恋愛ほどなんらかの障害があった時に燃え上がりやすいと言われていますよね。同じ目的を持っている場合は反対などがあると、その障害を乗り越えて目的を達成しようと気持ちが高ぶる現象のこと。別名「ロミオ&ジュリエット効果」とも表現されています。この現象は本当に恋愛に効果があると言われていますので、障害を乗り越えてゴールインを目指したい女性の皆さんは少しだけ参考にしてみて下さいね。プレッシャーやストレスがドキドキな恋に発展するワケイギリス王室のヘンリー王子が米国の女優メーガン・マークルさんと婚約を発表しましたね。大変喜ばしくおめでたいニュースですが、出逢ったばかりの二人はお互いのことをよく知らなかったと言っています。この二人がなぜ婚約までに至る事ができたのでしょうか?これは交際直後から数多くの苦難があったからともいわれています。プリンセスにはふさわしくないとバッシングの嵐だった彼女は交際した直後から離婚歴があることや、彼女の母親のルーツことで世間からバッシングを受けました。さらには王室内からも「イギリス人以外の血が混じるのは反対」とも言われていたのだとか。日頃からマスコミや世間からの批判を浴びていて、一般人であれば気が滅入ってしまいそうな内容ばかりです。負けないくらいの愛の強さとは二人は遠距離恋愛で愛をはぐくんでいましたが、2週間以上会わないことが無いように努力したのだとか。逢える時はできるだけ二人で多くの時間を過ごした様です。多忙の中、時間を見てはアメリカとイギリスを往復して愛をはぐくんでいたのですからタフさも半端ありませんよね。 女優のキャリアを犠牲にする勇気ロイヤルファミリーになれば女優を続ける事は出来ません。恋を成就させるために自分が積み重ねてきた事を全て失ってでも乗り越えたいという意思の強さ。キャリアを犠牲にしても構わないと思いがあったから。その瞬間に周りから祝福される幸せな恋愛が出来るのかもしれないですね。障害を乗り越える為に守りに入ると恋は成就しない異国の地に嫁ぐまでとは言わないけれど、将来実家を継がなければいけない人や転勤が多い人もいます。女性でも夫の為にと仕事を退職しなければいけない人も出てきます。両親が反対する場合もあるでしょう。周りに言われたから、キャリアを失うのが怖いからと自分を犠牲に出来ない人。そこまでして好きな人の所に飛んでいくもの?と考えている人。「守り」の恋は成就しにくいですし「本物の恋」とは言えないのかもしれません。意図的に障害を作ってしまうことは人間性を疑われてしまいますので注意が必要ですが、数多くの苦悩を乗り越えたからこそ幸せがあるのかもしれませんね。written by キララ
2018年02月07日『マグノリア』『ゼア・ウィル・ビー・ブラッド』のポール・トーマス・アンダーソン監督が、名優ダニエル・デイ=ルイスと2度目のタッグを組んだ『ファントム・スレッド』が、5月26日(土)より日本公開されることが決定。あわせてティザービジュアル&予告編が到着した。1950年代のロンドンを舞台に、英国ファッションの中心的存在として社交界から脚光を浴びるオートクチュールの仕立て屋、レイノルズ・ウッドコック(ダニエル・デイ=ルイス)と、若きウェイトレスのアルマ(ヴィッキー・クリープス)との究極の愛を描いた本作。第90回アカデミー賞(R)の、作品賞・監督賞・主演男優賞・助演女優賞・衣装デザイン賞・作曲賞の6部門にノミネートされ注目を集めている。このほど解禁されたのは、今作で引退を表明しているダニエル演じる仕立て屋の主人公の後ろ姿と、表情の読めない女性が写るビジュアル。華やかなドレスは、レイノルズが仕立てるオートクチュールで、顔を見せないことで2人の関係性が謎に秘められつつも、艶やかな雰囲気に惹き込まれる印象的な一枚となっている。また、ジョニー・グリーンウッドが手掛けた美しき旋律が流れる予告編では、豪華絢爛なドレスとこの時代のロンドンの華やかなファッション業界が映し出され、さらに主演男優ノミネートも頷ける、ダニエルの熱演も垣間見える。『ファントム・スレッド』は5月26日(土)よりシネスイッチ銀座、YEBISU GARDEN CINEMA、新宿武蔵野館ほか全国にて公開。(cinemacafe.net)
2018年01月31日木曜日連載、アート・ブックショップ「NADiff(ナディッフ)」各店による今読むべき1冊。今週は、ルイス・キャロル著『鏡の国のアリス』。東京・渋谷の支店 NADiff modern(東京都渋谷区道玄坂2-24-1 Bunkamura地下1階)によるご紹介です。■『鏡の国のアリス』ルイス・キャロル(Lewis Carroll)1865年より、世界中で古くから愛されてきた好奇心旺盛な少女アリスが主人公の児童小説「不思議の国のアリス」。本書『鏡の国のアリス』は、ルイス・キャロル「不思議の国のアリス」刊行150周年記念として2015年に刊行された、高山宏の新訳と佐々木マキの書き下ろしイラストの新訳・新挿絵版「不思議の国のアリス」の完結編である。愉快な仲間と出会い異界への冒険をする少女アリスの世界と、読者の世界の架け橋となっているのが佐々木マキの挿絵だ。安心感のある曲線と優しい色使いで描かれたキャラクターや風景は、本書に緩やかに溶け込みながら物語のユニークさを拡張させていく。絵本作家としても多くの作品を発表している佐々木マキの挿絵は、“主人公アリス”と“幼少期の読者自身”を自然と重ね合うような役割を果たし、どこか懐かしい気持ちにさせてくれる。忘れかけていた記憶や感情を取り戻しながら日常に小さな勇気を与えてくれる、そんな特別な一冊になるだろう。現在、NADiff modernでは新刊『鏡の国のアリス』を記念して佐々木マキフェアを開催中。直筆サイン本やオリジナル版画、グッズ、関連書籍を多数そろえています。是非、ルイス・キャロルと佐々木マキのキュートで不思議な世界をお手に取って感じてみて下さい。【書籍情報】『鏡の国のアリス』著者:ルイス・キャロル訳:高山宏絵:佐々木マキ出版社:亜紀書房ハードカバー/237ページ/B6判発刊:2017年12月24日価格:1,700円
2018年01月04日サリー・ホーキンスとイーサン・ホーク出演、画家モード・ルイスと夫の人生を描く映画『しあわせの絵の具 愛を描く人 モード・ルイス』が2018年3月3日(土)に日本公開。カナダで最も愛される画家モード・ルイス子供の頃から重いリウマチを患い、一族から厄介者扱いされてきたモード・ルイス。そんな彼女にとって唯一の生きがいだったのが”絵を描くこと”だ。カナダの美しい四季と動物を色鮮やかに素朴で愛らしい絵は、アメリカ大統領ニクソンから絵の依頼を受けるほど。1970年に他界して今なお、小品でもオークションで500万円を超える人気を誇り、カナダで最も愛された画家といっても過言ではない。『しあわせの絵の具 愛を描く人 モード・ルイス』は、彼女と不器用ながらも彼女を献身的にサポートした夫のエベレットの実話をもとにした物語。はじめは孤独だった2人が運命的な出会いを経て、夫婦の絆と慎ましくも確かな美しい色にあふれた幸せな日々を手に入れる感動の実話をスクリーンで再現する。サリー・ホーキンスとイーサン・ホークが夫婦役モード・ルイスを演じるのは、『シェイプ・オブ・ウォーター』でアカデミー賞の主演女優賞、『ブルージャスミン』でアカデミー賞の助演女優賞にノミネートされた実力派サリー・ホーキンス。そして、妻への愛と尊敬の念を無骨に隠すエベレットを『6才のボクが、大人になるまで。』などでアカデミー賞ノミネート常連組のイーサン・ホークが演じる。サリー・ホーキンスが、モード・ルイス役を演じる決意をしたのは、監督から送られてきた生前のモード・ルイスを映した1枚の写真。「彼女の素晴らしい手と作品を見たら台本を読むまでもなかった。 彼女のことを知り、いろんな発見をすればするほど、この役をやらないのは、愚かだと思ったの。」と、本作にかける熱い想いを述べている。夫婦の出会いを描いたシーン公開予告動画には、とある商店でモード・ルイスとエベレットの出会うシーンが映し出されている。荒々しく店に入るや否や、家政婦募集の広告を貼り出したエベレットと、そんな彼に興味を抱くモード・ルイス。束縛の厳しい叔母から逃れるため、住み込みの家政婦になろうと、彼女が決意した瞬間だ。孤独ではみ出し者同士の2人は、共に過ごすことによって、これから起こりうるトラブル続きの生活を、どのように乗り越え、惹かれ合っていくのか。今後のドラマチックな展開に期待したい。監督に、アシュリング・ウォルシュ監督は、『荊の城』のアシュリング・ウォルシュが務め、わずか4メートル四方の家で暮らす一風変わった夫婦の愛の絆を描く。“どんな人生でも自由な精神で楽しめば、素晴らしいことが待っているんだ”、生きがいである絵と夫の愛に包まれた一人の女性の生き方からそんな感情が芽生えるだろう。アイルランド・アカデミー賞アイルランド・アカデミー賞(IFTA)では、最優秀監督賞(アシュリング・ウォルシュ)、最優秀美術賞、最優秀インターナショナル男優賞(イーサン・ホーク)の3部門を受賞した。その他では、カナダアカデミー賞にも7部門にノミネートされている。ストーリーカナダ東部の小さな町で叔母と暮らすモードは、絵を描くことと自由を愛していた。ある日、町の商店で買い物中のモードは、家政婦募集の広告を貼り出した男に興味を持つ。男は町はずれで暮らし、魚の行商を営むエベレット。モードは束縛の厳しい叔母から逃げるため、住み込みの家政婦になろうと決意。彼が1人で暮らす小屋のドアをノックした。子供の頃から重いリウマチを患い、一族から厄介者扱いされてきたモード。孤児院で育ち、学もなく、生きるのに精一杯だったエベレット。そんなはみ出し者同士の同居生活はトラブル続きだった。しかし、モードがこしらえた熱々のチキンシチューを口にして、エベレットは孤独だった心が温まるのを感じる。やがて2人は互いを認めあい、結婚することに。そんな時、顧客のサンドラがエベレットに会いに訪れる。ニューヨークから避暑に来ている彼女は、モードが壁に描いたニワトリの絵を見て一目で才能を見抜き、絵の制作を依頼する。サンドラの期待に応えようと、モードは夢中で筆を動かし始めた。壁に、板に、請求書の裏に。そんな彼女を不器用に応援するエベレット。やがてモードの絵は評判を呼び、アメリカのニクソン大統領からも依頼が来るが……。詳細『しあわせの絵の具 愛を描く人 モード・ルイス』公開日:2018年3月3日(土)全国ロードショー監督:アシュリング・ウォルシュ出演:サリー・ホーキンス、イーサン・ホーク原題:MAUDIE2016年/カナダ・アイルランド/英語/116分/DCP/カラー日本語字幕:牧野琴子後援:カナダ大使館アイルランド大使館配給:松竹©2016 Small Shack Productions Inc./ Painted House Films Inc./Parallel Films (Maudie) Ltd.
