イスラエルから届いたユーモラスで心あたたまる珠玉作『声優夫婦の甘くない生活』。吹き替え声優夫婦が第2の人生をスタートさせる本作には、映画愛が詰まった往年の名作の数々が登場している。「映画ネタ、小ネタがたくさん」と早くも話題の本作。劇中には名作の数々がふんだんに盛り込まれ、その作品タイトルが分かったときは、思わず嬉しくなるはず。ソ連でスター声優として映画の吹き替えをしていたヴィクトルがレンタルビデオ店で偶然、再会を果たした作品は、『クレイマー、クレイマー』。夫婦関係のすれ違いや息子の親権争いと当時のアメリカの社会問題を描き、アカデミー賞5部門受賞に輝いた傑作。ヴィクトルは主演のダスティン・ホフマンの吹き替えをしたことを思い出しながら、「ユニークな俳優さ。小柄でヤセてるが、内面にものすごい強さを秘めてる」と語り、ビデオを見ながらセリフを完璧にアテレコ、店員を驚かせる。夫婦がこのレンタルビデオ店での“ある仕事”をする合間、妻のラヤが鑑賞するのは『プリティ・ウーマン』。リチャード・ギア扮するウォール街の実業家と出会ったことで、ジュリア・ロバーツ演じるストリートガールがやがてトップレディへと変貌していく、恋愛映画の金字塔だ。さらに、店主が顔を覗かせている壁にある怪しげなポスターは、低予算Z級映画の『トロル』。トロルが人間の体を乗っ取っていくのを主人公の少年が止めるという物語で、続編『トロル2/悪魔の森』も製作された。一部のファンからはカルト的な人気を誇っている。そして何より、声優夫婦が敬愛してやまない巨匠フェデリコ・フェリーニへの愛がふんだんに詰まっている。フェリーニの代表作『8 1/2』の吹き替えをふたりが務め、モスクワ映画祭で見事グランプリを受賞したというエピソードにはフェリーニと夫婦の3ショットの写真が。そして月の声を求める無垢な主人公と、周囲の人々が繰り広げるお祭り騒ぎを、詩的でファンタジックな映像で綴った『ボイス・オブ・ムーン』が、1990年が舞台の劇中では最新作として上映されている。ほかにもマーロン・ブランド主演『波止場』の名セリフ、オードリー・ヘプバーン主演『ローマの休日』、フェリーニ監督『カビリアの夜』といった名作の吹き替えの思い出を語りながら、夫婦が映画とともに人生を歩んできたことが描かれている。本作と共に、この冬はこうした名作に触れてみては?劇中に登場する主な名作『8 1/2』温泉地に逗留している43歳の映画監督グイドは新作の撮影を控えながらも、構想がまとまらず、プロデューサーや製作主任にせっつかれながら公私ともどもストレスにさらされる。フェデリコ・フェリーニ監督の代表作であり自伝的作品としても知られ、アカデミー賞外国語映画賞を始め世界中の映画賞を受賞した。Blu-ray:5,800円+税発売元:WOWOWプラス販売元:株式会社KADOKAWA『カビリアの夜』恋人に川に突き落とされて金を奪われても、仲間に夢を語って明るく生きているカビリア。ある晩、有名な映画スターの豪邸に連れて行かれ…。フェリーニ監督の名作の1つで、アカデミー賞外国語映画賞を受賞。『道』に続いてジュリエッタ・マシーナが主演し、カンヌ映画祭主演女優賞を受賞した。Blu-ray:4,800円+税発売元・販売元:株式会社KADOKAWA『クレイマー、クレイマー』仕事第一の男テッドがある夜遅く帰宅すると、荷物をまとめた妻ジョアンナが「誰かの娘や妻ではない自分自身を見つけたい」と言い残し、去って行った…。ダスティン・ホフマンとメリル・ストリープを主演に迎え、名作アカデミー賞主要5部門受賞し、当時アメリカ社会で急増した離婚問題をリアルに描いた。デジタル配信中 Blu-ray:2,381円+税/DVD:1,410円+税発売・販売元:ソニー・ピクチャーズ エンタテインメント『波止場』ニューヨークの波止場で働くテリーは、港を牛耳るジョニーに対峙していく…。世界中の俳優から尊敬される実力者マーロン・ブランドの迫真の演技は、いまもなお観るものに衝撃を与える。『エデンの東』などの巨匠エリア・カザン監督作品、アカデミー賞8部門を受賞した。デジタル配信中 Blu-ray:2,381円+税/DVD:1,410円+税 発売・販売元:ソニー・ピクチャーズ エンタテインメント『ローマの休日』ヨーロッパ最古の王室の王位継承者アン王女は、親善旅行で訪れたローマの宮殿から脱走。