったジェフは病室で目覚めると、FBIに犯人特定につながる重要な目撃情報を告げる。怪我を負いながらも犯人特定に貢献したジェフは、たちまちテロリストに屈しない“ボストン ストロング”というスローガンを象徴する英雄として、世間からもてはやされるように。しかし、世間から見られる英雄のイメージと、現実では1人で用を足すこともできない自分とのギャップに苦しみ、傷の痛みや事件の辛い記憶と闘っていた。やがて彼は、テロ現場で救ってくれた命の恩人カルロスとの再会によって、意外な事実に気づき、家族や恋人、仲間たちに支えられながら、再び自分の足で歩く決意を固めていくのだ。ジェフ本人の献身的な映画制作への協力もあり、ジェフの苦悩する姿やダメなところも赤裸々に描いた実話。事件から5年の節目を迎えるこの機会に、本作に関わった人々の思いを本映像からも触れてみてほしい。『ボストン ストロング ~ダメな僕だから英雄になれた~』は5月11日(金)よりTOHOシネマズ シャンテほか全国にて公開。(text:cinemacafe.net)
2018年04月16日レオナルド・ディカプリオやキアヌ・リーブスをはじめ、映画史に輝き続ける、世界を魅了する美男子たち。彼らのフィルモグラフィーにはある共通点があった。それは、いずれも男性同士のラブストーリーを描いた作品に出演した経験がある、ということ!今回は日本も含め、美しきイケメン俳優たちを彼らの演じてきた名作とともにご紹介!『君の名前で僕を呼んで』(2018)ティモシー・シャラメ&アーミー・ハマー第90回アカデミー賞にて主演男優賞にノミネートされ、世界中から注目を集めるティモシー・シャラメ。彼は『君の名前で僕を呼んで』にて24歳の青年オリヴァー(アーミー・ハマー)に恋する17歳の少年エリオを好演した。本作は同アカデミー賞では作品賞を含む計4部門にノミネートされ、名匠ジェームズ・アイヴォリーが最高齢(89歳)受賞となる脚色賞に輝き、日本でも大きな話題に。また、ティモシーはその美貌と演技力から「レオナルド・ディカプリオの再来」といわれるだけあり、そのフィルモグラフィーもディカプリオとよく似た点が。本作と『太陽と月に背いて』(次項)で年上の男性に恋する役柄だけでなく、ディカプリオが『バスケットボール・ダイヤリーズ』(1995)で麻薬依存者を演じたのと同様、ティモシーは今秋全米公開予定の『beautiful boy』(原題)にて麻薬依存の少年を演じる。『君の名前で僕を呼んで』は4月27日(金)より全国にて公開。『太陽と月に背いて』(1995)レオナルド・ディカプリオいまや貫禄たっぷりの世界的スーパースターとなったレオナルド・ディカプリオ。彼は『太陽と月に背いて』にて、美しき早熟の天才アルチュール・ランボーを演じた。本作は、フランス文学史上に残る詩人アルチュール・ランボーと、同じく詩人であったポール・ヴェルレーヌ(デヴィッド・シューリス)との破滅的な愛と人生を描いた作品。本作公開から2年後、数多くの記録を塗り替えた『タイタニック』(1997)にてディカプリオは一気にスターダムにのし上がる。『マイ・プライベート・アイダホ』(1991)キアヌ・リーブス&リヴァー・フェニックス『スピード』『マトリックス』シリーズでその人気を確かなものにしたキアヌ・リーブス。彼はガス・ヴァン・サント監督の『マイ・プライベート・アイダホ』で、市長の息子として裕福な家庭に生まれながらも、見せかけの環境を飛び出し、男娼として生活をする主人公スコットを演じた。彼に恋をする男娼マイクを演じたリヴァー・フェニックスの代表作としても知られ、リヴァーはその美貌と演技に将来を期待されながらも本作公開の2年後に亡くなった。キアヌと夭折のスターの繊細な演技合戦は必見だ。『ブエノスアイレス』(1997)レスリー・チャン&トニー・レオン夭逝のスターといえば、香港映画界のスーパースターでありながら15年前の4月に亡くなったレスリー・チャン。アルゼンチンを旅する男性カップルを描いた本作で、レスリーは主人公の1人ウィンを演じた。監督は香港映画界の鬼才ウォン・カーウァイ。美しい自然美を織り交ぜながら、カーウァイ監督独特の鮮やかな色調で、惹かれ合いながらも傷つけることしかできない2人の男の刹那的な愛を映し出した傑作。レスリーの相手役は、いまや香港を代表する俳優となったトニー・レオン。『ブロークバック・マウンテン』(2005)ヒース・レジャー&ジェイク・ギレンホール『ノクターナル・アニマルズ』『ナイトクローラー』など演技派美男子として引っ張りだこのジェイク・ギレンホール。彼はアメリカ中世部を舞台に、20年間に渡り惹かれ合う2人のカウボーイを描いた本作にてアカデミー助演男優賞にノミネート。アン・リー監督が手がけた本作は作品賞にもノミネートされ、「普遍的なラブストーリー」として世界各国で高い評価を受けた。ジェイクもまた、その後『ダークナイト』(2008)でアカデミー賞助演男優賞を受賞した故ヒース・レジャーとともに、確かな演技力を広く知らしめることになった。『怒り』(2016) 妻夫木聡&綾野剛老若男女幅広い層から、その甘いマスクと演技力で絶大な人気を集める妻夫木聡。