’70~’80年代に圧倒的スターとして君臨していたジュリーこと沢田研二(74)の、大胆かつセクシーな曲衣装の数々。そんな沢田研二の魅力あふれる写真集『『JULIE by TAKEJI HAYAKAWA-早川タケジによる沢田研二』(SLOGAN)が発売中!「まるでARTのよう」と話題になっている作品の誕生秘話をアートディレクションを務めた早川タケジ氏に伺った。’73年のヒット曲『危険なふたり』から始まった天才と呼ばれるアートディレクター・早川タケジによるジュリーのビジュアルやパフォーマンスは、巨大なパラシュートを背負ったり、ジーパンのジッパーを下げたりとかなり斬新だった。「沢田さんとは、綿密な打ち合わせなどなく、『こんなふうにやりたい』と伝えるとすぐに『いいね、面白そう』と阿吽の呼吸でやってきました。それは、当時の風潮でもあったカウンターカルチャーの影響で、今までにないものを作ろう!という気持ちでお互いにつながっていたんだと思います」(早川氏・以下同)【勝手にしやがれ】「男装の麗人をオマージュ」と聞いて納得!’77年リリース時のプロモーションビジュアル。往年の大女優マレーネ・ディートリヒの男装の麗人スタイルをオマージュ。帽子を投げるパフォーマンスは老若男女がまねした。【サムライ】軍服をイメージした危険な香りがプンプン’78年リリース『サムライ』の衣装。歌詞も挑戦的だったが、衣装も斬新。インナーのシースルーはなんと女性もののストッキング。「沢田さんのようにキレイな人が危険な香りのする三島由紀夫の楯の会のような軍服を着るというミスマッチが面白いかな、と思いました」【カサブランカ ダンディ】ウエストに差したウイスキーが印象的’79年のポスタービジュアル。当初、不良アイビースタイルの予定だったが、仮縫い時、袖がほつれたりした不完全な状態の上着がカッコいい、となり急きょ変更。「その場で即OKでした。決断力の早さも沢田さんの魅力のひとつ」【TOKIO】膨れ上がるパラシュートに目を奪われた音楽配信サービスでも人気の曲。曲が始まるとともに巨大なパラシュートも膨れ上がった。電飾まみれになったジュリーの目にはカラコンがキラリ。目でも楽しめた名曲。【CM 樹里】花と着物と刀と……極彩色で彩る耽美的な日本天竜の酒・樹里のCMポスター。現在はオークションサイトで高額取引されている。「総天然色のシネマの中に、歌舞伎の様式美みたいな耽美で退廃した世界観を持ち込んでみました」鬼才・早川タケシが生み出したジュリーの世界は奇跡!
2022年11月26日銀座三越は、10月26日に、亀田製菓と協業し、世界初お披露目となる「プラントベーススイーツ」の新ブランド「jeRiz(ジュリ)」を本館地下2階にニューオープンします。【プラントベーススイーツ】米のプロ・亀田製菓と一から生み出した新ブランド登場プラントベースのやさしい米菓子「jeRiz (ジュリ)」jeRiz (ジュリ) はみんなに安心、みんなにおいしい、からだのために嬉しい米菓子。米粉を中心に植物性素材を使った米菓子専門店です。米菓に加え米粉ベースの洋菓子も展開。米粉を原料としたグルテンフリー(※1)を基本とし、動物性原料をできる限り排除(※2)しました。ギフトを探されている方にも、贈る側、贈られる側にも安心な米菓子を提供します。※1 一部商品に「小麦」を含みます。※2 一部の商品を除きます。jeRiz(ジュリ)取扱い商品のご紹介軽めの朝食やおやつ、色んなシーンに便利なシンプルな味わい。パリッと極薄に仕上げた、軽快な食感のクラッカーと、国産米粉、国産うるち玄米を原料とした発芽玄米パフ入りの軽い歯ざわりのキューブタイプクラッカー。RICE CRACKER ライスクラッカー「うす焼 チーズ風味・トマト・ごぼう」各種40g入 1,296円RICE CRACKER ライスクラッカー「キューブ 発芽玄米&大豆・チョコレート&ココナッツ」各種50g 入 1,080円国産うるち米を使用したサクサクとくちどけの良い生地を、薫り高い白トリュフ塩で仕上げました。RICE CRACKER ライスクラッカー「ソフト 白トリュフ塩仕立て」14枚入 1,080円食べやすい厚さにカットした新潟県産うるち米粉を使ったパンをやさしい甘さのバター風味で仕上げたザクザク食感のラスク。※バター風味は香料で表現しています。RICE RUSK ライスラスク「 シュガーバター風味」5枚入 972円,10枚入 1,944円国産米粉と豆乳で仕上げたラングドシャ生地で、サステナブルなハイカカオチョコレート(カカオ分70%)をサンドしました。すぅっと溶けるくちどけとほろ苦い甘さが特徴のラングドシャ。※こちらのチョコレートには、カカオ産業の持続可能な発展を目指すサステナビリティに配慮したカカオ豆を使用しております。RICE LANGUE DE CHAT「ライスラングドシャ チョコレート」9枚入 1,728円,18枚入 3,456円【ブランドストーリー】自分が口にするもの、大切な方に贈るもの、少しだけ気にして選ぶようになった。 お菓子は食べたいけれど、後味の軽いものがいいな。 それが私以外、地球にも優しいものだと嬉しい。そんな風に考えるようになった。 自分の小さな変化を楽しんで、日常の暮らしを無理なく丁寧に、自分で豊かにする。 自分のご機嫌を取るのが上手なjeRiz。 jeRizの日常とともにある、お米を使ったお菓子で、おいしさはもちろん、少し自分や周りに嬉しいことを 実践したい方への共感、考え方のご提案を目指しています。【パッケージについて】ヴィーガンは食だけではなく、地球環境にも想いを寄せるライフスタイルです。新しいブランド jeRiz (ジュリ)では、パッケージの紙にもFSC認証を受けた紙を使用したり、印刷のインクにもベジタブルインクなど、環境に配慮したものを出来るだけ使用することに努めています。ときどき自分にも、地球にも優しい生活を送る「ジュリ」という女性の生活をイメージしたデザインは、それを表現する素材にも想いを寄せています。※価格は税込みです。※内容は予告なく変更または中止となる場合がございます。
2022年10月22日第35回東京国際映画祭の審査委員長を、舞台演出家・映画監督のジュリー・テイモアが務めることが決定。黒澤明賞復活、ジャパニーズアニメーション部門など主要企画も決定した。コンペティション部門 審査委員長が決定映画祭の顔となるコンペティション部門の審査委員長を、舞台「ライオン・キング」(1997)の演出や映画『タイタス』(99)『フリーダ』(2002)、『アクロス・ザ・ユニバース』(2007)、『グロリアス 世界を動かした女たち』(2020)などを監督した舞台演出家・映画監督のジュリー・テイモアが務めることが決定。 昨年のイザベル・ユペールに続き、女性の審査委員長となる。そのほかの審査員(全5名予定)も、後日発表される。世界中から集められた珠玉のコンペ作品(全15作品)が世界の目で審査されることとなる。ジュリー・テイモア■ジュリー・テイモアコメント芸術は私たちを混沌の中から導き出し、道を切り開く道標です。暗い劇場の中、目の前で明滅する映像は、私たちを深く引き込み、孤立した単一の自己存在から引き離します。映画館で作品にひたってください。そこは、私たちがまったく知らないこと、知っていると思っていること、個人的に経験したことの境界をともに越えさせてくれる宮殿です。他人の人生や愛に没入して、鼓舞され、苦悶させられてください。第35回東京国際映画祭のコンペティション部門国際審査委員長として来日できることを、とても光栄に思います。■東京国際映画祭チェアマン 安藤裕康コメントジュリー・テイモアさんは、ミュージカルの演出だけでなく、多くの優れた映画を監督しています。特に、若い頃に日本で人形浄瑠璃を学び、それを自分の作品に活かすなど、日本との関係も深い。また、彼女は黒澤明の大ファンでもあり、黒澤明賞復活の年にふさわしい審査委員長でしょう。黒澤明賞が復活日本が世界に誇る故・黒澤明監督の業績を長く後世に伝え、新たな才能を世に送り出していくために、世界の映画界に貢献した映画人、そして映画界の未来を託していきたい映画人に贈られる賞として、黒澤明賞が今年の東京国際映画祭に戻ってくる。