巨匠スティーヴン・スピルバーグ監督がメガホンをとり、ダニエル・デイ=ルイスを主演に迎えて贈る映画『リンカーン』。世界の新たな指導者誕生を決める米大統領選挙一般有権者投票開始を明日11月7日(日本時間)に控えた今日、本年度アカデミー賞最有力との呼び声高い本作の特報映像が解禁された。アメリカ史を代表するアイコンのひとり、エイブラハム・リンカーンがアメリカ合衆国の第16代大統領として生きた最後の混乱の数か月を描く本作。南北戦争で国家が分断し、変革の強い風が吹く中、戦争を終結させることに努め、奴隷制を廃止するなど次々と革新的な政治手腕で国を統一した男・リンカーン。勇気と熱い決心を胸に抱く大統領・リンカーンを本作で演じるのは、2度のカデミー賞を受賞している名優ダニエル・デイ=ルイス。ひと足先に解禁となったポスター・ビジュアルでも、リンカーンの生き写しのような外見が話題になった。製作期間中、スピルバーグ監督は大統領と対面するという意識から敬意を表すため、常にスーツ着用で撮影に臨んだという逸話があるほど、その徹底した役づくりでリンカーンが憑依したかのごとく熱演している。今回公開となった特報映像で映し出されるのは、1865年4月4日、南部首都・リッチモンドへの突然の訪問で見せたリンカーン大統領の伝説的エピソード。議会で必死に奴隷解放を訴える彼の姿が確認できる。共演には、奴隷制廃止を訴えた共和党下院議員タデウス・スティーブンス役を、『逃亡者』(’93)でオスカー助演男優賞を獲得したトミー・リー・ジョーンズ。リンカーンの妻メアリー・トッド役に2度のオスカー主演女優賞を獲得したサリー・フィールド、息子のロバート・トッド役に『ダークナイト ライジング』、『LOOPER/ルーパー』で注目の若手演技派ジョセフ・ゴードン=レヴィットが扮する。現地時間11月6日の大統領選挙一般有権者投票を始め、その3日後となる11月9日には全米公開を控え、また12月17日からの選挙人投票、2013年1月6日の同開票、さらに1月20日の就任式と、世界が注目する大統領選挙と歩を同じくして世界各地で公開を迎える映画『リンカーン』。「彼の映画をずっと撮りたかった。リンカーンは自分の理想を貫き実現する“アメリカの父”とも言える指導者だ。偉大な指導者が求められるいまだからこそ、知ってもらいたい物語なんだ」と明かすスピルバーグ監督が、構想・製作期間に12年を費やすほどの強い思いが込められている。政界とエンターティンメントの両面で、いま注目が集まるリンカーンの伝説的エピソードを、まずはこちらの動画からご覧あれ。『リンカーン』は2013年4月19日(金)よりTOHOシネマズ日劇ほか全国にて公開。※こちらの特報映像はMOVIE GALLERYにてご覧いただけます。MOVIE GALLERY■関連作品:リンカーン 2013年4月19日よりTOHOシネマズ日劇ほか全国にて公開© 2012 TWENTIETH CENTURY FOX
2012年11月06日スティーブン・スピルバーグ監督が1982年に発表した名作『E.T.』が劇場公開30年、ユニバーサル映画100周年を記念してブルーレイ化され、本日発売された。高画質・高音質の本編映像だけでなく、スピルバーグ監督が語る秘話や、新たなインタビュー、制作の舞台裏などをおさめた特典映像が収録されている。その他の画像本作は、アメリカの田舎町で暮らす孤独な少年エリオットと、宇宙からやってきた不思議な生き物(E.T.=The Extra Terrestrial)の友情を描いた感動作で、ゴールデングローブで作品賞を受賞し、米アカデミーでは4部門を受賞した。このたび発売されたブルーレイは、オリジナル版をユニバーサル・スタジオのデジタル・チームとスピルバーグ監督の共同作業によってデジタル・リマスターしたもの。特典映像のインタビューでは、本作の歴史的なヒットを受け、スピルバーグ監督が続編の依頼を受けるも「考えたがこれ以上の映画は撮れないと思った」と振り返る場面や、当時の秘話を収録。“E.T.制作記録”と題した映像では、E.T.の手の動きにリアルさを出すため、パントマイム俳優がE.T.の特殊メイクをし、E.T.の手を模した器具を装着してエリオットを抱きしめたり、スイカを食べるシーンの裏側が収録されている。また、本作でエリオットの妹役を演じたことがきっかけで注目を浴び、現在も女優、プロデューサーとして活躍するドリュー・バリモアもイントロダクションに登場。先日、37歳で第1子を出産した彼女は、映像収録時は出産前だったが「子供に見せてあげようと、今からわくわくしています」と早くも母親らしいコメントを寄せている。ブルーレイ『E.T.』コレクターズ・エディションブルーレイ+DVD(デジタルコピー機能付き) 2枚組仕様価格:4190円(税込)発売中発売元:ジェネオン・ユニバーサル・エンターテイメント文:滝島千尋
2012年11月02日スティーブン・スピルバーグが製作総指揮を務めた、マリリン・モンローのミュージカル制作の舞台裏を描くショービズ・サバイバル・ドラマ「SMASH」がついに日本上陸!これを記念して、10月25日(木)から新宿ステーションスクエアにて“「SMASH」ヒューマンビルボード・ミュージカル”と銘打たれたイベントがスタート。その初日のステージにスペシャルゲストとしてお笑い芸人「北陽」の虻川美穂子が登場し、見物人およそ1,000人を前にパフォーマンスを披露した。夢と現実が交差する街・ニューヨークで、ウェイトレスをしながら女優を目指すカレンは、マリリン・モンローの人生を題材にした新作ミュージカルの主役オーディションに挑戦する。ライバルは、経験豊かなブロードウェイ・ダンサーのアイヴィー。作曲家コンビのジュリアとトムを中心とした制作チームには様々な思惑が入り混じり、女たらしで有名な演出家・デレクは、カレンの才能を信じながらもアイヴィーと関係を持つ。最後に主役の座をつかむのは果たして…。“「SMASH」ヒューマンビルボード・ミュージカル”は、ニューヨークのブロードウェイの街並みを再現した高さ7.5メートル×幅13メートルの大型ビルボード(屋外看板)から、ミュージカル俳優たちが飛び出し、ビルボードを舞台に、ドラマさながらの歌やダンスのミュージカルパフォーマンスを行うイベント。この日、この異例のショーを一目見ようとイベント開始前から実に500人もの観客が詰めかけ、さらに会場周辺を入れると述べ1,000人の見物客が注目する中、スペシャルゲストの虻川さんがマリリンをイメージしたきらびやかな衣装で登場!“マリリン・ネタ”でおなじみの「ハッピーバースデー・ミスタープレジデント」を妖艶に歌い上げ、客席を大いに沸かせた。このイベントに相当な気合いで臨んだという虻川さん。「今日の映像を何かのルートでスピルバーグ氏が目にすればと思って来ました!私をマリリン・モンロー候補のひとりに入れて!」と悩殺ポーズ付きで主役争いに名乗りを上げた。さらに「SMASH」では熾烈なオーディションの様子が描かれているが、虻川さんも過去に辛い経験があったようで、「以前、工事現場の警備員のアルバイトをしていたのですが、日焼けをした状態でお笑い番組のオーディションに行ったら、ちょうどガングロギャルが流行りだした頃で、『女のくせに日焼けして鼻につく』と言われました…」と当時をふり返った。最後には、「元気なだけのミュージカルではなく、制作の舞台裏やそれを取り巻く人たちの気持ちがよく描かれていて、とても面白い作品です」とショービズ界で生きる者ならではの視点で作品の見どころを熱く語っていた。ドラマ「SMASH」は11月3日(土・祝)21:00より無料BSチャンネル「Dlife(ディーライフ)」で放送開始。「SMASH」公式サイト「SMASH」ヒューマンビルボード・ミュージカル開催期間:10月28日(日)まで(※1日6ステージ)場所:新宿ステーションスクエア(東京・新宿)■関連作品:SMASH [海外TVドラマ]© 2012 Universal Studios. All Rights Reserved. Artwork © 2012 Universal Studios. All Rights Reserved.
2012年10月26日スティーブン・スピルバーグ監督の名作『E.T.』のブルーレイが11月2日(金)に日本発売されることを記念して、本作の応援隊長に就任したミゲルくんが歌う本作のメインテーマ歌詞付きバージョンのPVが公開された。ミゲルくんが歌う本作のメインテーマ歌詞付きバージョンのPV今回、ミゲルくんが歌うのは、ジョン・ウィリアムズが作曲した本作のメインテーマに日本語詞をつけたもの。今回のブルーレイ発売のために米国ユニバーサル・スタジオから特例で許諾が出たバージョンで、ウィリアムズのインストルメンタルの映画主題曲に歌詞を加える許可が出たのは、1978年の子門真人『スター・ウォーズのテーマ』以来、34年ぶりになるという。PVは今年8月に都内で撮影された映像とレコーディング風景、映画本編の名シーンを組み合わせたもの。ミゲルくんは「有名な『E.T.』の主題歌が歌えて、とてもうれしいです。ララララ~と歌う部分が難しかったです。撮影は高い建物の屋上だったので、太陽がとてもまぶしかったけど眺めが良くて、とても楽しかったです。スカイツリーも映っています。みなさんもぜひ見てみてください」とコメントを寄せている。『E.T.』は、アメリカの田舎町で暮らす孤独なエリオット少年と、宇宙からやってきた不思議な生き物(E.T.=The Extra Terrestrial)の友情を描いた名作。本作を最高の形で残すために、スピルバーグ監督とユニバーサル映画のデジタル・チームがタッグを組んで初公開された1982年のオリジナルバージョンをデジタル・リマスターし、音声も7.1ch化が行われている。また、日本版では7.1chのオリジナル音声、5.1hの日本語版に加えて、浪川大輔がエリオットの声を演じ、1991年に日本テレビで放映された“金曜ロードショー放映バージョン”を2.0chで収録している。ブルーレイ『E.T.』コレクターズ・エディション11月2日(金)発売ブルーレイ+DVD(デジタルコピー機能付き) 2枚組仕様価格:4190円(税込)発売元:ジェネオン・ユニバーサル・エンターテイメント
2012年10月19日アン・ハサウェイが、スティーヴン・スピルバーグ監督最新作『Robopocalypse』(原題)への出演交渉中のようだ。同作でプロデューサーを務めることになったトム・ロスマンは声明で「もし政治家だったらホワイト・ハウスから、もし野球選手だったらヤンキースから、そして映画関係者だったらスティーヴン・スピルバーグから声がかかるのを夢見るものです。『Robopocalypse』は映画史的にも重要な娯楽作品になるはずで、大胆な構想を持ち合せた大作です。そしてこの作品の映画化にはスティーヴン以外考えられないでしょう。そんなスティーヴンから助けを求められるなんて、計り知れないくらい光栄なことです」とコメントを残している。ダニエル・H・ウィルソンの原作を基に、同作では人類とロボットとの戦争を描くSFアクション超大作で、全米公開は2014年4月25日を予定しているという。アンのほかにも、『マイティ・ソー』のクリス・ヘムズワースが出演交渉中とうわさされている。■関連作品:リンカーン (原題) 2013年4月、TOHOシネマズ日劇ほか全国にて公開© 2012 TWENTIETH CENTURY FOXレ・ミゼラブル 2012年12月28日よりTOHOシネマズ日劇ほか全国にて公開© 2012 UNIVERSAL STUDIOS. All Rights Reserved.