『横道世之介』『さよなら渓谷』などの原作者・吉田修一のミステリー小説を、『悪人』でタッグを組んだ李相日監督が映画化。1件の殺人事件を発端に、犯人と疑われる3人の謎の男とその周囲との関わりを群像劇的に描き出した。その中の1つ、東京を舞台にしたストーリーで妻夫木さんが演じたのは、偶然出会った大西直人(綾野剛)を事件の犯人ではないかと疑いながらも愛し続ける藤田優馬という男。2人が役作りのために2週間にわたる同棲生活をしていたのは有名な話だ。『モーリス』(1987)ヒュー・グラントほかそして、これらの作品の金字塔ともいえるのが、20世紀初頭のイギリスを舞台に2人の青年が織りなす愛を鮮烈に描いた『モーリス』。『君の名前で僕を呼んで』でオスカーを獲得したジェームズ・アイボリーが監督・脚色を務め、文豪E・M・フォースターが1914年に執筆したものの同性愛がテーマのため出版がかなわず、作者死後の71年になって出版された同名小説を映画化。『パディントン2』も記憶に新しいヒュー・グラントの人気に火がついた作品でもあり、人気TVシリーズ「SHERLOCK/シャーロック」のレストレード警部役でお馴染みのルパート・グレイヴスも出演。その製作30周年を記念した4Kデジタル修復版&無修正版がリバイバル上映される(4月28日~順次公開)。(text:cinemacafe.net)■関連作品:君の名前で僕を呼んで 2018年4月27日よりTOHOシネマズシャンテほか全国にて公開© Frenesy, La Cinefacture
2018年04月15日ジェイク・ギレンホール主演・プロデュース作『ボストン ストロング ~ダメな僕だから英雄になれた~』が2018年5月11日(金)より全国ロードショー。ボストンマラソン爆弾テロ事件で”ボストンのヒーロー”と呼ばれた男の真実の物語を描く。ボストンのテロ事件被害者が周囲に支えられながら立ち上がる『ボストン ストロング ~ダメな僕だから英雄になれた~』は、2013年に実際に起こったボストンマラソン爆弾テロ事件の被害にあった、ジェフ・ボーマンの実話を映画化したもの。不幸なテロに巻き込まれ、両足を失ってしまう。ボーマンはテロリストの逮捕にも協力、「ボストン ストロング」というテーマでボストン復興の象徴として脚光を浴びる。しかし、ボーマンの本当の復活はここから勝負。彼の前には様々な困難が立ちはだかる。足を失うという悲劇、立ち直れない傷とプレッシャーを背負いつつも、恋人、家族、仲間など愛する人々に支えられ、困難を乗り越え、再び立ち上がっていく。そんな“フツウの男"の感動の実話は、事件から丸5年を迎える今、多くの人々が勇気を与える。ジェイク・ギレンホール主演『遠い空の向こうに』で注目を集め、『ゾディアック』『ノクターナル・アニマルズ』『サウスポー』など話題作に出続けるジェイク・ギレンホールが主演を務める。彼はプロデューサーも担っており、ジェフ・ボーマン本人と製作段階からから密にコミュニケーションを取りあったという。ボーマンがどんなことを考えたのか?その本質や姿を模索すし徹底した演技を見せる。ボーマンを支える女性・エリンボーマンを支える女性・エリン役でタチアナ・マスラニーが出演する。タチアナ・マスラニーはカナダ出身の女優で、過去、荻上直子監督の日本映画『トイレット』にも出演したキャリアを持つ。TVシリーズ『オーファン・ブラック 暴走遺伝子』の出演で有名になった、アップカミングな女優。『ボストン ストロング 』あらすじボストンに暮らすジェフ・ボーマンは元彼女のエリンの愛情を取り戻すため、彼女が出場するマラソン会場に応援に駆け付ける。そんな時にゴール地点付近で爆弾テロが発生し、ボーマンは爆発に巻き込まれてしまう。両足を失ってしまうという悲劇。意識を取り戻したボーマンは爆弾テロリストを特定するために警察に協力。ボーマンの証言を基に犯人が特定されると、ボーマンは一躍、“ボストンのヒーロー”として世間の脚光を浴びるが、彼自身の再生への戦いは、ここから始まったばかりだった。作品詳細『ボストン ストロング ~ダメな僕だから英雄になれた~』原題:Stronger原作:ジェフ・ボーマン、ブレット・ウィッター著監督:デヴィッド・ゴードン・グリーン(『セルフィッシュ・サマー ホントの自分に向き合う旅』『スモーキング・ハイ』など)脚本:ジョン・ポローノ出演:ジェイク・ギレンホール(『ノクターナル・アニマルズ』、『ナイトクローラー』など)、タチアナ・マスラニー(『黄金のアデーレ 名画の帰還』など)、ミランダ・リチャードソン( 『めぐりあう時間たち』、『ダメージ』など)、クランシー・ブラウン(『ショーシャークの空に』など)公開日:5月11日(金)、TOHOシネマズ シャンテほか全国ロードショー配給:ポニーキャニオン(c) 2017 Stronger Film Holdings, LLC. All Rights Reserved. Motion Picture Artwork (c) 2018 Lions Gate Entertainment Inc. All Rights Reserved.