過去にはスティーヴン・スピルバーグ、山田洋次、侯孝賢などが受賞していた同賞だが、今年は、山田洋次監督、仲代達矢氏、原田美枝子氏、川本三郎氏、市山尚三東京国際映画祭プログラミング・ディレクターの5名の選考委員により選ばれる。受賞者は後日発表される。また、同賞に合わせて、「黒澤明の愛した映画」と銘打ち、『フィツカラルド』『ミツバチのささやき』など黒澤明が愛した世界の名作も上映予定。黒澤明ツァイ・ミンリャン監督デビュー30周年記念特集東京国際映画祭ヤングシネマ部門ブロンズ賞を受賞した『青春神話』での監督デビューから30周年を迎える台湾の巨匠ツァイ・ミンリャンの特集上映を、台北駐日経済文化代表処台湾文化センター、及び東京フィルメックス(10月29日~11月6日予定)との共催で開催。東京国際映画祭では『青春神話』『楽日』や日本未公開の短編などを、東京フィルメックスでは『西瓜』『ヴィサージュ』などを上映。両映画祭にとってこれが史上初の共催企画となる。ツァイ・ミンリャンNippon Cinema Now 部門特集 〈追悼 青山真治〉昨年新設された、この1年の日本映画を対象に、特に海外に紹介されるべき日本映画という観点から選考された作品を上映する同部門では、今年3月に急逝した青山真治監督を追悼し、代表作2作品『EUREKA ユリイカ』と『エリ・エリ・レマ・サバクタニ』を英語字幕付きで特集上映する。青山真治国立映画アーカイブ共催「長谷川和彦とディレクターズ・カンパニー」国立映画アーカイブと共催で特集上映「長谷川和彦とディレクターズ・カンパニー」を開催。1982年に長谷川和彦の呼びかけによって設立され、11年間にわたって個性的な作品を作り続けたディレクターズ・カンパニーの作品を35mmで上映する(会場は国立映画アーカイブ小ホール)。東京国際映画祭では日本映画クラシックス部門の中でディレクターズ・カンパニーの代表作4作品『台風クラブ』『光る女』『DOOR』『地獄の警備員』のデジタルリマスター版を上映する(会場はTOHOシネマズシャンテ)。ジャパニーズ・アニメーション部門特集2022年のテーマは「ゼロから世界を創る」。「アニメーションで世界を創る」と題して、最新アニメ映画『雨を告げる漂流団地』『夏へのトンネル、さよならの出口』『ぼくらのよあけ』の3作品をピックアップ。レトロスペクティブ「アニメと東京」ではアニメが「東京」という世界をいかに描いたかに注目し、4作品を上映する。「第35回東京国際映画祭」は10月24日(月)~11月2日(水)日比谷・有楽町・丸の内・銀座地区にて開催。「TIFFCOM2022」は10月25日(火)~27日(木)オンライン開催。(text:cinemacafe.net)
2022年09月16日元AKB48の高橋朱里(ジュリ)が所属する韓国の6人組ガールズグループ・Rocket Punch(ロケットパンチ)が29日、都内でJapan 1st Single「Fiore」発売記念イベントを開催。本番前に報道陣の取材に応じ、ジュリは日本でメンバーを連れて行きたい場所を聞かれて「私の実家です」と答えた。Rocket Punchはジュリ、ヨンヒ、スユン、ユンギョン、ソヒ、ダヒョンの6人からなるガールズグループ。2019年8月に韓国でデビューし、2021年8月にミニアルバム『Bubble Up!』で日本デビューした。本日6月29日にJapan 1st Single「Fiore(読み:フィオーレ)」をリリースし、これを記念し、来日中のメンバーを体感できる「Rocket Punch Park」を6月29日~7月3日まで東京・原宿のBE AT STUDIO HARAJUKUにて開催。この日は、CDを事前予約した人の中から抽選で80人を招待し、ミニライブ&メンバー全員でのお見送り会を実施した。イベント本番前には、報道陣向けに新曲「Fiore」をパフォーマンス。ジュリは「去年の8月に(日本)デビューしたんですけど、そのときは世界中が大変なことになっていて来日することができなくて、今回、日本のKetchy(Rocket Punchのファン)のみんなに会えることがすごく幸せです」と日本デビュー後初来日を喜び、「K-POPアイドルは、『私完璧でしょ!?』っていう強い歌詞が多い。私自身も自分たちの曲に勇気づけられ、メンバーたちと一緒にエナジーいっぱいですごく楽しいです」と語った。ジュリ以外のメンバーもほぼ通訳なしで流暢な日本語を披露。日本で行ってみたい場所を聞かれると、ソヒは「大阪城に行ってみたい」、ヨンヒは「お好み焼きのお店に行って食べたいです」、ダヒョンは「ディズニーランドに行ってみたい」と答えた。また、ユンギョンは「(SHIBUYA)109に一緒に行きました」と報告。ダヒョンは「ギャルたちがたくさんいて、友達になりたいです」とギャルに興味津々のようで、みんなでギャルピースを披露した。ジュリは、メンバーを連れて行きたいところを聞かれると「私の実家に連れて行きたい」と答え、「すき焼きとか餃子とか焼き肉を私の家でみんなとしたくて。私の実家が東京じゃないのでも今回行けるかわからないんですけど、みんなが私の母親と父親に会いたいみたいです」と話した。また、5人は好きな日本語をそれぞれ紹介し、ソヒは「どなたでございますか?」を挙げ、「最近覚えました」とうれしそうに説明。ヨンヒは「自撮り」を覚えたそうで、「よく使います」と話した。スユンは「点」を覚えたと言い、ダヒョンは「『確かに』がお気に入りです。ジュリちゃんとスユンちゃんがたくさん使います」と明かし、ユンギョンは「Ketchy(Rocket Punchのファン)たちが私たちに『Rocket Punchしか勝たん』って言うので覚えました」と語った。
2022年06月29日●「グループの絆が日本での活動のキーになる」元AKB48の高橋朱里(ジュリ)が所属する韓国の6人組ガールズグループ・Rocket Punch(ロケットパンチ)が、日本デビューミニアルバム『Bubble Up!』を8月4日にリリース。メンバー6人(ジュリ、ヨンヒ、スユン、ユンギョン、ソヒ、ダヒョン)がインタビューに応じ、『Bubble Up!』の魅力を存分に語ってくれた。――日本デビューミニアルバム『Bubble Up!』のレコーディングはいかがでしたか?ヨンヒ:韓国と日本のスタジオをつないで、日本の作曲家の方とオンラインでレコーディングしたのが新鮮でした。――韓国でレコーディングして、日本の方がオンラインで指導をしてくれた。ジュリ:そうです。――他に印象深かったことは?ジュリ:日本語がすごく難しくて、韓国人のメンバーが苦労していました。特に「は」行や「ん」は韓国にない発音なので、すっごく大変そうでした。スユン:でもそのおかげで、日本語が上達した気がします。――日本デビューということで、これまでの楽曲と違う点は?ジュリ:韓国では、大人っぽくパフォーマンスをすることが多いです。今回日本デビューをするにあたって、久しぶりにかわいいコンセプトの曲で、日本デビューをします。元々明るいメンバーが多いので嬉しいです。――なるほど。韓国ではピンク・レッド・ブルーと色別の世界観でミニアルバムを制作しています。『Bubble Up!』に込められた思いは?ユンギョン:韓国で出した3枚のミニアルバムは、私たちの色んな色を見せるチャレンジでした。『Bubble Up!』はかわいいコンセプトで、ダンスにもそうした動作が含まれていて、魅力を見せたいという思いが詰め込まれたアルバムです。ジュリ:コロナ禍で、直接ファンにパフォーマンスをお届けできないことが悔しいです。でもメンバーは皆この2年間、日本語をしっかり勉強し、『Bubble Up!』で自信をもって私たちのチームワークを見せられるよう準備してきました。こうしたグループの絆が、日本での活動のキーになると思います。オンラインでも伝わるくらいエネルギーを見せたいです。スユン:『Bubble Up!』はシャボン玉が弾けるイメージがあります。そのイメージを持って私たちも準備してきました。