2012年09月26日俳優の藤岡弘、が12日に都内で行われたブレーレイBOX『インディ・ジョーンズ コンプリート・アドベンチャーズ』(9月14日発売)のPRイベントに、ワイルドな“インディ”ルックで登場した。その他の写真かつて探検番組で“隊長”として世界各地を旅した藤岡は、「アマゾンの村で、弓矢を構えた無数の若者に囲まれた」「サソリの大群に遭遇した」などインディ顔負けの冒険談を次々と披露。さらにインディ同様「実はヘビが嫌いなんだよ」とも明かし、「機会があれば、和製インディを演じてみたいね」と意欲を見せた。ジョージ・ルーカスとスティーブン・スピルバーグという映画界の2台巨頭がタッグを組んだ、アドベンチャームービー4部作が待望のブルーレイ化。リストア修復された第1作『レイダース/失われたアーク《聖櫃》』をはじめ、『インディ・ジョーンズ 魔宮の伝説』『インディ・ジョーンズ 最後の聖戦』『インディ・ジョーンズ/クリスタル・スカルの王国』もリマスターされ、輝かしい伝説が高画質・高音質で完全網羅される。初収録のドキュメンタリー2種類を含む、計7時間の特典映像もファン必見だ。「観るたび、ドキドキワクワクするのがインディの魅力。今回はブレーレイだから、映像の美しさが全然違うし、特典映像もぜひ楽しみたいね」と語る藤岡、は『…最後の聖戦』に登場するペトラ遺跡にも足を運んだことがあるそうで「映画を思い出したし、自分がインディになった気持ちになったね。世界はまだまだロマンに満ちあふれている」と熱弁。「冒険なくして、何がある! 男はチャレンジしなくちゃ。ロマンがないと人生つまらない」と世の草食男子にエールをおくった。イベントでは、インディのトレードマークであるムチを使った競技“ターゲットウィップ”にも挑戦。「ナイフは得意だけど、ムチは初めてだよ」というが、見事なムチさばきで『レイダース…』に登場する黄金像をゲットした。この日はファッションモデルの中村アンもスペシャル・サポーターとして同席し「私自身、好奇心旺盛で、アドベンチャーが大好き。一緒に(ブルーレイを)観るならインディや藤岡さんみたいな頼りがいがある男性がいい」と語った。『インディ・ジョーンズ コンプリート・アドベンチャーズ』9月14日(金)発売ブルーレイBOX1万3650円発売・販売元:パラマウント ジャパン
2012年09月12日巨匠スティーブン・スピルバーグ監督がメガホンを握り、ダニエル・デイ=ルイスを主演に迎えて贈る映画『リンカーン』(原題)。本年度アカデミー賞最有力の呼び声高い本作の11月全米公開を前に、このたび現地時間の9月13日16時(日本時間、9月14日8時)、スピルバーグ監督によるハリウッドでは異例の予告編ワールド・プレミアの開催が急遽決定!これに併せて、生き写しのような第16代大統領エイブラハム・リンカーン役のダニエルのビジュアルも公開となった。アメリカ史において最も印象的なアイコンとなっているエイブラハム・リンカーンが、アメリカ合衆国の第16代大統領として過ごした最後の混乱の数か月が描かれる。南北戦争で国家が分断し、変革の強い風が吹く中、戦争を終結させることに務め、奴隷制を廃止するなど革新的な政治手腕で再び国を統一したリンカーン。成功への道徳的な勇気と強く熱い決心を胸に抱く大統領・リンカーンを本作で演じるのは、2度もアカデミー賞を受賞している俳優ダニエル・デイ=ルイス。共演には『ダークナイト ライジング』や『LOOPER/ルーパー』など話題作への出演が続く実力派俳優ジョセフ・ゴードン=レヴィットを始め、名優トミー・リー・ジョーンズ、ジェームズ・スペイダー、デヴィッド・ストラザーン、サリー・フィールドなどの豪華キャスト陣が顔を揃える。『リンカーン』の映像が全世界一斉に初解禁となる予告編ワールド・プレミアの開催場所は、グループ間でお互いの顔を見ながらビデオ・チャットができる、Google Playのサービス「Google+ Hangout」。イベントでは、リンカーンの長男であるロバート・トッド・リンカーン役のジョセフと共に、スピルバーグ監督自らライブチャットに登場し、自身の最新作についてネットユーザを交えながら語る予定だという。そして、またその模様は、ニューヨークの中心地タイムズ・スクエアのABC SuperSignでも生中継される予定だ。ジョセフやスピルバーグ監督ともライブチャットができる貴重な機会とあって、世界中の映画ファンの熱い視線が集まるイベントとなりそうだ。『リンカーン(原題)』は2013年4月、全国にて公開。『リンカーン』予告編ワールド・プレミア詳細www.lincolnmoviehangout.com■関連作品:リンカーン (原題) 2013年4月、TOHOシネマズ日劇ほか全国にて公開© 2012 TWENTIETH CENTURY FOX
2012年09月12日ジェネオン・ユニバーサル・エンターテイメントは、スティーヴン・スピルバーグ製作総指揮のドラマ『SMASH』他、今年10月から2013年にかけてDVDリリース及び日本初放送される4作品を発表した。その他の写真『SMASH』は、『アメリカン・アイドル』出身のキャサリン・マクフィーや、ミュージカル『ウィキッド』のメーガン・ヒルティ、アンジェリカ・ヒューストンら豪華キャストが出演し、ブロードウェイ・ミュージカルの裏側を描いた人間ドラマ。アメリカでのプレミア放送では1200万人が視聴し、『HEROES/ヒーローズ』を越えたと言われ、すでにシーズン2の製作も決定している。本作の発端は、スピルバーグの“マリリン・モンローを主役にしたブロードウェイ・ミュージカルの裏側をドラマにしたい”というアイディアから始まり、映画『シカゴ』『ヘアスプレー』のプロデューサー・コンビのクレイグ・ゼイダン&ニール・メロンが同じく製作総指揮に名をつらねる。監督はトニー賞&グラミー賞受賞作『アメリカン・イディオット』のマイケル・メイヤーで、ミュージカル『ヘアスプレー』のマーク・シェイマン&スコット・ウィットマンがオリジナル・スコアを担当するなど、豪華キャストと一流のスタッフがスピルバーグの元に集結することとなった。実は、本作はアメリカNBCが、人気ドラマ『glee』を倒す意気込みで製作したと言われており、来年1月からの放送予定にもかかわらず、シーズン2の予告編を早くもオリンピック期間中に大量放送するなど、かなり力を入れている自信作のようだ。その他の3作品は、『X-MEN』、『アベンジャーズ』のスタッフによるSF『ALPHAS/アルファズ』、グリム兄弟の末裔の刑事が主人公のダーク・サスペンス『GRIMM/グリム』、『ボーン・アイデンティティー』のダグ・リーマン製作総指揮による『SUITS/スーツ』。中でも『SUITS/スーツ』は、アメリカでの初回放送が『ゴシップガール』『マッドメン』のシリーズ最高視聴者数を越えるヒットスタートとなっている。シーズン2の製作も決定しており、しばらく海外ドラマファンには見逃せない作品が続くようだ。『SMASH』BSチャンネル「Dlife」にて、2012年11月より放送開始2013年 春 DVDリリース予定『ALPHAS/アルファズ』「ユニバーサルチャンネル」にて、放送中2013年 初夏 DVDリリース予定『GRIMM/グリム』2013年 DVDリリース予定『SUITS/スーツ』「ユニバーサルチャンネル」にて、10月10日(水)より放送開始2013年 DVDリリース予定
2012年09月07日最もホットなアクションスターに成長したクリス・ヘムズワースが、過去4年間所属したエージェンシーを離れ、当分はエージェント無しで行くつもりらしい。ヘムズワースがこれまで所属してきたエージェンシーのIFAは、社長のアイリーン・フェルドマンが直接彼を担当してきたが、ここ2か月ほどの間、ヘムズワースとフェルドマンの間には意見の食い違いが多かったらしい。ヘムズワースはこの後、『マイティ・ソー2』『アベンジャーズ2』が決まっており、さらに先月には、スティーブン・スピルバーグから『Robopocalypse』への主演をオファーされたばかり。『スノーホワイト』の続編も、彼が主役になる可能性が高い。フェルドマンとのいさかいは、『マイティ・ソー2』の交渉をめぐって激しくなり、さらに『Robopocalypse』が追い打ちをかけたという。今、最も期待される俳優とあって、ほかのエージェンシーがこぞって彼を欲しがるのは間違いないが、彼は当分、ほかのエージェンシーとのミーティングを持つつもりはないらしい。ただ、ロア・マネージメントというマネージメント会社には所属しており、ここを離れる予定はない。弟リアム・へムズワースと、ハリウッド進出を計画している兄ルーク・へムズワースもロア・マネージメントに所属している。文:猿渡由紀
2012年08月27日1982年に製作されたスティーブン・スピルバーグ監督の名作『E.T.』のブルーレイが11月2日(金)に日本発売されることが決定した。ブルーレイ『E.T.』コレクターズ・エディションの動画これまで数多くのヒット作、名作を世に送り出してきたスピルバーグ監督が、全世界で約8億ドルもの興行収入を記録したのが『E.T.』だ。アメリカの田舎町で暮らす孤独なエリオット少年と、宇宙からやってきた不思議な生き物(E.T.=The Extra Terrestrial)の友情を描いた本作は、多くの観客に興奮と感動を与え、ゴールデングローブで作品賞を受賞し、米アカデミーでは4部門を受賞した。今回のブルーレイ化は、映画の公開30周年記念とユニバーサル映画100周年を記念したもの。マスターの元になるのは、2002年に製作された“20周年記念特別版”ではなく、初公開された1982年のオリジナルバージョンで、スピルバーグ監督とユニバーサル映画のデジタル・チームがタッグを組んでデジタル・リマスター作業を実施。音声も7.1ch化が行われている。また、日本版では7.1chのオリジナル音声、5.1hの日本語版に加えて、浪川大輔がエリオットの声を演じ、1991年に日本テレビで放映された“金曜ロードショー放映バージョン”を2.0chで収録している。他にも削除シーン(約4分)やドキュメンタリーなどの特典映像も収録される予定。ブルーレイ『E.T.』コレクターズ・エディション11月2日(金)発売ブルーレイ+DVD(デジタルコピー機能付き) 2枚組仕様価格:4190円(税込)発売元:ジェネオン・ユニバーサル・エンターテイメント
