名優アンソニー・ホプキンス主演の最新作、ナチスから669人の子どもたちを救った“イギリス版シンドラー”とされたニコラス・ウィントンを演じる『ONE LIFE 奇跡が繋いだ6000の命』。この度、日本版ビジュアルと予告編が解禁となった。日本版予告編は、あるテレビ番組にニコラス・ウィントン(アンソニー・ホプキンス)が参加している場面から始まり、やがて時は第2次世界大戦直前のプラハに巻き戻る。若きニコラス(ジョニー・フリン)はプラハのユダヤ人難民施設を訪れ、その悲惨な現状を目の当たりにし「子どもだけでも避難させよう」と計画を立てるが、「親子を引き離して、本当に子どもを守れるのか?」と厳しい問いを投げかけられてしまう。しかし「僕にできることならなんだってする」と強い意志で、子どもたちをイギリスに避難させることを決意する。そしてまた舞台は第二次世界大戦開戦から49年後の1988年に戻り、長い年月を経ても救いきれなかった子どもたちを忘れられずにいるニコラス(アンソニー・ホプキンス)の姿が…。映像の最後には、ニコラスが涙を拭っているかのように見えるシーンが映し出され、どのような結末が待ち受けているのか気になる内容となっている。また、ポスタービジュアルには、ニコラス本人にそっくりのアンソニー・ホプキンスの姿と、若き日のニコラスを演じるジョニー・フリンと、2人のニコラスの姿が写し出されている。ニコラスの救出活動を手伝う母・バベットを演じるヘレナ・ボナム=カーターも切り取られており、英国を代表する俳優たちの演技に期待が高まる。ホプキンスが演じるニコラスは思慮深い表情を浮かべており、長年の彼の苦悩を感じさせるビジュアルとなっている。『ONE LIFE 奇跡が繋いだ6000の命』は6月21日(金)より新宿ピカデリー、ヒューマントラストシネマ有楽町、Bunkamuraル・シネマ 渋谷宮下ほか全国にて公開。(シネマカフェ編集部)■関連作品:ONE LIFE 奇跡が繋いだ6000の命 2024年6月21日より新宿ピカデリー、ヒューマントラストシネマ有楽町、Bunkamura ル・シネマ 渋谷宮下ほか全国にて公開© WILLOW ROAD FILMS LIMITED, BRITISH BROADCASTING CORPORATION 2023
2024年04月11日アンソニー・ホプキンスが『Mary』に出演することがわかった。キリスト教がテーマのスリラー映画で、彼の役はヘロデ王。若い女性メアリーが普通ではない形で赤ちゃんを授かったと知ったヘロデ王は、自らの権力が危機にさらされることを恐れ、イエスと名付けられたその赤ちゃんを殺そうとする。メアリー役を演じるのは、イスラエル人女優ノア・コーエン。監督は『イーグル・アイ』『トリプルX:再起動』のD・J・カルーソー。ホプキンスの最新作は、今月Netflixで配信される『REBEL MOON―パート2:傷跡を刻む者』。文=猿渡由紀
2024年04月11日アンソニー・ホプキンス主演『ONE LIFE 奇跡が繋いだ6000の命』が6月21日(金)より公開されることが決定した。時は1938年、第2次世界大戦直前。ナチスから逃れてきた大勢のユダヤ人難民が、プラハで住居も十分な食料もない悲惨な生活を送っているのを見たニコラス・ウィントンは、子どもたちをイギリスに避難させようと、同志たちと里親探しと資金集めに奔走する。ナチスの侵攻が迫るなか、ニコラスたちは次々と子どもたちを列車に乗せるが、遂に開戦の日が訪れてしまう。それから49年、ニコラスは救出できなかった子どもたちのことが忘れられず、自分を責め続けていた。そんな彼にBBCからTV番組「ザッツ・ライフ!」の収録に参加してほしいと連絡が入る。そこでニコラスを待っていたのは、胸を締め付ける再会と、思いもよらない未来だった…。ナチスの脅威から669人の子どもたちを救った“イギリス版シンドラー”ニコラス・ウィントンの半生を描いた本作。ニコラス・ウィントンは、スティーヴン・スピルバーグ監督の『シンドラーのリスト』で描かれたオスカー・シンドラーのように、ナチスの手から669人の子どもたちを救った人物。結果的に6000の命に繋がった活動と子どもたちとの50年後の再会を、『英国王のスピーチ』のプロデューサーが映画化した。ニコラスに扮するのは、『羊たちの沈黙』と『ファーザー』でアカデミー賞を受賞した映画界の至宝アンソニー・ホプキンス。明るくてチャーミングなニコラスが、その胸の奥にいまだ多くの子どもたちを救えなかったことへの苦悩を抱え続ける姿を、自身の深く長い人生経験と重ねるようにリアルに演じている。さらに実際にニコラスに助けられたかつての子どもたちや、その親族が世界中から撮影に参加。数多のキャリアを誇るホプキンスも「心を大きく揺さぶられた」と打ち明けている。共演には、『ブルックリンの恋人たち』のジョニー・フリン、オスカーノミネート俳優のヘレナ・ボナム=カーター、「ザ・クラウン」シリーズのジョナサン・プライス。年始から公開がスタートしたヨーロッパでは小さい規模での公開ながらも「最高に美しい物語」「ずっと涙が止まらない感動作」「現代を生きる全員が観るべき作品」と絶賛の口コミが話題となり、アンソニー・ホプキンスがアカデミー賞主演男優賞を獲得した『ファーザー』を超える興収をたたき出した。さらに北米でも『デューン 砂の惑星PART2』など超大作の公開がひしめき合う中、好成績を記録している注目の一作だ。『ONE LIFE 奇跡が繋いだ6000の命』は6月21日(金)より新宿ピカデリー、ヒューマントラストシネマ有楽町、Bunkamuraル・シネマ渋谷宮下ほかにて全国にて公開。(シネマカフェ編集部)■関連作品:ONE LIFE 奇跡が繋いだ6000の命 2024年6月21日より新宿ピカデリー、ヒューマントラストシネマ有楽町、Bunkamura ル・シネマ 渋谷宮下ほか全国にて公開© WILLOW ROAD FILMS LIMITED, BRITISH BROADCASTING CORPORATION 2023
2024年03月28日クリストファー・ノーラン監督最新作『オッペンハイマー』が、3月29日(金) に公開される。このたび、ジョシュ・ハートネットが演じたアーネスト・ローレンスの場面写真が公開となった。第96回アカデミー賞で作品賞、監督賞をはじめ、最多13部門にノミネートされた本作は、第二次世界大戦下、世界の運命を握った天才科学者オッペンハイマー(キリアン・マーフィー)の実話に基づく物語。核物理学者、発明家であるローレンスは、オッペンハイマーとはカリフォルニア大学バークレー校の物理学教授として同僚、友人であり、オッペンハイマーがマンハッタン計画に関わることを支援した人物だ。子育てに専念した後、映画界に復帰したハートネットは、「オッペンハイマーのことは少し知っていたが、ローレンスや彼が原爆製造に果たした役割、また21世紀が抱えていたジレンマのことは知りませんでした」と謙虚に受け止めた。「オッペンハイマーは20世紀で最も重要で、印象深い歴史上の人物なのに何も知らなかった。サイクロトロンを開発し、ビッグサイエンスのコンセプトを切り開き、現在、粒子衝突型加速器と呼ばれるものの原形を作った。そのアイデアが理由で全てが変わったのです」と、本作の主役についてのリサーチを進めたという。続けてハートネットは「マンハッタン計画のリーダーとなったオッペンハイマーの最初の選択がローレンスだった、ということを知りました。社交的で人好きのする彼は資金集めがうまかった。率直に言って、こういう面はオッペンハイマーが恵まれていなかった才能です」と、ローレンスは社交力があり空気を読む能力に長けた人だったとコメント。また最も重要なポイントとして「私は彼を科学者として演じたくなかった。ローレンスは人間であって、彼の周囲にいた科学者たち、特にオッペンハイマーとは明らかに異なっていたからです」と明かし、誰にも共感できる等身大の人物像を作り上げた。最後にノーランの現場について、「これほどの重要な映画を作るために一生懸命働いている。それなのに雰囲気はカジュアルで、気安い。私のキャリアの中でも、最大の経験のひとつです」と、特別でありながらも過剰な重圧のない刺激的な現場だったと語っている。<作品情報>『オッペンハイマー』3月29日(金) 公開公式サイト: Pictures. All Rights Reserved.