そのイメージを感じられるように、私たちの魅力をシャボン玉に包んで、ファンの皆さんの前で弾かせていきたいです!――表題曲「Bubble Up!」の魅力も教えてください。ダヒョン:エナジーがあふれていて、私たちだけの明るくて幸せな魅力をお見せできる曲です。ソヒ:私たちはこれまで、かわいいコンセプトの曲はやったことがなかったです。「Bubble Up!」は表情や日本語の発音のキュートなところに注目して聞いてほしいです。――歌詞やダンスの注目点は?ヨンヒ:私は「キミがいるだけで頑張れるんだ」という歌詞が、まさに私たちがKetchy(ケッチー/Rocket Punchのファンの総称)に伝えたいことそのもので好きです。ジュリ:今回のアルバムでこの曲が一番好きです。こういうノリのいい曲は、私たちの若さや明るい性格そのものを表現しやすいですし、元気を伝えられると思います。デビュー曲が「Bubble Up!」で良かったです。特に16歳のダヒョンは、韓国ではカリスマ的存在です。「Bubble Up!」では、ダヒョンしか見せられない新しい魅力が見られると思うので、韓国のファンの方々にも注目してほしいです。――こだわりのポイントは?ジュリ:特に好きなのはサビの「EO 始まりの鐘EO 響き渡らせて」という歌詞です。私たちのデビューを響かせるような感じで、それがサビということも好きです。ダンスの振り付けも簡単なので、きっと皆で盛り上がれます。ぜひ一緒に楽しんでほしいです!スユン:私はヨンヒちゃんが歌う「ふわふわ 両手ですくいあげて……」というパートが好きです。キャラクターもふわふわしていて、ヨンヒちゃんに似合う。歌詞もかわいいです。ヨンヒちゃんの魅力が理解できれば、このパートがもっとかわいく感じられるはずです。●ジュリの両親「メンバーとご飯を食べにおいで」――表題曲以外に好きな曲は?ユンギョン:私は全曲好きですが、日本デビューにあたって最初にレコーディングした「JOLLY JOLLY」は、始めから最後まで注目してほしいです(笑)。ソヒ:私は「SUMMER DAYS」が好きです。歌詞も爽やかで元気な曲です。ダヒョン:私も!――夏が好きなんですか?ソヒ:はい、海で遊ぶのが好きです。――ちなみに、好きな日本のアーティストは?ダヒョン:YOASOBIさんです。「夜に駆ける」が好きです。最初の盛り上がるパートが良くて、一度聞いてハマってしまいました。ユンギョン:韓国では今、名曲を探すのがブームで、私は宇多田ヒカルさんの「First Love」が好きです。YouTubeで視聴して感情移入ができて、曲に入り込んでしまいました。――では、コロナ禍が収まって来日したら行きたい場所はありますか?ダヒョン:私は、ディズニーランドに行ってみたいです! 12歳の時に九州へ旅行した時、温泉が良かったので温泉もまた行きたいです。ヨンヒ:私も温泉に行きたいです! SNSで日本の動画を探すと、温泉が本当にキレイ! 温泉に行って皆で写真を撮ったりお食事したりしたいです!スユン:日本に行ったら、ジュリの家でパーティーしたいです。ジュリ:あ~! お父さんとお母さんが「メンバーたちとご飯を食べにおいで」と言ってくれていて、私も日本に帰ったら皆で行って、料理を食べてもらいたいです!(C)2021 Woollim Entertainment Co.,Ltd. / YOSHIMOTO KOGYO CO.,LTD. (C)2021 YOSHIMOTO MUSIC CO.,LTD.
2021年08月05日「ジュリーはもともとコントなんかやってなかったわけです。でも『全員集合』で、志村さんと面白いことをやろうということで、意気投合したんでしょう。そこは当人同士の阿吽の呼吸ということでしょうね。志村さんが考えたことを2人で打ち合わせして、生(放送)の感覚で面白いことをしたということです。それぞれ歌とお笑いで天下を取ったスーパースター同士が、認め合っていた。そんな関係だったと思いますよ」ジュリーこと歌手の沢田研二(71)の元マネージャーだった森本精人氏は、こう語った。志村けんさん(享年70)の“幻の遺作”となった松竹映画『キネマの神様』。その主演に沢田が務めることを発表された。3月に新型コロナウイルスによる肺炎で急逝した志村さんにとっても、かつて同じ事務所の先輩後輩であり、同時期に“スーパースター”として過ごしたジュリーは最高の人選だろう。「志村さんはザ・ドリフターズとしてお化け番組『8時だョ!全員集合』(TBS系)で活躍。かたやジュリーは『勝手にしやがれ』や『TOKIO』などの大ヒットによる国民的歌手として君臨。その2人による『全員集合』での野球コントや鏡を使ったコントは、番組の名物の一つでした」(テレビ誌記者)そんな2人は『全員集合』終了後も強い絆で結ばれていた。’01年にはラジオ番組『ジュリけん』、’03年には舞台『さぁ、殺せ!』で共演していたのだ。志村さんの仕事関係者が当時の2人の交流を述懐する。「志村さんが’06年から舞台『志村魂』を始めたのは、沢田さんとの共演舞台『さぁ、殺せ』がきっかけだったんです。沢田さんはとにかく一生懸命やる人で、あれだけの人気歌手なのにコントも器用だった。そんな沢田さんが、舞台での志村さんのことも褒めてくれたんです。2人ともお酒好きだから、舞台終わりにはよくバーで朝方まで飲んでいました。酔っ払ってくると志村さんも当時の人間関係の愚痴を言ったりもしていたんですが(笑)、そんな話も沢田さんは嫌がらず『うん、うん』と、一晩中聞いてくれていましたね」当時のインタビュー(『Hanako』’03年7月23日号)でも2人は息のあったところを見せていた。志村さん「アルコールで全身消毒していますからね、僕らは。元気ですよ」沢田研二「生(の舞台)はいいですよ。失敗したら、明日頑張ろうって飲むでしょ。よかったらよかったで飲むから」スーパースター同士がかつて育んだ縁は、時を経てまた繋がることになった。沢田が代役となる『キネマの神様』は、前出の元マネージャー・森本氏の娘婿がプロデューサーを務めているのだ。「今回の映画出演の件で(ジュリーと)連絡は取っているわけではありませんけど、彼の一ファンとしていい作品になってもらいたいし、頑張ってほしいという気持ちです。昔、ジュリーに『(フランスの名優の)ジャン・ギャバンみたいな渋い俳優になってよ』と言ったら、『映画をやるなら、かっこ悪い不器用な老人をやるよ』なんて答えてくれました。そういう役のほうが楽しく演技ができるという意味だったと思います。『キネマの神様』では、まさに不器用な老人の役ですが、志村さんとのご縁のことも考えると、ジュリーにとってもいいお話だったと思いますね」(前出・森本氏)天国の志村さんも公開を楽しみにしていることだろう。
2020年05月25日ジュリエット・ビノシュ、ギョーム・カネ、ヴァンサン・マケーニュなどフランスを代表するスターが出演する、名匠オリヴィエ・アサイヤス監督最新作『冬時間のパリ』。この度、パリ好き必見のロケ地写真が到着した。本作はエリック・ロメールの『木と市長と文化会館』に着想を得た、アサイヤス監督の新境地ともいえる作品。魅力的な冬のパリを背景に、二組の夫婦の愛の行方と、紙からデジタルへと移り行く出版業界の現状を巧みに共鳴させつつ、洗練された会話とユーモアで活写していく。さらに本作には、実際にパリにある文豪行きつけのビストロや、名作で使用されたカフェなど、パリ好き・映画好きにはたまらないスポットが随所にロケ地として登場する。劇中でも登場人物たちが食事をしたり、密会したりと重要なシーンに使われるロケ地ばかりとなっている。ビストロ「Le Petit Saint Benoit」最初の食事シーンで、アラン(ギョーム・カネ)とレオナール(ヴァンサン・マケーニュ)がランチミーティングしたビストロ。「愛人/ラマン」などで知られる文豪マルグリット・デュラスの行きつけの店だったことでも有名な、パリ6区にある老舗のビストロ。カフェ「Charbon cafe」セレナ(ジュリエット・ビノシュ)とレオナールが密会するバー。パリ11区のオベルカンフ地区にあり界隈でもっとも有名な人気店。19世紀の建物を改装して営業しており、店内はアンティークとモダンが調和している。カフェ「Le Pure Cafe」セレナがレオナールに別れを切り出すシーンに使われた、円形のカウンターテーブルが印象的なカフェ。リチャード・リンクレイター監督×イーサン・ホーク×ジュリー・デルピーの人気シリーズ2作目『ビフォア・サンセット』にも登場する。ホテル「La Mare Aux Oiseaux」パリ郊外に位置するサン=レジェール=イブリーヌの緑豊かな場所にある。パスカル・グレゴリー演じるアランの会社オーナー、マルク=アントワーヌの家として登場。このロケーションはまさしくグレゴリーが主演を務めた『木と市長と文化会館』のオマージュといえそう。『冬時間のパリ』は12月20日(金)よりBunkamuraル・シネマほか全国にて順次公開。(text:cinemacafe.net)■関連作品:冬時間のパリ 2019年12月20日よりBunkamuraル・シネマほか全国にて順次公開©CG CINEMA / ARTE FRANCE CINEMA / VORTEX SUTRA / PLAYTIME
