ホラー小説の巨匠スティーヴン・キングが、2013年に発表した『シャイニング』の続編小説を基に、ユアン・マクレガーが幼い頃壮絶な惨劇を生き延びて大人になったダニーを演じる映画『ドクター・スリープ』が、11月29日(金)に日本公開される。この度、ダニーを演じたマクレガーのコメントが到着。40年前の惨劇のトラウマを抱えたダニーが、『ドクター・スリープ』でトラウマを克服しようと葛藤する役どころや、少女アブラとの“新たな出会い”、ジャック・ニコルソンの有名なシーンについて語った。「演じる僕の立場から言うと、ダニーがどん底のところから始まるところがすごく好きだ。彼はボロボロの状態で、人生で最悪の時にいるんだよ」と、マクレガーは幼少期のトラウマを抱えて成長し、人を避けるように暮らしているダニーの役柄に惹かれたと語る。「彼はどん底からから立ち直ろうとしている。そんな中彼は、自分の持つ特別な力“シャイニング”を他人の手助けをするために使おうと考える」という。ホスピスで働き始めたダニーは、シャイニングで人々を安らかに見送ることから、「ドクター・スリープ」と呼ばれるようになる。自分を取り戻し始めた彼は、特別な力で児童連続失踪事件を目撃した少女アブラと出会い、人生が大きく動き出す。(c)2019 Warner Bros. Ent. All Right Reserved40年間引きずっているトラウマを克服しようとするダニーについて、「彼を苦しめる“呪われたホテル”の悪魔は、いわばメタファーだ。僕らを恐れさせるものは、自分の中にある。自分が嫌う自分の部分なんだよ。自分が過去にやったこと、恥だと思っていること。そういうものを、人はできるだけ見ないようにするものだ。取り払うには向き合って、時間をかけるしかない。そうやって取り除いてしまえば、もうずっと抱えていなくていいんだ」と、自分自身から逃げるように引っ越したダニーの心の内側を推察し、役作りを進めたという。そして、『シャイニング』でダニーの父を演じたジャック・ニコルソンが“破壊されたドア”越しに覗き込む有名な「あのシーン」と同じ構図で撮影した場面について、「注意深くやらないとなと思っていた。あのシーンは本当に有名だけど、それを実際にやる僕としては、あまり重い意味を持たせたくなかった。当時ダニーはそこにいなかったから、僕はあのシーンをあくまで普通にやろうとした」と、クールな演技を心掛けたことを告白している。『ドクター・スリープ』11月29日(金)全国ロードショー
2019年10月29日初監督作『イージー★ライダー』で時代の寵児となった故デニス・ホッパーがハリウッドから干される原因となった幻の監督第2作『ラストムービー』が12月20日(金)より公開されることを受け、彼の半生を追ったドキュメンタリー『デニス・ホッパー/狂気の旅路』(原題:ALONG FOR THE RIDE)が同時公開されることが決定した。本作は、デニス・ホッパーの大ファンだったニック・エベリング監督が、70年代初頭から約40年にわたりホッパーの右腕だった男サティヤ・デ・ラ・マニトウを中心に、数々の知人たちの証言、そして自らが渉猟した貴重な未公開映像をもとに構成したドキュメンタリー。フランシス・F・コッポラ、デヴィッド・リンチ、ヴィム・ヴェンダース、ジェームズ・ディーン、ピーター・フォンダ、ジャック・ニコルソン、ショーン・ペン…。一流の監督や俳優たちに、その才能と人柄を愛されながらも、ハリウッドから追放された異端児にして、70年代以降のアメリカを象徴するアーティスト、デニス・ホッパー。2010年に亡くなった彼は、その破天荒さと無謀さで、ハリウッドを追放されたアメリカの問題児にして異端者、そしていくつもの顔を持つ男。ジェームズ・ディーンの後継者ともいわれた、危うげな魅力を放つ個性派俳優としてデビューし、初監督・脚本・出演の『イージー★ライダー』(’69)は『俺たちに明日はない』などと並んでアメリカン・ニューシネマを牽引するも、監督2作目『ラストムービー』(’71)で全てを失った。映画は、1969年、まさに『イージー★ライダー』の熱狂から幕を開ける。その熱を引きずりながらホッパーは次作『ラストムービー』の製作にのめり込むが、完成した作品は難解な内容だと製作元に拒絶される。大きな絶望を味わったホッパーは、酒とドラッグと暴力に溺れ、家庭生活も仕事も全てを破綻させていく。だが、70年代後半からフィリップ・モーラ監督『デニス・ホッパーの マッド・ドッグ・モーガン/賞金首』(’76)、コッポラ監督『地獄の黙示録』(’79)などに出演。そして監督作も『アウト・オブ・ブルー』(’80)、ショーン・ペン主演『カラーズ 天使の消えた街』(’88)などを手掛け、80年代以降は俳優、監督として徐々にキャリア復活の兆しが見え始める――。本作ではその経緯を、実の弟デヴィッドや『アメリカの友人』で彼を起用したヴェンダース、『ブルーベルベット』(’86)で俳優としての再評価を決定づけたリンチ、交流の深かった俳優マイケル・マドセン、『ラストムービー』で共演したジュリー・アダムス、画家で映画監督のジュリアン・シュナーベル、建築家のフランク・ゲーリーら多くの友人知人が出演し証言する。また、アンディ・ウォーホルを魅了した名写真家であり、無類の美術愛好家であった一面も映し出す。映画監督、俳優、写真家、アートコレクターとしてのデニス・ホッパーが旅した道のりと、映画史において彼の果たした役割をたどる本作は、70年代以降のアメリカを映し出す1つの時代の証言であり、不器用なほどまっすぐに芸術を追い求めた1人のアーティストの愛すべきポートレイトともなっている。『デニス・ホッパー/狂気の旅路』は12月20日(金)より新宿シネマカリテほか全国にて順次公開。(text:cinemacafe.net)
2019年10月24日ヒュー・ジャックマンが主演する『Reminiscence』に、アジア系スターのダニエル・ウーが出演することになった。近未来を舞台にしたダークな恋愛映画で、ウーが演じるのはジャックマンの敵役らしい。ほかにレベッカ・ファーガソン、タンディ・ニュートンが出演する。監督はドラマ『ウエストワールド』のエグゼクティブ・プロデューサーを務めるリサ・ジョイ。公開予定日は分かっていない。ウーはアメリカ生まれで、オレゴン大学を卒業しているが、香港の映画にも数多く出演してきた。最近作に『トゥームレイダー ファースト・ミッション』『ジオストーム』などがある。ジャックマンの最新作は、先月のトロント映画祭で上映された『BadEducation』。文=猿渡由紀
2019年10月23日巨匠スティーヴン・キング原作、ユアン・マクレガー主演『ドクター・スリープ』から、新映像が詰まった日本版本予告と『シャイニング』を彷彿とさせる本ポスター2点が解禁となった。今回解禁された本ポスター2点は、『シャイニング』を彷彿とさせるインパクトの強いビジュアルが目を惹く。1枚目では赤く染まった“呪われたホテル”の廊下で、三輪車に乗る幼きダニーとホテルに戻る大人になったダニーが対峙する形で映し出されている。2枚目は、ホテルに狂わされたジャック・ニコルソン演じる父親ジャックさながらに、“破壊されたドア”越しに部屋の中を覗き込むダニーの姿が…。いずれのポスターにも「呪われたホテルが、目を覚ます」という“新たな恐怖”を予感させる一文が配されている。同時解禁された日本版本予告では、雪山のホテルの惨劇を“特別な力”で生き残り、いまはホスピスで働きながら人を避けるように暮らしているダニー(ユアン・マクレガー)のもとに、謎のメッセージが届く瞬間から始まる。轟音に目覚めたダニーが鏡越しに見つめた先には“REDRUM”という文字列が浮かび上がる。実際には“MURDER”、つまり“殺人”を意味するメッセージ。「幼い頃にいた“ホテル”、その住人たちが戻ってきた」雪に閉ざされた“呪われたホテル”の重い扉を開いたダニーの脳裏に、幼き日に目にした“呪われたホテル”の記憶が鮮烈に蘇る。また、ある日、ダニーの前に“特別な力(シャイニング)”で「事件」を目撃した少女アブラ(カイリー・カラン)が現れる。さらに2人の周りでは、謎の狂信的な集団による児童の失踪事件が続き、やがてアブラにも危険が迫る。「後悔しないか」アブラにこう問いかけたダニーは、事件の謎を追い「昔いた場所だ。呪われた場所」へと向かう。それは、40年前に惨劇が起こったあの“呪われたホテル”だった…。40年の時を経て、『シャイニング』のホテルの呪いが解き放たれる本作。新たな恐怖と謎が膨らむ映像となっている。『ドクター・スリープ』は11月29日(金)より全国にて公開。(text:cinemacafe.net)
2019年10月16日10月12日、13日の全国映画動員ランキングは、『ジョーカー』(全国326館)が公開2週目も首位をキープした。ジャック・ニコルソンとモーガン・フリーマンが共演した同名映画を原案に、吉永小百合と天海祐希が共演した感動作『最高の人生の見つけ方』(全国348館)は初登場2位。公開5週目の『記憶にございません!』(全国353館)は、先週2位から3位になった。『あの花』『ここさけ』のクリエイターチームが手がけた劇場オリジナルアニメーション『空の青さを知る人よ』(全国318館)は初登場4位に入った。公開2週目の『HiGH&LOW THE WORST』(全国322館)は先週3位から5位になった。そのほか新作からは、ダニー・ボイルが監督し、『ラブ・アクチュアリー』のリチャード・カーティスが脚本を務めた『イエスタデイ』(全国106館)が初登場7位に。主人公が極限状況下で決死のサバイバル劇を繰り広げる『クロール ―凶暴領域―』(全国194館)は初登場11位につけている。そのほか、公開13週目の『天気の子』(全国367館)は先週7位から8位になった。次週は『映画スター☆トゥインクルプリキュア 星のうたに想いをこめて』『スペシャルアクターズ』『世界から希望が消えたなら。』『フッド:ザ・ビギニング』『マレフィセント2』『楽園』などが封切られる。全国映画動員ランキングトップ10(興行通信社調べ)1位『ジョーカー』2位『最高の人生の見つけ方』3位『記憶にございません!』4位『空の青さを知る人よ』5位『HiGH&LOW THE WORST』6位『蜜蜂と遠雷』7位『イエスタデイ』8位『天気の子』9位『かぐや様は告らせたい ~天才たちの恋愛頭脳戦~』10位『ジョン・ウィック:パラベラム』