2018年02月24日関ジャニ∞のメンバーで俳優の錦戸亮(33)が31日、都内の日本外国特派員協会で行われた映画『羊の木』(2月3日公開)の記者会見に吉田大八監督と共に出席し、外国人記者からの質問に答えた。映画『羊の木』の日本外国特派員協会の記者会見に出席した錦戸亮会見は試写会後に行われ、冒頭では流暢な英語で「本日はお越しいただきましてありがとうございます。映画楽しんでいただけたと思います。この映画を通して私は、自分のコミュニティーに全く分からない人が入って来たらどうするだろうと考えました。この作品がエンターテイメントでありながら社会的な側面もある映画です。過疎化、そして移民などの問題について考えるきっかけになればいいなと思います。ありがとうございます」とスピーチ。会場は温かい拍手に包まれた。『がきデカ』の山上たつひこ氏が原作、『ぼのぼの』のいがらしみきお氏が作画を務め、2014年文化庁メディア芸術祭優秀賞を受賞したコミックを原作に、『桐島、部活やめるってよ』(12)の吉田監督が映画化。錦戸が主演、松田龍平、木村文乃らが出演し、元殺人犯の男女6人を受け入れた港町で起こる数々の事件や住民と元受刑者の不協和音を描いている。錦戸が演じたのは、元受刑者の受け入れ担当となった市役所職員・月末一。アイドルとしての存在感を消して役柄になりきったことについて触れられると、「普段はきらびやかなステージに立たせてもらったり、歌って踊ってキャーキャー言われる場所もあれば、唯一一人で仕事をするのがお芝居。そこに関しては自分のアイドル的なところは一切出す必要はないと昔から思っています」と説明。「僕らも家に帰ったら"普通"です」「みなさんにもフラットな時ってあるじゃないですか? そこを意識したというか」と一人の人間として月末と向き合ったと語った。また、参考にした海外の俳優については「今は思い浮かばない」としながら、「普段観ている映画だったり、役者さんが何より先生になっているんじゃないかと思います」と自己分析。ジェイク・ギレンホール、デンゼル・ワシントン、ラッセル・クロウの名を挙げ、「好きな映画何回も観るんですよ。だから細かいところまで観てそれが気付かないうちに……パクるというか。僕なりにやっているとは思うんですけど」と正直に話して笑いを誘った。「緊張します!」と周囲のスタッフに言いながら会場入りしていた錦戸。会見でハリウッド進出の可能性について聞かれると、「いつかハリウッドというものがあるのなら、もちろん挑戦させてもらいたいです」と意気込みつつ、「でも、頭のスピーチの英語だけで死ぬほど緊張してたので!」とぶっちゃけて会場は爆笑。「だからもっと語学力も大事なんでしょうけども、その語学力どうこうを抜きに『使いたい俳優』と言われるような俳優にまず日本でなりたいと思います」と今後の目標を掲げた。なお、これまでジャニーズ事務所はタレントの肖像権保護の観点から写真のWEB使用制限を設けていたが、この日をもって解禁。今後は、「記者会見、囲み取材、舞台あいさつなどのタレント登壇時のWEBニュースサイトでの使用」が可能となった。会見後のフォトセッションではカメラマンから次々と目線を求める声が上がる中、錦戸は一人ひとりの要求ににこやかに応えていた。
2018年01月31日◼︎トム・フォードが魅せる、美しきミステリーDRESS読者のみなさんなら、一度は「トム・フォード」の名前を聞いたことがあるかもしれません。グッチやイヴ・サンローランのクリエイティブディレクターとしても知られ、自身の名を冠したブランドを主宰するなど、人気デザイナーとして知られる彼が、実は映画も撮っていることはご存知ですか?トム・フォード長編2作目となる本作は、愛と復讐の美しきミステリー。ヴェネチア国際映画祭で審査員グランプリを受賞したほか、多数の賞を受賞・ノミネートされた本作は、そのスリリングな展開はもちろんのこと、トップデザイナーであるトム・フォードが手がける美しい映像も必見です。また、劇中には、トム・フォード個人のコレクションであるアンディー・ウォーホルやロバート・マザウェルらのアート作品や、トム・フォード自らが使用許可を取得したデミアン・ハースト、ジェフ・クーンズらの作品が登場し、秋のアート気分を高めてくれる作品としてもぴったりの一本です。◼︎Who is Tom Ford?トム・フォードについておさらいアメリカ・テキサス州オースティン出身のトム・フォードは現在56歳。「グッチ」や「イヴ・サンローラン」のクリエティブディレクターを経て、2005年に自身のブランド「トム・フォード」を立ち上げると、高い注目を浴びました。「007」シリーズのジェームズ・ボンドが着るスーツの衣装提供をしたり、アカデミー賞で多くのスターたちが彼のスーツをまとうことから、映画界とのつながりも少なくないトム・フォード。そんな彼は、クリストファー・イシャーウッドの小説を原作とする映画『シングルマン』を発表し、2009年に映画監督デビューを果たすと、高い評価を受けました。