2019年12月08日Netflix「ストレンジャー・シングス 未知の世界」シーズン3に新たに登場したアイスクリームショップ店員・ロビン役で、“恋に落ちた”人は多いだろう。俳優イーサン・ホークを父に、女優ユマ・サーマンを母に持ち…と説明するのも不要なほど、女優やモデルとして大活躍を見せるマヤ・ホークが、今週なんと“シンガーとして”来日。日本では初となるライブを行う。両親のDNAを余すところなく受け継いだサラブレッド1998年7月8日、ニューヨーク市生まれの現在21歳のマヤ。父イーサン・ホークは、『6才のボクが、大人になるまで。』『トレーニング デイ』、さらに『ビフォア』シリーズの脚本(ジュリー・デルピーやリチャード・リンクレーター監督とともに)でもアカデミー賞ノミネート経験があり、映画監督として3作品を発表。狂気を帯びていく聖職者を演じた『魂のゆくえ』も高く評価され、最近では是枝裕和監督の『真実』にも参加した。また、母ユマ・サーマンといえば、クエンティン・タランティーノ監督『パルプ・フィクション』で世界的にブレイクし、アカデミー賞助演女優賞にノミネート。一時、育児のため女優を休業していたが同監督の『キル・ビル』2部作で鮮やかな復帰を果たした。最近は鬼才ラース・フォン・トリアー監督作『ニンフォマニアック』2部作などでの怪演も印象深い。傑作SF『ガタカ』の共演で知り合った両親は1998年に結婚し、おしどり夫婦と思われたが7年間の結婚生活を経て2005年に離婚が成立。それぞれ別のパートナーと結婚・交際しても両親との交流は続いており、インスタグラムには2才年下の弟レヴォンをはじめ、家族の仲睦まじい様子が度々アップされている。パッと見は母ユマ似だが、柔らかな表情の中には父イーサンの面影もあり、その凜とした美貌は前々から評判を呼んでいた。いまや、次世代女優のひとりとして大きな期待を寄せられる存在となっている。「ストレンジャー・シングス」『ワンス・アポン~』でいま最も観るべき女優に失読症を抱えているマヤは、芸術面を重視するブルックリンの私立学校に入学したことがきっかけとなり、演技に触れることになる。ロンドンの英国王立演劇学校やニューヨークのステラ・アドラー・スタジオ・オブ・アクティングの夏期講座でも演技を学び、高校卒業後の2016年には同じくニューヨークの名門ジュリアード音楽院に入学。1年間通ったが、2017年、BBCのTVミニシリーズ「Little Women」(若草物語)のジョー役にオーディションから抜擢されて中退、女優としてデビューする。幼いころから、4姉妹で最も利発な次女ジョーに共感を抱いていたというマヤ。「Little Women」との共演者とはいまでも交流があるようで、先日ディズニー実写版『リトル・マーメイド』のエリック王子役に決定したジョナ・ハウアー=キングとも誕生日のお祝いショットをアップするほど仲よし。そして今年、「ストレンジャー・シングス 未知の世界」シーズン3に、元“高校の人気者”スティーブ(ジョー・キーリー)と「スターコート・モール」のアイスクリームショップで働く“ロビン”を演じてブレイク。ロシア語の暗号メッセージを解読したことで、スティーブ&ダスティン(ゲイテン・マタラッツォ)というシリーズ随一の愛されコンビと“陰謀”に巻き込まれていくことに。英語以外に4か国語を操り、抜群に頭が切れ、ファニーでエキセントリックな魅力を放つロビンは一躍人気キャラクターとなった。同作で最もファンを驚かせたのが、数々の苦労を共に乗り越えたスティーブとの関係性だろう。マヤは「ウォール・ストリート・ジャーナル」や「ヴァラエティ」に、撮影を進めていく中で製作のダファー兄弟らと話し合い、オーディションを受けた際にはなかった“ある特徴”をロビンというキャラクターに自ら付与したと明かしている。ちなみに父イーサンも、俳優として「彼女は本物」と断言するほどの親バカ(?)ぶり。さらに、タランティーノ監督最新作『ワンス・アポン・ア・タイム・イン・ハリウッド』にも、“マンソンファミリー”のメンバーのひとり、フラワー・チャイルド役で出演。あの事件の日、実行犯たちとリック・ダルトン(レオナルド・ディカプリオ)の家の前まで行ったものの…という役どころを演じたばかりだ。ソフィア&ジア・コッポラを刺激するミューズとしての輝き一方、モデルとしては、かつての母ユマもそうだったように「ヴォーグ」誌で活動をスタート。英国ブランド「オールセインツ(ALL SAINTS)」の2016-2017コレクションにてキャンペーン用ショートフィルムに出演し、2017年にはソフィア・コッポラが手掛けた「カルバン・クライン(CALVIN KLEIN)」の女性アンダーウェアのキャンペーンにも起用された。ニューヨークの「ザック・ポーゼン(ZAC POSEN)」2019年春夏コレクションのモデルにも起用されたが、その撮影を手掛けたのはソフィアの姪にあたるジア・コッポラ。アカデミー賞授賞式のアフターパーティにも同ブレンドのエレガントなドレスで大人な雰囲気を醸し出していた。さらに今年夏には、「ディオール(DIOR)」の2019-2020秋冬オートクチュールコレクションにも参加、ファッションアイコンとしても熱い視線を注がれている。興味深いのは、ソフィア・コッポラが監督するはずだったディズニー版とは異なる実写映画『人魚姫』で、ソフィアが希望していたアリエル役の第1候補はマヤだったこと。ソフィアに続いて、最終的に主演となったクロエ・グレース・モレッツも降板したため同プロジェクトは頓挫してしまったようだが、第一線で活躍するサラブレッド同士のタッグは、ぜひともスクリーンで目にしてみたいところ。ジア・コッポラがメガホンをとり、アンドリュー・ガーフィールドらと共演する2020年公開予定の映画『Mainstream』(原題)には否応なしに期待が高まる。父イーサン、“歌手”マヤをべた褒め「素晴らしい新曲」人魚姫といえば、今年8月、マヤは自ら作詞した楽曲「To Love a Boy」「Stay Open」をリリースしたが、「To Love a Boy」のMVでは陸に上がった“人魚”を魅惑的に演じている。この楽曲の作曲・編曲とプロデュースを担当するのは、シンガー・ソングライターでノラ・ジョーンズの「ドント・ノー・ホワイ」を手掛け、グラミー賞も受賞しているジェシー・ハリスだ。今回の来日公演も、マヤは彼とともにステージに立つ。ジェシーは、父イーサンが自伝的小説を自ら映画化した監督2作目『痛いほどきみが好きなのに』で音楽を担当し、ミュージシャン役で出演もする友人同士。もちろんイーサン自身も、『ブルーに生まれついて』でジャズトランペット奏者チェット・ベイカーを演じたり、87歳のピアノ教師を追ったドキュメンタリー『シーモアさんと、大人のための人生入門』を監督したりと、音楽への造詣は深い。ノラ・ジョーンズを彷彿とさせながらも、メロウで透明感のあるヴォーカルで聴かせるマヤに、自身のインスタで「素晴らしい新曲」とコメントしてアピール。もはや2世俳優という言葉だけでは収まらない、類稀なる才能が多方面にあふれ出るマヤ・ホーク。今後、日本上陸が待たれる出演作には、少女たちの密室スリラー『LadyWorld』(2018)、リーヴ・シュレイバー、マリサ・トメイらと共演する『Human Capital』(原題/2019)などがあり、歌手としてもアルバムをリリースする予定という。(text:Reiko Uehara)
