「スサンネ」について知りたいことや今話題の「スサンネ」についての記事をチェック!
「ビッグ・リトル・ライズ」のニコール・キッドマンがデヴィッド・E・ケリーと再タッグを組み、ヒュー・グラントとの初共演で贈る心理サスペンス「フレイザー家の秘密」。この度、日本初放送を前に、ニコールとヒューが2ショットで応じた貴重なインタビュー映像が公開された。「ビッグ・リトル・ライズ」や「アリー my Love」で知られるデヴィッド・E・ケリーが脚本・製作総指揮、「ナイト・マネジャー」でエミー賞監督賞を受賞したデンマーク出身の女性監督スサンネ・ビアが手がける本作。妻・グレイス役のニコールから出演の動機を聞かれたヒューは「(監督を務める)スサンネのデンマーク映画は天才的。君との共演も、スサンネの作品も、デヴィッド・E・ケリーも配役も魅力的だ。演技に苦労したから、いい出来であることを願うよ」と製作陣を褒め称える。また、ニコールは本作の見どころについて「父親、夫、息子3人の関係性。脚本に描かれた人物の複雑な個性が、複雑に織り込まれている。スサンネが力強く描いている」と解説する。本作で製作総指揮も務めるニコールは「経験から言うと、スリラーの制作は本当に難しい」と明かしつつも、「でも大好き。女性の主人公を取り巻くこれほど深刻で複雑な構成は、なかなかできない。顔のみのカットで表現し、ゴマかしが効かない。これはグレイスの心理的軌跡を描いている」と仕上がりに自信を見せた。インタビューの収録前には、何でも自由に話していいと言われた2ショットインタビューだけに、「あなたとの共演はうれしかった」と語るニコールに向かって、ヒューが「僕を起用した理由は、パディントンかな(笑)」と冗談交じりに話し、談笑する姿も。ニコールからの熱烈ラブコールで初共演が実現した2人の新鮮なインタビュー映像となっている。HBOドラマ「フレイザー家の秘密」は1月27日(水)より毎週水曜23時ほかBS10 スターチャンネルにて放送(字幕版・全6話)。※1月23日(土)19時45分~第1話先行無料放送。(text:cinemacafe.net)
2021年01月07日ニコール・キッドマンが「ビッグ・リトル・ライズ」のクリエイターと再タッグ、ヒュー・グラントと初共演で放つHBO(R)ドラマ「フレイザー家の秘密」(原題:THE UNDOING)が2021年1月27日(水)より「BS10 スターチャンネル」にて独占初放送決定、ニコールが翻弄される予告編が公開された。■ニコール・キッドマンの熱烈ラブコールでヒュー・グラント米国TVシリーズ初出演意外にもこれまで共演する機会のなかった2人の唯一の接点は、映画『パディントン』。1作目ではニコールが、2作目ではヒューがそれぞれ悪役を演じるという“すれ違い”があった。今回、俳優業を辞めると公言していた彼の記念すべき米国TVシリーズ初出演が叶ったのは、ニコールが夫役にヒューを熱望し、自ら説得したからだと報じられている。『モーリス』で日本でも人気となり、『フォー・ウェディング』『ノッティングヒルの恋人』など90年代のロマコメで活躍したヒュー。主人公グレイスの献身的な夫、腕の良い小児腫瘍科医として息子も憧れる父親でありながら、殺人事件の発生と同時に姿を消し、容疑者として追われる身となる影のある役柄を演じる。■「ビッグ・リトル・ライズ」のニコール&デヴィッド・E・ケリーの再タッグニコールと「アリー my Love」でも知られるデヴィッド・E・ケリーは、ゴールデン・グローブ賞やエミー賞を総なめにしたヒット作「ビッグ・リトル・ライズ」以来の再タッグ。本作での舞台はニューヨーク・マンハッタンで、ジーン・ハンフ・コレリッツ著「You Should Have Known」(原題)を映像化。セレブライフを送る登場人物に降りかかる困難と彼らの心理をサスペンスタッチで描く。■「ナイト・マネジャー」の女性監督スサンネ・ビアが全6話を監督「ナイト・マネジャー」で2016年エミー賞監督賞を受賞、『未来を生きる君たちへ』でアカデミー賞外国語映画賞を受賞するなど、その手腕が高く評価されているスサンネ・ビア監督。容疑者の妻となり、次から次へと知らなかった夫の真実が明かされていく主人公の心理をどう描くか注目が高まる。また、『スラムドッグ$ミリオネア』でアカデミー賞撮影賞受賞のアンソニー・ドッド・マントルがとらえたニューヨークの映像美も必見。■豪華キャストで描かれる華やかなマンハッタンのセレブライフ初共演のニコールとヒューに加え、そのひとり息子を演じるのは『フォードvsフェラーリ』『クワイエット・プレイス』『ワンダー 君は太陽』などで演技力が高く評価され、最新作『ハニーボーイ』も話題となった、いま最も期待される実力派子役ノア・ジュプ。その祖父で主人公の父を演じるのは、大御所ドナルド・サザーランド。この豪華家族が送るマンハッタンの上流階級の暮らしはまるで「キング・オブ・メディア」を思わせるセレブライフ。一方、事件を担当しフレイザー家を執拗に捜査する刑事役には『ゴールド/金塊の行方』や「アメリカン・クライム・ストーリー/ヴェルサーチ暗殺」のエドガー・ラミレス。上流階級の容疑者を追うヒスパニック系労働階級の彼が一家を追い込む様子も見どころとなる。ストーリーマンハッタンで医師の夫と名門私立校に通う息子とともに、幸せなセレブ生活を送る臨床心理士のグレイス。ある日、息子の学校に通う生徒の母親が殺害される痛ましい事件が起き、時を同じくして夫が姿を消す。それから夫にまつわる彼女の知らなかった事実が次々と明らかになり、事件はニューヨーク中が注目する裁判へと発展。完璧だった彼女の人生が崩壊していく…。HBOドラマ「フレイザー家の秘密」は2021年1月27日(水)より毎週水曜23時ほかBS10 スターチャンネルにて放送(字幕版・全6話)。※1月23日(土)19時45分~第1話先行無料放送。(text:cinemacafe.net)
2020年12月01日ニコール・キッドマン&ヒュー・グラント初共演の心理サスペンス『フレイザー家の秘密』が2021年1月27日(水)23時よりスターチャンネルにて日本独占初放送、1月23日(土) 19時45分より第1話が先行無料放送される。この度、本シリーズの予告映像が公開された。本ドラマは、『アリー my Love』で知られるデヴィッド・E・ケリーとキッドマンが、ゴールデン・グローブ賞やエミー賞を総なめにしたヒット作『ビッグ・リトル・ライズ』以来の再タッグを実現。舞台を西海岸からニューヨーク・マンハッタンへ移し、ジーン・ハンフ・コレリッツ著『You Should Have Known』(原題)を映像化。 セレブライフを送る登場人物に降りかかる困難と彼らの心理をサスペンスタッチで描く。本作では、キッドマンとグラントとの初共演が実現。意外にもこれまで共演する機会のなかったふたりの唯一の接点は、『パディントン』の1作目にキッドマンが、2作目にグラントが出演したという、すれ違いのようなもの。俳優業を辞めるとまで公言していた彼の米国TVシリーズ初出演が叶ったのは、キッドマンが夫役に彼を熱望し、自ら説得したからだと報じられている。『フォー・ウェディング』や『ノッティングヒルの恋人』など90年代のロマコメのプリンスも今や60歳。主人公の献身的な夫、腕の良い小児腫瘍科医として息子も憧れる父親でありながら、殺人事件の発生と同時に姿を消し容疑者として追われる身となる影のある役柄を彼がどう演じるのかに注目が集まる。さらに、全6話を監督したのはデンマーク出身の女性監督スサンネ・ビア。『ナイト・マネジャー』で2016年エミー賞監督賞を受賞。キッドマンと同年代の女性監督として、容疑者の妻となり次から次へと知らなかった夫の真実が明かされていく主人公の心理を描く。また、『スラムドッグ$ミリオネア』でアカデミー賞撮影賞受賞のアンソニー・ドッド・マ ントルが撮影したニューヨークの映像美も見どころとなる。また、初共演のキッドマンとグラントに加え、そのひとり息子を演じるのは『サバービコン 仮面を被った街』『ワンダー 君は太陽』で演技力が高く評価され、最新作 『ハニーボーイ』も話題となった実力派子役ノア・ジュープ。その祖父でキッドマンの父を演じるのは大御所ドナルド・サザーランド。この家族が送るマンハッタンの上流階級の暮らしは『キング・オブ・メディア』を思わせるセレブライフ。一方、事件を担当しフレイザー家を執拗に捜査す る刑事役には『ゴールド/金塊の行方』や『アメリカン・クライム・ストーリー/ヴェルサーチ暗殺』のエドガー・ラミレス。上流階級の容疑者を敵視する彼が執拗に一家を追い込む様子も描かれる。『フレイザー家の秘密』2021年1月27日(水)23時よりスターチャンネルにて日本独占初放送1月23日(土) 19時45分より第1話先行無料放送
