緑黄色社会が新曲「Landscape(ランドスケープ)」を発表。吉沢亮&橋本環奈が出演するスズキの自動車「ソリオ バンディット」新CM曲となる。緑黄色社会の新曲「Landscape」緑黄色社会は、独自のポップセンスと楽曲のバリエーション、ヴォーカル・長屋晴子の力強く透明な歌声で人気を集める4人組バンド。2021年も映画『都会のトム&ソーヤ』主題歌である「アーユーレディー」や、ドラマ『緊急取調室』の主題歌「LITMUS」をリリースするなど、話題が絶えない。そんな緑黄色社会が新たに世に送り出す新曲「Landscape」は、爽やかなメロディーとのびやかな歌声が、大切な人と特別な風景を見に行きたくさせてくれる一曲。作詞をギターの小林壱誓、作曲をベースの穴見真吾が担当した。吉沢亮&橋本環奈出演スズキの新TVCM曲になお、新曲「Landscape」は、スズキの自動車「ソリオ バンディット」新CMのために書き下ろしたもの。9月30日(木)よりオンエアされる新CMには、吉沢亮と橋本環奈が出演する。<緑黄色社会・小林壱誓コメント>「ソリオ バンディット」のCMソングということで、まさにドライブしながら聴きたい曲に仕上がっていると思います。日常を構成するものは、いつの間にか”アタリマエ"になって、意識の外に放り出されてしまうことが多いです。しかしそれらを思い出してみると、とても大切なものばかり。例えば、いつも隣に居てくれる人。その人が居ることは"アタリマエ"になっていないでしょうか?その人と見に行く景色は”トクベツ"だと思います。でもその人にピントを合わせてみると、その"トクベツ"な景色は背景に変わります。忘れてしまうほど当たり前で、大切なこと。この楽曲を聴いて、”トクベツ"は"アタリマエ"が生み出すものだということを思い出してみてほしいです。それを噛み締めたとき、より素敵な景色が広がると思います。【詳細】緑黄色社会 新曲「Landscape」※配信日・CD発売日等、リリース情報未定。作詞:小林壱誓作曲:穴見真吾編曲:Naoki Itai(MUSIC FOR MUSIC)・緑黄色社会
2021年10月03日Bunkamuraシアターコクーンの芸術監督・松尾スズキ演出による、COCOON PRODUCTION 2021+大人計画『パ・ラパパンパン』が、2021年11月3日(水・祝)~11月28日(日)、シアターコクーンにて上演されることが決定した。この度、キャスト、スタッフのコメントが発表された。『パ・ラパパンパン』は、現実と物語が交錯する、ファンタジックなミステリーコメディ。鳴かず飛ばずのティーン向け小説家が無理やりひねり出した19世紀イギリスのクリスマス・イブを舞台にした欠陥だらけのミステリー小説と現実の世界が交差していくという物語だ。主演のティーン向け小説家役を演じるのは、最終回を迎えたばかりのドラマ『大豆田とわ子と三人の元夫』でコミカルな演技が注目を浴びた松たか子。松尾の舞台への出演は初となる。その小説家に振り回される担当編集者役には神木隆之介。物語の中に登場する極悪非道の守銭奴と名高い貸金業者・スクルージ役には小日向文世、さらに、大東駿介、皆川猿時、早見あかり、小松和重、菅原永二、村杉蝉之介、宍戸美和公、少路勇介、川嶋由莉、片岡正二郎、オクイシュージ、筒井真理子、坂井真紀と総勢16名の俳優陣が集結した。2000年上演のミュージカル『キレイ-神様と待ち合わせした女-』でシアターコクーンに登場し、『ゴーゴーボーイズ ゴーゴーヘブン』『ニンゲン御破算』など、オリジナル作・演出作品を発表し続けてきた松尾。自作以外の戯曲演出を、シアターコクーンで初めて手がける。2016年に松尾が主演を務めたNHK木曜時代劇『ちかえもん』で第34回向田邦子賞を受賞した藤本有紀が脚本を担当する。キャスト、スタッフのコメントは以下の通り。■松たか子コメント「松尾スズキさんの舞台に、初めて出演させていただくことになりました。横文字の登場人物達、有名なクリスマスソング、二重構造の物語……。その中に自分がいることが許されるのか、まだドキドキしています。『リトル・ドラマー・ボーイ』を頭の中で鳴らしながら、ただただ稽古、本番に向けて、突き進んでいきたいと思います。どんな芝居になるのかまだ誰も、松尾さん以外?わかりません。でも、きっと、必ずや……。頑張ります」■神木隆之介コメント「人生2回目の舞台です。そして、松尾さんの作る作品にまた携われることが、この上なく光栄です。前回参加させてもらった『キレイ-神様と待ち合わせした女-』では、とんでもなく緊張していましたが、松尾さんがリードしてくださり、やり切ることができました。今回2回目。やはり今から緊張しています。松尾さん、そしてキャストの皆様の胸をお借りする思いで、全力で挑みたいと思います。ひたすら頑張ります」■小日向文世コメント「初めて松尾君の作・演出の舞台に参加してから17年が経ちました。50歳の時でした。人生経験を重ねればすこしは楽になるのかなと期待してたけど、舞台の厳しさと大変さは今も変わらない……。不安はますます膨らみます。でもとにかく楽しみたい。ワクワクしながらシアターコクーンの舞台に立てますように。松尾君、藤本さん早く台本ください!!」■松尾スズキコメント「数年前に藤本さんと初めてテレビで仕事をさせていただき、そのコメディセンスと洗練されたストーリーテリングに、これは勝てないと感動し、お友達になっていただきました。それ以来、俳優として出演ばかりしている関係でしたが、このたび、初めて藤本さんの戯曲を演出するという長年の夢がかなうのです。出演者も松さん、神木くん、小日向さんを初め、盤石とも言えるつわ者が一同に介し、僕がこれまで作ってきたものとは趣を変えた、一大エンターテインメント作品が立ち上がる予感、それしかしていません。コロナの時代だからこそ、困難に明るく立ち向かいたいものです」■藤本有紀コメント「松尾さんから与えられた最初のキーワードは“ゴージャス”でした。ゴージャスなミステリーをつくりたい。極上のエンターテインメントにしたい。でも一番大事なことは、それがコメディであること。エンターテインメント精神に満ちた、ゴージャスなミステリーコメディ……なんですかそれ。そんな芝居があったら観たいです。でも、そんな芝居を書けたなら幸せです。いえ、私はとっくに、この上なく幸せです。松尾スズキにコメディの脚本を依頼されたのですから。キャストをご覧いただければおわかりのように、すでにゴージャスです。絢爛豪華なエンターテイナーがそろっています。目標の半分は達成されたも同然です。残りの半分“ミステリーコメディ”に“ファンタジー”をつけ加えて書いてみました。クリスマスの近づくころ、みなさまに楽しんでいただけましたら幸いです」COCOON PRODUCTION 2021+大人計画『パ・ラパパンパン』東京公演:2021年11月3日(水・祝)~11月28日(日)Bunkamuraシアターコクーンチケット一般発売: 2021年9月12日(日)大阪公演:2021年12月4日(土)~12日(日)森ノ宮ピロティホールチケット一般発売: 2021年11月7日(日)
2021年07月05日今回紹介する動画は、さかなクンが学者目線で楽しい解説をしながらスズキをさばく動画。さばいたスズキでアクアパッツァを作ろうという企画が、YouTubeチャンネル『さかなクンちゃんねる - FISH BOY - Sakana-kun』にアップされています。さかなクンといえば、無類の魚好き。その知識の豊富さや、魚愛の深さで、広く知られています。今回の動画でも、楽しそうにスズキの説明をしながらウロコをとるさかなクン。切り身にすべく、スズキに包丁を入れます。まず見つけたのが浮き袋。ここでちょっとグロテスクな香り…苦手な人は避けたい雰囲気です。次に見つけたのは、さかなクンも衝撃を受けたあの部位。一体何が起きたのでしょう…。怖いもの見たさが止まらない!閲覧する覚悟ができた人は、動画をご覧ください。スズキの胃袋から出てきたものは、消化しかけたハダカイワシが36匹!1匹1匹と胃袋から出てきます。スズキが食べたハダカイワシ…サカナくん曰く、ハダカイワシの魚群をパクッと一口分なのだそう。食物連鎖を感じる映像でした。動画を飛ばしてここまで読んだ方も、心の準備ができたら、ぜひ動画をチェックしてくださいね。[文/AnyMama(エニママ)・構成/grape編集部]