2019年10月15日ジャック・ニコルソン&モーガン・フリーマンの主演で映画化されたハートフル・ストーリーを原案に、主演・吉永小百合、共演に天海祐希という日本映画界珠玉の大女優2人を迎えた『最高の人生の見つけ方』。この度、吉永さん演じる“大真面目な主婦”の娘・美春を好演する満島ひかりの新規カットとメイキングカットが解禁となった満島さんが演じた大真面目な主婦・幸枝(吉永小百合)の娘、美春は、ファッション誌の編集部で働き、一見するとプライベート含めて充実しているように見えるが、彼氏が年下かつ部下であることなど、彼女は彼女なりの葛藤を抱えている女性。しかも、病気で倒れた幸枝は、自堕落な夫・考道(前川清)と引きこもりの息子・一慶(駒木根隆介)が頼りにならないため、2人の世話を美春に頼むことに。昔から、女性であることを理由に家族の面倒を押し付けられてきた美春は、溜まりに溜まった複雑な感情を幸枝に爆発させてしまう。そんな現代女性の葛藤をリアルに描いている本作には、すでに作品を見た女性たちから共感の声が多数上がっている。この役柄を自然体で演じきった満島さんは、「誰が演じても成立する、普通の役というのがいいなと思って(オファーを)受けました。両親の役が、吉永小百合さんと前川清さんという点はスペシャルですけれど。“誰でも良い”というのは可能性が多くある分、とても複雑に感じたんです。同じ年代の色んな方の人生を想像して、行く方向がここしかないと決まりきらないのが面白かった」と、演じる上での難しさと醍醐味を吐露。さらに「私が演じた美春は、普通に会社で働いているけど、お父さんとお母さんとはお家であまり口を利いていない。大事なことは特に、相談もできないでいます。自分は社会で上手く振る舞っていて、弟は引きこもっていて、お母さんも本音が言えるタイプでもない。今の日本で多くなってきた、コミュニケーション不足の家族なんです」と、現代社会に増えてるリアルな家庭の様が描かれていると語る。また、本作での満島さんは若かりし頃の幸枝も1人2役で演じており、その演技にも注目だ。『最高の人生の見つけ方』は全国にて公開中。(text:cinemacafe.net)■関連作品:最高の人生の見つけ方(2019) 2019年10月11日より全国にて公開©2019「最高の人生の見つけ方」製作委員会
2019年10月12日ジャック・ニコルソンとモーガン・フリーマンが共演した同名ハリウッド映画を原案にした感動のヒューマンドラマ『最高の人生の見つけ方』の初日舞台挨拶が10月11日、東京・丸の内ピカデリーで行われ、共演する吉永小百合と天海祐希が出席した。主婦として人生のほとんどを家庭のために捧げてきた幸枝(吉永)と、仕事だけに駆け抜けたセレブ社長・マ子(天海)。余命宣告を受けたふたりが、同じ病院で出会った少女の「死ぬまでにやりたいことリスト」を代理で実行しようと珍道中を繰り広げ、“生きる喜び”に目覚めていく。海外ロケを含む撮影はもちろん、全国のキャンペーン行脚を通して、すっかり意気投合した吉永と天海。それだけに本作への思い入れは格別で「ぜひぜひもう1度、舞台挨拶をしましょうと話している。特に思い出深いのは、道後温泉でのキャンペーン。以前出演した『青春の風』を思い出し、懐かしかったです」(吉永)、「はい、同じ気持ちです。わたしにとっては宝物ですし、皆さんの背中を押せる作品になっていれば」(天海)と熱いメッセージとともに、映画のヒットに期待を寄せていた。初日舞台挨拶には共演するムロツヨシ、満島ひかり、ももいろクローバーZ、 前川清、犬童一心監督(『引っ越し大名!』)が出席した。映画本編の台本には、吉永がムロに膝枕されるシーンがあったというが「天海さんが飛んできて『ノー膝枕!』って(笑)。結局、膝枕してもらえず、それが唯一の心残り」(ムロ)、「甘えている姿が許せなくて(笑)」(天海)。このやりとりに、犬童監督も「僕も同じ気持ちだった」と天海に賛同していた。吉永の娘を演じた満島は「座長が花開いているすばらしさを目の当たりにした。わたしも現場で花を咲かせられる女優になりたい」と大女優との共演に刺激を受けた様子だ。本作はハリウッド映画のリメイクだが、犬童監督は「その点は気にせず、生き方や環境が違う女性2人、そして満島さんを含めた3世代の女性の物語になればいいなと思った」と話していた。取材・文・写真=内田涼『最高の人生の見つけ方』公開中
2019年10月11日10月4日に公開された『ジョーカー』が、大ヒット中の三谷幸喜監督作『記憶にございません』を抑え、R15指定の映画ながらもぶっちぎりのナンバー1ヒットを飾った。ご存知、DCコミック『バットマン』の最恐ヒール、ジョーカーの誕生秘話を描く作品で、第76回ヴェネツィア国際映画祭にて、アメコミ作品として初の金獅子賞も獲得。現在、世界中でメガヒット中の本作で、主演のホアキン・フェニックスだけではなく、トッド・フィリップスたち製作陣の才能も脚光を浴びている。日米同時公開となったが、全米では10月4日~6日の3日間で9,350万ドル(1ドル=106.77円換算で99億8318万円)を挙げ、10月公開作品としては『ヴェノム』(18)が保持していた8,025万ドルという数字を大きく塗り替え、日本を含む12カ国でワーナー・ブラザース映画として今年一番のオープニング記録を達成した。日本でも、土日2日間の数字で、DC映画としてダントツのNo.1をマーク。たとえば同じジョーカーが登場する『スーサイド・スクワッド』(16)との対比は140%、『ダークナイト』(08)では251%(16.3億円)となり、圧倒的な強さを誇った。アメコミ映画としては、マーベルコミックのMCU(マーベル・シネマティック・ユニバース)の成功例と比べられがちなDC映画だが、近年は『アクアマン』(18)の全世界興収がDC 映画史上No.1となり、日本でも興収16.35億円を挙げたことも記憶に新しいところだ。ただ、『ジョーカー』のメガホンをとったトッド・フィリップス監督は、本作の時代設定を敢えて70年代後半から80年代初期にしたことについて「主な理由はDCのユニバースから切り離すため」とバッサリ言い放ち、「今までの映画で観てきたジョーカーとこのジョーカーが共存することは避けたかった」と明言している。映画を観れば納得する点もあるが、DC陣営としては、2020年公開のハーレイ・クインの単独映画『バーズ・オブ・プレイ』や『ワンダーウーマン 1984』に向けて、弾みをつけたいところだ。○■24kg減量のあばら骨が物語るホアキン・フェニックスの熱演本作で描かれるのは、悪のカリスマ、ジョーカーの“0章”だ。ホアキン・フェニックス演じる主人公は、コメディアンを夢見る孤独な青年アーサー役。彼が社会から阻害され、恐ろしいジョーカーへと変貌していく様を、原作にはないオリジナルストーリーで描く。ティム・バートン監督作『バットマン』(89)のジャック・ニコルソンや、『ダークナイト』のヒース・レジャー、『スーサイド・スクワッド』(16)のジャレット・レトなど、個性派俳優陣が演じた歴代のジョーカーも、それぞれ魅力的だったが、とりわけ同役を演じたあとに急逝してからオスカーを受賞したヒースの壁は大きかったはず。正直、レジェンドとなったヒースとホアキンでは、作風や設定なども含め、同じ土俵には並べづらいが、24kgという壮絶な減量を果たした彼のあばら骨を見た時、その本気度に感嘆した。実際、その演技は絶賛の嵐を呼び、ヴェネツィア国際映画祭では、金獅子賞とW受賞が不可ということで男優賞を逃したものの、本年度のオスカー受賞の呼び声は高い。○■トッド・フィリップスとブラッドリー・クーパーの黄金タッグトッド・フィリップス監督がヒットメーカーに名を連ねたのは、ブラッドリー・クーパー主演のコメディ「ハングオーバー」シリーズだろう。フィリップスと何度も組んでいるブラッドリーは、本作でもプロデューサーを務めているが、彼の監督作『アリー/スター誕生』(18)では、フィリップスがプロデューサー側に回っていた。まさに良きパートナーシップを築いてきた2人だが、『ジョーカー』によって、改めてこの2人の才能にもスポットが当たっている。『ジョーカー』で監督・製作・共同脚本を務めたフィリップスだが、本作は“コメディ監督”という彼のイメージを払拭するくらいのインパクトがあった。脚本には、人間の心の闇が丁寧に織り込まれ、これまでのジョーカーによるめちゃくちゃな“理由なき反抗”を、なぜ彼が悪の道に足を踏み入れたのかを物語る“理由”を提示したことで、孤高さと哀しみが際立ち、観客は心を鷲づかみにされた。また、ホアキンは俳優としての演技力は言うまでもないが、何をしでかすかわからないお騒がせな一面もある。兄リバー・フェニックスの死に直面し、表舞台から姿を消したことは、その胸中を察するが、アル中や、車の横転事故、いきなり歌手への転向宣言など、かなりのやんちゃぶりだ。ただ、その不安定な危うさも彼の魅力の1つで、今回のアーサー役はドンピシャなキャスティングだったと言える。この暴れ馬の手綱をにぎり、彼からモンスター級の熱演を引き出したフィリップ監督の手腕は大いに称えたい。また、『世界にひとつのプレイブック』(12)や『アメリカン・ハッスル』(12)、『アメリカン・スナイパー』(13)など、自身の出演作でプロデューサーも務めてきたブラッドリーの目利きはすばらしい。俳優としては、何度もオスカーにノミネートされていながらも無冠ではあるが、クリント・イーストウッドからバトンを受け取って監督した主演映画『アリー/スター誕生』も作品の評価は非常に高かった。『ジョーカー』では、改めてプロデューサーとしての有能さも知らしめることになりそうだ。そういう意味で、ホアキンの主演男優賞を含め、『ジョーカー』が何冠を獲るのか、本年度のオスカー授賞式が今から楽しみでならない。(C)2019 Warner Bros. Ent. All Rights Reserved TM & (C) DCComics