2020年12月01日サンダンス映画祭の観客賞受賞を皮切りに、圧倒的評価でアカデミー賞デンマーク代表作品に決定、女性監督初のデンマーク・アカデミー賞(ロバート賞)作品賞ほか主要9部門を受賞した『罪と女王』(英題:Queen of Hearts)が5月8日(金)より公開決定、本ビジュアルと予告編が解禁となった。本作は、今年2月の「トーキョー ノーザンライツフェスティバル2020」では『クィーン・オブ・ハーツ』のタイトルで特別上映され、チケットは即完売の満員御礼という盛況ぶり。この大反響を受けて、急きょ劇場公開が決定した。仕事、家庭、全て完璧な女性が犯した義理の息子への禁断の誘惑――本作は、男性の権力者(王)から若い女性への性的虐待と比べ、女性権力者(女王)と若い男性の関係となると途端にグレーゾーンになることへの着目を起点に、メイ・エル・トーキー監督が挑戦した意欲作。知的な女性がモンスターへと変貌する難役を見事に演じたのは、スサンネ・ビア監督『未来を生きる君たちへ』や『愛さえあれば』などで知られ、トマス・ビンターベア監督の『ザ・コミューン』でベルリン映画祭最優秀女優賞を受賞した国際的名女優トリーヌ・ディルホム。大人のうそを受け入れられない真っ直ぐな少年を演じた新星グスタフ・リンは鮮烈な印象をスクリーンに焼きつけ、『ダンサー・イン・ザ・ダーク』『アフター・ウェディング』『偽りなき者』『フレンチアルプスで起きたこと』など、数々の北欧の傑作に続く新たな衝撃作が誕生した。この度公開された本ビジュアルは、ヒロインのアンネと少年が抱き合うシーンと、幻想的な森の光の中にいる2人の姿が切り取られており、「女は、守るために、残酷になるー」のコピーと相まって、官能的かつ衝撃的な物語を想起させる。また、予告編では、仕事も私生活も完璧な女性が、禁断の関係にのめり込む姿が映し出された後、その関係が暴露されかかったとき、少年の心を裏切るかのような彼女の驚くべき行動が示唆されている。本国では、デンマークが誇る女性監督スサンネ・ビアや、ロネ・シェルフィグですら成し得なかった女性初のデンマーク・アカデミー賞にあたるロバート賞で9冠を達成。さらに、北欧最大の映画賞であるヨーテボリ国際映画祭で最優秀ノルディック賞・観客賞・最優秀俳優賞の3冠、北欧5か国から選出されるノルディック映画賞でもグランプリに輝いている。『罪と女王』は5月8日(金)よりヒューマントラストシネマ有楽町、5月29日(金)よりシネ・リーブル梅田ほか全国にて順次公開。(text:cinemacafe.net)■関連作品:罪の女王 2020年5月8日よりヒューマントラストシネマ有楽町、5月29日よりシネ・リーブル梅田ほか全国にて順次公開©2019 Nordisk Film Production A/S. All rights reserved
2020年03月13日生き残るためには、“それ”を見てはいけない――。ジョシュ・マラーマンの同名小説を映画化したNetflixオリジナル映画『バード・ボックス』は、人間たちが次々と死に至る終末世界が舞台。“それ”を目にした者は異常をきたし、ほどなく死を迎えてしまう。脚本を手掛けたのは、『メッセージ』で高い評価を受けたエリック・ハイセラー。監督のスサンネ・ビアはハイセラーの脚本を受け取り、「一刻も早く読み終えたいと思った」という。いままで描かれなかった母親像「とても魅力的だと思えた」「すごく面白い脚本だったから。私は常々エキサイティングなストーリーとリアルで魅力的なキャラクターを探している。脚本には、その両方があったの。しかも、サンドラ・ブロックが主役を演じたがっていると言われて。ただ、この脚本を7~8年、いいえ6年前に読んでいたら、全く惹かれなかった気がする。いま映画にすることに意味がある物語だと思えたわ。説明が難しいのだけど、いまの世界にはディストピア的ムードがある。だからこそ、とてもタイムリーに感じられたの」。さらに、「最も重要だったのは、興味深い女性の主役だったこと」。想定通りサンドラ・ブロックが演じることになった主人公マロリーも、ビア監督の興味を引いたようだ。「マロリーはとても珍しいタイプの主人公だと思う。私はこれまでの映画で、マロリーのような描き方をされた母親を見たことがなかった。映画冒頭の彼女は妊娠しているけど、親になることに消極的。映画業界では、“母親”を男性が描いてきたわ。何年にもわたってね。大抵は優しくて、子どもを保護する母性の姿だった。攻撃的な母親は、問題のあるものとして描かれるの。でも、威勢がよくて、ほとんど攻撃的で、厳しいマロリーを、私はとても魅力的だと思えた。実際、彼女は子どもたちを守るためならどんなことでもする。でも、マロリーは名前さえ与えない。彼女は子どもたちを“ボーイ”“ガール”と呼ぶの」。「役のすべてを具現化する」魅力的な俳優たちとのタッグ世界が混乱を極める中、やがてマロリーは子どもたちを連れ、“それ”を見ないよう目隠しをしながら外の世界へ。ある場所を目指して森を走り、激流をボートで下る。「川を下るシーンの撮影は、おそらく最も大変だった。子役たちは4歳と5歳でとても小さく、目隠しをしている。サンディ(サンドラ・ブロック)もね。本当に目隠しをしているの。彼女は目が見えない状態で歩く方法を盲目のアドバイザーに教わっていたのだけど、それでも木やカメラにぶつかっていた。しかも、目隠しをした子どもたちを手でつかんで。監督としては、とても不安だったと言わざるを得ないわね」。「でも、サンディと私の間には信頼と絆があった。そう感じられたからこそ、撮影し通せたのだと思う」とも。ビア監督はこれまでにもマッツ・ミケルセン、ジェニファー・ローレンス、トム・ヒドルストンら、魅力的な俳優たちとタッグを組んできた。「キャラクターを完全に理解できる人。それが素晴らしい役者ね。彼らは自らのあらゆる面を用いて、自分ではない人間に入っていける。ただ入っていくだけでなく、役のすべてを具現化するの。キャラクターを理解する点においては監督も同じだけど、監督は必ずしも自ら表現するわけじゃない。素晴らしい役者は本能的に、自分の役が目玉焼きを食べるかスクランブルエッグを食べるかを理解する。たとえ、映画の中に卵を食べるシーンがなくてもね」。エンタメ性とメッセージ性の融合サンドラが全身全霊で表現するマロリーのスリリングなサバイバルを通し、観客は痛み、赦し、成長についてのメッセージを受け取る。スサンネ・ビアという監督はこれまでも、エンターテインメント性とメッセージ性を軽やかに行き来する作品を撮り上げてきた。「そうなるよう、いつも努めている。映画はエンターテインメントであるべきだから。そうじゃなければ、誰も見に行かないわ。メッセージはそこに忍び込ませるもの。それに、大切なメッセージは無意識に現れるとも思う。手触りの中にね。登場人物たちの振る舞いや服装など、あらゆるものからにじみ出てくるの。“ここにある!”と主張するものじゃなく、もっと微妙で、ずっと滑らかで、目立たない。だからこそ、私は作品が美しくなるよう気を配っている。映画はビジュアル的に惹きつけられるものであるべきだから。サウンドも同じね。官能的であってほしい。そして、登場人物を魅力的にしたいし、彼らに共感してほしい。でも、それは必ずしも同情的なものではないの」。映画の楽しみ方「ちょっと気まぐれなものであっていいと思う」Netflixオリジナル映画の『バード・ボックス』を、日本の観客はオンラインストリーミングで楽しむことになる。