2020年11月27日松尾スズキがシアターコクーン芸術監督に就任して初となる新作ミュージカル「フリムンシスターズ」が10月24日ついにBunkamuraシアターコクーンにて初日がスタートし、その際の舞台写真が到着した。11月23日(月・祝)まで東京公演が行われたあと、11月28日(土)からはオリックス劇場にて大阪公演がスタートする本作。出演者は、シアターコクーン初登場となる長澤まさみをはじめ、秋山菜津子、皆川猿時、栗原類、オクイシュージ、村杉蝉之介、池津祥子、猫背椿、笠松はる、片岡正二郎、阿部サダヲら個性豊かなキャストが揃い、美しくも混沌とした松尾さんならではの世界へ誘う。10月24日の初日、まず舞台には派手に着飾ったドラァグクイーン姿の皆川さんが登場。そこは、彼女が建てた新宿2丁目の上空に浮かぶ劇場「テアトル・ド・モモ」――。皆川さん演じる信長がストーリーテラー的な立場となり、今回の物語は幕を開ける。そして舞台装置が動き、西新宿の小さなコンビニで働くちひろの部屋、薄汚れた狭いアパートの一室が登場。ちひろは無気力で猫背、住み込みでなぜか無給、そして時々店長と寝る毎日を過ごしている。舞台上には巨大な白い円錐形状の身体を持つバスタオルおじさんが立ち尽くし、ボートに乗った黒人が通り過ぎたりするが、これは彼女にしか見えない存在だ。さらに西新宿の少し離れた別の場所にいたのは、かつての大女優みつ子と、その同志として彼女をサポートする親友のオカマのヒデヨシ。自分の車で妹をはね、その後別れた夫に娘の親権を取られて心を病んでしまったみつ子がヒデヨシと共に偶然、ちひろが店番中のコンビニを訪れたことで3人は出会い、その運命を共にすることとなる。ちひろを演じるのは長澤さん。前半の無気力ぶりから、大ファンのみつ子に出会い生気を取り戻していくギャップが激しく、そのコントラストに観客は魅了された。みつ子役の秋山さんは、笑いを差し込んでいく間が絶妙。ヒデヨシ役の阿部さんは、キャラクターが持つチャーミングさはもちろんのこと、歌の表現力の豊かさからも客席の空気を力強く動かしていた。松尾さんは、このコロナ禍の影響で時間が生まれて歌詞を書くことが出来たからこそ、当初の音楽劇の予定が“新作ミュージカル”となったと語っており、曲数は20曲以上と多く、インパクトのある言葉もたくさん耳に残る。また二幕は、予想が何度も何度もいい意味で裏切られ、そのワクワクはエンディングまでずっと転がり続ける。本作はファンタジーでありながら、マジックリアリズムでもあり、ハードボイルドのようでもありながら、しかしやはり喜劇なのだ。COCOON PRODUCTION 2020「フリムンシスターズ」東京公演は~11月23日(月・祝)Bunkamuraシアターコクーンにて上演中、大阪公演は11月28日(土)~12月6日(日)オリックス劇場にて上演。(cinemacafe.net)
2020年10月26日松尾スズキが手掛ける舞台『フリムンシスターズ』が本日10月24日(土)より開幕する。今作は松尾がシアターコクーンの芸術監督に就任して以来、初の書き下ろし新作。また、繰り返し再演を重ねた名作『キレイ−神様と待ち合わせした女−』の初演から数えると、実に20年ぶりのミュージカル作品となる。物語の中心となるのは、『キャバレー』でも松尾とタッグを組んだ長澤まさみ、『キャバレー』だけでなく『キレイ』初演、再演にも出演していた秋山菜津子、そして大人計画を代表する役者である阿部サダヲの3人。阿部の松尾作品への参加は『ゴーゴーボーイズゴーゴーヘブン』以来4年ぶりとなる。長澤の役どころは、西新宿の片隅にあるコンビニで働き、その店の上に住む冴えない女性・ちひろ。彼女が毎日YouTubeで観ている昔のドラマの主演女優・みつ子を秋山が、みつ子の親友であるゲイのヒデヨシを阿部が演じる。この3人が出会って「フリムンシスターズ」が誕生し、そして3人が友情を育みながら何者かと戦う――というもの。タイトルにもなっている「フリムン」とは沖縄の方言で、「気がふれた」「狂ったような」「バカ」を意味する言葉。ちひろが沖縄のユタの血筋であることからきている。作品内の楽曲の歌詞は全編松尾によって書き下ろされているが、この楽曲にも沖縄音階が使われるものがあるという。これまで、複数のインタビューで「日本発信の新作ミュージカルをやりたい」と語っていた松尾。今作も、シンプルに物語の合間合間に曲がさし挟まれる「音楽劇」の形で進んでいたのだという。しかしコロナ禍による自粛で時間が生まれたことによって、『フリムンシスターズ』が長年の野望である「真日本製・本格ミュージカル」になったというわけだ。『キレイ』が再演を重ねるたび、ミュージカルとしての魅力が増していたことを思うと、今作もおそらくこの先繰り返し上演される作品になる可能性が大きい。今作を観るということは、つまり長年愛される名作の誕生に立ち会うことになるだろう。なお、ぴあアプリの連載「めくるめく演劇チラシの世界」のインタビューでも松尾が今作について語っている。『フリムンシスターズ』作・演出:松尾スズキ音楽:渡邊崇10月24日(土)~11月23日(月・祝)会場:Bunkamuraシアターコクーン【ライブ配信情報】対象公演:11月12日(木)18:30の回SPWN(スポーン)とWOWOWメンバーズオンデマンドにて公演のライブ配信を実施SPWN(スポーン)詳細→ メンバーズオンデマンド詳細→ 文:釣木文恵
2020年10月24日CHAiroiPLINの踊る戯曲シリーズ『三文オペラ』が、現在、三鷹市芸術文化センター星のホールで上演されている。ダンサー・振付家のスズキ拓朗を中心に結成され、ダンスと演劇が融合した、エンタテインメント性の高い舞台を繰り広げるCHAiroiPLIN。オリジナル作品を生み出す一方で、童話や文学作品など、幅広い題材を下敷きにした作品の上演も続けてきた。
2020年10月20日松尾スズキがシアターコクーン芸術監督就任後、初の書き下ろし作品となる『フリムンシスターズ』をついに始動させる。そこで松尾に、現段階の構想を聞いた。本作の柱となるのは、長澤まさみ、秋山菜津子、阿部サダヲの3人。この3人に新作を書き下ろしたいという思いから始まり、さらに…。「以前から女同士の友情の話が好きで、女のバディものを書いてみたいと思っていたんです。映画の『SUNNY 強い気持ち・強い愛』とかを観ると、なんかエモいっていうか(笑)。そこから僕が撮った映画『108~海馬五郎の復讐と冒険~』で、秋山さんに演じてもらった砂山みつ子という質の悪い女優と(笑)、彼女のファンだった女、あと女優に媚びへつらって小遣いを巻き上げようとしているゲイ。その3人の“シスターズ”が、ある瞬間友情を沸騰させるような、ファナティックな状態を描きたいと思ったんです」その状態を表すのがタイトルにある“フリムン”なのだが、こちらは松尾が好きな小説『死の棘』から引用したと言う。「一種の憑りつかれたような状態のことを、沖縄や奄美の言葉で“フリムン”と言うそうなんです。あと沖縄には“ユタ”っていうシャーマンの伝統があって、日常と霊の存在が混在しているような人がいる。霊みたいなよくわからないものを、リアルとして受け止めているのがすごく面白いなと思って。それでまさみちゃんの役を沖縄出身の、先祖たちにまとわりつかれて面倒くさい状態になっている女にしようと。さらに女優もゲイもどこか欠落を抱えていて、この3人がバチっとそろった時、化学反応を起こしてすごいエネルギーを生む。そんな話になったんです」また本作は、『キレイ-神様と待ち合わせした女-』以来、20年ぶりの松尾の新作ミュージカルでもある。もともとは音楽劇だったが、コロナ禍で思いがけず出来た時間が、新作ミュージカルの誕生を後押ししたそう。そしてその音楽に松尾が指名したのは、前出の映画『108』に続いての参加となる渡邊崇。「これまでも芝居の中に和の楽器を取り入れたり、西洋の影響下だけじゃない、日本発信の音楽劇をつくることにわりとこだわってきたんです。で、日本独自の音階を取り入れたミュージカルにしたいと考えた時、沖縄の音階ってすごくエキゾチックで素敵だなと。そういう僕のやりたい感覚をわかってくれたのが、渡邊さんだったんです」「こんな時代だからこそ、生の舞台を観て笑いたいよねって思いはすごく強くて」としみじみと語る松尾。コメディセンスにおいても抜群の3人をメインに、今秋松尾が、劇場に再び笑いという灯をともす。公演は10/24(土)~11/23(月・祝)、シアターコクーンにて上演。チケットぴあにて先行抽選エントリーを受付中。(~9/9(水)11:00まで)取材・文:野上瑠美子
2020年09月08日松尾スズキさん作・演出の舞台『キレイ―神様と待ち合わせした女―』に出演する皆川猿時さんに、作品のみどころを伺いました!松尾スズキさん初のミュージカルにして、傑作との呼び声も高い舞台『キレイ』が4度目の上演を迎える。「ミュージカルですから、歌と踊りが盛りだくさん。しかも、松尾さん独特の笑いもあって贅沢です。戦争に翻弄される人々を描いたシリアスな話ではありますが、主人公のケガレが挫けずに自分の力で再生していこうとする姿は、とっても切ないけど勇気づけられます。普遍的な作品だと思います」そう話すのは、初演から全作に出演している皆川猿時さん。前回から引き続き演じるのはカネコキネコ役。息子たちとともに、大豆で作られた兵士・ダイズ兵の死体を回収し生計を立てるカネコ組を率いる女性だ。「子供や仲間たちへの愛情や生きていくことへの気持ちは強いけれど、あまり悩まずに進んでいけちゃう人だろうと思うんです。深く考えないところは共通していますが、キネコさんが持っている心に深く熱いものは僕にはないんですよね(笑)」しかし、前回は幕が開く直前までこのキネコ役に苦しんだようで…。「宮藤(官九郎)さんの作品やコントでも女性役はやってますし、グループ魂のライブで女子高生の格好で出たり、わりと馴染みはあったんですけど、一本通して女の人っていうのは初めてだったんです。ずっとふざけていられたらいいんですけど、そうもいかないし(笑)。ちゃんとやるのがものすごく恥ずかしくて…。吹っ切れたのは、ある舞台で水川あさみさんのハジけた演技を観た時に、“これじゃん!面白くやればいいんだ”って気づきまして。助けられましたぁ。