2017年11月13日今季、日本初上陸となるニュージーランド発のアイウェアブランド・ルイス フレデリックス(Lewis Fredericks)と、サイ(Scye)の直営店・サイ マーカンタイル(Scye Mercantile)によるコラボレーションのサングラスが10月27日に発売される。東京・千駄ヶ谷にあるサイ マーカンタイルショップ限定で販売される、水牛のナチュラルホーンを使用した手彫りのサングラスは、アームに施されたサイ マーカンタイルのネームプレートと、イニシャルの「S」がアクセント。スクエアベースのブラックホーン×グレーレンズ(LF401MP)/ブラウンホーン×ブラウンレンズ(LF402MP)と、ラウンドベースのブラウンホーン×ブラウンレンズ(LF411MP)/ブロンドホーン×グリーンレンズ(LF412MP)全4種類の展開となる。上質なケースと共にフレームを磨くためのビーワックスが付属され、価格はそれぞれ5万円。ルイス フレデリックス(Lewis Fredericks)は、2014年にアイウェアブランドとしてニュージーランドでスタート。家畜の水牛や羊などのリサイクルホーンを使用し、個々のナチュラルな柄や色味を最大限に生かしたプロダクトを生み出している。ニュージーランドの優秀なクラフトマンによるハンドメイドで、一つひとつに個性が光るタイムレスなアイウェアを提案。また、掛ける人の顔に徐々に馴染んでいくのもナチュラルホーンを使用する最大の特徴。
2017年10月18日サイ(Scye)の直営路面店、サイ マーカンタイル(Scye Mercantile)と日本初上陸となるルイス フレデリックス(Lewis Fredericks)がコラボレーション。店舗限定のサングラスが、2017年10月27日(金) より発売される。2017年8月にオープンしたサイ マーカンタイルでは、サイの商品以外にも、デザイナー自らが好きなものをセレクトしたプロダクトも展開している。今回セレクトしたのは、アイウェアブランドの「ルイス フレデリックス」。ニュージーランドでスタートした同ブランドは、家畜の水牛や羊などのリサクルホーンを使用し、個々のナチュラルな柄や色味を最大限に生かしたプロダクトを展開している。コラボレーションサングラスでも、手彫りを施した水牛のホーンを採用。スクエアベースとラウンドベースの2型をそれぞれ2色で提案する。サングラスのアームには”Scye Mercantile”のネームプレートとイニシャルの”S”をアクセントとして施した。素材にこだわり、上品なベーシックを貫くサイらしいデザインだ。ユニセックス仕様で展開されるのも嬉しい。なお、上質なケースと共に、フレームを磨くためのビーワックスも付属する。【詳細】サイ マーカンタイル ルイス フレデリックスのコラボレーションサングラス発売日:2017年10月27日(金)価格:2型 各50,000円+税■カラースクエアベース:ブラックホーンxグレーレンズ(LF401MP)/ブラウンホーンxブラウンレンズ(LF402MP)ラウンドベース:ブラウンホーンxブラウンレンズ(LF411MP)/ブロンドホーンxグリーンレンズ(LF412MP)【店舗詳細】サイ マーカンタイル住所:東京都渋谷区千駄ヶ谷3−54−13問い合わせ先:03-5414-3531定休日:火・水
2017年10月16日アカデミー主演男優賞を史上最多3回獲得した唯一の俳優として知られる名優ダニエル・デイ=ルイスが、俳優業からの引退を宣言した。「Variety」誌によると、火曜日(現地時間)にダニエルのスポークスマンが「ダニエル・デイ=ルイスが俳優として働くことはもうありません。彼は長年に渡り一緒に仕事をしてきた人々や観客に大変感謝しています。個人的な決断ですので、この件に関して彼や関係者がこれ以上のコメントをすることはありません」とのコメントを発表。引退の具体的な理由は明らかにしなかった。現在60歳で今後の活躍にも期待されていたダニエルだが、今年のクリスマスに公開予定の『Phantom Thread』(原題)が最後の出演作品となる。この作品で、ダニエルは2回目のアカデミー主演男優賞に輝いた主演作『ゼア・ウィル・ビー・ブラッド』のポール・アンダーソン・トーマス監督と再びタッグを組んでいる。『Phantom Thread』のプロモーション活動には参加するとのことで、年内は“俳優”のダニエルを見ることができそうだ。ダニエルは徹底した役作りに定評があり、『マイ・レフトフット』、『ゼア・ウィル・ビー・ブラッド』、『リンカーン』でアカデミー主演男優賞を3回受賞。『父の祈りを』、『ギャング・オブ・ニューヨーク』で主演男優賞ノミネートを2回受けた。(Hiromi Kaku)
2017年06月21日スペインのアカデミー賞として名高いゴヤ賞にて、本年度最多9部門受賞の話題作『怪物はささやく』が6月9日(金)より公開される。この度、本作の主人公を務めたルイス・マクドゥーガルにフォーカスを当て、彼の貴重なオーディション映像も収められた特別映像がシネマカフェに到着した。12歳の少年コナーは、難しい病を抱えた母親と2人で裏窓から教会の墓地がみえる家に住み、毎夜悪夢にうなされていた。ある夜、コナーのもとに怪物がやって来て告げる。「いまから、私はお前に3つの“真実の物語”を話す。4つ目の物語は、お前が話せ」。しかも怪物は、コナーが隠している“真実”を語れと迫るのだ。頑なに拒むコナー。 しかし、コナーの抵抗など意にも介さず、その日を境に夜ごと怪物は現れ物語の幕が上がるのだが――。原作は、英国史上初のカーネギー賞とケイト・グリーナウェイ賞のW受賞をいう快挙を果たした同名小説。真夜中に現れ意外な結末の物語を語る怪物と、心の奥に秘密を隠した少年の奇妙な駆け引きの行方に魅了された『パンズ・ラビリンス』のプロデューサーが、『永遠のこどもたち』『インポッシブル』のJ.A.バヨナを監督に起用し映画化。昨年のスペイン年間映画興収No.1という大ヒットを記録した珠玉のダークファンタジー作品だ。フェリシティ・ジョーンズ、シガニー・ウィーバー、リーアム・ニーソンら豪華キャストたちが出演する中、本作の主人公・コナーを演じたのは、スコットランド出身で『PAN ~ネバ ーランド、夢のはじまり~』のニブス役で映画デビュー、本作が映画出演2作目となる新星、ルイス。6月5日に15歳の誕生日を迎えたばかりの彼は、今回1,000人以上の中からオーディションでこの主役の座を射止めたシンデレラボーイだ。到着した映像では、監督・キャスト陣がそれぞれルイスについて語っている。オーディションで大勢の子役を見たと言うJ.A.バヨナ監督は、「ルイスがほかの子と違ったのは、自分が何者なのか模索しているところだった。そのもがきはコナーのものと似ていたんだよ」と話す。また、祖母役を務めたシガニーは、「すごく才能がある」と絶賛し、母親役を演じたフェリシティも「言い表せないほどよ!まさにプロだわ。ルイスはすごく真剣なの。物語を深く理解し役になりきっている」とコメント。さらに、モーションキャプチャーで怪物を演じたリーアムは、「勢いがある役者だ。強い存在感を放っている。芝居もやりやすくて楽しかったよ」と撮影をふり返った。本作では、難しい病を抱えた母親を持つ孤独なコナーを演じたルイスだが、実生活でも11歳のときに病気で母親を亡くした経験を持ち、あるインタビューでは、「その経験があったからこそ、コナーの感情を十分に理解できたし彼の行動にも共感できたんだ」と答えている。共演陣から絶賛の声を浴びるルイス。役者としてこれから大きく成長していく彼に今後も注目だ。『怪物はささやく』は6月9日(金)よりTOHOシネマズみゆき座ほか全国にて公開。(cinemacafe.net)■関連作品:怪物はささやく 2017年6月9日よりTOHOシネマズ みゆき座ほか全国にて公開(C) 2016 APACHES ENTERTAINMENT, SL; TELECINCO CINEMA, SAU; A MONSTER CALLS, AIE; PELICULAS LA TRINI, SLU.All rights reserved.