ビア監督自身、映画を様々な方法で楽しんでいるそうだ。「最近見た映画は、それこそNetflixの『プライベート・ライフ』ね。タマラ・ジェンキンスが監督をしていて、素晴らしかった。実際、私は映画をいろいろな形で見ている。パソコンの画面で見ることも多いわ。それと同じくらい、映画館にも足を運ぶ。同じNetflixの映画でも、『ROMA/ローマ』は映画館で見てすごく美しいと思った。どんな状況で、どう見るか。それは、ちょっと気まぐれなものであっていいと思う」。Netflixオリジナル映画『バード・ボックス』は独占配信中。(text:Hikaru Watanabe)■関連作品:【Netflixオリジナル】ブライト 2017年12月22日よりNetflixにて全世界同時オンラインストリーミング【Netflixオリジナル】マッドバウンド 哀しき友情 2017年11月17日よりNetflixにて全世界同時配信【Netflixオリジナルドラマ】オルタード・カーボン 2018年2月2日より全世界同時オンラインストリーミング2月2日(金)より全世界同時オンラインストリーミングバード・ボックス 2018年12月21日よりNetflixにて世界同時配信
2018年12月23日Netflixオリジナル映画『バード・ボックス』配信記念スペシャルイベントが12月19日(水)、新宿ピカデリーにて行われ、ゲストに「ダチョウ倶楽部」、藤本美貴が登壇した。イベントでは、「消える、消えると言われながらも33年芸能界で生き抜いてきた!」と自負する「ダチョウ倶楽部」によるサバイブポイントも披露された。ミキティのサバイブ術は「旦那を盾にして…」『バード・ボックス』はサンドラ・ブロック主演、アカデミー外国語映画賞を受賞したスサンネ・ビアが監督を務める、サバイバル・スリラー超大作。思いがけず子どもを身ごもったマロリー(サンドラ)は、突然訪れた世界の終焉と人類滅亡の危機に直面。幼い命を守り生き残るため、「謎の闇」に突き動かされ命を絶たないよう、決死の逃避行を決意するのだが…。実際、ふたりの子どもを持つ母親としてだいぶ感情移入をした様子の藤本さんは、「子を持つ母であれば、こうするしかないのかな、とも思う…」と主人公マロリーの取る行動など、状況への理解を示した。ただ、「うちにはキン肉マン(※夫の庄司智春)がセットでいるので、旦那を盾にする方法はありそう」と含み笑いをすれば、肥後克広も「旦那、すぐ殺されそう(笑)。1分以内にやられて“ミキティーッ”て叫んで終わっちゃうんじゃないの」と同意を示した。ダチョウ倶楽部の芸能界サバイブ術とは?さらに「サバイブする」という本作のテーマにかけて、芸能界を33年もの間生き抜いてきた「ダチョウ倶楽部」がサバイブ術を語るシーンも。寺門ジモンが「誰でもいい。ひとりの人に面白いと思われて、その人を信じることが大事。(ビート)たけしさんとか志村(けん)師匠とかに信じてもらえただけで、時代を超えてきた」と最もらしいことを語ると、観客も思わず聞き入る。そんなときでも、肥後さんが「真面目な答えはいらないんだよ」と突っ込めば、すぐさま場内は笑いの空気に様変わりし、33年の光る芸を見せた。イベントでは、そのほか、「ダチョウ倶楽部」のお家芸ともいえる「バード・ボックス:箱の中身はなんだろな?」ゲームを実施。上島竜兵が「当てる役」となり、派手なリアクションで観客を楽しませた。『バード・ボックス』は12月21日(金)よりNetflixにて独占配信。(cinamacafe.net)■関連作品:バード・ボックス 2018年12月21日よりNetflixにて世界同時配信
2018年12月19日『ゼロ・グラビティ』『オーシャンズ8』のサンドラ・ブロック主演のNetflixオリジナル映画『バード・ボックス』。この度、本作で主人公マロリーを熱演したサンドラが、撮影現場で監督もびっくりするような提案をしていたことが明らかとなった。本作は、映画『メッセージ』で米脚本家組合(WGA)賞脚色賞を受賞、アカデミー脚色賞にもノミネートされ、ハリウッド実写版『君の名は。』を担当することでも話題のエリック・ハイセラーが脚本。『未来を生きる君たちへ』でアカデミー賞外国語映画賞を受賞し、トム・ヒドルストン主演「ナイトマネジャー」ではエミー賞を受賞したスサンネ・ビアが監督を務めるディザスター大作。■世界的女性監督が絶賛!「本当に全力投球してくれた」本作でサンドラは未曾有の大災害から、幼い2人の子どもの命を守るため、懸命に生き抜こうとする女性マロリーを演じている。当初マロリーはあまり妊娠を喜ぶことはできなかったが、極限状況で2人の子どもを救おうと奮闘する中で、次第に母としての愛に目覚めていく。そんなサンドラに関して監督スサンネ・ビアは、「サンドラはとても面白くて頭が切れ、どこまでも勇気のある人です。どんな局面でもマロリーの心情を表現するためならばどんなことでもする準備ができていました」と言う。「撮影現場で何度か本当に目隠しをしながら撮影を続けたいと言い張って、私たちがそれは無茶だと説得する場面があったのです。この辺は木や穴が多いので怪我をしてしまうわとね。それなのに彼女は転んでもケガをしても構わないとまで言ったのです!本当に全力投球してくれました」と語り、なんと自身のリスクも顧みず、目隠しをしながらの演技を強く願い出たことを明かした。■「私たち俳優は目の表情に頼ることが多い」これに対しサンドラは、「映画の中で、目隠しをしたまま2人の子どもを呼ぶシーンで、いかに声のみを使って感情を表現することが難しいかを気づかされました。私たち俳優は、普段から感情的な物語を伝えるのに、目の表情に頼ることが多いのです」と語り、声のみで感情表現することの難しさを痛感したことを明かしている。■サンドラが演じた全てのショットに「惚れ込んでしまった」サンドラといえば、『オーシャンズ8』をはじめ大ヒット作品に次々出演し、『しあわせの隠れ場所』ではアカデミー賞主演女優賞を受賞、『ゼロ・グラビティ』でも同賞にノミネートされたハリウッドきっての売れっ子スター。そんなオスカー女優サンドラが、怪我のリスクも顧みず、作品のために自ら過酷な撮影を提案するとは驚きだ。そんなサンドラの起用についてスサンネは、「サンドラにとって、母性がテーマのこの役は、特別に重要な意味を持っていたのだと思います。マロリーの中にある脆さと力強さ、タフさとセクシーさという対極の要素を引き出してくれました。撮影終了後、彼女が演じたすべてのショットに惚れ込んでしまって、編集が非常に大変でした(笑)」と語り、その圧倒的な演技力と存在感を絶賛した。目を開けたら最後、果たして生き残ることはできるのか?マロリーと子どもたちに待ち受ける衝撃の運命とは!? サンドラが女優魂を見せた、Netflix映画に新たな歴史を刻む1本に期待が高まる。Netflixオリジナル映画『バード・ボックス』は12月21日(金)より配信開始。(text:cinemacafe.net)■関連作品:【Netflixオリジナル】ブライト 2017年12月22日よりNetflixにて全世界同時オンラインストリーミング【Netflixオリジナル】マッドバウンド 哀しき友情 2017年11月17日よりNetflixにて全世界同時配信【Netflixオリジナルドラマ】オルタード・カーボン 2018年2月2日より全世界同時オンラインストリーミング2月2日(金)より全世界同時オンラインストリーミングバード・ボックス 2018年12月21日よりNetflixにて世界同時配信