その後、宮藤さんの映画で女子高生役をやりましたが、たぶんこの作品をやってなかったらできなかったんじゃないかな」皆川さんといえば、一風変わったユニークな役を演じることが多いけれど、一昨年の舞台『流山ブルーバード』では、地方都市に暮らす冴えない中年男を、笑いを封印した芝居で好演した。「赤堀雅秋さんの演出も刺激的でしたし、とにかく評判がよかったんです(笑)。でも僕、大声出してふざけるのも大好きなんですよ。今回の稽古が始まる前に松尾さんからメールで“前回のあなた、全部のセリフ叫んでるな。そこ気をつけてな”といきなり注意されたんですが、すり抜けながら騒ぎたいです(笑)」『キレイ―神様と待ち合わせした女―』民族紛争が続く“日本”。民族解放軍を名乗る連中に10年間監禁されていた少女・ケガレ(生田)が外の世界に脱出し、さまざまな人と出会い…。12月4日(水)~29日(日)渋谷・Bunkamura シアターコクーン作・演出/松尾スズキ出演/生田絵梨花、神木隆之介、小池徹平、鈴木杏、皆川猿時、橋本じゅん、阿部サダヲ、麻生久美子ほかS席1万2000円A席9000円コクーンシート5500円(すべて税込み)Bunkamura TEL:03・3477・3244(10:00~19:00)福岡、大阪公演あり。みながわ・さるとき1971年2月1日生まれ。福島県出身。大人計画のメンバーで、グループ魂では港カヲル名義で活躍。現在放送中のNHK大河ドラマ『いだてん』などに出演。※『anan』2019年12月11日号より。写真・土佐麻理子インタビュー、文・望月リサ(by anan編集部)
2019年12月08日鬼才・松尾スズキのシアターコクーン初進出作にしてミュージカル初挑戦作として、大いなる話題を集めながら2000年に初演され、以来2005年、2014年と再演が重ねられてきた『キレイ-神様と待ち合わせした女-』。作者本人が同じ作品を数年おきに演出するという、ミュージカルとしては類をみない形のなかで進化を遂げてきた同作が、12月4日に4度目の上演を迎えた。過去3回の公演では出演もしてきた松尾だが、今回は演出に専念。脚本と音楽(伊藤ヨタロウ)に手を加え、より完成度の高いミュージカルを目指す。物語の舞台は、3つの国に分かれ、100年にわたって民族紛争が続いている“もうひとつの日本”。民族解放軍を名乗るグループに誘拐・監禁されていた少女は、脱出して10年ぶりにソトの世界に飛び出し、すべての過去を忘れて自らを“ケガレ”と名乗る。ダイズ製の兵士“ダイズ兵”の死体回収業で生計を立てている“カネコ組”に加わり、枯れ木に花を咲かせる能力を持つ頭の弱い少年ハリコナや、回収されたダイズ兵を食用に加工する会社の社長令嬢カスミらと出会っていくケガレ。成人したケガレ=“ミソギ”に見守られるなか、やがてケガレは、忘れたはずの忌まわしい過去と対決することになる……。この松尾らしい過剰な物語を描くのは、生田絵梨花(ケガレ)、神木隆之介(少年ハリコナ)、小池徹平(青年ハリコナ)、鈴木杏(カスミ)、橋本じゅん(ダイズ丸)、阿部サダヲ(マジシャン)、麻生久美子(ミソギ)ら、個性あふれる俳優陣。初演の頃は「こんなものはミュージカルじゃない、なんて評されてもまったく頓着しなかった」と語る松尾が、「4回目ともなると、いよいよミュージカルという言葉に責任をとらなければならないな」と感じ、「これが日本人が日本人のプライドを持って発する堂々たるエンタテインメントだ」と胸を張れる舞台を作り上げるために揃えられた面々だ。そもそも傑作ミュージカルであることに加え、新たな演出に新たな座組と、見どころは尽きない。12月29日(日)まで東京・シアターコクーン、1月13日(月)から19日(日)まで福岡・博多座、1月25日(土)から2月2日(日)まで大阪・フェスティバルホールにて上演。文:町田麻子
2019年12月05日来年1月にシアターコクーンの新芸術監督に就任する松尾スズキが、1999年に自身の劇団「大人計画」で上演、2010年には再演もされた舞台「母を逃がす」の上演が決定。瀬戸康史、三吉彩花、稲葉友ら出演、新演出で上演される。自給自足の共同生活を営んでいる架空の農業コミューンを舞台に、そこに生きる人々の切実な日常生活を痛烈な笑いで描き、話題となった本作。1999年には第3回鶴屋南北戯曲賞にもノミネートされた。今回、集落の頭目代行で住民たちをまとめるリーダー的存在・雄介役を演じるのは、近年では「パーフェクトワールド」「ルパンの娘」が話題となった瀬戸康史。「お話をいただいた時、この世界には足を踏み入れてはいけないような気がして、何とも言えない感情になった」と語る瀬戸さんだが、「見たことのない世界って足を踏み入れたくなるものです」とコメント。また、雄介の妹リク役には『ダンスウィズミー』で注目を浴び、今回舞台初出演となる三吉彩花。「また新たなる『初めて』を経験させて頂くことになり、緊張と興奮で震えます」と心境を明かし、「年々流行や物事の流れが早くなっている今の時代に良い意味で刺さる、そしてブレない戯曲を上書きしていけるよう、先輩方に教わりながら精一杯演じさせていただきたいと思います」と意気込んでいる。さらに、流れ者の葉蔵役に稲葉友、雄介の婚約者蝶子役に山下リオ、集落の医者赤痢役にマキタスポーツ、集落の女警備長島森役に峯村リエ、雄介の母ハル子役に高田聖子、雄介の兄地介役に六角精児。そのほか、家納ジュンコ、もう中学生、湯川ひな、武居卓に加え、町田水城、山口航太も参加する。なお、今回演出を手掛けるのは、劇団はえぎわの主宰ノゾエ征爾。「このとんでもなくモンスターな本とどう取っ組み合おうかと、考えたところで分かりそうになかったので、ひとまず無邪気に取っ組みあってくれそうな方々を呼ばせていただきました。揃いました、素晴らしき珍獣たち」とキャストについてコメント。松尾さんは「芸術監督ともなれば、新しい演出家をコクーンに呼びこむというような仕事もあり、そうなると、真っ先に頭に浮かんだのが、ノゾエ征爾なのだった。彼が私の教え子であることを差し引いても、コクーンという劇場の空間を埋めるスペクタクル演出のできる数少ない若手演出家なのに、なぜ早くコクーンに出てこないのだと思ってすらいた」とノゾエさんについて語っている。<ストーリー>“自給自足自立自発の楽園”をスローガンに掲げた架空の農業集落「クマギリ第三農楽天」。病に倒れた父に代わり村をまとめる頭目代行の雄介(瀬戸康史)は、リーダーシップのなさに悩みながら頭目代行としての存在感を示すために、仮想敵国との対立を演じたり、死刑を復活させようとしたりしている。たった一つの存在価値のあかしは婚約者の蝶子(山下リオ)。いまは刑務所に入っている兄・地介(六角精児)の婚約者だったが妊娠せず、地介入所後、雄介の子どもを身ごもった。しかし、住人たちは頭目代行を全く頼りにせず、妹・リク(三吉彩花)は兄に反抗して彼が統治するこの土地を楽園だと認めようとしない。その上、女警備長の島森(峯村リエ)とよからぬ関係。ある夜、集落は謎の男の襲撃を受ける。翌朝の集会で人を集め、雄介は敵国からの攻撃対策の自警団設立を提案するが島森は難色を示す。そんなことをよそに、捨て子のトビラ(湯川ひな)は壊された合同テレビの修理をしてほしく、外部から来る保険手続き代行人の一本(町田水城)の来訪を待ちわびるばかり。事あるごとに自信を喪失する雄介。そんな息子を、母・ハル子(高田聖子)は心配する。ある日、集落に2人の流れ者がやって来て、仮想敵国・シカノバルからのスパイ容疑で雄介に捕まえられる。力持ちだが頭の弱い万蔵(もう中学生)と、切れ者の葉蔵(稲葉友)だ。2人はいとこ同士で、万蔵がシカノバルで起した事件のために逃げてきたという。そしてもう一人、監獄に入っていた地介が故郷に戻ってきて――。シアターコクーン・オンレパートリー2020「母を逃がす」は2020年5月7日(木)~25日(月)Bunkamura シアターコクーンにて上演。※2020年6月上旬、大阪にて上演予定。(cinemacafe.net)
2019年12月04日大人計画主宰の松尾スズキが2000年に手がけたミュージカル作品「キレイ-神様と待ち合わせした女-」。100年もの間、三つの国による争いが続く“もう一つの日本” を舞台に、少女監禁、戦争、民族紛争などの設定・テーマを織り交ぜながら展開していくスペクタクル作品は、Bunkamura シアターコクーンでの初演後、2005年、2014年にも再演・再々演され、松尾スズキの代表作とも言える存在に。そんな同作が12月より4度目の上演をスタート。キャストには近年ミュージカル界で輝く生田絵梨花や、これが舞台初出演となる神木隆之介など注目の顔ぶれが揃った他、今回は、東京・大阪に加え、松尾の故郷でもある福岡・博多座での上演も。話題性充分な中、福岡公演のチケット発売を前に松尾が来福。今公演への思いを語ってくれた。【チケット情報はこちら】まず故郷でのロングラン公演について、「博多は大学生の頃よく遊んでいた街で、かつては素人演劇のようなものをやっていた場所。そこでこうした大きなカンパニーの芝居を打てるようになるとは思っていなかった」と喜びを見せつつ、今作については、「作ったのは僕が30代後半の頃。初めてシアターコクーンという劇場に進出するということで、今までやったことのないことをやりたい、ミュージカルの概念をぶっ壊したいという思いから、音楽はミュージカル経験のない音楽家に、舞台装置は漫画家に頼むなど、攻めながら作った作品でした。その後、回を重ねるごとに僕自身、ミュージカルの奥深さを知り、どんどん無駄を省きながら、今作は音楽的にもかなり充実した舞台になっていると思います」と続け、さらに「特にオープニングの『ケガレのテーマ』は名曲。日本発のミュージカルのスタンダードナンバーになっていくんじゃないかと思っています」と語ってくれた。キャストについては、「これまでの『キレイ』より、ミュージカル経験のある方が揃ったように思います。生田さんに関しては、橋本じゅんさんが出演した『レ・ミゼラブル』で共演されていて、手垢のついてない演技や素晴らしい歌声に惹かれてお声がけさせていただきました。神木くんは昔から注目していたんですけど、ハリコナという少年の役のフレッシュさが、彼の初舞台というコンディションに合致するのではないかと期待しています」と語り、「うち(大人計画)の俳優たちも博多が大好きで、博多公演と聞くと少しテンションが上がっています(笑)。僕も『やっと来れた』という思い。松尾もこれくらい派手なスペクタクル演出ができるんだということを感じていただけたら」と笑顔で締めくくった。福岡公演は、2020年1月13日(月・祝)から19日(日) まで博多座で上演。チケット発売は11月9日(土)、プレリザーブは11月7日(木)11:00まで受付中。その他、大阪公演も発売中。