2017年06月05日日本が生んだSF金字塔「攻殻機動隊」をハリウッドが実写化した『ゴースト・イン・ザ・シェル』に出演する仏女優、ジュリエット・ビノシュが来日し、単独インタビューに応じた。「まるで暗号解読だったわ」とふり返る舞台裏、そして“輝き続ける50代”の本音とは?“攻殻”といえば、世界的にも知られるSFアイコンだが、ジュリエット自身は「正直、あまりよく知らなかった」のだとか。メガホンをとるルパート・サンダース監督から熱烈オファーを受け、脚本に目を通したが「内容はさっぱり理解できず、まるで暗号解読だったわ。だから、一度はお断りした」そうだ。それでも、出演を決めたのは「ならば脚本をリライトする」とまで言ってくれたサンダース監督の熱意、そして息子の後押しがあったから。「私の息子が映像関係の仕事をしていて、押井守監督が手がけた長編アニメ(=1995年公開の『GHOST IN THE SHELL/攻殻機動隊』)の大ファンなの。今回の脚本も気に入ったみたいで、絶対参加したほうがいいって助言してくれたわ。現場では、サンダース監督とディスカッションを重ねながら、役柄や世界観への理解を深めていった。要はシェイクスピアと同じ。最初はチンプンカンプンでも、語彙や関連性をつかめば、物語に入り込める」。そう語るジュリエットが演じるのは、映画オリジナルのキャラクターであるオウレイ博士。巨大企業ハンカ・ロボティックスを率いる科学者であり、スカーレット・ヨハンソン演じる主人公“少佐”の実質的な生みの親でもある。「登場シーンは決して多くないけど、その分、多面的で複雑な人物像をしっかり表現したかった。彼女は科学者としての理想と、組織の歯車だという現実の間で葛藤している。結果的には、悪魔と契約してしまうの…」。グリーンバックに覆われたスタジオには、さまざまな専門分野のプロたちが1つのシーンを完成させるために集結した。「とても楽しかったわ。『あの人は、何の担当なの?』って聞いて回ったりして(笑)。映画作りの新たな側面に触れることができて、現場では子どものようにワクワクしていた。想像力も試され、とても演じがいがあったし、キャラクターにリアルな感情を吹き込むという点では、これまでの出演作と何ら変わりはないのよ」。1996年に公開された『イングリッシュ・ペイシェント』でアカデミー助演女優賞、ベルリン国際映画祭銀熊賞を受賞。『トリコロール/青の愛』でヴェネツィア国際映画祭女優賞、『トスカーナの贋作』でカンヌ国際映画祭女優賞に輝き、世界三大映画祭を制覇した。まさに名実ともに世界を代表するトップ女優だ。実際、本人を目の前にすると、その貫録に圧倒されるが、同時に言葉やしぐさからは飾らない人柄と、自然体な素顔がにじみ出ている。「人は夢や理想を追いながら生きているでしょ。でも、常に物事がうまく運ぶとは限らない。現実に直面し、挫折や失望、喪失感を味わい、ときにどん底に落ちることもあるのよ。でもそうした体験があるからこそ、『本当の自分とは何か?』と考えずにはいられなくなるの。誰しも歳はとるけど、その分、知恵も身につくし、開放される。その積み重ねで、人間は身も心も少しずつラクになっていくんだと思うわ」と何ともありがたいお言葉!だからこそ、出演作を決める基準の1つが「冒険心を満たしてくれるもの」だと聞くと、思わず納得してしまう。「確かに今回みたいなSF作品は珍しい機会だったけど、ストーリーを通して、人間性にまつわる問いかけがあり、役柄にも何らかの内面的な変化があるという意味では、女優として挑戦すべき作品だった。さっき『本当の自分とは何か?』と言ったけど、まさに『ゴースト・イン・ザ・シェル』が提示するテーマに一致しているわ」。そう語る彼女が、女優として喜びを覚える瞬間は?「カメラは常に回っているの。つまり、すべては現在進行形で流動的。そんな状況の中で一瞬一瞬、真実を探求することがたまらなく楽しく、胸が踊ってしまうのよ。優れた共演者やスタッフ、特に今回はとても国際色豊かな現場だったから、より一層刺激を受けた。権力の暴走や腐敗、産業化の闇を描くと同。時に、人間本来の“生き抜く力”を描いた希望に満ちあふれた作品だと思うわ」(photo / text:Ryo Uchida)■関連作品:ゴースト・イン・ザ・シェル 2017年4月7日より全国にて公開(C) 2016 Paramount Pictures. All Rights Reserved.
2017年04月05日ミュージカル『ロミオ&ジュリエット』が1月15日、東京・TBS赤坂ACTシアターにて開幕した。ロミオ役は古川雄大と大野拓朗というイケメン俳優がWキャストで演じ、ジュリエット役は乃木坂46の生田絵梨花と、現役女子高生の木下晴香が務めることも話題。同日、作品の一部が報道陣に公開されるとともに、出演者たちの囲み取材が開催された。ミュージカル『ロミオ&ジュリエット』チケット情報作品は、シェイクスピアの古典名作をもとにフランスで生まれ、世界各国で上演している大ヒット作。日本では今回3度目の上演にして、振付・美術・衣裳が一新。キャストもフレッシュな顔ぶれが揃う“新生ロミジュリ”になった。披露されたのは3つのシーン。ロミオをはじめとしたモンタギュー家の若者たちが青春を謳歌するダンスナンバー『世界の王』を、大野、矢崎広、小野賢章らが。続いて同シーンを古川、馬場徹、平間壮一らがパワフルに軽快に魅せる。続いてロミオとジュリエットが愛を語る有名な『バルコニー』のシーンを大野と木下がロマンチックに、そしてふたりの結婚式で歌われる『エメ』を古川、生田が美しく披露。特にダンスはこれまでの公演を上回る激しさになっており、目を見張る。キャスト陣も生き生きとしたエネルギッシュなパフォーマンスをみせ、人気ミュージカルの新たな魅力をアピールした。会見では、若手メンバーでは唯一前回からの続投となった古川が「前回もロミオを演じましたが、千秋楽を迎えたとき「もう一回この役をやるんだ」と、ひそかに強く深く思っていました。その思いを公演にぶつけたい」と力強く語る。一方の大野は「一番好きなミュージカルで、ずっと憧れの舞台でした。舞台稽古が始まり、衣裳をつけてセットの中に入り、ロミオをやらせていただける幸せと楽しさをいっそう感じています」と感無量気味に話した。ジュリエット役の生田は「エネルギーいっぱいの熱い舞台です。それを感じながら、自分もエネルギーを発せられるように、精一杯頑張りたい」、木下は「稽古場で指導して頂き積み重ねて来たものを、舞台上で思い切り発揮できるように精一杯演じたい」とそれぞれしっかりと語った。ジュリエット役はともに10代の若さだが、演出の小池修一郎は「生田絵梨花のジュリエットに、新しい日本のミュージカル女優の誕生を見ました。彼女は忙しいスターなのでこれからミュージカルをどこまでやっていくのかわからないけれど、本気でそちらに向かえば、日本のミュージカルをリードしていく女優さんになる。木下晴香もおそらくこれから大変な活躍をすると思う」と、若きヒロインたちに大きな期待を寄せていた。公演は2月14日(火)まで同劇場にて。その後2月22日(水)から3月5日(日)まで大阪・梅田芸術劇場メインホールにて行われる。
2017年01月17日『ハリー・ポッター』シリーズでネビル・ロングボトムを演じていたときからは想像も付かないほどのシャープさとイケメンぶりが評判のマシュー・ルイス。今月2日から4日に行われた「東京コミコン」で彼にとっての2度目の来日を果たし、サイン会や撮影会を開催して日本のファンを喜ばせてくれたマシューにおめでたいニュースが! 「TMZ.com」によると、マシューは11月にガールフレンドのアンジェラ・ジョーンズにプロポーズし、晴れて婚約したという。今月来日した際にはすでに婚約していて幸せいっぱいだったということだ。確かに、先月13日に2人で出席した「ATPワールドツアー・ファイナル」のイベントでは、アンジェラさんの左手薬指にダイヤの指輪が輝いていた。アンジェラさんはフロリダ州のユニバーサル・スタジオでイベントプランナーをしており、今年1月に同スタジオで行われた『ハリー・ポッター』のイベントにマシューが出演したことが出会いのきっかけだそうだ。『ハリポタ』卒業後、『世界一キライなあなたに』やマーゴット・ロビー主演のスリラー映画『Terminal』(原題)に出演するなど俳優業も恋愛も順調なマシュー。これからの活躍にも期待できるに違いない。(Hiromi Kaku)
2016年12月12日マームとジプシー主宰/演劇作家の藤田貴大が演出を手掛ける舞台「ロミオとジュリエット」が、2016年12月10日(土)から21日(水)まで、東京芸術劇場プレイハウスで上演される。宿命的な出会いと短かく悲しい破局をむかえる話はあまりにも有名であり、様々な悲恋物語のモチーフとなっている作品「ロミオとジュリエット」。シェイクスピア没後400年を迎える2016年、気鋭の若手演劇作家の藤田貴大が、誰もが知る名作戯曲をまったく新しいオリジナルな切り口で現代に蘇らせ、これまで取り組んだことのない古典作品に挑む。キャストには、藤田作品にはおなじみの青柳いづみ、川崎ゆり子、吉田聡子らのほか、オーディションによって選出された12名の女性キャストが出演。1980年代を代表する伝説的なサブカルチャー雑誌「Olive」を支えてきたスタイリスト・大森伃佑子が手掛けるの衣装にも注目だ。【概要】「ロミオとジュリエット」作:ウィリアム・シェイクスピア翻訳:松岡和子上演台本・演出:藤田貴大会期:2016年12月10日(土)〜21日(水)※12/12、12/19は休演日時間:・12月10日(土)・11日(日) 18:00〜・12月13日(火)〜16日(金)、19日(月) 19:00〜・12月17日(土)・18日(日)※1 13:00〜・12月21日(水) 14:00〜※1=視覚障害者のための「舞台説明会」及び、聴覚障害者のための「ポータブル字幕機提供」実施(要事前申込)。会場:東京芸術劇場 プレイハウスチケット発売日:2016年10月15日(土)チケット料金(全席指定):S席5,500円(税込)、A席4,500円(税込)ほか※未就学児は入場できない。チケット取扱い:・東京芸術劇場ボックスオフィスTEL:0570-010-296(休館日を除く 10:00〜19:00)URL: 携帯)ほか各種チケットサービス<スタッフ>音楽:石橋英子、須藤俊明、山本達久照明:富山貴之音響:田鹿充、角田里枝映像:召田実子衣裳:大森伃佑子演出助手:吉中詩織舞台監督:森山香緒梨宣伝美術:名久井直子宣伝イラスト:ヒグチユウコ衣裳装飾:YUKI FUJISAWA衣裳協力:DOUBLE MAISON/きものやまと<出演>青柳いづみ、あゆ子、石川路子、内堀律子、花衣、川崎ゆり子、菊池明明、小泉まき、後藤愛佳、西原ひよ、寺田みなみ、豊田エリー、中神円、中村夏子、中村未来、丹羽咲絵、吉田聡子、石井亮介、尾野島慎太朗、中島広隆、波佐谷聡、船津健太、山本達久(ドラマー)【問い合わせ先】東京芸術劇場ボックスオフィスTEL:0570-010-296(休館日を除く10:00〜19:00)