2018年12月11日『オーシャンズ8』『ゼロ・グラビティ』のサンドラ・ブロックが主演を務めるNetflixオリジナル映画『バード・ボックス』の世界同時配信が12月21日(金)に決定。心拍数MAXとなる、その予告編も到着した。思いがけず妊娠がわかったアーチストのマロリー(サンドラ・ブロック)は、ある日突然訪れた、世界の終焉と人類滅亡の危機に直面する。謎の異変の中で次々に死に至る人々…。生き残るためにできることは、決して“それ”を見ないことだった。幼い命を守るため、葛藤と恐怖の中でマロリーは“目隠し”をして決死の逃避行を決意する――。■サンドラ・ブロック×「ナイト・マネジャー」の女性監督がタッグ本作は、映画『メッセージ』で米脚本家組合(WGA)賞脚色賞を受賞、アカデミー脚色賞にもノミネートされ、ハリウッドで実写版『君の名は。』の脚本を担当することでも話題のエリック・ハイセラーが脚本。監督は、『未来を生きる君たちへ』でアカデミー賞外国語映画賞を受賞し、トム・ヒドルストン主演の海外ドラマ「ナイト・マネジャー」ではエミー賞(監督賞)ほかゴールデン・グローブ賞などでも絶賛を受けた女性監督スサンネ・ビアが務めている。人類が未だ体験したことのない極限の状況の中で幼い命を必死で守ろうとする主人公マロリーを演じるのは、『ゼロ・グラビティ』でアカデミー賞を受賞し、『オーシャンズ8』の大ヒットも記憶に新しいサンドラ・ブロック。共演はハリウッドきっての個性派俳優ジョン・マルコヴィッチ、アカデミー賞作品賞『ムーンライト』や『ザ・プレデター』のトレバンテ・ローズ、そして『オーシャンズ8』でサンドラとも共演、これまでエミー賞やゴールデン・グローブ賞を受賞しているサラ・ポールソンなど、豪華な実力派キャストが集結。■目を開けたら最後…戦慄のサバイバル・スリラーこの度、解禁された予告編と場面写真には、未曾有の異変に襲われ大混乱に陥った人々の姿と、必死に子どもたちを守り、サバイバルしようとするマロリーの姿が映し出されている。目を開けたら最後、果たして生き残ることはできるのか?終焉の危機に陥った世界はどうなってしまうのか?そしてマロリーと子どもたちに待ち受ける衝撃の運命とは!?Netflix映画に新たな歴史を刻む全世界衝撃のサバイバル・スリラーに注目していて。Netflixオリジナル映画『バード・ボックス』は12月21日(金)よりNetflixにて配信開始。(text:cinemacafe.net)■関連作品:【Netflixオリジナル】ブライト 2017年12月22日よりNetflixにて全世界同時オンラインストリーミング【Netflixオリジナル】マッドバウンド 哀しき友情 2017年11月17日よりNetflixにて全世界同時配信【Netflixオリジナルドラマ】オルタード・カーボン 2018年2月2日より全世界同時オンラインストリーミング2月2日(金)より全世界同時オンラインストリーミング
2018年11月14日12月1日(金)から3日(日)まで、幕張メッセで開催される「東京コミックコンベンション2017」のゲストで来日したマッツ・ミケルセン。海外ドラマ「ハンニバル」をはじめ、日本でも絶大な人気を誇る「北欧の至宝」の魅力に迫る。いまや“世界的至宝”マッツ・ミケルセン、華麗なアクションの秘密は子ども時代に…いまや“北欧”に留まらない世界的至宝というべきマッツ。1965年11月22日、デンマークのコペンハーゲン生まれで、先日52歳の誕生日を迎えたばかり。ちなみに1歳上の兄・ラース・ミケルセンも人気シリーズ「ハウス・オブ・カード野望の階段」のロシア大統領役で知られる俳優だ。銀行員の父と看護師の母の間に生まれたマッツは、小さな頃から体を動かすのが大好きで、体操選手やバレエダンサーを経験。アクション演技で見せる動きの美しさはダンスの素養に寄るところ大だ。バレエダンサーとして活躍しながら、次第に身体のみの表現ではなく、台詞も駆使する演技への興味が湧き、国立演劇学校へ入学する。そのときすでに30歳。かなり遅いスタートだが、そこからは早かった。1996年にコペンハーゲンの麻薬密売人が主役の犯罪映画『プッシャー』で映画デビュー。これは『ドライヴ』のニコラス・ウィンディング・レフン監督のデビュー作。それまでのデンマーク映画になかった新しいスタイルを築き、2人はその後も『プッシャー2』や『ヴァルハラ・ライジング』などで組んだ。ハリウッドへ進出!破竹の勢いをプレイバックシリアスなドラマからコメディ、アクションと幅広いジャンルで活躍した後、2004年には『キング・アーサー』でハリウッドに進出。その2年後、ダニエル・クレイグがジェームズ・ボンドを演じた第1作『007カジノ・ロワイヤル』のル・シッフルに抜擢され、悪役ながらその冷酷さがセクシー、と注目を浴びてブレイクした。その後も『タイタンの戦い』『三銃士/王妃の首飾りとダ・ヴィンチの飛行船』などハリウッド映画に出演しつつ、スサンネ・ビア監督の『アフター・ウェディング』に主演、フランス映画『シャネル&ストラヴィンスキー』のストラヴィンスキー役、アリシア・ヴィキャンデルと共演した『ロイヤル・アフェア愛と欲望の王宮』などヨーロッパ映画にも精力的に出演し続けたマッツは2012年、母国でトマス・ヴィンターベア監督の『偽りなき者』に主演。身に覚えのない疑いをかけられ、小さなコミュニティで孤立した普通の男性を演じ、カンヌ国際映画祭男優賞を受賞した。国際的な名優という地位を確立したマッツだが、さらに世界中で大ブレイクしたのは2013年から始まったTVシリーズ「ハンニバル」で主演を務めたのがきっかけ。猟奇殺人と美食を結びつける殺人鬼ハンニバル・レクターを退廃的に演じ、瞬く間に人気に火がついた。同時に映画も、マーベル・シネマティック・ユニバースの『ドクター・ストレンジ』や『ローグ・ワン/スター・ウォーズ・ストーリー』といった超大作に起用されるように。2019年公開でトム・ホランドとデイジー・リドリー主演作『Chaos Walking』(原題)の撮影も終わったばかりだ。人を惹きつけて止まないマッツ・ミケルセン…その魅力は?40代後半から突然アイドルのような人気爆発となったが、変に浮かれることもなく、かといって冷めすぎることもなく、ファンサービスなどもすべて自然体で対応している。以前来日した際、「さりげなさ(Effortless)」が自身にとって大切なキーワードだと語ったことがあるマッツ。映像ではクールに決めながら、普段はカジュアルなジャージ姿というギャップもファンには堪えられないチャームポイントのようだ。大スターになっても、取り巻きも連れず、身軽に世界を飛び回る。しなやかなプロフェッショナリズムが魅力的だ。(text:Yuki Tominaga)
2017年11月30日“映画並みのクオリティのドラマ”という表現が、古めかしく聞こえてくるようになって久しい昨今。いえ、古めかしく聞こえるのは、いまに始まったことではありません。HBOのミニシリーズ「エンジェルス・イン・アメリカ」にメリル・ストリープとアル・パチーノが出演し、それぞれがエミー賞とゴールデン・グローブ賞の受賞トロフィーを2本とも貫禄たっぷりに受け取ったのは2004年のこと。そう考えると、アカデミー賞受賞スター出演の新作ドラマ「ビッグ・リトル・ライズ」も、ドラマのスタンダードから外れた作品とは決して言えません。「ビッグ・リトル・ライズ」の製作総指揮を務め、出演も果たしているのはリース・ウィザースプーンとニコール・キッドマン。補足するまでもなく、リースは『ウォーク・ザ・ライン/君につづく道』で、ニコールは『めぐりあう時間たち』で主演女優賞に輝いたアカデミー賞受賞スターです。そんな2人がタッグを組み、共に惚れ込んだ同名ベストセラー小説(リアン・モリアーティ著)の映像化企画に着手。プロジェクトの争奪戦が繰り広げられる中、NetflixやShowtimeを退け、HBOが放送権を獲得しました。物語の舞台は、カリフォルニア州のシーサイドにある高級エリア、モントレー。登場人物いわく「年収1,500万円以下は負け組」の街で、ある死亡事件が発生します。事件にかかわるのは、同じ小学校に通う子どもを持つ母親たちのよう。誰の身に何が起きたのか?事件の鍵を握るのは誰か?誰が被害者かも明かされない“現在”を挟みつつ、物語は“事件の始まりとなる日”からスタート。この日は小学校の新入生説明会当日であり、何にでも首を突っ込みがちなマデリン(リース・ウィザースプーン)と年下のハイスペック夫を持つセレステ(ニコール・キッドマン)のママ友コンビが、引っ越してきたばかりのシングルマザー、ジェーン(シェイリーン・ウッドリー)に初めて出会った日でもあります。