アメリカ人の新聞記者ジョーと出会い、束の間の自由とスリルを満喫するうちに恋に落ちていく。オードリー・ヘプバーン演じる無邪気なアン王女は映画ファンのハートを掴み、ヘプバーンカットなどファッションアイコンとしても愛され続けている。DVD:1,429 円+税発売元:NBCユニバーサル・エンターテイメント『スパルタカス』紀元前1世紀のローマ共和国。リビアの鉱山で働く奴隷スパルタカス(カーク・ダグラス)が、自由を求めて反乱軍を決起。愛する妻バリニア(ジーン・シモンズ)とともに故郷に帰ることを夢見るが、マーカス・クラサス(ローレンス・オリビエ)率いるローマ軍が行く手を阻む。当時31歳のスタンリー・キューブリックがメガホンをとり、アカデミー賞4部門に輝いたスペクタクル超大作。4K Ultra HD+ブルーレイ:5,990円+税Blu-ray:1,886 円+税/DVD:1,429 円+税発売元:NBCユニバーサル・エンターテイメント『声優夫婦の甘くない生活』は12月18日(金)よりヒューマントラストシネマ有楽町、新宿武蔵野館ほか全国にて順次公開。(text:cinemacafe.net)■関連作品:声優夫婦の甘くない生活 2020年12月18日よりヒューマントラストシネマ有楽町、新宿武蔵野館ほか全国にて公開
2020年11月19日誰にでも映画に興味を持つきっかけとなった特別な1本があるのではないだろうか。子供の頃に観た強烈なホラーだったり、うっとり憧れるロマンスだったり、お医者さんや警察官、消防士…映画のキャラクターや職業に刺激を受けて将来を決めた人だっているだろう。『フェリーニに恋して』の主人公のルーシーにとってのその1本、人生を変えることになるその1本は、フェデリコ・フェリーニの『道』だった。この映画はルーシーがイタリア映画の巨匠フェデリコ・フェリーニの作品と出会い、ローマ、ヴェネチア、ヴェローナ、美しいイタリアの都市を旅する物語だ。ルーシー(クセニア・ソロ)は、母クレア(マリア・ベロ)に大切に育てられた。世の中の全ての悪い事や苦しみから守られるように…。だから20歳になっても男の子とキスをしたこともない、もちろんつき合ったこともない、友だちもいない、アルバイトもしたことがなかったが、母が自分の将来を心配していることを知り仕事を探し始める。ある日、ルーシーは「製作者を求む」という新聞の広告を見て映画会社の面接に行くが、そこは彼女が思い描いていたような会社でも仕事でもなかった。落胆するなか、街で「フェリーニ映画祭」のチラシを受け取り、吸い込まれるように映画館へ──。映画祭で『道』を鑑賞し、フェデリコ・フェリーニという映画監督の存在を知り、その世界観に魅了されたルーシーは、帰宅後フェリーニの作品を片っ端から観て過ごす。そして「フェリーニに会いたい! 会って話しをしたい!」と、彼に会うためにイタリアへ行くことを決めてしまうのだった。好奇心や興味によって引き出される行動力はものすごいもので、母に守られてきた娘は、母を想いながら籠から羽ばたき、旅に出る。離れていても心は繋がっている──そんな母と娘の愛の描き方も素敵だ。旅の途中で、フェリーニの映画に登場するキャラクターが現れるのがユニークだ。『道』のザンパノが幻想の世界への誘導役として登場するほか、『甘い生活』のシルヴィアとマルチェロ、『8 1/2』のグイド、16作品以上の名シーンへのオマージュが散りばめられている。たとえフェリーニの映画を観たことがなかったとしても、ルーシーがフェリーニに導かれたように、観客はルーシーに導かれ、ルーシーと一緒に旅をしているように感じるだろう。ローマ、ヴェネチア、ヴェローナ…イタリアに行きたくなる。なかでも行ってみたいのは、ルーシーの旅の終わりと人生の始まりを感じる、とてもファンタジックなシーンとして描かれている場所、ラストシーンで登場する「Osteria Margutta」。ローマのポポロ広場とスペイン広場のちょうど中間にある裏道、マルグッタ通りにあるレストランだ。この通りは『ローマの休日』のロケ地としても有名。グレゴリー・ペックの演じたジョー・ブラッドリーのあのアパートがある通りだ。また、110/113番地にはフェリーニが住んでいたアパートもあり、フェリーニと彼の妻で女優のジュリエッタ・マシーナの名前が書かれたプレートがいまでも残っている。(text:Rie Shintani)(text:Rie Shintani)