2024年02月09日ジョシュ・デュアメルとグレッグ・キニアが『Off the Grid』で共演することになった。アクションスリラーで、監督は『ヴェンジェンス』のジョニー・マーティン。デュアメルが演じるのは、武器として悪用されるのを防ぐべく、実験物を隠す科学者。キニアは、そんな彼を探して実験物を取り戻そうとする仲間の科学者を演じる。インディーズ映画であるため、ストライキ中の全米映画俳優組合から許可を取り、来年1月に撮影開始の予定で製作準備が進められている。デュアメルの最近作は、ジェニファー・ロペスと共演したロマンチックコメディ映画『ショットガン・ウェディング』。キニアの最近作はApple TV+のドラマ『ブラック・バード』。文=猿渡由紀
2023年11月02日アン・ハサウェイ、ジェレミー・ストロングら豪華キャスト競演の『アルマゲドン・タイム ある日々の肖像』より、祖父役を演じたアンソニー・ホプキンスのインタビュー映像が解禁された。本作は、『エヴァの告白』(13)、『アド・アストラ』(19)など社会派からSFまで精力的に創作を続けるジェームズ・グレイが製作・監督・脚本を務めた自伝的作品。2度に渡るアカデミー賞主演男優賞を獲得、誰もが認める名優アンソニー・ホプキンスが本作で演じるのは、孫のポールの成長を優しく見守る祖父<アーロン>。インタビュー映像では、「もうすぐ84歳になるんだ(現在85歳)」と笑顔を見せ「私の祖父も病気だったが、シャツを着てネクタイを締めてた」「昨日NYの公園で撮影をした。アーロンの死期が近づいてるシーンだ。私の祖父は亡くなる前、別れを匂わせる表情をしてた。カメラに映る自分の顔が見えた時“祖父の顔にそっくりだ“と思ったよ」と撮影をふり返りながら、自身の想い出を重ね合わせた。続いて「なぜこの物語に観客は共感できる?」と問われた際には、「ジェームズ(・グレイ監督)の映画は特別だ」と前置き。グレイ監督の作品は、「穏やかなトーンで家族の価値観や愛を描き出す。人生の浮き沈みや苦しみもね。それらが観客の心に響くのだと思う」と絶賛。さらに「語弊を恐れずにいうと、映画制作者は観客を見下しがちだ。“カーレースや銃撃戦を見せれば満足だろう“とね」「それをダメとは言わないが、変化も必要だ」と、『エヴァの告白』(13)、『アド・アストラ』(19)など、丁寧な心理描写が特徴的なグレイ監督の作風と相反するような昨今の映画製作事情に関しても穏やかな口調で苦言も呈した。最後には、「映画製作で最も重要な役割を担ってる」「私が監督だったらまずはスタッフに感謝する、彼らが現場を回してるからね」と、現場スタッフへの惜しみない感謝について言葉を尽くすアンソニー。可能な限りスタッフの名前を覚えること、挨拶を交わすことの重要性など感謝の想いを伝え、かつて共演したキャサリン・ヘプバーンからは「スタッフへの感謝を忘れないで」とアドバイスを受け、本人も「二日酔い?」と照明係に気軽に声をかけていたこと、ローレンス・オリヴィエは全スタッフの名前を覚えていたことなど、かつて共演した錚々たる名俳優たちの逸話も語りながら「そういう堅実な姿勢が大切だ」と真摯に締めくくった。『アルマゲドン・タイム ある日々の肖像』は5月12日(金)よりTOHO シネマズシャンテほか全国にて公開。(text:cinemacafe.net)■関連作品:アルマゲドン・タイムある日々の肖像 2023年5月12日よりTOHOシネマズシャンテほか全国にて公開© 2022 Focus Features, LLC.
2023年05月04日「第75回カンヌ国際映画祭」コンペティション部門に正式出品された、アン・ハサウェイ、アンソニー・ホプキンスらが出演する映画『アルマゲドン・タイム ある日々の肖像』より、本編特別映像が公開された。本作は、監督・ジェームズ・グレイの実体験を基にした自伝的物語。差別と格差が根付く80年代N.Y.を舞台に、12歳の少年ポールが培っていく友情、そして微妙な変化を迎える家族との関係を通して、時代を取り巻く理不尽や不公平を浮き彫りにしていく。今回公開された映像は、ポールにとってこれからの人生の指針となるような、大事な時間が映し出される。進学校に転校し、環境が変わったことで元気が無くなったポールを心配した祖父アーロン(アンソニー・ホプキンス)は、「新しい学校はどうだ?」と問いかけると、ポールは友人間で交わされる人種差別的な会話についてうんざりはするけども「何もしない」と、“学校で生きていくためにはそれが当然”という諦めた態度。しかし、アーロンは「お前は行動や言葉で示さなくては」「高潔な人となれ」と強い意志を持って優しく諭していく。また今回、「そんな家族の繋がりは、いくら少年が背中を向けて逃げたくなっても、今までどこかで彼を守りつづけてきたのだという証がこの映画そのものであることに気がつき、胸が熱くなりました」(竹林亮/映画監督)、「映画一本で世の中全部がひっくり返るとは思わないが、誰かの生き方に革命が起きるくらいの力は余裕である。10代の主人公たちが高潔に生きようとするように、ジェームズ・グレイ監督も、高潔であろうとすることを一切諦めていない。本気の映画だ。10代の自分やかつての友人たちに見せたい。今、一番ヒットしてほしい!」(三宅唱/映画監督)など、著名人から絶賛コメントが到着した。『アルマゲドン・タイム ある日々の肖像』は5月12日(金)よりTOHOシネマズシャンテほか全国にて公開。(cinemacafe.net)■関連作品:アルマゲドン・タイムある日々の肖像 2023年5月12日よりTOHOシネマズシャンテほか全国にて公開© 2022 Focus Features, LLC.