ミステリーの格好を取る全7話の脚本を手掛けたのは、「アリー my Love」などのヒットメイカー、デイビッド・E・ケリー。共感度たっぷりの人間ドラマとスリリングな法廷劇のミックスなどに定評のあるケリーが、女性たちの抱える問題を徐々に浮き彫りにしていきます。2人の娘の母親であり、元夫やその後妻(ゾーイ・クラビッツ)との関係に緊張を走らせるマデリンの胸の内にあるものは何か?年下夫(アレクサンダー・スカルスガルド)とラブラブなセレステの密かな事情とは?そして、ジェーンはなぜモントレーにやって来たのか?事件の真相以上に、彼女たちのドラマに興味をかき立てられます。そんな彼女たちのドラマを描き上げたのは、『ダラス・バイヤーズクラブ』のジャン=マルク・ヴァレ。リース・ウィザースプーンとは『わたしに会うまでの1600キロ』で組んでいるヴァレが全7話すべてを監督し、美しくもどこか滑稽で、ときにエモーショナル、ときに思わせぶりな映像世界へと導きます。ちなみに、『わたしに会うまでの1600キロ』でリースの母親を演じ、アカデミー賞助演女優賞にノミネートされたローラ・ダーンも小学生の娘を持つ母親役で出演。ジャン=マルク・ヴァレ組の再集結とも言えます。1人の監督が全話を手掛けた作品と言えば、スサンネ・ビアの「ナイト・マネジャー」やキャリー・ジョージ・フクナガの「TRUE DETECTIVE/二人の刑事」などが記憶に新しいところ。冒頭で触れた「エンジェルス・イン・アメリカ」も、故マイク・ニコルズが全6話の監督を務めています。監督にとって、映画は2時間で描きたいものを描く手段、ドラマは長い時間をかけて描きたいものを描く手段。彼らのように、描きたい物語を数時間、あるいはそれ以上をかけたドラマとしてたっぷりしっかり描く監督は、今後も増えてくるのではないでしょうか。(text:Hikaru Watanabe)
2017年06月01日プレスリーやボブ・ディランから、ベック、ノラ・ジョーンズなどまで、多くのアーティストに影響を与えた米カントリーミュージックの重要人物にして、「ルーツ・オブ・ロック」と呼ばれるハンク・ウィリアムスの半生を描いた映画『アイ・ソー・ザ・ライト』。本作で伝説のシンガーになりきった主演トム・ヒドルストンのメイキング&インタビュー映像が、シネマカフェに到着した。1944年米アラバマ州、愛する女性オードリー(エリザベス・オルセン)と結婚し、幸せな生活を送っていたハンク・ウィリアムス(トム・ヒドルストン)。ハンクはシンガーとして成功するが、オードリーもまたシンガーとしての夢を諦められずにいた。そんな想いが家庭に不穏な雰囲気を漂わせていたが、やがて息子が生まれ、彼らの人生は再び希望に満ちあふれる。しかしハンクは、音楽活動が順調に進むにつれて家族との溝が深まり、ほかの女性やアルコールに逃げる日々を送るように。ありのままの自分であろうとするハンクは、その想いを歌に込める――。本作は、デビューから6年、29歳という短い人生で築いた功績とその裏で翻弄されるシンガー、ハンク・ウィリアムスの光と闇を映し出した伝記映画。ハンクは、あのボブ・ディランが初めて憧れたシンガーであり、「ローリング・ストーン」誌の「歴史上最も偉大なアーティスト100人」にも選出された人物。その楽曲の数々は、ボブ・ディランはもちろん、エルヴィス・プレスリー、ジョニー・キャッシュ、キース・リチャーズ(ローリング・スト-ンズ)、ベック、ノラ・ジョーンズなどによって、時代を超えていまも歌い継がれている。そんなハンクを演じたのは、『アベンジャーズ』『マイティ・ソー』シリーズのロキ役でブレイクしたトム・ヒドルストン。『クリムゾン・ピーク』『ハイ・ライズ』、エミー賞受賞ドラマ「ナイト・マネジャー」(監督スサンネ・ビア)と話題作出演が続き、今年はプライベートでも大きな注目を集めた彼は、本作ではハンクの楽曲をすべて吹き替えなしで歌い切り、その高い歌唱力を披露した。今回解禁となったのは、撮影前の歌唱トレーニングの様子や役作りについて、トムが語る映像。舞台経験が豊富なトムだが、映画でその歌声を披露することは今回が初めて。ハンク・ウィリアムスを演じることについて、「象徴的な人物を演じることはあらゆる意味で挑戦だった」とふり返っている。これまで演じることのなかった“実在した天才シンガー”へのアプローチには「彼の全てを理解する必要があった」「音楽こそが彼の人物像を知る一番のルーツだった」と、役作りの姿勢も明かした。本作で音楽プロデューサーを務めた、著名なカントリーシンガーでもあるロドニー・クロウェルは、「スタジオで来る日も来る日も、舞台俳優から“歌手”に聞こえるよう取り組んだ」と、トムとの5週間におよぶトレーニングの様子を語る。メイキング映像では、スタジオで歌うトムの姿も収められているから、ぜひチェックしてみて。『アイ・ソー・ザ・ライト』は10月1日(土)より新宿ピカデリーほか全国にて公開。(text:cinemacafe.net)■関連作品:アイ・ソー・ザ・ライト 2016年10月1日より新宿ピカデリーほか全国にて公開(C) 2016 I Saw The Light Movie, LLC and RatPac ISTL LLC. All Rights Reserved.
2016年10月01日第68回エミー賞授賞式が18日(現地時間)、ロサンゼルスのマイクロソフト・シアターで行われ、最多23ノミネートの「ゲーム・オブ・スローンズ」がドラマシリーズ部門の作品賞を2年連続で受賞、監督賞や脚本賞など合わせて最多12部門を獲得した。実は12部門受賞も2年連続という快挙を成し遂げた「ゲーム・オブ・スローンズ」はエミー賞の総受賞数38を記録。1993年から2004年放送の「そりゃないぜ!? フレイジャー」の受賞数37を抜いて、歴代最多受賞トップに躍り出た。コメディシリーズ部門の作品賞は「ヴィープ(原題)/Veep」が昨年に続いて2度目の受賞を果たした。リミテッドシリーズ部門では下馬評通り、「アメリカン・クライム・ストーリー/O・J・シンプソン事件」が作品賞、主演男優賞(コートニー・B・ヴァンス)、主演女優賞(サラ・ポールソン)、助演男優賞(スターリング・K・ブラウン)、脚本賞(D・V・デヴィンセンティス)など主要部門を独占し、圧倒的な強さを見せた。ドラマシリーズ部門の主演男優賞は「MR. ROBOT/ミスター・ロボット」のラミ・マレック、主演女優賞は「オーファン・ブラック暴走遺伝子」のタチアナ・マスラニーが共に初受賞。コメディシリーズ部門の主演男優賞は「トランスペアレント」のジェフリー・タンバーが2年連続、「ヴィープ(原題)/Veep」のジュリア・ルイス=ドレイファスに至っては5年連続で受賞という強さを見せた。ドラマシリーズ部門の助演賞は「ゲーム・オブ・スローンズ」のキット・ハリントンとメイジー・ウィリアムズが有力視されていたが、2人とも受賞はならず。特に助演女優賞は授賞式を欠席した「ダウントン・アビー」のマギー・スミスが受賞。プレゼンターが彼女の名前を読み上げると、司会のジミー・キンメルが歩み寄ってトロフィーを取り上げると、「郵送はしないよ。マギー、もしこれが欲しいなら、落し物コーナーに置いてあるから」と、一度も授賞式に姿を見せたことのないマギーに皮肉まじりのメッセージを送った。ちなみにジミーは「バラエティ・トーク・シリーズ」部門で自身の名を冠した「Jimmy Kimmel Live!」が作品賞受賞を逃すも、粛々と仕事を続行。そこに突然マット・デイモンがサプライズで登場した。実はこの2人、10年以上前からジミーの番組上でネタとして確執を演じ続けている関係。今回は、失意をひた隠すジミーの前にマットがリンゴをかじりながら登場、「さっきのカテゴリーを見逃しちゃった。君、受賞した?」と問いかける。ジミーが受賞者を教えると、マットは「イエス!」とガッツポーズ。そして「気の毒だな。負けたのに、ここに残ってみんなの前に立たなきゃいけないなんて、屈辱的だよね」と言いたい放題の後、会場にジミーへの拍手を促し、ハグして退場した。