2019年11月06日スズキ拓朗率いるダンスカンパニー、CHAiroiPLINの公演『AZUKI』が10月17日(木)に開幕する。「おどる童話」というシリーズ名が冠されたこの作品は、宮沢賢治の『ざしき童子のはなし』を原作にしたもので、今回で3度目の上演となる。「元号が変わって、オリンピックもあって、いろんなことが新しくなって未来に向かうという大きな流れがありますよね。もちろんそれもいいことだけれど、同時に忘れたくないものもいっぱいあるなと思ったんです。そこで、この作品をいま再び上演しようと思いました」とスズキ。原作は数ページ程度のごく短いもの。その物語に初めて触れたとき、スズキは自分の家族を重ね合わせたのだという。「僕、3人兄弟なんですけど、じつはもうひとり、生まれて3カ月くらいで亡くなったお姉ちゃんがいたらしいんです。顔も知らなければ記憶もないお姉ちゃんは、ぼくにとっては座敷わらしのような存在なんですよね。会ったことがなくても忘れたくない、確かにいたということをずっと思っていたい。そんなことを考えながら作品をつくっていきました」。CHAiroiPLINはダンスカンパニーでありながら、いわゆる一般的なコンテンポラリーダンスのイメージとは異なる部分がある。たとえば、セリフがふつうにあること。「雑な言い方をしてしまえば、面白ければなんでもいいと思っているんです。喋った方が面白ければしゃべるし、ものを使った方がいいときは使う。僕はもともと俳優からはじまってその後ダンスに出会ったので、ストーリーを伝えるのにセリフを使うのは全然抵抗がないんです」『AZUKI』も例外ではない。しかも同じ単語が繰り返されたり、リズムのいい言葉が続いたりと、聞いているだけで気持ちいい、楽しいセリフがたくさんある。「子供にも楽しんでもらいたいから、0歳児が入れる回をつくりました。それから、昼と夜の公演で演出が変わります」。また、ダンサーではないキャストたちが多数キャスティングされているのもCHAiroiPLINの特徴だ。スズキのキャリアが、蜷川幸雄主宰の「さいたまネクスト・シアター」で俳優としてスタートしたことと無縁でない。「僕の演劇の先生は蜷川さんで、ダンスの先生は、直接お会いしたことはないですけど、ピナ・バウシュだと思っています。だから、ピナのように、踊る技術よりもその人自身の存在を重視したい。今回出演してくれるジョディって、すごく体が大きいので、ジャンプひとつとってもすごく大変そうなんですよ。でも僕はその、必死で舞台に立っている姿が見たい。むしろ踊れない人のほうが好きなんです。まあ、ピナのダンスカンパニーの方はめちゃくちゃ踊れるんですけど、僕はそこをうまいこと履き違えて実践しているんです(笑)」今回も大人計画の宮崎吐夢をはじめとして俳優たちが複数参加している。「吐夢さんはお客さんに近い存在、ツッコミ役を担ってもらいます。吐夢さんは本当にいろんなものを見てらっしゃるので、稽古場でも助かることばかりです。劇団桟敷童子の大手忍さんには、座敷童子をやってもらいます。桟敷童子の役者さんって肌で感じるスピードが速くて、迫力がある。異質感のある役柄が合うんですよ」。セリフ、歌、衣裳、セット。ダンサーとは違う動きのキャストたち。スズキの手がける作品は、ダンスを見慣れていない人も楽しめる要素がふんだんに詰まっている。「コンテンポラリーダンスというジャンルが、このままだとなくなってしまう可能性もある、という危機感は感じています。難しい、独特なその人だけの世界観に入っていけない……。でも僕は、ダンスはいろんなことに展開できるものだと思っているんですよ。発想、表現、コミュニケーションって、すべての仕事に必要なものじゃないですか。だから本当にいろんな人に見に来てほしい」『AZUKI』でも、セットを通じてうれしい出会いがあったという。「舞台に使う畳を借りに、畳屋さんに行ったんです。“ダンスに畳?”って不思議がられたので“蚊帳とかちゃぶ台とかも置いて、日本家屋のような空間で踊るんです”と説明したら畳屋さんが“じゃあ時間あったら観に行くよ”って言ってくれたんですよ」。ダンスを単なるパフォーマンスとしてではなく、あらゆる人に関係する実用的なものとして捉えて広げようとしているスズキ。CHAiroiPLINの公演をハイペースで行いながら、ダンスカンパニー・コンドルズにも所属。外部の作品に振付家として参加することも多い。「ふつう演出家同士って一緒に仕事することはないじゃないですか。僕、振付家としていろんな演出家の仕事を間近で見られるし、知らなかった俳優さんと出会うこともできる。すごくラッキーだなと思います」さまざまな活動がすべてダンスに還元していくのだという。「何を踊ろうかな、って常に考えています。いまは古事記にも興味があるし、絵も題材にしてみたい。本当になんでもダンスになるんですよ」。CHAiroiPLIN『おどる童話 AZUKI』は、10月17日(木)から20日(日)まで神奈川県立青少年センタースタジオHIKARIにて上演。取材・文:釣木文恵
2019年10月15日松尾スズキが監督・脚本・主演を務める妥協なきR18復讐コメディ『108~海馬五郎の復讐と冒険~』。この度、本作で主人公の復讐のきっかけを作った堀田真由演じる赤井美月の場面写真が到着した。本作は、愛する妻がSNSに投稿した浮気写真を見て激怒した主人公・海馬五郎が、投稿についた「いいね!」の数だけ女を抱き、たった1か月で資産1000万円を使い切るという復讐を始める…。堀田さんは、連続テレビ小説「わろてんか」では主人公の妹役を演じ、「チア☆ダン」「3年A組―今から皆さんは、人質です―」『かぐや様は告らせたい ~天才たちの恋愛頭脳戦~』などの話題作への出演も相次ぐ、いま注目の若手女優。今作で演じるのは、海馬に妻・綾子の浮気写真をリークし、海馬がとんでもない復讐を思いつくきっかけを作った売れない女優・赤井美月だ。到着した場面写真では、海馬に指をくわえさせ、ベッドに横たわり微笑む小悪魔的な一面が垣間見える。そんな清純そうな出で立ちで可愛い顔をしながらも、海馬にとってあまりに残酷な現実をこれでもかと突きつける美月役は、松尾監督曰く「見た目は癒し系、でもしたたかな女の子」というイメージでキャスティングを行ったそう。また「こういう子におじさんはイチコロになるのかな」と堀田さんの印象を語っている。20歳(撮影当時)とは思えない、強かな大人の表情も本作では注目だ。『108~海馬五郎の復讐と冒険~』は10月25日(金)よりTOHOシネマズ日比谷ほか全国にて公開。(cinemacafe.net)■関連作品:108~海馬五郎の復讐と冒険~ 2019年10月25日よりTOHOシネマズ 日比谷ほか全国にて公開©2019「108~海馬五郎の復讐と冒険~」製作委員会
2019年09月13日松尾スズキが監督、脚本、そして主演までも務め、星野源が主題歌を担当する映画『108~海馬五郎の復讐と冒険~』。この度、本作に“ホスト役”で出演している俳優・大東駿介の場面写真が到着した。松尾さんが長編監督映画4作目にして初めて監督・脚本・主演全てに挑んだ本作は、“いいね!”の数だけ女を買いまくるという妥協なきR18復讐コメディ作品。本作で大東さんが演じているのは、そんな主人公・海馬五郎(松尾さん)の復讐計画に手を貸すNo.2ホスト・聖矢。彼の復讐計画に巻き込まれていく個性豊かな登場人物たちの中でも、群を抜いて大きく変貌を遂げたのが大東さんだ。「新・ミナミの帝王」や『クローズZERO』『曇天に笑う』などに出演し、現在放送中の大河ドラマ「いだてん~東京オリムピック噺~」では、平泳ぎの金メダリスト・鶴田義行を好演。同役を演じるにあたり、1日7食、週7回のジム通いで肉体改造を行い、その肉体美も話題に。しかし、今回到着した場面写真には、「いだてん」での硬派な鶴田とは180度違う、金髪メッシュの盛りに盛ったロン毛に白スーツ姿を披露!ホストクラブの宣材写真に加え、海馬に何やら怪しい薬を手渡す姿が切り取られている。2014年の舞台「もっと泣いてよフラッパー」で大東さんと共演した松尾さんが、その際「何でもやります!」と言っていたのを思い出し、今回聖矢役をオファー。今作では、心身ともにホストになりきっている。『108~海馬五郎の復讐と冒険~』は10月25日(金)よりTOHOシネマズ日比谷ほか全国にて公開。(cinemacafe.net)■関連作品:108~海馬五郎の復讐と冒険~ 2019年10月25日よりTOHOシネマズ 日比谷ほか全国にて公開©2019「108~海馬五郎の復讐と冒険~」製作委員会
