第58回アカデミー賞で10部門11ノミネートされたスティーブン・スピルバーグの名作が38年の時を経て、ミュージカル映画として蘇った『カラーパープル』のジャパンプレミアが1月29日、都内で行われた。本作は、父に虐待され10代にして望まぬ結婚をさせられた主人公セリーが、最愛の妹と生き別れ、不遇な日々を送る中でも不屈の精神で人生を変えていく物語。新鋭ブリッツ・バザウーレ監督が、《希望》と《自己肯定感》を求める女性たちの姿をエモーショナルにとらえ、圧巻の歌声が観る者の心を奮い立たせる力強いミュージカルとなっている。プレミアには、映画コメンテーターのLiLiCo、お笑いトリオ“3時のヒロイン”から、ゆめっちとかなでが出席。LiLiCoさんは「映画によって満たされるって、こういうことなんだなと思った。映画を観てから、ずっとこの作品に浸っているし、女性が声をあげられるパワーももらえる」と本作にノックアウトされた様子。「遠い国、遠い時代の話って思っちゃうかもしれないけど、家族ってそれぞれだから、共感できる部分もあるはず」と話していた。LiLiCoまた、ミュージカル映画としてリメイクされた点には「ミュージカルにしたくなる気持ちは分かる。こんなに素晴らしいものになるんだから。辛いことが描かれたり、訴えたいメッセージもあるけど、ポップな楽曲で希望を持たせてくれる」と独自の分析を披露した。「喜怒哀楽、感情がいろんなところ行くけど、女性って素晴らしいと感じましたね」(ゆめっちさん)、「すごく心が揺さぶられた。曲もダンスも素晴らしくて、ずっと目が離せないし、最後は涙してしまった」(かなでさん)と“3ヒロ”の二人も、本作の魅力を熱弁した。ゆめっち、かなでまた、二人が「映画を観ながら、思わず体が動いちゃった」とふり返る楽曲について話題が及ぶと、かなでさんが劇中歌「Push Da Button」に合わせて、激しいダンスを披露する場面も。ゆめっちさんが手拍子を、LiLiCoさんがパワフルな歌唱で、かなでさんを盛り上げ、会場を熱気に包んでいた。『カラーパープル』は2月9日(金)より全国にて公開。(シネマカフェ編集部)■関連作品:カラーパープル(2023) 2024年2月9日より全国にて公開© 2023 Warner Bros. Entertainment Inc. All Rights Reserved.
2024年01月29日スティーブン・スピルバーグ監督が1985年に手がけ、アカデミー賞10部門11ノミネートされた名作をミュージカル映画としてよみがえらせた『カラーパープル』のジャパンプレミアが1月29日(月)、都内で行われ、映画コメンテーターのLiLiCoが「映画に満たされるって、こういうこと」と本作を絶賛した。父に虐待され10代にして望まぬ結婚をさせられた主人公セリー(ファンテイジア・バリーノ)が、最愛の妹と生き別れ、不遇な日々を送る中でも不屈の精神で人生を変えていく物語。型破りな生き方の女性たちとの出会いと絆によって、自分の価値に目覚め、自らが輝く場所を見つけていく。ピュリッツァー賞を受賞したアリス・ウォーカーの同名小説と、ブロードウェイでロングランヒットを記録したミュージカル版をもとに再映画化されている。大きな拍手に迎えられたLiLiCoは、「皆さんが期待している以上のものを、期待してもらって大丈夫」と来場した映画ファンにアピール。自身も本作を鑑賞後「ずっと、この作品に浸っている」といい、「それくらい素晴らしい作品。女性が声をあげられるパワーをもらえる」と魅力を熱弁した。また、今回ミュージカル映画として生まれ変わったことについては「だって、どれもめちゃくちゃいい曲で、思わず拍手したくなるもの。ミュージカルにしたくなる気持ちも分かる」と納得の表情。本作では、スピルバーグのほか、オリジナル版にも出演したオプラ・ウィンフリー、オリジナル版でアカデミー賞作曲賞と歌曲賞にノミネートされたクインシー・ジョーンズらが製作総指揮を務めており、「作品に対する強い愛、手放せない魅力があるんだと読み取れる。訴えたいことが、ポップな楽曲で希望いっぱい伝わってくる」と分析した。お気に入りのキャラクターは、セリーが出会う自立した強い女性ソフィア(ダニエル・ブルックス)だといい「彼女の心情を読み解くと、笑っていないと崩れちゃうんだと思う。自分にも、笑顔じゃないと泣いちゃう、そういう時期があったし、みんなにとってもあることだと思う」と共感を示した。イベントには、お笑いトリオ・3時のヒロインから、かなでとゆめっちも駆けつけ、劇中歌「Push Da Button」に合わせて、ダンスパフォーマンスを披露。それにつられて、LiLiCoも同曲を歌い上げ、来場者を大いに盛り上げていた。取材・文・撮影:内田涼<作品情報>『カラーパープル』2024年2月9日(金) 公開製作総指揮:オプラ・ウィンフリー、スティーブン・スピルバーグ、スコット・サンダース、クインシー・ジョーンズ監督:ブリッツ・バザウレ原作:アリス・ウォーカー出演:ファンテイジア・バリーノ、タラジ・P・ヘンソン、ダニエル・ブルックス、コールマン・ドミンゴ、コーリー・ホーキンズ、H.E.R.、ハリー・ベイリー他
2024年01月29日1985年の12月にアメリカでスティーブン・スピルバーグ監督作品『カラーパープル』が公開された。そして約40年の時を経て再び、スクリーンに『カラーパープル』が登場する。本作はなぜ、このタイミングで新たな命を吹き込まれたのだろうか?本作は20世紀の初頭から中頃にかけて、アメリカで生きたひとりの女性セリーの激動の人生を描く感動作だ。幼い頃から父の虐待を受け、理不尽な環境に置かれてきた彼女は、父の一存で望まない相手と結婚させられる。毎日続く、暴力と恐怖の日々。しかし、彼女は自分から声をあげることができない。どんな酷い仕打ちを受けても、反抗したり、逃げ出す術を知らない。そんなセリーは長い時間をかけて変化を遂げていく。ひとりの女性の成長を描いた物語は、アメリカにおける黒人の扱い、家庭内における女性の立場、そしてさまざまな“試練”を与える神と祈ることしかできない人間の関係などを巧みに描いている。本作の製作を務めたオプラ・ウィンフリーは、スピルバーグに再映画化を打診して快諾された理由を「女性たちが声をあげている今が、その時だと彼は悟ったのです」と分析する。1985年に最初の映画が公開されてから、社会は完全ではないが大きく変化した。社会の中で暴力や差別にさらされ、声をあげられなかった女性たちは少しずつではあるが声をあげはじめている。その声に耳を傾け、社会を変えようとする動きが始まりつつある。理不尽な差別に目を向けようとする人たちが増えつつある。ついに変化が始まろうとしている。理不尽なことは変えなければならない。このタイミングで『カラーパープル』が再びスクリーンに登場することの意味は大きい。2月9日(金)に公開される『カラーパープル』本作の原作になったアリス・ウォーカーの小説は全米図書賞とピューリッツァー賞に輝き、いまも版を重ね続けている。そしてスピルバーグが監督した1985年の映画も現在も多くのファンを集めており、この物語に影響を受けた作家、映画監督、音楽家は多い。本作の監督を手がけたブリッツ・バザウーレは「スピルバーグ監督の『カラーパープル』は、カルチャーの礎のひとつになりました。あの作品の台詞が今もなお引用されていることが、どれほど重要な作品だったかを示していると思います」と語る。この物語はドラマとして素晴らしいだけでなく、観客の心に触れるような魅力がある。観る者の中に眠っていたパワーを呼び覚ますような力があるのかもしれない。この40年間、多くの人がこの物語に影響を受けてきた。そして今後も映画『カラーパープル』は多くの新しい観客に出会い、影響を与え続けることになるだろう。映画『カラーパープル』本予告 2024年2月9日(金) 公開『カラーパープル』2月9日(金) 公開(C)2023 Warner Bros. Entertainment Inc. All Rights Reserved.
2024年01月25日スティーブン・スピルバーグが監督したオリジナル版『カラーパープル』の〈4K ULTRA HD&ブルーレイセット〉がリリースされた。アリス・ウォーカーのピューリッツァー賞受賞小説『カラーパープル』をスティーブン・スピルバーグ監督が1985年に映画化。主演のウーピー・ゴールドバーグは本作で愛によって残酷さを克服し、閉ざされた世界で喜びを見出すセリーを演じ見事なデビューを飾った。アカデミー賞では、作品賞を含む10部門11候補でノミネートされ(無冠の候補数として史上最多)、ダニー・クローヴァー、オプラ・ウィンフリー、マーガレット・エイヴリーらの演技やスピルバーグ演出が絶賛された。〈4K ULTRA HD&ブルーレイセット〉には、1991年にTBS『土曜シネマシアター』で初回放送された日本語吹替音声を初収録。セリー役(ウーピー・ゴールドバーグ)を此島愛子、ミスター役(ダニー・グローヴァー)を田中信夫が吹替を担当している。なお、2月9日(金) よりミュージカル映画としてスクリーンによみがえった『カラーパープル』が公開。プロデューサーはスティーブン・スピルバーグをはじめ、オリジナル版で映画初出演にしてアカデミー賞助演女優賞にノミネートされたオプラ・ウィンフリー、オリジナル版でアカデミー賞作曲賞と歌曲賞にノミネートされたクインシー・ジョーンズらが務め、新鋭ブリッツ・バザウレがメガホンを取った。<リリース情報>『カラーパープル』日本語吹替音声追加収録版〈4K ULTRA HD&ブルーレイセット〉(2枚組)『カラーパープル』日本語吹替音声追加収録版 〈4K ULTRA HD&ブルーレイセット〉(2枚組)ジャケット価格:7,480円(税込)1991年12月21日(土) 放送 TBS『土曜シネマシアター』初回放送日本語吹替音声を初収録(142分)【映像特典(90分)】・小説から映画へ・ドキュメンタリー・メイキング・ミュージカル“カラーパープル”・予告編集(特報#1、特報#2、オリジナル劇場予告編)(C)1985 Warner Bros. Entertainment Inc. All rights reserved."Academy Award(R)" and "Oscar(R)" are the registered trademarks and service marks of the Academy of Motion Picture Arts and Sciences.<作品情報>『カラーパープル』2月9日(金) 公開公式サイト: Warner Bros. Ent. All Rights Reserved.