2016年11月15日裏オンラインゲームの世界に足を踏み入れた若者たちが、想像を絶する体験をする様を描いた映画『NERVE/ナーヴ 世界で一番危険なゲーム』が来年1月に公開されることが決定し、ポスター画像と特報映像が公開になった。『NERVE/ナーヴ 世界で一番危険なゲーム』特報映像本作の主人公は、裏オンラインゲームに参加し、視聴者が指令した“見知らぬ人に5秒間キス”というチャレンジを達成して賞金100ドルを手に入れた高校生ヴィー。彼女は、キスした相手イアンとコンビを組んで、次々とゲームをクリアしていくが、いつしか危険な状況に追い込まれていく。監督を務めたのは『パラノーマル・アクティビティ』の3作目と4作目を手がけたヘンリー・ジューストとアリエル・シュルマンで、エマ・ロバーツ、デイヴ・フランコ、ジュリエット・ルイスらが出演する。平凡な主人公が危険なゲームに参加した結果。その内容がどんどんエスカレートしていくという設定の映画は、『レベル・サーティーン』や『ザ・スリル』など秀作が多く、本作にも期待が集まりそうだ。『NERVE/ナーヴ 世界で一番危険なゲーム』2017年1月6日(金) TOHOシネマズシャンテ、TOHOシネマズ新宿、TOHOシネマズ六本木ヒルズほか全国ロードショー
2016年10月28日知的障害の人々を描く映画の数々出典 : 知的障害とは、18歳未満までに知的機能や適応機能の著しい遅れが見られる障害のことを指します。障害の特性から、身の回りのことを自分一人で行うことが難しかったり、人とのコミュニケーションが取ることが難しいことも。そんな知的障害の人を取り上げた映画はたくさんあります。今回はその中でも知的障害の特性を正確にとらえたものや、本人や周りの人の葛藤や関わりを描いたものなど、多くの人の心を掴んできた名作をご紹介します。多様な切り口から描かれた映画を見ることで、知的障害に対する新たな発見ができるかもしれません。おススメ映画①『I am Sam アイ・アム・サム』出典 : 年のアメリカ映画。主人公は7歳ほどの知的能力を持つ父親サム。知的障害を持ちながらも、愛情たっぷりに娘ルーシーを育てていました。そんな父親が大好きなルーシーも、父親とともに幸せな時間を過ごす日々。ところが娘が7歳を迎え、父親の知能を越え始めたころから事態は複雑になっていきます。ある日ソーシャルワーカーに養育能力を疑われてしまったサムは・・・純真な親子愛をビートルズの楽曲が鮮やかに彩ります。知的能力が低いサムは、周りからみると「子どもを育てる能力のない」父親。周囲の人々はそんな父親の娘の将来を懸念し、娘を父親から引き離そうとします。「知的障害者」に対する社会の目を絶妙に描き出すと同時に、本当に子育てに必要なものとは何か、を考えさせてくれる作品です。この作品を(無理矢理)ひと言で言えば、ルーシーが言った様に「愛こそすべて…!」になると思います。ただ、私の様なお爺さんは(こっ恥ずかしくて)人前で口が裂けてもそん台詞言えません(笑)。ただしですよ、逆に私みたいな年寄りになったからこそ、心から思えるんです「愛こそはすべてだ…!」と。…そう人生、あとは全部オマケなんです。監督:ジェシー・ネルソン出演:ショーン・ペン, ミシェル・ファイファー, ダコタ・ファニング(2001年・アメリカ)DVD参考価格:¥1,543 am Sam アイ・アム・サム [DVD](Amazon)おススメ映画②『チャンス』出典 : 年に公開された後も色あせずに愛され続ける作品『チャンス』。原題『Being There』の名を知っている方もいるかもしれません。屋敷の庭師として働く知的障害の男チャンスは、屋敷の主人が亡くなったことをきっかけに屋敷を立ち退かなくてはいけなくなります。屋敷の外の世界を全く知らないチャンスが、出会った人のふとした勘違いから大統領候補にまで祭り上げられて行く様子が描かれるコメディー映画です。屋敷の外のことを知らないばかりか、読み書きすらできない知的障害のチャンス。そんな彼がどうして大統領候補にまでなったのでしょう。周りの人の心を動かし、次々と穏やかな気持ちにさせていくチャンスの自然体な姿に注目です。チャンス役のピーター・セラーズは、本当によい顔をしている。自然にふるまうだけで周りの人々が皆よい方に誤解してくれ、支援してくれ、大統領候補にまで推薦してもらえる。人から信頼され受け入れられるとは、どのようなことなのか、コメディーにとどまらず、人生哲学を考えさせる映画でもある。大いに元気をもらった。ものごこころついた頃から、邸宅の庭の手入れをしていた自称「庭師」のチャンス。特殊な環境で生活してきたため、一般の人間が持ってしまう物欲・社会での出世などを持たない純真なチャンスに、政界の重鎮・大統領を始めいろいろな人間が、彼の庭の手入れの話を自分の立場に当てはめて、すばらしい含蓄のある話であると誤解する。このエピソードは、一見誤解のように思えるが、物事の考えに行き詰まったときに、「純真に物事を考えるように」と、事態解決法の核心を諭しているように思える。私もチャンスの考え方には、全ての物事に通じる「simple is best」の精神を諭されたように感じた。監督:ハル・アシュビー出演:ピーター・セラーズ,シャーリー・マクレーン,メルヴィン・ダグラス(1979年・アメリカ)DVD参考価格:¥927チャンス 30周年記念版 [DVD](Amazon)おススメ映画③『ギルバート・グレイプ』出典 : 年のアメリカ映画『ギルバート・グレイプ』。知的障害の弟、過食症の母親、二人の姉妹を家族に持つ主人公ギルバートは家族を支えるため故郷で働き続け、心を疲弊させていく毎日。ある日ギルバートは、旅の途中でトレーラーが故障しこの街に滞在することとなった、少女ベッキーと出会います。それまで街の外に一度も出たことのなかったギルバートは、ベッキーとの出会いに心動かされて……自分を犠牲にしてまで家族を守るために尽力してきた兄ギルバートの家族思いな姿に心打たれる映画。ギルバートを演じるジョニー・デップの演技力が光ると同時に、アカデミー賞にもノミネートされたレオナルド・ディカプリオ演じる、弟アーニーの愛くるしい姿にも注目の作品です。こっちまで息苦しくなるようなギルバートのつらさを、淡々と大げさにすることなく演じたジョニー・デップ。多分彼のなかで最高の演技である、脳に障害を持った弟アーニーを演じたレオナルド・ディカプリオ。さわやかな風のような少女ベッキーも、ジュリエット・ルイス以外には考えられない。全ての登場人物が、たまらなくいとおしい。ヒューマンドラマでこれ以上の作品にはいまだにお目にかかれない。本当に素晴らしい映画。ただのいい話じゃないんです。人の心のきれいなところだけじゃなく、残酷さや、ふとしたことで湧き上がってしまう毒もさりげなく描かれている。全てが劇的に変化したり、うまくいったりする夢物語じゃなくて、現実的なもどかしさのある、地に足のついたお話。だからこそ、最高に美しい映画になったんだと思います。監督:ラッセ・ハルストレム出演:ジョニー・デップ, レオナルド・ディカプリオ, ジュリエット・ルイス(1993・アメリカ)DVD参考価格:\1,071ギルバート・グレイプ [DVD](Amazon)おススメ映画④『フォレスト・ガンプ』出典 : この作品の名前を耳にしたことがある人は多いのではないでしょうか。第67回のアカデミー賞で、作品賞をはじめとする全6部門を総なめにした歴史に残る名作『フォレスト・ガンプ』。他の人と比べて知能指数が劣るものの、足の速さと純真さだけは誰にも負けない主人公のフォレストは、彼独自の才能から大学や軍隊、会社において次々と成功を収めていきます。一方で、フォレストが一途に愛し続けたジェニーとは常にすれ違うばかり。揺れ動くアメリカで真っ直ぐに生きるフォレストの半生が描かれています。「人生はチョコレート箱のようなもの。開けてみるまでは何が入っているかわからない。」これは作品中で語られるフォレストの母の言葉です。どんな特性を持って生れてきた人も、実際にその人生を生きてみなければどのような人生になるかなんてわからない。作品中に描かれるフォレストの姿や、ジェニーの姿は、この言葉をまさに体現しているように感じられます。無垢で素直なまま大人になったフォレストの純粋さ、一途さ、誠実さが、見る人を惹きつけて離さない、そんな心温まる作品です。他人よりも知能も劣るものの健気で努力家な姿に心打たれる。純粋すぎる故にトラブルになることもあるが、結果的には多くの人を惹きつける一途な言動にグッと来る。割と長めだが、ストーリー展開のテンポは非常に良く、密度の濃い話が味わえる作品。主人公を応援したくなるし、報われる点が多くて後味も良い。オススメ。人生につまづいた時、何もやる気が起きないとき・・・どんなに苦しい時にも、この映画は生きる事の素晴らしさを教えてくれます。「何のために生きているのか・・・」そんなふうに考えている、あなた。ぜひ、この映画をお勧めします。本物の愛・・・本物の美しい心を求めて。こんな時代だからこそ、フォレストの心に触れて欲しい・・・。フォレスト自身でさえ、見つけることのできない、人生の答え。けれどそれが、この世界に生きる人々、一人ひとりの心の中にあることを、この作品は、実に見事に描いています。見ないと、人生の損失ですよ!!監督:ロバート・ゼメキス出演:トム・ハンクス,サリー・フィールド,ロビン・ライト(1994年・アメリカ)DVD参考価格:¥927フォレスト・ガンプ [DVD](Amazon)おススメ映画⑤『ちづる』出典 : おススメ映画は洋画のみではありません。立教大学の学生だった赤崎正和が、大学の卒業制作として自らの家族にカメラを向けたドキュメンタリー映画。知的障害かつ自閉症である妹千鶴とその母親、そして監督自身のありのままの生活を映し出しています。衝突しながらもお互いに愛し合う家族を見事に描き出した作品です。社会の「障害者」に対する差別に疑問を持ち、映画を撮ることを決意した監督。しかし映画を撮っていくうちに、自分自身も妹を「差別」している張本人なのではないかということに気がつくようになります。「障害のある妹」ではなく、「妹の独特なキャラクター」を伝えることにしたというこの映画を見ると、ごく普通の家族、そして一人の妹の魅力を感じることができるのです。監督であるちづるさんのお兄さんは、酔っぱらい運転の車で父を亡くし、妹は誰にも言えない秘密を抱えているし、きっとこう思っていたに違いないと思います。『神様なんて、いない』。そんな監督をプラスの方向に導いてくれた先生にも感謝だし、多くの自閉症児を抱える家族の、明るい希望になったに違いないです。私も、その1人です。理解されづらい自閉症を、とても分かりやすく伝えるいい映画だと思います。本当に、多くの人に観てもらいたい作品です。監督・編集:赤崎正和製作:池谷 薫(2011年・日本)DVD参考価格:¥3,065ちづる [DVD](Amazon)ちづる公式サイトおススメ映画⑥『くちづけ』出典 : 実際の事件を元にして制作された日本の映画『くちづけ』。知的障害のマコを、男手ひとつで育ててきた父親のいっぽんは、漫画家を休業してからはや30年。あるとき知的障害者のためのグループホーム「ひまわり荘」で働き始めることになります。マコはひまわり荘で出会ったうーやんに次第に心を開くようになりますが、一方でいっぽんには病気が見つかり・・・マコをはじめとした「ひまわり荘」に次々と起こる問題は、知的障害者を取り巻く厳しい現実を見事に描きだします。知的障害の娘の幸せとは何か。娘を愛するが故に父親がした選択には、見る人すべてが考えさせられます。マコを熱演する貫地谷しほりと、父親いっぽんを演じる竹中直人にも注目の作品です。知的障がいを持つ30歳でありながら7才の心のまま生きる娘と、ずっと寄り添いやっとふたりの安住の場を見つけたとたんに苦悩を強いられる父。娘を誰よりも愛し、守ってやることが人生のすべてであった彼の行動は、愛情以外のなにものでもなかったと思います。彼の選んだ道が正しいのか、間違いなのか、答えられる人はいないのではないでしょうか。感動という一言ではすみません。現代の社会の課題、ごく一般的にある偏見、どこまでもまだ弱者が守られていない社会ということが心に突き刺さります。本来社会で救わなければいけない命がここにあると思います。こうして映画として伝えられ少しでも周りにいる人に気づくことができれば社会は変わっていくと思えます。そんな素敵な作品を私は口コミでも広めていけたらとDVDを買いました。なんどもなんども考えさせられ、優しい気持ちへとなります。監督:堤幸彦出演:貫地谷しほり,竹中直人,宅間孝行(2003年・日本)DVD参考価格:¥3,636くちづけ [DVD](Amazon)くちづけ公式サイトまとめ出典 : いかがでしたか?映画で知的障害者として登場する人たちは打算がなく純真で、人生の核心をつく人ばかり。その姿は映画の中の他の登場人物だけでなく、見る人の心までも動かし続けます。同時にそんな知的障害者を取り囲む環境には、未だなお問題が山積しているのも現実です。このような映画をきっかけに、知的障害についての理解を深めたり、同時に今の現実社会に目を向けてみたりしてはいかがでしょうか。