本作は、そんなトム・フォードの監督第二作目です。原作を大胆にアレンジし、自身のふるさとであるテキサスを舞台に盛り込むなど、オリジナリティ溢れる脚本を完成させました。トップ・デザイナーであるトム・フォードの美的センスが炸裂した映像は、細部まで美しく、スクリーンから1秒も目を離すことができません。◼︎『ノクターナル・アニマルズ』ストーリーアメリカ、ロスアンゼルス。アートギャラリーのオーナーをつとめるスーザン(エイミー・アダムス)は、夫とともに経済的には恵まれながらも、心の満たされない生活を送っていた。夫・ハットンの経営する会社は傾いており、週末なのに仕事でNYに行くという彼からは、浮気の匂いもちらつく。そんなある日、彼女の元に小包が届く。それは、20年前に離婚し、何年も連絡を取っていなかった元夫のエドワード(ジェイク・ギレンホール)が書いた小説だった。その小説のタイトルは『夜の獣たち(ノクターナル・アニマルズ)』。”スーザンに捧ぐ”と書かれたその小説を、スーザンは躊躇しながらも読み始めるのだった。ページをめくりながら、スーザンは元夫・エドワードとの出会いを思い出していた。テキサス出身で、幼馴染みだったふたりは、ある日NYで再会する。コロンビア大学の奨学金の面接に来たエドワードと、芸術家の道を諦めてコロンビア大学の大学院で美術史を専攻するスーザン。ふたりは、激しい恋に落ち、結婚を決意したのだった。だが、保守的なスーザンの母は、財力のない作家志望のエドワードとの結婚に大反対。数年後、ブルジョワ的生活が大切に思えてくるはず、とスーザンに告げ――。◼︎小説『夜の獣たち』の内容とは?本編に登場する、元夫エドワードがスーザンに送った小説『夜の獣たち(ノクターナル・アニマルズ)』は、スーザンのLAでの現実の生活と交互に切り替わる形で、映画内で映像化されています。小説『夜の獣たち(ノクターナル・アニマルズ)』の主人公は、トニー・ヘイスティングス(ジェイク・ギレンホール二役)。ある夜、トニーは妻のローラ、娘のインディアとともに、ハイウェイを走っていました。だがトニーは、道中で2台の車から執拗な嫌がらせを受けます。思わずその車に向かって中指を立てたインディアに逆上したその車に車体を当てられ、トニーの車はパンクしてしまいます。車に乗っていたレイ、ターク、ルーの3人は、一家を車から下ろし、トニーに激しく暴行を加えます。その隙に、レイは妻と娘を無理やり自分たちの車に押し込み、連れ去ってしまったのでした。荒地に置き去りにされたトニーは一昼夜歩き続け、ようやくみつけた民家に助けを求めます。事件を引き受けた警備補のボビーと再び事件現場を訪れ、現場検証を行うトニーでしたが、そこで衝撃的な景色を目の当たりにしてしまい……。◼︎夫婦をめぐるラブストーリーとしても注目!本作の魅力は、スーザンの暮らすLAでの生活と、小説『夜の獣たち(ノクターナル・アニマルズ)』の舞台であるテキサスの物語、そしてスーザンと元夫のエドワードの出会いから別れまでを追ったNYでの物語が、それぞれに交差しながら進んでいく、スリリングな展開にあります。現実と小説、そして現在と過去が見事に融合され、少しずつ謎が明らかとなっていくその手法は鮮やかで、思わず手に汗握ります。物語の鍵となるのは、元夫エドワードがスーザンに小説を送ってきた、その理由。激しい恋に落ちたスーザンとエドワードは、どのようにしてすれ違い、別れを選択することになったのか。スーザンと元夫エドワードの過去を描いたNYのパートは、夫婦の愛と別れをめぐるラブストーリーとしても必見です。『ノクターナル・アニマルズ』は、人生の中で私たちがなす選択がもたらす結果と、それを諦めて受け入れてしまうことへの、警告の物語です。すべてが、人間関係すらも、あまりに安易に捨てられる廃棄の文化にあって、この物語は、忠誠、献身、愛を語ります。私たちみなが感じる孤独、私たちを支えてくれる人間関係をめぐる物語なのです。トム・フォードエドワードはなぜ、スーザンに小説を送ってきたのか。愛か復讐か、彼の本当の目的とはーー?何度でも観返したくなる美しき極上のミステリー『ノクターナル・アニマルズ』は11月3日(金・祝)より全国公開です。◼︎『ノクターナル・アニマルズ』公開情報『ノクターナル・アニマルズ』【PG12】11月3日(金・祝)TOHOシネマズ シャンテほか全国ロードショー監督・脚本:トム・フォード原作:「ノクターナル・アニマルズ」(オースティン・ライト著/ハヤカワ文庫)出演:エイミー・アダムス、ジェイク・ギレンホール、マイケル・シャノン配給:配給:ビターズ・エンド、パルコ上映時間:116分公式サイト: ©Universal Pictures