2023年04月21日映画『アルマゲドン・タイム ある日々の肖像』が、2023年5月12日(金)に公開される。アン・ハサウェイ、ジェレミー・ストロング、アンソニー・ホプキンスが出演する。不条理な世界で育む友情や家族との愛の物語映画『アルマゲドン・タイム ある日々の肖像』は、差別と格差が根付く80年代ニューヨークを舞台にした物語。多感かつ繊細な12歳の少年ポールが培っていく友情、そして微妙な変化を迎える家族との関係を通して、時代を取り巻く理不尽や不公平を浮き彫りにしつつ、愛と不条理の世界を描き出す。アン・ハサウェイやアンソニー・ホプキンスらアカデミー賞をはじめとする賞レース常連の俳優が共演を果たしている点にも注目だ。ユダヤ系アメリカ人の中流家庭に生まれた12歳のポールは、家族とともに何不⾃由のない⽣活を送っていた。しかし、ある日友人の⿊⼈⽣徒ジョニーと一緒に学校でやらかした些細な“悪さ”がバレたことをきっかけに、平穏だった青春の日々に波乱をもたらす。解決しがたい問題に直⾯したとき、ポールは家族に頼ることができたが、家庭環境に恵まれないジョニーには支えてくれる大人が誰もいなかった。そして、このことが2人の行く末を大きく分けることになる。アン・ハサウェイやアンソニー・ホプキンスが出演ポール…バンクス・レペタユダヤ系アメリカ⼈の中流家庭に末っ子として生まれ育ち、公立学校に通う12歳の少年。問題児の黒人生徒ジョニーと親しくなる。エスター…アン・ハサウェイPTA会長を務める教育熱心なポールの母。演じるのは、『プラダを着た悪魔』や『魔女がいっぱい』などで主演を務めたアン・ハサウェイ。アーヴィング…ジェレミー・ストロング働き者でユーモアたっぷりなポールの父。『ジェントルメン』や『シカゴ7裁判』などに出演し強い印象を残すジェレミー・ストロングが演じる。アーロン…アンソニー・ホプキンスポールの祖父。ポールにとって心を許せるただ一人の良き理解者。演じるのは、『ファーザー』で2度目のアカデミー賞主演男優賞に輝いたアンソニー・ホプキンス。テッド…ライアン・セル私立学校に通う優秀なポールの兄。ジョニー…ジェイリン・ウェッブ問題児の黒人生徒。ポールが唯一打ち解けられる友人。映画『アルマゲドン・タイム ある日々の肖像』あらすじ舞台は1980年のニューヨーク。ポールは、家族と共に不自由なく過ごしているが、近ごろは家族に対して苛立ちと居心地の悪さを感じる日々を送っていた。そんなポールにとって心を許せる良き理解者は祖父アーロンただ一人であった。また、想像力が豊かで芸術に興味を持つポールにとって、規律を重んじる学校生活は窮屈そのものだ。そのため周囲との集団生活にうまく馴染めずにいたが、クラス⼀の問題児である黒人生徒ジョニーだけは、唯一の打ち解けられる友人。しかしある日、ポールとジョニーのほんの出来心でやらかした些細な悪さが、2人の行く末を大きく隔てることになる―。ジェームズ・グレイの実体験を元にした自伝的物語監督・脚本・製作を務めるのは、『アド・アストラ』や『ロスト・シティ Z 失われた黄金都市』など様々なジャンルで精力的に新作を生み出し続けるジェームズ・グレイ監督。グレイの実体験を元に、12歳の少年を渦巻く不条理な世界や友情、愛情を描き出した自伝的物語に仕上げている。【詳細】映画『アルマゲドン・タイム ある日々の肖像』公開日:2023年5月12日(金)監督・脚本:ジェームズ・グレイ製作:ジェームズ・グレイ出演:アン・ハサウェイ、ジェレミー・ストロング、アンソニー・ホプキンス、バンクス・レペタ、ジェイリン・ウェッブ日本語字幕翻訳:松浦美奈配給:パルコ ユニバーサル映画宣伝:フラニー&Co.原題:Armageddon Time
2023年02月03日アン・ハサウェイ、ジェレミー・ストロング、アンソニー・ホプキンス共演のジェームズ・グレイ監督作『アルマゲドン・タイム ある日々の肖像』(原題:Armageddon Time)が5月12日(金)より全国順次公開されることが決定した。1980年、ニューヨーク。白人の中流家庭に生まれ育ったポール(バンクス・レペタ)は、公立学校に通う12歳。PTA会長を務める教育熱心な母エスター(アン・ハサウェイ)、働き者でユーモラスな父アーヴィング(ジェレミー・ストロング)、私立学校に通う優秀な兄テッド(ライアン・セル)と不自由なく過ごしているが、近ごろは家族に対して苛立ちと居心地の悪さを感じる毎日。そんなポールにとって、祖父アーロン(アンソニー・ホプキンス)はただ一人心を許せる良き理解者であった。想像力が豊かで芸術に興味を持つポールにとって、規律を重んじる学校生活は窮屈そのもの。そのため周囲との集団生活にうまく馴染めずにいたが、クラス一の問題児である黒人生徒ジョニー(ジェイリン・ウェッブ)だけは打ち解けられる唯一の友人だ。しかしある日、ポールとジョニーがやらかした些細な悪さが、2人の行く末を大きく分けることになってしまう…。本作は、グレイ監督の実体験を基にした自伝的物語。故郷ニューヨークを舞台にした5つの映画(『リトル・オデッサ』『裏切り者』『アンダーカヴァー』『トゥー・ラバーズ』『エヴァの告白』)を撮ったあと、アドベンチャー映画『ロスト・シティZ 失われた黄金都市』やSF映画『アド・アストラ』で新たなジャンルに挑んだグレイ監督が次に選んだのは、彼が実際に育ったクイーンズ区フラッシングの2世帯住宅を思わせる長屋。グレイ監督は、「ジャングルの映画も宇宙の映画も撮ったことがあるし、そういう経験が好きです。しかしある時点で、無限はある意味、自分の中にあると気づくんです。そして、自分の経験を直接、正直に表現することができれば、それが一番いい。そのために、もう一度自分自身の過去に立ち返ろうと思ったのです。そして、できる限り自分らしいものを作ろうと」と、本作への想いを寄せている。公開情報と併せて解禁されたシーン写真は3点。大好きな祖父アーロンと公園で仲睦まじく寄り添うポールの姿のほか、母エスター、父アーヴィングの表情を切り取ったもの。いずれもグレイ監督の少年時代の記憶を思い起こさせるような印象的なカットとなっている。差別と格差が根付く80年代N.Y.を舞台に、多感かつ繊細な12歳の少年ポールが培っていく友情、そして微妙な変化を迎える家族との関係を通して、時代を取り巻く理不尽や不公平を浮き彫りにする本作。アン・ハサウェイ、アンソニー・ホプキンスら賞レース常連の豪華キャスト競演で描く、痛烈で鮮烈なエモーショナル・ドラマだ。『アルマゲドン・タイム ある日々の肖像』は5月12日(金)よりTOHOシネマズシャンテほか全国にて順次公開。(text:cinemacafe.net)■関連作品:アルマゲドン・タイム ある日々の肖像 2023年5月12日よりTOHOシネマズシャンテほか全国にて公開© 2022 Focus Features, LLC.
2023年01月31日アンソン・マウント、アンソニー・ホプキンス共演『アサシン・ハント エージェント:ゼロ』より予告編とポスタービジュアルが解禁された。どんな相手も目立たず瞬殺する伝説の暗殺者ゼロ。任務中に一般人の命を奪ってしまったことから、血塗られた過去を償うようにひっそりと生きていた。だがある日、彼のボスであるザ・メンターから再び殺しの指令を受ける。ターゲットは素性不明の犯罪者“ホワイト・リバーズ”。裏社会から足を洗うために、最後の任務を遂行するゼロの前に現れたのは、謎の人物から依頼を受けた別の殺し屋デキシーだった。ターゲットをめぐり衝突する、伝説の暗殺者vs完璧を追求する殺し屋。超一流の知力とスキルを駆使した戦いには、思わぬ結末が待っていた…。『羊たちの沈黙』『ファーザー』で2度のアカデミー賞を受賞した名優アンソニー・ホプキンスが、『ゴッドファーザー PART III』『トランスポーター』シリーズのプロデューサー、フレッド・ヒュークスとタッグを組んだ本作。脚本に惚れ込み出演を熱望したホプキンスが演じるのは、凶悪な組織のボス、ザ・メンター。完璧な頭脳と狂気を併せ持ち、己を絶対の正義と信じて疑わない、「悪」をも超越した存在だ。ザ・メンター以外は誰も正体を知らない伝説の暗殺者を『ドクター・ストレンジ/マルチバース・オブ・マッドネス』のアンソン・マウント。そして、美貌と肉体を武器にした最強の殺し屋デキシーには、『ジオストーム』のアビー・コーニッシュ。さらには、多数の受賞歴を持つエディ・マーサン、個性的なバイプレイヤー、デヴィッド・モースら実力派キャストが集結。撮影監督はエミー賞受賞歴のあるフランク・プリンツィ、音楽は『ハート・ロッカー』『3時10分、決断のとき』で2度アカデミー賞にノミネートされたマルコ・ベルトラミが手掛ける。解禁された予告編では、ホプキンス演じる組織のボスが、殺し屋ゼロに殺しを依頼するシーンから始まる。任務中に市民を巻き添えにしてしまったゼロは葛藤するが、冷酷なボスは「お前は殺人兵器だ。機械は感情を持たない」と告げる。ボスとゼロの緊迫した駆け引きや、殺し屋が銃を向けゼロに幸せを問うシーンも捉えられている。プライドと美学を持った超一流の殺し屋たちの戦いを圧倒的スリルで描くキリングアクションに期待が高まる映像となっている。『アサシン・ハント エージェント:ゼロ』は1月27日(金)よりヒューマントラストシネマ渋谷“未体験ゾーンの映画たち2023”ほか順次公開。(text:cinemacafe.net)■関連作品:アサシン・ハント エージェント:ゼロ 2023年1月27日よりヒューマントラストシネマ渋谷ほか全国にて公開© 2021 VIRTUOSO PRODUCTIONS, LLC. All Rights Reserved