2019年11月19日『ビフォア・サンライズ 恋人たちの距離』(1995)、『ビフォア・サンセット』(2004)、『ビフォア・ミッドナイト』(2013)とシリーズ3本でイーサン・ホークと主演を務めたジュリー・デルピーが、ギャラについて衝撃的な告白をした。長年、ハリウッドで監督、女優、脚本家と幅広く活躍しているジュリーが、チューリッヒ映画祭で「Variety」誌のインタビューを受け、「#Me Too」や「Time’s Up」について語った。「みんなが“平等”について声を上げるようになった。『女性を助けたい』ってね。女性は男性よりギャラが低いというのはだれでも知っていること。脚本家であっても、監督であっても、女優であっても」。これはジュリー自身も経験してきたことで、『ビフォア・サンライズ 恋人たちの距離』のギャラは「イーサンの10分の1くらいだった」と明かし、続編の『ビフォア・サンセット』でようやく「半分くらいはもらえたかな」と告白。なお、『ビフォア・サンセット』では、ジュリーはイーサン、監督のリチャード・リンクレイターとともに脚本も担当した。そして2013年、シリーズ3作目の『ビフォア・ミッドナイト』を作るにあたり、ジュリーは自身の正当な権利を主張したという。「ねえ、聞いて。もし、(イーサンと)同じ額のギャラをもらえないのなら、この映画はやらない」と。その結果、ジュリーが平等なギャラを手にし、前作と同様3人で脚本も手掛けた3作目は、アカデミー脚色賞にノミネートされた。(Hiromi Kaku)
2019年10月04日10月17日のさいたまスーパーアリーナ公演を「空席が目立った」として開演直前に中止したジュリーこと沢田研二(70)。沢田本人が会見で明かしたところによると、イベンターからは動員が9,000人と聞かされていたという。しかし当日になり、7,000人と判明。席をつぶしていたのが気に入らず、公演を中止したというのだ。そこで今あたためて話題となっているのが、ロシアの女性デュオ・t.A.T.u.。レナ(34)とジュリア(33)で98年に結成。それまでまったく無名の存在だったが、03年に初来日を果たすと大ブレーク。女子高生の制服姿で歌い、ステージ上でキスを交わすなど過激なパフォーマンスが話題となった。しかし6月末に出演したテレビ朝日系「ミュージックステーション」への出演を、まさかのドタキャン。それ以前にも海外公演をドタキャンしていたこともあり、“お騒がせデュオ”と呼ばれるように。03年12月1日と2日に東京ドーム公演を行ったが、“日本音楽史に残る黒歴史”と言われる事態となった。「ドームのキャパは5万人で、初日動員は公式発表で2万5,000人でした。しかしおそらく実数はもっと少なかったようで、“空席祭り”に!あまりにも客がいなかったため、2階席の客が追加料金なしでアリーナへ移動OKという異常事態でした。おまけに持ち歌が少なく、パフォーマンスは1時間足らずで終了。客席からは大ブーイングが巻き起こっていました。2日目も同じで、東京ドーム史上“最低観客動員記録”ともいわれていました」(公演を取材した記者)結局、t.A.T.u.は11年に解散を正式発表している。ジュリーの今後についても心配になってくるが……レコード会社関係者はこう語る。「今回のジュリーの場合、激怒するファンもほとんどいなかったそうです。むしろ騒動の影響で、その後の公演のチケットの売れ行きは盛況だといいます」(レコード会社関係者)やっぱりジュリーは“別格”のようだ。
2018年10月29日ポップでキュートなフレンチ・ミュージカル『ジュリーと恋と靴工場』には、“リストラ”と闘う女性たちを象徴するアイテムとして、真っ赤なエナメルシューズが登場する。ほかにも、この秋公開の映画を見渡してみると、どこか懐かしさを感じさせるレトロな「赤」を取り入れたファッションが続々。3本のフランス映画に注目した。■『ジュリーと恋と靴工場』(9月23日公開)の赤い靴職もなく、お金もなく、彼氏もいない三重苦だったジュリーが、かろうじて就職できた靴工場で、女性の靴職人たちや仲間と知り合うことで自分らしさを見つけていくミュージカルコメディ。『シェルブールの雨傘』『ロシュフォールの恋人たち』など1960年代のフレンチ・ミュージカルを彷彿とさせる世界観と、本物のダンサーたちや『EDEN/エデン』で注目を集めたベルギー出身の若手女優ポーリーヌ・エチエンヌの爽やかなダンスと演技が光る。本作に登場する「戦う女」と名付けられたエナメルのローヒールシューズは、誰にも寄りかかることなく、自分の足で歩こうとする自立した女性たちを象徴するアイテム。真紅の靴は、女性なら1足は持っていたいもの。ガーリーな着こなしと合わせれば、メンズライクな紐靴がほどよいバランスになり、ピンヒールはちょっと苦手…という現代女性にもぴったりの等身大シューズに。■『プラネタリウム』(9月23日公開)の赤いシースルードレスナタリー・ポートマンとリリー=ローズ・デップ、人気の2大スター共演が話題の本作。1930年代後半、降霊術ツアーに出ていたアメリカ人姉妹ローラ(ナタリー)とケイト(リリー=ローズ)はパリを訪れ、ある晩、フランスの有名な映画プロデューサー、アンドレ(エマニュエル・サランジェ)と知り合う。実際に霊と遭遇した彼は姉妹の能力に心酔し、彼女たちを題材にした映画を企画するが…。本作では、ナタリー演じる姉ローラがパーティで着こなす、目の覚めるようなレッドオレンジのシルクシフォンドレスに注目。女性らしい軽い布地とストンとしたラインに腰の黒いリボンがアクセントになり、着痩せ&脚長効果も期待できそう。うっすらと透けるシースルーがほどよいセクシーさで、まさに今年の着こなしに取り入れたいアイテム。■『エタニティ 永遠の花たちへ』(9月30日公開)の赤いコットンワンピ19世紀末のフランス。ヴァランティーヌ(オドレイ・トトゥ)は親が決めたジュールとの婚約を破棄するが、しつこく食い下がるジュールに逆に親近感を抱く。やがて結婚した2人は夫婦として深い絆で結ばれるが、病気や戦争で子どもたちを亡くしてしまう。ヴァランティーヌは失意の中で、残った息子アンリと幼なじみのマチルドの結婚を通じて、再び人生に喜びを見いだすように――。トラン・アン・ユン監督が、3人の女性の波乱万丈な人生を追った本作。ベレニス・ベジョ扮するガブリエルが着こなすのは、出産直後の体にあわせた、ゆったりとしたシルエットの七分袖コットンワンピース。19世紀末に合わせた褐色がかった赤が秋の到来を感じさせ、胸元のリボンと細かいタックに広がる裾のデザインが、いま流行のヴィンテージ風の着こなしの参考となりそう。(text:cinemacafe.net)■関連作品:エタニティ永遠の花たちへ 2017年秋、シネスイッチ銀座ほか全国にて順次公開(C) Nord-Ouestプラネタリウム 2017年9月23日より新宿バルト9、ヒューマントラストシネマ有楽町ほか全国にて公開