2016年09月01日「全米で知らない人はいない」といわれるほど、人気を博した80年代のガールズアニメを実写映画化した『ジェム&ホログラムス』。フツー女子がSNSをきっかけにスターダムにのし上がる姿を描いた本作が、DVDにてリリースされることになった。原作となったのは、あの「トランスフォーマー」シリーズを生み出した大手おもちゃメーカー、ハズブロ社が手がけた80年代の人気アニメ。平凡だった女の子が、バンドの人気と共にスターダムにのし上がり、世界中のティーン憧れのアイコンへと上り詰めるも、その裏で家族、友情、恋愛のさまざまなドラマが巻き起こるガールズミュージックムービーだ。『ピッチ・パーフェクト』シリーズのユニバーサルのもと、『ステップ・アップ』シリーズ、『G.I.ジョーバック2リベンジ』のジョン・M・チュウが監督を務めた。ヒロイン・ジェム役の海外ドラマ「ナッシュビル」のオーブリー・ピープルズをはじめ、日系シンガー、ヘイリー・キヨコら新鋭女優陣が集結。さらに、レコード会社社長エリカを、『ギルバート・グレイプ』『ナチュラル・ボーン・キラーズ』などで個性的な演技を披露しスターになったジュリエット・ルイスが熱演。80年代No.1青春スターといわれた『すてきな片想い』『ブレックファスト・クラブ』などのモリー・リングウォルドも出演する。また、アリシア・キーズ、ドウェイン・ジョンソン、クリス・プラット、そしていま何かと話題のケシャなど、カメオ出演も超豪華!サウンドトラックにも、ヒラリー・ダフ、ロシアの女子3人組「セレブロ」、『ピッチ・パーフェクト2』のヘイリー・スタインフェルドら豪華アーティストが参加している。『ジェム&ホログラムス』は11月2日(水)よりリリース。(text:cinemacafe.net)
2016年08月21日<a href="">『レヴェナント:蘇えりし者』</a>で念願の第88回アカデミー賞「主演男優賞」獲得をはじめ、ジャパン・プレミアへの緊急来日など、連日メディアを賑わせているレオナルド・ディカプリオ。彼の代表作といえば『タイタニック』を挙げる人が多いかもしれないが、19歳でアカデミー賞「助演男優賞」に初ノミネートされた『ギルバート・グレイプ』など90年代の作品や、重厚な社会派作品を好む近年の彼には珍しい、明るく軽快な『キャッチ・ミー・イフ・ユー・キャン』など、“ピュアで美しい”ディカプリオを堪能できる5作品を、シネマカフェではピックアップした。●『ギルバート・グレイプ』(’93)ジョニー・デップの弟役を好演!肉体的、精神的に傷つきやすい家族を守って生きる青年ギルバート・グレイプの姿を通して、家族の絆、兄弟の愛憎、青春の痛み、そして未来への希望を描いたヒューマン・ドラマ。ディカプリオはジョニー・デップ演じる主人公ギルバートの弟で、知的障害を持つアーニーを好演し、アカデミー賞「助演男優賞」にノミネートされた。共演にはジュリエット・ルイス、監督は『ショコラ』『サイダーハウス・ルール』などの名匠ラッセ・ハルストレム。家族愛にあふれ、それでも逞しく生きる若者たちの姿に心打たれる作品。●『ロミオ&ジュリエット』(‘96)ディカプリオのもう1つの恋愛代表作「レオナルド・ディカプリオと言えば、これ!」という人も実は多いかもしれない。ご存知、シェクスピアの戯曲を現代的を舞台に映画化し、とにかく主演の“ロミオ”ディカプリオと“ジュリエット”クレア・デーンズ(<a href="">「HOMELAND/ホームランド」</a>)が美しい。また、いがみ合うモンタギュー家とキャピュレット家を、マフィア同士の抗争という設定に変更するなど、思い切ったアレンジが加えられており、新鮮。本作でディカプリオは、ベルリン国際映画祭「銀熊賞 (男優賞)」を受賞している。●『キャッチ・ミー・イフ・ユー・キャン』(’02)実在の詐欺師を痛快に描く!実在の天才少年詐欺師と、彼を追うFBI捜査官という実話をもとにした作品。ディカプリオ演じる詐欺師のフランク・アバグネイル・ジュニアと、トム・ハンクス演じるベテラン捜査官のカール・ハンラティのテンポの良い掛け合いが痛快なコメディ。軽妙な手口で詐欺を繰り返し、捜査の手を巧みにすり抜けるドキドキのサスペンス要素がありつつ、捜査が進むにつれて、2人の間に芽生えてくる微妙な感情にもグっとくる。監督・製作はスティーヴン・スピルバーグが務めており、ハンクスとともに豪華な顔合わせが実現した。●『ザ・ビーチ』(’00)秘密の孤島で“狂気”に堕ちていくディカプリオアレックス・ガーランドの同名ベストセラー小説を、<a href="">『スティーブ・ジョブズ』</a><a href="">『スラムドッグ$ミリオネア』</a>のダニー・ボイル監督が映画化。現代の若者の倦怠と狂気を、美しい孤島を舞台に描く。『タイタニック』で一世を風靡したディカプリオが、100本以上のオファーを蹴ってまで、出演を決めた異色作と言われている。刺激を求めてバンコクへ向かったディカプリオ演じるリチャードは、現地で出会ったダフィの自殺をきっかけに、日常の全てから解放される夢の楽園を探していくことに。共演にはティルダ・スウィントン、ロバート・カーライル。旅行好きの人は、美しいビーチのある場所に出かけたくなること間違いなし。●『マイ・ルーム』(‘96)メリル・ストリープの多感で反抗的な息子役に白血病で余命いくばくもない姉のために、長年、絶縁状態だった妹とその家族が再会を果たし、新しい絆を築いていくヒューマン・ドラマ。ディカプリオ演じる反抗期の少年ハンクは家に放火し、少年院に入るものの、初めて会った伯母のベッシーと次第に心を通わせていく。“愛”“家族”“思いやり”という普遍的なことを改めて教えてくれる、心温まる作品。母親のリー役にはメリル・ストリープ、その姉ベッシーにはダイアン・キートン、さらにロバート・デ・ニーロも出演している。上記5作品は、スマホ、タブレット、PC、テレビで楽しめる映像配信サービスdTVにて現在配信中。(text:cinemacafe.net)
2016年04月10日世界各国で上演されたフランス発のミュージカル『ロミオ&ジュリエット』が新キャストにより2017年1月から3月まで、東京、大阪で上演が決定した。ミュージカル『ロミオ&ジュリエット』公演情報本作は、2010年に宝塚歌劇団星組が大阪、博多で日本初演。その後、雪組、月組でも上演され、宝塚歌劇団においても大ヒット作品となった。2011年秋には、さきの宝塚歌劇団での上演を成功に導き、日本ミュージカル界を牽引する演出家、小池修一郎により、日本オリジナル本格ミュージカルバージョンを上演。2013年にも再演し、いずれも大ヒットを記録、16万人を動員した。主演のロミオ役は、『エリザベート』での皇太子ルドルフ役やミュージカル『黒執事』で主演を務めた古川雄大が、前回に引き続き出演する。一方Wキャストは、大河ドラマ『花燃ゆ』やNHK連続テレビ小説『とと姉ちゃん』に出演中の大野拓朗。ミュージカルへの出演は、2012 年の『エリザベート』以来5年ぶり初主演だ。ジュリエット役には、『虹のプレリュード』や『リボンの騎士』で主役経験のある乃木坂46の生田絵梨花。Wキャストはテレビ番組『全日本歌唱選手権 歌唱王2015』の決勝戦に佐賀県から出場した期待の新人・木下晴香が挑むなど、キャストを一新。新ロミオ、新ジュリエットに対し小池は、「古川雄大君は再挑戦ですが、大作への出演が続いているので、今回は自分なりのロミオ像を完成させてくれるでしょう。 大野拓朗君はミュージカル『エリザベート』の後、4年間、秘かに歌のレッスンを重ねてきたというミュージカルへの情熱がオーディションで感じられ、リベンジのチャンスを勝ち取りました。 生田絵梨花さんはトップアイドルにも関わらず、本格的な音楽の勉強を続けていて、ミュージカル女優としての開花に大いに期待しています。 木下晴香さんは、テレビの歌番組で見て高校生ながら突出した歌唱力と新鮮さに懸けました」とコメント。そのほか、ロミオの親友・ベンヴォーリオ役は馬場徹、矢崎広。マーキューシオ役は平間壮一、小野賢章。敵対するティボルト役には、渡辺大輔、広瀬友祐。死のダンサーには、大貫勇輔、宮尾俊太郎(Kバレエカンパニー)が出演する。若者の情熱と、その純粋さを操る“死”の妖しい美しさ、失われた世界に燃え上がるひとすじの恋を描いた、永遠の感動のミュージカルの新たな歴史が生まれるはず。開幕の日を楽しみに待ちたい。■ミュージカル『ロミオ&ジュリエット』【東京公演】8月27日(土)チケット発売予定▼2017年1月15日(日)~2月14日(火)赤坂 ACTシアター[問]0570-077-039【大阪公演】10月チケット発売予定▼2017年2月22日(水)~3月5日(日)梅田芸術劇場メインホール[問]06-6377-3800