今年のアカデミー賞では会場でガールスカウトのクッキー販売があったが、エミー賞ではジミーのお母さんが7,000人分のピーナツバター&ジェリーのサンドイッチを作って配るという趣向があり、セレブたちが大喜びでかぶりついていた。第68回エミー賞の主な受賞結果は以下の通り。ドラマシリーズ部門・作品賞:「ゲーム・オブ・スローンズ」・主演男優賞:ラミ・マレック「MR. ROBOT/ミスター・ロボット」・主演女優賞:タチアナ・マスラニー「オーファン・ブラック暴走遺伝子」・助演男優賞:ベン・メンデルソーン「ブラッドライン」・助演女優賞:マギー・スミス「ダウントン・アビー」・監督賞:ミゲル・サポチニク「ゲーム・オブ・スローンズ」・脚本賞:デビッド・ベニオフ、D・B・ワイス「ゲーム・オブ・スローンズ」・コメディシリーズ部門・作品賞:「Veep」(原題)・主演男優賞:ジェフリー・タンバー「トランスペアレント」・主演女優賞:ジュリア・ルイス=ドレイファス「Veep」(原題)・助演男優賞:ルーイ・アンダーソン 「Baskets」(原題)・助演女優賞:ケイト・マッキノン「サタデー・ナイト・ライブ」・監督賞:ジル・ソロウェイ「トランスペアレント」・脚本賞:アジズ・アンサリ、アラン・ヤン「マスター・オブ・ゼロ」リミテッドシリーズ/テレビムービー部門・リミテッドシリーズ作品賞「アメリカン・クライム・ストーリー/O・J・シンプソン事件」・テレビムービー作品賞「SHERLOCK/シャーロック忌まわしき花嫁」・主演男優賞:コートニー・B・ヴァンス「アメリカン・クライム・ストーリー O・J・シンプソン事件」・主演女優賞:サラ・ポールソン「アメリカン・クライム・ストーリー O・J・シンプソン事件」・助演男優賞:スターリング・K・ブラウン「アメリカン・クライム・ストーリー O・J・シンプソン事件」・助演女優賞:レジーナ・キング「アメリカン・クライム」・監督賞:スサンネ・ビア「ナイト・マネジャー」・脚本賞:D・V・デヴィンセンティス「アメリカン・クライム・ストーリー O・J・シンプソン事件」(text:Yuki Tominaga)
2016年09月20日『ハイ・ライズ』が公開中のトム・ヒドルストンと、大人気海外ドラマ「Dr.HOUSE」のヒュー・ローリーという、英国を代表する人気俳優の共演で贈るスパイ・アクション・ドラマ「ナイト・マネジャー」。先日発表された第68回エミー賞でリミテッドシリーズ・ムービー部門に11ノミネートされている話題の本作が、8月26日(金)よりAmazonプライム・ビデオにて見放題独占配信されることになった。名門ホテルで夜間マネジャーとして働く元軍人のジョナサン・パイン(トム・ヒドルストン)は、あることをきっかけに英国情報部員(オリビア・コールマン)にリクルートされ、国際的な武器ディーラーのリチャード・ローパー(ヒュー・ローリー)の組織に潜入することを命じられるが…。ゲイリー・オールドマン主演『裏切りのサーカス』やレイフ・ファインズ主演『ナイロビの蜂』、故フィリップ・シーモア・ホフマン主演『誰よりも狙われた男』など、映画化もされた数々のスパイ小説で知られる巨匠ジョン・ル・カレの、1993年に刊行されたベストセラー・スパイ小説をドラマ化。『未来を生きる君たちへ』でアカデミー賞を受賞したデンマークの女性監督スサンネ・ビアが、現代的な色づけで演出し、サスペンスあり、派手なアクション・シーンあり、トムが織りなす命がけの恋もある、全8話・計6時間のスパイアクション・ドラマに仕立て上げた。ロケ地は、英国ロンドンはもちろん、モロッコ、スイスのアルプスを眺望する高級ホテルからスペイン・マジョルカ島のデザイナーズ・ヴィラまで、世界各国を飛び回る。主人公の“ナイト・マネジャー”パインを演じるのは、『ハイ・ライズ』『アイ・ソー・ザ・ライト』と本国や米国などで高い評価を受けた主演作が相次いで公開されるトム。本作では、“ボンド”さながらの危うい情事も交えたスパイものに挑んでいる。また、彼が追うクセ者の武器ディーラー、ローパーには、全米高視聴率をたたき出した人気医療ドラマ「Dr.HOUSE」でおなじみのヒューが務めるほか、『マーガレット・サッチャー 鉄の女』のオリビア・コールマン、『コードネーム U.N.C.L.E.』『マクベス』のエリザベス・デビッキ、『路上のソリスト』『アバウト・タイム愛おしい時間について』のトム・ホランダーら、個性豊かな実力派キャスト陣が集結。第68回エミー賞には、主演男優賞(トム)ほか助演男優賞(ヒュー)、助演女優賞(オリビア)ほか計11部門でノミネートされており、受賞の行方にも注目が集まっている。「ナイト・マネジャー」は8月26日(金)よりAmazonプライム・ビデオにて全話一挙見放題独占配信(全8話)。(text:cinemacafe.net)
2016年08月08日“北欧の旅”と聞いてまず思い浮かべるのは、オーロラを見る旅でしょうか。北欧ツアーを調べてみると、オーロラを観測できるベストスポットに案内してくれるツアーをはじめ、オーロラを見つつ犬ぞりやトナカイそりなど北欧ならではのアウトドアが楽しめたり、ゴージャスなホテルの温泉やスパで身心を癒したり…どれも魅力的なものばかりです。北欧映画においても──ノルウェー、スウェーデン、デンマーク、フィンランド、アイスランドの映画は日本で観るチャンスは限られていますが、素敵な作品が多い。たとえば、スウェーデン映画でいうと、ラッセ・ハルストレム監督の『マイライフ・アズ・ア・ドッグ』や、ヴァンパイアものをリアルな切り口で切なく描いた『ぼくのエリ 200歳の少女』。フィンランド映画『365日のシンプルライフ』は、断捨離やミニマリストという時代背景をうまく表現して日本でも話題になりました。また、デンマーク出身のラース・フォン・トリアー監督がアイスランド出身のビョークを主演にした『ダンサー・イン・ザ・ダーク』はカンヌ国際映画祭でパルム・ドールを受賞、語り継がれる名作です。個人的にはデンマーク出身の女性監督、スサンネ・ビアの『悲しみが乾くまで』『愛さえあれば』も好きな映画です(これはデンマークが舞台ではないですが…)。北欧からまたひとつ素晴らしい映画が届きました。今年のカンヌ国際映画祭・ある視点部門でグランプリを受賞したアイスランド映画『ひつじ村の兄弟』です。アイスランドの雄大な自然を舞台に、そこで牧羊を営む人々の人間模様を描いています。主人公はアイスランド辺境で羊飼いとして暮らすグミーとキディーの老兄弟。親から譲り受けた優良種の羊を育てていますが、実は40年間も口をきいてない不仲の兄弟。やがて、彼らが会話をする機会がやってくるわけですが、皮肉なことにそれは自分たちの羊が疫病に侵されてしまい、大切に育ててきた羊を殺処分しなくてはならなくなったことがきっかけでした。美しい自然のなかで走り回るかわいい羊たち──そんな風光明媚な情景のなか徐々に人間の内面がえぐり出されていきます。羨望、挫折、欲望…と、兄弟の絆。この大地からもきっとオーロラは見えるんじゃないかと想像させる美しい自然と、そこで渦巻く人間のさまざまな感情、その対比も面白くて。そして、そう来ますか…!!というラストシーン。真っ直ぐで深いあの感情表現は忘れられないワンシーンとして記憶に刻まれるはずです。最後にこぼれ話をひとつ。映画に登場する羊たちにもオーディションがあったそうなんです。選ばれたのは、とある牧場の羊たち。彼らがとても人懐こい気性なのは、飼い主である酪農家さんがものすごく愛情を注いで育てていたから。監督は「動物役者の賞があれば、この映画の羊たちは間違いなく賞に輝く」と絶賛。愛くるしい羊たちの演技も必見です。オーロラだけでなく、羊に会いに行く北欧アイスランドの旅もありですね。(text:Rie Shintani)(text:Rie Shintani)