2017年09月19日フランスの田舎町を舞台に、リストラの危機に直面した女性たちが歌って踊って立ち向かうフレンチポップミュージカル『ジュリーと恋と靴工場』。本作から、キュートな歌とダンスが満載の予告編と場面写真がシネマカフェにて解禁となった。田舎町に住むジュリーは、就職難の末、ようやく高級靴メーカーの工場で試験採用を手にする。そんな中、靴職人の女たちは迫る近代化の波でリストラされることを恐れ、抗議のためパリの本社に乗り込み騒動を起こす。巻き込まれたジュリーはあやうくクビになりかけるが、ほのかな恋の予感も…。職人の意地とプライドをかけ、アイデンティティを求めるたくましい女たちとともに、ジュリーは靴工場閉鎖の危機を乗り越え、本当の幸せを手にすることができるのか?10月にデジタル・リマスター版の公開が決定した、ミュージカル映画の金字塔ジャック・ドゥミ監督の名作『シェルブールの雨傘』『ロシュフォールの恋人たち』を彷彿とさせる、新しい小粋なフレンチ・ミュージカル。このたび完成した予告編では、その腕に誇りを持った靴職人たちと、金儲け主義の雇い主との攻防が繰り広げられる様子を、主人公の恋模様も交えながら、ポップで楽しげな音楽とダンスで魅せていく。ドゥミ監督作をはじめとするミュージカル映画の系譜に連なる作品として、今年相次いで大ヒットした『ラ・ラ・ランド』のように、独特の世界観と華やかなエンターテインメント性を感じさせる映像が印象的。加えて、新たに解禁された場面写真では、本物のダンサーが扮する女職人たちがカラフルな作業着でリストラの危機に憤慨して踊るシーンや、主人公のジュリー(ポーリーヌ・エチエンヌ)とその恋の相手・サミー(オリヴィエ・シャントロー)のシーン、さらに甘いマスクでモデルたちと優雅に踊る高級靴ジャック・クチュール本社のハンサムなグザヴィエ会長、金儲け主義の工場のフェリシアン社長など個性的なキャラクターたちがお目見え。「戦う女」と命名された赤い靴にも注目だ。とはいえ、こうした目にも楽しいミュージカルの陰には、若年齢層の失業率が日本の5倍とまでいわれるフランスの現状も垣間見えてくる。ドゥミ監督の『都会のひと部屋』(’82)にも通じる、労働者の反乱という社会派テーマを軽快なミュージカルで包んだ、どこか懐かしい気持ちになる予告編を、まずはここから覗いてみて。『ジュリーと恋と靴工場』は9月23日(土・祝)より新宿ピカデリー、シネスイッチ銀座ほか全国にて公開。(text:cinemacafe.net)
2017年08月08日3月17日(金)より、「Netflix」にて全世界同時オンラインストリーミング開始された「ジュリーのへや」。この度、本作でホスト役を務める名女優ジュリー・アンドリュースが、ミュージカルへ思いや本作を共同プロデュースした娘エマ・ウォルトン・ハミルトンとの知られざる母娘のプライベートエピソードについて語った。ジュリーは、ブロードウェイのミュージカル「マイ・フェアレディ」をはじめ、『メリー・ポピンズ』ではアカデミー賞主演女優賞、『サウンド・オブ・ミュージック』ではゴールデングローブ賞で主演女優賞を獲得するなど、言わずと知れたミュージカル界の伝説的存在。「ジュリーのへや」は、そんな彼女が “ジュリー先生”として主演し、舞台芸術についてマペットキャラクターの子どもたちに教え、ミュージカルを作るという全く新しいキッズ向け番組。本番組は、人気作「セサミストリート」などを手掛けたマペット界の第一人者であるジム・ヘンソン・カンパニーが参加していることも話題となっている。本作について、「私は長年、舞台芸術に関する番組を手掛けたいと思っていました。子どもたちやご家族全員がその素晴らしさを体験できるような専門番組を作りたかったのです」と長年の夢であったことを明かしたジュリー。「この作品が私にとって何が特別かというと、“ミュージカル”作りを取り上げていることなんです。歌い、演じることの喜びを伝えられる最高の形であり、これ以上のものはないと思います」と作品への自信を語っている。番組を共同プロデュースしているエマは、ジュリーの実の娘であり、夢の母娘プロデュースが実現している本作。エマは子どもの頃の母親ジュリーとの思い出について、「とても思いやりのある献身的な母親だったの。もちろん彼女にはプロとしての仕事があることが分かっていたわ。でも母が人々に囲まれてサインをお願いされたりしたときは、私は『彼女は私のものよ』って思ってたわね」とふり返る。一方、ジュリーは自身について「私はひどい料理人だったわ、どうしてもお料理できないのよ。でも、美味しい朝食だけは出来たのよ(笑)」と語ると、それに対してエマは「スクランブル・エッグだけどね(笑)」と知られざるプライベートエピソードを明かしていた。Netflixオリジナル作品「ジュリーのへや」はNetflixにて配信中。(cinemacafe.net)
2017年03月22日アメリカをさまよう1匹の可愛いダックスフントと、その飼い主となる冴えない人々の姿をジュリー・デルピー、ダニー・デヴィート、エレン・バースティンらの名優たちで描く物語『トッド・ソロンズの子犬物語』。子犬はめちゃ可愛いのに、人間たちはダメダメ、タブー満載の予告編とポスタービジュアルが解禁となった。病弱な子どもとその家族(母親はジュリー・デルピー)に引き取られるダックスフント。無邪気に問題ばかり巻き起こし、たちまち多くの人々の手に渡ることになる。ダックスフントが出会うのは、崖っぷちに立たされた映画学校の講師兼脚本家(ダニー・デヴィート)、偏屈なおばあさん(エレン・バースティン)とその孫娘、そして心優しい獣医の助手ドーン・ウィーナー(グレタ・ガーウィグ)たち。彼らは皆、満たされておらず、何かを強く求めているのだが…。『ハピネス』『ストーリーテリング』など、ブラックユーモアたっぷりのインディペンデント作品で知られる鬼才トッド・ソロンズ監督の最新作となる本作。観る者に、爆笑と気まずい気分を提供してきた彼が今回手がけるのは、1匹の可愛いダックスフントの子犬と、その飼い主となる登場人物たちの容赦ないブラックな描写でおくる人間ドラマ。予告編映像からもわかるように、名だたる俳優陣が、いままで聞いたことのないブラックなセリフを発する強烈なキャラクターを演じるのも大きな見どころ。まずはじめに、ダックスフントと出会うのは病弱な男の子レミ。彼の母親を演じるのは、リチャード・リンクレイター監督『ビフォア』シリーズなどで知られるジュリー・デルピー。去勢されそうになる子犬をかばう息子を、ひどい作り話で説得しようとし、「火葬って何?」と聞かれると、「オーブンでサッと焼くのよ」と真顔で答える始末…。数々の映画で見せたキュートさは影を潜め、ちょっとおかしな母親を熱演する。次にダックスフントと出会うのは、心優しい獣医の助手ドーン・ウィーナー(グレタ・ガーウィグ)。子犬がきっかけで学生時代の憧れの男子(キーラン・カルキン)と再会し、小旅行に出ることになるが、実はその彼、危険なドラッグにはまっている様子…。さらに、その後ダックスフントと出会うのは、学生にバカにされている映画学校の講師兼売れない脚本家・シュメルツ(ダニー・デヴィート)。かつて映画を1本監督したことがあることだけが心の頼り、学生にもエージェントにもナメられている気の毒な男だ。そして、病におかされ、孫娘に小遣いをせびられるおばあさんを演じるのは、『アリスの恋』でアカデミー主演女優賞に輝き、『インターステラー』『アデライン、100年目の恋』など活躍を続ける大女優エレン・バースティン。ダックスフントに「がん」という名前をつけたり、孫娘に「昔ヌードモデルをしていた」話をわざわざしたりする、偏屈な老婆を演じているのも注目。予告編の最後には、爆弾を背負ったダックスフントと爆発物処理班の姿…。いったい、何がこれから起きるのか?未体験の笑い(?)が正月気分の日本を包み込むことになりそうだ。『トッド・ソロンズの子犬物語』は2017年1月14日(土)よりヒューマントラストシネマ渋谷ほか全国にて公開。(text:cinemacafe.net)