2023年01月26日俳優のアンソニー・ホプキンスが主演を務める映画『ファーザー』(20)が、dTVで配信開始した。『羊たちの沈黙』でハンニバル・レクター博士を演じ、アカデミー主演男優賞を受賞した名優アンソニー・ホプキンスが、2度目の同賞に輝いた同作。81歳のアンソニー(アンソニー・ホプキンス)は、娘のアン(オリビア・コールマン)から介護ヘルパーを雇うように勧められるもそれを断固拒否し、自分は一人でやっていけると言い張る。さらに、アンから「新しい恋人とフランスに移住する」と言われ、ショックを受けていたが次の日、アンと別れたはずの元旦那と遭遇。ここはアン夫婦宅で、アンソニーは居候していると告げられ、混乱してしまう。アンソニー・ホプキンスは、役と同じ81歳で、認知症を患うアンソニーの感じる世界をそのまま映像化した同作に挑戦。自分を見失って人格すら移り変わる難役を通して、圧倒的な演技力を見せている。
2022年12月05日1998年の『パラサイト』でブレイクし、『ヴァージン・スーサイズ』『パール・ハーバー』『ブラックホーク・ダウン』など90年代後半から00年代に大活躍したジョシュ・ハートネットが、このたび初めて、オーストラリアの「news.com」に、2005年のヒット作『ブロークバック・マウンテン』の主演候補だったことを明かした。同作と『ブラックホーク・ダウン』の撮影が重なり、さらに『ブラック・ダリア』の出演契約が済んでいて、離脱せざるを得なかったのだという。結局、『ブロークバック・マウンテン』は、ジェイク・ギレンホール&故ヒース・レジャーがメインキャストを務め、アカデミー賞3部門を受賞する名作となったが、ジョシュはもともとは「ぼくとホアキン・フェニックスがやる予定だった」と明かした。それほど、主演のオファーが次々と舞い込む売れっ子で、スーパーマン、スパイダーマン、バットマンの候補になったこともあったが、すべて“蹴った”。ハリウッドで栄光をつかんだ頃は、「まだすごく若くて、自分のパーソナリティーの形成真っ最中というところだったから、正直、“いっぱいいっぱい”だと感じたんだ」と率直に明かしている。そのため、彼がしたことといえば、荷物をまとめてハリウッドから故郷のミネソタ州に戻ることだった。この決断は、「自分のメンタルヘルスとキャリアにとって最高だった」と振り返る。拠点を故郷に移したことで「映画を作る仕事に行くのがすごく楽しくなったし、家に帰って大事に思っている人たちとつるむのも幸せなことだ。(ハリウッドで)そうじゃない人たちと付き合うよりも」と語っている。主役の座を退き、よりアート性の強い役を好んで演じているというジョシュ。私生活では3人の子どものパパでもある。(Hiromi Kaku)
2021年12月09日アン・ハサウェイとアンソニー・ホプキンスが『Armageddon Time』に出演することになった。監督、脚本はジェームズ・グレイ。グレイ自身の体験にインスピレーションを得た青春物語で、ロケ地はニューヨーク。ほかにジェレミー・ストロング、新人のバンクス・リピータ、ジェイリン・ウエッブ、ライアン・セルが出演する。ホプキンスは、今年、『ファーザー』でオスカー主演男優賞を受賞した。次回作は『ファーザー』のフロリアン・ゼレールと再び組む『The Son』。ハサウェイの最近作はHBO Maxで配信された犯罪コメディ『Locked Down』。文=猿渡由紀
2021年10月13日シェイクスピアの四大悲劇の1つ「リア王」に、『ファーザー』で2度目のアカデミー賞に輝いたアンソニー・ホプキンスをはじめ豪華俳優陣が挑んだ、2018年の映画『アンソニー・ホプキンスのリア王』がデジタル配信開始されることになった。とある架空の王国で、80歳のリア王が王位を退こうとしていた。そこでリア王は、3人の娘たちに自分への愛情に応じて領土を分け与えると約束。長女ゴリネル、次女レーガンが父への忠誠を伝える一方で、最愛の末娘コーディリアの素直な発言にリア王は激怒。コーディリアを領土から追い出してしまう。しかし、信じた長女と次女に裏切られたリア王が狂気にとりつかれる中、コーディリアの真心を知るも、王国と家族は共に戦争状態へと陥ってゆく...。イギリスの名優アンソニー・ホプキンスが、家族の裏切りにより狂乱するリア王を怪演。さらに、最近では『クルエラ』で存在感を放ち、『ハワーズ・エンド』など数々の名作で知られるエマ・トンプソン、「チェルノブイリ」への出演でも知られ、オスカーノミネート経験のあるエミリー・ワトソン、そして『ミッドサマー』『ブラック・ウィドウ』『ストーリー・オブ・マイライフ/わたしの若草物語』などで人気急上昇中のフローレンス・ピューがリア王の娘役を演じ、名優ジム・ブロードベントや『『1917命をかけた伝令』アンドリュー・スコットも共演している。『アンソニー・ホプキンスのリア王』はデジタル配信中。提供:セテラ・インターナショナル配信:ポニーキャニオン(text:cinemacafe.net)
2021年09月04日『ゴッズ・オウン・カントリー』で注目され、若き日のチャールズ皇太子を演じたNetflix「ザ・クラウン」では各賞を席巻したジョシュ・オコナーが、『幸せの答え合わせ』ではアネット・ベニングとビル・ナイと共演。演じたジェイミーというキャラクターや、初共演となった2人について語るインタビュー映像が到着した。この度解禁されたインタビュー映像では、Netflixの大ヒットシリーズ「ザ・クラウン」のチャールズ皇太子役で話題をさらったジョシュが、演じた役柄や現場の雰囲気、共演者について語っている。演じたジェイミーとの共通点を聞かれると、「衣装合わせの時、地味な服を着るタイプだと思った。そこは僕と違うね」と茶化しつつ、「僕はミレニアル世代だ。僕ら90年代のミレニアル世代は、すべてを持つ世代だと思われてた。でも実際にはそんなことなかった。最近やっと気が付いたんだ。自分はもう、お気楽なだけの20代じゃないとね。そろそろ責任を取り始める時期かもしれないって。ジェイミーもそういう局面にある」と、同年代の自分自身と役とを照らし合わせて語る。離婚の危機に直面する両親役で共演したアネットとビルについては「2人の演技を間近で見るのは若手には夢みたいな経験だ。意識せずとも確実に何かを学ばせてもらった」と共演を喜び、「僕に対して彼らは敬意を持って接してくれて、うれしかった。僕が彼らに対してするように僕を信じて、尊重してくれた」と語る。「誰もが何をすべきか分かっていて、すごく安心できた」現場だったそうで、「だからとても居心地がよかった」と、リラックスした雰囲気だったことを明かした。また、「セットで働く男女の比率がほぼ同じなんて現場は、珍しいからすごくいい傾向だと思った」と、最高の現場を体験できたと嬉しそうに話している。『幸せの答え合わせ』は6月4日(金)よりキノシネマ横浜みなとみらい、キノシネマ立川高島屋S.C.館、キノシネマ天神ほか全国にて順次公開。(text:cinemacafe.net)■関連作品:幸せの答え合わせ 2021年6月4日よりキノシネマみなとみらい・立川・天神ほか全国にて公開© Immersiverse Limited 2018