2015年12月25日『ゴジラVSキングギドラ』などで知られる大森一樹監督が23日、東京・六本木のTOHOシネマズ六本木で行われた東京国際映画祭コンペティション部門審査員記者会見に出席した。会見では、『X-MEN』シリーズで知られる審査委員長のブライアン・シンガーをはじめ、トラン・アン・ユン、ベント・ハーメル、ナンサン・シー、スサンネ・ビアも出席し、審査員が全員集合。日本人監督の代表として審査員を務める大森監督は、「日本を代表する映画祭で、代表として審査員をすることに光栄に思っております。同時にものすごく緊張してプレッシャーが高まっています」と心境を語った。そして、「映画祭が始まって30年。映画にとって産業革命と言われるくらい映画の形が変わってきた。フィルムからデジタルに変わり、映画館がシネコンという形になってきた」と映画業界の変化を語り、「日本でさまがわりをずっと見て来ましたが、私としてもまだ混乱の中にいるような感じ」とコメント。「今回、世界中の映画を見て、世界がどのように産業革命に対応しているのか答えが出ればいいなと。その中で、これから30年とつながるヒントを与えてくれる映画があればベストな映画にしたい」と期待を寄せた。また、外国人審査員全員が影響を受けた日本の映画として黒澤明監督の名前を挙げると、「黒澤監督が世界のフィルムメーカーに影響を与えたことことにすごい感激しています」と感慨深げな表情を見せ、「私自身、高校時代に黒澤監督の『赤ひげ』を見て、医者の話だったので大学は医学部に行き、医学を勉強しながら黒澤映画を見ているうちに、『医者じゃなくて映画監督だ』と気づいて映画監督になった」と自身も多大な影響を受けたことを告白。「その選択が正しかったと、みなさんの発言を聞いてうれしく思います」と喜んだ。さらに、『インファナル・アフェア』のナンサン・シープロデューサーが、「私が影響を受けたのは、あの音楽…日本のゴジラ! そういう意味で、大森監督にも影響を受けている」と言うと、ブライアン・シンガー監督も「確かにそうです! アメリカの3,000万人以上の人たちがだれに影響を受けているかというと、ゴジラ! 日本のゴジラに非常に大きな影響を受けています」と賛同。それを聞き、大森監督は「とても光栄です」と思わず笑みがこぼれた。
2015年10月23日東京国際映画祭のコンペティション部門審査員記者会見が23日、東京・六本木のTOHOシネマズ六本木で行われ、審査委員長のブライアン・シンガーをはじめ、審査委員のトラン・アン・ユン、ベント・ハーメル、ナンサン・シー、スサンネ・ビア、大森一樹が出席した。『X-MEN』シリーズで知られるブライアン・シンガー監督は「東京国際映画祭の審査員長として、そしてすばらしい審査員団と仕事ができることを光栄に思っています」とあいさつ。審査の基準について「いろんな国々からの映画、ジャンルもホラーからコメディ、ドラマと広い。国の文化の違い、その上にジャンルの違いということは、審査員の私たちにとって課題になる」と審査の難しさを語った。『卵の番人』『キッチン・ストーリー』で知られるノルウェーのベント・ハ-メル監督は「物語がどれだけ上手に語られているかが一つの審査基準」、『ノルウェイの森』のトラン・アン・ユン監督は「最終的にすばらしい作品というのは、言葉が万国共通に物語をうまく語っているもの。そういう基準で見ていきたい」とコメント。『ゴジラVSキングギドラ』の大森一樹監督は、「映画祭が始まって30年。産業革命と言われるくらい映画の形が変わってきた」と言い、「どのように産業革命に対応しているのかを見られたら、ヒントを与えてくれる映画があればベストな映画にしたい」と伝えた。日本の映画で影響を受けた作品を聞かれると、外国人審査員全員から黒澤明監督の名前が挙がり、ブライアン・シンガー監督は「スピルバーグ、ルーカスでさえ黒澤さんの影響を受けているという。ほとんど映画を見る時は、スピルバーグを見て黒澤さん、ルーカスを見て黒澤さんというくらい、黒澤さんは自分の映画作り、映画業界に非常に大きな影響を与えた」と話し、「三船敏郎さんがアメリカに来られた時に会うすばらしい経験があった」ということも明かした。トラン・アン・ユン監督は「溝口(健二)、小津(安二郎)、成瀬(巳喜男)、柳町(光男)、橋口(亮輔)、是枝(裕和)」と名前を挙げ、「日本映画から学ぶことはたくさんある」と語った。イギリスに留学していた時に黒澤監督の話を聞く機会があったという『インファナル・アフェア』のナンサン・シープロデューサーは、「お年を召しているにも関わらず『毎日学ぶことがいっぱいある』と話された言葉はいまだに心に残っている」と言い、黒澤作品は「今でも新しく何か学ぶものがある」とコメント。『未来を生きる君たちへ』のスサンネ・ビア監督も「若い時から黒澤監督の影響を非常に受けている」と言い、ベント・ハーメル監督は「小津監督、黒澤監督が好き。『羅生門』を南米の友人に見せたばかり」と明かした。
2015年10月23日第28回東京国際映画祭が10月22日(木)、東京・六本木ヒルズで開幕。TOHOシネマズ六本木ヒルズではコンペティション部門の審査員をはじめ、オープニング作品『ザ・ウォーク』を手がけたロバート・ゼメキス監督らが出席するオープニングセレモニーが行われた。“2015年10月21日”に都内で行われた来日記者会見で、代表作のひとつである『バック・トゥ・ザ・フューチャー2』の主人公であるマーティ&ドクに対し、「時空をいじるな」と忠告し、話題をさらったゼメキス監督。最新作である『ザ・ウォーク』は1974年のニューヨークを舞台に、フランス人のアーティスト、フィリップ・プティが、当時世界一の高さを誇ったニューヨークのワールドトレードセンターのツインタワー間で、命綱なしの“綱渡り”に挑んだ実話を圧巻の3D映像で描いている。「映像でなければ表現できないスペクタクル。プティの偉業を知った瞬間、すばらしい作品になると確信した」とゼメキス監督。何よりプティの人間性に惹かれたといい、「どんな障壁もものともしない、芸術家としての情熱をもった人物。優れた語り手でもある彼の経験を、観客にも味わってほしかった」と熱弁。最大の見どころは「やっぱり、プティが411メートル上空に張られたワイヤーに、芸術的な一歩を踏み出す瞬間だね」とアピールしていた。オープニングセレモニーには、コンペティション部門の審査委員長を務めるブライアン・シンガー監督(『X-MEN:フューチャー&パスト』『ワルキューレ』)をはじめ、審査員のトラン・アン・ユン監督、ベント・ハーメル監督、ナンサン・シー(映画プロデューサー)、スサンネ・ビア監督、大森一樹監督が顔をそろえた。かつて、初期の傑作『ユージュアル・サスペクツ』が東京国際映画祭で高く評価された経歴をもつシンガー監督は、「こうした形で東京国際映画祭に戻ってくることができて、とても光栄」と話し、「映画業界で多くの経験を重ねた審査員の皆さんと一緒に、多彩な16本のコンペ作品を審査するのが楽しみ。もちろん、大変な仕事になりそうだけど」と武者震いしていた。第28回東京国際映画祭は10月31日(土)まで、メイン会場となる六本木ヒルズをはじめ、TOHOシネマズ新宿などで開催。『ザ・ウォーク』は2016年1月23日(土)より公開される。(text:cinemacafe.net)