2019年10月09日圧巻という言葉では足りない。オスカー最有力の呼び声高き『ジョーカー』でホアキン・フェニックスは、何かにとりつかれたかのように、最強のヴィランに命を吹き込んだ。あえて言葉にすれば「悪魔的な神々しさ」。撮影中、ホアキンの中に何が宿っていたのだろうか?全く異なるアプローチで“新たなジョーカー”が誕生――アメコミ界きってのヴィランであるジョーカー誕生秘話をオリジナルストーリーで描いた本作。先日発表された第76回ヴェネチア国際映画祭で、最高賞にあたる金獅子賞に輝いた瞬間、あなた自身はどのように感じたのでしょうか?ただただ、僕の期待や想像を超えた出来事だったね。トッド(・フィリップス監督)とはいつも「自分のキャリアを終わらせるような映画は作りたくない」ってジョークで言っているんだけど(笑)、正直『ジョーカー』がこういう形で熱狂的に受け取られるとは思いもしなかった。映画にとってはいいことだけど…、何て言えばいいんだろう?もう「驚きと興奮」という言葉に尽きるね。――ジョーカー役のオファーを受けた際は、どのように思いましたか?即決だったのか、それとも迷いがありましたか?どんなオファーも簡単には引き受けられないが、今回ばかりは、ジョーカーを演じきれる自信がなかったから、大いに迷った。それくらい『ジョーカー』は大きな挑戦なんだ。演じるうえで、映画が示すメッセージ、そして自分自身を深く掘り下げる必要があったし、きっと観客にとってもチャレンジングなものになると思った。新しい何かとの出会い…と言えば、大げさに聞こえるけど、目の前に知らない世界が広がるのは、俳優冥利に尽きるね。映画を見る魅力もそこにあると思うから。そう考えれば、ジョーカーほど最高なキャラクターはいないよ。――ジョーカーは過去に何度も映像化されたキャラクターですよね。ジョーカーといえば、子どもの頃に見た『バットマン』(1989年製作)のジャック・ニコルソンがとても印象に残っているし、『ダークナイト』のヒース・レジャーがすばらしかったのは、言うまでもない。助演だから、決して出演シーンが多いわけじゃないのにね。どちらのジョーカーも、一瞬にして見る者を恐怖させ、同時に魅了したんだ。――そのうえで、改めてジョーカーを演じるあなたが、意識したことは何ですか?だからこそ、僕らはまったく異なるアプローチで、いま一度ジョーカーを掘り下げる必要があったし、それは大きな利点だった。映画そのものを理解することに役立ったからね。アイデアはたくさん持ち寄ったが、「このやり方がジョーカーにはぴったり」というわかりやすい道筋は見えなかった。だから、何かに影響を受けた…というのは、答えるのが難しいな。あっ、そうだ!実は撮影中、ふと「あっ、いまの自分はフランクン・フルターに影響されているな」って思う瞬間があったんだ。そう、『ロッキー・ホラー・ショー』に登場する奇妙な城主のフルター博士さ。子どもの頃から大好きで、いつか演じたいと思っていたほどだから、不思議な感覚に襲われたよ。内面・外面ともに徹底した役作り――映画を見れば、きっと観客はあなたの変ぼうに驚くと思います。具体的には、ずいぶんとお痩せになりましたよね?栄養士と一緒に取り組んだよ。幸運なことに、準備期間はあったから、最初の2ヶ月はカロリーを落としながら、自分でワークアウトした。撮影が始まる2ヶ月前には、栄養士と相談して、特殊なカロリー制限のダイエットに臨んだんだ。正直、とてもきつかった。でも、アーサーは人生に決して満足しておらず、常にもっと何かを渇望している。僕自身も減量を通して、その気持ちは共有できたね。徐々に目標体重に近づき、体つきにも変化が出てくると、筋肉の動きや感じ方にも影響が出てきた。欲望に打ち勝てたという、ある種の満足感で、力が漲ったんだ。そういった過程のすべてが、役作りの大きな要素となったよ。――衣装もジョーカーという人物を物語るうえで、非常に重要なエッセンスだと思います。衣装デザインを手がけるマーク・ブリッジスとは、『ザ・マスター』『インヒアレント・ヴァイス』(ともにポール・トーマス・アンダーソン監督)でもタッグを組んでいますね。彼は史上最高のデザイナーの1人だから、僕から何かを評価するとか、そういうものを超越した存在なんだ。もちろん、仕事ぶりはすばらしいけど、そのプロセスは謎に満ちている。ディテールへのこだわりもすごいよ。ポケットの中のハンカチとかね。そうだ、ジョーカーが着るスーツについては、秘密があるんだ。実は序盤のアーサーと、終盤のジョーカーは同じスーツを着ている。色は違うんだけど、それはマークが撮影中、段階的にスーツを染めてくれたんだ。まさにアーサーが、次第にジョーカーへと変ぼうするみたいにね。注意して見てみると、確かにだんだん赤色が鮮やかになっている。初見では見逃してしまうかもしれない繊細なこだわりだけど、キャラクターや作品全体への貢献は計り知れないよ。24時間ジョーカー「怒りもまた」――例えば「家に帰っても、ジョーカーをひきずってしまう」という弊害はなかったですか?映画を拝見し、本当に役柄に入り込んでいると感じたので、何というか…、心配になってしまって。うーん、どうかな。仮に撮影中、自分自身と演じるキャラクターが“分離”する瞬間があるとすれば、それは満足な演技ができていない証拠かもしれない。両者の距離がゼロになり、焦点がバッチリ重なってこそ、最高の状態だと思うから。僕が何かすれば、そのキャラクターの言動になる…それが理想だね。だから、スタジオに役柄を置いてきたり、家に帰って脱ぎ捨てたりはしないんだ。――24時間ジョーカーだったと?もちろん、自宅ですでに撮影した映像を見直し「じゃあ、明日はこうしよう」と演技プランを組み立てることはある。少し矛盾して聞こえるかな?でも、寝ている時間以外は、映画と演技について常に考え続けているのは確かだね。今回、苦労したことがあるとすれば、スケジュールの都合で順撮りできなかった点だな。「このタイミングで、ジョーカーにはなれないよ!」って、トッドに怒りをぶちまけたこともあった(笑)。でも、その怒りもまたジョーカーを演じるために必要だったのかしれないと、いまは思っているよ。(text:Ryo Uchida)■関連作品:ジョーカー 2019年10月4日より全国にて公開© 2019 Warner Bros. Ent. All Rights Reserved” “TM & © DC Comics”
2019年10月04日月曜深夜に放送中の日本テレビ「映画天国」枠では2週連続バットマン祭りを開催中。2週目の今夜は前回オンエアされたマイケル・キートン主演版の続編として1992年に公開された『バットマン リターンズ』をオンエアする。今年で“生誕80周年”を迎える世界的ダークヒーロー、バットマンを生誕50周年となる1989年、主演にマイケル・キートンを迎え映画化した『バットマン』は世界的大ヒットを記録。そのヒットを受けて製作されたのが本作『バットマン リターンズ』となる。宿敵・ジョーカーとの死闘を描いた前作では、ジョーカーを演じたジャック・ニコルソンの怪演も大きな話題を呼んだが、本作では新たな敵として異常な野望にとり憑かれた怪人ペンギン、またコミックス時代からの人気キャラクターでもあるキャットウーマンも登場する。怪人ペンギンを演じるのは『カッコーの巣の上で』や『ゲット・ショーティ』などで知られ、俳優としてだけでなく製作者、監督としても多くの作品を世に送り出してきたダニー・デヴィート。復讐に燃えるキャットウーマンには『ラブ・フィールド』『マレフィセント2』などの作品で知られるミシェル・ファイファー。そしてブルース・ウェイン=バットマンは前作から引き続き『バードマン』で世界中の映画賞を総なめにし、『カーズ』『ミニオンズ』などで声優としても活躍するマイケル・キートンが演じる。平和が戻ったのも束の間、ゴッサム・シティに新たな悪の手が忍び寄っていた。数々の事件の陰に見え隠れするのは悲しい運命ゆえに異常な野望にとり憑かれた怪人ペンギンと、復讐に燃える美貌のキャットウーマン。ゴッサム・シティの危機を救うため再びバットマンが立ち上がる…という物語。さらに10月4日(金)には「金曜ロードSHOW!」で『バットマンvsスーパーマン ジャスティスの誕生』が放送。同日には本シリーズ屈指の悪役・ジョーカーを主人公に、彼の誕生の物語を描く『ジョーカー』も公開される。映画天国『バットマン リターンズ』は9月30日(月)深夜25時49分~日本テレビで放送。(笠緒)
2019年09月30日9月28日(土)今夜のフジテレビ系「土曜プレミアム」枠では、映画『ジョーカー』の公開を記念して、故ヒース・レジャーがジョーカーを演じてアカデミー賞助演男優賞を受賞するなど大きな反響を呼んだ『ダークナイト』を放送する。今年で誕生80周年を迎える人気コミック「バットマン」シリーズ。幾度となくドラマ、映画化されてきた本シリーズを『ターミネーター4』『エクソダス:神と王』のクリスチャン・ベイル主演、『インセプション』『インターステラー』などのクリストファー・ノーラン監督によって新たに映像化、2005年に公開された『バットマン ビギンズ』に続くシリーズ第2作となるのがこの『ダークナイト』だ。ゴッサム・シティーに究極の悪が舞い降り、犯罪こそが最高のジョークだと不敵に笑うジョーカー(ヒース・レジャー)は今日も銀行強盗の一味に紛れ込み、彼らを皆殺しにして大金を奪った。バットマン(クリスチャン・ベール)はジム・ゴードン警部補(ゲイリー・オールドマン)と協力、マフィアのマネー・ロンダリング銀行の摘発に成功。正義感に溢れる新任の地方検事ハービー・デント(アーロン・エッカート)もバットマンを支持、犯罪撲滅を誓う。資金を絶たれ悩むマフィアのボスたちの会合に現れたジョーカーは、バットマンを殺す条件としてマフィアの全資産の半分を求めるが、ジョーカーの真の目的は金ではなく、ムカつく正義とやらを叩き潰し、高潔な人間を堕落させ、世界が破滅していく様を特等席で楽しむこと。そしてジョーカーが仕掛ける生き残りゲームがついに始まる――という物語。本作でバットマン“最悪の敵”ジョーカーを演じるのは、『パトリオット』『ブロークバック・マウンテン』などのヒース・レジャー。圧倒的な役作りで新たなジョーカー像を作り上げ、ノーラン監督に「とてつもなく素晴らしい、観る者を圧倒する演技」と言わしめたヒース。本作の完成を待たず逝去した彼の圧巻の演技をお見逃しなく。ヒースやジャック・ニコルソンなどの名優たちが演じてきたジョーカーにフォーカス、彼の“誕生の物語”を描く映画『ジョーカー』は10月4日(金)から日米同時公開。『グラディエーター』『ビューティフル・デイ』のホアキン・フェニックスが新たなジョーカーを演じ、第76回ヴェネチア国際映画祭では金獅子賞に輝くなど高く評価された同作にも期待だ。土曜プレミアム『ダークナイト』は9月28日(土)今夜21時~フジテレビ系で放送。(笠緒)■関連作品:ダークナイト 2008年8月2日、3日先行公開、8月9日より丸の内プラゼールほか全国にて公開TM & © DC Comics© 2008 Warner Bros. Ent. All Rights Reserved