2016年11月10日イタリアのリゾート地を舞台に、80年代の大ヒット曲に乗せて贈るラブミュージカル『踊るアイラブユー♪』。本作を始め、音楽好きも、ラブコメ好きも夏に楽しめるオススメの映画をピックアップしてみた。まず本作は、ブーツ型に例えられるイタリア半島の“かかと”、リゾート地プーリアが舞台。恋に慎重なテイラーは、3年前に別れた恋人が忘れられない。そんな折、彼女とは真逆の性格の姉マディが突然の結婚宣言。彼女から紹介された婚約者は、まさかの元カレだった…という王道の三角関係を描くミュージカル。いち早く映画を観賞したマスコミ関係者からは、「80’sの洋楽ファンなら思わず体が動き出す、ポップ・チューンが彩る甘酸っぱいラブストーリー。キャストによる有名な音楽PVのコスプレをチェックするのも楽しい」「キラキラの80’sポップスと、イケメンすぎるイタリア人男に女性ホルモンが踊り出す!ヒロインの恋心にシンクロしたトキメキがとまらない!!」といった声が続出している。また、クライマックス近くで歌われる「ロクセット」の「愛のぬくもり」は、リチャード・ギア&ジュリア・ロバーツ共演『プリティ・ウーマン』の挿入歌であったり、シンディ・ローパーの「ハイスクールはダンステリア」が流れる独身女子会には80年代の歌姫が“コスプレ”で勢揃いしたりと聴きどころ・見どころも満載だ。リゾート地での結婚式といえば、エーゲ海の小島を舞台にした『マンマ・ミーア!』(’08)は、シングル・アルバムあわせて全世界 2億5千枚枚を売り上げた「ABBA」の名曲に乗せて繰り広げられるハート・フルムービー。結婚式を間近に控える20歳のソフィ(アマンダ・セイフライド)。母子家庭で育ったソフィの願いは、父親とバージンロードを歩くこと。母親ドナ(メリル・ストリープ)の日記を内緒で読んだソフィは、父親の可能性がある母の昔の恋人3 人に招待状を出すのだが…。夢見る結婚式に胸を高鳴らせる、ソフィ役のアマンダ・セイフライドが可憐でキュートだ。また、恋を信じる男の子と恋を信じない女の子のビタースウィートな 500 日を描いた『(500)日のサマー』(’09)も、シーンに合った音楽が印象的。建築家を夢見つつ、グリーティングカード会社で働くトム(ジョセフ・ゴードン=レヴィット)は、ある日、秘書として入社してきたキュートなサマー(ズーイー・デシャネル)にひと目惚れ。好きな音楽をきっかけに意気投合し、いいムードになった2人。だが、トムは運命の恋を夢見る男の子、一方、サマーは真実の愛なんて信じない女の子。2人の間には、どこまでも相容れないグレーゾーンが広がっていて…。『50回目のファースト・キス』(’04)もまた、常夏のハワイを舞台にした、ちょっぴり切なくも、ピュアで温かいラブストーリー。“昨日のことをすべて忘れてしまう”記憶障害に陥ったルーシー(ドリュー・バリモア)。行きつけのカフェで朝食を取っていると、男が声をかけてきた。シーライフ・パークで動物たちの面倒を見る獣医ヘンリー(アダム・サンドラー)だ。ルーシーの大好きなワッフルや海洋生物について話すうちに意気投合した 2人は、翌朝もカフェで一緒に朝食を食べようと約束するが、翌日会った彼女は彼のことを覚えていなかった…。偶然出会った男女の軽妙な会話のやりとりといえば、『ビフォア・サンライズ 恋人までの距離』(‘95)も思い浮かぶ。男性、女性それぞれのリアルでありながらロマンティックな会話劇が胸に響く本作は、その後の『ビフォア・サンセット』『ビフォア・ミッドナイト』という3部作につながっていく。欧州鉄道で出逢ったジェシー(イーサン・ホーク)とセリーヌ(ジュリー・デルピー)。2人は意気投合して列車を途中下車し、朝日が差すまでウィーンの街を歩き続ける。しかし、楽しい時間はあっという間に過ぎていき…。いずれも、“脳内恋愛ホルモン”が刺激され。恋愛モードにひたれる作品ばかり。素敵な夏の恋を映画でも楽しんでみて。『踊るアイラブユー♪』は7月10日(金)よりTOHOシネマズ シャンテほか全国にて公開(text:cinemacafe.net)■関連作品:踊るアイラブユー♪ 2015年7月10日よりTOHOシネマズ シャンテほか全国にて公開(C) WOS DISTRIBUTION(IRELAND)LTD,2014
2015年06月25日人気格闘ゲーム『ストリートファイター』シリーズに登場するハン・ジュリが、コトブキヤの展開するフィギュア「STREET FIGHTER 美少女」シリーズで立体化され、2015年3月に発売される。価格は8,100円(税込)。これまでに、春麗、キャミィと『ストリートファイター』シリーズに登場する人気女性キャラクターを立体化されてきたが、それに続くキャラクターは『スーパーストリートファイターIV』より参戦したハン・ジュリ。今回は、山下しゅんや氏の描き下ろしイラストをもとに、口元から舌をのぞかせた狡猾な表情で立体化している。特徴的な髪型は捻じれた毛束感を表現。露出度の高いコスチュームは蜘蛛を模しており、踊るように相手を挑発するポーズに。対照的に下半身を包む衣服は余裕のあるシルエットで、躍動感を生む仕上がりとなっている。現在発売中の宿敵・春麗やキャミィと合わせて、ディスプレイを楽しむことができる。原型製作は高橋昌宏氏(GILL GILL)が担当。商品価格は8,100円(税込)で、現在「コトブキヤオンラインショップ」にて予約受付中。商品の発売および発送は、2015年3月を予定している。(C)CAPCOM U.S.A., INC. ALL RIGHTS RESERVED. This product is manufactured and sold by KOTOBUKIYA utilizing Capcom U.S.A.’s intellectual property, under license by CAPCOM U.S.A.
2014年09月02日――列車で偶然出会った2人がウィーンの町で“夜明け”まで過ごした『ビフォア・サンライズ~恋人までの距離~』。――9年後に再会し、パリで“夕暮れ”まで過ごした『ビフォア・サンセット』。そしてさらに9年後、2人は双子の娘と共にギリシャにいた。――待望の『ビフォア』シリーズ第3章『ビフォア・ミッドナイト』では“真夜中”の成熟した大人の2人の姿が映し出される。フランスの巨匠ジャン=リュック・ゴダールに見出され、14歳で映画デビューを果たしたジュリー・デルピー。『ビフォア』シリーズ第1章の『ビフォア・サンライズ』では25歳だった彼女も、いまでは44歳になった(撮影時は43歳)。女優としてだけでなく、映画監督や歌手としても活躍し、第2作目の『ビフォア・サンセット』、そして今回の『ビフォア・ミッドナイト』でも監督リチャード・リンクレイターと、主演のイーサン・ホークと共に脚本を執筆し、アカデミー賞「脚色賞」にノミネートされた。私生活では、2009年に音楽家のパートナーとの間に息子が生まれ、母親となった。映画の中のセリーヌと同じように、飾らない笑顔でサバサバと話すジュリーに、長く愛され続けているこのシリーズ、共演のイーサン・ホーク、そして40代を迎えた胸の内を語ってもらった。自然で軽やかな会話が印象的なこのシリーズ。アドリブが多いのかと思いきや、すべて綿密に練られた脚本どおりだという。イーサン曰く、「耳から血が出るほどリハーサルを繰り返した」のだとか。第3章となる『ビフォア・ミッドナイト』では、アメリカ人のジェシー(イーサン・ホーク)とフランス人のセリーヌ(ジュリー・デルピー)の軽快な痴話ゲンカ(笑)は変わらないものの、前作までとは違い、映画の冒頭から一緒にいる。この2人のスキンシップについては「バランスが難しかった」と話す。「いつも手を繋いでいたら、可愛くなりすぎてしまうからダメ。能天気にイチャついたら台無しなの。一瞬だけ手を繋ぐの。散歩の最後に手を取り合うわ。あれは偶然じゃないのよ」と、何でもない仕草もすべて計算済み。この徹底ぶりが本シリーズの人気の理由なのかも?18年前から演じているセリーヌに、当然思い入れは強いはず。脚本も自ら執筆しているとあれば、ジュリー自身が反映されていてもおかしくはない。「今回の脚本を書く前に、『ビフォア・サンライズ』を観直したの。18歳のときに書いた日記が映画になっているみたいで驚いたわ!私がどういう人間だったかというより、こんなことを感じていたんだなと改めて知ったの。私のエッセンスは、セリーヌの中に生きてるわ。真実の種を蒔いたら、そこにフィクションの木が育つ。でもその根っこは、やっぱり真実なのよ」。出会いと別れ、再会を経て、本物の愛へと近づいていく2人。あれだけ愛についての議論を繰り広げているのだからば、今ではすっかり愛のエキスパートなのでは?「よく考えたからといって、理解しているとは限らない。セラピーと同じで、自分のことを少し分かるようになっても、よくなるわけじゃないのよ。頭で分かっていても、実際に行動できるわけじゃないしね(笑)」。「なぜ人は恋に落ちるのか?」という質問には、大人の女性らしい…といよりも、ジュリーらしいかなりリアルな答えが。