2024年01月24日全米大ヒット上映中、スティーブン・スピルバーグ監督の名作がミュージカルとしてスクリーンに蘇る『カラーパープル』。この度、主人公セリーとブルース歌手シュグの関係性について、演じたファンテイジア・バリーノとタラジ・P・ヘンソンが語った。最愛の妹と別れ、望まぬ結婚など不遇な日々を送っていた主人公のセリーは、父との確執という悩みを抱えながらも自由奔放に生きる歌姫シュグとの運命の出会いによって人生を輝かせていく。支配的な父親が決めた相手ミスター(コールマン・ドミンゴ)との結婚を強いられ、自身の自由を奪われた主人公セリーを託されたのはファンテイジア・バリーノ。ブロードウェイミュージカル版でも同役を演じた彼女は、ミュージカル映画となった本作でもエモーショナルな演技と圧巻の歌唱力で熱演。確かな演技力が高く評価され、映画初主演にしてゴールデン・グローブ賞主演女優賞(ミュージカル・コメディ部門)にノミネートされた。そんなセリーの家にある日、夫のミスターがご執心のブルース歌手シュグ・エイブリーがやって来る。男に媚びることなく自由奔放に生きる歌姫シュグは、夫の愛人だが、セリーにとっては憧れの人。シュグを演じているのは『ベンジャミン・バトン 数奇な人生』でアカデミー賞助演女優賞にノミネートされ、『ドリーム』や海外ドラマ「Empire 成功の代償」で知られるタラジ・P・ヘンソンだ。セリーは夫の命令に従いシュグの世話をすることになるが、ふたりの間にはいつしか友情が生まれ、それは愛へと変わっていく。「ここを出て自分の人生を生きるのよ」と初めてセリーを外の世界へ連れ出し、自由を感じることの喜びを教えたシュグ。自由の身となったセリーのバースデーパーティーで、シュグは「セリーのブルース」を披露し、彼女への特別な感情を伝える。妹と離れて以来、初めてひとりの人間として自分に愛を注いでくれたシュグの歌はセリーの心に深く突き刺さり、閉ざされた心を優しく解きほぐしていく。セリーを演じたファンテイジアは本作におけるシュグの存在を「当時は、女性たちにとって今よりもはるかに大変な時代でしたから、シュグ・エイブリーがやってきたとき、私たちは皆、“彼女は誰? 彼女が物事を進めている。彼女がボスで、誰にも指図されていない。彼女は誰の世話もしていない”って思うんです。私たちにとって、彼女は新風を吹き込んだ存在でした」と、シュグというキャラクターが先進的な存在だったと指摘。そして心を閉ざし、未来への希望を失っていたセリーに大きな変化をもたらしたと語る。「とくにセリーが自分の足で立ち、ステップアップするために必要としていた、あと一押しが彼女だったのではないかと私は思います。セリーが自分たち女性にはものすごいパワーがあるんだということを理解するために必要としていたのは、シュグとの出会いだけでした」と、運命の出会いに導かれたセリーが不屈の精神で人生を輝かせていく原動力となったのがシュグだったとコメントしている。また、シュグを演じたタラジ・P・ヘンソンは、「シュグとセリーの間にあるものこそ真実の愛です。シュグは、ぼろぼろになって故郷に戻ってきたときに、細やかにケアしてくれるセリーの中に真実の愛を見出します。シュグは母としてのセリーを尊敬しているんです」と続け、2人は互いに補完し合い、強い絆で結ばれていくと語る。ファンテイジアとの共演について、タラジは「ファンテイジアはものすごく優しくて謙虚で、学ぶ意欲にあふれています。そういう、新しいことを学びたくてたまらないというハングリー精神をもって撮影現場にやってくる若いアーティストたちとの仕事は最高です」と絶賛。「ブロードウェイでセリーとして生きてきた彼女は、私たちが今まで見たことのないような要素をセリー役に加えてくれてもいます」と、舞台で演じた役柄をさらに進化させ、新たなセリーを作り上げたことを讃えている。セリーとシュグ、運命の出会いで結ばれた2人の愛が、その後の彼女たちの未来を大きく変え、輝かせていくことになる。『カラーパープル』は2月9日(金)より全国にて公開。(シネマカフェ編集部)■関連作品:カラーパープル(2023) 2024年2月9日より全国にて公開© 2023 Warner Bros. Entertainment Inc. All Rights Reserved.
2024年01月22日スティーブン・スピルバーグ製作の『カラーパープル』より特別映像が解禁された。スティーブン・スピルバーグの名作を38年の時を経て、ミュージカル映画として蘇らせた本作。プロデューサーはスピルバーグをはじめ、オリジナル版で映画初出演にしてアカデミー賞助演女優賞にノミネートされたオプラ・ウィンフリー、オリジナル版でアカデミー賞作曲賞と歌曲賞にノミネートされたクインシー・ジョーンズらが務め、新鋭ブリッツ・バザウーレ監督が、《希望》と《自己肯定感》を求める女性たちの姿をエモーショナルにとらえ、圧巻の歌声が観る者の心を奮い立たせる力強いミュージカルとなっている。この度到着した映像の冒頭は、監督に大抜擢された俊英ブリッツ・バザウーレの「COLOR PURPLE Let’s GO!!」という言葉で始まる。「監督の打診が来たとき、ハードルが高すぎて自分には無理だと思った。ピューリッツァー賞を受賞し、スピルバーグが映画化し、舞台はトニー賞を受賞」と、原作、オリジナル版、ブロードウェイ版と輝かしい歴史を重ねてきた作品をリスペクトし、新たな作品への挑戦に重責を感じたと明かす。続けて、躍動的でゴージャスな本編のミュージカルシーンや撮影風景の映像に続いて、『イン・ザ・ハイツ』(20)出演の実力派コーリー・ホーキンズが登場、「ブリッツの映画は細部へのこだわりが完璧なんだ」と監督の細心の気配りに感心したと語る。そして、バザウーレ監督の『コジョーの埋葬』(18)、ビヨンセと共同監督でグラミー賞最優秀ミュージック・フィルム部門にノミネートされた『ブラック・イズ・キング』(20)の映像が紹介される。製作のスコット・サンダースは「ビヨンセの映像作品でブリッツに監督を依頼した時、音楽もできると知った」という証言に、ミュージシャンとしても活躍し世界ツアーの経験もあるバザウーレのミュージック・ビデオが重ねられる。アカデミー賞10部門にノミネートされたオリジナル版の監督で、新作のプロデューサーでもあるスティーブン・スピルバーグは、音楽、映像に精通しているバザウーレを「彼以上の適任はいない」とお墨付きのコメントで讃える。第81回ゴールデングローブ賞ノミネートのファンテイジア・バリーノ、ダニエル・ブルックス、そしてベテラン俳優コールマン・ドミンゴら実力派キャストとの撮影を見事な手腕で進めていった。「クレイジーな構想を受け入れてくれた」と、監督のアイディアを受け入れることで新たな『カラーパープル』を生み出そうとした製作陣に感謝を述べている。映像のラストには、オリジナル版でアカデミー賞助演女優賞にノミネートされ、ブロードウェイで大ヒットしたミュージカルの映画化を進めた立役者であるオプラ・ウィンフリーが登場し「ビジョンに刺激を受け魅了されるはず」と断言。そして、タラジ・P・ヘンソン、ハリー・ベイリー、ダニエル・ブルックスらが力強く歌い踊る本編&メイキング映像に、監督が「これは魔法だ。楽しんでくれ」と締めくくる内容となっている。『カラーパープル』は2月9日(金)より全国にて公開。(シネマカフェ編集部)■関連作品:カラーパープル(2023) 2024年2月9日より全国にて公開© 2023 Warner Bros. Entertainment Inc. All Rights Reserved.
2024年01月19日2月9日(金) から公開になる映画『カラーパープル』は、スティーブン・スピルバーグ監督が手がけた同名作をミュージカルとして新たに描く注目作だ。本作でもスピルバーグは製作として参加しているが、本作を企画し、成立させた最大の功労者は間違いなくオプラ・ウィンフリーだ。オプラ・ウィンフリーは、アメリカ生まれの司会者、プロデューサーだ。彼女が司会を務めるトーク番組『オプラ・ウィンフリー・ショー』は全米で大人気を集め、いまもアメリカで最も有名な司会者といえば彼女だろう。オプラは俳優としても活動しており、ディズニーアニメーション『プリンセスと魔法のキス』では主人公の母の声を演じ、フォレスト・ウィテカー主演作『大統領の執事の涙』では、主人公セシルの妻を演じた。そんな彼女が俳優として初めて出演したのが、1985年製作のスピルバーグ監督作『カラーパープル』だ。当時、オプラは主人公セリーの親友ソフィアを演じ、アカデミー助演女優賞にノミネート。アメリカで最も有名な司会者は“俳優”としても実力があることを証明することになったが、それ以上に本作の存在は彼女のキャリアに決定的な影響を与えたようだ。「あの映画に出演したことで、私のすべてが変わりました」とオプラは振り返る。「私は大好きな仕事をしていて、同じように情熱を持った人たちに囲まれていました。 毎日とても幸せでした」単に演じた役や映画に恵まれただけでなく、そこに描かれるメッセージ、表現される登場人物たちの“心の声”に深く共振した彼女は、撮影を通じて「心の底から喜びを感じた」という。1985年版『カラーパープル』でソフィアを演じ、アカデミー助演女優賞にノミネートされたオプラ・ウィンフリー(右)その後、彼女は今回の映画のベースになったミュージカル公演のプロジェクトを開始。長年に渡って本作のドラマ、キャストたちと向き合い続けた。そして、これまでの経験や積み重なってきた想いと情熱を新たにスクリーンで描くときが来た。ミュージカル映画『カラーパープル』の製作を決意したのだ。彼女がこのタイミングで新たな映画製作に着手したのは、いくつか理由があるが、この物語がリバイバルやノスタルジーではなく“いまも生き続ける物語”だという確信があるからだろう。彼女は語る。「この物語が長年、生きながらえている理由は、大切にされていないと感じたことのあるすべての女性や男性にとって、これこそが自己発見という素晴らしい体験を味わえる物語だからです。私たちが世界に向けて再びリリースすることで、この物語は引き続き生き残っていきます」オプラをはじめとする本作の作り手たちが目指したのは、現代の観客に響く映画にすること。この物語がこれからも生き残るための映画にすること。いま全世界で好評を集めている映画『カラーパープル』の奥底には、オプラ・ウィンフリーという人物の情熱がしっかりと根づいている。映画『カラーパープル』本予告 2024年2月9日(金) 公開『カラーパープル』2月9日(金) 公開(C)2023 Warner Bros. Entertainment Inc. All Rights Reserved.Photo:AFLO
2024年01月18日スティーブン・スピルバーグ製作の映画『カラーパープル』が、2月9日(金) に公開される。本稿では、ブロードウェイ版に続き本作でも主演を務めることになったファンテイジア・バリーノの人物像を紹介する。本作は、20世紀初めの米国南部を舞台に、14歳の少女セリーが最愛の妹との別れ、望まぬ結婚など不遇の日々を送る中で、型破りな女性たちとの出会いによって変わっていく姿を40年にわたって描くヒューマンドラマ。主人公であるセリーは38年前に公開のオリジナル版で初主演にしてアカデミー賞主演女優賞にノミネートされた、ウーピー・ゴールドバーグが演じた役柄。今回ミュージカル映画となった『カラーパープル』で、セリー役を託されたのはR&Bシンガーで女優のファンテイジア。彼女の演技が高く評価され、映画初主演にも関わらず第81回ゴールデングローブ賞主演女優賞にノミネートされるなど、世界中から注目が集まっている。ファンテイジアは2004年、オーディション番組『アメリカン・アイドル』3rdシーズンに出場。音楽一家に育ったことで磨き上げられた抜群の歌唱力で、見事優勝をおさめる。デビューシングル『I Believe』はBillboard Hot 100で全米1位獲得の快挙を達成、グラミー賞をはじめ、数多くのアワードでノミネートや受賞を果たし、スターへの階段を駆け上がった。2006年には自身の半生を綴った自伝小説『Life is not a fairytail』がドラマ化され、自ら主演&女優デビューを飾り高視聴率を叩き出した。そして2007年には、当時ブロードウェイで公演されていたミュージカル『カラーパープル』でセリー役を引き継ぐ。ヘビーな役柄だけに彼女の中で演技への挑戦は精神的に辛いものだったとのことで、当時を振り返ったインタビューでは「ブロードウェイでセリーを演じたときには、舞台を降りるたびに少し悲しい気持ちになり、へこんでいました」と語っている。複雑な思いを抱えながら演じていたファンテイジアだが、その歌声と演技は多くの人の心を掴み、当初2007年10月までと6カ月限定だった出演予定が翌年の1月までに延長された。ミュージカルの大ヒットを受け、ファンテイジアは同年のシアター・ワールド賞とベスト・リプレイスメント・スター・ブロードウェイ・ドットコム賞を受賞している。ファンテイジアは本作のオファーを受けた当初、出演を断ることも考えたそうだが、ブリッツ・バザウーレ監督から主人公セリーの持つ想像力の表現や新たに加わった楽曲を聴き、即答でオファーを受けた。彼女の起用についてバザウーレ監督は、「登場人物のエッセンスを体現できる人たちを探していました。彼女は生まれながらのファイターで、優れたアーティストで、彼女が生きる世界で真の巨匠になった人なのです。彼女の演技に、きっと誰もが圧倒されると私は確信しています」と賞賛している。舞台版への出演から16年の時を経て再びセリーを演じることになったファンテイジアは、「ミュージカル出演から、私はずっと年をとって、賢くなって、結婚して、子どもも増えたから、セリーに対して異なる視点で臨むことができた」と自身の成長が新たなセリー像を生んだことを示唆。『カラーパープル』の魅力について、「私たちはオリジナル版を変えたい訳ではありません。あの映画のスピリットが素晴らしいからです。ただ、若い世代と繋がりたいと私たちは思っています。歌やダンス、衣装やストーリーにところどころひねりを加えて完成した映画は、今の世代にフィットする作品になっています」と、原作から映画、舞台へと受け継がれたスピリットを継承し、さらなる高みを目指したと力強く語っている。<作品情報>『カラーパープル』2月9日(金) 公開公式サイト: Warner Bros. Entertainment Inc. All Rights Reserved.