2012年08月01日スティーブン・スピルバーグ監督、ジョージ・ルーカス製作、ハリソン・フォード主演の大人気シリーズ『インディ・ジョーンズ』のブルーレイ・ボックスの発売日が9月14日(金)に決定。その内容の一部も発表された。『インディ・ジョーンズ』ブルーレイ発売動画『インディ・ジョーンズ…』は、考古学者インディ・ジョーンズの冒険を描くアドベンチャー大作。1981年にシリーズを開始し、全世界で大ヒットを記録。その後も続編や、彼の若き日を描いたTVシリーズが製作され、2008年には19年ぶりの長編『インディ・ジョーンズ/クリスタル・スカルの王国』が公開された。今回リリースされるブルーレイ・ボックスは全5枚組。『レイダース 失われたアーク《聖櫃》』は今回のブルーレイ化に際してスピルバーグ監督の監修の下で完全リストア(修復)された版で登場。オリジナルのフィルム・ネガをハイビジョンの4倍の情報量の4Kでスキャンした後にひとコマずつ修復した映像と、音響デザイナーのベン・バートが保管されていたオリジナルマスターミックスを使用して丁寧に修復し5.1ch化したサウンドで、過剰な改変や改悪のない公開時の雰囲気が守られた修復版になるという。また、『インディ・ジョーンズ/魔宮の伝説』と『インディ・ジョーンズ/最後の聖戦』はデジタル・リマスター版で収録される。特典映像ディスクの詳細は現段階では不明だが、LD、DVDボックスには収録されていなかった新収録映像も収められる。また、数量限定の特典として、オリジナル・フィルムを特殊な印刷技術により精巧に再現しフレーミングをしたフィルムポートレイト“フィルム・セル”が封入される。インディ・ジョーンズ コンプリート・アドベンチャーズ収録内容(すべてブルーレイ・ディスク)Disc1:『インディ・ジョーンズ レイダース 失われたアーク《聖櫃》』リストア版Disc2:『インディ・ジョーンズ/魔宮の伝説』デジタル・リマスター版Disc3:『インディ・ジョーンズ/最後の聖戦』デジタル・リマスター版Disc4:『インディ・ジョーンズ/クリスタル・スカルの王国』Disc5:特典映像ディスク価格:13650円(税込)9月14日(金)発売発売・販売元:パラマウント ジャパン
2012年06月26日アメリカの大手映画会社パラマウント ピクチャーズが今年、生誕100周年を迎え、スタジオの作品に携わった116人の映画人が記念撮影を行った。『マダガスカル3』特別動画パラマウントが誕生したのは1912年。フランス映画の配給によってスタジオの礎を築いたスタッフたちはスタジオを設立。その後も『サンセット大通り』や『十戒』『ローマの休日』『ゴッド・ファーザー』『サタデー・ナイト・フィーバー』など数々のヒット作を世におくりだした。記念撮影は今年1月に行われ、スティーブン・スピルバーグ、マーティン・スコセッシ、デイヴィッド・フィンチャー、トム・クルーズ、ブラッド・ピット、レオナルド・ディカプリオ、ハリソン・フォード、ジョージ・クルーニー、ジャック・ニコルソン、メリル・ストリープ、シャーリーズ・セロン、キャメロン・ディアス、ナタリー・ポートマンらが参加。パラマウントは現在もアメリカだけでなく世界の映画マーケットにヒット作を多く送り込んでおり、最新作『マダガスカル3』も6月上旬に全米公開され、2週連続で興収ランキング首位を記録している。このほど公開された特別映像は、記念撮影が行われたときの模様と、スタジオの最新作『マダガスカル3』の日本語版予告編を編集したもの。『マダガスカル3』は、NYの動物園を抜け出したライオンのアレックスたちがヨーロッパを舞台に大冒険を繰り広げる姿を描いている。『マダガスカル3』8月1日(水) 新宿ピカデリーほか全国ロードショー※3D/2D同時公開
2012年06月22日スティーヴン・スピルバーグ監督の最新作『戦火の馬』が2日から日本公開されている。アメリカ映画界を代表する映画作家のひとりで、つねに複数の脚本や企画が舞い込んでいるであろうスピルバーグ監督は、なぜこの物語を映画化したのだろうか? 監督の最新コメントが届いた。その他の写真『戦火の馬』は、1982年に英国で発表された児童文学を原作に、第一次大戦下の過酷な状況の中で生き抜く“奇跡の馬”ジョーイと、彼を愛する少年アルバートら人間との絆を壮大なスケールで描いた作品。スピルバーグ監督がこの物語に出会ったのは、『タンタンの冒険』の製作中のこと。朋友のプロデューサー、キャサリーン・ケネディに原作本を紹介された時も監督は「正直に言えば、自分が『戦火の馬』を監督するなんて思ってもみなかった」と振り返る。しかし、ロンドンで舞台版『戦火の馬』を観て、監督の考えは一変する。「ロンドンの舞台を観に行ったら、僕はハートを鷲づかみにされた。あまりにも強烈な体験で、映画を作らざるを得なくなったんだ。この感覚は言葉ではとうてい表現できないものだ。僕自身、この現象をうまく表現することができない」と語るスピルバーグ監督は、このようなことは「めったにない」という。しかし、本作を映画化するにはとても高い障害を越えなければならなかった。それは“馬”だ。舞台版では複数のパフォーマーが精巧な巨大パペットを動かして馬を表現したが、映画版では本物の馬が演技をする。しかし、監督が「彼らは脚本に興味がないし、一緒に散歩に出かけて心を通わせれば、仕事がスムーズに行くというわけでもない」と笑うとおり、馬は人間の要求を完全に聞き入れてはくれない。「馬が現場でじっとしていてくれることを望むんだけど、いつでも従ってくれるわけではない。でも、気分が乗ると、馬たちは圧倒的な存在感を発揮するばかりか、脚本にはなかった細かなニュアンスを付け加えてくれる。この映画ではCGで作った馬は3ショットしか登場していない。映画に登場する98パーセントの馬は本物だよ。CGで処理したのも、馬を怪我させるリスクがあった場面だけだ」。スピルバーグ監督は、物語を描く方法を知り尽くした才人だ。彼が他の監督と比較して驚異的なまでに早く撮影を終えるのも、頭の中に明確なイメージがあるからだろう。しかし、本作では監督のイメージどおりには決して動かない、と同時に監督のイメージ以上の演技を見せる“馬”が出演したことで、これまでのスピルバーグ作品にはなかった演技やドラマ、そして人間と馬の絆が生まれる瞬間が描かれている。『戦火の馬』公開中
2012年03月08日イギリスの作家マイケル・モーパーゴの同名小説を基に、戦火に引き裂かれてしまう少年と馬の友情の行方をドラマチックに描いた『戦火の馬』。監督を務めたスティーブン・スピルバーグに、映画完成までの道のりを聞いた。●この物語をどうやって映画として描こうと考えられましたか?あの小説(もちろん舞台版を見た時にもインスピレーションを受けていますが)から私が真っ先に採用したのは、とても厳しく容赦のない地主によって苦境に立たされている家族が、この農場を続けるためには時間が足りないというアイデアでした。酔いどれ状態の父親は農場を救おうと農耕機を引かせるための馬を買います。しかし、彼が買ったジョーイという名のウォームブラッド(アラブ馬とポニーの交配種)は農耕機を引ける状態ではなかった。あの種はそういう作業には向いていないのです。こういう肉体労働をするタイプの種類ではなかったのです。しかし若い息子のアルバートはこの馬に強い信念を持っており、ジョーイと深い友情の絆を築きます。そして共に力をあわせて、少なくともこの農場を救おうと、石だらけで不毛の土地を耕します。第一次世界大戦でこの馬が役畜として従軍するため戦争に送りだされて離れ離れになる頃には、相乗作用と本物の感情のこもった共同関係が彼らの間に築かれていました。だからこそ観客はその時点で、いつか必ず再会する運命の日がやってくるだろうと確信できるのです。そして少年と馬にその運命の日が訪れる。そこがこの映画のちょっとした魔力のようなものになっています。●アンサンブル・キャストは、どのような形で進めたのですか?『戦火の馬』は少年と馬の物語だけではありません。『戦火の馬』は、数多くいる様々な人々を描いた物語なのです。私がこれまで手がけた中で、もっとも満足のいくアンサンブル・キャストの1つとなりました。アンサンブルとは言いながらも、同じシーンで絡むことは実際にはほとんどありません。しかし全員が一緒だという印象は残るのです。あれほど多くの役者たちが、一緒に演じる機会がほとんどなかったにもかかわらず、全身全霊を投げうって取り組んでくれたことを誇りに思っています。●フランスの農場におけるエミリーと彼女のおじいちゃんのシーンの重要性について教えてください。舞台版ではフランスの農場シーンに大きな時間を割いています。私は舞台版ほどの時間は割きたくないと思っていましたが、同時に、ジョーイとトップソーンが海外で多くの経験をする様子を描くことは必要です。それは当時実際に起こっていた事実でもありますからね。私はフランスの農場を戦争からの逃避地と考えています。ちょっと小休止して、戦場からはほど近い場所であっても、観客も馬たちも一息つけるような場所ですね。また、あの少女がジョーイと結ぶ友情は、アルバートとジョーイの関係にとても似ています。ジョーイは、彼を心から世話してくれるこの小さな少女を通してアルバートを思い出しているようです。作品情報『戦火の馬』配給:ウォルト ディズニー スタジオ ジャパン大ヒット公開中!(C)DreamWorks II Distribution Co., LLC. All Rights Reserved.