2021年05月31日アンソニー・ホプキンスの『羊たちの沈黙』から29年ぶり2度目のアカデミー賞主演男優賞を受賞した『ファーザー』がついに公開。この度、ホプキンスが、あのレクター博士の震撼を呼び起こすような迫力の演技を見せる本編映像が解禁となった。本シーンは、アンソニー(アンソニー・ホプキンス)と誰かとの、ある会話から始まる…。「夫はいないわ」という女性の返事とともにカメラが切り替わると、そこには娘アン(オリヴィア・コールマン)ではなく見知らぬ女性(オリヴィア・ウィリアムズ)がいた。離婚して5年以上だと答える、その女性。だとしたらさっきチキンを持って行った男は誰なのか。「さっきいた男が消えた」と苛立つアンソニーに、笑みを浮かべながら話しかけると、アンソニーは「お前の夫だ、なぜ笑う?」と語気を荒げ厳しく迫る。そのあまりの迫力に、女性は複雑な表情を見せるのだった…。事実と幻想がますます混濁していくアンソニー。この女性は娘アンではないのか?娘に夫はいるのか?最後にアンソニーがたどり着いた答えに注目だ。『ファーザー』は全国にて公開中。(text:cinemacafe.net)■関連作品:ファーザー 2021年5月14日よりTOHOシネマズ シャンテほか全国にて公開© NEW ZEALAND TRUST CORPORATION AS TRUSTEE FOR ELAROF CHANNEL FOUR TELEVISION CORPORATION TRADEMARK FATHER LIMITED F COMME FILM CINÉ-@ ORANGE STUDIO 2020
2021年05月14日第93回アカデミー賞にて脚色賞、主演男優賞の2部門での受賞を果たした、アンソニー・ホプキンス主演『ファーザー』から、本編映像と場面写真が解禁となった。今回解禁されたのは、リビングでくつろぐアンソニー・ホプキンス演じるアンソニーとイモージェン・プーツ演じる介護人ローラ、オリヴィア・コールマン演じる娘のアンの3人の姿を映した本編映像。ローラから何の仕事をしていたか尋ねられたアンソニーは、「ダンサーだった」と答えるが、アンから「エンジニアでしょ」と訂正される。するとアンソニーは「知らないくせに。タップが売りだった」と言い、驚くローラに向けて「今でも踊れるんだよ」と茶目っ気たっぷりに突然、タップを踊り出す。アンソニーの不意のおどけたダンス姿に思わず笑い出すローラ。それにつられアンソニーも上機嫌になり「最高だな」と一言。アンソニーはそんなローラの姿を見て、「下の娘のルーシーの若い頃にそっくりだな。どうだね?」とアンに問いかける。「そうかも」と答える複雑な表情のアン。笑い続けるローラに向かってアンソニーは、「意味もなく愚かに笑うところがそっくりだ。してやったな」と暴言とも取れる言葉を吐き、ローラは表情をこわばらせる。楽しい時間から突如一転、なんとも居心地の悪い空気が流れる。プーツは、傑作ホラー『28週後…』で注目され、マーク・ラファロ主演の人気ドラマ「ある家族の肖像/アイ・ノウ・ディス・マッチ・イズ・トゥルー」などに出演。またソフィア・コッポラ監督が手掛けた「H&M」のPVにも出演するなど、ファッション業界でも活躍を見せるネクストブレイク必至の注目俳優である。大御所俳優ホプキンスとの新旧演技対決とも言えるこのシーン。ローラは娘ルーシーなのか、一体誰なのか。真実を確かめたくなる本編映像に仕上がっている。『ファーザー』は5月14日(金)よりTOHOシネマズシャンテほか全国にて公開。(text:cinemacafe.net)■関連作品:ファーザー 2021年5月14日よりTOHOシネマズ シャンテほか全国にて公開© NEW ZEALAND TRUST CORPORATION AS TRUSTEE FOR ELAROF CHANNEL FOUR TELEVISION CORPORATION TRADEMARK FATHER LIMITED F COMME FILM CINÉ-@ ORANGE STUDIO 2020
2021年05月11日第93回アカデミー賞授賞式が4月26日(日本時間)、米ロサンゼルスのドルビー・シアターとユニオン駅の2つの会場で開催され、『ファーザー』のアンソニー・ホプキンスが、2度目となる主演男優賞に輝いた。世界30か国以上で上演された傑作舞台の映画化。先日12月31日に83歳を迎えたホプキンスが自身と同名、同年齢、そして同じ誕生日の認知症の主人公を演じている。この物語を手掛けたのは、ロンドンのタイムズ紙が「現代において最も心躍る劇作家」であると謳う、フランス人のフロリアン・ゼレール。原作である舞台作品は、フランス演劇界最高位のモリエール賞で脚本賞を受賞し、パリ、ロンドン、ニューヨークなど世界30か国以上で上演。ゼレール自身が長編初監督作としてメガホンをとり、『危険な関係』でアカデミー賞を受賞した脚本家クリストファー・ハンプトンが共同脚本を務める。アンソニーが主演男優賞を受賞するのはハンニバル・レクターを演じた『羊たちの沈黙』(1991年)に続き2度目。アンソニーは自身のinstagramを更新し、「おはようございます。故郷のウェールズにいます。83歳でこのような賞を受賞するとは思ってもみませんでした。アカデミーに感謝します。そして、あまりにも早くこの世を去ってしまったチャドウィック・ボーズマンにこの賞を捧げます。ありがとうございます。予想外でした。光栄で名誉なことと思います」とコメントした。本作は、アンソニーの記憶と現実を追体験する迷宮のような世界観で描かれている。5月14日より全国にて公開される。(text:cinemacafe.net)■関連作品:ファーザー 2021年5月14日よりTOHOシネマズ シャンテほか全国にて公開© NEW ZEALAND TRUST CORPORATION AS TRUSTEE FOR ELAROF CHANNEL FOUR TELEVISION CORPORATION TRADEMARK FATHER LIMITED F COMME FILM CINÉ-@ ORANGE STUDIO 2020
2021年04月26日第93回アカデミー賞のノミネーションにてアンソニー・ホプキンス主演男優賞“史上最高齢”ノミネートを含む6部門でのノミネートを果たした映画『ファーザー』より、本作で重要な“アンソニーのアパート”で繰り広げられる本編映像と場面写真が到着した。世界30か国以上で上演された傑作舞台の映画化となる本作は、人生の夕暮れと揺れる親子の絆を見つめた感動の物語。本作のもう1人の重要な登場人物といっても過言ではない“アンソニーのアパート”は、見るもの全てをかつてない映画体験に誘うことに貢献している。今回公開された本編映像は、そのアパートに娘アンが着くシーンから始まる。父の介護人アンジェラから、暴言を吐かれたからやめたいという連絡が入り、父の元へとかけつけたアン。アンソニーは「あんな女、何も頼んじゃいない」と突っ放し、「あの女は狂っている」「おそらく盗っ人だ」とまさかの言葉を言い放つ。これに「なくしたのかも」「場所は?」とアンが問うが、「覚えとらん、だがどこにもない、それが盗んだ証拠だ」とアンソニーは決めつけてしまうのだ。撮影は一か所のアパートで進み、登場人物のように変化するアンソニーのアパート。このことが、時には居心地がよく快適で、時には冷たく見慣れない場所に変化し、観客に混乱を呼ぶ。美術を手掛けたのは、『タイタニック』『ハリー・ポッター』シリーズなど数々の名作に携わり、アカデミー賞美術賞にノミネート中のピーター・フランシス。「目の前に大きなニンジンがぶら下がっているみたいでとても面白いことに挑戦できる機会だと嬉しく思った」とふり返り、同じ場所で全てが一緒の中、異なる雰囲気を目指し、色と家具だけを変え作り出すのは難易度が高かったが、家具屋で監督の好みを知ったことで、撮影セットを視覚化するのに役立ったという。『ファーザー』は5月14日(金)よりTOHOシネマズシャンテほか全国にて公開。(cinemacafe.net)■関連作品:ファーザー 2021年5月14日よりTOHOシネマズ シャンテほか全国にて公開© NEW ZEALAND TRUST CORPORATION AS TRUSTEE FOR ELAROF CHANNEL FOUR TELEVISION CORPORATION TRADEMARK FATHER LIMITED F COMME FILM CINÉ-@ ORANGE STUDIO 2020