2015年10月22日笑って泣ける時代劇やゆるく笑えるコメディなど、注目作が目白押しの今週末公開の作品の中から、シネマカフェ編集部がピックアップしたオススメの作品をご紹介。今週末、あなたはどの作品を観に行く?■『駆込み女と駆出し男』質素倹約令が発令され、庶民の暮らしに暗い影が差し始めた江戸時代後期。鎌倉には離縁を求める女たちが駆込んでくる幕府公認の縁切寺、東慶寺があった。但し、駆込めばすぐに入れるわけじゃない。門前で意思表示をした後に、まずは御用宿で聞き取り調査が行われるのだ。見習い医者でありながら、駆出しの戯作者でもある信次郎は、そんな救いを求める女たちの身柄を預かる御用宿に居候することに…。『クライマーズ・ハイ』『わが母の記』などの原田眞人監督が挑む初の時代劇『駆込み女と駆出し男』が今週公開。既に今年『日本のいちばん長い日』の公開を控える原田監督だが、本作では作家・井上ひさしが11年をかけて紡いだ時代小説「東慶寺花だより」を、笑って泣ける時代劇として映画化。主演に大泉洋、ヒロインに戸田恵梨香、満島ひかりを迎え、樹木希林、堤真一、内山理名、山崎努、武田真治、キムラ緑子ほか日本映画界・演劇界を代表する名優たちが勢揃い。現在の2倍の離婚率だったという江戸自体を生きる男女の悲喜こもごもの物語を、ぜひ劇場で。『駆込み女と駆出し男』は、5月16日(土)より全国にて公開。■『明烏あけがらす』借金返済期限が迫ったホストのナオキ。返済金1000万円を用意出来た事を祝って同僚と宴会を開く。翌日の夕方に目を覚ますと、お金がどこにもない。お店の同僚に聞いても誰も、そんなお金を見ていない。どうやらお金を用意出来たのは夢だったらしい。金を用意できなければ東京湾の底に沈められる。同僚ホスト、金の払えない女性客、上京してきた父親、そして借金取り。人はどんどん出てきますが、全員頼りにならず…。ドラマ「アオイホノオ」「勇者ヨシヒコ」シリーズや、鈴木亮平の主演作『HK/変態仮面』などを手がける、コミカルな作風に定評のある福田雄一監督の最新作『明烏 あけがらす』。『共喰い』『海月姫』の菅田将暉を主演に迎え、現在公開中の『シンデレラ』では声優として活躍する城田優や、若葉竜也、柿澤勇人、松下優也ら注目の顔ぶれがキャストに名を連ねる。予告編からもゆるい笑い満載の雰囲気が感じられる本作で、肩の力が抜けた週末を過ごしてみては。『明烏あけがらす』は、5月16日より新宿バルト9ほか全国にて公開。■『真夜中のゆりかご』敏腕刑事のアンドレアスは、美しい妻アナと乳児の息子とともに、湖畔の瀟洒な家で幸せに暮らしていた。そんなある日、通報を受けて同僚シモンと駆けつけた一室で、薬物依存の男女と衝撃的な育児放棄の現場に遭遇する。一方、夫婦交代で真夜中に夜泣きする息子を寝付かせる日々は愛に満ちていた。だが、ある朝、思いもよらない悲劇がアンドレアスを襲い、彼の中で善悪の境界線が揺れ動いていく…。『未来を生きる君たちへ』で見事アカデミー賞に輝き、『ある愛の風景』が『マイ・ブラザー』としてリメイクされるなど、ハリウッドが認めるデンマークの女性監督スサンネ・ビア。『しあわせな孤独』以来6作目となる脚本家アナス・トーマス・イェンセンとのコンビによる彼女の最新作『真夜中のゆりかご』も今週公開。主演は『オブリビオン』「ゲーム・オブ・スローンズ」など、ハリウッド大作でも活躍するデンマークのニコライ・コスター=ワルドー。共演には、『悪童日記』のウルリク・トムセン、『恋に落ちる確率』『ヴェラの祈り』のスウェーデンの女優マリア・ボネヴィーら。人間の本質的な弱さや孤独、そして愛などをシリアスなタッチで描きながらも、見るものに希望を与えるスサンネ・ビアならではの力作を、ぜひチェックしてみて。『真夜中のゆりかご』は、5月15日(金)よりTOHOシネマズ シャンテほか全国にて公開。(text:cinemacafe.net)
2015年05月14日現在、映画『羊たちの沈黙』のスピンオフTVドラマ「ハンニバル」で猟奇殺人犯ハンニバル・レクターを演じ、大きな話題となっている“北欧の至宝”マッツ・ミケルセン。いまハリウッドで注目を集める“北欧男子”の第一人者でもある彼の映画主演最新作『悪党に粛清を』から、予告編が解禁となった。1870年代、アメリカ。デンマークから新天地アメリカへ渡った元兵士のジョン(マッツ・ミケルセン)は、開拓地で妻子を殺されてしまう。犯人を追いつめ射殺したジョンだったが、犯人が悪名高いデラルー大佐(ジェフリー・ディーン・モーガン)の弟だったことから怒りを買うことに。さらに、彼の情婦で声を失ったマデリン(エヴァ・グリーン)も巻き込み、それぞれの壮絶な復讐が始まった…。かつて、命の価値は駅馬車以下といわれたアメリカ・西部開拓時代。愛を奪われた男と声を失った女が非情すぎる“悪”に粛清を施す本作は、正式出品された2014年カンヌ国際映画祭で大絶賛され、世界中の映画祭でも熱狂をもたらした、かつてないウェスタン・ノワール。妻子を殺され復讐に燃える孤高の男には、『偽りなき者』でカンヌ国際映画祭「主演男優賞」を受賞したデンマークを代表する国際的俳優マッツ・ミケルセン。謎に包まれた悪党の情婦役には、『007/カジノ・ロワイヤル』でマッツとも共演、『300』シリーズでも知られるエヴァ・グリーン。さらに復讐の相手役を、人気TVドラマ「グレイズ・アナトミー」や「SUPERNATURAL/スーパーナチュラル」、映画『レッド・ドーン』のジェフリー・ディーン・モーガンが務める。解禁された予告編は、愛する者を失い、復讐という業を背負ったマッツとエヴァの、哀しみを押し殺すような抑制された演技が印象的。心優しき男が冷酷なスナイパーとして再び銃を手に取る様子には、誰も観たことのないウェスタン・ノワールを予感させている。同時に、ジェフリー演じる“悪役”の非情極まりない姿は、緊迫感をより増長させている。監督は、マッツと同じデンマーク出身で『キング・イズ・アライヴ』がカンヌ国際映画祭ある視点部門に正式出品されたクリスチャン・レヴリング。ラース・フォン・トリアーやスサンネ・ビア、トマス・ヴィンターベア、ニコラス・ウィンディング・レフンなど、素晴らしい才能を持つ映画監督を数多く輩出するデンマークから、また新星が誕生した。『悪党に粛清を』は6月27日(土)より新宿武蔵野館ほか全国にて公開。(text:cinemacafe.net)
2015年04月04日エミー賞受賞の人気海外ドラマ「ゲーム・オブ・スローンズ」で注目を集める渋メン、ニコライ・コスター=ワルドーを主演に迎え、『未来を生きる君たちへ』で第83回アカデミー賞「外国語映画賞」を受賞したデンマークの女性監督スサンネ・ビアが贈る最新作『真夜中のゆりかご』。このほど、その日本版予告編が解禁となった。敏腕刑事のアンドレアスは、美しい妻アナと息子とともに、湖畔の瀟洒な家で幸せに暮らし、夫婦交代で真夜中に夜泣きする息子を寝付かせる、愛に満ちた日々を送っていた。そんなある日、通報を受けて駆けつけた一室で、薬物依存の男女による壮絶な育児放棄の現場に遭遇する。そして、ある朝、思いもよらない悲劇がアンドレアスを襲い、彼の中で“善悪の境界線”が揺れ動いていく…。2011年、日本でも公開された『未来を生きる君たちへ』で2人の少年と彼らを取り巻く大人たちの暴力と贖罪を描き、オスカーを獲得したスサンネ・ビア監督が、その脚本家アナス・トーマス・イェンセンと再びコンビを組んだ本作。突如、幸せの絶頂から突き落とされた刑事の選んだ行動と、二転三転のさらなる衝撃を乗り越えた彼の魂が救済されるまでを、スリリングに、かつ北欧の情景豊かに描き出していく。主演を務めるのは、2014年エミー賞19部門ノミネートのアクション・スペクタクル巨編「ゲーム・オブ・スローンズ」のジェイミー・ラニスター役で世界的に人気上昇中、デンマーク出身のニコライ・コスター=ワルドー。リドリー・スコット監督『ブラックホーク・ダウン』やトム・クルーズ主演『オブリビオン』などハリウッド大作でも活躍し、ジュリエット・ビノシュ主演『おやみなさいを言いたくて』では彼女の夫役も務めた。ワルドーが満を持して主演を務める本作では、母国デンマークを代表するビア監督と組み、ハリウッドでの活躍を裏付ける確かな演技を披露する。ビア監督は、育児放棄、薬物依存など、現代社会に蔓延する問題を随所に盛り込み、過去作『ある愛の風景』や『アフター・ウェディング』にも通じる鋭い人間観察と心を揺さぶる精密な心理描写を表現。日本版予告編でも、幼い息子を失うという突然の悲劇に襲われた主人公が犯してしまった罪と、悲劇が善悪の境界線を曖昧にしていく様子をまざまざと見せつけ、監督が得意とする観客の倫理観をゆさぶるドラマを感じさせている。いま、ハリウッドでも脚光を浴びている北欧サスペンスの醍醐味にあふれた重厚なヒューマンドラマ。そのとき人は、どこまで正義を見失わずにいれるのか?という普遍の問いを、予告編からも観る者に投げかけている。『真夜中のゆりかご』は5月、TOHO シネマズ シャンテほか全国にて公開。(text:cinemacafe.net)
2015年03月11日