2012年03月07日スティーヴン・スピルバーグ監督の最新作『戦火の馬』が2日(金)から日本公開になる前に、本作に出演したジェレミー・アーヴィンが自身が演じた役や、スピルバーグ監督の魅力について語った特別映像が公開された。『戦火の馬』特別映像『戦火の馬』は、1982年に英国で発表された児童文学を原作に、第一次大戦下の過酷な状況の中で生き抜く“奇跡の馬”ジョーイと、彼を愛する少年アルバートら人間との絆を壮大なスケールで描いた作品。ジェレミー・アーヴィンは、これまでドラマや舞台の端役で活動を続けてきたが、本作で馬のジョーイと心を通わせる少年アルバート役を射止めた新鋭だ。このほど公開された特別映像でアーヴィンは「彼ら(馬と少年)の間に生まれるあたかも兄弟のような強く深い絆は誰も共感できると思う」といい、アルバートの「並はずれた純真さには惹かれずにはいられない」と語る。またアーヴィンは、スピルバーグ監督について「自由に演技をさせてくれた上で、それを彼のビジョンに当てはめ形作っていく。演じる側にとてつもない自由を与えつつ、僕らの演技をストーリーに組み込んでいくんだから本当にスゴい」とコメントしている。スピルバーグ監督はこれまでも、リチャード・ドレイファスやトム・ハンクス、ハリソン・フォードら名優を起用する一方で、子役や新人俳優、さらには映画作家など演技経験の少ない出演者の魅力を引き出してきただけに、アーヴィンが本作でどんな演技を見せてくれるのか気になるところだ。『戦火の馬』3月2日(金)全国ロードショー
2012年02月29日2月27日に発表される第84回アカデミー賞で作品賞ノミネートを果たしたスティーヴン・スピルバーグ監督最新作『戦火の馬』。公開に先駆けて、少年と一頭の馬が雄大な草原を駆け抜ける美しき本編のワンシーンがどこよりも早くシネマカフェに到着した。1982年にイギリスで出版された原作小説は、その後舞台化もされ、トニー賞5部門を獲得し人々から愛され続ける物語。第一次大戦中のイギリスを舞台に、1頭の美しい馬・ジョーイと過酷な日々を強く生き抜く少年・アルバート(ジェレミー・アーヴィン)のかけがえのない絆を軸に、感動のヒューマンドラマが描き出される。これまで『ジュラシック・パーク』や『プライベート・ライアン』など壮大なスケールの作品を数多く手がけてきたスピルバーグ監督でさえ圧倒されたという雄大な草原が広がる、イングランド南部の素晴らしい景色も本作の大きな見どころの一つ。こちらの映像では、馬のジョーイにまたがった少年・アルバートがその豊かな大自然の中を軽やかに駆け抜ける姿が映し出される。土地の権力者の息子が走らせる車と競い合う姿が描かれるが、草原を駆けるアルバートの楽しげな表情は、ただただジョーイと共に走ることに喜びを感じているといった様子。アルバート役のジェレミー・アーヴィンは、短期間で馬を乗りこなすために相当の苦労があったことが想像されるが、その苦労を経て、人馬一体となった確かな絆を感じさせる名シーンに仕上がっている。まるで絵本の挿絵のように美しく切り取られたワンシーンを、こちらの映像でぜひ堪能してみて。『戦火の馬』は3月2日(金)より全国にて公開。※こちらの映像はMOVIE GALLERYにてご覧いただけます。MOVIE GALLERY■関連作品:戦火の馬 2012年3月2日より全国にて公開© Dream Works II Distribution Co., LLC. All Rights Reserved.■関連記事:スピルバーグ待望の新作!『戦火の馬』ジャパン・プレミア試写会に5組10名様ご招待人間以上にバトル過熱化?巨匠&名優が擁立する、アカデミー賞級の“犬”たち【ハリウッドより愛をこめて】“笑い”でオスカー助演俳優部門を席巻する、注目の2人スピルバーグに発掘された新星『戦火の馬』ジェレミー・アーヴァインが語る馬との“絆”いよいよ決戦!アカデミー賞候補発表『ヒューゴ』VS『アーティスト』の一騎打ち?
2012年02月17日巨匠スティーヴン・スピルバーグ渾身の一作として贈る、馬の目線を通して愛と別れ、人間のドラマを知る感動作『戦火の馬』。昨日発表された本年度のアカデミー賞作品賞にも見事候補入りを果たした本作だが、この超大作でスピルバーグに見出され、華々しい映画デビューを飾ったのが、いま注目の新星ジェレミー・アーヴァイン。馬と一体となり、力強いメッセージを体現した彼が本作を通して感じたものとは?作品の魅力と共に、本作の立役者である馬との共演について語ってくれた。1982年にイギリスで出版された同名小説の舞台版に感銘を受けたスピルバーグが、その感動からわずか7か月で映画の撮影に踏み切ったという、自他共に認める“運命的な出会い”から生まれた本作。彼の心を捉えた“馬の視点”から描かれるストーリーに対して、ジェレミーは今回どうアプローチしたのか?「この映画は、登場人物を単に描いているのではなく、あの馬が彼らに与えた影響について描いているんだ。(馬の)ジョーイは(ジェレミー扮する)アルバートの友達であり、兄弟みたいな関係さ。アルバートはジョーイに感情移入して、身をもってこの馬の気持ちや情感を感じ取っているけれど、おそらく父親とはそうすることができないんだ。この馬には何でも話せるし、それによってある意味、絆が深まっていく。僕はそういう風にアプローチしたんだ」。イギリスの農村で暮らすアルバートと馬のジョーイの出会いから、数奇な運命の物語が幕を開ける。ジョーイはアルバートに全身全霊を注ぎ、それに応えるようにジョーイはアルバートを見つめる。かけがえのない絆で結ばれた彼らの姿が観る者の胸を打つが、ジェレミー自身、撮影を通していかにして絆を深めていったのか?「面白いことに、僕はあまり動物好きではないし、馬についても特に何も知らなかった。でもこの映画で馬と一緒に仕事をするようになって、馬がとても人間的だということに気づいたんだ。ほかの動物とは違うんだよ。どこか人と通じ合うところがあるんだ。数週間一緒に過ごしてみると、もうその馬を心から慕うようになっているんだ。一週間くらいでそうなるね」。本作では、わずかな危険なシーン以外CGは使われず、ほぼ実写で馬の姿が撮影されているが、まさに人間的な表情の豊かさには驚かされるばかりだ。「馬たちは素晴らしいし、それぞれまったく違う性格をしている。1頭の馬に乗れるようになったからって、別の馬も乗りこなせるわけじゃないんだ。その馬を乗りこなすには少なくとも2~3日かけて乗り方を覚えないといけない。みんなそれぞれ違うし、馬に信頼してもらう必要があるからね。そこが重要なんだ。馬はどんな人間が自分に乗っているのかちゃんと心得ている。乗馬初体験の人だとしたら、馬にはその人が馬に乗ったことがないとちゃんと分かるんだ。まるで人間を相手にするように馬と通い合わなければ、絶対に思ったように動いてくれないよ。あと、馬がそのときやりたがらないことは、絶対に強制してはいけないんだ」。アルバートとジョーイの関係を「兄弟のような、親友のような存在」と語るジェレミー。戦争という苛酷な時代に生まれた彼らが強い絆で結ばれたのには、アルバートが置かれていた環境が大きく関係しているという。「アルバートは両親との問題から逃げてジョーイと仲良くなったんだと思う。父親はとてもヘビーな酒飲みで、アルバートはある年齢に達すると自分の父親について母から聞かされていること以外の側面に気づきはじめる。誰でも子供の頃は親が間違いを犯すはずないと思っているけれど、自分が大人になりはじめると、親だってほかの誰とも同じ普通の人間で、人間なりの問題を抱えていることに気がつくものだよね。そういう世代の子供たちの多くは、何か夢中になれる別のことを見出して、両親の問題を見ないで済むようにしているんじゃないかな。アルバートにとって、それがジョーイという馬だった。それでも、彼はまだ子供だから、ジョーイは兄弟のような、親友のような存在になっていったんだ」。これまで『シンドラーのリスト』、『プライベート・ライアン』と戦争を題材にした名作を送り出してきたスピルバーグ監督だが、それとは一線を画す本作の魅力について、ジェレミーは「典型的な戦争映画でないことは、観てすぐに分かるよ」と断言する。「これは兵士たちが機関銃を持って走り回ったり、敵をせん滅させたりすることを描いた映画ではない。あくまでも登場人物たちを中心に展開され、その人物たちはあの馬に影響を受けて心を通わせた様々な人々なんだ。この物語があらゆる世代の人々の心を捉えるのは、これが“少年と馬”の関係を描いたものだからじゃないかな。人間と馬の関係は何世紀も前にさかのぼるものだし、ある意味DNAに書き込まれているとさえ言えると思うんだ。何百年もの間、人間は馬の力に頼ってきたし、馬をまるで人間のように扱っていたんだ。愛犬とかペットとの関係について語る人はたくさんいるけれど、馬についてはそれとは1つレベルが違うんじゃないかな。だからこそ、この物語が多くの人々の心を捉えるんだよ」。現在21歳。本作以降も、何度も映画化されてきたチャールズ・ディケンズの「大いなる遺産」をマイク・ニューウェル監督が映画化した『Great Expectations』、さらにコリン・ファースと共演する『The Railway Man』など、今後の活躍が期待されるジェレミー。まずはその純粋な心を感じさせる澄みきった瞳、そして懸命に生きるひたむきな姿を目に焼きつけてほしい。■関連作品:戦火の馬 2012年3月2日より全国にて公開© Dream Works II Distribution Co., LLC. All Rights Reserved.■関連記事:いよいよ決戦!アカデミー賞候補発表『ヒューゴ』VS『アーティスト』の一騎打ち?ウィリアム王子&キャサリン妃、結婚後初の映画プレミアでスピルバーグと初対面!J・クルーニー、レオ、ブラピの3大スター対決!ゴールデン・グローブ賞候補が発表“希望”への想いを込めてスピルバーグ最新作『戦火の馬』予告編&ポスター公開スピルバーグ「希望は必ず見つかる」とエール!『戦火の馬』ワールド・プレミア開催