2019年09月28日PR(#)『最高の人生の見つけ方』公式サイト/SNS公式サイト() Twitter()(C)2019「最高の人生の見つけ方」製作委員会「泣けた」「笑った!」感動のヒューマンエンターテインメント映画ファンのリアルな声をお届け!ジャック・ニコルソン&モーガン・フリーマンの二大アカデミー俳優主演で大ヒットを記録した同名ハリウッド映画を原案に、吉永小百合と天海祐希が共演した感動のヒューマンドラマ『最高の人生の見つけ方』。ぴあでは公開に先立ち、独占試写会を実施。作品の魅力と共に、ひと足早く映画を観たぴあユーザーたちの感想をご紹介します!映画ファンはどう観た?ぴあ独占試写会レポート ()お申込みはこちら(dpia-app://marupi?isLocked=0&marupiId=55d80a7d-20b1-426b-b050-63dd2f0a1e25)応募資格:ぴあ(アプリ)で「ぴあニスト」登録されている方応募期間:10月6日(日)23:59まで
2019年09月27日9月23日(月・祝)深夜の日本テレビ「映画天国」枠では、同局の「金曜ロードSHOW!」で『バットマンvsスーパーマン』が地上波初放送されるのを記念して、2週連続バットマン祭りを開催。1週目の今回は1989年の世界的メガヒット『バットマン』をオンエアする。DCコミックスのダークヒーローとして1939年に誕生したバットマンは、その後ドラマ、映画化されアメリカでは国民的キャラクターとしての地位を築き、誕生50周年を迎えた1989年に公開されたのが本作となる。悪がはびこるゴッサム・シティで次々と悪者を退治するヒーローのバットマン。その正体を突き止めようと、報道カメラマンのヴィッキーは記者ノックスを引き連れ取材を開始。一方、バットマンは化学工場を襲った悪者ジャックと対決、ジャックは廃液の毒の中に落ち死亡…したかに思われたが、真っ白な顔に不気味な笑みがはりついたジョーカーとして蘇り、バットマンに復讐を挑むというストーリー。バットマン=ブルース・ウェイン役には『ビートルジュース』『バードマン あるいは(無知がもたらす予期せぬ奇跡)』のマイケル・キートン。ヴィッキーにはモデルとして活躍の後『ナインハーフ』『L.A.コンフィデンシャル』などに出演したキム・ベイシンガー。ジョーカーには『シャイニング』『恋愛小説家』『ディパーテッド』など数々の作品に出演し、アカデミー賞の常連として知られた個性派名優のジャック・ニコルソン。そして監督は『シザーハンズ』『マーズ・アタック!』『アリス・イン・ワンダーランド』シリーズで知られるティム・バートンがつとめている。2週連続バットマン祭り、2週目となる10月1日(火)は本作の続編『バットマン リターンズ』をオンエア。10月4日(金)には「金曜ロードSHOW!」で『バットマンvsスーパーマン ジャスティスの誕生』がオンエアされる。『バットマン』は9月23日(月・祝)深夜26時09分~日本テレビでオンエア。(笠緒)
2019年09月23日吉永小百合主演映画『最高の人生の見つけ方』のジャパンプレミアが昨日9月3日に六本木ヒルズで行われ、吉永さんをはじめ、天海祐希、ムロツヨシ、「ももいろクローバーZ」、前川清、そして犬童一心監督が登壇した。吉永小百合、美しい着物姿で登場&ファンサービスも10月の映画公開に先駆けて行われた今回のプレミアには、約1,000人の観客が集結。そこへ、“大真面目な主婦”を演じた主演の吉永さんが、昭和初期の単位の着物を吉永さん用に仕立て直した、紫を基調とした萩模様の手描き友禅の着物に身を包み、そして“大金持ちの女社長”を演じた天海さんは、黒地に銀のラインが入ったロングドレス姿で登場。会場から大歓声が沸き起こった。レッドカーペットイベントでは、観客と触れ合うなど、自身初となるファンサービスを大いに楽しんでいた様子の吉永さん。ステージでは、吉永さんが「今日は会場にいらっしゃっている皆様の熱気に煽られて、自分が自分ではないような感じがします。また、ももクロさんとご一緒させて頂いて、モノノフとしては本当に幸せな気持ちでおります」と挨拶し、会場のモモノフも湧いた。ほかのキャストたちも「ここにいる素晴らしいキャストの皆さんと監督と、精一杯この映画を作りました。是非たくさんの方々に楽しんでくれたらなと思います」(天海さん)、「皆さんの声援に乗せられております!ただモノノフの皆さん、吉永さんと天海さんに対して“フゥーッ!!”って言うのは君達だけだよ(笑)」(ムロさん)とそれぞれ挨拶。また、レッドカーペットとファンサービスの感想を聞かれた吉永さんは「宝塚のスターになったようでした…!!」と言い、天海さんも「幸せな気持ちにさせて頂きました。ありがとうございました」と興奮気味に語った。劇中で本人役として登場した「ももいろクローバーZ」は、お馴染みのキメ台詞で挨拶し、さらに百田夏菜子は「先程吉永さんが“私もモノノフです”と仰っていた音源を個人的に持って帰れたらなと思っています(笑)」とコメントしていた。「ももクロ」ライブで撮影! 「人生の宝物」余命宣告を受けた2人が、たまたま手にした少女の“死ぬまでにやりたいことリスト”の項目全てを実行する様子が描かれる本作。そんなリストのひとつにあったのが、“ももクロのライブに行く”。このシーンは、実際に横浜アリーナで行われたライブにキャストが入り、1万2,000人のファンの前で撮影を行うという前代未聞の挑戦をした。百田さんは撮影をふり返り「ファンの皆様はお三方がいらっしゃるのを知らずにライブに来ていたので、お客さんが一番びっくりしていました」とシークレットだったと言い、「客席に吉永さんと天海さんが隣に来ても平然とした顔でいて下さいねって言われたモノノフさんが一番辛かったと思います。今回お2人と一緒に踊ることが出来て、私達の人生の宝物が出来ました」と語る。そんなライブシーンのために“オタ芸”を習得したムロさん。「皆さんがステージに上がられる時にオタ芸で応援するというシーンがあるんですが、近くのモノノフの皆さんから『それ無い!ウチらそれやらないから!』っていうツッコミが入ったりして(笑)」と撮影裏のエピソーを明かし、「後ですね、その時の撮影を内緒にして下さいねと言ったら、このSNSの時代に一切情報が漏れなかった!これは本当に感謝しております」とモノノフへ感謝。一方、吉永さんも「夢のような時間でした。私達だけステージに上がって踊っちゃったりして、一生に一度のことです」と撮影をふり返った。ハリウッド版『最高の人生の見つけ方』監督からメッセージ「素晴らしい企画」本作は、ジャック・ニコルソン&モーガン・フリーマンの二大アカデミー俳優を主演にしたハリウッド版の『最高の人生の見つけ方』が原案。同作の監督ロブ・ライナーから、今回2人へメッセージが到着。「2人はジャックとモーガンが楽しんでいたのと同じくらい楽しんでもらえれば、きっといい作品になるだろうね!女性2人の物語として、さらにそれが日本の大スターと聞いて、素晴らしい企画だと思ったよ。お互いの演技を楽しみながら作ってもらって、ジャックとモーガンが造り上げたような作品にしてほしい」とコメントが発表された。また、オリジナル要素もたくさん含んだ本作。犬童監督は「撮影しながら『最高の人生』ってなんだろうと考えていたんですが、この映画を観終わった時に一回立ち止まって“自分にとっての『最高の人生』ってなんだろう”って考える時間をもって貰えたらいいのかなと思っています」と作品への想いを明かしている。続いて行われた舞台挨拶でも引き続き、吉永さん、天海さん、ムロさん、「ももいろクローバーZ」、前川さん、犬童監督が登壇。映画が初お披露目となる今回、吉永さんは「私達はドキドキハラハラ、お客様がこの映画をどのように受け止めて下さるのか心配もあるんですが、たくさん笑って頂いて、人生について少し考えて頂けたらなと思っております」と不安も明かしつつ挨拶。撮影では、京都や長崎五島など日本各地を回った吉永さんと天海さん。特に印象に残ったことについて吉永さんは「撮影は大変だったんですが、五島列島の海の幸は美味しかったですね」と思い出も披露。最後には「ここにいる皆さんと夢の様な撮影時間を過ごしました。皆様に気に入って頂ける映画になっていると思います。どうぞ、どうぞどうぞ、お楽しみください」と吉永さんが呼びかけ、舞台挨拶は幕を閉じた。『最高の人生の見つけ方』は10月11日(金)より全国にて公開。(cinemacafe.net)■関連作品:最高の人生の見つけ方(2019) 2019年10月11日より全国にて公開©2019「最高の人生の見つけ方」製作委員会
2019年09月04日ジャック・ニコルソンとモーガン・フリーマンが共演した同名ハリウッド映画を原案にした感動のヒューマンドラマ『最高の人生の見つけ方』のジャパンプレミアが9月3日、東京・六本木ヒルズアリーナで行われ、共演する吉永小百合と天海祐希が出席した。主婦として人生のほとんどを家庭のために捧げてきた幸枝(吉永)と、仕事だけに駆け抜けたセレブ社長・マ子(天海)。余命宣告を受けたふたりが、同じ病院で出会った少女の「死ぬまでにやりたいことリスト」を代理で実行しようと珍道中を繰り広げ、“生きる喜び”に目覚めていく。レッドカーペット上でファンと交流した吉永は「宝塚のスターになった気分」と満面の笑み。天海も「幸せな気持ちにさせていただいた」とファンの熱気に感謝を示した。ふたりの共演は『千年の恋・ひかる源氏物語』以来18年ぶり。「ずっと“兄貴”についていった。かっこいい方。前回はあまり共演シーンがありませんでしたが、今回は毎日一緒で」(吉永)、「現場にいたら、吉永さんがいるんですよ。夢のような毎日でした」(天海)と撮影の日々を振り返っていた。ジャパンプレミアには共演するムロツヨシ、ももいろクローバーZ、 前川清、犬童一心監督(『引っ越し大名!』)が出席。劇中には吉永と天海、ムロがももいろクローバーZのステージに登場するシーンがあり、吉永は「わたしもモノノフ(ファンの通称)ですから。1万2000人のお客様の前で、踊ってしまって(笑)。一生に一度のこと」。撮影は極秘だったが、ファンから情報が洩れることはなく、ムロは「このSNSの時代に……。本当にありがとうございます」とモノノフたちに感謝していた。吉永の推薦で、夫婦役が実現した前川は「ずいぶん迷惑をかけました。実際、最初は自信がなくてお断りしたんです」と回想。それでも「吉永さんからいただいたお手紙、今も大切にしています」とにっこり。犬童監督は「まさか自分の人生で、吉永さんの映画を撮れるなんて、ふと我に返ると想定してなかった。でも、すばらしい映画が出来上がりました。映画を撮り始めた17歳の頃の自分に教えてあげたい気持ち」と瞳を輝かせていた。取材・文・写真:内田 涼『最高の人生の見つけ方』10月11日(金)より全国公開