2018年03月21日トッカ(TOCCA)のヘアアイテム「ヘアフレグランスミスト」に、人気の「ジュリエッタの香り」が仲間入り。「トッカ ヘアフレグランスミストジュリエッタの香り」が、2017年6月7日(水)より発売される。アパレルブランドとしてスタートした、トッカ(TOCCA)が女性自身の美しさを導き出すために展開を始めた「トッカ ビューティー」。そこから、2017年3月には、初のヘアアイテムとして「ヘアフレグランスミスト」が誕生した。今回ヘアシリーズに新たに加わるのは、ブランド人気の「ジュリエッタの香り」だ。グリーンアップルにピンクチューリップを掛け合わせた、やさしいフローラルの香りを髪に纏わせて楽しめるようになる。95mLのたっぷりサイズで、髪にやさしい処方で作られている。ボトルデザインは、これまでの「ヘアフレグランスミスト」同様ゴージャスな佇まい。小さなモチーフを散りばめたガラスボトルに、ゴールドのキャップを合わせて、グリーンアップのようなライトグリーンのラベルを添えている。【アイテム詳細】トッカヘアフレグランスミストジュリエッタの香り 5,000円+税発売日:2017年6月7日(水)※予定
2017年06月05日巨匠ペドロ・アルモドバルが、数奇な運命に翻弄された“母”と“娘”の愛の物語を紡いだヒューマン・ドラマの『ジュリエッタ』。そのBlu-rayとDVDが、メイキング映像や主演女優インタビューなど、情報満載の特典映像を収録して、6月2日(金)に発売が決まった。同作は、1999年『オール・アバウト・マイ・マザー』でアカデミー賞外国語映画賞を、2002年『トーク・トゥ・ハー』でアカデミー脚本賞を獲得した現代映画界屈指の名監督、ペドロ・アルモドバルの最新作だ。スペインのマドリードを舞台に、12年前に出て行った一人娘を見かけたという知らせを受けた55歳のジュリエッタが、愛する娘に向けていままで言えなかった“真実”を語るストーリー。色鮮やかな映像美も話題を集めた人間ドラマだ。BD&DVDの共通特典として、主演女優インタビューをはじめ、メイキング映像や予告編集などの充実の特典映像を収録予定。また、初回限定特典として特製スリーブケースが付く。2013年にノーベル文学賞を受賞したカナダ人作家アリス・モンローの小説「ジュリエット」を原作に、当代随一のストーリーテラーによる老練な語り口と普遍的なテーマは巨匠アルモドバルが辿り着いた新境地。円熟の極みまで到達した傑作を特典とともに堪能して。(text:cinemacafe.net)■関連作品:ジュリエッタ 2016年11月5日より全国にて公開(C) El Deseo
2017年03月06日『オール・アバウト・マイ・マザー』『トーク・トゥ・ハー』などで知られるペドロ・アルモドバルの監督最新作『ジュリエッタ』。このほど、アルモドバルらしい感性が炸裂する色鮮やかな本編映像がシネマカフェにて解禁となった。2016年のマドリードを出発点に、波乱に満ちた母と娘のストーリーが展開する本作は、孤独な主人公ジュリエッタの回想により、過去へとさかのぼっていく。25歳のときに夜行列車でショアンという漁師とめぐり合ったジュリエッタは、情熱的な恋愛の末に彼と結ばれ、愛娘のアンティアを出産。しかし、ふとした感情のすれ違いによって取り返しのつかない悲劇に見舞われてしまうのだった…。原作は、カナダのノーベル賞作家アリス・マンローが2004年に発表した短編集「ジュリエット(Runaway)」。同一主人公でありながら独立したストーリーになっている「チャンス」「すぐに」「沈黙」の3編を、アルモドバル監督がひと続きの物語として脚本化。深い哀しみに引き裂かれたひと組の母娘のミステリアスな物語を紡ぎ、“女性賛歌3部作”と呼ばれる代表作『オール・アバウト・マイ・マザー』『トーク・トゥ・ハー』『ボルベール〈帰郷〉』にも通じるエモーショナルなテーマを追求した。そして今回、アルモドバルらしい鮮やかな色彩の映像美が印象的な本編映像が解禁。