2012年01月25日数々の名作を生み出し、英国王室から叙勲もされているマイケル・モーパーゴの同名小説を、30年の年月を経て映画として生まれ変わらせたスティーヴン・スピルバーグ監督の最新作『戦火の馬』。本作のロンドン ロイヤル・プレミアが1月8日(現地時間)、レスタースクエアにて開催され、結婚後初の映画プレミア公式出席となるウィリアム王子とキャサリン妃が登場した。第一次世界大戦を舞台に、悲劇に見舞われながらも希望を信じて生き抜く人間たちの姿を、ジョーイという一頭の美しい馬との出会いと別れを通して描く感動作。2月末に控える本年度アカデミー賞の有力候補として大きな注目を集めている。同プレミアは、ウィリアム王子とハリー王子が運営する慈善団体のチャリティイベントとして開催。欧州メディアを中心に約300人ものマスコミが集まり、沿道は500名を超えるファンで埋め尽くされる中、まずレッドカーペットに姿を現したのはスピルバーグ監督、ジェレミー・アーヴァイン、トム・ヒドルストン、ベネディクト・カンバーバッチらキャスト、そして本作の主人公、馬のジョーイ。続いて、ウィリアム王子とキャサリン妃が到着するとファンの歓声は最高潮に。小雨が降る中、王子がキャサリン妃に傘をさしかけ、2人は仲良く1つの傘でゆっくりとレッドカーペットを歩いた。翌日9日には30歳の誕生日を迎えたキャサリン妃、この日はレースが美しいアリス・バイ・テンパリーの黒のドレスでシックでセクシーな装い。劇場に入ると、2人はスピルバーグ監督らスタッフやキャストと丁寧に言葉を交わした。スピルバーグ監督は「エリザベス女王とチャールズ皇太子、故・ダイアナ妃夫妻を迎えたロイヤル・プレミアに出席した経験はあるけれど、ケンブリッジ公爵夫妻にお会いするのは初めてなんだ。英国王室の新世代を象徴する2人が今日こうしてプレミアに来てくれたことをすごく嬉しく思っている」と王子夫妻に会えた喜びを語り、「この映画はいわゆる“戦争モノ”ではなく、“絆”というテーマを中心に、動物が人々を結びつけ、人間の善の部分を引き出す存在になり得る、ということを描いている。戦争映画ではあまり描かれることのない、そういった叙情的テーマを描いたつもりだ」とアピールした。また、本作で見出された新星、ジェレミー・アーヴァインは「僕の姿を王室の方たちにスクリーンで観てもらえるだなんて、信じられない気分だ。本当にエキサイティングだね。イギリスの普遍的な文化の一部として多くの国民に愛されるこの物語の映画化に参加できたのは、とても光栄なことだと思っています」と興奮交じりのコメント。一方、王国演劇学校出身の注目株、トム・ヒドルストンは「残酷な戦争に巻き込まれながらも果敢に生き抜くジョーイという奇跡の馬は、敵味方関係なく出会った全ての人々に勇気と優しさを運んでくれる。人に優しくあれ、という素晴らしいメッセージをもった作品だ。日本のみなさん、この映画をぜひ楽しんで下さい」と作品について熱くアピールした。30年もの間イギリスで愛されてきた原作小説は、5年前に舞台劇としてロンドンのロイヤル・シアターにて上演され数々の演劇賞に輝いたが、実はエリザベス女王もエジンバラ公と共に何度かお忍びで劇場を訪れるほどのファンの一人。今回、その物語がウィリアム王子とキャサリン妃に受け継がれる形となった。『戦火の馬』は3月2日(金)より全国にて公開。■関連作品:戦火の馬 2012年3月2日より全国にて公開© Dream Works II Distribution Co., LLC. All Rights Reserved.■関連記事:J・クルーニー、レオ、ブラピの3大スター対決!ゴールデン・グローブ賞候補が発表“希望”への想いを込めてスピルバーグ最新作『戦火の馬』予告編&ポスター公開スピルバーグ「希望は必ず見つかる」とエール!『戦火の馬』ワールド・プレミア開催【ハリウッドより愛をこめて】2012年アカデミー賞はビッグネームの対立に?巨匠スピルバーグ×ドリームワークスアカデミー賞有力作『戦火の馬』特報が解禁
2012年01月10日3月に公開されるスティーヴン・スピルバーグ監督の最新作『戦火の馬』のロイヤルプレミアが現地時間8日にロンドンで行われ、スピルバーグ監督、主演のジェレミー・アーヴィンらだけでなく、英国王室ウィリアム王子、キャサリン妃も参加した。ロイヤルプレミアに出席したウィリアム王子、キャサリン妃の写真『戦火の馬』は、1982年に英国で発表された児童文学を原作に、第一次大戦下の過酷な状況の中で生き抜く“奇跡の馬”ジョーイと、彼を愛する少年アルバートら人間との絆を壮大なスケールで描いた作品。新鋭ジェレミー・アーヴィンが主演を務めるほか、エミリー・ワトソンらが出演する。ウィリアム王子とハリー王子が運営する慈善団体のチャリティイベントとして企画された本プレミア。会場になったレスタースクエアには多くのファンや約300人の報道陣がつめかけ、スピルバーグ監督、アーヴィンらは本作の“真の主役”である馬のジョーイと登場。さらに小雨の降る中、キャサリン妃に傘で守りながらウィリアム王子が姿を見せると会場から大きな歓声があがった。スピルバーグ監督は「エリザベス女王とチャールズ皇太子、故・ダイアナ妃夫妻を迎えたロイヤル・プレミアに出席した経験はあるけれど、ケンブリッジ公爵夫妻にお会いするのは初めてなんだ。英国王室の新世代を象徴するふたりが今日こうしてプレミアに来てくれて、すごくうれしく思っている」と語り、「この映画は『プライベート・ライアン』やTVシリーズ『バンド・オブ・ブラザーズ』のような、いわゆる“戦争モノ”ではなく、“絆”というテーマを中心に、動物が人々を結びつけ、人間の善の部分を引き出す存在になり得る、ということを描いている。戦争映画ではあまり描かれることのない、そういった叙情的テーマを描いたつもりだ」と解説。アーヴィンは「僕の姿を王室の方たちにスクリーンで観てもらえるだなんて、信じられない気分だ。本当にエキサイティングだね。イギリスの普遍的な文化の一部として多くの国民に愛されるこの物語の映画化に参加できたのは、とても光栄なことだと思っています」とコメントした。本作はスピルバーグ監督が初めて第一次世界大戦を扱った作品でありながら、“奇跡の馬”を軸に展開される重厚な人間ドラマに仕上がっており、英国だけでなく多くの国で「本年度のオスカー有力候補」という声があがっている。『戦火の馬』3月2日(金)全国ロードショー
2012年01月09日スティーブン・スピルバーグ製作総指揮、ウィル・スミス、トミー・リー・ジョーンズ主演で贈る大ヒットSFアクションシリーズの10年ぶりとなる待望の最新作『メン・イン・ブラック3』が来年5月25日(金)より日米同時公開されることが決定した。これに先駆けて、このほど本作の最新映像となるティザートレーラーが到着!名コンビが繰り出す新たな展開をいますぐチェック!1997年に第1作目、その5年後の2002年に第2作目が公開されるや全世界で総計10億ドルを超える大ヒットを記録し、いまなお多くの映画ファンに愛される本シリーズ。人類に紛れて地球に生息する奇想天外な異星人を監視する“MIB”と称する極秘組織に属する黒ずくめのエージェント、お調子者のJ(ウィル・スミス)と無愛想なK(トミー・リー・ジョーンズ)の異色コンビが、ドタバタ劇を繰り返しながら、異星人の暴走を特殊な武器で制圧していく姿が爽快だ。待望の3作目となる本作の監督を務めるのは、前2作からの続投でバリー・ソネンフェルド。シリーズ初の3D作品となる。予告編では、おなじみのコンビ、エージェント・Jとエージェント・Kのコンビがもちろん健在。今日も異性人を取り締まるべく街中を奔走するが、ある日、単独で事件を追うKを不審に思い、Jはその真相を問いただそうとするものの、Kは全く取り合わない。ますます不審が募る中、Kが突然失踪してしまった。仕舞いには上司に彼の居場所を確認すると、「Kは40年以上前に亡くなった」という謎の回答が返ってくる。その謎を解明すべく、Jは40年前にタイムスリップを試みるのだが…。映像の最後には、Kの若き日の姿と思しき仏頂面の黒スーツ姿の男(ジョシュ・ブローリン)がJの前に現れるのだが、果たして彼が握る鍵とは?謎は深まるばかりだが、まずはこちらの最新映像でJ&Kコンビの健在ぶりをチェック!『メン・イン・ブラック3』は2012年5月25日(金)より全国にて公開。※こちらの映像はMOVIE GALLERYにてご覧いただけます。MOVIE GALLERY■関連作品:メン・イン・ブラック3 2012年5月25日よりTOHOシネマズ 日劇ほか全国にて公開
2011年12月13日来年3月に公開されるスティーヴン・スピルバーグ監督の最新作『戦火の馬』の予告編映像がこのほど公開された。予告編はこちら『戦火の馬』は、1982年に英国で発表された児童文学を原作に、第一次大戦下の過酷な状況の中で生き抜く“奇跡の馬”ジョーイと、彼を愛する少年アルバートら人間との絆を壮大なスケールで描いた作品。新鋭ジェレミー・アーヴィンが主演を務めるほか、エミリー・ワトソンらが出演する。このほど公開された予告編は、少年アルバートが一頭の美しい馬と出会う場面に始まり、“ジョーイ”と名付けられたその馬とアルバートが絆を深めていく場面を経て、軍馬として徴用されたジョーイの過酷な運命が重厚な映像で描かれている。映像では随所でジョーイが自らの意思で動き、言葉は話せないながらも人間たちに何かを伝えようとする場面が登場。これまでの愛馬物語は人間側のみが一方的に馬に愛情を注ぐ物語が多かったが、本作ではスピルバーグ監督が“奇跡の馬”を媒介に様々な人々が出会い、想像もしえなかった“希望のドラマ”が生まれる瞬間を描いているようだ。また、本作はデジタル技術の使用を極限まで抑えて製作されているのが特徴で、本物の馬が疾走する躍動感や、美しい欧州の山々、黄金色に輝く太陽光など“CGでは再現できない自然の美”を短い予告編の中にも発見することができる。今月末の全米公開前に早くも映画賞にノミネートされるなど、本年度の賞レースの最有力候補と称されている本作は、来年3月2日(金)に日本公開される。『戦火の馬』2012年3月2日(金)全国ロードショー
2011年12月12日先週末より公開を迎え好評を博している『リアル・スティール』の製作を手がけた巨匠スティーブン・スピルバーグの監督最新作にして早くもオスカー最有力候補として注目を集める感動作『戦火の馬』の予告編がシネマカフェに到着した。1982年にイギリスで出版されブロードウェイで舞台化もされた同名小説を原作に、第一次世界大戦時下のイギリスを舞台に、ある一頭の美しい馬と悲劇に打ちのめされながらも希望を失わずに生きる人々の姿を描き出す。スピルバーグというとSF大作映画の名手というイメージが先行する人もいるだろうが、『シンドラーのリスト』(’93)や『プライベート・ライアン』(’98)といった戦争を題材にした社会派ドラマを数多く手がけてきているひとり。そんな彼が今回スクリーンに映しだすのは、戦時下の壮絶な時代を生きる美しい馬とひとりの青年の出会いから別れを軸にした壮大な物語。こちらの予告編映像では、スピルバーグとこれまでも数多くのタッグを組んできた撮影監督ヤヌス・カミンスキーが切り取り、スピルバーグもこだわった美しく広大な草原が画面いっぱいに広がり、“戦火の馬”となる運命を背負ったジョーイと青年・アルバート(ジェレミー・アーヴィン)の出会いのシーンが映し出される。だが、やがて戦争によって2人の絆は引き裂かれていき…。不況や災害、さらに終わらぬ戦争により苦しむいまの状況の中で、世界中の人々に希望を伝えたいという思いで製作された本作。予告編と共にお披露目となったポスターには「前を向いて、走り続けるんだ…」というメッセージが刻まれている。先日のワールド・プレミアでもスピルバーグが語っていた「行く先に希望が待っていると信じて頑張って下さい!」という日本へのエールもそこから感じ取ることができる。まずは予告編映像に映る、本作の厳しくも幻想的な世界観を体験してみて。『戦火の馬』は2012年3月2日(金)より全国にて公開。※こちらの映像はMOVIE GALLERYにてご覧いただけます。MOVIE GALLERY■関連作品:リアル・スティール 2011年12月9日より丸の内ピカデリーほか全国にて公開© DreamWorks II Distribution Co. LLC戦火の馬 2012年3月2日より全国にて公開© Dream Works II Distribution Co., LLC. All Rights Reserved.■関連記事:ヒュー・ジャックマン、自身の公演でチャリティを敢行。3週間で85万ドル超を集める12歳にして名優、ダコタ・ゴヨ『リアル・スティール』で見つけた新たな夢成長する“ダメ親父”に多数の女性が胸キュン!『リアル・スティール』試写会レポートスピルバーグ「希望は必ず見つかる」とエール!『戦火の馬』ワールド・プレミア開催宮迫博之&ゴリ、久々の競演で“息子自慢”バトル勃発?