2019年08月26日昨年12月に大人計画が旗揚げ30周年を記念してイベント『30祭』を大々的に行ったのは記憶に新しいが、31年目に主宰の松尾スズキが起こした行動は劇団ならぬ“演劇部”の設立だった。「思いかえせば、学生演劇をやっていた頃が一番楽しかったのではないか?」という「自戒のような」思いから、その名は「東京成人演劇部」。部員は松尾のみで、7月4日(木)にザ・スズナリで開幕する第1弾『命、ギガ長ス』は、相手役に安藤玉恵を迎えて贈る二人芝居だ。認知症を抱える母とアルコール依存症でニートの息子。ドキュメンタリー作家とゼミの教授。松尾自身が「演劇をやっていなかったら、東京に来ていなかったらなっていたかもしれない自分を投影させた」作品になるという。大人計画はいまや、日本でも指折りの劇団だ。その主宰たる松尾が突然ちいさな芝居をやることと、ザ・スズナリという劇場から思い出すのは2012年の一人芝居『生きちゃってどうすんだ』だ。転換を繰り返す歌手やゾンビ役者など、クセのある人物を代わる代わる松尾が一人で演じきり、「スズちゃん」という一人の男の人生を浮かび上がらせるという趣向だった。突飛な設定やファンタジックな展開もありはしたが、これもやはり松尾自身が投影されていたものだったのだと思う。「生きちゃってどうすんだ」とつぶやいてから7年、「命、ギガ長ス」とやはり人生の長さを憂う松尾。その作品はどう変化しているのだろう。一人芝居は単発であったが、今回は新たなプロジェクトのスタートだ。“演劇部”と言いつつ、全国5都市をまわり、台湾での上演も決定している。56歳の松尾スズキが、こうして新たな挑戦をする姿を、喜んで享受したい。松尾スズキプロデュース 東京成人演劇部vol.1『命、ギガ長ス』は、7月4日(木)から21日(日)までザ・スズナリにて上演した後、富山、大阪、北九州、宮城、札幌、そして台湾で公演を行う。文:釣木文恵
2019年07月04日12月からスタートする松尾スズキ作・演出舞台「キレイ-神様と待ち合わせした女-」より、出演者8名の撮り下ろしビジュアルとメインビジュアルが公開された。本作は、「大人計画」主宰の松尾さんが2000年に初の本格的ミュージカルとして、Bunkamuraシアターコクーンにて初演し、2005年に再演、2014年に再再演。そして4度目となる今回は松尾さんは出演せず、演出に集中し、濃密で重層的な作品世界を構築する。松尾スズキ作品初出演の生田絵梨花を主人公・ケガレ役に迎えたほか、神木隆之介、小池徹平、鈴木杏、橋本じゅん、皆川猿時、阿部サダヲ、麻生久美子が出演。こちらに向ける眼差しが印象的なビジュアルも到着した。ほかにも、本作には「大人計画」の村杉蝉之介や荒川良々、伊勢志摩、猫背椿、宮崎吐夢、近藤公園に加え、乾直樹、香月彩里、伊藤ヨタロウ、片岡正二郎、家納ジュンコ、岩井秀人らも参加する。併せて公開されたメインビジュアルは、2005年の再演、2014年の再再演に引き続き、寺田克也が本作のために描き下ろしたイラストを使用している。なお、チケットは東京公演が10月5日(土)10時から、福岡公演は11月9日(土)10時から(※博多座チケット売り場は10日から)、大阪公演は10月27日(日)10時から発売スタートする。詳しい日程はぜひ公式サイトでチェックしてほしい。<あらすじ>三つの国に分かれ、100年もの間、民族紛争が続く“もう一つの日本”。その争いのさなか、民族解放軍を名乗るグループに誘拐され、監禁されていた少女が、10年ぶりにソトの世界に脱出する。全ての過去を忘れた少女(生田絵梨花)は自ら“ケガレ”と名乗り、ダイズでできている兵士“ダイズ兵”の死体回収業で生計を立てているキネコ(皆川猿時)、頭は弱いが枯れ木に花を咲かせる能力を持つ少年ハリコナ(神木隆之介)たち“カネコ組”と出会い仲間に加わる。回収されたダイズ兵を食用として加工するダイダイ食品の社長令嬢・カスミ(鈴木杏)と奇妙な友情で結ばれていくケガレ。戦場をうろつき、死体を拾って小銭を稼ぐ、そんな健気なケガレを見守るのは成人したケガレ=ミソギ(麻生久美子)だった。その後、ケガレはカスミの身代わりで背中に銃弾を受け5年間昏睡状態に陥っていたが、目覚めたと同時に、同じく頭に銃弾を受け、頭脳明晰なゲイに変貌した青年ハリコナ(小池徹平)と結婚する。死ぬことに憧れつつもなかなか死ねないダイズ兵のダイズ丸(橋本じゅん)、誘拐・監禁することでしか女性と一緒にいられないマジシャン(阿部サダヲ)らと出会い、過去、現在、未来が交錯する時間のなかで、ケガレは忘れたはずの忌まわしい過去と対決することになる。Bunkamura30周年記念シアターコクーン・オンレパートリー2019+大人計画「キレイ-神様と待ち合わせした女-」は2019年12月4日(水)~Bunkamuraシアターコクーン(東京公演)、2020年1月13日(月・祝)~博多座(福岡公演)、2020年1月25日(土)~フェスティバルホール(大阪公演)にて上演。(cinemacafe.net)
2019年07月03日星野源が歌う「夜のボート」が、松尾スズキが監督・脚本・主演する映画『108~海馬五郎の復讐と冒険~』の主題歌に決定した。今回明らかになった主題歌「夜のボート」は、松尾さんが作詞、星野さんが作曲を手掛けた楽曲で、2008年上演の松尾さん作・演出舞台「女教師は二度抱かれた」で、星野さんと市川実和子が歌った劇中歌だ。今回、星野さんが新たにレコーディングし、主題歌として使用される。星野さんは「松尾さんから、11年前に上演された舞台で僕が作った歌を『映画の主題歌にしたい』と連絡を頂きました。このとんでもない『108』という作品の主題歌にこの哀しい歌を選ぶあたり、松尾スズキ!って感じがしてとても好きです」とコメントしている。また、脚本を書き始めたときからこの「夜のボート」を使用したいと思っていたという松尾さん。特に、主題歌が使われている“衝撃的なあるシーン“には力を入れており、楽曲が流れる様子を想像しながら脚本を書いたそう。なお、「夜のボート」はリリースの予定はなく、本作でしか聞くことができない貴重な楽曲となっている。『108~海馬五郎の復讐と冒険~』は10月25日(金)よりTOHOシネマズ 日比谷ほか全国にて公開。(cinemacafe.net)■関連作品:108~海馬五郎の復讐と冒険~ 2019年10月25日よりTOHOシネマズ 日比谷ほか全国にて公開©2019「108~海馬五郎の復讐と冒険~」製作委員会
2019年07月02日松尾スズキが初めて監督・脚本・主演を全て務める映画『108~海馬五郎の復讐と冒険~』。“いいね!の数だけ女を抱いて復讐”という前代未聞のR18映画に、中山美穂、坂井真紀、大東駿介、LiLiCoらが出演することが分かった。本作は、名脚本家として成功している海馬五郎が、ある日、元女優の妻・綾子の浮気をSNSの投稿によって知ってしまったことから、“いいね!”の数だけ女を買いまくる、煩悩丸出しで前代未聞の復讐劇。そんな海馬の妻で元女優の綾子を、近年では「黄昏流星群 人生折り返し、恋をした」が話題となった中山美穂が演じることが決定。“ドクタースネーク”というコンテンポラリーダンサーとの2ショット写真をSNSに投稿したことがバレ、海馬を激怒させてしまう綾子。不思議な魅力を放つ年下ダンサーに身も心も奪われていく綾子を大胆に演じ、大人の魅力をたっぷりと披露する。「松尾監督がこの作品を構想中の頃、咄嗟に私に演らせて下さいと申し出てしまったのです」と自ら手を挙げたという中山さん。「監督は実現できるかどうかと笑いながら仰っていましたが、それから1年待たずに私達は撮影に挑んでいました。楽しくて仕方のない現場でした」と撮影をふり返り、「とにかく笑える内容です。そしてせつない。私に演らせて頂けたことに感謝しています」と作品についてコメントしている。また、海馬のプレイボーイの友人・糸井役に、劇団「ハイバイ」を軸に劇作家、演出家、俳優として活動する岩井秀人。海馬の友人でパニック障害持ちの女優・砂山を、紀伊國屋演劇賞などを受賞し名だたる演出家から厚い信頼を寄せられる秋山菜津子。岩井さんは「メジャーな作り手の誰もかれもが『コンプライアンス』を気にし、テレビの前の主婦までもが『この表現、誰かに文句言われないのかしら?』と呟くようなご時世に、『よくぞこんな映画を作った!』と言われることでしょう。でも本来『表現』って、『ワレワレの外側』にあるものに手を伸ばすためのものなのだし、そのことを思い出させてくれる作品です」と映画についてコメント。秋山さんは「撮影が終わって『この映画を秋山さんの代表作にして下さいね。』と松尾監督に言われたんですけど…嬉しいようなちょっと複雑な気分でした。あ、観て頂ければ分かると思うんですけど(笑)」と語っている。そして、海馬の妹役を坂井真紀。海馬に綾子の動向をリークし続ける売れない女優役に、ドラマ「3年A組-今から皆さんは、人質です-」に出演した堀田真由。復讐計画に手を貸すド派手なホスト役に、「新・ミナミの帝王」『曇天に笑う』の大東駿介。自分の価値を絶対に落としたくない高級風俗嬢役に『リバーズ・エッジ』の土居志央梨。そのほか、栗原類、LiLiCo、酒井若菜、福本清三、乾直樹、オクイシュージ。さらに宍戸美和公、村杉蝉之介といった「大人計画」お馴染みの俳優陣も参加する。『108~海馬五郎の復讐と冒険~』は秋、全国にて公開予定。(cinemacafe.net)■関連作品:108~海馬五郎の復讐と冒険~ 2019年秋、全国にて公開予定©2019「108~海馬五郎の復讐と冒険~」製作委員会