2021年04月24日アカデミー賞主演男優賞に“史上最高齢”ノミネート、先日の英国アカデミー賞(BAFTA)では史上最高齢で主演男優賞を受賞したアンソニー・ホプキンス渾身の『ファーザー』。この度、アンソニーのインタビュー映像が到着した。本作で、半世紀を超える役者人生の最高傑作にして集大成ともいえる演技を披露したアンソニー。演じるにあたり参考にしたのは自身の父だという。「私は父を演じたんです。父は認知症ではありませんでしたが最後の数週はその兆候が見えました。死を恐れるあまりとても怒っていて、目が合うだけで身がこわばりました。そんな父を思い出しながら演じたので実に簡単でしたよ」と驚きの事実を明らかにする。また、助演女優賞にノミネートされているオリヴィア・コールマンとの共演、娘アンという役柄については、「オリヴィアはとにかくすばらしいの一言に尽きます」と話す。「アンは父を愛しているからこそ心を引き裂かれるんです。父の症状が進むほど彼女の絶望は深くなります。私は彼女に対して残酷ですからね。私の父も私に対してそういう態度を取っていました」と言い、「私には父が恐れているのが分かりました。アンに対する私の態度も同じです」と実際の父との経験から、恐れや弱さによって、そういう態度を取ってしまうことへの理解を示した。認知症と死というテーマについて問われると、「この役を通して多くの学びと気づきを得ました。自分自身の人生の終わりを意識するようになり、命が美しいものに思えてきました。なぜ人は生きているのだろうか。自分の“葉”を1枚ずつ失うのはどんな気分だろうか。人生の勉強になりました」と、さすがの人生経験があるからこそ、その言葉は重い。そして、引退について問われると、「私はまだまだ引退する気はありません。私は老戦士ですからね」と力強く現役宣言を行なった。現地時間4月10日に開催されたBAFTAでは、『マ・レイニーのブラックボトム』の故チャドウィック・ボーズマン、『サウンド・オブ・メタル ~聞こえるということ~』のリズ・アーメッド、『アナザーラウンド』のマッツ・ミケルセンといった強豪たちを制して受賞したが、授賞式には登場せず。そのとき何をしていたかというと、自分が受賞するとは思っておらず、滞在先のホテルで授賞式の中継も見ずに絵を描いていたそうで、フロリアン・ゼレール監督からメールが届き自分の受賞を知ったそう。これまで、『羊たちの沈黙』(91)でアカデミー賞主演男優賞を受賞し、『日の名残り』(93)では同・主演男優賞ノミネート、『2人のローマ教皇』(19)では同・助演男優賞にノミネートされたアンソニー。日本時間4月26日に行われるアカデミー賞授賞式では、史上最高齢主演男優賞ノミネートなど気にすることなくマイペースに、家族とウエールズに滞在予定だという。『ファーザー』は5月14日(金)よりTOHOシネマズ シャンテほか全国にて公開。(text:cinemacafe.net)■関連作品:ファーザー 2021年5月14日よりTOHOシネマズ シャンテほか全国にて公開© NEW ZEALAND TRUST CORPORATION AS TRUSTEE FOR ELAROF CHANNEL FOUR TELEVISION CORPORATION TRADEMARK FATHER LIMITED F COMME FILM CINÉ-@ ORANGE STUDIO 2020
2021年04月23日本年度アカデミー賞で作品賞ほか、アンソニー・ホプキンスの主演男優賞“史上最高齢”ノミネートを含む6部門で候補となった映画『ファーザー』。この度、娘役を演じ、助演女優賞ノミネートとなったオリヴィア・コールマンのインタビュー映像&メイキング写真が到着した。現実と幻想の境が曖昧になっていく父アンソニーと、父の変化に戸惑い悩む娘アン。父の記憶と現実を追体験する、迷宮のような世界観が観客をかつてない映画体験へと誘っていく本作で、アンを演じたのは『女王陛下のお気に入り』での主演女優賞受賞から2年ぶり、今回は助演女優賞ノミネートを果たしたオリヴィア・コールマン。アン役に惹かれた理由について、彼女は「アンソニー・ホプキンスと、それから脚本に惚れ込み、難しくて何度か読みました」と笑顔で明かす。ほかにも、このストーリーが好きな理由や親世代の老いについて、自身のエピソードも交えながら朗らかに語っていく。「認知症というテーマを実に美しく描いた作品」に惹かれ、「アンソニーの目を通して誰もが彼の戸惑いを理解しこんな状態はさぞ大変だろうと思います」と答えるオリヴィア。「自分に依存していく親を見るのはつらいでしょうね。仕方ないことですが想像するだけで悲しくなります」と、親世代の老いについても続ける。そしてアンソニー・ホプキンスとの共演について問われると、「最高でした、彼はすごく楽しい人なんです。何歳か知りませんが映画の知識が驚くほど豊富で、明るく楽しい人で『来世でまた出会えたら幸せだろうね』なんて言うんです。彼との共演は本当にご褒美のようでした」とレジェンドとの共演に喜びの表情。最後に本作について、「すごくシンプルなこと。愛する人が自分を忘れていくことの切なさ、親子の関係と認知症がテーマの美しくて感動的な作品です」とメッセージを添えている。『ファーザー』は5月14日(金)よりTOHOシネマズ シャンテほか全国にて公開(text:cinemacafe.net)■関連作品:ファーザー 2021年5月14日よりTOHOシネマズ シャンテほか全国にて公開© NEW ZEALAND TRUST CORPORATION AS TRUSTEE FOR ELAROF CHANNEL FOUR TELEVISION CORPORATION TRADEMARK FATHER LIMITED F COMME FILM CINÉ-@ ORANGE STUDIO 2020
2021年04月14日アンソニー・ホプキンスがインディーズ映画『Where Are You』に主演することがわかった。すでに撮影は終わっており、ポストプロダクション作業に入っているという。ホプキンスが演じるのは、実力が落ちてきたことを実感している写真家。そのフラストレーションを、やはり芸術家である恋人にぶつけたところ、恋人は姿を消してしまった。彼女を探しながら、彼は自分自身をも探すことになるという物語らしい。監督はヴァレンティナ・デ・アミチスとリカルド・スピノッティ。ホプキンスの最近作は、来月日本公開予定の『ファーザー』。この映画でホプキンスはキャリア6度目のオスカー候補入りを果たしている。文=猿渡由紀
2021年04月08日本年度アカデミー賞でアンソニー・ホプキンスの主演男優賞“史上最高齢”ノミネートを含む6部門で候補になった映画『ファーザー』から、日本版本予告が解禁。併せて、本作を鑑賞した数々の著名人からコメントが到着した。今回、解禁された本予告は、淡々と自身の誕生日(1937年12月31日は演じるA・ホプキンスも同生年月日)を告げる一見、気丈な老紳士アンソニーが、「私は誰なんだ?」と驚きの言葉を発するシーンからはじまる。時計が見当たらない…。娘のアン(オリヴィア・コールマン)…だったはずの女性はどこへ?徐々に現実と幻想の境が曖昧になっていく父と、父の変化に戸惑い悩む娘アン。父アンソニーの記憶と現実を追体験する迷宮のような世界観。ホプキンスやコールマンの圧倒的な演技を予感させる重厚感あふれた予告編が完成した。仲代達矢、西田敏行、中野量太監督ら本作にコメントまた、併せて数々の著名人から絶賛コメントが到着。日本が世界に誇る名優・仲代達矢、TBSドラマ「俺の家の話」で認知症が進行していく父を演じたことも大きな話題となった西田敏行、本作の舞台版で娘役を演じた若村麻由美。『長いお別れ』の映画監督の中野量太らもコメントを寄せている。仲代達矢(役者)やがて老いてゆく全ての人間へのエレジー。恐れもせずにこの作品に身を投じたアンソニー・ホプキンスの姿は、正に敬服の至りで有りました。西田敏行(俳優)アンソニー ホプキンス殿貴方の演技をどのような言葉をもって称えたら良いのでしょう。既にご高齢の貴方が老いがもたらすいろんな障害を客観視をして冷めた演技をなさる。もはや神の領域としか 言わざるを得ません若村麻由美(俳優)私は舞台で娘アンを演じ、フロリアン・ゼレールの戯曲に魅了されました。この作品の深い愛を自ら初監督し、アンソニー・ホプキンスとオリビア・コールマンの圧倒的な素晴らしさに浸らせてくれた事に感謝します。厳格な父が自己を喪失していくリアルさに涙が止まらない。中野量太(映画監督『浅田家!』