2019年09月03日ユアン・マクレガーが主演をつとめる、『シャイニング』に続く新たな恐怖を描いた『ドクター・スリープ』の日本公開が11月29日(金)に決定。日本版特報映像が到着した。ホラー界の帝王スティーヴン・キングが2013年に発表した小説を基に、監督&脚本をNetflixで配信されたキング原作『ジェラルドのゲーム』のマイク・フラナガンがつとめる本作。今回解禁された特報では、40年前の雪山の惨劇で狂った父親に殺されかけ、トラウマを抱える大人になったダニーが眠りにつく姿が映し出される。すると突如、何かが崩れるような轟音で飛び起き、ベッドから転がり落ちてしまう。起き上がった先の鏡には、亀裂の入った黒板の中央に“謎“のメッセ―ジ“REDRUM”の文字が浮かび上がり、ダニーは戦慄の表情を浮かべる。時を同じくして彼の周りで児童ばかりを狙った不可解な連続殺人事件が起こる中、特別な力を持つ少女アブラと出会うダニー。アブラはダニーに対し、「あなたも魔法が?」と無邪気に尋ねる。「魔法じゃない、“シャイニング”だ」と彼が告げると、“呪われたホテル”で目にした不気味な双子の姉妹、大量の血が流れ出すエレベーターなどの記憶が呼び起こされる。そして、事件の謎を追うダニーとアブラは、あの惨劇が起きたホテルへと向かい…。また、同時解禁された場面写真は、『シャイニング』で呪われたホテルに狂わされたジャック・ニコルソンが演じる父親ジャックさながらに、“破壊された壁”越しに部屋の中を覗き込むダニーの姿が切り取られ、新たな恐怖を予感させている。『ドクター・スリープ』は11月29日(金)より全国にて公開。(text:cinemacafe.net)
2019年08月29日ひとりの孤独な男が、巨大な悪のカリスマへと変貌していく衝撃のドラマをアカデミー賞常連の実力派スタッフ・キャストが描く『ジョーカー』。映画史上、頂点の人気を誇るヴィランでありながら、ジョーカーが誕生した理由やその過去は謎めいたベールに包まれている。そんなジョーカー誕生の謎に迫る本作だが、そもそも彼は何者なのか?実は知っているようで知らない、“悪のカリスマ”ジョーカーをふり返った。ジョーカーといえば、白塗りのピエロメイクに緑の髪、邪悪な笑いと優れた頭脳、インパクト大のルックスと劇場型の犯罪で人々の心をむしばんでいく“悪”として、世の中に衝撃を与えてきた。あらゆるメディアで調査されてきた“好きなヴィラン”ランキングで常に首位を獲得しているジョーカーは、予測不能の凶行で人々を戦慄させ、世界の全てを狂わそうとするが、実は“超人的なパワーを持たない”ため、不死身なわけでもなく、ましてや瞬間移動などができるわけでもない“ただの人間”だ。しかし、「犯罪界の道化王子」「憎悪の道化師」などの異名の通り、DCコミックスでは毒ガスを使うなど、何をしだすか分からない凶暴で危険な存在であり、ティム・バートン監督の映画『バットマン』では「『エルム街の悪夢』のフレディ並みに怖くする」と当時の製作陣が語ったように、ジャック・ニコルソンが演じたジョーカーが強烈な存在感で街を恐怖に陥れる。そして、故ヒース・レジャーが演じた『ダークナイト』のジョーカーは、監督のクリストファー・ノーランが「ジョーカーは、映画史上で究極の大悪党だ。彼自身が混沌を引き起こす源であり、何かの目的のために罪を犯すのではなく、目的のない悪党だから誰も理解できないんだ」と表した通り、心理的にも人々を恐怖に陥れる事件を引き起こし、大いなる脅威を生み出した。しかし、本作のジョーカーはいままでとは異なる姿で現れる。『ジョーカー』に出演するブライアン・タイリー・ヘンリーが、「ジョーカーがかつて、いかに“幸せな人間”だったかが語られるところから始まります」と語っているように、コミックスや過去の映画では語られていない意外な過去が明かされることになるからだ。まず、何より驚くのは恐ろしいジョーカーの正体は、純粋で心優しい男=アーサー・フレックだったということ。アーサーは、母からの「どんな時も笑顔で人々を楽しませなさい」という言葉を胸に、コメディアンを夢見て都会の片隅でピエロメイクの大道芸人をしている。二人暮らしの母を助けながら、同じアパートに住むソフィーに秘かな好意を抱いているような穏やかな男だ。そんなアーサーがいかにして、“悪のカリスマ”ジョーカーとなってしまうのか?彼の身に起こる壮絶な“悲劇”とは?すでにネット上では「ホアキン・フェニックスの、この切ない恐ろしいジョーカーやばい」「ジョーカーが涙している姿は衝撃」と、誰も見たことがないジョーカーの切なくも衝撃の誕生秘話に期待の声が高まるばかり。「今年もっとも驚くべき映画。アカデミー賞は確実だ」(ヴェネチア国際映画祭:アルバート・バルベーラ)、「ホアキン・フェニックスによるキャリア史上最高の演技。世界の映画賞が注目している」(トロント国際映画祭:キャメロン・ベイリー)ら映画祭ディレクターをはじめ、世界の映画関係者からも絶賛と注目を集めている。『ジョーカー』は10月4日(金)より日米同日公開。(text:cinemacafe.net)■関連作品:ジョーカー 2019年10月4日より全国にて公開© 2019 Warner Bros. Ent. All Rights Reserved” “TM & © DC Comics”
2019年08月25日各ブックストアがFASHION HEADLINE読者に向けて「今読むべき1冊」をコンシェルジュ。毎週土曜日は、洋書を専門に扱う原宿・外苑前のブックショップ「シェルフ(Shelf)」(東京都渋谷区神宮前3-7-4)が選ぶ書籍をご紹介。■『Photographs』Jack Davison本書はイギリス人アーティスト、ジャック・デイヴィソン(Jack Davison)が、2007年から継続して制作するイメージを用いた実験の成果を1つのシリーズとしてまとめた作品集。独学で写真を学んだジャック・デイヴィソンは、画家が絵を描くように直観や天性の感覚に従い、日常に埋没したシュールで官能的なものを掘り起こすような写真を撮る。明暗を強調することで絵に深みを出す表現技法「キアロスクーロ(明暗法)」や、意味を曖昧にすることや逆に隠された意味を明らかにすることもできる写真の力が、そのユニークで巧妙なアプローチにおいて存分に生かされている。反転し水面下に沈んだ世界のようなそのイメージは、明快で鮮明なディテールが立ち現れたかと思えば、蜃気楼のようにかき消えていく。まるで揺れ動く振り子のようである。濃い陰影とタイトなフレーミングを特徴とする本作は、紛れもなく映画的な美意識で貫かれている。レイヤーを重ね合わせたイメージの1つ1つが見るものの連想を刺激し、実際に写っている文脈から遠く離れたところまで想像が広がっていく。近年世間の注目を集める作家であるが、つつましやかであらゆるものを包み込むような姿勢は変わっていない。本書においては、日常の出来事をシンプルに捉えていながら、丹念な演出と編集によるセットアップ写真からミステリーと深い意味を湛えたイメージへと実にさりげなくシフトしている。作者のイメージには手と目が繰り返し登場する。握りしめた拳、顔を撫でている手、看板の中からこちらを睨みつける目、鏡越しにきらめく目と、この2つのモチーフは作品のあちこちに姿を現している。見ることと感じること、知覚と想像の境界といった力強い緊張感を象徴している。本書では、作者の視点から見た世界を写した謎めいたポートレート、風景写真、静物写真がきめ細やかなシークエンスとなり、こうした2つの対立する状態の間をふわふわと漂いながら、情感溢れる複雑な世界観を表現している。【書籍情報】『Photographs』作品:Jack Davison出版社:Loose Joints言語:英語ハードカバー/136ページ/260×240mm発刊:2019年価格:6,800円■Shelfオフィシャルサイトで『Photographs』を購入する
2019年08月17日主演・吉永小百合、共演に天海祐希で贈る『最高の人生の見つけ方』の主題歌が、竹内まりや書き下ろしの「旅のつづき」に決定。その主題歌とともに、スカイダビングや世界旅行に「ももクロ」のライブまで(?)吉永さん&天海さんの“初挑戦”がつまった本予告映像がお披露目された。竹内まりや書き下ろしの「旅のつづき」に、吉永小百合も「最高です」ジャック・ニコルソン&モーガン・フリーマンの二大アカデミー俳優が余命6か月の男に扮し、棺おけに入る前にやっておきたいことを記した“棺おけリスト”を携えて生涯最後の冒険旅行に出るハートフル・ストーリーを原案にした本作。「今回の主題歌は、アップテンポでとにかくポップな女性賛歌がイメージでした。本編は号泣で終わることはわかっていたので、劇場を出る時は気分を上げて欲しかったからです」とエグゼクティブプロデューサーの小岩井宏悦はコメント、「女性層に支持されていてポップでおしゃれな楽曲と言ったら、やはり竹内まりやさん」とオファー理由を明かした。このオファーを竹内さんも即快諾し、「憧れの吉永さんと天海さんの映画に歌で参加できて最高に幸せです!」と喜びを表現。「残された時間をいかに生きるか? という問いかけへの私なりの小さな答えがこの歌になりました。人生という旅が、誰にとっても素敵なものになるよう願いを込めて…」と、映画を鑑賞してから書き下した本楽曲に込めた思いを明かした。また、「旅のつづき」を聞いた吉永さんは、「マコさんと私(サチエ)の思いを見事にとらえて、最高です。初めて知るまりやさんの楽曲の魅力。鮮やかなエンディングになりました。まりやさん、ありがとう!」と感謝の気持ちを表現し、天海さんは「まりやさんの優しくて、力強く前向きな歌詞と包み込むような歌声で最高のエンディングになりました。『旅のつづき』が、映画『最高の人生の見つけ方』の世界をさらに素敵にしてくださっています」とコメント。「最高の人生ってなんだろう?」と「吉永さんと天海さんを撮影しながら、ずっと考えていました」という犬童一心監督も、「竹内さんから届いた『旅のつづき』を聞いた時、爽やかな風のようにその答えが聞こえてきました」と打ち明けている。“やりたいことリスト”を次々実行していく本予告も解禁!今回解禁となった本予告映像は、余命宣告を受けた、吉永さん演じる大真面目な主婦・幸枝と天海さん演じる大金持ちの女社長・マ子(まこ)の2人が、病室での偶然の出会いから、たまたま手にした“少女のやりたいことリスト”を実行していく旅の様子が収められている。そのやりたいことリストには、「スカイダイビングをする」「お金持ちになる」「ももクロのライブに行く」「日本一大きなパフェを食べる」など、少女(鈴木梨央)の様々な夢が詰め込まれており、幸枝とマ子が人生初のあらゆることに挑戦!「ももいろクローバーZ」のメンバーと2人が映るシーンもあり…。そのリストの項目をひとつひとつこなしていく中で、ぶつかり合いながらも絆を深めていく2人。京都や長崎など、様々なロケ地で撮影された美しい風景がその旅に彩りを与え、さらに竹内さんによる主題歌「旅のつづき」が、2人の旅をより豊かなものにしていくかのようだ。『最高の人生の見つけ方』は10月11日(金)より全国にて公開。(text:cinemacafe.net)■関連作品:最高の人生の見つけ方(2019) 2019年10月11日より全国にて公開©2019「最高の人生の見つけ方」製作委員会