2017年11月03日主演にエイミー・アダムス、ジェイク・ギレンホールという実力派2人を迎えた、トム・フォードの監督2作目『ノクターナル・アニマルズ』。このたび、トム・フォードが「シャネル(CHANEL)」のデザイナーにして“モードの帝王”、カール・ラガーフェルドに「僕の映画のためにオートクチュールを作って欲しい」と直電話していたことが分かった。マスコミ向け試写会や先行上映会でも評判はうなぎ上りで、「こんなにも上質な作品に出会えるなんて幸せ!」「俳優陣の演技が最高!」「ファッションデザイナーという冠がなくてもトム・フォードは監督としてとにかく素晴らしい!」など、多くの絶賛の声がSNSに上がっている本作。そんなトム・フォードの約7年ぶりの新作は、脚本/製作も彼自身が手がけており、前作『シングルマン』同様に、映像の構図や音響の1つ1つにセンスが光るのは言うまでもなく、随所にこだわりが見られる。特に、前作よりも増して、登場人物の衣装から観る視覚的造形の深さは必見だ。■こだわり抜いた衣装は登場人物を作り出す主人公スーザン(エイミー・アダムス)は現代アートギャラリーのオーナーで、元夫(ジェイク・ギレンホール)から送られた小説を読むシーンばかりで、劇中多くを語らない。言葉を発しない代わりに、画面から受け取る情報は彼女の表情や、着ている衣装によって仔細に伝わってくる。その衣装は前作『シングルマン』に引き続き、アリアンヌ・フィリップスが担当する。アリアンヌはトムと再びタッグを組むにあたり、「衣装によってそれぞれのストーリーがもつ異なるトーンを出すことが大変でした。衣装とは、単に服を着ることではなく、登場人物を作り出すこと、物語を動かすものなのだ、という監督の考えを汲み取り製作をしました」と語っている。■スーザンの衣装はほとんど手作り!アリアンヌのこだわりは、「トム・フォード(TOMFORD)」ブランドはもちろんのこと、既存のものをできるだけ使わないという点から、劇中のほぼ全てを手作りしたという。冒頭で登場する、スーザンの胸元が大きく開いた黒いドレスは、彼女が身を置いている環境の“荒涼としている様”を表現しており、白壁のアートギャラリーとのコントラストが、まるでスーザンその人さえも建築の一部のように見せつける無機質な美しさを放つ。存在感のある上質なファーコートは、「トム・フォード」のアトリエのファー職人の手製。さらに深緑のドレスに至っては、場面に合う色がなく、染色作業から行ったという。アリアンヌは「映画にぴったりの色を作るために、色のカメラテストもしました」と明かしている。■カール・ラガーフェルドにお願い! 1シーンのためだけにシャネルの1点ものを特注スーザンの衣装のみならず、そのほかの登場人物についても同様だ。小説の中に登場するボビー・アンディーズ警部補(マイケル・シャノン)の衣装は、無骨なカウボーイ的性格を表現するために、クラシカルなウエスタンヨークジャケットとブーツカットのスラックスをベースに、シャツ、コーデュロイのジャケット、カウボーイハットはオリジナルで作られたそう。そして、なんと言っても1シーンしか登場しないスーザンの母、アン・サットン(ローラ・リニー)の衣装は必見!ステータスや世間体、富をひと目で印象づけ、ブルジョワ志向だと分かる衣装は、本作のための「シャネル」オートクチュール。しかも、この衣装を手に入れるため、トム・フォード監督は自らカール・ラガーフェルドに直電話して、このシーンのためだけに1点ものの製作を依頼。現在のデザインではなく、劇中で描かれる当時のデザインを再現している。1シーンだけのためにも努力を一切惜しまない、監督のこだわりには脱帽だ。■映画祭はトム・フォード一色!『シングルマン』コリン・ファースの姿も審査員グランプリを受賞したヴェネツィア国際映画祭を筆頭に、アカデミー賞、LA プレミア、ロンドンフィルムフェスティバルなど、世界各地で監督とキャストが登壇するイベントが行われた。その中で、劇中ではほとんど使われなかった監督自身のブランド「トム・フォード」を“これでもか!”というほど登壇者全員が着用している。主演のエイミーはワンショルダーのシルバードレスや、鎖骨ラインが見える大人のブラックドレスなど、シックで上品なドレスを身に纏った。さらにモデルとして「シャネル」のコレクションにも登場する、小説の主人公トニーの娘役を演じるエリー・バンバーも目を引く真っ赤なロングドレスや、くびれにワンポイントのあるブラックドレスなど、ハイティーンの年齢からは想像つかないほど大人っぽい色気を感じるドレスを披露していた。もちろん女性陣だけではない。「トム・フォード」と言えばスーツだが、監督自身はもちろん、ジェイクやアーロン・テイラー=ジョンソンらが、“もしかしたらレッドカーペットに登場する直前まで、監督自らの手によって手直しがされているのではないか”というほどシワひとつないスーツ姿で色気を放っていた。さらに、プレミアには前作『シングルマン』に主演したコリン・ファースの姿も。太い黒フレームのメガネとスーツの出で立ちは、『シングルマン』の主人公ジョージを思い起こさせファンが狂喜したとか!これぞトム・フォードにしかできない、映画と現実の最高のトータルコーディネートだ。映画監督としての実力が、世界に認められているトム・フォード。しかし、彼のセンスや才能を培ってきたのは、「グッチ(GUCCI)」や「イヴ・サンローラン(Yves Saint-Laurent)」などのデザイナーとしての経験があったからにほかならない。ファッションデザイナーとして、映画監督として、底なしのこだわりを見せた本作に期待が高まる。『ノクターナル・アニマルズ』は11月3日(金・祝)よりTOHOシネマズシャンテほか全国にて公開。(text:cinemacafe.net)