2011年12月12日クリスチャン・ベイルが主演を務めるチャン・イーモウ監督の最新作『The Flowers of War』(英題)のプレミアが北京で開催され、上映後の記者会見で監督は、ベイルの起用にはスティーブン・スピルバーグ監督が一役買ったことを明らかにした。監督は「友人であるスティーブン・スピルバーグに英語版の脚本を読んでもらい、俳優は誰がいいか薦めてもらいました」と語った。スピルバーグが何人か挙げた候補の1人が、スピルバーグの『太陽の帝国』(’87)で主演を務めたベイルだった。当時13歳だったベイルは同作で第二次世界大戦中の日本占領下の中国に生きるイギリス人の少年を演じている。クリスチャンは「彼(スピルバーグ)はイーモウに僕宛の手紙を渡しました。そこには『やりなさい』と書いてあったんです」と明かす。製作費1億ドルとも言われる大作で、アカデミー賞外国語部門の中国代表作に選出されているが、イーモウ監督は「オスカー受賞がゴールではありません。素晴らしい芸術、良い映画を作りたかっただけです。オスカーについてはよく分かりませんから、運に任せます」と語る。『The Flowers of War』は1937年、中国・南京に侵攻してきた日本軍から逃れようと教会に逃げ込んだ娼婦たちをかくまうアメリカ人の聖職者の物語。クリスチャンは聖職者のジョン・ミラーを演じている。16日より中国全土で公開され、23日からアメリカで限定公開を予定している。(text:Yuki Tominaga)© Fame Pictures/AFLO■関連作品:The Flowers of War (英題)ダークナイト ライジング 2012年夏、全国にて公開© Warner Bros. Ent. All rights reserved.■関連記事:アン・ハサウェイ、「子供の頃の夢だった」キャットウーマン姿をお披露目!『ダークナイト ライジング』特報&ポスターが解禁!病室で横たわる男の正体とは?
2011年12月12日「観客を夢中にさせる、才能を超えたマジカルな何かを持った“特別な少年”」──言わずと知れた世界のヒットメイカー、スティーブン・スピルバーグに見そめられ、彼が11年間温め続けてきた作品『リアル・スティール』に大抜擢されたカナダ出身の若き俳優、ダコタ・ゴヨ。透き通った淡いティールブルーの瞳、照れくさそうなのにどこか人懐こい仕草、そして言葉では表現できない人を惹き付ける何かがある!と感じずにはいられない特別なオーラ…。12歳にして名優と絶賛を浴びる“特別な少年”は一体どんな少年なのだろう。ダコタ・ゴヨが『リアル・スティール』で演じるのは、最愛の母を亡くし、かつて自分たちを捨てた父と暮らし始める少年・マックス。負け犬ヒーロー的な父・チャーリー(ヒュー・ジャックマン)を、父親として、またボクサーとして再起させる重要かつ難しいキャラクターだ。初めての仕事は5歳の時。以後、様々な子役を演じてきた彼にとって、マックスを演じることは「とても興奮する経験だったんだ!」と目を輝かせる。「マックスはとても気に入っているキャラクターだよ!これまで演じてきたキャラクターとは全然違ってね、ちょっぴり生意気でぶしつけだけど(笑)、たくましくて自立したところもあるんだ。僕自身はたくさんの人と関わることが好きな性格だからマックスほど自立してはいないけれど…。でも、ビデオゲームが大好きっていうのは共通しているかな。せっかく日本に来たから、秋葉原にも行ってみたいんだ!」。旧型ロボット・ATOMと運命的に出会い、コンピューターを使いこなしてATOMを改造するマックスを演じる姿と、普段ゲームに夢中になっているダコタ・ゴヨの姿が自然と重なって見えるのは彼の演技力あってこそ。マックスというキャラクターをどれだけ理解しているのかは、彼の大人顔負けのコメントからも伝わってくる。「僕がマックスを好きだなって思うのは、彼の心の内面、感情の部分に惹かれたからなんだ。さっき言ったマックスの性格の中にはチャーリーらしさもあって、自立したところ、たくましいところはチャーリーに似ているし、心の温かさや優しさはきっとお母さんに似たんじゃないかなって。映画の中でチャーリーが(マックスの)お母さんの話をするシーンがあるんだけど、その言葉から温かくて優しい人物(母親)だったっていうのが分かるんだ。あと、人は何もかも一人でするのではなく誰かと一緒にすることも必要だということをマックスがチャーリーに伝えようとしている、そういうマックスも好きなんだよね」。『リアル・スティール』の魅力を、自分が感じたものを、ただ一生懸命に語る彼の姿を見ていると「かわいい」から「かっこいい」に印象が変わっていく。けれど、ロボットの話題に移ると今度は「やんちゃ」な男の子に!この映画に登場するメインのロボットは19種類がデザインされ、そのうちの4体はなんと実際のロボットとして造られている。それらを初めて現場で目にしたときは「もう、夢のようだったよ!だってロボットは僕ら子供の夢だからね!」と、ダコタ・ゴヨ流のロボット解説が始まる。「アンブッシュとノイジー・ボーイとATOMは実際にロボットが造られたんだけれど、ノイジー・ボーイはものすごく大きくて、手の部分に装飾があってさ、色もパープルで格好いいんだ。アンブッシュも大きくてゴツくて、僕の大好きなブルーの色だったのも気に入っていた。そしてATOM!謙虚なATOMはアンブッシュやノイジー・ボーイに比べると体は小さいけれど、心のあるロボットだと感じたんだ。だからワールドプレミアでATOMと再会して、日本の記者会見でもまた会うことができて、本当に嬉しいよ!」。そんなふうに嬉しさを素直に言葉にできるのは、撮影現場が楽しさと興奮に満ちあふれていたからに違いない。マックスがATOMにボクシングを教えるシーンや一緒にダンスを躍るシーンは、やはり特別な想い出として刻まれていると話す。それまでは全くダンスに興味はなくやったこともなかったが、「ダンスは1週間ぐらい1日2時間程度練習をしたよ。ダンスの中にボクシングのパンチの動きとかあったりして、すごく楽しかった。いままで出来なかったことが出来るようになるのが嬉しくて、いまでは演技と同じぐらいダンスも好きになっちゃったよ!」。すっかりダンスの魅力にはまっているのだとか。もちろん、試合が始まる前のリングでATOMとマックスがダンスを披露するシーンは、観客側も思わず踊りたくなるような、ワクワクするシーンに仕上がっている。ダコタ・ゴヨの見せ場のひとつだ。マックス役を通じて、様々な体験を味わったダコタ・ゴヨだが、ロボットよりもダンスよりも彼を興奮させたのは、やはりスティーブン・スピルバーグ(製作)の存在。「スティーブン・スピルバーグ作品に出ていること自体、僕にとっては信じられないことなんだ!」と身を乗り出し、小さな身体に秘めた熱く大きな夢を語りだす。それは──「これからも演技も続けていきたいと思っているよ。けれど、いつか監督業にもチャレンジしてみたいと思っているんだ。小さな頃からいろいろな監督と仕事をさせてもらってきた中で、彼らからいろいろなこと…カメラアングルとか映画を作る秘訣とか、どういう見せ方があるのかを教えてもらった。今回の現場でもショーン・レヴィ監督や撮影監督のマウロ・フィオーレ、照明スタッフからいろいろなことを学ばせてもらった。だから(その経験を活かして)僕もいつか監督になって彼らのように映画を撮ってみたいんだ」。夢はきっと実現する、彼ならきっと…。そんな期待を胸に、まずは『リアル・スティール』でのダコタ・ゴヨの名演をしっかりとその目に焼き付けてほしい。(text/photo:Rie Shintani)■関連作品:リアル・スティール 2011年12月9日より丸の内ピカデリーほか全国にて公開© DreamWorks II Distribution Co. LLC■関連記事:成長する“ダメ親父”に多数の女性が胸キュン!『リアル・スティール』試写会レポート宮迫博之&ゴリ、久々の競演で“息子自慢”バトル勃発?俳優、父親として…生き方すべてが格好いい男、ヒュー・ジャックマンの「真の強さ」芦田愛菜、キュートな笑顔で『リアル・スティール』続編の出演ゲット!?天海祐希「まるで母親の気持ち」スピルバーグも認める天才子役と再会
2011年12月08日スティーヴン・スピルバーグの監督最新作『戦火の馬』のワールド・プレミアが現地時間4日にニューヨークで行われ、レッドカーペットに登場した監督が日本へメッセージを送った。その他の写真本作は、1982年に英国で発表されたマイケル・モーパーゴの同名小説を原作に、第一次世界大戦で引き裂かれた少年アルバートと愛馬ジョーイとの絆を壮大なスケールで描いた感動作。新鋭ジェレミー・アーヴィンが主演を務めるほか、エミリー・ワトソン、デヴィッド・シューリスら演技派が脇を固める。今月25日の全米公開を前に、リンカーン・センター内の歴史あるオペラハウス、エイブリー・フィッシャー・ホールで行われたワールド・プレミアには、全世界から300名以上のマスコミ、35台のカメラ、さらに1000名以上の観客が集結。2012年のアカデミー賞有力候補と目される作品だけにその注目度は高く、レッドカーペットは華やかな雰囲気に包まれた。ちなみに実際に受賞を果たすと、スピルバーグにとっては2度目の作品賞受賞、3度目の監督賞受賞となる。本作で“希望”をテーマに描いたスピルバーグ監督は、今の日本に対し「どんな状況に置かれていようと、それを信じて見つけようとする心さえあれば、希望は必ず見つかるもの。行く先に希望が待っていると信じて頑張って下さい!」とエールを送り、原作者のモーパーゴも「厳しい体験を耐えた後に訪れる希望をテーマにしたこの物語は、様々な愛を描いた作品でもあります。少年と馬がお互いへの愛情を支えに過酷な境遇を生き抜く姿にはきっと共感してもらえると思います」と話した。『戦火の馬』2012年3月2日(金)全国ロードショー