2024年01月13日スティーブン・スピルバーグが製作を務めるミュージカル映画『カラーパープル』が2月9日(金) から公開になる。本作はアリス・ウォーカーの小説が原作で、1985年にはスピルバーグ監督によって映画化もされたが、本作はその後に繰り返し上演されたミュージカル版の映画化だ。なぜ、この物語は音楽と歌を必要としているのだろうか?『カラーパープル』は、20世紀の初頭から中頃までの米ジョージア州を舞台に、ひとりの女性が自らの手で自由を掴み取るまでを描いた感動作だ。物語の冒頭で主人公のセリーは父から虐待を受け、望まぬ結婚をさせられ、愛する妹とも離ればなれになってしまう。しかし、彼女は暴力を受けたり理不尽な状況であっても反抗しない。やがて時は流れ、彼女はさまざまな出会いによって変化を遂げていく。苦境に立ち向かう強さはすでに“自分の中”に宿っている。誰かが変えてくれるのを待つのではなく、自分で変化するべきだと。この普遍的なドラマと、劇中のミュージカルナンバーが本作では見事にマッチしている。映画の冒頭、教会で華やかなミュージカルシーンが描かれるが、セリーは笑顔もなく、歌うことも踊ることもしない。彼女は自分の中にある感情を表に出せない、笑わない、言いたいことを言えない”声のない人間”として登場する。そんな彼女が細い声で歌うのは、誰よりも信頼する妹といる時だ。快活で、どんな状況も“自分の気持ちの持ち方ひとつ”だと信じる妹の歌声に導かれるようにセリーは少しずつ笑顔を取り戻し、喜びや冒険心が小さな歌声になって表現される。映画が始まってわずか数分。本作はミュージカルナンバーを見事に配置して主人公がどんな人物なのか、どんな心の状態なのか、誰といるときに心が安らぐのかをセリフを使わずに観客の心にダイレクトに伝えてしまう。ミュージカルシーンは単なる“盛り上げどころ”や“歌唱&ダンス”ではない。言葉では説明し尽くせない感情、人間関係、心の奥底に眠る想いが歌声になる、メロディになって放たれる。無理に言葉にするならば、本作の歌と踊りは“ソウル”の塊だ。『カラーパープル』では、そんなセリーにさまざまな出来事が起こり、彼女の人生は流転していく。そして、彼女の心の変化を反映するようにミュージカルシーンもさまざまな姿に変化していく。軽やかなダンスナンバー、ゴスペル調の音楽に乗せて描かれる一大ミュージカルシーン、映画スタジオ黄金期のミュージカルを思わせる幻想的なシーン……1本の映画の中でここまでバリエーションがあるのかと驚くほど、多彩な演出と表現とメロディがスクリーンから溢れ出してくる。そんな中で、セリーはどんな歌を歌うのだろうか。“声のない人間”だった彼女がさまざまな出会いと試練をくぐり抜け、最後に何を、どんな声で歌うのだろう?2024年公開の『カラーパープル』は原作小説や過去の映画版の魂を引き継ぎつつ、“ミュージカルだからできる/ミュージカルでしか描けない”表現で観客を圧倒する。映画『カラーパープル』本予告<作品情報>『カラーパープル』2月9日(金)公開(C)2023 Warner Bros. Entertainment Inc. All Rights Reserved.
2024年01月12日スティーブン・スピルバーグが製作を務めるミュージカル映画『カラーパープル』が来年2月9日(金) から公開になる。本作は小説を基に映画化、舞台化されてきた傑作で、長年にわたって多く人から熱烈な支持を集め、鑑賞者の人生に多大な影響を与えてきた。本作の製作を務めるオプラ・ウィンフリーはこう宣言する。「この小説は、女性の地位向上を目指すナショナル・アンセム(国歌)のひとつです」『カラーパープル』特報本作の原作は、アリス・ウォーカーが1983年に発表した同名小説だ。主人公は16歳の女性セリー。彼女は名前も知らない男性のもとに嫁がされ、夫の暴力に耐えながら過酷な日々をおくることになる。さらに愛する妹は夫に追い出され、絶望の中、アフリカにわたる。主人公の一人称で綴られる日常、絶望、そして葛藤。彼女は差別や暴力の中で自ら自由を勝ち取ろうとする。黒人の問題だけでなく、社会における暴力、家庭内での女性の立場、若い女性の成長と葛藤、神の問題まで描きこんだ小説は圧倒的な支持を集め、ピューリッツァー賞に輝いた。すぐさま映画化が持ち上がり、マイケル・ジャクソンのプロデュースでも知られる音楽家クインシー・ジョーンズらが製作を、当時『ジョーズ』や『E.T.』を大ヒットさせ注目を集めていたスピルバーグが監督を務め、1985年に映画『カラーパープル』が公開。日本では翌年の9月に公開された。映画は第58回アカデミー賞で作品賞を含む10部門にノミネート(助演女優賞ではオプラ・ウィンフリーとマーガレット・エイヴリーが同時ノミネート)。受賞はなかったが、原作者のウォーカーが見出した主演女優のウーピー・ゴールドバーグはその後、スターの道を歩み出し、スピルバーグは本作に続いて『太陽の帝国』『オールウェイズ』を発表。娯楽超大作と重厚な作品を時に交互に、時に並行して製作するスタイルが始まり、『ジュラシック・パーク』と『シンドラーのリスト』が同じ1993年に発表された。ウーピー・ゴールドバーグが主演した1985年のスピルバーグ版『カラーパープル』本作が描くのは単にシリアスな物語ではない。観る者の心を鷲掴みにし、時に勇気づけ、時に前に進む力を与えてくれる物語だ。本作で映画デビューを飾ったオプラ・ウィンフリーは、この物語に新たな命を吹き込むべくミュージカル『カラーパープル』のプロダクションに着手。2005年にブロードウェイで初演され、2015年にもリバイバル公演が行われた。この舞台版の物語、音楽、エネルギーに磨きをかけ、スクリーンに描き出すのが、間もなく公開になる2023年製作の映画『カラーパープル』だ。本作ではウィンフリー、スピルバーグ、そしてジョーンズらが製作陣として名を連ね、新鋭ブリッツ・バザウーレが監督を務めている。2023年版『カラーパープル』に製作総指揮として名を連ねるオプラ・ウィンフリーとスピルバーグこの世界には繰り返し、映画化、リメイクされる物語がある。そこには時を超えて人々を魅了するドラマや、キャラクターがいる。『カラーパープル』にも、時代を経ても色褪せないドラマが宿っている。ウィンフリーが語るとおり、本作は観客の心にいつも宿っている“ナショナル・アンセム(国歌)”のようなパワーがあるのだ。2024年、映画館で再び多くの人の人生を変えた国家が鳴り響く。今回はミュージカル版だ。そのメロディと力強い歌声はさらに多くの人の心を捉え、その人生に影響を与えることになるだろう。<作品情報>『カラーパープル』2024年2月9日(金)公開(C)2023 Warner Bros. Entertainment Inc. All Rights Reserved.Photo:AFLO<リリース情報>『カラーパープル』日本語吹替音声追加収録版 <4K ULTRA HD & ブルーレイセット>(2枚組)2024年1月24日(水) リリース価格:7,480円(税込)発売元:ワーナー・ブラザース ホームエンターテイメント販売元:NBC ユニバーサル・エンターテイメント(c)1985 Warner Bros. Entertainment Inc. All rights reserved.