2017年10月31日『インデペンデンス・デイ』『紀元前1万年』などのローランド・エメリッヒ監督が、環境問題に真正面から挑んだスペクタクル・ディザスター超大作『デイ・アフター・トゥモロー』が10月13日(金)放送の「金曜ロードSHOW!」でオンエアされる。昨年夏に公開された『インデペンデンス・デイ:リサージェンス』も大ヒットしたエメリッヒ監督といえば、同シリーズの第1作である『インデペンデンス・デイ』で異星人によって地球の各都市が襲撃される映像を描き世界中にインパクトをあたえ、その後も『2012』など数多くの“ディザスタームービー”を手がけている。そんなエメリッヒ監督が本作でテーマとしたのは“地球温暖化”と“氷河期”。世界中で起こっている寒波や熱波、集中豪雨などの異常気象は地球温暖化が原因と考えられているが、これが氷河期を引き起こしてしまう。世界が崩壊の危機に瀕するなかである父親と息子の親子愛の物語が描かれていく。古代の天候を研究している気候学者のジャック(デニス・クエイド)は、南極を調査した際に地球に恐ろしい危機が訪れるかもしれないことに気付き地球温暖化国連会議で危機を訴えるも、経済至上主義のベッカー副大統領(ケネス・ウェルシュ)に一蹴されてしまう。時を同じくしてハワイに巨大台風が襲来、さらに巨大なヒョウが降り注ぐなど各地に異常気象が発生。ジャックの研究に興味を示していたスコットランド気象観測センターのラプソン教授(イアン・ホルム)から送られてきたデータを分析したジャックは、過去最大級の異常気象が数週間で北半球を覆いつくすことを知る。高校生クイズ大会に出場するためNYを訪れていた息子・サム(ジェイク・ギレンホール)に、すぐに自宅に帰るよう指示するジャックだが、大気の乱れの影響で全米の空港が次々封鎖。サムはNYにとどまることになるが、翌日、さらなる危機が町を襲う…。見慣れた世界の景色が次々と氷に覆われていく映像のインパクトは今回も絶大。壮大な地球規模の危機に家族の愛がどう立ち向かうのか。金曜ロードSHOW!『デイ・アフター・トゥモロー』は10月13日(水)21時~日本テレビ系にて放送。(笠緒)
2017年10月11日エイミー・アダムスやジェイク・ギレンホールを迎え、世界的ファッションデザイナーのトム・フォードが『シングルマン』以来、7年ぶりに監督を務めた『ノクターナル・アニマルズ』。自身で脚本も手掛けたスリリングでミステリアスな展開と、細部までこだわった映像美には世界中が絶賛を贈っており、ヴェネチア国際映画祭では審査員グランプリ、助演のマイケル・シャノンがオスカーにノミネートされ、同じくアーロン・テイラー=ジョンソンがゴールデン・グローブ賞に輝いている。ファッション界のみならず、映画界でも類まれなる才能を発揮するトム・フォードとは、どんな人物なのか、その魅力に迫った。■「グッチ」を立て直したファッション界の生きる伝説1961年8月27日、テキサス生まれのトム・フォードは、ニューヨーク大学で美術史を専攻後、編入したパーソンズ美術大学で建築を学ぶ。あまり知られていないが、在学中に俳優を志し、CM出演も果たしている。70年代のニューヨーク、ビアンカ・ジャガーやデヴィッド・ボウイ、マイケル・ジャクソン、トルーマン・カポーティなど錚々たるメンバーが足を運んだ最先端のナイトスポット「スタジオ54」に出入りし、アンディー・ウォーホルら時代の寵児たちと親交を深め、ファッションやアートの世界にも傾倒していく。その後、キャシー・ハードウィックとペリーエリスのもとファッション業界で才能を発揮し、注目を集める。94年、「グッチ(GUCCI)」のクリエイティブディレクターに就任。しかし、当時の「グッチ」は深刻な業績不振で経営が危ぶまれており、トム・フォードは立て直しに奮闘。それまでのクラシックなイメージを一新し、セクシーでゴージャス、かつモードな「グッチ」を確立させた。その成果は、トム・フォードがクリエイティブディレクターに就任してから10年で、売り上げをおよそ13倍に伸ばしていることでもわかる。この復活劇は「トム・フォード シンドローム」と呼ばれ、ファッション業界では伝説として語り継がれている。2000年には「イヴ・サン=ローラン(Yves Saint-Laurent)」と「グッチ」グループ全体におけるクリエイティブディレクターに就任。05年、自身の名を冠したブランド「トム・フォード(TOMFORD)」を設立。14年には、ファッション業界のアカデミー賞にあたるCFDA賞のジェフリー・ビーン生涯功労賞を、15年にはメンズウェア・デザイナー・オブ・ザ・イヤーなど、これまで7度の受賞に輝き、不動の地位を確立した。