真っ青な封筒に入れられた、バラバラの写真を取り出すジュリエッタ。それは、ある日突然、姿を消してしまった娘アンティアとの幸せな姿を映し出した、捨てることのできない写真だった。かつて娘と暮らしたアパートからマドリードの街並みを見下ろし、過去に思いを馳せる。やがてジュリエッタは、どこにいるともわからない娘へ手紙を書き始めるのだった…。「私は20年間“腰かける男”と一緒に住んでいるが、いつか自分の映画に登場させたいと思ってきた」と、監督自身が話す映像冒頭に登場するオブジェや、“現在”のジュリエッタが纏う複雑な胸中を表すかのような色とりどりのガウンなど、ワン・シーンごとに監督のこだわりが散りばめられ、観る者の感性を刺激する映像となっている。『ジュリエッタ』は新宿ピカデリーほか全国にて公開中。(text:cinemacafe.net)■関連作品:ジュリエッタ 2016年11月5日より全国にて公開(C) El Deseo
2016年11月05日『オール・アバウト・マイ・マザー』『トーク・トゥ・ハー』、『ボルべール<帰郷>』などで知られる、スペインの巨匠ペドロ・アルモドバル監督の最新作『ジュリエッタ』。本年度のカンヌ国際映画祭でも注目を集めた本作から、初映像となる特報が解禁となった。スペインのマドリードで1人で暮らしているジュリエッタは、美しく洗練された容姿の中年女性だが、人知れず、苦悩を内に秘めていた。そんなある日、ジュリエッタは偶然再会した知人から「あなたの娘を見かけたわ」と告げられ、衝撃を受ける。ひとり娘のアンティアは、12年前に理由さえ語らぬままジュリエッタの前から突然消えてしまったのだ。最愛の娘をもう一度、この手で抱きしめたい。母親としての激情に駆られたジュリエッタは、心の奥底に封印していた過去と向き合い、いまどこにいるのかもわからない娘に宛てた手紙を書き始める――。5月、第69回カンヌ国際映画祭のコンペティション部門に出品された本作は、「観客を選ばない堂々たる作品」「今年のコンペ21作品の中で最も余韻が残った」と絶賛され、『オール・アバウト・マイ・マザー』をはじめ母と娘の関係を描いてきたアルモドバルの原点回帰にして、最高傑作ともいわれている。原作は、カナダのノーベル賞作家アリス・マンローが2004年に発表した短編集「Runaway」。同一主人公でありながら、それぞれが独立したストーリーである3編を、アルモドバル自身がひと続きの物語として脚本化した。アルモドバルは、主人公ジュリエッタ役に2人の女優を初めて起用。スペインのベテラン女優エマ・スアレスがジュリエッタの“現在”に扮し、TVシリーズ「情熱のシーラ」で脚光を浴びた新進女優アドリアーナ・ウガルテが“過去”を演じている。監督は2人の女優について、「ペネロペ・クルス、カルメン・マウラ、ヴィクトリア・アブリル、マリサ・パレデス、セシリア・ロスといった私の女神たちと肩を並べる存在になった」と絶賛。アルモドバルが見出した新たなミューズたちの名演にも注目。今回解禁となった特報映像では、鮮烈で艶めかしい色彩感覚の中で、人間の愛おしさや切なさを描き出すストーリーテラーであるアルモドバルの、このうえなく魅惑的な映像世界の一端が垣間見える。美術を担当するのは、長年アルモドバル作品を支えているアンチョン・ゴメス。衣装は、『ミッドナイト・イン・パリ』『マジック・イン・ムーンライト』など、近年ウディ・アレン監督作品ともコラボしているソニア・グランデが務めている。また、特報に乗せられた楽曲は、2012年に93歳で亡くなった伝説的なランチェーラ(メキシコ伝統音楽マリアッチから派生した歌謡)歌手にして、メキシコを代表する画家フリーダ・カーロと恋仲であったともいわれるチャベーラ・バルガスの「Si no te vas(あなたが去らないなら)」。「あなたが去るなら、私の世界は終わりを告げるでしょう。あなただけが存在する世界。行かないで。あなたに去ってほしくない。あなたが去る時こそ、私が死ぬ瞬間だから」との歌詞は、愛娘を思うジュリエッタの切なる心情そのものを表している。『ジュリエッタ』は11月5日(土)より新宿ピカデリーほか全国にて公開。(text:cinemacafe.net)