2016年04月08日ヴェネチア、ベルリンなどの映画祭や米アカデミー賞などを数々受賞し、名だたる巨匠たちに愛されるフランスの大女優ジュリエット・ビノシュが主演、クリステン・スチュワート&クロエ・グレース・モレッツという若き実力派女優が競演という、華やかなキャストが話題の映画『アクトレス ~女たちの舞台~』。このほど、中谷美紀、風吹ジュン、余貴美子ら“同業”の女優たちを始め、各界の女性たちから絶賛の声が続々と届いていることが分かった。一世を風靡した大女優マリアを演じた主演のジュリエットに、彼女の敏腕マネージャー役として裏方に徹し、米国人として初めてフランスのセザール賞「助演女優賞」を受賞したクリステン・スチュワート、そして清純派のイメージを覆し、本人とはまるで違う(!?)スキャンダルまみれのお騒がせ若手女優を演じたクロエ・グレース・モレッツ。本作のキャッチコピー「永遠に輝くこと、それが彼女たちの使命」の通り、3人の人気女優たちの素晴らしい演技合戦が注目を浴び、第67回カンヌ国際映画祭でも称賛を受けた本作。絶景のスイスの景勝地シルス・マリアを舞台にした女優たちの生きざまには、世代を超えた各界の女性から絶賛のコメントが届いている。<以下、コメント>■中谷美紀(女優)古い器のように年輪を重ねてこそ味わい深くなる円熟した女優も、圧倒的な若さと無邪気さには敵わない。役を見出す産みの苦しみ、そして老いと向き合い、受け入れていくこと。ジュリエット・ビノシュが、彼女の人生そのものを演じているかのようなこの作品に、心動かされました。■風吹ジュン(女優)切れても消えても見事なクリステン…強かで瑞々しいクロエ…それでもビノシュは魅力的!■高橋ひとみ(女優)大女優になってしまったマリアの心の葛藤が突き刺さりました。それぞれ違う立場の女性達の見えない駆け引きが魅力的で怖いくらい。最後の言葉の意味は?受け入れるのか諦めるのか この舞台とはいったい…。■鈴木杏(女優)女優さんの人生って、やっぱり特殊で面白いなぁ!と他人事のように堪能してしまった。この素晴らしい三人を、もっともっと、ずっとずっと見ていたい!■荻野目慶子(女優)このスリリングな演技の“火花”の炸裂は見逃せない!息を呑むほど美しいスイスの絶景の絵、女優魂が眩しくて、新鮮なクリステンにはノック・アウト!■余貴美子(女優)3人の女たちの演技合戦は、物語なのか、現実なのか。ドキュメンタリーのようで、とてもクール!■玉城ティナ(モデル)自覚した美しさほど人を魅了できるものはありません。二人の若さへの隠された争いに虜になってしまいました。かつてない豪華競演の話題作を、ぜひともチェックしてみて。『アクトレス ~女たちの舞台~』は10月24日(土)よりヒューマントラストシネマ有楽町、新宿シネマカリテほか全国にて公開。(text:cinemacafe.net)■関連作品:アクトレス~女たちの舞台~ 2015年10月24日よりヒューマントラストシネマ有楽町ほか全国にて公開(C) 2014 CG CINEMA - PALLAS FILM - CAB PRODUCTIONS - VORTEX SUTRA - ARTE France Cinema – ZDF/ARTE - ORANGE STUDIO - RTS RADIO TELEVISION SUISSE – SRG SSR
2015年10月06日ここ数年、スティーヴン・スピルバーグをはじめ、リドリー・スコット、デヴィッド・フィンチャーらハリウッド映画のヒットメーカーがTVドラマを手掛けるのがひとつの主流となっている。そんな中、ついに真打ちとも言うべき映画監督がTV界に参戦してきた。M・ナイト・シャマラン。『シックス・センス』『サイン』などで知られ、多くのファンを魅了し続けているミステリー界の異才である。そんな彼が製作総指揮を務めるのが、5月15日よりFOXチャンネルで放送スタートとなる脱出ミステリー『ウェイワード・パインズ 出口のない街』。ドラマの放送を記念し、ヴェールに包まれた本シリーズの世界をひも解いていこう。○謎が謎を呼ぶストーリーはシャマランの真骨頂!アメリカのベストセラー小説「パインズ - 美しい地獄-」をもとに映像化されたミステリー『ウェイワード・パインズ 出口のない街』。物語の始まりはひとつの事故だった。シークレット・サービスの捜査官イーサンは、行方不明になった同僚ケイトを捜索中、ウェイワード・パインズという街の入口で交通事故に遭う。その後、森の中で意識を取り戻した彼は、閑静な住宅街へたどり着くが、なぜかIDや所持品がなくなっており、家族や職場への連絡手段がすべて絶たれていた。住民たちに助けを求めるイーサンだったが、誰ひとり助けの手を差し伸べる者はいないばかりか、特定の話題になるとあからさまに話をはぐらかすなどイーサンを翻弄。さらに街の至るところに無数の監視カメラが設置されており、街中での会話や行動は何者かに見張られているらしい。そんな中、行方不明だったケイトと再会するイーサンだが、彼女はなぜか面識のないふりをし、「あなたといると狙われる」と意味深なひと言を告げる。○ウェイワード・パインズの謎めいた掟【第1の掟】街の外に出るなイーサンは街の外に出ようと車を走らせるが、なぜか同じ場所に戻ってきてしまう。【第2の掟】過去について語るな虚言的行動でイーサンを振り回す住民たち。彼らは過去の記憶自体も曖昧なことが多い。【第3の掟】電話を無視するな街中の電話が鳴ったら、必ず応答しなければならない。一体誰からの着信なのか!?得体の知れない違和感に襲われる中、女バーテンダー、ビバリーの助言により、解決の糸口を探るイーサン。やがて彼は、美しい田舎の街に潜む驚愕の秘密にたどり着く。街の区域に出口なし、住民たちの虚言的行動、無数の監視カメラ、遮断された連絡手段--。幾重もの仕掛けを張り巡らせ、まさしく“出口の見えない”展開で、見る側も袋小路に追い込んでいく本作。これまでも謎が謎を呼ぶストーリーと大どんでん返しで見る者の予想を鮮やかに裏切ってきたシャマランだけに、今回も期待せずにはいられない!○マット・ディロンをはじめ豪華俳優陣が集結TVドラマの枠を超えたミステリーには、アカデミー賞受賞・ノミネート経験をもつ実力派のキャスト陣が顔をそろえた。謎めいた街からの脱出を試みるイーサン役には、80年代から活躍し、『クラッシュ』でアカデミー賞助演男優賞にノミネートされるなど、映画界で着実にキャリアを重ねてきた俳優、マット・ディロン。初のTVシリーズ初主演作となった本作を「映画以上に映画並み」と称したディロン。優秀な捜査官だが、一方で過去に関わった事件についてのトラウマを抱えているという難しい役どころを抜群の安定感で演じ、ドラマを牽引していく。街で唯一の保安官ポープ役は、FOXチャンネルで放送のドラマ「Empire 成功の代償」にも主演するテレンス・ハワード。イーサンに監視の目を光らせ、時に行動を妨害してくるというミステリアスな役で存在感を発揮。イーサンに唯一協力する女バーテンダー、ビバリーを演じるのは、個性派女優として活躍してきたジュリエット・ルイス。イーサンの疑問に素直に答えるうち、自らも街での自分の存在に疑問を抱いていく女性を、繊細な演技で魅せる。ディロンをはじめとした実力派キャストたちが、主人公の焦りや葛藤、そして翻弄する側の不気味さをみごとに体現。脱出ミステリーとしてはもちろん、心理的サスペンスとしても堪能できるのが本作のもうひとつの魅力なのだ。いかがだっただろうか。まずはスカパー! オンデマンドで無料配信中のスペシャル動画をチェックしよう。
2015年05月13日「ドーバー ストリート マーケット ギンザ」は11月22日、イギリスの老舗モーターサイクルウエアブランド「ルイスレザー(Lewis Leathers)」の同店限定モデルを発売する。ブランドアイコンのライダースジャケットを同店仕様にカスタマイズ。アイコンモデル「ライトニング」の素材をツイードにした「No.391 TIGHT FIT」(18万2,000円)は、エレガントな雰囲気を備えた1着。通常は左胸に配置されるウイングロゴパッチを、生地の内側にレイアウトした。カラーバリエーションは全3色を用意する。サイズは36から40。レザー素材の「ライトニング」「ドミネーター」(17万9,000円)は、裏地に赤のタータンチェックを配した。サイズは34から42。これらのライダースジャケットは数量限定で発売される。また同店2階イベントスペースでは、インスタレーションが展示される。
2014年11月19日城田優らが出演するミュージカル『ロミオ&ジュリエット』が9月3日、東京・東急シアターオーブで開幕した。主人公のロミオは城田、古川雄大、柿澤勇人のトリプルキャスト。ヒロインのジュリエットはフランク莉奈、清水くるみがダブルキャストで務める。ミュージカル『ロミオ&ジュリエット』チケット情報作品は、シェイクスピアの不朽の名作を原作に、2001年にフランスで初演されたもの。日本では2010年に宝塚歌劇団星組が初演、宝塚での再演を重ねるとともに、2011年は城田らの出演で男女混合版としての日本オリジナル版も上演された。今回はフレッシュなキャストも多数加わった、待望の再演である。初日及び公開舞台稽古でのキャストは、城田ロミオ、フランク・ジュリエット。城田は2年前よりも格段に歌唱力、表現力が増し、ミュージカル俳優としてもひと回りもふた回りも大きくなったようだ。ジュリエットへの愛、それを失うことからの絶望をほとばしる情熱で演じるさまは圧巻で、彼のロミオを観るだけでもこの作品へ足を運ぶ価値がある。フランクも愛らしい姿はそのままに、初演時より歌声が伸びやかになり、ジュリエットの細やかな感情をうまく客席へ伝えた。ほかのキャストも熱演という言葉がぴったりで、中でも荒々しさの中に切なく純粋な感情を秘めたティボルトを作り上げた加藤和樹や、仲間たちの死を見届け最後に残されるベンヴォーリオを説得力ある演技で見せた尾上松也などが印象的。特に歌舞伎俳優である尾上の豊かな歌唱力に驚かされた。初日前日に行われた会見では、城田は「2年前の初演が非常に高い評価をいただいた。その再演ということで高い壁やプレッシャーとの戦いだったのですが、前回の感動を越えられるものを作っていこうと頑張ってきました。観に来てくださるすべてのお客さまのために、一回一回、愛に生きて愛に死んでいきたい」と力強く意気込みを語った。また、自分が演じるロミオについては「冒頭は夢見がちのところがあるのですが、後半、ジュリエットと引き裂かれてからの僕の作るロミオは、これでもかというくらい弱いロミオ。2幕のボロボロ感は僕が一番やばいかも(笑)。それほどまでに仲間やジュリエットという存在が大きい」とアピール。同じくロミオを演じる古川は「ロミオの透明なイメージに薄い紫を入れたような、純粋なロミオを演じたい。それがジュリエットに出会って真っ赤になる」、柿澤は「ロミオはイメージ的には王子様なのですが、実際に本を読んだらそうでもない。舞台では実際に目の前にジュリエットが現れてくれるし、まわりには仲間が常にいるので、それを情熱的に愛するだけです。あまり背伸びすることなくやりたい」と、それぞれ自身のロミオをアピールしていた。公演は10月5日(土)まで同劇場にて。10月12日(土)から27日(日)までは大阪・梅田芸術劇場 メインホールで上演される。チケットはともに発売中。東京公演では当日引換券(オリジナルグッズ付)も発売中。