『長いお別れ』)記憶と幻想の境界が崩れゆく気持ちなんて体感できるはずがないのに、圧巻の演技と巧みな演出で、いつの間にか、主人公と一緒に戸惑い悩む自分がいた。この家族が下した選択の正否なんて誰にもわからない。でも、きっと僕も最後は母の温もりに帰るんだと思えた時、心が救われた自分がいた。ケネス・ブラナー(俳優)アンソニー・ホプキンスとオリヴィア・コールマンの魂のこもった惜しみない演技。心の葛藤を描く、胸が張り裂ける感動的なスリラーだ。ジョディ・フォスター(俳優)認知症の母親の介護を通して私が経験したことが非常によく表現されていて、作品とアンソニー・ホプキンスの演技に圧倒されました。エドガー・ライト(映画監督)アンソニー・ホプキンス史上最高の演技。残酷なまでに巧妙な構成に圧倒され『2001年宇宙の旅』や『惑星ソラリス』を思い起こさせられた。パズルのピースをひとつずつ合わせていくように主人公が感じている苛立ちやその奥深い痛みを追体験させられる。『ファーザー』は5月14日(金)よりTOHOシネマズ シャンテほか全国にて公開。(text:cinemacafe.net)■関連作品:ファーザー 2021年5月14日よりTOHOシネマズ シャンテほか全国にて公開© NEW ZEALAND TRUST CORPORATION AS TRUSTEE FOR ELAROF CHANNEL FOUR TELEVISION CORPORATION TRADEMARK FATHER LIMITED F COMME FILM CINÉ-@ ORANGE STUDIO 2020
2021年03月31日名優アンソニー・ホプキンス主演で、世界30か国以上で上演された傑作舞台を映画化した『ファーザー』の公開日が、5月14日(金)に決定。ショート予告とポスタービジュアルが完成した。先日発表された第78回ゴールデン・グローブ賞では作品賞(ドラマ部門)、主演男優賞(ドラマ部門)、助演女優賞、脚本賞の4部門にノミネートされ、アンソニーが本年度のアカデミー賞大本命として数多くのメディアから推される本作。解禁されたショート予告では、記憶が薄れゆく自身に困惑するアンソニー(アンソニー・ホプキンス)のシーンから始まる。父親の姿に戸惑う娘のアン(オリヴィア・コールマン)の姿、アンソニーの視点を通して映し出される現実と幻想の境界線が曖昧になっていく様子や、過去の記憶と時間の混乱も見てとれる。父と娘の深く揺れ動く感情に心を掴まれるとともに、親子の深い愛が鮮明に映し出されている映像だ。併せて解禁されたビジュアルでは、愛おしい眼差しで見つめあう親子の姿が切り取られ、「史上最高の演技」の言葉とともに、アカデミー賞俳優キャストが織りなすアンサンブルに期待が高まる仕上がりとなっている。『ファーザー』は5月14日(金)よりTOHOシネマズ シャンテほか全国にて公開。(text:cinemacafe.net)■関連作品:ファーザー 2021年5月14日よりTOHOシネマズ シャンテほか全国にて公開© NEW ZEALAND TRUST CORPORATION AS TRUSTEE FOR ELAROF CHANNEL FOUR TELEVISION CORPORATION TRADEMARK FATHER LIMITED F COMME FILM CINÉ-@ ORANGE STUDIO 2020
2021年02月12日映画『ファーザー』が2021年5月14日(金)TOHO シネマズ シャンテ他にて公開する。主演を演じたアンソニー・ホプキンスは、アカデミー賞主演男優賞を受賞した。“認知症の父”の視点で描く、感動ドラマ映画『ファーザー』は、老いによる喪失と親子愛を、“認知症の父”という画期的な視点で映し出した感動作。映画化にあたっては、原作『Le Père』の著者であり、ロンドンのタイムズ紙が「現代において最も心躍る劇作家」であると謳う、フロリアン・ゼレールが自身初の長編初監督としてデビュー。またアカデミー賞受賞歴を持つ、脚本家クリストファー・ハンプトンが、共同脚本を務めた。キャスト約30年ぶりオスカー受賞!アンソニー・ホプキンスが主演に主演に抜擢されたのは、2020年に83歳を迎えた名優アンソニー・ホプキンス。ホプキンスが自身と同名、同年齢、同誕生日の認知症の父親役という異例の設定で、「自分の父をそのまま演じた」と語るその演技は、早くも各映画祭への賞レースに参戦。見事『羊たちの沈黙』レクター博士役以来、約30年ぶりとなるアカデミー賞主演男優賞を受賞した。本授賞式において史上最高齢の受賞となる。オリヴィア・コールマンが共演またそんな認知症の父親を介護する娘役には、『女王陛下のお気に入り』でアカデミー賞主演女優賞を受賞した英国女優オリヴィア・コールマン。その徹底した役作りで知られる彼女だが、本作では記憶と現実が崩れゆく父を想いながら、新たな人生を踏み出す娘を繊細かつリアルに演じ切る。物語へと誘う<アンソニーのアパート>一流のスタッフたちのコラボレーションで、認知症の父親・アンソニーの視点で描きだされる本作は、撮影現場となった<アンソニーのアパート>も、重要な役割を果たしている。一か所の同じ空間であるにも関わらず、時には居心地がよく快適で、時には冷たく見慣れないアパートに変化するその演出は、まるで登場人物の心情の動きを見ているかのよう。『タイタニック』『ハリー・ポッター』シリーズの名作にも携わってきたたピーター・フランシスによるこの美術は、実は色と家具だけを絶妙に変えて作り出したこだわりの仕掛けとなっている。ゴールデングローブ賞で快挙またアカデミー賞の前哨戦として名高い第78回ゴールデン・グローブ賞では、4部門にノミネートされる快挙を達成。受賞こそ逃したものの、ドラマ部門<作品賞><主演男優賞><助演女優賞>に加え、映画部門<脚本賞>に選出された。ストーリーロンドンで独り暮らしを送る81歳のアンソニーは記憶が薄れ始めていたが、娘のアンが手配する介護人を拒否していた。そんな中、アンから新しい恋人とパリで暮らすと告げられショックを受ける。だが、それが事実なら、アンソニーの自宅に突然現れ、アンと結婚して10年以上になると語る、この見知らぬ男は誰だ?なぜ彼はここが自分とアンの家だと主張するのか?ひょっとして財産を奪う気か? そして、アンソニーのもう一人の娘、最愛のルーシーはどこに消えたのか?現実と幻想の境界が崩れていく中、最後にアンソニーがたどり着いた〈真実〉とは──?【詳細】映画『ファーザー』公開日:2021年5月14日(金)TOHO シネマズ シャンテ他監督:フロリアン・ゼレール脚本:クリストファー・ハンプトン、フロリアン・ゼレール原作:フロリアン・ゼレール(『Le Père』)出演:アンソニー・ホプキンス、オリヴィア・コールマン、マーク・ゲイティス、イモージェン・プーツ、ルーファス・シーウェル、オリヴィア・ウィリアムズ
2021年02月02日名優アンソニー・ホプキンスの役者人生の集大成としてアカデミー賞ノミネートの有力候補となっている『ファーザー』。本作でホプキンス演じる父の変化に戸惑う娘を演じたアカデミー賞女優オリヴィア・コールマンの新場面写真が到着した。先日12月31日に83歳を迎えたホプキンスが自身と同名、同年齢、同誕生日の認知症の父親を演じ、本年度アカデミー賞主演男優賞候補入りが有力視されている本作。本日1月30日は、その娘役を演じたオリヴィア・コールマンの誕生日。Netflixオリジナルシリーズ「ザ・クラウン」シーズン3・4ではエリザベス女王2世になりきり、ヨルゴス・ランティモス監督『女王陛下のお気に入り』では18世紀初頭のアン女王を体重を15キロ増量するなど徹底した役作りで演じて見事アカデミー賞主演女優賞を受賞したイギリス出身のオリヴィア。彼女の最新作となる『ファーザー』では記憶と現実の境界が崩れゆく父(アンソニー・ホプキンス)を想いながらも新たな人生をに踏み出したい娘を繊細に、かつリアルに演じ、「コールマンは最高の女優」(SCREENDAILY)、「最高峰の演技を披露し、(アンソニーと)揃って2度目のオスカーを競うだろう」(AWARDS WATCH)とメディアから賞賛を浴び、共演のホプキンスも「すばらしいのひと言に尽きる」と彼女の演技を絶賛。インディアナ映画ジャーナリスト協会賞、セントルイス映画批評家協会賞、ノース・カロライナ映画批評家協会賞など本年度アカデミー賞の前哨戦となる数多くの映画賞で助演女優賞にノミネートされ、2年ぶりのオスカー受賞が期待されている。そして来たる2月3日(現地時間)はゴールデン・グローブ賞のノミネート発表が控えており、2年ぶりのオスカー受賞に弾みをつけるのか、注目を集めている。『ファーザー』は5月、TOHOシネマズ シャンテほか全国にて公開。(text:cinemacafe.net)