2016年08月27日映画『ジュリエッタ』が、2016年11月5日(土)より新宿ピカデリーほか全国でロードショーされる。本作は、運命により引き裂かれた母と娘を描いたヒューマンドラマ。主人公は、マドリードに住む、美しく洗練された中年女性ジュリエッタ。現代を出発点に過去を遡る形で、彼女に隠された過去と、消えてしまった娘への想いが解き明かされていく。監督を務めるのは、ペドロ・アルモドバル。『神経衰弱ぎりぎりの女たち』や『アタメ』などの代表作では、運命に翻弄される主人公を通して人生の豊かさや、人間の愛おしさを巧みに表現してきた。そんな彼の手による本作は、主人公たちの複雑な感情が、より繊細に美しく、エモーショナルに描かれている。さらに、本作の見どころは、老練な深みを湛えた語り口と映像美だ。アルモドバルならではの鮮烈で艶めかしい色彩感覚と古典的なサスぺンス映画の趣を感じさせる映像世界は、我々をストーリーの中に引き込み、ジュリエッタの思いを、より立体的でリアルなものに感じさせる。ジュリエッタの"現在"を演じるのは、スペインのベテラン女優、エマ・スアレス。そして、NHKで放送されたTVシリーズ『情熱のシーラ』で脚光を浴びた新進女優、アドリアーナ・ウガルテが“過去”を演じている。■ストーリースペインのマドリードでひとりで暮らしているジュリエッタは、美しく洗練された容姿の中年女性だが、自分を心から愛してくれている恋人ロレンソにも打ち明けられない苦悩を内に秘めていた。そんなある日、ジュリエッタは偶然再会した知人から「あなたの娘を見かけたわ」と告げられ、目眩を覚えるほど衝撃を受ける。ひとり娘アンティアは、12年前に理由さえ語らぬままジュリエッタの前から突然消えてしまったのだ。最愛の娘をもう一度、この手で抱きしめたい。母親としての激情に駆られたジュリエッタは、心の奥底に封印していた過去に向き合い、今どこにいるのかもわからない娘に宛てた日記を書き始めるのだった......。【作品情報】ジュリエッタ (原題:Julieta)公開日:2016年11月5日(土)公開場所:新宿ピカデリーほか全国でロードショー監督・脚本:ペドロ・アルモドバル出演:エマ・スアレス、アドリアーナ・ウガルテ、ダニエル・グラオ、インマ・クエスタ原作:アリス・マンロー『ジュリエット(Runaway)』(新潮クレスト・ブックス)(C)El Deseo
2016年08月08日12月27日(土)公開の『海月姫』で、女子が凹みそうなほどの美しい女装男子ぶりを見せている若き実力派・菅田将暉が、『劇場版 零~ゼロ~』やドラマ「ごめんね青春!」などで瑞々しい魅力を発揮した人気モデルの森川葵とW主演する青春映画『チョコリエッタ』。そして、2015年に映画デビュー60周年を迎えるアメリカの名女優シャーリー・マクレーンと、『人生はビギナーズ』でオスカーを獲得したクリストファー・プラマーという2大ベテラン俳優で贈るラブストーリー『トレヴィの泉で二度目の恋を』。一見、何のつながりもないように見える、対照的なこの2つの作品が、いずれも2015年1月、劇場公開される。実はこの2作には、偶然にも、「映画の魔術師」との異名を持つイタリア映画界の巨匠フェデリコ・フェリーニ監督にオマージュを捧げて作られているという意外な共通点があった。フェデリコ・フェリーニといえば、『道』『カビリアの夜』『8 1/2』『フェリーニのアマルコルド』で4度のアカデミー賞「外国語映画賞」に輝き、1992年にはアカデミー賞「名誉賞」を受賞した、20世紀が生んだ映画監督として十指に挙げられる巨匠。夢や幻が重層的に現実世界に広がる手法が特徴的で、映画製作関係者からは「魔術師」という異名で呼ばれている。そのフェリーニの代表作のひとつ『道』(’54)の製作60周年を記念して誕生したのが、『チョコリエッタ』だ。大島真寿美の同名小説を原作に、世界の映画祭でも高い評価を受けている風間志織監督が10年の構想を経て撮りあげた本作は、大切なものを失い、これからの未来に戸惑う少女(森川さん)と映画研究部の先輩(菅田さん)が、“ここではないどこかへ”旅に出るひと夏を映し出していく。「私がジェルソミーナで、先輩がザンパノ」と、ジュリエッタ・マシーナ&アンソニー・クインが演じた『道』の主人公たちのように、旅に出る若きふたり。