2023年12月26日ゴールデングローブ賞ノミネートの注目のミュージカル映画『カラーパープル』より場面写真が解禁された。巨匠スティーブン・スピルバーグが、ピューリッツァー賞受賞の同名小説を原作に、『E.T.』の後初めてシリアスな作品に挑んだ『カラーパープル』(1985)を38年の時を経て、ミュージカル映画としてよみがえらせた本作。この度新たに解禁されたのは、ゴージャス&ドラマティックな場面写真。主人公セリーの運命を変える女性シュグ。真紅のゴージャスなドレスに羽の頭飾りをまとい、酒場で歌を披露している場面などが切り取られている。シュグ/タラジ・P・ヘンソンシュグを演じるのは、『ベンジャミン・バトン 数奇な人生』(08)でオスカーにノミネートされたタラジ・P・ヘンソン。自由奔放で天真爛漫、洗練された歌手のシュグはセリーの憧れの存在で、苦しい日々に耐えるセリーが、自らを愛し人生の喜びに目覚めるきっかけを与えるキーパーソンなのだ。ソフィア/ダニエル・ブルックスもう一人のキーパーソン、ソフィアを演じるのはブロードウェイ版でトニー賞にノミネートされたダニエル・ブルックス。自らを軽視する男性にも怯むことなく立ち向かう強い女性ソフィアの演技が高く評価され、ゴールデングローブ賞助演女優賞にノミネートされた。解禁された場面写真では、高圧的な男を相手に挑発的な表情で啖呵を切る姿をとらえている。ミスター/コールマン・ドミンゴ続いて、セリーを囲む登場人物たちの姿も。セリーの夫ミスターを演じるのはコールマン・ドミンゴ。ポーチに座ってバンジョーをつま弾く姿が印象的だ。ミスターの連れ子で、ソフィアの夫となるハーポには『イン・ザ・ハイツ』(21)のコーリー・ホーキンズ。トニー賞ノミネートの実力派2人が脇を固め、セリーの人生を揺り動かす男たちを熱演する。スクイークとハーポ/ H.E.R.とコーリー・ホーキンズハーポの恋人スクイーク役で、『ユダ&ブラック・メシア 裏切りの代償』(21)の主題歌でオスカー&グラミー賞をW受賞したH.E.R.が長編映画デビュー。オーバーオールのハーポと花柄のワンポイントが印象的なワンピース姿のスクィークの2ショットも初解禁となった。型破りな生き方の女性たちとの絆によって、セリーは自分の価値に気づき、自らが輝く場所を見つけていく…。観る者をも奮い立たせる力強いミュージカル映画である本作に、さらなる期待が高まる場面写真となっている。『カラーパープル』は2024年2月9日(金)より全国にて公開。(シネマカフェ編集部)
2023年12月25日ミュージカル映画『カラーパープル』が、2024年2月9日(金)に公開される。スティーヴン・スピルバーグらが製作総指揮を務める。スピルバーグによる“衝撃の名作”がミュージカルでカムバックスティーヴン・スピルバーグによる“衝撃の名作”『カラーパープル』が、ミュージカル映画となってカムバック。1985年に公開されたオリジナル版は、黒人の世界をきちんと描いていないという声、賞狙いで撮影したという声があがり、無冠に終わったものの、作品自体のあまりの素晴らしさにアカデミー賞10部門11ノミネートされた“衝撃の名作”として、映画史に刻み込まれている。そんな『カラーパープル』のリメイクが実現。ミュージカル映画『カラーパープル』では、父に虐待され10代にして望まぬ結婚をさせられた主人公セリーが、最愛の妹と生き別れ不遇な日々を送る中でも、不屈の精神で人生を変えていく姿を描いている。“オリジナル版初主演女優”オプラ・ウィンフリーらが製作総指揮スピルバーグをはじめ、オリジナル版で映画初出演にしてアカデミー賞助演女優賞にノミネートされたオプラ・ウィンフリー、またマイケル・ジャクソンなどをプロデュースし、オリジナル版でアカデミー賞作曲賞と歌曲賞にノミネートされたクインシー・ジョーンズらが製作総指揮を担当。彼らのもと、スピルバーグが抜擢したブリッツ・バザウレが監督を務め、新作ミュージカルとして現代に蘇る。バザウレは、原作、オリジナル版、ブロードウェイ版と輝かしい歴史を重ねてきた作品をリスペクトし、新たな作品への挑戦に重責を感じたという。そんな彼に対して、スピルバーグは「彼以上の適任はいない」と語る。豪華製作陣が贈る、観る者の心を奮い立たせる力強い物語は必見だ。主人公・セリー…ファンテイジア・バリーノ優しい母を亡くし横暴な父の言いなりに。父の決めた相手と結婚し、自由のない生活を送る。さらに、最愛の妹とっも生き別れてしまう。しかし、自由で型破りな女性たちと出会ったことでしがらみを解き放ち、自ら未来を切り開いていく。ネティ(若き日の姿)…ハリー・ベイリーセリーの心の拠り所である妹。シュグ…タラジ・P・ヘンソンセリーの運命を変える女性。自由奔放で天真爛漫な性格の歌手。劇中にはゴージャスなドレスに羽のヘッドドレスをまとい、酒場で歌を披露する場面も。ソフィア…ダニエル・ブルックスセリーの心を動かすキーパーソン。自らを軽視する男性にも怯むことなく立ち向かう強い女性。高圧的な男に対して、啖呵を切る姿も見ることができる。ミスター…コールマン・ドミンゴセリーの夫。ハーポ…コーリー・ホーキンズミスターの連れ子で、ソフィアの夫となる人物。スクイーク…H.E.R.ハーポの恋人。グラミー賞受賞のファンティジア・バリーノやハリー・ベイリーが出演作品の魅力は、魂を揺さぶるような熱い歌声。グラミー賞受賞のファンティジア・バリーノが主人公のセリーを演じ、『リトル・マーメイド』のハリー・ベイリーがセリーの妹の若き日の姿を演じる。彼女たちの力強い歌声に加えて、未来を信じて何度でも立ち上がる女性たちの姿や華やかなミュージカルシーンなどにも注目だ。第96回アカデミー賞助演女優賞ノミネート第96回アカデミー賞では、ダニエル・ブルックスが助演女優賞にノミネート。ブルックスは、ブロードウェイ版でも今作と同じくソフィア役を演じ、トニー賞にノミネート、グラミー賞を受賞している。なおアカデミー賞の発表は、3月10日(日)を予定している。ミュージカル映画『カラーパープル』あらすじ父に虐待され、10代にして望まぬ結婚を強いられた主人公セリー。最愛の妹と生き別れ、不遇の日々を送るセリーだったが、型破りな生き方の女性たちとの出会いと絆によって、自分の価値に目覚め、自らが輝く場所を見つけていく。【作品詳細】映画『カラーパープル』製作総指揮:オプラ・ウィンフリー、スティーブン・スピルバーグ、スコット・サンダース、クインシー・ジョーンズ監督:ブリッツ・バザウレ原作:アリス・ウォーカー出演:ファンテイジア・バリーノ、タラジ・P・ヘンソン、ダニエル・ブルックス、コールマン・ドミンゴ、コーリー・ホーキンズ、H.E.R.、ハリー・ベイリー配給:ワーナー・ブラザース映画原題:Color Purple
2023年12月04日『フェイブルマンズ』をはじめ、アカデミー賞の常連のスティーヴン・スピルバーグ監督が初めてシリアスな作品に挑戦した『カラーパープル』が、ミュージカルとして映画化。公開日が2024年2月9日(金)に決定し、予告編映像とともに場面写真も解禁となった。製作総指揮に、スピルバーグをはじめ、オリジナル版で映画初出演にしてアカデミー賞助演女優賞にノミネートされたオプラ・ウィンフリー、オリジナル版でアカデミー賞作曲賞と歌曲賞にノミネートされたクインシー・ジョーンズを迎え、新鋭ブリッツ・バザウレが監督を務めた本作。スティーヴン・スピルバーグ原作はピュリッツァー賞を受賞したアリス・ウォーカーの同名小説で、受賞40周年にリメイクが実現した。オプラ・ウィンフリーこの度解禁された予告編は、姉妹が「離れ離れになっても、姉妹の心はひとつ」と誓い合うシーンから始まる。妹役は、『リトル・マーメイド』でも見事な歌声を披露していたハリー・ベイリー。そして、グラミー賞受賞のファンティジア・バリーノ演じる大人になった姉セリーの魂を振りしぼるような歌声が響く。続く映像では、アカデミー賞とグラミー賞受賞のH.E.R.をはじめ、未来を信じて何度でも立ち上がる女性たちの姿が映し出される。その合間に挿入される力強いミュージカルシーンと、華やかな夢のシーンは、女性たちの不屈の魂とどんな逆境にも負けない強さを感じさせ、魂を揺さぶる映像に仕上がっている。本作は、父から性的虐待を受け10代にして望まぬ結婚をさせられた主人公セリーが、最愛の妹と生き別れ、不遇な日々を送る中でも不屈の精神で人生を変えていく物語。型にははまらない生き方をする女性たちとの出会いと絆によって、女性たちは自分の価値に目覚め、自らが輝く場所を見つけていく。逆境にあっても未来を信じる彼女たちの姿、その絆と歌声が魂を揺さぶるミュージカル映画に注目だ。『カラーパープル』は2024年2月9日(金)より全国にて公開。(シネマカフェ編集部)
2023年12月01日スティーブン・スピルバーグ監督の名作『カラーパープル』がミュージカル映画としてリメイクされ、2024年2月9日(金)に公開されることが決定。これに併せて、予告編と場面写真が解禁された。本作は、父に虐待され10代にして望まぬ結婚をさせられた主人公セリーが、最愛の妹と生き別れ、不遇な日々を送る中でも不屈の精神で人生を変えていく物語。型破りな生き方の女性たちとの出会いと絆によって、自分の価値に目覚め、自らが輝く場所を見つけていく。オリジナル版はアカデミー賞10部門11ノミネートされるも、黒人の世界をきちんと描いていないという声や、賞狙いで撮影したという声があがり、無冠に終わった。しかし、映画の完成度は前述のアカデミー賞候補にあがったことからもわかるように非常に高い。今回のリメイク版では、スピルバーグのほか、オリジナル版にも出演するオプラ・ウィンフリー、マイケル・ジャクソンなどをプロデュースしオリジナル版でアカデミー賞作曲賞と歌曲賞にノミネートされたクインシー・ジョーンズらが製作総指揮を務め、新鋭ブリッツ・バザウレが監督を務める。この度解禁された予告編は、『リトル・マーメイド』のハリー・ベイリー演じる妹と姉が「離れ離れになっても、姉妹の心はひとつ」と誓い合うシーンから始まる。そして、グラミー賞受賞のファンティジア・バリーノ演じる大人になった姉セリーの魂を振りしぼるような歌声が響く。続く映像では、アカデミー賞とグラミー賞受賞のH.E.R.をはじめ、未来を信じて何度でも立ち上がる女性たちの姿が映し出される。その合間に挿入される力強いミュージカルシーンと、華やかな夢のシーンは、女性たちの不屈の魂と、どんな逆境にも負けない強さを感じさせる予告映像に仕上がっている。『カラーパープル』予告編『カラーパープル』2024年2月9日(金)公開製作総指揮:オプラ・ウィンフリー、スティーブン・スピルバーグ、スコット・サンダース、クインシー・ジョーンズ監督:ブリッツ・バザウレ原作:アリス・ウォーカー出演:ファンテイジア・バリーノ、タラジ・P・ヘンソン、ダニエル・ブルックス、コールマン・ドミンゴ、コーリー・ホーキンズ、H.E.R.、ハリー・ベイリー他(C)2023 Warner Bros. Entertainment Inc. All Rights Reserved.