2021年01月30日アンソニー・ホプキンスの役者人生の集大成としてアカデミー賞有力候補と目されている『The Father』(原題)が、『ファーザー』として5月に日本公開が決定した。本作は、世界30か国以上で上演された傑作舞台の映画化。先日12月31日に83歳を迎えたホプキンスが自身と同名、同年齢、そして同じ誕生日の認知症の主人公を演じている。2020年のサンダンス映画祭で初お披露目されるや、「圧倒的実力で早くも2021年の賞レースに躍り出た。彼を凌駕する俳優はいないだろう」(THE GUARDIAN)と喝采を浴び、「ロッテントマト」では100%の満足度を記録(1月12日時点)。アカデミー賞前哨戦となる賞レースでは、ボストン映画批評家協会賞、フロリダ映画批評家協会賞でホプキンスが主演男優賞を受賞しているほか、4つの受賞、41のノミネート。過去5回のノミネートを誇るアカデミー賞で『羊たちの沈黙』(91)のレクター博士役以来、30年振りの受賞を推すメディアもある。また、ホプキンス演じる父を介護する娘を繊細に演じたのは、『女王陛下のお気に入り』でアカデミー賞主演女優賞を受賞したオリヴィア・コールマン。彼女の演技も高く評価され、アカデミー賞助演女優賞候補入りが有力視されている。年齢と共に誰もが経験する喪失と親子の愛を、記憶や時間が混迷していく父の視点で描くという本作。迷宮に足を踏み入れていくような戸惑いと、愛する家族が自身を忘れてしまう切なさ、人間味から滲み出るユーモアなど、様々な感情を重層的に呼び起こしながら、誰にとっても他人事ではない、老いることへの不安や関係性が変わっていく親子の愛情を描いている。この物語を手掛けたのは、ロンドンのタイムズ紙が「現代において最も心躍る劇作家」であると謳う、フランス人のフロリアン・ゼレール。原作である舞台作品は、フランス演劇界最高位のモリエール賞で脚本賞を受賞し、パリ、ロンドン、ニューヨークなど世界30か国以上で上演。ゼレール自身が長編初監督作としてメガホンをとり、『危険な関係』でアカデミー賞を受賞した脚本家クリストファー・ハンプトンが共同脚本を務める。『ファーザー』は5月、TOHOシネマズ シャンテほか全国にて公開。(text:cinemacafe.net)
2021年01月14日ケネス・ブラナー監督が児童文学小説の大ベストセラーを映画化した『アルテミスと妖精の身代金』から、ケネス・ブラナー監督とキャストのジョシュ・ギャッドのインタビュー映像が解禁。さらに、日本語吹き替えを務める森川智之、早見沙織、楠大典からコメントも到着した。全世界2500万部のベストセラーで、ファンの間では“悪のハリー・ポッター”とも呼ばれる「アルテミス・ファウル」シリーズを原作にした本作。主人公は世界的な大泥棒の息子で、天才的な頭脳をもつ12歳のアルテミス・ファウル。父親の誘拐をきっかけに、その天才的な頭脳を駆使し、人間には隠れた存在である“妖精”の宝の強奪を企てる。また、アルテミスが対立する“妖精”は、文化・テクノロジーなどの分野において人間をはるかに超えるといわれるハイテク集団。おとぎ話にでてくる魔法やファンタジーの世界と近未来SFの世界が融合した現代的でオリジナルな世界観や、アルテミスや妖精たちが駆使する数々のガジェットなども見どころ。本作の監督・製作を務めるのは、俳優としてのみならず『マイティ・ソー』『シンデレラ』、『オリエント急行殺人事件』『ナイル殺人事件』を監督するケネス・ブラナー。映像内では、この映画の監督になった経緯や主人公アルテミスを演じた新星フェルディア・ショウを1,200人の候補からキャスティングした際の思いなどを語る。一方、窃盗魔のドワーフであるマルチ・ディガムズを演じるのはジョシュ・ギャッド。彼は共演したジュディ・デンチとのエピソードも語っており、撮影終了後にはユーモア溢れるプレゼントも贈られたことを明かし嬉しそう。自身のキャラクターは「(「スター・ウォーズ」の)ハン・ソロっぽい(「ハリー・ポッター」の)ハグリッド」と説明している。また、日本語吹き替え版で主人公の父親アルテミス・ファウル シニア役の森川さんといえば、『ズートピア』のニック役でもお馴染み。「ニックとは全く違ったキャラクターです。父親としての寛大さとは、なにか一味違う秘密のエッセンスを加えてみました。また謎が多い人物ですので、観ている方の興味を持ってもらうための演技を心がけました」とコメント。エルフの大尉ホリー・ショート役を務める早見さんは、「大尉として堂々とする大人びた部分と、幼さが出るシーンのバランス」が難しかったと明かし、「アルテミスとのやりとりの中で次第に彼と打ち解けていくのですが、その心の繊細なシーンは、演じていて一層集中したところです」と言う。そして、最強のボディガード:ドモボイ・バトラー役の楠さんは、「ドモボイというキャラクターとの共通点は、私もどちらかというと『自分のためよりも人のために何かした方がいい』というタイプなのでそこは似ているかもしれません」と語っている。『アルテミスと妖精の身代金』は8月14日(金)よりDisney+(ディズニープラス)にて独占配信。(text:cinemacafe.net)■関連作品:アルテミスと妖精の身代金 2019年秋、公開予定©2019 Disney Enterprises, Inc.
2020年08月07日テレビ東京「午後のロードショー」枠の4月22日(水)放送回は、ジュリアン・ムーアがFBI捜査官を演じ、アンソニー・ホプキンス演じる天才的殺人鬼を追う『ハンニバル』を放送する。先日本番組でオンエアされた『羊たちの沈黙』の続編となる本作。原作はトマス・ハリスによる同名人気スリラー小説となり、前作から10年後、FBI捜査官として活躍するクラリスと偽名で逃亡を続けるハンニバル・レクターが再び対決していく。全米中を恐怖の渦に落とし入れた“バッファロー・ビル事件”から10年。事件の解決に協力した直後に脱走した、天才的な頭脳を持つ元精神科医で凶悪殺人犯のハンニバル・レクター博士(アンソニー・ホプキンス)は逃亡を続けていた。当時はFBIの訓練生だったクラリス(ジュリアン・ムーア)も、いまでは捜査官として第一線で活躍していたが、大物麻薬ディーラーを逮捕する際に多数の死傷者を出してしまったことで、現場の指揮をとっていた彼女は責任をとらされることに…。そんな彼女の窮地に目をつけたのが、レクターのターゲットの中で唯一生き残っていた大富豪メイスン・バージャー(ゲイリー・オールドマン)だった。メイスンはクラリスを餌にレクターをおびき出そうと、政界入りを狙っている司法省のポール・クレンドラー(レイ・リオッタ)を利用し、彼女をレクター捜査へ復帰させる。その頃レクターはイタリアのフィレンツェでフィル博士と名前を変え、司書の仕事についていた。この10年クラリスの動向を追い続けていたレクターは、彼女に1通の手紙を出す。“いまも羊たちの悲鳴が聞こえるか?”というメッセージを記した――という展開。前作のジョディ・フォスターに代わりクラリスを演じるのは『アリスのままで』でアカデミー賞、ゴールデングローブ賞をはじめ世界の映画賞を総なめにし、『ことの終わり』『マグノリア』『エデンより彼方に』など数々の名作に出演してきたジュリアン・ムーア。本作ではその恐ろしさにより磨きがかかったハンニバル・レクターは、前作に引き続きアンソニー・ホプキンス。2人を再び引き合わせることになる大富豪メイスン・バージャーには『ハリー・ポッター』シリーズのシリウス・ブラックでお馴染みゲイリー・オールドマン。午後のロードショー『ハンニバル』は4月22日(水)13時35分~テレビ東京で放送。(笠緒)
2020年04月22日ジョシュ・ハートネット主演のインディーズ映画『Most Wanted』に、アメリカの配給がついた。配給権を買ったサバン・フィルムズは、この夏にも公開を考えているようだ。ハートネットが演じるジャーナリストは、ある男性が、麻薬売買の罪に問われ、タイで懲役100年を言い渡された事件を取材する。この男性が何者かにはめられたことがわかると、それを証明するために大奮闘するという犯罪スリラーのようだ。監督はダニエル・ロビー。日本公開は未定。文=猿渡由紀
2020年04月10日