2013年09月04日2001年のフランスでの初演以来、世界中で上演されているミュージカル『ロミオとジュリエット』。日本では2010年に宝塚歌劇星組により初演、その後、雪組、月組でも上演されてきた人気作が再び登場。初演でロミオとジュリエットを演じたトップスター柚希礼音(ゆずき・れおん)、夢咲(ゆめさき)ねねコンビを中心とする星組公演として、5月31日、兵庫・宝塚大劇場で開幕した。宝塚歌劇星組 『ロミオとジュリエット』のチケット情報シェイクスピアの純愛物語『ロミオとジュリエット』を、現代的なロックテイストあふれる作品に彩った本作。一度聴くだけで耳に残る楽曲の数々に、アグレッシブなダンスパフォーマンスが魅力のミュージカルだ。宝塚歌劇では、そのフランス版をより美しく華やかにタカラヅカらしくアレンジ。対立するモンタギュー家とキャピュレット家のダンスシーンはカッコよく迫力たっぷりに、仮面舞踏会では華やかさを印象付ける。そして、フランス版でも登場する「死」を象徴するダンサーに加え、「愛」を象徴するダンサーを取り入れるなど、演出家・小池修一郎の手で、悲恋の物語を美しい愛が溢れる作品に仕上げている。主人公のロミオは、ベンヴォーリオやマーキューシオら喧嘩っ早い仲間の中でもひとり違うタイプで、争いを嫌い、本当の愛を求める純粋な青年。柚希はその真っ直ぐなロミオをとびきり爽やかに演じ、ジュリエットへの一途な愛を温かく表現する。一方、ジュリエット役の夢咲は、幸せな結婚を夢見る少女の可憐さと、親に反抗してまでもロミオを愛し抜く芯の強さをバランスよく見せる。フレッシュで初々しいカップルの雰囲気をまとったふたりは、歌のハーモニーも言葉の掛け合いもダンスも抜群に息が合ったベストカップル。殺伐とした空気の中で、ふたりの繋がりが強くなるほど、争いの愚かさと愛の大切さがより強く浮かび上がってくる。今回は、ティボルト、ベンヴォーリオ、マーキューシオほか、複数の役を役替わりで上演。この日、ジュリエットの従兄ティボルトを演じた紅(くれない)ゆずるは、クールな雰囲気が一匹狼のティボルトの印象にピッタリ。登場するだけで緊張感を漂わせる危うさが印象的だ。また、ロミオの親友ベンヴォーリオ役の礼真琴(れい・まこと)、マーキューシオ役の壱城(いちじょう)あずさ、死のダンサー真風涼帆(まかぜ・すずほ)らも好演。星組メンバーのフレッシュなパワーが生きたステージは、配役を替えた公演も観たくなるほどそれぞれの魅力があふれている。未見の人はもちろん、前回公演を観た人もきっと、その愛と熱に心震わされるはず。兵庫公演は7月8日(月) まで上演中。また、7月26日(金) ~ 8月25日(日)まで、東京宝塚劇場にて上演される。東京公演のチケットは6月23日(日)より一般発売開始。取材・文:黒石悦子
2013年06月06日ミュージカル『ロミオ&ジュリエット』の再演が決定、あわせて城田優の出演も発表された。城田は昨年に続いてのロミオ役、加えて今回新たに、ジュリエットの従兄弟で親友の敵でもあるティボルトのふた役に挑戦する。2001年フランスで初演。ジェラール・プレスギュルヴィックの情熱的かつロマンティックな音楽が観客を魅了、世界でのべ500万人以上を動員したヒット作だ。日本では『エリザベート』などを手がけた小池修一郎の演出により、2010年に宝塚歌劇団で初演。2011年には同じく小池修一郎がWキャストの城田優&山崎育三郎を得て日本オリジナル版として上演し好評を博した。城田は、以前取材に答えて「ロミオ以外だったらティボルトを演じたい」と話しており、ふた役には並々ならぬ思いが込められているようだ。「光のロミオに対して陰のような存在。危険な、セクシーな雰囲気を出して演じてみたい。いつか絶対に!」そう熱く話している。公演は9月3日(火)から10月5日(土)まで東京・東急シアターオーブ、10月12日(土)から27日(日)まで大阪・梅田芸術劇場メインホールにて。チケットの一般発売は5月18日(土)より。
2013年02月08日香水ブランド「ラブパスポート」より、新作「ロミオ&ジュリエット」が、2012年11月23日(金)より発売中だ。「ジュリエット ラブレター」から始まり「ロミオ スウィートキー」と続く、 ラブパスポートのなかでも人気のラインに、新たな恋の物語を紡ぐオードパルファム スプレーが登場する。”恋”のテーマに合わせて2人の絆を深めるような、ペアで使うことのできるユニセックスの香りに仕上がっている。 香りは、フレッシュ フルーティの、ムスキー フレッシュなグリーンアップルとペア、キウィなどが織りなすみずみずしいトップノート。 ミドルノートに注ぎ込まれた贅沢な花々が香りに華やかさをプラスし、ベースノートのムスクがバランス良く香る。 本の形のボックスに、 鳥たちが運ぶ運命のカギと、ロミオとジュリエットの原作と言われる 「桑の実」の描かれたエンブレムが象徴的なボトルがセットになって発売中だ。「ロミオ&ジュリエット」4,725円(税込)50mL【お問い合わせ先】株式会社フィッツコーポレーションTEL03-5772-1070元の記事を読む
2012年11月25日2001年のパリ初演以来世界中で500万人を動員、“フレンチミュージカル”ブームの火付け役となった『ロミオ&ジュリエット』。日本では2010年に宝塚歌劇団で、さらに昨年は日本オリジナルバージョンも上演され、ミュージカルファンの間ではすっかりおなじみの演目となった。その本家フランス版が今、待望の日本初上陸を果たしている。さまざまな愛の形をエネルギッシュな歌やダンス、美しい衣裳にセットで描く舞台は、ブロードウェイ製ミュージカルとも、イギリスのウエストエンド発のそれとも異なる楽しさにあふれる。その公開稽古と囲み会見が、10月6日、東京・東急シアターオーブにて行われた。フランス招聘版ミュージカル「ロミオ&ジュリエット」チケット情報1部と2部を足して約3時間。それが長く感じられないのは、ロミオとジュリエットだけでなく、友人たち、両親、乳母、大公、神父らの視点が、それぞれ細やかに描き込まれているからだろう。さらに喜び、苦悩、虚栄、発見、諦観……すべての感情が綺麗ごとではなく、人間くさい“愛”の切り口から語られるのが、いかにもフランス流。ロミオ(シリル・ニコライ)は何も知らないウブな少年ではなく、ジュリエットに出会うまで猥雑な俗世をそれなりに楽しむ。一方のジュリエット(ジョイ・エステール)も、そろそろ女としての歓びを知るべきと母親に諭され、それならば本当に愛する人がいいとしっかり意思表示をする。そんなふたりが自らの手で初めての“愛”をつかみ取り、それをまっとうするからこそ、観る者はワクワクとした高揚感に包まれるのだ。ロック色の濃いメロディアスな楽曲(ジェラール・プレスギュルビック作曲)に乗って、感情を放出するように歌い、踊る登場人物たち。『ロミオ&ジュリエット』が愛の物語だという当たり前の事実を、改めて見せつけられた気がした。囲み会見では、ロミオ役のシリル・ニコライとジュリエット役のジョイ・エステールが並んで登場。「日本で初日を迎える今日という日を、ずっと楽しみにしていました。観客の皆さんにも、この舞台を存分に楽しんでもらえたら」と笑顔を見せるエステール。ニコライもうなずきながら、「東京では色々な『ロミオ&ジュリエット』が上演されていると思うが、この作品で最高の舞台を見せたい。本作は(フランスで大物歌手に楽曲提供をしている)ジェラールの、初めて手掛けたオリジナルミュージカル。その最新バージョンとなるので、ぜひ期待して観に来てほしい」と意気込んだ。「フランス招聘版ミュージカル『ロミオ&ジュリエット』」は東急シアターオーブにて10月21日(日)まで上演。その後、大阪・梅田芸術劇場メインホールにて10月26日(金)から11月4日(日)まで行われる。チケットは一般発売中。なお、チケットぴあでは東京公演の学割キャンペーンチケットを発売中。また、大阪公演のホテル阪急インターナショナル・バイキング付きチケットを限定ステージのみ発売する。取材・文:佐藤さくら
2012年10月09日ユアン・マクレガーが、新作ブラック・コメディー作品『August:Osage County』(原題)の豪華キャスト陣に加わった。ピュリッツァー賞とトニー賞最優秀作品賞を受賞したトレイシー・レッツの同名戯曲の映画化となる同作は、メリル・ストリープ扮する精神的に不安定な女家長バイオレット・ウェストンとその家族の関係を描いた作品で、母との関係がうまくいかない娘・バーバラをジュリア・ロバーツが演じることが決定している。ユアンはバーバラの夫、ビル・フォーダムを演じるという。『カンパニー・メン』のジョン・ウェルズがメガホンを取り、ジョージ・クルーニーとグラント・ヘスロヴがプロデューサーを務める同作には、ジュリエット・ルイス、アビゲイル・ブレスリン、ダーモット・マローニーらも出演予定のほか、現在ベネディクト・カンバーバッチが出演交渉中と囁かれている。ユアンは、同作のほかにも新作アクション作品『エージェント・マロリー』が今月28日(金)に日本公開を控えているほか、童話「ジャックと豆の木」を映画化したアクション・ファンタジー『Jack the Giant Killer』(原題)でニコラス・ホルトと共演するなど今後も新作が目白押しだ。■関連作品:エージェント・マロリー 2012年9月28日よりTOHOシネマズ六本木ヒルズほか全国にて公開© 2011 Five Continents Imports, LLC. All rights reserved
2012年09月14日『キック・アス』での爆発的なブレイクをきっかけに話題作へ引っ張りだこのイット・ガール、クロエ・グレース・モレッツの初の単独主演作が日本にも上陸!『オズの魔法使い』、『ペーパー・ムーン』、そして『テルマ&ルイーズ』…と、映画史に残る名だたる女性主導型ロードムービーの系譜に加わる、ファンタジックでスリリングな青春ロードムービー『HICK−ルリ13歳の旅』が11月24日(土)より公開されることが決定した。原作は、アメリカの女流作家アンドレア・ポーテスのベストセラー小説。クロエが演じるのは、アメリカ中西部の荒廃した農村地帯に住む13歳、ルリ。ある日、母も父も続けて蒸発し、一人取り残されてしまった彼女は退屈な退屈な田舎暮らしから抜け出し、憧れのラスベガスに旅に出ることを決意!道中で様々なトラブルや厳しい現実に直面し、傷つきながらも、瑞々しく成長を遂げていくさまが描かれる。タイトルの「HICK」とは、「田舎者、うぶな人、カモ」などを意味する言葉。13歳にして両親の蒸発により居場所を無くし、鬱屈とした生活から逃げ出し新たな天地を目指すルリのことを指している。『キック・アス』以来、『モールス』、『ヒューゴの不思議な発明』、『ダーク・シャドウ』と、飛躍的な成長を見せてきたクロエは本作ではさらに逞しく、少女から大人への階段を駆け上がっていくが、この写真に写るクロエはどこか思いつめたような表情。その表情の裏にある思いとは…。そして、クロエの横に佇むのは、「ゴシップガール」のセリーナ役でおなじみのセクシー女優ブレイク・ライブリー。これまでの清楚なイメージとは一変、タバコをくわえワイルドな色気を見せる。ブレイクが演じるのは道中、ルリを車に乗せてあげる、どこかワケありの女性・グレンダ。2人は旅を通して絆を深めていくのだが、彼女たちの前に立ちはだかるのが、流れ者の青年・エディ。実はグレンダに会う前に彼の車をヒッチハイクしたルリだったが、まさかの再会を果たし、身の危険を感じる羽目に…。甘いフェイスの裏に凶暴な本性を隠すエディを演じるのは、『マリリン7日間の恋』、『レ・ミゼラブル』と話題作への出演が続くイギリスの注目株、エディ・レッドメイン。これまでにないバイオレンスシーンにも挑戦している。ほかにもジュリエット・ルイス、アレック・ボールドウィンらワイルドな豪華キャストが結集し、一人の少女の旅を一層華やかに盛り上げる。クロエのまた新たなる魅力を再発見できそうな本作。『HICK-ルリ13歳の旅』は11月24日(土)よりヒューマントラストシネマ渋谷ほか全国にて順次公開。■関連作品:HICK-ルリ13歳の旅 2012年11月24日よりヒューマントラストシネマ渋谷ほか全国にて順次公開© 2011 BY HICK PICTURE COMPANY LLC.All Rights Reserved.