2019年05月16日松尾スズキをはじめ「大人計画」の全員が出演する特番「朝まで『大人計画テレビ』~松尾スズキと25人の仲間たち~」の収録が先日行われ、その模様を写した写真が到着。番組内容も明らかになった。30周年を迎えた超人気集団「大人計画」の魅力を、6時間10分のノンストップで放送する本番組では、「平成を貫いた“劇薬”~笑いに懸けた30年の歩み~」と題し、全6章に渡り、大人計画30年のレアな映像を交えながら、各メンバーが笑いと共に当時を述懐していく。NHKアーカイブスより彼らの貴重な番組を届ける「大人計画 名作選」では、「トップランナー」や2006年に行われた「大人計画フェスティバル」の模様などを含む当時話題になった番組を放送。加えて、メンバーが「松尾スズキ・ランキング」や「お互いに聞きたいこと」をゆるやかに発表するミニコーナーや、全メンバーによる事前アンケートをもとにした「朗読コーナー」、大人計画の魅力を様々な角度から探る「大人計画データ」のコーナーなど濃厚なラインアップとなっている。先日行われた「大人計画」の全員が初めて一堂に会したこの特番の収録では、貴重なトークが展開され、スタジオは彼らならではの空気、そして穏やかな笑いに包まれていたという。「大人計画」主宰・松尾さんは「みんなが集まる機会なんて、本当に滅多にないのに、(舞台本番後の収録で)こんなにくたびれていて、感動もままならなくて、でもそれが大人計画らしいなっていうか、いつもなんかこう、形が完璧じゃないんですよ」と収録を終えた感想を語る。また30年をふり返る昔の映像を見て、「ひたすら恥ずかしかった」と話す松尾さん。「やっぱり、自意識がギラギラ見えちゃって。でも、それを見返す機会は多分もう無いだろうから、そういうのも含めて、肝に銘じました。自分のなりふりというのが、永遠に残るんだって」といい機会だったとコメント。そして「トークでテレビに出たいとかいう欲は、もうそれほど無いんですけど、それが縁じゃないともはや集まれないし。本当に、次は法事かなって、思いますけど」と冗談を言いつつ、「節目にこの機会、ありがとうございました」と特番放送に感謝した。なお、番組のタイムテーブルなどが後日公開予定だ。「朝まで『大人計画テレビ』~松尾スズキと25人の仲間たち~」は3月31日(日)22時50分~BSプレミアムにて放送。(cinemacafe.net)
2019年03月13日松尾スズキ、松たか子、瑛太をはじめとする豪華キャストが、岸田國士戯曲賞受賞の作家・岩井秀人が1年ほどかけて書き上げた台本に挑むことで注目を集める音楽劇『世界は一人』が2月24日、幕を開けた。なお、本作の音楽・演奏はミュージシャンの前野健太が手がけ、実際に舞台上に前野が登場・演奏することも話題だ。環境汚染が進んだ海のそばの街で生まれ育った、小学生からの幼馴染である森吾郎(松尾)、田辺美子(松)、佐々木良平(瑛太)を中心に、吾郎のどうしようもない「運命」を描くという本作。舞台冒頭では、彼らの小学生時代を垣間見ることができる場面も。本作について、自身も岸田國士戯曲賞を受賞している劇作家としての一面を持つ松尾が、「この芝居のオリジナリティに、身を捧げたい」とコメントを寄せて期待を煽ると、松も、「また新しい芝居が生まれる、その世界にいられることを、とっても幸せに思っています」とアピール。瑛太も「岩井秀人は天才だ!」と続き、「この作品に対する皆様の期待と想像をいい意味で裏切っていくと思います」(瑛太)と、作品の出来栄えに自信をのぞかせた。作・演出を手がける岩井自身も「なんだか相当なものができたようなので、楽しみにしててください」と太鼓判を押す音楽劇『世界は一人』。公演は3月17日(日)まで東京・東京芸術劇場 プレイハウスにて。チケット好評発売中。東京公演の当日券は、各公演前日16時~18時まで専用ダイヤル(0570-55‐0252)にて受付。
2019年02月25日松尾スズキ率いる超人気集団「大人計画」の特番、『朝まで「大人計画テレビ」~松尾スズキと25人の仲間たち~』が3月31日(日)に放送されることが決定した。1988年に松尾さん作・演出の舞台「絶妙な関係」で旗揚げされ、30周年を迎えた「大人計画」。放送中の大河ドラマ「いだてん~東京オリムピック噺~」で脚本を務める宮藤官九郎をはじめ、阿部サダヲ、皆川猿時、荒川良々、平岩紙、三宅弘城、星野源など、映画や舞台、CMで活躍する多くの才能が所属している。今回放送決定した6時間10分の特番では、そんな超豪華メンバー全員が大集結!「大人計画」の歴史と魅力を、貴重な映像とトークを交えて放送。「大人計画」が愛されるワケがきっと分かる、そんな内容になっている。『朝まで「大人計画テレビ」~松尾スズキと25人の仲間たち~』は3月31日(日)22時50分~NHKBSプレミアムにて放送。(cinemacafe.net)
2019年01月25日平成30年の今年は、松尾スズキさんがその名を名乗り大人計画を旗揚げして30周年のメモリアルイヤー。それを記念し、「30祭(SANJUSSAI)」なるイベントが開催される。このイベントの見どころ、そして、いまや多方面で大活躍する劇団員の方々の推薦コメントを、旗揚げ3年目から27年間を共に歩んできた社長の長坂まき子さんに伺ってきました。「口火を切ったのは、松尾さんの、30周年を記念したゴージャスでダンディなコンサートがやりたい、との言葉。そこから劇団員にやりたいことを募り、面白そうな企画を考えていたら、こんなお祭りになりました。そもそも大人計画は、松尾さんを筆頭に、演劇だけで生きてきた人たちの集団じゃないし、それも“らしい”のかな、と(笑)。我々が面白がって考えた企画の数々、一緒に楽しんでいただけたら幸いです」大人計画大博覧会12月18日(火)~ 27日(木)入場料2500円音声ガイド付入場券3000円大人計画と松尾さんの軌跡を展示で振り返る。舞台写真や、所属メンバーの歴代アーティスト写真などの展示で30年の歴史を振り返るほか、突如、劇団員が登場して行われる出し物も。「目玉は松尾さんの原画展。初期作から描き下ろしまで見応えあります」松尾スズキ30周年記念ファミリーコンサート“なんとかここまで起訴されず”12月25日(火)・26日(水)指定席9000円立見8500円上手いのに、松尾さんが歌うと途端に面白い。「わちゃわちゃしていない…結局するんでしょうけれど(笑)、ドリンク片手に、ゆったりと歌とトークを楽しんでいただきます。6人編成の生バンドをバックに、松尾さんがミュージカルナンバーなどを披露予定」名作上映会と愉快なトーク12月28日(金)・29日(土)全席指定3500円大人計画のエポック的舞台、全5作品を映像で。社長自ら「これを観せずして何を観せるというくらいの初期の代表作」と語る『愛の罰』をはじめ、松尾さんセレクトの『サッちゃんの明日』など過去作品5作を上映。上映後には出演者たちのトークも。「いまのお客さんにお見せしたい作品ばかり。臨場感のある大きいスクリーンで、若い松尾さんや劇団員をご堪能ください」宮藤官九郎と伊勢志摩の感動ドキュメント“伝説の先輩を訪ねて”12月29日(土)・30日(日)全席指定5500円意外に感動!? 大人計画版「あの人は今」。宮藤さんと伊勢さんが、大人計画を辞めたメンバーに会いに行く様子を映像で上映。「会いに行った側も来られた側も、嬉しくなっちゃってる感じが最高です」エンディングセレモニー“また逢う日まで、生きてたら”12月30日(日)全席指定5800円大人計画の天才ふたりがトークする貴重な機会。松尾さんと宮藤さんのふたりを中心に、思い出話などで繰り広げるトークイベント。「詳細はまだ秘密。劇団員もそこそこ登場しての企画も用意しています」「30祭」12月18日(火)~30日(日)表参道・スパイラル大人計画 社長長坂まき子さん1964年生まれ。’91年より大人計画に携わる。現在、所属俳優のマネジメントと舞台制作の両輪で活躍する。※『anan』2018年12月19日号より。写真・土佐麻理子(長坂さん)取材、文・望月リサ(by anan編集部)
2018年12月18日映画『旅猫リポート』(10月26日公開)で、俳優の福士蒼汰(25)、大野拓朗(29)、女優の広瀬アリス(23)の制服姿を捉えた場面写真が11日、公開された。同作は、『図書館戦争』『植物図鑑』などで知られる有川浩氏の人気小説を三木康一郎監督が実写化。主人公の悟を福士、猫のナナの声を高畑充希が演じ、1人の青年と1匹の猫が新しい飼い主を探す旅、絆を感動的に描く。今回公開された場面写真は、3人が演じる役柄の高校時代を切り取ったものなど計4点。新しい飼い主を探すため、高校時代の同級生である千佳子(広瀬)と修介(大野)の杉夫妻を訪ねた悟とナナ。当時、悟と修介は互いに千佳子への淡い恋心を募らせていた間柄でもある。幼なじみとして、千佳子を見守ってきた修介と、クラスメイトで猫好きという共通点もあって瞬く間に仲良くなった悟と千佳子。月日が経っても、すぐに打ち解ける2人を前に修介は内心穏やかではないが、悟はなつかしそうに過去の恋心を千佳子に打ち明ける。公開された場面写真からも、淡い青春時代と繊細な心の動きが伝わる。(C)2018「旅猫リポート」製作委員会 (C)有川浩/講談社