2023年12月01日スティーブン・キングの小説が、またもや映画化されることになった。2020年に出版された『If It Bleeds』(日本未訳)。映画版のタイトルは『The Life of Chuck』。監督、脚色は、やはりキングの小説が原作の『ドクター・スリープ』も手がけたマイク・フラナガン。出演はトム・ヒドルストン、マーク・ハミル、ジェイコブ・トレンブレイ、カレン・ギラン、キウェテル・エジョフォーら。俳優のストライキはまだ続いているが、インディーズ映画のため、全米映画俳優組合の許可を得て、アラバマにて撮影が始まっている。文=猿渡由紀
2023年10月24日ハリソン・フォード主演、スティーブン・スピルバーグとルーカスフィルムの超豪華製作陣がタッグを組み、日本でも今夏公開し大ヒットを記録した『インディ・ジョーンズと運命のダイヤル』が、12月15日(金)よりMovieNEXと4K UHD MovieNEXにて発売決定。この度、ニューヨークの盛大なパレードでの大迫力のチェイス・シーンにまつわる映像の一部が解禁となった。「インディ・ジョーンズ」は、考古学者にして冒険家の主人公インディ・ジョーンズが秘宝を求めて世界中を飛び回りながら、様々な危険や謎に立ち向かい冒険を繰り広げていく、不朽のアドベンチャー・シリーズ。シリーズ最新作かつ最終章の舞台は、アポロの月面着陸計画を巡り、アメリカとロシアが激しい宇宙開発競争を繰り広げていた1969年。インディ・ジョーンズが両国の間でうごめくナチス残党の陰謀を阻止するため、最後にして最大の冒険に挑む。物語のカギとなるのは“人類の歴史を変える力”を持つ究極の秘宝<運命のダイヤル>。ハリソン演じる考古学者にして冒険家のインディがマッツ・ミケルセン演じる因縁の宿敵・元ナチスの科学者ユルゲン・フォラーと、全世界をまたにかけ、陸・海・空と全方位で<運命のダイヤル>の争奪戦を繰り広げていく。MovieNEXには、シリーズ最新作が製作されるまでを描いた「新たな冒険の始まり」、命がけのチェイスを繰り広げた撮影秘話に迫る「ニューヨーク」や「モロッコ」、本作の鍵となる<運命のダイヤル>や初の水中撮影に関する「シチリア」、そして「インディ・ジョーンズ」シリーズの完結に寄せる「冒険の終わり」など、貴重なボーナス・コンテンツを収録。そのボーナスコンテンツから、ニューヨークでの盛大なパレードの撮影秘話に迫る迫力のチェイス・シーンとメイキングの映像の一部が解禁。ニューヨークに見立てて撮影された場所は、なんとスコットランドのグラスゴー。プロダクション・デザイナーのアダム・ストックハウゼンは「グラスゴーでの撮影は壮大なスケールで、3か月も街の大通りを占領するわけだからプレッシャーだった」と語っている。当時の華やかパレードの様子だけでなく、通りを飾る様々なポスターや広告、看板のデザインについても、1枚1枚、ひとつひとつ制作し、それぞれが時間と共に風化した様子などの細部にまでもこだわった様子が分かる貴重な映像となっている。●ハリソン・フォード演じる「インディ・ジョーンズ」、最後の挨拶初めてフェドラハットをかぶり、鞭を打ってから約40年後、ハリソン・フォードは撮影最終日、まさに象徴的なキャラクターに別れを告げるとき、どのように感じたのだろうか?「ドキドキしたよ」とフォードは笑いながらふり返る。「本当に幸せだったよ。ルーカスフィルムのみんな、ディズニーのみんな、ジム・マンゴールド(監督)、そして俳優たち。でも、インディがいなくなっても寂しくはない。彼は自分の目的を果たしたし、最後まで見届けられて本当に幸せだ」とコメント、「いい気分だったよ。観客にふさわしい映画を作ったと感じた。前作のファンだった人たち、前作を見て楽しんでいた人たち、家族で共有していた人たちにとって、今作は彼らの度肝を抜く作品になると確信しているよ」と語っている。『インディ・ジョーンズと運命のダイヤル』はデジタル配信中(購入)、12月15日(金)よりMovieNEX発売&デジタル配信(レンタル)開始。発売/ウォルト・ディズニー・ジャパン(シネマカフェ編集部)■関連作品:インディ・ジョーンズと運命のダイヤル 2023年6月30日より全国にて公開©2022 Lucasfilm Ltd. & TM. All Rights Reserved.
2023年10月17日マイケル・ベイ監督、スティーブン・スピルバーグ製作総指揮による1作目から空前のヒットを飛ばしてきた『トランスフォーマー』シリーズ待望の最新作にして、新シリーズの幕開けとなる『トランスフォーマー/ビースト覚醒』。本作の日本語吹替版で主人公ノア役を務める「SexyZone」の中島健人、そしてエレーナ役の仲里依紗が等身大トランスフォーマーお披露目イベントに登壇。“新宿・歌舞伎町”に高さ6メートルと4メートルに及ぶ“オプティマスプライム”と“オプティマスプライマル”に対面した喜びを語った。自他共に認めるほど“トランスフォーマー好き”の中島さんと中さん。2体の巨大な立像の間をランウェイのように颯爽と歩いて登場した。中島さんは「小さいころからの『ビーストウォーズ』『トランスフォーマー』のファンとして、N.Y.でのワールドプレミアでこの2体の立像を見たときのN.Y.の感動が、歌舞伎町に舞い降りるという素晴らしい瞬間を目の当たりしているなと思っています。歌舞伎町もタイムズスクエアもトランスフォーマーが占拠しているという事実に喜びを感じています」と感無量の様子。仲さんは「私も『トランスフォーマー』の大ファンなので、タイムズスクエアでのことがデジャヴで、また日本で味わえたというのが嬉しいですね!」とN.Y.プレミアの思い出をふり返りながら笑顔で語った。右手側にそびえたつのが「トランスフォーマー」シリーズではお馴染み、1987年式のフレイトライナーFLAトラックからトランスフォームするオートボットのリーダー“オプティマスプライム”で高さは6メートル。一方、左側は本作で初登場のゴリラからトランスフォームするビースト型トランスフォーマーの“オプティマスプライマル”で高さは4メートル。2体合わせてなんと8トンという重さ。それを聞いた中島さんは「8トン!いままで聞いたことない重さですよね。海を越えてここまで来てくれたことが嬉しいです」と感嘆。そんな2人のコメントにもあるように、2人は6月に映画の舞台であるニューヨークのブルックリンで開催されたワールドプレミアにも出席し、本国キャストや監督スタッフ陣らとともにレッドカーペットを歩いたことも記憶に新しい。会場ではそれぞれの衣装も注目されていたが、中島さんは「里依紗さんの衣装が日本のメディアのみならず海外のメディアからも注目を浴びていたので、改めてあの衣装を身にまとう里依紗さんの迫力がN.Y.の一番の思い出かもしれません(笑)」とふり返ると、仲さんは「自分でもこの場所(N.Y.に)馴染んでるな~と、すごく思っていました(笑)実はドレスに見えてパンツルックで、シルエットがロボットっぽいなというイメージであの衣装を選んだんですが、いろんなメディアの方に“どこの衣装だ?”と質問いただけて嬉しかったです」と明かした。それ以来のイベントとなる本日の衣装のポイントについて問われると、中島さんは「前回N.Y.がシンプルなスタイルだったので、鮮やかな花柄で“サファリビーストモード”。劇中でもプライマルが出てくるのは自然の中なので緑とかアースカラーを意識したコーディネートになっています。撮ってください!」とメディアに向けて決めポーズ。仲さんは「タイムズスクエアで着た衣装がものすごく発光していて虫が寄ってきたんです。今回は虫は寄ってこないかもしれないなと思って、あらかじめ蝶々や虫たちを備え付けた衣装で来ました(笑)」と独特のこだわりを明かした。すでに完成した本編も鑑賞したという2人。中島さんは「原作ファンとしてただただ夢が叶った瞬間でした。小さなころから『ビーストウォーズ』という作品を愛していたので、ハリウッド映画になり、いざそこに自分がハリウッド映画の吹替をやっているんだということに感動がありました」と興奮気味にコメント。仲さんも「自車をバンブルビーにしているくらい大好きなんです。声優のお話をいただいて携われたことが嬉しいですし、N.Y.プレミアに行って監督たちにお会いして話を聞いたというのが史上最強レベルの嬉しさでした」と作品に参加できた喜びを嚙み締めた。なかでも特に映画を見てグッと来たシーンについて問われると、中島さんは「ラストパートで僕演じるノアと藤森(慎吾)さん演じるミラージュの絆を感じれるシーンがあります。トランスフォーマーのなかでも上位でグッとくるシーンじゃないかなと思います。」と語りつつ、「原作ファンのみならず、これからトランスフォーマーを見るという方も絶対に感動するシーンで、ロボットとロボットの絆と友情、それをこの映画を通して皆さんに感じていただきたいなと思います」など注目のシーンを熱弁。仲さんは「私はバンブルビーファンなのですが、今作もバンブルビーの活躍だったり、“やっぱバンブルビーっていいよね!”、“やっぱかっこいいよね!”っていうシーンがあるんです。そこをぜひ劇場で体感してほしいですね!」とバンブルビーの魅力をアピールしていた。イベントの終盤では、日本に現れたものの、まだ眠っている状態だという2体の立像を2人の合図で目覚めさせることに。2人がカウントダウンののちに“ビースト覚醒!”と合図をすると、オプティマスプライマルが「マクシマル!」、オプティマスプライムが「オートボット!」、そして2体揃って「出動!」と声をあげるオプティマスプライムの目は青色に、オプティマスプライマルの目は緑色に発光した。最後に中島さんが「個人的に大ファンな作品にこうして携わらせてもらったことが心から幸せです。『トランスフォーマー/ビースト覚醒』はこの夏ナンバー1のアトラクションムービーになっていると思います」と自信をのぞかせる。仲さんは「いつもは息子と観に行っていたのですが、今回はその(自分が声優として関わっている)大好きな作品、そして息子も大好きなシリーズというなかで一緒に観れるのが嬉しい。夏休み公開ということで最近とても暑いですが、そういうときの家族のおでかけって映画館が一番良いと思うんです」と熱いメッセージでイベントを締めくくった。トランスフォーマーの等身大立像は8月5日(土)まで、新宿シネシティ広場にて展示中。『トランスフォーマー/ビースト覚醒』は8月4日(金)より全国にて公開。(シネマカフェ編集部)■関連作品:トランスフォーマー/ビースト覚醒 8月4日(金)、全国トランスフォーム開始©2023 PARAMOUNT PICTURES. HASBRO, TRANSFORMERS AND ALL RELATED CHARACTERS ARE