2012年08月11日『シルビアのいる街で』(2007)で日本でも熱狂的なファンを獲得したスペインの映画監督ホセ・ルイス・ゲリンの長編作品を一望する映画祭が、27日(金)まで渋谷シアターイメージフォーラムで開催されている。その他の写真上映されているのは、処女長編『ベルタのモチーフ』(1983)から『メカス×ゲリン往復書簡』(2011)までの8本。「映画とは、そこにはないものを見るということ」。そう話すゲリン監督の映画は、無人の風景や人物の後姿からも私たちのイマジネーションが喚起されることをあからさまにする。そして、サイレンスのなかのざわめきや孤独がはらむ豊かさも捉え、差し出す。「『ベルタのモチーフ』では、映画の撮影隊が忘れられた村に入っていきますが、同じようなことが別な作品でも起こります。ビクトル・エリセ(『ミツバチのささやき』『エル・スール』の名匠)に『まるで幽霊がよみがえってきたような映画だ』と言われたことがあります。映画を通して死者がよみがえる、感情がよみがえる、というわけです。私の映画は、常に現在と過去…。伝説なり神話なりとの間の緊張感によってかたちづくられています」。彼のフィルムは“亡霊の映画”と呼んでもいいかもしれない。そのとき私たちは、過去にひたる郷愁ではなく、何かをよみがえらせる生々しい想像力を手にすることになる。ジョン・フォード監督の『静かなる男』のロケ場所を探索する『イニスフリー』(1990)にしても、1930年に無名の映画監督によって記録された家族の肖像から創作の羽をひろげてゆく『影の列車』(1997)にしても、ドキュメンタリーがいつの間にか類稀なるフィクションの世界に私たちを招き入れるのだ。「時間が私にとっていちばんのミステリーです。考えると、めまいを起こしそうになります。私が映画を撮るのは、時の不思議さを何とか伝えたいと思うからです」。そこには、観客の視点を固定せず、自由に解釈できる宇宙が拡がっている。「いつも、被写体に対して、どのような関係を持つかを考えながら撮ります。そして、撮られた被写体が、観客とどのような関係を持つのかということを考えます」。ホセ・ルイス・ゲリン映画祭期間:6月30日(土)~7月27日(金)場所:渋谷 シアターイメージフォーラム取材・文:相田冬二
2012年07月03日宝塚歌劇月組の新トップスター・龍真咲(りゅう・まさき)のお披露目公演となる『ロミオとジュリエット』が6月22日、兵庫・宝塚大劇場で幕を開けた。宝塚歌劇月組公演『ロミオとジュリエット』のチケット情報世界中で上演され、500万人以上の動員を誇るこのフランス製『ロミオとジュリエット』。宝塚歌劇では、2010年の星組、2011年の雪組に続いて3度目の上演だ。今回は、新生月組のお披露目であるとともに、主人公のロミオと、ジュリエットに思いを寄せるティボルトを、龍と準トップスターの明日海(あすみ)りおが役替わりで演じることでも話題となっている。シェイクスピアの純愛物語を、ポップ&ロックな音楽、パワフルなダンスで展開していく本作。特に、モンタギュー家とキャピュレット家が対立するシーン、仮面舞踏会での大人数で繰り広げるダンスは圧巻。楽曲も耳馴染みが良く、ずっと心に残るものばかりだ。物語は、10代の若い青年が、愛を信じて真っ直ぐに突き進む姿を軸に描かれているだけに、そのフレッシュでピュアなイメージを体現することが求められる。初日でロミオを演じた龍は、そんな恋に恋する夢見る青年をとびきり爽やかに、芯を持たせながら演じている。両家が憎しみ合い対立する、緊張感のある空気の中で、まるでオアシスのような存在だ。だからこそ、後半のティボルトに対する怒りや、ジュリエットの死を聞いたときの失望感が強く浮かび上がってくる。同じく娘役トップスターに就任した相手役の愛希(まなき)れいかも、真実の愛を求めるジュリエットを初々しく、強い意思をのぞかせながら演じている。一方で、ティボルトを演じた明日海は、荒々しさの中に影を潜ませて表現する。柔らかな印象を持つ明日海が、新境地を開いたともいえるほどのハマりっぷりだ。役替わりで龍と明日海がどう演じるかも気になるところ。また、ロミオの親友ベンヴォーリオを演じる星条海斗(せいじょう・かいと)、マーキューシオの美弥(みや)るりかは、安定した演技、歌唱力を発揮。新生月組を支える柱として、今後の活躍にも期待したい。フィナーレは、『ロミオとジュリエット』の代表曲をアレンジしたショーを展開。明日海を中心とした若者たちのナンバーや、群舞、デュエットダンスなど、短いながらもイキイキとしたダンスが楽しめる。本編もショーもこれまでの星組、雪組とはまた違った、若さあふれる『ロミオとジュリエット』に仕上がっている。兵庫公演は7月23日(月)まで上演。また、8月10日(金)から9月9日(日)まで、東京宝塚劇場にて上演。東京公演のチケットは7月1日(日)に一般発売開始。取材・文:黒石悦子
2012年06月28日今年6月から行われる宝塚歌劇月組公演『ロミオとジュリエット』の制作発表が4月26日、都内にて行われた。これは先週末に宝塚を卒業した霧矢大夢の後を継ぎ、月組新トップスターとなった龍真咲(りゅう まさき)のお披露目公演。会見には龍のほか、新娘役トップスター愛希(まなき)れいか、準トップスターに就任した明日海(あすみ)りお、演出の小池修一郎らが出席した。宝塚歌劇月組『ロミオとジュリエット』チケット情報はこちらお披露目公演に選ばれた作品は、シェイクスピアの古典的名作を原作に、2001年にフランスで初演、全世界で500万人以上の観客動員を誇る大ヒットミュージカル。日本では2010年に宝塚星組が初演、昨年は雪組での再演とともに、宝塚以外でも城田優・山崎育三郎主演バージョンとしても上演されている。演出を手がける小池修一郎は「昨年の雪組公演の最中に震災があった。当日は2幕は中止、数日後に公演が再開されてからも、交通事情もあり来られないお客さまももちろんいたが、来てくださるお客さまも大勢いた。当時はこんな状況下でロマンチックな甘い愛の名作をやるのはどうなのだろうと思ったが、逆にこれを観るから明日も生きていくことに向かい合えると仰ってくださる方もいて、私自身、宝塚歌劇の強さや存在価値を改めて認識できました。この作品が多くの方の心にとって安らぎや、愛というものを信じることができる力になればと思っています」と語った。また、今回は主人公のロミオと、ジュリエットを挟み彼と対立するティボルトを、龍と明日海が役替わりで演じることも話題。トップお披露目の主人公を役替わりにするというめずらしい形態になるが、これについて、小林公一理事長は「月組は龍がトップになり、非常に若い組になった。フレッシュな組なのでいろんな可能性が出てくる。また明日海も愛希も、そして龍自身もまだ伸び盛りなので、その中で月組全体が切磋琢磨していけるためにと考え、主役の役替わりもひとつの手段と思った」とその狙いを話した。この作品でトップお披露目となる龍真咲は2001年に初舞台。宝塚生活12年目でのトップ就任で、5組の中で最も若い。その彼女は「月組生一丸となって楽しい舞台を作ってまいりたいと思いますので、どうぞよろしくお願いします」と爽やかに挨拶。役替わりに関しても「いろんなことを経験させていただくというのは舞台人としてとても恵まれていること。真摯に受け止めてしっかり務めていきたい」と意気込んだ。また愛希は「『ロミオとジュリエット』という名作でジュリエット役をさせていただくことが本当に嬉しく、幸せな気持ちでいっぱい」、明日海は「『ロミオとジュリエット』という物語自体のファンでしたので、今回ふたつの役で作品に関わることができてとても幸せ者だなと実感しています。体力とガッツをしっかり蓄えて頑張りたい」とそれぞれ話した。公演は6月22日(金)から7月23日(月)まで兵庫・宝塚大劇場、8月10日(金)から9月9日(日)まで東京宝塚劇場にて上演される。チケットは兵庫公演が5月12日(土)、東京公演が7月1日(日)にそれぞれ一般発売開始。
2012年04月26日