2018年09月11日初老に差しかかった個性派俳優・海馬五郎は、フランスの一風変わった文化賞の授賞式に出席するため、パリ行きを決意。それがトホホな道行きになっていく松尾スズキさんの『もう「はい」としか言えない』。同じく海馬五郎の語りで、幼少時より自意識でがんじがらめになっていた自らの生い立ちをたどる「神様ノイローゼ」。松尾ワールドにどっぷり浸る快感!“本人成分たっぷり”の2編を収録。読み進めるうちに、じわじわ気づくはずだ。「これ、かなり私小説的なんじゃ?」。松尾スズキさんも「僕の分身みたいな存在」と認める海馬五郎を主人公に据えた2編をカップリング。最新刊『もう「はい」としか言えない』が面白いのなんの。「『少年水死体事件』と名づけて新聞連載していた随筆にフィクションを加味して書き直したのが『神様ノイローゼ』。自意識と妄想でこんがらがっていた子ども時代の自分の話です。いままでインタビューなどでもしゃべってきたことなんですが、一度体系づけてまとめておこうと思ったんですね。もうこれを読んで、わかってくれと。僕という人間のマニュアルです」末恐ろしいほどシニカルで、冷めた思考の五郎少年。子どもが苦手だという松尾さんだが、作中に見る、あんな記憶があればさもありなん。「あいつらは自由にやってるくせに、いざ攻撃されると子どもという鎧に逃げ込むんですよ。僕もそういうガキでした(笑)」表題作もまた、松尾さんに起きた実際のエピソードや、周囲から聞いたリアルな悩みを投入してできた作品だという。道に迷いやすいという五郎のキャラもご本人と同じらしい。「でも迷ってる時間って自由だなと思うんですね。自分がどこにいるのかもわからずさまよえば、誰にも捕まえられない。究極の自由でしょう。僕が表現をやっているのも、結局は自由になりたいからだと思います。現実に対して感じている違和感を笑いに変えて、既成の価値観から逃れたい。僕の小説はドタバタしていると評されることが多いけれど、僕の中ではそれがリアルなので、そう言われるのは心外なんですよ」息苦しいルールを押し付けられていた五郎は逡巡の末、自由欲しさに、通訳を同行させるならと苦手な外国行きを承諾。しかし通訳となる斎藤聖の紹介者が、彼を〈少し新しいタイプの人間〉と説明していたわけを、五郎は行く先々で味わうことになる。「日仏ハーフの聖君が出てきた途端に、五郎がこの子によってもっと混乱に陥れられることがわかって、話に弾みがついてしまいました(笑)」自由に焦がれに焦がれた先で五郎を待っていた事態を見届けてほしい。『もう「はい」としか言えない』 妻に浮気がバレた海馬五郎。離婚回避のための誓約に汲々としていた彼は、わらにもすがる気持ちで「エドゥアール・クレスト賞」の授賞式へ旅立つ。表題作が3度めの芥川賞ノミネートとなる。文藝春秋1450円まつお・すずき1962年生まれ、福岡県出身。今年、旗揚げから30周年を迎えた「大人計画」主宰。12/18~SPIRALで「30祭」開催。作家、演出家、俳優、映画監督とマルチに活躍。※『anan』2018年9月5日号より。写真・土佐麻理子(松尾さん)大嶋千尋(本)インタビュー、文・三浦天紗子(by anan編集部)
2018年09月02日混沌として複雑。だけど心に響く、松尾スズキ流時代劇『ニンゲン御破算』。「初演の印象というと、みんながやたらと水の中に入ってビショビショになっていたとか、荒川(良々)君が黒人の役をやっていたとか、出てくるのはそんなのばっかり(笑)」苦笑か、思い出し笑いか、阿部サダヲさんがおかしそうに話すのは、所属する大人計画の主宰・松尾スズキさんが2003年に手がけた舞台『ニンゲン御破産』のこと。「出演していた僕らも説明できないくらい複雑な脚本だったんです。でも、15年経って読み直してみるとすごいんです。書いた当時の松尾さんは30代。いまの僕より若いのに、こんなに難しくて面白いものを書いていたかと思うと本当にすごいです」物語の舞台は幕末。歌舞伎好きが高じ、侍ながら狂言作者を志す、阿部さんが演じる加瀬実之介と、彼をとりまく人々が描かれる。複雑と評されるだけあって、時空は縦横無尽に行ったり来たり。次々とアクロバティックな展開を見せていく。「実之介の目線で読むと、狂言作者の弟子志願としてしゃべっているところもあれば、自分の語る物語に入っている場面もあったり。物語が多重構造になっていて、面白いけれど、やる側は相当難しい。すごくふざけた話のようにも見えるんだけど、物語が展開していくと、じつは悲しさもあるんですよね。でも、出てくる人たちがみんな狂ってるから、悲劇っぽくはならないし、笑いの要素もたくさん入っているのが、さすが松尾さんだなって思います」曰く、「一回観ただけじゃ、どんな話かわからない」。けれど、そこも松尾作品の面白さだとも。「僕、松尾さんの世界って、全部わかる必要なんてないと思うんです。むしろ、全部わかっているのって…嫌。“なんで?”ってのみ込めないまま観ていると、たまに“わかる”っていうセリフが急に出てきて、それがズシンって残るものがある。正直、演じている僕らが、わからないままやってることも多いです。でも、わかってやっている人のお芝居が面白いのかといったら、そうとも限らないですよね。大人計画の俳優がテレビに出始めた頃、僕らは普通にやってるつもりなのに、世間からは、おかしな人たちの集団だと思われていたのと同じ。計算してやっているより、無意識なのに面白いほうがいいのかなって」15年前の初演で実之介を演じたのは、歌舞伎界でも屈指の人気を誇った故・十八代目中村勘三郎(当時は勘九郎)さん。「歌舞伎っぽい言い回しのセリフも多く、脚本は完全に勘三郎さんへのアテ書きですが、今回もそこは変わりないです。でも考えてみれば、実之介は狂言作者を夢見ている人だから、“歌舞伎っぽく”でいいのかな、と。前回との大きな違いは、稽古で松尾さんがミザンス(舞台での立ち位置)という演劇用語を頻繁に使うこと。最近覚えて、使いたくて仕方がないんだと思います(笑)」あべ・さだを1970年生まれ、千葉県出身。グループ魂のボーカルとして9月にはライブも決定。主演映画『音量を上げろタコ!なに歌ってんのか全然わかんねぇんだよ!!』が10/12公開。狂言作者を志し、鶴屋南北(松尾スズキ)、河竹黙阿弥(ノゾエ征爾)に弟子入りした加瀬実之介(阿部サダヲ)。成り行きから、南北たちの前で、自らの人生を語り始めた彼は…。6月7日(木)~7月1日(日)渋谷・Bunkamura シアターコクーン作・演出・出演/松尾スズキ出演/阿部サダヲ、岡田将生、多部未華子、荒川良々、皆川猿時、小松和重、村杉蝉之介、平岩紙、菅原永二、ノゾエ征爾、平田敦子ほかS席1万500円A席8500円コクーンシート5500円(すべて税込み)Bunkamuraチケットセンター TEL:03・3477・9999(10:00~17:30)大阪公演あり。初演時の阿部さんの役は、侍を夢見るマタギ・灰次。今回は岡田将生さんが演じる。写真左が、勘三郎さん演じる実之介。©細野晋司※『anan』2018年6月6日号より。写真・岡本 俊(まきうらオフィス)インタビュー、文・望月リサ(by anan編集部)
2018年06月08日松尾スズキ活動30周年、「大人計画」も30周年を迎えることを記念して、12月18日(火)~30日(日)の期間に「松尾スズキ+大人計画30周年イベント」を開催することが決定した。1988年に松尾さん作・演出の舞台「絶妙な関係」で旗揚げされた「大人計画」。その後、来年の大河ドラマ「いだてん~東京オリムピック噺~」を手掛けることでも話題の宮藤官九郎や、その主演を務める阿部サダヲ、さらに皆川猿時、荒川良々など、現在も幅広く活躍する多くの才能を輩出してきた。2018年は、松尾さんが“松尾スズキ”の名で活動を開始してからちょうど30年、また「大人計画」が旗揚げして30周年、さらに平成も30年。この“30”が揃った本年に、今回記念の一大イベントを開催!本イベントでは、メンバーの年齢に見合った、年相応の“何か”が起きるのだとか。一体何が…。「目の前の仕事ばかりこなすうち、30年たってしまった」とこれまでをふり返った松尾さんは、「30という数字に思い入れはなかったが、40年目があったとしてもなにかやる元気はとうていなさそうな気がすると、30年でなにかやらねばという気に急になった。松尾スズキ55歳。なんだかまだうっすら元気があるようです」と今回のイベント開催理由を語っている。松尾スズキ+大人計画30周年イベント「タイトル未定」は12月18日(火)~30日(日)SPIRALにて開催。(cinemacafe.net)