2019年07月24日7月22日(月)深夜の日本テレビ「映画天国」は、ヒュー・ジャックマンら出演の2001年公開の恋愛ドラマ『恋する遺伝子』をオンエアする。ニューヨークのテレビ局に務めるジェーンは、新任プロデューサー・レイとあっという間に相思相愛になり、「一緒に住もう」の言葉に早急、引越しを…と思った矢先、レイと元カノの復活愛が発覚。アパートの解約日も迫りジェーンはしぶしぶルームメイト募集中のエディのアパートメントに転がり込み一緒に暮らすことになるのだが…という本作。ジェーン役には『エンド・オブ・ホワイトハウス』『ダイバージェント』などのアシュレイ・ジャッド、レイ役には『ユー・ガット・メール』などのグレッグ・キニア、そしてエディ役には『X-MEN』シリーズ、『グレイテスト・ショーマン』などのヒュー・ジャックマンといったキャスト。また本番組お馴染みの「さらば青春の光」によるコントは、今回は7月26日(金)より全国東宝系にて公開される映画『アルキメデスの大戦』がテーマ。同作は第二次世界大戦前夜の1930年代、超大型戦艦「大和」に期待をかける日本帝国海軍の上層部に対し危機感を抱いた海軍少将・山本五十六がこれからは航空母艦の時代と進言するも、上層部は「大和」建造に動き出す。山本は天才数学者・櫂直を海軍に招き入れ、櫂の数学的能力で「戦艦大和」建設の裏に隠された不正を暴き計画を打ち崩そうと考えるが…という物語。櫂直役には『あゝ、荒野』『火花』などの菅田将暉を迎え、櫂直に想いを寄せる造船会社の社長令嬢・尾崎鏡子に『君の膵臓をたべたい』『亜人』の浜辺美波、山本五十六には「あぶない刑事」シリーズなどの舘ひろし。さらに柄本佑、小林克也、小日向文世、國村隼、橋爪功、田中泯らも出演。映画天国『恋する遺伝子』は7月22日(月)25時59分~日本テレビでオンエア。(笠緒)
2019年07月22日渋谷区・恵比寿ガーデンプレイスでは、7月13日(土)から施設内のセンター広場にて都会で楽しむピクニックイベント「YEBISU GARDEN PICNIC」を開催。映画の上映やトークショーなどが行われる。メインコンテンツ「PICNIC CINEMA」は、“下を向いていたら、虹を見つけることはできない”をテーマに、7月26日(金)から5週間に渡り計15本の映画を野外上映!(※毎週金曜、土曜、日曜開催)初日は、マーク・ウェブ監督とクリス・エヴァンスがタッグを組んだ『gifted/ギフテッド』を上映。ほかにも、ジャック・ニコルソン&モーガン・フリーマン主演の『最高の人生の見つけ方』や、『ロミオ+ジュリエット』のバズ・ラーマン監督とレオナルド・ディカプリオの再タッグで贈る『華麗なるギャツビー』、『グラン・ブルー』、『フォレスト・ガンプ』『グランド・ブダペスト・ホテル』などがラインアップ。また、野外シネマの上映に先駆け7月21日(日)には、トークショー「PICNIC CINEMA TALK」を開催。本イベントのプロデュースを手掛けるキノ・イグルー有坂塁がモデル・はなと、開放感あふれるセンター広場でシネマトークを繰り広げる。そのほか、8月には人工芝を敷いた開放的な広場でヨガを楽しむ「PICNIC YOGA」を朝と夜に開催。7月13日(土)からは植物好きによる国内最大コミュニティ「GreenSnap」のユーザーによる展示・販売イベント。さらに、都会のピクニックを盛り上げるイベント限定ドリンク&フードも提供。フルーツのスカッシュやアイスなどが楽しめる。なお、より詳しいイベントの内容や日程などはぜひ公式サイトで確認してほしい。「YEBISU GARDEN PICNIC」は7月13日(土)~8月25日(日)恵比寿ガーデンプレイス センター広場にて開催。(cinemacafe.net)
2019年07月09日映画『ドクター・スリープ』が、ユアン・マクレガー主演で、2019年11月29日(金)に全国公開される。キューブリックの名作ホラー映画『シャイニング』の40年後映画『ドクター・スリープ』は、1980年公開の映画『シャイニング』の続編として、2013年にスティーヴン・キングが発表したホラー小説に基づいた作品だ。本作の舞台は、父親に殺されかけるという悲惨な過去を体験した幼い息子・ダニーの40年後。子供の頃を過ごした呪われたホテルへと誘われるダニー。そこで彼に囁きかける、封印されたはずの”住人たち”。ダニーを新たに襲う恐怖が描かれる──映画『シャイニング』をおさらい1980年にスタンリー・キューブリック監督、ジャック・ニコルソン主演で映画化された『シャイニング』では、冬季閉鎖中のリゾートホテルの管理人一家が、そこに巣食う悪霊たちによって次第に狂気の淵に沈みゆくさまが描かれた。主演は『スター・ウォーズ』シリーズのユアン・マクレガー主人公・ダニーを演じるのは、『スター・ウォーズ』シリーズのオビ=ワン・ケノービを務めたユアン・マクレガー。前作『プーと大人になった僕』のハートフルな作品とは一変して、ホラー作品に挑む。その他、『ミッション:インポッシブル フォールアウト』のヒロインを演じたレベッカ・ファーガソンの出演も決まっている。なお本作の監督・脚本は、『オキュラス/怨霊鏡』や『サイレンス』など、ホラー作品を数多く手掛けるマイク・フラナガンが務める。ストーリーダニーは、40年前の雪山のホテルの惨劇で、狂った父親に殺されかけたトラウマを抱えている。大人になった今も人を避けるかのように孤独に暮らす彼の周りで、児童ばかりを狙った不可解な連続殺人事件が起きる。そんなある日、彼の前に謎の少女、アブラが現れる。アブラは特別な力でその事件を目撃していたのだ......。ダニーとアブラはこの連続殺人事件の謎を追うなかで、40年前のあの惨劇が起きたホテルに辿り着く。亡霊たちが巣食い、人を狂わせる呪われたホテルで起きる新たな恐怖。そしてふたりに待ち受ける想像を絶する結末とは──作品情報映画『ドクター・スリープ』公開日:2019年11月29日(金)原作:スティーヴン・キング監督・脚本:マイク・フラナガン出演:ユアン・マクレガー、レベッカ・ファーガソン、カイリー・カラン原題:『DOCTOR SLEEP』
2019年06月17日『ダンサー・イン・ザ・ダーク』『ニンフォマニアック』などの衝撃作を世に送り出したラース・フォン・トリアー監督が贈る待望の最新作『ハウス・ジャック・ビルト』の本編映像がシネマカフェに到着した。今回到着した本編映像は、ライリー・キーオ演じるジャクリーンが死の恐怖に怯え、泣き叫ぶ様子が映し出されている。シリアル・キラーであることを隠すだけでなく、まるで実在した凶悪犯テッド・バンディのように松葉杖をついて他人の目を欺くまでになっていたマット・ディロン演じるジャックが次なるターゲットとして目を付けたのは、臆病な女の子ジャクリーン。ジャックが“当時夢中になっていた女性”と明かすだけあり、最初はラブラブなおうちデートを楽しんでいた2人だが、ジャックの異常さに気づいたジャクリーンが、こっそりと部屋からの逃走を試みる。しかし、背後からの殺気に気づくと、そこには先程の甘いマスクを剥ぎとり、すっかりシリアル・キラーのスイッチが入ったジャックの姿が…。「お前にはがっかりだ。すぐ逃げ出すのは悪い癖だぞ。楽しくやっていたのに」と、得意のガッカリ顔を見せるジャックの手には家の鍵。そして、杖無しに平然と佇む姿から、ジャクリーンはジャックが世間を騒がせている連続殺人犯であることに気づく。絶望の表情を浮かべて涙を流すジャクリーンとは打って変わって、「叫びたいなら、今叫ぶことだ…」と優しい表情で促すジャック。さらには、訳も分からずただひたすらに叫ぶジャクリーンに、「それが悲鳴か?ここに殺人鬼がいるぞ!」と、何故だか一緒になって叫び、扉を連打するジャック。何故誰も助けに来てくれないのか!?実際に発生した、“ある女性が暴行され刺殺されるまでの間、38人がその様子を目撃したり悲鳴を聞いたりしたのに、警察に通報する者は一人もいなかった”という戦慄の事件を思い起こさせる、ある意味とてもリアルなこのシーン。持ち前の“究極のサイコパス”を炸裂させるジャックと、大パニックに陥ったジャクリーンによるカオスな状況に、恐れおののかずにはいられない本編映像に仕上がっている。映像の続きにおいても想像を絶する展開が描かれていくが、ジャックを演じたマット・ディロンは「このシーンはヴァイオレンスであるとともに、ジャクリーンにとって屈辱的でもある。準備している段階で僕は、演じられないと思った。それをラースに相談したら、“ただ僕を信じて”と言われた。だから僕は彼を信じたし、この素材を信じた」と撮影時の胸中を語った。また、「この経験は俳優として僕がこれまで行ったことがない場所に導くと思った。幸いライリーとのシーンは、彼女がとても優れた女優で、彼女もラースを信頼していたし、この映画のことをよく理解していたことが助けになったよ」と、監督やライリーとの深い信頼関係なしには、乗り越えられないほど過酷なシーンであったことを明かしている。マット・ディロンに“演じられない”とすら思わせた凶悪なシリアル・キラー、ジャックが巻き起こす衝撃のエピソードの中身とは一体何なのか…!?是非スクリーンでチェックしてみて。『ハウス・ジャック・ビルト』は新宿バルト9、ヒューマントラストシネマ有楽町ほか全国にて公開中。(text:cinemacafe.net)■関連作品:ハウス・ジャック・ビルト 2019年6月14日より新宿バルト9、ヒューマントラストシネマ有楽町ほか全国にて公開(C)2018 ZENTROPA ENTERTAINMENTS31,ZENTROPA SWEDEN,SLOT MACHINE,ZENTROPA FRANCE,ZENTROPA KÖLN