体験する夢と現実がオーバーラップする映像世界は、ちょっぴり不思議で、フェリーニのエッセンスが至るところに散りばめられた新しいカタチの日本映画となっている。また、もう1本は、『イル・ポスティーノ』『ヴェニスの商人』の名匠マイケル・ラドフォード監督が手掛ける、チャーミングな大人のラブストーリー『トレヴィの泉で二度目の恋を』。主人公エルサ(シャーリー・マクレーン)の夢は、フェリーニの傑作映画『甘い生活』(’60)のヒロインのように、愛する人とローマのトレヴィの泉に行くこと。そんなエルサが人生の黄昏時に偶然出会ったのは、妻を失い心を閉ざしていたフレッド(クリストファー・プラマー)。出会いは最悪だったものの、いつしか心を通わせていくふたり。果たして、エルサの夢は叶うのか…。『愛と追憶の日々』(’83)でオスカーを受賞、現在は「glee/グリー」や「ダウントン・アビー」と人気ドラマにもゲスト出演する大ベテラン、シャーリー・マクレーン。そして『サウンド・オブ・ミュージック』(’65)でのトラップ大佐で知られ、数多くの受賞歴を持つ名優クリストファー・プラマーによる豪華競演。絶世のモテ男マルチェロ・マストロヤンニがグラマラスなハリウッド女優と戯れたトレヴィの泉を始め、『甘い生活』の名シーンも度々登場し、晩年に訪れた二度目の恋を盛り上げている。奇しくも、世界で長らく愛されている“魔術師”フェリーニの名作にオマージュを捧げた2作。あなたはどちらの旅に出る?『チョコリエッタ』は2015年1月17日(土)より新宿武蔵野館ほか全国にて公開。『トレヴィの泉で二度目の恋を』は2015年お正月第2弾、Bunkamuraル・シネマほか全国にて公開。(text:cinemacafe.net)
2014年12月22日フィアット クライスラー ジャパンはこのほど、アルファ ロメオの中核モデル「ジュリエッタ」の限定車「ジュリエッタ スプリント ジュニア」を全国のアルファ ロメオ正規ディーラーで販売開始した。「ジュリエッタ」は1,368ccの4気筒16バルブターボエンジンを搭載するスタイリッシュなモデル。トランスミッションには6速乾式デュアルクラッチオートマチック「Alfa TCT」を搭載し、その名に恥じない軽快な走りと、JC08モード燃費15.6km/リットルという低燃費を両立している。「ジュリエッタ スプリント ジュニア」は、新デザインの17インチアルミホイールおよびアルミマット仕上げのドアミラーを特別装備し、価格も200万円台にとどまる299万1,600円(税込)に。アルファ レッド150台、アイス ホワイト100台の計250台が限定販売される。
2014年11月13日フィアット クライスラー ジャパンはこのほど、アルファロメオの主力モデルである「ジュリエッタ」のバリエーションを拡大した。各グレードに新色を導入し、最上位グレードの「ジュリエッタ クアドリフォリオ ヴェルデ」に左ハンドル仕様を追加する。現行モデルの「ジュリエッタ」は今年2月に発売された。1,368ccの直列4気筒マルチエア16バルブターボエンジンと、1,742ccの直列4気筒DOHC16バルブターボエンジンが用意され、最高出力はそれぞれ170PSと235PS。1,368ccエンジンにはアルファTCTと呼ばれるデュアルクラッチトランスミッションが、1,742ccエンジンには6速MTが組み合わされ、アルファロメオらしい爽快な走りを楽しめる。現行モデルの発売から7月までの6カ月累計の販売台数は2,265台。順調に販売台数を伸ばしており、今回のバリエーション拡大でさらに販売のテコ入れを図る。ボディカラーは新しくブラックとアルファシルバーが各グレードに追加。最上級グレードの「クアドリフォリオ ヴェルデ」には、要望の高かったレッドレザーのシートも追加された。「ジュリエッタ」導入記念限定車として50台限定で販売した左ハンドル仕様の「ジュリエッタ クアドリフォリオ ヴェルデ アルフィスティ」や、2~4月に販売した同仕様の受注生産が予想以上に好評だったことから、「クアドリフォリオ ヴェルデ」の左ハンドル仕様を新たに標準設定とした。価格に変更はなく、エントリーグレードのSprintが318万円など。【拡大画像を含む完全版はこちら】
2012年08月31日