2018年06月07日人を恐れるが故に道化を演じ続けてきた男を描いた『人間失格』に、失敗作の植物たちが自らの不遇を嘆く『失敗園』。太宰治の2作が“踊る小説”として『ERROR ~踊る小説4~』というダンス作品になる。オモシロをこれでもかと詰め込んで、太宰治の『人間失格』をダンスに!?「失敗作の植物たちが、太宰の有名な『生まれて、すみません』という言葉を発して始まり、『人間失格』を演る。この作品で、太宰さんはかなり人間について考えているわけで、その人間のことをわかるには、人間じゃない客観的な視点を入れた方がいいんじゃないかと思ったんです」そう話すのは、本作を手がけるCHAiroiPLIN主宰のスズキ拓朗さん。蜷川幸雄さんの元で俳優として活動していた時にコンテンポラリーダンスの魅力に触れ、現在は、学ランダンスカンパニー・コンドルズのメンバーとしても活躍する。「蜷川さんの元でいろんな文学を学びましたが、難解でわからないものが多いんです。僕は絵本が好きだし、チャップリンの『モダン・タイムス』に影響を受けていることもあり、文学もあんなふうに見てわかりやすくできたらいい。太宰さんの傑作といわれる『人間失格』の面白さを僕自身があまり理解できていないからこそ、ちゃんとわかりたくて挑戦するんです」これまでも、シェイクスピアや芥川龍之介などの小説を題材にしてきた。作中のモチーフやオノマトペを、リズムに乗せて言葉遊びにしたり。ふたつの家の対立を、紅白の運動会に模してみたり。さまざまな趣向がこれでもかとてんこ盛り。音楽や演劇、パントマイムの要素も加え、ダンス作品の枠を超えた、賑やかで無条件に楽しい舞台を生み出している。「思い付いたアイデアも現場の意見も、面白いと思ったら何でも盛り込む。全部入れ込んで、持ち上げた時に溢れ出たら、それは多分必要のないものだと思うから。小道具も過剰な数を登場させるし、出し惜しみナシ。だって、過剰なものって、それだけでも面白くないですか?(笑)」すずき・たくろう1985年生まれ。演劇的要素を取り入れたダンス作品が高く評価され、舞踊批評家協会新人賞など数々の賞を受賞。現在、舞台や映像作品で振付家としても活躍する。4月21日(土)~30日(月)三鷹市芸術文化センター 星のホール振付・構成・演出/スズキ拓朗一般前売り3000円(当日3300円)、学生2000円、高校生以下1000円(すべて税込み)※早期観劇・平日マチネ割引あり三鷹市スポーツ文化財団TEL:0422・47・5122※『anan』2018年4月18日号より。写真・内山めぐみインタビュー、文・望月リサ(by anan編集部)
2018年04月13日第156飯「スズキの昆布締めカッペリーニ」■材料(2人分)スズキ(白身の魚)200g昆布2枚 <A>カッペリーニ160gバター15g生クリーム大さじ2すりごま20g昆布茶小さじ2〜3オリーブ油大さじ2ごま油少々塩胡椒少々 ■作り方【1】スズキは昆布と昆布の間に挟みラップで包んで一晩冷蔵庫で寝かせて薄切りにする。 【2】ボウルに Aの材料を入れ、よく混ぜ合わせる。 【3】茹でたカッペリーニを2のボウルに入れ、パスタの茹で汁大さじ2〜3を加えて混ぜ合わせたら皿に盛り付ける。 【4】パスタのまわりにスズキを張り付け全体にオリーブ油をふりかける。
2018年01月23日NHK連続テレビ小説「わろてんか」に、芸人キース役で出演中。「街中で声を掛けられます!」と朝ドラの影響力を実感中の大野拓朗は、12月23日(土)から東京芸術劇場シアターウエストで開幕する舞台「池袋ウエストゲートパーク SONG&DANCE」に主演する。大阪で朝ドラの収録、東京で舞台の稽古という生活を送るが、デビューから7年、今が“勝負の時”と自覚するその目は熱く輝いている。舞台「池袋ウエストゲートパーク SONG&DANCE」チケット情報「IWGP」こと「池袋ウエストゲートパーク」は、石田衣良の小説が原作。池袋生まれの主人公マコトがストリートギャングやチンピラたちを相手に、様々な難事件を解決する。2000年には宮藤官九郎の脚本で連続ドラマ化され、大野もリアルタイムで見ていたそう。「当時小6だったけどみんなのカリスマ性に痺れたし、『あの輪の中に入りたい』と思っていました。僕はなんなら学級委員タイプだったので(笑)、不良っぽさに惹かれたわけではなくて。作品全体にも登場人物たちにも、とにかくカリスマ性があったんです。今回の舞台も僕の中では“カリスマ性”がキーワード。お客さんが『とにかくカッコよかった!』って思って帰ってくれたら、もう大成功。伝えたいメッセージなんて何も考えていないけど、『IWGP』の物語の中で一生懸命生きているみんなを観て楽しんでもらえたら、それが一番のメッセージになると思います」多忙を極める中の、限られた稽古時間での主演舞台。「大丈夫かなって、最初は不安でした」と、胸の内を明かす。「でも今、焦りは全くないんです。台本を読んだ段階ではどうやってやろうかなと悩んでもいたんですけど、現場に来たらマコトがすんなり入ってきて。周りがとても個性的な人たちばかりだから、逆にナチュラルなほどマコトが立つ。カリスマ性を出そうと無理に考える必要はなく、ニュートラルでいればいいというのがとても楽です。マコトのどんな人の立場も認める中立なところは自分に似ていてやりやすいし、僕も生まれが池袋の近くなので『ここは俺の庭だ』という気持ちも理解しやすい。出会うべくして出会えた、とも思っています」脚本・作詞は柴幸男(ままごと)、演出は杉原邦生(KUNIO)、振付は北尾亘(Baobab)。演劇界の次世代ホープが組んだミュージカルという点でも、話題性十分。将来的には同劇場のプレイハウスでの上演を目指す一大プロジェクトの、“伝説のはじまり”を見逃すな!東京公演は12月23日(土)から1月14日(日)まで。取材・文/武田吏都
2017年12月12日2017年10月2日(月)より放送が始まるNHK朝の連続テレビ小説「わろてんか」の出演者第2弾の発表会見が行われ、広瀬アリス、大野拓朗、鈴木京香、藤井隆ほかが大阪編からドラマに参加することが発表された。ドラマは5月19日に京都市・東寺でクランクイン。約1か月に渡って京都府内を中心にロケ撮影が行われ、5月末から大阪のスタジオでの撮影がスタートしている。今回の会見には、広瀬さん、大野さん、鈴木さん、藤井さんの4人とヒロイン・藤岡てん役の葵わかな、彼女と二人三脚で寄席の経営へと歩み出す夫・北村藤吉役の松坂桃李が出席。ドラマへの意気込みを語った。連続テレビ小説初出演となる広瀬さんは幼い頃から旅回りの芸人一座に所属し、娘義太夫で人気を博す秦野リリコ役を演じる。藤吉とは幼馴染で、てんの恋のライバルとなる広瀬さんは「てんちゃんを演じる葵さんに実際にお会いして、こんな可愛らしい人をいじめるのかと(笑)」とコメント。ドラマの中では藤吉を巡っててんと火花を散らすが、少しずつ2人の間に友情が芽生えていく役柄とのことで「自分でも“リリコはいい子だな”と思えるようになればいいなと思っています」と語った。いまの漫才に通じる“しゃべくり漫才”を生み出すことになる芸人キースを演じる大野さんは「ずっと“面白い人間になりたい”と思いながらも真面目に生きてきた自分が、キースという頭の回転が良くて行動力のある役柄に抜擢していただけるとは」と驚きの気持ちを明かした。舞台上でまったくウケない芸人で、のちに“夫婦漫才”のパイオニア的存在になる万丈目吉蔵役を演じることになった藤井さんは「“まったくウケない芸人役”と聞きまして、私は何の練習もいらないなと(笑)。このままでいけばいいんだと安心しております!」と語り、共演者の笑いを誘った。藤吉の母として、ヒロインとは嫁姑の関係になる北村啄子を演じる鈴木さんは、平成3年度のNHK連続テレビ小説「君の名は」でヒロインを演じた経験もあり「『君の名は』撮影中に、スタッフの方から“ヒロインの母親役でドラマに帰ってきてな”とよく言っていただきましたが、素敵な息子の母親、素敵なヒロインのイケズなお姑役で、また連続テレビ小説に出させていただきます」と自身のエピソードとともにドラマへの意気込みを語った。新たに出演者を迎えることとなったヒロインの葵さんは「いま撮影中で“これからどんなドラマになるんだろう”と自分でも楽しみなんですけど、大阪編のキャストの方々が発表されて、さらに楽しく賑やかなドラマになりそうなので、いまから撮影がとても楽しみです」とコメント。藤吉役の松坂さんは「みなさんと一緒にお芝居することで、これまでと違った面白さとテンポ感が生まれるのかなと思うとすごく楽しみです」とこれからの撮影についての期待を語った。さらにこの会見には、てんの従兄弟・武井風太を演じる濱田岳が記者として参加。会見の途中で司会者から促された濱田さんは「広瀬さんは濱田岳さんとは『釣りバカ日誌』以来の共演だと思いますが、率直に彼のことが好きかどうか教えてください。あと松坂さん、お住いのご住所を教えてください」と共演者ならではの直球な質問を共演者に浴びせて会見を盛り上げた。またこの日は会見に出席したキャスト以外にも、大阪編の出演者が発表され、大野さん演じるキースの相方となる芸人アサリ役に前野朋哉、吉蔵の妻・万丈目歌子役に枝元萌、興行師・寺ギン役として、漫才コンビ「矢野・兵動」の兵動大樹の出演がアナウンスされた。連続テレビ小説「わろてんか」は明治後期から昭和初期の大阪を舞台に、日本で初めて“笑い”をビジネスにした吉本興業創業者・吉本せいの半生をモチーフに、近代化や戦争など日本が歴史の渦に巻き込まれた過酷な時代を“笑い”で駆け抜けた人々の暮らしを描き出していく。連続テレビ小説第97作目となる「わろてんか」は10月2日(月)~2018年3月31日(土)全151回放送。(text:cinemacafe.net)
2017年06月16日