「私は女性誌は読まないの。科学か歴史の本しか読まないわ。フィクションも読まなくなったわ。今はっきりと分かるのは、男女は化学反応なの。健康な子どもを作れるかってことだと思うの。化学反応にはいろいろな要素が混じり合ってるわ」。白馬に乗った王子様…なんて考えは彼女にはないようだ。そんな彼女の相手役を務めたイーサンとは、「気楽な関係」と話すジュリー。等身大で向き合える関係性は、共同脚本家としてもいい関係が築けたという。「私たちはお互いをよく知ってるから、一緒に仕事をする上でも気を使わなくていいの。もし私が不愉快になるようなことを彼が書いたら、すぐに言うの。分かり合っている相手には自尊心なんて働かないものよ。私たちにもそんな時代はあったけどね…でも、まだ時々はあるかな(笑)」とクスクス笑う。劇中の2人と同じように、ジュリーとイーサンは正直な気持ちをぶつけ合える関係。2人が横に並ぶ姿はあまりにも自然で、「この2人、本当に結婚すればいいのに」と思っているファンも結構多いはず。となると、ジュリーのパートナーはイーサンに嫉妬しないのかなと、勝手に心配になるが…彼女の夫は本作を観たのだろうか?「10秒くらい観て、微笑んで、何も言わないのよ!前の2作は気に入ったみたいだから、そのうち3作目も興味を持つかもね」。普段は男らしい(?)ジュリーも、やはりパートナーには少しヤキモチを焼いて欲しいのか、ちらりと女心も覗かせる。第1作目から18年の時が経ち、ジュリーも40代。たしかに20代のお肌とは違うけれど、その透明感は変わらない。「40代になっても別に気にならなかった。普通は気にするんだろうけど、私はいくつになっても気にしない。生きてさえいればいいわ。死については考えるけど、老いることについてはあまり考えないの。いまは脚本を5本書いてるけど、混乱していて何をしてるのか分からない(笑)。息子もいるし、時間がないのよ」と笑うジュリー。年齢を重ねることさえも楽みながら、仕事もプライベートも充実している様子。最後に、ファンが一番気になっている『ビフォア』シリーズの4作目について聞いてみた。「いまはギリシャを離れたのが、ついこないだのような気分なの。ずっと脚本を書いていたし、明日もイーサンと撮影する気がするわ。だから今は、私たちの誰も4作目のことを考えられないわね。この作品は本当にハードで集中力がいるの。立ち直るのに9年もかかるのよ(笑)」。可能性はゼロではない――9年後に再び2人が寄り添いながら歩く姿を楽しみに待つとしよう。(江﨑仁美(cinema名義))■関連作品:ビフォア・ミッドナイト 2014年1月18日よりBunkamuraル・シネマ、ヒューマントラストシネマ有楽町、新宿バルト9ほか全国にて公開(C) 2013 Talagane LLC. All rights reserved.
2014年01月17日リチャード・リンクレイター監督、イーサン・ホーク、ジュリー・デルピーが三度、集結した新作映画『ビフォア・ミッドナイト』が明日から日本公開される前に、ホークのコメントが公開された。その他の写真本作はホーク演じるアメリカ人ジェシーとデルピー演じるフランス人セリーヌの関係を描いたシリーズ最新作。1995年製作の『ビフォア・サンライズ』ではふたりが列車で偶然に出会い、夜明けまでのひとときを過ごした後に再会を誓って別れるまでを描き、9年後に製作された『ビフォア・サンセット』ではパリで再会したふたりがジェシーが乗る飛行機に向かうまでの間、お互いの現在の状況や9年前の想いについて語り合う姿を描いた。そしてさらに9年の月日が流れた2013年に満を持してシリーズの最終章『ビフォア・ミッドナイト』が製作された。本作の最大の特徴は、主演のふたりと監督が共同で脚本を執筆していることだ。「リチャードには、もし誰かが何かに強く反対するのならそれはやらないで、別のアイデアを出さなければならないというルールがある」と語るホークは「もし誰かが夢中になっているアイデアでも、他のふたりが気に入らなければ、ふたりが納得するまで書き直さなければならない。例えば、僕がジェシーに言わせたらいいんじゃないかというセリフを提案する。するとジュリーは『世界中の人に嫌われるわ、そんなことを言ったら。不愉快だしバカみたい』と言うかもしれない。僕たちはお互いをよく理解するために助け合っているんだ。キャラクターを作り上げるためにね」と振り返る。前2作では男女の“つかずはなれず”な絶妙な関係が描かれたが、新作でふたりは年齢を重ね、現実の問題に向かい合う。「僕たちはすべての可能性を考えたよ。他の人と結婚しているかもしれないし、偶然会うかもしれないし。自分たちがどういう映画にしたいのかという答えを出すのが、最も難しいことだった」。9年という時間を置くことで見えた、9年前には決して思いつかなかった新しい視点、自身の変化を巧みに脚本や演技に取り入れることで誕生した“現在のジェシーとセリーヌの物語”が『ビフォア・ミッドナイト』だ。ちなみに、本作はシリーズの“最終章”とアナウンスされているが、ホークは「人生の中でも、映画に関することは充電に時間がかかるものだ。サンクト・ペテルブルグだね、次は。夏のサンクト・ペテルブルグ!」と笑顔でコメント。映画はひとまず完結しても、ジェシーとセリーヌの人生は続いていく。ホークら3人がシリーズに愛情を注ぎ続ける限り、新たな映画ができる可能性はゼロではなさそうだ。『ビフォア・ミッドナイト』1月18日(土)よりBunkamura ル・シネマ、ヒューマントラストシネマ有楽町、新宿バルト9ほか全国公開
2014年01月17日フランス映画にどんなイメージをお持ちだろうか?昨年のアカデミー賞を賑わせた『アーティスト』?世界中で大ヒットを記録した『最強のふたり』?はたまた、オシャレ女子たちを虜にした『アメリ』?軽やかな作風の中に一味効いた独特のエッセンス、さらに魅惑の街並みと美意識が作り出す映像美。そんな魅力がたっぷり詰まったフランス映画、中でも女性監督たちが自身の実体験から作り上げた日本初公開となる3作品を特集上映する「フレンチ・フィーメイル・ニューウェーブ」が今月30日(土)から6週間限定で開催される。そこで、シネマカフェではこの女子にこそ観てほしいフランス映画3作品を、「初恋」、「ファッション」、「妊娠・結婚」と3回にわたってご紹介。第2回目は、フレンチ・ポップな色々とりどりの70代「ファッション」が楽しめる、『スカイラブ』をピックアップ!『スカイラブ』は、1970年代のブルターニュ地方を舞台にした大家族の姿を描いた物語。監督を務めたのは、イーサン・ホーク主演の『ビフォア・サンセット』やレオス・カラックス監督の『汚れた血』で注目を浴びた女優、ジュリー・デルピー。なんとこのちょっとおかしな家族たちの物語は、デルピー監督自身の子どもの頃の体験を基にしたものなのだとか。主人公はアベルティーヌ、その母親・アンナ役として出演いている。そしてそれを囲む親戚たちのキャラは全員個性豊かで、ドラマティックは展開はなくても、みんなのユーモアにあふれた会話を聞いているだけで、観ているこちらまで家族の一員になった気分にさせてくれる。そして、なんといっても本作に登場するこの家族たちのレトロ・ファッションには思わず目と心を奪われるはず!女性たちはカラフルなワンピースにスカート、日本だと地味になりがちな男性陣もオレンジのシャツや白のショートパンツなど攻め気味のスタイル。さらに、ビーチのシーンでは大人も子供も男も女もみんな大胆な柄物の水着を怯むことなく披露してくれる。そのほかにも、70代の歌謡曲やクラブミュージックに、一瞬戸惑うほどの驚きのディスコ・ダンスが披露されたり、さらに会話の端々には5月革命などフランス独特のカルチャーがいたるところに散りばめられている。何とも陽気で、何だかキマっている彼らと一緒にあなたも70年代のフランスにタイムスリップしてみては?『スカイラブ』は、3月30日(土)より開催の特集上映「フレンチ・フィーメイル・ニューウェーブ」(@渋谷シアター・イメージフォーラム)にて6週間限定上映。(text:cinemacafe.net)
2013年03月16日