2011年12月06日スティーブン・スピルバーグ×ロバート・ゼメキスというハリウッド屈指のヒットメーカーが、長年の夢を実現させた感動超大作『リアル・スティール』がいよいよ12月9日(金)より公開となる。シネマカフェでは、これに先駆けて読者限定の試写会を開催。親子愛のドラマに爽快なロボット格闘技、そして恋愛と色々な要素が詰まった本作だが、果たして読者の心に最も突き刺さったのは?様々な角度から検証してみた。高性能のロボット格闘技の時代の到来によって闘う場を失った元ボクサーのチャーリーが、生き別れになっていた11歳の息子・マックスと旧式ロボットのATOMとの出会いをきっかけに、再起を賭けた闘いに挑む姿を描いた親子の絆の物語。今回集まったのは、20代・30代の女性を中心に親子やカップル、女性ペアの方たち、およそ70名の読者。映画の感想を聞いたところ、興味深いことに多くの読者が口を揃えて「ロボットの戦いの映画だと思ってたけど、違った」と、予想を覆されたことを明かした。「単なるロボット・ボクシングなのかと思っていたら大間違いでした。チャーリーとマックスの親子の成長、絆の深まり方が素晴らしかった」(30代・会社員)、「ロボットの話ということで、男性向きの作品だと思ってましたが、とてもハートフルな感じで好感が持てて楽しめました」(30代・会社員)といった声が多く寄せられた。本作の主人公・チャーリーを演じるのは、『X-MEN』シリーズで一躍その名を広めた“イイ男”ヒュー・ジャックマン。仕事も夢も失った、借金まみれの“ダメ親父”が息子・マックスと11年ぶりに再会してどう変貌を遂げるのか、というのが女性の心をとらえて離さない。「チャーリーに男性としての魅力を感じた?」という問いには、7割以上が「はい」と回答。最初は自分勝手で無責任に見えた彼が、「父親の目つきに変わっていく」、「だんだんと昔の自分を取り戻し、父親としての愛情に目覚めていく」姿に胸きゅんしたという女性が約半数を占めた。それと同時に、そんなチャーリーの「自分の思う道を進むところ」、「子供以上に純粋でまっすぐなところ」、「不器用だけど夢をあきらめない」という“少年らしい”一面に母性本能を突き動かされる女性も少なくないようだ。そんなチャーリーを精神的・実務的に支えるのが、ボクシングジムを経営するベイリー。「チャーリーのような男性が素敵」と言う女性は多かったが、果たして彼女の立場になったとしたら、チャーリーのような夢を追いかける男性を支える自信は…?こちらの問いには、先述の質問からポイントが下がって「はい」と答える人は6割にとどまった。やはりと言うべきか、憧れと現実はそう容易く重なるものではないようだ…。また、「ロボット」「格闘技」という言葉を敬遠する方も少なくないだろうが、今回集まった女性読者からは「スカッとする!」という声が多く寄せられた。スピルバーグが率先してデザインにも加わったというロボットたちによる圧倒的な迫力とスタイリッシュさを兼ね備えた格闘アクション、そしてボクサー・チャーリーの汗が伝わってくる闘いに「思わずこぶしを握ってしまう」と、大スクリーンでしか味わえない興奮のコメントが続々。そんな中、ほとんどの読者たちが他の人におすすめしたいポイントとして挙げたのが、ロボット格闘技を通して育まれる父・チャーリーと息子・マックスの「親子の絆」。それも「男同士の友達のような心温まる関係」、「子供を通してオトナが成長する話」と、普通の親子ドラマとは一味違う、闘う男同士ならではの2人の関係が新鮮な感動をもたらした様子。次いで多くの女性から挙がったのが「マックスを演じるダコタ・ゴヨが可愛い!」とのご意見。先日の来日時にも、その可愛いルックスとスマートな語り口で集まった報道陣やファンの心をとらえていたダコタくんだが、本作では父親役のヒュー・ジャックマンと対等に肩を並べて白熱の演技!スピルバーグが見出した、ハリウッド映画界の申し子と言われる所以はぜひ、スクリーンで確かめてみて。『リアル・スティール』は12月9日(金)より全国にて公開。『リアル・スティール』独占試写会レポート■関連作品:リアル・スティール 2011年12月9日より丸の内ピカデリーほか全国にて公開© DreamWorks II Distribution Co. LLC■関連記事:宮迫博之&ゴリ、久々の競演で“息子自慢”バトル勃発?俳優、父親として…生き方すべてが格好いい男、ヒュー・ジャックマンの「真の強さ」芦田愛菜、キュートな笑顔で『リアル・スティール』続編の出演ゲット!?天海祐希「まるで母親の気持ち」スピルバーグも認める天才子役と再会シネマカフェ読者ゴコロなんでもベスト5(第21回)あなたの理想のコンビ俳優は?
2011年12月06日来年のアカデミー賞最有力候補として大きな注目を集めているスティーブン・スピルバーグの監督最新作『戦火の馬』のワールド・プレミアが、12月25日の全米公開を控え、12月4日(現地時間)にニューヨークにて開催され、スピルバーグ監督を始め、主役を射止めた新星ジェレミー・アーヴァインらキャスト・スタッフが一堂に会した。1982年にイギリスで出版された小説を原作に、本年度のトニー賞で5部門を獲得しロングランを続ける同名舞台を映画化した本作。第一次大戦中のイギリスを舞台に、死と隣り合わせの苛酷な日々の中で生きる少年・アルバートと1頭の美しい馬・ジョーイのかけがえのない絆と、切なくも美しいドラマが描かれる。記念すべきワールド・プレミアが行われたのは、同舞台を上演中の、2,000人以上を収容するビビアン・ビューモント・シアターがあるリンカーン・センター内のエイブリー・フィッシャー・ホール。全長200メートルに及ぶレッドカーペットには、35台のTVカメラ、100人のスチールマンを含む全世界から集まった300名以上のマスコミ、さらに寒波にも関わらず1,000人以上の観客が詰めかけ、大変な賑わいを見せた。アメリカでも珍しい、長大で全天候型の屋根付きのこのレッドカーペットが突如、カルチャーの街・ニューヨークに出現し、多くの観光客の注目も集めていた。2度目のアカデミー作品賞と3度目の監督賞の受賞を期待されるスピルバーグ監督。本作で描く“希望”のメッセージと共に、深い悲しみを経験した今の日本に対して「どんな状況に置かれていようと、それを信じて見つけようとする心さえあれば、希望は必ず見つかるもの。行く先に希望が待っていると信じて、頑張って下さい!」とエールを送ってくれた。また、原作者のマイケル・モーパーゴ氏も本作について「厳しい体験を耐えた後に訪れる希望をテーマにしたこの物語は、様々な愛を描いた作品でもある」と語り、「少年と馬がお互いへの愛情を支えに過酷な境遇を生き抜く姿には、きっと共感してもらえると思います」と自信をもって本作を贈り出した。「すごく緊張してる!2年間の努力がようやく形になって、ワクワクしている」と興奮を隠し切れないのは、映画初出演にして本作で主役級の大役を射止めたジェレミー・アーヴァイン。「19歳だった僕が、いまでは21歳…すごく実のある2年間だった」と充実した表情を見せた。さらに、その端整なルックスと抜群の演技力で知られ、本作では英国陸軍の大尉を演じたトム・ヒドルストンも「スピルバーグ監督は僕の子供の頃からのアイドル。その監督の映画で、しかも感動的なストーリーと息を呑むような美しい映像で綴るこの素晴らしい映画に出演できて、本当に嬉しく思っている」と喜びを語った。『戦火の馬』は2012年3月2日(金)より全国にて公開。(Photo:梨子田まゆみ)■関連作品:戦火の馬 2012年3月2日より全国にて公開© Dream Works II Distribution Co., LLC. All Rights Reserved.■関連記事:【ハリウッドより愛をこめて】2012年アカデミー賞はビッグネームの対立に?巨匠スピルバーグ×ドリームワークスアカデミー賞有力作『戦火の馬』特報が解禁
2011年12月06日現在、活躍しているハリウッド・スターの中で、すべてを兼ね備えた完璧な俳優は誰?と聞かれたとしたら、多くの人がヒュー・ジャックマンと答えるのではないだろうか。当たり役となった『X-MEN』シリーズのウルヴァリン役で確かな地位を確立し、その素晴らしい演技力と端正なルックス、たくましい肉体美で多くの女性を魅了し続ける──。さらに、私生活では浮いた話ひとつない愛妻家の夫、子煩悩な父親として有名だ。そんな“完璧”な男ヒュー・ジャックマンが、12月9日(金)公開の新作『リアル・スティール』で演じるのは、恋人としても父親としても“ダメ”なレッテルを貼られた男・チャーリー。負け犬ヒーローが立ち上がり、愛を育んでいく姿を感動的に演じている。『ロッキー』や『炎のランナー』、『いまを生きる』などスポーツをテーマにした作品に影響を受け、いつか自分も出演してみたいと心待ちにしていたヒューにとって、夢をなくした元ボクサーの再起、母を亡くした息子と父親の絆、ロボットが繰り広げる格闘技の迫力、そのすべてが詰まった『リアル・スティール』の世界感は、まさに彼が「待ち望んでいた」ものだった。この作品の魅力を語るとき、ヒューの眼差しは艶やかな大人の色気からやんちゃな少年に変わる。「製作のスティーブン・スピルバーグ、監督のショーン・レヴィ(『ナイト ミュージアム』シリーズの監督)、彼らと一緒に仕事ができるということは確かに大きな決め手だった。けれど、それ以上に僕が惹かれたのは、ストーリーの良さ。大好きなスポーツ映画の醍醐味があって、父子の関係を中心に人間ドラマが描かれている。しかも負け犬が這い上がっていくストーリーに惚れてしまったんだ」と熱く語るように、ダメな父親と心を閉ざした息子が徐々に心を通わせていく絆は、涙なしには見られないだろう。観客の涙を誘うのは、チャーリーの息子・マックスを演じた子役のダコタ・ゴヨの名演技にもあると賛辞を贈る。「とにかく、ダコタは素晴らしい俳優だね。撮影の間は毎日一緒に過ごして2人ともチャーリーとマックスになりきっていたんだけれど、チャーリーはマックスに向かって、僕の普段の生活では絶対に口にできないような暴言を吐きまくるんだ。ダコタは『もっとつらくあたってもいいよ』、『意地悪してもいいよ』って言ってくれたけれど、僕の性格的になかなかつらくあたることはできなくてね。でも、あんな暴言を口にしたことでストレス発散になっていたかもしれない(笑)」。心底、チャーリー役を楽しんだようだ。