2019年06月15日初映像となる予告編が公開され、話題を呼ぶユアン・マクレガー主演の『シャイニング』続編、『ドクター・スリープ』が2019年冬、日本公開されることが決定。謎めいたビジュアルと日本語字幕付きUS版予告編が到着した。スティーヴン・キングが2013年に発表した「シャイニング」の続編となる同名小説を基にした本作。ユアン・マクレガーが壮絶な過去を体験した幼い息子ダニーの40年後、大人になった姿を演じている。監督&脚本を務めるのは、キング原作のNetflix映画『ジェラルドのゲーム』(’17)でメガホンをとったマイク・フラナガン。今回解禁されたUS版予告編は、ユアン演じるダニーが“誰か”と黒板を通して“会話”しているところから始まる。「ハロー」「おはよ」「学校」と他愛ないやりとりが続く中、ある夜、轟音で起こされたダニーが見つめる鏡の先には、“REDRUM”と謎の文字が浮かびあがる――。子どもの声を察したダニーは、ある少女から「あなたも魔法を使えるの?」と尋ねられ、「この世は残酷で恐ろしい。僕らのような者は皆殺された」と意味深な言葉を口にする。そして、「子供の頃よく不思議なものを見た。僕はその力を魔法ではなく“シャイニング”と呼ぶ」と答える姿も。連続して浮かび上がるダニーの記憶。雪に閉ざされた展望ホテル、その廊下で三輪車をこぐ幼き日のダニー、呪われた237号室、バスタブの老婆、血のエレベーター、不気味な双子の姉妹…。すると突如、家が斜めに傾きはじめダニーは家の中を滑り落ちる。“外”に放り出された彼が見つけたのは、「REDRUM」の文字が書かれ、“破壊された扉”。そこから中を覗きこむダニーは、何を見つけたのか。何度でも見直したくなる、“記号”だらけの謎めいた予告編となっている。同時解禁されたビジュアルには、謎のメッセージ“REDRUM”のみが記され、タイトル『ドクター・スリープ』の文字が反転しており…。果たして、“REDRUM”が示す不吉なメッセージとは…!?1980年に鬼才スタンリー・キューブリックによって映画化された『シャイニング』は、閉ざされた雪山のホテルで、狂気にとらわれた男ジャック・トランス(ジャック・ニコルソン)とその家族に襲い掛かる恐怖を描いた。後世の様々な作品に影響を与え、いまなお観客を魅了し続ける金字塔であり、スティーヴン・スピルバーグ監督作『レディ・プレイヤー1』でも引用されて注目を集めたばかり。本作ではその惨劇から生き残ったジャックの息子・ダニーの40年後が描かれ、世界は再び戦慄に包まれる――。『ドクター・スリープ』は2019年冬、全国にて公開。(text:cinemacafe.net)
2019年06月14日映画『ジョーカー』が、第92回アカデミー賞で、主演男優賞と作曲賞を受賞。2020年2月7日(金)からは『ジョーカー〈アカデミー賞最多ノミネート記念〉』として一部劇場を除くIMAX、ドルビーシネマでの再上映が決定した。DCコミックスの人気ヴィラン、ジョーカーの“悲劇”かつ“喜劇”な人生を描くジョーカーは元々バットマンの敵役として登場した、DCコミックスに登場するヴィランの中でも人気のキャラクターだ。シーザー・ロメロが初代を演じ、ティム・バートン監督の『バットマン』ではジャック・ニコルソン、クリストファー・ノーラン監督の『ダークナイト』ではヒース・レジャー、さらに『スーサイド・スクワッド』ではジャレッド・レトが役を務めた。ジョーカーの特徴そんなジョーカーは、白い顔のピエロメイクに緑の髪、インパクト大のルックスが特徴。超人的な能力は無いが優れた頭脳を持つ。邪悪に笑う不気味さ、外見に相まって劇場型の犯罪で人々の心を徐々にむしばんでいく悪のカリスマだ。予測不能の凶行で人々を戦慄させ、世界を混乱させることを楽しんでいる。“孤独な男がジョーカーになるまで”のオリジナルストーリー映画『ジョーカー』は、“悲劇”とも“喜劇”とも言える彼の人生にフォーカスした完全オリジナル・ストーリー。狂気で人々を恐怖に陥れる“ジョーカー”そのものではなく、“孤独な男がジョーカーになるまでのリアルなドラマ”が描かれる。初めて語られるジョーカー誕生の理由、切ない衝撃の真実とは?なぜジョーカーになったのか?アーサー・フラック(ホアキン・フェニックス)主人公はアーサー・フラック。後にジョーカーとなる人物。彼は母に「どんな時も笑顔で、そして人々を楽しませなさい」と教わっていきてきた。子供が好きで、病弱な母と同居して面倒まで見ている。大都会で大道芸人として生き、ゆくゆくはコメディアンとして世界を笑わせようとした人間味あふれる“人間”だった。しかし現実は残酷で、周囲からの冷たい扱いを受けることとなるアーサー。やがて彼の歯車は狂いだし、自ら施すピエロメイクと共に“ジョーカー”へと変貌を遂げていく…。アーサーを取り巻く登場人物マレー・フランクリン(ロバート・デ・ニーロ)ロバート・デ・ニーロはトーク番組「アーサー・フランクリン・ショー」の大物司会者役として登場。アーサーにとっては英雄も同然の存在で、面識こそないものの、フランクリンのユーモアに共感を覚える。駆け出しのコメディアンにとってフランクリンのトークショーに呼んでもらうことは一世一代のチャンス。しかし、彼の言動がアーサーの運命を大きく動かし、アーサーにとっても悲願につながっていく。ソフィー(ザジー・ビーツ)彼女はアーサーと同じアパートに住み、5歳の娘をもつシングルマザー。アーサーからは好意を抱かれている。アーサーが人づきあいが苦手なこと、どこか自信を失っていることは理解している。それゆえに他の隣人同様、アーサーには親切に接する。ペニー(フランセス・コンロイ)アーサーの母。もともとは裕福な実業家の下で働いていた。アーサーを“ハッピー”の愛称で呼んでいる。アーサー・フランクリン・ショーのファン。トーマス・ウェイン(ブレット・カレン)後にバットマンになるブルース・ウェインの父。映画『ジョーカー』の時代では、次期市長候補である。アーサーにとって父親を思わせる人物だ。1980年代初頭のゴッサム・シティを舞台に物語の舞台となるのは、80年代初頭のゴッサム・シティ。混迷を極めてはいるものの、「バットマン」シリーズのゴッサムように闇の組織が暗躍するわけでも、マフィアのドンが私腹を肥やしているわけでもない。しかし街に影を落としているのは、理不尽な格差社会。それぞれのコミュニティが分裂し、さらにゴミ収集業者はストライキを長く続ける。行政も役人も機能せず、財政難を抱え社会保障費は削減される一方…こんな不穏な社会もアーサーを“ジョーカー”へと変貌させた要因の1つでもあるのだ。衣装は80年代ファッション1980年代を再現するため、青、茶、海老茶、薄紫、グレー、紺、カーキを多用。スタイルのベースはアメリカンカジュアル。そして長年着古したスーツを着用している。新たな“ジョーカー”ホアキン・フェニックスの役作り一足早く公開されたヴェネツィアやトロントの国際映画祭では、ジョーカーを見事に演じたホアキン・フェニックスの演技が絶賛されており、早くもアカデミー賞が期待されている。これまで『her/世界でひとつの彼女』『ザ・マスター』『ビューティフル・デイ』など難しい役どころを見事にこなしてきた彼だが、この役を演じるにあたっても人並みならぬ努力を継続。撮影当時は、約24キロも減量し”腹を空かした不健康な男、栄養失調の狼”を表現した。ホアキン・フェニックスがジョーカーを演じるにあたって次のように話した。「アーサーの心情が理解できる瞬間もあれば、彼の判断にイライラすることもありました。演じるものとしては、ジョーカーというキャラクターは手ごわかった。きっと、観客にとってもそうだろうし、ジョーカーに一定のイメージをもつ人にとっても受け入れがたいキャラクターかもしれないです。ただ、この映画のストーリーの答えは、私たちが暮らす現実の世界でも、アーサーの住む架空の世界でも、すぐに見つかるわけではないと思います。」監督・脚本をトッド・フィリップス監督は、『ハングオーバー!』シリーズのトッド・フィリップス。そして彼とともに、『ザ・ファイター』でアカデミー賞脚本賞にノミネート経験もあるスコット・シルバーが脚本を手掛ける。脚本は、個性と意外性を表現することにたけたアホアキン・フェニックスがアーサーを演じることを念頭に置いて書かれたそうだ。トッド・フィリップスは映画について次のようにコメントしている。「ジョーカーの原点は映像化する価値があると思いました。コミックの中にも正式な誕生秘話はありませんし、過去に誰も手をつけてきませんでした。複雑な事情を抱える男がどう変わり……どうやって悪に転換するのか。ジョーカーではなく、ジョーカーの“成り立ち”のほうに興味がありました。」賞レースを総なめヴェネツィア国際映画祭ではコンペティション部門へ出品され、世界で初めてお披露目された。映画の上映が終わると、ジョーカー誕生の物語を目にした観客は、約8分間のスタンディングオベーションを送った。そして映画祭の最高賞となる金獅子賞を受賞した。もちろん世界三大映画祭において、アメコミ作品が最高賞を受賞するのは初の快挙だ。第77回ゴールデングローブ賞では主演男優賞と作曲賞を受賞、全米映画俳優組合賞では主演男優賞を獲得している。また第92回アカデミー賞では、最多11部門(作品賞、監督賞、主演男優賞、脚色賞、撮影賞、音響編集賞、録音賞、編集賞、作曲賞、衣装デザイン賞、メイク・ヘアスタイリング賞の)にノミネート。そのうち作曲賞を受賞した。金獅子賞は2017年の『シェイプ・オブ・ウォーター』、2018年の『ROMA/ローマ』と、近年ではアカデミー賞にも直結しており、ますます期待が高まる。記録的ヒットなお日本では公開から3週目を迎える週末も週末ランキングで3週連続の1位を記録、19日間で早くも興行収入30億円を突破する記録的なヒットとなった。世界中でも大きな話題を集め、日本、アメリカ含む世界66 カ国で初登場1位。その後、記録を伸ばしR指定映画としては史上初の全世界収入10億ドルを超えるヒットとなった。【作品詳細】『ジョーカー』公開日:2019年10月4日(金)製作:トッド・フィリップス監督・脚本:トッド・フィリップス脚本:スコット・シルバー出演:ホアキン・フェニックス、ロバート・デ・ニーロ、フランセス・コンロイ、ザジー・ビーツ配給:ワーナー・ブラザース映画■『ジョーカー 〈アカデミー賞最多ノミネート記念再上映〉』公開日:2020年2月7日(金)劇場情報:全国のIMAX、ドルビーシネマ(一部劇場を除く)配給:ワーナー・ブラザース映画