2023年08月02日A.P.C.(アー・ペー・セー)から、スティーブン アラン(Steven Alan)別注のデニムアイテムが登場。2023年8月中旬より、全国のスティーブン アラン各店舗ほかにて発売される。テーパード型のメンズデニムパンツ別注アイテムは、シックな色合いと風合いが魅力の“リジットデニム”を使用。テーパードシルエットのメンズデニムパンツと、シンプルなシルエットのウィメンズデニムスカートの2型を展開する。メンズデニムパンツは、1990年代のデザイナーズリジットデニムをイメージ。ワイドなテーパードシルエットに、A.P.C.らしい金属製のパーツやステッチカラーを施して、特別なデザインに仕上げた。上品で大人なデニムスタイルを叶えてくれる1本となっている。ロング丈のデニムスカートまたウィメンズでは、程よくボリュームのあるロングデニムスカートを展開。トレンドに左右されないデザインで、様々なコーディネートに活躍してくれそうだ。【詳細】「アー・ペー・セー フォー スティーブン アラン(A.P.C. for Steven Alan)」発売日:2023年8月中旬取扱店舗:全国のスティーブン アラン各店舗、公式オンラインストアアイテム:・パンツ 31,900円・スカート 31,900円
2023年07月30日ハリソン・フォード主演、スティーブン・スピルバーグと「スター・ウォーズ」シリーズを手掛けるルーカスフィルムがタッグを組んだアドベンチャー・シリーズ最新作『インディ・ジョーンズと運命のダイヤル』がついに世界同時公開。最後の“インディ”を演じるハリソン・フォードの貴重な姿やアクションシーンの裏側を収めた映像が解禁された。日本でのオープニング3日間の興行収入は6億4771万10円、44万8,489人の動員を記録し、週末興行収入No.1を記録した本作。アメリカでは興収約6000万ドル(日本円:約86億7千万円※1ドル=144円、7月3日付Box office mojo調べ)を獲得し、初登場No.1スタート。さらに世界の多くの国でNo.1、全世界興収約1億3000万ドル(日本円:約187億2000万円※1ドル=144円、7月3日付Box office mojo調べ)となり全世界興収もNo.1スタート。往年のシリーズファンをはじめ、20~30代の男女、さらに村井國夫が再びインディの声優となった吹替版にはファミリー層など幅広い層が劇場に詰めかけ、『インディ・ジョーンズ』シリーズを初めて劇場で観たという世代からも絶賛の声が相次いでいる。また、インディ・ジョーンズといえばスリリングで息を呑むようなアクションシーンも見どころのひとつだが、「予想以上のアクションと見せ場の連続に興奮しっぱなし!」「歴史にロマンに、ド派手なアクションシーンが最高」「大迫力のアクションとくすっと笑えるシーンが盛り沢山」「ハリソン・フォードのアクションシーン満載で、一切期待を裏切らない」と、本作の大きな魅力である、アトラクションさながらのアクションシーンにもコメントが続出。今回解禁されたのは、アクションシーンや、その撮影風景、さらにはそんな激しい撮影も楽しみながらこなしているハリソンなどのキャストやスタッフのインタビューが盛り込まれた特別映像。映像では、本作でスティーブン・スピルバーグから監督のバトンを受け継いだジェームズ・マンゴールド監督が「『インディ・ジョーンズ』にアクションは欠かせない。リアリティを追求した」と語っており、ハリソンも「リアリティがあると、心の底から興奮できる」「単なるアクションじゃない、人間味も感じられる」とコメント。「何でもあり」と語るフィービー・ウォーラー=ブリッジが演じるヘレナの大活躍ぶりもうかがえる。ハードな撮影現場でも「楽しみ過ぎてしまった、誰にも言わないでくれ」と笑顔でジョークを飛ばすインディも、本作でついに見納め。『インディ・ジョーンズ』シリーズとしては初めてとなる、IMAXや4DX、MX4Dなどのラージフォーマット版での上映も好評となっている。なお、日本の全国各地でも様々な催しが行われ、大阪ではくいだおれ人形こと“くいだおれ太郎”が、西日本最大級の映画館TOHOシネマズ梅田に登場。新潟では本作のポスタービジュアルが描かれた畳24畳分(約7m×5m)、総重量40キロ以上にも及ぶ「インディ・ジョーンズ大凧」の大凧揚げが実施。また、かつて映画館の代名詞だった、本作の手書き看板が名古屋、福岡で現在展示中。名古屋市中村区のミッドランドスクエア シネマでは、看板職人の紀平昌伸さんが描いた高さ2.4m、幅3.6mにも及ぶ、大迫力の手書き看板が7月11日(火)まで展示予定。福岡市博多区のユナイテッド・シネマキャナルシティ13では、『レイダース/失われたアーク《聖櫃》』から『インディ・ジョーンズ/最後の聖戦』までのシリーズ3作の絵看板を手掛けた、同市出身の看板画家・中村高徳さんによる手書き看板が7月末まで展示されている。『インディ・ジョーンズと運命のダイヤル』は全国にて公開中。(シネマカフェ編集部)■関連作品:インディ・ジョーンズと運命のダイヤル 2023年6月30日より全国にて公開©2022 Lucasfilm Ltd. & TM. All Rights Reserved.
2023年07月03日先週末に北米公開され、首位を獲得した『トランスフォーマー/ビースト覚醒』のスティーブン・ケイプル・Jr監督が、続編も手がける方向で交渉していることがわかった。『…ビースト覚醒』は、最近作2作『バンブルビー』『トランスフォーマー/最後の騎士王』を上回るデビューを果たし、シリーズに見事なテコ入れをしてみせた。主演のアンソニー・ラモスの続投も期待される。ケイプル・Jrは、2016年の『The Land』で長編監督デビュー。2018年の『クリード炎の宿敵』で、初めてメジャースタジオ映画の監督を務めた。『トランスフォーマー/ビースト覚醒』8月4日(金)公開文=猿渡由紀(C)2022 PARAMOUNT PICTURES. HASBRO, TRANSFORMERS AND ALL RELATED CHARACTERS ARE TRADEMARKS OF HASBRO.(C)2022 HASBRO
2023年06月13日ハリソン・フォード主演、製作総指揮を務めるジョージ・ルーカス、スティーブン・スピルバーグのもとジェームズ・マンゴールド監督が贈る最後の冒険『インディ・ジョーンズと運命のダイヤル』。カンヌ国際映画祭にてフォトコールと公式記者会見が行われ、先に名誉パルム・ドールを受賞したハリソンや、マンゴールド監督らが登場した。同じくカンヌ国際映画祭にて行われたプレミア上映では、観客からスタンディングオベーションが巻き起こり、観客や海外メディアからも絶賛の声が相次いだ本作。この日行われたフォトコールでは、インディ・ジョーンズとしては最後の出演となる、映画界のレジェンド、ハリソンがシックなスーツ姿を披露。さらに、本作でインディと行動を共にするヘレナを演じるフィービー・ウォーラー=ブリッジや、インディが対峙することとなる宿敵フォラー役マッツ・ミケルセン。さらにマンゴールド監督らが登場し、世界中から集まったメディアの写真撮影に応じた。その後の公式記者会見では、全世界で人気を誇るシリーズの集大成とあって、会場は各国のメディアの記者で超満員に。ハリソンは、先日、名誉パルム・ドールを受賞したことについて「言葉では言い表せない気持ちでした。今も言葉にならないんです。カンヌという場所で温かく歓迎され、とてもいい気分でした」と、その喜びを表現。さらに、「良い映画を観たかったんです。最後を飾るにふさわしい物語をね。これまで若さに頼って生きてきたこの男の、変わらなければならない姿を。人間関係にしても、もっと深いものと、人生の重みを見たかった。これ以上の脚本は望めない。これ以上の出演陣も。監督やジョン・ウィリアムズが吹き込んだ情熱や手腕もそう。本当に幸運なことでした」と、本作を共に作り上げたキャストやスタッフ陣への感謝を述べた。さらに本作でインディ・ジョーンズを引退する時だと思ったことについて、「私を見ればわかるでしょう?(笑)少し立ち止まって休む必要があるからね」とユーモアを交えながら、「私はこの仕事も、このキャラクターも、彼が私の人生にあたえてくれたことも、そのすべてが大好きなんです。それがすべてですね」とインディ・ジョーンズが彼の人生にとって大きなものであったことを明かす。また、マンゴールド監督は本作を引き受けた理由について、「ハリソンは伝説的なスターである前に、ひとりの役者であり、常に自分が演じるべきものを探しているんです。彼と最初に話した時、脚本に求めてきたものは、この映画の存在意義でした。彼のように疑問や要求をしっかりと持った人と仕事ができるのは、脚本家としてまたとない機会。簡単に答えを出さず、疑問を持てと言ってくれる人なんです。私がこの映画に参加した大きな理由はそこです。ハリソン・フォードから芸術の誘いを受けたと感じたからなんです」と、その大きな選択をしたきっかけについてふり返った。本作で、インディと対峙することとなるマッツは「私が俳優を志すずっと前の話ですが、僕はインディ・ジョーンズになりたかったんです。彼にね。この映画は世界中にインパクトを与えたんですよ。『インディ・ジョーンズ』は誰からも愛されています。その理由は、この映画には魅力があるからだと思うんです。インディには欠点がある。彼は嘘をつき、盗みを働く。でも、私たちは彼のようになりたいと思う。それだけ、彼には魅力があるんです」と「インディ・ジョーンズ」への長年の憧れを明かす。そして「私の仕事仲間の多くは、特に監督の場合、この映画を観て監督になりたいと決心したんだよ。そんな作品に参加できてとても誇りに思っています」と、参加できた喜びを熱く語ってくれた。『インディ・ジョーンズと運命のダイヤル』は6月30日(金)より全国にて公開。(text:cinemacafe.net)■関連作品:インディ・ジョーンズと運命のダイヤル 2023年6月30日より全国にて公開©2022 Lucasfilm Ltd. & TM. All Rights Reserved.