■ジェームズ・ボンド着用スーツとして知られるデザイナーとしてはもちろん、経営的な観点も併せ持った才能で長年ファッション業界の第一線を走ってきたトム・フォード。そんな彼のブランドは、『007 慰めの報酬』から、ダニエル・クレイグ演じるジェームズ・ボンドが着るスーツを衣装提供していることでも知られる。『シビル・ウォー/キャプテン・アメリカ』では、トニー・スターク(ロバート・ダウニー・Jr)が「(アイアンマンのスーツはないけど)「トム・フォードのなら」と話すシーンもあった。また、アカデミー賞などの場でも着用する俳優やセレブは多く、最近では『ベイビー・ドライバー』で主演を務めたアンセル・エルゴートがオフィシャルイベントで身に着けていたことが記憶に新しい。「トム・フォード」がお気に入りと公言しているオスカー女優ジュリアン・ムーアは、監督デビュー作『シングルマン』に出演するなど、多くのハリウッドスターから愛されている。■映画監督デビュー作でコリン・ファースがヴェネチア男優賞!ファッション界で成功を収める一方、2005年、映画製作会社フェイド・トゥ・ブラックを設立し、長年熱い想いを秘めていた映画の世界へ進出。09年に、クリストファー・イシャーウッドの小説に基づく『シングルマン』で映画監督デビューを果たし、同作では共同脚本、製作も務めた。同作での独特の映像美と世界観は絶賛され、主演のコリン・ファースは、ヴェネチア国際映画祭男優賞、英国アカデミー賞主演男優賞を受賞。アカデミー賞やゴールデン・グローブ賞など多数の賞にノミネートされ、トム・フォード自身も初監督作品とは思えない、異例の高評価を得た。■最新作は究極まで感覚を刺激される美しくも危ういミステリー監督2作目となる『ノクターナル・アニマルズ』は、ヴェネチア国際映画祭審査員グランプリほか、ゴールデン・グローブ賞では監督賞、脚本賞にノミネートされ、賞レースを席巻。米作家オースティン・ライトの原作に惚れ込んだトム・フォードが1人で脚本を担当。20年前に別れた夫から送られてきた1冊の“小説”と、“過去”、そして“現在”が複雑に絡み合い、曖昧になっていくミステリアスな物語を描き出し、映画祭では脚色賞も受賞するなど、才能を発揮している。ファッション同様、一切妥協をしないトム・フォードこだわりの映像美と緻密な脚本で映し出される極上のミステリー作品。天が二物どころか、幾つもの才能を与えたトム・フォードが、新たに生み出した傑作を、スクリーンで体感してみて。『ノクターナル・アニマルズ』は11月3日(金・祝)よりTOHOシネマズシャンテほか全国にて公開。(text:cinemacafe.net)
2017年10月03日映画初出演を果たし、たちまち注目を集めた5年前、「ヒーローを演じるとしたら、誰がいい?」と訊かれ、「スパイダーマン」と答えた少年がスパイダーマンになった。しかも、正確には「10年後にアンドリュー・ガーフィールドの後を継いでスパイダーマンになりたい」と答えたというから、予定よりも随分と早く夢を叶えたことになる。「わかってる。ラッキーなことに、僕の夢は叶ったんだ。でも、自分でつかみ取ったというよりは、夢が舞い込んできた感じかな」と語るトム・ホランド、現在21歳。『スパイダーマン:ホームカミング』は、彼の存在なくして語れない作品となった。トムの演じるスパイダーマンことピーター・パーカーは、『シビル・ウォー/キャプテン・アメリカ』に初登場。アベンジャーズと対面して以来、チームへの加入を望んでいる。しかし、ピーターはスパイダーマンであると同時に、15歳の高校生。「大人に認められたい気持ちが空回りしているところなんだ」とトムは語る。「それが『スパイダーマン:ホームカミング』の面白さでもあるのだけど、子どもなら誰もが共感できるし、かつて子どもだった大人にも共感できる。もちろん、僕自身もね。僕はラッキーなキャリアを歩んでいて、素晴らしい共演者たちに恵まれてきた。だからこそ、彼らに認められたい気持ちは常にある。そういった意味では、ピーターは僕に多くのアドバイスをくれる存在なんだ。彼はスポーツマンでもなければ、大してカッコよくもない。でも、スパイダーマンとしてパワーを持ち、学校一クールな生徒になるチャンスを与えられる。僕も素晴らしいチャンスを与えられてきた子どもであり、目の前で人生が変わっていく幸運を体験した。そんな中、自分自身でありたいと思う気持ちは、僕もピーターも同じだから」。冷静で、謙虚だが、どこか自信も感じさせる。この頼もしいまでのバランス感覚を、トムはいつ培ったのだろうか?劇中のピーターはまさに自信と謙虚さのバランスを取ることに四苦八苦しているのだが、「僕の場合は自分で心掛けなくても、家族や友達が僕を戒めてくれるからね」。インタビュー部屋の隅にちょこんと座る2人に目を向けながら、「日本にも親友のハリソンや弟のハリーと一緒に来たのだけど、僕が調子に乗ろうものなら彼らが叱ってくれるはず。家族や友達との絆が強いんだ。と言っても、いまのところは叱られていないよ!