2019年05月13日ホアキン・フェニックスが新たに主演を務める『ジョーカー』の日本公開が、日米同日の10月4日(金)に決定。ひとりの男が巨大な悪へと変貌を遂げていく特報映像とポスタービジュアルが到着した。先月、世界解禁となったUS版予告は日本でも大きな反響を呼び、熱いコメントが数多く寄せられたことでも話題となった本作。今回完成した日本版特報では、「俺の人生は悲劇だ。いや違う、喜劇だ」という印象的なセリフと共に孤独な男アーサー・フレックが狂気の“ジョーカー”へと変貌していく様が映し出される。「どんな時も笑顔で」そして「人々を楽しませなさい」という母の言葉を胸に、大都会で大道芸人として生きていたアーサー・フレック。だが、映像は、アーサーの精神が崩壊してしまったのか、ピエロの格好をした彼が地下鉄で1人、突如笑い始めるインパクトたっぷりのシーンからスタート。ジョークで世界に笑いを届けるはずだった彼に、一体何が起きたのか?映像の後半、緑色の髪・白い肌・口が避けたかのようなピエロのメイク…不気味な“ジョーカー”となったアーサーの姿で幕が降りる。「笑いの仮面をかぶれ」というコピーと共に、映像の中の唯一のセリフとなった「俺の人生は悲劇だ。いや違う、喜劇だ」の言葉には胸が張り裂けそうな悲しみが象徴され、見る者をゾクゾクさせる映像が完成した。そんな本作で“ジョーカー”を演じるのは、これまで3度のアカデミー賞ノミネート実績を持ち、車いすの風刺漫画家を演じた『ドント・ウォーリー』が現在公開中のホアキン・フェニックス。ジョーカーといえば、これまでジャック・ニコルソン(『バットマン』)、ヒース・レジャー(『ダークナイト』)、ジャレッド・レト(『スーサイド・スクワッド』)など様々な名優たちが演じてきたが、近年特に注目を集めるホアキンは特報でも“狂演”の一端を見せつけており、早くもアカデミー賞へ期待が高まっている。また、共演には泣く子も黙る生ける伝説・オスカー俳優ロバート・デ・ニーロ。監督は『ハングオーバー!』シリーズのトッド・フィリップス。『ザ・ファイター』でアカデミー賞脚本賞にノミネートされたスコット・シルバーが監督と共に脚本を手掛けている。ハリウッドの実力派が集結し、1人の男の悲劇――いや、壮絶な“喜劇”を描く本作に、引き続き注目していて。『ジョーカー』は10月4日(金)より日米同日公開。(text:cinemacafe.net)
2019年05月10日アメコミ史上ナンバーワンヴィランが主人公に、凄絶なドラマが描かれる映画『ジョーカー』の日本での公開日が、アメリカと同日の10月4日(金)に決定。あわせて、日本版の特報映像とポスタービジュアルが公開された。本作で“ジョーカー”となっていく大道芸人、アーサー・フレックを演じるのは、ホアキン・フェニックス。これまでもジョーカーというキャラクターは、ジャック・ニコルソン(『バットマン』)、ヒース・レジャー(『ダークナイト』)、ジャレッド・レト(『スーサイド・スクワッド』)など、さまざまな名優たちが演じてきた。3度のアカデミー賞ノミネート実績を持つ演技派フェニックスが、どのように狂気の演技を見せるのかに注目が集まる。また、本作ではオスカー俳優ロバート・デ・ニーロも共演している。監督は『ハングオーバー!』シリーズのトッド・フィリップス、そして、監督とともに脚本を手がけるのは、『ザ・ファイター』でアカデミー賞脚本賞にノミネートされたスコット・シルバーだ。「どんな時も笑顔で」そして「人々を楽しませなさい」という母の言葉を胸に、大都会で 大道芸人として生きていたアーサー。この度公開された特報では、ピエロの格好をしたアーサーの精神が崩壊してしまったのか、地下鉄の車内でひとり大爆笑するという、インパクトあるシーンからスタートする。ジョークで世界に笑いを届けるはずだった彼に、一体何が起きたのか。映像の後半、緑色の髪、白い肌、口が避けたかのようなピエロのメイクをして、不気味な“ジョーカー”となったアーサーの姿が映し出される。特報に流れる曲は、喜劇王と呼ばれたチャールズ・チャップリン作曲の『スマイル』である。同時に公開されたポスターは、ジョーカーと見られるひとりのピエロが、暗闇の中で天を仰ぐビジュアルとなっている。
2019年05月10日バットマンの宿敵ジョーカーの誕生を描く『Joker』(原題)の予告編が公開された。シーザー・ロメロ、ジャック・ニコルソン、ヒース・レジャー、ジャレッド・レトからバトンを受け継ぎ、今回ジョーカーを演じるのはホアキン・フェニックス。トッド・フィリップス監督による今作は、『スーサイド・スクワッド』などのような同一の世界観を共有するDCエクステンデッド・ユニバースには属さない独立した作品だ。2分半弱の予告編の中で、ジョーカーことアーサーは母親からの「笑顔で、幸せそうな顔をしていなさい」という教えを忠実に守りながら、狂気に満ちたジョーカーへと変身を遂げていく。不気味さを加速させているBGMは、ジミー・デュランテの「スマイル」。ファンの評価は非常に高く、ジョーカーの「僕の人生は悲劇だと思っていたけれど、いまは喜劇だと実感しているんだ」というセリフに「本当にゾクゾクした」という声や、「オスカーのにおいがする」とアカデミー賞獲得に期待する声まで。「この予告で唯一残念だと感じたのは、公開が10月だってこと!」と半年以上先の公開を待ちきれないというコメントも寄せられた。(Hiromi Kaku)
2019年04月04日吉永小百合と天海祐希が出演する新たな『最高の人生の見つけ方』に、ムロツヨシが出演していることが明らかに。“憧れ”の秘書役で吉永さんと天海さんの夢を徹底サポートする。今回ムロさんが演じるのは、人生の全てを“仕事”に捧げてきた大金持ちの女社長、剛田マ子の秘書・高田学役。吉永さん演じる人生の全てを“家庭”に捧げてきた大真面目な主婦・幸枝と女社長・マ子の突拍子もない提案に翻弄されながらも、余命わずかな2人のために最大限のサポートを尽くす最大の理解者という役どころだ。本作は、ジャック・ニコルソンとモーガン・フリーマンが主演し、余命6か月の2人の男が棺おけに入る前にやっておきたいことを記した“棺おけリスト”を携えて、生涯最後の冒険旅行に出る同名名作映画の物語を原案とした作品。ムロさんは「『好きな映画はなんですか?』とこれまで何十回、何百回とインタビューで質問され、ずっとあげていたのがハリウッド版の『最高の人生の見つけ方』そしてやりたい役としてあげていた秘書」と『最高の人生の見つけ方』でショーン・ヘイズが演じた秘書トマス役を挙げ、「まさか日本版に出演して、しかも秘書役を演じる日がくるとは!ずっと演じたかった役を、吉永さん、天海さんをはじめとするキャスト・スタッフの方々とご一緒に作っていくのは夢のような日々でした。このめぐり合わせは“嬉しい”の一言ではもう言い表せない。スゴイと思うと同時に、言ってみるもんだなと思いました(笑)」と喜びを語っている。そんなムロさんだが、実は当初、“別の役柄”が準備されていたとプロデューサーが明かしており、「実は、別の役で出演の依頼をしに行った際、ムロさんから『秘書役をやりたい』と逆オファーがあった。熱意を持ってくださっていることをきっかけにこの高田という秘書役をムロさんへお願いした」とコメント。「オリジナルが好きな分、役に自分らしさを出すことを心がけました」というムロさん。共演の天海さんからは「楽しくやろう」と声をかけられたそうで「緊張はしましたがオリジナル版の役柄をそのまま演じないように意識しました」と大女優2人との撮影をふり返っている。『最高の人生の見つけ方』は10月11日(金)より全国にて公開。(cinemacafe.net)■関連作品:最高の人生の見つけ方(2019) 2019年秋、全国にて公開予定©2019「最高の人生の見つけ方」製作委員会
2019年04月03日1888年、英国ロンドンを恐怖のどん底に陥れた連続殺人犯“切り裂きジャック(ジャック・ザ・リッパー)”。今日に至るまで犯人はわかっておらず、世界で最も有名な未解決事件として知られていたが、DNAの解析により、ついに犯人の正体が明らかとなった。Journal of Forensic Sciencesに掲載された法医学調査報告書によると、切り裂きジャックは当時23歳だったポーランド人理髪師アーロン・コスミンスキーであることがわかったという。切り裂きジャックはロンドンのホワイトチャペル地区で1888年8月から11月までの間に、少なくとも5人の売春婦を惨殺したとされる。犯罪歴、精神病歴があり、ひどく売春婦を憎んでいたコスミンスキーは100年以上前に容疑者として浮上。しかし決定的な証拠に欠け、1919年に強制入院先の精神病院で死亡している。2014年に切り裂きジャック研究者のラッセル・エドワーズが真犯人の本命として名指ししたが、当時は確証がなかったため断言はできなかった。1888年9月30日、無残に切り刻まれた4人目の犠牲者、キャサリン・エドウッズがシティ・オブ・ロンドンで発見された。今回、犯人割り出しの決め手となったのは、このエドウッズのショールだった。遺体のそばに落ちていたショールに付着した血液と精液を採取し、最新の技術による遺伝子検査を実施。その結果、最も有力とされながらも、あくまで容疑者の一人であったコスミンスキーのデータと合致したのだ。この調査では犯人の外見の分析も行われ、茶色の髪と茶色の瞳であることがわかった。これは、事件当時、唯一信頼された目撃者の証言とも一致している。このショールは2007年、前述の切り裂きジャック研究家ラッセル・エドワーズがオークションで入手。これを薬学、生体分子科学者のジャリ・ルーヘリアン博士、リーズ大学で遺伝学を研究するデヴィッド・ミラー博士が譲り受け、今回の調査を行った。
2019年03月19日