2023年05月22日スティーブン・スピルバーグ監督とルーカスフィルムがタッグを組んだ人気シリーズ最新作『インディ・ジョーンズと運命のダイヤル』のワールドプレミアが、第76回カンヌ国際映画祭にて行われた。本作は、ハリソン・フォード演じる考古学者にして冒険家の主人公インディ・ジョーンズが秘宝を求めて世界中を飛び回りながら、様々な危険や謎に立ち向かい冒険を繰り広げるアドベンチャー映画。最新作では、“人間の想像を超える力”を持つ謎に満ちた伝説の秘宝を巡り、インディが因縁の宿敵・元ナチスの科学者フォラーと全世界を股にかけて陸・海・空で争奪戦を繰り広げる。プレミア上映に先駆けて行われたレッドカーペットイベントにハリソンが登場すると、40年以上にわたってインディを演じ続けてきた彼を称えるように、会場からは割れんばかりの歓声や拍手が巻き起こった。そのほか、本作でインディと行動を共にするヘレナを演じるフィービー・ウォーラー=ブリッジや、本作でインディが対峙することとなる宿敵フォラー役マッツ・ミケルセンら豪華キャスト、そして本作でスティーブン・スピルバーグから監督を引き継いだジェームズ・マンゴールドら制作陣が集結した。また上映に先立ち、長年にわたりインディ・ジョーンズをはじめとした数々のキャラクターを演じてきた功績を称え、ハリソンに「名誉パルム・ドール」がサプライズ授与された。これは昨年のカンヌ国際映画祭でトム・クルーズが受賞していた賞で、今年受賞となったハリソンも感極まって涙する場面もあった。ハリソンは「本当にありがとうございます。とても感動しています。私は今、自分の人生の走馬灯を見ました。私の人生の大部分、いや、人生の全ては、私の美しい妻に支えられてきました。彼女は私の情熱と夢を応援してくれています。また、ジェームズ・マンゴールド監督やフィービー・ウォーラー=ブリッジ、そしてマッツ・ミケルセンのようなアーティストと仕事をする機会があることに、とても感謝しています。この名誉に深く感動し、身の引き締まる思いです。この場をお借りして、改めてお礼を言わせてください。この偉大な栄誉に」と、本作で共に仕事をした仲間や家族への感謝を語った。<作品情報>『インディ・ジョーンズと運命のダイヤル』6月30日(金) 公開『インディ・ジョーンズと運命のダイヤル』特報
2023年05月19日シリーズ最新作『トランスフォーマー/ビースト覚醒』より本予告映像と本ポスタービジュアルが解禁された。2007年、マイケル・ベイ監督、スティーブン・スピルバーグ製作総指揮によって、記念すべき1作目が製作され、これまでに6作品が作られた人気シリーズ「トランスフォーマー」。その最新作となる本作は、キャストやストーリーも一新し、新しく生まれ変わった。この度解禁された最新映像を含む本予告映像では、舞台はオプティマスプライム率いるトランスフォーマー達が地球に来て間もない「1994年」と明かされる。初登場となるゴリラの姿をしたトランスフォーマーのオプティマスプライマルが発する「何百年もの間、我々は身を潜めていたが、ついに奴らに見つかった」という不穏な言葉とともに巨大な影が空を覆う。あらゆる星を丸呑みにして食べ尽くす、規格外サイズの最強・最悪の敵「ユニクロン」が地球を次の標的に動き出していたのだ。危機に立ち向かうべく、プライムは仲間を集結させる。だが、ポルシェから変形するミラージュに車中に閉じ込められ、意図せず戦いに巻き込まれた青年ノア(アンソニー・ラモス)を見つけると、「人間を連れてきたのか?」と言い、オプティマスプライムは地球や人間に不信感を持っている様子だ。未だ信頼関係を築けない両者の前に、ハヤブサの姿をしたビースト型トランスフォーマーのエアレイザーが現れ、「共に戦わなければ全滅よ」と共闘を促す。ユニクロン襲来で地球消滅が迫る中、ついにファン待望のハヤブサ、チーター、サイなどの動物から変形するビースト型トランスフォーマー達が躍動する姿を見せ、いよいよ最終決戦の火蓋が切って落とされる。果たして、惑星サイズの強大な敵に人類とオートボットはどのように立ち向かうのか?何度も繰り返し観たくなる変形シーン、山道での迫力満点のトランスフォーム・カーアクション、空中で回転しながら周囲を一斉射撃するアニメさながらのバンブルビーのアクションに胸が踊る。そして遂に勢ぞろいしたプライムたちとビーストが共闘し、迫りくる敵を迎え撃つ姿からは、シリーズ史上最大の決戦を予感させる。併せて、オプティマスプライムをはじめとするオートボット勢、オプティマスプライマルをはじめとするビースト勢が一同に会した本ポスタービジュアルも到着。人類のピンチに立ち上がる、オートボットとビーストたちの活躍、そしてその共闘に期待が高まる。『トランスフォーマー/ビースト覚醒』は8月4日(金)より全国にて公開。(text:cinemacafe.net)■関連作品:トランスフォーマー/ビースト覚醒 8月4日(金)、全国トランスフォーム開始©2022 PARAMOUNT PICTURES. HASBRO, TRANSFORMERS AND ALL RELATED CHARACTERS ARE TRADEMARKS OF HASBRO.©2022 HASBRO
2023年04月28日スティーブン・スピルバーグの娘デストリー・アリン・スピルバーグが長編監督デビューすることになった。スリラー映画で、タイトルは『Please Don’t Feed the Children』。主演には『ダウントン・アビー』のミシェル・ドッカリーが決まった。ウィルスが街を襲って大人の人口が激減し、南に向かった子供たちが不気味な女性に出会うという心理スリラーらしい。撮影は来月、ニューメキシコ州で始まる。デストリー・アリンは、昨年、シティ・オブ・エンジェルズ・女性映画祭に短編映画を出品し、ベストスリラー賞を受賞している。文=猿渡由紀
2023年03月23日スティーヴン・スピルバーグが“映画監督”になる夢を叶えた自身の原体験を描いた『フェイブルマンズ』。本作で、スピルバーグ監督の母リア・アドラーをモデルにした自由奔放で芸術家気質の主人公の母・ミッツィを好演、計5度目のアカデミー賞ノミネートを果たしたミシェル・ウィリアムズに注目した。本作で映画制作に没頭し、映画監督になる夢を追いかける主人公サミー・フェイブルマン(ガブリエル・ラベル)の母・ミッツィを演じるのは、本年度のノミネーションを含め、計5回もアカデミー賞ノミネートを果たしているミシェル・ウィリアムズ。今回ミシェルが演じるミッツィはスピルバーグの母リア・アドラーがモデルとなり、芸術を愛する洗練された音楽家でありながら、家庭を築くためにコンサートピアニストへの道を諦めた女性。サミーの映画制作をあくまで趣味の一環として捉えている夫・バート(ポール・ダノ)とは対照的に、息子の映画への興味を賞賛し常に応援し続けている。ミッツィはサミーを含む4人の子どもたちとバートのことを心から愛していたが、舞台となった1950年代~60年代に多くの女性がそうであったように、社会の期待や規範に合わせて母や妻として家庭を守るために自身が築き上げてきたピアニストとしてのキャリアを諦め、野心や欲求を何とか昇華させていた。しかし、彼女の生まれ持った大胆な性格と荒ぶる魂は伝統を重んじる当時のアメリカ生活の中では抑圧されていく――。そんな生活を送る中で、もっと生き生きと自分自身であることを存分に感じたいという彼女の切望は、劇中で子どもたちを車に乗せ、ニュージャージーの街を襲う竜巻を追いかける鮮烈で強烈なシーンで表現されている。スピルバーグ監督はこのシーンについて「比喩的にいうと、母は私に、生涯をかけて数え切れないほどの竜巻を追いかけることを許してくれた」と話し、自身の母リアと彼女の世界観に捧げる特別なものだと語っている。また、ミッツィのモデルとなったのはリアだけではない。スピルバーグとともに脚本を手掛けたトニー・クシュナーも自身の母で、プロミュージシャンであるシルビア・クシュナーの姿を重ねていたという。トニーが2歳の時に、一家はニューヨークからクシュナーの父の故郷ルイジアナ州へ移り、それを機に著名なファゴット奏者だったシルビアはトニーと妹を育てるために音楽業界から引退している。彼女たちのように自分の夢を犠牲にし、折り合いをつけようと苦しんだ当時の大勢の女性たちを体現しているのがミッツィだと、クシュナーは言う。「彼女たちは、モダン・フェミニズムとみなされる第一世代ではない女性たちだ。大きな変化が訪れることを知ってはいたが、実際にはそれはまだ起こってもいなかった。彼女たちは、プレ・フェミニズムの期待に、囚われていたようなものだ」とクシュナーは語っている。さらに今回は、フェイブルマン一家のディナーシーンを収めた本編映像があわせて到着。2010年に『ブルーバレンタイン』での演技を観て以来、ずっとミシェルと仕事がしたかったというスピルバーグ監督は「彼女にはとても親しみを感じる何かがあった。それは単に、母がいつもしていたピーターパンカットのヘアースタイルを彼女が好んでいるからではない。彼女にはどこか懐かしさを感じる。それしか言えない。完全な直感だった。“彼女が脚本を気に入ってくれるといいな”と思っていた」と語っており、彼の頭には常にミシェルの存在があったことを明かした。そんなスピルバーグとの仕事についてミシェルは、「私たちは、まるで遊び場にいる子どものような気分だった。何でもできるような気がした。毎日が楽しくて仕方なかった。こんなに早く仕事場に行ったことはこれまで一度もなかった」とまで語り、巨匠との待望のコラボレーションだったことが伺える。『フェイブルマンズ』は3月3日(金)より全国にて公開。(text:cinemacafe.net)■関連作品:フェイブルマンズ 2023年3月3日より全国にて公開© 2022 Universal Pictures. ALL RIGHTS RESERVED.
2023年03月05日スティーヴン・スピルバーグ監督最新作『フェイブルマンズ』が、本日3月3日(金) に全国公開された。『フェイブルマンズ』は、スピルバーグの子ども時代に由来した成長譚であり、映画製作に人生を捧げた彼の原点に迫る物語。「私の作品のほとんどが、成長期に私自身に起こったことを反映したものだ。たとえ他人の脚本であろうと、映画制作者が入れ込むものはすべて、否応なく、自分の人生がフィルム上に零れ落ちてしまう。これはどうしようもない。しかし『フェイブルマンズ』で描いているのは、比喩ではなく、記憶なんだ」とスピルバーグが語るように、今まで彼が手がけてきた映画とは一線を画す、とりわけ特別な思いが詰まった作品となっている。「これこそ自分がずっと考えてきた映画だ」とスピルバーグは言うが、このプロジェクトを真剣に検討し始めたのは、本作で共同脚本兼プロデューサーを務めているトニー・クシュナーと深い関係を築くようになってからのことだったという。ふたりは16年以上にわたる断続的なインタビュー、濃密な会話、スピルバーグが冗談半分で“セラピー”に例えた執筆セッションを経て、スピルバーグの子ども時代の決定的な体験を『フェイブルマンズ』というフィクションに昇華させた。事実を寓話に変えていくにあたり、登場人物である自分をサミー、母をミッツィ、父をバート、3人の妹をレジー、ナタリー、リサと名づけたのだが、“fabelman”という言葉を思いついたのはスピルバーグではなくクシュナーだった。“スピルバーグ”の英訳“play mountain”と、スピルバーグと題材との関係を考慮しつつ、劇作家や演出家が戯曲をよりよく理解してもらうために、その解釈を強調して書いた戯曲の要約を表す“fabel”という演劇用語に行きついたのだという。本作の撮影はスピルバーグにとって予期せぬ感情をもたらすこととなる。「自分と被写体の間に距離をおこうと思った。だがそれは難しかった。物語は絶えず私を現実の記憶に強く引き戻すからね。実際に自分の身に起こったことを再現し、それを目の前で見ることは、耐えがたく奇妙な体験だった。今まで経験したことのないようなことだった」とスピルバーグは50年のキャリアをもってしても初めて味わう貴重な経験を回顧している。さらに、「スティーヴンは、撮影中のシーンにのめり込むあまり、“カット”と叫ぶのを忘れてしまうことがあったわ。彼は自分のために時間を割く必要があった」とプロデューサーのクリスティ・マコスコ・クリーガーが語るように、スピルバーグは撮影に相当没入していたようで、献身的な周囲のスタッフたちはすぐにこの特殊な状況に適応し、巨匠の集大成となる本作に一丸となって向き合った。また、スピルバーグは撮影が終了した際「この作品に別れを告げるのは、これまでで一番辛かった。『ウエスト・サイド・ストーリー』もそうだったし、『E.T.』もそうだった。でもこれは、本当に辛かった。この物語を語らずにキャリアを終えるなんて、想像すらできない。私にとってこの映画は、タイムマシンのようなものだ。このタイムマシンが突然停止したら全ての記憶が所定の位置に固定され、順番が決められ、編集され、それで終わりになる。『フェイブルマンズ』を撮り終えたとき、私は、もう二度と故郷には帰れないと悟った。だが少なくとも、この作品を共有することができたんだ」と後ろ髪を引かれる思いを吐露する反面、作品として表現できたことの意義を振り返っている。併せて、幼少期のサミーが映画監督としての才能の片鱗をみせる本編映像が公開された。妹らと遊び半分ながらもカメラを回し、映画製作に勤しむサミー。抜歯のシーンでの吐血表現をケチャップで代用、家中のトイレットペーパーを使用してミイラを表現するなど、アイデアあふれる表現で映画を撮る楽しさに気が付いていく微笑ましいシーンとなっている。映画『フェイブルマンズ』本編映像<作品情報>映画『フェイブルマンズ』公開中監督・脚本:スティーヴン・スピルバーグ脚本:トニー・クシュナー音楽:ジョン・ウィリアムズ関連リンク公式HP::