ダコタ・ゴヨの演技もすごいが、レヴィ監督が「本物の感情を表現できる稀有な役者」と絶対的な信頼を寄せるだけあり、ダメな父親を愛すべきキャラクターに創り上げることができたのは、ヒュー・ジャックマンだからこそ成し得た業。ヒューはチャーリーの魅力をこう語る。「チャーリーはサバイバーで、あの手この手で人生をすり抜けてきたような男。もともと魅力を兼ね備えているけれど、自分を見失い、自分を信じることができなくなっている男でもあるんだ。そんなチャーリーを立ち直らせてくれる、魅力ある人間だと気づかせてくれるのが、息子のマックス。父と子の絆も映画の核になっているんだ」。また、「実は自分の子供たちが僕の出演する映画を観たのは、『リアル・スティール』が初めてなんだ」というコメントは老若男女、幅広い人たちに響く映画であることを証明している。「ウルヴァリンはまだちょっと早いなと思って見せていなかったんだけれど、今回の映画は素晴らしい家族向けの映画だからね。もう3回も一緒に観ているよ。子供たちの同級生まで一緒に連れて行かされたうえ、妻と義理の母も加わって、家族総出で観に行ったんだ(笑)。みんなとても気に入ってくれて、特に女性たちはポロポロ泣いていたね。そして、初めて子供に見せられたという意味では、お父さんの職業は格好いい職業なんだぞ!と、やっと認めてもらえた気がするんだ。ただ、ベイリー役のエヴァンジェリン・リリーとのキスシーンがあることをうっかり忘れていて、隣で観ている子供が『お家に帰ったらお母さんに怒られるよ〜!』ってささやいたときはドキッとした(笑)」と、はにかみながら家族とのエピソードを語る姿からは、やはり良き父親であることが伝わってくる。スピルバーグが11年にわたり温めて映画化を実現させたロボット格闘技というアイディア、そこに添えられたメッセージついては、こう代弁する。「この映画のもうひとつのメッセージとして、“使い捨て文化”に対する批判が込められていると思うんだ。今の時代は新しいもの、最新のものに飛び付いて、用が済んだら捨ててしまう傾向にあるけれど、そうではなく、古い中にも良いものがある、大切に使えば良い結果が待っているということを、旧型ロボットATOMを通じて伝えている。それは人間にも言えることで…僕自身、年を重ねてオンボロになっても味が出てくるような、そんな人間を目指したいと思っているよ。ATOMと同じようにね」。ちなみに、ヒューが捨てられずにずっと大切にしているのは車。「ものすごくポンコツですぐに壊れるんだけど、どうしても手放せなくてね。今でも大切に乗っているよ」。話を聞けば聞くほど“完璧”な男であることを実感させられる。生き方すべてが格好いい男が最後に語ってくれたのは、スピルバーグがタイトルに込めた「リアル・スティール=本当の強さ」にも通じるヒュー・ジャックマン流の強さ。それは──「勇気を持つこと、自分を信じること、つらくても真実を口にすることだと思う。本当のことを言えることが真の強さなんじゃないかな」。特別ではない、当たり前だけれどなかなか言えないことを、何の迷いもなく照れもなく語れること、それこそが彼の最大の魅力なのかもしれない。(text:Rie Shintani)■関連作品:リアル・スティール 2011年12月9日より丸の内ピカデリーほか全国にて公開© DreamWorks II Distribution Co. LLC■関連記事:芦田愛菜、キュートな笑顔で『リアル・スティール』続編の出演ゲット!?天海祐希「まるで母親の気持ち」スピルバーグも認める天才子役と再会シネマカフェ読者ゴコロなんでもベスト5(第21回)あなたの理想のコンビ俳優は?堀内葉子がおすすめ『リアル・スティール』の楽しみ方「カレと一緒に観たい映画!」天海祐希インタビュー女性が憧れる女性の「理想の女性」とは?
2011年11月30日スティーブン・スピルバーグが10年以上の構想を経て完成させた感動のヒューマンドラマ『リアル・スティール』のジャパン・プレミアが11月29日(火)、東京・六本木ヒルズアリーナで開催され、来日中の天才子役ダコタ・ゴヨとショーン・レヴィ監督、そして日本語吹き替えを担当した女優の天海祐希が出席した。ロボットが人間に取って代わり、格闘技のリングに上がる世界を舞台に、時代遅れとなったボクサーのチャーリー(ヒュー・ジャックマン)が、長年離ればなれに暮らしていた息子のマックス(ダコタ)と再会。旧式の格闘ロボット“アトム”との出会いを機に、運命を変える戦いに臨む姿を感動的に描く。現在12歳のダコタは、あのスピルバーグをして「奇跡の少年」と言わしめた天才子役。この日は壇上で堂々と挨拶し、記者からの質疑にもそつなく対応する一方で、レッドカーペット上の写真撮影ポイントをうっかりスルーしてしまうお茶目な一面も披露してくれた。「日本に来ることができて、本当にうれしいよ。日本は地震や津波があって、とても大変だったと思う。この映画は、たとえ悪い時期であっても一生懸命に努力し夢に向かっていけば、きっといい日が来るということを描いているんだ」と見どころを語った。「この特別な少年がいなければ、作品は決して成功しなかった。誠実であり、実に子供らしい存在」とダコタの魅力を語るのはレヴィ監督。「タイトル(『リアル・スティール』)は、ロボットの素材である鋼鉄を表すのはもちろん、父と子のまるで鋼鉄のように強い絆を表現しているんだ」と作品の“熱さ”そのままに熱っぽいアピールだ。そんな2人とL.A.で開催された本作のワールド・プレミア(10月開催)以来の再会を果たした天海さんは「前回はアウェーでしたが、今回はホーム。どーんと構えてお迎えしているつもり」と余裕の表情。ところが、ダコタが「『beautiful』は日本語で何て言うの?キレイ?天海さんは(日本語で)キレイ」と再会した感想を語ると、途端に恥ずかしそうな表情に。「まるで母親の気持ちですよ」ともらし、「一人の俳優として素晴らしいし、実際会ってみるとシャイで聡明な美少年」とメロメロになっていた。天海さんは今回、本作の日本語吹き替えに初挑戦。主人公を優しく見守る女性・ベイリー役を演じているが、「素晴らしい作品なので、少しでも力になれれば。人との強い絆がたくさん描かれた作品。男性向けの作品に思われるかもしれないけど、女性が観れば、男性のことがよく理解できるはず」と女性ならではのおすすめポイントを教えてくれた。『リアル・スティール』は12月9日(金)より丸の内ピカデリーほか全国にて公開。『リアル・スティール』独占試写会レポート■関連作品:リアル・スティール 2011年12月9日より丸の内ピカデリーほか全国にて公開© DreamWorks II Distribution Co. LLC■関連記事:シネマカフェ読者ゴコロなんでもベスト5(第21回)あなたの理想のコンビ俳優は?堀内葉子がおすすめ『リアル・スティール』の楽しみ方「カレと一緒に観たい映画!」天海祐希インタビュー女性が憧れる女性の「理想の女性」とは?父子の絆に感涙必至!『リアル・スティール』レビュアー限定試写会に50組100名様ご招待全米堂々の1位で初登場『リアル・スティール』予告編映像が到着!
2011年11月29日ベルギー大使館が主催する『タンタンの冒険/ユニコーン号の秘密』のチャリティ試写会が11月27日(日)、都内で行われ、東日本大震災の被災地から約200人の中高生が招待された。上映後には元サッカー選手で現在、一般財団法人「TAKE ACTION FOUNDATION」の代表理事を務める“旅人”中田英寿が舞台挨拶に立ち、「タンタンが勇気をもって行動することの素晴らしさを教えてくれる。楽しめるのはもちろん、いろんな教訓やメッセージが隠されている」と太鼓判を押した。スティーブン・スピルバーグ監督と『ロード・オブ・ザ・リング』のピーター・ジャクソン(本作ではプロデューサー)が初タッグを組み、ベルギーの漫画家・エルジェの大人気コミック「タンタンの冒険」を映画化した3Dアクション活劇。少年記者のタンタンが、偶然手に入れた帆船「ユニコーン号」の模型に隠された羊皮紙をヒントに“相棒”スノーウィを連れて、幻の財宝を探す大冒険に旅立つ。この日、中田さんはクリスマスプレゼントとして、被災地に本作の鑑賞チケット2,000枚をプレゼントすると発表。被災地を訪問した経験から「何か継続的に支援ができないか」と考えた結果だと言い、「クリスマスに何かもらうのはうれしいもの。でも今年は震災などがあり、あげたくてもあげられない、逆にもらいたくてももらえない人がたくさんいると思う。誰もが楽しめるものがいいと思い、鑑賞券を選んだ」と語った。試写会では、スピルバーグ監督から「この3月に起きた津波と地震の映像を目にし、当時の映像や災害後の出来事をいまも忘れられません。だから今日はとても光栄です。津波と地震を生き抜いたみなさんはある意味タンタンに似ています。彼は希望と未来のシンボルと言えるからです」、そしてピーター・ジャクソンから「現在“ホビット”の国、ニュージーランドにいます。少し離れたクライストチャーチで、今年の2月22日に大地震が起きました。最初に駆けつけてくれたのは、日本からの国際緊急救助隊だったのです。その直後に日本も震災に遭うとは、誰も想像していませんでした。みなさんの復興を心から祈っています」とそれぞれビデオメッセージが寄せられた。また、会場には故・エルジュ氏の元夫人であるファニー・ロドウェル、本作のエグゼクティブ・プロデューサーを務めるニック・ロドウェル、リュック・リーバウト(ベルギー王国大使館駐日特命全権大使)が駆けつけた。『タンタンの冒険/ユニコーン号の秘密』は12月1日(木)よりTOHOシネマズ スカラ座ほか全国にて公開。■関連作品:タンタンの冒険/ユニコーン号の秘密 2011年12月1日よりTOHOシネマズ スカラ座ほか全国にて公開© 2011 Paramount Pictures. All Rights Reserved.■関連記事:『タンタンの冒険』と雑誌「CanCam」がまさかのコラボ試写!押切&蛯原も登場スピルバーグ初のフルデジタル3D大作『タンタンの冒険』試写会に10組20名様ご招待
2011年11月27日