大事なのは、これ以上のことをしたら叱られるだろうなって、その空気を感じることだよね」と笑う。続けて、「いまはクレイジーな毎日を送っているけど、だからこそいい人間でありたいと思う」とも。スパイダーマンを演じる身として、世の子どもたちのロールモデルでありたいそうだ。「幼い頃の僕にもロールモデルがいたようにね。その責任はすごく感じている。でも、僕がロールモデルであろうとするのは、実は意外と簡単なことなんだ。だって、そもそもスパイダーマンというキャラクターが絶好のロールモデルだから。僕は役を全うするだけでいい。そうすれば、スパイダーマンが僕自身を引き上げてくれる」。ちなみに、トム自身のロールモデルは「モハメド・アリ」とのこと。「彼は自分自身を磨き上げながら、同時に世界を変えた。周りの意見に流されず、自分の信条を貫いた姿勢も尊敬しているんだ」。また、ロールモデルは同性に限らないようで、「ミシェル・オバマをすごく尊敬している」とも明かす。「立場ではなく、彼女自身がパワフル。アメリカの人たちに対して上から目線でなく、彼らのために、同じ立場で話しかけているのが素晴らしいよね。大ファンなんだ。いつか共演したいくらい。ミシェル・オバマがピーターの学校へ講演に来るとか、いいアイデアだと思わない?メモっておこうかな(笑)」。もちろん、すでに数々の名優たちと共に作品を作り上げてきたトムには、同業のロールモデルも大勢いる。「でも、1人だけ名前を挙げるとしたらやっぱり彼だよね」と言いながら、『スパイダーマン:ホームカミング』の偉大なる共演者ロバート・ダウニーJr.について語り始める。「ロバートはあれほどビッグな俳優なのに、すごく親切で、優しくて、いい意味で普通なんだ。どれだけ有名になっても、どれだけお金持ちになっても自分のままでいる。撮影現場でも、それ以外でも、彼を見て学ぶことは多いよ」。今後共演してみたい俳優はジェイク・ギレンホール、出演してみたいのはマーティン・スコセッシの監督作。ジェイクの名前は主演予定の新作『アンチャーテッド』(原題)での共演希望者を訊かれた際にも挙げており、スコセッシに関しては「『ディパーテッド』が大好きなんだ。『カジノ』も、『グッドフェローズ』も、『ウルフ・オブ・ウォールストリート』も。『沈黙-サイレンス-』はまだ観ていないけど、絶対に観るつもり!」と目を輝かせる。有言実行とばかりに夢を叶えていくトム・ホランドのこと、それぞれとタッグを組む姿を目にする日も近いのかもしれない。(text:Hikaru Watanabe/photo:You Ishii)■関連作品:スパイダーマン:ホームカミング 2017年8月11日より全国にて公開(C) Marvel Studios 2016. (C) 2016 CTMG. All Rights Reserved.
2017年08月10日世界的ファッションデザイナー、トム・フォードが『シングルマン』以来、7年ぶりに監督を務めた最新作『ノクターナル・アニマルズ』。「第74回ゴールデングローブ賞」助演男優賞、「第73回ヴェネチア国際映画祭」審査員グランプリほか、様々な映画賞を受賞した話題作から、この度、特報映像とティザービジュアルが公開された。スーザン(エイミー・アダムス)は夫とともに経済的には恵まれながらも心は満たされない生活を送っていた。ある週末、20年前に離婚した元夫のエドワードから、彼が書いた小説「夜の獣たち(ノクタ ーナル・アニマルズ)」が送られてくる。彼女に捧げられたその小説は暴力的で衝撃的な内容だった。才能のなさや精神的弱さを軽蔑していたはずの元夫の送ってきた小説の中に、それまで触れたことのない非凡な才能を読み取り、再会を望むようになるスーザン。彼はなぜ小説を送ってきたのか。それはまだ残る愛なのか、それとも復讐なのか――。本作は、オースティン・ライトの「ミステリ原稿」を原作に、ファッションの世界ですでに確固たる地位を築いたフォード監督が映画化。エイミー・アダムスとジェイク・ギレンホールと実力派俳優の2人が共演し、愛と残酷さ、復讐と償いのきわどい境界線で揺れ動く心を描きだす。そのほかマイケル・シャノン、アーロン・テイラー=ジョンソン、アイラ・フィッシャー、アンドレア・ライズブロー、マイケル・シーンらが出演している。「始まりは、別れた夫から送られてきた小説だった――」というナレーションから始まる特報映像。“小説”と“過去”、そして“現在”が交差する複雑な物語の一端が垣間見える。また、特報の音楽は『最強のふたり』で日本に広く知られ、是枝裕和監督の最新作『三度目の殺人』の映画音楽も手掛けているルドヴィゴ・エイナウディの楽曲「ロゴス」。この楽曲が本作の予測のつかない展開をより盛り上げている。送られてきた小説は何を意味するのか?恋愛映画にしてミステリー映画だという本作の内容にますます期待高まる映像となっている。『ノクターナル・アニマルズ』は11月、TOHOシネマズシャンテほか全国にて公開予定。(cinemacafe.net)
2017年07月29日