2023年03月03日『ミナリ』『NOPE/ノープ』の韓国系アメリカ人俳優スティーブン・ユァンが、マーベル・スタジオの『Thunderbolt』に出演することになった。どのキャラクターを演じるのかはわかっていない。共演は、すでにMCUのメンバーであるフローレンス・ピュー、デビッド・ハーバー、セバスチャン・スタン、ワイアット・ラッセル、ジュリア・ルイス=ドレイファスら。監督はジェイク・シュライアー。公開は来年7月26日。ユァンの次回作は、来年3月北米公開予定のSF映画『Micky 17』。監督はポン・ジュノ、共演はロバート・パティンソン、マーク・ラファロ、トニ・コレットら。文=猿渡由紀
2023年02月24日スティーヴン・スピルバーグ監督・脚本で贈る初の自伝的作品『フェイブルマンズ』より特別映像が解禁。長年自身の作品の音楽を担当してきたジョン・ウィリアムズとの思い出をふり返りつつ、その大きな功績について語っている。アカデミー賞でも受賞への期待が大きく寄せられている本作。この度解禁となったのは、本作で28作目のコラボレーションとなった、偉大なる作曲家ジョン・ウィリアムズとの歴史を紐解く特別映像。半世紀にわたって名作を生み出し続ける巨匠2人から、本作の製作秘話も明かされている。「ジョンとまた組めるなんて運命に感謝だ。彼とは50年の仲で“フェイブルマンズ”はそれを記念する作品だ」と開口一番にスピルバーグが語るシーンから始まる本映像。続けて、若かりし頃の2人の貴重な写真も流れる中、先日2月8日にめでたく91歳を迎えたウィリアムズについて「彼はこの地球の宝だよ」と語り、これまでに『シンドラーのリスト』『ジョーズ』『E.T.』など過去27作品ものタッグを組んできた名コンビの絆を覗かせる。そんなウィリアムズがスピルバーグに初めてピアノで聞かせたのは恐怖を煽る特徴的なメロディが特徴の『ジョーズ』の音楽だったそうで、当時を回顧しながら、インタビュー中に実際に弾いてみせる場面も。また、ほかにも『未知との遭遇』や『E.T.』など、いまも名作として語り継がれ、多くの人たちに愛される作品の秘話についても触れており、映画ファンは見逃せない貴重な映像となっている。公私ともに関係の深いウィリアムズが生み出す唯一無二の楽曲についてスピルバーグは「ジョンは私の映画に多大なる貢献をしてくれた。彼の音楽は映像に溶け込む。シーンにぴったり合うんだ。“良作”とされる映画では音楽が映像の邪魔をしてない。逆に映像が音楽より目立つこともない、音楽と映像の調和が絶対条件だ。音楽と脚本それぞれの物語が合致する必要がある。ある意味ジョンは脚本家だ。彼が音楽的な視点からリライトした脚本を私が映像化する」と語る。続けて「『インディ・ジョーンズ』の音楽もいいが『シンドラーのリスト』はジョンの最高傑作だ。彼の音楽は国境を越える。映画音楽という枠を超え生き続ける」と半世紀近い付き合いを持つ親友に対し、最上級の賞賛を送っている。また、本作の楽曲をスピルバーグが初めて聞いたときの話として「“母と子”をテーマにした曲を弾いた時にスティーヴンが無言になった。彼はそこに立って静かに涙を流していたよ。“不意を突かれた”と言っていた。その様子を見ていて私も感動したよ」という感動的なエピソードも披露。お互いに絶大な信頼を寄せあい、半世紀に渡って人々に感動を与え続けるまさに奇跡のような2人が新たに生み出した本作、そして彼が奏でる心の琴線に触れるような豊かなメロディをぜひ堪能してほしい。『フェイブルマンズ』は3月3日(金)より全国にて公開。(text:cinemacafe.net)■関連作品:フェイブルマンズ 2023年3月3日より全国にて公開© 2022 Universal Pictures. ALL RIGHTS RESERVED.
2023年02月24日3月3日(金) に全国公開されるスティーヴン・スピルバーグ監督最新作『フェイブルマンズ』より、主人公サミーを演じるガブリエル・ラベルのオーディション秘話などが公開された。スピルバーグによる初の自伝的作品ということで、世界中から注目が集まる本作で主人公のサミー・フェイブルマンを演じるのは、オーディションで大抜擢されたバンクーバー出身の期待の新星ガブリエル・ラベル。ガブリエルは最初のオーディションを受けるにあたり、この役やスピルバーグとの関連についてほとんど何も聞かされておらず、知らされていたのは“賢くて自分のことをよくわかっているキャラクター”ということだけだったという。そんな状況の中受けた2度目のオーディションは、まさかのスピルバーグとのZoomミーティング。緊張を監督にほぐされてから、ラベルはモノローグを演じてみせた。「スティーヴンは、自分に好印象を残してほしいわけじゃない、と言ったんだ。彼が望んでいたのは、賢くて、自分をよく知り、周囲の環境にフラストレーションを感じているリアルな子どもだった。彼の姿勢や笑顔といった、取り入れたいものがいくつかあったけど、彼もぼくも、特に彼を真似しようとは決して思っていなかった」とオーディション当時の出来事を回顧するガブリエル。サミー役を演じることが決まった後、もっと役やスピルバーグが育ってきた環境について研究するため、スピルバーグの方から定期的に電話で話をしないかと提案があったとのこと。電話についてスピルバーグは「基本的にはガブリエルが、私の母や父、一緒に育った人たちについて、私をインタビューすることになったんだ。彼は自分でリサーチを行ったので、私からビデオやフィルムを渡すことはなかった。彼は、自分が立てた課題から引き出せるもので、何ができるか見つけたいと思っていたんだ。全ての通話を彼がコントロールしていたことが、とても興味深かった。私もコントロールするタイプだからね。だから彼もそうだと分かったとき、“彼はこの役をうまくやるだろう。ひょっとしたら、私よりも私のことを多少なりとも理解するようになるかもしれない”と思ったよ」と話し、ガブリエルが役作りを懸命に行う姿を見る中で、自身との共通点を感じていたと明かした。電話でのインタビュー以外にも、スピルバーグが10代の頃に実際に使っていた様々なスーパー8カメラの使い方、編集機へのフィルムの装着方法や編集方法、オープンリール式映写機の使い方などの習得に努めたガブリエルは今まで経験したことのない専門的な技術の習得に苦戦するものの、サミーに照準を合わせるにはその難しさを認め、うまくいったときの誇りを感じることが不可欠だったという。また、自身のブラウンの瞳をスピルバーグの瞳の色に合わせてカラーコンタクトでブルーグリーンに変えるなど、熱い情熱と飽くなき探求心のもと監督の期待に応えてサミーを体現した。そんなガブリエルの演技にスピルバーグはこれ以上ないほど満足していたようで、制作の最後にスタッフとキャストに向けて行われる恒例の乾杯で、「この映画のキャスティングで一番大変だったのは、私のような男をキャスティングすることだった。だがホームランを打てたと思っているよ。この子が次々とホームランを打ち始めてくれたからね」と話し、ガブリエルに大きな敬意を表した。なお、スピルバーグの期待に応えたガブリエルは、数々の映画賞にノミネートされ、ナショナル・ボード・オブ・レビュー賞、ブレイクスルー演技賞などを受賞している。<作品情報>『フェイブルマンズ』3月3日(金) 全国公開監督・脚本:スティーヴン・スピルバーグ脚本:トニー・クシュナー音楽:ジョン・ウィリアムズ撮影:ヤヌス・カミンスキー関連リンク公式HP::
2023年02月17日3月3日(金) に全国公開されるスティーヴン・スピルバーグ監督最新作『フェイブルマンズ』より、スピルバーグほかキャスト陣のインタビューを収めた特別映像が公開された。本作は、初めて映画館を訪れて以来、映画に夢中になった少年が、両親との葛藤や絆、そして様々な人との出会いによって成長していきながら、人生の一瞬一瞬を探求し、夢を追い求める物語。第80回ゴールデングローブ賞で作品賞(ドラマ部門)、監督賞のダブル受賞を果たし、第95回アカデミー賞では、作品賞、監督賞、主演女優賞、助演男優賞、脚本賞、作曲賞、美術賞の主要含む7部門でノミネーションされるなど、オスカー最有力候補として注目を集めている。特別映像では、監督を務めたスピルバーグを始め、主人公・サミー・フェイブルマン役のガブリエル・ラベル、サミーの母・ミッツィを演じたミシェル・ウィリアムズ、父・バートを演じたポール・ダノ、バートの親友でフェイブルマンズ家とも親交が深いベニーおじさん役のセス・ローゲン、ミッツィのミステリアスな叔父・ボリスおじさん役のジャド・ハーシュなど豪華俳優陣と監督がキャスティング秘話や、撮影時のエピソードについて語っている。開口一番に自身の母親、リア・アドラーをモデルとした芸術を愛する才能豊かな音楽家ミッツィのキャスティングについて、スピルバーグは「母親役を決める際、数人の顔が浮かんだ。その一人がミシェル・ウィリアムズだ。彼女の雰囲気に懐かしさを覚えた」と自身の直感について語る。先日の第95回アカデミー賞で主演女優賞にノミネートされ、今回スピルバーグ組へ念願の初参加となったミシェルは自身が演じた役どころについて「センスがよくて自分をよく分かってる。ミッツィの持つエネルギーや勇気に感化された」と話し、家族や子供たちを守るためにピアニストの夢を諦めるものの、その奔放な性格や自由な感性でサミーの映画作りに強い影響を与えたミッツィについて分析。また、コンピューターデザイナーの先駆者である父親アーノルド・スピルバーグをモデルとしたバートを演じた、ハリウッドきってのカメレオン俳優ポール・ダノについてスピルバーグは「ポールはすばらしい俳優だ。役に入り込み、私の父になりきれると思った」とその演技力を絶賛。ほかにも、サミー役にオーディションで大抜擢された期待の新星ガブリエル・ラベルや、本作のキーパーソンとも言えるベニーおじさん役のセス・ローゲン、ミシェルと同じく第95回アカデミー賞で助演男優賞にノミネートされたボリスおじさん役のジャド・ハーシュも登場。ミシェルが「監督の指導のおかげで俳優として成長できた。常に寄り添ってくれる最高の監督よ」と語る通り、それぞれがスピルバーグへのリスペクトとともに本作への参加に喜びを溢れさせている。映画『フェイブルマンズ』特別映像<The Cast><作品情報>『フェイブルマンズ』3月3日(金) 全国公開監督・脚本:スティーヴン・スピルバーグ脚本:トニー・クシュナー音楽:ジョン・ウィリアムズ撮影:ヤヌス・カミンスキー関連リンク公式HP::
2023年02月15日